JP6893965B2 - 携帯用情報機器 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの筐体を備える携帯用情報機器に関する。
ノート型PCは、本体筐体とディスプレイ筐体との間をヒンジ装置で回転可能に連結したクラムシェル型が一般的である。このようなノート型PCにおいても、タブレット型PCやスマートフォンと同様に、タッチパネルを用いた利用方法が望まれることがある。例えば特許文献1には、2つの筐体間をヒンジ装置で折り畳み可能に連結した携帯用情報機器が提案されている。この構成では、フレキシブルディスプレイをキーボードを設けた筐体の一部まで張り出すように設け、大画面化を図っている。また、非使用時には、筐体間を折り畳むことで小型化できる。
米国特許第10180704号明細書 特開2012−22785号公報
上記特許文献1の構成は、2つの筐体間がフレキシブルヒンジで連結されることで、本のように折り畳み可能である。このため、折り畳み時は、ヒンジの円弧分だけ厚みが大きくなる。また、この構成では、折り畳んで外形を小型化した状態のままでは、ディスプレイを視認することができない。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、2つの筐体を備えた構成であっても、薄型化を図ることができ、さらに柔軟な使用形態に対応することができる携帯用情報機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る携帯用情報機器は、携帯用情報機器であって、上面と下面とを有する第1筐体と、表面と裏面とを有し、前記裏面が前記第1筐体の上面と対向可能に設けられ、前記第1筐体の上面上で前後方向にスライド可能に設けられた第2筐体と、前記第2筐体の中央よりも前側の領域を少なくとも含む第1部分を前記第1筐体に対してスライド可能に支持するスライド支持部と、前記スライド支持部よりも後方に設けられ、前記第1筐体の上面と前記第2筐体の中央よりも後側の領域を少なくとも含む第2部分の裏面との間を相対移動可能に連結するリンク装置と、前記第2筐体の表面に設けられたディスプレイと、を備え、前記リンク装置は、第1リンク部材と、前記第1リンク部材と隣接して設けられた第2リンク部材と、前記第1リンク部材の第1端部と前記第1筐体との間を相対回転可能に連結する第1回転軸と、前記第2リンク部材の第1端部と前記第2筐体との間を相対回転可能に連結する第2回転軸と、前記第1リンク部材の第2端部と前記第2リンク部材の第2端部との間を相対回転可能に連結する第3回転軸と、前記第3回転軸による前記第1リンク部材と前記第2リンク部材との回転動作に所定の回転トルクを付与するトルク付与部と、を有する。
このような構成によれば、第1筐体に対して第2筐体を前方にスライドさせた姿勢では、各筐体が積層して配置される。このため、携帯用情報機器が薄型化される。また、携帯用情報機器は、第2筐体を第1筐体に対して後方にスライドさせ、リンク装置を介して第2筐体の第2部分を起立させることもできる。これにより、携帯用情報機器は、ディスプレイを一般的なノート型PCのような角度姿勢として使用する等、柔軟な使用形態に対応することができる。
前記第2筐体は、前記第1筐体に対して、前記第1筐体と略平行した姿勢で該第1筐体の上面に積層され、その前端部及び後端部が前記第1筐体の前端部及び後端部と略一致した位置に配置される第1積層位置と、前記第1筐体の上面上で前記第1積層位置よりも後方にスライドし、前記第2部分が前記リンク装置を介して前記第1筐体の上面から上方に移動することで、少なくとも前記第2部分の表面が前記第1筐体の上面に対して90度以下の角度姿勢で起立する起立位置と、に相対移動可能な構成としてもよい。
前記第2筐体は、前記第1筐体に対して、さらに、前記第2部分の裏面の少なくとも一部が、前記起立位置から前記第1筐体の上面とは重ならず、且つ前記第1筐体の上面と略平行する位置まで移動する第2積層位置まで相対移動可能な構成としてもよい。
前記第1積層位置において、前記第1リンク部材は、その第1面が前記第2筐体の裏面と対向し、該第1面の裏側の第2面が前記第1筐体の上面と対向した第1の角度姿勢となり、前記第2リンク部材は、その第1面が前記第2筐体の裏面と対向し、該第1面の裏側の第2面が前記第1筐体の上面と対向した第1の角度姿勢となる構成としてもよい。
前記第1リンク部材は、前記第1筐体に対して、少なくとも前記第1の角度姿勢から、その第2面が前記第1筐体の上面から離間する方向に90度以上回転した第2の角度姿勢まで回転可能であり、前記第2リンク部材は、前記第2筐体に対して、少なくとも前記第1の角度姿勢から、その第2面が前記第2筐体の裏面から離間する方向に90度以上回転した第2の角度姿勢まで回転可能な構成としてもよい。
前記第2筐体は、前記第2部分と前記第1部分との間を回転可能に連結するヒンジ装置を有し、前記第1部分は、前記第2部分よりも前後方向の長さ寸法が短い構成としてもよい。
前記ディスプレイは、前記第2筐体の表面上で、前記第2部分から前記ヒンジ装置を通過して前記第1部分まで亘るように設けられ、前記ディスプレイは、前記ヒンジ装置の表面で支持される部分に折曲領域を有する構成としてもよい。
前記第1リンク部材の第1端部から第2端部までの長さ寸法は、前記第2リンク部材の第1端部から第2端部までの長さ寸法よりも長い構成としてもよい。
さらに、前記第1筐体の上面に設けられたキーボードを備え、前記キーボードは、前記第2筐体が最も前方にスライドした状態では、前記第2筐体の下面側に隠され、少なくとも前記第2筐体が最も後方にスライドした状態では外部に露出し、操作可能な状態となる構成としてもよい。
本発明の上記態様によれば、2つの筐体を備えた構成であっても、薄型化を図ることができ、さらに柔軟な使用形態に対応することが可能となる。
図1は、一実施形態に係る携帯用情報機器を前方から見た模式的な斜視図である。 図2は、図1に示す携帯用情報機器を後方から見た模式的な斜視図である。 図3Aは、タブレットモードでの携帯用情報機器の模式的な一部断面側面図である。 図3Bは、ノートでの携帯用情報機器の模式的な一部断面側面図である。 図3Cは、図3Bに示す状態よりも第2筐体を倒した状態での携帯用情報機器の模式的な一部断面側面図である。 図3Dは、図3Cに示す状態よりも第2筐体をさらに倒した状態での携帯用情報機器の模式的な一部断面側面図である。 図4は、図3A中のIV−IV線に沿う断面図である。 図5Aは、ヒンジ装置の構成を模式的に示す斜視図である。 図5Bは、ヒンジ装置を図5Aに示す状態から回転させた状態を模式的に示す斜視図である。 図6Aは、リンク装置の模式的な背面図である。 図6Bは、図6A中のVIB−VIB線に沿う模式的な断面図である。 図7は、第1変形例に係る携帯用情報機器を前方から見た模式的な斜視図である。 図8は、第2変形例に係る携帯用情報機器の側面図である。
以下、本発明に係る携帯用情報機器について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る携帯用情報機器10を前方から見た模式的な斜視図である。図2は、図1に示す携帯用情報機器10を後方から見た模式的な斜視図である。図3A〜図3Dは、携帯用情報機器10の姿勢変化の一例を示す動作図である。
図1及び図2に示すように、携帯用情報機器10は、第1筐体11と、第2筐体12と、リンク装置14と、ディスプレイ16と、キーボード18と、を備える。第2筐体12は、第1筐体11に対して移動可能に連結されている。携帯用情報機器10は、ノート型PCと同様に利用できるノートモード(図2及び図3B〜図3D参照)と、タブレット型PCと同様に利用できるタブレットモード(図3A参照)とに姿勢変化可能である。携帯用情報機器10は、携帯電話、スマートフォン、電子手帳又は携帯用ゲーム機等であってもよい。
以下、携帯用情報機器10について、図3Aに示すタブレットモードを基準とし、筐体11,12の奥行き方向を前後方向、筐体11,12の幅方向を左右方向、筐体11,12の厚み方向を上下方向、と呼んで説明する。
第1筐体11は、矩形の扁平な箱体である。第1筐体11は、例えばステンレス、マグネシウム、アルミニウム等の金属板、樹脂板、又は炭素繊維等を含む繊維強化樹脂板等で構成される。キーボード18は、第1筐体11の上面11aの前寄りの位置に配置されている。各図では、キーボード18を模式的に図示し、その詳細な構成の図示を省略している。キーボード18は、複数のキートップを物理的に上下動させる装置であってもよいし、ディスプレイに表示してタッチ操作するソフトウエア式の装置であってもよい。第1筐体11の内部には、例えば各種半導体チップ等を実装した基板、バッテリ装置、各種通信モジュール、冷却装置等が収容されている。第1筐体11の下面11bは、当該携帯用情報機器10の机面等への載置面となる。
第2筐体12は、第1部分12Aと、第2部分12Bと、ヒンジ装置12Cとを連結した構成である。第2筐体12は、第1筐体11の上面11a上で前後方向にスライド可能に設けられている。第2筐体12は、さらに第2部分12B及びヒンジ装置12Cが上面11aに対して昇降可能である。
第2筐体12は、上を向いた表面12aの略全面にディスプレイ16が設けられている。表面12aは、第1部分12Aの表面12Aaと、第2部分12Bの表面12Baと、ヒンジ装置12Cの表面12Caとで構成されている。第2筐体12は、裏面12bの略全面が、図3Aに示すタブレットモード時に第1筐体11の上面11aと対向配置される。裏面12bは、第1部分12Aの裏面12Abと、第2部分12Bの裏面12Bbと、ヒンジ装置12Cの裏面12Cbとで構成されている。
第1部分12Aは、第2筐体12の前後方向の中央よりも前側の領域を少なくとも含む部分である。本実施形態では、第1部分12Aは、ヒンジ装置12Cより前側の部分である。本実施形態の第1部分12Aは、第1筐体11よりも僅かに大きな左右幅を有し、上面11aを左右に跨ぐように設けられている。第1部分12Aの左右端部には、他の部位よりも高さ寸法を大きくした側板12Ac,12Adが設けられている。側板12Ac,12Adは、第1筐体11の左右の側面11c,11dの一部を覆うように設けられている。第1部分12Aは、スライド支持部20を介して第1筐体11に支持され、上面11a上を前後方向にスライド可能である。
図4は、図3A中のIV−IV線に沿う断面図であり、スライド支持部20の構成を模式的に示している。図1、図2及び図4に示すように、スライド支持部20は、左右一対のガイドレール20a,20aと、左右一対のスライダ20b,20bと、を有する。
各ガイドレール20aは、第1筐体11の各側面11c,11dにそれぞれ設けられた溝部である。各ガイドレール20aは、前後方向に沿って延在している。ガイドレール20aは、例えば横向きのT字形状を有する。各スライダ20bは、第1部分12Aの側板12Ac,12Adにそれぞれ設けられた突起である。各スライダ20bは、側板12Ac,12Adの内面から内向きに突出するように設けられている。各スライダ20bは、側板12Ac,12Adの前後方向長の一部、又は略全長に亘って設けられている。スライダ20bは、例えば横向きT字形状を有する。スライダ20bは、ガイドレール20aに摺動可能に挿入されている。
スライド支持部20は、スライダ20bがガイドレール20a内を前後方向に摺動することで、第1部分12Aを上面11aに対して前後方向にスライド可能に支持している。スライド支持部20は、第1部分12Aを上面11aに対して前後方向にスライド可能に支持できれば、図4に示す構成以外の構成であってもよい。スライド支持部20は、例えばガイドレール20aを第1筐体11の上面11aに設け、スライダ20bを第1部分12Aの裏面12Abに設けてもよい。
第2部分12Bは、第2筐体12の前後方向の中央よりも後側の領域を少なくとも含む部分である。本実施形態では、第2部分12Bは、ヒンジ装置12Cより後側の部分である。第2部分12Bは、第1筐体11と略同一の左右幅で構成されている。第2部分12Bは、タブレットモード時に上面11a上に積層され(図3A参照)、ノートモード時に上面11aから起立し、又は上面11a上に積層される(図3B〜図3D参照)。図3Aに示すように、第2部分12Bは、第1部分12Aよりも相当に長い前後方向寸法を有し、第2筐体12の前後方向寸法のうちの大部分を占めている。第2部分12Bは、その裏面12Bbにリンク装置14が連結されているが、詳細は後述する。
図5A及び図5Bは、ヒンジ装置12Cの構成を模式的に示す斜視図である。図5A及び図5Bに示すように、ヒンジ装置12Cは、複数の外殻部材24と、複数の内殻部材25と、を有する。ヒンジ装置12Cは、第1部分12Aと第2部分12Bとの間を相対的に回転可能に連結している。図5Bは、ヒンジ装置12Cを図5Aに示す180度姿勢から折り畳んだ略0度姿勢まで回転させた状態を示している。但し、本実施形態のヒンジ装置12Cは、部分12A,12B間を、少なくとも図3Aに示す平板状の180度から、図3Bに示す略L字状の100度程度まで回転可能に連結していればよい。
外殻部材24は、前後方向に沿って並んで複数(本実施形態では5個)設けられている。各外殻部材24は、第1部分12Aの後側の側面12Aeと、第2部分12Bの前側の側面12Bcとの間に亘って順に並んでいる。外殻部材24は、樹脂材料等で形成された角筒形状の部品である。外殻部材24は、第1筐体11の左右幅と略同一の左右幅を有し、前後方向が短い形状である(図1及び図2も参照)。外殻部材24には、前後方向に貫通した断面矩形状の中空部26が形成されている。中空部26には、例えば第2部分12Bから第1部分12Aを介して第1筐体11まで接続される電源ケーブルやフレキシブル基板等が挿通される。各外殻部材24のうち、最も前側の外殻部材24の前側面が第1部分12Aの側面12Aeと連結され、最も後側の外殻部材24の後側面が第2部分12Bの側面12Bcと連結される。
各外殻部材24の表面24aは、全体としてヒンジ装置12Cの表面12Caを形成する。各表面24aは、図3Aに示すタブレットモード時には前後方向にほとんど隙間なく並び、1枚の平面を形成する。このタブレットモード時には、第1部分12Aの表面12Aa、ヒンジ装置12Cの表面12Ca、第2部分12Bの表面12Baが略同一平面上に配置される。各表面12Aa,12Ba,12Caは、図5Bに示す回転時にも各外殻部材24の表面24a同士はほとんど隙間なく並んで円弧状の曲面を描くため、ディスプレイ16を安定して支持可能である。
内殻部材25は、前後方向に並んだ外殻部材24の中空部26内で、前後方向に沿って並んで複数(本実施形態では4個)設けられている。各内殻部材25は、隣接する外殻部材24,24間の少なくとも裏面24bの境界部を跨いでいる。各内殻部材25は、隣接する外殻部材24,24間を相対回転可能に且つ相対移動可能に連結している。内殻部材25と外殻部材24との連結構造は特に限定されないが、例えば内殻部材25に前後一対のピンを設け、一方のピンを一方の外殻部材24に形成した長溝に摺動可能に係合させ、他方のピンを他方の外殻部材24に形成した長溝に摺動可能に係合させた構成等を例示できる。内殻部材25は、図3Aに示すタブレットモード時には外殻部材24の中空部26内に完全に収容される。内殻部材25は、タブレットモードから回転された際は、隣接する外殻部材24,24の裏面24b,24b間に形成された隙間を内側から塞ぐ(図5B参照)。
ヒンジ装置12Cは、例えば各外殻部材24と各内殻部材25との間の回転軸部に所定の回転トルクを付与することで、全体として所定の回転トルクで回転動作する。ヒンジ装置12Cは、例えば可撓性を持った樹脂等で形成されたフレキシブルヒンジで構成されてもよい。
第2筐体12は、第1筐体11に対して、第1部分12Aの前側面12Afが、第1筐体11の前側面11eと略一致する第1積層位置(図3A参照)から、キーボード18を露出させる位置まで後退した起立位置(図3B〜図3C参照)や第2積層位置(図3D参照)までスライド可能である。図3Aに示す第1積層位置では、第2部分12Bの後側面12Bdも、第1筐体11の後側面11fと略一致する。
ディスプレイ16は、例えばタッチパネル式で柔軟性の高いペーパー構造を持った有機EL等のフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ16は、第2側部分12Bの表面12Baから、ヒンジ装置12Cの表面12Caを通過して第1部分12Aの表面12Aaまで延在している。ディスプレイ16は、ヒンジ装置12Cの表面12Caで支持される部分が第2筐体12の回転時に折り曲げられる折曲領域16aとなる。
次に、リンク装置14について説明する。図6Aは、リンク装置14の模式的な背面図である。図6Bは、図6A中のVIB−VIB線に沿う模式的な断面図である。
図2及び図3A〜図3Dに示すように、リンク装置14は、第2筐体12の第1筐体11に対する姿勢変化をガイドする装置である。図2、図6A及び図6Bに示すように、リンク装置14は、第1リンク部材28と、第2リンク部材29と、第1回転軸30と、第2回転軸31と、第3回転軸32と、トルク付与部34と、を備える。
第1リンク部材28は、樹脂等で形成された薄いプレートである。第1リンク部材28は、各筐体11,12よりも小さい左右幅寸法を有する。第1リンク部材28は、図6A中で下側の第1端部28aが第1筐体11と回転可能に連結されている。具体的には、第1筐体11の上面11aには、キーボード18の後方で前後方向に延びた凹部36が形成されている(図2参照)。第1リンク部材28の第1端部28aは、凹部36内で第1筐体11に対して第1回転軸30を介して回転可能に連結されている。第1リンク部材28は、図6A中で上側の第2端部28bに突出部28cを有する。突出部28cは、第2端部28bの一部を第2リンク部材29側へと突出させた板片である。
第2リンク部材29は、樹脂等で形成された薄いプレートであり、第1リンク部材28と隣接して配置されている。図3A等では、各リンク部材28,29の板厚が第2筐体12の板厚と略同程度に図示しているが、実際には各リンク部材28,29は第2筐体12よりも相当に薄いプレートで構成可能である。第2リンク部材29は、第1リンク部材28と略同一の左右幅寸法を有し、第1リンク部材28よりも短い前後(上下)方向寸法を有する。第2リンク部材29は、図6A中で上側の第1端部29aが第2筐体12と回転可能に連結されている。具体的には、第2筐体12は、第2部分12Bの裏面12Bbに軸受部材38が固定されている。軸受部材38は、第2筐体12よりも小さい左右幅寸法を有する。軸受部材38は、第2リンク部材29の第1端部29aに形成された凹部40に挿入され、凹部40内で第2リンク部材29に対して第2回転軸31を介して回転可能に連結されている。
第2リンク部材29は、図6A中で下側の第2端部29bが第1筐体の第2端部28bと隣接し、互に回転可能に連結されている。具体的には、第2リンク部材29は、第2端部29bに凹部42を有する。凹部42には、第1リンク部材28の突出部28cが挿入されている。突出部28cは、凹部42内で第2リンク部材29に対して第3回転軸32を介して回転可能に連結されている。
各回転軸30〜32は、例えば金属シャフトである。第1回転軸30は、例えば第1リンク部材28の第1端部28a付近を左右方向に回転不能な状態で貫通し、両端部が第1筐体11の凹部36の左右内面に形成された図示しない軸受穴で回転可能に支承されている。これにより第1回転軸30は、第1筐体11に対して第1リンク部材28を回転自由な状態で支持している。
第2回転軸31は、例えば第2リンク部材29の第1端部29a付近を左右方向に回転不能な状態で貫通し、中央部が軸受部材38に設けられた図示しない軸受孔を回転可能に挿通している。これにより第2回転軸31は、第2筐体12に対して第2リンク部材29を回転自由な状態で支持している。
第3回転軸32は、例えば第2リンク部材29の第2端部29b付近を左右方向に回転不能な状態で貫通し、中央部が第1リンク部材28の突出部28cに設けられた図示しない軸受孔を回転可能に挿通している。これにより第3回転軸32は、リンク部材28,29同士を相対的に回転可能に連結している。
トルク付与部34は、リンク部材28,29の回転中心となる第3回転軸32に設けられている。トルク付与部34は、例えば突出部28cに形成された軸受孔の内周面と、第3回転軸32の外周面との間での摩擦抵抗によって構成される。これによりトルク付与部34は、第3回転軸32によるリンク部材28,29間の回転動作に所定の回転トルクを付与することができる。
各リンク部材28,29の形状や各回転軸30〜32による回転構造等は適宜変更可能である。また、トルク付与部34は、リンク部材28,29同士の回転に所定のトルクを付与可能であればその構成は適宜変更可能である。
本実施形態のリンク装置14において、第1リンク部材28は、第1回転軸30を回転中心として、第1筐体11の上面11aに対して、相対的に図3Aに示す0度姿勢から図3Dに示す略180度姿勢まで回転可能である。つまり第1回転軸30での回転可能範囲は、0度から略180度までとなっている。
第2リンク部材29は、第2回転軸31を回転中心として、第2筐体12の裏面12bに対して、相対的に図3Aに示す0度姿勢(図3A参照)から図3Dに示す略180度姿勢(図中では170度程度に図示)まで回転可能である。つまり第2回転軸31での回転可能範囲は、0度から略180度までとなっている。さらに、第2リンク部材29は、第3回転軸32を回転中心として、第1リンク部材28に対して、相対的に図3A及び図3Bに示す0度姿勢から図3Dに示す略90度姿勢(図中では80度程度に図示)まで回転可能である。つまり第3回転軸32での回転可能範囲は、0度から略90度までとなっている。
次に、携帯用情報機器10の動作を説明する。
先ず、図3Aに示すタブレットモード(第1積層位置)では、第2筐体12が第1筐体11の上面11a上に平行に積層され、互いの上面11aと裏面12bが対面している。リンク装置14は、各リンク部材28,29が略同一平面上に並んで配置され、凹部36に収容されている。この際、第1リンク部材28は、上面が第2筐体12の裏面12bと対向し、下面が第1筐体11の上面11a(本実施形態では凹部36の底面)と対向した角度姿勢である。また、第2リンク部材29は、上面が第2筐体12の裏面12bと対向し、下面が第1筐体11の上面11a(本実施形態では凹部36の底面)と対向した角度姿勢である。
この状態では、筐体11,12間は、互いの前側面11e,12Afの前後方向位置が略一致し、互いの後側面11f,12Bdの前後方向位置が略一致している。このため、キーボード18が第2筐体12で隠され、携帯用情報機器10は、一枚の平板状を成している。その結果、ユーザは、携帯用情報機器10を一般的なタブレット型PCと同様に使用することができる。
次に、携帯用情報機器10をタブレットモードからノートモード(起立位置)に姿勢変化させる動作を説明する。この動作では、図3Aに示す状態から第2筐体12をスライド支持部20を介して後方にスライドさせる。そうすると、第2筐体12は、第1部分12Aが上面11a上を後方にスライドする。一方、リンク装置14は、第1筐体11と前後方向位置が固定された第1回転軸30を中心とし、リンク部材28,29間が図3Aの姿勢を維持したまま図中で時計方向に回転し、次第に起立する。その結果、第2筐体12の第2部分12Bは、リンク装置14のガイド作用下に、図中で時計方向に回転しつつ上昇する。その際、第2筐体12は、ヒンジ装置12Cが回転する。このため、第2部分12Bは、先ず、図3Bに示すように上面11aから90度以下の角度姿勢、本実施形態では80度〜90度程度の角度姿勢で起立する。
この状態では、図1及び図3Bに示すようにキーボード18が露出する。このため、ユーザは、携帯用情報機器10を一般的なノート型PCと同様に使用することができる。この際、図3Bに示すように、リンク装置14は、第2部分12Bを支持するスタンドとしても機能する。また、この状態では、ヒンジ装置12Cの表面14Caが滑らかな曲面を描くため、ディスプレイ16の折曲領域16aも滑らかな曲面を描く。このため、ディスプレイ16は、折曲領域16aに屈曲線等が形成されない。その結果、ユーザは、ディスプレイ16を一画面として認識でき、高いユーザビリティが得られる。
図3Bに示す状態では、リンク装置14の第1リンク部材28は、図3Aに示す角度姿勢から、第1回転軸30を中心として、その下面が第1筐体11の上面11aから離間する方向に略80度程度回転した角度姿勢となっている。また第2リンク部材29は、第1リンク部材28と一体的に回転しており、その下面が第1筐体11の上面11aから離間する方向に80度程度回転した角度姿勢となっている。つまり第2リンク部材29は、図3Aに示す角度姿勢から、その上面が第2筐体12に対して、裏面12bから離間する方向(図中で時計方向)に150度程度回転した角度姿勢となっている。
本実施形態の携帯用情報機器10は、図3Bに示すノートモードから第2筐体12の第2部分12B(ディスプレイ16)の角度を変化させることもできる。例えば図3Cは、第2部分12Bが上面11aから40度程度起立した角度姿勢の状態を示す。この状態では、第1リンク部材28は、図3Bに示す角度姿勢からさらに図中で時計方向に回転し、140度程度の角度姿勢となっている。また第2リンク部材29は、図3Bに示す角度姿勢から、その上面が再び裏面12bに近接する方向、つまり図中で反時計方向に回転し、例えば第1リンク部材28との間に60度程度の屈曲角度を形成した角度姿勢となっている。すなわち、本実施形態のリンク装置14は、第2リンク部材29が第1リンク部材28よりも前後方向長さが短い。このため、図3Cに示すように、第2部分12Bが略30度〜70度程度の角度姿勢とされた状態では、第1リンク部材28が第2部分12Bと略平行する。一方、第2リンク部材29は、トルク付与部34を設けた第3回転軸32を介して、例えば図中で示す第1リンク部材28に対して60度〜90度程度の角度姿勢で交差し、第2部分12Bを支持する。このため、図3Cに示すような使用状態において、リンク装置14は、略L字形状となり、第2部分12Bを高い安定性で支持するスタンドとしても機能する。
本実施形態のリンク装置14は、図3Bに示すように第2部分12Bを最も大きな角度で起立させた場合に、リンク部材28,29間が第3回転軸32を介して多少屈曲した姿勢となる。具体的には、リンク部材28,29間は、互いの連結部(第3回転軸32)が回転軸30,31間を結ぶ直線に対して後方に位置ずれした屈曲姿勢となる。このため、携帯用情報機器10は、図3Bに示す姿勢から図3Cに示す姿勢に向かって第2部分12Bを後方に倒す際、第3回転軸32が確実に後方に移動しつつリンク部材28,29間が折れ曲がる。このため、図3Bに示す姿勢から図3Cに示す姿勢への移行時に、第3回転軸32が誤って前方に移動し、リンク部材28,29間が図3Cに示す状態と逆方向に折れ曲がることを抑制できる。このような姿勢移行をより確実にするため、第3回転軸32が逆回転することを防止するストッパを設けてもよい。例えばストッパは、第1リンク部材28の一部と第2リンク部材29の一部を第3回転軸32付近で干渉させることで逆回転を防止できる。また、例えばストッパは、リンク部材28,29の図3B中で前側の表面に第3回転軸32を跨ぐように貼り付けることで、リンク部材28,29間が逆方向に折れ曲がる際に引っ張られてそれを防止する粘着テープ等で構成されてもよい。
リンク部材28,29は、図3Bに示す姿勢において、一枚板状に直線状に並ぶ構成等であってもよい。この構成とすると、図3Aに示すように、タブレットモード時、リンク部材28,29が全体として薄型化されるため、携帯用情報機器10が全体として一層薄型化される。なお、図3Bに示すように屈曲したリンク部材28,29を用いた構成の場合、実際には図3Aに示すタブレットモードにおいて、リンク部材28,29が多少山形の形状を成す。
携帯用情報機器10は、図3Cに示す状態から第2筐体12の第2部分12B(ディスプレイ16)の角度をさらに変化させることもできる。図3Dに示す状態では、第1リンク部材28は、図3Cに示す角度姿勢からさらに図中で時計方向に回転し、略180度程度の角度姿勢(第2積層位置)となっている。また第2リンク部材29は、図3Cに示す角度姿勢から、その上面がさらに裏面12bに近接する方向(図中で反時計方向)に回転し、例えば第1リンク部材28との間に10度〜0度程度の屈曲角度を形成した角度姿勢となっている。すなわち、第2筐体12は、その裏面12bの少なくとも一部が、図3Bの起立位置から第1筐体11の上面11aとは重ならず、且つ第1筐体11の上面11aと略平行する位置まで移動する図3Dの第2積層位置まで相対移動可能である。従って、図3Dに示す状態では、第2筐体12は、略一枚板状に形成された状態で、第1筐体11の後側にスライドした位置にある。このため、携帯用情報機器10は、全体として略一枚板状に形成されるため、ユーザは、キーボード18を使用しながらディスプレイ16を視認することができる。
図3Dに示す状態から図3Aに示す状態までの姿勢変化は、上記と逆の動作となるため、説明を省略する。なお、第2筐体12は、図3Dに示す180度姿勢まで開けなくてもよく、図3Aに示す0度姿勢から図3Cに示す30度姿勢程度までのみ姿勢変化可能な構成であってよい。
図7は、第1変形例に係る携帯用情報機器50を前方から見た模式的な斜視図である。なお、図7において、図1〜図7に示される参照符号と同一の参照符号は、同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして詳細な説明を省略し、図8についても同様とする。
図7に示すように、携帯用情報機器50は、図1に示す携帯用情報機器10のディスプレイ16とは構成の異なるディスプレイ52を備える。ディスプレイ52は、ディスプレイ16のようなフレキシブルディスプレイではない一般的な板状のディスプレイである。このため、ディスプレイ52は、折曲領域16aを有していない。ディスプレイ52は、第2筐体12の第2部分12Bの表面12Baの略全面に設けられ、ヒンジ装置12C及び第1部分12Aの表面12Ca,12Aaまでは延在していない。
従って、携帯用情報機器50は、ディスプレイ52の部品コストを低減できる。なお、第1部分12Aの表面12Aaには、小形のサブディスプレイ54を設置してもよい。そうすると、携帯用情報機器50は、利便性が低下することが抑制される。表面12Aaには、サブディスプレイ54に代えて、図示しないスイッチやボタン等を設けてもよい。
図8は、第2変形例に係る携帯用情報機器60の側面図である。図8は、第2筐体12を略80度起立させた状態を示しているが、携帯用情報機器60についても図3A〜図3Dに示す携帯用情報機器10と同様な姿勢変化が可能である。
図8に示すように、携帯用情報機器60は、図1に示す携帯用情報機器10の第2筐体12とは構成の異なる第2筐体62を備える。第2筐体62は、携帯用情報機器10の第2筐体12の第2部分12Bと略形状の矩形状の筐体である。第2筐体62の表面62aには、図7に示すものと同様なディスプレイ52が設けられている。
第2筐体62の前側面62bは、第1筐体11の上面11a上で前後方向にスライド可能に設けられている。第2筐体62は、前側面62bの左右側部に、それぞれ支持片62cを有する。第1筐体11には、上記した携帯用情報機器10の側板12Ac,12Adを単品の部品とし、前後長さを短くした側板64を左右一対有する。各側板64は、側板12Ac,12Adと同様に、図示しないスライダ20bを介してガイドレール20aにスライド可能に支持されている。各支持片62cは、それぞれ回転軸66を介して各側板64に回転可能に支持されている。回転軸66は、所定の回転トルクを発生する構成としてもよい。
従って、携帯用情報機器60においても、第2筐体62の第1部分である側板64が第1筐体11に対して、スライド支持部20及び回転軸66を介して、前後方向にスライド可能に支持されている。また、第2筐体62は、回転軸66を介して第1筐体11(支持片62c)に対して回転可能に支持されている。このため、携帯用情報機器60についても図3A〜図3Dに示す携帯用情報機器10と同様な姿勢変化が可能である。また、携帯用情報機器60は、図7に示す携帯用情報機器50の構成をさらに簡素化したものである。このため、携帯用情報機器60は、第1部分12Aやヒンジ装置12Cの部品コストも低減できる。
以上のように、本実施形態に係る携帯用情報機器10(50,60)は、第2筐体12の第1部分12Aを第1筐体11に対してスライド可能に支持するスライド支持部20と、スライド支持部20よりも後方に設けられ、第1筐体11の上面11aと第2筐体12の第2部分12Bの裏面12bとの間を相対移動可能に連結するリンク装置14と、第2筐体12の表面12aに設けられたディスプレイ16と、を備える。そして、リンク装置14は、第1リンク部材28と、第2リンク部材29と、各回転軸30〜32と、第3回転軸32によるリンク部材28,29の回転動作に所定の回転トルクを付与するトルク付与部34と、を有する。
従って、携帯用情報機器10(50,60)は、第2筐体12を前方にスライドさせた姿勢(図3A参照)では、筐体11,12が積層して配置される。このため、携帯用情報機器10(50,60)は、可及的に薄型化される。また、携帯用情報機器10(50,60)は、第2筐体12を第1筐体11に対して後方にスライドさせ、リンク装置14を介して第2筐体12の第2部分12Bを起立させることもできる。これにより、ディスプレイ16を一般的なノート型PCのような角度姿勢として使用する等、柔軟な使用形態に対応することができる。
特に、上記した携帯用情報機器10では、ヒンジ装置12Cは、部分12A,12B間を図3Aに示す180度姿勢から、図3Bに示すように60〜90度程度起立した姿勢まで回動可能に連結していればよい。このため、ヒンジ装置12Cは、図3Bに示すノートモード時には、その表面12Caが滑らかな曲面を描く構造でありながらも、図3Aに示すタブレットモード時に筐体の厚みに対する影響がない、という利点がある。
また、トルク付与部34は、3本の回転軸30〜32のうち、中央の第3回転軸32での回転にトルクを付与するように設けられている。すなわち、仮に、3本の回転軸30〜32の全てに回転トルクを発生させる構成とした場合、リンク装置14の動作時に3本の回転軸30〜32のいずれが動作するかを制御することができなくなる。その結果、リンク部材28,29間は、図3A〜図3Dに示す所定の動作が実施できず、第2部分12Bの角度姿勢を適切に制御できない可能性がある。この点、本実施形態では、中央の第3回転軸32のみが回転トルクを発生する構成のため、他の回転軸30,31は、第3回転軸32によるリンク部材28,29間の角度姿勢と第2部分12Bの角度姿勢とに応じて回転し、第2部分12Bの角度姿勢が適切に制御される。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10,50,60 携帯用情報機器
11 第1筐体
12,62 第2筐体
12A 第1部分
12B 第2部分
12C ヒンジ装置
14 リンク装置
16,52 ディスプレイ
16a 折曲領域
18 キーボード
20 スライド支持部
28 第1リンク部材
29 第2リンク部材
30 第1回転軸
31 第2回転軸
32 第3回転軸

Claims (8)

  1. 携帯用情報機器であって、
    上面と下面とを有する第1筐体と、
    表面と裏面とを有し、前記裏面が前記第1筐体の上面と対向可能に設けられ、前記第1筐体の上面上で前後方向にスライド可能に設けられた第2筐体と、
    前記第2筐体の中央よりも前側の領域を少なくとも含む第1部分を前記第1筐体に対してスライド可能に支持するスライド支持部と、
    前記スライド支持部よりも後方に設けられ、前記第1筐体の上面と前記第2筐体の中央よりも後側の領域を少なくとも含む第2部分の裏面との間を相対移動可能に連結するリンク装置と、
    前記第2筐体の表面に設けられたディスプレイと、
    を備え、
    前記リンク装置は、
    第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材と隣接して設けられた第2リンク部材と、
    前記第1リンク部材の第1端部と前記第1筐体との間を相対回転可能に連結する第1回転軸と、
    前記第2リンク部材の第1端部と前記第2筐体との間を相対回転可能に連結する第2回転軸と、
    前記第1リンク部材の第2端部と前記第2リンク部材の第2端部との間を相対回転可能に連結する第3回転軸と、
    前記第3回転軸による前記第1リンク部材と前記第2リンク部材との回転動作に所定の回転トルクを付与するトルク付与部と、
    を有し、
    前記第2筐体は、前記第2部分と前記第1部分との間を回転可能に連結するヒンジ装置を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも前後方向の長さ寸法が短いことを特徴とする携帯用情報機器。
  2. 請求項1に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第2筐体は、前記第1筐体に対して、
    前記第1筐体と略平行した姿勢で該第1筐体の上面に積層され、その前端部及び後端部が前記第1筐体の前端部及び後端部と略一致した位置に配置される第1積層位置と、
    前記第1筐体の上面上で前記第1積層位置よりも後方にスライドし、前記第2部分が前記リンク装置を介して前記第1筐体の上面から上方に移動することで、少なくとも前記第2部分の表面が前記第1筐体の上面に対して90度以下の角度姿勢で起立する起立位置と、
    に相対移動可能であることを特徴とする携帯用情報機器。
  3. 請求項2に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第2筐体は、前記第1筐体に対して、さらに、
    前記第2部分の裏面の少なくとも一部が、前記起立位置から前記第1筐体の上面とは重ならず、且つ前記第1筐体の上面と略平行する位置まで移動する第2積層位置まで相対移動可能であることを特徴とする携帯用情報機器。
  4. 請求項2又は3に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第1積層位置において、
    前記第1リンク部材は、その第1面が前記第2筐体の裏面と対向し、該第1面の裏側の第2面が前記第1筐体の上面と対向した第1の角度姿勢となり、
    前記第2リンク部材は、その第1面が前記第2筐体の裏面と対向し、該第1面の裏側の第2面が前記第1筐体の上面と対向した第1の角度姿勢となることを特徴とする携帯用情報機器。
  5. 請求項4に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第1リンク部材は、前記第1筐体に対して、少なくとも前記第1の角度姿勢から、その第2面が前記第1筐体の上面から離間する方向に90度以上回転した第2の角度姿勢まで回転可能であり、
    前記第2リンク部材は、前記第2筐体に対して、少なくとも前記第1の角度姿勢から、その第2面が前記第2筐体の裏面から離間する方向に90度以上回転した第2の角度姿勢まで回転可能であることを特徴とする携帯用情報機器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    前記ディスプレイは、前記第2筐体の表面上で、前記第2部分から前記ヒンジ装置を通過して前記第1部分まで亘るように設けられ、
    前記ディスプレイは、前記ヒンジ装置の表面で支持される部分に折曲領域を有することを特徴とする携帯用情報機器。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第1リンク部材の第1端部から第2端部までの長さ寸法は、前記第2リンク部材の第1端部から第2端部までの長さ寸法よりも長いことを特徴とする携帯用情報機器。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    さらに、前記第1筐体の上面に設けられたキーボードを備え、
    前記キーボードは、前記第2筐体が最も前方にスライドした状態では、前記第2筐体の下面側に隠され、少なくとも前記第2筐体が最も後方にスライドした状態では外部に露出し、操作可能な状態となることを特徴とする携帯用情報機器。
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