JP6910114B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、天板上に載置される被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。
従来、内側加熱コイルと、内側加熱コイルの周辺に隣り合うように配置された外側加熱コイルとを備え、内側加熱コイルおよび外側加熱コイルの上方に位置する負荷の材質を判別する加熱調理器が知られている。このような加熱調理器において、内側加熱コイルの上方に位置する負荷が磁性材料と判別され、外側加熱コイルの上方に位置する負荷が非磁性材料と判別された場合、外側加熱コイルのインバータに出力するスイッチ駆動信号の周波数を、内側加熱コイルのインバータに出力するスイッチ駆動信号の周波数よりも、可聴周波数の上限以上高い周波数で駆動させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の誘導加熱調理器によれば、隣接する加熱コイルから発生する高周波磁界の周波数差に起因した干渉音を抑制することができる。
特開2011−258339号公報(第4頁−6頁)
昨今、天板上に載置される被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器の普及に伴い、多様な形状および大きさの調理容器(被加熱物)を使用したいというユーザーの要望が高まっている。このため、天板上における被加熱物の配置の自由度の向上が望まれていた。これと併せて、隣接する加熱コイルから発生する高周波磁界の周波数差に起因する干渉音の抑制も望まれる。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、被加熱物の配置の自由度を高めることのできる誘導加熱調理器を提供するものである。また、隣接する加熱コイルから発生する高周波磁界の周波数差に起因する干渉音を抑制することのできる誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物が載置される天板と、前記天板の下方に格子状又は千鳥状に配置された複数の加熱コイルと、前記複数の加熱コイルにそれぞれ高周波電流を供給する前記複数の加熱コイルと同数のインバータと、それぞれの前記加熱コイルに対応する前記天板の領域に前記被加熱物が載置されているか否かおよび載置されている被加熱物の材質を周期的に検知する負荷検知部と、前記負荷検知部の検知結果に基づいて前記複数のインバータを制御する制御部とを備え、前記負荷検知部によって異なる材質が同時に検知された場合、前記複数の加熱コイルのうち異なる材質に対応する加熱コイル同士が隣接しており、かつ前記隣接している加熱コイルに対応する材質に応じた駆動周波数同士の差が、第一範囲内である場合には、前記隣接する加熱コイルのうちの少なくとも一以上は、自身に対応する前記インバータからの高周波電流の供給が停止されるものである。
本発明によれば、天板上における被加熱物の配置の自由度を向上させることができる。また、隣接する加熱コイルから発生する高周波磁界の周波数差に起因する干渉音を抑制することができる。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。 実施の形態1に係る加熱調理器の加熱コイルの他の配置例を示す斜視図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の要部の構成を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の各加熱コイルの駆動周波数の例を説明する図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の天板に磁性材の被加熱物と高抵抗非磁性材の被加熱物とが載置された状態を示す図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の、干渉音対策駆動される加熱コイルを説明する図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の、干渉音対策駆動される加熱コイルの他の例を説明する図である。 実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御フローチャートである。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器の要部の構成を示す図である。
以下、本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の斜視図である。誘導加熱調理器1は、概ね箱型の筐体2を有し、筐体2の上には、鍋やフライパンなどの被加熱物が載置される天板3が設けられている。天板3は、例えばセラミックス、耐熱ガラス、結晶化ガラス等の非金属材料で構成される。誘導加熱調理器1の上面の手前側、および筐体2の前壁には、ユーザーからの操作入力を受け付ける操作部4が設けられている。操作部4は、例えば、押しボタン、ダイヤルスイッチ、静電容量式タッチスイッチ等で構成される。天板3の手前側には、表示部5が設けられている。表示部5は、液晶ディスプレイやLED等の視覚的に情報を報知する装置を有し、誘導加熱調理器1の火力、タイマーの時間等の動作状態や、ユーザーが操作部4で入力するための選択肢、ユーザーへの警告および注意喚起の報知を行う。なお、操作部4および表示部5の数、配置、および具体的構成は、本発明を限定するものではなく、同様の機能を発揮するものであれば本実施の形態で例示した以外の具体的構成を採用することができる。
筐体2の内部には、天板3の下側に、導線が巻かれて形成された複数の加熱コイルCが設けられている。図1では、筐体2内に配置された加熱コイルCを破線で示している。図1で例示する本実施の形態の複数の加熱コイルCは、7行13列の格子状に配置されている。なお、複数の加熱コイルCの数は図示のものに限定されず、N行M列(NおよびMは2以上の正数)の格子状の配置を採用することができる。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器の加熱コイルの他の配置例を示す斜視図である。図2に示す例では、複数の加熱コイルCは、千鳥状に配置されている。なお、複数の加熱コイルCの数は図示のものに限定されない。
各加熱コイルCの形状は、図1および図2に例示される加熱コイルCのような円形状のほか、多角形状又は星形状を採用してもよい。加熱コイルCの外径寸法は、30mm〜70mmとすることができる。複数の加熱コイルCの形状および寸法は、本実施の形態ではすべて同じであるが、一部の加熱コイルCの形状と寸法のいずれか又は両方を異ならせてもよい。なお、加熱コイルCの形状および寸法は本発明を限定するものではない。
なお、図1および図2に示した複数の加熱コイルCの配置例では、隣接する加熱コイルC同士の距離が等しい。このようにすることで被加熱物の加熱ムラを抑制することができるが、各加熱コイルCの位置に応じて、隣接する加熱コイルC同士の距離を異ならせてもよい。
従来の誘導加熱調理器として、天板の定められた位置に一又は複数の加熱口が設けられていてその加熱口に被加熱物が載置されるものが知られているが、本実施の形態の誘導加熱調理器1は、固定された位置に加熱口は設けられていない。本実施の形態の誘導加熱調理器1は、天板3上の任意の位置に載置された被加熱物を、複数の加熱コイルCの組み合わせによって誘導加熱することができる。
誘導加熱調理器1には、ユーザーが外部から加熱コイルCの位置を把握するための表示機能を設けてもよい。例えば、天板3の表面あるいは裏面に、各加熱コイルCの位置を示す印刷を施してもよいし、天板3の下側に、各加熱コイルCの位置を示すLED等の表示装置を設けてもよい。
図3は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の要部の構成を示す図である。図3では、説明のため、複数の加熱コイルCの符号をC1〜C6、Cnと区別して表記している。なお、これ以降の説明において、各加熱コイルに共通する事項を説明するときには加熱コイルCと称し、不特定の1つの加熱コイルについて説明するときには加熱コイルCnと称し、図示された特定の加熱コイルについて説明するときには加熱コイルC1のように数字を付加して説明する。また、図3では説明のために天板3の上に載置された2つの被加熱物30を図示しているが、被加熱物30は本発明を構成するものではない。
図3に示すように、誘導加熱調理器1は、加熱コイルC1〜C6、Cnのそれぞれに高周波電流を供給するインバータINV1〜INV6、INVnと、制御部6と、負荷検知部7とを備える。なお、これ以降の説明において、各インバータに共通する事項を説明するときにはインバータINVと称し、不特定の1つのインバータについて説明するときにはインバータINVnと称し、図示された特定のインバータについて説明するときにはインバータINV1のように数字を付加して説明する。各インバータINVnは、それぞれ、各加熱コイルCnに一対一で接続されており、インバータINVと加熱コイルCは同数である。
インバータINVは、商用電源20からの電流入力を受けて、対応する加熱コイルCに高周波電流を供給する。インバータINVは1組のスイッチング素子を備えており、制御部6からの駆動信号に基づいて1組のスイッチング素子をオン/オフして、高周波電流を加熱コイルCに供給する。
制御部6は、負荷検知部7から出力される負荷検知結果に基づいた周波数の駆動信号を、各インバータINVに供給する。制御部6は、専用のハードウェア、又はメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。
負荷検知部7は、各加熱コイルCに対応する天板3の領域に、被加熱物が載置されているか否か、および載置されている被加熱物の材質を検知する。具体的には例えば、負荷検知部7は、加熱コイルCnに対応するインバータINVnが駆動されたときの、インバータINVnへの入力電流値および加熱コイルCnに流れるコイル電流値を検知する。ここで、加熱コイルCnに対応する天板3の領域の被加熱物の有無および載置されている被加熱物の材質によって、インバータINVnからみた出力側のインピーダンスは異なる。このことを利用し、入力電流値とコイル電流値とに基づいて、各加熱コイルCnに対応する天板3の領域の被加熱物の有無および被加熱物の材質を検知する。被加熱物の材質は、鉄や磁性ステンレス(例えばSUS430)などの磁性材、非磁性ステンレス(例えばSUS304)などの高抵抗非磁性材、およびアルミや銅などの低抵抗非磁性材に大別される。負荷検知部7は、被加熱物の材質が、磁性材、高抵抗非磁性材、および低抵抗非磁性材のいずれであるかを検知する。
また、被加熱物の一例として、アルミ製調理容器の底外面の中央部に磁性金属である貼付材が貼り付けられたものがある。このような被加熱物を、以降の説明において貼付鍋と称する。貼付鍋が天板3に載置された場合、アルミの下方に位置する加熱コイルCnについては、被加熱物が低抵抗非磁性材であると検知され、貼付材の下方に位置する加熱コイルCnについては、被加熱物が磁性材であると検知される。
図4は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の各加熱コイルの駆動周波数の例を説明する図である。図4では、各加熱コイルCについて、駆動周波数によって異なるハッチングを施している。また、図4において、被加熱物30Bは高抵抗非磁性材、被加熱物30Cは貼付鍋であり、符号31は貼付鍋の貼付材を示している。
図4に示すように被加熱物30Bと被加熱物30Cが天板3の上に載置された状態において、負荷検知部7は、各加熱コイルCnの上に被加熱物が載置されているか否か、および載置されている被加熱物の材質を検知する。制御部6は、負荷検知部7から出力される各加熱コイルCに対応する天板3の領域の被加熱物の有無および材質に基づいて、各加熱コイルCに高周波電流を供給する各インバータINVの駆動周波数を決定する。
図4に示す例では、被加熱物の材質に応じて3種類の駆動周波数S、T、Uが予め定められている。駆動周波数Sは磁性材向けの周波数、駆動周波数Tは高抵抗非磁性材向けの周波数、駆動周波数Uは低抵抗非磁性材向けの周波数である。磁性材は非磁性材よりも加熱に寄与する等価抵抗が大きいため加熱されやすく、また等価インダクタンスが大きいため、磁性材向けの駆動周波数Sは非磁性材向けの駆動周波数T、Uよりも小さい値である。低抵抗非磁性材は高抵抗非磁性材よりも等価抵抗が小さく渦電流がジュール熱に変わりにくいため、等価抵抗を大きくするために低抵抗非磁性材向けの駆動周波数Uは高抵抗非磁性材向けの駆動周波数Tよりも大きい値である。本実施の形態では、駆動周波数S、T、Uが、それぞれ、22kHz、30kHz、80kHzであるものとして説明する。
図4において、被加熱物30Bが載置されている加熱コイルCnのインバータINVnは駆動周波数T、貼付鍋である被加熱物30Cの磁性材31が載置されている加熱コイルCnのインバータINVnは駆動周波数S、被加熱物30Cのアルミ材が載置されている加熱コイルCnのインバータINVnは駆動周波数Uで駆動される。また、被加熱物が載置されていない加熱コイルCnのインバータINVnは駆動停止とする。
ここで、隣接した加熱コイルCn同士に流れる高周波電流の周波数が異なるとき、周波数の差分に応じた電磁干渉音が発生することが知られている。図4の例では、磁性材に対応する加熱コイルC1と低抵抗非磁性材に対応する加熱コイルC2との間には、Δf=駆動周波数U(80kHz)−駆動周波数S(22kHz)=58kHzの電磁干渉音が発生する。また、低抵抗非磁性材に対応する加熱コイルC2と高抵抗非磁性材に対応する加熱コイルC3の間には、Δf=駆動周波数U(80kHz)−駆動周波数T(30kHz)=50kHzの電磁干渉音が発生する。また、磁性材に対応する加熱コイルC1と高抵抗非磁性材に対応する加熱コイルC3との間には、Δf=駆動周波数T(30kHz)−駆動周波数U(22kHz)=8kHzの電磁干渉音が発生する。一般に、人間の可聴音は20kHz以下である。このため、本実施の形態の場合には、磁性材に対応する加熱コイルC1と低抵抗非磁性材に対応する加熱コイルC3とが隣接する場合に、8kHzの電磁干渉音が可聴音として発生する。
また、電磁干渉音の音圧は、周波数の異なる加熱コイル間の距離の大きさに応じて減じることも知られている。
そこで、本実施の形態では、隣接する加熱コイルCn同士の周波数の差分が、人間の可聴域の範囲である20kHz以下の値となる場合に、隣接する加熱コイルCnのうちのいずれか一方又は両方に対応するインバータINVnを、干渉音対策駆動する。本実施の形態では、可聴域の範囲である20kHzが、本発明の第一範囲に相当する。以下、干渉音対策駆動について説明する。
図5は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の天板に磁性材の被加熱物と高抵抗非磁性材の被加熱物とが載置された状態を示す図である。被加熱物30Aは磁性材、被加熱物30Bは高抵抗非磁性材である。各加熱コイルCnについて負荷検知が行われた結果に基づいて定まる駆動周波数は、図5に示すように、磁性材の被加熱物30Aが載置された加熱コイルCnについては駆動周波数S、高抵抗非磁性材の被加熱物30Bが載置された加熱コイルCnについては駆動周波数Tである。図5の例では、駆動周波数Sの加熱コイルC1、C2は、それぞれに隣接する加熱コイルの中に、駆動周波数の差分が可聴域となる駆動周波数Tの加熱コイルC3、C4が含まれている。反対に加熱コイルC3、C4からみると、それぞれに隣接する加熱コイルの中に、駆動周波数の差分が可聴域となる駆動周波数Sの加熱コイルC1、C2が含まれているといえる。このような状況のときに、干渉音対策駆動が行われる。
図6は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の、干渉音対策駆動される加熱コイルを説明する図である。図7は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の、干渉音対策駆動される加熱コイルの他の例を説明する図である。図6の例では、高抵抗非磁性材である被加熱物30Bが載置されている2つの加熱コイルC3、C4が、干渉音対策駆動される。図7の例では、磁性材である被加熱物30Aが載置されている2つの加熱コイルC1、C2が、干渉音対策駆動される。
本実施の形態の干渉音対策駆動は、駆動停止である。すなわち干渉音対策駆動の対象となる加熱コイルCnに対応するインバータINVnは駆動停止され、対象となる加熱コイルCnには高周波電流は流れず被加熱物の加熱に寄与しない。図6に示すように加熱コイルC3、C4を干渉音対策駆動により駆動停止することで、あるいは図7に示すように加熱コイルC1、C2を干渉音対策駆動により駆動停止することで、いずれの加熱コイルCnも、隣接する加熱コイルCnとの駆動周波数の差分が可聴域外の値となる。このため、可聴音となる干渉音の発生を抑制できる。
ここで、加熱コイルCn同士が隣接しているというときに、どの範囲の加熱コイルCnを隣接していると称するかは、加熱コイルCnの配置や大きさに応じて決定することができる。本実施の形態では、ある加熱コイルCnに着目したときに、その周囲に配置された8個の加熱コイルCn(上、下、左、右、左上、左下、右上、右下)を、隣接した加熱コイルと称している。このほか、ある加熱コイルCnに着目したときに、その上下左右に配置された4個の加熱コイルCnを、隣接した加熱コイルと称することもできる。ある加熱コイルCnにおいて、自身に隣接する加熱コイルCnとの駆動周波数の差分が人間の可聴域の範囲である20kHz以下の値となる場合に、その加熱コイルCnが干渉音対策駆動の対象となる。このため、1又は複数の加熱コイルCnが干渉音対策駆動されたときに、異なる駆動周波数で駆動される加熱コイル群同士の距離(外形同士の距離)が、可聴域の干渉音を発生させない距離となるように、加熱コイルCnに隣接する範囲を定める。
隣接する加熱コイルCn同士のうち、駆動周波数の差分が可聴音の範囲内となる加熱コイルCnのいずれを干渉音対策駆動の対象とするかは、以下の第一の例〜第三の例のようにして定めることができる。
第一の例として、駆動周波数が大きい方の加熱コイルCnを、干渉音対策駆動の対象とすることができる。隣接する加熱コイルと比較して駆動周波数が大きいということは、その加熱コイルCnの上には相対的に加熱効率の低い被加熱物が載置されているということであるので、その加熱コイルCnを干渉音対策駆動の対象とし、他方の加熱効率のよい被加熱物は材質に応じた駆動周波数で優先して加熱される。図6は、この第一の例と一致している。
第二の例として、駆動周波数が小さい方の加熱コイルCnを、干渉音対策駆動の対象とすることができる。隣接する加熱コイルと比較して駆動周波数が小さいということは、その加熱コイルCnの上には相対的に加熱効率の高い被加熱物が載置されているということである。例えば、駆動周波数Sで駆動されている加熱コイルCnと駆動周波数Tで駆動されている加熱コイルCnとがある場合、低い方の駆動周波数Sで駆動されている加熱コイルCnの領域には、相対的に加熱効率が高い磁性材の被加熱物が載置されているといえる。被加熱物に投入される電力密度でみると、駆動周波数が低い方の加熱コイルCnの1コイルあたりの電力密度の方が、駆動周波数が高い方の加熱コイルCnの1コイルあたりの電力密度よりも高い。このため、一つの被加熱物を、駆動周波数が小さい方の加熱コイルCnが複数で加熱している場合には、駆動周波数が小さい方の加熱コイルCnのいくつかを干渉音対策駆動の対象として駆動停止したとしても、相対的に加熱効率が高い材質の被加熱物の加熱に影響を与えにくい。図7は、この第二の例と一致している。
第三の例としては、同じ駆動周波数で駆動されている加熱コイルCnの数が多い方に属する加熱コイルCnを、干渉音対策駆動の対象とすることができる。同じ駆動周波数で駆動されている加熱コイルCnの数が多いということは、被加熱物の底面積が大きいと見込まれるため、その加熱コイルCnを干渉音対策駆動の対象として駆動停止したとしても、被加熱物の加熱に影響を与えにくい。図7は、この第三の例とも一致している。
このように、各加熱コイルCnに着目すると、その加熱コイルCnに対応する天板3の領域に被加熱物が載置されていると検知された場合には、当該加熱コイルCnに対応する被加熱物の材質に応じた駆動周波数でインバータINVnから高周波電流を供給されるか、あるいは干渉音対策駆動の対象となって駆動停止されるか、のいずれかとなる。干渉音対策駆動の対象となった加熱コイルCnが駆動停止されることで、隣接する加熱コイルCnの周波数の差は、可聴域の範囲外となる。
図8は、実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御フローチャートである。図8を参照して、図5〜図7に示した動作を実現する制御例を説明する。
(ステップS1)
加熱開始の指示を受けると、負荷検知部7は各加熱コイルCnに対応する天板3の上の負荷検知を行い、制御部6は各加熱コイルCnについて、負荷検知結果に基づいて予定周波数fn_sを決定する。詳しくは、制御部6は、各インバータINVnを駆動して、負荷検知用の高周波電流を各加熱コイルCnに流す。このとき、すべてのインバータINVを同時に駆動してもよいし、グループ分けしたインバータINVをグループ毎に同時に駆動してもよいし、各インバータINVを順次駆動してもよい。負荷検知部7は、負荷検知用の高周波電流が供給されたときのインバータINVnへの入力電流および対応する加熱コイルCnに流れるコイル電流値に基づいて、各加熱コイルCnに対応する天板3の領域に被加熱物が載置されているか否かおよび載置された被加熱物の材質を検知する。制御部6は、各加熱コイルCnについての負荷検知結果に基づいて、載置された被加熱物の材質に対応した駆動周波数S、T、Uのいずれかを、その加熱コイルCnの予定周波数fn_sとして決定する。
(ステップS2)
制御部6は、各加熱コイルCnについて、その加熱コイルCnに隣接する一又は複数の加熱コイルCの中に、予定周波数fn_s同士の差分が可聴域の範囲内となる予定周波数fn_sを持つ加熱コイルCがあるか否かを検知する。
(ステップS3)
制御部6は、各加熱コイルCnに対応するインバータINVの駆動周波数fを決定する。具体的には、ステップS1で対応する天板3の領域に被加熱物が載置されていないと判断された加熱コイルCnは、駆動停止される。また、ステップS2で、隣接する加熱コイルCnの中に、予定周波数fn_s同士の差分が可聴域の範囲内となる予定周波数fn_sを持つ加熱コイルCがある、と検出された加熱コイルCnは、ステップS1で決定された予定周波数fn_sが駆動周波数fとして決定されるか、あるいは干渉音対策駆動の対象となって駆動停止される。そのほかの加熱コイルCnは、ステップS1で決定された予定周波数fn_sが、対応するインバータINVnの駆動周波数fとして決定される。
(ステップS4)
加熱停止の指示がなければ(S4;NO)、誘導加熱調理器1はステップS1〜ステップS3の処理を周期的に実行する。すなわち、周期的に、各加熱コイルCnについて対応する天板3の領域の被加熱物の検知が行われ、検知結果に基づいて対応するインバータINVnの駆動周波数が更新される。したがって、例えば加熱開始後に新たな被加熱物が天板3の上に載置されたり、載置されている被加熱物が移動されたりした場合でも、そのときの被加熱物の状態に応じて、各加熱コイルCnのインバータINVnが駆動制御される。加熱停止の指示があると(S4;YES)、制御部6はインバータINVを駆動停止して加熱を停止する。
以上のように本実施の形態によれば、天板3の下方に格子状又は千鳥状に複数の加熱コイルCが配置されており、各加熱コイルCに対応する天板3の領域に被加熱物が載置されているか否かおよび載置されている被加熱物の材質を、周期的に検知する。そして、負荷検知部7によって異なる材質が同時に検知された場合、複数の加熱コイルCnのうち異なる材質に対応する加熱コイルCn同士が隣接しており、かつ隣接している加熱コイルCnに対応する材質に応じた駆動周波数同士の差が、可聴域内である場合には、隣接する加熱コイルCのうちの少なくとも一以上は、自身に対応するインバータINVnからの高周波電流の供給が停止される。このため、被加熱物の配置および形状の自由度を高めることができ、また隣接する加熱コイルCn同士の高周波磁界の駆動周波数の差に起因する干渉音の発生を抑制することができる。
なお、上記では、被加熱物の材質および可聴域の干渉音の抑制に着目して、加熱コイルCのインバータINVの制御について説明した。被加熱物を加熱する際の火力を調整するには、各加熱コイルCに対応するインバータINVの駆動信号のオンデューティを変更することで実現できる。
インバータINVに含まれるスイッチング素子は、シリコン半導体で構成することもできるが、SiC(炭化珪素)又はGaN(窒化ガリウム系材料)であるワイドバンドギャップ半導体で構成してもよい。上述のように本実施の形態の誘導加熱調理器1は、複数の加熱コイルCが格子状又は千鳥状に配置されていて天板3のいずれの箇所でも被加熱物を誘導加熱できるようになっており、アルミ等の低抵抗非磁性体を誘導加熱するために駆動周波数U(例えば80kHz)で駆動されるインバータINVがある。ここで、シリコン半導体は、駆動周波数が高くなるにしたがって損失が増加し、また冷却が困難となる。一方、ワイドバンドギャップ半導体であるSiC(炭化ケイ素)は、シリコン半導体に比べて耐熱温度が高いため、インバータINVのスイッチング素子としてSiCを用いることで、放熱フィンや冷却ファンなどの冷却手段を小型化かつ軽量化することができる。また、GaN(窒化ガリウム系材料)は、シリコン半導体に比べて損失が大幅に小さいため、インバータINVのスイッチング素子としてGaNを用いることで、駆動周波数が高い場合でも損失が小さいために放熱フィンや冷却ファンなどの冷却手段を小型化かつ軽量化することができる。これにより、複数の加熱コイルCおよび複数のインバータINVを備えた誘導加熱調理器1の軽量化が可能となり、誘導加熱調理器1の施工性の向上を図ることができる。
実施の形態2.
前述の実施の形態1では、干渉音対策駆動の例として、対象となる加熱コイルCnのインバータINVnを駆動停止することを説明した。本実施の形態では、干渉音対策駆動の他の例として、隣接する加熱コイルCの駆動周波数と自身の駆動周波数との差が、可聴域外の値となるような駆動周波数とする制御例を、図6および図7を参照して説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6において、加熱コイルC3およびC4が干渉音対策駆動の対象である。この加熱コイルC3およびC4の駆動周波数を、駆動周波数Sとの差分が可聴域外となるような駆動周波数とする。具体的には、加熱コイルC3およびC4の駆動周波数を、被加熱物の材質に応じて決定された駆動周波数T(30kHz)から変更し、例えば52kHzとする。このようにすることで、加熱コイルC3、C4と加熱コイルC1、C2の周波数の差分Δf=52kHz−駆動周波数S(22kHz)=30kHzとなり、電磁干渉音は可聴域の範囲外となる。また、加熱コイルC3、C4の駆動周波数と、駆動周波数Tとの差分Δf=52kHz−駆動周波数T(30kHz)=22kHzとなり、こちらも電磁干渉音は可聴域の範囲外となる。
また、図7において、加熱コイルC1およびC2が干渉音対策駆動の対象である。この加熱コイルC1およびC2の駆動周波数を、駆動周波数Tとの差分が可聴域外となるような駆動周波数とする。具体的には、加熱コイルC1およびC2の駆動周波数を、被加熱物の材質に応じて決定された駆動周波数S(22kHz)から変更し、例えば52kHzとする。このようにすることで、加熱コイルC1、C2と加熱コイルC3、C4の周波数の差分Δf=52kHz−駆動周波数T(30kHz)=22kHzとなり、電磁干渉音は可聴域の範囲外となる。また、加熱コイルC1、C2の駆動周波数と、駆動周波数Sとの差分Δf=52kHz−駆動周波数S(22kHz)=30kHzとなり、こちらも電磁干渉音は可聴域の範囲外となる。
本実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、干渉音対策駆動の対象となる加熱コイルCnは、材質に応じた駆動周波数による駆動と比較して高い周波数で駆動されることとなるため低火力とはなるものの、被加熱物の加熱を継続するので、実施の形態1よりも被加熱物の加熱効率を向上させることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、干渉音対策駆動される加熱コイルCの駆動周波数を、経時的に変動させる制御例を、図6および図7を参照して説明する。本実施の形態では、実施の形態1、2との相違点を中心に説明する。
図6において、加熱コイルC3およびC4の駆動周波数を、駆動周波数Sとの差分が可聴域外となる駆動周波数の範囲で、経時的に変動させる。具体的には、加熱コイルC3およびC4の駆動周波数を、駆動周波数Tよりも大きい値である32kHz〜34kHzの範囲で経時的に変動させる。このようにすることで、加熱コイルC3、C4の駆動周波数と駆動周波数T(30kHz)との間の周波数の差分は、2kHz〜4kHzの範囲で変動して一定値とならない。また、干渉音対策駆動の駆動周波数と駆動周波数S(22kHz)との差分は、10kHz〜12kHzの範囲で変動して一定値とならない。
また、図7において、加熱コイルC1およびC3の駆動周波数を、駆動周波数Tとの差分が可聴域外となる駆動周波数の範囲で、時間的に変動させる。具体的には、加熱コイルC1およびC2の駆動周波数を、駆動周波数Sよりも大きい値である24〜26kHzの範囲で経時的に変動させる。このようにすることで、加熱コイルC1、C2の駆動周波数と駆動周波数S(22kHz)との間の周波数の差分は、2kHz〜4kHzの範囲で変動して一定値とならない。また、干渉音対策駆動の駆動周波数と駆動周波数T(30kHz)との差分は、4kHz〜6kHzの範囲で変動して一定値とならない。
本実施の形態によれば、干渉音対策駆動の対象となる加熱コイルCの駆動周波数は、経時的に変動する。このため、他の加熱コイルCの駆動周波数との差分が一定値とならず、周波数の差分に起因する耳障りな電磁干渉音の発生を抑制することができる。また、干渉音対策駆動の対象となる加熱コイルCnの駆動周波数を、材質に応じて決定される駆動周波数に近い範囲で変動させることで、当該加熱コイルCnに対応する天板3の領域に載置された被加熱物の加熱効率の低下を抑制することができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、実施の形態1〜3で説明した誘導加熱調理器1の加熱コイルC、インバータINVおよび制御部6の他のハードウェア構成例を説明する。なお、本実施の形態は、実施の形態1〜3と組み合わせることができ、本実施の形態では実施の形態1〜3との相違点を中心に説明する。
図9は、実施の形態4に係る誘導加熱調理器の要部の構成を示す図である。図9では、天板3の下に配置される加熱コイルCおよびその付帯部材を模式的に示すとともに、主制御部6Aと副制御部6Bの機能的な接続関係を図示している。本実施の形態では、加熱コイルCnは、基板8にパターンコイルとして形成されている。この基板8には、加熱コイルCnに高周波電流を供給するインバータINVn、およびインバータINVnを制御する副制御部6Bが実装されている。すなわち、加熱コイルCn、インバータINVnおよび副制御部6Bがすべて基板8に実装されており、これらがモジュール化されている。このようなモジュール化された複数の加熱コイルCが、天板3の下に格子状あるいは千鳥状に配置されている。
本実施の形態の副制御部6Bは、実施の形態1で示した負荷検知部7の機能を備えており、加熱コイルCnに対応する天板3の領域に、被加熱物が載置されているか否か、および載置されている被加熱物の材質を検知する。
複数の加熱コイルCに対応した複数の副制御部6Bは、すべて主制御部6Aに接続されている。主制御部6Aは、各副制御部6Bに制御指令を出力して副制御部6Bを制御するものであり、主制御部6Aと各副制御部6Bとの間には、マスター−スレーブの関係がある。主制御部6Aおよび副制御部6Bは、専用のハードウェア、又はメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。主制御部6Aと副制御部6Bとは、有線通信又は無線通信によって信号を送受信する。
主制御部6Aは、周期的に実行される負荷検知のタイミングになると、各副制御部6Bに対して負荷検知実行の指令を出力する。負荷検知実行の指令を取得した副制御部6Bは、負荷検知を実行し、検知結果を主制御部6Aに出力する。主制御部6Aは、副制御部6Bから出力される負荷検知結果に基づいて、各副制御部6Bに制御指令を出力する。この制御指令は、それぞれの副制御部6Bが対応するインバータINVnを駆動するか否か、および駆動する際の周波数に関する情報である。
本実施の形態によれば、実施の形態1〜3で示した誘導加熱調理器1の干渉音対策駆動を実現することができる。さらに、加熱コイルCnとインバータINVnとを同じ基板8に実装してモジュール化したので、誘導加熱調理器1内の配線を簡素化できる。また、副制御部6Bも同じ基板8に実装してモジュール化したので、副制御部6BとインバータINVnとの配線を簡素化できる。また、加熱コイルCをパターンコイル化したので、加熱コイルCのサイズ、特に厚みの薄型化が図られ、誘導加熱調理器1の筐体2内における基板8やその他の部品の配置の自由度を高めることができる。
なお、本実施の形態では加熱コイルCを基板8に形成されたパターンコイルとした構造例を示したが、パターンコイルではなく、実施の形態1で示した導線が巻かれて形成された加熱コイルCに、上述の副制御部6Bおよび主制御部6Aによる制御と同様の制御を組み合わせてもよい。
1 誘導加熱調理器、2 筐体、3 天板、4 操作部、5 表示部、6 制御部、6A 主制御部、6B 副制御部、7 負荷検知部、8 基板、20 商用電源、30 被加熱物、30A 被加熱物、30B 被加熱物、30C 被加熱物、31 磁性材、C 加熱コイル、INV インバータ。

Claims (6)

  1. 被加熱物が載置される天板と、
    前記天板の下方に格子状又は千鳥状に配置された複数の加熱コイルと、
    前記複数の加熱コイルにそれぞれ高周波電流を供給する前記複数の加熱コイルと同数のインバータと、
    それぞれの前記加熱コイルに対応する前記天板の領域に前記被加熱物が載置されているか否かおよび載置されている被加熱物の材質を周期的に検知する負荷検知部と、
    前記負荷検知部の検知結果に基づいて前記複数のインバータを制御する制御部とを備え、
    前記負荷検知部によって異なる材質が同時に検知された場合、
    前記複数の加熱コイルのうち異なる材質に対応する加熱コイル同士が隣接しており、かつ前記隣接している加熱コイルに対応する材質に応じた駆動周波数同士の差が、第一範囲内である場合には、
    前記隣接する加熱コイルのうちの少なくとも一以上は、
    自身に対応する前記インバータからの高周波電流の供給が停止される
    ことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記制御部は、
    前記複数のインバータのそれぞれに対応して設けられ、対応する前記インバータを制御する副制御部と、
    前記負荷検知部の検知結果に基づいて、前記副制御部に制御指令を出力する主制御部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部は、
    前記複数のインバータのそれぞれに対応して設けられ、対応する前記インバータを制御する副制御部と、
    前記副制御部に制御指令を出力する主制御部とを有し、
    前記複数の加熱コイルは、基板にパターンコイルとして配置されており、
    前記基板には、前記パターンコイルである前記加熱コイルと、前記インバータと、前記副制御部とが実装されている
    ことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記主制御部は、前記負荷検知部の検知結果に基づいて、前記副制御部に制御指令を出力する
    ことを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記インバータは、ワイドバンドギャップ半導体で形成されたスイッチング素子を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記ワイドバンドギャップ半導体は、炭化珪素又は窒化ガリウム系材料である
    ことを特徴とする請求項記載の誘導加熱調理器。
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