JP6893427B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に係り、特に、梁の下方位置に天井が設置され、天井の下方位置で天井と交差するように設置された壁と、を有する建物に関する。
建物における内装構造としては、梁の下方位置に設置された天井と、天井の下方位置で天井と交差するように設置された壁と、が設けられている構造が一般的である。また、天井及び壁は、通常、梁等の躯体に支持されることになっている。ここで、天井及び壁を支持する構成としては、より簡単なものが望ましく、その一例としては特許文献1に記載の構成が挙げられる。
具体的に説明すると、特許文献1では、梁に固定された金物によって桟木が支持されており、この桟木に天井を保持するためのランナー(天井保持用ランナー)と、壁を保持するためのランナー(壁保持用ランナー)と、が固定されている。これにより、特許文献1では、天井及び壁が上記の桟木や各ランナーを介して梁に支持されるようになっている。
特開2015−158065号公報
ところで、建物の防耐火性能を担保する上で、壁の支持構造、具体的には壁保持用ランナー及びこれを固定する部材が十分な耐火性能を備えている必要がある。一方、特許文献1では、壁保持用ランナーが木製の桟木に固定されているため、十分な耐火性能が得られず、結果として建物の防耐火性能を担保することができない虞がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防耐火性能を確保しつつ、天井及び壁を適切に支持することが可能な建物を提供することである。
前記課題は、本発明の建物によれば、梁の下方位置に設置された天井と、該天井の下方位置で該天井と交差するように設置された壁と、を備えた建物であって、不燃材料からなり、前記天井を前記梁の下方位置に保持しておくための天井保持用ランナーと、不燃材料からなり、前記壁を前記天井の下方位置に保持しておくための壁保持用ランナーと、を有し、前記天井保持用ランナーが前記梁に支持され、前記壁保持用ランナーが前記天井保持用ランナーの下部に固定されており、前記天井は、該天井の下部に設置されたボード材と、該ボード材の上方に位置して該ボード材が固定されている下地材と、を有し、前記下地材は、該下地材における屋内側の端部及び屋外側の端部を構成する端部構成材と、該端部構成材の間に配置されており該端部構成材の各々と交差する方向に延びた交差材と、を有し、前記天井保持用ランナーは、前記交差材の延出方向に延びた上壁及び下壁と、前記上壁における屋外側の端から前記下壁における屋外側の端まで垂下した垂下壁と、を有し、前記上壁、前記下壁及び前記垂下壁に囲われたスペース内に、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材が配置されていることにより解決される。
以上のように構成された本発明の建物では、天井保持用ランナーが梁に支持され、壁保持用ランナーが天井保持用ランナーの下部に固定されている。これにより、天井及び壁は、各ランナーを介して梁に支持される。また、本発明の建物では、天井保持用ランナー及び壁保持用ランナーが、いずれも不燃材料からなる。したがって、壁保持用ランナーを固定する部材(すなわち、天井保持用ランナー)が十分な耐火性能を備え、結果として、建物の防耐火性能を十分に担保することが可能となる。
また、本発明の建物に関して好適な構成を述べると、前記梁の下端部に固定され、前記梁の下端部から延出した金物を更に有し、前記天井保持用ランナーは、前記金物に固定されていることで前記梁に支持されているとよい。
上記の構成では、梁の下端部に金物が固定されている。この金物を利用することで、天井保持用ランナーを適切に梁に支持させることが可能となる。
また、本発明の建物に関してより好適な構成を述べると、前記壁は、前記壁より前記建物の屋外側にある外壁に沿って設置された内壁であり、前記金物は、前記外壁に向かって延出し、前記外壁が固定されている外壁固定部と、該外壁固定部と一体化しており、前記天井保持用ランナーが固定されているランナー固定部と、を有するとよい。
上記の構成では、外壁を梁に固定するために用いられる金物を、天井保持用ランナーを梁に支持させるために利用する。これにより、天井保持用ランナーを梁に支持させるための金物を別途用意する場合と比較して、部品点数をより少なくすることが可能となる。
また、本発明の建物に関して更に好適な構成を述べると、前記天井保持用ランナーには、前記下地材における屋外側の端部が係合しており、前記天井保持用ランナーに係合された前記下地材の端部が固定具によって前記天井保持用ランナーとともに前記金物に固定されているとよい。
上記の構成では、天井を構成する下地材の、屋外側の端部が天井保持用ランナーに係合している。また、天井保持用ランナーに係合された下地材の端部が固定具によって天井保持用ランナーとともに金物に固定(共締め)されている。これにより、下地材における屋外側の端部及び天井保持用ランナーを金物に強固に固定することが可能となる。
また、本発明の建物に関して一層好適な構成を述べると、前記端部構成材の各々は、前記梁の延出方向と同じ方向に延びた角材であり、前記天井保持用ランナーには、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材が係合しているとよい。
上記の構成では、端部構成材及び交差材によって構成された枠体状の下地材中、屋外側の端部を構成する端部構成材を天井保持用ランナーに係合することで、下地材を含む天井を梁に支持させる。これにより、例えば、天井保持用ランナーに桟木を係合させて当該桟木に上記の端部構成材を取り付ける場合と比較して、桟木が不要になり、その分より単純化された構成にて天井を梁に支持させることが可能となる。
また、本発明の建物に関して尚一層好適な構成を述べると、前記交差材の延出方向において、前記上壁の長さは、前記下壁の長さよりも短くなっており、前記下壁の長さは、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材の長さよりも長くなっているとよい。
上記の構成では、下地材における屋外側の端部を構成する端部構成材を、天井保持用ランナーにおいて上壁、下壁及び垂下壁に囲われたスペースに配置することで、上記の端部構成材を天井保持用ランナーに容易に係合させることが可能となる。
また、本発明の建物に関して一段と好適な構成を述べると、前記交差材は、前記端部構成材の延出方向に沿って一定間隔毎に複数配置されて、前記下壁は、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材よりも屋内側に張り出した張り出し部分を有しており、該張り出し部分のうち、前記端部構成材の延出方向において前記交差材の間に位置する領域には、前記ボード材を固定するための固定具が打ち込まれているとよい。
上記の構成では、下壁の張り出し部分のうち、端部構成材の延出方向において交差材の間に位置する領域に、ボード材を固定するための固定具が打ち込まれている。これにより、端部構成材の延出方向において交差材が存在していない箇所にもボード材を固定することが可能となる。より詳しく説明すると、固定具の打設ピッチを比較的短く設定し、厳密には、端部構成材の延出方向において交差材が配置されているピッチよりも短く設定することが可能となる。この結果、ボード材を適切に固定することが可能となる。
前記課題は、本発明の建物によれば、梁の下方位置に設置された天井と、該天井の下方位置で該天井と交差するように設置された壁と、を備えた建物であって、不燃材料からなり、前記天井を前記梁の下方位置に保持しておくための天井保持用ランナーと、不燃材料からなり、前記壁を前記天井の下方位置に保持しておくための壁保持用ランナーと、を有し、前記天井は、該天井の下部に設置されたボード材と、該ボード材の上方に位置して該ボード材が固定されている下地材と、を有し、前記天井保持用ランナーは、前記下地材を保持しており、前記天井保持用ランナーが前記梁に支持され、前記壁保持用ランナーが前記下地材の直下に位置する部分において前記天井保持用ランナーの下面に対して直接固定されていることにより解決される。
本発明の建物によれば、天井及び壁を梁に適切に支持させることが可能となる。また、本発明の建物によれば、壁保持用ランナーを固定する部材が不燃材料によって構成されているので、防耐火性能が十分に担保された建物を実現することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る建物の内装構造を示す図である。 外壁固定用金物を示す図である。 図1に図示の内装構造を構築する施工方法の手順を示す図である。 天井保持用ランナーにおける石膏ボードの固定箇所を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、当然ながら、本発明にはその等価物が含まれ得る。
<<本実施形態に係る建物について>>
本実施形態に係る建物(以下、建物1)は、その内装構造に特徴を有するものである。具体的に説明すると、以下に説明する建物1の内装構造によれば、建物1の天井2及び内壁3を比較的簡単な構成にて梁4に支持することが可能であり、かつ、建物1(特に、天井2と内壁3とがなす角部)における防耐火性能を担保することが可能である。
すなわち、本実施形態の内装構造は、防耐火性能が要求される建物1に対して有効であり、具体的には、住宅(戸建住宅及び集合住宅)、商業ビル、工場内の建屋、店舗及び施設等において有効に利用され得るものである。
以下、建物1の内装構造について説明する。なお、以下の説明では、梁4の延出方向を「梁方向」と呼ぶこととし、梁4と直交する方向を「桁方向」と呼ぶこととする。
本実施形態の内装構造は、図1に図示の構造となっている。図1は、本実施形態の内装構造の一例を示す断面図である。図1を参照しながら本実施形態の内装構造について説明すると、梁4の下方位置に天井2が設置されており、天井2の下方位置で内壁3が天井2と交差するように設置されている。すなわち、天井2及び内壁3は、建物1の内部空間において角部(コーナー部)をなしている。
なお、梁4は、図1に示すようにH形鋼からなり、建物1の躯体の一部を構成している。また、内壁3(厳密には、建物1の内部空間の外縁に配置された内壁3)の屋外側には、外壁5が当該内壁3と対向するように設置されている。
換言すると、天井2とともに建物1の内部空間の角部をなす内壁3は、外壁5に沿って設置された壁である。なお、内壁3は、外壁5から所定の距離だけ離れた位置に設置されている。また、本実施形態において、外壁5は、外張断熱仕様の積層パネルからなる。そして、外壁5において最も屋内側に位置する層は、図1に示すように、略矩形状の鋼製フレーム5aと、鋼製フレーム5aの内側スペースに充填された断熱材5bによって構成されている。
天井2の構成について詳しく説明すると、天井2は、図1に示すように、石膏ボード11及び天井パネル12を有する。石膏ボード11は、平面視で略矩形状のボード材であり、天井2の下部に設置されている。なお、本実施形態において、石膏ボード11は、その長手方向が桁方向に沿うように設置されている。
天井パネル12は、石膏ボード11を固定するための下地材であり、石膏ボード11の上方に位置している。そして、天井パネル12には石膏ボード11が下方から固定されている。具体的に説明すると、天井パネル12は、格子状に組み立てられた角材(桟木)によって構成されている。すなわち、石膏ボード11は、図1に図示の縦桟13及び横桟14によって構成されている。
縦桟13は、石膏ボード11における屋内側の端部及び屋外側の端部を構成する端部構成材に相当する。この縦桟13は、梁方向と同じ方向に長く延びており、桁方向において間隔を空けて一対設けられている。なお、図1では、図示の都合上、屋外側の端部を構成する縦桟13のみを図示している。
横桟14は、交差材に相当し、一対の縦桟13の間に配置されており、桁方向(すなわち、各縦桟13と交差する方向)に延びている。また、横桟14は、梁方向(すなわち、縦桟13の延出方向)に沿って一定間隔毎に複数配置されている。
以上のように構成された天井パネル12では、縦桟13及び横桟14の各々に対して石膏ボード11が下方からビス止めされている。これにより、天井パネル12に石膏ボード11が固定されている。
内壁3の構成について詳しく説明すると、内壁3は、図1に示すように、内壁鋼製スタッド21及び仕上げ材22からなる。内壁鋼製スタッド21は、仕上げ材22を固定するための壁用下地材であり、内壁鋼製スタッド21の屋内側端面に仕上げ材22がビス止めされている。なお、内壁鋼製スタッド21及び仕上げ材22は、図1に示すように鉛直方向(上下方向)に沿って長く延びている。
また、図1に示すように、仕上げ材22は、その上端が内壁鋼製スタッド21の上端よりも若干下がった位置、より詳しくは、石膏ボード11の厚み分だけ下がった位置に配置されるように内壁鋼製スタッド21に固定されている。そして、内装構造が完成した状態では、同図に示すように、仕上げ材22の上端の上に石膏ボード11の屋外側の端部が載っている。より厳密に説明すると、内装構造が完成した状態では、天井パネル12の下面と、仕上げ材22の上端面との間に空間が形成されており、かかる空間内に石膏ボード11の屋外側の端部が差し込まれている。
次に、天井2、内壁3及び外壁5を支持するための機構(以下、支持機構)について説明する。支持機構は、図2に図示の外壁固定用金物6と、図1に図示の天井保持用ランナー7及び壁保持用ランナー8と、によって構成されている。図2は、外壁固定用金物6の一例を示す図である。なお、図2中には、互いに直交する3つの座標軸(X軸、Y軸及びZ軸)が併せて図示されている。
以下、外壁固定用金物6、天井保持用ランナー7及び壁保持用ランナー8の順に説明する。
(外壁固定用金物について)
外壁固定用金物6は、外壁5を梁4に対して固定するために用いられる金物であり、図2に示すように、矩形平板状の第一部分6aと、X軸方向における第一部分6aの一端からZ軸方向に延出した第二部分6bと、Y軸方向における第一部分6aの端部からZ軸に沿って張り出した第三部分6cと、を有する。また、第三部分6cには、L字状のアングルによって構成されたランナー固定部6dが接合されている。このランナー固定部6dは、第三部分6cを介して第一部分6aに繋がれており(すなわち、第一部分6aと一体化しており)、Z軸方向に沿って長く延びている。
以上のような形状となった外壁固定用金物6は、梁4の下側フランジ部4a(下端部)に固定された状態で利用されている。具体的に説明すると、図1に示すように、外壁固定用金物6の第一部分6aの一端部(厳密には、屋内側の端部)が下側フランジ部4aにボルト止めされている。下側フランジ部4aに固定された状態の第一部分6aは、下側フランジ部4aから外壁5に向かって延びている。
また、第一部分6aが下側フランジ部4aに固定された状態において、第一部分6aの他端部(厳密には、屋外側の端部)には第二部分6bが位置している。そして、図1に示すように、第二部分6bには外壁5の鋼製フレーム5aの上端部がボルト止めされている。以上のように、外壁固定用金物6の第一部分6a及び第二部分6bは、外壁固定用金物6において、外壁5を梁4に固定するために設けられた外壁固定部をなしている。
また、第一部分6aが下側フランジ部4aに固定された状態では、ランナー固定部6dが第一部分6aに接続された第三部分6cから下方に垂下している。さらに、L字状であるランナー固定部6dのうち、一辺に相当する側壁6eは、屋内側に面している。この側壁6eには、図1に示すように天井保持用ランナー7が固定されている。
(天井保持用ランナーについて)
天井保持用ランナー7は、天井2を梁4の下方位置に保持しておくために用いられる部材である。この天井保持用ランナー7は、不燃材料からなり、より具体的には鋼板を折り曲げ加工することで構成されている。また、天井保持用ランナー7は、図1に示すように外壁固定用金物6のランナー固定部6dに固定されており、外壁固定用金物6を介して梁4に支持されている。
天井保持用ランナー7は、天井2を保持するにあたり、天井パネル12における屋外側の端部と係合している。具体的に説明すると、図1に示すように、天井保持用ランナー7には、天井パネル12における屋外側の端部を構成する縦桟13(端部構成材に相当)が係合している。
より詳しく説明すると、天井保持用ランナー7は、図1に示すように、桁方向(すなわち、横桟14の延出方向)において屋内側に向かって延びた上壁7a及び下壁7bを有する。また、天井保持用ランナー7は、上壁7aにおける屋外側の端から下壁7bにおける屋外側の端まで垂下した垂下壁7cを有する。この垂下壁7cの高さは、天井パネル12における屋外側の端部を構成する縦桟13(以下、屋外側の縦桟13)の高さと略同一である。
そして、図1に示すように、上壁7a、下壁7b及び垂下壁7cに囲われたスペース内に屋外側の縦桟13が配置されている。具体的には、屋外側の縦桟13は、その屋外側の端面が垂下壁7cに当接するように配置されている。これにより、天井保持用ランナー7に屋外側の縦桟13が係合している。
なお、桁方向において上壁7aの長さは、図1に示すように下壁7bの長さよりも幾分短くなっており、屋内側に向かって若干突出した程度の長さとなっている。このような構成により、上壁7a、下壁7b及び垂下壁7cに囲われたスペース内に屋外側の縦桟13を配置する際には、上壁7aによってガイドしながら屋外側の縦桟13を上記スペース内に容易に導くことが可能である。
そして、天井保持用ランナー7に係合した縦桟13(すなわち、屋外側の縦桟13)は、図1に示すように、天井保持用ランナー7と共に外壁固定用金物6のランナー固定部6dにビス止めされている。厳密には、屋外側の縦桟13と天井保持用ランナー7とは、共通のビスB(固定具に相当)によってランナー固定部6dに固定されている。
天井保持用ランナー7の形状について付言しておくと、天井保持用ランナー7は、梁方向に長い長尺体であり、天井パネル12の縦幅(梁方向における長さ)よりも長くなっている。したがって、天井保持用ランナー7が天井パネル12における屋外側の縦桟13と係合している状態では、当該縦桟13の長手方向一端から他端に亘って天井保持用ランナー7各部(すなわち、上壁7a、下壁7b及び垂下壁7c)が当該縦桟13と当接していることになる。
また、図1に示すように、桁方向における下壁7bの長さは、屋外側の縦桟13の横幅(桁方向における長さ)よりも長くなっている。したがって、天井保持用ランナー7に屋外側の縦桟13が係合している状態では、下壁7bの自由端側の端部(屋内側の端部)が屋外側の縦桟13よりも屋内側に張り出している。換言すると、下壁7bは、屋外側の縦桟13よりも屋内側に張り出した張り出し部分7dを有していることになる。
そして、本実施形態では、上記の張り出し部分7dを利用して石膏ボード11をより強固に固定している。具体的に説明すると、石膏ボード11を固定する際、石膏ボード11における屋外側の端部については、より強固に固定する必要がある。このため、石膏ボード11における屋外側の端部の直上位置では、張り出し部分7dを利用することで、石膏ボード11を固定するためのビスD(固定具に相当)を横桟14の配設間隔よりも短い打設ピッチで打ち込んでいる。これにより、石膏ボード11における屋外側の端部がより強固に固定されている。
(壁保持用ランナーについて)
壁保持用ランナー8は、内壁3を天井2の下方位置に保持しておくために用いられる部材である。この壁保持用ランナー8は、不燃材料からなり、より具体的には略下向きU字状に折り曲げられた鋼板によって構成されている。そして、壁保持用ランナー8は、内壁3が有する内壁鋼製スタッド21の上端部に係合することで、内壁3を保持している。
また、壁保持用ランナー8は、図1に示すように天井保持用ランナー7の下部に固定されている。厳密に説明すると、壁保持用ランナー8の上端部が、天井保持用ランナー7の下壁7bのうち、屋外側の縦桟13の直下に位置する部分にビス止めされている。以上のように壁保持用ランナー8は、天井保持用ランナー7に固定されていることにより、天井保持用ランナー7及び外壁固定用金物6を介して梁4に支持されていることになる。
<<内装構造の施工方法>>
次に、以上までに説明してきた内装構造に関して、図3及び図4を参照しながら、当該内装構造を構築する施工方法の手順について説明する。図3は、図1に図示の内装構造を構築する施工方法の手順を示す図である。図4は、天井保持用ランナー7における石膏ボード11の固定箇所を示す図であり、天井保持用ランナー7及び天井パネル12を上方から見た図である。なお、図4中、黒丸で表記した箇所が石膏ボード11の固定箇所に相当する。
内装構造を構築するにあたっては、梁4を含め、建物1の躯体各部が既に所定位置に配置されている。その上で、先ず、梁4の下側フランジ部4aに外壁固定用金物6を固定する。この際、外壁固定用金物6の第一部分6aが桁方向に延出し、その先端部に位置する第二部分6bが屋外側に面するように外壁固定用金物6を配置する。その後、外壁5を所定位置に配置し、当該外壁5の鋼製フレーム5aを外壁固定用金物6の第二部分6bに固定する。これにより、外壁5が梁4に対して固定されるようになる。
外壁5を固定した後には、外壁固定用金物6のランナー固定部6dに天井保持用ランナー7を固定し、天井保持用ランナー7によって天井パネル12を保持する。より詳しく説明すると、図3に示すように、天井保持用ランナー7の垂下壁7cをランナー固定部6dの側壁6eの下部に近接させるとともに、天井パネル12における屋外側の縦桟13を天井保持用ランナー7に係合させる。具体的には、上壁7a、下壁7b及び垂下壁7cに囲われたスペース内に屋外側の縦桟13を配置させる。
その後、天井保持用ランナー7に係合された屋外側の縦桟13を、図3に図示のビスBによって天井保持用ランナー7と共にランナー固定部6dに固定(共締め)する。これにより、天井保持用ランナー7が外壁固定用金物6を介して梁4に支持されるようになり、また、天井パネル12が天井保持用ランナー7によって保持されるようになる。
天井パネル12を天井保持用ランナー7に保持させた後には、石膏ボード11を天井パネル12に固定する。具体的には、石膏ボード11のうち、天井パネル12の横桟14の直下位置にある部分の下方からビスDを打ち込む。また、石膏ボード11のうち、屋外側の端部については、梁方向において横桟14が配置されている間隔よりも短い間隔でビスDを打ち込む。
より詳しく説明すると、石膏ボード11における屋外側の端部の直上位置には、図1に示すように、天井保持用ランナー7の下壁7bのうち、張り出し部分7dが配置されている。張り出し部分7dは、図4に示すように、梁方向において複数の横桟14を跨ぐように配置されている。すなわち、張り出し部分7dは、梁方向において横桟14が存在する領域(つまり、横桟14の直下にある領域)と、横桟14の間に位置する領域(つまり、直上位置に横桟14が存在しない領域)とを交互に有する。
そして、石膏ボード11における屋外側の端部の下方から、張り出し部分7dにおける上記2つの領域のそれぞれに対してビスDを打ち込む。これにより、図4に示すように梁方向において横桟14が配置されている間隔よりも短い間隔でビスDが打ち込まれ、結果として、石膏ボード11における屋外側の端部をより強固に固定することが可能となる。
なお、張り出し部分7dを利用して石膏ボード11を固定する構成は、本実施形態のように天井保持用ランナー7に天井パネル12における屋外側の端部(すなわち、屋外側の縦桟13)を係合させる場合に特に有効である。詳しく説明すると、天井保持用ランナー7に屋外側の縦桟13を係合させてしまうと、天井パネル12における屋外側の端部を固定するためのビスDを縦桟13に打ち込み難くなる。
これに対して、本実施形態では張り出し部分7dが設けられているので、縦桟13の代わりに上記のビスDを打ち込む箇所が確保されている。このため、天井パネル12における屋外側の端部を適切に固定することが可能となる。
内装構造の施工方法についての説明に戻ると、石膏ボード11を固定した後には、壁保持用ランナー8を天井保持用ランナー7の下部に固定し、当該壁保持用ランナー8によって内壁3を保持する。より詳しく説明すると、既に設置された天井保持用ランナー7の下壁7b、厳密には下壁7bにおいて屋外側の縦桟13の直下に位置する部分に壁保持用ランナー8の上端部をビス止めする。その後、内壁3の内壁鋼製スタッド21の上端部を壁保持用ランナー8に係合させる。これにより、壁保持用ランナー8が天井保持用ランナー7及び外壁固定用金物6を介して梁4に支持されるようになる。また、内壁鋼製スタッド21が壁保持用ランナー8によって保持されるようになる。
なお、石膏ボード11を固定するタイミングについては、上述の内容に限定されず、例えば、壁保持用ランナー8を天井保持用ランナー7の下部に固定し、壁保持用ランナー8によって内壁3を保持した後に石膏ボード11を固定してもよい。
内壁鋼製スタッド21を壁保持用ランナー8に保持させた後には、仕上げ材22を内壁鋼製スタッド21に固定する。具体的には、図1に示すように、仕上げ材22の屋内側からビスDを打ち込む。このビスDは、仕上げ材22を貫通し、さらに内壁鋼製スタッド21の上端と係合した壁保持用ランナー8の側壁をも貫通するように打ち込まれる。これにより、仕上げ材22が内壁鋼製スタッド21に固定されるようになる。
なお、図1に示すように、仕上げ材22は、その上端が内壁鋼製スタッド21の上端よりも石膏ボード11の厚み分だけ下がった位置に配置されるように固定される。
以上までの手順により内装構造のうち、天井2及び内壁3を支持するための構造が完成する。その後、残りの内装構造を構築するための工程が行われ、当該工程が終了した時点で内装構造の施工作業が終了する。
<<その他の実施形態>>
以上までに本実施形態に係る建物1の内装構造について一例を挙げて説明した。ただし、上記の実施形態に限定されるものではない。特に、外壁固定用金物6、天井保持用ランナー7及び壁保持用ランナー8については、上述した形状や材質に限定されるものではない。例えば、天井保持用ランナー7及び壁保持用ランナー8は、金属以外の不燃材料によって構成されてもよい。また、外壁固定用金物6の形状については、図2に図示の形状に限られず、天井保持用ランナー7及び壁保持用ランナー8を固定し得る限り、他の形状であってもよい。
また、上記の実施形態では、天井保持用ランナー7が外壁固定用金物6を介して梁4に固定されていることとしたが、天井保持用ランナー7の一部を梁4に向けて延出させて、当該部分を梁4に固定することで天井保持用ランナー7を梁4に直接固定してもよい。
また、上記の実施形態では、外壁固定用金物6の一部(具体的には、ランナー固定部6d)を、天井保持用ランナー7を梁4に対して支持させるための金物として利用したが、これに限定されるものではない。天井保持用ランナー7を梁4に対して支持させるための金物を、外壁固定用金物6とは別に用意し、梁4の下側フランジ部4aにおいて外壁固定用金物6とは異なる箇所に固定してもよい。
1 建物
2 天井
3 内壁(壁)
4 梁
4a 下側フランジ部(下端部)
5 外壁
5a 鋼製フレーム
5b 断熱材
6 外壁固定用金物(金物)
6a 第一部分(外壁固定部)
6b 第二部分(外壁固定部)
6c 第三部分
6d ランナー固定部
6e 側壁
7 天井保持用ランナー
7a 上壁
7b 下壁
7c 垂下壁
7d 張り出し部分
8 壁保持用ランナー
9 固定ネジ
11 石膏ボード(ボード材)
12 天井パネル(下地材)
13 縦桟(端部構成材)
14 横桟(交差材)
21 内壁鋼製スタッド
22 仕上げ材
B ビス(固定具)
D ビス(固定具)

Claims (8)

  1. 梁の下方位置に設置された天井と、該天井の下方位置で該天井と交差するように設置された壁と、を備えた建物であって、
    不燃材料からなり、前記天井を前記梁の下方位置に保持しておくための天井保持用ランナーと、
    不燃材料からなり、前記壁を前記天井の下方位置に保持しておくための壁保持用ランナーと、を有し、
    前記天井保持用ランナーが前記梁に支持され、前記壁保持用ランナーが前記天井保持用ランナーの下部に固定されており、
    前記天井は、該天井の下部に設置されたボード材と、該ボード材の上方に位置して該ボード材が固定されている下地材と、を有し、
    前記下地材は、該下地材における屋内側の端部及び屋外側の端部を構成する端部構成材と、該端部構成材の間に配置されており該端部構成材の各々と交差する方向に延びた交差材と、を有し、
    前記天井保持用ランナーは、前記交差材の延出方向に延びた上壁及び下壁と、前記上壁における屋外側の端から前記下壁における屋外側の端まで垂下した垂下壁と、を有し、
    前記上壁、前記下壁及び前記垂下壁に囲われたスペース内に、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材が配置されていることを特徴とする建物。
  2. 前記梁の下端部に固定され、前記梁の下端部から延出した金物を更に有し、
    前記天井保持用ランナーは、前記金物に固定されていることで前記梁に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記壁は、前記壁より前記建物の屋外側にある外壁に沿って設置された内壁であり、
    前記金物は、
    前記外壁に向かって延出し、前記外壁が固定されている外壁固定部と、
    該外壁固定部と一体化しており、前記天井保持用ランナーが固定されているランナー固定部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 記天井保持用ランナーには、前記下地材における屋外側の端部が係合しており、
    前記天井保持用ランナーに係合された前記下地材の端部が固定具によって前記天井保持用ランナーと共に前記金物に固定されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の建物。
  5. 記端部構成材の各々は、前記梁の延出方向と同じ方向に延びた角材であり、
    前記天井保持用ランナーには、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材が係合していることを特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 記交差材の延出方向において、前記上壁の長さは、前記下壁の長さよりも短くなっており、前記下壁の長さは、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材の長さよりも長くなっていることを特徴とする請求項5に記載の建物。
  7. 前記交差材は、前記端部構成材の延出方向に沿って一定間隔毎に複数配置されて、
    前記下壁は、前記下地材における屋外側の端部を構成する前記端部構成材よりも屋内側に張り出した張り出し部分を有しており、
    該張り出し部分のうち、前記端部構成材の延出方向において前記交差材の間に位置する領域には、前記ボード材を固定するための固定具が打ち込まれていることを特徴とする請求項6に記載の建物。
  8. 梁の下方位置に設置された天井と、該天井の下方位置で該天井と交差するように設置された壁と、を備えた建物であって、
    不燃材料からなり、前記天井を前記梁の下方位置に保持しておくための天井保持用ランナーと、
    不燃材料からなり、前記壁を前記天井の下方位置に保持しておくための壁保持用ランナーと、を有し、
    前記天井は、該天井の下部に設置されたボード材と、該ボード材の上方に位置して該ボード材が固定されている下地材と、を有し、
    前記天井保持用ランナーは、前記下地材を保持しており、
    前記天井保持用ランナーが前記梁に支持され、前記壁保持用ランナーが前記下地材の直下に位置する部分において前記天井保持用ランナーの下面に対して直接固定されていることを特徴とする建物。
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