JP6907532B2 - 注出口を備えたパウチ - Google Patents

注出口を備えたパウチ Download PDF

Info

Publication number
JP6907532B2
JP6907532B2 JP2016254416A JP2016254416A JP6907532B2 JP 6907532 B2 JP6907532 B2 JP 6907532B2 JP 2016254416 A JP2016254416 A JP 2016254416A JP 2016254416 A JP2016254416 A JP 2016254416A JP 6907532 B2 JP6907532 B2 JP 6907532B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spout
seal
convex portion
convex
bisector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016254416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018104058A (ja
Inventor
和佳子 仙頭
和佳子 仙頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016254416A priority Critical patent/JP6907532B2/ja
Publication of JP2018104058A publication Critical patent/JP2018104058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6907532B2 publication Critical patent/JP6907532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、注出口を備えたパウチに関する。
従来、2枚の側壁フィルムを重ね合わせた袋であって、注ぎ口における各側壁フィルムに、注出方向に向けて、対向しない非対称の位置に補強線を各々形成してあり、注ぎ口の為の変形加工が容易で、且つ閉塞を生じることの無いよう工夫が施された袋が知られている(特許文献1参照)。
特開特開2000−128192号公報
しかしながら、特許文献1に記載の袋では、閉塞を生じることなく安定した方向へ内容物(液体)を注出することについて、十分にその役割を果たしていないという問題がある。
そこで、本発明は、注出口が閉塞することを抑制することができ、且つ、注出性に優れた注出口を備えたパウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
表面と裏面を有し、内容物を収容するための本体部と、本体部と一体の注出口部を備えたパウチであって、
表側の面に表側凸部を有し、裏側の面に裏側凸部を有し、
注出口部には開封手段が設けられており、
表側凸部は、本体部に位置する直線状の表側凸部第1部分と、前記表側凸部第1部分に連設され注出口部の開封手段近傍まで延びる直線状の表側凸部第2部分と、を含み、前記表側凸部第1部分と前記表側凸部第2部分は異なる方向に延びており、
裏側凸部は、本体部に位置する直線状の裏側凸部第3部分と、前記裏側凸部第3部分に連設され注出口部の開封手段近傍まで延びる直線状の裏側凸部第4部分と、を含み、前記裏側凸部第3部分と前記裏側凸部第4部分は異なる方向に延びており、
前記表側凸部第2部分および前記裏側凸部第4部分は注出口部の二等分線に沿って延びており、
正面視において、前記表側凸部第1部分と前記裏側凸部第3部分は交差するように配置されている、ことを特徴とするパウチを提供する。
また、本発明は、
前記注出口部は、注出口部シール部を備え、前記注出口部シール部は、前記注出口部の二等分線を挟んで注出口部シール部第1部分と注出口部シール部第2部分に区画され、
前記表側凸部第2部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第2部分寄りの位置に設けられ、前記表側凸部第1部分は前記注出口部シール部第2部分に向かって延びるように設けられ、前記裏側凸部第4部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第1部分寄りの位置に設けられ、前記裏側凸部第3部分は前記注出口部シール部第1部分に向かって延びるように設けられるか、または、
前記表側凸部第2部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第1部分寄りの位置に設けられ、前記表側凸部第1部分は前記注出口部シール部の第1部分に向かって延びるように設けられ、前記裏側凸部第4部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第2部分寄りの位置に設けられ、前記裏側凸部第3部分は前記注出口部シール部第2部分に向かって延びるように設けられていてもよい。
また、本発明は、前記表側凸部第1部分および前記表側凸部第3部分は、注出口部の基部の一方の端部と他方の端部を結ぶ線の中間点を中心とした半径30mmの円の内部に設けられていてもよい。
本発明によれば、注出口が閉塞することを抑制することができ、且つ、注出性に優れる。
本発明の一実施形態に係る注出口を備えたパウチを示す図である。 注出口を備えたパウチの注出口部拡大図および断面図である。 ノズル基部の寸法の説明図である。 表側凸部第1部分と表側凸部第2部分の成す角度の説明図である。 液体がある状態の注出口部のA−A線断面図である。 比較例のパウチの正面図である。 実施例と比較例のパウチに水を入れ、注出口部を真下に向けた状態を示す正面図である。 実施例と比較例のパウチに水を入れ、注出口部を真下に向けた状態を示す側面図である。 表側凸部および裏側凸部の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る注出口を備えたパウチを示す正面図である。図2は、パウチの注出口部拡大図および断面図である。図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)のA−A線断面図、である。図1、図2(a)は、正面側から見たものであるが、説明の便宜上、裏面側に存在する裏側凸部10の第3部分10aと第4部分10bを破線で示している。本発明のパウチは、注出口部2を開封した後、注出口部2をボトルの口部に差し込んで使用するのに好適である。実施形態のパウチは、注出口部2は、本体部1と一体に形成されている。
(各フィルムの説明)
実施形態のパウチは、表面フィルム17と、裏面フィルム18と、長方形状の底面フィルムの3枚のフィルムで構成されている。表面フィルム17と裏面フィルム18においては、第1切欠部12と第2切欠部13となる切り欠きが設けられている。実施形態のパウチは、長方形の表面フィルム17と表面フィルム17と同一形状の裏面フィルム18とをシールした後、第1切欠部と第2切欠部が形成されている。第1切欠部12はパウチの上部の側縁を切り欠くように形成されている。第2切欠部13はパウチの上縁を切り欠くように形成されている。図1、図2においては、第1切欠部12の頂点として符号12a、第2切欠部13の頂点として符号13aを付している。底面フィルムは、2つ折りされており、折込部15を境界にして第1部分と第2部分とに区分される。底面フィルムには、側縁を切り欠くように4つの半円弧状の側縁切欠きが設けられており、側縁切欠きは2つ折りしたときに対応する位置に設けられている。この側縁切欠きを介して、後述の第2底部シール部5bが形成される。なお、側縁切欠きの代わりに孔にしてもよい。
(各シール部の説明)
図1に示すように、第1側部シール部4aと、第2側部シール部4bと、底部シール部5と、注出口部シール部8と、第1肩部シール部19と、第2肩部シール部20と、を備え、上部に開口部14が形成されている。図2(a)に示すように、注出口部シール部8は、注出口部の二等分線16を挟んで注出口部シール部第1部分8aと注出口部シール部第2部分8bに区画されている。図1において、内容物を充填後封止されるためにシールされる箇所が、上部シール予定部として符号3で示されている。第1肩部シール部19は、注出口部シール部第1部分8aと第2側部シール部4bに跨るように形成され、第2肩部シール部20は、注出口部シール部第2部分8bと上部シール予定部3に跨るように形成されている。第1側部シール部4aは、表面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものであり、折込部15からパウチの上縁に亘って形成されている。第2側部シール部4bは、折込部15から第1肩部シール部19との境界に亘って形成されている。第1側部シール部4a、第2側部シール部4bは、2mm以上15mm以下の幅で形成されることが好ましく、4mm以上10mm以下の幅で形成されることがより好ましい。底部シール部5は、第1底部シール部5aと、第2底部シール部5bで構成されている。第1底部シール部5aは、表面フィルム17と底面フィルム、および、裏面フィルム18と底面フィルムがシールされたものである。第2底部シール部5bは、表面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものである。第2底部シール部5bは、底面フィルムに形成された側縁切欠きの形状となっている。
第1肩部シール部19の内縁は注出口部シール部第1部分8aの内縁および第2側部シール部4bの内縁と異なる方向に延びている。第2肩部シール部20の内縁は注出口部シール部第2部分8bの内縁および上部シール予定部3の内縁と異なる方向に延びている。注出口部の基部7は、第1肩部シール部19の内縁と注出口部シール部第1部分8aの内縁との連設点7aと、第2肩部シール部20の内縁と注出口部シール部第2部分8bの内縁との連設点7bと、を結ぶ線上に位置する。したがって、連設点7a、連設点7bは基部7の端部となる。
注出口部シール部8は、表面フィルム17と裏面フィルム18がシールされたものであり、注出口部シール部第1部分8aと、注出口部シール部第2部分8bからなる。注出口部シール部第1部分8aは注出口部2の外縁に沿って、第1肩部シール部19との境界から、上部に亘って形成されている。注出口部シール部第2部分8bは注出口部2の外縁に沿って、第2肩部シール部20との境界から、上部に渡って形成されている。注出口部2においては、開封手段11より外縁側(注出口部の先端部6側)に摘み部2aが形成されている。摘み部2aは、注出口部シール部8において、他の部分よりもシール幅が広い部分を含んでいる。この摘み部2aを撮んで、開封手段11から切り取ることにより、撮み部2aが注出口部2から分離され、注出口部2に注出のための開口が得られる。
(底部ガセット部の説明)
底面フィルムは、折込部15により第1部分と第2部分に区分され、底面フィルムの第1部分と、表面フィルムの底面フィルムの第1部分に対応する部分と、で第1ひだ部が形成され、底面フィルムの第2部分と、裏面フィルムの底面フィルムの第2部分に対応する部分と、で第2ひだ部が形成されている。そして、第1ひだ部と第2ひだ部とで、底部ガセット部が形成されている。
(収容部の説明)
開口部14を介して内容物が収容された後、図1において3と示されている上部シール予定部に上部シール部が形成され、パウチが封止される。本体部1と注出口部2に亘る収容部は、第1側部シール部4a、第2側部シール部4bの内縁と、第1底部シール部5aの内縁と、上部シール部の内縁と、注出口部シール部第1部分8aの内縁と、注出口部シール部第2部分8bの内縁と、第1肩部シール部19の内縁と、第2肩部シール部20の内縁と、で画成されている。
(内容物)
液体洗剤やシャンプーなど、ボトルへ詰め替えられる液体に特に適している。
(フィルムの構成)
表面・裏面・底面は、積層フィルムにより構成することができる。積層フィルムは、少なくとも、外側の基材層と内側のシーラント層を含む。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。基材層は、少なくとも1軸延伸された延伸フィルムからなる。基材層を構成する材料としては、例えば、ナイロン(Ny)などのポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。
基材層の厚みは、用いられる材料に応じて適宜設定される。例えば、基材層を構成する材料としてナイロンが用いられる場合、基材層の厚みは15〜25μmの範囲内となっている。また、基材層を構成する材料としてポリエチレンテレフタレートが用いられる場合、基材層の厚みは12〜25μmの範囲内となっている。なお、基材層は、複数のフィルムを組み合わせることにより構成されていてもよい。例えば、ナイロンフィルムとポリエチレンテレフタレートフィルムとを組み合わせることによって基材層が構成されていてもよい。
次にシーラント層について説明する。シーラント層は、パウチの表面および裏面を互いにシールするためのシーラントとなる層であり、熱可塑性樹脂を含む。シーラント層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)などを用いることができる。ここでポリエチレンは、エチレンの単独重合体だけでなく、エチレンとα−オレフィン単量体との共重合体など、一般にポリエチレンとして認識される共重合体も含むものである。また、シーラント層において用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などを好適に用いることができる。なお、シーラント層は、複数備えていてもよい。
直鎖状低密度ポリエチレンとしては、例えば、メタセロン直鎖状低密度ポリエチレン(m−LLDPE)を用いることができる。メタセロン直鎖状低密度ポリエチレンとは、メタロセン触媒を使用して重合したポリマーのことであり、ブロッキングしにくい、すべり性がよい、ポリエチレン臭が少ない、食品への溶出成分が少ない、EVA10〜15%並の超低温ヒートシール性フィルムが製造できる、耐寒性、耐衝撃性に優れている、ホットタック性に優れている 、夾雑物シール性がよい、揉みに対する耐ピンホール性がよい、添加剤が少ないので透明性に優れたフィルムの製造が可能である、耐圧強度・耐熱性がある、などの特徴を有している。
シーラント層の厚みは、用いられる材料に応じて適宜設定される。例えば、シーラント層を構成する材料としてポリエチレンが用いられる場合、シーラント層の厚みは、好ましくは20〜200μmの範囲内となっており、より好ましくは30〜130μmの範囲内となっている。
なお図示はしないが、積層フィルムは、機能層をさらに含んでいてもよい。機能層としては、例えば、気体や液体に対する積層フィルムのバリア性を高めるためのバリア層が挙げられる。バリア層の具体的な構成は特には限定されないが、例えば、蒸着によって形成されるアルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物を含む蒸着層や、アルミニウムなどの金属箔層や、コーティングによって形成されるエチレン−ビニルアルコール共重合体層、具体的にはエバール(EVOH)などを挙げることができる。機能層は、基材層の表面に形成されていてもよく、若しくは、基材層とシーラント層の間に形成されていてもよい。
基材層、シーラント層、機能層を積層させるための方法が特に限られることはなく、公知の積層方法が適宜用いられる。例えば、接着剤を用いて貼り合わせる、いわゆるドライラミネート法が用いられてもよいし、押出しラミネート法が用いられてもよい。
(本体部の説明)
本体部1は、主に内容物を収容するための部分である。内容物としては、例えば、液体が挙げられる。本体部1は、第1肩部シール部19、第2肩部シール部20、第1側部シール部4a、第2側部シール部4b、底部シール部5、上部シール予定部3を備えている。上部は、パウチに液体が充填される際に開口される開口部14となっている。パウチに液体が充填された後、上部は、ヒートシールなどによって封止される。図1において、液体が充填された後にヒートシールされる部分が上部シール予定部として符号3で示されている。
(注出口部の説明)
注出口部2は先細り形状である。すなわち、本体部1から注出口部2に向かって、徐々に、その幅が小さくなるように形成されている。また、注出口部2の両側に切欠部が設けられている。注出口部2が細口の場合、一方の第1切欠部12の頂点12aと、他方の第2切欠部13の頂点13aと、を結んだ線の長さは35mm以下である。また、注出口部2が細口の場合、注出口部2の開封手段11と注出口部シール部第1部分8aの外縁の交点と、開封手段11と注出口部シール部第2部分8bの外縁の交点と、を結んだ線M(図1、図2において破線で示す。)の長さは22mm以下である。本発明のパウチは、注出口部2が細口の場合に特に好適である。
注出口部2には開封手段11が設けられている。本実施形態では、開封手段11はハーフカット線である。開封手段11は図1、図2において破線で示してある。ハーフカット線は、連続的に延びる線であってもよいし、断続的に延びる線であってもよい。また、開封開始手段に加えて、ノッチを形成してもよい。ノッチとしては、切り込み、切り欠き、貫通孔または非貫通孔からなる複数の傷痕群などが挙げられる。
図3は、注出口部2の基部7の寸法の説明図である。注出口部2の断面の直径(内径)は、収容部の容量や、内容物の種類により異なるが、20mm〜25mm程度確保したいことが一般的である。例えば、注出口部2の断面の直径を22mm確保する場合、注出口部2の断面の円周は69.12mm、約70mm確保する必要がある。フィルムの厚みを無視すると、70mmの半分である35mmを基部7の長さとする必要がある。そのため、注出口部2の基部7の寸法L(基部の端部7aから端部7bまでの長さ)としては、25mm〜35mmとすることが好ましい。
(凸部の説明)
図1、図2に示すように、パウチは、表側の面に表側凸部9を有し、裏側の面に裏側凸部10を有している。表側凸部9は、図2(b)に示すように、表面フィルム17の外面および内面ともに、表面フィルムの内面側から外面側に向かって突出するように形成されている。表側凸部9は、本体部1に位置する直線状の表側凸部第1部分9aと、表側凸部第1部分9aに連設され注出口部の開封手段近傍まで延びる直線状の表側凸部第2部分9bと、を含み、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bは異なる方向に延びている。実施形態において、表側凸部第2部分9bは開封手段11を超えて注出口部の先端部6側まで延びている。
図4は、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bの成す角度の説明図である。図4においては、表側凸部第1部分9aに平行な直線、表側凸部第2部分9bに平行な直線を一点鎖線で示し、両直線のなす角度をθとして示している。表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bの成す角度は、図4に示す角度θに等しい。表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bの成す角度θは90°より大きく、θ=105°〜145°であることが好ましい。θが105°未満であると、表側凸部第1部分9aが流路と交差する範囲が多くなり、流れを阻害することがある。θが145°を超えると、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bで形成される面の幅が狭く、大きい流路を確保し難い。
図1、図2(a)に示すように、裏側凸部10は、本体部1に位置する直線状の裏側凸部第3部分10aと、裏側凸部第3部分10aに連設され注出口部2の開封手段11近傍まで延びる直線状の裏側凸部第4部分10bと、を含み、裏側凸部第3部分10aと裏側凸部第4部分10bは異なる方向に延びている。裏側凸部10は、図2(b)に示すように、裏面フィルム18の外面および内面ともに、裏面フィルムの内面側から外面側に向かって突出するように形成されている。実施形態において、裏側凸部第4部分10bは開封手段11を超えて注出口部の先端部6側まで延びている。図示は省略するが、裏側凸部第3部分10aと裏側凸部第4部分10bの成す角度θ2は90°より大きく、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bの成す角度θと同様、θ2=105°〜145°であることが好ましい。また、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bの成す角度θと、裏側凸部第3部分10aと裏側凸部第4部分10bの成す角度θ2は、同じであることが好ましいが、異なっていても良い。
図2(a)に示すように、表側凸部第2部分9bおよび裏側凸部第4部分10bは注出口部2の二等分線16に沿って延びている。注出口部2の二等分線16とは、注出口部2の基部7の一方の端点である連設点7aと他方の端点である連設点7bを結ぶ線の中間点と、開封手段11と注出口部シール部第1部分8aの内縁との交点と開封手段11と注出口部シール部の第2部分8bの内縁の交点とを結ぶ線の中間点と、を結ぶ線のことを指す。注出口部2の二等分線16に沿ってとは、注出口部2の二等分線16との角度が0°以上10°以下であることを指す。
本実施形態のパウチは、表面フィルム17に表側凸部9を有し、裏面フィルム18に裏側凸部10を有し、注出口部2には開封手段11が設けられており、表側凸部9は、本体部に位置する直線状の表側凸部第1部分9aと、表側凸部第1部分9aに連設され注出口部2の開封手段11近傍まで延びる直線状の表側凸部第2部分9bと、を含み、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bは異なる方向に延びている。そして、裏側凸部10は、本体部に位置する直線状の裏側凸部第3部分10aと、裏側凸部第3部分10aに連設され注出口部2の開封手段11近傍まで延びる直線状の裏側凸部第4部分10bと、を含み、裏側凸部第3部分10aと裏側凸部第4部分10bは異なる方向に延びている。さらに、表側凸部第2部分9bおよび裏側凸部第4部分10bは注出口部の二等分線に沿って延びており、正面視において、表側凸部第1部分9aと裏側凸部第3部分10aは交差するように配置されている。このことにより、内容物を注出するときに注出口部2が閉塞することを抑制することができる。
図2(a)に示すように、正面視において、表側凸部第1部分9aと裏側凸部第3部分10aは交差するように配置されている。図1、図2(a)に示すように、表側凸部第2部分9bは、開封手段11より注出口部2の先端部6側の位置から本体部1に含まれるように延びている。図1、図2(a)に示すように、裏側凸部第4部分10bは、開封手段11より注出口部2の先端部6側の位置から本体部1に含まれるように延びている。表側凸部第2部分9bおよび裏側凸部第4部分10bが形成される範囲としては、少なくとも、開封手段11近傍から本体部1に含まれるように延びていることが好ましい。
図2(a)に示すように、表側凸部第2部分9bは、注出口部2の二等分線16より注出口部シール部第2部分8b寄りの位置に設けられ、表側凸部第1部分9aは注出口部シール部第2部分8bに向かって延びるように設けられ、裏側凸部第4部分10bは、注出口部2の二等分線16より注出口部シール部第1部分8a寄りの位置に設けられ、裏側凸部第3部分10aは注出口部シール部第1部分8aに向かって延びるように設けられることが好ましい。このようにすることにより、内容物を注出するときに、第1部分9aと第2部分9bとで形成される面、および、第3部分10aと第4部分10bとで形成される面を大きくすることができるため、注出口部2が閉塞することをより抑制することができる。
図2(a)に示した状態とは、凸部と注出口部2の二等分線16との関係を対称的な位置に変更し、表側凸部第2部分9bが、注出口部2の二等分線16より注出口部シール部第1部分8a寄りの位置に設けられ、表側凸部第1部分9aが注出口部シール部第1部分8aに向かって延びるように設けられ、裏側凸部第4部分10bが、注出口部2の二等分線16より注出口部シール部第2部分8b寄りの位置に設けられ、裏側凸部第3部分10aは注出口部シール部第2部分8bに向かって延びるように設けられるようにしても同様の効果が得られる。
図1において、一点鎖線で示した円は、注出口部の基部7となる線分の中間点を中心とする半径30mmの仮想円21である。表側凸部第1部分9aおよび裏側凸部第3部分10aは、この仮想円21の内部に形成されることが好ましい。表側凸部第1部分9a、裏側凸部第3部分10aが注出口部2の基部7となる線分の中間点を中心とする半径30mmの仮想円21の内部に形成されることにより、内容物を注出するときに注出口部2が閉塞することをさらに抑制することができる。
図2(b)に示すように、表側凸部第2部分9bは、表面フィルム17側に形成されており、裏側凸部第4部分10bは、裏面フィルム18側に形成されている。実施形態では、表側凸部第2部分9bは、第1段9baと第2段9bbの2段になっており、裏側凸部第4部分10bは、第1段10baと第2段10bbの2段になっている。表側凸部第2部分9bは、二等分線16より注出口部シール部第2部分8b寄りの位置(図面右側)に設けられ、裏側凸部第4部分10bは、二等分線16より注出口部シール部第1部分8a寄り(図面左側)の位置に設けられている。
表側凸部9は、雄型と雌型とを用いてエンボス加工することにより形成することができる。すなわち、表側凸部9はエンボス部である。同様に、裏側凸部10は、雄型と雌型とを用いてエンボス加工することにより形成することができる。すなわち、裏側凸部10もエンボス部である。実施形態では、表側凸部9、裏側凸部10ともに、第1段と第2段の計2段の凸部を有する形状となっている。具体的には、図2(b)に示すように、表側凸部第2部分9bは、第1段9baと第2段9bbの2段の凸部となっており、裏側凸部第4部分10bは、第1段10baと第2段10bbの2段の凸部となっている。
図5は、液体がある状態の注出口部のA−A線断面図である。液体が注出口部2に流れると、表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bとで形成する面、および、裏側凸部第3部分10aと裏側凸部第4部分10bとで形成する面を大きくすることができるため、注出口部2が閉塞することを抑制することができる。例えば、図5に示すように、表側凸部第2部分9bと裏側凸部第4部分10bの間が流路として確保される。
<実施例>
(実施例)
表面フィルム、裏面フィルム、底面フィルムとして、厚み15μmのナイロンフィルムからなる基材層と、厚み130μmのポリエチレンフィルムからなるシーラント層と、を含む積層フィルムを準備した。次に、2段の凸部に対応する雄型と雌型とを用いて表面フィルムをエンボス加工し、図2(b)に示す表側凸部第1部分9aと表側凸部第2部分9bを形成した。続いて、2段の凸部に対応する雄型と雌型とを用いて裏面フィルムをエンボス加工し、図2(b)に示す裏側凸部第3部分10aと裏側凸部第4部分10bを形成した。そして、表面フィルム、裏面フィルム、底面フィルムをシールして図1に示す実施形態のパウチを得た後、開口部14から内容物として水を充填し、上部シール予定部3をシールして封止した。
(比較例)
表側凸部29と裏側凸部30を変更した以外は実施例と同じにして比較例を作製した。図6は、比較例のパウチの正面図である。図6は、表面側から見たものであるが、説明の便宜上、裏面側に存在する裏側凸部30を破線で示している。図6においては、正面視における中央位置を特定するための一点鎖線の直交する線分が示されている。比較例においては、表側凸部29、裏側凸部30以外は、実施例と同じであるので、同一符号を付して説明は省略する。比較例のパウチは、表面フィルム17に表側凸部29が形成されており、裏面フィルム18に裏側凸部30が形成されている。図6に示すように、表側凸部29、裏側凸部30は、いずれも曲線状である。表側凸部29は、注出口部2から本体部1の下方である折込部15付近にまで達している。裏側凸部30は、注出口部2から第1側部シール部4a付近にまで達している。また、表側凸部29と裏側凸部30はパウチの幅方向中央部を超えた位置、すなわち注出口部2が設けられていない側の側部寄りの位置で交差している。また、図1に示す実施例のパウチは、表側凸部第1部分9aおよび裏側凸部第3部分10aが仮想円21に収まるのに対して、図6に示す比較例のパウチは、表側凸部29、裏側凸部30が仮想円21から大きくはみ出している。
図7と図8は、実施例と比較例の実験例を示す図である。図7と図8は、実施例と比較例のパウチにおいて、水が封止された状態で注出口部を真下に向けた状態を示す図であり、図7は正面図、図8は側面図である。注出口部を傾けると、図7や図8に示すように、実施例では開封手段11が形成されている部分の表面フィルムと裏面フィルムの間に液体が入り込み、注出口部に流路が確保されるが、比較例では、開封手段11が形成されている部分の表面フィルムと裏面フィルムの間に液体が入り込まず、注出口部が閉塞してしまった。
<変形例>
(凸部の変形例)
上記実施形態では、図2に示したように、2段階の凸部を有する表側凸部、裏側凸部を形成するようにしたが、1段階の凸部を有する表側凸部、裏側凸部を形成するようにしてもよい。すなわち凸部が台形状の輪郭を有するように形成されてもよい。図9は、表側凸部および裏側凸部の変形例を示す断面図であり、図2(a)のA−A線に対応するものである。図9の例では、表側凸部第2部分9b、裏側凸部第4部分10bがいずれも1段階の凸部である状態を示している。
(フィルムの変形例)
上記実施形態では、表面フィルム、裏面フィルム、底面フィルムの3枚のフィルムで構成するようにしたが、2枚や1枚のフィルムで構成してもよい。例えば、表面フィルムと底面フィルムと裏面フィルムが連設された1枚のフィルムを用いてパウチを構成してもよいし、表面フィルムと、裏面フィルムと底面フィルムを連設したフィルムからなる計2枚のフィルムを用いてパウチを形成してもよい。
(注出口部の変形例)
上記実施形態では、注出口部を、本体部の上部コーナー部に設けるようにしたが、上部の中央部や側部などに設けられていてもよい。
1・・・本体部
2・・・注出口部
2a・・・摘み部
3・・・上部シール予定部
4・・・側部シール部
4a・・・第1側部シール部
4b・・・第2側部シール部
5・・・底部シール部
5a・・・第1底部シール部
5b・・・第2底部シール部
6・・・注出口部の先端部
7・・・注出口部の基部
7a、7b・・・連設点(基部7の端部)
8・・・注出口部シール部
8a・・・注出口部シール部第1部分
8b・・・注出口部シール部第2部分
9・・・表側凸部
9a・・・表側凸部第1部分
9b・・・表側凸部第2部分
10・・・裏側凸部
10a・・・裏側凸部第3部分
10b・・・裏側凸部第4部分
11・・・開封手段
12・・・第1切欠部
12a・・・第1切欠部の頂点
13・・・第2切欠部
13a・・・第2切欠部の頂点
14・・・開口部
15・・・折込部
16・・・二等分線
17・・・表面フィルム
18・・・裏面フィルム
19・・・第1肩部シール部
20・・・第2肩部シール部
21・・・仮想円

Claims (3)

  1. 表面フィルムと裏面フィルムを有し、内容物を収容するための本体部と、本体部と一体の注出口部を備えたパウチであって、
    面フィルムのみ一つの表側凸部を有し、裏面フィルムのみ一つの裏側凸部を有し、
    注出口部には開封手段が設けられており、
    表側凸部は、本体部に位置する直線状の表側凸部第1部分と、前記表側凸部第1部分に連設され注出口部の開封手段近傍まで延びる直線状の表側凸部第2部分と、で構成され、前記表側凸部第1部分と前記表側凸部第2部分は異なる方向に延びており、
    裏側凸部は、本体部に位置する直線状の裏側凸部第3部分と、前記裏側凸部第3部分に連設され注出口部の開封手段近傍まで延びる直線状の裏側凸部第4部分と、で構成され、前記裏側凸部第3部分と前記裏側凸部第4部分は異なる方向に延びており、
    前記表側凸部第2部分および前記裏側凸部第4部分は注出口部の二等分線に沿って延びており、
    前記表側凸部第2部分および前記裏側凸部第4部分は、表面フィルムおよび裏面フィルムの面方向において、前記表側凸部第2部分、前記裏側凸部第4部分それぞれの幅よりも離れており、
    正面視において、前記表側凸部第1部分と前記裏側凸部第3部分は交差するように配置されており
    前記表側凸部および前記裏側凸部はエンボス部である、
    ことを特徴とするパウチ。
  2. 前記注出口部は、注出口部シール部を備え、前記注出口部シール部は、前記注出口部の二等分線を挟んで注出口部シール部第1部分と注出口部シール部第2部分に区画され、
    前記表側凸部第2部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第2部分寄りの位置に設けられ、前記表側凸部第1部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第1部分寄りの位置から前記注出口部シール部第2部分に向かって延びるとともに、前記注出口部の二等分線を超えるように設けられ、前記裏側凸部第4部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第1部分寄りの位置に設けられ、前記裏側凸部第3部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第2部分寄りの位置から前記注出口部シール部第1部分に向かって延びるとともに、前記注出口部の二等分線を超えるように設けられるか、または、
    前記表側凸部第2部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第1部分寄りの位置に設けられ、前記表側凸部第1部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第2部分寄りの位置から前記注出口部シール部の第1部分に向かって延びるとともに、前記注出口部の二等分線を超えるように設けられ、前記裏側凸部第4部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第2部分寄りの位置に設けられ、前記裏側凸部第3部分は、前記注出口部の二等分線より前記注出口部シール部第1部分寄りの位置から前記注出口部シール部第2部分に向かって延びるとともに、前記注出口部の二等分線を超えるように設けられることを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記表側凸部第1部分および前記側凸部第3部分は、注出口部の基部の一方の端部と他方の端部を結ぶ線の中間点を中心とした半径30mmの円の内部に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ。
JP2016254416A 2016-12-27 2016-12-27 注出口を備えたパウチ Active JP6907532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254416A JP6907532B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 注出口を備えたパウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254416A JP6907532B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 注出口を備えたパウチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018104058A JP2018104058A (ja) 2018-07-05
JP6907532B2 true JP6907532B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=62785427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016254416A Active JP6907532B2 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 注出口を備えたパウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6907532B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018104058A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6031885B2 (ja) 詰め替え袋
CN109952254B (zh) 自立袋及其制造方法
JP6907532B2 (ja) 注出口を備えたパウチ
JP4060943B2 (ja) 詰め替え用パウチ
KR200427803Y1 (ko) 리필용 파우치
JP4998125B2 (ja) 注出口部付き自立袋
JP2007246157A (ja) 自立袋
JP3984327B2 (ja) スタンディングパウチ
JP4935096B2 (ja) 注出口部付き袋
JP4676597B2 (ja) 自立性袋
JP4220073B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4139820B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP5332250B2 (ja) 注出口部付き自立袋及びその製造方法
JP4270635B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP6911362B2 (ja) 注出口を備えたパウチ
JP4467705B2 (ja) 注ぎ出し口形成パウチ
JP4108847B2 (ja) 詰め替え用自立袋
KR200427807Y1 (ko) 자립성 파우치
JP2009248986A (ja) ガゼット袋
JP2010215278A (ja) 軟包材容器
JP3984375B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4268255B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4028083B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP2007161289A (ja) 注出口部付き袋
JP2023105762A (ja) 注出口付きパウチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6907532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150