JP6900261B2 - 処理装置、基板検査装置、処理方法および基板検査方法 - Google Patents

処理装置、基板検査装置、処理方法および基板検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板に設けられている検査用のプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する処理装置その処理装着を備えた基板検査装置、基板に設けられている検査用のプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する実座標を特定する処理方法、およびその処理方法を用いる基板検査方法に関するものである。
この種の基板検査装置として、下記特許文献1に開示されたインサーキットテスタが知られている。このインサーキットテスタは、XYテーブル、画像計測カメラ、位置制御手段および補正手段等を備えて構成されている。このインサーキットテスタでは、XYテーブルに載置した基板の表面に予め設けられている位置補正マークの座標(実座標)を画像計測カメラで計測し、位置補正マークの既知の座標(設計上の座標)と計測した実座標とを比較して、基板の位置ずれ等に起因するプロービングポイントの位置ずれ量を算出し、プロービングポイントの設計上の座標を、算出した位置ずれ量に基づいて補正してプロービングポイントの実際の座標(実座標)を特定している。
特開平6−258394号公報(第3−4頁、第1図)
ところが、従来のインサーキットテスタには、以下の問題点がある。具体的には、従来のインサーキットテスタでは、基板の位置補正マークを画像計測カメラで計測し、位置補正マークの設計上の座標と計測した実座標とを比較してプロービングポイントの位置ずれ量を算出している。この場合、画像計測カメラの光軸が載置面に対して垂直であるときには、載置面から基板の表面までの距離に拘わらず、表面に設けられている位置補正マークの実座標を画像計測カメラによって正しく計測することができる。一方、画像計測カメラの光軸が載置面に対して傾斜しているときには、画像計測カメラによって計測される位置補正マークの座標(画像上の見かけの座標)が載置面から基板の表面までの距離に応じて異なることとなる。このため、従来のインサーキットテスタには、画像計測カメラの光軸が載置面に対して傾斜している場合において、例えば、基板が湾曲して位置補正マークが載置面よりも上方に位置しているときには、位置補正マークの実座標を正しく計測することができず、プロービングポイントの設計座標を正確に補正することが困難となるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、プロービングポイントの設計座標を正確に補正し得る処理装置、基板検査装置、処理方法および基板検査方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の処理装置は、載置面に載置された基板の表面に設けられている標識を撮像する撮像部と、当該撮像部によって撮像された前記標識の画像に基づいて前記載置面に平行な座標平面上の当該標識の実座標を特定して当該実座標と当該標識の当該座標平面上の設計座標との第1の誤差を特定すると共に当該第1の誤差に基づいて前記表面に設けられているプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する特定処理を実行する処理部とを備えた処理装置であって、前記載置面に対向する対向位置に配置されて当該載置面に垂直な垂直方向に沿った当該対向位置から前記表面に規定されている規定点までの第1の距離を検出する検出部を備え、前記処理部は、前記特定処理において、前記第1の距離に基づいて前記載置面から前記標識までの前記垂直方向に沿った第2の距離を特定する工程と、前記垂直方向に対して前記撮像部の光軸が傾斜しているときの前記第2の距離の長短に応じて生じる前記座標平面上の第2の誤差で前記標識の前記実座標を修正する工程とを実行し、修正後の前記実座標を用いて前記第1の誤差を特定する。
また、請求項2記載の処理装置は、請求項1記載の処理装置において、前記処理部は、互いに異なる位置に規定されている前記標識および前記規定点を用いて前記特定処理を実行する。
また、請求項3記載の処理装置は、請求項1または2記載の処理装置において、前記処理部は、前記第1の距離に基づいて前記載置面から前記プロービングポイントまでの前記垂直方向に沿った第3の距離を特定する。
また、請求項4記載の基板検査装置は、請求項1から3のいずれかに記載の処理装置と、検査用のプローブを移動させてプロービングを行うプロービング機構と、当該プロービング機構を制御して前記処理装置によって特定された前記プロービングポイントの補正座標に前記プローブをプロービングさせる制御部と、前記プローブを介して入出力する電気信号に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えている。
また、請求項5記載の処理方法は、載置面に載置された基板の表面に設けられている標識を撮像した当該標識の画像に基づいて当該載置面に平行な座標平面上の当該標識の実座標を特定して当該実座標と当該標識の当該座標平面上の設計座標との第1の誤差を特定すると共に当該第1の誤差に基づいて前記表面に設けられているプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する特定処理を実行する処理方法であって、前記載置面に対向する対向位置から前記表面に規定されている規定点までの当該載置面に垂直な垂直方向に沿った第1の距離を検出し、前記特定処理において、前記第1の距離に基づいて前記載置面から前記標識までの前記垂直方向に沿った第2の距離を特定する工程と、前記標識を撮像した撮像部の光軸が前記垂直方向に対して傾斜しているときの前記第2の距離の長短に応じて生じる前記座標平面上の第2の誤差で前記標識の前記実座標を修正する工程とを実行し、修正後の前記実座標を用いて前記第1の誤差を特定する。
また、請求項6記載の基板検査方法は、請求項5記載の処理方法によって特定した前記プロービングポイントの実座標に検査用のプローブをプロービングさせ、前記プローブを介して入出力する電気信号に基づいて前記基板を検査する。
請求項1記載の処理装置、請求項4記載の基板検査装置、請求項5記載の処理方法、および請求項6記載の基板検査方法では、基板の規定点までの第1の距離を検出し、第1の距離に基づいて載置面から標識までの第2の距離を特定し、撮像部の光軸が傾斜しているときの第2の距離の長短に応じて生じる第2の誤差で標識の実座標を修正し、修正後の実座標を用いて特定した第1の誤差に基づいて基板のプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する。このため、この構成および方法によれば、撮像部の光軸が載置面に対して傾斜し、基板の変形(湾曲)等に起因して標識の第2の距離が、基板が変形していないときの標識の第2の距離と異なる場合においても、標識の正確な実座標を特定することができるため、標識の設計座標と実座標との第1の誤差を正確に特定することができる結果、プロービングポイントの設計座標を正確に補正した補正座標を特定することができる。したがって、この構成および方法によれば、プロービングポイントにプローブを確実にプロービングさせて、基板を正確に検査することができる。
また、請求項2記載の処理装置、および請求項4記載の基板検査装置では、互いに異なる位置に規定されている標識および規定点を用いて特定処理を実行する。つまり、この構成および方法によれば、基板の表面に形成されている互いに異なる導体パターン等を標識および規定点として用いることができる。このため、この構成および方法によれば、例えば、撮像画像において輪郭が明瞭となる形状の導体パターン等を標識として用い、検出部によって第1の距離を正確に検出が可能な部位として、基板の表面におけるレーザー光が反射し易い部位を規定点として用いることで、プロービングポイントの設計座標をより正確に補正することができる。また、この構成および方法では、互いに異なる位置に規定されている標識および規定点を用いるため、第1の距離を検出する際の検出部の位置と、標識を撮像する際の撮像部の位置とが異ならせることができる。したがって、この構成および方法によれば、第1の距離を検出する工程と標識を撮像する工程とを並行して行うことができる結果、検査効率を十分に向上させることができる。
また、請求項3記載の処理装置、および請求項4記載の基板検査装置によれば、載置面からプロービングポイントまでの垂直方向に沿った第3の距離を第1の距離に基づいて特定することにより、プロービングの際の垂直方向のプローブの移動量を第3の距離に基づいて調整することで、プローブをプロービングポイントに適正な押圧力でプロービングさせることができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 基板100の平面図である。 基板検査方法を説明する第1の説明図である。 基板検査方法を説明する第2の説明図である。 特定処理70のフローチャートである。
以下、本発明に係る処理装置、基板検査装置、処理方法および基板検査方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1に示す基板検査装置1の構成について説明する。基板検査装置1は、基板検査装置の一例であって、後述する基板検査方法に従い、例えば、図2に示す基板100を検査可能に構成されている。
ここで、基板100は、一例として、電気部品が搭載されていないベアボードであって、基板本体と、基板本体に形成された図外の導体パターンとを備えて構成されている。また、図2に示すように、基板100の表面101には、検査の際の基板100全体の位置ずれ、基板本体に対する導体パターンの位置ずれ、および基板100の設計上の形状に対する拡縮の状態等を特定するための複数のマーク(標識)M1〜M4(以下、区別しないときには「マークM」ともいう)が設けられている。また、同図に示すように、基板100の表面101には、後述する特定処理70において用いる検出ポイント(規定点)Pc1〜Pc5(以下、区別しないときには「検出ポイントPc」ともいう)が規定されている。この場合、この基板100では、マークMの位置と検出ポイントPcの位置とが互いに異なる位置に規定されている。さらに、同図に示すように、基板100の表面101に形成されている図外の導体パターン上には、基板100を検査する際に検査用のプローブをプロービングさせるプロービングポイントPp1,Pp2(以下、区別しないときには「プロービングポイントPp」ともいう)が規定されている。
また、基板検査装置1は、図1に示すように、載置台2、レーザー変位計3、第1移動機構4、カメラ5、第2移動機構6、プロービング機構7、記憶部8および処理部9を備えて構成されている。なお、レーザー変位計3、第1移動機構4、カメラ5、第2移動機構6、記憶部8および処理部9によって処理装置が構成される。また、この処理装置によって後述する特定処理70(本発明における処理方法に沿った処理:図4参照)が実行される。
載置台2は、図3,4に示すように、載置面2aに載置された基板100を図外のクランプ等で固定して保持可能に構成されている。
レーザー変位計3は、検出部に相当し、処理部9の制御に従い、図3に示すように、載置面2aに載置されている基板100の表面101に規定されている検出ポイントPcに対向する対向位置(載置台2の上方の位置)から検出ポイントPcまでの、載置面2aに垂直な垂直方向Dvに沿った距離L1(第1の距離)を検出する。
第1移動機構4は、処理部9の制御に従い、載置台2の上方において、載置台2の載置面2aに平行な方向に沿ってレーザー変位計3を移動させる。
カメラ5は、撮像部に相当し、処理部9の制御に従い、図4に示すように、載置面2aに載置されている基板100に設けられているマークMに対向する対向位置(載置台2の上方の位置)からマークMを撮像して、撮像データDgを出力する。
第2移動機構6は、処理部9の制御に従い、載置台2の上方において、載置台2の載置面2aに平行な方向に沿ってカメラ5を移動させる。
プロービング機構7は、処理部9の制御に従い、載置台2の載置面2aに平行な方向、および載置台2の載置面2aに垂直な垂直方向Dvに図外のプローブを移動させて、基板100の導体パターン上に規定されているプロービングポイントPpにプローブをプロービングさせる。
記憶部8は、基板100におけるマークMの設計上(理論上)の座標である設計座標Cdmを示すデータ、基板100における検出ポイントPcの設計上(理論上)の座標である設計座標Cdc、基板100におけるプロービングポイントPpの設計上の座標である設計座標Cdpを示すデータを含む基板データDbを記憶する。また、記憶部8は、処理部9によって実行される特定処理70において特定される後述する実座標Crm、誤差G1,G2、および補正座標Crpを示す各データを記憶する。この場合、各座標Cdm,Cdc,Crm,Crpは、載置台2の載置面2aに平行な座標平面Cp上の座標であるものとする。
処理部9は、各種の処理を実行すると共に、制御部として機能して、基板検査装置1を構成する各部を制御する。具体的には、処理部9は、第1移動機構4を制御して基板100の検出ポイントPcに対向する対向位置にレーザー変位計3を移動させる。また、処理部9は、レーザー変位計3を制御して検出ポイントPcの対向位置から検出ポイントPcまでの距離L1を検出させる。また、処理部9は、第2移動機構6を制御して基板100の各マークMに対向する対向位置にカメラ5を移動させる。また、処理部9は、カメラ5を制御してマークMの対向位置からマークMを撮像させる。さらに、処理部9は、図5に示す特定処理70を実行してプロービングポイントPpの設計座標Cdpを補正した補正座標Crpを特定する。また、処理部9は、プロービング機構7を制御して、特定処理70で特定したプロービングポイントPpの補正座標Crpにプローブをプロービングさせる。また、処理部9は、検査部として機能し、プローブを介して入出力する電気信号に基づいて基板100を検査する。
次に、基板検査装置1を用いて基板100を検査する基板検査方法、およびその際の各部の動作(処理部9の処理内容)について、図面を参照して説明する。なお、この基板検査装置1では、後述する特定処理70において用いるカメラ5の光軸Aoの傾斜角度θ(垂直方向Dvに対する角度:図4参照)が予め測定されて、既知の値となっているものとする。
まず、載置台2の載置面2aにおける予め決められた基準位置に基板100が位置するように載置面2aに基板100を載置し、次いで、図外のクランプで固定して載置台2に保持させる。
続いて、基板検査装置1に対して検査の開始を指示する。これに応じて、処理部9が、プロービングポイントPpの補正座標Crpを特定する特定処理70(図5参照)を実行する。この特定処理70では、処理部9は、まず、記憶部8から基板データDbを読み出す(ステップ71)。次いで、処理部9は、基板100に設けられている各検出ポイントPcの設計上(理論上)の座標である設計座標Cdcを基板データDbに基づいて特定する(ステップ72)。
続いて、処理部9は、距離L1の検出を行う(ステップ73)。具体的には、処理部9は、ステップ72で特定した各検出ポイントPcの中から1つの検出ポイントPc(例えば、検出ポイントPc5)を選択し、次いで、第1移動機構4を制御して、図3に示すように、検出ポイントPc5の設計座標Cdcに対向する対向位置(載置台2の上方の位置)にレーザー変位計3を移動させる。続いて、処理部9は、レーザー変位計3を制御して、設計座標Cdcの対向位置(レーザー変位計3の位置)から検出ポイントPcまでの垂直方向Dvに沿った距離L1を検出させる。また、処理部9は、レーザー変位計3によって検出された距離L1を示すデータを記憶部8に記憶させる。
次いで、処理部9は、全ての検出ポイントPcについての距離L1の検出が終了したか否かを判別する(ステップ74)。この時点では、全ての検出ポイントPcについての距離L1の検出が終了していないため、処理部9は、ステップ74においてその旨を判別し、続いて、上記したステップ73を実行して、新たな1つの検出ポイントPc(例えば、検出ポイントPc1)を選択し、検出ポイントPc1についての距離L1を検出させる。以下同様にして、処理部9は、全ての検出ポイントPcについての距離L1を検出させ、全ての検出ポイントPcについての距離L1の検出が終了したときには、ステップ74において、その旨を判別する。
次いで、処理部9は、基板100に設けられている各マークMの設計上の座標である設計座標Cdmを基板データDbに基づいて特定する(ステップ75)。続いて、処理部9は、距離L2(第2の距離)の特定を行う(ステップ76)。具体的には、処理部9は、各検出ポイントPcについての各距離L1を示すデータを記憶部8から読み出し、次いで、各距離L1に基づいて基板100の表面101の形状(図3参照)を特定する。続いて、処理部9は、載置台2の載置面2aから基板100の表面101における設計座標Cdmまでの距離L2(図4参照)を表面101の形状に基づいて(つまり各距離L1に基づいて)特定し、特定した距離L2を示すデータを記憶部8に記憶させる。
次いで、処理部9は、実座標Crmの特定を行う(ステップ77)。具体的には、処理部9は、各マークMの中から1つのマークM(例えば、マークM1)を選択し、続いて、第2移動機構6を制御して、図4に示すように、マークM1の設計座標Cdmに対向する対向位置(載置台2の上方の位置)にカメラ5を移動させ、次いで、カメラ5を制御して、設計座標Cdmの対向位置からマークMを撮像させる。この際に、カメラ5は、マークM1の撮像画像についての撮像データDgを出力する。続いて、処理部9は、カメラ5によって撮像されたマークM1の撮像画像(撮像データDg)に基づいてマークM1が実際に位置する座標である実座標Crmを特定する。この場合、処理部9は、例えば、撮像画像内のマークMの中心にカメラ5の光軸Aoが位置したときのカメラ5の位置から実座標Crmを特定する。また、処理部9は、特定した実座標Crmを示すデータを記憶部8に記憶させる。
次いで、処理部9は、全てのマークMについての実座標Crmの特定が終了したか否かを判別する(ステップ78)。この時点では、全てのマークMについての実座標Crmの特定が終了していないため、処理部9は、ステップ78においてその旨を判別し、続いて、上記したステップ77を実行して、新たな1つのマークM(例えば、マークM2)を選択し、マークM2についての実座標Crmを特定する。以下、同様にして、処理部9は、全てのマークMについての実座標Crmを特定し、全てのマークMについての実座標Crmの特定が終了したときには、ステップ78において、その旨を判別する。
次いで、処理部9は、実座標Crmの修正を行う(ステップ79)。ここで、カメラ5の光軸Aoが載置台2の載置面2aに対して垂直である(光軸Aoの方向が垂直方向Dvと一致している)ときには、カメラ5の光軸AoがマークMの中心に位置したときの座標平面Cpにおけるカメラ5の座標が、載置面2aからマークMまでの距離L2に拘わらず変化しないため、距離L2に拘わらずカメラ5によって撮像された撮像画像に基づいてマークMの実座標Crmを正しく特定することができる。
一方、図4に示すように、カメラ5の光軸Aoが載置面2aに対して傾斜している(光軸Aoの方向が垂直方向Dvと一致していない)ときには、撮像画像に基づいて特定したマークMの実座標Crmに、距離L2の長短に応じた誤差が生じることがある。具体的には、同図に示すように、検査対象の基板100が変形(湾曲)していて、検査対象の基板100におけるマークMの距離L2と、変形していない基板100(同図に破線で示す基板100:以下、「比較用の基板100」ともいう)におけるマークMの距離L2(以下、この距離L2を「基準の距離L2」ともいう)とが異なる場合を想定する。この場合には、同図に示すように、光軸Ao(同図に破線で示す光軸Ao)が比較用の基板100のマークMの中心に位置したときのカメラ5(同図に破線で示すカメラ5)の位置と、光軸Ao(同図に実線で示す光軸Ao)が検査対象の基板100のマークMの中心に位置したときのカメラ5(同図に実線で示すカメラ5)の位置との間に誤差G2(第2の誤差)が生じ、この誤差G2は、マークMの距離L2の長短に応じて異なることとなる。したがって、実座標Crmを正確なものとするためには、マークMの距離L2の長短に応じた誤差G2で実座標Crmを修正する必要がある。処理部9は、この実座標Crmの修正を行う際には、ステップ79で特定したマークMの距離L2と基準の距離L2との差分値、およびカメラ5の光軸Aoの傾斜角度θに基づいて誤差G2を算出し、この誤差G2をステップ77で特定した実座標Crmに加算、または実座標Crmから減算することによって実座標Crmを修正する。また、処理部9は、修正した実座標Crmを示すデータを記憶部8に記憶(上書き)させる。
続いて、処理部9は、各マークMの設計座標Cdmと実座標Crmとの誤差G1(第1の誤差)を特定して、誤差G1を示すデータを記憶部8に記憶させる(ステップ80)。次いで、処理部9は、プロービングポイントPpの設計座標Cdpを基板データDbに基づいて特定する(ステップ81)。
続いて、処理部9は、補正座標Crpの特定を行う(ステップ82)。具体的には、処理部9は、任意の座標における誤差を求める数式(関数)を、ステップ80で特定した各マークMについての誤差G1を用いて作成する。この場合、処理部9は、一例として、平行移動量および線形変換のパラメータ(拡大縮小、剪断、回転)を含む座標変換式、具体的には、アフィン変換式やヘルマート変換式を誤差を求める数式として作成する。なお、アフィン変換式やヘルマート変換式の作成方法については公知の技術のため、詳細な説明を省略する。次いで、処理部9は、作成した数式にプロービングポイントPpの設計座標Cdpを代入して、そのプロービングポイントPpにおける誤差を算出する。続いて、その誤差を設計座標Cdpに加算、または設計座標Cdpから減算することによって補正した座標を補正座標Crpとして特定する。次いで、処理部9は、補正座標Crpを示すデータを記憶部8に記憶させる。
続いて、処理部9は、距離L3(第3の距離)の特定を行う(ステップ83)。具体的には、処理部9は、上記したステップ76で実行した処理と同様にして、各検出ポイントPcについての各距離L1に基づいて形状を特定した基板100の表面101におけるプロービングポイントPpまでの載置面2aからの垂直方向Dvに沿った距離L3(図4参照)を特定する。次いで、処理部9は、距離L3を示すデータを記憶部8に記憶させて、特定処理70を終了する。
続いて、処理部9は、検査処理を実行する。この検査処理では、処理部9は、基板100におけるプロービングポイントPpの補正座標Crpを示すデータ、およびプロービングポイントPpの距離L3を示すデータを記憶部8から読み出す。次いで、処理部9は、プロービング機構7を制御して、補正座標Crpの対向位置(載置台2の上方)にプローブを移動させ、続いて、距離L3に対応する位置にプローブを移動(降下)させる(つまり、距離L3に応じて調整した移動量でプローブを移動させる)ことによってプロービングポイントPpにプローブをプロービングさせる。この場合、設計座標Cdpを補正座標Crpに補正することで、プロービングポイントPpにプローブを確実にプロービングさせることが可能となっている。また、載置台2の載置面2aからプロービングポイントPpまでの垂直方向Dvに沿った距離L3を特定することで、適正な押圧力でプローブをプロービングポイントPpにプロービングさせることが可能となっている。
次いで、処理部9は、プローブを介して入出力する電気信号に基づいて基板100についての電気的な検査を行う。続いて、処理部9は、同様にして、他のプロービングポイントPpにプローブをプロービングさせて検査を行い、全てのプロービングポイントPpにプローブをプロービングさせての検査が終了したときに、検査処理を終了する。
このように、この処理装置、基板検査装置1、処理方法および基板検査方法では、基板100の検出ポイントPcまでの距離L1を検出し、距離L1に基づいて載置面2aからマークMまでの距離L2を特定し、カメラ5の光軸Aoが傾斜しているときの距離L2の長短に応じて生じる誤差G2でマークMの実座標Crmを修正し、修正後の実座標Crmを用いて特定した誤差G1に基づいて基板100のプロービングポイントPpの設計座標Cdpを補正して補正座標Crpを特定する。このため、この構成および方法によれば、カメラ5の光軸Aoが載置面2aに対して傾斜し、基板100の変形(湾曲)等に起因してマークMの距離L2が、基板100が変形していないときのマークMの距離L2と異なる場合においても、正確な実座標Crmを特定することができるため、設計座標Cdmと実座標Crmとの誤差G1を正確に特定することができる結果、プロービングポイントPpの設計座標Cdpを正確に補正した補正座標Crpを特定することができる。したがって、この構成および方法によれば、プロービングポイントPpにプローブを確実にプロービングさせて、基板100を正確に検査することができる。
また、この処理装置、基板検査装置1、処理方法および基板検査方法では、互いに異なる位置に規定されているマークMおよび検出ポイントPcを用いて特定処理を実行する。つまり、この構成および方法によれば、基板100の表面101に形成されている互いに異なる導体パターン等をマークMおよび検出ポイントPcとして用いることができる。このため、この構成および方法によれば、例えば、撮像画像において輪郭が明瞭となる形状の導体パターン等をマークMとして用い、レーザー変位計3によって距離L1を正確に検出が可能な部位として、基板100の表面101におけるレーザー光が反射し易い部位を検出ポイントPcとして用いることで、プロービングポイントPpの設計座標Cdpをより正確に補正することができる。また、この構成および方法では、互いに異なる位置に規定されているマークMおよび検出ポイントPcを用いるため、距離L1を検出する際のレーザー変位計3の位置と、マークMを撮像する際のカメラ5の位置とが異ならせることができる。したがって、この構成および方法によれば、距離L1を検出する工程とマークMを撮像する工程とを並行して行うことができる結果、検査効率を十分に向上させることができる。
また、この処理装置、基板検査装置1、処理方法および基板検査方法によれば、載置台2の載置面2aからプロービングポイントPpまでの垂直方向Dvに沿った距離L3を距離L1に基づいて特定することにより、プロービングの際の垂直方向Dvのプローブの移動量を距離L3に基づいて調整することで、プローブをプロービングポイントPpに適正な押圧力でプロービングさせることができる。
なお、処理装置、基板検査装置1、処理方法および基板検査方法は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、互いに異なる位置に規定されているマークMおよび検出ポイントPcを用いて特定処理を実行する例について上記したが、マークMの位置を検出ポイントPcに規定する、つまりマークMと検出ポイントPcとを兼用する構成および方法を採用することもできる。
また、特定処理70において特定した距離L3に応じて調整した移動量でプローブを移動(下降)させる例について上記したが、距離L3を特定する処理を省略して、距離L3に応じて移動量を調整することなく、予め決められた移動量でプローブを移動(下降)させる構成および方法を採用することもできる。
また、レーザー変位計3を検出部として用いる例について上記したが、距離計や測長計などのレーザー変位計3以外の機器を検出部として用いて、距離L1を検出する構成を採用することもできる。この場合、距離L1を検出する検出方式は、レーザー光を用いるレーザー式に限らず、LED光を用いるLED式でもよいし、超音波を用いる超音波式でもよい。
1 基板検査装置
2 載置台
2a 載置面
3 レーザー変位計
5 カメラ
7 プロービング機構
9 処理部
70 特定処理
100 基板
101 表面
Ao 光軸
Cdm 設計座標
Cdp 設計座標
Cp 座標平面
Crm 実座標
Crp 補正座標
Dg 撮像データ
Dv 垂直方向
G1 誤差
G2 誤差
L1 距離
L2 距離
L3 距離
M1〜M4 マーク
Pp1,Pp2 プロービングポイント

Claims (6)

  1. 載置面に載置された基板の表面に設けられている標識を撮像する撮像部と、当該撮像部によって撮像された前記標識の画像に基づいて前記載置面に平行な座標平面上の当該標識の実座標を特定して当該実座標と当該標識の当該座標平面上の設計座標との第1の誤差を特定すると共に当該第1の誤差に基づいて前記表面に設けられているプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する特定処理を実行する処理部とを備えた処理装置であって、
    前記載置面に対向する対向位置に配置されて当該載置面に垂直な垂直方向に沿った当該対向位置から前記表面に規定されている規定点までの第1の距離を検出する検出部を備え、
    前記処理部は、前記特定処理において、前記第1の距離に基づいて前記載置面から前記標識までの前記垂直方向に沿った第2の距離を特定する工程と、前記垂直方向に対して前記撮像部の光軸が傾斜しているときの前記第2の距離の長短に応じて生じる前記座標平面上の第2の誤差で前記標識の前記実座標を修正する工程とを実行し、修正後の前記実座標を用いて前記第1の誤差を特定する処理装置。
  2. 前記処理部は、互いに異なる位置に規定されている前記標識および前記規定点を用いて前記特定処理を実行する請求項1記載の処理装置。
  3. 前記処理部は、前記第1の距離に基づいて前記載置面から前記プロービングポイントまでの前記垂直方向に沿った第3の距離を特定する請求項1または2記載の処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の処理装置と、検査用のプローブを移動させてプロービングを行うプロービング機構と、当該プロービング機構を制御して前記処理装置によって特定された前記プロービングポイントの補正座標に前記プローブをプロービングさせる制御部と、前記プローブを介して入出力する電気信号に基づいて前記基板を検査する検査部とを備えている基板検査装置。
  5. 載置面に載置された基板の表面に設けられている標識を撮像した当該標識の画像に基づいて当該載置面に平行な座標平面上の当該標識の実座標を特定して当該実座標と当該標識の当該座標平面上の設計座標との第1の誤差を特定すると共に当該第1の誤差に基づいて前記表面に設けられているプロービングポイントの設計座標を補正して補正座標を特定する特定処理を実行する処理方法であって、
    前記載置面に対向する対向位置から前記表面に規定されている規定点までの当該載置面に垂直な垂直方向に沿った第1の距離を検出し、
    前記特定処理において、前記第1の距離に基づいて前記載置面から前記標識までの前記垂直方向に沿った第2の距離を特定する工程と、前記標識を撮像した撮像部の光軸が前記垂直方向に対して傾斜しているときの前記第2の距離の長短に応じて生じる前記座標平面上の第2の誤差で前記標識の前記実座標を修正する工程とを実行し、修正後の前記実座標を用いて前記第1の誤差を特定する処理方法。
  6. 請求項5記載の処理方法によって特定した前記プロービングポイントの実座標に検査用のプローブをプロービングさせ、前記プローブを介して入出力する電気信号に基づいて前記基板を検査する基板検査方法。
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