JP6912212B2 - 視認性に優れた弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、視認性に優れた弾球遊技機に関する。
弾球遊技機は、基盤に対して複数の孔(通常、貫通孔)を形成し、これらの孔に遊技球の落下方向を変化させるための釘を打ち込んだ遊技盤を備える。近年、弾球遊技機のエンターテイメント性を高めるため、基盤の素材として透光性樹脂シートを用い、さらに液晶表示装置等の表示装置及び/又はLED(発光ダイオード)等の照明装置を組み合わせた構成が提案されている(特許文献1、2等)。
透光性樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂及びメタクリル系樹脂等が挙げられる。ポリカーボネート系樹脂シートは、表面硬度が比較的低いため、遊技球との摩擦又は遊技球の衝突で傷が付きやすい傾向がある。メタクリル系樹脂シートは表面硬度が比較的高いため、遊技球との摩擦又は遊技球の衝突でも傷が付きにくい。しかしながら、一般的なメタクリル系樹脂は耐衝撃性が不充分であり、釘打ち時に樹脂割れが生じる恐れがある。そこで、特許文献3には、釘打ち時の樹脂割れを抑制するために、メタクリル系樹脂にアクリル系ゴムを添加して耐衝撃性を改善したメタクリル系樹脂シートが開示されている(請求項1)。
特開2000−61047号公報(特許第3765363号公報) 特開平7−614号公報 特開2008−049137号公報(特許第5317437号公報) 特開2006−305909号公報
透光性樹脂シートの製造方法としては、Tダイ等のシート成形ダイを備えた押出機を用いて溶融状態の樹脂をシート状に押出し、これを複数の冷却ロールを用いて冷却する押出成形法が好ましい。押出成形法では、特に樹脂の溶融粘度が高い場合、Tダイ等のシート成形ダイの特定位置に対応して、透光性樹脂シートに押出成形方向に延びる複数のライン状の欠陥(いわゆるダイライン)が形成される場合がある。一般的にダイラインは、Tダイ等のシート成形ダイ自体の欠陥、及びシート成形ダイ内部における酸化劣化した樹脂の滞留等に起因していると考えられている(特許文献4の段落0008を参照)。
透光性樹脂シートに複数のダイラインが形成された場合、他の部分より暗い暗線が見られる場合がある。ダイラインのレンズ効果によって光集光部と非光集光部とが形成され、光集光部に対して相対的に暗い非光集光部が暗線を形成すると考えられる。なお、ダイラインが光集光部となり、ある1本のダイラインの光集光部の両隣に非光集光部が生じたり、互いに隣接する任意の2本のダイラインの間が非光集光部となったりすると考えられる。一方、赤、緑、青のドット列を有する液晶表示装置では、低輝度発光のドット列又は視感度の低い青のドット列が他の色のドット列よりも相対的に暗い暗線を形成する場合がある。複数のダイラインを有する透光性樹脂シートを赤、緑、青のドット列を有する液晶表示装置の前面に配置した場合、透光性樹脂シートにおいて複数のダイラインによって形成される暗線と液晶表示装置において青ドット列によって形成される暗線とが互いに干渉してドット列の背面の面光源から出射される光にモアレが発生し、表示の視認性が低下する恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、液晶表示装置と透光性樹脂シートとを備え、モアレ発生及びこれによる表示の視認性の低下を抑制することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[6]の弾球遊技機を提供する。
[1] 赤、緑、青のドット列を有する液晶表示装置と当該液晶表示装置の前面に配置された透光性樹脂シートとを備えた弾球遊技機であって、
前記透光性樹脂シートは押出成形シートであり、当該シートの押出成形方向が、前記液晶表示装置の青ドット列に対して50〜90°傾斜した方向である、弾球遊技機。
[2] 前記透光性樹脂シートがメタクリル系樹脂(A)及び/又はポリカーボネート系樹脂を含む、[1]の弾球遊技機。
[3] 前記透光性樹脂シートはさらにアクリル系ゴム(B)を含む、[2]の弾球遊技機。
[4] アクリル系ゴム(B)は少なくとも1層のゴム層を含む多層構造粒子である、[3]の弾球遊技機。
[5] 前記透光性樹脂シート中のアクリル系ゴム(B)の含有量が15〜30質量%である、[3]又は[4]の弾球遊技機。
[6] 前記透光性樹脂シートの厚さが5〜20mmである、[1]〜[5]のいずれかの弾球遊技機。
本発明によれば、液晶表示装置と透光性樹脂シートとを備え、モアレ発生及びこれによる表示の視認性の低下を抑制することが可能な弾球遊技機を提供することができる。
[実施例]の項で用いた液晶表示装置(LCD−1)のマイクロスコープ撮影画像である。
本発明の弾球遊技機は、液晶表示装置と当該液晶表示装置の前面に一定の空間を隔てて配置された透光性樹脂シート(以下、単に「樹脂シート」又は「シート」と略記する場合がある)とを備える。
本発明において、透光性樹脂シートは、押出成形シートである。透光性樹脂シートは液晶表示装置よりも面積が大きく、液晶表示装置の非配置部分に複数の孔(通常、貫通孔)が形成され、これらの孔に遊技球の落下方向を変化させるための釘が打ち込まれる。なお、本明細書において、「シート」は可撓性を有しない板状物である。
本発明において、液晶表示装置は、赤(R)、緑(G)、青(B)の色パターンを有するカラーフィルタを有し、赤色を表示するドット、緑色を表示するドット、青色を表示するドットの3ドットで1つの画素が構成されている。液晶表示装置は、赤、緑、青のドット列を有し、一態様において、赤、緑、青の配列パターンはストライプ配列である(図1を参照)。液晶表示装置としては、公知のものを使用することができる。
本発明の弾球遊技機は必要に応じて、LED(発光ダイオード)等の照明装置、及び他の構成要素を含むことができる。
以下、弾球遊技機の製造方法について、概略説明する。
はじめに、押出成形法により透光性樹脂シートを成形する。押出成形は公知の方法にて実施することができ、Tダイ等のシート成形ダイを備えた単軸又は二軸の押出機を用いて溶融状態の樹脂をシート状に押出し、これを複数の冷却ロールを用いて冷却する押出成形法によって、透光性樹脂シートを成形することができる。
次に、押出成形法により成形された透光性樹脂シートに対して、必要に応じて、のこぎり等を用いて樹脂シートを所定の形状に切断する切断加工、ドリル等を用いて釘打ち用の孔及び各種遊技部材の取付用の孔を開ける孔開け加工、及び、ルータ等を用いて形状を整える外形加工等が施すことができる。なお、釘打ち用孔は、好ましくは貫通孔である。
以上のように成形及び必要に応じて加工された透光性樹脂シート、光源を備えた液晶表示装置、必要に応じてLED(発光ダイオード)等の照明装置、及び必要に応じてその他の構成要素を組み合わせて、弾球遊技機を製造することができる。
[発明が解決しようとする課題]の項で述べたように、押出成形法では、特に樹脂の溶融粘度が高い場合、Tダイ等のシート成形ダイの特定位置に対応して、透光性樹脂シートに押出成形方向に延びる複数のライン状の欠陥(いわゆるダイライン)が形成される場合がある。透光性樹脂シートに複数のダイラインが形成された場合、他の部分より暗い暗線が見られる場合がある。ダイラインのレンズ効果によって光集光部と非光集光部とが形成され、光集光部に対して相対的に暗い非光集光部が暗線を形成すると考えられる。なお、ダイラインが光集光部となり、ある1本のダイラインの光集光部の両隣に非光集光部が生じたり、互いに隣接する任意の2本のダイラインの間が非光集光部となったりすると考えられる。一方、赤、緑、青のドット列を有する液晶表示装置では、低輝度発光のドット列又は視感度の低い青のドット列が他の色のドット列よりも相対的に暗い暗線を形成する場合がある。複数のダイラインを有する透光性樹脂シートを赤、緑、青のドット列を有する液晶表示装置の前面に配置した場合、透光性樹脂シートにおいて複数のダイラインによって形成される暗線と液晶表示装置において青ドット列によって形成される暗線とが互いに干渉してモアレが発生し、表示の視認性が低下する恐れがある。
本発明の弾球遊技機では、モアレ発生を安定的に抑制するために、透光性樹脂シートの押出成形方向を、液晶表示装置の青ドット列に対して50〜90°傾斜した方向とする。かかる構成とすることで、モアレ発生及びこれによる表示の視認性の低下を安定的に抑制することができる。
以下、透光性樹脂シートの好ましい態様について、説明する。
透光性樹脂シートは厚さが、好ましくは5〜20mm、より好ましくは5〜15mmである。厚さが5mm未満では、特に40℃以上の温度環境下において、シートに反りが生じやすく、これによって釘抜け又は釘の位置変化が生じやすい傾向があり、厚さが20mm超では、シートが重くなり、取扱い性が低下する傾向がある。
透光性樹脂シートは主成分として、1種以上の熱可塑性樹脂、好ましくはメタクリル系樹脂(A)及び/又はポリカーボネート系樹脂を含む。ポリカーボネート系樹脂としては、ビスフェノールAポリカーボネート樹脂等が挙げられる。表面硬度が比較的高く、遊技球との摩擦又は遊技球の衝突でも傷がつきにくいことから、メタクリル系樹脂(A)が特に好ましい。メタクリル系樹脂(A)の含有量は好ましくは55〜85質量%、より好ましくは70〜85質量%である。
なお、本明細書において、「主成分」は50質量%以上の成分と定義する。
メタクリル系樹脂(A)は、メタクリル酸メチル(MMA)単量体単位、及び必要に応じて1種以上の他の単量体単位を含むことができる。他の単量体単位としては、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、及び(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。メタクリル系樹脂(A)は、好ましくは直鎖の重合体である。メタクリル系樹脂(A)において、MMA単量体単位の含有量は好ましくは70〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%、特に好ましくは90〜100質量%である。
メタクリル系樹脂(A)は、重量平均分子量(Mw)が好ましくは50000〜300000、より好ましくは52000〜250000、特に好ましくは55000〜200000である。メタクリル系樹脂(A)のMwが上記範囲にあると、靭性及び耐衝撃性等の力学物性が良好であり、厚さが均一で表面平滑性に優れるシートが得られやすい。
成形加工性の観点から、メタクリル系樹脂(A)のTgは、好ましくは100℃以上である。メタクリル系樹脂(A)のTgの上限は通常130℃である。Tgは、分子量等を調節することによって制御することができる。本明細書において、「Tg」はガラス転移温度である。
メタクリル系樹脂(A)の製造方法は特に制限されず、ラジカル重合法、及びアニオン重合法等の公知の重合法を適用することができる。耐熱分解性が高く、異物が少なく、透明性が高いメタクリル系樹脂が得られるという観点からは、無溶剤の連続ラジカル重合及びアニオン重合法等が好ましい。上記の公知の重合法において、重合温度、重合時間、連鎖移動剤の種類又は量、あるいは、重合開始剤の種類又は量等を調整することによって、Mwが所望範囲であるメタクリル系樹脂(A)を製造することができる。
透光性樹脂シートは、熱可塑性樹脂がメタクリル系樹脂(A)及び/又はポリカーボネート系樹脂を含む場合、特に熱可塑性樹脂がメタクリル系樹脂(A)を含む場合、アクリル系ゴム(B)をさらに含むことが好ましい。アクリル系ゴム(B)は、樹脂シートの耐衝撃性を向上し、釘打ち時の樹脂割れを抑制することができる。アクリル系ゴム(B)としては特に制限されず、少なくとも1層のゴム層を含む多層構造粒子(BX)及びブロック共重合体(BY)等が挙げられる。耐衝撃性の向上効果が効果的に得られることから、アクリル系ゴム(B)は多層構造粒子(BX)であることが好ましい。
少なくとも1層のゴム層を含む多層構造粒子(BX)は、軟質層(ゴム層)と硬質層とを含むいわゆるコアシェル構造を有するアクリル系ゴム粒子である。多層構造粒子(BX)の添加量が過少では、耐衝撃性の向上効果が効果的に得られず、釘打ち時の樹脂割れが生じる恐れがある。多層構造粒子(BX)の添加量が過多では、樹脂シートの透明性及び表面硬度が低下する恐れがある。耐衝撃性の向上効果が効果的に得られ、樹脂シートの透明性及び表面硬度が良好となることから、透光性樹脂シート中の多層構造粒子(BX)の含有量は好ましくは15質量%以上、より好ましくは15〜45質量%、さらに好ましくは15〜30質量%、特に好ましくは18〜30質量%、最も好ましくは20〜30質量%である。
本明細書において、特に明記しない限り、多層構造粒子(BX)の含有量は次のようにして測定するものとする。樹脂シートの一片を充分乾燥して水分を除去した後、その質量(W1)を測定する。次に、上記シート片を試験管に入れ、アセトンを加えて溶解し、アセトン可溶部を除去する。その後、真空加熱乾燥機を使用してアセトンを除去し、残留物の質量(W2)を測定する。次式に基づいて、多層構造粒子(BX)の含有量を求める。
[多層構造粒子(BX)の含有量]=(W2/W1)×100(%)
なお、多層構造粒子(BX)の最外層がアセトンに溶解する場合、多層構造粒子(BX)の配合量と上記測定で求められる含有量とは一致しない場合がある。しかしながら、本明細書では、アセトン不溶部が耐衝撃性に寄与するゴム分であるとみなして、多層構造粒子(BX)の含有量を求めるものとする。
シート中の多層構造粒子(BX)の粒子径が過小では、耐衝撃性の向上効果が得られず、釘打ち時の樹脂割れが生じる恐れがある。シート中の多層構造粒子(BX)の粒子径が過大では、特に多層構造粒子(BX)の添加量が多い場合、打ち込まれた釘が抜けやすくなる傾向がある。耐衝撃性の向上効果が効果的に得られ、釘抜けが抑制されることから、シート中の多層構造粒子(BX)の粒子径は、好ましくは0.05〜0.3μmである。
本明細書において、特に明記しない限り、多層構造粒子(BX)を含むラテックス中の多層構造粒子(BX)の平均粒子径は、大塚電子(株)製光散乱光度計DLS−600を用いて測定するものとする。多層構造粒子(BX)のラテックス中の平均粒子径は、重合完了後のラテックスから採取した試料を用いて動的光散乱法により測定し、キュムラント法により解析し、求めるものとする。
本明細書において、特に明記しない限り、シート中の多層構造粒子(BX)の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)による断面観察により求めるものとする。具体的には、樹脂シートの一部を切り出し、凍結条件下でミクロトームにより厚さ方向に切断し、得られた切片をルテニウム酸で染色した後、染色されたゴム粒子の断面をTEMで観察する。粒子100個の平均値を平均粒子径とする。
多層構造粒子(BX)としては、最外層が、少なくとも1種のメタクリル酸エステル単位40〜100質量%、及び必要に応じて共重合可能な他の単量体単位0〜60質量%を含む硬質層であり、少なくとも1つの内層(最外層より内側の層)が、少なくとも1種のアクリル酸エステル単位40〜99.9質量%、必要に応じて共重合可能な他の単量体単位0〜60質量%、及び多官能性単量体単位0.1〜5質量%を含む軟質層(ゴム層)であるアクリル系多層構造粒子(BX−1)が好ましい。本明細書において、「多官能性単量体」は、2以上の重合性官能基を含む架橋剤(架橋性単量体)である。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)の最外層を構成する硬質層は、耐熱性発現の観点から、該層を単独で形成させたときのTgが25℃以上であることが好ましい。また、少なくとも1つの内層は軟質層(ゴム層)で構成され、耐衝撃性発現の観点から、該軟質層を単独で形成させたときのTgが25℃未満であることが好ましい。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)に占める最外層の割合については特に限定されないが、メタクリル系樹脂(A)との溶融混練時における良好な分散性を確保するために、10〜80質量%の範囲内にあることが好ましい。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)の硬質層用の単量体は、透明性の点からメタクリル酸メチルを含むことが好ましい。硬質層には必要に応じて、メタクリル酸エステルに合わせて、共重合可能な不飽和単量体及び/又は架橋剤である多官能性単量体を1種以上用いることができる。共重合可能な不飽和単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、及びアクリル酸ベンジル等のアクリル酸エステルが挙げられる。多官能性単量体としては、(メタ)アクリル酸アリル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ−ト、及びジビニルベンゼン等が挙げられる。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)の軟質層(ゴム層)用の単量体としては、耐衝撃性の点から、1種以上のアクリル酸エステル、必要に応じて共重合可能な1種以上の他の単量体、及び1種以上の多官能性単量体が用いられる。アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、及びアクリル酸ベンジル等が挙げられる。軟質層(ゴム層)に用いられるアクリル酸エステルは、アクリル酸ブチル及び/又はアクリル酸−2−エチルヘキシルを含むことが好ましい。アクリル酸エステルと共重合可能な他の単量体としては、1,3−ブタジエン及びイソプレン等のジエン系化合物;スチレン、ビニルトルエン、及びα−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物等が挙げられる。多官能性単量体としては、上記硬質層と同様のものが挙げられる。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)の多層構造は、最外層が硬質層であり、少なくとも1つの内層が軟質層であれば任意である。多層構造としては、内側の層から外側の層に向かって、軟質層−硬質層の二層構造、硬質層−軟質層−硬質層の三層構造、軟質層−硬質層−軟質層−硬質層の四層構造、及び硬質層−軟質層−軟質層−硬質層の四層構造等が挙げられる。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)は公知の乳化重合法により製造することができる。まず、1種以上の原料単量体を乳化重合させて芯粒子をつくった後、他の1種以上の単量体を芯粒子の存在下に乳化重合させて芯粒子の周りに殻を形成させる。次いで必要に応じて、芯と殻からなる粒子の存在下にさらに1種以上の単量体を乳化重合させて別の殻を形成させる。このような重合反応を繰り返すことにより、目的とするアクリル系多層構造粒子(BX−1)を乳化ラテックスとして製造することができる。
乳化重合には、公知の界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、重合系の安定性及び製造されるアクリル系多層構造粒子の粒子径等の観点から適宜選択することができ、アニオン系界面活性剤が好ましい。アニオン系界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、及びN−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム等のカルボン酸塩等が挙げられる。
乳化重合に使用される重合開始剤は特に制限されず、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム等の無機過酸化物等が挙げられる。乳化重合には、必要に応じて連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤としては、n−ドデシルメルカプタン、n−ラウリルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、及びsec−ブチルメルカプタン等のアルキルメルカプタンが挙げられる。
アクリル系多層構造粒子(BX−1)は、乳化重合によって製造され、公知の方法により凝固、脱水、及び乾燥等を実施して、粉末状の重合体として回収することができる。
ブロック共重合体(BY)は特に制限されず、メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エステルを主成分とするメタクリル酸エステル重合体ブロック(b1)とアクリル酸ブチル等のアクリル酸エステルを主成分とするアクリル酸エステル重合体ブロック(b2)とを含むブロック共重合体(BY−1)が好ましい。ブロック共重合体(BY)中のメタクリル酸エステル重合体ブロック(b1)の数は特に制限されず、単数でも複数でもよい。同様に、ブロック共重合体(BY)中のアクリル酸エステル重合体ブロック(b2)の数は特に制限されず、単数でも複数でもよい。
押出成形に供される熱可塑性樹脂は、溶融成形性の観点から、JIS K 7210に準拠して、230℃、3.8kg荷重の条件において測定されるメルトフローレート(MFR)が、好ましくは0.1g/10分以上、より好ましくは0.1〜30g/10分、特に好ましくは0.5〜20g/10分、最も好ましくは1.0〜10g/10分である。
透光性樹脂シートは必要に応じて、上記以外の任意成分を含むことができる。
透光性樹脂シートは、1種以上の他の樹脂を含むことができる。他の樹脂としては、シリコーン系ゴム;SEPS、SEBS、及びSIS等のスチレン系熱可塑性エラストマー;及びIR、EPR、及びEPDM等のオレフィン系ゴム等が挙げられる。透光性樹脂シートに含有し得る他の樹脂の量は、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、最も好ましくは0質量%である。
透光性樹脂シートは、1種以上の各種添加剤を含むことができる。添加剤としては、滑剤、紫外線吸収剤、フィラー、酸化防止剤、熱劣化防止剤、光安定剤、離型剤、高分子加工助剤、帯電防止剤、難燃剤、染顔料、光拡散剤、有機色素、艶消し剤、及び蛍光体等が挙げられる。透光性樹脂シートに含有し得る添加剤の合計量は、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、特に好ましくは4質量%以下である。
滑剤は溶融押出中又は加工中の樹脂シートに潤滑性を付与して、樹脂シートの摩擦係数を低下させる成分であり、この成分を添加することで、樹脂シートの切断あるいは孔開け等の加工において、潤滑効果により樹脂シートと工具との摩擦熱を抑制して、樹脂シートの加工面の外観品質の低下及び工具への樹脂融着を抑制することができる。滑剤としては、炭化水素、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、及び金属石鹸等が挙げられる。
滑剤として用いられる脂肪酸としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、及びエルカ酸等の炭素数12以上の脂肪酸が好ましい。上記の中でも、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、及びエルカ酸等の炭素数16〜24の脂肪酸がより好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸、及びベヘン酸等の炭素数16〜24の飽和脂肪酸が特に好ましい。滑剤として用いられる脂肪族アルコールとしては、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール、及びステアリルアルコール等の炭素数12〜18の飽和脂肪族アルコールがより好ましく、パルミチルアルコール、及びステアリルアルコール等の炭素数16〜18の飽和脂肪族アルコールが特に好ましい。
滑剤として用いられる脂肪酸エステルとしては、上記脂肪酸と上記脂肪族アルコールを含む1価又は多価(2価以上)のアルコールとのエステル(部分エステルを含む)が好ましく、炭素数16〜22の脂肪酸とグリセリンとの部分エステルである脂肪酸モノグリセライドがより好ましい。
滑剤として用いられる脂肪酸アミドとしては、上記脂肪酸のアミド及びビスアミド等が挙げられる。かかる脂肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、ヒドロキシルステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスカプリン酸アミド、及びエチレンビスラウリン酸アミド等が挙げられる。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収する能力を有する化合物である。紫外線吸収剤は、主に光エネルギーを熱エネルギーに変換する機能を有すると言われる化合物である。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、ベンゾエート類、サリシレート類、シアノアクリレート類、蓚酸アニリド類、マロン酸エステル類、及びホルムアミジン類等が挙げられる。中でも、ベンゾトリアゾール類、トリアジン類、又は波長380〜450nmにおけるモル吸光係数の最大値εmaxが1200dm3・mol-1cm-1以下である紫外線吸収剤が好ましい。
ベンゾトリアゾール類は、紫外線被照による着色等の光学特性低下を抑制する効果が高い。ベンゾトリアゾール類としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール(BASF社製;商品名TINUVIN329)、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール(BASF社製;商品名TINUVIN234)、及び、2,2’−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−tert−オクチルフェノール](ADEKA社製;LA−31)等が好ましい。
波長380〜450nmにおけるモル吸光係数の最大値εmaxが1200dm3・mol-1cm-1以下である紫外線吸収剤は、得られる成形体の黄色味を抑制できる。このような紫外線吸収剤としては、2−エチル−2’−エトキシ−オキサルアニリド(クラリアントジャパン社製;商品名サンデユボアVSU)等が挙げられる。
上記した紫外線吸収剤の中で、紫外線被照による樹脂劣化が抑えられるという観点から、ベンゾトリアゾール類等が好ましく用いられる。
また、波長380nm付近の波長を効率的に吸収したい場合は、トリアジン類の紫外線吸収剤が好ましく用いられる。このような紫外線吸収剤としては、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ−3−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン(ADEKA社製;LA−F70)、及びその類縁体であるヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤(BASF社製;TINUVIN477−DやTINUVIN460)等が挙げられる。
酸化防止剤は、酸素存在下においてそれ単体で樹脂の酸化劣化防止に効果を有するものである。例えば、リン系酸化防止剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、及びチオエーテル系酸化防止剤等が挙げられる。中でも、着色による光学特性の劣化防止効果の観点から、リン系酸化防止剤及びヒンダードフェノール系酸化防止剤等が好ましく、リン系酸化防止剤とヒンダードフェノール系酸化防止剤との併用がより好ましい。
リン系酸化防止剤としては、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト(ADEKA社製;商品名:アデカスタブHP−10)、トリス(2,4−ジt−ブチルフェニル)ホスファイト(BASF社製;商品名:IRGAFOS168)、及び3,9−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサー3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン(ADEKA社製;商品名:アデカスタブPEP−36)等が好ましい。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(BASF社製;商品名IRGANO01010)、及びオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(BASF社製;商品名IRGANO01076)等が好ましい。
熱劣化防止剤は、実質上無酸素の状態下で高熱にさらされたときに生じるポリマーラジカルを捕捉することによって樹脂の熱劣化を防止できるものである。熱劣化防止剤としては、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート(住友化学社製;商品名スミライザーGM)、及び2,4−ジ−t−アミル−6−(3’,5’−ジ−t−アミル−2’−ヒドロキシ−α−メチルベンジル)フェニルアクリレート(住友化学社製;商品名スミライザーGS)等が好ましい。
高分子加工助剤としては、通常、乳化重合法によって製造される、0.05〜0.5μmの粒子径を有する重合体粒子が用いられる。かかる重合体粒子は、単一組成及び単一極限粘度の重合体からなる単層粒子であってもよいし、組成又は極限粘度の異なる2種以上の重合体からなる多層粒子であってもよい。特に、内層に比較的低い極限粘度を有する重合体層を有し、外層に5dl/g以上の比較的高い極限粘度を有する重合体層を有する2層構造の粒子が好ましい。高分子加工助剤の平均重合度は、好ましくは3,000〜40,000である。
以上説明したように、本発明によれば、液晶表示装置と透光性樹脂シートとを備え、モアレ発生及びこれによる表示の視認性の低下を抑制することが可能な弾球遊技機を提供することができる。
本発明に係る実施例及び比較例について説明する。
[製造例1]
(アクリル系三層構造粒子の製造)
還流冷却器付反応器に、イオン交換水145質量部、ステアリン酸ナトリウム(SS)0.45質量部、ラウリルザルコシン酸ナトリウム(LSS)0.08質量部、及び炭酸ナトリウム(SC)0.05質量部を投入し、撹拌溶解させた後、メタクリル酸メチル(MMA)32.9質量部、アクリル酸メチル(MA)2.1質量部、及び架橋剤としてのメタクリル酸アリル(ALMA)0.07質量部を投入し撹拌しながら80℃に昇温した。次いで2%過硫酸カリウム水溶液1.8質量部を投入し、80℃に昇温し60分間保持することにより、ラテックスを得た。
上記ラテックスの存在下に、2%過硫酸カリウム水溶液2.2質量部を投入し、アクリル酸ブチル(BA)36.99質量部、スチレン(ST)8.01質量部、及び架橋剤としてのメタクリル酸アリル(ALMA)0.9質量部からなる単量体混合物を60分かけて連続的に添加し、添加終了後30分間保持した。
次いで上記ラテックス存在下に、2%過硫酸カリウム水溶液1.0質量部を投入し、メタクリル酸メチル(MMA)18.8質量部、アクリル酸メチル(MA)1.2質量部、n−オクチルメルカプタン(n−OM)0.04質量部からなる単量体混合物を30分かけて連続的に添加し、添加終了後60分保持した。
以上のようにして、中心側より、硬質層(第1層)、軟質層(第2層、ゴム層)、及び硬質層(第3層)からなり、平均粒子径が0.23μmであるアクリル系三層構造粒子(BX−1a)を40質量%含むラテックスを得た。
(メタクリル系樹脂組成物とメタクリル系樹脂の用意)
アクリル系三層構造粒子(BX−1a)の分散用に、90質量部のMMAと10質量部のMAとを乳化重合して得られ、平均粒子径が0.13μmであり、重合度が960である、第1のメタクリル系樹脂(A−1)のラテックスを用意した。
アクリル系三層構造粒子(BX−1a)のラテックスと第1のメタクリル系樹脂(A−1)のラテックスとを質量比67:33で混合したラテックスを、公知の方法により凝固、ろ過、洗浄、脱水、及び乾燥して、第1のメタクリル系樹脂組成物(C−1)を得た。この第1のメタクリル系樹脂組成物(C−1)(耐衝撃性メタクリル系樹脂組成物)のMFR(メルトフローレート)は、1.5g/10分であった。
別途、94質量部のMMAと6質量部のMAとを懸濁重合して得られ、平均粒子径が0.13μmであり、重合度が1550である、粉末状の第2のメタクリル系樹脂(A−2)((株)クラレ社製「パラペット(登録商標) EH」を用意した。この第2のメタクリル系樹脂(A−2)のMFRは、1.3g/10分であった。
(アクリル系樹脂シートの製造)
上記の第1のメタクリル系樹脂組成物(C−1)43質量部と、上記の第2のメタクリル系樹脂(A−2)57質量部とを、タンブラー(混合機)中で均一になるように混合した。得られた樹脂混合物をTダイ付きの単軸押出機(日立造船株式会社製、スクリュー径:50mmφ、L/D=32(ここで、Lはスクリューの有効長さ、Dはスクリュー径である。)に供給した。Tダイから溶融状態の樹脂混合物をシート状に押出し、これを複数の冷却ロールを用いて冷却して、幅350mm、厚み10mmのアクリル系樹脂シート(S−1)を得た。
[実施例1]
液晶表示装置として、赤、緑、青のドット列を有する、透過型TFT液晶表示装置(LCD−1)(表示領域:縦228mm×横304mm、解像度:1024(RGB)×768(XGA)、日立社製「TX38D03VM1AAA」)を用意した。アクリル系樹脂シート(S−1)の押出成形方向が液晶表示装置(LCD−1)の青ドット列に対して90°傾斜した方向(直交方向)となるように、液晶表示装置(LCD−1)の前面にアクリル系樹脂シート(S−1)を配置した。液晶表示装置の青ドット列に対するアクリル系樹脂シートの押出成形方向の角度を表1に示す。
[実施例2、比較例1、2]
実施例2及び比較例1、2においては、液晶表示装置の青ドット列に対するアクリル系樹脂シートの押出成形方向の角度を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、液晶表示装置(LCD−1)の前面にアクリル系樹脂シート(S−1)を配置した。
[評価項目及び評価方法]
評価項目及び評価方法は、以下の通りである。
(アクリル系樹脂シートのダイラインのピッチ)
アクリル系樹脂シートのダイラインのピッチを、以下の方法により暗室内で測定した。
光源としてキセノンランプ((株)ウシオ電機社製「キセノンショートアークランプ」)を用意し、この出射光の光路上にアクリル系樹脂シート(S−1)とスクリーンとを垂直配置し、アクリル系樹脂シート(S−1)を透過した光をスクリーン上に投影した。スクリーンとしては、表面が平滑で全体的に均一な白色の樹脂製スクリーンを用いた。目視にて、スクリーンに映し出された投影像に濃淡が現れているか否かによりダイラインの有無を確認し、濃淡が現れた場合には、1cm幅内のダイラインの数からダイラインのピッチを算出した。無作為に1cm×1cmの評価領域を計3箇所画定し(3箇所の評価領域をそれぞれR1〜R3とする)、各評価領域R1〜R3において任意の3点に対して測定を行い、平均値を求めた。
(液晶表示装置の青ドット列のピッチ)
携帯型マイクロスコープ(スカラ(株)社製「デジタル現場顕微鏡DG−2A」)を用いて、全画素を点灯した状態の液晶表示装置(LCD−1)を観察し、青ドット列のピッチ(=青ドット列により形成される暗線のピッチ)を求めた。得られた撮影画像を図1に示す。青ドット列のピッチは0.32mmであった。
(モアレ発生の有無)
液晶表示装置(LCD−1)の全画素を点灯した状態で、アクリル系樹脂シート(S−1)/液晶表示装置(LCD−1)の積層構造体を目視観察し、モアレ発生の有無を評価した。評価基準は以下の通りである。
○(良):モアレが一切見られなかった。
△(可):モアレが若干見られた。
×(不可):モアレがはっきりと見られた。
[評価結果]
評価結果を表1に示す。
表1に示すように、アクリル系樹脂シートの押出成形方向を液晶表示装置の青ドット列に対して0〜40°の角度方向とした比較例1、2では、モアレ発生が見られたのに対し、アクリル系樹脂シートの押出成形方向を液晶表示装置の青ドット列に対して50〜90°の角度方向とした実施例1、2では、モアレ発生を効果的に抑制することができた。
Figure 0006912212
本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜設計変更が可能である。

Claims (6)

  1. 赤、緑、青のドット列を有する液晶表示装置と当該液晶表示装置の前面に配置された透光性樹脂シートとを備えた弾球遊技機であって、
    前記透光性樹脂シートは押出成形シートであり、当該シートの押出成形方向が、前記液晶表示装置の青ドット列に対して90°の方向である、弾球遊技機。
  2. 前記透光性樹脂シートがメタクリル系樹脂(A)及び/又はポリカーボネート系樹脂を含む、請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記透光性樹脂シートはさらにアクリル系ゴム(B)を含む、請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. アクリル系ゴム(B)は少なくとも1層のゴム層を含む多層構造粒子である、請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記透光性樹脂シート中のアクリル系ゴム(B)の含有量が15〜30質量%である、請求項3又は4に記載の弾球遊技機。
  6. 前記透光性樹脂シートの厚さが5〜20mmである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
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