JP6884000B2 - 電子機器およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外部機器から電力を受け取ることができる電子機器およびその制御方法に関する。
充電可能な電池パックを用いる電子機器が普及してきている。このような電子機器には、本体内充電が可能な機器がある。本体内充電とは、電子機器に接続された状態で電子機器が電池パックの充電を行う機能である。本体内充電においては、インターフェースとしてUSB(Universal Serial Bus)を利用し、電力供給装置のUSBのVBUSラインから得られる電力で電子機器内の電池パックを充電する方法が普及している。また、USB3.0、USB BC(Battery Charging)、USB PD(Power Delivery)などの規格策定によって2.5W超の電力を利用することも可能になってきている。
USB接続された電力供給装置のVBUSラインから得られる電力で電池パックを充電する場合、電子機器は、電子機器に接続された電力供給装置の電力供給能力と、電子機器に接続されている電池パックの充放電特性を把握する必要がある。電子機器は、接続機器検出およびエニュメレーション処理を行うことにより、USB接続された電力供給装置の電力供給能力を判定し、判定した電力供給能力に従ってVBUSラインから電力を得る。また、電子機器は、電池パックの認証ICとの間で電池認証を行うことで、その電池パックが電子機器の充放電特性に適合するかを判定することができる。
上述のような、電力供給装置の電力供給能力の判定の実行と、電池パックの充放電特性の判定の実行には、そのための電力が必要である。接続機器検出、エニュメレーション処理、電池認証、電力供給装置から供給される電力の制御、電池パックの充電などは、関連するハードウェアおよびソフトウェアを起動して処理を行う必要があるからである。
例えば、上述の一連動作を正常に行うために5Vおよび0.5Aの電力が必要である場合を考える。電力供給装置がこの電力を供給する能力を有していれば、上述の一連動作は正常に実行され得る。しかしながら、電力供給装置が5Vおよび0.5Aの電力供給能力を有していない場合、上述の一連動作を行うために電子機器がVBUSラインから電流を引くことによりVBUSラインの電圧降下が発生する可能性がある。その結果、VBUSラインの電圧が電子機器の回路動作下限電圧を下回り、上述の一連動作を完了できなくなる場合がある。上述の一連動作を完了できない場合、電力供給装置からの適正な受電制御や、電池パックの適正な充電制御を行えず、電子機器の動作や電池パックの充電を正常に行えなくなる。
特許文献1は、充電部がプリチャージ状態から急速充電状態に遷移することに応じて、電子機器の起動の契機となる起動信号を出力する起動指示回路を有する充電回路を提案している。
特開2013−132185号公報
特許文献1に記載された電子機器において、充電部がプリチャージ状態から急速充電状態に遷移する状態の閾値を、電子機器による上述の一連動作の実行を保証可能な条件とすることにより、上述の一連動作を保証可能な電源制御が可能である。しかしながら、充電部がプリチャージ状態から急速充電状態に遷移する状態の閾値を、上述の一連動作を保証可能な条件とすると、電池パックがその条件を満足するまで電池パックを充電するために長い時間を要する。結果、電子機器の起動と急速充電の開始とが遅くなり、電池パックの充電に要する時間が長くなってしまう。
そこで、本発明は、電力供給装置から電力を得て動作する電子機器であって、電子機器の動作に要する電力の保証が可能か否かを判できるようにすることを目的とする。
本発明に係る電子機器は、電力供給装置が前記電子機器に接続され、電池パックが前記電子機器に接続された場合に、負荷試験を実行する実行手段と、記負荷試験の期間において、前記電力供給装置から負荷試験電流を引き出しながら、前記電力供給装置の供給電圧を監視する監視手段と、前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が所定の電圧範囲であること維持された場合前記電子機器を起動するための起動信号を発生させ、前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が前記所定の電圧範囲から外れた合は前記起動信号の発生を禁止する制御手段とを有する。
本発明によれば、電力供給装置から電力を得て動作する電子機器であって、電子機器の動作に要する電力の保証が可能か否かを判定することができる
実施形態1における電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施形態1における電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順を説明するためのフローチャートである。 実施形態1における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態1における電子機器301の構成の一例を説明するためのブロック図である。 実施形態1における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。 実施形態2における電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施形態2における電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施形態2における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2における電子機器の構成の一例を説明するためのブロック図である。 実施形態2における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。 実施形態3における電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施形態3における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態3における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態3における電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。 実施形態3における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。 実施形態4における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<実施形態1>
実施形態1では、VBUSラインの消費電流をサスペンド状態に設定してVBUS負荷試験を行うことにより電力供給装置401の電力供給能力を判定し、その判定の結果に応じて電子機器301の起動信号を発生する電子機器301を説明する。実施形態1では、電子機器301は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル404を介して電力供給装置401からの電力を受け取り、電池パック320の充電を行うことができる。以下、図1A、図1B、図2A、図2D、図3Aおよび図3Bを参照して、実施形態1を説明する。
図3Aは、実施形態1における電子機器301の構成の一例を説明するためのブロック図である。図3Bは、実施形態1における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。なお、図3Aおよび図3Bでは、実施形態1の説明に不要な構成要素への電源接続と各構成要素の入力および出力キャパシタの記載は省略している。また、以下において、実施形態1の説明に不要な構成要素と動作の詳細な説明は省略する。なお、以下の説明で論理値0の信号をL,論理値1の信号をHと表記する。
電力供給装置401は、電子機器301にUSBケーブル404を介して電力を供給することができる外部機器である。電力供給装置401は電力供給のみが可能な装置であってもよいし、電力供給以外の機能を有する装置であってもよい。VBUS電源402は、電力供給装置401から電子機器301へ電力を供給するVBUSの電源である。VBUS電源402の電力には、電力供給装置401の外部から供給される電力が用いられてもよいし、電力供給装置401の内部に有する電池から供給される電力が用いられてもよい。USBコネクタ403は、USB規格に準拠したコネクタである。USBコネクタ403は電力供給装置401の装置構成を限定しないので定義は省略する。また、電力供給装置401側のUSBインターフェースの各信号は電力供給装置401の装置構成を限定しないので定義は省略する。USBケーブル404は、電力供給装置401と電子機器301をUSBインターフェースにより接続するケーブルである。USBインターフェースのUSB規格は、USB2.0、USB3.0、USB3.1、USB BC(Battery Charging)、USB PD(Power Delivery)、USB Type−Cのいずれに準拠していてもよい。
電子機器301は、電力供給装置401からの電力を受け取ることができる。CPU304は、電子機器301の制御を司るCPU(central processing unit)、ワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)、実施形態1及び他の実施形態で説明する制御手順をCPU304に実行させるためのプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)を有する。CPU304の主機能は、端子VDDIN_CPUが受けた外部からの電圧入力により動作する。また、CPU304のUSB機能であるUSB_PHYは、端子VBUSIN_Bが受けた外部からの電圧入力により、主機能とは別に動作可能である。CPU304のUSB機能は、CPU304の主機能よりも低い電力で動作できる機能であり、接続機器検出機能、エニュメレーション処理機能およびUSB信号処理機能を含む。これらの機能は、上述したUSB規格に準拠する機能である。
CPU304は、VBUSライン、D+ライン、D−ラインおよびCCラインの論理検出および通信により、接続機器検出を行う。この接続機器検出の結果により、CPU304は、電力供給装置401がどのようなUSB規格に準拠しているかを判定することができる。CPU304の接続機器検出機能で検出可能なUSB規格としては、例えば、USB2.0、USB3.0、USB3.1、USB BC、USB PDまたはUSB Type−Cが挙げられる。また、CPU304は、D+およびD−ラインを介し、電子機器301に接続された電力供給装置401とエニュメレーション処理を行うことにより、電力供給装置401がUSB2.0、USB3.0、USB3.1のいずれのUSB規格に準拠しているかを判定することができる。実施形態1および他の実施形態において、エニュメレーション処理とは、USB規格に準拠したエニュメレーションを行うための処理である。
また、CPU304は、電池パック320との間で電池認証処理を行うAUTH_I/Fを有する。CPU304と電池パック320との間の電池認証処理は後述する。
さらに、CPU304は、電源制御部303からのSUSPEND信号を受信するSUSPEND_IN_Bを有する。SUSPEND_IN_Bには、電源制御部303から出力されたSUSPEND信号をインバータ374で論理反転して得られた信号が入力される。インバータ374は、CPU304のVDDEN_OUT信号が出力されているときのみ出力が有効となる。したがって、インバータ374は、CPU304がVDDEN_OUT信号を出力している間、CPU304のSUSPEND_IN_Bへの信号の入力が可能である。
充電IC302は、電池パック320を充電することができる電池充電ICである。充電IC302は、VBUSIN_Aへの電圧入力を受けて電池パック320を充電する。また、充電IC302は、端子VBUSIN_Aに入力された電圧を定電圧出力VOUT_PWRに変換して電源IC312へ出力する機能を有する。また、充電IC302はVBUSIN_Aへの電圧入力がない場合に、BATで受けた電池パック320からの電圧VBATTを、他の回路(例えば電源IC312)へVOUT_PWRとして出力する機能を有する。また、充電IC302も、CPU304と同様に、接続機器検出機能を有する。
充電IC302は、電源制御部303からのSUSPEND信号を入力するためのSUSPEND_IN_Aを有する。SUSPEND_IN_Aへの入力信号がHの場合、充電IC302はVBUS入力電流をUSBサスペンド電流である2.5mAに制限し、サスペンド状態とする。他方、SUSPEND_IN_Aへの入力信号がLの場合、充電IC302はサスペンド状態を解除し、VBUS入力電流を上記SUSPEND電流以外の値に制限する。各実施形態において、充電IC302がVBUS入力電流制限をSUSPEND電流である2.5mAに制限された状態を、サスペンド状態と称する。充電IC302は、SUSPEND信号入力がHのサスペンド状態である場合、充電IC302による電池パック320の充電を禁止する。また、SUSPEND信号入力がLの場合、充電IC302は、電力供給装置401が準拠しているUSB規格に従ってVBUS入力電流制限を設定する。
また、充電IC302はCPU304とBUSで接続している。CPU304は、BUSを用いた通信により、充電IC302の状態の取得、電池パック320の状態の取得、充電IC302のレジスタ制御を行う。
電池パック320は、電子機器301から取り外し可能であり、例えばリチウムイオン電池による電池セル321と、サーミスタ322と、認証部323とを有する。電池セル321の出力(VBATT)は、充電IC302のBATとボタンスイッチ318へ供給される。サーミスタ322は、例えばNTC(Negative Temperature Coefficient)の特性を有する。認証部323は充電特性に適した専用設計電池であることを保証する。電池パック320は、電圧出力端子TM_VBATT、サーミスタ端子TM_THM、グラウンド端子TM_GND、認証端子TM_AUTHの4端子を介して電子機器301と接続している。サーミスタ端子TM_THMは充電IC302のTHM端子と接続され、プルアップ抵抗(PU抵抗373)により充電IC302の電圧出力VREFOUTへプルアップされている。
CPU304は、AUTH_I/Fで電池パック320の認証部323と接続し、認証部323との間で電池認証を行う。正常に電池認証できた場合、CPU304は、電池パック320の充電特性に適した電流で、充電IC302による電池パック320の充電が行われるように制御する。電池認証を正常にできなった場合、CPU304は、安全のために充電IC302による電池パック320の充電を停止する。なお、実施形態1では、電子機器301が電池認証を正常にできなった場合に、安全のために充電IC302による電池パック320の充電を停止するがこれに限るものでない。例えば、電子機器301は電池認証を正常にできなった場合、安全のために電池パック320の充電電流を十分に小さい値に制限して充電を行うようにしてもよい。
電源IC311は、VIN_Cに外部からの電圧入力を受け、定電圧出力に変換してVOUT_CからCPU304と電源制御部303へ出力する。電源IC311は、EN_Cに入力される信号によってVOUT_Cからの出力のON/OFFが制御される。電源IC312は、端子VIN_Dに外部から電圧入力受け、定電圧出力に変換してVOUT_DからCPU304のVDDIN_CPUへ出力する。電源IC312は、EN_Dへ入力される信号によってVOUT_Dからの出力のON/OFFが制御される。
セレクタスイッチ313は、接続機器検出に用いる信号の送信先をCPU304と充電IC302のいずれかに切り替えるセレクタスイッチである。セレクタスイッチ313は、BUSSEL_IN入力への信号により接続の切り替えが可能である。セレクタスイッチ313の初期状態では、接続機器検出に用いる信号は充電IC302側に接続されており、充電IC302で接続機器検出が行われる。なお、接続機器検出はCPU304でも可能である。したがって、初期状態において、接続機器検出に用いる信号がCPU304側に接続され、CPU304で接続機器検出が行われる構成としてもよい。
USBコネクタ380は、USB Type−C規格に準拠したコネクタである。FUNCTION_A315〜FUNCTION_C317は所定の機能を実現する構成要素であり、例えば、電子機器301が撮像装置(例:デジタルカメラ)の場合は以下のようになる。FUNCTION_A315は、例えば、撮像素子によって得られた信号からデジタル画像データを生成する撮像部である。FUNCTION_B316は、例えば、撮像部から得られたデジタル画像データの記録媒体(例:フラッシュメモリーカード)への書き込みを制御したり、記録媒体に格納されているデジタル画像データの記録媒体からの読み出しを制御したりする記録制御部である。FUNCTION_C317は、例えば、電子機器301に関する情報を表示器(例:液晶表示器)に表示したり、撮像部または記録制御部から得られたデジタル画像データを表示したりする表示制御部である。もちろん電子機器301は撮像装置に限定されるものではなく、FUNCTION_A315、FUNCTION_B316およびFUNCTION_C317も上記に限定されるものではない。例えば、電子機器301は、携帯電話などの携帯端末であってもよい。
ボタンスイッチ318は、電源IC312をONし、CPU304の主機能の動作を開始させるための電源ボタンスイッチである。ボタンスイッチ318の押下によりVBATT信号とHW_LAT_PSW信号が導通する。すなわち、ボタンスイッチ318が押下された場合に、ボタンスイッチ318は、他の回路へHW_LAT_PSW信号を出力する。
ボタンスイッチ318からのHW_LAT_PSW信号、CPU304からのVDDEN_OUT信号、電源制御部303からのHW_LAT_OS信号は、OR319に入力される。OR319の出力は、電源IC312のEN_Dに接続される。したがって、電源IC312は、HW_LAT_PSW信号、HW_LAT_OS信号、VDDEN_OUT信号のいずれかの入力により出力ONの状態となる。実施形態1では、HW_LAT_PSW信号、HW_LAT_OS信号、VDDEN_OUT信号を起動信号と総称する。
LED(Light Emitting Diode)372のアノードは、抵抗371を介して充電IC302のVOUT_PWRと接続される。LED372のカソードは充電IC302のLED_OUTと接続される。充電IC302のLED_OUTはオープンコレクタまたはオープンドレイン出力であり、LED_OUTの出力によってLED372の点灯または消灯が制御される。LED372は充電IC302による電池パック320の充電の状態を示す表示器として機能される。例えば、充電IC302による電池パック320の充電が行われている間、LED372は点灯状態となり、充電IC302による電池パック320の充電が行われていない間、LED372は消灯状態となる。
電源制御部303は、VBUSラインに対する負荷試験であるVBUS負荷試験を行うことにより電力供給装置401の電力供給能力を判定し、電子機器301の起動と充電IC302のサスペンド状態の制御とを行う。電源制御部303は、全体の電源VDDIN_CIRを、電源IC311のVOUT_Cから得る。よって、電力供給装置401のVBUSが接続されて電源が供給されている間は常に電源制御部303に電源が供給される。電源VDDIN_CIRが供給されていない状態から供給が開始した場合、電源制御部303の各回路の論理は初期状態に設定され、機能はネゲートされる。また、電源VDDIN_CIRが供給されている状態から供給が終了した場合、電源制御部303の各回路の機能はネゲートされる。なお、実施形態1における説明に不要な各回路の過渡的状態の説明は省略する。
バッファ331は、VDDIN_CIRの論理を反転せずにNchMOSFET332およびDLY_A342へ信号(VBUS_DET_EN)を出力する。VBUS_DET_EN信号はNchMOSFET332のゲートに接続され、NchMOSFET332のON/OFFを制御する。抵抗333はソースゲートとGNDとの間のプルダウン抵抗である。なお、NchMOSFET332はNchMOSFETに限るものではなく、NPNトランジスタなどのように、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子であれば何でもよい。
NchMOSFET332のドレインはPchMOSFET334のゲートに接続される。NchMOSFET332のON/OFFによってPchMOSFET334のON/OFFが制御される。抵抗335はソースゲートとVBUSとの間のプルアップ抵抗である。なお、PchMOSFET334はPchMOSFETに限るものではなく、PNPトランジスタなどのように、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子であれば何でもよい。
PchMOSFET334のドレインは抵抗336を介してNchMOSFET337のドレインに接続される。また、PchMOSFET334のドレインは抵抗347と抵抗348を介してGNDに接続される。PchMOSFET334がONの場合、VBUS電圧はPchMOSFET334を介して抵抗347と抵抗348で分圧される。抵抗347と抵抗348で分圧されたVBUS電圧の信号(VBUS_COMP)は比較器343および比較器345に入力される。
NchMOSFET337のソースはGNDに接続される。NchMOSFET337のゲートには抵抗338と抵抗339を介してワンショットタイマ355の出力(LD_FET_OS)が接続されている。NchMOSFET337のゲートにはさらにダイオード340とキャパシタ341が接続される。NchMOSFET337は、LD_FET_OS信号によってON/OFF制御される。
PchMOSFET334とNchMOSFET337が共にONの場合にVBUSラインに負荷試験電流(LOAD_CURRENT)が流れる。LD_FET_OS信号がLからHに遷移する際は、抵抗338と抵抗339を介してキャパシタ341がチャージされるためNchMOSFET337のゲート電圧が緩やかに上昇し、LOAD_CURRENTも緩やかに増加する。LD_FET_OS信号がHからLに遷移する際は、ダイオード340と抵抗339を介してキャパシタ341がディスチャージされるためNchMOSFET337のゲート電圧が速やかに下降し、LOAD_CURRENTは速やかに減少してOFFとなる。すなわち、LD_FET_OS信号の制御によりLOAD_CURRENTがOFFからONへ遷移する場合の電流は緩やかに変化し、LOAD_CURRENTがONからOFFへ遷移する場合の電流は速やかに変化する。
LOAD_CURRENTがOFFからONへ遷移する場合の電流が緩やかに変化することで、電力供給装置401のVBUS電源402の電流変化による過渡応答の影響が低減され、定常的な電流でのVBUS負荷試験を実現する効果が得られる。また、LOAD_CURRENTがONからOFFへ遷移する場合の電流は速やかに変化することで、VBUS負荷試験中にVBUS電圧が所定の値まで低下した場合に速やかに負荷試験電流をOFFすることができる。これにより、VBUS負荷試験によってVBUS電圧が電源IC311や充電IC302の回路動作下限電圧下回ってしまい、電源IC311や充電IC302がリセットしてしまうことを防ぐ効果が得られる。
比較器343のVIN+入力には基準電圧VtA344が、VIN−入力にはVBUS_COMP信号が接続される。実施形態1では、基準電圧VtA344の電圧を、例えばVBUS電圧に換算してUSB BC規格の定めるCharging Port Undershoot Voltageである4.1V相当と規定する。なお、基準電圧VtA344の電圧は上記値に限るものでなく、電子機器301が準拠しているUSB規格に準拠した電力供給能力に従って基準電圧VtA344が規定されてもよい。但し、基準電圧VtA344の電圧は、VBUS負荷試験によるVBUS電圧の低下が発生しても、VBUS電圧が電源IC311や充電IC302の回路動作下限電圧を下回らないように規定されることが望ましい。
比較器343はVIN+入力とVIN−入力を比較し、VIN+入力信号の方が大きい場合はHを出力し、VIN−入力信号の方が大きい場合はLを出力する。比較器343の出力(VBUS_CP_OUTA)は、OR349の入力に接続される。
比較器345のVIN+入力にはVBUS_COMP信号が、VIN−入力には基準電圧VtB346が接続される。実施形態1では、基準電圧VtB346の電圧を、例えばVBUS電圧に換算してUSB BC規格の定めるCharging Port Overshoot Voltageである6.0V相当と規定する。なお、基準電圧VtB346の電圧は上記値に限るものでなく、電子機器301が準拠しているUSB規格に準拠した電力供給能力に従って基準電圧VtB346が規定されてもよい。但し、基準電圧VtB346の電圧は、VBUS負荷試験によるLOAD_CURRENTが抵抗336に流れた場合に、電流量と時間が抵抗336の電流定格を超えないように規定することが望ましい。
比較器345はVIN+入力とVIN−入力を比較し、VIN+入力の方が大きい場合はHを出力し、VIN−入力の方が大きい場合はLを出力する。比較器345の出力(VBUS_CP_OUTB)は、OR349の入力に接続される。以上の比較器343と比較器345により、VBUS電圧が所定の電圧範囲(VtA以上かつVtB以下)にあるか否かが監視される。そして、VBUS電圧が所定の範囲から外れると、すなわち、VBUS電圧がVtA未満またはVtBを超えると、VBUS_CP_OUTA信号またはVBUS_CP_OUTB信号がHになり、VBUS_ERR信号がHになる。
DLY_A342は、入力を所定時間(時間:TdlyAとする)だけ遅延させて信号を出力する遅延回路である。DLY_A342の出力(VBUS_DET_DLY)は、AND351およびAND354の入力、D−FF365のD2入力に接続される。DLY_A342の遅延時間TdlyAは、VBUS_DET_ENによりPchMOSFET334がONしてから、比較器343および比較器345により比較されるVBUS_COMPが安定するのを待つための時間である。
VBUS_CP_OUTA信号とVBUS_CP_OUTB信号が入力されるOR349の出力(VBUS_ERR)は、インバータ350、AND361、AND351の入力に接続される。VBUS_ERR信号は、VBUS負荷試験によりVBUS電圧が電子機器301の規定する下限および上限の範囲を超えた場合にHとなる、VBUS電圧のエラーを表す信号である。
VBUS_ERR信号を反転するインバータ350の出力(/VBUS_ERR)は、AND354の入力に接続される。VBUS_DET_DLY信号とVBUS_ERR信号が入力されるAND351の出力は、/VBUS_OK_LAT信号と共にAND352の入力に接続される。AND352の出力はOR353の入力に接続される。
OR353の出力(SUSPEND)は、充電IC302のSUSPEND_IN_Aに接続され、また、インバータ374を介してCPU304のSUSPEND_IN_Bに接続される。
AND354の入力にはVBUS_DET_DLY信号、/VBUS_ERR信号、/VBUS_OK_LAT信号が接続され、AND354の出力はワンショットタイマ355とAND361に接続される。AND354はVBUS_DET_DLY信号がLからHに遷移し、VBUS負荷試験の終了前であることを示す/VBUS_OK_LAT信号がHであり、かつVBUS電圧がエラーでないことを示す/VBUS_ERR信号がHの場合にHを出力する。
ワンショットタイマ355は入力信号(AND354の出力)のLからHへの立ち上がりエッジをトリガとしてワンショットタイマ時間(時間:TosA)だけ信号Hを出力する。TosAの間、ワンショットタイマ355に再度立ち上がりエッジが入力されても無視される。ワンショットタイマ355は、/OSARST(リセット入力)がLの場合に、TosAの期間であるか否かにかかわらず信号Lを出力する。ワンショットタイマ355の/OSARSTには/SUSP_LAT信号が接続される。ワンショットタイマ355の出力(LD_FET_OS)は、抵抗339、OR353の入力、D−FF362のD1、インバータ364に接続される。
LD_FET_OS信号がHの場合にNchMOSFET337がONし、LD_FET_OS信号がLの場合にNchMOSFET337はOFFする。LD_FET_OS信号により生成されるゲート電圧を遅延してNchMOSFET337のONとOFFを制御する動作は上述の通りである。
LOAD_CURRENTの値とその時間は、主に抵抗336の抵抗値とTosAの時間によって設定される。実施形態1では、例えばLOAD_CURRENTの値とその時間が、500mA、2msを実現するように設定されるが、LOAD_CURRENTの値とその時間は上記の設定に限るものでない。ただし、LOAD_CURRENTの値とその時間は、USB2.0規格の定めるVBUSのDC特性である最大電圧5.25V、デカップリングキャパシタ最小容量120uFで構成される電荷量以上をディスチャージできる電流と時間の組み合わせに設定されることが望ましい。
AND361の入力にはVBUS_ERR信号とAND354の出力が接続され、AND361の出力はOR363に接続される。OR363の出力はD−FF362のCLK1入力に接続される。D−FF362のQ1出力(SUSP_LAT)は、OR363の入力とOR353の入力に接続される。また、D−FF362の/Q1出力(/SUSP_LAT)は、ワンショットタイマ355の/OSARST入力と、ワンショットタイマ368の/OSBRSTに接続される。
D−FF362は、D1入力がHの期間にCLK1入力がLからHに遷移するとQ1出力がHにラッチされ、/Q1出力がLにラッチされる。したがって、D−FF362はLD_FET_OS信号がHの期間に、VBUS_ERR信号がLからHに遷移すると、Q1出力(SUSP_LAT)をHにラッチし、/Q2出力(/SUSP_LAT)をLにラッチする。また、D−FF362のQ1出力がHにラッチされた場合、CLK1入力(OR363の出力)がHに固定されるため、以降VBUS_ERR信号の状態が変化してもD−FF362のQ1出力および/Q1出力の状態は変化しない。すなわち、D−FF362は、VBUS負荷試験期間中にVBUS電圧が規定された電圧の下限および上限の範囲を超えた場合に発生するVBUS電圧のエラー信号Hをラッチし、他の期間におけるVBUS電圧のエラー信号の状態遷移を無視する。
D−FF362のSUSP_LAT信号は、VBUS電圧のエラー信号発生によりHにラッチされた場合、OR353を経てSUSPEND信号として充電IC302とCPU304へ出力される。充電IC302は、SUSPEND信号HがSUSPEND_IN_Aへ入力された場合にSUSNPEND状態になる。また、CPU304のSUSPEND_IN_Bには、インバータ374を介してSUSPEND信号のHの反転信号が入力される。これにより、CPU304は、電源制御部303がSUSNPEND信号を出力していることと、充電IC302がSUSNPEND状態であることを検出する。
実施形態1では、OR353の出力であるSUSPEND信号は下記何れかの条件でHとなる。すなわち、
(1)VBUS負荷試験中である場合、すなわち、ワンショットタイマ355のTosA期間でLD_FET_OS信号がHの場合。
(2)VBUS負荷試験中に、VBUS電圧のエラー信号であるVBUS_ERR信号がLからHへ遷移してSUSP_LAT信号がHにラッチされた場合。
(3)VDDIN_CIRが投入されてからTdlyAだけ遅延してVBUS_DET_DLY信号がLからHへ遷移した後であって、VBUS負荷試験前にVBUS電圧のエラー信号であるVBUS_ERR信号がHである場合。
D−FF362の/SUSP_LAT信号は、VBUS_ERR信号によりLにラッチされた場合、ワンショットタイマ355と、ワンショットタイマ368の出力をLにラッチする。インバータ364の入力にはLD_FET_OS信号が接続され、インバータ364の出力はOR366に接続される。OR366の出力はD−FF365のCLK2入力に接続される。D−FF365のQ2出力(VBUS_OK_LAT)は、OR366の入力とDLY_B367の入力に接続される。D−FF365の/Q1出力(/VBUS_OK_LAT)は、AND354の入力と、AND352の入力に接続される。
D−FF365のD2入力は、VDDIN_CIRが投入されてからTdlyA遅延してLからHへ遷移するVBUS_DET_DLY信号により、LからHへ遷移する。D−FF365のD2入力がHの間にLD_FET_OS信号がL→H→Lのように遷移すると、CLK2入力がH→L→Hへ遷移することになるので、Q2出力がHにラッチされ、/Q2出力がLにラッチされる。D−FF365のQ2出力がHにラッチされた場合、CLK2入力がHに固定されるため、これ以降LD_FET_OS信号の状態が変化してもD−FF365のQ2出力および/Q2出力の状態は変化しない。すなわち、D−FF365はVBUS負荷試験を開始して終了した場合に発生するLD_FET_OS信号のHからLへの状態遷移を論理反転してラッチし、それ以外の期間におけるLD_FET_OS信号の状態遷移はラッチしない。
D−FF365のVBUS_OK_LAT信号は、開始されたVBUS負荷試験が終了した場合のLD_FET_OS信号のHからLへの状態遷移によりHにラッチされる。DLY_B367は、入力を一定時間(時間:TdlyBとする)遅延させて信号を出力する。DLY_B367の出力はワンショットタイマ368の入力に接続される。DLY_B367の遅延時間TdlyBは、LD_FET_OS信号の制御によりLOAD_CURRENTがONからOFFへ遷移するまでの時間を満足する時間とする。
ワンショットタイマ368は入力のLからHへの立ち上がりエッジをトリガとしてワンショットタイマ時間(時間:TosBとする)だけ信号Hを出力する。TosBの間は、再度立ち上がりエッジが入力されても、そのエッジは無視される。ワンショットタイマ368の/OSBRST入力には/SUSP_LAT信号が接続される。ワンショットタイマ368はリセット入力である/OSBRST入力がLの場合に、TosBの期間であるか否かにかかわらず入力の立ち上がりエッジを無視し、信号Lを出力する。また、VBUS電圧のエラー発生(/SUSP_LAT)によりワンショットタイマ368の出力はLにラッチされる。
ワンショットタイマ368の出力(HW_LAT_OS)は、OR319を経て電源IC312をONする起動信号となる。ここで、ワンショットタイマ時間TosBは、HW_LAT_OS信号により電源IC312をONして電子機器301のCPU304を起動するために必要なハードウェアとソフトウェアの起動時間を満足する時間である。
CPU304のハードウェアとソフトウェア起動とが正常に行われた場合、TosB時間の経過前にCPU304はVDDEN_OUT信号にHを出力する。よって、電子機器301において、TosB時間の経過後に電源制御部303からのHW_LAT_OS信号がHからLへ遷移しても起動状態が維持される。なお、何らかの問題によりハードウェアとソフトウェア起動とが正常に行われなった場合、TosB時間の経過後に電源制御部303からのHW_LAT_OS信号がHからLへ遷移するため、電源IC312の出力VOUT_Dは停止する。そのため、ソフトウェアの制御無しに電源IC312の出力VOUT_Dの出力が継続するような事態を防止でき、安全な電源制御が可能である。
次に、図1のフローチャートを参照して、VBUS負荷試験を行って電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明する。なお、図1のフローチャートは電源制御部303が行う処理を示しており、電源制御部303以外が行う処理は破線で図示している。
電源制御部303はVBUS電圧すなわちVDDIN_CIRが供給されると、少なくともTdlyAの間、SUSPEND信号にLを出力し、充電IC302のサスペンド状態を解除する(S101、S102)。電力供給装置401のVBUS電力は電源IC311のVIN_Cに供給され、電源IC311のVOUT_Cから定電圧が出力される。このVOUT_Cからの定電圧出力が電源制御部303のVDDIN_CIRとして供給されると電源制御部303は動作を開始する。バッファ331の出力信号のHへの遷移をDLY_A342の遅延時間TdlyAだけ遅延することで、少なくともTdlyAの間、SUSPEND信号にLが出力される。なお、例えばVBUS電圧が不足していて電源制御部303が動作できない場合は、S101が繰り返され、電源制御部303は、VBUS電圧が供給されるのを待つことになる。
時間TdlyAの経過後、電源制御部303はVBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下(VtA<VtB)であるか否かを判定する(S103)。VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下でないと判定されると、電源制御部303はSUSPEND信号をHにして、充電IC302をサスペンド状態にする(S103でNO、S104)。そして、電源制御部303はVBUS電圧が供給されている間、S103からの処理を繰り返す(S105でYES)。他方、VBUS電圧が供給されなくなると、電源制御部303はSUSPEND信号をLにして充電IC302のサスペンド状態を解除し、図1のフローチャートが終了する(S105でNO、S106)。こうして、VBUS負荷試験の実行前において電力供給装置401からの供給電圧が所定の電圧範囲(VtA以上かつVtB以下)から外れている場合には、VBUS負荷試験の実行が禁止される。
S103で、VBUS_COMP電圧がVtA以上、VtB以下であると判定された場合、電源制御部303はSUSPEND信号をHにして、充電IC302をサスペンド状態にする(S103でYES、S111)。そして、電源制御部303は、VBUS負荷試験を開始する(S112)。すなわち、AND354の出力がHに遷移すると、ワンショットタイマ355はこの立ち上がりエッジでLD_FET_OS信号をHにしてVBUS負荷試験のワンショットタイマ時間TosAをスタートする。LD_FET_OS信号がHになるとNchMOSFET337がONして、NchMOSFET337を介してVBUSラインからの負荷試験電流が流れる。
VBUS負荷試験が開始すると、VBUS負荷試験の期間において、電力供給装置401から負荷試験電流を引き出しながら、電力供給装置401の供給電圧であるVBUS電圧を監視する(S113、S116)。電源制御部303はVBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下であるか否かを判定する(S113)。VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下でないと判定されると(S113でNO)、電源制御部303は、S111で出力したSUSPEND信号の出力状態をHに維持し(S114)、充電IC302のサスペンド状態を維持する。また、電源制御部303は、S112で開始したワンショットタイマの時間TosAが経過していなくても、VBUS負荷試験を終了させる。そして、電源制御部303は、VBUS電圧が供給されている間、この状態を維持する(S115でYES)。VBUS電圧の供給が停止すると(S115でNO)、上述したS106の処理を実行して、本処理を終える。
VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下である状態が時間TosAの間にわたって維持されると(S113でYES、S116でYES)、電源制御部303は、VBUS負荷試験の結果が成功であると判定する。VBUS負荷試験に成功した場合、電源制御部303はSUSPEND信号にLを出力して充電IC302のサスペンド状態を解除する(S118)。そして、電源制御部303は、DLY_B367の遅延時間であるTdlyBが経過した後にHW_LAT_OS信号にHを出力し(S119)、時間TosBが経過した後にLに戻す(S123)。
HW_LAT_OS信号(起動信号)のHにより、電源IC312がONして電子機器301のCPU304が起動する。起動したCPU304は、ハードウェアを起動し(S121)、ソフトウェアを起動する(S122)。その後、S124からS128において、CPU304は、電池パック320との電池認証処理、接続機器検出、電力供給装置401とのエニュメレーション処理、電池パック320の充電などを行う。なお、S124からS128において、CPU304が行う処理は上述の処理だけに限るものでない。以上のように、VBUS負荷試験の期間においてVBUS電圧が所定の電圧範囲(VtA以上かつVtB以下)であることを維持した場合に、電子機器301を起動するための起動信号が発生する。一方、VBUS負荷試験の期間においてVBUS電圧が所定の電圧範囲を維持できなかった場合には、起動信号の発生が禁止される。
次に、図2A、図2B、図2Cおよび図2Dのタイミングチャートを参照して、VBUS負荷試験を行って電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明する。なお、図2A、図2B、図2Cおよび図2Dのタイミングチャートにおいて、信号名は図1A、図1B、図3Aおよび図3Bで説明したものと同じである。
図2Aは、VBUS負荷試験の結果が成功であると判定された場合のタイミングチャートである。USB attachのタイミングでUSBコネクタ380からのVBUS電圧が電源制御部303に供給されると、VBUS_DET_EN信号はLからHへ遷移し、VBUS_COMP信号はPchMOSFET334のオン時間分遅延してから電圧が安定する。VBUS_COMP信号の電圧が基準電圧VtA344よりも低い場合、VBUS_CP_OUTA信号はH、VBUS_ERR信号はHであるが、TdlyAの期間はSUSPEND信号はLである(S102)。すなわち、TdlyAの期間はSUSPEND信号はマスクされる。
TdlyAの経過後、VBUS_DET_DLY信号がLからHへ遷移すると、TosAの期間、LD_FET_OS信号がHとなり、VBUS負荷試験が行われる。LD_FET_OS信号がHの間(VBUS負荷試験の間)、SUSPEND信号はHである。LD_FET_OS信号がLからHに遷移する際には、NchMOSFET337のゲート電圧は緩やかに上昇し、LOAD_CURRENTも緩やかに上昇する。TosAの経過後、LD_FET_OS信号はHからLへ遷移し、SUSPEND信号はLになる(S118)。LD_FET_OS信号がHからLに遷移すると、NchMOSFET337のゲート電圧は速やかに下降し、LOAD_CURRENTも速やかに下降する。
LD_FET_OS信号がHからLに遷移すると、VBUS_OK_LATがHにラッチされる。VBUS_OK_LATがLからHに遷移してからTdlyBの経過後、TosBの期間だけHW_LAT_OS信号がHになる。HW_LAT_OS信号がHを出力しているTosBの期間に、CPU304はTboot時間でハードウェア起動とソフトウェア起動を行い、VDDEN_OUT信号にHを出力する。TosB経過後、HW_LAT_OS信号はHからLへ遷移する。
図2Bは、VBUS負荷試験においてVBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下である状態を維持できなかった場合、すなわち、VBUS負荷試験の結果が成功しなかった場合のタイミングチャートである。
USB attachのタイミングでUSBコネクタ380からのVBUS電圧が電源制御部303に供給されると、VBUS_DET_EN信号はLからHへ遷移する。VBUS_COMP信号はPchMOSFET334のオン時間分遅延してから電圧が安定する。VBUS_COMP信号の電圧が基準電圧VtA344よりも低い場合、VBUS_CP_OUTA信号はH、VBUS_ERR信号はHであるが、TdlyAの期間はSUSPEND信号はLである。すなわち、TdlyAの期間ではSUSPEND信号はマスクされる。
TdlyAの経過後、VBUS_DET_DLY信号がLからHへ遷移し、LD_FET_OS信号がHになる。LD_FET_OS信号がHの間はSUSPEND信号はHになる。LD_FET_OS信号がLからHに遷移すると、NchMOSFET337のゲート電圧は緩やかに上昇し、LOAD_CURRENTも緩やかに上昇する。
VBUS負荷試験の期間中、すなわちTosAの経過前に、VBUS電圧が降下してVBUS_COMP信号の電圧が基準電圧VtA344よりも低くなると、VBUS_CP_OUTA信号がHになる。これはVBUS負荷試験の失敗を意味する。VBUS_CP_OUTA信号がHになると、VBUS_ERR信号がLからHへ遷移し、SUSP_LAT信号がHにラッチされる。SUSP_LAT信号がHの間は、LD_FET_OS信号およびHW_LAT_OS信号はLになり、SUSPEND信号はHになる。LD_FET_OS信号がHからLに遷移すると、NchMOSFET337のゲート電圧は速やかに下降し、LOAD_CURRENTも速やかに減少する。LD_FET_OS信号のHからLへの遷移によりVBUS_OK_LAT信号はHになるが、HW_LAT_OS信号はLのままであり、CPU304のハードウェア起動とソフトウェア起動は行われない。
図2Cは、VBUS負荷試験の開始前にVBUS_COMP電圧がVtB以上と判定された場合(S103)の各信号のタイミングチャートである。
USB attachのタイミングでUSBコネクタ380からのVBUS電圧が供給されると、VBUS_DET_EN信号はLからHへ遷移し、VBUS_COMP信号はPchMOSFET334のオン時間分遅延してから電圧が安定する。VBUS_COMP信号の電圧が基準電圧VtA344よりも低い場合、VBUS_CP_OUTA信号はH、VBUS_ERR信号はHになる。また、VBUS_COMP信号の電圧が基準電圧VtB346よりも高い場合、VBUS_CP_OUTA信号はH、VBUS_ERR信号はHになる。
VBUS_ERR信号がHであっても、TdlyAの期間はSUSPEND信号がマスクされるため、SUSPEND信号はLであるが、TdlyAの経過後は、SUSPEND信号はHになり、これが維持される。また、VBUS_ERR信号がHである間はLD_FET_OS信号はLのままであり、VBUS負荷試験は開始されない。結果、HW_LAT_OS信号はLのままであり、CPU304のハードウェア起動とソフトウェア起動は行われない。
図2Dは、VBUS負荷試験の開始前にVBUS_COMP電圧がVtA以下と判定された場合(S103)の各信号のタイミングチャートである。この場合も、図2Cと同様に、TdlyAの期間の経過後もVBUS_ERR信号のHが維持されるため、VBUS負荷試験は開始されない。結果、HW_LAT_OS信号はLのままであり、CPU304のハードウェア起動とソフトウェア起動は行われない。
以上のように、実施形態1によれば、電子機器301は、電力供給装置401の接続に応じて充電IC302のVBUSラインの消費電流をサスペンド状態に設定し、VBUS負荷試験を行う。電子機器301は、VBUS負荷試験により電力供給装置401の電力供給能力を判定し、その判定の結果に応じてCPU304の起動信号を発生する。電子機器301はVBUS負荷試験を行う場合に充電IC302のVBUSラインの消費電流をサスペンド状態に設定するため、VBUS負荷試験において負荷試験電流以外の電流がほぼ発生しない。したがって、電子機器301は、電力供給装置401の電力供給能力を精度よく判定することができる。また、電子機器301は、電力供給装置401の電力供給能力を判定し、電子機器301の動作に要する電力を保証した上でハードウェアおよびソフトウェアを起動することができる。したがって、起動した電子機器301は、接続機器検出、電力供給装置401とのエニュメレーション処理、電池パック320との電池認証、電力供給装置401からの電力の受け取り、電池パック320の充電などを確実に行うことができる。
<実施形態2>
実施形態1では、電子機器301は電力供給装置401が接続されたことを条件としてVBUSラインの消費電流をサスペンド状態に設定してVBUS負荷試験を開始し、その結果に基づいて電子機器301の起動信号の発生を制御している。実施形態2では、電子機器301に、電力供給装置401が接続されること、および、電池パック320が接続されることを条件としてVBUS負荷試験を開始する例を説明する。
図6Aは、実施形態2における電子機器301の構成の一例を説明するためのブロック図である。図6Bは、実施形態2における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。なお、図6Aおよび図6Bのブロック図は、実施形態2の説明に不要な構成要素への電源接続と各構成要素の入力および出力キャパシタの記載を省略している。また、以下、実施形態2の説明に不要な構成要素と動作の詳細な説明は省略する。
図6Aにおいて、電源制御部303へ電池パック320の電池電圧(VBATT電圧)が供給されている。また、図6Bに示されるように、電源制御部303では、図3Bに示す電源制御部303にインバータ631とSW_L632とが追加されている。電源制御部303の全体の電源VDDIN_CIRは、電源IC311のVOUT_CからSW_L632を介して供給される。SW_L632はPNPトランジスタまたはPchMOSFETなどのように、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子である。インバータ631は、電池パック320のVBATT電圧を検出し、論理を反転かつ電圧レベルを変換してSW_L632のON/OFFを行うための制御入力へ出力する。なお、インバータ631の入力は、VBATT電圧を抵抗により分圧して入力する構成としてもよい。
インバータ631の出力がHのときSW_L632はOFF、インバータ631の出力がLのときSW_L632はONになる。したがって、電源制御部303全体の電源VDDIN_CIRは、電力供給装置401のVBUS電圧と電池パック320のVBATT電圧とが共に供給されている場合に供給される。また、電源VDDIN_CIRは、電力供給装置401のVBUS電圧または電池パック320のVBATT電圧のいずれかの供給が失われた場合に供給されなくなる。
電源制御部303へ電源VDDIN_CIRの供給が開始されると、実施形態1と同様に、電源制御部303の各回路の論理は初期状態に設定されて機能はネゲートされる。また、電源VDDIN_CIRの供給が終了した場合、実施形態1と同様に、電源制御部303の各回路の機能はネゲートされる。実施形態2における説明に不要な各回路の過渡的状態の説明は省略する。
実施形態2の電源制御部303は、CPU304および充電IC302から見て、実施形態1の電源制御部303と同様の動作をする。但し、実施形態1の電源制御部303は電力供給装置401を接続したときに動作を開始するが、実施形態2の電源制御部303は電力供給装置401と電池パック320を接続したときに動作を開始する。動作を開始した後の電源制御部303の動作は、実施形態1と同様である。
次に、図4A及び図4Bのフローチャートを参照して、VBUS負荷試験を行って電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明する。図4Aおよび図4Bのフローチャートで示される処理は電源制御部303により行われる処理であり、電源制御部303以外が行う処理は破線で示されている。図4Aおよび図4Bにおいて、S451、S452およびS453以外の処理は実施形態1(図1参照)と同様である。したがって、以下では、実施形態1と異なる部分について説明する。
電源制御部303において、電池パック320のVBATT電圧によりSW_LがONになり、電力供給装置401のVBUS電圧(電源IC311の出力)が供給される。すなわち、電源制御部303はVBUS電圧すなわちVDDIN_CIRと電池パック320のVBATT電圧が共に供給されている場合(S101とS451でYES)に、少なくともTdlyAの間、SUSPEND信号をLにする(S102)。
また、S103でVBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下でないと判定された場合、電源制御部303は、SUSPEND信号をHにする(S104)。そして、VBUS電圧とVBAT電圧がともに供給されている間(S105とS452で共にYES)、S103からの処理を繰り返す(S105でYES)。VBUS電圧またはVBAT電圧の少なくとも一方が供給されなくなると、電源制御部303はSUSPEND信号にLを出力して充電IC302のサスペンド状態を解除し(S106)、図4A及び図4Bのフローチャートが終了する(S105またはS452でNO)。
また、VBUS負荷試験の期間中に、VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下でないと判定されると(S113でNO)、電源制御部303は、S111で出力したSUSPEND信号をHに維持する(S114)。そして、VBUS電圧とVBAT電圧がともに供給されている間(S105とS452で共にYES)、この状態が維持される。VBUS電圧またはVBAT電圧の少なくとも一方が供給されなくなると(S115またはS453でNO)、電源制御部303は、上述したS106の処理を実行して、本処理を終える。
次に、図5A、図5B、図5Cおよび図5Dのタイミングチャートを参照して、VBUS負荷試験を行って電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明する。なお、図5A、図5B、図5Cおよび図5Dのタイミングチャートにおいて、信号名は図4A、図4B、図6Aおよび図6Bで説明したものと同じである。実施形態2のタイミングチャートでは、実施形態1で説明したタイミングチャート(図2Aおよび図2B参照)に電池パック320のVBATT信号のタイミングが追加されている。
図5Aは、VBUS負荷試験の結果が成功であると判定される場合のタイミングチャートである。図5Bは、VBUS負荷試験においてVBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下である状態を維持できなかった場合、すなわち、VBUS負荷試験の結果が成功しなかった場合のタイミングチャートである。図5Cは、VBUS負荷試験の開始前にVBUS_COMP電圧がVtB以上と判定された場合(S103)の各信号のタイミングチャートである。図5Dは、VBUS負荷試験の開始前にVBUS_COMP電圧がVtA以下と判定された場合(S103)の各信号のタイミングチャートである。
図5A、図5B、図5Cおよび図5Dでは、いずれもUSB attachのタイミングでUSBコネクタ380からのVBUS電圧供給がされても電池パック320が未接続であり、VBUS_DET_EN信号はLのままである。Battery attachのタイミングで電池パック320が接続されると、VBUS電圧とVBATT電圧が共に供給され、電源制御部303はS102以降の動作を開始する。図5A、図5B、図5Cおよび図5Dに示されるタイミングチャートにそれ以降の動きは、実施形態1(図2A、図2B、図2Cおよび図2D)と同様である。
以上のように、実施形態2によれば、電子機器301は電力供給装置401と電池パック320が接続された際に、充電IC302のVBUSラインの消費電流をサスペンド状態に設定してVBUS負荷試験を行う。電子機器301は、VBUS負荷試験により電力供給装置401の電力供給能力を判定し、その判定の結果に応じてCPU304の起動信号を発生する。したがって、実施形態2の電子機器301においても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
<実施形態3>
実施形態3では、実施形態2と同様に、電子機器301に電力供給装置401が接続され、かつ電池パック320が接続された場合に、電力供給装置401のVBUS負荷試験が開始する。但し、第3実施形態では、電池パック320からの供給電圧に応じて電力供給装置401の電力供給能力を判定するためのVBUS負荷試験の負荷試験電流が変更される。電池パック320から供給される電圧(VBATT)が高い場合、CPU304は電池パック320から供給される電力で必要な処理を実行することができる。したがって、実施形態3の電源制御部303は、電力供給装置401のVBUS負荷試験を行わずに(或いは、負荷試験電流=0でVBUS負荷試験を行うことにより)、起動信号を発生する。
図9は、実施形態3における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。実施形態3における電子機器301の電源制御部303以外の構成要素は、実施形態2(図6A参照)と同様である。図9のブロック図では、実施形態3の説明に不要な構成要素への電源接続と各構成要素の入力および出力キャパシタの記載を省略している。また、実施形態3の説明に不要な構成要素と動作の詳細な説明は省略する。
実施形態3の電源制御部303は、実施形態2(図6B参照)で説明した電源制御部303にインバータ931、SW_V932、比較器933、基準電圧VtC934、AND935を追加したものである。インバータ931は、電源制御部303の電源VDDIN_CIRの論理を反転して、その出力をSW_V932の制御入力へ供給する。インバータ931の出力がHのときSW_V932はOFF、インバータ931の出力がLのときSW_V932はONとなる。SW_V932がONの場合、電池パック320のVBATT電圧はSW_V932を介して比較器933のVIN−入力に供給される。比較器933のVIN−入力へは、SW_V932を介して供給されるVBATT電圧を抵抗により分圧して入力するようにしてもよい。SW_V932はPNPトランジスタまたはPchMOSFETなどのように、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子である。SW_V932の出力(VBATT_COMP)は、比較器933のVIN−入力へ供給される。
比較器933のVIN+入力には基準電圧VtC934が供給される。実施形態3では、基準電圧VtC934の電圧を、例えば電子機器301の電源IC312をONして電子機器301のCPU304含むハードウェアとソフトウェアとを起動可能な電池パック320のVBATT電圧を満足する電圧とする。比較器933はVIN+入力とVIN−入力を比較し、VIN+入力信号の方が大きい場合(VBAT_COMP>VtCの場合)はHを出力し、それ以外の場合はLを出力する。比較器933の出力(VBATT_CP_OUTC)は、AND935の入力に接続される。
実施形態3では、ワンショットタイマ355の出力信号とVBATT_CP_OUTC信号は共にAND935に入力され、AND935の出力がLD_FET_OS信号となる。TosAの期間においてワンショットタイマ355の出力がHであり、かつ、VBATT電圧が基準電圧VtC934以下(比較器933の出力がH)の場合、AND935の出力信号であるLD_FET_OS信号はHになる。他方、TosAの期間でワンショットタイマ355の出力がHであっても、VBATT電圧が基準電圧VtC934より大きい(比較器933の出力がL)場合、AND935の出力信号であるLD_FET_OS信号はLになる。
LD_FET_OS信号がHの場合、NchMOSFET337はONになり、負荷試験電流(LOAD_CURRENT)が発生する。LD_FET_OS信号がLの場合、NchMOSFET337はOFFになり、LOAD_CURRENTは発生しない。実施形態3では、電池パック320のVBATT電圧によって、VBUS負荷試験におけるLOAD_CURRENTの発生の有無が切り替わる。すなわち、電源制御部303は、電池パック320のVBATT電圧が電子機器301のCPU304を含むハードウェアとソフトウェアとを起動可能な電圧でない場合は、LOAD_CURRENTを発生させてVBUS負荷試験を実行する。一方、電池パック320のVBATT電圧が電子機器301のCPU304を含むハードウェアとソフトウェアとを起動可能な電圧である場合は、電源制御部303は、LOAD_CURRENTを発生させずに、起動信号HW_LAT_OSを発生する。
次に、図7のフローチャートを参照して、VBUS負荷試験を行って電子機器301の起動信号を発生させるまでの手順の一例を説明する。図7のフローチャートに示される処理は電源制御部303により行われるものであり、電源制御部303以外が行う処理は破線で示されている。図7のフローチャートにおいて、S751およびS752以外の処理は実施形態2(図4A参照)と同様である。また、S112以降の処理は、実施形態2(図4B参照)と同様である。以下、主としてS751およびS752の処理について説明する。
S103で、VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下であると判定された場合、電源制御部303はVBATT_COMP電圧(電池電圧)がVtC以上であるか否かを判定する(S751)。電源制御部303はVBATT_COMP電圧がVtC以上である場合に、負荷試験電流の値をゼロに設定する(S752)。図9のブロック図の場合、比較器933の出力(VBATT_OP_OUTC)がLとなり、TosAの期間にワンショットタイマ355がHを出力してもLD_FET_OS信号はLに維持される。結果、NchMOSFET337のOFFが維持され、負荷試験電流は流れない。
次に、図8A、図8Bおよび図8Cのタイミングチャートを参照して、VBUS負荷試験を行って電子機器301の起動信号を発生させる場合における各信号のタイミングを説明する。図8A、図8Bおよび8Cでは、電子機器301と電力供給装置401とが接続され、電子機器301と電池パック320とが接続された場合における例を説明する。なお、図8A、図8Bおよび8Cのタイミングチャートにおいて、信号名は上記の実施形態で説明したものと同じである。実施形態3のタイミングチャートでは、実施形態2(図5参照)のタイミングチャートに示される信号に、比較器933の出力信号であるVBATT_CP_OUTC信号のタイミングが追加されている。
図8Aは、LOAD_CURRENTを発生するVBUS負荷試験を行い、そのVBUS負荷試験の結果が成功であると判定される場合のタイミングチャートである。VBATT_COMP電圧がVtC未満のため、VBATT_CP_OUTC信号がHになり、負荷試験電流(LOAD_CURRENT)を発生するVBUS負荷試験が行われる。VBUS負荷試験の間、VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下の範囲にあるためVBUS負荷試験の結果が成功であると判定され、期間TosBの間、起動信号(HW_LAT_OS)がHになっている。その他の動作は、図5Aに示す動作と同様である。
図8Bは、LOAD_CURRENTを発生するVBUS負荷試験を行い、そのVBUS負荷試験の結果が失敗であると判定される場合のタイミングチャートである。VBATT_COMP電圧がVtC未満のため、VBATT_CP_OUTC信号がHになり、負荷試験電流(LOAD_CURRENT)を発生するVBUS負荷試験が行われる。VBUS負荷試験の間、VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下の範囲から外れるため、VBUS負荷試験の結果が成功でないと判定され、起動信号(HW_LAT_OS)はHにならない。その他の動作は、図5Bに示す動作と同様である。
図8Cは、VBATT_COMP電圧がVtC以上であるので、VBATT_CP_OUTC信号がLのままであり、負荷試験電流が発生しないVBUS負荷試験が行われる。VBUS負荷試験の間、VBUS_COMP電圧がVtA以上かつVtB以下の範囲にあるためVBUS負荷試験の結果が成功であると判定され、期間TosBの間、起動信号(HW_LAT_OS)がHになっている。その他の動作は、図8Aおよび図5Aに示す動作と同様である。
以上のように、実施形態3では、電子機器301は電力供給装置401と電池パック320が接続されたことに応じて電池パック320の電圧をチェックする。そして、電子機器301は、電池パック320の電圧のチェック結果に応じて、電力供給装置401の電力供給能力を判定するためのVBUS負荷試験の負荷試験電流を変更する。なお、実施形態3では、電池パック320の電圧が所定値以上の場合に負荷試験電流をゼロにするが、これに限るものではない。例えば、電池パック320の電圧が所定値未満の場合に実施されるVBUS負荷試験の負荷試験電流よりも小さい負荷試験電流となるように設定されればよい。
上述の電源制御によれば、電子機器301は、電力供給装置401からの電力または電子機器301が有する電池パック320の電力によって電子機器301の動作に要する電力を保証した上でハードウェアおよびソフトウェアを起動することができる。したがって、実施形態1および2の効果に加えて、電池パック320の電力で電子機器301の動作に要する電力を保証できるにもかかわらず、電力供給装置401の電力供給能力が不足するために起動信号が発生しないという事態を回避できる。
<実施形態4>
実施形態1から実施形態3では、電源制御部303の動作をハードウェア制御で行うことを例として説明した。実施形態4では、電源制御部303の動作をCPU304とは異なるCPUによるソフトウェア制御で行う例を説明する。
図10は、実施形態4における電源制御部303の構成の一例を説明するためのブロック図である。実施形態4における電子機器301の電源制御部303以外の構成要素は実施形態2(図6A参照)と同様である。図10のブロック図では、実施形態4の説明に不要な構成要素への電源接続は省略している。また、実施形態4の説明に不要な構成要素と動作の詳細な説明は省略する。
図10において、電源制御部303は、実施形態3(図9参照)で説明した電源制御部303の一部をSUB_CPU1004に置き換えたものである。SUB_CPU1004は、実施形態3の電源制御部303で行っていたハードウェア制御の一部をソフトウェア制御で互換動作するために配置されたCPUであり、CPU304とは異なるCPUである。さらに、図10の電源制御部303において、図9の電源制御部303からインバータ631とSW_L632が削除され、ダイオードOR1031と電源生成部1032が追加されている。
電源生成部1032は、電源IC311の出力VOUT_Cと電池パック320のVBATTとをダイオードOR1031でORした電圧を入力し、電源制御部303全体の電源VDDIN_CIRを生成する。電源制御部303の電源VDDIN_CIRは、電力供給装置401のVBUS電圧と電池パック320のVBATT電圧とのいずれかが供給されている場合に供給される。また、電源VDDIN_CIRは、電力供給装置401のVBUS電圧と電池パック320のVBATT電圧との両方の供給が失われた場合に供給されなくなる。
電源VDDIN_CIRの供給が開始されると、電源制御部303の各回路の論理は初期状態に設定されて機能はネゲートされる。また、電源VDDIN_CIRの供給が終了されると、電源制御部303の各回路の機能はネゲートされる。また、実施形態2、3の電源制御部303は電力供給装置401と電池パック320の両方を接続したときに動作を開始する。これに対して、実施形態3の電源制御部303は、電力供給装置401または電池パック320を接続したときに動作を開始する。
動作を開始した後の実施形態4の電源制御部303は、実施形態1、実施形態2または実施形態3の電源制御部303と同様の動作をする。すなわち、実施形態4における電子機器301は、実施形態1(図1Aおよび図1B参照)、実施形態2(図4Aおよび図4B参照)または実施形態3(図7参照)で説明した処理を実行することができる。よって、実施形態4の電源制御部303と、実施形態1、実施形態2または実施形態3の電源制御部303とは、CPU304および充電IC302から見て同様の動作をする。
以上のように、実施形態4によれば、電子機器301の電源制御部303がハードウェア制御でなくソフトウェア制御であっても実施形態1〜実施形態3と同様の効果を得ることができる。
<の実施形態5>
実施形態1から実施形態4では、充電IC302と電源制御部303の信号伝達をパラレル信号方式で行うことを例として説明を行ったがこれに限るものではない。例えば、充電IC302と電源制御部303の信号伝達をシリアル信号で行う構成としてもよい。その場合、シリアル信号として2線、3線などの汎用シリアル通信規格を用いるとよい。
また、実施形態1から実施形態4では、充電IC302と電源制御部303とが別体に構成されていることを例として説明を行ったが、これに限るものでない。例えば、充電IC302内に電源制御部303の機能が含まれるようにして、一体に構成されてもよい。その場合、別体の充電IC302と電源制御部303との間で用いていた信号は、一体に構成された充電IC302内部の信号として適宜論理合成し用いられ得る。
また、実施形態1から実施形態3では、電子機器301の電源制御部303を標準ロジックで構成することを例として説明した。また、実施形態4では電子機器301の電源制御部303の一部をCPU1004で構成する例を説明したが、これに限るものではない。例えば、PLD(Programmable Logic Device)などのように再構成可能なICを適用して電源制御部303を実現することも可能である。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのように再構成不可能なICを用いても電源制御部303は実現可能である。
<実施形態6>
実施形態1〜5で説明した様々な機能、処理または方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサなどがプログラムを用いて実現することもできる。以下、実施形態6では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサなどを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態6では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1〜5で説明した様々な機能、処理または方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施形態1〜5で説明した様々な機能、処理または方法は、コンピュータXがプログラムYを実行することによって実現される。この場合において、プログラムYは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータXに供給される。実施形態6におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、磁気記憶装置、光記憶装置、光磁気記憶装置、メモリカード、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどの少なくとも一つを含む。実施形態6におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non−transitoryな記憶媒体である。
301:電子機器、302:充電IC、303:電源制御部、304:CPU、311:電源IC、312:電源IC、313:セレクタスイッチ、318:ボタンスイッチ、319:OR、320:電池パック、321:電池セル、322:サーミスタ、323:認証部

Claims (11)

  1. 電子機器であって、
    電力供給装置が前記電子機器に接続され、電池パックが前記電子機器に接続された場合に、負荷試験を実行する実行手段と、
    前記負荷試験の期間において、前記電力供給装置から負荷試験電流を引き出しながら、前記電力供給装置の供給電圧を監視する監視手段と、
    前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が所定の電圧範囲であること維持された場合前記電子機器を起動するための起動信号を発生させ、前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が前記所定の電圧範囲から外れた合は前記起動信号の発生を禁止する制御手段と
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記監視手段は、前記電池パックの電圧が所定値以上の場合は、前記負荷試験電流を引き出すことなく、前記電力供給装置からの供給電圧を監視することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記負荷試験の期間中に前記監視されている電圧が前記所定の電圧範囲から外れた場合に、前記負荷試験を終了させ、前記起動信号の発生を禁止することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記実行手段は、前記負荷試験の実行前において前記電力供給装置からの供給電圧が前記所定の電圧範囲から外れている場合に、前記負荷試験の実行を禁止することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記負荷試験の期間において、前記電力供給装置からの電力による前記電池パックの充電を停止する停止手段をさらに有し、
    前記停止手段は、前記負荷試験の実行前において前記電力供給装置からの供給電圧が前記所定の電圧範囲から外れている場合に、前記電力供給装置からの電力による前記電池パックの充電を停止することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記起動信号の発生に応じて、接続機器検出と、前記電力供給装置とのエニュメレーション処理と、前記電池パックの電池認証処理と、前記電池パックの充電との少なくとも何れかを開始するプロセッサを有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記プロセッサによる前記所定の処理は、前記電力供給装置から供給される電力と前記電池パックから供給される電力のいずれかにより実行されることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  8. 前記負荷試験において前記電力供給装置から引き出す負荷試験電流と前記負荷試験の期間は、5.25V、120uFで構成される電荷量以上をディスチャージできる電流と時間の組み合わせに基づいて設定されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記実行手段は、前記電力供給装置が前記電子機器に接続されて電力の供給が開始されてから所定時間を遅延した後に前記負荷試験を開始することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 電子機器の制御方法であって、
    電力供給装置が前記電子機器に接続され、電池パックが前記電子機器に接続された場合に、負荷試験を実行する実行ステップと、
    前記負荷試験の期間において、前記電力供給装置から負荷試験電流を引き出しながら、前記電力供給装置の供給電圧を監視する監視ステップと、
    前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が所定の電圧範囲であること維持された場合前記電子機器を起動するための起動信号を発生させ、前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が前記所定の電圧範囲から外れた合は前記起動信号の発生を禁止する制御ステップと
    を有することを特徴とする制御方法。
  11. 電子機器のコンピュータを、
    電力供給装置が前記電子機器に接続され、電池パックが前記電子機器に接続された場合に、負荷試験を実行する実行手段と、
    前記負荷試験の期間において、前記電力供給装置から負荷試験電流を引き出しながら、前記電力供給装置の供給電圧を監視する監視手段と、
    前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が所定の電圧範囲であること維持された場合前記電子機器を起動するための起動信号を発生させ、前記負荷試験の期間において前記電力供給装置の供給電圧が前記所定の電圧範囲から外れた合は前記起動信号の発生を禁止する制御手段
    として機能させるためのプログラム。
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