JP6897426B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
特許文献1には、燃料電池システムが開示されている。この燃料電池システムは、燃料電池スタックから排出される排気の排出経路上にボルテックスチューブを設けて、このボルテックスチューブの熱分離作用を利用して、冷気噴出し口から流出する排気を燃料電池スタック等の冷却に用いている。また、ボルテックスチューブの暖気噴出し口から流出する排気を燃料電池スタック等の暖機に用いている。つまり、排気を機器の冷却や暖機に再利用している。
特開2008−226676号公報
ところで、ボルテックスチューブは一般的に、導入される気体に水分が多く含まれていると、熱分離性能が低下する特性を有する。一方、水素燃料の燃料電池スタックの排気には、水成分が多く含まれている。このため、特許文献1に開示された燃料電池システムでは、ボルテックスチューブの熱分離性能が低くなり、機器の冷却や暖機を十分に行うことができない可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、機器の冷却や暖機を十分に行うことができる燃料電池システムを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る燃料電池システムは、高圧水素が充填された水素タンクから燃料電池スタックへ水素を供給する水素供給経路に設けられかつ前記水素を高温の水素と低温の水素とに熱分離するボルテックスチューブと、前記燃料電池スタックと熱交換を行う熱媒体と、前記ボルテックスチューブから噴出される高温の前記水素及び低温の前記水素の少なくとも一方とで熱交換を行う熱交換器と、を備え、前記水素供給経路には、前記水素タンク、第1調圧弁、制御弁、前記ボルテックスチューブ、前記熱交換器及び第2調圧弁が、この順番で上流から下流に向けて設けられている。
請求項1に記載の発明によれば、高圧水素が充填された水素タンクから燃料電池スタックへ水素を供給する水素供給経路には、ボルテックスチューブが設けられている。ボルテックスチューブは、水素を高温の水素と低温の水素とに熱分離する。ボルテックスチューブからの高温の水素及び低温の水素の少なくとも一方は、熱交換器によって熱媒体と熱交換が行われる。これによって、燃料電池スタックの暖機又は冷却を行うことができる。
ここで、一般的に、ボルテックスチューブは、導入される気体に水分が多く含まれていると、高温の気体と低温の気体とに分離する熱分離性能が低下する。しかしながら、本発明では、ボルテックスチューブは高圧水素が充填された水素タンクから燃料電池スタックへ水素を供給する水素供給経路に設けられている。したがって、ボルテックスチューブには、高圧で水素タンクに充填されることで水分がほぼ含まれない水素が供給されることから、ボルテックスチューブの熱分離性能が向上してより温度の高い水素及び温度の低い水素を得ることができる。これにより、熱交換能力を高めることができる。
請求項1に記載の本発明に係る燃料電池システムは、機器の冷却や暖機を十分に行うことができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る燃料電池システムの概略構成の一例を示す構成図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムの概略構成の一例を示す構成図である。 第3実施形態に係る燃料電池システムの概略構成の一例を示す構成図である。 第4実施形態に係る燃料電池システムの概略構成の一例を示す構成図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、燃料電池システムが車両に搭載された場合の形態例を説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、第1実施形態に係る燃料電池システム10の構成について説明する。図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池スタック12、水素タンク14、逆止弁16、第1制御弁18、圧力センサ20、第1調圧弁22、第2制御弁24、ボルテックスチューブ26、熱交換器としての高温側熱交換器28、熱交換器としての低温側熱交換器30、第2調圧弁32及びインジェクタ34を備える。また、燃料電池システム10は、気液分離部36、水素ポンプ38、排水弁40、ラジエータ42、ポンプ44、水温センサ46、流路切替弁48及び図示しない制御装置を更に備える。
燃料電池スタック12は、水素と酸素との電気化学反応によって発電するユニットであり、複数の単セルが積層されて形成されている。水素タンク14は、複数(一例として2つ)設けられていると共に、水素タンク14には、燃料電池スタック12に供給するための高圧(例えば、70MPa以上)の水素が充填口50から逆止弁16を通って充填される。この逆止弁16は、充填口50への水素の逆流を防止するために設けられている。なお、以下では、水素タンク14側を水素の流路の上流とし、燃料電池スタック12側を水素の流路の下流として説明する。
水素タンク14から燃料電池スタック12への水素の供給経路としての水素供給経路52には、圧力センサ20、第1制御弁18、第1調圧弁22、第2制御弁24、ボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28、低温側熱交換器30、第2調圧弁32及びインジェクタ34が、この順番で上流から下流に向けて設けられている。なお、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30は並列に設けられている。
第1制御弁18は、制御装置による制御によって、開状態及び閉状態の何れかの状態となる弁体である。第1調圧弁22は、開示の技術の減圧部の一例であり、水素タンク14から供給された水素を減圧させる。圧力センサ20は、第1制御弁18と第1調圧弁22との間の圧力を、水素タンク14の内圧として測定する。なお、水素タンク14の内圧を、水素タンク14の内部に設けられた圧力センサによって測定してもよい。
第2制御弁24は、制御装置による制御によって、開状態及び閉状態の何れかの状態となる弁体である。開状態は、ボルテックスチューブ26へ水素の供給を行う状態であり、閉状態は、ボルテックスチューブ26への水素の供給を遮断する状態である。
ボルテックスチューブ26は、第2制御弁24から供給された水素を高温の水素と低温の水素とに分離する。ボルテックスチューブ26から噴出する高温の水素は、高温側熱交換器28へ供給される。また、ボルテックスチューブ26から噴出する低温の水素は、上述した高温側熱交換器28と並列に配置された低温側熱交換器30へ供給される。高温側熱交換器28では、後述する冷却水循環経路54を通る熱媒体としての冷却水と高温の水素とで熱交換が行われる。一方、低温側熱交換器30では、冷却水と低温の水素とで熱交換が行われる。
第2調圧弁32は、開示の技術の減圧部の一例であり、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を通った水素を減圧させる。インジェクタ34は、例えば電磁式の開閉弁を含み、燃料電池スタック12への水素の供給量を調整する。
なお、本実施形態では、燃料電池スタック12とインジェクタ34との間の圧力領域を供給圧領域という。また、インジェクタ34と第2調圧弁32との間の圧力領域を調圧領域という。さらに、第2調圧弁32と第2制御弁24との間の圧力領域を圧力変動領域という。さらにまた、第2制御弁24より上流の圧力領域を高圧領域という。
気液分離部36は、燃料電池スタック12から排出された水素及び反応ガスを気体成分と液体成分とに分離する。水素ポンプ38は、気液分離部36により分離された気体成分に含まれる水素を、水素供給経路52上のインジェクタ34の下流に送り出す循環ポンプとして機能する。また、気液分離部36により分離された液体成分は、排水弁40を介して外部に排出される。
ラジエータ42は、例えば外気を取り込む図示しないファンを有し、ファンを回転させることによって、冷却水循環経路54内をポンプ44によって流される冷却水を冷却する。冷却水循環経路54は、燃料電池スタック12を通りかつ燃料電池スタック12と熱交換可能とされているため、冷却水循環経路54を流れる冷却水によって、燃料電池スタック12が冷却される。冷却水循環経路54には、流路切替弁48が設けられている。流路切替弁48は、制御装置による制御によって、暖機状態及び冷却状態の何れかの状態となる弁体である(図1は冷却状態を示している。)。冷却状態は、低温側熱交換器30への冷却水の循環を行い、かつ高温側熱交換器28への冷却水の循環を遮断する状態である。なお、暖機状態は、低温側熱交換器30への冷却水の循環を遮断し、かつ高温側熱交換器28へ冷却水の循環を行う状態である。
冷却水循環経路54には、水温センサ46が設けられており、この水温センサ46は制御装置に接続されている。水温センサ46による冷却水の温度によって、制御装置は流路切替弁48を暖状態及び冷却状態の何れかの状態に切り替える。
冷却水循環経路54には、制御装置による制御によって流路を変更可能とする三方弁60が設けられており、三方弁60によって、燃料電池スタック12からラジエータ42へと向かう冷却水はラジエータ42をバイパス可能とされている。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ここで、本実施形態に係る燃料電池システム10の作用について説明する。水素タンク14から第1制御弁18を通って第1調圧弁22に導かれた水素は、減圧されて第2制御弁24を通りボルテックスチューブ26へ供給される。ボルテックスチューブ26により、水素は高温の水素と低温の水素とに熱分離される。そして、高温の水素は、高温側熱交換器28へ供給され、低温の水素は、低温側熱交換器30へ供給される。
ここで、冷却水循環経路54の水温センサ46により測定された冷却水の温度により、制御装置は流路切替弁48の状態を切り替えるか否かを判断する。一例として、冷却水の温度が30℃未満の場合、制御装置は暖機が必要と判断して流路切替弁48を暖状態にすると共に、燃料電池スタック12からラジエータ42へと向かう冷却水がラジエータ42をバイパスするように三方弁60を制御する。また、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合、制御装置は流路切替弁48の状態を維持すると共に、冷却水がラジエータ42を通るように三方弁60を制御する。なお、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合でかつ冷却水の温度上昇が所定時間継続したとき、制御装置は流路切替弁48を冷却状態に切り替える制御を行ってもよい。さらに、冷却水の温度が70℃以上の場合、制御装置は流路切替弁48を冷却状態にする。以下、流路切替弁48が冷却状態の場合について説明する。
流路切替弁48が冷却状態の場合、低温側熱交換器30にて低温の水素と冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、ポンプ44により燃料電池スタック12へ送られる。これにより、燃料電池スタック12の冷却を行うことができる。なお、高温側熱交換器28では、冷却水の循環が行われないため、高温の水素と冷却水との間で熱交換が行われないが、外部の熱交換器に接続して車室内や車外へ放熱する構成としてもよい。
高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を通過したそれぞれ水素は、合流して第2調圧弁32を経てインジェクタ34へ供給される。
以上のように、本実施形態では、図1に示されるように、高圧水素が充填された水素タンク14から燃料電池スタック12へ水素を供給する水素供給経路52には、ボルテックスチューブ26が設けられている。ボルテックスチューブ26は、水素を高温の水素と低温の水素とに熱分離する。ボルテックスチューブ26からの高温の水素は、高温側熱交換器28によって冷却水と熱交換が行われる。一方、ボルテックスチューブ26からの低温の水素は、低温側熱交換器30によって冷却水と熱交換が行われる。つまり、流路切替弁48により流路を切り替えることで、燃料電池スタック12の暖機又は冷却を行うことができる。
ここで、一般的に、ボルテックスチューブ26は、導入される気体に水分が多く含まれていると、高温の気体と低温の気体とに分離する熱分離性能が低下する。しかしながら、本実施形態では、ボルテックスチューブ26は高圧水素が充填された水素タンク14から燃料電池スタック12へ水素を供給する水素供給経路52に設けられている。したがって、ボルテックスチューブ26には、高圧で水素タンク14に充填されることで水分がほぼ含まれない水素が供給されることから、ボルテックスチューブ26の熱分離性能が向上してより温度の高い水素及び温度の低い水素を得ることができる。これにより、熱交換能力を高めることができることから、機器の冷却や暖機を十分に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図2を用いて、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システム61について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図2に示されるように、この第2実施形態に係る燃料電池システム61は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、水素供給経路62が並列して配置されかつ一方の水素供給経路62にボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が設けられている点に特徴がある。
すなわち、水素タンク14から燃料電池スタック12への水素の供給経路としての水素供給経路62には、第1供給経路62Aと第2供給経路62Bとが設けられている。第1供給経路62Aには、第1制御弁18、圧力センサ20、第1調圧弁22、第2制御弁24、第2調圧弁32、及びインジェクタ34が、この順番で上流から下流に向けて設けられている。
第2供給経路62Bは、第1調圧弁22の下流側から第2調圧弁32の上流側の間に設けられており、第3制御弁64、ボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28、低温側熱交換器30及び逆止弁66が、この順番で上流から下流に向けて設けられている。なお、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30は並列に設けられている。
第3制御弁64は、制御装置による制御によって、開状態及び閉状態の何れかの状態となる弁体である。開状態は、第1調圧弁22からの水素をボルテックスチューブ26へ供給を行う状態であり、閉状態は、ボルテックスチューブ26への水素の供給を遮断する状態である。
逆止弁66は、第1供給経路62Aを流れる水素が第2供給経路62Bへと流れるのを防止するために設けられている。高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を通ったそれぞれの水素は、合流した後第2調圧弁32の上流側の水素と合流される。なお、本実施形態では、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を通ったそれぞれの水素は、合流した後第2調圧弁32の上流側の水素と合流される構成とされているが、これに限らず、図中破線にて示すように第2調圧弁32と同様の構成とされた第3調圧弁68を経て減圧された後にインジェクタ34の下流側の水素と合流される構成としてもよい。
なお、本実施形態では、燃料電池スタック12とインジェクタ34との間の圧力領域を供給圧領域という。また、本実施形態では、インジェクタ34と第2調圧弁32との間の圧力領域を調圧領域という。さらに、本実施形態では、第2調圧弁32と第3制御弁64との間の圧力領域を圧力変動領域という。さらにまた、本実施形態では、第3制御弁64より上流の圧力領域を高圧領域という。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ここで、本実施形態に係る燃料電池システム61の作用について説明する。水素タンク14から第1制御弁18を通って第1調圧弁22に導かれた水素は、減圧された後に第2制御弁24へ供給されると共に、第2供給経路62Bの開状態とされた第3制御弁64を通りボルテックスチューブ26へ供給される。ボルテックスチューブ26により、水素は高温の水素と低温の水素とに熱分離される。そして、高温の水素は、高温側熱交換器28へ供給され、低温の水素は、低温側熱交換器30へ供給される。
ここで、冷却水循環経路54の水温センサ46により測定された冷却水の温度により、制御装置は流路切替弁48の状態を切り替えるか否かを判断する。一例として、冷却水の温度が30℃未満の場合、制御装置は暖機が必要と判断して流路切替弁48を暖気状態にすると共に、燃料電池スタック12からラジエータ42へと向かう冷却水がラジエータ42をバイパスするように三方弁60を制御する。また、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合、制御装置は流路切替弁48の状態を維持すると共に、冷却水がラジエータ42を通るように三方弁60を制御する。なお、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合でかつ冷却水の温度上昇が所定時間継続したとき、制御装置は流路切替弁48を冷却状態に切り替える制御を行ってもよい。さらに、冷却水の温度が70℃以上の場合、制御装置は流路切替弁48を冷却状態にする。以下、流路切替弁48が冷却状態の場合について説明する。
流路切替弁48が冷却状態の場合、低温側熱交換器30にて低温の水素と冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、ポンプ44により燃料電池スタック12へ送られる。これにより、燃料電池スタック12の冷却を行うことができる。なお、高温側熱交換器28では、冷却水の循環が行われないため、高温の水素と冷却水との間で熱交換が行われないが、外部の熱交換器に接続して車室内や車外へ放熱する構成としてもよい。
高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を通過したそれぞれ水素は、合流して第2調圧弁32の上流側にて第1供給経路62Aの水素と合流し、インジェクタ34へ供給される。
以上のように、上記構成によっても、第1供給経路62Aと第2供給経路62Bとが並列して配置されかつ第2供給経路62Bにボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が配置されている点以外は、第1実施形態の燃料電池システム10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、第1供給経路62Aにボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が配置されていない構成とされていることから、第1供給経路62Aによって水素タンク14から燃料電池スタック12へ素早く水素を供給することができる。
(第3実施形態)
次に、図3を用いて、本発明の第3実施形態に係る燃料電池システム70について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、この第3実施形態に係る燃料電池システム70は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、サブラジエータ72が設けられている点に特徴がある。
すなわち、冷却水循環経路71には、サブラジエータ72、サブポンプ74及び流路切替弁76が設けられている。サブラジエータ72は、例えば外気を取り込む図示しないファンを有し、ファンを回転させることによって、冷却水循環経路71を流れる冷却水を冷却する。流路切替弁76は、四方弁とされており、制御装置による制御によって、暖機状態及び冷却状態の何れかの状態となる弁体である(図3は冷却状態を示している)。冷却状態では、ラジエータ42と低温側熱交換器30とが流路切替弁76を介して冷却水循環経路71(図中太線)によって接続されると共に、サブラジエータ72と高温側熱交換器28とが流路切替弁76を介して冷却水循環経路71(図中破線)によって接続される。なお、暖機状態では、ラジエータ42と高温側熱交換器28とが流路切替弁76を介して冷却水循環経路71によって接続されると共に、サブラジエータ72と低温側熱交換器30とが流路切替弁76を介して冷却水循環経路71によって接続される。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ここで、本実施形態に係る燃料電池システム70の作用について説明する。水素タンク14から第1制御弁18を通って第1調圧弁22に導かれた水素は、減圧されて第2制御弁24を通りボルテックスチューブ26へ供給される。ボルテックスチューブ26により、水素は高温の水素と低温の水素とに熱分離される。そして、高温の水素は、高温側熱交換器28へ供給され、低温の水素は、低温側熱交換器30へ供給される。
ここで、冷却水循環経路71の水温センサ46により測定された冷却水の温度により、制御装置は流路切替弁76の状態を切り替えるか否かを判断する。一例として、冷却水の温度が30℃未満の場合、制御装置は暖機が必要と判断して流路切替弁76を暖状態にすると共に、燃料電池スタック12からラジエータ42へと向かう冷却水がラジエータ42をバイパスするように三方弁60を制御する。また、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合、制御装置は流路切替弁76の状態を維持すると共に、冷却水がラジエータ42を通るように三方弁60を制御する。なお、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合でかつ冷却水の温度上昇が所定時間継続したとき、制御装置は流路切替弁76を冷却状態に切り替える制御を行ってもよい。さらに、冷却水の温度が70℃以上の場合、制御装置は流路切替弁76を冷却状態にする。以下、流路切替弁76が冷却状態の場合について説明する。
流路切替弁76が冷却状態の場合、低温側熱交換器30にて低温の水素と冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、ポンプ44により燃料電池スタック12へ送られる。これにより、燃料電池スタック12の冷却を行うことができる。なお、高温側熱交換器28は、サブラジエータ72と接続されるため、高温側熱交換器28にて高温の水素と熱交換したことで高温となった冷却水がサブラジエータ72で冷やされる。つまり、高温の水素は、冷却水を介して熱が大気へ放出されることで温度が低くなると共に、低温の水素は、燃料電池スタック12の熱が加えられることで温度が高くなる。このため、高温側熱交換器28を通った水素と低温側熱交換器30を通った水素とが合流した後の水素の温度と、ボルテックスチューブ26に供給される前の水素の温度との差、すなわち水素の温度変化を抑制することができる。
高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を通過したそれぞれ水素は、合流して第2調圧弁32を経てインジェクタ34へ供給される。
以上のように、上記構成によっても、サブラジエータ72が設けられている点以外は、第1実施形態の燃料電池システム10と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、サブラジエータ72が設けられており、ラジエータ42に接続された低温側熱交換器30(又は高温側熱交換器28)と反対側の高温側熱交換器28(又は低温側熱交換器30)がサブラジエータ72とが接続されることで、高温側熱交換器28を通った水素と低温側熱交換器30を通った水素とが合流した後の水素の温度と、ボルテックスチューブ26に供給される前の水素の温度との差、すなわち水素の温度変化を抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、図4を用いて、本発明の第4実施形態に係る燃料電池システム80について説明する。なお、前述した第3実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、この第4実施形態に係る燃料電池システム80は、基本的な構成は第3実施形態と同様とされ、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が2組設けられている点に特徴がある。
すなわち、第2制御弁24の下流側と、第2調圧弁32の上流側との間には、第3実施形態と同様の配列とされたボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が2組設けられている。そして、一方のボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30と、他方のボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30との間には、第3調圧弁82が設けられている。
一方の高温側熱交換器28と他方の高温側熱交換器28とは、冷却水循環経路84(図中破線)によって直列に接続されている。同様に、一方の低温側熱交換器30と他方の低温側熱交換器30とは、冷却水循環経路84(図中太線)によって直列に接続されている。
冷却水循環経路84は、ポンプ44によって流された冷却水が直接燃料電池スタック12へ向かう第1冷却水循環経路84Aと、ポンプ44によって流された冷却水が低温側熱交換器30(又は高温側熱交換器28)を経由して燃料電池スタック12へ向かう第2冷却水循環経路84Bとが設けられており、第1冷却水循環経路84Aと第2冷却水循環経路84Bとは並列に配置されている。
(第4実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ここで、本実施形態に係る燃料電池システム80の作用について説明する。水素タンク14から第1制御弁18を通って第1調圧弁22に導かれた水素は、減圧されて第2制御弁24を通り一方のボルテックスチューブ26へ供給される。このボルテックスチューブ26により、水素は高温の水素と低温の水素とに熱分離される。そして、高温の水素は、一方の高温側熱交換器28へ供給され、低温の水素は、一方の低温側熱交換器30へ供給される。
一方の高温側熱交換器28及び一方の低温側熱交換器30を通過したそれぞれ水素は、合流して第3調圧弁82を経て他方のボルテックスチューブ26へ供給される。そして、ボルテックスチューブ26により、水素は再度高温の水素と低温の水素とに熱分離されて、高温の水素は他方の高温側熱交換器28へ供給され、低温の水素は、他方の低温側熱交換器30へ供給される。
ここで、冷却水循環経路84の水温センサ46により測定された冷却水の温度により、制御装置は流路切替弁76の状態を切り替えるか否かを判断する。一例として、冷却水の温度が30℃未満の場合、制御装置は暖機が必要と判断して流路切替弁76を暖状態にすると共に、燃料電池スタック12からラジエータ42へと向かう冷却水がラジエータ42をバイパスするように三方弁60を制御する。また、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合、制御装置は流路切替弁76の状態を維持すると共に、冷却水がラジエータ42を通るように三方弁60を制御する。なお、冷却水の温度が30℃以上70℃未満の場合でかつ冷却水の温度上昇が所定時間継続したとき、制御装置は流路切替弁76を冷却状態に切り替える制御を行ってもよい。さらに、冷却水の温度が70℃以上の場合、制御装置は流路切替弁76を冷却状態にする。以下、流路切替弁76が冷却状態の場合について説明する。
流路切替弁76が冷却状態の場合、一方の低温側熱交換器30にて低温の水素と冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、冷却水が冷却される。冷却された冷却水は、ポンプ44により直列に接続された他方の低温側熱交換器30に送られてさらに低温の水素と熱交換が行われた後、燃料電池スタック12へ送られる。これにより、燃料電池スタック12の冷却を行うことができる。なお、一方の高温側熱交換器28とこれに直列に接続された他方の高温側熱交換器28は、サブラジエータ72と接続されるため、高温側熱交換器28にて高温の水素と熱交換したことで高温となった冷却水がサブラジエータ72で冷やされる。つまり、高温の水素は、冷却水を介して熱が大気へ放出されることで温度が低くなると共に、低温の水素は、燃料電池スタック12の熱が加えられることで温度が高くなる。このため、高温側熱交換器28を通った水素と低温側熱交換器30を通った水素とが合流した後の水素の温度と、ボルテックスチューブ26に供給される前の水素の温度との差、すなわち水素の温度変化を抑制することができる。
他方の高温側熱交換器28及び他方の低温側熱交換器30を通過したそれぞれ水素は、合流して第2調圧弁32を経てインジェクタ34へ供給される。
以上のように、上記構成によっても、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が2組設けられている点以外は、第3実施形態の燃料電池システム70と同様に構成されているので、第3実施形態と同様の効果が得られる。また、ボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が2組設けられていることで、より一層熱交換能力を高めることができる。
なお、本実施形態では、2組のボルテックスチューブ26、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が直列に配置された構成とされているが、これに限らず、並列に配置された構成としてもよい。また、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が接続された第2冷却水循環経路84Bと第1冷却水循環経路84Aとは並列に配置された構成とされているが、これに限らず、第3実施形態のように高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30を冷却水循環経路84上にて直列に配置する構成としてもよい。
さらに、上述した第1〜第3実施形態では、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30が冷却水循環経路54、71上にてそれぞれ直列に配置された構成とされているが、これに限らず、第4実施形態のように冷却水循環経路54、71を、第1冷却水循環経路(熱交換器を経由しない)と第2冷却水循環経路(熱交換機を経由する)とが並列に配置された構成としてもよい。
また、上述した第1〜第4実施形態では、高温側熱交換器28及び低温側熱交換器30がそれぞれ設けられた構成とされているが、これに限らず、どちらか一方のみが設けられた構成としてもよい。
以上、本発明は、上記の形態例に限定されるものではなく、上記の形態例以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 燃料電池システム
12 燃料電池スタック
14 水素タンク
26 ボルテックスチューブ
28 高温側熱交換器(熱交換器)
30 低温側熱交換器(熱交換器)
48 流路切替弁
52 水素供給経路
61 燃料電池システム
62 水素供給経路
70 燃料電池システム
76 流路切替弁
80 燃料電池システム

Claims (1)

  1. 高圧水素が充填された水素タンクから燃料電池スタックへ水素を供給する水素供給経路に設けられかつ前記水素を高温の水素と低温の水素とに熱分離するボルテックスチューブと、
    前記燃料電池スタックと熱交換を行う熱媒体と、前記ボルテックスチューブから噴出される高温の前記水素及び低温の前記水素の少なくとも一方とで熱交換を行う熱交換器と、
    を備え
    前記水素供給経路には、前記水素タンク、第1調圧弁、制御弁、前記ボルテックスチューブ、前記熱交換器及び第2調圧弁が、この順番で上流から下流に向けて設けられている、
    燃料電池システム。

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