JP6909628B2 - 着火性に優れた木炭構造物 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は燃料用木炭に関するものである。より詳しくは、複数の木炭を固定することにより着火を容易にした木炭構造物に関するものである。
技術背景
燃料用木炭は古くは調理用、暖房用として一般家庭でも使用されていたが、都市ガスや電磁調理器等が普及した現在では、一般家庭で使用される機会ほとんどなくなった。一方で、近年では屋外でバーベキューを楽しむ文化が広く一般に根付き、そのような場面では現在でも燃料用木炭が使用されている。
しかし、木炭は着火性が悪く、ライターで炙った程度では着火できない。そのため、バーベキュー場では火おこしに悪戦苦闘する姿がしばしば見受けられる。燃料用木炭には、この着火性の悪さを克服し、容易に着火できることが求められている。
木炭への着火を容易にするものとして、底に穴の開いた手桶状の器具が知られている(特許文献1)。また、折畳むことで収納性に配慮した同様の器具もチャーコールスターターの名称で市販されている。これらの器具は木炭を入れて下から火を当てることにより、誰でも容易に木炭に着火できる。その一方で、器具自体の手入れと保管という別の手間がかかってしまうという課題がある。
また、特許文献2では可燃性の枠体に破砕した木炭を詰めた木炭パッケージが開示されている。しかし、枠体が燃え尽きてしまうと着火具より生じた火炎を効率的に木炭に当てることが難しくなるため、着火までに長い時間を要する白炭やオガ炭等には適さない。
特開平8−35661 特開2003−13079
本発明は、上記従来技術の課題について、これを解消しようとするものである。即ち、本発明は、特別な器具を使用することなく、誰もが容易に着火することのできる燃料用木炭を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、鋭意研究した結果、複数の木炭を相互に固定し、木炭の燃焼に必要な空気の吸入と燃焼ガスの排出を行う少なくとも1通りの空気の通り道を構成する構造物であって、
前記固定には木炭または着火剤等あるいはその両方の燃焼熱や火炎により、接着力または粘着力が弱まるか、あるいは、無くなることにより、あるいは、自身が燃焼、蒸発、昇華または溶融することにより木炭が分離可能となる方法を使用していることを特徴とする木炭構造物とすることで、上記課題を解決できることを見出した。
即ち、本発明は次の(1)〜(3)に存する。
(1)相互に固定された複数の木炭により構成され、木炭の燃焼に必要となる空気の吸入と、燃焼ガスの排出を行う少なくとも1通りの空気の通り道を構成する構造物であって、
前記固定には木炭または着火剤等あるいはその両方の燃焼熱や火炎により、接着力または粘着力が弱まるか、あるいは、無くなることにより、あるいは、自身が燃焼、蒸発、昇華または溶融することにより木炭が分離可能となる方法を使用していることを特徴とする木炭構造物。
(2)前記空気の通り道の中に着火剤を入れた上記(1)に記載の木炭構造物。
(3)前記空気の通り道の中に着火剤および木炭構造物に使用されている木炭と比較して着火性に優れた木炭を入れた上記(1)に記載の木炭構造物。
本発明によれば、特別な器具を使用することなく、誰もが容易に着火することのできる燃料用木炭を提供することができる。
実施例1に係る木炭構造物のキャビネット図である。 実施例1に係る木炭構造物の水平方向に沿ってみた断面図である。 実施例2に係る木炭構造物のキャビネット図である。 実施例3に係る木炭構造物のキャビネット図である。 実施例3に係る木炭構造物の水平方向に沿ってみた断面図である。 実施例4に係る木炭構造物の水平方向に沿ってみた断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、本発明の実施形態を例示するためのものであり、本発明を図示された実施形態に限定するものではない。
〔木炭構造物1〕
実施形態に係る木炭構造物1は、図1に示すように、複数の木炭11により構成される。図1の例では木炭11を長手方向が水平に向くように積み重ねているが、図2の例のように木炭11の長手方向が鉛直に向くようにして木炭構造物1を構成してもよい。さらに言えば、後に詳述する吸気口1aおよび排気口1bからなる空気の通り道1cが形成されていれば、木炭構造物1を構成する木炭11の長手方向を、あるものは水平方向に、またあるものは鉛直方向に向けてもよい。また、水平方向あるいは鉛直方向から傾けた木炭11によって木炭構造物1を構成してもよい。
図1〜6では木炭構造物1の外形を四角柱で示しているが、これは外形を四角柱に限定するものではなく、外形は多角柱、円柱、多角錐、円錐、多角錐台、円錐台等、あるいはさらに複雑な形状であってもよい。
木炭構造物1の大きさについては、主たる使用目的として想定しているバーベキュー用の燃料との観点から水平方向の大きさは100mm四方〜600mm四方、高さは100mm〜600mmが好ましい。
〔木炭11〕
木炭11の材質は、木炭であれば特に制限はない。白炭、黒炭、成形木炭等を使用することができ、木炭構造物1を製作する際の工作性の観点から成形木炭が好ましい。
1つの木炭構造物中に複数の種類の木炭を組み合わせて使用してもよい。
また、着火剤を塗布する等し、ライター等で容易に着火できるようにした木炭も好適である。木炭構造物1を構成する木炭11の全部、あるいは一部に使用することで、別途、着火剤等を用意することなく、着火が行える。
図1〜6では木炭11を直方体で図示しているが、これは木炭11の形状を直方体に限定するものではなく、種々の形状の木炭を使用することができる。
〔空気の通り道1c〕
木炭構造物1には四方を木炭11に囲まれた少なくとも1通りの空気の通り道1cが備えられている必要がある。後に詳述するように、木炭11の固定に粘着テープやパテ等21が使用されている場合には、空気の通り道1cに直接接するのは木炭11ではなく、木炭11の固定使用した粘着テープやパテ等21となる場合がある。そのような場合には、空気の通り道1cは四方を直接木炭11に接している必要はなく、一部または全部が前述の粘着テープやパテ等21を介して木炭11に囲まれていてもよい。
また、図5に示すように、木炭構造物1が耐火レンガ等の通気性のない設置面6に置かれて使用される場合においては、耐火レンガ等の通気性のない設置面6が空気の通り道1cの1面を担ってもよい。
木炭構造物1の上部には空気の通り道1cで発生した燃焼ガスを排出するための、空気の通り道1cと繋がる排気口1bが設けられている。また、木炭構造物1の下部には空気の通り道1cに空気を供給するための、空気の通り道1cに繋がる吸気口1aが設けられている。なお、本書において、上部とは木炭構造物1の高さの二分の一以上の位置、下部とは木炭構造物1の高さの二分の一未満の位置という意味でそれぞれ使用している。
図1、3および4では空気の通り道1cの鉛直方向に沿って見た断面形状を四角形で示しているが、これは断面形状を四角形に限定するものではなく、断面形状は多角形、円等、あるいはさらに複雑な形状であってもよい。
また、一つの断面形状で統一されている必要はなく、例えば、下部の断面形状は四角形であるが、上部の断面形状は三角形である、というように場所によって断面形状および断面積が異なっていてもよい。
図1〜6では空気の通り道1cを1本で示しているが、これは空気の通り道1cを1本に限定するものではなく、1つの木炭構造物1の中に複数の互いに独立した空気の通り道1cがあってもよい。また、1つの空気の通り道1cが複数の空気の通り道1cに枝分かれする構造となっていたり、さらに、枝分かれした空気の通り道1cが再び合流する構造になっていたりしてもよい。
〔吸気口1a〕
吸気口1aは木炭構造物1の下部にあり、空気の通り道1cと繋がっている。図2に吸気口1aの最も基本的な構造を示す。図2の例では、吸気口1aは木炭構造物1の底面に設けられている。バーベキューコンロは通常、炭置場が金属製の格子や穴の開いた金属板でできており、空気を通す構造になっている。したがって、バーベキューコンロ炭置場等の通気性のある設置面5に置いて使用される場合には、木炭構造物1の底面に吸気口1aを設けることで、空気の通り道1cに空気を供給することが可能である。
ただし、耐火レンガ等の通気性のない設置面6に木炭構造物1を置いて使用する場合には、木炭構造物1の底面から吸気を行うことができない。その場合には図4および5に示すように、木炭構造物1の側面に吸気口1aを設ける必要がある。なお、側面に設けられた吸気口1aの1辺は耐火レンガ等の通気性のない設置面6に接している必要はなく、図6に示すように、木炭11に四方を囲まれた配置であってもよい。
なお、耐火レンガ等の通気性のない設置面6に置いて使用される木炭構造物1は必ずその側面に吸気口1aを備える必要がある。一方で、バーベキューコンロ炭置場等の通気性のある設置面5に置いて使用される木炭構造物1については、吸気口1aの位置は木炭構造物1の底面だけに限定するものではなく、木炭構造物1の側面にあってもよい。さらに言えば、木炭構造物1の底面と側面の両方に吸気口1aを備えていてもよい。
図4および6に示すように、吸気口1aの数は1つの空気の通り道1cに対して複数あってもよい。
吸気口1aの大きさは、木炭構造物1の大きさにより異なるものの、木炭構造物1に備えられた全ての吸気口1aを合わせた面積は900〜600000平方ミリメートルが好ましい。
図2および4〜6では、吸気口1aの形状を四角形で示しているが、これは吸気口1aの形状を四角形に限定するものではなく、吸気口1aの形状は多角形、円等、あるいはさらに複雑な形状であってもよい。
〔排気口1b〕
排気口1bは木炭構造物1の上部にあり、空気の通り道1cと繋がっている。図2に排気口1bの最も基本的な構造を示す。図2の例では、排気口1bは木炭構造物1の上面に設けられている。これにより空気の通り道1cで生じた燃焼ガスを燃焼により生じた上昇気流により排気することができる。
ただし、排気口1bの位置は木炭構造物1の上面に限定するものではなく、図4および5に示すように、木炭構造物1の側面に配置してもよい。さらに言えば、木炭構造物1の上面と側面の両方に排気口1bを備えていてもよい。
図4および5に示すように、排気口1bの数は1つの空気の通り道1cに対して複数あってもよい。なお、図4および5に示す排気口は木炭構造物1の側面に位置しているが、これは複数の排気口1bを備える場合に、排気口1bの位置を木炭構造物1の側面に限定するものではなく、木炭構造物1の上面に複数の排気口1bがあってもよいし、また、木炭構造物1の上面と側面の両方に複数の排気口1bがあってもよい。
排気口1bの大きさは、木炭構造物1の大きさにより異なるものの、木炭構造物1に備えられた全ての排気口1bを合わせた面積は900〜600000平方ミリメートルが好ましい。
図1〜6では、排気口1bの形状を四角形で示しているが、これは排気口1bの形状を四角形に限定するものではなく、排気口1bの形状は多角形、円等、あるいはさらに複雑な形状であってもよい。
〔粘着テープ、接着剤等2〕
図4〜6の例では木炭11の固定に粘着テープ、接着剤等2を使用している。互いに隣接する木炭11同士の界面に粘着テープ、接着剤等2を介在させることにより木炭11を相互に固定し、木炭構造物1を形成する。
本書で言う粘着テープ、接着剤等とは、木炭11同士の界面に介在することで木炭11を相互に固定するもの全般を意味している。両面に粘着層を有したテープ、接着剤、のり、粘着性を有した樹脂やゴム、いわゆるホットボンドといわれる熱可塑性樹脂等がその一例である。
なお、粘着テープ、接着剤等2は木炭11、後に詳述する粘着テープ、パテ等21、ひも等22または着火剤3のいずれか、あるいは複数の燃焼熱や火炎により接着力または粘着力が弱まるか、あるいは、無くなることにより、または、粘着テープ、接着剤等2が燃焼、蒸発、昇華または溶融することで、固定されていた木炭11が分離可能になることを特徴とする。
粘着テープ、接着剤等2は上述の性質を満たしていればどんなものでもよいが、一例をあげるとすれば、でんぷんのりが好適である。でんぷんのりは、着火前は十分な接着力を有し木炭11を固定できる一方、熱により変性を起こし接着力が弱まるため、着火後は木炭11を容易に分離することが可能となる。
木炭11を固定する方法には、粘着テープ、接着剤等2を使用する方法、後に詳述する粘着テープ、パテ等21を使用する方法、同じく後に詳述するひも等22を使用する方法がある。図1〜6の例ではいずれか1つのみを用いて木炭11を固定している。ただし、これは1つの木炭構造物1を形成するにあたっていずれか1つの方法のみを使用しなければならないというように限定するものではなく、複数の方法を併用してもよい。また、場所によって使い分けてもよい。
さらに、粘着テープ、接着剤等2についても、1つの木炭構造物1を形成するにあたって複数の種類が使用されていてもよい。例えば、粘着テープと接着剤を併用して木炭11を固定してもよいし、場所によって粘着テープと接着剤を使い分けてもよい。
〔粘着テープ、パテ等21〕
図1および2の例では木炭11の固定に粘着テープ、パテ等21を使用している。互いに隣接する木炭11同士の界面を除く表面に粘着テープ、パテ等21を付着させることにより、粘着テープ、パテ等を介して木炭11を相互に固定し、木炭構造物1を形成する。
図1および2の例では空気の通り道1cに接する面にのみ粘着テープ、パテ等21が付着しているが、これは粘着テープ、パテ等21を付着させる面を空気の通り道1cに限定するものではなく、木炭構造物1の外面に付着させてもよい。
粘着テープ、パテ等21の一例として、少なくとも片面に粘着層を有したテープ、樹脂製のパテ、粘着性を有した樹脂やゴム、粒状物や粉末を混ぜた接着剤、のり等がある。
なお、粘着テープ、パテ等21は木炭11、粘着テープ、接着剤等2、後に詳述するひも等22または着火剤3のいずれか、あるいは複数の燃焼熱や火炎により接着力または粘着力が弱まるか、あるいは、無くなることにより、または、粘着テープ、パテ等21が燃焼、蒸発、昇華または溶融することで、固定されていた木炭11が分離可能になることを特徴とする。
粘着テープ、パテ等21は上述の性質を満たしていればどんなものでもよいが、一例をあげるとすれば、粒状または粉状にした木や木炭を混ぜ込んだ接着剤が燃焼時の火力が得られ、木炭11の着火を促すことから好適である。
粘着テープ、接着剤等2の説明でも述べたように、1つの木炭構造物1を形成するにあたって、木炭11の固定には、粘着テープ、接着剤等2、粘着テープ、パテ等21、後に詳述するひも等22の方法のうち、いずれか1つを用いるだけでなく、複数の方法を併用したり、場所により使い分けたりしてもよい。
また、粘着テープ、パテ等についても、1つの木炭構造物1を形成するにあたって複数の種類が使用されていてもよい。例えば、粘着テープと樹脂パテを併用して木炭11を固定してもよいし、場所によって粘着テープと樹脂パテを使い分けてもよい。
〔ひも等22〕
図3の例では木炭11の固定にひも等22を使用している。互いに隣接する木炭11双方にひも等22を巻きつけることにより木炭11を相互に固定し、木炭構造物1を形成する。
また、木炭11同士を直接固定する方法のほかに、木や紙等で骨組みを作り、その骨組みと木炭11にひも等22を巻きつけることにより、骨組みを介して木炭11を相互に固定してもよい。
ひも等22の一例として、ひも、糸、ロープ、紙や樹脂のフィルム、ベルト、片面あるいは両面に粘着層を有した粘着テープ等が使用できる。
なお、ひも等22は木炭11、粘着テープ、接着剤等2、粘着テープ、パテ等21または後に詳述する着火剤3のいずれか、あるいは複数の燃焼熱や火炎によりひも等22の全部または一部が燃焼、蒸発、昇華または溶融することで、固定されていた木炭11が分離可能になることを特徴とする。
ひも等22は上述の性質を満たしていればどんなものでもよい。例えば、針金や金属製ワイヤーのように不燃性のひも状の材料と麻ひものように可燃性の材料を組み合わせて使用し、麻ひもの部分が燃焼することにより木炭11が分離可能となるような構造にしてもよい。
粘着テープ、接着剤等2の説明でも述べたように、1つの木炭構造物1を形成するにあたって、木炭11の固定には、粘着テープ、接着剤等2、粘着テープ、パテ等21、ひも等22の方法のうち、いずれか1つを用いるだけでなく、複数の方法を併用したり、場所により使い分けたりしてもよい。
また、ひも等についても、1つの木炭構造物1を形成するにあたって複数の種類が使用されていてもよい。例えば、麻ひもを巻きつけて木炭11を固定した上から、さらに樹脂フィルムを巻くことで補強してもよいし、場所によって麻ひもと樹脂フィルムを使い分けてもよい。
〔着火剤3〕
着火剤3は図4〜6に示すように、空気の通り道1cに設置される。着火剤3は接着剤、粘着テープ、ひも等により木炭構造物1に固定されるか、着火剤3が木炭構造物1に引っ掛かるようにするか、あるいは、はまるようにして容易に脱落しない構造とするか、吸気口1aおよび排気口1bの一部または全部を可燃性の紙や樹脂フィルム等で塞ぐことで、着火剤3が脱落しないようにすることで、木炭構造物1と一体化される。
着火剤3の位置は空気の通り道1cの中であればどこでもよいが、着火剤3に着火する際の作業性と、着火剤3の燃焼による熱と火炎を木炭11に効率的にあてることを考慮すると、吸気口1aの近傍に設置することが好ましい。
着火剤3の材質としては、一般的に木炭用の着火剤として使用されているものが使用できる。例として、木、紙、粒状あるいは粉状の木や木炭を成形したもの、ゲル状の燃料をパック詰めしたもの、アルコール等の有機物を固形化したもの等が使用できるほか、木炭に着火剤を塗布する等して、ライター等により容易に着火できるようにしたものも好適である。
〔木炭11と比較して着火性に優れる木炭4〕
木炭11と比較して着火性に優れる木炭4は図6に示すように、空気の通り道1cに設置される。木炭11と比較して着火性に優れる木炭4は接着剤、粘着テープ、ひも等により木炭構造物1に固定されるか、木炭11と比較して着火性に優れる木炭4が木炭構造物1に引っ掛かるようにするか、あるいは、はまるようにして容易に脱落しない構造とするか、吸気口1aおよび排気口1bの一部または全部を可燃性の紙や樹脂フィルム等で塞ぐことで、木炭11と比較して着火性に優れる木炭4が脱落しないようにすることで、木炭構造物1と一体化される。
木炭11と比較して着火性に優れる木炭4の位置は空気の通り道1cの中であればどこでもよい。
木炭11と比較して着火性に優れる木炭4の材質は、木炭11と比較した場合に着火性が良好であれば、白炭、黒炭、成形木炭等の様々な木炭が使用できる。なお、木炭11として着火性の異なる複数種類の木炭が使用されている場合には、木炭11と比較して着火性に優れる木炭4はそれらのうち最も着火性が悪い木炭と比べて、着火性に優れていればよく、木炭11として使用されている木炭と同じあるいは、それよりも着火性が悪くてもよい。例えば、木炭11として着火性の悪いオガ炭と着火性の良い成形木炭と着火性が前二者の中間程度の黒炭3種類が使用されている木炭構造物1の場合には、木炭11と比較して着火性に優れる木炭4はオガ炭と比べて着火性に優れた木炭であればよく、木炭11として使用されている黒炭または成形木炭と同じものを使用してもよい。
また、木炭11と比較して着火性に優れていれば、木炭11と同種の木炭であっても木炭11と比較して着火性に優れる木炭4として使用できる。このような例として、消し炭がある。一度着火した木炭を窒息させることで消火したものを消し炭と言う。この消し炭はまだ一度も着火していない同種の木炭と比べて着火性に優れる。すなわち、木炭構造物1を構成している木炭11と同種の木炭の消し炭は木炭11と比較して着火性に優れる木炭4として用いることができる。このほかの例として、木炭11に使用されているのと同種の木炭に着火剤を塗布する等して着火性を改善したものを木炭11と比較して着火性に優れる木炭4として使用する場合が考えられる。
以下、図1および2に基づいて本発明の実施例1を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
木炭構造物1は木炭11を粘着テープ、パテ等21で固定することで形成されている。木炭構造物1はその底面と上面にそれぞれ吸気口1aと排気口1bを有しており、吸気口1aと排気口1bは空気の通り道1cでつながっている。木炭構造物1はバーベキューコンロ炭置場等の通気性のある設置面5に置かれている。
粘着テープ、パテ等21が木や木炭を粒状あるいは粉状にしたものを接着剤と混ぜたような、それ自体が燃焼する材料の場合には、粘着テープ、パテ等21に点火することで木炭11に着火を行うことができる。
粘着テープ、パテ等21の燃焼により生じた燃焼ガスと暖められた空気は、周りの空気と比べて密度が小さいため、空気の通り道1cに上昇気流が発生する。これにより、燃焼ガスは排気口1bから排気され、同時に吸気口1aから空気が取り込まれる。
粘着テープ、パテ等21の燃焼熱と火炎、さらに、発生した上昇気流による空気の供給により木炭11も燃焼を開始する。
木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるものの、粘着テープ、パテ等21は5分以上継続して燃焼する性能を有するものが好ましい。また、こちらも木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるが、粘着テープ、パテ等21に点火してから5〜40分で木炭11に着火され、木炭11が単独で継続して燃焼する状態となる。
木炭11が継続して燃焼する状態となり、さらに粘着テープ、パテ等21が燃えて無くなってしまった後、分離可能となった木炭11を平らに並べることで調理に用いることが可能となる。
以下、図3に基づいて本発明の実施例2を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
木炭構造物1は木炭11をひも等22で固定することで形成されている。木炭構造物1はその底面と上面にそれぞれ吸気口1aと排気口1bを有しており、吸気口1aと排気口1bは空気の通り道1cでつながっている。木炭構造物1はバーベキューコンロ炭置場等の通気性のある設置面5に置かれている。
木炭構造物1の一部に、着火剤が塗布される等してライター等で容易に着火できる木炭11が使用されている場合には、当該木炭11に点火する。そうでない場合には、空気の通り道1cの中に点火した着火剤等を入れることで木炭11に着火することができる。
実施例1と同様、着火剤等や木炭11の燃焼により、空気の通り道1cに上昇気流が生じ、吸気口1aから空気が供給されることにより燃焼が促進されて木炭11に着火が行われる。
木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるが、点火から5〜40分で木炭11に着火され、木炭11が単独で継続して燃焼する状態となる。
木炭11が継続して燃焼する状態となり、さらにひも等22が燃焼する等した後、分離可能となった木炭11を平らに並べることで調理に用いることが可能となる。
以下、図4および5に基づいて本発明の実施例3を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
木炭構造物1は木炭11を粘着テープ、接着剤等2で固定することで形成されている。木炭構造物1はその側面に吸気口1aと排気口1bを有しており、吸気口1aと排気口1bは空気の通り道1cでつながっている。空気の通り道1cの吸気口1a付近には着火剤3が備えられている。木炭構造物1は耐火レンガ等の通気性のない設置面6に置かれている。
着火剤3に点火することにより、木炭11に着火することができる。
実施例1と同様、着火剤3の燃焼により空気の通り道1cに上昇気流が生じ、吸気口1aから空気が供給されることにより燃焼が促進されて木炭11に着火が行われる。
木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるものの、着火剤3は5分以上継続して燃焼する性能を有するものが好ましい。また、こちらも木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるが、着火剤3に点火してから5〜40分で木炭11に着火され、木炭11が単独で継続して燃焼する状態となる。
木炭11が継続して燃焼する状態となり、さらに粘着テープ、接着剤等2の粘着力、接着力が弱まる等した後、分離可能となった木炭11を平らに並べることで調理に用いることが可能となる。
以下、図6に基づいて本発明の実施例4を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
木炭構造物1は木炭11を粘着テープ、接着剤等2で固定することで形成されている。木炭構造物1はその底面と側面に吸気口1aを、上面に排気口1bを有しており、吸気口1aと排気口1bは空気の通り道1cでつながっている。空気の通り道1cの吸気口1a付近には着火剤3が備えられている。加えて、空気の通り道1cには木炭11と比較して着火性に優れる木炭4も備えている。木炭構造物1はバーベキューコンロ炭置場等の通気性のある設置面5に置かれている。
着火剤3に点火することにより、木炭11に着火することができる。
着火剤3の燃焼により空気の通り道1cに上昇気流が生じ、吸気口1aから空気が供給されることにより燃焼が促進されるのは実施例3と同様であるが、本実施例では木炭11に先行して、木炭11と比較して着火性に優れる木炭4に着火される。着火剤3および木炭11と比較して着火性に優れる木炭4の燃焼熱と火炎により木炭11に着火される。
木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるものの、着火剤3は5分以上継続して燃焼する性能を有するものが好ましい。また、こちらも木炭構造物1の大きさや、木炭11の種類により異なるが、着火剤3に点火してから5〜40分で木炭11に着火され、木炭11が単独で継続して燃焼する状態となる。
オガ炭等の着火性の悪い木炭を木炭11として使用する場合に、本実施例のように木炭11と比較して着火性に優れる木炭4を用いることで、実施例3のように木炭11と比較して着火性に優れる木炭4を用いない場合と比較して、燃焼時間の短い着火剤3を用いることができる。
木炭11が継続して燃焼する状態となり、さらに粘着テープ、接着剤等2の粘着力、接着力が弱まる等した後、分離可能となった木炭11を平らに並べることで調理に用いることが可能となる。
本発明の木炭構造物は、誰でも容易に着火できる燃料用木炭として好適に用いられる。
1 木炭構造物
1a 吸気口
1b 排気口
1c 空気の通り道
2 粘着テープ、接着剤等
21 粘着テープ、パテ等
22 ひも等
3 着火剤
4 木炭11と比較して着火性に優れる木炭
5 バーベキューコンロ炭置場等の通気性のある設置面
6 耐火レンガ等の通気性のない設置面

Claims (3)

  1. 全体の外形が四角柱状又はその他の多角柱状或いは円柱状になるように高さ方向に複数段積み上げられ、相互に固定された複数の木炭により構成され、
    下端側に形成された前記木炭の燃焼に必要となる空気の吸口と、
    上端側に形成された燃焼ガスの排口と、
    上下方向に沿って形成され前記吸口と前記排口とを連通する少なくとも1通りの空気の通り道と、
    を具備する木炭構造物であって、
    前記固定には、前記木炭または着火剤あるいはその両方の燃焼熱や火炎により、接着力または粘着力が弱まるか、あるいは、無くなることにより、あるいは、自身が燃焼、蒸発、昇華または溶融することにより前記木炭が分離可能となる接着剤又は着テープを使用していることを特徴とする木炭構造物。
  2. 前記吸口が底面の中央部に形成され、前記排口が上面の中央部に形成され、前記空気の通り道が横断面の中央部を貫通するように形成され、全体形状が煙突状とされている請求項1に記載の木炭構造物。
  3. 前記空気の通り道の中に着火剤および/又は木炭構造物に使用されている前記木炭と比較して着火性に優れた木炭を入れた請求項1又は2に記載の木炭構造物。
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