JP6913476B2 - プレスブレーキ及び曲げ形状補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークが複雑に曲げ加工されて、ワークの平面によってワークの曲げ角度を検出できない場合でも、ワークを所望の形状に曲げ加工することができるプレスブレーキ及び曲げ形状補正方法に関する。
金属の板材であるワークを曲げ加工するプレスブレーキは、パンチを装着する上部テーブルと、ダイを装着する下部テーブルとを備える。プレスブレーキは、上部テーブルを下部テーブルへと下降させて、ダイの上に配置されたワークをパンチとダイとで挟んで折り曲げる。
プレスブレーキによる曲げ加工においては、例えば、レーザ発光部と撮像部とを有するレーザ式角度センサを用いてワークの曲げ角度が検出される。レーザ発光部は所定の角度に曲げられたワークの平面に線状のレーザ光を照射し、撮像部はレーザ光が照射されたワークを撮像することによってワークの曲げ角度を検出することができる(特許文献1参照)。
特開2014−12285号公報
しかしながら、ワークを複数の箇所で鈍角に曲げて所望の曲面形状に近付けるFR曲げを行う場合、線状のレーザ光を照射できる平面が存在しないことが多く、従来のレーザ式角度センサを用いてワークの曲げ角度を検出することができない。FR曲げに限らず、ワークが複雑に曲げ加工される場合には、従来のレーザ式角度センサを用いてワークの曲げ角度を検出することができないので、ワークを所望の形状に曲げ加工することが困難である。
本発明は、ワークが複雑に曲げ加工される場合であっても、ワークを所望の形状に曲げ加工することができるプレスブレーキ及び曲げ形状補正方法を提供することを目的とする。
本発明は、パンチを保持するための上部テーブルと、ダイを保持するための下部テーブルと、ワークが前記パンチと前記ダイとで挟まれて曲げ加工されるときに、前記ワークの曲げ加工の進行によって前記ワークが送られる方向に沿った所定の測定範囲に複数本のレーザ光を照射し、前記測定範囲で反射したレーザ光を、前記ワークの形状に対応する距離データとして受光する2次元レーザ変位センサと、前記ワークが新たに曲げ加工される前の前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの形状と、前記ワークが前記パンチと前記ダイとで挟まれて新たに曲げ加工されて前記測定範囲が変位して、変位した前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの目標形状との間に存在する空間的な領域である幾何偏差が、前記ワークの新たな曲げ加工の開始に伴って順に小さくなっていくときに、前記2次元レーザ変位センサが受光する距離データに基づいて前記幾何偏差を算出し、前記幾何偏差が閾値より小さくなるまで、前記パンチを前記ダイの方向へと下降させるストロークを算出して前記パンチを下降させて、前記ワークを曲げ加工するよう制御する制御装置とを備えるプレスブレーキを提供する。
本発明は、ワークをパンチとダイとで挟んで複数の箇所で曲げるときに、前記ワークの曲げ加工の進行によって前記ワークが送られる方向に沿った所定の測定範囲に、2次元レーザ変位センサによって複数本のレーザ光を照射し、前記測定範囲で反射したレーザ光を、前記2次元レーザ変位センサによって、前記ワークの形状に対応する距離データとして受光し、前記ワークが新たに曲げ加工される前の前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの形状と、前記ワークが前記パンチと前記ダイとで挟まれて新たに曲げ加工されて前記測定範囲が変位して、変位した前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの目標形状との間に存在する空間的な領域である幾何偏差が、前記ワークの新たな曲げ加工の開始に伴って順に小さくなっていくときに、制御装置が、前記2次元レーザ変位センサが受光する距離データに基づいて前記幾何偏差を算出し、前記制御装置が、前記幾何偏差が閾値より小さくなるまで、前記パンチを前記ダイの方向へと下降させるストロークを算出して前記パンチを下降させて、前記ワークを曲げ加工するよう制御する曲げ形状補正方法を提供する。
本発明のプレスブレーキ及び曲げ形状補正方法によれば、ワークが複雑に曲げ加工される場合であっても、ワークを所望の形状に曲げ加工することができる。
一実施形態のプレスブレーキの概略的な全体構成を示す斜視図である。 2次元レーザ変位センサがダイ及びワークにレーザ光を照射している状態を示す斜視図である。 2次元レーザ変位センサがダイ及びワークにレーザ光を照射している状態を示す側面図である。 第1実施形態においてワークの形状を測定する測定領域を示す図である。 第1実施形態によるワークの加工の全体的な処理を示すフローチャートである。 第1実施形態による2次元レーザ変位センサによる形状測定及びストローク補正の処理の詳細を示すフローチャートである。 第1実施形態によるストローク補正を説明するための図である。 第1実施形態においてNC装置が保存するデータを示す図である。 第1実施形態における初回角度補正量の算出及び設定の処理を説明するための特性図である。 第2実施形態で用いる幾何偏差を説明するための図である。 第2実施形態による2次元レーザ変位センサによる形状測定及びストローク補正の処理の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態において幾何偏差が順に小さくなるようにストロークが補正されている状態を示す図である。
以下、一実施形態のプレスブレーキ及び曲げ形状補正方法について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、各実施形態のプレスブレーキの概略的な構成を説明する。
図1に示すように、プレスブレーキは、上部テーブル10と、下部テーブル20とを備える。上部テーブル10は、左右に設けた油圧シリンダ11L及び11Rによって、上下動するように構成されている。上部テーブル10には上部金型ホルダ12が取り付けられ、下部テーブル20には下部金型ホルダ22が取り付けられている。上部金型ホルダ12にはパンチTpが装着され、下部金型ホルダ22にはダイTdが装着されている。
金属の板材であるワークWは、ダイTd上に配置されている。上部テーブル10を下降させると、ワークWはパンチTpとダイTdとによって挟まれて折り曲げられる。図1は、ワークWの曲げ加工が完了し、上部テーブル10が上昇した状態を示している。
下部テーブル20の手前側には、2次元レーザ変位センサ30が装着されている。図1ではダイTdに隠れて見えないが、下部テーブル20の奥側にも、手前側の2次元レーザ変位センサ30と対向するように、2次元レーザ変位センサ30が装着されている。例えば株式会社キーエンスより発売されているインラインプロファイル測定器LJ−V7000Sシリーズを2次元レーザ変位センサ30として用いることができる。
一対の2次元レーザ変位センサ30は、下部テーブル20に設けられた左右方向に伸びるレール23に沿って移動自在となっている。一対の2次元レーザ変位センサ30は、下部金型ホルダ22に保持されたダイTdを前後方向から挟むよう位置している。
図2に示すように、2次元レーザ変位センサ30は、概略的には、ダイTd及びワークWに複数本のレーザ光を一列に配列させた状態で照射するレーザ発光部31と、ダイTdまたはワークWで反射したレーザ光を、ワークWの形状に対応する変位データ(距離データ)として受光するレーザ受光部32とを有する。レーザ発光部31は、ダイTdの側面に対して傾斜した角度で一列のレーザ光を照射する。レーザ受光部32は、レーザ光を集光する集光レンズ321と、2次元のレーザ光受光面を有する撮像素子322とを有する。撮像素子322は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)である。
図3に示すように、2次元レーザ変位センサ30、ダイTd及びワークWを側面側から見ると、幅方向のx軸と、2次元レーザ変位センサ30からダイTdまたはワークWまでに距離方向であるz軸との2次元の領域がワークWの形状の変化をレーザ光により検出する領域となる。矩形状の撮像素子322の一辺の方向がx軸である。なお、図1〜図3においては、ワークWを鋭角に曲げた状態を示している。
図1において、NC装置50は、プレスブレーキ全体の動作を制御する。NC装置50は、2次元レーザ変位センサ30によるワークWの形状の測定結果に基づいて、プレスブレーキによるワークWの加工を制御する。NC装置50には、CAD(Computer Aided Design)またはCAM(Computer Aided Manufacturing)として機能するコンピュータ機器40が接続されている。CADとして機能するコンピュータ機器と、CAMとして機能するコンピュータ機器とが別々に設けられていてもよい。
<第1実施形態>
第1実施形態として、R測定法を用いて、ワークWの曲げ角度を補正しながらワークWを所望の曲面形状に近付けるFR曲げを行うプレスブレーキの動作を説明する。
図4は、ワークWを複数の箇所で鈍角に曲げて所望の曲面形状に近付けるFR曲げを行っている状態を示している。図4において、ハッチングを付した領域は、ダイTd及びワークWへと照射され反射するレーザ光の領域を示している。図4において、t1〜t10はワークWを鈍角に曲げる曲げ位置、Rwはレーザ受光部32が受光したレーザ光に基づいてワークWの形状を測定する測定領域を示している。
図5において、コンピュータ機器40のCADは、ステップS1にて、ワークWの板厚、材質、加工形状を設定する。コンピュータ機器40のCAMまたはNC装置50は、ステップS2にて、加工に使用する金型(パンチTp及びダイTd)と加工順序を設定する。NC装置50は、ステップS3にて、各工程のワーク形状を算出する。
NC装置50は、ステップS4にて、各工程の測定範囲Rwを決定する。測定範囲Rwとは、図4に示すように、ワークWのFR曲げが施される範囲である。NC装置50は、ステップS5にて、曲げ位置t1〜t10それぞれにおけるストロークを算出し、ステップS6にてワークWの加工を開始する。ストロークとは、上部テーブル10(パンチTp)の下部テーブル20(ダイTd)方向への下降量である。
NC装置50は、ステップS7にて、ワークWの曲げ加工時に、2次元レーザ変位センサ30によってワークWの形状を測定し、必要に応じてストロークを補正する。NC装置50は、ステップS8にて、ワークWの加工を終了させる。NC装置50は、ステップS9にて、初回角度補正量を算出してNC装置50に設定する。
NC装置50は、ステップS10にて、次工程のFR曲げの加工があるか否かを判定する。次工程のFR曲げの加工があれば(YES)、NC装置50は処理をステップS6に戻し、ステップS7〜S10を繰り返す。次工程のFR曲げの加工がなければ(NO)、NC装置50は処理を終了させる。
図5のステップS7の詳細を、図6及び図7を用いて説明する。図7において、θtをFR曲げにおける目標曲げ角度、θpiをi区間加工後の予測の最終曲げ角度とする。Δθpiをi区間加工後の予測の最終曲げ角度補正量、θRiをi区間加工後の残りの角度とする。Δθciをi区間加工後に計算された次区間のための1回の曲げ角度補正量、θiを途中のi区間で計測した後述するRiより算出された曲げ角度、θi0rを途中のi区間で計測したRiより算出された1回の曲げ角度とする。θi0をi区間における1回の曲げ角度、Δθi0をi区間で算出された1回の曲げ角度補正量とする。
Siを途中のi区間でのストローク、Pを曲げ線の間隔すなわち1回ごとの曲げ間隔、NをFR曲げ回数、Niをi区間の加工終了時点でのFR曲げ回数、Riを途中のi区間での外側の測定R値(曲面の曲率半径)とする。なお、円弧の曲率半径は、反射したレーザ光の変位データに基づく形状の曲率から計算される。図7において、黒丸は曲げ線を示す。
図6において、NC装置50は、ステップS71にて、式(1)により、目標曲げ角度θtとi区間の1回の曲げ角度補正量Δθi0とFR曲げ回数Nから、i区間における1回の曲げ角度θi0を算出する。
θi0=(θt/N)+Δθi0 …(1)
NC装置50は、ステップS72にて、式(2)により、曲げ角度θi0を目標角度として、i区間のストロークSiを算出する。
Si=f(θi0) …(2)
NC装置50は、ステップS73にて、i区間をストロークSiで加工するようプレスブレーキを制御する。
NC装置50は、ステップS74にて、2次元レーザ変位センサ30によるR値の測定によって曲げ角度を予測する。具体的には、次のとおりである。
NC装置50は、中立軸係数を0.5と仮定して、式(3)により、i区間を加工後に測定したRiを用いて曲げ角度θiを求める。式(3)において、1区間目の場合、N(i−1)は0であり、tはワークWの板厚である。
Figure 0006913476
そして、NC装置50は、式(4)により、式(3)により算出されたθiに基づき、i区間で計測したRiより算出された1回の曲げ角度θi0rを算出する。
Figure 0006913476
次に、NC装置50は、ステップS75にて、演算により次区間の補正角度を算出する。具体的には、次のとおりである。
NC装置50は、式(5)により、i区間を加工後の残りの角度を算出する。
Figure 0006913476
NC装置50は、式(6)により、i区間を加工後の予測の最終曲げ角度を算出する。
θpi=θi0r・(N−Ni) …(6)
NC装置50は、式(7)により、i区間を加工後の角度補正量を算出する。
Δθpi=−(θpi−θRi) …(7)
NC装置50は、式(8)により、i区間を加工後に計算された次区間のための1回の曲げ角度補正量を算出する。
Figure 0006913476
そして、NC装置50は、式(9)により、次区間の角度補正量を算出する。
Figure 0006913476
NC装置50は、ステップS76にて、最終曲げ区間であるか否かを判定する。NC装置50は、最終曲げ区間であれば(YES)、処理を図5のステップS8に移行させ、最終曲げ区間でなければ(NO)、処理をステップS71に戻す。
図5に戻り、NC装置50は、ステップS8にて、加工を終了させ、ステップS9にて、初回角度補正量を算出してNC装置50に設定する。NC装置50は、ステップS10にて、次工程の加工があるか否かを判定する。NC装置50は、次工程の加工があれば(YES)、処理をステップS6に戻し、次工程の加工がなければ(NO)、処理を終了させる。
NC装置50は、次のようにして、次回工程の初回角度補正量を算出すればよい。NC装置50は、全ての区間における曲げ角度補正量Δθi0と測定R値Riとの関係をデータとして保存する。図8に示すように、NC装置50が保存するデータは、各区間の曲げ角度補正量Δθi0と、その結果得られたR値Rとの関係を示す。
NC装置50は、図9に示すように、データの近似式と目標のR値とにより、次回工程の初期角度補正量を求めることができる。
以上のように、第1実施形態においては、NC装置50は、2次元レーザ変位センサ30が受光した変位データに基づいてワークWの形状を測定する。そして、NC装置50は、ワークWの測定形状と予め設定されたワークWの目標形状との差が小さくなるように、パンチTpをダイTdの方向へと下降させるストロークを補正して、ワークWを曲げ加工するよう制御する。第1実施形態によれば、ワークWが複雑に曲げ加工される場合であっても、ワークWを所望の形状に曲げ加工することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態として、FR曲げに限らず、ワークWが複雑に曲げ加工される場合に用いることができる幾何偏差測定法を用いて、ワークWを所望の形状に加工することができるプレスブレーキの動作を説明する。
第2実施形態においては、図4における第1実施形態による測定領域Rwよりも広い、ハッチングを付したレーザ光の領域のx軸である幅方向のほぼ全体のワークWの範囲を幾何形状の測定範囲とする。
図10は、ワークWが曲げ位置t1〜t3で曲げ加工され、さらに曲げ位置t4で曲げ加工されようとしている状態を示している。図10において、破線で示す扇形の範囲は測定範囲を示している。パンチTpを矢印で示すように下降させてワークWを曲げ位置t4で曲げると、ワークWは曲げ位置t4を回転中心として回転して想像線である二点鎖線で示す位置へと変位する。二点鎖線で示す位置のワークWが目標形状である。
実線で示す曲げ位置t4での曲げ加工前のワークWと目標形状のワークWとのハッチングを付して示す領域が幾何偏差である。厳密には、幾何偏差とは、実際のワークWの面と目標形状のワークWの面との間に存在する空間的な領域である。
第2実施形態においては、図5のステップS7の詳細は図6の代わりに図11に示す処理が用いられる。なお、第2実施形態においては、図5のステップS9は不要である。
図11において、NC装置50は、ステップS271にて、2次元レーザ変位センサ30によってワークWの形状を測定する。NC装置50は、ステップS272にて、ステップS271にて測定した測定形状と目標形状との幾何偏差を算出する。幾何偏差をe(t)とする。ここでのtは時刻である。
NC装置50は、ステップS273にて、幾何偏差e(t)が所定の閾値より小さいか否かを判定する。閾値は0に近い小さな値とする。幾何偏差e(t)が閾値より小さければ(YES)、ワークWが目標形状に加工されたということであるので、NC装置50は、処理を図5のステップS8に移行させる。幾何偏差e(t)が閾値より小さくなければ(NO)、NC装置50は、処理をステップS274に移行させる。
NC装置50は、ステップS274にて、幾何偏差e(t)に基づいてストロークu(t)を算出する。加工の計算モデルにより、式(10)に示すように、ストロークu(t)から幾何偏差e(t)を求めることができる。式(11)より、幾何偏差e(t)からストロークu(t)を求めることができる。式(11)におけるKはゲインである。
e(t)=G(u(t)) …(10)
u(t)=F(K,e(t)) …(11)
NC装置50は、ステップS275にて、パンチTpをストローク位置に位置決めして、処理をステップS271に戻してステップS271以降を繰り返す。
図12の(a)〜(c)は、図11に示す処理によって、実線で示すワークWの測定形状が二点鎖線で示す目標形状へと順に近付いていき、幾何偏差e(t)が順に小さくなっていく状態を概念的に示している。
幾何偏差e(t)を用いる代わりに、測定形状と目標形状との角度偏差ea(t)を用いてもよい。加工の計算モデルにより、式(12)に示すように、ストロークu(t)から角度偏差ea(t)を求めることができる。式(13)より、角度偏差ea(t)からストロークu(t)を求めることができる。
ea(t)=G(u(t)) …(12)
u(t)=F(K,ea(t)) …(13)
以上のように、第2実施形態においても、NC装置50は、2次元レーザ変位センサ30が受光した変位データに基づいてワークWの形状を測定する。そして、NC装置50は、ワークWの測定形状と予め設定されたワークWの目標形状との差が小さくなるように、パンチTpをダイTdの方向へと下降させるストロークを補正して、ワークWを曲げ加工するよう制御する。第2実施形態によれば、ワークWが複雑に曲げ加工される場合であっても、ワークWを所望の形状に曲げ加工することができる。
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。NC装置50は、ワークWの形状を測定し、ストロークを補正してワークWを曲げ加工するよう制御する制御装置の一例である。
10 上部テーブル
20 下部テーブル
30 2次元レーザ変位センサ
50 NC装置(制御装置)
Td ダイ
Tp パンチ
W ワーク

Claims (2)

  1. パンチを保持するための上部テーブルと、
    ダイを保持するための下部テーブルと、
    ワークが前記パンチと前記ダイとで挟まれて曲げ加工されるときに、前記ワークの曲げ加工の進行によって前記ワークが送られる方向に沿った所定の測定範囲に複数本のレーザ光を照射し、前記測定範囲で反射したレーザ光を、前記ワークの形状に対応する距離データとして受光する2次元レーザ変位センサと、
    前記ワークが新たに曲げ加工される前の前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの形状と、前記ワークが前記パンチと前記ダイとで挟まれて新たに曲げ加工されて前記測定範囲が変位して、変位した前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの目標形状との間に存在する空間的な領域である幾何偏差が、前記ワークの新たな曲げ加工の開始に伴って順に小さくなっていくときに、前記2次元レーザ変位センサが受光する距離データに基づいて前記幾何偏差を算出し、前記幾何偏差が閾値より小さくなるまで、前記パンチを前記ダイの方向へと下降させるストロークを算出して前記パンチを下降させて、前記ワークを曲げ加工するよう制御する制御装置と、
    を備えるプレスブレーキ。
  2. ワークをパンチとダイとで挟んで複数の箇所で曲げるときに、前記ワークの曲げ加工の進行によって前記ワークが送られる方向に沿った所定の測定範囲に、2次元レーザ変位センサによって複数本のレーザ光を照射し、
    記測定範囲で反射したレーザ光を、前記2次元レーザ変位センサによって、前記ワークの形状に対応する距離データとして受光し、
    前記ワークが新たに曲げ加工される前の前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの形状と、前記ワークが前記パンチと前記ダイとで挟まれて新たに曲げ加工されて前記測定範囲が変位して、変位した前記測定範囲の位置によって決まる前記ワークの目標形状との間に存在する空間的な領域である幾何偏差が、前記ワークの新たな曲げ加工の開始に伴って順に小さくなっていくときに、制御装置が、前記2次元レーザ変位センサが受光する距離データに基づいて前記幾何偏差を算出し、
    前記制御装置が、前記幾何偏差が閾値より小さくなるまで、前記パンチを前記ダイの方向へと下降させるストロークを算出して前記パンチを下降させて、前記ワークを曲げ加工するよう制御する
    曲げ形状補正方法。
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