JP6920887B2 - 光計測装置および光計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料への光照射に応じて該試料において発生する光の強度を計測する装置および方法に関するものである。
試料への光の照射に応じて該試料において発生する光の強度を計測することにより、該試料を分析することができる。このような光計測を行う装置は、試料に照射される照射光を出力する光源と、その試料において発生する発生光の強度を検出して検出信号を出力する光検出器と、その検出信号の値(アナログ値)に応じたデジタル値を出力する処理部と、を備える(特許文献1参照)。
光照射に応じて試料において発生する光は、蛍光、透過光、反射光、散乱光、または、非線形光学現象により発生する光(例えば高調波光やラマン散乱光など)である。蛍光の強度を検出することで、試料に含まれる蛍光性物質の濃度を計測することができる。透過光の強度を検出することで、試料の濃度を計測することができる。散乱光の強度を検出することで、試料に含まれる散乱物質の濃度や大きさを計測することができる。また、非線形光学現象により発生する光の強度を検出することで、試料の非線形性を計測することができる。
特開2004-257901号公報
複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を並行して計測する場合、上記の光源、光検出器および処理部を含む装置を、並行計測する試料の個数だけ用意する必要がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、より簡便に、複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測することができる装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の光計測装置は、複数の試料それぞれへの光の照射に応じて複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測する装置であって、(1) 複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光源を含み、各光源から、互いに異なる照射期間に亘って、対応する試料に照射される照射光を出力する照射部と、(2) 複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光検出器を含み、各光検出器により、対応する試料において照射光の照射に応じて発生する発生光の強度を検出して検出信号を出力する検出部と、(3) 複数の光検出器それぞれから出力される検出信号がアナログ値として共通に入力される入力端子を有し、照射部の各光源が照射光を出力している照射期間に入力端子に入力されるアナログ値を入力し、このアナログ値に応じたデジタル値を、該光源に対応する試料において発生する発生光の強度を表す値として出力する処理部と、を備える。
本発明の光計測装置の一側面では、照射部は、各光源の照射期間を指示する同期信号に基づいて各光源から互いに異なる照射期間に亘って照射光を出力し、処理部は、この同期信号に基づいてアナログ値からデジタル値への変換処理を行うのが好適である。また、光計測装置は、同期信号を照射部および処理部へ出力する制御部に与える制御部を更に備えるのが好適である。
本発明の光計測装置の一側面では、処理部は、入力端子に入力される検出信号の値に応じた電圧値を出力する信号変換器と、この信号変換器から出力される電圧値をデジタル値に変換して該デジタル値を出力するAD変換器と、を含むのが好適である。信号変換器は、入力端子に入力される検出信号に基づいて電荷を蓄積する容量部を有し、蓄積された電荷量に応じた電圧値を出力する積分器を含むのが好適である。また、信号変換器は第1の積分器である前記積分器と第2の積分器である前記積分器を含み、第1の積分器及び第2の積分器は、複数の光源それぞれの照射期間に同期して交互に検出信号を入力するが好適である。
本発明の光計測方法は、複数の試料それぞれへの光の照射に応じて複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測する方法であって、(1) 複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光源を含む照射部において、各光源から、互いに異なる照射期間に亘って、対応する試料に照射される照射光を出力する光照射ステップと、(2) 複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光検出器を含む検出部において、各光検出器により、対応する試料において照射光の照射に応じて発生する発生光の強度を検出して検出信号を出力する光検出ステップと、(3) 複数の光検出器それぞれから出力される検出信号がアナログ値として共通に入力される入力端子を有する処理部において、照射部の各光源が照射光を出力している照射期間に入力端子に入力されるアナログ値を入力し、このアナログ値に応じたデジタル値を、該光源に対応する試料において発生する発生光の強度を表す値として出力する信号処理ステップと、を含む。
本発明の光計測方法の一側面では、光照射ステップにおいて、各光源の照射期間を指示する同期信号に基づいて各光源から互いに異なる照射期間に亘って照射光を出力し、信号処理ステップにおいて、同期信号に基づいてアナログ値からデジタル値への変換処理を行うのが好適である。また、同期信号を照射部および処理部へ出力する同期ステップを更に含むのが好適である。
本発明の光計測方法の一側面では、信号処理ステップは、入力端子に入力される検出信号の値に応じた電圧値を出力する信号変換ステップと、出力された電圧値をデジタル値に変換して該デジタル値を出力するAD変換ステップと、を含むのが好適である。信号変換ステップにおいて、積分器を用いて、入力端子に入力される検出信号に基づいて電荷を蓄積し、蓄積された電荷量に応じた電圧値を出力するが好適である。また、信号変換ステップにおいて、2つの積分器を用いて、複数の光源それぞれの照射期間に同期して交互に検出信号を入力して電荷蓄積を行うのが好適である。
発生光は、蛍光、透過光、反射光、散乱光、または、非線形光学現象により発生する光であってよい。
本発明によれば、より簡便に、複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測することができる。
図1は、本実施形態の光計測装置1の全体構成を示す図である。 図2は、本実施形態の光計測装置1の要部構成を示す図である。 図3は、本実施形態の光計測装置1の動作例を示すタイミングチャートである。 図4は、本実施形態の光計測装置1の他の動作例を示すタイミングチャートである。 図5は、処理部30の信号変換器31の他の構成例を示す図である。 図6は、処理部30の信号変換器31の更に他の構成例を示す図である。 図7は、信号変換器31Bを用いた場合の光計測装置1の動作例を示すタイミングチャートである。 図8は、処理部30の他の構成例を示す図である。 図9は、処理部30Aを用いた場合の光計測装置1の動作例を示すタイミングチャートである。 図10は、測定光学系の変形例の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の光計測装置または光計測方法は、光の照射に応じて複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測するものであるが、以下の実施形態では試料の個数を3として説明する。以下に登場するnは1以上3以下の各整数である。また、本発明の光計測装置または光計測方法は、光が照射された試料において発生する任意の光(蛍光、透過光、反射光、散乱光、または、非線形光学現象により発生する光)の強度を計測するものであるが、以下の実施形態では蛍光の強度を計測する場合について説明する。
図1は、本実施形態の光計測装置1の全体構成を示す図である。図2は、本実施形態の光計測装置1の要部構成を示す図である。光計測装置1は、試料容器2〜2それぞれに入れられた試料への励起光の照射によって発生する蛍光の強度を計測するものであり、照射部10、検出部20、処理部30、制御部40、入力部50、表示部60および記憶部70を備える。
照射部10は、試料容器2〜2に対し一対一に対応して設けられた光源11〜11および励起光透過フィルタ12〜12を含み、また、光源11〜11を駆動する光源駆動回路13を含む。なお、各光源11に対して個別に光源駆動回路が設けられてもよい。
各光源11は、対応する試料容器2に入れられた試料を励起し得る波長(または、この波長を含む帯域)の光を出力する。各光源11は、例えば、LED(発光ダイオード)、LD(レーザダイオード)またはSLD(スーパールミネッセントダイオード)である。各光源11の光出力側に、光の指向性を高めるためのレンズが設けられてもよい。このレンズは、光源11と一体であってもよいし、光源11とは別体であってもよい。
各励起光透過フィルタ12は、対応する光源11と光学的に接続され、対応する光源11から出力される光を入力する。各励起光透過フィルタ12は、試料を励起する波長の励起光を選択的に透過させて、その励起光を対応する試料容器2へ出力する。各励起光透過フィルタ12の透過波長、すなわち、励起光波長は、試料容器2に入れられた試料に含まれる蛍光性物質に応じて適切に選択される。各励起光透過フィルタ12は、フィルタ特性がよい誘電体多層膜フィルタであってもよいし、色ガラスフィルタであってもよい。なお、励起光透過フィルタ12は、検出される発生光の波長の光を遮断してもよい。
光源駆動回路13は、各光源11と電気的に接続され、各光源11を駆動して所定の照射期間に亘って発光させる。各光源11は、制御部40からの指示を受けた光源駆動回路13により駆動されて、互いに異なる照射期間に亘って、対応する試料容器2に照射される励起光を出力する。すなわち、光源11〜11のうち、ある1つの光源が照射光を出力している場合、他の光源は照射光を出力しない。
検出部20は、試料容器2〜2に対し一対一に対応して設けられた光検出器21〜21および蛍光透過フィルタ22〜22を含む。なお、図示の都合上、図1では検出部20の範囲を示しておらず、図2では蛍光透過フィルタ22〜22を示していない。
各蛍光透過フィルタ22は、対応する試料容器2に入れられた試料への励起光(照射光)の照射に応じて該試料で発生する蛍光(発生光)を選択的に透過させて、その蛍光を対応する光検出器21へ出力する。各蛍光透過フィルタ22は、蛍光以外の光(例えば、励起光透過フィルタ12を透過した光)を遮断する。各蛍光透過フィルタ22の透過波長は、試料容器2に入れられた試料に含まれる蛍光性物質に応じて適切に選択される。各蛍光透過フィルタ22は、フィルタ特性がよい誘電体多層膜フィルタであってもよいし、色ガラスフィルタであってもよい。
各光検出器21は、対応する蛍光透過フィルタ22と光学的に接続され、該蛍光透過フィルタ22を透過した蛍光を受光する。各光検出器21は、受光した蛍光の強度を検出し、その蛍光強度を示す検出信号を処理部30へ出力する。各光検出器21は、例えば、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオードまたは光電子増倍管などである。
光源11、励起光透過フィルタ12、試料容器2、蛍光透過フィルタ22および光検出器21を含む光学系を測定光学系3とする。光源11、励起光透過フィルタ12、試料容器2、蛍光透過フィルタ22および光検出器21を含む光学系を測定光学系3とする。また、光源11、励起光透過フィルタ12、試料容器2、蛍光透過フィルタ22および光検出器21を含む光学系を測定光学系3とする。測定光学系3〜3は、外部からの迷光が入射しないように暗箱の内部に配置される。また、測定光学系3〜3は互いに光学的に分離されており、測定光学系3〜3のうちの或る測定光学系で発生した照射光および発生光は他の2つの測定光学系の光検出器により受光されることはない。
処理部30は、光検出器21〜21と電気的に接続される入力端子を有する。その入力端子には、光検出器21〜21それぞれから出力される検出信号がアナログ値として共通に入力される。処理部30は、照射部10の各光源11が照射光(励起光)を出力している照射期間に入力端子に入力されるアナログ値を入力し、このアナログ値に応じたデジタル値を、該光源11に対応する試料において発生する発生光(蛍光)の強度を表す値として制御部40へ出力する。処理部30の詳細については後述する。
制御部40は、光源駆動回路13と電気的に接続されており、光源駆動回路13を制御することで光源11〜11それぞれを所定の照射期間に亘って発光させる。制御部40は、処理部30と電気的に接続されており、処理部30の動作を制御するとともに、処理部30から出力されるデジタル値を入力して、各試料で発生した蛍光の強度を求め、この蛍光強度に基づいて試料の解析を行う。制御部40は、これらのデジタル値、蛍光強度および解析結果を記憶部70に記憶させる。制御部40は、上記の制御や解析を行うCPUを含み、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートデバイス、マイクロコンピュータ、あるいはクラウドサーバなどのコンピュータである。なお、制御部40と他の構成要素との間の接続は、有線に限らず無線であってもよく、また、ネットワーク通信による接続を含んでいてもよい。
制御部40は、照射部10の各光源11の照射期間を指示する同期信号を発生して、この同期信号を照射部10および処理部30それぞれへ出力する。照射部10の光源駆動回路13は、制御部40から出力された同期信号に基づいて各光源11から互いに異なる照射期間に亘って照射光を出力する。処理部30は、制御部40から出力された同期信号に基づいてアナログ値からデジタル値への変換処理を行う。この同期信号は、周期的なクロック信号であってもよいし、各動作タイミングを直截的に指示するトリガ信号であってもよい。同期信号がクロック信号である場合、光源駆動回路13および処理部30それぞれは、該クロック信号のパルスをカウントして、所定のカウント値に達したことを受けて各動作タイミングを決定する。なお、同期信号は、制御部40から出力されなくてもよく、光源駆動回路13および処理部30のうちの何れか一方が発生して他方に出力してもよい。
入力部50は、制御部40と電気的に接続されており、計測条件、計測開始および計測終了などの入力を受け付ける。入力部50は、例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどである。入力部50は、モーメンタリースイッチやオルタネートスイッチのような単純なオン/オフを制御部40に伝えるものでもよい。
表示部60は、制御部40と電気的に接続されており、計測条件や計測結果を表示する。表示部60は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、タッチスクリーンなどである。また、表示部60は、LED等の発光素子の点灯/消灯により表示をするものであってもよい。
記憶部70は、制御部40と電気的に接続されており、制御部40から出力された蛍光強度および解析結果などを記憶する。記憶部70は、例えば、内部メモリや外部ストレージなどである。
次に、図2を用いて本実施形態の光計測装置1の要部構成について説明する。以降では各光検出器21がフォトダイオードであるとして説明する。各光検出器21のカソードは接地電位とされ、各光検出器21のアノードは共通にされている。各光検出器21は、光の入射に応じて電荷を発生させ、その電荷に応じた電流を検出信号としてアノードから処理部30へ出力する。各光検出器21において単位時間当たりに発生する電荷の量は、受光した光の強度に応じた電流値(アナログ値)である。
処理部30は、信号変換器31およびAD変換器33を含む。信号変換器31は、光検出器21〜21それぞれのアノードと電気的に接続される入力端子Tを有する。その入力端子Tには、光検出器21〜21それぞれから出力される電流値(検出信号)がアナログ値として共通に入力される。信号変換器31は、照射部10の各光源11が照射光(励起光)を出力している照射期間に入力端子Tに入力されるアナログ値を入力し、その入力されるアナログ値に応じた電圧値を出力する。AD変換器33は、信号変換器31と電気的に接続されており、信号変換器31から出力される電圧値を入力する。AD変換器33は、この入力した電圧値(アナログ値)をデジタル値に変換し、該光源11に対応する試料において発生する発生光(蛍光)の強度を表す値として該デジタル値を出力する。
信号変換器31は、図2に示されるように、アンプ311、容量部312およびスイッチ313を含む積分器の構成とすることができる。アンプ311は、反転入力端子、非反転入力端子および出力端子を有する。アンプ311の非反転入力端子は接地電位とされる。アンプ311の反転入力端子は、検出部20の光検出器21〜21それぞれのアノードと電気的に接続されている。アンプ311の出力端子は、AD変換器33のサンプルホールド回路331と電気的に接続されている。容量部312およびスイッチ313は、互いに並列的に接続されて、アンプ311の反転入力端子と出力端子との間に設けられている。
この信号変換器31では、スイッチ313がオン状態であると、容量部312の電荷蓄積が初期化され、アンプ311の出力端子の電圧値も初期化される。スイッチ313がオフ状態であると、アンプ311の反転入力端子に入力される検出信号に基づいて容量部312に電荷が蓄積されていき、その容量部312に蓄積されている電荷の量に応じた電圧値がアンプ311の出力端子から出力される。アンプ311から出力された電圧値は、AD変換器33のサンプルホールド回路331により保持される。サンプルホールド回路331によって保持された電圧値は、AD変換器33へ出力され、AD変換器33によりデジタル信号に変換される。なお、サンプルホールド回路は、AD変換器33に内蔵されなくてもよい。この場合、サンプルホールド回路は、アンプ311の出力端子及びAD変換器33それぞれと電気的に接続される。このような積分器の構成を有する信号変換器31において電荷蓄積期間の長さ及び容量部312の容量値を適切に設定することにより、高感度の光検出を行うことができる。
次に、本実施形態の光計測装置1の動作例および本実施形態の光計測方法について説明する。本実施形態の光計測方法は、光計測装置1を用いて、試料容器2〜2それぞれに入れられた試料への励起光の照射によって発生する蛍光の強度を計測するものである。
図3は、本実施形態の光計測装置1の動作例を示すタイミングチャートである。この動作は、同期ステップにおいて制御部40から出力される同期信号に基づいて行われる。この図には、上から順に、光源11〜11それぞれの出力、光検出器21〜21それぞれの出力、信号変換器31の出力およびサンプルホールド回路331の出力が示されている。また、この図には2サイクル分の動作が示されているが、以降のサイクルでも同様である。
光照射ステップにおいて、期間T11(時刻t10〜t12)に光源11が照射光を出力し、この期間T11に続く期間T12(時刻t12〜t14)に光源11が照射光を出力し、この期間T12に続く期間T13(時刻t14〜t20)に光源11が照射光を出力する。さらに、この期間T13に続く期間T21(時刻t20〜t22)に光源11が照射光を出力し、この期間T21に続く期間T22(時刻t22〜t24)に光源11が照射光を出力し、この期間T22に続く期間T23(時刻t24〜t30)に光源11が照射光を出力する。期間T11,T12,T13,T21,T22,T23は、互いに重なることはない。このように、光源11〜11は、互いに異なる照射期間に亘って照射光(励起光)を出力する。
光検出ステップにおいて、光検出器21〜21は、互いに異なる期間に亘って発生光(蛍光)を受光して当該受光強度に応じた値の検出信号を出力する。すなわち、期間T11に光検出器21が蛍光を受光し、期間T12に光検出器21が蛍光を受光し、期間T13に光検出器21が蛍光を受光する。さらに、期間T21に光検出器21が蛍光を受光し、期間T22に光検出器21が蛍光を受光し、期間T23に光検出器21が蛍光を受光する。光検出器21〜21それぞれから出力される検出信号は、信号変換器31の入力端子T(アンプ311の反転入力端子)に共通に入力される。
信号処理ステップにおいて、期間T11,T12,T13,T21,T22,T23それぞれの初期に、信号変換器31のスイッチ313がオン状態となり、容量部312の電荷蓄積が初期化され、アンプ311の出力端子の電圧値も初期化される。初期化後、信号変換器31のスイッチ313がオフ状態となり、アンプ311の反転入力端子に入力される検出信号に基づいて容量部312に電荷が蓄積されていき、その容量部312に蓄積されている電荷の量に応じた電圧値がアンプ311の出力端子から出力される(信号変換ステップ)。期間T11,T12,T13,T21,T22,T23それぞれにおいて、信号変換器31から出力される電圧値の増加速度は、信号変換器31の入力端子Tに入力される検出信号の値に応じたものであり、各光検出器が受光した蛍光の強度に応じたものである。
期間T11,T12,T13,T21,T22,T23それぞれの末期に、信号変換器31から出力される電圧値(アナログ値)がAD変換器33のサンプルホールド回路331により保持され、一定期間に亘ってサンプルホールド回路331から出力される。そして、AD変換器33によりデジタル値に変換され、該デジタル値がAD変換器33から出力される(AD変換ステップ)。AD変換器33から出力されたデジタル値は制御部40へ転送される。
期間T11,T12,T13,T21,T22,T23それぞれは、信号変換器31から出力される電圧値の増加を十分なSN比で観測することができる時間であればよく、例えば1ミリ秒〜1分であるのが好ましい。例えば、各期間が3秒であるとすると、3つの試料について1回ずつ計測を行う1サイクルの計測時間は9秒となる。
光源11が照射光を出力している期間T11,T21では、試料容器2に入れられた試料で蛍光が発生すると、その蛍光を受光した光検出器21から出力される検出信号が処理部30に入力されて、その検出信号の値がデジタル値に変換される。光源11が照射光を出力している期間T12,T22では、試料容器2に入れられた試料で蛍光が発生すると、その蛍光を受光した光検出器21から出力される検出信号が処理部30に入力されて、その検出信号の値がデジタル値に変換される。また、光源11が照射光を出力している期間T13,T23では、試料容器2に入れられた試料で蛍光が発生すると、その蛍光を受光した光検出器21から出力される検出信号が処理部30に入力されて、その検出信号の値がデジタル値に変換される。
信号変換器31およびAD変換器33を含む処理部30の信号処理は、各光源11の照射光出力と同期して行われる。制御部40は、各光源11の照射光出力と処理部30の信号処理とを互いに同期して制御することで、処理部30から出力されるデジタル値がどの試料で発生した蛍光の強度を表すものであるかを把握することができる。したがって、3つの試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測することができる。また、3つの測定光学系3〜3に対して1つの処理部30を設ければよいので、装置構成を簡便にできる。
図4は、本実施形態の光計測装置1の他の動作例を示すタイミングチャートである。この動作も、制御部40から出力される同期信号に基づいて行われる。この図にも、上から順に、光源11〜11それぞれの出力、光検出器21〜21それぞれの出力、信号変換器31の出力およびAD変換器33の出力が示されている。また、この図にも2サイクル分の動作が示されているが、以降のサイクルでも同様である。
期間T11(時刻t10〜t11)に光源11が照射光を出力し、この期間T11の後の期間T12(時刻t12〜t13)に光源11が照射光を出力し、この期間T12の後の期間T13(時刻t14〜t15)に光源11が照射光を出力する。さらに、この期間T13の後の期間T21(時刻t20〜t21)に光源11が照射光を出力し、この期間T21の後の期間T22(時刻t22〜t23)に光源11が照射光を出力し、この期間T22の後の期間T23(時刻t24〜t25)に光源11が照射光を出力する。期間T11,T12,T13,T21,T22,T23は、互いに重なることはない。このように、光源11〜11は、互いに異なる照射期間に亘って照射光(励起光)を出力する。
この動作例では、照射期間T11と次の照射期間T12との間の待ち期間(時刻t11〜t12)、照射期間T12と次の照射期間T13との間の待ち期間(時刻t13〜t14)、照射期間T13と次の照射期間T21との間の待ち期間(時刻t15〜t20)、照射期間T21と次の照射期間T22との間の待ち期間(時刻t21〜t22)、照射期間T22と次の照射期間T23との間の待ち期間(時刻t23〜t24)および照射期間T23と次の照射期間との間の待ち期間(時刻t25〜t30)では、光源11〜11の何れも照射光(励起光)を出力しない。これらの待ち期間に、AD変換器33から出力されたデジタル値は制御部40へ転送される。
この動作例では、例えば、光源11が照射光(励起光)を出力する期間T11(時刻t10〜t11)が終了した後に、該光源11に対応する試料から遅延蛍光が発生しても、その遅延蛍光の発生は待ち期間(時刻t11〜t12)のうちに無くなるので、次の期間T12(時刻t12〜t13)における光源11からの照射光(励起光)の照射により試料で発生する蛍光の検出に影響はない。
次に、処理部30の信号変換器31の他の構成例、および、処理部30の他の構成例について説明する。
図5は、処理部30の信号変換器31の他の構成例を示す図である。この図に示される他の構成例の信号変換器31Aは、アンプ311、容量部312およびスイッチ314〜318を含む積分器の構成である。アンプ311は、反転入力端子、非反転入力端子および出力端子を有する。アンプ311の非反転入力端子は接地電位とされる。スイッチ314は、検出部20の光検出器21〜21それぞれのアノードとアンプ311の反転入力端子との間に設けられている。スイッチ315は、アンプ311の反転入力端子と非反転入力端子との間に設けられている。容量部312の一端は、アンプ311の反転入力端子と接続されている。容量部312の他端は、スイッチ316を介してアンプ311の出力端子と接続され、また、スイッチ317を介して基準電位Vrefが入力される。スイッチ318は、アンプ311の出力端子とサンプルホールド回路331との間に設けられている。
この信号変換器31Aでは、スイッチ314,316がオフ状態であって、スイッチ315,317がオン状態であると、容量部312の両端の間の電圧がVrefに初期化される。スイッチ314,316がオン状態であって、スイッチ315,317がオフ状態であると、アンプ311の反転入力端子に入力される検出信号に基づいて容量部312に電荷が蓄積されていき、その容量部312に蓄積されている電荷の量に応じた電圧値がアンプ311の出力端子から出力される。スイッチ314がオフ状態に転じると、容量部312への電荷の蓄積が終了する。スイッチ318がオン状態であると、アンプ311の出力端子から出力された電圧値は、サンプルホールド回路331により保持され、一定期間に亘ってサンプルホールド回路331からAD変換器33に出力される。
図6は、処理部30の信号変換器31の更に他の構成例を示す図である。この図に示される更に他の構成例の信号変換器31Bは、アンプ311および抵抗器319を含む電流電圧変換器の構成である。アンプ311は、反転入力端子、非反転入力端子および出力端子を有する。アンプ311の非反転入力端子は接地電位とされる。抵抗器319は、アンプ311の反転入力端子と出力端子との間に設けられている。この信号変換器31Bでは、アンプ311の反転入力端子に入力される検出信号の電流値に応じた電圧値が出力端子から出力される。
図7は、信号変換器31Bを用いた場合の光計測装置1の動作例を示すタイミングチャートである。この動作も、制御部40から出力される同期信号に基づいて行われる。この図にも、上から順に、光源11〜11それぞれの出力、光検出器21〜21それぞれの出力、信号変換器31Bの出力およびサンプルホールド回路331の出力が示されている。また、この図にも2サイクル分の動作が示されているが、以降のサイクルでも同様である。
図7に示される動作例における光源11〜11それぞれの出力および光検出器21〜21それぞれの出力は、図3に示された動作例の場合と同じである。図7に示される動作例では、期間T11,T12,T13,T21,T22,T23それぞれにおいて、信号変換器31Bの出力端子から出力される電圧値は、信号変換器31Bのアンプ311の反転入力端子に入力される検出信号の電流値に応じたものである。各期間において、信号変換器31Bの入力電流値が一定であれば、信号変換器31Bの出力電圧値も一定である。この場合、各期間内の任意のタイミングで信号変換器31Bから出力される電圧値(アナログ値)がサンプルホールド回路331により保持され、一定期間に亘ってサンプルホールド回路331からAD変換器33へ出力される。その後、AD変換器33により、サンプルホールド回路331から出力された電圧値がデジタル値に変換され、該デジタル値がAD変換器33から出力される。AD変換器33から出力されたデジタル値は制御部40へ転送される。
図8は、処理部30の他の構成例を示す図である。この図に示される他の構成例の処理部30Aは、信号変換器31、信号変換器32、AD変換器33、スイッチ34およびスイッチ35を含む。
信号変換器31は、図2に示されたものと同様に、アンプ311、容量部312およびスイッチ313を含む積分器の構成を有する。信号変換器32も、同様に、アンプ321、容量部322およびスイッチ323を含む積分器の構成を有する。
スイッチ34は、信号変換器31の入力端子T1(アンプ311の反転入力端子)および信号変換器32の入力端子T2(アンプ321の反転入力端子)のうちの何れか一方を選択して、その選択した入力端子と検出部20の光検出器21〜21それぞれのアノードとを電気的に接続する。スイッチ35は、信号変換器31の出力端子(アンプ311の出力端子)および信号変換器32の出力端子(アンプ321の出力端子)のうちの何れか一方を選択して、その選択した出力端子とサンプルホールド回路331とを電気的に接続する。スイッチ34およびスイッチ35は、制御部40により接続状態が制御される。
図9は、処理部30Aを用いた場合の光計測装置1の動作例を示すタイミングチャートである。この動作も、制御部40から出力される同期信号に基づいて行われる。この図には、上から順に、光源11〜11それぞれの出力、スイッチ34の接続状態、スイッチ35の接続状態、信号変換器31の動作、信号変換器32の動作およびAD変換器33の動作が示されている。
期間T11(時刻t10〜t12)に、光源11が照射光を出力し、光検出器21が蛍光を受光し、スイッチ34により信号変換器31の入力端子T1が各光検出器21と接続される。この期間T11の初期に、信号変換器31のスイッチ313がオン状態となり、容量部312の電荷蓄積が初期化され、アンプ311の出力端子の電圧値も初期化される。初期化後、信号変換器31のスイッチ313がオフ状態となり、アンプ311の反転入力端子に入力される検出信号に基づいて容量部312に電荷が蓄積されていき、その容量部312に蓄積されている電荷の量に応じた電圧値がアンプ311の出力端子から出力される。
この期間T11に続く期間T12(時刻t12〜t14)に、スイッチ34により信号変換器31の入力端子T1が各光検出器21から切り離されて、信号変換器31の出力電圧値が確定される。また、この期間T12に、スイッチ35により信号変換器31の出力端子がサンプルホールド回路331と接続されて、信号変換器31の出力電圧値がサンプルホールド回路331により保持される。この期間T12に、AD変換器33によりAD変換処理が行われてデジタル値が制御部40へ出力される。このとき出力されるデジタル値は、光検出器21の検出信号値に応じたものである。
また、期間T12に、光源11が照射光を出力し、光検出器21が蛍光を受光し、スイッチ34により信号変換器32の入力端子T2が各光検出器21と接続される。この期間T12の初期に、信号変換器32のスイッチ323がオン状態となり、容量部322の電荷蓄積が初期化され、アンプ321の出力端子の電圧値も初期化される。初期化後、信号変換器32のスイッチ323がオフ状態となり、アンプ321の反転入力端子に入力される検出信号に基づいて容量部322に電荷が蓄積されていき、その容量部322に蓄積されている電荷の量に応じた電圧値がアンプ321の出力端子から出力される。
この期間T12に続く期間T13(時刻t14〜t20)に、スイッチ34により信号変換器32の入力端子T2が各光検出器21から切り離されて、信号変換器32の出力電圧値が確定される。また、この期間T13に、スイッチ35により信号変換器32の出力端子がサンプルホールド回路331と接続されて、信号変換器32の出力電圧値がサンプルホールド回路331により保持される。この期間T13に、AD変換器33によりAD変換処理が行われてデジタル値が制御部40へ出力される。このとき出力されるデジタル値は、光検出器21の検出信号値に応じたものである。
また、期間T13に、光源11が照射光を出力し、光検出器21が蛍光を受光し、スイッチ34により信号変換器31の入力端子T1が各光検出器21と接続される。この期間T13の初期に、信号変換器31のスイッチ313がオン状態となり、容量部312の電荷蓄積が初期化され、アンプ311の出力端子の電圧値も初期化される。初期化後、信号変換器31のスイッチ313がオフ状態となり、アンプ311の反転入力端子に入力される検出信号に基づいて容量部312に電荷が蓄積されていき、その容量部312に蓄積されている電荷の量に応じた電圧値がアンプ311の出力端子から出力される。
この期間T13に続く期間T21(時刻t20〜t22)に、スイッチ34により信号変換器31の入力端子T1が各光検出器21から切り離されて、信号変換器31の出力電圧値が確定される。また、この期間T21に、スイッチ35により信号変換器31の出力端子がサンプルホールド回路331と接続されて、信号変換器31の出力電圧値がサンプルホールド回路331により保持される。この期間T21に、AD変換器33によりAD変換処理が行われてデジタル値が制御部40へ出力される。このとき出力されるデジタル値は、光検出器21の検出信号値に応じたものである。
以降の動作も同様である。この構成例では、光源11〜11それぞれの照射期間に同期して2つの信号変換器31,32が交互に検出信号を入力して電荷蓄積を行う。一方の信号変換器が検出信号を入力して電荷蓄積を行っている期間に、AD変換器33は、一つ前の期間に電荷蓄積を行った他方の信号変換器の出力電圧値をデジタル値に変換して該デジタル値を出力する。したがって、AD変換器33によって一方の信号変換器の出力電圧値をデジタル信号に変換している間でも、他方の信号変換器による電荷蓄積を行うことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。光源および光検出器などを含む測定光学系の数は、上記実施形態では3としたが、2であってもよいし、4以上であってもよい。光が照射された試料において発生する発生光は、上記実施形態では蛍光であるとしたが、透過光、反射光、散乱光、または、非線形光学現象により発生する光であってもよい。光源から出力される光のうち特定波長の光を選択的に透過させるフィルタや、試料で発生した光のうち特定波長の光を選択的に透過させるフィルタは、必要に応じて設ければよい。
測定光学系における光源、試料容器、光検出器、その他の光学系の配置や構成は、上記実施形態に限られない。例えば、光源から試料容器まで照射光を光ファイバにより導光してもよいし、試料容器から光検出器まで発生光を光ファイバにより導光してもよい。また、図10に示されるように、光源11および光検出器21などを含む測定光学系3において、試料容器2と光検出器21との間に、蛍光透過フィルタ22に加えてレンズ23,24が設けられてもよい。蛍光透過フィルタ22はレンズ23とレンズ24との間に設けられるのが好ましい。この構成例では、試料で発生した蛍光を選択的に光検出器21へ導光するためのレンズ23,24が設けられていることにより、励起光またはその散乱光が光検出器21へ入射することを抑制することができる。
1…光計測装置、2〜2…試料容器、3〜3…測定光学系、10…照射部、11〜11…光源、12〜12…励起光透過フィルタ、13…光源駆動回路、20…検出部、21〜21…光検出器、22〜22…蛍光透過フィルタ、30,30A…処理部、31,31A,31B,32…信号変換器、33…AD変換器、40…制御部、50…入力部、60…表示部、70…記憶部。

Claims (11)

  1. 複数の試料それぞれへの光の照射に応じて前記複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測する装置であって、
    前記複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光源を含み、各光源から、互いに異なる照射期間に亘って、対応する試料に照射される照射光を出力する照射部と、
    前記複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光検出器を含み、各光検出器により、対応する試料において前記照射光の照射に応じて発生する発生光の強度を検出して検出信号を出力する検出部と、
    前記複数の光検出器それぞれから出力される検出信号がアナログ値として共通に入力される入力端子を有し、前記照射部の各光源が前記照射光を出力している照射期間に前記入力端子に入力されるアナログ値を入力し、このアナログ値に応じたデジタル値を、該光源に対応する試料において発生する発生光の強度を表す値として出力する処理部と、
    を備え、
    前記照射部は、各光源の照射期間を指示する同期信号に基づいて各光源から互いに異なる照射期間に亘って前記照射光を出力し、
    前記処理部は、前記同期信号に基づいてアナログ値からデジタル値への変換処理を行う、
    光計測装置。
  2. 前記同期信号を前記照射部および前記処理部へ出力する制御部を更に備える、
    請求項に記載の光計測装置。
  3. 前記処理部は、前記入力端子に入力される検出信号の値に応じた電圧値を出力する信号変換器と、前記信号変換器から出力される電圧値をデジタル値に変換して該デジタル値を出力するAD変換器と、を含む、
    請求項1または2に記載の光計測装置。
  4. 前記信号変換器は、前記入力端子に入力される検出信号に基づいて電荷を蓄積する容量部を有し、蓄積された電荷量に応じた電圧値を出力する積分器を含む、
    請求項に記載の光計測装置。
  5. 前記信号変換器は第1の積分器である前記積分器と第2の積分器である前記積分器を含み、
    前記第1の積分器及び前記第2の積分器は、前記複数の光源それぞれの前記照射期間に同期して交互に前記検出信号を入力する、
    請求項に記載の光計測装置。
  6. 複数の試料それぞれへの光の照射に応じて前記複数の試料それぞれにおいて発生する光の強度を計測する方法であって、
    前記複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光源を含む照射部において、各光源から、互いに異なる照射期間に亘って、対応する試料に照射される照射光を出力する光照射ステップと、
    前記複数の試料に対し一対一に対応して設けられた複数の光検出器を含む検出部において、各光検出器により、対応する試料において前記照射光の照射に応じて発生する発生光の強度を検出して検出信号を出力する光検出ステップと、
    前記複数の光検出器それぞれから出力される検出信号がアナログ値として共通に入力される入力端子を有する処理部において、前記照射部の各光源が前記照射光を出力している照射期間に前記入力端子に入力されるアナログ値を入力し、このアナログ値に応じたデジタル値を、該光源に対応する試料において発生する発生光の強度を表す値として出力する信号処理ステップと、
    を含み、
    前記光照射ステップにおいて、各光源の照射期間を指示する同期信号に基づいて各光源から互いに異なる照射期間に亘って前記照射光を出力し、
    前記信号処理ステップにおいて、前記同期信号に基づいてアナログ値からデジタル値への変換処理を行う、
    光計測方法。
  7. 前記同期信号を前記照射部および前記処理部へ出力する同期ステップを更に含む、
    請求項に記載の光計測方法。
  8. 前記信号処理ステップは、前記入力端子に入力される検出信号の値に応じた電圧値を出力する信号変換ステップと、出力された前記電圧値をデジタル値に変換して該デジタル値を出力するAD変換ステップと、を含む、
    請求項6または7に記載の光計測方法。
  9. 前記信号変換ステップにおいて、積分器を用いて、前記入力端子に入力される検出信号に基づいて電荷を蓄積し、蓄積された電荷量に応じた電圧値を出力する、
    請求項に記載の光計測方法。
  10. 前記信号変換ステップにおいて、2つの前記積分器を用いて、前記複数の光源それぞれの前記照射期間に同期して交互に前記検出信号を入力して電荷蓄積を行う、
    請求項に記載の光計測方法。
  11. 前記発生光は、蛍光、透過光、反射光、散乱光、または、非線形光学現象により発生する光である、
    請求項6〜10の何れか1項に記載の光計測方法。
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