JP6918765B2 - 放熱装置 - Google Patents
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Description
〔放熱装置100の全体構成〕
図1Aは、第1実施形態に係る放熱装置100の斜視図である。図1Bは、第1実施形態に係る放熱装置100の断面図である。図1Bでは、便宜上、ハッチングが省略されている。図1A及び図1Bに示すように、放熱装置100は、筒体10と、冷却ファン20と、第1ヒートシンク31と、第2ヒートシンク32と、第1フィン間流路41と、第2フィン間流路42と、流体方向変更部50と、を備える。
筒体10は、ベース部11と、下方カバー部12と、側方カバー部13と、側方カバー部14と、を有し、筒状に形成されている。筒体10の一端には、流体としての空気を吸入する第1開口部15が形成されている。筒体10の他端には、流体としての空気を排出する第2開口部16が形成されている。ベース部11の材質としては、例えばアルミニウムが用いられる。ベース部11の上面には、放熱対象物である発熱体5が固定される。
冷却ファン20は、第2開口部16の側に配置されている。具体的には、冷却ファン20は、第2開口部16と対向するように、筒体10の外に配置されている。別の表現をすると、冷却ファン20は、筒体10の第2開口部16の側に配置された第2ヒートシンク32と対向するように、筒体10の外に配置されている。冷却ファン20が駆動すると、空気は、第1開口部15から筒体10に吸入されて第2開口部16から排出される。このことから、冷却ファン20は、筒体10の内部の空気を吸引する吸引ファンとして用いられる。
ヒートシンクとしての第1ヒートシンク31及び第2ヒートシンク32は、その全体が筒体10の内側の第1開口部15と第2開口部16との間の空間に配置される。
第1ヒートシンク31は、図1A及び図1Bに示されるように、第1開口部15の側に配置される。第1ヒートシンク31は、筒体10の内側の第1面111に固定されている。第1ヒートシンク31においては、空気が進行する流体進行方向Lの上流に位置する上流端面315と、筒体10の外部とは、第1開口部15を介して連通している。別の見方をすると、筒体10の外部の流体は、第1開口部15を介して上流端面315に到達可能である。
第2ヒートシンク32は、図1A及び図1Bに示されるように、第2開口部16の側に配置される。第2ヒートシンク32は、筒体10の内側の第1面111に固定されている。第2ヒートシンク32においては、空気が進行する流体進行方向Lの下流に位置する下流端面325と、筒体10の外部とは、第2開口部16を介して連通している。
なお、第2ヒートシンク32と第2面121との間には、隙間が確保されており、空気は、第2フィン無し流路502からこの隙間を通過して第2開口部16へと進行することもできる。
フィン間流路として、図2A及び図2Bに示されるように、第1フィン間流路41及び第2フィン間流路42がある。第1フィン間流路41は、複数の第1フィン311同士の間に形成されて空気が通過する流路である。第2フィン間流路42は、複数の第2フィン321同士の間に形成されて空気が通過する流路である。第1開口部15から吸入された空気の一部は、第1フィン間流路41及び第2フィン間流路42を通過して第2開口部16へ向けて流通していく。
ここで、図1A及び図1Bの説明に戻る。流体方向変更部50は、空気が進行する流体進行方向Lを変える部位である。流体方向変更部50は、板状に成形されている。
この場合に、第1ヒートシンク31の吸入面積=上流端面面積(b×W)+フィン先部領域面積(d×W)≧筒体10の開口面積(a×W)となる。放熱装置100では、第1ヒートシンク31の吸入面積が筒体10の開口面積以上であることから、第1開口部15の高さと同じ高さのヒートシンクが用いられた場合と同等以上の吸入性能が確保される。
第1実施形態の放熱装置100によれば、例えば、以下の効果が奏される。
第1実施形態の放熱装置100は、発熱体5が固定される筒体10と、筒体10の一端に形成され、空気を吸入する第1開口部15と、筒体10の他端に形成され、空気を排出する第2開口部16と、第2開口部16の側に配置された冷却ファン20と、複数の第1フィン311,第2フィン321を有すると共に流体が進行する流体進行方向Lの上流に位置する上流端面315を有し、筒体10の内側の第1面111に固定される第1ヒートシンク31であって、筒体10の外部と上流端面315とが第1開口部15を介して連通する第1ヒートシンク31と、複数の第1フィン311同士の間,複数の第2フィン321同士の間に形成されて空気を通過させる第1フィン間流路41、第2フィン間流路42と、基端部51及び先端部52を有する流体方向変更部50であって、基端部51が筒体10の内側の第1面111と対向する第2面121に固定され、先端部52が第1ヒートシンク31の複数のフィン311の複数のフィン先部316に対向して配置され、空気が進行する流体進行方向Lを変える流体方向変更部50と、を備え、流体方向変更部50の全体は、上流端面315よりも流体進行方向Lの下流側に配置され、空気が、上流端面315から第1ヒートシンク31,第2ヒートシンク32に流入すると共に、フィン間流路以外のフィン無し流路501を経由して前記複数のフィン先部316のうち流体方向変更部50の先端部52よりも上流側で露出する部分から第1ヒートシンク31,第2ヒートシンク32に流入する。
なお、第1ヒートシンク31中の空気が進行する面積は、流体進行方向Lで流体方向変更部50の位置において最も狭く絞られており、この部分を通過する空気の速度は最も速く、放熱効率も高い。このように空気進行面積が狭い箇所が設けられているベース部11の領域の表面に発熱体5が配置されることにより、発熱体5を効率良く冷却できる。
図4Aは、第2実施形態に係る放熱装置200の斜視図である。図4Bは、第2実施形態に係る放熱装置200の断面図である。図4Bでは、便宜上、ハッチングが省略されている。図4A及び図4Bに示すように、流体方向変更部250は、第1ヒートシンク31及び第2ヒートシンク32が取り付けられるベース部11の第1面111と対向する(筒体10の対向部分としての)下方カバー部12のうち、筒体10の一端側(第1開口部15側)の一部を基端として内側に曲げることにより形成されている。下方カバー部12を形成する部材の一部が流体方向変更部250を構成する。
ヒートシンク32は、その全体が筒体10の内側の第1開口部15と第2開口部16との間の空間に配置される。
図5Aは、第3実施形態に係る放熱装置300の斜視図である。図5Bは、第3実施形態に係る放熱装置300の断面図である。図5Bでは、便宜上、ハッチングが省略されている。図5A及び図5Bに示すように、流体方向変更部350は、下方カバー部12が有する第2面121に対して斜めに配置されている。下方カバー部12は、筒体10の面のうちの第1ヒートシンク31及び第2ヒートシンク32が取り付けられるベース部11の第1面111と対向する部位ともいえる。流体方向変更部350の傾斜角度θは、θ=tan−1(c/d)である。傾斜角度は、鋭角である。
また、流体方向変更部350の先端部352(及び基端部351以外の大部分)は、流体進行方向Lにおいて上流端面315よりも下流に配置されている。流体方向変更部350の先端部352は、上流端面315から流体進行方向Lに寸法dだけ下流の位置に配置されている。流体方向変更部350の高さは、寸法cである。
前述の流体方向変更部350の一部とは、流体方向変更部350の基端部351以外の部位である。
そのため、第1ヒートシンク31の複数のフィン先部316のうち流体方向変更部350の先端部352よりも上流側の露出する部分が確保される。その結果、第1実施形態及び第2実施形態の第1ヒートシンク31の吸入面積と同等の吸入面積を確保することができる。
図6Aは、第4実施形態に係る放熱装置400の斜視図である。図6Bは、第4実施形態に係る放熱装置400の断面図である。図6Bでは、便宜上、ハッチングが省略されている。図6A及び図6Bに示すように、放熱装置400は、流体方向変更部450を有する。流体方向変更部450は、筒体10の下方カバー部12の一部で形成されている。すなわち、第1ヒートシンク31と対向する下方カバー部12の一部が切り欠かれることにより、孔126が形成される。そして、切り欠かれた下方カバー部12の部位が筒体10の内側に折り曲げられることにより、流体方向変更部450が形成される。
図7Aは、第5実施形態に係る放熱装置500の斜視図である。図7Bは、第5実施形態に係る放熱装置500の断面図である。図7Bでは、便宜上、ハッチングが省略されている。図7A及び図7Bに示すように、放熱装置500は、流体方向変更部550を有する。流体方向変更部550は、筒体10の下方カバー部12の一部で形成されている。すなわち、第1ヒートシンク31と対向する下方カバー部12の一部が切り欠かれることにより、孔127が形成される。そして、切り欠かれた下方カバー部12の部位が筒体10の内側に折り曲げられることにより、流体方向変更部550が形成される。
第1〜第5実施形態では、流体が空気の場合について説明したが、これらの実施形態に限定されない。流体は、液体であってもよく、空気以外の気体であってもよい。
第1〜第5実施形態では、流体方向変更部50,250,350,450,550は、板状に成形されていた。この実施形態に限定されることなく、第1ヒートシンク31のフィン先部316のうち流体方向変更部50,250,350,450,550よりも上流側の領域が露出されるような構成であれば、流体方向変更部50,250,350,450,550は、板状以外の形状であってもよい。
第1〜第5実施形態では、第2ヒートシンク32の高さは、第1ヒートシンク31の高さよりも高く設定されていた。この実施形態に限定されることなく、第2ヒートシンク32の高さと第1ヒートシンク31の高さとが同じ高さに設定されていてもよい。あるいは、第1ヒートシンク31の高さは、第2ヒートシンク32の高さよりも高く設定されていてもよい。
10 筒体
15 第1開口部
16 第2開口部
20 冷却ファン
31 第1ヒートシンク(ヒートシンク)
32 第2ヒートシンク(ヒートシンク)
41 第1フィン間流路(フィン間流路)
42 第2フィン間流路(フィン間流路)
50,250,350,450,550 流体方向変更部
100,200,300,400,500 放熱装置
111 第1面
121 第2面
311,321 複数のフィン
315 上流端面
316 フィン先部
L 流体進行方向
Claims (6)
- 発熱体が固定される筒体と、
前記筒体の一端に形成され、流体を吸入する第1開口部と、
前記筒体の他端に形成され、流体を排出する第2開口部と、
前記第2開口部の側に配置された冷却ファンと、
複数のフィンを有すると共に流体が進行する流体進行方向の上流に位置する上流端面を有し、前記筒体の内側の第1面に固定されるヒートシンクであって、前記筒体の外部と前記上流端面とが前記第1開口部を介して連通し、さらに前記第1開口部の側の第1のヒートシンクと前記第2開口部の側の第2のヒートシンクとを有する、ヒートシンクと、
前記複数のフィン同士の間に形成されて流体を通過させるフィン間流路と、
基端部及び先端部を有する流体方向変更部であって、前記基端部が前記筒体の内側の前記第1面と対向する第2面に固定され、前記先端部が前記第1のヒートシンクの前記複数のフィンの複数のフィン先部に対向して配置され、流体が進行する流体進行方向を変える流体方向変更部と、
を備え、
前記流体方向変更部の全部又は一部は、前記上流端面よりも前記流体進行方向の下流に配置され、
前記第1のヒートシンクと前記第2面との間は、前記流体方向変更部よりも前記流体進行方向の上流に位置する第1のフィン無し流路と、前記流体方向変更部よりも前記流体進行方向の下流に位置する第2のフィン無し流路とに区画され、
前記流体が、前記上流端面から前記第1のヒートシンクに流入すると共に、前記第1のフィン無し流路から前記第1のヒートシンクに流入し、
さらに前記流体が、前記第1のヒートシンクから前記第2のヒートシンクに直接流入すると共に、前記第1のヒートシンクから前記第2のフィン無し流路を経由して前記第2のヒートシンクに流入する、放熱装置。 - 前記第2のヒートシンクの前記複数のフィンの高さは、前記第1のヒートシンクの前記複数のフィンの高さよりも大きい、
請求項1に記載の放熱装置。 - 前記流体方向変更部は、前記第1面と対向する前記筒体の対向部分のうち、前記筒体の前記一端側の一部を基端として内側に曲げることにより形成されている、
請求項1又は2に記載の放熱装置。 - 前記流体方向変更部は、前記第2面に対して斜めに配置されている、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の放熱装置。 - 前記流体方向変更部と前記第1面との間の寸法は、前記第1開口部の側よりも前記第2開口部の側の方が、小さい、
請求項4に記載の放熱装置。 - 前記流体方向変更部と前記第1面との間の寸法は、前記第1開口部の側よりも前記第2開口部の側の方が、大きい、
請求項4に記載の放熱装置。
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