JP6890132B2 - 抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド、その調製方法およびその医薬における使用 - Google Patents

抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド、その調製方法およびその医薬における使用 Download PDF

Info

Publication number
JP6890132B2
JP6890132B2 JP2018545307A JP2018545307A JP6890132B2 JP 6890132 B2 JP6890132 B2 JP 6890132B2 JP 2018545307 A JP2018545307 A JP 2018545307A JP 2018545307 A JP2018545307 A JP 2018545307A JP 6890132 B2 JP6890132 B2 JP 6890132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
uridine
antiviral
pharmaceutically acceptable
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018545307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019514843A (ja
Inventor
国成 王
国成 王
会敏 呉
会敏 呉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jiangsu Tasly Diyi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Jiangsu Tasly Diyi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jiangsu Tasly Diyi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Jiangsu Tasly Diyi Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JP2019514843A publication Critical patent/JP2019514843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6890132B2 publication Critical patent/JP6890132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/06Pyrimidine radicals
    • C07H19/10Pyrimidine radicals with the saccharide radical esterified by phosphoric or polyphosphoric acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/7042Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings
    • A61K31/7052Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides
    • A61K31/706Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom
    • A61K31/7064Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines
    • A61K31/7068Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines having oxo groups directly attached to the pyrimidine ring, e.g. cytidine, cytidylic acid
    • A61K31/7072Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines having oxo groups directly attached to the pyrimidine ring, e.g. cytidine, cytidylic acid having two oxo groups directly attached to the pyrimidine ring, e.g. uridine, uridylic acid, thymidine, zidovudine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H1/00Processes for the preparation of sugar derivatives

Description

本発明は、新規なウリジン類ホスホラミドプロドラッグ、その異性体または薬学的に許容される塩、それらの水和物および溶媒和物、ならびにその調製方法およびその医薬における使用に関する。
C型肝炎は、世界的な流行性疾病に属し、現在患者数は2億を超え、そのうち、中国の患者が数千万である。NS5B阻害剤は、ポリメラーゼ阻害剤であり、NS5B RNA−依存性RNAポリメラーゼに結合することによってウイルスの複製を妨げる。このような薬物には、ヌクレオシド阻害剤と非ヌクレオシド阻害剤の2種類がある。ヌクレオシド阻害剤は、活性部位阻害剤であり、ポリメラーゼとして偽装された天然の基質をRNA鎖に挿入して、RNAの複製を中断させる。したがって、このような薬物は、すべての遺伝子型HCV感染に対抗することができ、それに対するウイルスの耐性も非常に低い。そのうち、2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジン三リン酸は、細胞内での薬効が強いNS5B阻害剤であるが、体内では病巣に輸送することができない。その非活性形態の2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジンモノリン酸のプロドラッグを用いることが可能であり、それは体内で2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジンモノリン酸に代謝されてから2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジン三リン酸に活性化され、これによりNS5Bを阻害し、抗HCV作用を発揮する。
現在、リン酸基上にマスキング基を添加することによってプロドラッグを形成する方法が採用されており、1つのマスキング基がリン酸基とホスホアミド構造を形成し、別の基がリン酸基とホスホネート類の化合物を形成することにおいて、肝臓標的効果を有することが実証された。エステル形成基は、種々の芳香族環と芳香族複素環、特にフェノールエステルのテノホビルプロドラッグにおける使用(CN201310041647.4、WO02082841)を含むが、エステル形成基が相対的に非毒性であるベンジル基または天然アルコールまたは糖またはビタミンの2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジンモノリン酸のプロドラッグについての合成および生物活性研究は報告されていない。
本発明は、薬物の肝臓標的性と生物学的利用性を同時に向上させて、薬物効果を高め、薬物の使用量を低減させて毒性を低下させるために、新規なウリジンモノホスホラミド類プロドラッグ化合物およびその調製方法、ならびにウイルス感染症を治療する薬物における用途を提供することを目的とする。
発明者によりウリジン類ホスホラミドプロドラッグ化合物が発明されており、本発明の化合物は、ラットへの胃内投与後に肝臓で有効に代謝され、リン酸化されて、活性生成物の2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジン三リン酸に転化でき、また、従来の技術に比べ、本発明の化合物は、血漿中でより安定しており、その活性代謝生成物の2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジン三リン酸は血漿中で完全に検出されず、これにより血漿代謝による活性代謝生成物の非標的器官における発現により引き起こされる器官系の毒性副作用を低下させた。
本発明は、一般式Iで表される化合物その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩、または前記一般式Iで表される化合物、その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいずれかの溶媒和物である抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミである。
Figure 0006890132
(式中、
Rは、独立に、ベンゼン環上で無置換のベンジル基、若しくは、ベンゼン環上の置換基がメチル基または/およびメトキシ基のベンジル基から選ばれ、ベンジル基のベンゼン環上に1つの置換基のみがあり且つオルトにある場合、置換基はメチル基ではなく、
、R、Rは、それぞれ独立に、H、 〜C の直鎖炭化水素基、 の分岐炭化水素基から選ばれ
Zは、独立に、Oまたはから選ばれる。
本発明に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドは、
R1はイソプロピル基であり、
R2はメチル基であり、連結される炭素原子の立体配置はRまたはSであり、
R3はHであり、
ZはOであることが好ましい。
本発明に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドは、
前記化合物は、以下の構造の化合物またはその光学異性体、またはその薬学的に許容される塩から選ばれ、あるいは、化合物またはその光学異性体またはその薬学的に許容される塩のいずれかの溶媒和物から選ばれることが更に好ましい。
Figure 0006890132
また、本発明に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドは、
一般式Iで表される化合物、その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩、または前記一般式Iで表される化合物、その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいずれかの溶媒和物である抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドである。
Figure 0006890132
(式中、
Rは、独立に、母核がC 〜C の直鎖または環状の天然産物の断片から選ばれ、ここで、前記天然産物の断片は種々の単糖類またはその類似体の断片であって、もしくは、種々の多糖またはその類似体の断片から選ばれ、あるいは、脂溶性ビタミンから選ばれ、あるいは、天然アルコール類またはその類似体から選ばれ、
、R 、R は、それぞれ独立に、H、置換または無置換のC 〜C 10 の直鎖炭化水素基、C 〜C 10 の分岐炭化水素基、C 〜C 10 の環状炭化水素基、C 〜C 10 の芳香族炭化水素基またはヘテロアリール基から選ばれ、ただし、前記置換は、独立に、O、S、N、Seから選ばれる1〜3個のヘテロ原子であり、あるいは、R とR 、R とR 、R とR がそれらを連結する構造部分とともに置換もしくは無置換の3〜8員環を形成し、
Zは、独立に、O、S、Se、−NH−または−CH −から選ばれる。)
本発明に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドは、
前記単糖類またはその類似体の断片は、リボース、デオキシリボース、アラビノース、アロース、フラノース、キシロース、ラムノース、グルコースまたはマンノースであって、
前記多糖またはその類似体の断片は、スクロース、ラクトース、マルトースまたはセロビオースであって、
前記脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEまたはビタミンKであって、
前記天然アルコール類またはその類似体は、レスベラトロール、フラボノール又はメントールであることが更に好ましい。
本発明のプロドラッグにおいて、前記式Iの化合物の薬学的に許容される塩は、塩酸、硫酸のような無機酸で形成される塩、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸、マンデル酸、アスコルビン酸またはリンゴ酸のような有機酸で形成される塩、アラニン、アスパラギン酸、リジンのようなアミノ酸で形成される塩、およびメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸で形成される塩を含む。必要および化合物の性質に応じて、通常の方法でそれらをカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、銀塩、バリウム塩などに調製してもよい。
本発明の式Iの化合物は、溶媒和物(例えば水和物)の形態で存在してもよく、したがって、このような溶媒和物(例えば水和物)も本発明の化合物に含まれる。
本発明は、さらに前記プロドラッグの調製方法を含み、前記方法における第一の反応式は以下の通りである。
Figure 0006890132
1.1)オキシ塩化リンを塩基の作用下でヒドロキシ基含有アルコール類または糖類またはベンジル基含有化合物と反応させてから、アミノ酸エステルおよびベンゼン環含有活性芳香族試薬と反応させて、活性ホスホネート中間体を得る。ここで、Yは、O原子またはS原子またはSe原子であり、Rは、水素原子、または任意のケイ素もしくはフッ素含有活性脱離基であり、Wは、任意のハロゲン原子またはニトロ基であり、nは、0〜5の任意の整数である。
1.2)ホスホネート中間体とウリジン類似体33とを塩基の存在下で反応させて、式Iで表されるウリジン類ホスホラミドプロドラッグを生成する。
前記ステップ1.1)において、
塩基は、無機塩基または有機塩基であり、有機塩基が好ましく、有機塩基が、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン、ジエチルアミンなどのアミン類化合物であることが更に好ましいが、これらに限定されない。
ベンジル基含有化合物とは、種々の置換または無置換のベンジルハライドやベンジルアルコール、種々の置換または無置換のベンジルブロミド、種々の置換または無置換のベンジルアルコールがより好ましい。
前記ステップ1.2)において、
塩基は、無機塩基または有機塩基であり、有機塩基が好ましく、有機塩基が、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン、ジエチルアミンなどのアミン類化合物であることが更に好ましいが、これらに限定されない。
前記方法における第二の反応式は以下の通りである。
Figure 0006890132
2.1)ウリジンモノリン酸化合物34とヒドロキシ基含有アルコール類または糖類またはベンジル基を持つ化合物を塩基の作用下で反応させて、ウリジンモノホスホネート中間体を得る。
2.2)ウリジンモノホスホネート中間体を塩基の存在下で、末端にNH−基を含有する化合物分子中の−NH−基含有環状化合物と縮合剤の作用により反応させて、式Iで表されるウリジン類ホスホラミドプロドラッグを生成する。
前記ステップ2.1)において、
塩基は、無機塩基または有機塩基であり、有機塩基が好ましく、有機塩基が、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン、ジエチルアミンなどのアミン類化合物であることが更に好ましいが、これらに限定されない。
ベンジル基を持つ化合物は、種々の置換または無置換のベンジルハライドやベンジルアルコール、種々の置換または無置換ベンジルブロミド、種々の置換または無置換のベンジルアルコールであることが好ましい。
前記ステップ2.2)において、
塩基は、無機塩基または有機塩基であり、有機塩基が好ましく、有機塩基が、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、tert−ブチルアミン、ジエチルアミンなどのアミン類化合物であることが更に好ましいが、これらに限定されない。
本発明は、さらに化合物のキラル分離方法を含み、HPLC逆相分取カラム分離またはキラルカラム分離されて各保持時間ごとに溶離液を収集し、乾燥させて各キラル異性体が得られる。
本発明は、さらに本発明に記載のプロドラッグと薬学的に許容される担体とを含有する医薬組成物を含む。前記プロドラッグは、C型肝炎またはC型肝炎ウイルスに起因する疾病のようなウイルス感染症を治療することができる。
本発明の医薬組成物は、単位用量の医薬製剤の形態であることが好ましく、医薬製剤を製造する際に薬学的に許容される任意の剤形に製造することができ、これらの剤形は、錠剤、糖衣錠剤、フィルムコーティング錠剤、腸溶コーティング錠剤、カプセル剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、経口投与液、口腔剤、顆粒剤、懸濁液、溶剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、硬膏剤、クリーム剤、スプレー剤、パッチ剤から選ばれる。経口投与製剤の形態が好ましく、錠剤、カプセル剤が最も好ましい。
また、本発明の前記医薬組成物は、さらに薬学的に許容される担体を含む。
本発明の新規なウリジン類ホスホラミドプロドラッグ化合物、その水和物、またはその溶媒和物、もしくはその薬学的に許容される塩またはその分割された単一異性体と薬学的に許容される担体とを混合するような製剤学の従来技術を用いて該医薬製剤を調製することができる。前記薬学的に許容される担体は、マンニトール、ソルビトール、ソルビン酸またはカリウム塩、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、塩酸システイン、チオグリコール酸、メチオニン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンD、アゾン、EDTA二ナトリウム、EDTAカルシウムナトリウム、一価のアルカリ金属の炭酸塩、酢酸塩、リン酸塩またはその水溶液、塩酸、酢酸、硫酸、リン酸、アミノ酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、乳酸ナトリウム、キシリトール、マルトース、グルコース、フルクトース、デキストラン、グリシン、デンプン、スクロース、ラクトース、シリコン誘導体、セルロースおよびその誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、グリセリン、プロピレングリコール、エタノール、ツイン60〜80、スパン(Span)−80、ミツロウ、ラノリン、流動パラフィン、セチルアルコール、没食子酸エステル類、寒天、トリエタノールアミン、塩基性アミノ酸、尿素、アラントイン、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、ポリエチレングリコール、シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、リン脂類材料、カオリン、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどを含むが、これらに限定されない。
本発明の医薬組成物において、薬剤を製造する際に、単位用量の薬剤は、本発明の薬物活性物質を0.1〜1000mg含有することができ、残量が薬学的に許容される担体である。薬学的に許容される担体は、重量で製剤の総重量の0.1〜99.9%であってもよい。
本発明の医薬組成物は、使用の際に、患者の状態に応じて使用方法および使用量を決定する。
以下は、用語の説明である。
前記単糖類またはその類似体は、リボース、デオキシリボース、アラビノース、アロース、フラノース、キシロース、ラムノース、グルコース、マンノースなどを含むが、これらに限定されない。
前記多糖類またはその類似体の断片は、例えばスクロース、ラクトース、マルトース、セロビオースなどであるが、これらに限定されない。
前記脂溶性ビタミンとは、水に不溶で脂肪や有機溶媒に溶けるビタミンであり、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKを含む。
前記天然アルコール類またはその類似体は、例えばレスベラトロール、フラボノール、メントールなどであるが、これらに限定されない。
本発明により提供される化合物は、以下の利点を有する。
1、構造:ソホスブビル(sofosbuvir)構造に比べ、毒性の低いベンジル基、天然アルコール類、天然糖類またはビタミン類でソホスブビル構造中のフェニル基を置換することにより、代謝断片を、神経毒性および心臓毒性の高いフェノールから相対的に非毒性のベンジルアルコール、天然アルコール類、天然糖類またはビタミン類化合物に代替する。
2、効果:本発明により提供される化合物は、ラットへの胃内投与後に肝臓で有効に代謝され、リン酸化されて活性生成物の2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジン三リン酸に転化できるが、活性代謝生成物は、血液中で完全に検出されない。さらに、従来の技術に比べ、本発明により提供される化合物は、ヒト血漿中でより安定していることにより、化合物の生物学的活性を維持しながら、血漿代謝による活性代謝生成物の非標的臓器管における発現により引き起こされる器官系の毒性副作用を低下させた。
以下、当業者が本発明をより全体的に理解できるように、具体的な実施例を参照しながら本発明を詳しく説明する。合成経路または具体的な実施例は、単に本発明の技術スキームを説明するためのものであり、本発明を何ら限定するものではない。
合成経路1
Figure 0006890132
合成経路2
Figure 0006890132
実施例1:化合物21の調製
三つ口フラスコにPOCl(14.2g、92.5mmol、1.00eq)、無水ジクロロメタン(300mL)を加えて、均一に混合してから−40℃に冷却し、この温度で攪拌しながら化合物11(合成経路1における原料11を参照、10.0g、92.5mmol、1.00eq)と無水トリエチルアミン(9.36g、92.5mmol、1.00eq)の無水ジクロロメタン(100mL)における混合液を滴下し、30分で滴下を完了した後に−78℃に保温して2時間攪拌した。
この温度で、反応混合物中に化合物31(14.7g、87.8mmol、0.95eq)と無水ジクロロメタン(50mL)を加えてから、トリエチルアミン(18.7g、185mmol、2.00eq)の無水ジクロロメタン(50mL)溶液を滴下し、30分で滴下を完了した後に、自然に室温まで昇温して、2時間攪拌してから0℃に冷却した。
反応混合物中に化合物32(10.2g、55.5mmol、0.60eq)とトリエチルアミン(11.2g、111mmol、1.20eq)の無水ジクロロメタン(50mL)混合液を滴下し、20分で滴下を完了した後に、室温条件下で一晩攪拌し(16時間)、溶媒を減圧下で回転蒸発させた。残渣を水(200mL)と酢酸エチル(100mL)で分離させ、水相を酢酸エチル(50mL×2)でさらに抽出してから有機相を合わせ、有機相をブライン(50mL)で洗浄してから無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、ろ過し、溶媒を減圧下で回転蒸発させてからカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、200〜300メッシュ、酢酸エチル/石油エーテルの体積比は1/10〜1/1)を行って、白色固体21を得た。収率は89.8%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.37〜7.38(m,5H),5.19〜5.23(m,2H),4.99〜5.09(m,1H),3.97〜4.08(m,1H),3.75−3.84(m,1H),1.41(dd,J=7.2Hz,J=12.8Hz,3H),1.22−1.27(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−153.57〜−153.71(m,2F),−159.76〜−160.01(m,1F),−162.15〜−162.34(m,2F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ3.91(s,1P).
実施例2:化合物22の調製
調製方法は実施例1と同様であり、ただし、化合物11を化合物12(合成経路1における原料12を参照)に置き換えた。収率は84.9%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.36−7.18(m,4H),5.25−5.22(m,2H),5.08−4.97(m,1H),4.07−3.95(m,1H),3.82−3.72(m,1H),2.38,2.37(s,s,3H),1.43−1.36(dd,J=20,8.0Hz,3H),1.27−1.20(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−153.61〜−153.75(m,2F),−159.76〜−160.01(m,1F),−162.14〜−162.33(m,2F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ4.02,3.97(s,s,1P).
実施例3:化合物23の調製
調製方法は実施例1と同様であり、ただし、化合物11を化合物13(合成経路1における原料13を参照)に置き換えた。収率は79.7%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.36−7.27(m,2H),6.98−6.94(m,1H),6.90−6.88(m,1H),5.33−5.21(m,2H),5.09−4.99(m,1H),4.10−4.01(m,1H),3.91−3.83(m,4H),1.43(dd,J=9.2,7.2Hz,3H),1.28−1.23(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−153.48〜−153.64(m,2F),−160.11〜−160.35(m,1F),−162.40〜−162.59(m,2F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ3.96,3.88(s,s,1P).
実施例4:化合物24の調製
調製方法は実施例1と同様であり、ただし、化合物11を化合物14(合成経路1における原料14を参照)に置き換えた。収率は70.2%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.27−7.16(dd,J=36,8.0Hz,4H),5.16−5.14(d,J=8.0Hz,2H),5.05−4.98(m,1H),4.05−3.96(m,1H),3.76−3.71(m,1H),2.36(3,3H),1.43,1.41(s,s,3H),1.23,1.22(s,s,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−153.63〜−153.69(m,2F),−160.07〜−160.09(m,1F),−162.34〜−162.44(m,2F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ3.91(s,1P).
実施例5:化合物25の調製
調製方法は実施例1と同様であり、ただし、化合物11を化合物15(合成経路1における原料15を参照)に置き換えた。収率は15.4%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.38−7.29(m,2H),6.89−6.85(m,1H),6.80−6.78(m,1H),5.36−5.24(m,2H),5.15−5.04(m,1H),4.12−4.04(m,1H),3.89−3.85(m,4H),1.45(dd,J=9.2,7.2Hz,3H),1.27−1.21(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−153.30〜−153.46(m,2F),−160.08〜−160.32(m,1F),−162.59〜−162.70(m,2F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ3.95(s,1P).
実施例6:化合物01の調製
方法1
0℃の条件下で、化合物33(5mmol)のDMF(20mL)懸濁液中に、1M tert−ブチルマグネシウムクロライド(7.5mmol)を徐々に滴下し、滴下完了後に0℃に保持して1h反応させた後、化合物21(5.75mmol、実施例1で調製)のTHF溶液(20ml)を徐々に滴下し、滴下完了後に0℃に保持して1h反応させた後、自然に室温まで昇温して、一晩攪拌した。
反応液に20ml氷水を加えて0.5h攪拌し急冷反応させてから、酢酸エチル(3×20ml)で反応液を抽出し、有機相をブライン(20mL)で洗浄してから無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。ろ過し、溶媒を減圧下で回転蒸発させてからカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、200〜300メッシュ、メタノール/ジクロロメタン=1/20)を行って、白色固体01を得た。収率は58.4%であった。
方法2
化合物34(5mmol)のアセトニトリル(20mL)懸濁液中に、DIPEA(10mmol)、化合物41(合成経路2における原料41を参照、5mmol)を順に加え、該混合物を加熱還流下で16時間攪拌してから減圧下で回転蒸発させ、残渣にピリジン(20mL)を加えて溶解させてから、さらにトリエチルアミン(5mL)と化合物31(合成経路1における原料31を参照、10mmol)とを順に加え、50℃に加熱して30分攪拌してからこの温度下でトリストリフェニルホスフィン(15mmol)と2,2’−ジチオジピリジン(15mmol)とを加え、50℃に保温して3時間攪拌してから減圧下で回転蒸発させた。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン溶出)で精製して、白色固体の生成物を得た。収率は32.6%であった。
HNMR(400MHz,CDCl)δ9.47(br s,1H),7.48,7.46(s,s,1H),7.45−7.34(m,5H),6.19,6.15(s,s,1H),5.74−5.71(dd,J=4.0Hz,1H),5.11−4.96(m,3H),4.40−4.29(m,3H),4.09−4.07(m,3H),3.81−3.75(m,1H),1.30−1.29(s,s,6H),1.25−1.21(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−162.02,−162.35(s,s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.72,8.67(s,s,1P).
実施例7:化合物02の調製
調製方法1は実施例6の方法1と同様であり、ただし、化合物21を化合物22に置き換えた。収率は54.2%であった。
調製方法2は実施例6の方法2と同様であり、ただし、化合物41を化合物42(合成経路2における原料42を参照)に置き換えた。収率は30.6%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.16(br s,1H),7.47,7.45(s,s,1H),7.35−7.20(m,4H),6.19,6.15(s,s,1H),5.73,5.71(dd,J=8.0Hz,1H),5.17−4.97(m,3H),4.40−4.23(m,3H),4.09−4.03(m,1H),3.95−3.73(m,3H),2.38(s,3H),1.42−1.28(m,6H),1.23−1.21(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−163.94(s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.79(s,1P).
実施例8:化合物03の調製
調製方法1は実施例6の方法1と同様であり、ただし、化合物21を化合物23に置き換えた。収率は48.3%であった。
調製方法2は実施例6の方法2と同様であり、ただし、化合物41を化合物43(合成経路2における原料43を参照)に置き換えた。収率は28.9%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.90(br s,1H),7.52−7.49(m,1H),7.37−7.32(m,2H),6.99−6.89(m,2H),6.21,6.16(s,s,1H),5.75〜5.47(d,d,J=8.0Hz,J=8.0Hz,1H),5.16−5.08(m,2H),5.05−4.96(m,1H),4.42−4.30(m,2H),4.09−4.07(m,1H),3.95−3.72(m,6H),1.88(br s,2H),1.42−1.34(m,6H),1.25−1.22(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−162.30,−162.90(s,s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.77,8.71(s,s,1P).
実施例9:化合物04の調製
調製方法1は実施例6の方法1と同様であり、ただし、化合物21を化合物24に置き換えた。収率は52.9%であった。
調製方法2は実施例6の方法2と同様であり、ただし、化合物41を化合物44(合成経路2における原料44)に置き換えた。収率は25.3%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.06(br s,1H),7.47−7.40(m,1H),7.28−7.16(m,4H),6.99−6.89(m,2H),6.18(d,J=20Hz,1H),5.71,5.45(d,d,J=8.0Hz,J=8.0Hz,1H),5.09−4.94(m,3H),4.40−4.28(m,2H),4.08−4.06(m,1H),3.95−3.72(m,3H),2.36,2.34(s,s,3H),1.43−1.22(m,12H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−162.03,−162.45(s,s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.73,8.66(s,s,1P).
実施例10:化合物05の調製
調製方法1は実施例6の方法1と同様であり、ただし、化合物21を化合物25に置き換えた。収率は57.3%であった。
調製方法2は、実施例6の方法2と同様であり、ただし、化合物41を化合物45(合成経路2における原料45)に置き換えた。収率は22.5%であった。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.87(br s,1H),7.55−7.52(m,1H),7.35−7.30(m,2H),6.97−6.86(m,2H),6.19(d,J=8.0Hz,1H),5.77〜5.49(m,1H),5.25−5.18(m,2H),5.12−4.99(m,1H),4.57−4.45(m,2H),4.21−4.17(m,1H),3.98−3.76(m,6H),2.05(br s,2H),1.44−1.32(m,6H),1.24−1.20(m,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−162.30,−162.90(s,s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.77,8.71(s,s,1P).
実施例11:単一のキラル化合物の分離および調製
HPLC逆相クロマトグラフィーカラム分離:実施例6の化合物01を取り、HPLC分取分離(分取カラム:Diamonsil C18、5μm、150×21.1mm、移動相:20%アセトニトリル水溶液(V/V))によりアイソクラティック溶出してからピーク出現に従って化合物01bと化合物01aを連続的に得た。
HPLCキラルクロマトグラフィーカラム分離:実施例6の化合物01を取り、キラルカラム分取分離(分取カラム:CHIRALPAK AD−H、0.46cm I.D.×25cm L、移動相:n−ヘキサン/イソプロパノール=65/35(V/V))によりアイソクラティック溶出してからピーク出現に従って化合物01aと化合物01bを連続的に得た。
化合物01a:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.07(br s,1H),7.42−7.33(m,6H),6.19,6.15(d,J=16Hz,1H),5.46,5.44(d,J=8.0Hz,1H),5.12−4.98(m,3H),4.40,4.39(d,J=4.0Hz,2H),4.09,4.07(d,J=8.0Hz,1H),3.92−3.73(m,4H),1.39−1.33(m,6H),1.24,1.22(d,J=8.0Hz,6H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−162.47(s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.70(s,1P).
化合物01b:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.97(br s,1H),7.48,7.46(s,s,1H),7.42−7.36 (m,5H),6.19,6.15(s,s,1H),5.74,5.72(d,J=8.0Hz,1H),5.14−4.97(m,3H),4.41−4.29(m,2H),4.14−3.73(m,5H),1.43−1.22(m,12H);
19F NMR(400MHz,CDCl)δ−162.02(s,1F);
31P NMR(400MHz,CDCl)δ8.77(s,1P).
プロドラッグ化合物にとって最も重要なことは、プロドラッグの非標的器官系における安定性と標的器官部分での代謝活性である。非標的器官系(例えば、胃腸管、血液など)での安定性が高いほど、標的器官(本発明における肝臓など)での活性化合物に代謝される量が多いほど、化合物の毒性が低くなり、薬効が高くなる。試験例において、本発明の化合物、参照化合物などのプロドラッグは、いずれも活性代謝物であるウリジン類三リン酸に代謝されてから、抗C型肝炎ウイルス作用を発揮する。
現在、構造が類似するプロドラッグ化合物は、CN101918424A(出願番号200880103023.8)の実施例25に開示された化合物(2008年特許化合物06と略称する)、CN102459299A(出願番号201080032541.2)に開示されたその単一のキラル異性体(2010年特許化合物06a、2010年特許化合物06bと略称する)、およびUS9156874に開示された化合物(公開公報中の請求項15の第39頁右側カラムの第2化合物、第3化合物の両者を分割させる前の化合物を参照し、2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02と略称する)である。
これらの化合物と本発明の化合物とは、同じ親薬物の構造である2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジンと活性代謝生成物である2−フルオロ−2−メチルデオキシウリジン三リン酸とを有するが、肝臓標的断片が異なる。
理論的には、本発明の化合物は、活性が同等またはそれ以上であるか、または血液系において構造がより安定しているので器官系の毒性がより低いという利点を有する。
さらに、2008年特許化合物06に対しては、本発明の化合物の代謝により生成された安息香酸類化合物が比較的安全であり、2008年特許化合物06により放出された毒性フェノールの欠点を克服し、活性が優れながらより低毒性であるという利点を有する。
さらに、2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02に対しては、本発明の化合物の肝臓標的断片における非o−メチル基で置換されていないベンジル基はo−メチルベンジル基よりも安定しているので、血液エステラーゼ代謝においてベンジル基脱離活性が低く、したがって、血液中の活性親薬物が相対的に減少し、肝臓中の活性代謝物が相対的に増加することにより、より良好な活性を示す。本発明の化合物は、ベンジル基脱離後の毒性が低く、より良好な器官系の安定性とより低い毒性を有し、これらの推測は、実際の研究においてデータにより裏付けされ、検証された。具体的には、以下に記載された試験例の通りである。
試験例1:細胞レベルの抗HBV活性および細胞毒性の比較実験
C型肝炎ウイルス(HCV)遺伝子型(GT)1bによりレプリコン(replicon)を安定にトランスフェクトした細胞系を用いて、HCV GT1bレプリコンに対する化合物の阻害活性を測定し、本実験では、参照化合物として化合物06a(GS−7977)を用いて、実験質量をモニタリングした。
1、化合物の構造
実験される化合物は、本発明の実施例で挙げられた化合物01、化合物03、化合物04、化合物05、化合物01を分割させて得られる単一のキラル異性体01a、キラル異性体01bであり、参照化合物は、2008年特許化合物06、2010年特許化合物06a、2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02である。
Figure 0006890132
2、化合物の希釈:100%DMSOで20mM母液を調製し、化合物DMSO母液を希釈して96ウェルアッセイプレートに加えた。DMSOの最終濃度は0.5%である。インビトロ抗HCV活性実験および細胞毒性実験全ての化合物の開始濃度は20μM、5倍希釈であり、6つの濃度のDMSO最終濃度は0.5%である。
3、細胞処理:前記96ウェルアッセイプレートにHCV−1bレプリコン細胞(8,000細胞/ウェル)を播種し、その後37℃、5%COのインキュベーター内で3日間培養する。
4、細胞活性の検出:各ウェルに蛍光細胞増殖滴定アッセイ試薬を加え、細胞を37℃、5%COのインキュベーター内で1時間培養してから、分光光度計検出システムEnvisionでFluorescenceシグナル値を検出し、生データ(RFU)は化合物の細胞毒性の計算に用いられる。
5、抗HCVレプリコン活性の検出:各ウェルにルシフェラーゼ発光基質Bright−Gloを加え、5分以内に化学発光検出システムEnvisionでLuminescenceシグナル値を検出し、生データ(RLU)は化合物の阻害活性計算に用いられる。
6、データ処理:下記式を用いてステップ1.3の生データ(RFU)を細胞生存率として処理する。
Figure 0006890132
下記式を用いてステップ1.4の生データ(RLU)を阻害率として処理する。
Figure 0006890132
細胞生存率、阻害率をそれぞれGraphPad Prismソフトウェアに導入してデータ処理を行うことにより、化合物の対応する曲線およびその細胞毒性(CC50)とHCVレプリコンに対する阻害活性(EC50)数値を得た。
7、実験結果および結論:
Figure 0006890132
この実験では、6つの被験化合物と3つの対照化合物があり、実験結果は以下のように要約される。
被験化合物01と対照化合物06(2008年特許化合物06)はHCV GT1b複製を阻害する良好な活性を示し、EC50値は10μMレベル以下であり、化合物01の活性が対照化合物06より優れ、被験化合物04と対照化合物02(2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02)のHCV GT1b複製を阻害する活性が比較的弱く、EC50値は10μM〜20μMの間であり、他の2つの被験化合物03、被験化合物05のHCV GT1b複製を阻害する活性EC50値は最大実験濃度20μMを上回る。
本発明の化合物01、化合物03、化合物04、化合物05と対照化合物02、対照化合物06は構造が類似するので、類似する薬効作用を有する。
その中で、化合物01のHCV GT1bレプリコンを阻害する活性が2008年特許化合物06と2013年特許化合物02よりわずかに優れており、化合物04の活性が2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02よりわずかに優れている。
化合物01、化合物06の単一のキラルエナンチオマー化合物01a、キラルエナンチオマー化合物01b、キラルエナンチオマー化合物06aを選択して活性対照を行うことにより、単一のキラル異性体01aのHCV GT1b複製を阻害する活性が化合物2010年特許化合物06aよりわずかに優れていることが分かる。
試験例2:安定性研究結果
下記安定性試験方法は従来技術に従って行われ、表に示されるデータは、実験条件下で被験化合物の異なる時間でのインキュベート後の残存率である。
1、模擬胃液安定性(実験濃度:10μM)、表2を参照する。
Figure 0006890132
2、模擬腸液安定性(実験濃度:10μM)、表3を参照する。
Figure 0006890132
3、ヒト血漿安定性(実験濃度:2μM)、表4を参照する。
Figure 0006890132
4、ヒト肝臓S9安定性パラメーター(実験濃度:1μM)、表5を参照する。
Figure 0006890132
上記(7−Ethoxycumarin)7−エトキシクマリン、(7−Hydroxycoumarin)7−ヒドロキシクマリン、(Propantheline)プロパンテリン、(Chlorambucil)クロラムブシル、(Omeprazole)オメプラゾールなどの関連の対照物の実験データにより、この一連の実験の有効性を検証することができる。
安定性予備研究実験データは、模擬胃液、模擬腸液およびヒト血液での安定性において、化合物01が2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02と2008年特許化合物06よりいずれも高いことを示している。ヒト肝臓S9において、化合物01と2008年特許化合物06の安定性が同等であり、活性親薬物に代謝される速度が同等であり、肝細胞中に同濃度の化合物が同等の活性を有することを示唆している。
総合的に比較すると、化合物02、化合物06に比べて、化合物01がより高い胃腸管および血液系の代謝安定性を有し、これにより、非病巣部分の薬物濃度がより低くなり、病巣部分の薬物濃度がより高くなり、2013年特許化合物の未分割エナンチオマー02、2008年特許化合物06に比べて、化合物01が体内でより良好な肝臓標的性およびより低い器官系の毒性を有することを示唆している。
試験例3:体外心臓毒性の研究
1、実験細胞と化合物の調製
実験は、AVivaBiosciences社から得られたhERGカリウムイオンチャネルを安定に発現できるCHO細胞を用いて、37℃、5%CO、一定湿度の環境で細胞をインキュベートする。
化合物と陽性対照化合物アミトリプチリン(Amitriptyline、Sigma−Aldrich、BCBJ8594V)を100%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解してからアイソクラティック希釈し、細胞外液中のDMSO最終濃度は0.30%以下であり、−20℃に保存して用意する。
2、手動パッチクランプ記録
化合物を、室温でMulticlamp patch−clamp amplifierで全細胞パッチクランプ技術を用いて実験し、DIgiDAta 1440A/D−D/Aプレートを用いて出力信号をデジタル化し、Pclamp10ソフトウェアで記録制御を行う。最小シーリング抵抗を500MOhmsとし、最小特異hERG電流を0.4nAとして質量制御を行う。
3、データ分析
Clampfit(V10.2、Molecular Devices)、Excel 2003およびGraphPad Prism 5.0とを用いてデータ分析を行う。電流計算式は以下の通りである。
Figure 0006890132
4、実験結果と結論:表6を参照する。
Figure 0006890132
結論:hERG実験中、化合物01a、化合物01bのIC50はいずれも10μM以上であり、化合物06aのIC50は10μM以上であり、同じ用量で、化合物01a、化合物01bが、2010年特許化合物06aより心臓毒性を引き起こす点での安全性がわずかに優れていることを示唆している。
試験例4:ラット体内代謝および組織分布実験
1、実験動物、薬物調製方法および投与スキーム
18匹のSDラット(雄、6〜9週齢、Vital River Laboratory Animal Centerから購入)をランダムに6組に分け、各組3匹であり、投与前に12h断食させ、断食期間には自由に給水させ、投与の4時間後に断食を終了する。分析用天秤で50mgの化合物を精密秤量し、95%(0.5%CMC−Na)/5%solutol水溶液を加えて混合し、ボルテックスにより均一に混合して、超音波による処理を行っておく。使用量は50mg/kg、投与濃度は10mg/mL、投与体積は5mL/kgである。
2、サンプル収集スキームおよび処理方法
サンプル収集スキーム:ラットへの胃内投与の1時間後、2時間後、3時間後、6時間後、12時間後および24時間後に、血液および肝臓組織を収集する。
血漿サンプル処理方法:抗凝固剤として3μL 0.5MのKEDTAを予め加えた遠心分離EPチューブ内にラットの全血を移動させた直後に、800μLの予め冷却させた75%MeOH/25%CANおよび内部標準(V75%MeOH/25%ACN:VBlood=4:1)を含有するEPチューブ中に200μLの全血を加えて、タンパク質を沈殿させ、被験物の全血での安定性を確保する。サンプルを2分間ボルテックスにより振動させてから約4℃、12,000rpmの条件下で15分間遠心分離して、75%MeOH/25%Acetonitrile抽出物と細胞/タンパク質断片を分離した。サンプルは、−70℃で保存し、上清液30μLを取り、30μLの水を加えた後ボルテックスにより混合し且つ4℃で遠心分離してから、上清液5μLを取りサンプリングしてLC/MS/MS分析を行う。
肝臓組織サンプル処理方法:マウス組織サンプルを取りプラスチックEPチューブ内に入れ、5倍(w:v)の1.75mL MeOHと5μL 50%KOH水溶液と0.75mL 268mM EDTA溶液からなる溶液を加え、均一に混合してから60μLのサンプルを取り、240μLの内部標準液を加えて混合し、ボルテックスにより2min振動させ、10min(13000rpm、4℃)遠心分離して、30μLの上清液を取り、30μLの水を加えてボルテックスにより混合し且つ4℃で遠心分離してから、上清液5μLを取りサンプリングしてLC/MS/MS分析を行う。
3、サンプル分析方法
LC−MS/MS−O(API 4000)液体質量分析計およびクロマトカラム:ACQUITY UPLC BEH C18 130Å 1.7μm 2.1×50mmを用い、内部標準化合物としてTolbutamideを用いて、UPLC−MSサンプリングしてから勾配溶出分析を行い、内部標準、測定すべき化合物および代謝生成物TSL1100の保留時間とピーク面積をそれぞれ記録し、ソフトウェアPhoenix WinNonlin 6.2.1を用いてSRM定量的検出法により分析を行う。
4、サンプル分析結果および結論:表7を参照する。
Figure 0006890132
表7の結果は、全血においては三リン酸類活性代謝生成物が完全に検出されず、肝臓においては活性代謝生成物が検出されたことを示し、そのPKパラメーターは下記表の通りである。その結果、このような化合物が肝臓において有効に濃縮され、活性代謝物に転化され得ることを示しており、その肝臓標的性が確認され、その抗HCV活性を示唆した。
試験例で選択した代表的な化合物により、本発明における新規なウリジン類ホスホラミドプロドラッグ化合物がC型肝炎ウイルス感染症を治療する薬物の調製に使用できることが実証された。
上記において、一般的な説明、具体的な実施形態および試験により本発明を詳しく説明したが、当業者には、本発明を基礎として、種々の修正または改良を行うことができることは明らかである。したがって、本発明の趣旨の基礎から逸脱することなくなされたこれらの修正または改良は、いずれも本発明が保護を求める範囲に属する。

Claims (7)

  1. 一般式Iで表される化合物その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩、または前記一般式Iで表される化合物、その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいずれかの溶媒和物である抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド。
    Figure 0006890132
    (式中、
    Rは、独立に、ベンゼン環上で無置換のベンジル基、若しくは、ベンゼン環上の置換基がメチル基または/およびメトキシ基のベンジル基から選ばれ、ベンジル基のベンゼン環上に1つの置換基のみがあり且つオルトにある場合、置換基はメチル基ではなく、
    、R、Rは、それぞれ独立に、H、 〜C の直鎖炭化水素基、 の分岐炭化水素基から選ばれ
    Zは、独立に、Oまたはから選ばれる。
  2. 式中、R はイソプロピル基であり、
    はメチル基であり、連結される炭素原子の立体配置はRまたはSであり、
    はHであり、
    ZはOであることを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド。
  3. 前記化合物は、以下の構造の化合物またはその光学異性体、またはその薬学的に許容される塩から選ばれ、あるいは、化合物またはその光学異性体またはその薬学的に許容される塩のいずれかの溶媒和物から選ばれることを特徴とする請求項1又は2に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド
    Figure 0006890132
  4. 一般式Iで表される化合物その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩、または前記一般式Iで表される化合物、その光学異性体若しくはその薬学的に許容される塩のいずれかの溶媒和物である抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド。
    Figure 0006890132
    (式中、
    Rは、独立に、母核がC 〜C の直鎖または環状の天然産物の断片から選ばれ、ここで、前記天然産物の断片は種々の単糖類またはその類似体の断片であって、もしくは、種々の多糖またはその類似体の断片から選ばれ、あるいは、脂溶性ビタミンから選ばれ、あるいは、天然アルコール類またはその類似体から選ばれ、
    、R、Rは、それぞれ独立に、H、置換または無置換のC〜C10の直鎖炭化水素基、C〜C10の分岐炭化水素基、C〜C10の環状炭化水素基、C〜C10の芳香族炭化水素基またはヘテロアリール基から選ばれ、ただし、前記置換は、独立に、O、S、N、Seから選ばれる1〜3個のヘテロ原子であり、あるいは、RとR、RとR、RとRがそれらを連結する構造部分とともに置換もしくは無置換の3〜8員環を形成し、
    Zは、独立に、O、S、Se、−NH−または−CH−から選ばれる。
  5. 前記単糖類またはその類似体の断片は、リボース、デオキシリボース、アラビノース、アロース、フラノース、キシロース、ラムノース、グルコースまたはマンノースであって、
    前記多糖またはその類似体の断片は、スクロース、ラクトース、マルトースまたはセロビオースであって、
    前記脂溶性ビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEまたはビタミンKであって、
    前記天然アルコール類またはその類似体は、レスベラトロール、フラボノール又はメントールであることを特徴とする請求項4に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドと薬学的に許容される担体とを含むことを特徴とする医薬組成物。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド、または請求項6に記載の医薬組成物の調製方法であって、
    前記抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド又は前記医薬組成物がC型肝炎ウイルス(HCV)感染症を治療する薬物に用いられることを特徴とする抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミドまたは医薬組成物の調整方法。
JP2018545307A 2016-03-25 2017-03-22 抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド、その調製方法およびその医薬における使用 Active JP6890132B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610180475.2 2016-03-25
CN201610180475 2016-03-25
PCT/CN2017/077693 WO2017162169A1 (zh) 2016-03-25 2017-03-22 尿苷类磷酰胺前药、其制备方法及其在医药上的应用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019514843A JP2019514843A (ja) 2019-06-06
JP6890132B2 true JP6890132B2 (ja) 2021-06-18

Family

ID=59899318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018545307A Active JP6890132B2 (ja) 2016-03-25 2017-03-22 抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド、その調製方法およびその医薬における使用

Country Status (12)

Country Link
US (1) US10745434B2 (ja)
EP (1) EP3434685B1 (ja)
JP (1) JP6890132B2 (ja)
KR (1) KR20180122333A (ja)
CN (2) CN109071588B (ja)
AU (1) AU2017239338B2 (ja)
CA (1) CA3010462A1 (ja)
HK (1) HK1258984A1 (ja)
IL (1) IL261193B (ja)
RU (1) RU2740760C2 (ja)
TW (1) TW201733596A (ja)
WO (1) WO2017162169A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105983016B (zh) 2015-03-23 2023-08-11 天士力医药集团股份有限公司 一种含有水飞蓟宾的药物组合
CN114262348A (zh) * 2020-09-16 2022-04-01 上海本仁科技有限公司 环状核苷磷酸酯类化合物及其应用
CN113234102A (zh) * 2021-05-18 2021-08-10 宁波大学 一种三配位磷衍生物及中间体及制备方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2466729C2 (ru) 2006-12-28 2012-11-20 Айденикс Фармасьютикалз, Инк. Соединения и фармацевтические композиции для лечения вирусных инфекций
US7964580B2 (en) * 2007-03-30 2011-06-21 Pharmasset, Inc. Nucleoside phosphoramidate prodrugs
US8053186B2 (en) 2007-06-15 2011-11-08 The Ohio State University Research Foundation Oncogenic ALL-1 fusion proteins for targeting Drosha-mediated microRNA processing
TWI598358B (zh) 2009-05-20 2017-09-11 基利法瑪席特有限責任公司 核苷磷醯胺
US9156874B2 (en) * 2011-01-03 2015-10-13 Nanjing Molecular Research, Inc. Double-liver-targeting phosphoramidate and phosphonoamidate prodrugs
US9156872B2 (en) * 2011-04-13 2015-10-13 Merck Sharp & Dohme Corp. 2′-azido substituted nucleoside derivatives and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
WO2013187978A1 (en) * 2012-06-16 2013-12-19 Nanjing Molecular Research, Inc. Double-liver-targeting phosphoramidate and phosphonoamidate prodrugs
CN103224530B (zh) * 2012-08-13 2014-10-29 洛阳聚慧投资股份有限公司 一组替诺福韦酯化合物、制备方法及其在抗病毒方面的应用
CN107312039B (zh) 2012-08-30 2019-06-25 江苏豪森药业集团有限公司 一种替诺福韦前药的制备方法
CN103435672A (zh) * 2013-04-25 2013-12-11 刘沛 含有取代苄基的新型核苷磷酸酯前药的结构与合成
MA38678A1 (fr) * 2013-05-16 2017-07-31 Riboscience Llc Dérivés nucléosidiques 4'-azido, 3'désoxy-3'-fluoro substitués

Also Published As

Publication number Publication date
HK1258984A1 (zh) 2019-11-22
RU2018125748A3 (ja) 2020-04-23
CA3010462A1 (en) 2017-09-28
KR20180122333A (ko) 2018-11-12
RU2740760C2 (ru) 2021-01-20
RU2018125748A (ru) 2020-01-13
AU2017239338B2 (en) 2020-08-27
WO2017162169A1 (zh) 2017-09-28
IL261193B (en) 2020-10-29
IL261193A (en) 2018-10-31
US20180371004A1 (en) 2018-12-27
TW201733596A (zh) 2017-10-01
JP2019514843A (ja) 2019-06-06
CN109071588A (zh) 2018-12-21
EP3434685B1 (en) 2021-06-16
AU2017239338A1 (en) 2018-07-19
CN109071588B (zh) 2021-07-06
CN107226831A (zh) 2017-10-03
EP3434685A4 (en) 2019-11-13
US10745434B2 (en) 2020-08-18
EP3434685A1 (en) 2019-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2719594C2 (ru) Пролекарство на основе фосфамида монобензилового сложного эфира тенофовира, способ его получения и применение
TWI498117B (zh) 核苷氨基磷酸酯
BR112015003778B1 (pt) Profármaco de tenofovir, composição farmacêutica, e seus usos
JP6890132B2 (ja) 抗ウイルス用ウリジン類ホスホラミド、その調製方法およびその医薬における使用
TW201605885A (zh) 尿嘧啶核苷酸類似物及其製備方法和應用
ES2639863A1 (es) Compuestos para el tratamiento de enfermedades causadas por la acumulación de oxalato
CN106892920B (zh) 苦豆碱衍生物、其制备方法及用途
BR112016008934B1 (pt) Pró-fármaco mútuo compreendendo ácidos graxos de cadeia curta e zebularina ou 1- ciano-citarabina para tratamento de câncer, e uso do referido pró-fármaco
CN111655710B (zh) 吉西他滨含磷前药
JP2018520128A (ja) 重水素化チエノピペリジン誘導体、調製方法、及びその使用
CN110382514B (zh) Hcv ns5b聚合酶抑制剂的前药及其生产和使用方法
CN111484541A (zh) 双核苷酸前体药物及其制备方法
CN111285900B (zh) 基于紫檀芪和香荚兰乙酮的偶联分子dcz0847类化合物、其制备方法及用途
CN110590838A (zh) Y27632前药、其制备方法及其在医药上的应用

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180828

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6890132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150