JP6890273B2 - 電気錠制御システム、電気錠システム、登録方法、及びプログラム - Google Patents

電気錠制御システム、電気錠システム、登録方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般に電気錠制御システム、電気錠システム、登録方法、及びプログラムに関し、より詳細には、建物に設けられた開閉部材を施錠又は解錠する電気錠を制御する電気錠制御システム、電気錠システム、登録方法、及びプログラムに関する。
従来、扉を施錠又は解錠する電気錠を制御する電気錠システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電気錠システムは、主電気錠と認証情報取得部を有する制御機能付電気錠を備えている。主電気錠は、外部からの認証情報と予めシステム構築時に記憶される照合情報との照合により錠を施解錠制御する機能を備えている。認証情報取得部は、各種施解錠キーの操作やテンキーによる入力操作等の特定の施解錠動作から錠を施解錠するための認証情報を取得する。
特開2006−316542号公報
携帯端末を、電気錠を施錠又は解錠させる鍵装置として機能させるためには、携帯端末の情報を電気錠システムに登録する必要がある。しかしながら、従来の電気錠システムでは、携帯端末を一時的に鍵装置として機能させる場合、その都度、携帯端末の情報を登録し、一時利用の完了後に情報を消去する必要があった。また、一時利用の完了後に情報を消去し忘れた場合、電気錠が不正に解錠されるおそれがあった。
本開示は、上記事由に鑑みてなされており、その目的は、携帯端末の一時的な登録を容易に行うことができる電気錠制御システム、電気錠システム、登録方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様に係る電気錠制御システムは、錠側通信部と、錠側記憶部と、登録部と、認証部と、を備えている。前記錠側通信部は、携帯端末との間で無線通信可能である。前記錠側記憶部は、前記携帯端末の登録情報を記憶可能である。前記登録部は、前記錠側通信部が前記携帯端末から受信した登録情報を前記錠側記憶部に記憶させる。前記認証部は、前記錠側通信部が前記携帯端末から受信した鍵情報と、前記錠側記憶部に記憶されている登録情報との認証を行う。前記登録部は、2つの条件の少なくとも一方の条件が満たされた場合、動作モードが一時登録モードとなる。2つの条件は、前記錠側記憶部に登録情報が記憶されている携帯端末である登録端末と前記錠側通信部との間の無線通信が確立するという条件と、前記認証部が前記登録端末の鍵情報の認証に成功するという条件である。前記登録部は、動作モードが一時登録モードである場合、前記錠側記憶部に登録情報が記憶されていない携帯端末である未登録端末から前記錠側通信部が受信した登録情報を、一時的に有効な一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させる。前記錠側通信部は、前記登録部の動作モードが前記一時登録モードになると、前記登録端末に第1認証情報を送信する。前記登録部は、動作モードが前記一時登録モードである場合、前記第1認証情報と、前記錠側通信部が前記未登録端末から受信した第2認証情報との認証に成功すると、前記未登録端末の登録情報を前記一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させる。
本開示の一態様に係る電気錠システムは、前記電気錠制御システムと、電気錠と、を備える。前記電気錠は、前記電気錠制御システムによって制御され、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する。
本開示の一態様に係る登録方法は、携帯端末との間で無線通信可能な錠側通信部が携帯端末から受信した登録情報を、錠側記憶部に記憶させる登録方法である。この登録方法では、2つの条件の少なくとも一方の条件が満たされた場合、未登録端末から前記錠側通信部が受信した登録情報を、一時的に有効な一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させる。前記錠側通信部は、前記登録端末に第1認証情報を送信する。前記第1認証情報と、前記錠側通信部が前記未登録端末から受信した第2認証情報との認証に成功すると、前記未登録端末の登録情報を前記一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させる。2つの条件は、前記錠側記憶部に登録情報が記憶されている携帯端末である登録端末と前記錠側通信部との間の無線通信が確立するという条件と、認証部が前記登録端末の鍵情報の認証に成功するという条件である。前記未登録端末は、前記錠側記憶部に登録情報が記憶されていない携帯端末である。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、前記登録方法を実行させる。
本開示の電気錠制御システム、電気錠システム、登録方法、及びプログラムでは、携帯端末の一時的な登録を容易に行うことができるという効果がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る電気錠制御システム、及び電気錠システムのブロック図である。 図2は、同上の電気錠制御システムの使用例の説明図である。 図3は、同上の電気錠制御システムにおける一時登録動作を説明するシーケンス図である。
以下、本開示の一実施形態について説明する。下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。また、下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
本実施形態に係る電気錠制御システム1の概要について、図1、図2を参照して説明する。
本実施形態に係る電気錠制御システム1は、電気錠3を制御するためのシステムである。電気錠3は、開閉部材5(図2参照)を施錠又は解錠する。開閉部材5は、建物4の開口部40を開閉する。開閉部材5は、建物4の内側(宅内41)と外側(宅外42)とを隔てる扉又は窓であって、例えば、玄関、勝手口等の扉(開き戸又は引き戸)、又は掃き出し窓等である。本実施形態では、建物4が戸建て住宅であり、開閉部材5が玄関扉である。電気錠制御システム1は、電気錠制御装置10を備えている。電気錠制御装置10及び電気錠3は、開閉部材5に設置されている。本実施形態の電気錠システム100は、電気錠制御システム1と電気錠3とを備えている。
電気錠制御装置10は、携帯端末2と通信可能に構成されている。電気錠制御装置10は、携帯端末2との通信によって、電気錠3の状態を、開閉部材5を施錠する施錠状態と、開閉部材5を解錠する解錠状態とに電気的に切り替えるように構成されている。つまり、携帯端末2は、電気錠3を施錠又は解錠させるための鍵装置としての機能を有している。
携帯端末2は、電気錠制御装置10との通信機能を有している。本実施形態では、電気錠制御装置10と携帯端末2との間の通信方式は、電波を媒体とする無線通信である。
電気錠制御システム1の基本的な機能としては、携帯端末2に予め記憶されている鍵ID(Identification)である鍵情報を、携帯端末2が電気錠制御装置10に送信することによって、電気錠制御装置10が電気錠3を解錠状態に制御する。すなわち、電気錠制御装置10と携帯端末2とが通信し、携帯端末2から受信した鍵情報の認証が成功した場合に、電気錠3が解錠状態となる。
上述したような電気錠制御装置10による解錠動作は、携帯端末2を所持するユーザ6A(住人)が宅外42に居るとき、つまりユーザ6Aの帰宅時と、ユーザ6Aが宅内41に居るとき、つまりユーザ6Aの外出時との少なくとも一方において行われる。本実施形態では、ユーザ6Aの帰宅時と外出時との両方において、電気錠制御装置10による解錠動作が行われる。すなわち、ユーザ6Aの帰宅時には、宅外42に居るユーザ6Aが、電気錠制御装置10と携帯端末2との間の通信用の電波が届く程度に開閉部材5に近づいた状態で、ユーザ6Aの所持する携帯端末2が電気錠制御装置10と通信することで、開閉部材5が解錠可能となる。同様に、ユーザ6Aの外出時には、宅内41に居るユーザ6Aが、電気錠制御装置10と携帯端末2との間の通信用の電波が届く程度に開閉部材5に近づいた状態で、ユーザ6Aの所持する携帯端末2が電気錠制御装置10と通信することで、開閉部材5が解錠可能となる。また、本実施形態では詳しい説明は省略するが、電気錠制御装置10は、開閉部材5が解錠されている状態において、携帯端末2との通信によって鍵情報の認証が成功すると、開閉部材5の施錠を行う。つまり、電気錠制御装置10は、解錠動作だけでなく、携帯端末2との通信によって、解錠状態から施錠状態へ切り替える施錠動作も行うことができる。
また、本実施形態の電気錠制御システム1では、住人(ユーザ6A)以外のユーザ6B(例えば、友人、親戚、民泊者、訪問介護員等)が所持する携帯端末2を、電気錠3を施錠及び解錠するための鍵装置として一時的に利用できるように構成されている。以下の説明では、ユーザ6A(住人)とユーザ6B(一時利用者)とを区別しない場合、ユーザ6という。
(2)詳細
次に、本実施形態に係る電気制御システム1の詳細について説明する。
(2.1)電気錠制御装置の構成
電気錠制御装置10は、錠側制御部11と、錠側通信部12と、錠側記憶部13と、錠側操作部14と、を備えている。錠側制御部11は、認証部111と、錠制御部112と、登録部113と、設定部114と、を有している。
電気錠制御装置10は、建物4の開閉部材5に設けられている。電気錠制御装置10は、系統電源(商用電源)等の外部電源から電力供給を受けて動作してもよいし、電池駆動式であってもよい。
錠側制御部11は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、錠側制御部11は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが錠側制御部11として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。また、錠側制御部11は、錠側通信部12、錠側記憶部13、及び電気錠3を制御する。
錠側通信部12は、携帯端末2の鍵側通信部22と通信可能に構成されている。錠側通信部12と携帯端末2の鍵側通信部22との間の通信方式は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)に準拠した無線通信である。BLEとは、無線PAN(Personal Area Network)技術であるBluetooth(登録商標)の仕様における、バージョン4.0以上の呼称である。本実施形態では、電気錠制御装置10は、携帯端末2にビーコン信号等の無線信号を所定周期で送信するだけでなく、例えば鍵情報を含む無線信号を携帯端末2から受信する。つまり、錠側通信部12は、無線信号の送信機能及び受信機能を有しており、携帯端末2との間で双方向の通信を行う。また、錠側通信部12は、携帯端末2の鍵側通信部22(後述する)との通信を確立するための接続処理において、携帯端末2から当該携帯端末2の識別情報を受信する。これにより、錠側通信部12の通信相手である携帯端末2が、登録情報が錠側記憶部13に登録済みの携帯端末2(登録端末2ともいう)であるか、登録情報が錠側記憶部13に登録されていない携帯端末2(未登録端末2ともいう)であるかを判別できる。
錠側記憶部13は、例えば、EEPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリにて構成されている。錠側記憶部13には、携帯端末2の登録IDである登録情報を記憶可能である。登録情報は、携帯端末2から送信される鍵情報と一対一に対応しており、登録部113によって錠側記憶部13に登録(記憶)される。また、錠側記憶部13には、複数の登録情報を記憶させることができる。つまり、錠側記憶部13には、複数の携帯端末2それぞれの登録情報を記憶させることができる。なお、錠側記憶部13は、錠側制御部11が有するメモリであってもよい。
また、錠側記憶部13に記憶される登録情報の種類には、永続的に有効な永続登録情報とは別に、一時的に有効な一時登録情報がある。一時登録情報とは、設定部114によって有効期間が設定されており、有効期間内にのみ有効となる登録情報である。一時登録情報の有効期間内であれば、この一時登録情報に対応する携帯端末2(以降、一時登録端末2ともいう)の鍵情報と一時登録情報との認証が成功する。一時登録情報の有効期間外であれば、一時登録端末2の鍵情報の認証は失敗する。つまり、一時登録情報の有効期間内のみ、一時登録端末2が鍵装置としての機能を有する。錠側記憶部13に記憶される一時登録情報は、例えば一時登録情報であることを示すフラグが立てられることにより永続登録情報と区別され、さらに有効期間を示すデータが付加される。
錠側操作部14は、ユーザ6による操作を受け付ける機能を有する。錠側操作部14は、例えば押ボタンスイッチを有している。錠側操作部14は、ユーザ6による操作を受け付けると、操作内容に応じた操作信号を錠側制御部11に出力する。
認証部111は、錠側通信部12が携帯端末2から鍵情報を含む無線信号を受信すると、この鍵情報と、錠側記憶部13に記憶されている登録情報との照合を行うことで、携帯端末2の認証処理を実行する。具体的には、鍵情報に対応する登録情報が錠側記憶部13に記憶されており、この登録情報が永続登録情報、又は有効期間内の一時登録情報である場合、認証部111による鍵情報の認証が成功となる。一方、鍵情報に対応する登録情報が錠側記憶部13に記憶されていない、又は鍵情報に対応する登録情報が有効期間外の一時登録情報である場合、認証部111による鍵情報の認証が失敗となる。
錠制御部112は、認証部111が鍵情報の認証に成功すると、電気錠3を制御して開閉部材5の施錠又は解錠を行う。具体的には、認証部111が鍵情報の認証に成功し、錠側通信部12が携帯端末2からの施解錠要求信号を受信すると、電気錠3を施錠制御もしくは解錠制御する。
登録部113は、錠側通信部12が携帯端末2から登録情報を含む無線信号を受信すると、この登録情報を錠側記憶部13に登録(記憶)する登録処理を行う。具体的には、登録部113は、動作モードとして、通常登録モードと、一時登録モードとを有している。登録部113は、例えば錠側操作部14の押ボタンスイッチが長押しされると、一定時間の間、動作モードが通常登録モードとなる。また、登録部113は、認証部111が登録端末2(登録情報が錠側記憶部13に登録済みの携帯端末2)の認証に成功するという条件が満たされると、一定時間の間、動作モードが一時登録モードとなる。
錠側制御部11は、登録部113の動作モードが通常登録モードである場合、登録情報を要求する要求信号を錠側通信部12から携帯端末2(未登録端末2)へ送信させ、登録情報の待機状態となる。そして、登録部113は、錠側通信部12が未登録端末2からの登録情報を受信すると、この登録情報を永続登録情報として錠側記憶部13に記憶する。
また、錠側制御部11は、登録部113の動作モードが一時登録モードである場合、認証情報(第1認証情報)を含む認証信号を錠側通信部12から、認証部111が認証した携帯端末2(登録端末2)へ送信させる。認証情報とは、一時登録情報を登録するための認証キーであり、例えば4〜8桁程度の数字の羅列である。さらに錠側制御部11は、登録情報及び認証情報を要求する要求信号を錠側通信部12から携帯端末2(未登録端末2)へ送信させる。そして、錠側制御部11は、登録情報及び認証情報の待機状態となる。登録部113は、錠側通信部12が未登録端末2から登録情報及び認証情報(第2認証情報)を受信すると、受信した認証情報の認証を行う。登録部113は、登録端末2に発行した第1認証情報と、未登録端末2から受信した第2認証情報との照合に成功すると、登録情報を一時登録情報として錠側記憶部13に記憶する。一時登録情報の登録方法の詳細については、後述の(3)動作例の欄で説明する。
設定部114は、登録部113が錠側記憶部13に登録する一時登録情報の有効期間を設定する。設定部114は、予め保持している期間設定情報に基づいて、一時登録情報の有効期間を設定する。期間設定情報は、有効期間の期間長さ、有効期間の終了日時などを示している。期間設定情報が、例えば24時間という期間長さを示す情報である場合、設定部114は、登録部113が一時登録情報を錠側記憶部13に登録したタイミングから24時間後までを、一時登録情報の有効期間に設定する。また、期間設定情報が、有効期間の終了日時を示している場合、登録部113が一時登録情報を錠側記憶部13に登録したタイミングから期間設定情報が示す終了日時までを、一時登録情報の有効期間に設定する。また、期間設定情報は、一時登録情報が有効となる日にち、曜日、時間帯等を示していてもよい。
設定部114が保持している期間設定情報は、予めデフォルトが設定されており、このデフォルトから変更可能である。具体的には、設定部114は、錠側通信部12が、登録情報(永続登録情報)が錠側記憶部13に記憶された携帯端末2(登録端末2)から期間設定情報を受信すると、この期間設定情報に更新する。つまり、登録端末2を所持しているユーザ6Aが、登録端末2に任意の期間設定情報を入力し電気錠制御装置10に送信させることにより、一時登録情報の有効期間をユーザ6が任意に指定することができる。
(2.2)携帯端末の構成
次に、携帯端末2の構成について説明する。
携帯端末2は、鍵側制御部21と、鍵側通信部22と、鍵側操作部23と、表示部24と、を備えている。携帯端末2は、例えばスマートフォンであり、専用のアプリケーションソフトを携帯端末2にインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、携帯端末2を電気錠制御装置10の鍵(電子キー)として機能させる。言い換えると、アプリケーションソフトは、コンピュータを携帯端末2における鍵側制御部21として機能させるためのプログラムである。
鍵側通信部22は、電気錠制御装置10の錠側通信部12と通信可能に構成されている。上述したように、鍵側通信部22と電気錠制御装置10(錠側通信部12)とは双方向に通信を行うので、鍵側通信部22は、信号の送信機能及び受信機能を有している。鍵側通信部22は、携帯端末2の電源が入っている状態では無線信号を受信可能である。したがって、携帯端末2を所持したユーザ6が開閉部材5付近の受信可能領域に入ることで、電気錠制御装置10から送信される無線信号(ビーコン信号)を受信することができる。ここで、受信可能領域とは、携帯端末2が電気錠制御装置10からの無線信号を受信可能となる領域である。
鍵側操作部23は、ユーザ6による操作を受け付ける機能を有する。表示部24は、起動させたアプリケーションソフトについての表示を行う機能を有する。鍵側操作部23及び表示部24は、例えば携帯端末2に備わっているタッチパネルディスプレイである。タッチパネルディスプレイは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)のような表示装置と、抵抗膜方式のタッチパッドとを組み合わせて構成されている。表示装置は、LCDに限らず、例えば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであってもよい。タッチパッドは、抵抗膜方式に限らず、例えば静電容量方式であってもよい。
鍵側制御部21は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。つまり、鍵側制御部21は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが鍵側制御部21として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。また、マイクロコンピュータのメモリには、携帯端末2に固有の情報(鍵情報、登録情報)が記憶されている。
鍵側制御部21は、鍵側通信部22及び表示部24を制御する。鍵側制御部21は、電気錠制御装置10(錠側通信部12)との間で鍵側通信部22に通信を行わせることによって、電気錠制御装置10での開閉部材5の解錠を可能にする。具体的には、電気錠制御装置10との接続処理において、鍵側制御部21は、鍵側通信部22にて錠側通信部12からの無線信号(ビーコン信号)を受信する。すると、錠側制御部21は、鍵側通信部22から錠側通信部12に対して、錠側通信部12と鍵側通信部22との通信を開始させるための無線信号(接続要求信号)を送信させる。鍵側制御部21は、錠側通信部12と鍵側通信部22との無線通信が確立し、電気錠制御装置10から鍵情報を要求する要求信号を鍵側通信部22受信すると、鍵側通信部22から錠側通信部12に対して、鍵情報を含む無線信号(ID信号)を送信させる。また、鍵側制御部21は、少なくとも起動させたアプリケーションソフトについての表示を表示部24に行わせる。鍵側制御部21は、錠側通信部12が電気錠制御装置10からの認証情報(第1認証情報)を受信した場合、その認証情報を表示部24に表示させる。つまり、表示部24は、鍵側通信部22が受信した認証情報をユーザ6Aに通知する通知部240としての機能を有する。
また、鍵側制御部21は、電気錠制御装置10(錠側通信部12)との間で鍵側通信部22に通信を行わせることによって、電気錠制御装置10に登録情報の登録を可能にする。具体的には、鍵側制御部21は、ユーザ6による鍵側操作部23への操作内容に応じて、鍵側通信部22から錠側通信部12に対して登録情報を含む無線信号を送信させる。また、鍵側制御部21は、登録情報を一時登録情報として電気錠制御装置10に登録する場合、鍵側操作部23に入力された認証情報を含む無線信号を鍵側通信部22から錠側通信部12に送信させる。
(2.3)電気錠の構成
次に、電気錠3の構成について説明する。
電気錠3は、開閉部材5(ここでは、玄関扉)を解錠及び施錠する。電気錠3は、デッドボルトと、駆動部と、駆動回路と、を有している。駆動回路は、錠制御部112から出力される制御信号(解錠信号又は施錠信号)に応じて駆動信号を作成し、この駆動信号を駆動部に出力する。駆動部は、電動モータと、電動モータの駆動力をデッドボルトに伝達する伝達機構と、を備えている。駆動部は、駆動回路から入力される駆動信号に従って駆動モータを駆動する。駆動モータの駆動力が伝達機構を介してデッドボルトに伝達されることによって、デッドボルトが施錠位置又は解錠位置に移動する。ここで、デッドボルトが施錠位置に移動した状態では、デッドボルトの少なくとも一部が、開閉部材5を支持する扉枠に設けられたボルト穴に挿入されており、この状態では開閉部材5が閉じた状態で保持される。つまり、開閉部材5が施錠された状態となる。デッドボルトが解錠位置に移動した状態では、デッドボルトの全体がボルト穴の外に出ており、この状態では開閉部材5の開閉が可能になる。つまり、開閉部材5が解錠された状態となる。
(3)動作例
次に、電気錠制御システム1の動作例について図3を参照して説明する。ここでは、携帯端末2(未登録端末2)の登録情報を一時登録情報として錠側記憶部13に記憶させる登録方法について説明する。
ここでは、電気錠制御装置10の錠側通信部12の通信エリア内に2台の携帯端末2があるとする(図2参照)。2台の携帯端末2のうち、1台の携帯端末2は、既に登録情報が永続登録情報として登録された登録端末2Aであり、残りの1台の携帯端末2は、登録情報が登録されていない未登録端末2Bである。本動作例では、登録端末2A(携帯端末2A)は、住人であるユーザ6Aが所持し、未登録端末2B(携帯端末2B)は、一時利用者であるユーザ6Bが所持しているとする。以下の説明では、未登録端末2B(携帯端末2B)の登録情報を一時登録情報として登録する際の動作について説明する。
まず、電気錠制御装置10は、登録端末2Aとの無線通信を確立するための接続処理を実行する(S1)。電気錠制御装置10は、登録端末2Aとの無線通信が確立すると、登録端末2Aの認証処理を行う(S2)。
認証処理では、電気錠制御装置10は、登録端末2Aに鍵情報を要求する要求信号を送信する。登録端末2Aは、電気錠制御装置10からの要求信号を受信すると、鍵情報を含む応答信号を電気錠制御装置10へ送信する。電気錠制御装置10の認証部111は、受信した鍵情報と錠側記憶部13に記憶されている登録情報とを照合する。電気錠制御装置10は、認証部111が鍵情報の認証に成功するという条件が満たされると、登録部113が一時登録モードとなり(S3)、認証情報を含む認証信号を登録端末2Aに送信する(S4)。登録端末2Aは、電気錠制御装置10から受信した認証情報を表示部24に表示する(S5)。
次に、電気錠制御装置10は、未登録端末2Bとの無線通信を確立するための接続処理を実行する(S6)。電気錠制御装置10は、未登録端末2Bとの無線通信が確立すると、未登録端末2Bへ認証情報及び登録情報を要求する要求信号を送信する(S7)。
ここで、未登録端末2Bを所持しているユーザ6B(一時利用者)は、登録端末2Aを所持しているユーザ6A(住人)から認証情報を取得する。例えば、未登録端末2Bのユーザ6Bは、登録端末2Aの表示部24に表示されている認証情報を目視する、あるいは、登録端末2Aのユーザ6から口頭で認証情報を教えてもらう。未登録端末2Bのユーザ6Bは、取得した認証情報を第2認証情報として未登録端末2Bの鍵側操作部23に入力する(S8)。つまり、電気錠制御装置10から登録端末2Aに発行された認証情報は、インターネット等のネットワークを介さないオフラインで登録端末2Aから未登録端末2Bに伝達される。
未登録端末2Bは、鍵側操作部23に入力された認証情報と、登録情報とを含む応答信号を電気錠制御装置10に送信する(S9)。電気錠制御装置10の登録部113は、未登録端末2Bから受信した認証情報の認証処理を行う(S10)。登録部113は、登録端末2Aに発行した認証情報と、未登録端末2から受信した認証情報との照合に成功すると、未登録端末2Bの登録情報を一時登録情報として錠側記憶部13に記憶する(S11)。これにより、携帯端末2B(未登録端末2B)の登録情報が一時登録情報として電気錠制御装置10に登録され、携帯端末2Bが鍵装置として一時的に利用可能となる。
また、登録部113は、錠側通信部12から未登録端末2Bへ登録情報の一時登録が完了したことを通知する通知信号を送信させる(S12)。この通知信号には、設定部114により設定された、一時登録情報の有効期間T1を示す期間情報が含まれている。携帯端末2Bの表示部24には、一時登録情報の有効期間T1、つまり、鍵装置として利用可能な有効期限が表示される。
電気錠制御装置10は、通信エリア内に携帯端末2Bがある場合、携帯端末2Bとの無線通信を確立するための接続処理、及び携帯端末2Bを認証するための認証処理を実行する(S13,S14)。この認証処理において、電気錠制御装置10は、携帯端末2Bに一時登録情報の有効期間T1を示す期間情報を含む無線信号を送信してもよい。つまり、電気錠制御装置10は、携帯端末2Bとの通信を行うたびに、有効期間T1を携帯端末2Bに通知してもよい。
一時登録情報の有効期間T1内であれば、携帯端末2Bの認証が成功する(S15)。電気錠制御装置10は、携帯端末2Bからの施解錠要求信号を受信すると(S16)、この施解錠要求信号に応じて、電気錠3の施錠状態と解錠状態とが切り替わるように電気錠3を制御する(S17)。
また、一時登録情報の有効期間T1外である場合、電気錠制御装置10は、通信エリア内にある携帯端末2Bとの接続処理(S18)、及び認証処理(S19)を実行するが、認証処理において、携帯端末2Bの認証が失敗となる(S20)。したがって、電気錠3の制御が行われない。つまり、一時登録情報の有効期限が過ぎると、携帯端末2Bは、鍵装置としての機能を自動的に失う。
(4)利点
次に、本実施形態に係る電気錠制御システム1の利点について説明する。
本実施形態の電気錠制御システム1では、登録部113は、携帯端末2の登録情報を一時的に有効な一時登録情報として錠側記憶部13に記憶することができる。つまり、携帯端末2の一時的な登録が可能となり、携帯端末2を一時的に鍵装置として機能させることができる。これにより、携帯端末2を鍵装置としての一時利用の完了後において、登録情報を消去する作業が不要となり、第三者によって電気錠が不正に施錠又は解錠されることが抑制される。
また、本実施形態の電気錠制御システム1では、認証部111が登録端末2の認証に成功した場合、登録部113の動作モードが、未登録端末2の登録情報を一時登録情報として錠側記憶部13に記憶(登録)する一時登録モードとなる。したがって、登録端末2を所持するユーザ6Aが登録端末2あるいは電気錠制御装置10を操作することなく、未登録端末2の登録情報を一時登録情報として登録することができる。これにより、携帯端末2の一時的な登録が容易となる。
また、本実施形態の電気錠制御システム1では、登録情報を一時登録情報として登録するための認証キーである認証情報を、登録端末2に発行するように構成されている。そして、認証情報は、登録端末2を所持するユーザ6Aから未登録端末2を所持するユーザ6Bへ伝達される。これにより、第三者が携帯端末2の登録情報を不正に一時登録することが抑制される。ここでいう第三者とは、登録端末2を所持するユーザ6Aが、鍵装置としての一時利用を許可した携帯端末2を所持するユーザ6Bとは異なる人である。
また、一時登録情報の有効期間を示す期間情報が、登録情報を一時登録情報として登録した携帯端末2(一時登録端末2)に送信される。そして、この期間情報は、携帯端末(一時登録端末2)の表示部24に表示させる。これにより、一時登録端末2を所持するユーザ6Bは、一時登録情報の有効期間がいつまでなのかを容易に把握することができ、利便性が向上する。
また、電気錠制御システム1は、一時登録情報の有効期間を設定する設定部114を備えている。設定部114が設定する有効期間は、登録端末2を所持するユーザ6Aが、登録端末2を操作して任意に指定することができる。つまり、ユーザ6Aが、ユーザ6Bが所持する携帯端末2を鍵装置としての一時利用期間を任意に指定することができ、利便性が向上する。
また、登録部113は、動作モードが一時登録モードになると、この一時登録モードを一定時間継続するように構成されており、一時登録モードの継続中は、未登録端末2の登録情報を一時登録することができる。したがって、一時登録モードの継続時間を、例えば5分、10分、30分等に設定しておくことにより、未登録端末2の登録情報を一時登録する際に、錠側通信部12の通信エリア内に登録端末2が存在しなくてもよい。つまり、未登録端末2の登録情報を一時登録する際に、登録端末2を所持するユーザ6Aが立ち会う必要がなく、利便性が向上する。
(5)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、電気錠制御システム1と同様の機能は、登録方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。
次に、本実施形態に係る電気錠制御システム1の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上述した例では、表示部24が通知部240として機能し、登録端末2に発行された認証情報は、登録端末2Aの表示部24に表示されることによりユーザ6Aに通知されているが、これに限らない。通知部240は、例えば登録端末2のスピーカであってもよい。この場合、登録端末2Aに発行された認証情報は、通知部240として機能するスピーカから音声で発生されることにより、ユーザ6Aに通知される。
また、錠側通信部12は、登録部113の動作モードが一時登録モードになると、通信エリアを縮小させるように構成されていてもよい。具体的には、錠側通信部12は、登録部113の動作モードがなると、通信エリアを縮小させるように無線信号の送信電力を低減させる。これにより、例えば物陰にいる第三者が不正に一時登録情報を登録することが抑制される。なお、錠側通信部12は、携帯端末2からの無線信号のRSSI(Received Signal Strength Indication)が閾値以上である場合に接続処理を行うように構成されていてもよい。この場合、錠側通信部12は、登録部113の動作モードが一時登録モードになると、通信エリアを縮小させるように閾値を増加させてもよい。
また、電気錠制御装置10から登録端末2Aに発行された認証情報(第1認証情報)と、未登録端末2Bから電気錠制御装置10に送信される認証情報(第2認証情報)とは、互いに異なる態様であってもよい。例えば、電気錠制御装置10から登録端末2Aに発行する第1認証情報が文字、絵等が描かれた画像データであり、この画像データが登録端末2Aの表示部24に表示される。未登録端末2Bのユーザ6Bは、登録端末2Aの表示部24に表示された画像(第1認証情報)に描かれた文字、絵等が何であるかの答え(文字データ)を、第2認証情報として未登録端末2Bの錠側操作部14に入力する。つまり、第1認証情報の態様が画像データであり、第2認証情報の態様が文字データである。電気錠制御装置10の登録部113は、第1認証情報(画像データ)に描かれた文字、絵等の答えが、未登録端末2Bから送信された第2認証情報(文字データ)と一致する場合、第2認証情報の認証に成功したと判断する。例えば、第1認証情報がリンゴのイラストであり、第2認証情報が「リンゴ」という文字であった場合、第2認証情報の認証に成功する。つまり、第2認証情報は、第1認証情報に基づいて人が導出する必要がある情報であり、未登録端末2の登録情報を一時登録するためには、ユーザ6Bによる未登録端末2Bの操作が必要となる。これにより、第三者が不正に一時登録情報を登録することが抑制され、セキュリティ性が向上する。
また、上述した例では、電気錠制御装置10から登録端末2に発行した認証情報(第1認証情報)は、登録端末2の表示部24に表示、あるいは登録端末2Aのユーザ6Aから未登録端末2のユーザ6Bへの通知等により、未登録端末2のユーザ6Bへ伝達される。そして、未登録端末2のユーザ6Bが、錠側操作部14を操作して認証情報(第2認証情報)を未登録端末2に入力している。つまり、電気錠制御装置10から登録端末2に発行された認証情報は、人を介して登録端末2から未登録端末2に伝達されている。しかし、登録端末2から未登録端末2への認証情報の伝達方法は、この方法に限らない。例えば、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)等の携帯端末2間の近距離無線通信により、登録端末2から未登録端末2に伝達されてもよい。これにより、登録端末2から未登録端末2への認証情報の伝達に人を介さないので、人による伝達ミスが抑制される。また、第三者が認証情報を不正に取得することが抑制され、セキュリティ性が向上する。
また、上述した例では、登録部113は、認証部111が登録端末2の認証に成功するという条件が満たされると、動作モードが一時登録モードとなるように構成されているが、これに限らない。登録部113は、錠側通信部12と登録端末2との接続処理において無線通信が確立するという条件が満たされると、動作モードが一時登録モードとなるように構成されていてもよい。また、登録部113は、錠側通信部12と登録端末2との接続処理において無線通信が確立するという条件と、認証部111が登録端末2の認証に成功するという条件との両方が満たされると、動作モードが一時登録モードとなるように構成されていてもよい。
また、上述した例では、電気錠制御装置10は、認証キーとして認証情報を登録端末2に発行しているが、認証情報の発行は必須ではない。登録部113は、動作モードが一時登録モードである場合に、未登録端末2からの登録情報を受信すると、認証情報の認証処理を行わず、この登録情報を一時登録情報として錠側記憶部13に記憶させてもよい。
また、錠側記憶部13には、複数の携帯端末2の登録情報を一時登録情報として登録可能であり、設定部114は、一時登録情報ごとに有効期間を設定してもよい。これにより、一時登録端末2(携帯端末2)を所持する一時利用者ごとに応じて、有効期間を設定することができる。つまり、一時利用者ごとに、携帯端末2を鍵装置として利用する権限に期間的な制限を設けることができる。
上述した例では、電気錠制御システム1は、1つの電気錠制御装置10に集約されているが、複数の装置に分散されていてもよい。また、錠側制御部11が1つの回路で実現されているが、2つ以上の回路で実現されていてもよい。例えば、錠側制御部11の機能が、2つ以上の回路に分散して設けられていてもよい。さらに、錠側制御部11は、少なくとも一部の機能が、例えばクラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
また、携帯端末2は、例えばスマートフォンのような端末であるが、他の構成であってもよい。例えば、携帯端末2は、コンピュータを電気錠制御システム1の鍵装置として動作させるためのプログラム(アプリケーション)を実行可能な端末であれば、タブレット型のコンピュータ等であってもよい。また、携帯端末2は、電気錠制御システム1に用いられる専用の装置でもよく、例えばユーザ6が所持する鞄などに収納又は取付可能な電子タグ等であってもよい。
上述の実施形態では、携帯端末2は、開閉部材5の解錠操作及び施錠操作の両方を行うことができるが、他の構成であってもよい。例えば、携帯端末2は、開閉部材5の解錠操作と施錠操作との一方だけを行う構成であってもよい。
上述の実施形態では、開閉部材5は、建物4の内側(宅内41)と外側(宅外42)とを隔てる扉(開き戸又は引戸)又は窓であるが、建物4の一部の区画の内側と外側とを隔てる扉であってもよい。例えば、建物4が複数の住戸を有する集合住宅、複数の店舗を有するテナントビル、及び複数の事務所を有するオフィスビルであれば、個々の区画(住戸、店舗、事務所)の内側と外側とを隔てる扉が開閉部材5となる。
上述の実施形態では、電気錠システム100は戸建て住宅に適用されているが、例えば集合住宅の各住戸に適用されてもよい。また、電気錠システム100は、集合住宅の共用部玄関に適用されてもよいし、事務所、店舗、工場などの非住宅用の建物4に適用されてもよい。
本開示における電気錠制御システム1の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを有する。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における電気錠制御システム1、又は携帯端末2の登録情報を錠側記憶部13に記憶させる登録方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
(6)まとめ
第1態様に係る電気錠制御システム(1)は、錠側通信部(12)と、錠側記憶部(13)と、登録部(113)と、認証部(111)と、を備えている。錠側通信部(12)は、携帯端末(2)との間で無線通信可能である。錠側記憶部(13)は、携帯端末(2)の登録情報を記憶可能である。登録部(113)は、錠側通信部(12)が携帯端末(2)から受信した登録情報を錠側記憶部(13)に記憶させる。認証部(111)は、錠側通信部(12)が携帯端末(2)から受信した鍵情報と、錠側記憶部(13)に記憶されている登録情報との認証を行う。登録部(113)は、2つの条件の少なくとも一方の条件が満たされた場合、動作モードが一時登録モードとなる。2つの条件は、錠側記憶部(13)に登録情報が記憶されている携帯端末(2)である登録端末(2)と錠側通信部(12)との間の無線通信が確立するという条件と、認証部(111)が登録端末(2)の鍵情報の認証に成功するという条件である。登録部(113)は、動作モードが一時登録モードである場合、未登録端末(2)から錠側通信部(12)が受信した登録情報を、一時的に有効な一時登録情報として錠側記憶部(13)に記憶させる。未登録端末(2)は、錠側記憶部(13)に登録情報が記憶されていない携帯端末(2)である。
この態様によれば、登録端末(2)を所持するユーザ(6A)が登録端末(2)あるいは電気錠制御装置(10)を操作することなく、未登録端末(2)の登録情報を一時登録情報として登録することができる。これにより、携帯端末(2)の一時的な登録が容易となる。
第2態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1態様において、錠側通信部(12)は、登録部(113)の動作モードが一時登録モードになると、登録端末(2)に第1認証情報を送信する。登録部(113)は、動作モードが一時登録モードである場合、第1認証情報と、錠側通信部(12)が未登録端末(2)から受信した第2認証情報との認証に成功すると、未登録端末(2)の登録情報を一時登録情報として錠側記憶部(13)に記憶させる。
この態様によれば、登録端末(2)に発行した第1認証情報と、未登録端末(2)から送信された第2認証情報との認証に成功した場合に、未登録端末(2)の登録情報が一時登録情報として登録される。したがって、第三者が所持する携帯端末(2)が不正に一時登録端末(2)として登録されることが抑制され、セキュリティ性が向上する。
第3態様に係る電気錠制御システム(1)では、第2態様において、第1認証情報と第2認証情報とは、互いに態様が異なる。
この態様によれば、第1認証情報に基づいて人が第2認証情報を導出する必要があり、第三者が不正に一時登録情報を登録することが抑制され、セキュリティ性が向上する。
第4態様に係る電気錠制御システム(1)では、第2又は第3態様において、第1認証情報は、登録端末(2)が有する通知部(240)によって通知される。
この態様によれば、第1認証情報は、登録端末(2)を所持するユーザ(6A)を介して、未登録端末(2)を所持するユーザ(6B)に伝達されるので、セキュリティ性が向上する。
第5態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1〜第4態様のいずれかにおいて、登録部(113)は、動作モードが一時登録モードになると、一時登録モードを一定時間継続する。
この態様によれば、一時登録モードが一定時間継続するので、未登録端末(2)の登録情報を一時登録情報として登録する際に、登録端末(2)が錠側通信部(12)の通信エリア内になくてもよくなり、利便性が向上する。
第6態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1〜第5態様のいずれかにおいて、錠側通信部(12)は、登録部(113)の動作モードが一時登録モードになると、通信エリアを縮小させる。
この態様によれば、第三者が所持する携帯端末(2)の登録情報が、一時登録情報として不正に登録されることが抑制され、セキュリティ性が向上する。
第7態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1〜第6態様のいずれかにおいて、錠側通信部(12)は、一時登録情報の有効期間を示す期間情報を、一時登録情報に対応する携帯端末(2)に送信する。期間情報は、携帯端末(2)が有する通知部(240)によって通知される。
この態様によれば、登録情報を一時登録情報として登録した携帯端末(2)のユーザ(6)が、一時登録情報の有効期間を把握することができ、利便性が向上する。
第8態様に係る電気錠制御システム(1)では、第1〜第7態様のいずれかにおいて、一時登録情報の有効期間を設定する設定部(114)を更に備える。
この態様によれば、一時登録情報の有効期間の設定が可能となるので、利便性が向上する。
第9態様に係る電気錠システム(100)では、第1〜第8態様のいずれかの電気錠制御システム(1)と、電気錠制御システム(1)によって制御され、建物(4)の開口部(40)を開閉する開閉部材(5)を施錠又は解錠する電気錠(3)と、を備える。
この態様によれば、電気錠制御システム(1)を用いることによって、携帯端末(2)の一時的な登録が容易となる。
第10態様に係る登録方法は、携帯端末(2)との間で無線通信可能な錠側通信部(12)が携帯端末(2)から受信した登録情報を、錠側記憶部(13)に記憶させる登録方法である。この登録方法では、2つの条件の少なくとも一方の条件が満たされた場合、未登録端末(2)から錠側通信部(12)が受信した登録情報を、一時的に有効な一時登録情報として錠側記憶部(13)に記憶させる。2つの条件は、錠側記憶部(13)に登録情報が記憶されている携帯端末(2)である登録端末(2)と錠側通信部(12)との間の無線通信が確立するという条件と、認証部(111)が登録端末(2)の鍵情報の認証に成功するという条件である。未登録端末(2)は、錠側記憶部(13)に登録情報が記憶されていない携帯端末(2)である。
この態様によれば、専用の電気錠制御システム(1)を用いなくても、容易に携帯端末(2)の一時的な登録を行うことができる。
第11態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第10態様に係る登録方法を実行させる。
この態様によれば、専用の電気錠制御システム(1)を用いなくても、容易に携帯端末(2)の一時的な登録を行うことができる。
第2〜第8の態様に係る構成については、電気錠制御システム(1)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 電気錠制御システム
100 電気錠システム
111 認証部
113 登録部
114 設定部
12 錠側通信部
13 錠側記憶部
2 携帯端末(登録端末、未登録端末)
240 通知部
3 電気錠
4 建物
40 開口部
5 開閉部材

Claims (10)

  1. 携帯端末との間で無線通信可能な錠側通信部と、
    前記携帯端末の登録情報を記憶可能な錠側記憶部と、
    前記錠側通信部が前記携帯端末から受信した登録情報を前記錠側記憶部に記憶させる登録部と、
    前記錠側通信部が前記携帯端末から受信した鍵情報と、前記錠側記憶部に記憶された登録情報との認証を行う認証部と、を備え、
    前記登録部は、前記錠側記憶部に登録情報が記憶されている携帯端末である登録端末と前記錠側通信部との間の無線通信が確立するという条件と、前記認証部が前記登録端末の鍵情報の認証に成功するという条件と、の少なくとも一方の条件が満たされた場合、動作モードが一時登録モードとなり、
    前記登録部は、動作モードが前記一時登録モードである場合、前記錠側記憶部に登録情報が記憶されていない携帯端末である未登録端末から前記錠側通信部が受信した登録情報を、一時的に有効な一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させ
    前記錠側通信部は、前記登録部の動作モードが前記一時登録モードになると、前記登録端末に第1認証情報を送信し、
    前記登録部は、動作モードが前記一時登録モードである場合、前記第1認証情報と、前記錠側通信部が前記未登録端末から受信した第2認証情報との認証に成功すると、前記未登録端末の登録情報を前記一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする電気錠制御システム。
  2. 前記第1認証情報と前記第2認証情報とは、互いに態様が異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御システム。
  3. 前記第1認証情報は、前記登録端末が有する通知部によって通知される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気錠制御システム。
  4. 前記登録部は、動作モードが前記一時登録モードになると、前記一時登録モードを一定時間継続する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  5. 前記錠側通信部は、前記登録部の動作モードが前記一時登録モードになると、通信エリアを縮小させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  6. 前記錠側通信部は、前記一時登録情報の有効期間を示す期間情報を、前記一時登録情報に対応する前記携帯端末に送信し、
    前記期間情報は、前記携帯端末が有する通知部によって通知される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  7. 前記一時登録情報の有効期間を設定する設定部を更に備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気錠制御システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気錠制御システムと、
    前記電気錠制御システムによって制御され、建物の開口部を開閉する開閉部材を施錠又は解錠する電気錠と、を備える
    ことを特徴とする電気錠システム。
  9. 携帯端末との間で無線通信可能な錠側通信部が前記携帯端末から受信した登録情報を、錠側記憶部に記憶させる登録方法であって、
    前記錠側記憶部に登録情報が記憶されている携帯端末である登録端末と前記錠側通信部との間の無線通信が確立するという条件と、認証部が前記登録端末の鍵情報の認証に成功するという条件と、の少なくとも一方の条件が満たされた場合、
    前記錠側記憶部に登録情報が記憶されていない携帯端末である未登録端末から前記錠側通信部が受信した登録情報を、一時的に有効な一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させ、
    前記錠側通信部は、前記登録端末に第1認証情報を送信し、
    前記第1認証情報と、前記錠側通信部が前記未登録端末から受信した第2認証情報との認証に成功すると、前記未登録端末の登録情報を前記一時登録情報として前記錠側記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする登録方法。
  10. コンピュータシステムに、請求項9に記載の登録方法を実行させるプログラム。
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