JP6902242B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の前部を形成する前部車体構造に関する。
前輪に連結されたロアアームを支持するサブフレームが、車体の一部を形成するメインフレームの下方に配置されることがある(特許文献1及び2を参照)。特許文献1及び2のサブフレームは、フレーム本体と、フレーム本体から上方に突出した柱状取付部と、ロアアームを支持する支持部と、を備える。特許文献1及び2は、フレーム本体内で、柱状取付部に支持部を連結することを提案する。
特開2014−80090号公報 特開2015−30352号公報
特許文献1に示されるように、駆動シャフトは、柱状取付部の前方に位置する。したがって、前輪との連結に用いられるナックルは、柱状取付部の前方に位置することになる。しかしながら、支持部は、柱状取付部の後方に位置しているので、支持部は、ナックルから後方に大きく離れることになる。このことは、ロアアームを支持するための剛性の低下に帰結する。
特許文献2は、柱状取付部の周壁部に膨出部を形成し、ロアアームの支持に用いられるナットの周囲の領域の剛性を増加させることを提案する。しかしながら、膨出部の形成のためには、柱状取付部の周壁部は、ある程度薄くなければならず、ロアアームを支持するための構造の剛性は、十分に増加しないこともある。
本発明は、ロアアームを高い剛性の下で支持することができる前部車体構造を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る前部車体構造は、車体に連結される連結部を有するフレーム本体と、駆動シャフトより後方であって、前記連結部より前方の位置において規定され、且つ、車幅方向に平行な仮想的な垂直平面上で、前記フレーム本体から上方に立設され、前記車体に取り付けられる柱状取付部と、前記垂直平面よりも前方でロアアームを支持する支持部と、前記ロアアームを前記支持部に固定するためのナットと、を備える。前記ナットは、前記支持部に接続された基端部から先端部まで延びる周壁を含む。前記周壁は、前記垂直平面と交差し、且つ、前記フレーム本体に接合される。
上記の構成によれば、前部車体構造は、フレーム本体の連結部と、駆動シャフトより後方であって、連結部より前方で規定され、且つ、車幅方向に平行な仮想的な垂直平面上で、フレーム本体から上方に立設された柱状取付部と、によって車体に安定的に連結される。支持部は、垂直平面よりも前方でロアアームを支持するので、駆動シャフトから過度に離れることはない。すなわち、支持部は、車輪の連結に用いられるナックルと車幅方向において略整列することができる。
ロアアームを支持部に固定するためのナットの周壁は、垂直平面と交差し、且つ、支持部に接続された基端部から先端部まで延びるので、ロアアームの支持位置は、車体に連結される柱状取付部から前方又は後方に大きく離間しない。したがって、ロアアームは、高い剛性の下で、フレーム本体に取り付けられることになる。ナットの周壁は、フレーム本体に接合されるので、ロアアームを支持するための剛性は、フレーム本体によっても効果的に補強されることになる。
上記の構成に関して、前記フレーム本体は、前記柱状取付部が接合された上パネルと、前記上パネルに重ねられ、且つ、前記支持部が少なくとも部分的に収容される収容空間と前記ロアアームが挿通される挿通口とを前記上パネルと協働して形成する下パネルと、を含んでもよい。前記ナットは、前記上パネルと前記下パネルとによって挟まれ、且つ、前記上パネルと前記下パネルとに接合されてもよい。
上記の構成によれば、支持部は、上パネルと下パネルとによって形成された収容空間に少なくとも部分的に収容されるので、フレーム本体によって保護される。ロアアームは、上パネルと下パネルとによって形成された挿通口に挿通されるので、フレーム本体内において支持部に連結されることになる。したがって、ロアアーム及び支持部の連結部位は、フレーム本体によって保護されることになる。ナットは、上パネルと下パネルとによって挟まれ、且つ、上パネルと下パネルに接合されるので、ロアアームからの荷重は、上パネル及び下パネルに分散される。したがって、ロアアームは、高い剛性の下で、支持されることになる。加えて、ナットは、上パネルと下パネルとによって挟まれるので、フレーム本体に容易に組み込まれ得る。
上記の構成に関して、前記周壁は、前記上パネルと前記下パネルとによって挟まれる錘台状の基部を含んでもよい。前記上パネルは、前記基部に接合される上接合縁を含んでもよい。前記下パネルは、前記基部に接合される下接合縁を含んでもよい。前記上接合縁及び前記下接合縁は、前記挿口に向けて鉛直方向において広がる接合輪郭を形成してもよい。
上記の構成によれば、周壁は、上パネルと下パネルとによって挟まれる錘台状の基部を含むので、上接合縁及び下接合縁は、長くなる。したがって、ナットは、高い強度の下で、上パネル及び下パネルに接合されることになる。上接合縁及び下接合縁は、挿口に向けて鉛直方向において広がる接合輪郭を形成するので、ナットは、挿口を介して接合位置に容易に嵌め込まれ得る。したがって、前部車体構造を製造する作業者は、ナットをフレーム本体に容易に組み付けることができる。
上記の構成に関して、前記フレーム本体は、前記挿通口が形成された側面を含んでもよい。前記側面は、前記挿通口の前側輪郭を形成する第1開口縁と、前記挿通口の後側輪郭を形成する第2開口縁と、を含んでもよい。前記第2開口縁が、前記第1開口縁の後方且つ前記第1開口縁よりも前記車幅方向において内方に位置するように、前記側面は、前記ナットの軸線に対して傾斜していてもよい。
上記の構成によれば、挿通口の後側輪郭を形成する第2開口縁が、挿通口の前側輪郭を形成する第1開口縁の後方且つ第1開口縁よりも車幅方向において内方に位置するように、側面は、ナットの軸線に対して傾斜しているので、ナットとフレーム本体との間の接合長さは、長くなる。したがって、ナットは、フレーム本体に高い強度の下で接合されることになる。
上記の構成に関して、前記柱状取付部は、前記上パネルに溶接された下端部を含んでもよい。
上記の構成によれば、柱状取付部は、上パネルに溶接された下端部を含むので、従来技術とは異なり、フレーム本体を貫通しない。したがって、前部車体構造を設計する設計者は、フレーム本体の設計を変更することなく、柱状取付部の位置を変更することができる。
上述の前部車体構造は、ロアアームを高い剛性の下で支持することができる。
前部車体構造として例示されるサブフレームの概略的な左側面図である。 図1に示されるサブフレームの概略的な斜視図である。 図1に示されるサブフレームのブラケットの概略的な斜視図である。 図1に示されるサブフレームの概略的な左側面図である。 図1に示されるサブフレームの概略的な斜視図である。 図1に示されるサブフレームの延出部の延出方向に直交する平面における延出部の概略的な断面図である。
図1は、前部車体構造として例示されるサブフレーム100の概略的な左側面図である。図1を参照して、サブフレーム100が説明される。
サブフレーム100は、左右対称の構造を有する。サブフレーム100の左側の構造が、主に説明される。サブフレーム100の左側の構造に関する説明は、サブフレーム100の右側の構造に援用される。
左側の構造に関して、「左」との用語は、車幅方向において、外方を意味する。「右」との用語は、車幅方向において、内方を意味する。上述の如く、サブフレーム100は、左右対称の構造を有するので、サブフレーム100の右側の構造に関しては、車幅方向において外方は、「右」であり、且つ、車幅方向において内方は、「左」である。
サブフレーム100は、フレーム本体110と、柱状取付部120と、を備える。図1は、サブフレーム100に加えて、サブフレーム100の上方に配置されたメインフレームMFMを示す。フレーム本体110は、メインフレームMFMの下面に連結される連結部111を含む。連結部111は、サブフレーム100の後端部を形成する。メインフレームMFMは、連結部111に連結された下面から上方に延び、前方に湾曲する。メインフレームMFMは、湾曲位置から前方へ略真っ直ぐに延設される。本実施形態に関して、車体は、メインフレームMFMによって例示される。
図1は、駆動シャフトDSFと、駆動シャフトDSFに取り付けられたナックルNCLと、を示す。図1は、駆動シャフトDSFの後方且つ連結部111の前方で規定された仮想的な垂直平面VPNを更に示す。垂直平面VPNは、車幅方向(すなわち、駆動シャフトDSFの延設方向)に平行である。
フレーム本体110は、連結部111を除いて、メインフレームMFMから下方に離間している。柱状取付部120は、垂直平面VPNに沿って、フレーム本体110から上方に立設される。柱状取付部120の上端は、メインフレームMFMに連結される。
図1は、ロアアームLALを示す。ロアアームLALは、駆動シャフトDSFと垂直平面VPNとの間で、サブフレーム100によって支持される。
図2は、サブフレーム100の概略的な斜視図である。図2を参照して、サブフレーム100が更に説明される。
ロアアームLALは、アーム部AMPと突出部PRNとを含む。アーム部AMPは、基端部PXEと先端部DTEとを含む。基端部PXEは、フレーム本体110の連結部111に連結される。先端部DTEは、基端部PXEの前方且つ左方に位置する。アーム部AMPは、基端部PXEから前方に延び、更に、左方に延びる。したがって、アーム部AMPは、基端部PXEから先端部DTEまでの区間において弧状の形状を形成する。突出部PRNは、基端部PXEと先端部DTEとの間の中間位置において、アーム部AMPから右方に突出する。
フレーム本体110は、連結部111に加えて、連結部111から左斜め前方に延びる延出部112を含む。延出部112は、中空である。突出部PRNは、延出部112内に挿入される。
サブフレーム100は、支持部200と、ナット300と、を含む。支持部200は、ロアアームLALの突出部PRNに連結され、ロアアームLALを支持する。ナット300は、ロアアームLALを支持部200に固定するために用いられる。
支持部200は、ブラケット210と、円筒状のブッシュ220と、ネジ230と、を含む。ブラケット210は、延出部112の内壁面に溶接され、延出部112内で固定されている。ブッシュ220は、ブラケット210に組み付けられる。ロアアームLALの突出部PRNは、ブッシュ220に連結される。ナット300は、ブラケット210に固定される。ナット300は、ブッシュ220と略同軸である。ナット300は、延出部112から後方に突出する。ネジ230は、ブラケット210及びブッシュ220を貫通し、ナット300に螺合される。この結果、ロアアームLALは、支持部200に固定される。本実施形態に関して、支持部200は、全体的に、延出部112内に収容される。しかしながら、支持部の一部が、延出部112から露出していてもよい。
図3は、ブラケット210の概略的な斜視図である。図2及び図3を参照して、支持部200が説明される。
図3に示されるように、ブラケット210は、曲げ加工を施与された1枚の板材であってもよい。ブラケット210は、前壁部211と、底壁部212と、後壁部213と、を含む。前壁部211は、底壁部212の前縁において上方に屈曲される。前壁部211は、延出部112(図2を参照)の内壁面の形状に適合するように前方に更に屈曲される。後壁部213は、底壁部212の後縁において上方に屈曲される。後壁部213は、延出部112の内壁面の形状に適合するように後方に屈曲される。ブッシュ220(図2を参照)は、前壁部211と後壁部213との間に配置される。
図3に示されるように、後壁部213は、前面214と後面215とを含む。前面214は、前壁部211に対向する。ナット300は、前面214とは反対側の後面215に固定される。
図3に示されるように、貫通穴216は、前壁部211に形成される。ネジ230(図2を参照)は、貫通穴216を通じて、ブッシュ220(図2を参照)に挿入され、ナット300に螺合される。
図4は、サブフレーム100の概略的な左側面図である。図1乃至図4を参照して、サブフレーム100が説明される。
図4は、図2を参照して説明された支持部200としてブラケット210のみを示す。図3及び図4に示されるように、ナット300は、基端部311と先端部312とを含む。ナット300の基端部311は、ブラケット210の後壁部213の後面215に溶接される(図3を参照)。ナット300の先端部312は、基端部311とは反対側の端面である。上述の垂直平面VPNは、側面視において基端部311と先端部312との間であって、柱状取付部120に沿う(本実施形態に関して、柱状取付部120の下端を通り、垂直方向に延びる)仮想平面として定義されてもよい。図4に示されるように、ブラケット210は、垂直平面VPNの前方に位置する。
ナット300は、基端部311から先端部312まで延びる周壁313を含む。周壁313は、延出部112において、フレーム本体110に溶接される。したがって、ロアアームLAL(図2を参照)は、フレーム本体110によっても補強された支持構造によって支持されることになる。
図4に示されるように、柱状取付部120は、柱部121と連結ピン122とを含む。柱部121は、フレーム本体110から上方に立設される。連結ピン122は、柱部121の上端面から上方に突出し、メインフレームMFM(図1を参照)に嵌入される。本実施形態に関して、柱部121だけでなく連結ピン122も、垂直平面VPNに沿って上方に延出している。しかしながら、連結ピン122は、垂直平面VPNから前方又は後方に若干ずれた位置に配置されてもよい。
垂直平面VPN(すなわち、ナット300の先端部312の位置)は、柱状取付部120及びフレーム本体110の接合部位に交差する様々な位置に設定されることができる。したがって、本実施形態の原理は、垂直平面VPNの特定の位置に限定されない。
従来技術とは異なり、支持部200は、柱状取付部120ではなく、フレーム本体110に連結される。したがって、支持部200は、ナックルNCL(図1を参照)が取り付けられた駆動シャフトDSF(図1を参照)の近くに容易に配置され得る。加えて、ロアアームLALは、高い剛性の下で支持され得る。
<他の特徴>
設計者は、上述の構造に様々な特徴を与えることができる。以下に説明される特徴は、上述の実施形態に関連して説明された設計原理を何ら限定しない。
(フレーム本体のパネル構造)
支持部は、フレーム本体の延出部の中に収容される一方で、支持部に溶接されたナットは、フレーム本体の外に突出する。延出部が、ナットが配設された高さ位置において分割された複数のパネルから形成されるならば、ナットは、フレーム本体に容易に組み付けられる。フレーム本体のパネル構造が、以下に説明される。
図5は、サブフレーム100の概略的な斜視図である。図6は、延出部112の延出方向に直交する平面における延出部112の概略的な断面図である。図4乃至図6を参照して、サブフレーム100が説明される。
延出部112は、上パネル410と、下パネル420と、を含む。上パネル410及び下パネル420は、鉛直方向に重ね合わせられる。
図6に示されるように、上パネル410は、左壁411と、右壁412と、上壁413と、を含む。図4及び図5に示される柱状取付部120の下端部は、上壁413の上面に溶接される。従来技術とは異なり、柱状取付部120は、フレーム本体110を貫通しないので、設計者は、フレーム本体110の設計を変更することなく、柱状取付部120の位置を、車体に適合するように決定することができる。
左壁411は、上壁413の左縁から下方に屈曲される。右壁412は、上壁413の右縁から下方に屈曲される。左壁411及び右壁412の下縁は、下パネル420に溶接される。
図6に示されるように、下パネル420は、左壁421と、右壁422と、下壁423と、を含む。図4及び図5に示されるブラケット210の底壁部212は、下壁423の上面に溶接される。したがって、ブラケット210は、下壁423に固定される。
左壁421は、下壁423の左縁から上方に屈曲される。下パネル420の左壁421の上縁は、上パネル410の左壁411の下縁に溶接される。右壁422は、下壁423の右縁から上方に屈曲される。下パネル420の右壁422の上縁は、上パネル410の右壁412の上縁に溶接される。
図6に示されるように、上壁413の幅寸法は、左壁411及び右壁412の高さ寸法よりも大きい。下壁423の幅寸法は、左壁421及び右壁422の高さ寸法よりも大きい。したがって、上パネル410及び下パネル420が、490MPaを超える引張強度を有する高張力鋼板から形成されても、上パネル410及び下パネル420のU字状の断面は、曲げ加工によって容易に形成される。
図4及び図5に示されるように、上パネル410及び下パネル420が重ね合わせられると、ブラケット210が収容される収容空間が形成される。加えて、挿口430は、上パネル410及び下パネル420の左壁411,421によって形成される延出部112の左面に形成される。図2を参照して説明されたロアアームLALの突出部PRNは、挿口430に挿入され、ブッシュ220に連結される。本実施形態に関して、側面は、延出部112の左面によって例示される。
上パネル410の左壁411は、前輪郭縁431と、上輪郭縁432と、後輪郭縁433と、を含む。前輪郭縁431、上輪郭縁432及び後輪郭縁433は、挿口430の上側輪郭を形成する。前輪郭縁431及び後輪郭縁433は、上パネル410及び下パネル420の境界から上方に延びる。上輪郭縁432は、前輪郭縁431と後輪郭縁433との間で略水平に延びる。
下パネル420の左壁421は、前輪郭縁434と、下輪郭縁435と、後輪郭縁436と、を含む。前輪郭縁434、下輪郭縁435及び後輪郭縁436は、挿口430の下側輪郭を形成する。前輪郭縁434及び後輪郭縁436は、上パネル410及び下パネル420の境界から下方に延びる。下輪郭縁435は、前輪郭縁434と後輪郭縁436との間で略水平に延びる。
前輪郭縁431,434は、後輪郭縁433,436の前方に位置する。後輪郭縁433,436が、前輪郭縁431,434より右方(すなわち、車幅方向において内方)に位置するように、延出部112の左面は、ナット300の軸線(すなわち、ナット300の中心軸)から傾斜している。本実施形態に関して、第1開口縁は、前輪郭縁431,434によって例示される。第2開口縁は、後輪郭縁433,436によって例示される。
上パネル410は、後輪郭縁433から後方へ延びる上接合縁441を含む。下パネル420は、上接合縁441の下方で、後輪郭縁436から後方へ延びる下接合縁442を含む。上パネル410及び下パネル420が、重ね合わせられると、上接合縁441及び下接合縁442は、ナット300が組み込まれる開口領域440を形成する。開口領域440は、挿口430に連なり、挿口430から後方に延びる。したがって、サブフレーム100を製造する作業者は、ナット300が溶接されたブラケット210を挿口430に挿入し、ナット300を開口領域440に嵌め込むことができる。すなわち、作業者は、ナット300を、フレーム本体110に組み付けることができる。ナット300が、フレーム本体110に組み付けられると、ナット300は、上接合縁441と下接合縁442とによって挟まれる。
図4に示されるように、ナット300の周壁313は、基部314と、先端筒315と、を含む。基部314は、基端部311から後方に狭まるように延びる円錐台状の筒状部位である。先端筒315は、基部314から先端部312まで後方に延びる円筒状の部位である。ナット300の基部314を挟む上接合縁441及び下接合縁442は、基部314に溶接される。
上述の如く、基部314は、円錐台状であるので、上接合縁441は、挿口430に向けて上方に傾斜する。下接合縁442は、挿口430に向けて下方に傾斜する。したがって、開口領域440は、挿口430に向けて鉛直方向に広がる。したがって、作業者は、ナット300を開口領域440へ容易に挿入することができる。
上述の如く、上接合縁441及び下接合縁442は、開口領域440に向けて広がる接合輪郭を形成するので、ナット300の基部314及びフレーム本体110の溶接長さは、長くなる。加えて、延出部112の左面は、ナット300の軸線に対して傾斜しているので、延出部112の左面の傾斜も、ナット300の基部314及びフレーム本体110の大きな溶接長に貢献する。したがって、ナット300は、高い剛性の下で、フレーム本体110に固定されることになる。
ロアアームLAL(図2を参照)から伝達された負荷は、高い剛性を有するフレーム本体110に伝達される。上述の如く、フレーム本体110は、上パネル410と下パネル420とによって形成されるので、ロアアームLALからの負荷は、上パネル410と下パネル420とに分散される。結果として、ロアアームLALは、高い剛性の下で、フレーム本体110に取り付けられることになる。
上述の様々な特徴は、様々な車両の全体的な設計に適合するように、組み合わされてもよいし、変更されてもよい。
上述の実施形態の原理は、様々な車両に搭載されるサブフレームに好適に利用される。
100・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サブフレーム(前部車体構造)
110・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム本体
111・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連結部
120・・・・・・・・・・・・・・・・・・・柱状取付部
200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・支持部
300・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ナット
311・・・・・・・・・・・・・・・・・・・基端部
312・・・・・・・・・・・・・・・・・・・先端部
313・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周壁
314・・・・・・・・・・・・・・・・・・・基部
410・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上パネル
420・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下パネル
430・・・・・・・・・・・・・・・・・・・挿
431,434・・・・・・・・・・・・・・・前輪郭縁(第1開口縁)
433,436・・・・・・・・・・・・・・・後輪郭縁(第2開口縁)
441・・・・・・・・・・・・・・・・・・・上接合縁
442・・・・・・・・・・・・・・・・・・・下接合縁
DSF・・・・・・・・・・・・・・・・・・・駆動シャフト
LAL・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロアアーム
VPN・・・・・・・・・・・・・・・・・・・垂直平面

Claims (5)

  1. 車体に連結される連結部を有するフレーム本体と、
    駆動シャフトより後方であって、前記連結部より前方の位置において規定され、且つ、車幅方向に平行な仮想的な垂直平面上で、前記フレーム本体から上方に立設され、前記車体に取り付けられる柱状取付部と、
    前記垂直平面よりも前方でロアアームを支持する支持部と、
    前記ロアアームを前記支持部に固定するためのナットと、を備え、
    前記ナットは、前記支持部に接続された基端部から先端部まで延びる周壁を含み、
    前記周壁は、前記垂直平面と交差し、且つ、前記フレーム本体に接合される
    自動車の前部車体構造。
  2. 前記フレーム本体は、前記柱状取付部が接合された上パネルと、前記上パネルに重ねられ、且つ、前記支持部が少なくとも部分的に収容される収容空間と前記ロアアームが挿通される挿通口とを前記上パネルと協働して形成する下パネルと、を含み、
    前記ナットは、前記上パネルと前記下パネルとによって挟まれ、且つ、前記上パネルと前記下パネルとに接合される
    請求項1に記載の前部車体構造。
  3. 前記周壁は、前記上パネルと前記下パネルとによって挟まれる錘台状の基部を含み、
    前記上パネルは、前記基部に接合される上接合縁を含み、
    前記下パネルは、前記基部に接合される下接合縁を含み、
    前記上接合縁及び前記下接合縁は、前記挿口に向けて鉛直方向において広がる接合輪郭を形成する
    請求項2に記載の前部車体構造。
  4. 前記フレーム本体は、前記挿通口が形成された側面を含み、
    前記側面は、前記挿通口の前側輪郭を形成する第1開口縁と、前記挿通口の後側輪郭を形成する第2開口縁と、を含み、
    前記第2開口縁が、前記第1開口縁の後方且つ前記第1開口縁よりも前記車幅方向において内方に位置するように、前記側面は、前記ナットの軸線に対して傾斜している
    請求項2又は3に記載の前部車体構造。
  5. 前記柱状取付部は、前記上パネルに溶接された下端部を含む
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載の前部車体構造。
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