JP6885070B2 - 車両用灯具 - Google Patents

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Description

本開示は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、例えば、クリアランスランプやデイタイムランニングランプ等の灯具とすれ違い用配光パターンを形成する灯具とを組合せたものが知られている。
このような車両用灯具では、光源からの光をリフレクタ部材で反射し、その光を投影レンズから出射することで、照射する光を所望の態様とするものがある(例えば、特許文献1等参照)。この従来の車両用灯具は、リフレクタ部材における反射の態様を調整することで、所望の配光パターンを形成している。
特開2013−222553号公報
しかしながら、上記した従来の車両用灯具は、配光パターンにおいて所望の輝度分布とは異なる態様の輝度分布となる虞がある。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、所望の輝度分布の配光パターンを形成することのできる車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示の車両用灯具は、光源から出射した光を反射するリフレクタ部材と、前記リフレクタ部材で反射された光を前方に向けて投影する投影レンズと、を備え、前記リフレクタ部材は、光を透過させる透過部と、前記透過部を透過した前記光源からの光を反射する反射部と、を有し、前記透過部における前記光源と対向する表面は、少なくとも一部に、通過する光を拡散する表面側拡散部を有することを特徴とする。
本開示の車両用灯具によれば、所望の輝度分布の配光パターンを形成することができる。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る一例としての車両用灯具の構成を概略的な断面で示す説明図である。 一例としての車両用灯具を正面から見た様子を概略的に示す説明図である。 車両用灯具が形成する一例としての照射パターンを示す説明図である。 車両用灯具において表面側拡散部を設けなかった場合に形成する照射パターンを示す説明図である。 本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る他の例としての車両用灯具の構成を概略的な断面で示す説明図である。
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図1、図2および図5は、車両用灯具10の構成の理解を容易とすべく各構成を簡易に示している。また、図3および図4では、照射パターン(31、33)において、真ん中の最も小さな領域が最も明るいものとし、外側に行くに連れて明るさが低下していくものとする。さらに、図1および図5では、繁雑になることを避けるために、表面側拡散部27を通りリフレクタ部材13の透過部24内に入射する光が拡散される様子を4つに分岐させて示すとともに、透過部24から出射する際に表面側拡散部27を通る場合には拡散する様子は示していない。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図5を用いて説明する。実施例1の車両用灯具10は、自動車等の車両の前方を適宜照射する前照灯として用いられ、プロジェクタタイプの前照灯ユニットを構成する。車両用灯具10は、車両の前部の左右両側で、開放された前端がアウターレンズで覆われたランプハウジングにより形成される灯室に、上下方向用光軸調整機構や左右方向用光軸調整機構を介して設けられる。
実施例1の車両用灯具10は、図1に示すように、光源11とヒートシンク部材12とリフレクタ部材13とシェードユニット14と投影レンズ15とを備える。車両用灯具10は、シェードユニット14を用いることで配光パターンの切り替えが可能とされる。実施例1の車両用灯具10は、ロービーム配光パターン(すれ違い配光パターン)とハイビーム配光パターン(走行配光パターン)とで切り換えることが可能とされる。以下の説明では、車両用灯具10において、後述するリフレクタ部材13や投影レンズ15の光軸に沿う方向を光軸方向(投影レンズ15側を前側とする)とし、車両に搭載された状態での鉛直方向を上下方向とし、光軸方向および上下方向に直交する方向を車幅方向とする。
光源11は、発光ダイオード等の発光素子11aが基板11bに搭載され、その基板11bがヒートシンク部材12(その上面)に固定されている。光源11は、点灯制御回路から電力が基板11bを介して発光素子11aに供給されて適宜点灯される。
ヒートシンク部材12は、上面に設けられた光源11で発生する熱を外部に逃がす放熱部材であり、ランプハウジングに固定されている。ヒートシンク部材12は、下面に設けた複数の放熱フィン21から外部に放熱する。この放熱フィン21の下方には、風を送り込む冷却ファンが適宜設けられる。
リフレクタ部材13は、光源11から出射された光を投影レンズ15側に反射する。このリフレクタ部材13の構成については後に詳細に説明する。リフレクタ部材13は、ヒートシンク部材12(その上面)に位置決めされている。
シェードユニット14は、ヒートシンク部材12に固定され、投影レンズ15によって投影される投影光の配光をロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとで切り換える。シェードユニット14は、シェード22と駆動部23とを備える。シェード22は、上縁が水平エッジと傾斜エッジとが繋ぎ合わされた形状とされ、光源11から出射された光の一部を遮光することで水平エッジと傾斜エッジとによりロービーム配光パターン(後述する照射パターン31(図3参照))におけるカットオフライン(明暗境界線)32を形成する。シェード22は、回転軸22aを中心として回転可能に駆動部23に支持されている。駆動部23は、図1に示す起きた回転姿勢と、そこから投影レンズ15に接近する回転姿勢と、の間でシェード22を回転により変位させる。シェード22は、起きた回転姿勢となると、上縁(各エッジ)がリフレクタ部材13(その後述する反射面26)および投影レンズ15の焦点位置またはその近傍に位置するように配置される。
投影レンズ15は、リフレクタ部材13で反射された光源11からの光を車両の前方へ投影し、それらと協働して所定の配光パターン(ロービーム配光パターンやハイビーム配光パターン)を形成する。投影レンズ15は、レンズホルダに支持されており、そのレンズホルダがシェードユニット14とともにヒートシンク部材12に固定されている。このため、投影レンズ15は、光源11とリフレクタ部材13とシェードユニット14との位置関係が決められた状態で設けられている。
リフレクタ部材13は、光源11および投影レンズ15を上側から覆うお椀形状とされている。リフレクタ部材13は、基端部13aがヒートシンク部材12(その上面)に位置決めされており、先端部13bが光軸方向と直交する方向で投影レンズ15と重なる位置まで延びるものとされている。その先端部13bは、投影レンズ15の光軸に直交する方向での外周における車幅方向の両側および上側を取り巻くように湾曲されている(図2参照)。
リフレクタ部材13は、透過部24と反射部25とを有し、光源11と対向する内側に透過部24が設けられ、その透過部24を覆うように反射部25が設けられている。透過部24は、光の透過を許す無色の透明な樹脂材料で形成されている。ここで、無色の透明な材料とは、光源11(発光素子11a)から出射された光の色を変化させることなく透過させることをいう。透過部24は、光軸方向前側の端面が出射端面24aとされている。出射端面24aは、後述するように透過部24内を進行してきた光を前方に向けて出射させるものであり、実施例1では平坦面とされている。出射端面24aは、光を前方に向けて出射させるものであれば、形状および構成は適宜設定することができ、実施例1の構成に限定されない。
反射部25は、光源11から出射されて透過部24を透過した光を投影レンズ15へ向けて反射させる。実施例1の反射部25は、透過部24において、光源11と対向する表面24bとは反対側の裏面24cに反射処理が施されて形成されている。具体的には、反射部25は、裏面24cにアルミニウムが蒸着されることでアルミニウム層として形成されている。反射部25は、透過部24(裏面24c)との接合面を反射面26とする。なお、反射部25(反射処理)は、透過部24の裏面24cに反射面26を形成するものであればよく、実施例1に限定されない。反射面26(それが形成された裏面24c)は、光源11(その中心位置)を第1焦点とし、シェード22(その中心)近傍に第2焦点を有する楕円を基本とする自由曲面とされている。透過部24の表面24bは、裏面24cに倣う形状とされている。
その表面24bには、一部に表面側拡散部27が設けられている。表面側拡散部27は、自らを通過する光を拡散させるもので、実施例1では表面24bにローレット加工が施されることで細かい凹凸で構成されている。表面側拡散部27は、表面24bにおいて、形成する所望の配光パターン(照射パターン31が相当する)における所定の箇所(後述する下部領域34)の輝度を下げるように設けられており、その所定の箇所を形成する光が通る位置および範囲に設けられている。
次に、車両用灯具10における動作について説明する。この説明では、シェードユニット14が、駆動部23に電力が供給されずシェード22を起きた回転姿勢としているものとする。なお、車両用灯具10における動作は、シェード22が投影レンズ15に接近する回転姿勢の場合はハイビーム配光パターンを照射することを除くと同様である。車両用灯具10は、図1に示すように、光源11から光が出射されると、その光が所定の立体角度(所定の強度を超えた光が進行する空間的な広がり)でリフレクタ部材13へ向かう。その光は、表面24bで屈折されて透過部24内に進行し、裏面24cに至り反射面26(反射部25)で反射されて表面24bへ向けて透過部24内を進行し、表面24bで屈折されつつ透過部24から出射されて前方へと進行する。そして、光は、起きた回転姿勢のシェード22により一部が遮光されつつ投影レンズ15に進行され、投影レンズ15に入射して照射パターン31(図3参照)とされて前方に投影される。
その照射パターン31は、車両の前方に投影する配光パターンとして望む形状である。照射パターン31は、この説明では上述したようにシェード22が起きた回転姿勢とされているので、図3に示すように、一例としてカットオフライン32を有するロービーム配光パターンとされている。この照射パターン31は、無色の透明な材料で形成された透過部24内を進行した光で形成されるので、光源11(発光素子11a)から出射された光の色とされている。これにより、車両用灯具10は、所望の配光パターンである照射パターン31としてのロービーム配光パターンを前方に形成することができる。
また、透過部24内に入射した光の一部は、透過部24内を通ってリフレクタ部材13の先端部13bへと向かい、出射端面24aから前方に出射される(符号L1参照)。その出射端面24a(先端部13b)は、図2に示すように、光軸に直交する方向で投影レンズ15と重なる位置まで延びており、車幅方向の両側および上側を取り巻くように湾曲されているので、投影レンズ15を取り巻く線状に(縁取るように)光らせることができる。
次に、表面側拡散部27の作用について説明する。先ず、車両用灯具10では、リフレクタ部材13における透過部24の表面24bの一部に表面側拡散部27が設けられていないと、図4に示す照射パターン33を形成するものとする。この照射パターン33は、形状は照射パターン31と変わらないが、輝度分布が異なるものとされている。この照射パターン33は、所望の態様の輝度分布(実施例1では照射パターン31が相当する)と比較して、破線で取り囲んで示す下部領域34の輝度が高くなっている。これは一因として以下のことが考えられる。車両用灯具10は、所望の形状および輝度分布の照射パターン(照射パターン31)を形成するようにリフレクタ部材13の反射面26の形状を設定している。その照射パターンは、反射面26の形状に応じて、光源11の発光素子11aの像が様々な態様(向きや重複度合)で重ね合わせられて形成されている。このため、照射パターンでは、所望の態様の輝度分布に合致させて発光素子11a(その発光面)の像を重ね合わせようとすると、下部領域34において光源像が重複してしまうことにより輝度ムラが発生し、所望の態様の輝度分布とは異なる輝度分布となる虞がある。特に、照射パターンでは、発光素子11a(その発光面)に輝度ムラが生じていると、意図せずに明るい箇所同士または暗い箇所同士が重ね合わせられることで、所望の態様の輝度分布とは異なる箇所が生じる可能性が高まる。このため、照射パターンでは、所望の態様の輝度分布とは異なる箇所が生じる。そして、この例の照射パターン33では、下部領域34の輝度が所望の態様の輝度分布よりも高くなっている。
車両用灯具10では、照射パターン33を所望の態様の輝度分布の照射パターン31とするために、表面24bにおいて、照射パターン33における下部領域34を形成する光が通る位置および範囲に表面側拡散部27を設けている。すると、光源11(発光素子11a)から出射された光は、一部が透過部24に入射する際または透過部24から出射する際(入射および出射の双方で通る場合もある)に表面側拡散部27を通り拡散される(符号L2参照)。このため、車両用灯具10は、下部領域34を形成する光が分散されるので、下部領域34の輝度を低下させることができ、所望の輝度分布の照射パターン31(図3参照)を形成することができる。なお、表面側拡散部27の位置および範囲は、例えば、表面側拡散部27を設けていない車両用灯具10で照射パターン(この例では照射パターン31となる)を形成して輝度分布を得ることで、設定することができる。表面側拡散部27は、実施例1では、表面24bにおいて、光源11(発光素子11a)から前後方向および左右方向に60度の範囲内(光源11を通る上下方向の線を中心として前後方向および左右方向にそれぞれ30度ずつ)となる位置および範囲に設けている。
この車両用灯具10は、輝度の変化をなだらかなものとしつつ所望の輝度分布の照射パターン31を形成することができる。これは、以下のことによる。一般的な車両用灯具では、リフレクタ部材の表面を反射面として、光源から出射された光を表面で投影レンズに向けて反射して照射パターンを形成する。このような構成の車両用灯具でも、上記した車両用灯具10と同様に、発光素子の輝度ムラに起因して所望の態様の輝度分布とは異なる箇所が生じる場合がある。その場合、一般的な車両用灯具では、反射面としての表面において、当該箇所へと光を反射する位置および範囲に凹凸等を設けて光を拡散することが考えられる。しかしながら、このような構成とすると、凹凸等の模様が照射パターンにおける当該箇所に形成される等のように輝度の変化が急峻なものとなってしまい、照射パターンを見たものが違和感を覚えてしまう。
これに対して、車両用灯具10は、リフレクタ部材13において、透明な材料で形成した透過部24の裏面24cに反射面26(反射部25)を設けるとともに、表面24bにおいて照射パターン33における下部領域34を形成する光が通る位置および範囲に表面側拡散部27を設けている。このため、表面側拡散部27により拡散される光は、透過部24内を通過することで拡散されるので、表面側拡散部27による拡散の傾向をばらけさせることができる。これにより、リフレクタ部材の表面の反射面に凹凸を設ける場合と比較して、凹凸等の模様をぼやけさせることができる等のように、照射パターン31における下部領域34の輝度の変化をなだらかなものにできる。よって、車両用灯具10は、輝度がなだらかに変化して見たものに違和感を覚えさせることのない所望の輝度分布の照射パターン31を形成することができる。
本開示に係る車両用灯具の実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
車両用灯具10は、リフレクタ部材13において、透明な材料で形成した透過部24の裏面24cに反射部25を設けて反射面26を形成し、透過部24の表面24bの少なくとも一部に表面側拡散部27を設けている。このため、車両用灯具10は、表面側拡散部27を設けることによる部分的な輝度の低下をなだらかな変化にできるので、違和感を覚えさせない自然な態様で所望の輝度分布とされた照射パターン31を形成することができる。
また、車両用灯具10は、形成する照射パターン31における所定の箇所の輝度を下げるように位置および範囲を設定して表面側拡散部27を設けている。このため、車両用灯具10は、照射パターン31における所定の箇所の輝度を違和感なく下げることができ、違和感のない適切な輝度分布の所望の配光パターンを形成することができる。
さらに、車両用灯具10は、リフレクタ部材13の先端部13bが、光軸に直交する方向で投影レンズ15と重なる位置まで延びており、投影レンズ15の外周の少なくとも一部を取り巻いている。このため、車両用灯具10は、透過部24に入射した光の一部を、透過部24内を通って先端部13bへと向かわせて前方に出射することができる。これにより、車両用灯具10は、投影レンズ15を取り巻く線状に光らせることができ、装飾性を高めて見栄えを向上させることができる。また、車両用灯具10は、先端部13b(出射端面24a)から前方へと出射させるので、その出射方向を適宜調節することで道路等に設けられた標識を照射する標識灯や信号灯として機能させることができる。その出射方向は、例えば、先端部13bの延びる方向や、出射端面24aの角度等を適宜設定することで、調整することができる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10では、所望の輝度分布の配光パターン(照射パターン31)を形成することができる。
以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1では、所望の照射パターンとしてロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとの切り替えを可能としている。しかしながら、透明な材料で形成した透過部24の裏面24cに反射面26(反射部25)を設けるとともに、表面24bにおいて照射パターン33の下部領域34を形成する光が通る位置および範囲に表面側拡散部27を設けてリフレクタ部材13を構成すればよく、実施例1の構成に限定されない。
また、実施例1では、リフレクタ部材13の透過部24が光の透過を許す無色の透明な材料で形成されていた。しかしながら、リフレクタ部材13は、光の透過を許した状態を維持しつつ着色できるものであれば、有色の材料で形成してもよく、実施例1の構成に限定されない。ここで、有色の透明な材料とは、無色ではない透明な材料であること、すなわち、光源11(発光素子11a)から出射された光の色を変化させつつ透過させることをいう。このような構成の車両用灯具10は、有色の透明な材料で形成された透過部24内を進行した光で照射パターン31を形成するので、透過部24と同じ色の照射パターン31を形成することができる。また、このような構成の車両用灯具10は、透過部24の色を変えるだけで照射パターン31の色を設定できるので、透過部24(リフレクタ部材13)のための金型の変更を招くことなく照射パターン31を所望の色にでき、色の設定を容易なものにできる。例えば、透過部24を黄色い透明の樹脂材料で形成することで、照射パターン31を黄色にすることができ、雨の日の視認性を向上させることができるとともに、黄色を好む使用者の嗜好に合わせることができる。また、透過部24を青色の透明の樹脂材料で形成することで、照射パターン31を青色にすることができ、色温度を向上させることができるとともに、青色を好む使用者の嗜好に合わせることができる。
さらに、実施例1では、リフレクタ部材13の透過部24において、表面24bの少なくとも一部に表面側拡散部27を設けていたが、図5に示すように裏面24cにも表面側拡散部28を設けるものとしてもよい。表面側拡散部28は、自らに進行する光を拡散しつつ反射する(拡散反射)もので、図5の例では裏面24cにローレット加工が施されることで細かい凹凸で構成されている。この表面側拡散部28は、他の裏面24cと同様に凹凸の上から反射部25が設けられることで、凹凸の反射面26とされている。表面側拡散部28は、裏面24cにおいて、表面側拡散部27に対応する位置および範囲に設けられている。この対応する位置および範囲とは、裏面24cにおいて、光を拡散させないものとすると表面側拡散部27に進行するように光を反射する位置および範囲であり、この例では透過部24(リフレクタ部材13)の厚さ方向で見て表面側拡散部27と重なる位置および範囲とされている。この例では、透過部24内に加えて表面側拡散部28でも光を積極的に拡散することができるので、表面側拡散部27による拡散の傾向をよりばらけさせることができ、照射パターン31における所定の箇所の輝度の変化をより自然なものにできる。
実施例1では、表面側拡散部27は、表面24bにローレット加工が施されることで細かい凹凸で構成されていた。しかしながら、表面側拡散部27は、自らを通過する光を拡散させるものであれば、例えば、シボ加工が施されることによるシワ模様(細かい凹凸の模様)で構成されていてもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。また、表面側拡散部27は、表面24bの少なくとも一部に設けられていれば、位置および範囲(全面に亘る場合も含む)や個数は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。さらに、表面側拡散部27は、形成する所望の配光パターンにおける輝度を調整するために、例えば、位置に応じて凹凸の大きさや密度を変更する等のように、位置に応じて拡散度合いを変更するものでもよく、実施例1の構成に限定されない。これらのことは、表面側拡散部28も同様である。
実施例1では、車両の前照灯(ヘッドランプ)として用いられる車両用灯具10を示している。しかしながら、本発明に係る車両用灯具は、光源11からの光をリフレクタ部材13で反射して投影レンズ15から出射させるものであれば、車両に用いる他の車両用灯具であってもよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、リフレクタ部材13において、透明な材料で形成した透過部24の裏面24cに反射部25を設けて反射面26を形成することを前提として、表面24bの少なくとも一部に表面側拡散部27を設ける構成と、リフレクタ部材13の先端部13bが投影レンズ15の光軸に直交する方向で投影レンズ15と重なる位置まで延びる構成(投影レンズ15の外周の少なくとも一部を取り巻く構成)と、を有している。また、実施例1の他の例では、同様の前提において、リフレクタ部材13を有色の透明な材料で形成する構成を有している。しかしながら、本発明に係る車両用灯具は、上記した前提において、上記した3つの構成のうちの1つもしくは複数を適宜組み合わせて構成してもよく、実施例1の構成に限定されない。
10 車両用灯具
11 光源
13 リフレクタ部材
13b 先端部
15 投影レンズ
24 透過部
24b 表面
24c 裏面
25 反射部
26 反射面
27 表面側拡散部
28 裏面側拡散部
31 照射パターン

Claims (5)

  1. 光源から出射した光を反射するリフレクタ部材と、
    前記リフレクタ部材で反射された光を前方に向けて投影する投影レンズと、を備え、
    前記リフレクタ部材は、光を透過させる透過部と、前記透過部を覆って設けられ前記透過部を透過した前記光源からの光を反射する反射部と、を有し、
    前記投影レンズは、前記光源から出射されて前記透過部内を経て前記反射部で反射されて前記透過部内を経た光を前方に向けて投影して照射パターンを形成し、
    前記透過部における前記光源と対向する表面は、少なくとも一部に、通過する光を拡散する表面側拡散部を有することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記表面側拡散部は、前記照射パターンにおける所定の箇所の輝度を下げるように位置および範囲が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記透過部において前記反射部と接する裏面は、前記表面側拡散部に対応する箇所に裏面側拡散部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記透過部は、有色の材料から形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記リフレクタ部材は、前記光源側から前記投影レンズ側へと延びて設けられ、前記投影レンズ側の先端部が前記投影レンズの光軸に直交する方向で前記投影レンズと重なる位置とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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