JP6885166B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、筒状の感光体の周面にトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写することにより用紙に画像を形成する。カラー画像を形成する画像形成装置では、感光体から中間転写ベルトにトナー像を一次転写し、中間転写ベルトから用紙に二次転写する2段階の転写が行われる。
トナー像の転写には、転写ローラ、転写ブラシ、または丸棒状の導体などの転写部材を用いる。転写部材は、被転写体(用紙または一次転写における中間転写ベルト)を像担持体(感光体または二次転写における中間転写ベルト)に押し当てるように配置される。転写部材をバイアスして像担持体に適当な電流を供給することにより、トナー像を静電転写する。転写部材のバイアスは、定電流制御されまたは定電圧制御される。
転写性を調整するための先行技術として、特許文献1、2に記載の技術がある。
特許文献1には、トナーの帯電量の経時変化に応じて、感光体ドラムに対する一次転写ローラの位置を、中間転写ベルトの移動方向に変位させることが開示されている。
特許文献2には、被転写体から離れた位置でコロナ放電を生じさせる転写方式において、感光体の使用量、周辺の湿度、用紙の材質、または用紙の厚さに応じて、コロナ放電を生じさせる転写手段と感光体との間の空隙の距離を変更することが開示されている。
特開2014−160114号公報 特開2001−125389号公報
近年、画像形成装置は、使用する用紙の種類に応じてプロセス速度を切り替える機能を有している。プロセス速度は、感光体の回転速度、中間転写ベルトの移動速度、および用紙の搬送速度などを規定する画像形成条件である。例えば、用紙として厚紙を使用する場合には、プロセス速度を普通紙を使用する場合よりも低速にする。これにより、転写後の用紙が定着器を通過する時間が長くなるので、用紙を十分に加熱してトナー像の定着性を良好にすることができる。
ところが、プロセス速度を切り替えることにより、転写電圧と転写電流との関係(転写V−I特性)が大きく変化する。このため、転写部材のバイアスの適正範囲(マージン)がプロセス速度の切替えによって狭くなる場合がある。適正範囲が狭いプロセス速度により画像を形成するときに、転写部材のバイアス状態が適正状態から外れることによる転写不良が生じやすい、という問題があった。
上に述べた特許文献1の技術は、転写V−I特性の大きな変化に対処するものではないので、この問題を解決することができない。また、特許文献2の技術は、空隙の距離を変更するものであるので、転写部材を被転写体と接触させる方式の転写には適用することができない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、プロセス速度の切替えによる画質の低下を抑えることができる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、シート状の被転写体を円筒状の像担持体の接線方向に移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成装置であって、前記被転写体を前記像担持体に押し当てるように配置されかつ転写電位にバイアスされる転写部材と、前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる可変配置機構と、前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替えるプロセス速度切替え部と、前記プロセス速度が第1の速度であるときには当該第1の速度よりも小さい第2の速度であるときよりも前記像担持体の近くに前記転写部材を配置するよう前記可変配置機構を制御する変位制御部と、を有する。
本発明の実施形態に係る画像形成方法は、シート状の被転写体を介して像担持体に押し当てるように当該被転写体と接する作用位置に配置されまたは当該被転写体から離れる退避位置に配置される転写部材を転写電位にバイアスし、当該被転写体を移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成方法であって、前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替え、前記プロセス速度の値別の使用回数を記録部に記録し、前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置し、当該転写部材が前記退避位置に配置されているときには前記被転写体の移動方向に沿って当該転写部材を変位させ、かつ画像形成を行っていない待機状態においては前記記録部に記録されている前記使用回数が最も多い前記プロセス速度の値に対応する位置に当該転写部材を配置する。
本発明によると、プロセス速度の切替えによる画質の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成の概要を示す図である。 画像形成装置における一次転写に関わる部分の構成を示す図である。 転写電流および転写電圧の適正範囲を示す図である。 転写ローラの配置位置を調整しない場合の適正電圧範囲を示す図である。 転写ローラの配置位置を調整しない場合の適正電圧範囲を示す図である。 トナー帯電量に変化による転写V−I特性の変化およびプロセス速度の変化による転写V−I特性の変化を示す図である。 転写ローラ8を変位させる以前および以後の適正電圧範囲を示す図である。 転写ローラ8の移動の経路80を模式的に示す図である。 可変配置機構9の構成の例を示す図である。 画像形成装置の要部の機能的構成を示す図である。 速度設定テーブルの例を示す図である。 転写設定テーブルの例を示す図である。 転写設定補正テーブルの例を示す図である。 画像形成装置における処理の流れの第1例を示す図である。 画像形成装置における処理の流れの第2例を示す図である。
図1には本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構成の概要が、図2には画像形成装置1における一次転写に関わる部分の構成が、それぞれ示されている。
図1 に示す画像形成装置1は、電子写真方式のカラープリンタであって、タンデム型のプリンタエンジン1A、給紙部1B、制御部1C、および電源回路1Dを備えている。画像形成装置1は、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部のホスト装置から入力されるジョブに応じて、カラーまたはモノクロの画像を形成する。
プリンタエンジン1Aは、水平方向に並ぶ4個のイメージングステーション3y,3m,3c,3kを有する。イメージングステーション3y〜3kは、それぞれ筒状の感光体4、帯電チャージャ5、露光用の光源6、および現像器7などを有している。感光体4は、支持体であるドラムと一体に回転する。
給紙部1Bは、互いに種類の異なる用紙Pa,Pbの収納が可能な複数の給紙カセット20A,20Bを有し、ピックアップローラ21A,21Bにより用紙Pa,Pbを取り出してプリンタエンジン1Aへ給紙する。以下、用紙Pa,Pbを総称して「用紙P」と記すことがある。
制御部100は、画像形成装置1の全体の機械的動作を制御するとともに、ホスト装置との通信およびジョブの管理などの処理を行う。制御部1Cは、制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit) およびその周辺デバイスを有している。
電源回路1Dは、画像形成装置1の各部にその動作に必要な電力を供給する。電源回路1Dは、帯電および転写などに必要な高圧電源部30を含んでいる。
カラー印刷モードにおいて、4個のイメージングステーション3y〜3kは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の4色のトナー像を並行して形成する。すなわち、感光体4を一様に帯電させ、露光により電荷を消失させて静電潜像を形成し、感光体4にトナーを付着させて静電潜像をトナー像に現像する。
イメージングステーション3y〜3kにより形成されたトナー像は、像担持体である感光体4から中間転写ベルト10に一次転写される。このとき、被転写体である中間転写ベルト10は、その被転写面が図の左から右へ向かう方向M1に移動するよう回転駆動されている。最初にYのトナー像が転写され、それに重ねるようMのトナー像、Cのトナー像、およびKのトナー像が次々に転写される。一次転写において4つのトナー像が正しく重なり合うよう、各トナー像の形成のタイミングは、イメージングステーション3y〜3kの配置間隔と中間転写ベルト10の移動速度とに基づいて定められる。
一次転写されたトナー像は、給紙カセット20A,20Bのうちの選択された一方からレジストローラ15を経て搬送されてきた用紙Pに二次転写される。二次転写の後、用紙Pは定着器17の内部を通って上部の排紙トレイ19へ送り出される。定着器17を通過するとき、加熱および加圧によってトナー像が用紙Pに定着する。
画像形成装置1においては、感光体4に転写電流を供給するために転写電位にバイアスされる一次転写部材として、イメージングステーション3y〜3kごとに転写ローラ8y,8m,8c,8kが設けられている。そして、画像形成装置1は、これらの転写ローラ8y〜8kを中間転写ベルト10の移動方向M1に変位させる可変配置機構9y,9m,9c,9kを有する。すなわち、画像形成装置1は、感光体と転写ローラと可変配置機構との組を4つ有する。
以下において、転写ローラ8y〜8kを区別せずにこれらの全体またはそれぞれを「転写ローラ8」と記すことがある。また、可変配置機構9y〜9kを区別せずにこれらの全体またはそれぞれを「可変配置機構9」と記すことがある。可変配置機構9の制御は、制御部100により行われる。可変配置機構9の構成については後に述べる。
図2において、転写ローラ8は、中間転写ベルト10と接する作用位置Q1に配置されかつ高圧電源部30により所定の転写電位(V)にバイアスされる。このバイアスにより転写ローラ8と感光体4との間に転写電圧Vが印加される。
また、転写ローラ8は、中間転写ベルト10に当接させる必要のないときには、中間転写ベルト10から離れる退避位置Q2に配置される。これにより、中間転写ベルト10および転写ローラ8の摩耗を低減することができる。
転写ローラ8は、例えば金属製の軸芯とそれを巻く半導電性ゴムからなるロールとから構成される。転写ローラ8の直径は例えば5〜10mm程度である。
中間転写ベルト10は、例えばポリイミドフィルムを主体として構成される厚さ数十〜100μm程度の環状のシートである。ただし、これに限らず、他の材料からなるシートを中間転写ベルト10として用いることができる。
さて、画像形成装置1は、用紙Pの種類(紙種)に応じてプロセス速度Sを切り替えるよう構成されている。紙種は坪量による分類であり、坪量が大きいほどプロセス速度Sを小さくする。
画像形成装置1は、プロセス速度Sに応じて可変配置機構9を制御して転写ローラ8の配置位置(動作位置)を一次転写が良好になるよう調整する機能を有している。以下、この機能を中心に画像形成装置1の構成および動作を説明する。
図3には転写電流Iおよび転写電圧Vの適正範囲が示されている。
図3(A)のように一次転写の転写電流Iが下限値Ixよりも小さいと、感光体4から中間転写ベルト10へトナーが移らないことによる画像ノイズ(白斑点および畳ノイズなど)が発生する。
図3(B)のように転写電流Iが上限値Iyよりも大きいと、感光体4に電荷が過剰に溜まって次の潜像形成に支障が生じる。すなわち、いわゆるメモリノイズが発生してしまう。
図3(C)のように転写電圧Vが上限値Vyよりも高いと、中間転写ベルト10と感光体4との間で放電が起こる。すなわち、リークノイズが発生してしまう。
したがって、図3(D)において斜線を付していない範囲、すなわち転写電流Iが下限値Ix以上かつ上限値Iy以下であり転写電圧Vが上限値Vy以下である範囲が、転写電流Iおよび転写電圧Vの適正範囲となる。一次転写では、画像ノイズが発生しないようにするために、転写電流Iおよび転写電圧Vをこの適正範囲から外れないように定電圧制御または定電流制御を行う必要がある。
なお、本実施形態では、定電圧制御を行うものとする。
図4および図5には転写ローラ8の配置位置を調整しない場合の適正電圧範囲VR1,VR1b,VR1c,VR2が示されている。これらの図において、プロセス速度Sは、用紙Pが普通紙であるときは第1の速度S1とされ、用紙Pが普通紙よりも坪量の大きい厚紙であるときは第2の速度S2とされる。第2の速度S2は、第1の速度S1と比べて低速である(S2<S1)。
図4(A)は、プロセス速度Sが例えば第1の速度S1(高速)であるときに転写性が最良となる位置に転写ローラ8を配置する場合の転写V−I特性を示している。転写V−I特性は、中間転写ベルト10におけるトナー像を一次転写する部分に既に存在するトナーの量によって変わる。つまり、4色の順次の一次転写における転写の順位に依存する。一次転写位置が中間転写ベルト10の移動方向M1の下流になるほど、トナー量が多いので、転写済みのトナー像を含めた被転写体の抵抗値が高い。このため、高い転写電圧を印加する必要がある。転写V−I特性を表わす直線は、トナー量が多くなると、高圧側へシフトする。
図4(A)において、プロセス速度Sは第1の速度S1(高速)である。この場合には、適正電圧範囲(マージン)VR1は比較的に広い。
しかし、プロセス速度Sを第1の速度S1から第2の速度S2(低速)へ切り替えると、中間転写ベルト10に転写電圧Vの印加される時間が長くなるので、転写電流Iが多く流れる。そのため、図4(B)に示すように、プロセス速度Sが第2の速度S2(低速)である場合には、転写V−I特性の傾きが大きく、適正電圧範囲VR2は比較的に狭い。つまり、転写電流Iが上に述べた適正範囲から外れて画像ノイズが発生しやすい。
一方、プロセス速度Sが第2の速度S2(低速)であるときに転写性が最良となる位置に転写ローラ8を配置することができる。その場合には、上述の図4(A)は、プロセス速度Sが第2の速度S2(低速)であるときの転写V−I特性を示す。つまり、低速時における適正電圧範囲VR1を広くすることができる。
しかし、プロセス速度Sを第2の速度S2から第1の速度S1(高速)に切り替えると、転写V−I特性は、図5(A)に示すように、転写V−I特性の傾きが小さくなり、適正電圧範囲VR1bは狭くなる。
また、図5(B)に示すように、仮に、リークノイズが上述の上限値Vyよりも高い電圧値Vzよりも高電圧側で発生するとした場合には、適正電圧範囲VR1cは、適正電圧範囲VR1bより広くなる。しかし、電源回路1Dの出力電圧を高める必要があり、コストアップを招く。
そこで、画像形成装置1は、転写ローラ8をプロセス速度Sに応じて中間転写ベルト10の移動方向M1に変位させて一次転写の制御のマージンを良好な転写性が得られるよう十分に広くする。
図6にはトナー帯電量に変化による転写V−I特性の変化およびプロセス速度Sの変化による転写V−I特性の変化が示されている。
従来例(特許文献1)では、トナー特性の経時変化、すなわちトナー帯電量の変化の対処として一次転写部材を変位させている。しかし、図6(A)に示すトナー特性の経時変化に伴う転写V−I特性の変化は、図6(B)に示すプロセス速度Sの変化による転写V−I特性の変化と比べてとても小さい。このため、トナー特性の経時変化に応じて一次転写部材を変位させても、プロセス速度の変化により生じる一次転写の制御の問題は解消されない。
図7には転写ローラ8を変位させる以前および以後の適正電圧範囲VR10,VR20が示されている。
図7(A)は、プロセス速度Sが最大(全速)であるときに転写性が最良となる位置に転写ローラ8を配置したままプロセス速度Sを全速の2分の1(半速)に切り替えた場合の適正電圧範囲VR10を示している。図4で説明した通り、高速時を基準に位置を最適化したままの状態でプロセス速度Sを低速に切り替えると、転写V−I特性を示す直線の傾きが大きくなって適正電圧範囲VR10は切り替える以前と比べて狭まくなる。
そこで、十分な適正電圧範囲VR20を確保するために、転写ローラ8を中間転写ベルト10と接触しかつ感光体4との距離が大きくなる位置へ移動させる。図7(B)は、転写ローラ8の移動による転写V−I特性の変化および変化後の適正電圧範囲VR20を示している。
図7(B)に示すように、転写ローラ8の移動により感光体4との距離が大きくなることから、転写電流Iが流れる経路の抵抗値が大きくなって転写V−I特性の傾きが小さくなる。これにより、適正電圧範囲VR10は適正電圧範囲VR20に拡がる。
図8には転写ローラ8の移動の経路80が模式的に示されている。図8において、転写ローラ8の直径は、感光体4の直径(例えば30mm程度)よりも小さい。中間転写ベルト10の移動方向M1は、感光体4の接線方向である。
図8では、転写ローラ8が図中に一点鎖線で表わすデフォルトの位置から経路80に沿って移動した状態が描かれている。
デフォルトの位置は、プロセス速度Sが全速であるときに最良の転写性が得られる位置であり、転写ローラ8の回転軸8Aが感光体4の回転軸4Aに対して中間転写ベルト10の移動方向M1に例えば1mm程度ずれた位置である。このずれの量は、トナーの色ごとに、すなわち転写ローラ8y〜8kごとに選定される。
図8の例においては、全速時を基準とするデフォルトの位置が移動方向M1における下流側にずれており、プロセス速度Sがより低速になるほど、さらに下流側にずれるよう転写ローラ8を変位させる。その変位量dとは、感光体4の周面の最上の点(頂点)Qaから転写ローラ8と中間転写ベルト10との接点Qsまでの距離である。デフォルトの位置に配置された状態では、接点Qssと頂点Qaとの距離が変位量dとなる。
なお、本実施形態では、4個の転写ローラ8y〜8kのうちで最も上流の転写ローラ8yのデフォルトの位置を上流側にずらしている。このような転写ローラ8yについては、プロセス速度Sがより低速になるほど、さらに上流側にずれるよう変位させる。また、デフォルトの位置を、全速以外の速度を基準に定めてもよい。例えば、最低の速度を基準として下流側にずれた位置とする場合には、プロセス速度Sがより高速になるほど、転写ローラ8を上流側へ変位させる。全速と最低の速度との中間の速度を基準として下流側にずれた位置とする場合には、プロセス速度Sがより低速になると下流側へ、プロセス速度Sがより高速になると上流側へ転写ローラ8を変位させる。
経路80は、中間転写ベルト10の移動方向M1と平行ではなく、移動方向M1の成分と移動方向M1に対して垂直な方向の成分ともつものである。詳しくは、図8(B)に示されるように、変位量d1,d2,d3が大きくなるにつれて、移動方向M1と平行な水平方向の変位量d1h,d2h,d3hおよび下方へ向かう垂直方向の変位量d1v,d2v,d3vが大きくなるように定めれている。下方へ向かう方向は、中間転写ベルト10を感光体4の側へ押す方向の例である。経路80として、例えば感光体4の回転軸4Aよりも中間転写ベルト10から遠い位置40Aを中心とする半径L2の円弧とすることができる半径L2は、感光体4の半径、転写ローラ8の半径、および中間転写ベルト10の厚みの和よりも長い。
このように経路80を定めることにより、変位させた位置で転写ローラ8を確実に中間転写ベルト10に圧接させることができる。これに対して、図中に破線で示すように転写ローラ8を移動方向M1と平行に変位させた場合には、もしも中間転写ベルト10が自重により下方へ撓んだときに、転写ローラ8と中間転写ベルト10とが接触しなかったり接触しても不十分になったりする可能性がある。中間転写ベルト10を押す方向にも変位させることにより、接触不良による画像の乱れを防ぐことができる。
ただし、変位量dがある程度以上であるときには接点Qsと感光体4との間に空隙が生じるよう、つまり中間転写ベルト10における転写電流Iの流れる部分の長さが中間転写ベルト10の厚さ以上となるよう、中間転写ベルト10を下方へ押し過ぎないように経路80を定める。
図9には可変配置機構9の構成の例が示されている。
可変配置機構9は、スライダ91、レール92A,92B、偏心カム95、付勢部材96、および図示しないモータなどから構成される。
スライダ91は、転写ローラ8の軸心8Aを回転可能に支持し、レール92A,92Bに案内されて転写ローラ8と一体に移動するように設けられている。レール92A,92Bは、スライダ91が経路80に沿って移動するように構成されている。
偏心カム95は、その周面がスライダ91の一端面と当接するように配置され、モータにより回転駆動される。付勢部材96は、スライダ91の他端側に設けられ、スライダ91を偏心カム95に押し付けるように付勢する。偏心カム95が回転すると、スライダ91が移動して転写ローラ8の軸心8Aの位置が変位する。
なお、スライダ91、レール92A,92B、偏心カム95、および付勢部材96は、転写ローラ8の軸芯8Aの両端に設けられる。
可変配置機構9によると、モータの駆動制御により、転写ローラ8を中間転写ベルト10の移動方向に沿って実質的に無段階に変位させることができる。
図10には画像形成装置1の要部の機能的構成が、図11には速度設定テーブルT1の例が、図12には転写設定テーブルT2の例が、図13には転写設定補正テーブルT2sの例が、それぞれ示されている。
画像形成装置1は、ジョブ受付部101、プロセス速度切替え部102、画像形成制御部103、変位制御部104、および記録部105を有している。これらの機能は、制御部1Cのハードウェア構成により、および制御プログラムがCPUによって実行されることにより実現される。
ジョブ受付部101は、ホスト装置からのジョブの入力を受け付け、ジョブを画像形成制御部103に引き渡す。また、ジョブにおける用紙についての指定情報から使用する用紙Pの種類(紙種)DPを抽出してプロセス速度切替え部102に通知する。
プロセス速度切替え部102は、通知された紙種DPに応じてプロセス速度Sを切り替える。詳しくは、紙種DPが通知されると、速度設定テーブルT1から紙種DPに対応づけられているプロセス速度Sを画像形成条件として設定する。図11に示すように、速度設定テーブルT1において、使用可能な用紙Pの複数の紙種DPごとに設定するべきプロセス速度Sの値が対応づけられている。速度設定テーブルT1は、制御部1CのCPUが読出し可能な不揮発性メモリにあらかじめ記憶されている。
画像形成制御部103は、ジョブが要求する画像を形成するようプリンタエンジン1Aを制御する。この制御には、一次転写のバイアスについての定電圧制御または定電流制御が含まれる。
変位制御部104は、プロセス速度Sに応じた位置に転写ローラ8を配置するよう可変配置機構9を制御する。プロセス速度Sに応じた位置は、図12(A)に示す転写設定テーブルT2における転写ローラ8の変位量dにより決まる位置である。つまり、転写ローラ8の変位量dの値が転写設定テーブルT2により示される変位量dの値となるよう可変配置機構9を制御する。
転写設定テーブルT2は、4個の転写ローラ8y,8m,8c,8kのそれぞれについて設けておくことができる。または、4個の転写ローラ8y〜8kについて共通の基本的な変位量dを転写設定テーブルT2により示し、サブテーブルを設けて転写ローラ8y〜8kごとに変位量dを補正するための補正量を示すことができる。いずれにしても、変位制御部104は、各転写ローラ8y〜8kをプロセス速度Sに応じたそれぞれの位置に配置するよう4個の可変配置機構9y,9m,9c,9kを個別に制御する。
転写設定テーブルT2の内容は、図12(B)に示す実験結果に基づいて決定されている。実験は、プロセス速度Sと変位量dとの組合せが異なる複数の画像形成条件で画像を複数枚ずつ形成し、得られた画像の品質を目視により判定するものである。画像ノイズが発生しない条件を良(○)とし、画像ノイズが発生したりしなかったりする条件を可(△)とし、常に画像ノイズが発生する条件を不可(×)とした。そして、良(○)と判定した条件であるプロセス速度Sと変位量dとの組合せを転写設定テーブルT2の内容とした。
記録部105は、プロセス速度Sの値別の使用回数Nを記録する。この使用回数Nは、ジョブの実行に際して画像形成条件として適用した回数であり、例えばジョブごとにカウントされる。印刷枚数が複数であってもなくても1つのジョブを実行するごとに使用回数Nは1つ増える。記録部105は、変位制御部104からの問合せがあると、記録されている使用回数Nが最も多いプロセス速度Sの値である最多速度値Smを変位制御部104に通知する。最多速度値Smは、プロセス速度Sの複数の値の中で次に設定する確率が最も大きい値であり、最も多く使用される用紙Pの紙種DPに依存する。例えば、普通紙が最も多く使用される場合には、普通紙に対応するプロセス速度Sの値が最多速度値Smとなり、厚紙が最も多く使用される場合には、厚紙に対応するプロセス速度Sの値が最多速度値Smとなる。
変位制御部104は、画像形成を行っていない待機状態において、最も多いプロセス速度Sの値に対応する位置に転写ローラ8を配置しておくよう可変配置機構9を制御する。これにより、以後にジョブが入力されたときに、転写ローラ8の配置を変更することなく画像形成を開始することができる確率が大きくなる。つまり、ユーザが印刷を指示してから1枚目の印刷が終わるまでの時間の短縮、すなわちFPOT(First Print Output Time) 性能を高めることができる。
また、変位制御部104は、画像形成装置1の動作環境および経時変化などの諸条件に応じて転写ローラ8の位置を微調整する。そのために転写設定補正テーブルT2sが設けられている。転写設定補正テーブルT2sは、プロセス速度Sの値ごとに設けられるが、図13ではプロセス速度Sの1つの値(250mm/s)に対応する転写設定補正テーブルT2sの例が示されている。
変位制御部104は、湿度センサにより測定した湿度に応じて変位量dを増減する。高湿環境では、中間転写ベルト10の抵抗値が吸湿により低くなる。つまり、転写V−I特性の傾きが大きくなる。逆に低湿環境では、中間転写ベルト10の抵抗値が高くなって転写V−I特性の傾きが小さくなる。例えば中間転写ベルト10の表層がAGP(Atomospheric pressure Glow Plasma) 膜である場合には、湿度の変化に伴う抵抗値の変化が顕著である。
そこで、湿度が所定値(例えば80%)よりも高い高湿のときには、当該所定値よりも低い低湿のときと比べて、転写ローラ8の変位量dを多くする。つまり、転写V−I特性の傾きの湿度による増大を打ち消すように変位量dを微調整する。図13の例においては、高湿のときには、変位量dをその基本値の1mmに変位補正量daの0.2mmを加えた1.2mmとし、低湿のときには変位補正量daの−0.2mmを加えた0.8mmとする。
変位制御部104は、中間転写ベルト10の経時劣化の目安である累積使用回数に応じて変位量dを増減する。累積使用回数として中間転写ベルト10の通算回転回数を用いる。通算回転回数が増えると、抵抗値が高くなる。
そこで、一次転写のバイアスについて定電圧制御が行われる場合には、通算回転回数が所定値よりも多いときには、当該所定値よりも少ないときと比べて、変位量dを少なくする。図13の例においては、耐用期間(耐久)における中盤では変位量dを0.1mm減らし、終盤では0.2mm減らす。
なお、定電流制御が行われる場合には、通算回転回数が所定値よりも多いときには、当該所定値よりも少ないときと比べて、変位量dを多くする。
変位制御部104は、感光体4の膜厚変化の目安である累積使用回数に応じて変位量dを増減する。累積使用回数として感光体4の通算回転回数を用いる。通算回転回数が増えるにつれて、感光体4の膜厚が減少して抵抗値が低くなる。
そこで、定電圧制御が行われる場合には、通算回転回数が所定値よりも多いときには、当該所定値よりも少ないときと比べて、変位量dを多くする。図13の例においては、感光体4の耐久における中盤では0.1mm増やし、終盤では0.2mm増やす。
なお、定電流制御が行われる場合には、通算回転回数が所定値よりも多いときには、当該所定値よりも少ないときと比べて、変位量dを少なくする。
感光体4の膜厚については、帯電後の表面電位を測定して減少の程度を推定することができる。
変位制御部104は、トナーの帯電量に応じて変位量dを増減する。トナーの帯電量は、例えば現像器7に設けられるTCR(Toner Carrier Ratio) センサにより測定することができる。トナーの帯電量が大きいと、転写電流Iが流れにくい。
そこで、定電圧制御が行われる場合には、トナーの帯電量が所定値よりも大きいときには、当該所定値よりも小さいときと比べて、変位量dを少なくする。
なお、定電流制御が行われる場合には、トナーの帯電量が所定値よりも大きいときには、当該所定値よりも小さいときと比べて、変位量dを多くする。
さらに、変位制御部104は、4色のトナー像をそれぞれ一次転写するときに既に中間転写ベルト10に存在するトナーの量に応じて変位量dを増減する。この微調整においては、実際のトナーの付着量の多少にかかわらず、一次転写の順位が下位であるほど、すなわち転写位置が下流であるほど、トナーの量は多いとみなす。
トナーの量が多いほど、転写ローラ8と感光体4との間の抵抗値が高い。
そこで、定電圧制御が行われる場合には、複数の転写ローラ8y〜8kのうち、中間転写ベルト10の移動方向M1におけるより下流に配置されるものについて、より上流に配置されるものと比べて変位量dを少なくする。図13の例においては、1番目に転写する第1色の転写ローラ8yについては、変位量dをそのままとする。2番目に転写する第2色の転写ローラ8mについては0.1mm減らし、3番目に転写する第3色の転写ローラ8cについては0.15mm減らし、4番目に転写する第4色の転写ローラ8kについては0.2mm減らす。
なお、定電流制御が行われる場合には、複数の転写ローラ8y〜8kのうち、中間転写ベルト10の移動方向M1におけるより下流に配置されるものについて、より上流に配置されるものと比べて変位量dを多くする。
以上の複数の因子(湿度、耐久、トナー帯電量、およびトナー量)に応じた変位量dの微調整のうち、いずれかの因子に応じた微調整のみを行ってもよいし、任意の複数の因子に応じた微調整を行ってもよい。転写性に影響する他の因子に応じて微調整を行ってもよい。
図14には画像形成装置1における処理の流れの第1例が、図15には画像形成装置1における処理の流れの第2例が、それぞれ示されている。
図14の例においては、印刷を要求するジョブの入力を待つ(#11)。ジョブが入力されると(#11でYES)、ジョブにより指定された用紙Pの種類DPを判別し(#12)、用紙Pの種類DPに応じてプロセス速度Sを設定する(#13)。
続いて、プロセス速度Sの今回の設定値が前回の設定値と異なるか否かをチェックする(#14)。今回と前回とで設定値が異ならない場合は(#14でNO)、直ちにジョブの実行を開始する(#15)。
他方、今回と前回とでプロセス速度Sの設定値が異なる場合は(#14でYES)、転写ローラ8を退避位置Q2へ移動し(#16)、転写ローラ8を今回のプロセス速度Sの設定値に応じて中間転写ベルト10の移動方向M1に沿って変位させる(#17)。この後に、転写ローラ8を作用位置Q1へ移動させる(#18)。そして、ジョブの実行を開始する(#15)。
図15の例においては、ジョブが入力されると(#21でYES)、ジョブにより指定された用紙Pの種類DPを判別し(#22)、用紙Pの種類DPに応じてプロセス速度Sを設定する(#23)。
続いて、プロセス速度Sの今回の設定値が最多速度値Smと異なるか否かをチェックする(#24)。今回の設定値が最多速度値Smと異なる場合は(#24でYES)、転写ローラ8を今回のプロセス速度Sの設定値に応じて中間転写ベルト10の移動方向M1に沿って変位させる(#25)。今回の設定値が最多速度値Smと異なっていない場合は(#24でNO)、転写ローラ8を移動方向M1に変位させる処理を省略する。
その後、転写ローラ8を作用位置Q1へ移動させ(#26)、ジョブを実行する(#27)。そして、プロセス速度Sの値別の使用回数の記録を更新する(#28)。なお、この記録の更新をジョブの実行中または実行を開始する前に行ってもよい。例えば、ステップ#23でプロセス速度Sを設定した直後に行ってもよい。
ジョブの入力を待っている待機状態において(#21でNO)、転写ローラ8が退避位置Q2に移動した退避状態であるか否かをチェックする(#29)。退避状態である場合には(#29でYES)、図15のルーチンの処理を終了する。この場合、引き続いてジョブの入力を待つことになる。
転写ローラ8が退避状態でなければ(#29でNO)、転写ローラ8を退避位置Q2へ移動させる(#30)。最多使用速度値Smを取得し(#31)、転写ローラ8を最多使用速度値Smに応じて中間転写ベルト10の移動方向M1に沿って変位させる(#32)。
以上の実施形態によると、プロセス速度Sの切替えによる画質の低下を抑えることができる。転写電圧Vを高電圧化することなく、リークノイズの発生を抑えるのに必要な制御のマージンを確保することができる。
上に述べた実施形態において、一次転写について定電流制御を行う場合も、プロセス速度Sに応じて転写ローラ8の変位量dを調整することによって、画像ノイズが発生しない十分に広い適正電流範囲(マージン)を確保することができる。
中間転写方式を例に挙げたが、感光体4から用紙Pへ転写する直接転写方式を採用する場合も同様に、プロセス速度Sに応じて転写ローラ8の変位量dを調整することによって、マージン(適正電圧範囲または適正電流範囲)を確保することができる。
例えばカラー印刷モードでは低速にしてモノクロ印刷モードでは高速にするなど、用紙Pの種類DP以外の条件に応じてプロセス速度Sを切り替える場合にも、プロセス速度Sに応じて転写ローラ8を変位させることができる。
用紙Pの厚さをセンサにより測定して用紙Pの種類DPを判別し、判別した種類DPに応じてプロセス速度Sを切り替えることができる。
その他、画像形成装置1の全体または各部の構成、処理の内容、順序、またはタイミング、プロセス速度Sの設定値、変位量dの設定値、変位補正量daの設定値、可変配置機構9の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置
4 感光体(像担持体)
8 転写ローラ(転写部材)
8A 回転軸(軸)
9 可変配置機構
10 中間転写ベルト(被転写体)
102 プロセス速度切替え部
104 変位制御部
105 記録部
DP 種類
M1 移動方向
N 通算回転回数(使用回数)
P,Pa,Pb 用紙
Q1 作用位置
Q2 退避位置
S プロセス速度
S1 第1の速度
S2 第2の速度
Sm 最多速度値(使用回数が最も多いプロセス速度の値)
V 転写電圧(転写電位)

Claims (14)

  1. シート状の被転写体を円筒状の像担持体の接線方向に移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記被転写体を前記像担持体に押し当てるように配置されかつ転写電位にバイアスされる転写部材と、
    前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる可変配置機構と、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替えるプロセス速度切替え部と、
    前記プロセス速度が第1の速度であるときには当該第1の速度よりも小さい第2の速度であるときよりも前記像担持体の近くに前記転写部材を配置するよう前記可変配置機構を制御する変位制御部と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記可変配置機構は、前記被転写体の移動方向の変位量が大きくなるにつれて当該被転写体を前記像担持体の側へ押す方向の変位量が大きくなるよう前記転写部材を変位させる、
    請求項記載の画像形成装置。
  3. シート状の被転写体を移動させながら当該被転写体に像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記被転写体を前記像担持体に押し当てるように当該被転写体と接する作用位置に配置されまたは当該被転写体から離れる退避位置に配置され、かつ転写電位にバイアスされる転写部材と、
    前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる可変配置機構と、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替えるプロセス速度切替え部と、
    前記プロセス速度の値別の使用回数を記録する記録部と、
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置し、当該転写部材が前記退避位置に配置されているときには前記被転写体の移動方向に沿って当該転写部材を変位させ、かつ画像形成を行っていない待機状態においては前記記録部に記録されている前記使用回数が最も多い前記プロセス速度の値に対応する位置に当該転写部材を配置するよう前記可変配置機構を制御する変位制御部と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. シート状の被転写体を移動させながら当該被転写体に像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記被転写体を前記像担持体に押し当てるように配置されかつ転写電位にバイアスされる転写部材と、
    前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる可変配置機構と、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替えるプロセス速度切替え部と、
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置しかつ湿度が所定値よりも高いときには当該所定値よりも低いときと比べて当該転写部材の変位量を多くするよう前記可変配置機構を制御する変位制御部と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. シート状の被転写体を移動させながら当該被転写体に像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記被転写体を前記像担持体に押し当てるように配置されかつ転写電位にバイアスされる転写部材と、
    前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる可変配置機構と、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替えるプロセス速度切替え部と、
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置しかつ前記バイアスを一定に保つ定電圧制御が行われる場合においては前記被転写体の累積使用回数が所定値よりも多いときには当該所定値よりも少ないときと比べて当該転写部材の変位量を少なくするよう前記可変配置機構を制御する変位制御部と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. シート状の被転写体を移動させながら当該被転写体に像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記被転写体を前記像担持体に押し当てるように配置されかつ転写電位にバイアスされる転写部材と、
    前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる可変配置機構と、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替えるプロセス速度切替え部と、
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置しかつトナーの帯電量が所定値よりも大きいときには当該所定値よりも小さいときと比べて当該転写部材の変位量を少なくするよう前記可変配置機構を制御する変位制御部と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 転写時において、前記像担持体と前記被転写体とが接触し、かつ前記被転写体と前記転写部材とが接触する、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記転写部材は、前記被転写体の移動方向と直交する方向の軸を中心に回転可能なローラである、
    請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記変位制御部は、前記像担持体の累積使用回数が所定値よりも多いときには、当該所定値よりも少ないときと比べて、前記転写部材の変位量を多くする、
    請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置。
  10. シート状の被転写体を介して円筒状の像担持体に押し当てるように配置される転写部材を転写電位にバイアスし、当該被転写体を当該像担持体の接線方向に移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替え、
    前記プロセス速度が第1の速度であるときには当該第1の速度よりも小さい第2の速度であるときよりも前記像担持体の近くに配置されるように前記転写部材を前記被転写体の移動方向に沿って変位させる、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  11. シート状の被転写体を介して像担持体に押し当てるように当該被転写体と接する作用位置に配置されまたは当該被転写体から離れる退避位置に配置される転写部材を転写電位にバイアスし、当該被転写体を移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替え
    前記プロセス速度の値別の使用回数を記録部に記録し、
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置し、当該転写部材が前記退避位置に配置されているときには前記被転写体の移動方向に沿って当該転写部材を変位させ、かつ画像形成を行っていない待機状態においては前記記録部に記録されている前記使用回数が最も多い前記プロセス速度の値に対応する位置に当該転写部材を配置する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  12. シート状の被転写体を介して像担持体に押し当てるように配置される転写部材を転写電位にバイアスし、当該被転写体を移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替え
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置しかつ湿度が所定値よりも高いときには当該所定値よりも低いときと比べて当該転写部材の変位量を多くする、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  13. シート状の被転写体を介して像担持体に押し当てるように配置される転写部材を転写電位にバイアスし、当該被転写体を移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替え
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置しかつ前記バイアスを一定に保つ定電圧制御が行われる場合においては前記被転写体の累積使用回数が所定値よりも多いときには当該所定値よりも少ないときと比べて当該転写部材の変位量を少なくする、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  14. シート状の被転写体を介して像担持体に押し当てるように配置される転写部材を転写電位にバイアスし、当該被転写体を移動させながら当該被転写体に当該像担持体からトナー像を転写することによって用紙に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記被転写体の移動速度を規定する画像形成条件であるプロセス速度を少なくとも前記用紙の種類に応じて切り替え
    前記プロセス速度に応じた位置に前記転写部材を配置しかつトナーの帯電量が所定値よりも大きいときには当該所定値よりも小さいときと比べて当該転写部材の変位量を少なくする、
    ことを特徴とする画像形成方法。
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