JP6889454B1 - 鼻孔カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のマスクの課題は以下である。1)マスク内で呼気と清浄空気が混合し、二酸化炭素や水分を同時に吸引するので息苦しかった。2)外気が入り込みウイルスや花粉を完全に濾過できなかった。3)マスク内が呼気で湿るので不快であり、雑菌が繁殖し不潔であった。4)呼気でマスク内が臭くなり不快感があった。5)メガネがくもって危険であった。【解決手段】マスクと顔面の間に鼻孔カバーを装着して、鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、マスク固定部はマスクを接着剤で接合してシールする方法や、Oリングとマスク固定溝で固定してシールする方法により部分フィルタを形成して、鼻孔カバー内は鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室となり鼻孔の吸気と呼気を通気する。【選択図】図1

Description

本発明は、防臭機能や、花粉、粉塵、ウイルス、細菌などの人体への浸入を防止する濾過機能を有する鼻孔カバーに関する。
マスクは花粉、煤塵、ウイルス、細菌、微粒子、臭気などの体内への侵入防止に使用されている。ウイルスはくしゃみや咳で飛散し、エアロゾルの状態で数時間密閉空間に漂うことから、従来のマスクでは顔面との間に生じる隙間のためウイルスを完全に遮断することはできなかった。又、マスク内に排出された呼気は、酸素濃度低下、二酸化炭素濃度や水分量増大、臭いの混入などのため不快であり息苦しかった。
実開昭63−130063号広報において、着脱可能なフィルタと吸気逆止弁と呼気逆止弁を設けた鼻腔マスクが提案されている。この方法においてはフィルタの濾過能力が小さく、浮遊物の除去が不十分であり、通気抵抗も大きく息苦しかった。又、装着時の外見に違和感があり、外出時の装着は抵抗があった。
特開平8−299478号広報において、箱の本体に鼻孔への挿入筒を設け、箱の一面にフィルタを設け、他の2面を排気口とし、逆止弁を設けた鼻孔カバーが提案されている。この方法においては、フィルタ面積が狭く通気抵抗が大きくなり息苦しかった。フィルタの交換ができる構造ではなく長期使用不可であった。装着時の外見に違和感があり外出時の装着は抵抗があった。
特開平3−191966号広報において、鼻カニューラを隠蔽用マスクで被覆して、呼吸用気体を供給する方法が提案されている。この方法においては、1)呼吸用気体の供給装置が必要であり携行性が悪かった。2)吸気はカニューラから吸引され、呼気はカニューラと鼻孔の隙間から排気されるため、カニューラと鼻孔には必ず隙間が必要であり、この隙間から大気が浸入する問題があった。
特開2002−253689号広報において、逆止弁の作用をする可撓性フラップを設けた排気弁付きマスクが提案されている。この方法においては、マスク内の呼気を排気弁で排出しやすいが、1)マスク内に呼気が充満した後フラップが開いて排出されるため、マスク内が水蒸気や熱気で蒸し暑く、吸気時は炭酸ガスを大量に含んだ残留呼気を吸い込むため息苦しかった、2)経時的にマスク内が臭くなり不快であった。
韓国公開特許第10−2004−0107333号広報において、吸気口と呼気口と鼻孔ノズルを備えた鼻孔ヘッダが、マスクに取り付けた袋状フィルタに収納されており、吸気口に吸気逆止弁と呼気口に呼気逆止弁を備えて鼻呼気と口呼気を分離するマスクが提案されている。この方法においては、1)袋状フィルタを取り付けて鼻孔ヘッダを挿入するため、装着に複雑な工程が必要である。2)鼻孔ヘッダと袋状フィルタが一体であり着脱できない。3)呼気口は袋状フィルタの外にむき出しになっており、鼻からの呼気に含まれるウイルスを濾過できないので感染を拡大するなどの問題があった。
韓国公開特許第10−2016−0018015号広報において、鼻面カバーに逆止弁を取付けた鼻孔カバーが提案されている。この逆止弁は吸気の際は開となりマスク内の空気を吸い、呼気の際は閉となり外気に排出するようになっている。このため、マスク内の臭い空気を吸気するので不快であった。
実開昭63−130063号広報 特開平8−299478号広報 特開平3−191966号広報 特開2002−253689号広報 韓国公開特許第10−2004−0107333号広報 韓国公開特許第10−2016−0018015号広報
米国労働安全衛生局はN95マスクの認定をしている。N95とは非耐油性で、0.3μm以上の塩化ナトリウム結晶の捕集効率が95%以上を意味している。日本の国家検定ではDS2クラスがN95と理論上は同様の効果がある。マスクの規格は一定の条件下での捕集効率であり問題はマスクと顔面のフィット性である。現実には、全ての人の顔面に的確にフィットするマスクを提供するのは困難である。マスクの周縁からバイパスして浸入するエアロゾル、花粉、PM2.5などの微小有害物を完全に遮断するのは不可能である。くしゃみや咳から生じるエアロゾルは密閉空間では2〜3時間空中を漂うとされておりウイルス感染源となっている。
従来の布やフェルトを使用したマスクでは、呼息運動により排出された呼気はマスク内に充満し、マスク内の圧力がマスクの通気抵抗まで上昇した後、マスクから外気に排出される。吸息運動ではマスクに充満した呼気を吸引してから、マスク内の静圧がマスクの通気抵抗まで低下した後、外気からの清浄空気がマスク内に浸入することになる。従って、マスク内では吸気(外気からの清浄空気)と呼気(鼻孔からの吐出空気)が一旦混ざり合った状態になることを避けることはできない。快適な呼吸のためにはマスク内の残留呼気を最大限排出することが重要である。
マスクには鼻と口から呼気が排出される。酸素濃度、二酸化炭素濃度、水蒸気量については鼻呼気と口呼気の含有量は同等である。大気の酸素濃度21%に対し、呼気の酸素濃度は16〜18%程度に低下する。二酸化炭素濃度は0.01%から4%程度まで上昇する。水蒸気量は10g/m3から44g/m3程度までアップする。このためマスク呼吸では低酸素状態や高二酸化炭素状態や高湿度状態が継続するため息苦しく不快感が伴うものであった。水蒸気量増大による高湿度の呼気のためメガネが曇りやすく、車の運転の際は前方視界が低下するため危険であり、細かな作業などをする際は作業効率が低下していた。
口呼気は臭いがあるため苦痛である。口臭の原因は粘膜、唾液、食物などに含まれるタンパク質が細菌によって分解・発酵される際に生じるガスであり、代表的なものはメチルメルカプタン、硫化水素、ジメチルサルファイドなどである。これらの臭いは歯磨き後の時間経過とともに強くなる。口呼吸のたびにこれらの合成された不快な臭いを吸い込むことなりマスク着用が忌避される原因となっている。
本発明はマスクの問題点を解決し、外気とのシール性に優れ、確実にウイルスや粉塵を濾過して、大気と同等レベルの清浄化された新鮮な空気の吸引を可能にするとともに、マスク内の臭いやメガネのくもりを軽減することである。その解決課題は以下である。1)マスク内を鼻呼吸室と口呼吸室に仕切ることにより、口呼吸と鼻呼吸を分離する。2)マスク内で清浄な吸気と呼気が混合して汚染される度合いを低減し、酸素濃度の高い清浄な空気を吸引することにより息苦しさを軽減する。3)呼気による湿度の上昇を防止しメガネが曇らないようにする。4)マスク内の臭いを軽減する。5)鼻孔カバーをマスクで被覆することにより外見の違和感を解消する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部にはマスクが固定されてシールされることにより部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバーである。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部とマスクは接着剤で固定してシールすることにより、部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバーである。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部にはマスク固定溝が設けられており、該マスク固定溝に前記マスクを固定リングで固定してシールすることにより、部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバーである。
第4の解決手段は特許請求項4に示すように、前記鼻孔カバーの前記顔面当接部側と前記マスク固定部側を分離して着脱式にしたことを特徴とする鼻孔カバーである。
第1の解決手段による効果は、1)マスクと顔面で形成される空間を鼻孔カバーで仕切って鼻呼吸室と口呼吸室を形成するので、口呼吸による口呼気と鼻呼吸による鼻呼気がマスク内で混合せず、鼻呼吸で口臭を吸い込むことがなく爽やかな呼吸ができる。2)鼻呼吸室は鼻孔カバーの顔面当接部とマスク固定部でシールされるので、マスクと顔面の隙間からエアロゾルとなって浸入するウイルスや花粉やPM2.5などの微小有害物を吸引することがない。3)鼻呼吸室の容積が狭くなるので、鼻呼気と清浄な空気が素早く入れ替り、鼻呼気の低濃度酸素、高濃度二酸化炭素、水蒸気を再吸入する量が少なくなり呼吸が楽である。4)顔面に湿気を含んだマスク素材が接触しないので不快感がない。5)鼻呼吸室による水蒸気はマスク固定部で囲まれた部分フィルタから排出されるのでメガネがくもりにくい。6)従来型のマスクを使用できる。
第2の解決手段による効果は、1)マスクとマスク固定部を接着剤で固定しているのでシール性に優れ、鼻呼吸室に外気が直接浸入しない。2)両面テープを使用することによりマスク固定部とマスクの接合が容易である。3)柔らかいシリコンで接合することにより接合と剥離が容易である。
第3の解決手段による効果は、1)マスクをマスク固定部の固定溝にOリングで押込んで固定するので脱着が容易である。2)マスクがOリングと固定溝に押し付けられるのでシール性に優れている。
第4の解決手段による効果は、1)鼻孔カバーの顔面当接部は顔面に密着して鼻呼吸が洩れないようにシールする必要があるので可撓性に優れた材質が適している。一方マスク固定部はOリングでマスクを締め付けるので座屈しない程度の剛性が必要である。顔面当接部側とマスク固定部側を分離して着脱式にすることにより特性の異なる材料を組み合わせて使用できる。2)着用者の年齢、性別などの個人差に応じて顔面当接部の大きさを作り分ける場合にマスク固定部が流用できる。
は鼻孔カバーとマスクを接合材でシールした顔面の横断面図。 は鼻孔カバーとマスクを固定溝とOリングでシールした顔面の横断面図。 は図2の鼻孔カバーを断面した顔面の横断面図。 は図3の固定溝をマスク側に回転した鼻孔カバーと顔面の横断面図。 は鼻孔カバーの斜視図。 は図5の鼻孔カバーのA−A断面図。 はマスク固定部の固定溝とOリングの構造例を示す横断面図。 は図5の鼻孔カバーの視B図で鼻孔カバーの平面図。 は図8の鼻孔カバーのマスク固定部の外径を拡径した平面図。 はマスク固定部を着脱方式にした鼻孔カバーの横断面図。 はマスク固定部の端面を円弧状に切り欠いた鼻孔カバーの断面図。
本発明の実施形態を請求項1〜4及び図1〜11に基づいて説明する。
第1の解決手段は特許請求項1に示すように、マスク10と顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバー20であって、前記鼻孔カバー20は顔面に対向して開口する顔面当接部21と、マスク10に対向して開口しているマスク10を固定するためのマスク固定部22からなり、前記顔面当接部21は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部22にはマスク10がシールされて固定されることにより部分フィルタ11が形成され、前記鼻孔カバー20は鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室100を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバー20である。
図1、図2、図3、図4に示すように、鼻孔カバー20は顔面とマスク10の間に装着される。顔面当接部21は顔面に密接して当接することにより顔面と鼻孔カバー20をシールしている。マスク固定部22はマスク10に対向して開口しており、図1のようにマスク10とマスク固定部22を接合材25で貼り付けてシールすることができる。接合材25には両面テープや接着剤などがある。鼻孔カバー20は再使用するために剥がしやすい接着剤が望ましい。接着剤にはシリコン樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系などが使用できる。シリコン樹脂系は弾力性を維持したまま粘着力を保持するとともに剥がしやすい特性があるのでマスク固定用として望ましい。剥がしやすい接合材としてJIS K 6253準拠タイプAデュロメータで5程度のシリコンを使用できる。
図2,図3,図4はリブ24によってマスク固定溝23を形成し、マスク固定溝23にマスク10を固定リング30で押し付けて当接せしめてマスク10と鼻孔カバー20をシールする。マスク固定部22で囲まれシールされたマスク10部分は部分フィルタ11を形成し鼻呼吸室100のみの吸気と呼気を濾過する。
鼻孔カバー20の外側は口呼吸室200であり、鼻呼吸室100と口呼吸室200は完全に仕切られている。従って、鼻呼吸は鼻呼吸室100だけで行なわれ、口呼吸は口呼吸室200だけで行なわれることになり、鼻呼吸と口呼吸の呼気が混ざることがないので、鼻呼吸で口臭を吸い込むことがなく快適な鼻呼吸ができる。鼻呼吸の呼気に含まれる水蒸気は部分フィルタ11から外気に放出されるのでメガネが曇りにくくなる。
図8は、図5における視Bである。鼻孔カバー20の顔面当接部21は顔面に精密に当接させるために、顔面の形状に合うように形成している。一般的に鼻筋に当接する部分は凹み形状であり、頬に当接する部分は凸形状となる。人間の顔面は個人差が大きいことから、最大公約数的に対応するためには顔面当接部21の素材を柔らかくして微妙な凹凸に柔軟に変形するのが望ましい。鼻孔カバー20の素材は人体に無害であり柔軟な変形特性のあるシリコンやウレタンなどの樹脂が適している。特にシリコンは人体に無害であり顔面の曲面に合わせて変形できるのでシール性がよい。
JIS K 6253のタイプAデュロメータにおいて顔面当接部21のシリコン硬度は5〜50が望ましい。又、マスク固定部22のシリコン硬度は30〜80が望ましい。硬度30〜50であれば顔面当接部21とマスク固定部22で共通の硬度を選択できる。
又、顔面当接部21とマスク固定部22の厚みを変えてそれぞれの特性に合わせた剛性に調整できる。例えば、顔面当接部21の厚みは薄くして顔面に柔らかくフィットさせ、マスク固定部22の厚みは厚くしてOリング31で固定する際に座屈しないようにすることができる。
図10は鼻孔カバー20の顔面当接部21側とマスク固定部22側を分離して着脱式にしている鼻孔カバー20の横断面図である。顔面当接部21とマスク固定部22のシリコン硬度が異なる場合はそれぞれを別個に製作して着脱式にするとよい。
マスク固定部22はマスク10を固定リング30で固定して鼻呼吸用の部分フィルタ11を形成することができる。鼻呼吸室100に口呼吸室200からの呼気が浸入しないようにシールしている。マスク固定部22には図4や図5に示すようにリブ24が設けられ固定溝23が形成されている。
図7は図6におけるC部の拡大図で、固定リング30によるマスクの固定方法の実施態様を示している。図7(a)は固定リング30がOリング31の例である。溝23はリブ24で囲まれて形成されている。マスク10をOリング31で固定溝23に押込んで固定している。Oリング30は天然ゴム製の輪ゴムやシリコンやウレタンなどの可撓性のある樹脂で形成した樹脂製リングを使用できる。シリコンは人体に無害であり硬度の選択範囲が広いので望ましい。シリコン製のマスク固定部22やOリング31は弾力性があり、マスク10を締め付けた際に弾力があるので外れにくい。マスク固定部22やOリング31をシリコンで形成した場合は弾力性を利用してマスク10を確実に固定できる。又、図7(b)はリブ24を固定溝23の内側に曲げて狭くしている例である。固定溝23の間口を狭くすることによりOリング31が外れにくくなる。図7(c)は固定溝23の向きをマスク10に対向する方向に向けることによりOリング31を固定溝23に挿入しやすくなりマスク10の固定が容易になる。図7(d)は固定溝23を設けた溝付きリング32とマスク10をリブ24に挟み込んで固定を容易にするとともにシール性を高めた。溝付きリング32は伸縮するのでリブ24への挿入が容易である。
図9はマスク固定部22の外形D2が顔面当接部の外形D1よりも拡大している鼻孔カバー20の平面図である。顔面当接部21は鼻孔とその周辺をカバーすればよく、シール性の面からも外径D1は小さい方が望ましい。又顔面当接部21の外径D1が大きくなると唇に近くなるので、唇の動きでシール部分が浮き上がりシール性が低下する問題がある。従って、顔面当接部21の外径D1の大きさは限定される。一方、マスク固定部22の外径D2が大きくなると部分マスク11の面積が広くなり濾過面積を大きくとれるので通気抵抗が小さくなり呼吸が楽になる。
第2の解決手段は特許請求項2に示すように、マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部とマスクは接着剤で固定してシールすることにより、部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバーである。
図1に示すように、マスク10とマスク固定部22を接合材25で貼り付けてシールすることができる。接合材25には両面テープや接着剤などがある。鼻孔カバー20は再使用するために剥がしやすい接着剤が望ましい。接着剤にはシリコン樹脂系、エポキシ樹脂系、やウレタン樹脂系などが使用できる。シリコン樹脂系は弾力性を維持したまま粘着力を保持するとともに剥がしやすい特性があるのでマスク固定用として望ましい。剥がしやすい接合材としてJIS K 6253準拠タイプAデュロメータで5程度のシリコンを使用できる。
第3の解決手段は特許請求項3に示すように、マスク10と顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバー20であって、前記鼻孔カバー20は顔面に対向して開口する顔面当接部21と、マスク10に対向して開口しているマスク10を固定するためのマスク固定部22からなり、前記顔面当接部21は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部22にはマスク固定溝23が設けられており、該マスク固定溝23に前記マスク10を固定リング31で固定してシールすることにより、部分フィルタ11が形成され、前記鼻孔カバー20は鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室100を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバー20である。
図2,図3,図4はリブ24によってマスク固定溝23を形成し、マスク固定溝23にマスク10を固定リング30で押し付けて当接せしめてマスク10と鼻孔カバー20をシールする。マスク固定部22で囲まれシールされたマスク10部分は部分フィルタ11を形成し鼻呼吸室100のみの吸気と呼気を濾過する。
図7は図6におけるC部の拡大図で、固定リング30によるマスク10の固定方法の実施態様を示している。図7(a)は固定リング30がOリング31の例である。固定溝23はリブ24で囲まれて形成されている。マスク10をOリング31で固定溝23に押込んで固定している。Oリング30は天然ゴム製の輪ゴムやシリコンやウレタンなどの可撓性のある樹脂で形成した樹脂製リングを使用できる。シリコンは人体に無害であり硬度の選択範囲が広いので望ましい。シリコン製のマスク固定部22やOリング31は弾力性があり、マスク10を締め付けた際に伸縮性があるので取付けやすく外れにくい。マスク固定部22やOリング31をシリコンで形成した場合は弾力性を利用してマスク10を確実に固定できる。又、図7(b)はリブ24を固定溝23の内側に曲げて狭くしている例である。固定溝23の間口を狭くすることによりOリング31が外れにくくなる。図7(c)は固定溝23の向きをマスク10に対向する方向に向けることによりOリング31を固定溝23に挿入しやすくなりマスク10の固定が容易になる。図7(d)は差し込み溝32aを設けた溝付きリング32とマスク10をリブ24に挟み込んで固定を容易にするとともにシール性を高めた。溝付きリング32は伸縮するのでリブ24への挿入が容易である。図7(e)は1枚のリブ24を斜めにしてL形の固定溝を形成した例である。
Oリング31は繰り返し使用できる。鼻孔カバー20とマスク10を顔面に装着し鼻孔カバー20とマスク10の位置決めをした後、Oリング31を固定溝23に押込むのでセッティングが容易である。鼻孔カバー20は鼻とマスク10で支えられるので顔面とマスク10の間に確実に固定されるので落下することはない。
第4の解決手段は特許請求項4に示すように、前記鼻孔カバー20の前記顔面当接部21側と前記マスク固定部22側を分離して着脱式にしたことを特徴とする鼻孔カバー20である。
図9は鼻孔カバー20の顔面当接部21側とマスク固定部22側を分離して着脱式にしている鼻孔カバー20の横断面図である。顔面当接部21とマスク固定部22のシリコン硬度が異なる場合はそれぞれを別個に製作して着脱式にするとよい。
図11はマスク固定部22の端面22aが円弧状に切り取られた横断面図である。マスク固定部22の端面22aは装着した際にマスク10から突き出してしまうので外見的に違和感が生じる。そのため、円弧状に切り取ることにより出っ張りを小さくして違和感を解消している。
10:マスク
11:部分フィルタ
20:鼻孔カバー
21:顔面当接部
22:マスク固定部
22a:端面
23:固定溝
24:リブ
25:接合材
30:固定リング
31:Oリング
32:溝付きリング
32a:差し込み溝
100:鼻呼吸室
200:口呼吸室
D1:顔面当接部の外形
D2:マスク固定部の外形

Claims (4)

  1. マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部にはマスクが固定されてシールされることにより部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする鼻孔カバー。
  2. マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部とマスクは接着剤で固定してシールすることにより、部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする請求項1記載の鼻孔カバー。
  3. マスクと顔面の間に装着して用いられる鼻孔カバーであって、前記鼻孔カバーは顔面に対向して開口する顔面当接部と、マスクに対向して開口しているマスクを固定するためのマスク固定部からなり、前記顔面当接部は顔面に密接して鼻孔及び鼻孔周辺をシールし、前記マスク固定部にはマスク固定溝が設けられており、該マスク固定溝に前記マスクを固定リングで固定してシールすることにより、部分フィルタが形成され、前記鼻孔カバーは鼻呼吸だけを行なう鼻呼吸室を形成し、鼻孔の吸気と呼気を通気せしめることを特徴とする請求項1記載の鼻孔カバー。
  4. 前記鼻孔カバーの前記顔面当接部側と前記マスク固定部側を分離して着脱式にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の鼻孔カバー。
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