JP6903466B2 - ***化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、***化粧料に関する。
***化粧料においては、艶や発色が良く、利便性が良好で、潤い性能が高いものが検討されている。
例えば、特許文献1には、固形の炭化水素系ワックス、液状油及びデキストリン脂肪酸エステルを含有し、特定の針入硬度の***化粧料が、仕上がりの艶を損なわず、唇が乾きにくく、潤い性能が高いことが記載されている。
特開2014−34522号公報
特許文献1に記載されている、固形の炭化水素系ワックス、液状油及びデキストリン脂肪酸エステルを含有する***化粧料は、***に塗布した直後にべたつきがあり、唇に定着するまでに時間を要するため、物理的に擦ると、取れやすいという課題があった。
本発明者は、固形の炭化水素系ワックス、液状油及びデキストリン脂肪酸エステルとともに、特定のアルキル変性シリコーンワックスを特定の割合で組合わせた***化粧料が、唇に塗布したときの密着性に優れ、唇が塗布膜で保護されているのに、べたつき感がなく、***のかさつきが目立ちにくく、透明感のある仕上がりが得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)炭素数20〜55のアルキル基を有し、融点が60℃以上120℃未満であるアルキル変性シリコーンワックス 0.5〜20質量%、
(B)25℃で固形の炭化水素系ワックス 0.5〜24質量%、
(C)25℃で液状の油成分 5〜90質量%、
(D)デキストリン脂肪酸エステル 0.1〜10質量%
を含有する***化粧料に関する。
本発明の***化粧料は、唇に塗布したときの密着性に優れ、唇が塗布膜で保護されているのに、べたつき感がなく、高い潤い性能により、***のかさつきが目立ちにくく、透明感のある仕上がりを得ることができる。また、本発明の***化粧料をディッピング容器に収容し、化粧チップで取りだして使用する場合には、容器の口部に化粧料が付着せずに汚れず、液切れの良いものである。
成分(A)のシリコーンワックスは、ジメチルシリコーンが炭素数20〜55のアルキル基で変性されたものである。炭素数20〜55のアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数24〜48が好ましい。アルキル基は、シリコーン鎖のいずれに置換されていても良く、置換の形態により、その構造は、櫛状、両末端、架橋型等のいずれでも良い。また、2以上のアルキル基は同一でも異なっていても良い。
成分(A)のシリコーンワックスは、25℃で液状の油成分中で結晶性の高いワックスを形成する点から、融点が60℃以上120℃未満であり、63℃以上100℃未満が好ましく、63℃以上90℃未満がより好ましい。
本発明において、融点は、JIS K2235-1991に規定されている融点の試験方法に従い測定される値である。
成分(A)としては、アルキルメチコンワックス、アルキルジメチコンワックス、アルキル変性レジンワックスが挙げられ、なかでも、アルキルメチコンワックス、アルキルジメチコンワックスが、唇のかさつきを抑制する点で好ましく、アルキルメチコンワックスが塗布膜のべたつき感が無く、化粧チップで取りだして使用する場合の容器の口部に化粧料が付着せずに汚れず、液切れに優れる点でより好ましい。
成分(A)のシリコーンワックスは、市販品を使用することができ、例えば、アルキル(C26−28)メチコン(BELSIL CM 7026 VP、旭化成社製、融点70℃)、アルキル(C30−45)メチコン(AMS C−30 COSMETIC WAX、東レ・ダウコーニング社製、融点73−77℃)、アルキル(C30−45)ジメチルシリルポリプロピルシルセスキオキサン(SW−8005 C30 Resin Wax、東レ・ダウコーニング社製、融点63−71℃)、アルキル(C30−45)ジメチコン(SF−1642、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、融点63−74℃)等が挙げられる。
成分(A)のアルキル変性シリコーンワックスは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、唇に塗布したときの密着性に優れ、唇が塗布膜で保護されているのに、べたつき感がなく、高い潤い性能により、***のかさつきが目立ちにくく、透明感のある仕上がりを得られる点から、全組成中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.5〜20質量%であり、1〜15質量%が好ましく、1.5〜10質量%がより好ましい。
成文(B)は、25℃で固形の炭化水素系ワックスである。25℃で固形とは、25℃において固体の性状を示し、融点が61℃以上のものを指す。
かかる炭化水素系ワックスとしては、鉱物系ワックス、石油系ワックス及び合成炭化水素が挙げられ、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスが好ましく、少なくとも、セレシン、マイクロクリスタリンワックスが含まれることがより好ましい。
これらのワックスは、市販品を使用することができ、例えば、マイクロクリスタリンワックスとして、Multiwax W−445、W−835(以上、SONNEBORN社製)、Paracera M(Paramelt社製)、Hi−Mic−1045、1070、2045(以上、日本精鑞社製)、精製マイクロクリスタリンワックス(日興リカ社製)、155°マイクロワックス(日本石油社製)等が挙げられ;セレシンとして、セレシン♯810(日興リカ社製)、セレシンワックスSP−1020P(STRAHL&PITSCH社製)等が挙げられ;パラフィンとして、パラフィンワックス145、155、HNP−9(以上、日本精蝋社製)等が挙げられる。
成分(B)のワックスは、塗布膜の持続性、潤い性能が高い点から、25℃での針入度が5〜100であるのが好ましく、少なくとも、針入度が15〜100のものを含むのがより好ましく、なかでも、針入度が15〜60のマイクロクリスタリンワックスが含まれるのがさらに好ましい。
ここで、針入度は、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とするものであり、JIS K−2235−5.4(1991年)に準じて測定した値である。
成分(B)のワックスは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、塗布膜の持続性、潤いの性能が高い点から、全組成中に0.5質量%以上であり、5質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましく、24質量%以下であり、18質量%以下が好ましく、14質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.5〜24質量%であり、5〜18質量%が好ましく、8〜14質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、成分(A)と成分(B)が混晶することで、結晶性が高く、結晶径の小さいワックスを形成し、その結果、唇に塗布したときの密着性に優れ、唇が塗布膜で保護されているのに、べたつき感がなく、高い潤い性能により、***のかさつきが目立ちにくく、透明感のある仕上がりを得られる点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.8以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.1〜2が好ましく、0.2〜1がより好ましく、0.3〜0.8がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)の25℃で液状の油成分は、25℃で流動性を有する油性成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。
かかる(C)25℃で液状の油成分としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、メトキシケイ皮酸オクチル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等の脂肪酸エステル;オクチルドデカノール等の高級アルコール;ジフェニルジメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油;クリーム状やペースト状として、トリラノリン脂肪酸グリセリル、軟質ラノリン脂肪酸、ワセリン、分岐又はヒドロキシル化した脂肪酸コレステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット等)、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリド、乳酸ミリスチル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトルテリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、オレイン酸フィトステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等が挙げられる。
成分(C)としては、化粧料の硬度を下げつつ、透明感を付与するとともに、潤い性能を高める点から、(C1)25℃で液状の炭化水素油を含むのが好ましい。
(C1)25℃で液状の炭化水素油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられ、ミネラルオイル、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワランが好ましい。
成分(C)中に占める成分(C1)の質量割合(C1)/(C)は、化粧料の硬度を下げつつ、透明感を付与するとともに、潤い性能を高める点から、0.5以上であるのが好ましく、0.65以上がより好ましく、0.75以上がさらに好ましく、1以下であり、0.95以下が好ましい。成分(C)中に占める成分(C1)の質量割合(C1)/(C)は、0.5〜1であるのが好ましく、0.65〜1がより好ましく、0.75〜0.95がさらに好ましい。
成分(C)の油成分は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、化粧料の硬度を下げつつ、透明感を付与するとともに、潤い性能を高める点から、全組成中に5質量%以上であり、30質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましく、90質量%以下であり、88質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、82質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に5〜90質量%であり、30〜88質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましく、70〜82質量%がさらに好ましい。
成分(D)のデキストリン脂肪酸エステルは、成分(A)及び成分(B)のワックスの結晶化を抑制することで、化粧料が容器内で固化したり、化粧料塗布具の塗布体にダマ状に付着することを防止するもので、脂肪酸は炭素数14〜18であるのが好ましい。具体的には、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、ステアリン酸イヌリン等が挙げられる。なかでも、パルミチン酸デキストリンがより好ましい。
デキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば、レオパールKL2(商品名、千葉製粉社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)のデキストリン脂肪酸エステルは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、ワックスの結晶化を抑制する点から、全組成中に0.1質量%以上であり、0.2質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、10質量%以下であり、7質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%であり、0.2〜7質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(D)は、初期の使用時から塗布具で***化粧料を取った際の液切れに優れ、使用後に容器内に残る化粧料の残留が少ない点から、2以上が好ましく、3以上がより好ましく、5以上がさらに好ましく、50以下が好ましく、30以下がより好ましく、15以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(D)は、2〜50が好ましく、3〜30がより好ましく、5〜15がさらに好ましい。
さらに、本発明の***化粧料は、(E)炭素数が12〜19のアルキル基を有し、融点が0℃以上60℃未満であるアルキル変性シリコーンワックスを含有することができ、唇のカサツキ感をより目立ちにくく、透明感のある仕上がりを得ることができる。
成分(E)のシリコーンワックスにおいて、炭素数12〜19のアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれでも良く、炭素数16〜18が好ましい。アルキル基は、シリコーン鎖のいずれに置換されていても良く、置換の形態により、くし型、架橋型、両末端型等のいずれでも良い。また、2以上のアルキル基は同一でも異なっていても良い。
成分(E)のシリコーンワックスは、唇のカサツキ感をより目立ちにくくする点から、融点が0℃以上60℃未満であり、20℃以上50℃未満が好ましい。
成分(E)としては、ステアリルジメチコンが好ましい。
成分(E)のシリコーンワックスは、市販品を使用することができ、例えば、ステアリルジメチコン(BELSIL SDM 5055 VP、旭化成社製、融点30℃)、ステアリルジメチコン(2503 COSMETIC WAX、東レ・ダウコーニング社製、融点28−35℃)、ステアリルジメチコン(ABIL WAX 9800、エボニックジャパン社製、融点20℃)等が挙げられる。
成分(E)のアルキル変性シリコーンワックスは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、唇のカサツキ感をより目立ちにくくし、透明感のある仕上がりを得ることができる点から、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。また、成分(E)の含有量は、全組成中に0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましい。
さらに、本発明の***化粧料は、粉体を含有することができる。かかる粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、体質顔料、着色顔料、光輝性顔料等を用いることができる。
体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;カーボンブラック等の無機顔料;タール系色素、レーキ顔料等の有機顔料;カルミン等の天然色素などが挙げられる。
光輝性顔料としては、雲母、合成金雲母、ガラス、シリカ、タルク、アルミナ等の板状粉体等の表面を酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で1種又は2種以上被覆したものなど、及びポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミ蒸着末、ポリエチレンテレフタレート・金蒸着積層末などの、フィルム原反を任意形状に断裁したものなどを用いることができる。
これらの粉体は、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。
粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、使用感、口紅の外観や塗布した時の着色力・光輝性を付与する点から、化粧料全量中に、0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。また、粉体の含有量は、化粧料全量中に、0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
本発明の***化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油成分、前記以外のワックス、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、消炎剤、冷感剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、水等を含有することができる。
本発明の***化粧料は、30℃における化粧料の5mmφの円板状のプランジャーでの針入硬度が1〜200gf重であるのが好ましく、2〜50gfがより好ましく、この範囲内であれば、塗布用具で化粧料を初期の使用時から使い切るまでの塗布用具への取れ性に優れ、使用後に容器内に残る化粧料の残留が少なく、唇への塗布性にも優れる硬さである。
本発明において「針入硬度」とは、不動工業社製のレオメーターを用い、30℃にて、プランジャーの直径が5mmでtable speedが2cm/minの速さで、プランジャーが深さ2mmまで針入したときの最大値である。
本発明の***化粧料は、通常の方法により、製造することができ、非固形状とするのが好ましく、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナーなどとすることができ、口紅、リップグロスが好ましい。
本発明の***化粧料は、化粧料塗布用具で、取り出す容器に収納された形態であることが好ましく、取り出す容器が、ボトル容器、ジャー容器、チューブ容器がより好ましく、中でも使用時の液だれを抑制する点から、ボトル容器、チューブ容器がさらに好ましい。
本発明の***化粧料を取り出す化粧料塗布用具は、化粧料を塗布する為の塗布面を有し、先端に該塗布部を連結した支持軸を有している。具体的には、チップ、スポンジ、パフ、筆等が挙げられる。なかでも、化粧料を塗布する為の塗布面を有し、かつ扁平体からなる塗布部と、先端に該塗布部を連結した支持軸とを有している化粧料塗布用具が、初期の使用時から塗布用具への取れ性、唇への塗りやすさの点から好ましい。
本発明の***化粧料は、取り出し用の化粧料塗布用具を備える化粧料容器に収納された形態であることで、初期の使用時から塗布用具への取れ性に優れる。特に、使用後に容器内に残る化粧料の残留が少ない点から、化粧料塗布用具が化粧料にどぶづけしているディッピング容器がより好ましい。
パルミトイルヒドロキシプロピルセルロース
製造例1(パルミトイルヒドロキシプロピルセルロースの製造)
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、94g(1.01mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。85.1g(0.31mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、パルミトイルヒドロキシプロピルセルロースが得られた(質量平均分子量150万、平均アシル置換度は全水酸基の60mol%)。尚、得られたパルミトイルヒドロキシプロピルセルロースは、配合時に溶解しやすいように細かく裁断した。
(質量平均分子量の測定)
重合体の平均分子量(Mw)は、日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE−61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR−Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/LのN,N‐ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM20、花王社製)のクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
(平均アシル(エステル)置換度の測定)
H-NMRにおいて、エステル化されたセルロースのカルボニル基の隣のメチン基のプロトンは、5ppm付近に現れ、セルロースの6員環酸素の隣のプロトンとセルロースの水酸基の隣のメチレン基の合計が3.5ppm付近に現れる。その積分値から算出した。
実施例1〜11及び比較例1〜4
以下に示す製造方法により、表1に示す組成の***化粧料(液状口紅)を製造した。
得られた***化粧料について、針入硬度を測定し、また、「塗布用具(チップ)で取った際の液切れ」、「塗布膜のべたつき感のなさ」、「塗布膜の密着感」、「唇のカサツキの目立ちにくさ」及び「仕上がりの透明感」を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
色材以外の基材原料を100℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、色材原料を加えて更に15分間均一混合し、脱泡した後、ディッピング容器に流し込み、冷却固化させ、***化粧料(液状口紅)を得た。
(評価方法)
(1)針入硬度:
各***化粧料は、バルクを90℃に加熱し、アルミ製のセルに流し込み20℃で冷却固化させ、30℃に2時間置いた。このサンプルを、不動工業社製のレオメーターを用い、30℃にて、直径5mmφの円板状のプランジャーにて測定を行った。Table Speedが2cm/minの速さで、プランジャーが深さ2mmまで針入した際の最大値を、針入硬度とした。
(2)塗布用具(チップ)で取った際の液切れ:
専門評価者5人が、各液状口紅を化粧チップで取った際の液切れの良さを、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者5人の合計点で示した。
操作としては、液状口紅が収容された容器の中に化粧チップを差し込み、口紅を付着させ、化粧チップに付着した余分な口紅をしごき部でしごき、引き抜いた際の容器の口部の汚れの状態を観察した。
なお、化粧チップは、扁平形状の塗布部の表面が植毛されたものを用いる。
4;化粧チップで取った際に、容器の口部が汚れない。
3;化粧チップで取った際に、容器の口部に若干口紅が付着する。
2;化粧チップで取った際に、容器の口部にやや口紅が付着して汚れる。
1;化粧チップで取った際に、容器の口部に多くの口紅が付着して汚れる。
(3)塗布膜のべたつき感のなさ:
専門評価者5人が、各液状口紅を化粧チップで唇に塗布し、塗布した直後の上唇と下唇が貼りつく感触を、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者5人の合計点で示した。
4;口を開いた際にべたつき感がない。
3;口を開いた際にあまりべたつき感がない。
2;口を開いた際にややべたつき感がある。
1;口を開いた際にべたつき感がある。
(4)塗布膜の密着感:
専門評価者5人が、各液状口紅を化粧チップで唇に塗布し、塗布した直後の上唇と下唇をすり合せたときの密着している感じを、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者5人の合計点で示した。
4;唇に口紅が密着している感じがある。
3;唇に口紅が密着しているやや感じがある。
2;唇に口紅が密着している感じがあまりしない。
1;唇に口紅が密着している感じがしない。
(4)唇のカサツキの目立ちにくさ:
唇にカサツキがある専門評価者5人が、各液状口紅を化粧チップで唇に塗布し、塗布した直後の唇のカサツキの目立ちにくさを、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者5人の合計点で示した。
4;唇のカサツキが目立ちにくい。
3;唇のカサツキがやや目立ちにくい。
2;唇のカサツキがやや目立つ。
1;唇のカサツキが目立つ。
(5)仕上がりの透明感:
専門評価者5人が、各液状口紅を化粧チップで唇に塗布し、塗布した直後の仕上がりの透明感を、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者5人の合計点で示した。
4;透明感があり***が潤って見える。
3;やや透明感があり***が潤って見える。
2;透明感があまりなく***が潤って見えない。
1;透明感がなく***が潤って見えない。
Figure 0006903466
実施例12
実施例1〜11と同様にして、表2に示す組成の***化粧料(液状口紅)を製造した。
得られた***化粧料は、塗布用具(チップ)で取った際の液切れが良く、塗布膜のべたつき感がなく、密着している感じがあり、唇のカサツキが目立ちにくく、仕上がりの透明感があり***が潤って見えるものであった。
Figure 0006903466

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)炭素数20〜55のアルキル基を有し、融点が60℃以上120℃未満であるアルキル変性シリコーンワックス 0.5〜20質量%、
    (B)25℃で固形の炭化水素系ワックス 0.5〜24質量%、
    (C)25℃で液状の油成分 5〜90質量%、
    (D)デキストリン脂肪酸エステル 0.1〜10質量%
    を含有する***化粧料。
  2. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜2である請求項1記載の***化粧料。
  3. 成分(D)に対する成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(D)が、2〜50である請求項1又は2記載の***化粧料。
  4. さらに、(E)炭素数が12〜19のアルキル基を有し、融点が0℃以上60℃未満であるアルキル変性シリコーンワックス 0.01〜5質量%を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の***化粧料。
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