JP6921616B2 - 制御装置、光学機器、制御方法、および、プログラム - Google Patents

制御装置、光学機器、制御方法、および、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、オープンループ制御およびフィードバック制御の2つの制御方式を用いてステッピングモータを制御する制御装置に関する。
ステッピングモータは、オープンループ制御により高精度な位置決め動作を容易に行うことができるため、種々のモータ制御分野で広く採用されている。しかしながら、オープンループ制御の実行中において、ステッピングモータは高負荷時や高速回転時に脱調する可能性がある。
特許文献1には、位置センサから得られるステッピングモータの回転位相と回転速度とに基づいて回転位相に対する駆動波形の進角と回転速度に対する駆動電圧とを制御するフィードバック制御により、脱調を回避する制御装置が開示されている。特許文献2には、目標位置までの距離に応じてフィードバック制御とオープンループ制御とを切り替えることにより、高速かつ高精度に回転制御を行うステッピングモータ制御装置が開示されている。
特許第6004830号公報 特許第4165915号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている制御装置では、位置センサに高い分解能が要求され、高い分解能を得るための構造が複雑化するとともにコストが増加する。すなわち、位置センサの検出分解能が低いと、モータの起動開始時から位置センサによる検出時までの期間にタイムラグが生じるため、この期間中にフィードバック制御を行うことができない。また、低速域においては、位置センサの検出周期が長くなり、フィードバック制御の性能が得られず、または、目標位置に対する位置精度が十分に得られない。
一方、特許文献2に開示されているステッピングモータ制御装置は、目標位置までの距離に応じてフィードバック制御とオープンループ制御とを切り替えるように構成されている。このため、このような構成によれば、モータの起動直後や目標位置への位置出し時、および、低速回転時においてオープンループ制御を用いることにより、前述の課題を解決することができる。しかしながら、特許文献2のステッピングモータ制御装置は、オープンループ制御とフィードバック制御との切り替え時に関する課題について考慮されていない。このため、オープンループ制御とフィードバック制御との切り替えの際に速度段差が発生する。
そこで本発明は、オープンループ制御とフィードバック制御との切り替えの際に発生するモータ回転速度の変動を低減することが可能な制御装置、光学機器、および、制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、ステッピングモータを制御する制御装置であって、制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御する制御手段と、前記制御信号のパワーレートごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記駆動信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す複数の軌跡データを記憶する記憶手段とを有し、前記制御手段は、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式切り替える際に、前記第1の制御方式による制御中に前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択し、前記制御信号のパワーレートとして、選択された前記一つの軌跡データに対応する第1のパワーレートを設定してから、前記第2の制御方式による制御を開始する。
本発明の他の側面としての光学機器は、ステッピングモータと、前記ステッピングモータにより駆動される被駆動部材と、前記前記制御装置とを有する。
本発明の他の側面としての制御方法は、ステッピングモータを制御するための制御信号を生成するステップと、前記制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御するステップとを有し、前記ステッピングモータを制御するステップは、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式切り替える際に、前記第1の制御方式による制御中に記憶手段に記憶された複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択するステップと、前記制御信号のパワーレートとして、選択された前記一つの軌跡データに対応する第1のパワーレートを設定してから、前記第2の制御方式による制御を開始するステップと、を含み、前記複数の軌跡データは、前記制御信号のパワーレートごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す。
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施形態において説明される。
本発明によれば、オープンループ制御とフィードバック制御との切り替えの際に発生するモータ回転速度の変動を低減することが可能な制御装置、光学機器、および、制御方法を提供することができる。
各実施形態におけるモータユニットの概略構成図である。 各実施形態におけるモータ制御装置のブロック図である。 各実施形態におけるステッピングモータの回転位相とPI信号とモータ制御信号との関係図である。 各実施形態における進角とモータ回転速度との関係図である。 各実施形態における進角とモータ回転速度の関係式の説明図である。 各実施形態における進角制御部の動作を示すフローチャートである。 各実施形態におけるパワーレート制御部の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における制御方式選択部の動作を示すフローチャートである。 オープンループ制御からフィードバック制御へ切り替える際の課題の説明図である。 第1の実施形態における切り替え処理の説明図である。 第2の実施形態における制御方式選択部の動作を示すフローチャートである。 フィードバック制御からオープンループ制御へ切り替える際の課題の説明図である。 第2の実施形態における切り替え処理の説明図である。 第3の実施形態における制御方式選択部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における制御方式選択部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における切り替え処理の説明図である。 第4の実施形態における制御方式選択部の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態における制御方式選択部の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態における切り替え処理の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態におけるモータユニットの概略構成に関して説明する。図1は、モータユニット100の概略構成図である。図1において、101はステッピングモータ、102はステッピングモータ101の回転軸、103はラックである。回転軸102は、リードスクリューとなっており、ラック103と噛み合いながら、回転軸102の回転に応じてラック103に接続された移動部材(不図示)を軸方向に移動させる。104、105はそれぞれ、フォトインタラプタのチャネルCH0、CH1である。以下、フォトインタラプタのチャネルCH0、CH1をch0−PI、ch1−PIとそれぞれ記す。106は、スリット回転板である。スリット回転板106は、同じ幅を有する複数の反射部および透過部を備えて構成されている。反射部および透過部のそれぞれの数は、モータの極数に応じて設定される。通常、モータの極数が10極であれば、反射部および透過部の数は合わせて10枚に設定される。
次に、図2を参照して、本実施形態におけるモータ制御装置(モータ駆動用の電気回路を含むシステム)に関して説明する。図2は、モータ制御装置200のブロック図である。101、104、105、106はそれぞれ、図1中において同符号で説明したステッピングモータ、ch0−PI、ch1−PI、スリット回転板である。ステッピングモータ101は、被駆動部材301を駆動する。被駆動部材301は、例えば、レンズ装置や撮像装置などに設けられたレンズである。この場合、ステッピングモータ101の回転に伴い、被駆動部材301としてのレンズが光軸方向に移動する。ただし、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ステッピングモータ101は、レンズ以外の被駆動部材を駆動することもできる。
コンパレータ201は、ch0−PI104とch1−PI105とを用いて検出された各アナログ入力信号を二値化するコンパレータである。エンコーダ202は、コンパレータ201により二値化された信号の立ち上がり/立ち下りエッジを検出する。またエンコーダ202は、ステッピングモータ101の回転速度(モータ回転速度)および回転位相を検出するとともに、PI検出割込み信号を出力する。
制御方式選択部203は、エンコーダ202より出力されるPI検出割込み信号に応じて、オープンループ制御(第1の制御方式)またはフィードバック制御(第2の制御方式)のいずれかの制御方式を選択する。なお、制御方式選択部203の詳細については後述する。204は進角制御部、205は進角−速度テーブル205aを記憶するメモリ(記憶手段)、206はパワーレート制御部である。なお、進角制御部204、進角−速度テーブル205a、および、パワーレート制御部206の詳細については後述する。制御信号生成部207は、モータ駆動用のPWM信号を生成し、制御信号(モータ制御信号)としてモータドライバ208に出力する。制御信号生成部207は、PWM信号のDUTY(デューティ)を逐次切り替えることにより、ステッピングモータ101のマイクロステップ駆動を実現する。モータドライバ208は、制御信号生成部207により生成された制御信号を増幅してモータ駆動信号を生成し、ステッピングモータ101に供給する。
本実施形態において、制御方式選択部203、進角制御部204、パワーレート制御部206、および、制御信号生成部207により、ステッピングモータ101を制御する制御部210(制御手段)が構成される。制御部210は、制御信号(モータ制御信号またはモータ駆動信号)を用いて、オープンループ制御(第1の制御方式)またはフィードバック制御(第2の制御方式)によりステッピングモータ101を制御する。メモリ205は、制御信号の波形ごとに、ステッピングモータ101の回転位置に対応する位相と制御信号の位相との位相差である進角と、ステッピングモータ101の回転速度との関係を示す複数の軌跡データ(電圧プロファイル)を記憶する。制御部210は、第1の制御方式と第2の制御方式とを切り替える際に、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択する。ここで、制御信号の波形は制御信号の振幅であり、制御信号がPWM信号である場合には、PWM信号のデューティ差に相当する。なお、制御信号(制御信号生成部207の出力信号)の波形は、モータ駆動信号(モータドライバ208の出力信号)の波形に対応する。
次に、図3を参照して、制御部210(進角制御部204およびパワーレート制御部206)の動作に関して説明する。図3は、ステッピングモータ101の回転位相とPI信号とモータ制御信号との関係図である。図3(A)はch0−PI104の位置から見た場合における、ステッピングモータ101のロータ部の回転位相(回転位置)、図3(B)はch0−PI104の出力波形(PI信号)、図3(C)はモータ制御信号をそれぞれ示している。なお、ここではch0−PI104を基準として説明しているが、ch1−PI105を基準とした場合でも同様の関係を有する。この場合、図3(A)はch1−PI105の位置から見た場合における、ステッピングモータ101のロータ部の回転位相(位置)であり、図3(B)はch1−PI105の出力波形(PI信号)、図3(C)はモータ制御信号をそれぞれ示すことになる。
図3に示されるように、進角α°は、ステッピングモータ101のロータ部の回転位相とモータ制御信号の位相との位相差に相当する。進角α°は、進角制御部204により制御(補正、調整、または設定)される。また図3に示されるように、パワーレートは、モータ制御信号(制御信号生成部207により生成される制御信号)の振幅に相当する。パワーレートは、パワーレート制御部206により制御(すなわち補正、調整、または設定)される。なお、便宜のため、モータ制御信号は、PWM信号のDUTYを波形として示す信号で表されている。従って、例えばパワーレートが100%であるとは、図3(C)の地点mと地点nとの間のPWM信号のDUTY差(デューティ差)が100%(地点mでDUTYが100%、地点nでDUTYが0%)の状態に相当する。また、例えばパワーレートが50%であるとは、地点mと地点nとの間のDUTY差が50%(地点mでDUTYが75%、地点nでDUTYが25%)の状態に相当する。
次に、図4を参照して、進角とモータ回転速度との関係を説明する。図4は、進角とモータ回転速度との関係図であり、パワーレートが60%、50%のそれぞれの場合を例として示している。パワーレートが60%の場合、領域(a)では進角が大きくなるのに比例してモータ回転速度が上昇する。しかし進角をさらに大きくしていくと、進角に対するモータ回転速度の上昇が次第に飽和してくる。さらに進角を大きくすると、飽和点Aを境としてモータ回転速度が落ちていく領域(c)に突入していく。また、パワーレートが大きいほど、領域(a)での進角−モータ回転速度の傾きが立ってきて、また飽和点Aは進角が小さい方にシフトしていく。
次に、図5を参照して、進角制御部204および進角−速度テーブル205aに関して説明する。図5は、進角とモータ回転速度の関係式の説明図である。前述したように、進角とモータ回転速度との関係は、領域(a)の範囲内で比例関係となっている。すなわち、進角と速度との関係は、以下の関係式(1)のように表すことができる。
モータ回転速度 = 進角 × γ + β … (1)
(γ:傾き、β:オフセット)
そこで、図5に示されるように、進角とモータ回転速度との関係をパワーレートごとに予め測定して測定データを取得する。そして、その測定データに基づいて、パワーレートごとの関係式(1)の傾きγおよびオフセットβ、並びに、関係式(1)の有効エリアW(図5に示される領域(a))を互いに関連付けて進角−速度テーブル205aとしてメモリ205に記憶させる。すなわちメモリ205は、進角−速度テーブル205aとして、傾きγ、オフセットβ、および、有効エリアWの組み合わせをパワーレートごとに記憶する。進角−速度テーブル205aは、制御信号の波形ごとに記憶された、進角とモータ回転速度との関係を示す複数の軌跡データである。後述のように、制御部210は、第1の制御方式と第2の制御方式とを切り替える際に、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択する。本実施形態において、軌跡データは、進角と回転速度との対応関係が直線的に近似される範囲内であって、ステッピングモータ101の目標速度(目標回転速度)を含む軌跡データである。
本実施形態において、メモリ205は、軌跡データとして、進角と回転速度との関係を測定して得られたパラメータを記憶している。またメモリ205は、軌跡データとして、測定して得られた進角と回転速度との関係に基づく近似式の係数データを記憶してもよい。制御部210は、ステッピングモータ101の制御中に検出された進角と回転速度との関係に基づく特定の軌跡データがメモリ205に記憶されていない場合、記憶された複数の軌跡データの中から、特定の軌跡データに最も近い軌跡データを選択することができる。また制御部210は、ステッピングモータ101の制御中に検出された進角と回転速度との関係に基づく特定の係数データがメモリ205に記憶されていない場合、メモリ205に記憶された係数データを補正してもよい。
次に、図6を参照して、進角制御部204の動作に関して説明する。図6は、進角制御部204の動作を示すフローチャートである。進角制御部204は、エンコーダ202からのPI検出割込み信号に基づいて処理を開始する。
まず、ステップS600において、進角制御部204は、制御方式選択部203によりフィードバック制御が選択されているか否かを判定する。フィードバック制御が選択されていない場合、本処理を終了する。一方、フィードバック制御が選択されている場合、ステップS601に進む。ステップS601において、進角制御部204は、制御方式選択部203により選択されたパワーレートを設定する。続いてステップS602において、進角制御部204は、ステップS601にて設定されたパワーレートに対応する関係式(1)(傾きγ、オフセットβ)および関係式(1)の有効エリアWを取得する。
続いてステップS603において、進角制御部204は、ステップS602にて取得した進角および速度に対応する関係式(1)を用いて、目標速度に応じた進角(目標進角)を算出する。続いてステップS604において、進角制御部204は、エンコーダ202により検出されたch0−PI信号またはch1−PI信号の立ち上がり/立ち下りエッジを検出し、エッジ検出タイミング(ステッピングモータ101の回転位相)を計測する。続いてステップS605において、進角制御部204は、計測されたエッジ検出タイミング(回転位相)と制御信号生成部207により生成された制御信号(制御信号の位相)との位相差を現在進角(現在の進角量)として設定する。
続いてステップS605において、進角制御部204は、ステップS603にて算出された目標進角とステップS605にて設定された現在進角との差に基づいて、補正量(位相補正量)を算出する。このとき進角制御部204は、進角の補正による急激な速度変動を回避するため、目標進角と現在進角との差に時定数tを乗算して補正量を算出する。進角制御部204は、ステップS606にて算出した補正量を用いて、所定の期間をかけて現在進角から目標進角への移動を完了させる。そしてステップS607において、進角制御部204は、計測されたエッジ検出タイミングを基準として、制御信号生成部207により生成される信号(モータ制御信号)の位相を補正(調整)して、本処理を終了する。
次に、図7を参照して、パワーレート制御部206の動作に関して説明する。図7は、パワーレート制御部206の動作を示すフローチャートである。パワーレート制御部206は、エンコーダ202からのPI検出割込み信号に基づいて処理を開始する。
まず、ステップS700において、パワーレート制御部206は、制御方式選択部203によりフィードバック制御が選択されているか否かを判定する。フィードバック制御が選択されていない場合、本処理を終了する。一方、フィードバック制御が選択されている場合、ステップS701に進む。ステップS701において、パワーレート制御部206は、目標速度に基づいて算出されるPI信号検出の目標周期を設定する。続いてステップS702において、パワーレート制御部206は、ch0−PI信号およびch1−PI信号で検出される立ち上がり/立ち下りエッジの検出周期を計測する。
続いてステップS703において、パワーレート制御部206は、ステップS702にて計測された検出周期とステップS701にて設定された目標周期との差に基づいて、速度エラー(速度誤差)を求める。続いてステップS704において、パワーレート制御部206は、ステップS703にて求められた速度エラーに変換係数Kを乗算して補正量(パワーレート補正量)を算出する。そしてステップS705において、パワーレート制御部206は、ステップS704にて算出された補正量を用いて、制御信号生成部207により生成される制御信号のパワーレートを補正(調整)する。なお、ステップS703にて算出される速度エラーとして、前述した比例項(検出周期と目標周期との差)に加えて、積分項(前回速度エラーの積み上げを所定割合で合算した値)、微分項(前回速度エラーからの変動量を所定割合で合算した値)を用いてもよい。このように比例項に加えて積分項や微分項を用いることで、より安定したパワーレートの制御が可能となる。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に関して説明する。本実施形態は、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えの際における制御方式選択部203の動作に関する。まず、図8を参照して、本実施形態における制御方式選択部203の処理を説明する。図8は、制御方式選択部203の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS801において、制御方式選択部203は、現在の制御がオープンループ制御であるか否かを判定する。現在の制御がオープンループ制御である場合、ステップS802に進む。ステップS802において、制御方式選択部203は、ch0−PI信号およびch1−PI信号で検出される立ち上がり/立ち下りエッジの検出周期(検出速度)を計測し、計測された検出周期(検出速度)が第1の閾値以上であるか否かを判定する。ここで、第1の閾値は、フィードバック制御で安定的な速度制御が可能なモータ回転速度として設定される。すなわち、回転速度が低速になると、エンコーダ202により検出されるch0−PI104およびch1−PI105で検出されるPI信号の立ち上がり/立ち下りエッジの検出間隔(検出周期)が長くなる。検出間隔が長くなると制御周期も長くなるため、負荷変動などによる速度変動の補正を適切なタイミングで行うことができず、安定した回転制御が困難となる場合がある。このため、起動時などの第1の閾値以下の低回転域においては、オープンループ制御によりモータ起動(モータ制御)を行うことが必要となる。
ステップS802にて検出速度が第1の閾値を超えていない場合、本処理を終了する。一方、検出速度が第1の閾値を超えている場合、ステップS803に進む。ステップS803において、制御方式選択部203は、エンコーダ202により検出されるPI信号のエッジ検出タイミング(回転位相)と制御信号生成部207により生成された制御信号(制御信号の位相)との位相差を計測する。そして制御方式選択部203は、計測した位相差を進角αとして設定する。続いてステップS804において、制御方式選択部203は、PI信号のエッジ検出周期を計測し、計測したエッジ検出周期を回転速度(s)として設定する。続いてステップS805において、制御方式選択部203は、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替え処理中であることを示す「切り替え処理フラグ」をセットする。
ここで、図9を参照して、オープンループ制御からフィードバック制御へ切り替える際の課題を説明する。図9は、オープンループ制御からフィードバック制御へ切り替える際の課題の説明図である。図9(a)は、進角αと回転速度との関係図を示し、図9(b)はオープンループ制御からフィードバック制御へ切り替える際の回転速度の経時変化を示している。
以下、オープンループ制御のパワーレートとしては脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定し、フィードバック制御のパワーレートとしては目標速度Vtに対して最適なパワーレートである50%を選択した場合を例として説明する。なお本実施形態では、目標速度Vtをオープンループ制御からフィードバック制御へ切り替わる際の回転速度として設定するが、これに限定されるものではない。ここで、最適なパワーレートとは、無駄なトルクがなく最適なトルクを得ることが可能なパワーレートである。無駄なトルクを省くことができれば、省電力化を図ることができるだけでなく、低振動化および低騒音化の効果を得ることが可能である。
図9(a)において、領域(a)はオープンループ制御の速度領域であり、領域(b)はフィードバック制御の速度領域である。ステッピングモータ101をオープンループ制御で起動して加速し、やがてポイントP1でフィードバック制御領域まで達すると、目標速度Vtに対して最適なパワーレートとして50%が選択され、フィードバック制御が開始される。しかしながら、オープンループ制御中のパワーレートは、脱調回避のために高めのパワーレートである90%に設定された状態で回転駆動しており、また進角も不定となっている。この状態でパワーレートを50%に設定してフィードバック制御を開始すると、フィードバック制御開始時の進角は、ポイントP2に対応する目標速度Vtを得るために必要な進角(P2)とは異なるポイントP1に対応する進角(P1)になっている可能性がある。この場合、図9(b)に示されるように、切り替えから進角の引き込みが終わるまでの期間T1において、検出速度Vsの変動としての速度段差ΔVsが発生する可能性がある。
前述の課題を解決するため、本実施形態では、図8のステップS806において、オープンループ制御からフィードバック制御へ切り替える前の進角α(deg)と回転速度(s)とに応じたパワーレートを選択する。すなわち制御部210は、第1の制御方式と第2の制御方式との切り替えの際に発生する回転速度の変動(速度段差ΔVs)が小さくなるように、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択する。
特定の進角および回転速度の組み合わせに対応するパワーレートが進角−速度テーブル205aに存在しない場合、特定の進角および回転速度の組み合わせに最も近いパワーレートが進角−速度テーブル205aから選択される。この場合、進角−速度テーブル205aから取得された傾きγおよびオフセットβに対する補正処理が必要となる。すなわちステップS807において、制御方式選択部203は、傾きγおよびオフセットβに関する関係式(1)を補正する。このように制御方式選択部203は、目標速度に合わせて傾きγまたはオフセットβを微調整することにより、目標の進角と回転速度との関係式(1)を得る。
続いてステップS808において、制御方式選択部203は、フィードバック制御の選択状態を進角制御部204およびパワーレート制御部206に通知する。これにより、進角制御部204およびパワーレート制御部206の処理がオープンループ制御からフィードバック制御へ切り替えられる。オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えが完了すると、ステップS801からステップS811へ進む。ステップS811において、制御方式選択部203は、進角αが目標進角に到達したか否かを判定する。進角αが目標進角に到達していない場合、本処理を終了する。一方、進角αが目標進角に到達している場合、ステップS812に進む。ステップS812において、制御方式選択部203は、目標速度に応じて、前述した最適なパワーレートを選択する。そして進角制御部204およびパワーレート制御部206は、最適なパワーレートに基づいて、ステッピングモータ101のフィードバック制御を継続的に実施する。
次に、図10を参照して、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替え処理の一連の流れを説明する。図10は、切り替え処理の説明図である。以下、オープンループ制御のパワーレートとしては脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定し、フィードバック制御のパワーレートとしては目標速度Vtに対して最適なパワーレートである50%を選択した場合を例として説明する。また、オープンループ制御からフィードバック制御へ切り替える前の進角α(deg)と回転速度(s)とに応じたパワーレートとして70%を選択した場合を例として説明する。
図10において、領域(a)はオープンループ制御の速度領域であり、領域(b)はフィードバック制御の速度領域である。ステッピングモータ101をオープンループ制御で起動して加速し、ポイントP1でフィードバック制御領域に達すると(S802)、フィードバック制御への切り替え前のポイントP1に対応する進角(P1)、回転速度を検出する(S803、S804)。そして、これに対応したパワーレート70%を設定する(ステップS806)。続いて、パワーレートを70%に設定した状態で、フィードバック制御への切り替えを実施する(ステップS808)。フィードバック制御への切り替え後、目標速度Vtに応じて最適なパワーレート50%となるポイントP2(進角(P2)、目標速度(Vt))を選択してフィードバック制御を継続する。
なお本実施形態では、進角−速度テーブル205aとしてメモリ205に格納されるデータは、予め測定した各進角に対する回転速度の測定データに基づいて設定されている。また格納されるデータとしては、進角−速度テーブル205aの容量削減のため、測定データに基づいて生成された関係式(1)の傾きγ、オフセットβ、および、関係式(1)の有効エリアWを採用しているが、測定データそのものを記憶してもよい。この場合、ステップS807にて実施される関係式(1)の補正は、パラメータデータそのものの補正となる。
このように本実施形態において、制御部210は、第1の制御方式から第2の制御方式へ切り替える際に、第1の制御方式による制御中に進角および回転速度を取得する。そして制御部210は、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から、第1の制御方式による制御中に取得した進角と回転速度との組み合わせに基づいて一つの軌跡データを選択し、一つの軌跡データに基づいて第2の制御方式による制御を開始する。このため本実施形態によれば、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えの際における速度段差を低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に関して説明する。本実施形態は、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替えの際における制御方式選択部203の動作に関する。まず、図11を参照して、本実施形態における制御方式選択部203の処理を説明する。図11は、制御方式選択部203の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1101において、制御方式選択部203は、現在の制御がフィードバック制御であるか否かを判定する。現在の制御がフィードバック制御でない場合、本処理を終了する。一方、現在の制御がフィードバック制御である場合、ステップS1102に進む。ステップS1102において、制御方式選択部203は、ch0−PI信号およびch1−PI信号で検出される立ち上がり/立ち下りエッジの検出周期(検出速度)を計測し、計測された検出周期(検出速度)が第2の閾値以下であるか否かを判定する。ここで、第2の閾値は、フィードバック制御で安定的な速度制御が可能なモータ回転速度として設定される。すなわち、回転速度が低速になると、エンコーダ202により検出されるch0−PI104およびch1−PI105で検出されるPI信号の立ち上がり/立ち下りエッジの検出間隔(検出周期)が長くなる。検出間隔が長くなると制御周期も長くなるため、負荷変動などによる速度変動の補正を適切なタイミングで行うことができず、安定した回転制御が困難となる場合がある。一方、目標位置に停止する場合には、低速回転によって精度良く位置出しを行う必要がある。このため、目標位置への停止時など第2の閾値以下の低回転域では、オープンループ制御によりモータ停止(モータ制御)を行うことが必要となる。
ステップS1102にて検出速度が第2の閾値を超えている場合、本処理を終了する。一方、検出速度が第2の閾値を超えていない場合、ステップS1103に進む。ステップS1103において、制御方式選択部203は、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替え処理中であるか否か、すなわち切り替え処理フラグがセットされているか否かを判定する。切り替え処理フラグがセットされていない場合、ステップS1104に進む。ステップS1104において、制御方式選択部203は、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替え処理中であることを示す「切り替え処理フラグ」をセットする。
ここで、図12を参照して、フィードバック制御からオープンループ制御へ切り替える際の課題を説明する。図12は、フィードバック制御からオープンループ制御へ切り替える際の課題の説明図である。図12(a)は、進角αと回転速度との関係図を示し、図12(b)はフィードバック制御からオープンループ制御へ切り替える際の回転速度の経時変化を示している。
以下、オープンループ制御のパワーレートとしては脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定し、フィードバック制御のパワーレートとしては目標速度Vtに対して最適なパワーレートである50%を選択した場合を例として説明する。ここで、最適なパワーレートとは、無駄なトルクがなく最適なトルクを得ることが可能なパワーレートである。無駄なトルクを省くことができれば、省電力化を図ることができるだけでなく、低振動化および低騒音化の効果を得ることが可能である。
図12(a)において、領域(a)はオープンループ制御の速度領域であり、領域(b)はフィードバック制御の速度領域である。ステッピングモータ101を減速してポイントP1でオープンループ制御領域まで達すると、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替えが行われる。オープンループ制御のパワーレートとしては、脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定する必要がある。その結果、図12(b)に示されるように、切り替えが発生するタイミングT1において、速度段差ΔVsが発生する。
前述の課題を解決するため、図11のステップS1105では、オープンループ制御への切り替え前に一旦オープンループ制御時のパワーレートである90%を選択する。一方、ステップS1103にて切り替え処理中であると判定された場合、ステップS1106に進む。ステップS1106において、制御方式選択部203は、進角αが目標進角に到達したか否かを判定する。進角αが目標進角に到達していない場合、本処理を終了する。一方、進角αが目標進角に到達した場合、ステップS1107に進む。ステップS1107において、制御方式選択部203は、切り替え処理中フラグをクリアする。そしてステップS1108において、オープンループ制御の選択状態を進角制御部204およびパワーレート制御部206に通知する。これにより、進角制御部204およびパワーレート制御部206の処理がフィードバック制御からオープンループ制御に切り替えられる。
次に、図13を参照して、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替え処理の一連の流れを説明する。図13は、切り替え処理の説明図である。以下、オープンループ制御のパワーレートとしては脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定し、フィードバック制御のパワーレートとしては目標速度Vtに対して最適なパワーレートである50%を選択した場合を例として説明する。
図13において、領域(a)はオープンループ制御の速度領域であり、領域(b)はフィードバック制御の速度領域である。ステッピングモータ101をフィードバック制御で減速し、ポイントP1でオープンループ制御領域まで達すると(S1102)、一旦、ポイントP2におけるオープンループ制御時に適用されるパワーレートである90%を設定する(S1105)。そしてパワーレートを90%に設定した状態でフィードバック制御を継続し、目標進角に到達した場合(S1106)、オープンループ制御への切り替えを実施する(S1108)。
なお本実施形態では、進角−速度テーブル205aに格納されるデータは、予め測定した各進角に対する回転速度の測定データに基づいて設定されている。また格納されるデータとしては、進角−速度テーブル205aの容量削減のため、測定データに基づいて生成された関係式(1)の傾きγ、オフセットβ、および、関係式(1)の有効エリアWを採用しているが、測定データそのものを記憶してもよい。
このように本実施形態において、制御部210は、第2の制御方式から第1の制御方式へ切り替える際に、第1の制御方式で用いられる制御信号の波形を取得する。そして制御部210は、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から、第1の制御方式で用いられる制御信号の波形に基づいて一つの軌跡データを選択し、一つの軌跡データを選択した後に第1の制御方式による制御を開始する。このため本実施形態によれば、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替えの際における速度段差を低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に関して説明する。本実施形態は、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えの際における制御方式選択部203の動作に関する。本実施形態は、特に、図10を参照して説明したオープンループ制御からフィードバック制御への切り替えが行われるポイントP1から最適なパワーレートとなるポイントP2へ制御ポイントを切り替える際の制御方法に関する。
まず、図14および図15を参照して、本実施形態における制御方式選択部203の処理を説明する。図14および図15は、制御方式選択部203の動作を示すフローチャートである。図14において、図8と同符号で示される処理は、第1の実施形態にて説明した処理と同等であり、ここではその説明を省略する。本実施形態は、図8のステップS812を、「最適なパワーレートへの移動処理」を示すステップS1401に置き換えた点で、第1の実施形態とは異なる。
以下、図15を参照して、ステップS1401の「最適なパワーレートへの移動処理」に関して説明する。まずステップS1501において、制御方式選択部203は、ステップS806にて選択された現在選択中のパワーレートに対して、メモリ205に記憶されたパワーレート(パラメータ)の中から1段低いパワーレートをパワーレート(Low)として選択する。続いてステップS1502において、制御方式選択部203は、ステップS1501にて選択されたパワーレート(Low)に関するパラメータの一つである「関係式(1)の有効エリア」をW(Low)として設定する。続いてステップS1503において、制御方式選択部203は、ステップS1502にて設定された、1段低いパワーレートに対応する有効エリア(関係式(1))に基づいて、1段低いパワーレートで制御可能な最大回転数SPmax(Low)を算出する。
続いてステップS1504において、制御方式選択部203は、最大回転数SPmax(Low)が目標速度以上であり、かつ目標速度が切り替え判定における第1の閾値よりも大きい値に変更されていないか否かを判定する。最大回転数SPmax(Low)が目標速度未満であるか、または、目標速度が第1の閾値よりも大きい値に変更された場合、本処理を終了する。一方、最大回転数SPmax(Low)が目標速度以上であり、かつ目標速度が切り替え判定における第1の閾値よりも大きい値に変更されていない場合、制御方式選択部203は、1段低いパワーレートへの遷移が可能であると判定し、ステップS1505に進む。
ステップS1505において、制御方式選択部203は、目標進角(進角α)を所定のステップ数Cだけ進める。所定のステップ数Cは、パワーレート(Low)への遷移を行う期間に基づいて設定されるパラメータであり、進角制御部204およびパワーレート制御部206でのフィードバック制御の応答性に基づいて決定されるパラメータである。続いてステップS1506において、制御方式選択部203は、制御信号生成部207により生成された制御信号のパワーレートとパワーレート(Low)とを比較し、制御信号のパワーレートがパワーレート(Low)に到達したか否かを判定する。制御信号のパワーレートがパワーレート(Low)に到達していない場合、本処理を終了する。一方、制御信号のパワーレートがパワーレート(Low)に到達した場合、ステップS1507に進む。ステップS1507において、制御方式選択部203は、現在選択中のパワーレートをパワーレート(Low)に変更する。以上の処理は、選択中のパワーレートが、選択可能な最も低いパワーレート(すなわち、最適なパワーレート)に到達するまで繰り返し実施される。
ここで、図16を参照して、「最適なパワーレートへの移動処理」を実施した場合のフィードバック制御状態に関して説明する。図16は、本実施形態における切り替え処理の説明図である。以下、オープンループ制御のパワーレートとしては脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定し、フィードバック制御のパワーレートとしては目標速度Vtに対して最適なパワーレートである50%を選択した場合を例として説明する。また、フィードバック制御への切り替え前の進角αおよび回転速度(s)に対応するパワーレートとして70%を選択した場合を例として説明する。なお本実施形態では、目標速度Vtをオープンループ制御からフィードバック制御へ切り替わる際の回転速度として設定するが、これに限定されるものではない。
ステッピングモータ101をオープンループ制御で起動して加速し、ポイントP1でフィードバック制御領域に達すると(S802)、一旦、フィードバック制御への切り替え前のポイントP1に対応する進角(P1)、回転速度を検出する(S803、S804)。そして、これに対応したパワーレート70%を設定する(ステップS806)。続いて、パワーレートを70%に設定した状態で、フィードバック制御への切り替えを実施する(ステップS808)。フィードバック制御への切り替え後、最適なパワーレートとなるポイントP2を目指して、移動処理が行われる(S1505、S1506、S1507)。移動可能なパワーレートとは、目標速度に対して回転可能な関係式(1)および関係式(1)の有効エリアを持つパラメータであり、図16においては、パワーレート70%、50%で移動可能、パワーレート40%では移動不可能と判定される。
目標進角(進角α)の移動中において、進角制御部204は目標進角(進角α)の移動に追従するように、制御信号の位相を補正する。一方、パワーレート制御部206は目標進角(進角α)の移動に伴う回転速度の上昇を抑え、回転速度が一定に保たれるように制御信号のパワーレートを補正する。進角制御部204およびパワーレート制御部206の処理により、図16中の矢印Aで示されるように、回転速度を一体に保ったまま、最適なパワーレートへの遷移が達成される。
このように本実施形態において、制御部210は、第1の制御方式から第2の制御方式へ切り替えた後に、複数の軌跡データの中から選択された一つの軌跡データがステッピングモータ101の目標回転速度に適した軌跡データであるか否かを判定する。制御部210は、選択された一つの軌跡データが目標回転速度に適した軌跡データではないと判定した場合、進角を変更しながら回転速度が一定となるように制御信号の波形を調整する。そして制御部210は、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から、調整後の制御信号の波形に基づいて一つの軌跡データを選択し、一つの軌跡データに基づいて第2の制御方式による制御を開始する。好ましくは、制御部210は、ステッピングモータ101の回転速度が第2の制御方式による制御で制御可能な回転数である第1の閾値に到達した場合、第1の制御方式から第2の制御方式へ切り替える。より好ましくは、制御部210は、第2の制御方式へ切り替えられた場合におけるステッピングモータ101の目標回転速度が第1の閾値よりも大きいと判定した場合、進角を変更しながら回転速度が一定となるように制御信号の波形を制御する処理を実施しない。このため本実施形態によれば、オープンループ制御からフィードバック制御への切り替えの際における速度段差を低減することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に関して説明する。本実施形態は、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替えの際における制御方式選択部203の動作に関する。本実施形態は、特に、図13を参照して説明したフィードバック制御中のポイントP1からフィードバック制御からオープンループ制御への切り替えが行われるポイントP2へ制御ポイントを切り替える際の制御方法に関する。
まず、図17および図18を参照して、本実施形態における制御方式選択部203の処理を説明する。図17および図18は、制御方式選択部203の動作を示すフローチャートである。図17において、図11と同符号で示される処理は、第2の実施形態にて説明した処理と同等であり、ここではその説明を省略する。本実施形態は、図11のステップS1105を、「オープンループ制御時のパワーレートへの移動処理」を示すステップS1701に置き換えた点で、第2の実施形態とは異なる。
以下、図18を参照して、ステップS1701の「オープンループ制御時のパワーレートへの移動処理」に関して説明する。図18は、本実施形態における切り替え処理の説明図である。まずステップS1801において、制御方式選択部203は、オープンループ制御時に使用されるパワーレートをパワーレート(Open)として選択する。続いてステップS1802において、制御方式選択部203は、目標進角(進角α)を所定のステップ数Cだけ進める。所定のステップ数Cは、パワーレート(Open)への遷移を行う期間に基づいて設定されるパラメータであり、進角制御部204およびパワーレート制御部206でのフィードバック制御の応答性に基づいて設定されるパラメータである。
続いてステップS1803において、制御方式選択部203は、制御信号生成部207により生成された制御信号のパワーレートとパワーレート(Open)とを比較し、制御信号のパワーレートがパワーレート(Open)に到達したか否かを判定する。制御信号のパワーレートがパワーレート(Open)に到達していない場合、本処理を終了する。一方、制御信号のパワーレートがパワーレート(Open)に到達した場合、ステップS1804に進む。ステップS1804において、制御方式選択部203は、現在選択中のパワーレートをパワーレート(Open)に変更する。
ここで、図19を参照して、「オープンループ制御時のパワーレートへの移動処理」を実施した場合のフィードバック制御状態に関して説明する。図19は、本実施形態における切り替え処理の説明図である。以下、オープンループ制御のパワーレートとしては脱調回避のために高めのパワーレートである90%を設定し、フィードバック制御のパワーレートとしては目標速度Vtに対して最適なパワーレートである50%を選択した場合を例として説明する。
ステッピングモータ101をフィードバック制御で減速し、ポイントP1でオープンループ制御領域まで達すると(S1102)、オープンループ制御時に適用されるパワーレートとなるポイントP2を目指して、移動処理が行われる(S1802)。
目標進角(進角α)の移動中において、進角制御部204は目標進角(進角α)の移動に追従するように、制御信号の位相を補正する。一方、パワーレート制御部206は目標進角(進角α)の移動に伴う回転速度の下降を抑え、回転速度が一定に保たれるように制御信号のパワーレートを補正する。進角制御部204およびパワーレート制御部206の処理により、図19中の矢印Aで示されるように、回転速度を一体に保ったまま、ポイントP2であるオープンループ制御時に使用されるパワーレートへの移動が行われる。ポイントP2への移動が完了すると、フィードバック制御からオープンループ制御への遷移が達成される。
このように本実施形態において、制御部210は、第2の制御方式から第1の制御方式へ切り替える前に、進角を変更しながら回転速度が一定となるように制御信号の波形を調整する。制御信号の波形が第1の制御方式で用いられる制御信号の波形に調整された場合、制御部210は、メモリ205に記憶された複数の軌跡データの中から、調整後の制御信号の波形に基づいて一つの軌跡データを選択する。そして制御部210は、一つの軌跡データを選択した後に、第1の制御方式による制御を開始する。このため本実施形態によれば、フィードバック制御からオープンループ制御への切り替えの際における速度段差を低減することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このように各実施形態によれば、オープンループ制御とフィードバック制御との切り替えの際に発生するモータ回転速度の変動(速度段差)を低減することが可能な制御装置、光学機器、制御方法、および、プログラムを提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
210 制御部(制御手段)
205 メモリ(記憶手段)

Claims (25)

  1. ステッピングモータを制御する制御装置であって、
    制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御する制御手段と、
    前記制御信号のパワーレートごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す複数の軌跡データを記憶する記憶手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式切り替える際に、前記第1の制御方式による制御中に前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択し、
    前記制御信号のパワーレートとして、選択された前記一つの軌跡データに対応する第1のパワーレートを設定してから、前記第2の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式の切り替えの際に発生する前記回転速度の変動が小さくなるように、前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式へ切り替える際に、
    前記第1の制御方式による制御中に前記進角および前記回転速度を取得し、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、該第1の制御方式による制御中に取得した前記進角と前記回転速度との組み合わせに基づいて前記一つの軌跡データを選択し、
    前記一つの軌跡データに基づいて前記第2の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式へ切り替える際に、現在設定されているパワーレートよりも低いパワーレートに対応する軌跡データを選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1のパワーレートが設定されている状態で前記第2の制御方式による制御を開始した後、目標速度に対応した第2のパワーレートで前記第2の制御方式による制御を継続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1の制御方式から前記第2の制御方式へ切り替えた後に、前記複数の軌跡データの中から選択された前記一つの軌跡データが前記ステッピングモータの目標回転速度に適した軌跡データでないと判定した場合、前記進角を変更しながら前記回転速度が一定となるように前記制御信号の前記波形を調整し、
    前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、調整後の前記制御信号の前記波形に基づいて前記一つの軌跡データを選択し、
    前記一つの軌跡データに基づいて、前記第2の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記第2の制御方式から前記第1の制御方式へ切り替える場合、当該切り替え前に、前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、前記第1の制御方式で用いられる前記制御信号の前記波形に基づいて、前記一つの軌跡データを選択し、
    前記一つの軌跡データを選択した後に前記第1の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記第2の制御方式から前記第1の制御方式へ切り替える場合、当該切り替え前に、前記進角を変更しながら前記回転速度が一定となるように前記制御信号の前記波形を調整し、
    前記制御信号の前記波形が前記第1の制御方式で用いられる該制御信号の波形に調整された場合、前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、調整後の前記制御信号の前記波形に基づいて前記一つの軌跡データを選択し、
    前記一つの軌跡データを選択した後に前記第1の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. ステッピングモータを制御する制御装置であって、
    制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御する制御手段と、
    前記制御信号の波形ごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す複数の軌跡データを記憶する記憶手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記第2の制御方式から前記第1の制御方式へ切り替える場合、当該切り替え前に、前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、前記第1の制御方式で用いられる前記制御信号の前記波形に基づいて、前記一つの軌跡データを選択し、
    前記一つの軌跡データを選択した後に前記第1の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする制御装置。
  10. ステッピングモータを制御する制御装置であって、
    制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御する制御手段と、
    前記制御信号の波形ごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す複数の軌跡データを記憶する記憶手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記第2の制御方式から前記第1の制御方式へ切り替える場合、当該切り替え前に、前記進角を変更しながら前記回転速度が一定となるように前記制御信号の前記波形を調整し、
    前記制御信号の前記波形が前記第1の制御方式で用いられる該制御信号の波形に調整された場合、前記記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、調整後の前記制御信号の前記波形に基づいて前記一つの軌跡データを選択し、
    前記一つの軌跡データを選択した後に前記第1の制御方式による制御を開始する、ことを特徴とする制御装置。
  11. 前記第1の制御方式は、オープンループ制御であり、
    前記第2の制御方式は、フィードバック制御であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 前記記憶手段は、前記軌跡データとして、前記進角と前記回転速度との関係を測定して得られたパラメータを記憶していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の制御装置。
  13. 前記記憶手段は、前記軌跡データとして、測定して得られた前記進角と前記回転速度との関係に基づく近似式の係数データを記憶していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の制御装置。
  14. 前記制御手段は、前記ステッピングモータの制御中に検出された前記進角と前記回転速度との関係に基づく特定の軌跡データが前記記憶手段に記憶されていない場合、該記憶手段に記憶された前記複数の軌跡データの中から、該特定の軌跡データに最も近い軌跡データを選択することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の制御装置。
  15. 前記制御手段は、前記ステッピングモータの制御中に検出された進角と回転速度との関係に基づく特定の係数データが前記記憶手段に記憶されていない場合、該記憶手段に記憶された前記係数データを補正することを特徴とする請求項13に記載の制御装置。
  16. 前記軌跡データは、前記進角と前記回転速度との対応関係が直線的に近似される範囲内であって、前記ステッピングモータの目標回転速度を含む軌跡データであることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の制御装置。
  17. 前記制御手段は、前記ステッピングモータの前記回転速度が第2の制御方式による制御で制御可能な回転数である第1の閾値に到達した場合、前記第1の制御方式から前記第2の制御方式へ切り替えることを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  18. 前記制御手段は、前記第2の制御方式へ切り替えられた場合における前記ステッピングモータの前記目標回転速度が前記第1の閾値よりも大きいと判定した場合、前記進角を変更しながら前記回転速度が一定となるように前記制御信号の前記波形を制御する処理を実施しないことを特徴とする請求項17に記載の制御装置。
  19. 前記制御信号の前記波形は、該制御信号の振幅であることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の制御装置。
  20. 前記制御信号は、PWM信号であり、
    前記制御信号の前記振幅は、前記PWM信号のデューティ差に相当することを特徴とする請求項19に記載の制御装置。
  21. ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータにより駆動される被駆動部材と、
    前記ステッピングモータを制御する請求項1乃至20のいずれか1項に記載の制御装置と、を有することを特徴する光学機器。
  22. ステッピングモータを制御するための制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御するステップと、を有し、
    前記ステッピングモータを制御するステップは、
    前記第1の制御方式から前記第2の制御方式切り替える際に、前記第1の制御方式による制御中に記憶手段に記憶された複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択するステップと、
    前記制御信号のパワーレートとして、選択された前記一つの軌跡データに対応する第1のパワーレートを設定してから、前記第2の制御方式による制御を開始するステップと、を含み、
    前記複数の軌跡データは、前記制御信号のパワーレートごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す、ことを特徴とする制御方法。
  23. ステッピングモータを制御するための制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御するステップと、を有し、
    前記ステッピングモータを制御するステップは、
    前記第2の制御方式から前記第1の制御方式へ切り替える場合、当該切り替え前に、記憶手段に記憶された複数の軌跡データの中から、前記第1の制御方式で用いられる前記制御信号の波形に基づいて、一つの軌跡データを選択するステップと、
    前記一つの軌跡データを選択した後に前記第1の制御方式による制御を開始するステップと、を含み、
    前記複数の軌跡データは、前記制御信号の波形ごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す、ことを特徴とする制御方法。
  24. ステッピングモータを制御するための制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御するステップと、を有し、
    前記ステッピングモータを制御するステップは、
    前記第2の制御方式から前記第1の制御方式へ切り替える場合、当該切り替え前に、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角を変更しながら前記ステッピングモータの回転速度が一定となるように前記制御信号の波形を調整するステップと、
    前記制御信号の前記波形が前記第1の制御方式で用いられる該制御信号の波形に調整された場合、記憶手段に記憶された複数の軌跡データの中から、調整後の前記制御信号の前記波形に基づいて前記一つの軌跡データを選択するステップと、
    前記一つの軌跡データを選択した後に前記第1の制御方式による制御を開始するステップと、を含み、
    前記複数の軌跡データは、前記制御信号の波形ごとに、前記進角と、前記回転速度との関係を示す、ことを特徴とする制御方法。
  25. ステッピングモータを制御するための制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を用いて、第1の制御方式または第2の制御方式により前記ステッピングモータを制御するステップと、をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記ステッピングモータを制御するステップは、
    前記第1の制御方式から前記第2の制御方式切り替える際に、前記第1の制御方式による制御中に記憶手段に記憶された複数の軌跡データの中から一つの軌跡データを選択するステップと、
    前記制御信号のパワーレートとして、選択された前記一つの軌跡データに対応する第1のパワーレートを設定してから、前記第2の制御方式による制御を開始するステップと、を含み、
    前記複数の軌跡データは、前記制御信号のパワーレートごとに、前記ステッピングモータの回転位置に対応する位相と前記制御信号の位相との位相差である進角と、該ステッピングモータの回転速度との関係を示す、ことを特徴とするプログラム。
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