JP6910908B2 - 卓上型ペーパータオル用ディスペンサー - Google Patents

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Description

本発明は、ペーパータオルを折り畳み積層した束を収納し、取出口から1枚ずつ取り出すペーパータオルディスペンサーに関し、特に卓上型のペーパータオル用ディスペンサーに関する。
キッチンペーパー、清拭用ワイプ等の所謂ペーパータオルと称されるもののディスペンサーの多くは、束を収納する本体の背面を適宜の手段により壁に対面させて設置し、底部に設けた取出口からペーパータオルを引き出して使用する形態であるが(特許文献1〜3等)、中には据え置き型、卓上型のものも知られる(特許文献4〜6等)。
特許文献1〜3に示されるような本体の背面を介して壁に設置するタイプのディスペンサーは、比較的大型であり設置態様も限定されることから、設置スペースや設置場所を確保することが困難な飲食店、惣菜店、スーパーマーケットの厨房や一般家庭で使用するには不向きであり、そのような処では、引用文献4〜6に示す据え置き型の物が適する。
しかし、引用文献4のような上面に取出口を有する構造のディスペンサーは、濡れた手でペーパータオルを引き出す際に、内部の束を汚染するおそれがあり、また、上面の取出口から埃、塵が内部に進入するおそれがある。
他方、引用文献5や引用文献6に示される構造のディスペンサーは、取出口が下方に向っているため取出口から水や埃が進入することが防止されているが、引用文献5の構造は、図12に示すように、内部に収納されたペーパータオル101の枚数が特に少なくなってきた際に、ペーパータオル束101がディスペンサーX100のケース本体110内において点線Zで示すように前板内面111A及び載置面112Aに沿って滑り落ち折れ曲がって下部に溜まり、取出口116から露出されるべきペーパータオルの一部までもが本体内部に落ち込み、好適な引出し操作を行なうことが困難となるおそれがある。引用文献6に示されるディスペンサーは、束の背面側に押え板が設けられており、束を構成するペーパータオルの枚数が少なくなった際に束が倒れることが少ないが、束の厚み変化に応じてスムーズに押え板が移動せずに、束や抑え板が内部で倒れる現象がみられることがあった。また、束の残数が僅かになった際に、押え板による押圧が過度になり、押え板とケース本体の前面部分を構成する前板部との間に束が過度に挟持されて束から一枚がスムーズに引き出せない場合があった。また、引用文献5や引用文献6の構造のディスペンサーは、筐体を不透明な素材とすると本体内部に納めたペーパータオル束101の残量が視認できないという問題があった。
特開平06−144448号公報 特開2006−204404号公報 特開2001−87161号公報 特開2007−153439号公報 特開2010−76811号公報 特開2013−135772号公報
そこで、本発明の主たる課題は、飲食店、惣菜店、スーパーマーケットにおける厨房や、家庭内等のスペースの限られる場所でも好適に使用できる卓上型のペーパータオル用ディスペンサーにおける、取り出し性やペーパータオル束のケース本体内への落ち込み等の問題、内部のペーパータオル束の残量等の確認の問題を改善し、衛生的かつ簡易に使用できる卓上型ペーパータオル用ディスペンサーを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
複数の二つ折りされた方形のペーパータオルを、折り返し片の縁が隣接するペーパータオルの折り返し内面に位置するようにして互い違いに重なり合うように積層した、略直六面体形状のペーパータオル束を内部に収納するケース本体と、
ケース本体内でペーパータオル束を押さえる押え材と、を有し、
前記ケース本体が、前傾に傾斜する前板部と、背面側から前面側に向って下り傾斜し前記前板部に連接する内底面と、前記前板部に設けられたペーパータオルを引き出すための取出口と、を有し、
前記押え材が、ケース本体内部のペーパータオル束の折り返し縁が並ぶ面が載置されかつ前記内底面上を移動可能な載置部と、前記載置部に載置されたペーパータオル束の背面側面を押さえる押え部と、を有し、
前記前板部の内底面との連接部近傍に前記載置部が通る通孔が形成され、前記取出口からのペーパータオルの引出しに伴うペーパータオル束の厚みの低下に伴って、前記押え材が前記内底面上を移動するとともに前記載置部が前記通孔を通ってケース本体外に突出され、かつ、その押え材の移動によって押え部による前記ペーパータオル束の背面側面に対する押接状態が維持される、
ことを特徴とする卓上型ペーパータオル用ディスペンサー。
<請求項2記載の発明>
前記押え部は、ペーパータオル束の背面側面の周縁部において、ペーパータオル束に接する形状である、請求項1記載の卓上型ペーパータオル用ディスペンサー。
(作用効果)
本発明では、ケース本体の前面を構成する前板部を前傾として、そこに取出口を設けたため、取出口が手前側斜め下方に向って開口することになり、もって取出口から埃や塵が入り難い。また、本発明では、取出口が手前側斜め下方に向いているため、そこから露出されたペーパータオルの一部が、下方に垂れ下がる態様となる。したがって、手でペーパータオルを引き出す操作を行なう際には、取出口より下方からペーパータオルを掴むことになるため、濡れたり汚れたりした手でペーパータオルを引き出す操作を行なっても、手に付着した水や汚れが落下して取出口からケース本体に進入することがなく、ケース本体内のペーパータオル束を水や汚れで汚染することがなく、衛生的に使用できる。
さらに、本発明では、押え材が、ケース本体内部のペーパータオル束の折り返し縁が並ぶ面が載置されかつ前記内底面上を移動可能な載置部と、前記載置部に載置されたペーパータオル束の背面側面を押さえる押え部と、を有し、前記取出口からのペーパータオルの引出しに伴うペーパータオル束の厚みの低下に伴って、前記押え材が前記ケース本体内を前後方向に移動するとともに、その押え材の移動によって押え部による前記ペーパータオル束の背面側面に対する押接状態が維持されるようになっている。
つまり、本発明は、ペーパータオル束が、載置部に載った状態で、常に前板部の内面と押え部とに挟まれた状態となり、束がケース本体内で倒れることなく、その引出し側面が前板部の内面に常に当接した状態となり、取出口からペーパータオルを引き出しやすい。また、特に、本発明では束がケース本体の内底面に直接に載っているのではなく、押え材の載置部に載っているため取出口からペーパータオルを引き出す際に、ペーパータオル束が前板部に非常に引き寄せられやすく、ケース本体の背面側に位置するペーパータオル束末部のペーパータオルまで良好に引出し操作が行いやすくなる。
さらに、本発明では、前板部の内底面との連接部近傍に前記載置部が通る通孔が形成され、取出口からのペーパータオルの引出しに伴うペーパータオル束の厚みの低下に伴って前記載置部が前記通孔を通ってケース本体内から突出される。したがって、載置部の突出長によって、ケース本体内部のペーパータオル束の残量を目視にて確認でき、もってペーパータオルの補充時期を適切に知ることができる。
また、押え部が、ペーパータオル束の背面側面の周縁部において、ペーパータオル束に接する形状とすると、周縁部が確実に支持されて束のケース本体内での倒れが防止される。さらに、中央部がくり抜かれた形状の場合には、束背面側への荷重が少なく引き出しがスムーズとなる。特に、束を構成するペーパータオルの枚数が少なくなり、束の厚みが薄くなった場合に顕著になる。
以上の本発明によれば、飲食店、惣菜店、スーパーマーケットにおける厨房や、家庭内等のスペースの限られる場所でも好適に使用できる卓上型のペーパータオル用ディスペンサーにおける、取り出し性やペーパータオル束のケース本体内への落ち込み等の問題、内部のペーパータオル束の視認性の問題を改善し、衛生的かつ簡易に使用できる卓上型ペーパータオル用ディスペンサーが提供される。
本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの斜視図である。 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの正面図である。 図2のA-A断面の模式図である。 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの他の例を示す模式断面図である 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの他の例の開口時を示す模式断面図である 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの別の例を示す模式断面図である 本発明に係る押え材を示す斜視図である。 本発明に係る押え材の他の例を示す斜視図である。 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの他の斜視図である。 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの他の形態の斜視図である。 本発明に係る卓上型ペーパータオル用ディスペンサーの台座部の例を示す図である。 従来のディスペンサーを示す断面図である。
次いで、本発明の実施の形態を図1〜11を参照しながら以下に詳述する。
本発明にかかるディスペンサーは、ペーパータオル束1を収納するケース本体10を台座部20により所定高さに支持し、キッチン台、洗面台、手洗い場台、作業台、床などに載置して使用する据え置き型、卓上型のペーパータオル用ディスペンサーX1である。
本発明の卓上型ペーパータオル用ディスペンサーX1(以下、単にディスペンサーX1ともいう)が対象とするペーパータオル束1は、坪量20〜60g/m2程度の一枚又は複数枚重ね一組である複数の方形のペーパータオルを実質的に二つ折りにし、各折り返し片の縁を上下に隣接するペーパータオルの折り返し内面に位置するようにして互い違いに重なり合うように積層し、積層最上部又は積層最下部の一枚又は複数枚重ね一組の折り返し片を引っ張ると、ペーパータオルが有する紙特有の摩擦等によって、隣接するペーパータオルの折り返し片がつられて引きだされるようにしたものである。このペーパータオル束1はインターフォルダと称される折り機によって一般的に製造され、積層に伴う若干のずれはあるものの概ね直方体形状をなす。なお、本発明においては、上記ペーパータオルが引き出されていくことになるペーパータオル束1(以下、単に束ともいう)の積層最上面或いは積層最下面の何れかの面を引出し側面1Aと称する。
ディスペンサーX1は、ケース本体10が、前板部11、底板部12、背板部13、側板部14及び天板部15とで構成され、束1の大きさよりもやや大きい直方体の内部空間10Aを有し、外観も概ね直六面体形状の箱形形状をなしている。なお、本発明のディスペンサーX1は、図示例の外観に限定されず適宜の意匠とすることができる。但し、省スペース化の点で、上記のケース本体10の構成が望ましく、以下、上述の各板部で構成される内部空間が直方体形状、外観が概ね直六面体形状とされているケース本体10を基本に説明する。
本形態のディスペンサーX1は、上記構成のケース本体10が、その前面を構成する前板部11が前方に向って傾斜するようにして所定高さで台座部20に固定され、それに応じて底板部12が背板部側から前板部側に向って下り傾斜され、もって、前記底板部12のケース本体内面である内底面12Aも背面側から前面側に向って下り傾斜しており、前記前板部11に連接している。
本形態のディスペンサーX1の前板部11は、幅L1が210〜270mm程度、高さ方向の長さL2が70〜140mm程度であり、高さ方向の中央部に幅方向に延在する細長状に開口するペーパータオルの取出口16が設けられている ペーパータオルの取り出しは、この取出口16から露出する前記ペーパータオルの一部を摘み、下方、前方又は前板部11に対して直行する方向に引き出す操作により行なう。
ケース本体10の背板部13は、前記前板部11との間にペーパータオルの束1が介在可能な適宜の間隔を空けて位置され、その間隔は、市販の束1の厚さ(高さ)を考慮すれば80〜150mm程度である。なお、図示例では、ケース本体10が直六面体形状であるため背板部13は前板部11と平行、すなわち傾斜しているが、背板部13は、必ずしも傾斜している必要はなく、例えば、背板部13が、垂直又は前板部11よりも垂直に近い傾斜としてもよい。また、ディスペンサーX1は、特に図1〜図3に示す形態のように、背板部13を、底板部12や側板部14に対してヒンジ部19を介してヒンジ接続し、背板部13を開閉自在な蓋体とするなどして、前記背板部13を開いて、ケース本体内へ束1を納められるようにしてもよい。なお、図4及び図5に示す形態のように、背板部13のみではなく、天板部15と側板部14の一部14Aと一体となった蓋部15Xとして、側板部14の他部14Bにヒンジ部19を設けて開閉自在とするようにしてもよい。なお、背板部13,蓋部15Xを開閉自在にするためのヒンジ部19は、蝶番等の既知の技術により達成すればよく、本発明において特に限定されない。また、本実施形態のディスペンサーX1は、図6に示すように、背板部13を設けずに、背面側開放としてもよい。
他方、ケース本体10の天板部15は、前記底板部12との間にペーパータオルの束1が介在可能な適宜の間隔を空けて位置される。図示例では、天板部内面15Aと内底面12Aとが平行をなし、それらの間が束1の折り返し縁1B,1C間の長さより若干長い間隔となっており、ケース本体内に束を内包させた際に天板部内面15Aが束1の天板部側への移動を規制するように構成している。このようにすることで、束1の上下方向の自由な移動が規制され、よりケース本体内で束1が崩れたり、意図せず倒れたりし難くなる。
他方、側板部14は、前板部11と背板部13の側部間に位置して、所定の間隔で配置されてケース本体内部に収めた束1の幅方向への移動を規制して、取出口16からのスムーズなペーパータオルの取り出しに寄与するとともに、汚液・埃・塵などの汚れから束100を保護する。側板部14は、図1に示すように、前板部11及び背板部13の側縁から一体的に配置されていてもよいし、図4に示すように、二つの部材14A,14Bで構成してもよい。但し、側板部14は、束1を収納可能な内部空間10Aを確保できる範囲で、意匠等を考慮して適宜に構成することができる。
他方、本形態のディスペンサーX1では、特徴的に、ケース本体内10Aに収納された束1の折り返し縁が並ぶ面1Bが載置される載置部31と、この載置部31に載る束1の背面側面1Dを押さえる押え部32とを有する押え材30を備える。載置部31は、直六面体形状の束1を安定的に載置可能な形状および構成であればよく、例えば、平板状、棒状等の形状であり、ケース本体内10Aの内底面12A上において前板部側から背板部側に向かう方向に延在するように配される。また、押え部32は、例えば、前板部側から背面部側に向かう方向に延在する載置部31の背板部側の縁31E又はその近傍から立設するように形成され、載置部31に載る束1の背面側面1Dに接触可能に形成される。押え部32の形状は限定されないが、平板等、棒状などが挙げられる。なお、押え部32は、載置部31に対して固定される。図1に示すディスペンサーX1における押え材30は、図7に示される形状のものであり、載置部31が、ケース本体内10Aで各側板部14,14に沿って前板部側から背板部側に向かう方向に延在する二本の細長平板で構成され、押え部32が、二本の細長平板の背板部側縁31Eにこの縁31Eから立設するように接着された、束1の背面側面1Dとほぼおなじ大きさかやや大きい直方体形状の一枚の平板であり、特に中央部くり抜かれて、載置部31に載る束1の背面側面1Dうち周縁部のみに接触するよう構成されている。なお、押え材は図7に示される形状にかぎらず、図8に示されるように載置部31が一つのものとしてもよい。本実施形態に係る押え材30の形状は必ずしも限定されないが、図示例のように、平板を側面視で略L字型、又は略T字型に組み立て又は折り曲げて形成したものが簡易な構造であり製造容易という点で好ましい例として挙げられる。
他方、押え材30は、載置部31を介してケース本体内10Aの内底面12Aに置かれる等して配置され、ケース本体内10Aにおいて前後方向(図において前板部と背板部との間を結ぶ方向)に移動可能となっている。図示のディスペンサーX1は、押え材30が、載置部31を介してケース本体内10Aの内底面12Aに置かれて配置され、その内底面上及び載置部31の内底面側がともに平滑で内底面12Aと載置部31との摩擦が小さく、押え材30の自重及び載置部31上に束1が載った状態で、内底面12Aの傾斜によって押え材30が前板部側に向かって滑動可能となっている。それとともに、前板部11における内底面12Aとの連接部近傍に、前記載置部32が通る通孔11B,11Bが形成されており、押え材30の載置部31が、前記通孔11B,11Bを通ってケース本体外へ突出するようにして内底面上を移動可能となっている。これによって、ディスペンサーX1は、押え材30がケース本体内10Aにおいて前後方向に移動し、特に、押え部32と前板部内面11Aとの間の距離が変化するようになっている。したがって、ディスペンサーX1においては、押え材30の押え部32と前板部内面11Aとの間に束1を位置させるようにして、束1を載置部31上に載せてセットすると、取出口16からのペーパータオルの引出しに伴って束の厚みが低下するにしたがって、前記押え材30が内底面12A上を移動するとともに、載置部31が通孔11Bを通ってケース本体内から突出するようになる。その際、押え材30の移動によって押え部32による束1の背面側面1Dに対する押接状態が維持される。なお、通孔11B,11Bの形状は限定されないが、ペーパータオルが容易に通らない程度の大きさとする。もちろん、通孔11Bの形状は、載置部31の形状に応じたものとする。
本実施形態のディスペンサーX1では、載置部31に束1が載る押え材30が、束1の厚みの低下にともなってケース本体内10Aで移動し、その移動によって常に束1の背面側面1Dを押え部32が抑える。すなわち、束1は、押え部32と前板部内面11Aとの間において適度に挟まれた状態となる。さらに、内底面12Aに直接に束1が載置されるのではなく、束1が押え材30の載置部31に載るため、内底面12Aに対する載置部31の移動のしやすさを簡易に調整でき、束1の厚みの低下にともなって束1を常に前板部側に効果的に寄せることができる。そして、このように束1が寄せられるため、取出口16からスムーズに取り出すことが可能となる。また、押え部32と載置部31とが一体であるため押え部30がケース本体内10Aで倒れることもない。なお、図示はしないが、押え材30は、載置部31にローラ等を設けるなどして、機械的手段によって内底面12A上をスムーズに移動するようにしてもよい。
さらに、ディスペンサーX1は、特に図9に示されるように、束1からペーパータオルが引き出されたケース本体内10Aにおける束の厚みが低下するにしたがって、前板部11に形成された通孔11B,11Bから突出する載置部31の突出長が長くなる。したがって、前板部11から外部に突出する載置部31の突出長さを視認可能にして外部から確認できるようにすることで、ケース本体を不透明な素材として外部から束が視認できないようになっていても束1の補充時期を確認することができる。なお、載置部31の適宜の位置に補充確認用の目印をつけるなどしてもよい。
ここで、押え材30が、内底面12A上を前板部側にスムーズに移動するように、内底面12Aや載置部31の内底面側を平滑処理したり、滑剤を塗布するなどしてもよい。また、ガイドレール等を設けて滑りやすさを向上させてもよい。また、押え材30の重量は、特に限定されないが、軽すぎると押え材としての効果が小さく、重すぎると束1の引出し側面1Aと前板部内面11Aとの接触圧が高くなりすぎて、ペーパータオルの引出しが困難となる。好適な重量としては、30〜80gである。
また、押え部32が、図7及び図8に示す形態のようにその中央部がくり抜かれ、束1の背面側面1Dの周縁部のみに接するようにすると、取出口16からペーパータオルを引き出す際に、中央部の荷重が低下するためスムーズに引き出せるようになり望ましい(図中くり抜き部分は符号33で示す)。
ここで、前板部11の好適な傾斜具合は、ディスペンサーX1を水平面上に載置したときに、前記前板部11の傾斜角∠Aが水平面に対して30〜70度となるように構成するのがよい。また、前記載置部31の傾斜角∠Bは、20〜60度であるのがよい。前板部11の傾斜角∠Aが30度未満となるとペーパータオルを掴み難く作業台などの載置面に手がつきやすくなり、効果的にペーパータオルを引出し難くなることがあり、70度を超えてくると束1の引出し側面1Aが前板部内面に凭れ難くなる。また、載置部31の傾斜角∠Bが20度以上であると、取出口16からのペーパータオルの引出しに伴って、押え材30が内底面上を前板部側へスムーズに移動させやすい。なお、本発明に係る「傾斜」、「角度」は、水平面上にディスペンサーX1を置いたときを基準としている。
他方、取出口16は、束1を載置部に載置した際に取出口近傍に束1を構成するペーパータオルの折り返し片が位置するようにするのがよい。また、必ずしも必要ではないが、図3に示す形態のように、取出口16の上側縁及び下側縁に、前記前板部11の内面から連続的に滑らかな円弧面17R或いは曲面を介して前方(外方)に延出する延出部17を設けると、前記円弧面17R等に沿ってペーパータオルがよりスムーズに引き出されるようになる。延出部17を設けるのであれば、前板部外面から10mm程度、延出していればよい。さらに、取出口16の幅方向中央に下方に向って矩形に欠損された凹部欠損部18を形成すると、ペーパータオルの露出部分の中央部が摘みやすくなる。なお、凹部欠損部18の形状は、この矩形に限らず、例えば半円、半楕円等としてもよい。
ここで、ケース本体10の素材については、特に限定されないが、アクリル樹脂、ユリア樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂素材、ステンレス材やアルミ材等の金属素材、段ボール紙やコートボール紙等の紙素材、木材等適宜の素材を選択することができる。特に好ましくは、耐水性、成型性に優れる合成樹脂素材である。
上記のとおりディスペンサーX1は、ケース本体10が不透明な素材であっても載置部31の突出によって束1の補充時期の確認が可能であるが、もちろん、ケース本体10の全部又は一部を透明として視認可能としてもよい。このようにケース本体10を透明にすれば、ケース本体内における束1の状況がより理解でき、束1の適切な補充時期を確認することができる。例えば、天板部15と側板部14,14を透明にすると、ケース本体内10における束1の状況が理解しやすくなる。但し、本実施形態のディスペンサーは、上記のとおり透明部分の有無に関わらず、意匠性を考慮して内部の束が見えない不透明な素材でケース本体を形成しても、載置部31の突出状況によって補充時期を確認することができる利点がある。
他方、本形態のディスペンサーX1に係る台座部20は、ケース本体10を特に前板部11の傾斜を維持した状態で所定高さに支持するとともに作業台等の任意の面に載置可能にするためのものである。その形状は、特に限定はされない。但し、本ディスペンサーX1では、露出するペーパータオルの一部を取出口16の下方から掴む操作態様となるため、上記取出口16の高さL4が台座部20に設置した状態で90〜140mmの高さとなるようにケース本体10を支持する形状とするのが望ましい。90〜140mmの高さがあれば、取出口の下方に手を挿入するだけの十分な空間が確保できる。
また、台座部20は、図1、図4に示すようにケース本体10と一体的な構造としてもよいし、別体であってもよい。例えば、図10及び図11に示すように、台座部20が、下縁を設置部として平行に配置した二枚の台座側板21,21と、台座側板間を繋ぐ背面板22と、ケース本体10の底板部12が載置される支持板23とで構成されていると、ケース本体10の前方側下部領域が広く開放されるようになり、ペーパータオルをつまみやすくなる。なお、ケース本体10を台座部20に固定するには、接着剤や既知の係止構造など適宜固定手段を採ることができる。また、このように前方側下部領域を解放した場合、ケース本体から突出する載置部によって、取出口16から露出するペーパータオルを支持して持ち上げるようにすることができ、より摘みやすくするようにすることができる。
なお、台座部20は、ディスペンサー全体の重心を低い位置にし、設置箇所に置いた際の安定性を高めるべく、ケース本体よりも質量を重くしてもよい。台座部20の素材は特に限定されない。ケース本体の素材と同様に、アクリル樹脂、ユリア樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂素材、ステンレス材やアルミ材等の金属素材、段ボール紙やコートボール紙等の紙素材、木材等適宜の素材を選択することができる。耐水性、成型性に優れる点では合成樹脂素材が適する。また、上記のとおり台座部20はある程度の重量があるのが望ましいことから、金属素材等とするまたは錘となる金属を設置するようにしてもよい。なお、台座部20の下面には、例えば、ゴム素材、磁石などからなる適宜の滑り止め機構や固定機構を設けてもよい。
X1…卓上型ペーパータオル用ディスペンサー、1…ペーパータオル束、1A…ペーパータオル束の引出し側面、1B…折り返し縁が並ぶ面であって載置部に接する側の面、1C…折り返し縁が並ぶ面であって載置部に接しない側の面、1D…ペーパータオル束の引出し側面と反対面である背面側面、10…ケース本体、10A…ケース本体の内部空間(又はケース本体内)、11…前板部、11A…前板部内面(束の引出し側面が当接する面)、11B…通孔、12…底板部、12A…内底面(底板部内面)、13…背板部,蓋部、14,14A,14B…側板部、15…天板部、15X…蓋部、15A…天板部内面、16…取出口、17…延出部、17R…延出部の円弧面、18…凹部欠損部、19…ヒンジ部、20…台座部、21…台座側板、22…背面板、23…支持板、30…押え材、31…載置部、31E…載置部の背板部側の縁、32…押え部、L1…前板部の幅、L2…前板部の高さ方向長さ、L3…滑り止め部の範囲、L4…取出口の高さ、∠A…前板部の傾斜角、∠B…載置面の傾斜角。

Claims (2)

  1. 複数の二つ折りされた方形のペーパータオルを、折り返し片の縁が隣接するペーパータオルの折り返し内面に位置するようにして互い違いに重なり合うように積層した、略直六面体形状のペーパータオル束を内部に収納するケース本体と、
    ケース本体内でペーパータオル束を押さえる押え材と、を有し、
    前記ケース本体が、前傾に傾斜する前板部と、背面側から前面側に向って下り傾斜し前記前板部に連接する内底面と、前記前板部に設けられたペーパータオルを引き出すための取出口と、を有し、
    前記押え材が、ケース本体内部のペーパータオル束の折り返し縁が並ぶ面が載置されかつ前記内底面上を移動可能な載置部と、前記載置部に載置されたペーパータオル束の背面側面を押さえる押え部と、を有し、
    前記前板部の内底面との連接部近傍に前記載置部が通る通孔が形成され、前記取出口からのペーパータオルの引出しに伴うペーパータオル束の厚みの低下に伴って、前記押え材が前記内底面上を移動するとともに前記載置部が前記通孔を通ってケース本体外に突出され、かつ、その押え材の移動によって押え部による前記ペーパータオル束の背面側面に対する押接状態が維持される、
    ことを特徴とする卓上型ペーパータオル用ディスペンサー。
  2. 前記押え部は、ペーパータオル束の背面側面の周縁部において、ペーパータオル束に接する形状である、請求項1記載の卓上型ペーパータオル用ディスペンサー。
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