JP6912094B2 - 店舗管理システム、及び管理サーバー - Google Patents
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Description
店舗2は、例えばコンビニエンスストア等の小売店、テイクアウト専用の弁当店やファミリーレストラン等の飲食店等のように多店舗を展開するFC制度を採用する店舗や、1人のオーナーが同時に複数の店舗を運営する形態が想定される。なお、図2中では、店舗2のシステム構成としては、説明の便宜上、代表的な1店舗のみを記載しているが、他の店舗にも同様なシステムが採用されているものとする。
店舗2には、適所に設置されたカメラ21により店舗内外の状況が撮像される。カメラ21は、例えば弁当店やファミリーレストラン等の飲食店であれば、厨房、レジ、客席や待合スペース、及び店舗出入口等の所定の適所、コンビニエンスストア等の小売店であればレジ、各売場、バックヤード、及び店舗出入口等の所定の適所をそれぞれ撮像できるように複数台が設置されている。カメラ21は、アナログカメラ、ネットワークカメラ等、特にその種類を問わずに設置することができる。
動画像データ一時記憶部22は、前記した複数のカメラ21により撮像されたリアルタイムの動画像データを一時的に録画保存するための記憶装置である。動画像データ一時記憶部22には、例えばカメラ21により撮像された2日分の動画像データが記憶されている。当該動画像データ一時記憶部22に一時的に録画保存された動画像データは、店舗2、または管理サーバー3が設置されるFC本部等に設けられた利用者端末4を介して、管理者がリアルタイムで閲覧したり、或いは過去の動画像データを閲覧したりすることができるとともに、後述する管理サーバー3に設置された第1の動画像データ記憶部31に転送されるようになっている。
管理サーバー3は、例えばFC本部や、1人のオーナーが多店舗を運営する場合には、そのうちの1つの代表的な店舗内に設置されるものである。この管理サーバー3は、主に、第1の動画像データ記憶部31、フレーム特定部32、動画像データ切出指示部33、動画像データ受信部34、第2の動画像データ記憶部35、評価情報受付部36、動画像解析部37から構成されている。以下、それぞれの構成について詳細に説明する。
第1の動画像データ記憶部31は、前記した動画像データ一時記憶部22から転送される動画像データを記憶するための記憶装置である。動画像データ一時記憶部22から第1の動画像データ記憶部31には、約10分間隔で動画像データが転送され、各店舗2における約1週間分の動画像データが記憶されるようになっている。
フレーム特定部32は、第1の動画像データ記憶部31に記憶されている動画像データから所定の動画像データの画像フレームを特定する機能を有する。具体的には、管理者が確認したい動画像データについて店舗情報、時刻情報、及びカメラ情報等を指定することで、第1の動画像データ記憶部31に記憶されている動画像データから、指定された店舗内の指定されたカメラで撮像された動画像データであって、指定された時刻情報に基づくフレームを特定することができる。そして、後述する通り、特定されたフレームを開始フレームとする所定時間の動画像データは、切出動画像データとして動画像データ切出指示部33に送信される。
動画像データ切出指示部33は、フレーム特定部32で特定されたフレーム情報(店舗情報、カメラ情報、時刻情報)に基づいて、第1の動画像データ記憶部31に記憶されている動画像データから、特定の動画像データのフレームを開始フレームとして特定し、該開始フレームから所定の時間内(例えば略1時間程度)の動画像データを切出動画像データとして、データの切り出しを指示する機能を有する。
動画像データ受信部34は、第1の動画像データ記憶部31に記憶されている動画像データのうち、動画像データ切出指示部33で指示された開始フレームから所定時間分の切出動画像データを受信する機能を有する。このように、管理者が監視のために必要な動画像データのみを切り出してFC本部に設置される管理サーバー3で受信することができるため、管理サーバー3の演算負荷を低減することができるとともに、監視対象となる必要な動画像データのみを受信することで、監視作業の効率化を図ることができる。
評価情報受付部36は、管理者が動画像データに基づいた評価を行う際に必要となる情報が記憶、演算されるシステムであり、主に評価シート記憶部361、評価シート決定部362、及びコメント作成部363から構成されている。
評価シート記憶部361は、従業員が勤務時間内に行うべき業務(以下、「タスク」という。)について、FC本部等が作成した業務マニュアルに沿って適切に行われているかを評価するための評価シートSが記憶されているデータベースである。この評価シートSとしては、例えば図4に示すように、サービスの品質や接客態度の指標となるチェック項目がリスト化されたものである。そして、各チェック項目に対する評価記入欄が設けられており、管理者は動画像データ受信部34で受信した動画像データを確認しながら、評価シートSのチェック項目に従い、各従業員のタスクに対する作業状況の評価(以下、「定期サービスチェック」という。)を行う。
評価シート決定部362は、評価シート記憶部361に記憶されている評価シートSから、管理者が任意に選択した評価シートSを決定し、前述のフレーム特定部32にその情報を送信する機能を有している。評価シート決定部362からの情報を受信したフレーム特定部32は、選択された評価シートSの対象店舗、開始時刻、及び対象カメラを特定し、当該情報を動画像データ切出指示部33に送信する。情報を受信した動画像データ切出指示部33は、対象の店舗2の第1の動画像データ記憶部31に記憶されている動画像データから、特定の動画像データの頭出しの指示を行う。
コメント作成部363は、管理者が動画像データ受信部34で受信した動画像データを確認しながら、評価シートSに従ってタスクに対する従業員の作業状況を評価する際に、特に懸念される場面に対して具体的なコメントを作成して、指導メモMとして残す機能を有している。そして、作成された指導メモMは、第2の動画像データ記憶部35に関連する動画像データとともに保存される。
動画像解析部37は、店舗2内における作業工程上の異常を、例えば来店客や従業員の行動形態から推定し、異常が発生した前後のフレームを特定し、該フレームを開始フレームとする所定期間内の動画像データの切り出しを第1の動画像データ記憶部31に指示するものであって、主に認証部371、滞在時間計時部372、及び異常検知部373から構成されている。
認証部371は、カメラ21で撮像された動画像データに写っている来店客を、顔認証に基づき判別する機能を有している。ここでカメラ21は、例えば図6(a)に示すように、商品の注文を行う券売機27、及びレジカウンター25越しに来店客の顔を判別し易い位置に設けることで、顔認証がより確実に行える。そして、認証部371は、来店客が来店時に券売機27で商品を選択する購入時、注文した弁当の受け取りと代金を支払う受取時のそれぞれについカメラ21にて顔認証を行う。
滞在時間計時部372は、認証部371で認証した特定の来店客の店舗2内での滞在時間を計時する。具体的には、図6(b)に示すように、特定の来店客が来店し、券売機27で商品の注文を行う注文時に認証部371で認証された時間を開始時刻として記憶する。次に、注文した弁当の受取時に、再度来店客の顔認証を認証部371により行い、先に顔認証した人物と同一人物であると判断された場合には、その時刻を終了時刻として記憶する。そして、来店客ごとに終了時刻と開始時刻の差分から、店舗2内で滞在時間を推定する。
異常検知部373は、滞在時間計時部372で計時された来店客ごとの店舗2内の推定滞在時間から、予め設定した閾値となる滞在時間(例えば5分間)を超えているか否かの判定を行う。この時、商品の注文から受け取りまでに、5分間以上を要した来店客がいたことを異常検知部373が検知した場合には、滞在時間計時部372に記憶されている当該来店客の開始時刻情報が前記したフレーム特定部32を介して動画像データ切出指示部33に送信される。そして、動画像データ切出指示部33から第1の動画像データ記憶部31に対して、特定の来店客の認証部371により認証を開始した開始時刻を開始フレームとして、所定の時間分の動画像データが切り出され、FC本部に送信される。
第2の動画像データ記憶部35は、前述した第1の動画像データ記憶部31に記憶されている動画像データのうち、動画像データ受信部34で受信した切出動画像データ、管理者が作成した評価シートS、及び指導メモMをそれぞれ対応付けて記憶するための記憶装置である。これら各データは、評価の日時、対象店舗、評価の実施者、及び評価項目に応じたフォルダ毎に整理されて記憶されている。
まず、各店舗2内に設置されたカメラ21により、所定の監視エリア内の撮像が行われる。この時、前記した通り、カメラ21は、監視すべきエリアに対応してそれぞれ設置されるようになっている。
カメラ21で撮像された動画像データは、動画像データ一時記憶部22を介して第1の動画像データ記憶部31に記憶される。なお、動画像データ一時記憶部22、及び第1の動画像データ記憶部31への動画像データの保存期間は、管理者において任意に設定することもできる。このとき、任意に設定した保存期間を過ぎると、撮像された動画像データは自動的に削除されるため、第1の動画像データ記憶部31の記憶容量の制限を超えるとがなく、常に新しい動画像データを記憶することができる。
評価シート記憶部361に記憶されている所定のタスクに対応する評価シートSの時刻情報、動画像解析部37の異常検知部373で異常が検知された際の特定の来店客の認証部371による認証開示時刻に基づく時刻情報、或いは管理者が利用者端末4から直接入力された時刻情報等に基づいて、フレーム特定部32を介して第1の動画像データ記憶部31に記憶されている所定の動画像データから所定のフレームが特定される。
ステップ3で特定されたフレームを開始フレームとして、所定の撮像時間の動画像データが切出動画像データとして第1の動画像データ記憶部31から切り出される。
ステップ4で、第1の動画像データ記憶部31から切り出された切出動画像データをFC本部の管理サーバー3(動画像データ受信部34)において受信する。
動画像データ受信部34で受信した切出動画像データに基づいて、管理者は、従業員が行うべきタスクに対する作業状況の評価を行う。このとき、前記した評価シートSに従った評価に加え、特に気になる点については、コメント作成部363により指導メモMを作成することができる。
ステップ6で作成された評価シートS、または指導メモMは、対応する切出動画像データとともに、第2の動画像データ記憶部35に記憶される。
2 店舗
21 カメラ
22 第1の動画像データ記憶部
23 出入口
24 ホール
25 レジカウンター
26 厨房
27 券売機
3 管理サーバー
31 第1の動画像データ記憶部
32 フレーム特定部
33 動画像データ切出指示部
34 動画像データ受信部
35 第2の動画像データ記憶部
36 評価情報受付部
361 評価シート記憶部
362 評価シート決定部
363 コメント作成部
37 動画像解析部
371 認証部
372 滞在時間計時部
373 異常検知部
4 利用者端末
5 インターネット回線
S 評価シート
M 指導メモ
L チェック一覧表
Claims (8)
- 所定の監視エリア内を撮像する撮像部と、
該撮像部で撮像された動画像データを記憶する第1の動画像データ記憶部と、
該第1の動画像データ記憶部に記憶されている動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するフレーム特定部と、
前記第1の動画像データ記憶部に対して、前記フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示する動画像データ切出指示部と、
該動画像データ切出指示部で指示された切出動画像データを受信する動画像データ受信部と、
外部の端末により入力され、前記監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付ける評価情報受付部と、
前記動画像データ受信部で受信された切出動画像データと前記評価情報を対応付けて記憶する第2の動画像データ記憶部と、を備える店舗管理システムにおいて、
該店舗管理システムは、前記監視エリア内において、前記撮像部が撮像した人の顔画像により特定の人物の認証を行う認証部、該認証部で認証した特定の人物の前記監視エリア内における滞在開始から滞在終了までの滞在時間を計時する滞在時間計時部、該滞在時間計時部で計時した特定の人物の滞在時間が予め設定された設定時間以上であると判断された場合に異常を検知する異常検知部、を有する動画像解析部を有し、
前記フレーム特定部は、前記異常検知部で異常を検知した際に前記滞在時間計時部に記憶されている滞在開始の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定する
店舗管理システム。 - 前記評価情報受付部は、監視対象となる所定のタスクの開始時刻情報及び前記タスクに対応する所定の評価項目情報を含む評価シートが記憶される評価シート記憶部、及び該評価シート記憶部に記憶されている複数の評価シートの中から特定の評価シートを決定する評価シート決定部を有し、
前記フレーム特定部は、前記評価シート決定部で決定された評価シートに含まれる前記開始時刻情報に基づいて所定のフレームが特定される
請求項1に記載の店舗管理システム。 - 前記評価情報受付部は、外部端末により入力された所定の時刻情報を受け付ける時刻情報受付部を有し、
前記フレーム特定部は、前記時刻情報受付部で受け付けられた所定の時刻情報に基づいて所定のフレームが特定される
請求項1または請求項2に記載の店舗管理システム。 - 前記第2の動画像データ記憶部には、前記動画像データ受信部で受信された前記切出動画像データと前記評価シート決定部で決定された評価シートが対応付けて記憶される
請求項2または請求項2を引用する請求項3に記載の店舗管理システム。 - 前記撮像部は複数の監視エリアに対応する複数の撮像部から構成され、
前記動画像データ切出指示部は、前記複数の撮像部で撮像された動画像データの中から前記評価情報受付部で受け付けられた前記評価情報と対応付けられた少なくとも1つの前記撮像部に対応する動画像データの切り出しを指示する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の店舗管理システム。 - 前記評価情報受付部は、外部端末から入力されるとともに、前記切出動画像データに対応するコメントを作成するコメント作成部を有し、
前記第2の動画像データ記憶部には、前記動画像データ切出指示部で切り出された動画像データ、及び前記コメント作成部で作成されたコメントが対応付けて記憶される
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の店舗管理システム。 - 前記コメント作成部は、前記動画像データから所定の2以上の動画像データが選択されてコメントが作成される
請求項6に記載の店舗管理システム。 - 所定の監視エリア内を撮像する撮像部により撮像された動画像データから、所定の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定するフレーム特定部と、
該フレーム特定部で特定されたフレームを開始フレームとする所定の撮像時間内の動画像データの切り出しを指示する動画像データ切出指示部と、
該動画像データ切出指示部で指示された切出動画像データを受信する動画像データ受信部と、
前記監視エリア内で行われる所定のタスクに対する評価情報を受け付ける評価情報受付部と、
前記切出動画像データと前記評価情報を対応付けて記憶する動画像データ記憶部と、を備える管理サーバーにおいて、
該管理サーバーは、前記監視エリア内において、前記撮像部が撮像した人の顔画像により特定の人物の認証を行う認証部、該認証部で認証した特定の人物の前記監視エリア内における滞在開始から滞在終了までの滞在時間を計時する滞在時間計時部、該滞在時間計時部で計時した特定の人物の滞在時間が予め設定された設定時間以上であると判断された場合に異常を検知する異常検知部、を有する動画像解析部を有し、
前記フレーム特定部は、前記異常検知部で異常を検知した際に前記滞在時間計時部に記憶されている滞在開始の時刻情報に基づいて所定のフレームを特定する
管理サーバー。
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