JP6899226B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6899226B2
JP6899226B2 JP2017015361A JP2017015361A JP6899226B2 JP 6899226 B2 JP6899226 B2 JP 6899226B2 JP 2017015361 A JP2017015361 A JP 2017015361A JP 2017015361 A JP2017015361 A JP 2017015361A JP 6899226 B2 JP6899226 B2 JP 6899226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
mounting
edge
semiconductor element
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017015361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018125372A (ja
Inventor
忠宏 岡▲崎▼
忠宏 岡▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2017015361A priority Critical patent/JP6899226B2/ja
Publication of JP2018125372A publication Critical patent/JP2018125372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6899226B2 publication Critical patent/JP6899226B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48245Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • H01L2224/48247Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic connecting the wire to a bond pad of the item
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73265Layer and wire connectors

Landscapes

  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Description

本発明は、金属製のリードから端子が構成された表面実装型の半導体装置に関する。
特許文献1に開示されているように、端子が金属製のリードから構成された表面実装型の半導体装置が知られている。当該半導体装置は、ダイボンドパッドを有する第1リード(符号5のリード)と、ダイボンドパッドに搭載された半導体素子(符号13の半導体チップ)と、ワイヤボンドパッドを有する第2リード(符号7のリード)と、合成樹脂製のケース(符号11のパッケージ)を備える。第1リードおよび第2リードが、当該半導体装置の端子である。また、半導体素子は、ケースに形成された凹部に収容された構成となっている。さらに、当該半導体装置では、半導体素子と第2リードのワイヤボンドパッドとを接続するボンディングワイヤが設けられ、ケースの凹部には透光性樹脂が充填されている。第1リードおよび第2リードは、ともに同一の導電性基材(金属板材)に対して打抜き加工を施すことにより形成される。ケースから外部に露出した第1リードおよび第2リードの部分は、ともにL字状の曲げ加工(フォーミング)が施されている。
ここで、第1リードおよび第2リードを打抜き加工により形成した場合、パンチを押し当てた導電性基材の面とは反対側に位置する面の縁には、バリが形成される。また、パンチを押し当てた導電性基材の面の縁には、ダレが形成される。当該半導体装置を回路基板に実装する際、第1リードおよび第2リードにおいて、実装面(回路基板に対向する第1リードおよび第2リードの面)の縁にバリが形成されていると、当該バリの突出高さが高くなるとはんだの付着が阻害される。このため、回路基板に対する当該半導体装置の実装性が低下することが懸念される。
そこで、当該半導体装置の実装性を確保するため、第1リードおよび第2リードにおいて、縁にダレが形成された面を実装面とした場合、第1リードおよび第2リードの構成上、縁にダレが形成されたダイボンドパッドの面に半導体素子が搭載される。ダレの周辺は曲面部となるため、半導体素子が搭載されるダイボンドパッドの面のうち、ダレの影響により平面部の面積割合が小さくなる。このため、第1リード(ダイボンドパッド)に対する半導体素子の接合性が低下することが懸念される。
特開2006−203052号公報
本発明は上述の事情に鑑み、回路基板に対する実装性と、リードに対する半導体素子の接合性との双方の向上を図った半導体装置およびその製造方法を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される半導体装置は、半導体素子と、前記半導体素子の厚さ方向において互いに反対側を向く第1実装面と第1実装裏面を有し、かつ前記第1実装面が回路基板に対向する第1端子部と、前記第1実装裏面と同一方向を向き、かつ前記半導体素子が搭載された搭載面を有するとともに、前記半導体素子の厚さ方向において前記第1端子部から離間して配置された第1パッド部と、前記第1端子部から前記半導体素子の厚さ方向に起立し、かつ前記第1パッド部を支持する第1支持部と、を有し、かつ一体成形された第1リードと、を備え、前記第1端子部の前記第1実装裏面の縁と、前記第1パッド部の前記搭載面の縁と、には、ともにバリが形成されていることを特徴としている。
本発明の実施において好ましくは、前記第1端子部の前記第1実装裏面の縁に形成されたバリの突出高さは、前記第1パッド部の前記搭載面の縁に形成されたバリの突出高さよりも低い。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子の厚さ方向において互いに反対側を向く第2実装面と第2実装裏面を有し、かつ前記第2実装面が回路基板に対向する第2端子部と、前記第2実装裏面と同一方向を向く接続面を有し、かつ前記半導体素子の厚さ方向において前記第2端子部から離間して配置された第2パッド部と、前記第2端子部から前記半導体素子の厚さ方向に起立し、かつ前記第2パッド部を支持する第2支持部と、を有するとともに、平面視において前記第1リードから離間して配置され、かつ一体成形された第2リードをさらに備え、前記第2端子部の前記第2実装裏面の縁と、前記第2パッド部の前記接続面の縁と、には、ともにバリが形成されている。
本発明の実施において好ましくは、前記第2端子部の前記第2実装裏面の縁に形成されたバリの突出高さは、前記第2パッド部の前記接続面の縁に形成されたバリの突出高さよりも低い。
本発明の実施において好ましくは、前記第1支持部は、前記第1端子部の前記第1実装裏面につながる第1内側面を有し、前記第2支持部は、前記第2端子部の前記第2実装裏面につながる第2内側面を有し、前記第1内側面および前記第2内側面は、互いに対向している。
本発明の実施において好ましくは、前記第1支持部の前記第1内側面の縁と、前記第2支持部の前記第2内側面の縁と、には、ともにバリが形成されている。
本発明の実施において好ましくは、前記第1リードおよび前記第2リードは、ともに同一の導電性基材から構成される。
本発明の実施において好ましくは、前記導電性基材は、Cuを主成分とする合金から構成される。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、前記第1パッド部の前記搭載面と同一方向を向く素子主面を有し、前記素子主面と前記第2パッド部の前記接続面とを接続するボンディングワイヤをさらに備える。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、前記素子主面とは反対側を向く素子裏面を有し、前記素子裏面と前記第1パッド部の前記搭載面との間に介在する導電性を有する接合層をさらに備える。
本発明の実施において好ましくは、前記第1パッド部の前記搭載面および前記第2パッド部の前記接続面を覆う内装めっき層が形成されている。
本発明の実施において好ましくは、前記内装めっき層は、Agから構成される。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、発光ダイオードである。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子の前記素子主面と同一方向を向く頂面を有するとともに、前記頂面から窪み、かつ前記半導体素子を収容する凹部が形成された合成樹脂製のケースをさらに備える。
本発明の実施において好ましくは、前記凹部は、前記ケースの前記頂面に対して平行に配置された底面と、前記底面と前記頂面とを連結し、かつ前記半導体素子を囲む内周面と、を有し、前記内周面は、前記底面に対して傾斜している。
本発明の実施において好ましくは、前記ケースの前記底面から、前記第1パッド部の前記搭載面および前記第2パッド部の前記接続面のそれぞれ一部ずつが露出している。
本発明の実施において好ましくは、前記凹部は、透光性を有する封止樹脂により充填されている。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子は、ダイオードである。
本発明の実施において好ましくは、前記半導体素子と、前記第1パッド部および前記第2パッド部と、を覆う封止樹脂をさらに備える。
本発明の実施において好ましくは、前記第1支持部は、前記第1端子部の前記第1実装面につながる第1外側面を有し、前記第2支持部は、前記第2端子部の前記第2実装面につながる第2外側面を有し、前記第1外側面および前記第2外側面は、ともに外部に露出している。
本発明の実施において好ましくは、前記第1端子部の前記第1実装面および前記第1支持部の前記第1外側面と、前記第2端子部の前記第2実装面および前記第2支持部の前記第2外側面と、を覆う外装めっき層が形成されている。
本発明の実施において好ましくは、前記外装めっき層は、Agから構成される。
本発明の第2の側面によって提供される半導体装置の製造方法は、厚さ方向において互いに反対側を向く表面および裏面を有する導電性基材に、第1パッド部および前記第1パッド部を支持する第1支持部を有する第1導電部材と、前記第1導電部材に離間し、かつ前記第1パッド部の近傍に位置する第2パッド部および前記第2パッド部を支持する第2支持部を有する第2導電部材と、をともに打抜き加工により形成する工程と、前記第1パッド部の前記表面に半導体素子を搭載する工程と、前記半導体素子と前記第2パッド部の前記表面とを接続するボンディングワイヤを形成する工程と、を備える半導体装置の製造方法であって、前記第1導電部材および前記第2導電部材を形成する工程は、前記導電性基材の前記裏面からパンチを押し当てる第1加工と、前記導電性基材の前記表面からパンチを押し当てる第2加工と、を含み、前記第1加工により前記第1パッド部および前記第2パッド部が形成され、前記第2加工により前記第1支持部および前記第2支持部が形成されることを特徴とする。
本発明の実施において好ましくは、前記第1導電部材および前記第2導電部材を形成する工程では、前記第1加工を行った後に前記第2加工を行う。
本発明の実施において好ましくは、前記第2加工においては、形成された前記第1パッド部および前記第2パッド部をダイおよびストリッパにより挟んだ状態で前記第1支持部および前記第2支持部を形成する。
本発明にかかる半導体装置は、回路基板に対向する第1リードの第1端子部の第1実装面と反対側を向く第1実装裏面の縁には、バリが形成されている。この場合、第1実装面の縁には、バリが形成されていない。このような構成をとることによって、当該半導体装置を回路基板に実装する際、第1実装面へのはんだの付着がバリにより阻害されないため、回路基板に対する当該半導体装置の実装性が向上する。また、半導体素子が搭載される第1リードの第1パッド部の搭載面の縁には、バリが形成されている。このような構成をとることによって、搭載面における平面部の面積割合が大きくなり、第1リードに対する半導体素子の接合性が向上する。したがって、本発明にかかる半導体装置によれば、回路基板に対する実装性と、リードに対する半導体素子の接合性との双方の向上を図ることが可能となる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、第1リードに対応する第1導電部材は、第1加工および第2加工を含む打抜き加工により形成される。第1加工では、導電性基材の裏面からパンチを押し当てることによって、第1パッド部が形成される。第2加工では、導電性基材の表面からパンチを押し当てることによって、第1端子部が形成される。このような製造方法をとることによって、第1端子部の第1実装裏面の縁と、第1パッド部の搭載面との双方にバリを形成することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態にかかる半導体装置の斜視図(封止樹脂を透過)である。 図1に示す半導体装置の平面図(封止樹脂を透過)である。 図1に示す半導体装置の底面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図2のV−V線に沿う断面図である。 図1に示す半導体装置の第1端子部(第1リード)の拡大断面図である。 図1に示す半導体装置の第1パッド部(第1リード)の拡大断面図である。 図1に示す半導体装置の第2端子部(第2リード)の拡大断面図である。 図1に示す半導体装置の第2パッド部(第2リード)の拡大断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。 図10に示す製造工程に対応する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する平面図である。 図12に示す製造工程に対応する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体装置の斜視図である。 図20に示す半導体装置の平面図である。 図21のXXII−XXII線に沿う断面図である。 図21のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。
本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について、添付図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図9に基づき、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置A10について説明する。半導体装置A10は、半導体素子11、接合層12、第1リード2、第2リード3、ボンディングワイヤ4およびケース5を備える。
図1は、半導体装置A10の斜視図である。図2は、半導体装置A10の平面図である。図1および図2は、理解の便宜上、封止樹脂6を透過している。図3は、半導体装置A10の底面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図2のV−V線に沿う断面図である。図6は、後述する半導体装置A10の第1端子部21(第1リード2)の部分拡大図である。図7は、後述する半導体装置A10の第1パッド部22(第1リード2)の部分拡大図である。図8は、後述する半導体装置A10の第2端子部31(第2リード3)の部分拡大図である。図9は、後述する半導体装置A10の第2パッド部32(第2リード3)の部分拡大図である。図6〜図9は、いずれも後述する第2方向Yに沿った断面図である。
これらの図に示す半導体装置A10は、回路基板に表面実装されるSOP(Small Outline Package)形式のLEDパッケージである。図1および図2に示すように、半導体装置A10の半導体素子11の厚さ方向Z視(以下「平面視」という。)の形状は、矩形状である。ここで、説明の便宜上、半導体素子11の厚さ方向Zに対して直角である半導体装置A10の長辺方向を第1方向Xと呼ぶ。また、半導体素子11の厚さ方向Zおよび第1方向Xに対していずれも直角である半導体装置A10の短辺方向を第2方向Yと呼ぶ。
半導体素子11は、半導体装置A10の機能の中枢となる部分である。本実施形態にかかる半導体素子11は、発光ダイオード(LED)である。半導体素子11は、たとえばpn接合により複数の半導体層が互いに積層された発光素子である。半導体装置A10に電流が流れると、半導体素子11が発光する。積層された当該半導体層を構成する物質に応じて、半導体素子11は青色光、赤色光または緑色光などを発する。図4および図5に示すように、半導体素子11は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く素子主面111および素子裏面112を有する。素子主面111と素子裏面112との間には、発光層(図示略)が形成され、半導体素子11は当該発光層より光を発する。たとえば青色光を発する場合、半導体素子11の主たる材料はGaN(窒化ガリウム)で、当該発光層にInGaN(窒化インジウムガリウム)が使用される。また、素子主面111の一部はp側電極(アノード)であり、当該p側電極にボンディングワイヤ4が接続されている。当該p側電極は、ボンディングワイヤ4を介して第2リード3に導通する。また、素子裏面112はn側電極(カソード)である。当該n側電極は、接合層12を介して第1リード2に導通する。
接合層12は、図2、図4および図5に示すように、半導体素子11の素子裏面112と、後述する第1リード2の第1パッド部22の搭載面221との間に介在する部分である。接合層12は、たとえばAgを含むエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂(いわゆるAgペースト)など、導電性を有する材料から構成される。接合層12によって、半導体素子11はダイボンディングにより後述する第1リード2の第1パッド部22の搭載面221に搭載されている。
第1リード2は、図1〜図5に示すように、半導体素子11を搭載し、かつ半導体装置A10の実装の際にカソード端子となる導電部材である。第1リード2は、後述する導電性基材80から構成される。本実施形態にかかる導電性基材80は、Cuを主成分とする合金から構成される。第1リード2は、厚さ100〜200μmの導電性基材80を一体成形したものである。第1リード2は、第1端子部21、第1パッド部22および第1支持部23を有する。
図3および図4に示すように、第1端子部21は、半導体装置A10の外部に露出し、かつ平面視の形状が矩形状の部分である。半導体装置A10の実装の際、第1端子部21がカソード端子となる。第1端子部21は、はんだを介して回路基板に形成された配線パターンに導通する。第1端子部21は、半導体素子11の厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く第1実装面211および第1実装裏面212を有する。半導体装置A10を実装したとき、第1実装面211が回路基板に対向する。第1実装裏面212は、半導体素子11の素子主面111と同一方向を向く面であり、ケース5に対向している。
図6に示すように、第1端子部21の第1実装面211の縁には、突出高さΔh21のバリ291が形成されている。突出高さΔh21は、5〜10μmである。また、第1端子部21の第1実装裏面212の縁には、滑らかな曲面をなすダレ292が形成されている。
図2、図4および図5に示すように、第1パッド部22は、半導体素子11の厚さ方向Zにおいて第1端子部21から離間し、かつ第1端子部21に平行に配置された部分である。第1パッド部22の一部は、ケース5に覆われている。第1パッド部22は、半導体素子11の厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く搭載面221および第1パッド裏面222を有する。搭載面221は、半導体素子11の素子主面111および第1端子部21の第1実装裏面212と同一方向を向き、かつ半導体素子11が搭載される面である。第1パッド裏面222は、第1端子部21の第1実装面211と同一方向を向き、かつ全面がケース5に接する面である。
図4および図5に示すように、本実施形態では、第1パッド部22の搭載面221を覆う金属薄膜層である内装めっき層28が形成されている。本実施形態にかかる内装めっき層28は、Agから構成される。なお、内装めっき層28の構成は、互いに積層されたNi層およびAg層であってもよい。この場合、当該Ni層が搭載面221に接する。
図7に示すように、第1パッド部22の搭載面221の縁には、突出高さΔh22のバリ293が形成されている。本実施形態では、突出高さΔh22は、第1端子部21の第1実装裏面212に形成されたバリ291の突出高さΔh21よりも低く設定されている。また、第1パッド部22の第1パッド裏面222の縁には、滑らかな曲面をなすダレ294が形成されている。
図2〜図4に示すように、第1支持部23は、第1端子部21から半導体素子11の厚さ方向Zに起立し、かつ第1パッド部22を支持する部分である。第1支持部23は、第1外側面231および第1内側面232を有する。第1外側面231は、第1端子部21の第1実装面211につながり、かつ半導体装置A10の外部に露出する面である。第1内側面232は、第1端子部21の第1実装裏面212につながり、かつケース5に対向する面である。
第1支持部23の第1内側面232の縁には、図6に示す第1端子部21の第1実装裏面212の縁と同様のバリ291が形成されている。また、第1支持部23の第1外側面231の縁には、図6に示す第1端子部21の第1実装面211と同様のダレ292が形成されている。
第2リード3は、図1〜図5に示すように、平面視において第1リード2から第1方向Xに離間して配置され、かつ半導体装置A10の実装の際にアノード端子となる導電部材である。第2リード3は、後述する導電性基材80から構成される。したがって、第1リード2および第2リード3は、ともに同一の導電性基材80から構成される。このため、第2リード3の厚さは、第1リード2の厚さと同一である。また、第2リード3は、第1リード2と同様に導電性基材80を一体成形したものである。第2リード3は、第2端子部31、第2パッド部32および第2支持部33を有する。
図3および図4に示すように、第2端子部31は、半導体装置A10の外部に露出し、かつ平面視の形状が矩形状の部分である。半導体装置A10の実装の際、第2端子部31がアノード端子となる。第2端子部31は、はんだを介して回路基板に形成された配線パターンに導通する。第2端子部31は、半導体素子11の厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く第2実装面311および第2実装裏面312を有する。半導体装置A10を実装したとき、第2実装面311が回路基板に対向する。第2実装裏面312は、半導体素子11の素子主面111と同一方向を向く面であり、ケース5に対向している。
図8に示すように、第2端子部31の第2実装面311の縁には、突出高さΔh31のバリ391が形成されている。突出高さΔh31は、5〜10μmである。また、第2端子部31の第2実装裏面312の縁には、滑らかな曲面をなすダレ392が形成されている。
図2、図4および図5に示すように、第2パッド部32は、半導体素子11の厚さ方向Zにおいて第2端子部31から離間し、かつ第2端子部31に平行に配置された部分である。第2パッド部32の一部は、ケース5に覆われている。本実施形態では、半導体素子11が搭載された第1パッド部22の部分が、第2方向Yの両側から第2パッド部32に挟まれた状態となっている。第2パッド部32は、半導体素子11の厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く接続面321および第2パッド裏面322を有する。接続面321は、半導体素子11の素子主面111および第2端子部31の第2実装裏面312と同一方向を向き、かつボンディングワイヤ4が接続される面である。第2パッド裏面322は、第2端子部31の第2実装面311と同一方向を向き、かつ全面がケース5に接する面である。
図4および図5に示すように、本実施形態では、第2パッド部32の接続面321を覆う金属薄膜層である内装めっき層38が形成されている。内装めっき層38は、先述した内装めっき層28の構成と同一であり、本実施形態では、Agから構成される。なお、内装めっき層38の構成は、互いに積層されたNi層およびAg層であってもよい。この場合、当該Ni層が接続面321に接する。
図9に示すように、第2パッド部32の接続面321の縁には、突出高さΔh32のバリ393が形成されている。本実施形態では、突出高さΔh32は、第2端子部31の第2実装裏面312に形成されたバリ391の突出高さΔh31よりも低く設定されている。また、第2パッド部32の第2パッド裏面322の縁には、滑らかな曲面をなすダレ394が形成されている。
図2〜図4に示すように、第2支持部33は、第2端子部31から半導体素子11の厚さ方向Zに起立し、かつ第2パッド部32を支持する部分である。第2支持部33は、第2外側面331および第2内側面332を有する。第2外側面331は、第2端子部31の第2実装面311につながり、かつ半導体装置A10の外部に露出する面である。第2内側面332は、第2端子部31の第2実装裏面312につながり、かつケース5に対向する面である。本実施形態では、第2内側面332および第1支持部23の第1内側面232は、互いに対向している。
第2支持部33の第2内側面332の縁には、図8に示す第2端子部31の第2実装裏面312の縁と同様のバリ391が形成されている。また、第2支持部33の第2外側面331の縁には、図8に示す第2端子部31の第2実装面311と同様のダレ392が形成されている。
ボンディングワイヤ4は、図1、図2および図4に示すように、半導体素子11の素子主面111の一部であるp側電極と、第2パッド部32の接続面321(第2リード3)とを接続する金属配線である。ボンディングワイヤ4は、たとえばAuから構成される。
ケース5は、図1〜図5に示すように、半導体素子11およびボンディングワイヤ4を収容する部材である。ケース5は、白色の合成樹脂製であり、たとえばビスマレイミドトリアジン樹脂(BTレジン)、ポリフタルアミド(PPA)またはポリカーボネートなどの、機械的強度が高く、かつ耐熱性に優れた合成樹脂から構成される。ケース5は、頂面51を有する。また、ケース5には、凹部52が形成されている。
図2、図4および図5に示すように、頂面51は、半導体素子11の素子主面111と同一方向を向く平坦面である。また、図2、図4および図5に示すように、凹部52は、頂面51から窪み、かつ半導体素子11およびボンディングワイヤ4を収容する中空領域である。凹部52は、底面521および内周面522を有する。凹部52は、底面521および内周面522を有する。図4および図5に示すように、底面521は、頂面51に対して平行に配置され、かつ外縁が円形状をなす面である。底面521から、第1パッド部22の搭載面221および第2パッド部32の接続面321のそれぞれ一部ずつが露出している。図2、図4および図5に示すように、内周面522は、底面521の外縁と頂面51の内縁とを連結し、かつ半導体素子11を囲む面である。内周面522は、底面521に対して傾斜している。このため、凹部52の形状は、円錐台状である。
図4および図5に示すように、封止樹脂6は、ケース5の凹部52に充填され、かつ半導体素子11を覆う部材である。封止樹脂6は、透光性を有する合成樹脂であり、たとえばシリコーン樹脂である。封止樹脂6には、蛍光体(図示略)が含有されていてもよい。たとえば、半導体素子11が青色光を発する場合、黄色の当該蛍光体を封止樹脂6に含有させることによって、半導体装置A10から白色光が出射される。また、半導体素子11が紫色の近紫外線を発する場合、赤色、青色および緑色の3色の当該蛍光体を封止樹脂6に含有させることによって、半導体装置A10から演色性が高い白色光が出射される。
図4および図5に示すように、外装めっき層7は、第1端子部21の第1実装面211および第1支持部23の第1外側面231と、第2端子部31の第2実装面311および第2支持部33の第2外側面331とを覆う金属薄膜層である。外装めっき層7は、Agから構成される。なお、外装めっき層7は、Ag層と、当該Ag層を覆うPd層とにより積層されたものでもよい。なお、本実施形態では、外装めっき層7は、さらに第1端子部21の第1実装裏面212および第1支持部23の第1内側面232と、第2端子部31の第2実装裏面312および第2支持部33の第2内側面332とを覆っている。
次に、図10〜図19に基づき、半導体装置A10の製造方法の一例について説明する。
図10および図12は、半導体装置A10の製造工程を説明する平面図である。図11は、図10に示す製造工程に対応する断面図(断面位置は図10のXI−XI線)である。図13は、図12に示す製造工程に対応する断面図(断面位置は図12のXIII−XIII線)である。図14〜図19は、半導体装置A10の製造工程を説明する断面図であり、これらの断面図の断面位置は、半導体装置A10を示す図4の断面位置に対応している。なお、図10〜図19において示される後述する導電性基材80の厚さ方向Z、第1方向Xおよび第2方向Yは、図1〜図9において示される半導体素子11の厚さ方向Z、第1方向Xおよび第2方向Yに対応している。
最初に、図10〜図13に示すように、導電性基材80に、第1導電部材81および第2導電部材82を、ともに打抜き加工(スタンピング)により形成する。第1導電部材81が半導体装置A10の第1リード2に、第2導電部材82が半導体装置A10の第2リード3に、それぞれ対応する。導電性基材80は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く表面801および裏面802を有する。本実施形態にかかる導電性基材80は、Cuを主成分とする合金から構成される。また、導電性基材80の厚さは、100〜200μmである。
図12に示すように、第1導電部材81は、第1パッド部811および第1支持部812を有する。第1パッド部811は、後述する半導体素子841が搭載され、かつ半導体装置A10の第1パッド部22に対応する部分である。第1支持部812は、第1パッド部811を支持し、かつ半導体装置A10の第1端子部21および第1支持部23に対応する部分である。また、図12に示すように、第2導電部材82は、第1方向Xにおいて第1導電部材81に離間し、かつ第2パッド部821および第2支持部822を有する。第2パッド部821は、後述するボンディングワイヤ85が接続され、かつ半導体装置A10の第2パッド部32に対応する部分である。第2パッド部821は、第1パッド部811の近傍に位置している。第2支持部822は、第2パッド部821を支持し、かつ半導体装置A10の第2端子部31および第2支持部33に対応する部分である。
第1導電部材81および第2導電部材82を形成する工程では、第1加工B1および第2加工B2を含む。第1加工B1は、導電性基材80の裏面802からパンチ881を押し当てる打抜き加工である。また、第2加工B2は、導電性基材80の表面801からパンチ881を押し当てる打抜き加工である。本実施形態では、第1加工B1を行った後に第2加工B2を行う。第1導電部材81および第2導電部材82は、次に示す手順により形成される。
まず、図10および図11に示すように、導電性基材80に第1加工B1を行う。導電性基材80は、裏面802が上方を向くようにダイ882に配置される。本実施形態では、第1加工B1により第1パッド部811および第2パッド部821が形成される。このとき、第1パッド部811の表面801の縁には、バリ293が形成され、かつ第2パッド部821の表面801の縁には、バリ393が形成される。
次いで、図12および図13に示すように、導電性基材80に第2加工B2を行う。導電性基材80は、第1加工B1のときと異なり、表面801が上方を向くようにダイ882に配置される。本実施形態では、第2加工B2により第1支持部812および第2支持部822が形成される。また、本実施形態では、第1パッド部811および第2パッド部821をダイ882およびストリッパ883により挟んだ状態とした上で、第2加工B2により第1支持部812および第2支持部822を形成する。このとき、第1支持部812の裏面802の縁には、バリ291が形成され、かつ第2支持部822の裏面802の縁には、バリ391が形成される。以上の手順により第1導電部材81および第2導電部材82が形成される。
次いで、図14に示すように、第1パッド部811の表面801を覆う内装めっき層811aと、第2パッド部821の表面801を覆う内装めっき層821aとを形成する。内装めっき層811aが半導体装置A10の内装めっき層28に、内装めっき層821aが半導体装置A10の内装めっき層38に、それぞれ対応する。内装めっき層821aおよび内装めっき層821aは、ともに導電性基材80を導電経路とした電解めっきにより形成される。本実施形態にかかる内装めっき層811aおよび内装めっき層821aは、Agから構成される。
次いで、図15に示すように、第1パッド部811および第2パッド部821のそれぞれ一部ずつを覆うケース83を形成する。ケース83は、白色の合成樹脂から構成され、当該合成樹脂は、たとえばビスマレイミドトリアジン樹脂またはポリフタルアミドなどである。ケース83は、たとえばトランスファモールド成形により当該合成樹脂を熱硬化させることによって形成される。このとき、ケース83には、形状が円錐台状の中空領域である凹部831が形成される。凹部831の内部から、導電性基材80の表面801の一部が露出する。
次いで、図16に示すように、第1パッド部811の表面801に半導体素子841をダイボンディングにより搭載する。半導体素子841が半導体装置A10の半導体素子11に対応する。半導体素子841の搭載にあたっては、まず、接合材842を第1パッド部811の表面801を覆う内装めっき層811aに塗布する。本実施形態にかかる接合材842は、たとえばAgを含むエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂(いわゆるAgペースト)である。次いで、たとえばコレットで吸着した半導体素子841を第1パッド部811へ移送して接合材842に接着する。最後に、接合材842をキュア炉などで熱硬化させる。なお、熱硬化した接合材842が半導体装置A10の接合層12に対応する。
次いで、図17に示すように、半導体素子841と第2パッド部821の表面801とを接続するボンディングワイヤ85をワイヤボンディングにより形成する。ボンディングワイヤ85が半導体装置A10のボンディングワイヤ4に対応する。本実施形態にかかるボンディングワイヤ85は、たとえばAuから構成される。
次いで、図18に示すように、ケース83の凹部831に封止樹脂86をポッティングにより充填する。封止樹脂86が半導体装置A10の封止樹脂6に対応する。本実施形態にかかる封止樹脂6は、たとえば蛍光体(図示略)が含有されたシリコーン樹脂である。このとき、半導体素子841およびボンディングワイヤ85が封止樹脂86に覆われる。
最後に、図19に示すように、導電性基材80を個片に分割し、かつ第1支持部812および第2支持部822に曲げ加工(フォーミング)を施す。ここで、導電性基材80を個片に分割する前に、ケース83から露出した第1支持部812および第2支持部822を覆う外装めっき層87を形成する。外装めっき層87が半導体装置A10の外装めっき層7に相当する。外装めっき層87は、導電性基材80を導電経路とした電解めっきにより形成される。本実施形態にかかる外装めっき層87は、Agから構成される。外装めっき層87を形成した後、導電性基材80をダイシングにより個片に分割し、かつ第1支持部812および第2支持部822の双方にL字状の曲げ加工を施す。このとき、第1支持部812の裏面802と、第2支持部822の裏面802とは、ともにケース83に対向する。この状態の個片が半導体装置A10となる。以上の工程を経ることによって、半導体装置A10が製造される。
次に、半導体装置A10の作用効果について説明する。
半導体装置A10は、第1端子部21および第1パッド部22を有し、かつ一体成形された第1リード2を備える。回路基板に対向する第1端子部21の第1実装面211と反対側を向く第1実装裏面212の縁には、バリ291が形成されている。この場合、第1実装面211の縁には、バリ291が形成されていない(ダレ292が形成されている)。このような構成をとることによって、半導体装置A10を回路基板に実装する際、第1実装面211の全体が平滑面となり、第1実装面211へのはんだの付着がバリ291により阻害されないため、回路基板に対する半導体装置A10の実装性が向上する。また、半導体素子11が搭載される第1リード2の第1パッド部22の搭載面221の縁には、バリ293が形成されている。このような構成をとることによって、搭載面221における平面部の面積割合が大きくなり、第1リード2(第1パッド部22)に対する半導体素子11の接合性が向上する。したがって、半導体装置A10によれば、回路基板に対する実装性と、リードに対する半導体素子の接合性との双方の向上を図ることが可能となる。
また、半導体装置A10は、第2端子部31および第2パッド部32を有し、かつ一体成形されるとともに、平面視において第1リード2から離間して配置された第2リード3を備える。回路基板に対向する第2端子部31の第2実装面311と反対側を向く第2実装裏面312の縁には、バリ391が形成されている。この場合、第2実装面311の縁には、バリ391が形成されていない(ダレ392が形成されている)。このような構成をとることによって、半導体装置A10を回路基板に実装する際、第2実装面311の全体が平滑面となり、第2実装面311へのはんだの付着がバリ291により阻害されないため、回路基板に対する半導体装置A10の実装性がさらに向上する。
ここで、半導体装置A10の製造方法によれば、第1リード2に対応する第1導電部材81と、第2リード3に対応する第2導電部材82とは、ともに第1加工B1および第2加工B2を含む打抜き加工により形成される。第1加工B1では、導電性基材80の裏面802からパンチ881を押し当てることによって、第1パッド部22および第2パッド部32が形成される。第2加工B2では、導電性基材80の表面801からパンチ881を押し当てることによって、第1端子部21を含む第1支持部812と、第2端子部31を含む第2支持部822とが形成される。このような製造方法をとることによって、第1端子部21の第1実装裏面212の縁にバリ291を、第1パッド部22の搭載面221の縁にバリ293を、それぞれ形成することができる。あわせて、第2端子部31の第2実装裏面312の縁にバリ391を、第2パッド部32の接続面321の縁にバリ393を、それぞれ形成することができる。
第1リード2において、第1パッド部22の搭載面221の縁に形成されたバリ293の突出高さΔh22は、第1端子部21の第1実装裏面212の縁に形成されたバリ291の突出高さΔh21よりも低い。また、第2リード3において、第2パッド部32の接続面321の縁に形成されたバリ393の突出高さΔh32は、第2端子部31の第2実装裏面312の縁に形成されたバリ391の突出高さΔh31よりも低い。このような構成をとることによって、半導体装置A10の製造において、バリ293およびバリ393に阻害されずにボンディングワイヤ85を形成することができる。
ここで、半導体装置A10の製造方法のうち第2加工B2にあたっては、先に形成された第1パッド部811および第1支持部812をダイ882およびストリッパ883により挟んだ状態で、第1支持部812および第2支持部822を形成する。このような製造方法をとることによって、第1パッド部811の表面801の縁に形成されたバリ293と、第2パッド部821の表面801の縁に形成されたバリ393が、ともにダイ882およびストリッパ883により押しつぶされる。したがって、半導体装置A10では、バリ293の突出高さΔh22をバリ291の突出高さΔh21よりも低く設定し、かつバリ393の突出高さΔh32をバリ391の突出高さΔh31よりも低く設定することができる。
第1リード2の第1支持部23は、半導体装置A10の外部に露出する第1外側面231と、ケース5に対向する第1内側面232を有する。第1内側面232の縁には、バリ291が形成されているため、第1外側面231の縁には、バリ291が形成されていない(ダレ292が形成されている)。このような構成をとることによって、半導体装置A10を実装する際、第1外側面231の全体が平滑面となるため、第1外側面231においてはんだフィレットの形成を促進させることができる。このことは、回路基板に対する半導体装置A10の実装性の向上に寄与する。
同様に、第2リード3の第2支持部33は、半導体装置A10の外部に露出する第2外側面331と、ケース5に対向する第2内側面332を有する。第2内側面332の縁には、バリ393が形成されているため、第2外側面331の縁には、バリ391が形成されていない(ダレ392が形成されている)。このような構成をとることによって、半導体装置A10を実装する際、第2外側面331の全体が平滑面となるため、第2外側面331においてはんだフィレットの形成を促進させることができる。このことは、回路基板に対する半導体装置A10の実装性の向上に寄与する。
本実施形態では、第1パッド部22の搭載面221を覆う内装めっき層28が形成されている。内装めっき層28は、搭載面221に半導体素子11をダイボンディングにより搭載する際、衝撃から第1パッド部22を保護する効果がある。また、本実施形態では、第2パッド部32の接続面321を覆う内装めっき層38が形成されている。内装めっき層38は、接続面321にボンディングワイヤ4をワイヤボンディングにより接続する際、衝撃から第2パッド部32を保護する効果がある。
本実施形態にかかる半導体素子11は、発光ダイオードである。半導体装置A10は、半導体素子11を収容する凹部52が形成されたケース5を備える。凹部52は、ケース5の頂面51と平行であり、かつ半導体素子11が搭載される第1パッド部22の一部が露出する底面521と、底面521に対して傾斜し、かつ半導体素子11を囲む内周面522を有する。このような構成をとることによって、半導体素子11から発せられた光は内周面522で反射し、凹部52において光が拡散された状態となる。このことは、半導体装置A10から発せられる光の輝度向上に寄与する。
また、凹部52は、透光性を有する封止樹脂6により充填されている。封止樹脂6は、半導体素子11から発せられる光の取り出し効率を向上させる効果がある。
〔第2実施形態〕
図20〜図23に基づき、本発明の第2実施形態にかかる半導体装置A20について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図20は、半導体装置A20の斜視図である。図21は、半導体装置A20の平面図である。図22は、図21のXXII−XXII線に沿う断面図である。図23は、図21のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。
これらの図に示す半導体装置A20は、たとえば自動車電装の回路基板に表面実装されるSOP形式のパッケージである。図20および21に示すように、半導体装置A20の平面視の形状は、矩形状である。半導体装置A20は、半導体素子11および封止樹脂6の構成が先述した半導体装置A10と異なる。また、図20〜図23に示すように、半導体装置A20は、ケース5を備えない。
本実施形態にかかる半導体素子11は、ダイオードであり、たとえばショットキーバリアダイオードである。素子主面111の一部はp側電極(アノード)である。当該P側電極は、たとえばAl層を主体とし、これに半導体素子11の外方に向かってNi層よびPd層が互いに積層されたものである。本実施形態では、半導体素子11の内部と素子主面111との間に金属薄膜(図示略)が介在することによって、ショットキー障壁が形成されている。当該金属薄膜は、たとえばMoまたはTiから構成される。また、素子裏面112はn側電極である。なお、本実施形態では、当該p側電極に半導体装置A10と同様のボンディングワイヤ4が接続されている。ここで、半導体装置A20の用途が大電流用である場合は、ボンディングワイヤ4に替えて金属片により当該p側電極(素子主面111)と第2パッド部32の接続面321(第2リード3)とを接続してもよい。当該金属片は、たとえばCuを主成分とする合金から構成される。
図20〜図23に示すように、本実施形態にかかる封止樹脂6は、電気絶縁性および熱硬化性を有する合成樹脂である。当該合成樹脂は、たとえば黒色のエポキシ樹脂である。封止樹脂6は、半導体素子11、第1パッド部22(第1リード2)、第2パッド部32(第2リード3)およびボンディングワイヤ4の全てを覆っている。
次に、半導体装置A20の作用効果について説明する。
半導体装置A20は、半導体装置A10と同じく、回路基板に対向する第1端子部21の第1実装面211と反対側を向く第1実装裏面212の縁には、バリ291が形成されている。この場合、第1実装面211の縁には、バリ291が形成されていない。このため、回路基板に対する半導体装置A20の実装性が向上する。
また、半導体装置A20は、半導体装置A10と同じく、半導体素子11が搭載される第1リード2の第1パッド部22の搭載面221の縁には、バリ293が形成されている。このため、第1リード2(第1パッド部22)に対する半導体素子11の接合性が向上する。したがって、半導体装置A20によっても、回路基板に対する実装性と、リードに対する半導体素子の接合性との双方の向上を図ることが可能となる。
本実施形態にかかる半導体素子11は、ダイオードである。本発明では、半導体素子11の種類は限定されず、第1リード2への搭載が可能であれば様々な種類の半導体素子11を適用することができる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10,A20:半導体装置
11:半導体素子
111:素子主面
112:素子裏面
12:接合層
2:第1リード
21:第1端子部
211:第1実装面
212:第1実装裏面
22:第1パッド部
221:搭載面
222:第1パッド裏面
23:第1支持部
231:第1外側面
232:第1内側面
28:内装めっき層
291:バリ
292:ダレ
293:バリ
294:ダレ
3:第2リード
31:第2端子部
311:第2実装面
312:第2実装裏面
32:第2パッド部
321:接続面
322:第2パッド裏面
33:第2支持部
331:第2外側面
332:第2内側面
38:内装めっき層
391:バリ
392:ダレ
393:バリ
394:ダレ
4:ボンディングワイヤ
5:ケース
51:頂面
52:凹部
521:底面
522:内周面
6:封止樹脂
7:外装めっき層
80:導電性基材
801:表面
802:裏面
81:第1導電部材
811:第1パッド部
811a:内装めっき層
812:第1支持部
82:第2導電部材
821:第2パッド部
821a:内装めっき層
822:第2支持部
83:ケース
831:凹部
841:半導体素子
842:接合材
85:ボンディングワイヤ
86:封止樹脂
87:外装めっき層
881:パンチ
882:ダイ
883:ストリッパ
Δh21,Δh22,Δh31,Δh32:突出高さ
B1:第1加工
B2:第2加工
Z:厚さ方向
X:第1方向
Y:第2方向

Claims (16)

  1. 半導体素子と、
    前記半導体素子の厚さ方向において互いに反対側を向く第1実装面と第1実装裏面を有し、かつ前記第1実装面が回路基板に対向する第1端子部と、前記第1実装裏面と同一方向を向き、かつ前記半導体素子が搭載された搭載面を有するとともに、前記厚さ方向において前記第1端子部から離間して配置された第1パッド部と、前記第1端子部から前記厚さ方向に起立し、かつ前記第1パッド部を支持する第1支持部と、を有するとともに、一体成形された第1リードと、
    前記半導体素子と、前記第1パッド部の少なくとも一部と、を覆う封止樹脂と、を備え、
    前記第1実装裏面の縁、および前記搭載面の縁は、ともにバリが形成されており、
    前記搭載面の縁に形成されたバリの突出高さは、前記第1実装裏面の縁に形成されたバリの突出高さよりも低く、
    前記半導体素子は、前記搭載面と同一方向を向く素子主面を有し、
    前記素子主面に接続されたボンディングワイヤをさらに備え、
    平面視において、前記搭載面の縁に形成されたバリは、前記ボンディングワイヤが延びる方向に対して直交する方向の両側に位置し、かつ前記半導体素子を間に挟んで位置することを特徴とする、半導体装置。
  2. 前記厚さ方向において互いに反対側を向く第2実装面と第2実装裏面を有し、かつ前記第2実装面が前記回路基板に対向する第2端子部と、前記第2実装裏面と同一方向を向き、かつ前記ボンディングワイヤが接続された接続面を有するとともに、前記厚さ方向において前記第2端子部から離間して配置され、かつ少なくとも一部が前記封止樹脂に覆われた第2パッド部と、前記第2端子部から前記厚さ方向に起立し、かつ前記第2パッド部を支持する第2支持部と、を有するとともに、前記平面視において前記第1リードから離間して配置され、かつ一体成形された第2リードをさらに備え、
    前記第2実装裏面の縁、および前記接続面の縁には、ともにバリが形成されており、
    前記接続面の縁に形成されたバリの突出高さは、前記第2実装裏面の縁に形成されたバリの突出高さよりも低い、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1支持部は、前記第1実装裏面につながる第1内側面を有し、
    前記第2支持部は、前記第2実装裏面につながる第2内側面を有し、
    前記第1内側面および前記第2内側面は、互いに対向している、請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記第1内側面の縁、および前記第2内側面の縁には、ともにバリが形成されている、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1リードおよび前記第2リードは、同一の導電性基材からなる、請求項2ないし4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記導電性基材は、Cuを主成分とする合金を含む、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体素子は、前記素子主面とは反対側を向く素子裏面を有し、
    導電性を有するとともに、前記素子裏面と前記搭載面との間に介在する接合層をさらに備える、請求項2ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記搭載面および前記接続面を覆う内装めっき層をさらに備える、請求項2ないし7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記内装めっき層は、Agを含む、請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体素子は、発光ダイオードである、請求項2ないし9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記素子主面と同一方向を向く頂面を有するとともに、前記頂面から窪み、かつ前記半導体素子を収容する凹部が形成された合成樹脂製のケースをさらに備え、
    前記封止樹脂は、透光性を有し、
    前記凹部は、前記封止樹脂により充填されている、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記凹部は、前記頂面に平行である底面と、前記底面および前記頂面につながり、かつ前記半導体素子を囲む内周面と、を有し、
    前記内周面は、前記底面に対して傾斜している、請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記底面から、前記搭載面および前記接続面のそれぞれ一部ずつが露出している、請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記第1支持部は、前記第1実装面につながる第1外側面を有し、
    前記第2支持部は、前記第2実装面につながる第2外側面を有し、
    前記第1外側面および前記第2外側面は、ともに外部に露出している、請求項2ないし13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記第1実装面および前記第1外側面と、前記第2実装面および前記第2外側面と、を覆う外装めっき層をさらに備える、請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記外装めっき層は、Agを含む、請求項15に記載の半導体装置。
JP2017015361A 2017-01-31 2017-01-31 半導体装置 Active JP6899226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017015361A JP6899226B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017015361A JP6899226B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018125372A JP2018125372A (ja) 2018-08-09
JP6899226B2 true JP6899226B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=63108997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017015361A Active JP6899226B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6899226B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7337590B2 (ja) 2019-08-05 2023-09-04 ローム株式会社 半導体発光装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5994449A (ja) * 1983-07-01 1984-05-31 Hitachi Ltd 半導体装置
JPH0234960A (ja) * 1988-07-25 1990-02-05 Hitachi Ltd 半導体装置及びその形成方法
JPH03110858A (ja) * 1989-09-26 1991-05-10 Seiko Epson Corp リードフレーム
JPH04219961A (ja) * 1990-12-20 1992-08-11 Nec Kyushu Ltd 半導体装置の製造装置
JPH05275591A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 半導体装置用icリードフレームの製造方法
JP3546812B2 (ja) * 1999-10-07 2004-07-28 株式会社デンソー 表面実装型発光ダイオード
JP3636079B2 (ja) * 2001-01-26 2005-04-06 日亜化学工業株式会社 パッケージ成形体と発光装置
JP5251788B2 (ja) * 2009-08-25 2013-07-31 豊田合成株式会社 サイドビュータイプの発光装置及びその製造方法
US8956920B2 (en) * 2012-06-01 2015-02-17 Nxp B.V. Leadframe for integrated circuit die packaging in a molded package and a method for preparing such a leadframe
JP6239840B2 (ja) * 2013-03-27 2017-11-29 ローム株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018125372A (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9537065B2 (en) Light-emitting device with reflective resin
JP6323217B2 (ja) 発光装置
JP6892261B2 (ja) Ledパッケージ
JP5587625B2 (ja) リードフレーム及びledパッケージ用基板
KR100978028B1 (ko) 발광장치
US9059379B2 (en) Light-emitting semiconductor packages and related methods
JP5385411B2 (ja) 半導体構造および半導体構造の製造方法
JP5802695B2 (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法
KR102120268B1 (ko) 발광 장치
US10424535B2 (en) Pre-molded leadframe device
JP2006245032A (ja) 発光装置およびledランプ
US20130307014A1 (en) Semiconductor light emitting device
JP5743412B2 (ja) 発光素子パッケージ
JP6107229B2 (ja) 発光装置
JP6899226B2 (ja) 半導体装置
KR20110035190A (ko) 발광장치
US10186649B2 (en) Light emitting device
KR101778141B1 (ko) 반도체 발광소자 및 이의 제조방법
JP4144676B2 (ja) チップ型発光ダイオードの製造方法
KR101863549B1 (ko) 반도체 발광소자
CN106298749B (zh) 发光二极管、电子器件及其制作方法
US20180240948A1 (en) Semiconductor light emitting device and method of manufacturing the same
JP6171295B2 (ja) 発光装置
US10483446B2 (en) Electronic device
KR20170109167A (ko) 반도체 발광소자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6899226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150