JP6911442B2 - 検査装置、および、検査方法 - Google Patents

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Description

本願明細書に開示される技術は、たとえば、芯線バレルにおける圧着不良を検査するための技術に関するものである。
たとえば、自動車用のワイヤーハーネスの製造においては、絶縁電線の端部に圧着端子が圧着された端子付き電線が用いられる。
圧着端子の芯線バレルにおける接続状態を検査する方法として、たとえば、絶縁電線の芯線に圧着された状態の芯線バレルの周辺において、芯線がはみ出ていないかを検査する方法がある。当該検査に際しては、まず、絶縁電線の端部が撮像された撮像データにおいて芯線バレル自身を除く芯線バレルの周辺部分が検査領域として設定される。そして、主に背景画像が占める当該検査領域における輝度分布などを参照することによって、芯線のはみ出しがあるか否かを検査する。
特開2003−214825号公報
上記の検査方法において検査精度を高めるためには、検査領域は、芯線バレルにできるだけ近接する位置に設定されることが望ましい。しかしながら、圧着された状態の芯線バレルの形状の違い、または、絶縁電線の端部を撮像する方向のずれなどによって、それぞれの絶縁電線に対応する撮像データにおける芯線バレルの領域は変化する。そのため、検査領域の調整が不十分であると、たとえば、検査領域内に芯線バレル自体が含まれてしまい、当該芯線バレルを芯線のはみ出しと誤認するなどの問題が生じていた。
本願明細書に開示される技術は、以上に記載されたような問題を解決するためになされたものであり、撮像された芯線バレルの形状などに違いがある場合であっても、適切に圧着端子と絶縁電線との接続状態を検査する技術を提供することを目的とするものである。
本願明細書に開示される技術の第1の態様は、絶縁電線と、前記絶縁電線の端部に圧着された圧着端子との接続状態を検査する検査装置であり、前記圧着端子における、前記絶縁電線の長さ方向に沿う方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とし、前記絶縁電線は、芯線と、前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備え、前記圧着端子は、前記絶縁電線の前記端部において前記絶縁被覆から露出した前記芯線に圧着される芯線バレルを備え、前記絶縁電線の前記端部を撮像する撮像部と、前記撮像部によって撮像された前記絶縁電線の前記端部の撮像データにおいて、前記芯線バレルの前記第2の方向における幅を複数箇所において検出する幅検出部と、前記幅検出部において検出された複数箇所における前記芯線バレルの幅に基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査する検査部とを備え、前記検査部は、前記幅検出部において検出された複数の前記芯線バレルの幅のばらつき度合いがあらかじめ定められたしきい値を超えるか否かに基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査する
本願明細書に開示される技術の第2の態様は、第1の態様に関連し、前記検査部は、前記幅検出部において検出された複数の前記芯線バレルの幅のうちの最大値と最小値との差が前記しきい値を超えるか否かに基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査する。
本願明細書に開示される技術の第3の態様は、第1または2の態様に関連し、前記幅検出部は、前記撮像部によって撮像された前記絶縁電線の前記端部の撮像データにおいて、前記芯線バレルの端部に形成されるベルマウス部を除く前記芯線バレルの前記第2の方向における幅を、複数箇所において検出する。
本願明細書に開示される技術の第の態様は、絶縁電線と、前記絶縁電線の端部に圧着された圧着端子との接続状態を検査する検査方法であり、前記圧着端子における、前記絶縁電線の長さ方向に沿う方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とし、前記絶縁電線は、芯線と、前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備え、前記圧着端子は、前記絶縁電線の前記端部において前記絶縁被覆から露出した前記芯線に圧着される芯線バレルを備え、前記絶縁電線の前記端部を撮像し、撮像された前記絶縁電線の前記端部の撮像データにおいて、前記芯線バレルの前記第2の方向における幅を複数箇所において検出し、検出された複数箇所における前記芯線バレルの幅に基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査し、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査することは、検出された複数の前記芯線バレルの幅のばらつき度合いがあらかじめ定められたしきい値を超えるか否かに基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査することである。
本願明細書に開示される技術の第1の態様によれば、複数箇所における芯線バレルの幅自体に基づいて絶縁電線と圧着端子との接続状態を検査するため、芯線バレルの形状の違いなどに応じて検査領域を調整する必要がない。したがって、検査領域の調整が不十分であることに起因する誤認などの問題が生じない。
特に、第2の態様によれば、複数箇所における圧着部の幅のうちの最大値と最小値との差が大きい場合に、絶縁電線と圧着端子とが適切に接続されていないことを検知することができる。
特に、第3の態様によれば、複数箇所における芯線バレルの幅自体に基づいて絶縁電線と圧着端子との接続状態を検査するため、芯線バレルの形状の違いなどに応じて検査領域を調整する必要がない。
本願明細書に開示される技術の第の態様によれば、複数箇所における芯線バレルの幅自体に基づいて絶縁電線と圧着端子との接続状態を検査するため、芯線バレルの形状の違いなどに応じて検査領域を調整する必要がない。
本願明細書に開示される技術に関する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する、端子付き電線の構成を例示する図である。 実施の形態に関する、検査装置を実現するためのハードウェア構成を概略的に例示する図である。 実施の形態に関する、検査処理部において実現される機能ブロック図である。 記憶部に記憶される、端子付き電線の撮像データを例示する図である。 記憶部に記憶される、検査装置の動作を例示するフローチャートである。 芯線のはみ出しがある場合の、端子付き電線の撮像データを例示する図である。 圧着部の複数箇所における幅の、ばらつき度合いを例示する図である。 芯線のはみ出しがある場合の、端子付き電線の撮像データを例示する図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化がなされるものである。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また、以下に記載される説明において、「第1の」、または、「第2の」などの序数が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、これらの序数によって生じ得る順序などに限定されるものではない。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する検査装置、および、検査方法について説明する。説明の便宜上、まず、検査対象である端子付き電線について説明する。
<端子付き電線の構成について>
図1は、端子付き電線10の構成を例示する図である。図1に例示されるように、端子付き電線10は、絶縁電線12と、絶縁電線12の端部に圧着された圧着端子14とを備える。
絶縁電線12は、芯線12Aと、芯線12Aを被覆する絶縁被覆12Bとを備える。芯線12Aは、絶縁電線12の端部において、絶縁被覆12Bから露出する。
芯線12Aは、銅またはアルミニウムなどの金属を主成分とする線材である。芯線12Aは、図1に例示されるように複数本が束ねられて絶縁被覆12Bに覆われていてもよいし、1本の芯線12Aが絶縁被覆12Bに覆われていてもよい。絶縁被覆12Bは、たとえば、ポリエチレン、塩化ビニルまたはポリアミド系ナイロンなどを主成分とする合成樹脂の部材である。
圧着端子14は、板状の金属部材が絶縁電線12の端部に対してかしめられて圧着される。圧着端子14の材料としては、銅または銅の合金を含む金属材料が想定される。圧着端子14は、接続部14Aと、芯線バレル14Bと、絶縁バレル14Cとを備える。
接続部14Aは、相手側端子と接続される金属部材である。図1に例示される場合では、接続部14Aは、雌端子の接続部であるが、雄端子の接続部が設けられていてもよい。
芯線バレル14Bは、絶縁電線12の芯線12Aに圧着される。図1に例示される芯線バレル14Bは、板状の金属部材が絶縁電線12から露出した芯線12Aに対して芯線12Aの両側からかしめられて圧着される。
芯線バレル14Bは、芯線12Aに圧着される圧着部120と、圧着部120に隣接して形成される余肉部であるベルマウス部122とを備える。圧着部120とベルマウス部122とは、連続して形成される。図1に例示されるベルマウス部122は、芯線バレル14Bの、絶縁バレル14Cに近い端部に形成されているが、当該端部の反対側の端部、すなわち、絶縁バレル14Cから遠い端部に代わりに形成されていてもよい。または、ベルマウス部122は、芯線バレル14Bの絶縁バレル14Cに近い端部、および、当該端部の反対側の端部に、それぞれ形成されていてもよい。
絶縁バレル14Cは、絶縁電線12の絶縁被覆12Bに圧着される。絶縁バレル14Cは、芯線バレル14Bが圧着される位置よりも絶縁電線12の端部から遠い位置において、絶縁被覆12Bに圧着される。図1に例示される絶縁バレル14Cは、板状の金属部材が絶縁電線12の絶縁被覆12Bに対して絶縁被覆12Bの両側からかしめられて圧着される。
<検査装置のハードウェア構成について>
次に、本実施の形態に関する検査装置について説明する。図2は、本実施の形態に関する検査装置を実現するためのハードウェア構成を概略的に例示する図である。図2に例示されるように、検査装置は、撮像部22と、検査処理部29とを備える。
撮像部22は、絶縁電線12の端部に圧着された圧着端子14を撮像する。撮像部22は、たとえば、2次元イメージセンサー、および、結像レンズなどから構成することができる。
検査処理部29は、撮像部22が撮像した圧着端子14の撮像データを解析することによって、端子付き電線10の端部における、圧着端子14と絶縁電線12との接続状態を検査する。検査処理部29は、たとえば、中央演算処理装置(central processing unit、すなわち、CPU)201、リードオンリーメモリ(read only memory、すなわち、ROM)202、ランダムアクセスメモリ(random access memory、すなわち、RAM)203、通信部204、および、記憶装置205などが、バスライン206を介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成される。
ROM202は基本プログラムなどを格納しており、RAM203はCPU201が所定の処理を行う際の作業領域として用いられる。通信部204は、LANなどの通信回線を介したデータ通信機能を有する。
記憶装置205は、たとえば、ハードディスク(Hard disk drive、すなわち、HDD)、フラッシュメモリ、erasable programmable read only memory(EPROM)およびelectrically erasable programmable read−only memory(EEPROM)などの、揮発性または不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVDなどを含むメモリ(記憶媒体)など、あらゆる記憶媒体が該当しうる。
記憶装置205にはプログラム300が格納されており、プログラム300に記述された手順にしたがって、主制御部としてのCPU201が演算処理を行うことによって、検査装置の各種機能が実現されるように構成されている。
プログラム300は、通常、あらかじめ記憶装置205などのメモリに格納されて使用されるものであるが、CD−ROMまたはDVD−ROM、外部のフラッシュメモリなどの記録媒体に記録された形態で提供され、追加的または交換的に記憶装置205などのメモリに格納されるものであってもよい。なお、検査処理部29において実現される一部または全部の機能は、専用の論理回路などでハードウェア的に実現されてもよい。
検査処理部29には、さらに、入力装置28、および、表示装置26が接続されている。入力装置28は、たとえば、キーボード、マウス、各種スイッチ、または、タッチパネルなどの少なくとも1つを含む入力デバイスであり、オペレータからの各種の操作(コマンド、または、各種データの入力といった操作)を受け付ける。
表示装置26は、液晶表示装置、ランプなどにより構成されており、CPU201による制御の下、各種の情報を表示する。
<検査装置のソフトウェア構成について>
図3は、検査処理部29において実現される機能ブロック図である。図3に例示されるように、検査処理部29は、撮像制御部32と、記憶部34と、輝度取得部36と、幅検出部37と、検査部38とを備える。これらの機能部は、上述したとおり、たとえば、CPU201がプログラム300にしたがって所定の演算処理を行うことにより実現される。
撮像制御部32は、撮像部22を制御して、端子付き電線10の端部を撮像させる。端子付き電線10の端部において、圧着端子14は、絶縁電線12の端部に圧着された状態で固定される。撮像部22は、このような状態の絶縁電線12の端部を撮像する。撮像部22が取得した撮像データは、たとえば、検査処理部29の制御下で、表示装置26に表示される。
記憶部34は、撮像部22によって撮像された端子付き電線10の端部の撮像データを記憶する。また、記憶部34は、後述する芯線バレル14Bの幅のばらつき度合いを評価するためのしきい値、および、当該しきい値を定めるために用いられる端子付き電線10の端部の基準となる撮像データ、すなわち、基準撮像データを記憶する。
輝度取得部36は、撮像部22によって撮像された端子付き電線10の端部の撮像データから、圧着端子14の輝度を取得する。具体的な取得方法は後述する。
幅検出部37は、輝度取得部36において取得された輝度に基づいて、芯線バレル14Bにおける、絶縁電線12の長さ方向に沿う方向と交差する方向の幅を検出する。具体的な検出方法は後述する。
検査部38は、幅検出部37において検出された芯線バレル14Bの幅に基づいて、圧着端子14と絶縁電線12との接続状態を検査する。具体的な検査方法は後述する。
<検査装置の動作について>
次に、図4から図8を参照しつつ、本実施の形態に関する検査装置の動作を説明する。なお、図5は、検査装置の動作を例示するフローチャートである。
まず、撮像制御部32が、撮像部22を制御して、端子付き電線10の端部を撮像させる(ステップST101を参照)。当該撮像は、異なる端子付き電線10の端部に対して行われる。次に、記憶部34が、撮像部22によって撮像された端子付き電線10の撮像データを記憶する(ステップST102を参照)。
次に、輝度取得部36が、記憶部34に記憶された撮像データから、圧着端子14の輝度を取得する(ステップST103を参照)。
図4は、記憶部34に記憶される、端子付き電線10の撮像データを例示する図である。
輝度取得部36は、端子付き電線10の端部における圧着端子14の輝度を、圧着端子14の幅方向に沿う列ごとに複数箇所で取得する。ここで、圧着端子14の幅は、たとえば、芯線バレル14Bにおけるベルマウス部122を除く部分の幅、すなわち、圧着部120の幅(図4における幅A)に相当する長さであるが、厳密に端子付き電線10の長さ方向と直交する方向(図4におけるz軸方向)に限られるものではない。また、圧着端子14の幅方向に沿う列は、図4におけるそれぞれの列Bに相当する。
圧着端子14のエッジ、すなわち、圧着端子14と背景との境界位置を境に輝度が大きく変化する。したがって、輝度取得部36によって取得された輝度変化量に基づけば、圧着端子14の幅方向のエッジを特定し、さらに、圧着部120の幅Aを検出することができる。
幅検出部37は、輝度取得部36によって取得された輝度変化量に基づいて、圧着端子14のエッジを特定し、さらに、圧着部120の幅Aを検出する(ステップST104を参照)。圧着部120の幅Aは、それぞれの列Bごとに複数箇所で検出する。
次に、検査部38は、幅検出部37において検出された複数箇所の圧着部120の幅Aに基づいて、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査する(ステップST105を参照)。
具体的には、検出された圧着部120の幅Aのばらつき度合い、たとえば、幅Aの最大値と最小値との差が、あらかじめ定められたしきい値Eを超えるか否かに基づいて、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されているか否かを検査する。
上記のしきい値Eを定めるために、基準撮像データにおける端子付き電線10の端部に圧着された圧着端子14から、圧着部120の幅Aを複数箇所において検出する。そして、基準撮像データにおける幅Aの、たとえば、最大値と最小値との差を数値化し、当該数値をしきい値Eとする。なお、基準撮像データは、芯線バレル14Bにおいて芯線12Aのはみ出しが存在しない圧着端子14を撮像した撮像データであり、そのため、圧着部120の幅Aがばらつき度合いが小さい撮像データである。
図6は、芯線12Aのはみ出しがある場合の、端子付き電線10の撮像データを例示する図である。図6に例示される場合においては、芯線12Aの一部が圧着部120内に収まらずに、圧着部120の外部に回りこんでいる。
図6に例示されるように、芯線12Aのはみ出しがある場合には、圧着端子14のエッジが正しく検出されない、または、本来の圧着端子14のエッジよりも外側に位置する芯線12Aが、圧着端子14のエッジとして検出される。
圧着端子14の圧着部120は、一般に、圧着端子14の長さ方向に延び、かつ、一定の幅で形成される。一方で、圧着部120内に収まらずに圧着部120外部に位置する芯線12Aがある場合には、当該芯線12Aが圧着部120のエッジと誤認されることによって、圧着部120の幅Aにばらつきが生じる。このことを利用して、検査部38は、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されているか否かを検査する。
検査部38は、幅Aのばらつき度合いがしきい値Eを超える場合には、圧着部120において芯線はみ出しが存在している、すなわち、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されていないと判断する。一方で、検査部38は、幅Aのばらつき度合いがしきい値Eを超えない場合には、圧着部120において芯線はみ出しが存在していない、すなわち、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されていると判断する。
図7は、圧着部120の複数箇所における幅Aの、ばらつき度合いを例示する図である。図7において、縦軸は幅Aの大きさを示し、横軸は幅Aを検出した位置を示す。
図7に例示されるように、撮像された圧着部120の幅Aのばらつき度合いは、たとえば、幅Aの最大値と最小値との差であるスコアCで表される。検査部38は、スコアCと基準撮像データに基づいてあらかじめ定められたしきい値Eとを比較することによって、撮像された端子付き電線10の、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されているか否かを判断する。
なお、スコアCとしきい値Eとを比較するに際し、圧着部120の幅Aの個体差を考慮して、しきい値Eに所定のオフセット値を加えた値をスコアCと比較することによって、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されているか否かを判断してもよい。
また、上記では、幅Aの最大値と最小値との差であるスコアCをしきい値Eと比較することによって、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態が検査されたが、たとえば、x軸方向に隣り合う幅Aの変化量、すなわち、幅変化量の最大値と最小値との差を、基準撮像データにおいて対応するしきい値と比較することによって、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態が検査されてもよい。
また、幅Aの検出は、圧着部120の長さ方向(x軸方向)の全体に渡って行われてもよいし、たとえば、芯線12Aのはみ出しまたは回り込みが生じやすい箇所である圧着部120の端部において行われてもよい。
また、芯線12Aがはみ出る方向に対応して、圧着端子14を撮像する方向を変更してもよい。
図8は、芯線12Aのはみ出しがある場合の、端子付き電線10の撮像データを例示する図である。図8に例示される場合においては、芯線12Aの一部が圧着部120内に収まらずに、圧着部120の外部に突き出している。
図8に例示されるように、芯線12Aがy軸方向に突き出ている場合であっても、圧着部120よりも外側に位置する芯線12Aを適切に捉えることができる方向から圧着端子14を撮像することによって、幅Aを検出することができる。したがって、検査部38は、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されているか否かを判断することができる。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果を例示する。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、検査装置は、撮像部22と、幅検出部37と、検査部38とを備える。撮像部22は、絶縁電線12の端部を撮像する。幅検出部37は、撮像部22によって撮像された絶縁電線12の端部の撮像データにおいて、芯線バレル14Bの第2の方向における幅を複数箇所において検出する。検査部38は、幅検出部37において検出された複数箇所における芯線バレル14Bの幅に基づいて、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査する。ここで、圧着端子14における、絶縁電線12の長さ方向に沿う方向を第1の方向とし、第1の方向と交差する方向、すなわち、幅方向を第2の方向とする。また、絶縁電線12は、芯線12Aと、芯線12Aを被覆する絶縁被覆12Bとを備える。また、圧着端子14は、絶縁電線12の端部において絶縁被覆12Bから露出した芯線12Aに圧着される芯線バレル14Bを備える。
このような構成によれば、複数箇所における芯線バレル14Bの幅自体に基づいて絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査するため、芯線バレル14Bの形状の違いなどに応じて検査領域を調整する必要がない。したがって、検査領域の調整が不十分であることに起因する誤認などの問題が生じない。
なお、これらの構成以外の本願明細書に例示される他の構成については適宜省略することができる。すなわち、少なくともこれらの構成を備えていれば、以上に記載された効果を生じさせることができる。
しかしながら、本願明細書に例示される他の構成のうちの少なくとも1つを以上に記載された構成に適宜追加した場合、すなわち、以上に記載された構成としては記載されなかった本願明細書に例示される他の構成を以上に記載された構成に追加した場合でも、同様に以上に記載された効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、検査部38は、幅検出部37において検出された複数の芯線バレル14Bの幅のばらつき度合いがあらかじめ定められたしきい値を超えるか否かに基づいて、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査する。このような構成によれば、撮像データにおいて本来の圧着端子14のエッジよりも外側に位置する芯線12Aを間接的に検出することができるため、圧着部120の幅Aのばらつきが大きい場合に、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されていないことを検知することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、検査部38は、幅検出部37において検出された複数の芯線バレル14Bの幅のうちの最大値と最小値との差がしきい値を超えるか否かに基づいて、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査する。このような構成によれば、複数箇所における圧着部120の幅Aのうちの最大値と最小値との差が大きい場合に、絶縁電線12と圧着端子14とが適切に接続されていないことを検知することができる。また、たとえば、x軸方向に隣り合う幅Aの幅変化量の最大値と最小値との差を基準として絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査する場合に比べて、圧着端子14の長さ方向に沿って徐々に圧着端子14から遠ざかるようにはみ出した芯線12Aなどに対して、検知精度が高まる。すなわち、圧着端子14の長さ方向において幅変化量が大きく変化しない場合であっても、幅Aの最大値と最小値との差には変化が現れるため、検知精度を高く維持することができる。
以上に記載された実施の形態によれば、検査方法において、絶縁電線12の端部を撮像する。そして、撮像された絶縁電線12の端部の撮像データにおいて、芯線バレル14Bの第2の方向における幅を複数箇所において検出する。そして、検出された複数箇所における芯線バレル14Bの幅に基づいて、絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査する。
このような構成によれば、複数箇所における芯線バレル14Bの幅自体に基づいて絶縁電線12と圧着端子14との接続状態を検査するため、芯線バレル14Bの形状の違いなどに応じて検査領域を調整する必要がない。したがって、検査領域の調整が不十分であることに起因する誤認などの問題が生じない。
なお、これらの構成以外の本願明細書に例示される他の構成については適宜省略することができる。すなわち、少なくともこれらの構成を備えていれば、以上に記載された効果を生じさせることができる。
しかしながら、本願明細書に例示される他の構成のうちの少なくとも1つを以上に記載された構成に適宜追加した場合、すなわち、以上に記載された構成としては記載されなかった本願明細書に例示される他の構成を以上に記載された構成に追加した場合でも、同様に以上に記載された効果を生じさせることができる。
<以上に記載された実施の形態における変形例について>
以上に記載された実施の形態では、それぞれの構成要素の材質、材料、寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面において例示であって、本願明細書に記載されたものに限られることはないものとする。
したがって、例示されていない無数の変形例、および、均等物が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
また、以上に記載された実施の形態において、特に指定されずに材料名などが記載された場合は、矛盾が生じない限り、当該材料に他の添加物が含まれた、たとえば、合金などが含まれるものとする。
10 端子付き電線
12 絶縁電線
12A 芯線
12B 絶縁被覆
14 圧着端子
14A 接続部
14B 芯線バレル
14C 絶縁バレル
22 撮像部
26 表示装置
28 入力装置
29 検査処理部
32 撮像制御部
34 記憶部
36 輝度取得部
37 幅検出部
38 検査部
120 圧着部
122 ベルマウス部
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 通信部
205 記憶装置
206 バスライン
300 プログラム
A 幅
B 列
C スコア
E しきい値

Claims (4)

  1. 絶縁電線と、前記絶縁電線の端部に圧着された圧着端子との接続状態を検査する検査装置であり、
    前記圧着端子における、前記絶縁電線の長さ方向に沿う方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とし、
    前記絶縁電線は、芯線と、前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備え、
    前記圧着端子は、前記絶縁電線の前記端部において前記絶縁被覆から露出した前記芯線に圧着される芯線バレルを備え、
    前記絶縁電線の前記端部を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された前記絶縁電線の前記端部の撮像データにおいて、前記芯線バレルの前記第2の方向における幅を複数箇所において検出する幅検出部と、
    前記幅検出部において検出された複数箇所における前記芯線バレルの幅に基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査する検査部とを備え、
    前記検査部は、前記幅検出部において検出された複数の前記芯線バレルの幅のばらつき度合いがあらかじめ定められたしきい値を超えるか否かに基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査する、
    検査装置。
  2. 前記検査部は、前記幅検出部において検出された複数の前記芯線バレルの幅のうちの最大値と最小値との差が前記しきい値を超えるか否かに基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記幅検出部は、前記撮像部によって撮像された前記絶縁電線の前記端部の撮像データにおいて、前記芯線バレルの端部に形成されるベルマウス部を除く前記芯線バレルの前記第2の方向における幅を、複数箇所において検出する、
    請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 絶縁電線と、前記絶縁電線の端部に圧着された圧着端子との接続状態を検査する検査方法であり、
    前記圧着端子における、前記絶縁電線の長さ方向に沿う方向を第1の方向とし、前記第1の方向と交差する方向を第2の方向とし、
    前記絶縁電線は、芯線と、前記芯線を被覆する絶縁被覆とを備え、
    前記圧着端子は、前記絶縁電線の前記端部において前記絶縁被覆から露出した前記芯線に圧着される芯線バレルを備え、
    前記絶縁電線の前記端部を撮像し、
    撮像された前記絶縁電線の前記端部の撮像データにおいて、前記芯線バレルの前記第2の方向における幅を複数箇所において検出し、
    検出された複数箇所における前記芯線バレルの幅に基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査し、
    前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査することは、検出された複数の前記芯線バレルの幅のばらつき度合いがあらかじめ定められたしきい値を超えるか否かに基づいて、前記絶縁電線と前記圧着端子との接続状態を検査することである、
    検査方法。
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