JP6897923B1 - 熱成形装置および熱成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定してシートを熱成形できる熱成形装置および熱成形方法を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、熱可塑性のシートSHの上側に設けられる上チャンバ16内に配置され、シートSHを加熱する熱板12と、シートSHの下側に設けられる下チャンバ17内に配置され、シートSHを成形する金型13と、各種制御を行う制御部15と、を有し、シートSHを熱成形する熱成形装置1において、上チャンバ16内の真空圧を測定する上真空圧センサ21と、下チャンバ17内の真空圧を測定する下真空圧センサ31と、を有し、制御部15は、上真空圧センサ21の測定値と下真空圧センサ31の測定値に基づいて、上チャンバ16内の真空圧または/及び下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、熱板12の駆動または/及び金型13の駆動を開始する。【選択図】図5

Description

本開示は、熱成形装置および熱成形方法に関する。
特許文献1には、芯材表面に表皮材を真空貼着して積層成形体を成形する技術が開示されている。
特開2002−18940号公報
シートを熱形成する際に、シートが配置されるチャンバ内の圧力(真空圧)が安定しない場合には、成形対象のシートの挙動を制御できず、安定してシートを熱成形できないおそれがある。特許文献1には、芯材表面に表皮材を真空貼着して積層成形体を成形する技術が開示されているが、成形対象となる芯材や表皮材の挙動の制御に関しては開示されておらず、シートを熱形成する際に安定してシートの熱成形を行うための手法については、何ら開示されていない。
そこで、本開示は上記した課題を解決するためになされたものであり、安定してシートを熱成形できる熱成形装置および熱成形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、熱可塑性のシートの上側に設けられる上チャンバ内に配置され、前記シートを加熱する熱板と、前記シートの下側に設けられる下チャンバ内に配置され、前記シートを成形する成形型と、各種制御を行う制御部と、を有し、前記シートを熱成形する熱成形装置において、前記上チャンバ内の真空圧を測定する上真空圧センサと、前記下チャンバ内の真空圧を測定する下真空圧センサと、を有し、前記制御部は、前記上真空圧センサの測定値と前記下真空圧センサの測定値に基づいて、前記上チャンバ内の真空圧または/及び前記下チャンバ内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、前記熱板の駆動または/及び前記成形型の駆動を開始するものであって、前記上チャンバ内の真空圧を前記設定圧力値にして前記熱板を前記シートに接触させて前記シートを加熱した後、前記下チャンバ内を吸引し、前記下チャンバ内の真空圧が前記設定圧力値に到達したときに、前記熱板の上昇を開始して前記熱板を前記シートから離間させるとともに、前記成形型の上昇を開始して前記成形型を前記シートに接触させ、前記成形型により前記シートを成形すること、を特徴とする。
この態様によれば、上チャンバ内の真空圧または/及び下チャンバ内の真空圧をトリガとして、熱板や成形型の駆動を開始する。そのため、上チャンバ内または/及び下チャンバ内の環境を安定させて、シートの挙動を制御しながら、熱板によるシートの加熱や成形型によるシートの成形を行うことができる。したがって、安定してシートを熱成形できる。
また、シートを加熱した後、加熱されたシートを成形型により成形するときに、下チャンバ内の真空圧をトリガとして、熱板及び成形型の上昇を開始する。そのため、下チャンバ内の環境を安定させて、シートの挙動を制御しながら、成形型によるシートの成形を行うことができる。したがって、安定してシートを熱成形できる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記上チャンバ内の真空圧と前記下チャンバ内の真空圧とを同圧または略同圧に保持した状態で、前記熱板と前記成形型を上昇させること、が好ましい。
この態様によれば、シートを水平に保ちながら、成形型によるシートの成形を行うことができる。
上記の態様においては、前記制御部は、前記成形型により前記シートを成形するときに、前記上チャンバ内に圧縮空気を供給して前記上チャンバ内を加圧すること、が好ましい。
この態様によれば、成形型によりシートを成形する際に、上チャンバ内を加圧することにより、より確実にシートを成形型に接触させることができるので、より安定して成形型によるシートの成形を行うことができる。
上記の態様においては、前記上チャンバ内を吸引する第1真空ポンプと前記上チャンバとに繋がる流路を開閉する上開閉弁と、前記下チャンバ内を吸引する第2真空ポンプと前記下チャンバとに繋がる流路を開閉する下開閉弁と、を有し、前記制御部は、前記上真空圧センサの測定値と前記下真空圧センサの測定値に基づいて、前記上開閉弁と前記下開閉弁を開閉して、前記上チャンバ内の真空圧と前記下チャンバ内の真空圧を前記設定圧力値に保持すること、が好ましい。
この態様によれば、安定して上チャンバ内の真空圧と下チャンバ内の真空圧を設定圧力値に保持できるので、より正確にシートの挙動を制御できる。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、熱可塑性のシートの上側に設けられる上チャンバ内に配置され、前記シートを加熱する熱板と、前記シートの下側に設けられる下チャンバ内に配置され、前記シートを成形する成形型と、を使用し、前記シートを熱成形する熱成形方法において、前記上チャンバ内の真空圧を測定する上真空圧センサと、前記下チャンバ内の真空圧を測定する下真空圧センサと、を使用し、前記上真空圧センサの測定値と前記下真空圧センサの測定値に基づいて、前記上チャンバ内の真空圧または/及び前記下チャンバ内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、前記熱板の駆動または/及び前記成形型の駆動を開始するものであって、前記上チャンバ内の真空圧を前記設定圧力値にして前記熱板を前記シートに接触させて前記シートを加熱した後、前記下チャンバ内を吸引し、前記下チャンバ内の真空圧が前記設定圧力値に到達したときに、前記熱板の上昇を開始して前記熱板を前記シートから離間させるとともに、前記成形型の上昇を開始して前記成形型を前記シートに接触させ、前記成形型により前記シートを成形すること、を特徴とする。
本開示の熱成形装置および熱成形方法によれば、安定してシートを熱成形できる。
本実施形態の熱成形装置の概略構成を示す図であり、加熱工程を示す図である。 本実施形態の熱成形装置の概略構成を示す図であり、真空工程を示す図である。 本実施形態の熱成形装置の概略構成を示す図であり、成形工程を示す図である。 本実施形態における上真空バルブと下真空バルブと熱板と金型の駆動のタイミングを表したタイムチャートを示す図である。 上真空バルブと下真空バルブと熱板と金型を図4に示すタイミングで駆動したときの上チャンバ内の真空圧と下チャンバ内の真空圧の変化の様子を示す図である。 従来技術における上真空バルブと下真空バルブと熱板と金型の駆動のタイミングを表したタイムチャートを示す図である。 上真空バルブと下真空バルブと熱板と金型を図6に示すタイミングで駆動したときの上チャンバ内の真空圧と下チャンバ内の真空圧の変化の様子を示す図である。
本開示の熱成形装置および熱成形方法の1つの実施形態を実現する熱成形装置1について説明する。
<熱成形装置の全体の概要説明>
まず、熱成形装置1の全体の概要について説明する。
熱成形装置1は、シートSHを熱成形する装置であって、図1〜図3に示すように、筐体11と、熱板12と、金型13と、テーブル14と、制御部15を有する。
筐体11の内部には、シートSHが配置され、シートSHの上側に上チャンバ16が設けられ、シートSHの下側に下チャンバ17が設けられている。
シートSHは、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)等、一般的な熱可塑性の樹脂製シートである。なお、JIS(日本工業規格)の包装用語による規格は、厚さ250μm以上の薄板状のプラスチック材をシートとし、厚さ250μm未満の膜状のプラスチック材をフィルムとして、規定している。しかしながら、本実施形態では、熱成形装置1で熱成形するプラスチック材をその厚みで区別せず、フィルムの範疇にある厚さのプラスチック材であっても、シートSHと総称している。
熱板12は、上チャンバ16内に配置され、シートSHに接触して、当該シートSHを加熱する板である。
金型13は、下チャンバ17内に配置され、シートSHに対して熱板12とは反対側の位置に設けられており、シートSHに接触して、当該シートSHを成形する成形型である。
テーブル14は、その上面に金型13が配置されており、金型13を上下させる台である。
制御部15は、熱成形装置1における各機器の各種制御を行う機器であり、例えば、熱板12やテーブル14を上下させる制御、熱板12によりシートSHを加熱する制御、金型13によりシートSHを成形する制御など、を行う。また、制御部15は、後述する上真空圧センサ21や下真空圧センサ31の測定値を受け取ることができるようになっている。
本実施形態では、熱成形装置1は、上真空圧センサ21と、第1真空ポンプ22と、上真空バルブ23と、下真空圧センサ31と、第2真空ポンプ32と、下真空バルブ33と、両引き真空バルブ41と、圧空供給部51と、圧空バルブ52と、を有する。
上真空圧センサ21は、上チャンバ16内の真空圧を測定するセンサである。第1真空ポンプ22は、上チャンバ16内を吸引するポンプである。上真空バルブ23は、上チャンバ16内と第1真空ポンプ22とに繋がる流路24に設けられるバルブであって、流路24を開閉する。なお、上真空バルブ23は、本開示の「上開閉弁」の一例である。
下真空圧センサ31は、下チャンバ17内の真空圧を測定するセンサである。第2真空ポンプ32は、下チャンバ17内(または、上チャンバ16内)を吸引するポンプである。下真空バルブ33は、下チャンバ17内と第2真空ポンプ32とに繋がる流路34に設けられるバルブであって、流路34を開閉する。なお、下真空バルブ33は、本開示の「下開閉弁」の一例である。
両引き真空バルブ41は、流路24における上真空バルブ23よりも第1真空ポンプ22側の位置と、流路34における下真空バルブ33よりも第2真空ポンプ32側の位置とに繋がる流路42に設けられ、流路42を開閉するバルブである。
圧空供給部51は、上チャンバ16に圧縮空気を供給する機器である。圧空バルブ52は、上チャンバ16内と圧空供給部51とに繋がる流路53に設けられるバルブであって、流路53を開閉する。
このような構成の熱成形装置1において、まず、図1に示すように、加熱工程として、制御部15は、上チャンバ16内を真空状態にして、熱板12をシートSHに接触させて当該シートSHを加熱する。次に、図2に示すように、真空工程として、制御部15は、上チャンバ16内とともに、下チャンバ内17を真空状態にする。そして、制御部15は、熱板12を上昇させてシートSHから離間させるとともに、テーブル14を上昇させることにより金型13をシートSHに接触させる。次に、図3に示すように、成形工程として、制御部15は、上チャンバ16内を圧空状態(すなわち、圧縮空気により加圧された状態)として、金型13によりシートSHを成形する。
<チャンバ内の真空圧と各機器の駆動タイミングについて>
ここで、従来技術では、真空工程から成形工程へ移行する際に、図6に示すように、上真空バルブ23と下真空バルブ33を開弁状態にして、第1真空ポンプ22と第2真空ポンプ32により上チャンバ16内と下チャンバ17内を吸引した。そして、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧とが同圧になると想定されるタイミング(図7の時間t)で、熱板12と金型13が上昇位置に配置されるように、熱板12と金型13の上昇を開始した。
しかしながら、熱板12と金型13を上昇位置に配置させるタイミングが早すぎた場合(図7の時間t−α)には、図7に示すように、上チャンバ16内と下チャンバ17内との間に圧力差が発生して、具体的には、上チャンバ16内の真空圧(真空度)が下チャンバ17内の真空圧(真空度)よりも低くなって(高くなって)、熱板12と金型13が上昇位置に配置されたときに、シートSHが上に膨れ上がった状態になるおそれがある。そうすると、金型13により安定してシートSHを成形できなくなるおそれがある。
あるいは、熱板12と金型13を上昇位置に配置させるタイミングが遅すぎた場合(図7の時間t+α)には、図7に示すように、上チャンバ16内と下チャンバ17内との間に圧力差が発生して、具体的には、上チャンバ16内の真空圧(真空度)が下チャンバ17内の真空圧(真空度)よりも高くなって(低くなって)、熱板12と金型13が上昇位置に配置されたときに、シートSHが下に垂れ下がった状態になってしまうおそれがある。そうすると、金型13により安定してシートSHを成形できなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、制御部15は、真空工程において下真空圧センサ31の測定値に基づいて下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値に到達したら、熱板12と金型13を上昇させて、成形工程へ移行するように制御する。
以下、本実施形態の熱成形装置1において、上真空バルブ23と下真空バルブ33と熱板12と金型13の各機器の駆動のタイミングと、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧の変化の様子について、詳しく説明する。
まず、加熱工程では、図4に示すように、時間t1にて、制御部15は、熱板12と金型13を下降位置に配置し(図1参照)、上真空バルブ23を開弁状態にして、第1真空ポンプ22によるチャンバ16内の吸引を開始する。また、制御部15は、両引き真空バルブ41を開弁状態にして、第2真空ポンプ32によるチャンバ16内の吸引も開始する。これにより、図5に示すように、上チャンバ16内の真空圧が低下する(すなわち、真空度が高くなる)。
そして、その後、時間t2にて、制御部15は、上真空圧センサ21の測定値に基づいて、上チャンバ16内の真空圧が設定圧力値(詳しくは、設定圧力値の上限と下限の間の値)に到達すると、図4に示すように、上真空バルブ23を閉弁状態にし、上チャンバ16内の真空圧を設定圧力値に保持する。また、このとき、制御部15は、両引き真空バルブ41も閉弁状態にする。そして、制御部15は、上チャンバ16内の真空圧を設定圧力値に保持した状態で、熱板12によりシートSHを加熱する。なお、下真空バルブ33は、加熱工程では閉弁状態になっている。
次に、真空工程では、時間t3にて、制御部15は、熱板12と金型13を下降位置に配置したままで(図2参照)、下真空バルブ33を開弁状態にして、第2真空ポンプ32による下チャンバ17内の吸引を開始する。これにより、図5に示すように、下チャンバ17内の真空圧が低下する。なお、真空工程では、制御部15は、上真空圧センサ21の測定値に基づいて、上真空バルブ23を開閉させて、上チャンバ16内の真空圧を設定圧力値に保持する。
次に、時間t4にて、制御部15は、下真空圧センサ31の測定値に基づいて、下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値(詳しくは、設定圧力値の上限と下限の間の値)に到達したときに、熱板12と金型13の上昇を開始する。そして、時間t5にて、熱板12と金型13が上昇位置(図3に示す位置)に配置される。
ここで、時間t4〜時間t5にて、制御部15は、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧とを同圧または略同圧に保持した状態で、熱板12と金型13を上昇させる。これにより、熱板12と金型13を上昇させて金型13をシートSHに接触させるときに、シートSHを水平に保つことができるので、シートSHと金型13の位置合わせにおいて、位置ずれを抑制することができる。
また、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧とが同圧または略同圧に保持されており、真空工程から成形工程に素早く移行できるので、シートSHが熱板12から離れて金型13が接触するまでの時間を短くできる。そのため、真空工程から成形工程に移行する際に、シートSHの温度の低下を抑制して、シートSHの成形性の悪化を防ぐことができる。
なお、図5に示す例では、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧とを略同圧に保持した状態になっている。詳しくは、シートSHがその自重により下に垂れることなく水平になるように、上チャンバ16内の真空圧(真空度)が下チャンバ17内の真空圧(真空度)よりも僅かに低く(高く)なっている。
その後、図4に示すように、制御部15は、熱板12と金型13を上昇位置に配置した状態で、上真空圧センサ21の測定と下真空圧センサ31の測定値に基づいて、上真空バルブ23と下真空バルブ33を各々開閉させて、図5に示すように、上チャンバ16内と下チャンバ17内の真空圧を設定圧力値に保持する。
そして、成形工程では、時間t6にて、制御部15は、圧空バルブ52を開弁状態にして圧空供給部51から流路53を介して上チャンバ16内に圧縮空気を供給して加圧することにより、上チャンバ16内の真空圧を上昇させて(すなわち、真空度を低くして)圧空状態として、金型13によりシートSHを成形する。
このようにして、本実施形態では、制御部15は、真空工程から成形工程へ移行する際に、下真空圧センサ31の測定値に基づいて、下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、熱板12の駆動及び金型13の駆動を開始する。詳しくは、制御部15は、下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、熱板12の上昇を開始して熱板12をシートSHから離間させるとともに、金型13の上昇を開始して金型13をシートSHに接触させ、金型13によりシートSHを成形する。
<本実施形態の作用効果>
以上のように、本実施形態によれば、制御部15は、真空工程から成形工程へ移行する際に、下真空圧センサ31の測定値に基づいて、下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、熱板12及び金型13の上昇(駆動)を開始する。
このようにして、下チャンバ17内の真空圧をトリガとして、熱板12や金型13の上昇を開始する。そのため、下チャンバ17内の環境(すなわち、圧力)を安定させて、シートSHの挙動を制御しながら、金型13によるシートSHの成形を行うことができる。したがって、安定してシートSHを熱成形できる。
より詳しくは、制御部15は、加熱工程として熱板12をシートSHに接触させてシートSHを加熱した後、真空工程として下チャンバ17内を吸引する。そして、その後、制御部15は、下チャンバ17内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、熱板12の上昇を開始して熱板12をシートSHから離間させるとともに、金型13の上昇を開始してシートSHに接触させて、成形工程として金型13によりシートSHを成形する。
このようにして、シートSHを加熱する加熱工程の後、加熱されたシートSHを金型13により成形する成形工程を行うときに、下チャンバ17内の真空圧をトリガとして、熱板12及び金型13の上昇を開始する。そのため、下チャンバ17内の環境を安定させて、シートSHの挙動を制御しながら、金型13によるシートSHの成形を行うことができる。したがって、安定してシートSHを熱成形できる。
また、制御部15は、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧とを同圧または略同圧に保持した状態で、熱板12と金型13を上昇させる。
これにより、シートSHを水平に保ちながら、真空工程から成形工程へ移行して、安定して金型13によるシートSHの成形を行うことができる。
また、制御部15は、成形工程にて、金型13をシートSHに接触させてシートSHを成形する際に、上チャンバ16内に圧縮空気を供給して上チャンバ16内を加圧する。
このようにして、金型13によりシートSHを成形する際に、上チャンバ16内を加圧することにより、より確実にシートSHを金型13に接触させることができるので、より安定して金型13によるシートSHの成形を行うことができる。
また、制御部15は、上真空圧センサ21の測定値と下真空圧センサ31の測定値に基づいて、上真空バルブ23と下真空バルブ33を各々開閉しながら、上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧を設定圧力値に保持する。
これにより、安定して上チャンバ16内の真空圧と下チャンバ17内の真空圧を設定圧力値に保持できるので、より正確にシートSHの挙動を制御できる。
例えば、上チャンバ16内の設定圧力値を下チャンバ17内の設定圧力値よりも低くして、上チャンバ16内の真空度を下チャンバ17内の真空度よりも高くするようにして、チャンバ16内と下チャンバ17内の各々の真空圧を保持してもよい。これにより、シートSHを上側にブロー(すなわち、変形)させた状態で、熱板12と金型13を上昇させて、金型13をシートSHに接触させて、金型13によりシートSHを成形することができる。そして、これにより、シートSHの部位によって金型13とシートSHの接触状態を変えることができるので、シートSHの各部位の肉厚のバランスを制御することができる。
または、上チャンバ16内の設定圧力値を下チャンバ17内の設定圧力値のバランスを変えて、上チャンバ16内の真空度と下チャンバ17内の真空度のバランスを変えるようにして、チャンバ16内と下チャンバ17内の各々の真空圧を保持してもよい。これにより、シートSHに発生したシワの有無、位置、大きさに変化を付けることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、制御部15は、加熱工程にて、上真空圧センサ21の測定値に基づいて、上チャンバ16内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、熱板12の下降を開始して、熱板12をシートSHに接触させてもよい。
1 熱成形装置
11 筐体
12 熱板
13 金型
14 テーブル
15 制御部
16 上チャンバ
17 下チャンバ
21 上真空圧センサ
22 第1真空ポンプ
23 上真空バルブ
24 流路
31 下真空圧センサ
32 第2真空ポンプ
33 下真空バルブ
34 流路
41 両引き真空バルブ
42 流路
51 圧空供給部
52 圧空バルブ
53 流路
SH シート

Claims (5)

  1. 熱可塑性のシートの上側に設けられる上チャンバ内に配置され、前記シートを加熱する熱板と、
    前記シートの下側に設けられる下チャンバ内に配置され、前記シートを成形する成形型と、
    各種制御を行う制御部と、を有し、
    前記シートを熱成形する熱成形装置において、
    前記上チャンバ内の真空圧を測定する上真空圧センサと、
    前記下チャンバ内の真空圧を測定する下真空圧センサと、を有し、
    前記制御部は、
    前記上真空圧センサの測定値と前記下真空圧センサの測定値に基づいて、前記上チャンバ内の真空圧または/及び前記下チャンバ内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、前記熱板の駆動または/及び前記成形型の駆動を開始するものであって、
    前記上チャンバ内の真空圧を前記設定圧力値にして前記熱板を前記シートに接触させて前記シートを加熱した後、
    前記下チャンバ内を吸引し、前記下チャンバ内の真空圧が前記設定圧力値に到達したときに、前記熱板の上昇を開始して前記熱板を前記シートから離間させるとともに、前記成形型の上昇を開始して前記成形型を前記シートに接触させ、
    前記成形型により前記シートを成形すること、
    を特徴とする熱成形装置。
  2. 請求項の熱成形装置において、
    前記制御部は、前記上チャンバ内の真空圧と前記下チャンバ内の真空圧とを同圧または略同圧に保持した状態で、前記熱板と前記成形型を上昇させること、
    を特徴とする熱成形装置。
  3. 請求項またはの熱成形装置において、
    前記制御部は、前記成形型により前記シートを成形するときに、前記上チャンバ内に圧縮空気を供給して前記上チャンバ内を加圧すること、
    を特徴とする熱成形装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つの熱成形装置において、
    前記上チャンバ内を吸引する第1真空ポンプと前記上チャンバとに繋がる流路を開閉する上開閉弁と、
    前記下チャンバ内を吸引する第2真空ポンプと前記下チャンバとに繋がる流路を開閉する下開閉弁と、を有し、
    前記制御部は、前記上真空圧センサの測定値と前記下真空圧センサの測定値に基づいて、前記上開閉弁と前記下開閉弁を開閉して、前記上チャンバ内の真空圧と前記下チャンバ内の真空圧を前記設定圧力値に保持すること、
    を特徴とする熱成形装置。
  5. 熱可塑性のシートの上側に設けられる上チャンバ内に配置され、前記シートを加熱する熱板と、
    前記シートの下側に設けられる下チャンバ内に配置され、前記シートを成形する成形型と、を使用し、
    前記シートを熱成形する熱成形方法において、
    前記上チャンバ内の真空圧を測定する上真空圧センサと、
    前記下チャンバ内の真空圧を測定する下真空圧センサと、を使用し、
    前記上真空圧センサの測定値と前記下真空圧センサの測定値に基づいて、前記上チャンバ内の真空圧または/及び前記下チャンバ内の真空圧が設定圧力値に到達したときに、前記熱板の駆動または/及び前記成形型の駆動を開始するものであって、
    前記上チャンバ内の真空圧を前記設定圧力値にして前記熱板を前記シートに接触させて前記シートを加熱した後、
    前記下チャンバ内を吸引し、前記下チャンバ内の真空圧が前記設定圧力値に到達したときに、前記熱板の上昇を開始して前記熱板を前記シートから離間させるとともに、前記成形型の上昇を開始して前記成形型を前記シートに接触させ、
    前記成形型により前記シートを成形すること、
    を特徴とする熱成形方法。
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