JP6883319B2 - シートシャッター用膜材 - Google Patents

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本発明は工場、倉庫などの出入口に設置される自動昇降式シートシャッター装置に用いられるフレキシブル膜材、間仕切り、及びシート構造物用膜材に関し、特に、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品識別が可能な視認性に優れたシートシャッター用膜材、間仕切り、及びシート構造物用膜材に関する。
工場、倉庫などの出入口にはフォークリフトや搬送ロボット及び搬送ドローンなどの出入り専用にセンサーによる自動昇降式のシートシャッター装置が多用されている。このシートシャッター装置用のシートには約50万回の作動(巻き上げ/解き降し)に耐久可能なフレキシブル膜材が用いられ、不慮にフォークリフトや無人搬送ロボット、及びこれらの積荷がシートに接触、または衝突したとしてもフォークリフト、搬送ロボット、搬送ドローン及びこれらの積荷に与えるダメージが小さく、またシート自体にも破損の心配の少ないフレキシブル性能、及びシートシャッター装置の安全機構を有している。ところで、このシートシャッター装置用のシートは、視認効果の高い粗目メッシュを芯体としてその両面に透明な熱可塑性樹脂シートを積層して一体化してなる粗目部分に視認性効果を具備する可撓性シートで、具体的にはポリエステル繊維粗目平織物の両面に軟質塩化ビニル樹脂透明シートを積層してラミネートしてなる0.6〜2.0mm厚のシートである。そして芯体となる粗目メッシュには、シートシャッターとしての屈曲耐久性(50万回の巻き上げ/解き降し作動)を確保するために予めラミネートシートと接着効果の高い、ラミネートシートと同質の熱可塑性樹脂でディッピング含浸被覆処理することを常用手段としている。特に工場や倉庫ではシートシャッターを屋内への明り採りとして兼用する目的から、明るい外観イメージが心理的に好まれ、含浸被覆の色相はホワイトや、グレーやアイボリーを帯びたホワイト系の膨張色のニーズが多い。ところが、このような膨張色だと、日差しの有る屋外からシートシャッター越しに屋内を覗き込んだ時に、日差しの無い屋内環境とに強いコントラスト対比を生じ易いことで、粗目メッシュ部を通しての屋内目視を盲目状態にするという安全確認上の問題が生じていた。このような視覚的盲目状態を回避する手段として、特許文献1では明るい場所からシートを透過して暗い場所を見る際に、シートに含む糸条体を白色から黒色に変更することで暗い場所を観察することが提案されている。しかし、特許文献1のシートでは、シートに含む糸条体の太さ、本数、占有率などの視認性に関する最良の設計事項が明確でないことから視認性向上に対する効果も漠然としたものである。
一方、本出願人は建築工事現場などに使用し、特に化学物質臭や有機溶剤臭を減少させる減臭効果、及び発生臭気の拡散防止効果を有し、しかも工事現場張囲内における工事関係者などの行動や安全状況を外から把握するための視認性に優れた建築養生メッシュシートとして、粗目織物を基布として、その表裏両面を被覆する表面側熱可塑性樹脂層及び裏面側熱可塑性樹脂層とで構成された、空隙率が10〜45%であって、少なくとも一方の熱可塑性樹脂層が1種以上の臭気分子不活性化粒子を含み、かつ表面側の熱可塑性樹脂層のマンセル明度を4以下の色相の略円弧状断面とするメッシュシート(特許文献2)の提案を行った。確かに特許文献2のメッシュシートは、建築工事現場張囲内の視認を可能とするものであるが、このような通気性かつ透水性のメッシュシートではシートシャッター用途に不向きで、しかも資材などの搬出入時の衝突で破損し易いものである。また特許文献1のシートの糸条体を特許文献2のメッシュシートに置き換えることで、シート越しに人や物品の存在が認知できるシートを得ることはできるが、シート越しの人相識別、物品識別レベルまでの視認性には至らない。従って明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品が識別可能なシートシャッター用膜材が求められていた。
特開2016−113825号公報 特開2015−004215号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、工場、倉庫などの出入口に設置される自動昇降式シートシャッター装置に用いられるフレキシブル膜材、間仕切り、及びシート構造物用膜材において、特に、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品識別が可能な視認性に優れたシートシャッター用膜材、間仕切り、及びシート構造物用膜材を提供することにある。
本発明のシートシャッター用膜材は、粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で着色被覆され、多数の貫通孔を有してなるマンセル明度(JIS Z8721:1993年)4以下のメッシュシートを基体として、この基体の表面全面に設けられた表面透明樹脂層、及び前記基体の裏面全面に設けられた裏面透明樹脂層を有する可撓性複合積層体であって、個々の貫通孔が前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層の積層によって充填されてなる面積25mm〜225mmの透明樹脂鏡面部を成し、この透明樹脂鏡面部のヘイズ値(JIS K7136:2000年)が10以下、かつ前記可撓性複合積層体における前記透明樹脂鏡面部の総和占有率が35〜75%であり、前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層において、少なくとも前記表面透明樹脂層上に、カーボンナノチューブ、及びπ電子共役系導電性ポリマーから選ばれた1種以上による帯電防止薄膜層がネットワーク形成され、そのネットワークが前記基体の正面外観と同調し、透明樹脂鏡面部に侵入しないメッシュ状であることが好ましい。この技術的手段によって、特に、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品識別が可能な視認性に優れた膜材を得るので、工場、倉庫などの出入口に設置される自動昇降式シートシャッター装置用フレキシブル膜材に使用することができる。
本発明のシートシャッター用膜材は、前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層が、少なくとも塩化ビニル系樹脂及び可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成され、前記可塑剤が、イソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群),テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)、及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化6〕の群)から選ばれた1種以上の化合物であることが好ましい。これによって前記貫通孔を充填する前記透明樹脂鏡面部のヘイズ値(JIS K7136:2000年)を10以下として、シート越しの視認性を向上させることに有利となる。また特に〔化3〕〜〔化6〕の群の可塑剤をベンゾトリアゾール系化合物、ナフタルイミド系化合物、ペリレン系化合物などと共に用いることで、DOPなどのフタル酸系可塑剤に比較して、蚊類、蝿類、蛾類、羽蟻類などの飛翔性小型昆虫を誘引し難くなるという実証傾向があるので、工場内、倉庫内への害虫飛来抑止により有効となる。
Figure 0006883319
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本発明のシートシャッター用膜材は、前記メッシュシートを形成する前記熱可塑性樹脂が、少なくとも塩化ビニル系樹脂及び可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成され、前記可塑剤が、イソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群),テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)、及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化6〕の群)から選ばれた1種以上の化合物であることが好ましい。これによって前記貫通孔を充填する前記透明樹脂鏡面部のヘイズ値(JIS K7136:2000年)を10以下として、シート越しの視認性を維持する作用に有利となる。
Figure 0006883319
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本発明のシートシャッター用膜材は、前記透明樹脂鏡面部が、A)ベンゾトリアゾール系化合物、B)ナフタルイミド系化合物、及びC)ペリレン系化合物を含有することが好ましい。これによってシートシャッターの開閉時、走光性害虫の誘引及び飛来、侵入を抑制することができる。
本発明のシートシャッター用膜材は、前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層において、少なくとも前記表面透明樹脂層上に、帯電防止剤を含む熱可塑性樹脂組成物による帯電防止薄膜層がネットワーク形成され、そのネットワークが前記基体の正面外観と同調するメッシュ状であることが好ましい。これによって自動昇降式シートシャッターの巻き上げ/解き降しの繰り返し時に発生する静電気を除去・緩和し、かつ視認性を保持することができる。
本発明のシートシャッター膜材は、前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層において、少なくとも前記表面透明樹脂層上に、カーボンナノチューブ、及びπ電子共役系導電性ポリマーから選ばれた1種以上による帯電防止薄膜層がネットワーク形成され、そのネットワークが前記基体の正面外観と同調するメッシュ状であることが好ましい。これによって自動昇降式シートシャッターの巻き上げ/解き降しの繰り返し時に発生する静電気を長期間安定して除去・緩和する防爆性を附帯させ、視認性を保持することができる。
本発明によるシートシャッター用膜材は、50万回の繰り返し昇降試験をクリアし、特に、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品識別が可能な視認性に優れた膜材が得られるので、工場、倉庫などの出入口に設置される自動昇降式シートシャッター装置に用いれば、シート越しの安全確認が容易となる。また本発明によるシートシャッター用膜材はさらに走光性害虫の誘引、及び飛来、侵入を抑制する効果の付帯、またさらにシートシャッターの巻き上げ/解き降しの繰り返し時に発生する静電気を除去・緩和する効果の付帯が可能なので、本発明によるシートシャッター用膜材は、特に生鮮食品集配所、食品工場、工業原料工場、塗装工場、印刷工場、精密機器工場などの自動昇降式シャッター装置に最適である。
本発明のシートシャッター用膜材の基体の一例を示す正面図 本発明のシートシャッター用膜材の一例を示す正面図 本発明のシートシャッター用膜材の一例を示す断面図
本発明のシートシャッター用膜材は、粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で着色被覆され、多数の貫通孔を有してなる暗色系メッシュシートを基体として、この基体の表面全面に設けられた表面透明樹脂層、及び基体の裏面全面に設けられた裏面透明樹脂層を有する可撓性複合積層体であって、個々の貫通孔が表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層の積層によって充填されてなる透明樹脂鏡面部を有し、少なくとも表面透明樹脂層上に帯電防止薄膜層がネットワーク形成され、そのネットワークが基体の正面外観と同調し、透明樹脂鏡面部に侵入しないメッシュ状とするものである。
本発明のシートシャッター用膜材の基体(メッシュシート)部分に用いる粗目織物は、経糸条群及び緯糸条群とで製織された、平織物、バスケット織物、綾織物、朱子織物、模紗織物、綟織物(紗織物、絽織物)などの織物、及びラッセル編物、レース編物などによる空隙率が35〜75%、特に40〜60%の粗目織物が挙げられ、特に平織物、バスケット織物、模紗織物などを用いることがシートシャッター用膜材としての経緯機械的物性、及び寸法安定性、及び視認性とのバランスに優れ好ましい。また経条糸群、右上バイアス糸条群及び左上バイアス糸条群を含み、これら糸条群による三軸平織物、三軸バスケット織物、三軸模紗織物などによる空隙率が35〜75%、特に40〜60%の粗目織物であってもよく、さらに経条糸群、緯糸条群、右上バイアス糸条群及び左上バイアス糸条群を含み、これら糸条群による四軸平織物、四軸バスケット織物、四軸模紗織物などによる空隙率が35〜75%、特に40〜60%の粗目織物であってもよい。
上記粗目織物を構成する糸条には、マルチフィラメント糸条、短繊維紡績糸条、カバリング糸条(マルチフィラメント糸条を芯成分:短繊維紡績糸を鞘成分)、モノフィラメント糸条(芯鞘構成を含む)などが使用に適し、特にフィラメント数100〜600本、繊度555〜3336dtex、特に833〜2220dtexのマルチフィラメント糸条を単独使用、または2本または3本を引揃使用、または2本または3本を複合した合撚糸の形態での使用が好ましい。繊維の種類は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ナイロン、ビニロン、アクリル、芳香族ポリエステル系、芳香族ポリアミド系、芳香族ヘテロ環ポリマー(ポリベンゾイミダゾール系、ポリベンゾオキサゾール系、ポリベンゾチアゾール系など)の合成繊維群、及びこれらの混用繊維、芯鞘繊維などが挙げられる。特に芳香族ポリエステル系、芳香族ポリアミド系、芳香族ヘテロ環ポリマー系などによる高強度繊維糸条を単独使用、または等間隔配置で他の合成繊維糸条と併用することでシートシャッター用膜材の穴開破損に対する強い耐性を増強する。また特に導電性糸条を等間隔配置で他の合成繊維糸条と併用することでシートシャッター用膜材の帯電(静電気)防止効果を発現することができる。導電性糸条は、銅、ステンレス、ニッケルクロム、スズメッキ銅などの金属繊維、炭素繊維、またポリエステル、ナイロンなどの合成繊維表面に銀、銅、銅ニッケルなどの金属メッキや金属蒸着を施した糸条、または合成繊維と金属繊維による、紡績糸、撚糸(合撚)、及びカバリング糸などの複合糸条の何れであってもよい。
粗目織物の編織組織における、経糸条及び緯糸条の打込み本数が経方向及び緯方向共に1インチ(2.54cm)当たり1〜8本、特に2〜6本打込んで得られる粗目織物(質量10g/m〜200g/m)が好ましく、また経糸条及びバイアス糸条の打込み本数が経方向及びバイアス方向共に1インチ(2.54cm)当たり0.5〜5本、特に1〜3本打込んで得られる三軸粗目織物(質量10g/m〜200g/m)が好ましく、また経糸条、緯糸条、及びバイアス糸条の打込み本数が経方向、緯方向及びバイアス方向共に1インチ(2.54cm)当たり0.5〜5本、特に1〜3本打込んで得られる四軸粗目織物(質量10g/m〜200g/m)が好ましい。これらの粗目織物は、糸条が占める充実部と糸条間に形成された空隙部で構成され、その個数は1インチ平方面積当たり4〜36個、好ましくは6〜15個であり、粗目織物の単位面積(例えばタテ1インチ×ヨコ1インチの正方形)に対して充実部総和の占有率が35〜75%(粗目織物の単位面積に対して空隙部総和の占有率は35〜75%)の範囲内、特に充実部総和が40〜60%(空隙率総和は40〜60%)の範囲内が適している。粗目織物の充実部総和が35%未満(空隙部総和が75%超え)だと得られるシートシャッター用膜材の強度と、シートシャッター昇降時の応力に対する寸法安定性が不十分となってシートシャッターが変形することがある。また、粗目織物の充実部総和が75%を越える(空隙部総和が35%未満)と得られるシートシャッター用膜材の風合いが硬くなるだけでなく、採光性や対人識別性を悪くする。以上これらの粗目織物には特にマルチフィラメント糸条の断面からの毛細管現象による雨水の浸入を抑止し、それによって黴の発生を防止するための撥水処理(フッ素原子含有化合物、シリコーン系化合物、パラフィン系化合物など)、また、着炎時に自己消火性を付与するための防炎処理(リン酸エステル化合物、ホスホン酸化合物など)、あるいは表面透明樹脂層、及び裏面透明樹脂層との密着性を向上させるための接着処理(熱可塑性樹脂組成物の塗工、ポリイソシアネートなど反応性化合物を含む熱可塑性樹脂組成物の塗工)を施すことができる。
本発明のシートシャッター用膜材の基体(メッシュシート)は、粗目織物の両表面上、すなわち粗目織物を構成する糸条の全周を着色熱可塑性樹脂で被覆、または糸条を着色熱可塑性樹脂で含浸被覆してなる、多数の貫通孔を有するマンセル明度(JIS Z8721:1993年)4以下(マンセル明度1に近付く程黒色に近付く)の暗色系メッシュシートで、貫通孔は粗目織物の空隙部に由来するものである。着色熱可塑性樹脂は、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合体樹脂、に公知の顔料を配合した組成物(ペースト状態、エマルジョン状態、溶剤に溶けた状態など)が例示でき、この組成物を用いて得られる基体(メッシュシート)において、少なくとも表面の色相はマンセル明度(JIS Z8721:1993年)4以下、好ましくはマンセル明度1〜2であり、さらにマンセル彩度(JIS Z8721:1993年)6以上(マンセル彩度が10に近付く程鮮やかな色となる)が好ましい。表面の色相がマンセル明度4.5以上、かつマンセル彩度5.5以下だと、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時の屋内環境の把握、及びシート越しの人相識別、物品識別を困難とすることがある。マンセル明度4以下、及びマンセル彩度6以上を同時に満たす暗色系とは具体的に、黒色、黒灰色、黒茶色、黒緑色、黒青色、黒紫色、濃紺色、濃緑色、臙脂色、青色、緑色、赤色、灰色などが挙げられる。これらの色相は公知の無機顔料及び有機顔料の単独使用または複数の併用による熱可塑性樹脂の着色によりなされたものである。特に本発明のシートシャッター用膜材は表裏とも色相がマンセル明度4以下、及びマンセル彩度6以上であることが好ましいが、裏面のみ色相がマンセル明度4.5以上、かつマンセル彩度5.5以下のツートン構成であってもよい。このようなツートン構成のメッシュシートで、例えば表面が黒系、裏面が白系のツートン構成だと、屋内外観となるシート裏面が白系なので倉庫や工場建屋の内部環境を明るい印象とすることができる。さらに基体(メッシュシート)の表面の一部には、公知の印刷技術、例えばインクジェット印刷により、写真画像・イラストレーション・文字ピクトグラムなどをプリントして、避難誘導効果、装飾効果、広告効果などを附帯させることもできる。
粗目織物を構成する糸条の全周を被覆する着色熱可塑性樹脂の被覆厚さは0.01mm〜0.5mm、特に0.05mm〜0.25mmが好ましい。特に本発明において好ましい熱可塑性樹脂は、軟質塩化ビニル樹脂組成物(塩化ビニル樹脂、可塑剤、安定剤、充填剤、難燃剤、顔料などを配合した組成物)が好ましい。軟質塩化ビニル樹脂組成物に使用する可塑剤は、DOP(DEHP)、DINP、DIDP、DBPなどのフタル酸エステル系可塑剤、DOA(DEHA)、DINAなどのアジピン酸エステル系可塑剤、セバシン酸エステル系可塑剤、TOTMなどのトリメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、TCPなどのリン酸エステル系可塑剤、クエン酸系可塑剤、エチレンCO酢酸ビニルエステル系高分子可塑剤、及びエチレンCOアクリル酸エステル系高分子可塑剤などの公知可塑剤が例示できるが、特に最近ではフタル酸エステル系可塑剤の使用が人体に及ぼす、健康被害、遺伝子的影響などの不安要因となっているため、本発明においては下記の非フタル酸エステル系可塑剤の配合使用が好ましい。
本発明に用いるべき非フタル酸エステル系可塑剤は具体的に、イソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群),テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)、及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化6〕の群)から選ばれた1種以上の化合物が好ましい。〔化1〕〜〔化6〕に示すジアルキルエステルの群において式中、Rは個々に同一又は異なって、炭素(C)数4〜13の脂肪族一価の基、例えば直鎖状アルキル基、分岐鎖状のアルキル基、脂環族基などを表している。
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イソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群)の可塑剤は、イソフタル酸と2−エチルヘキサノールとのエステル化反応によって合成される例えば、イソフタル酸ジ(2−エチルヘキシル)(C8:MW390)、イソフタル酸ジノニル(C9:MW418)、イソフタル酸ジイソノニル(C9:MW418)、イソフタル酸ジイソデシル(C10:MW447)、イソフタル酸ジデシル(C10:MW447)、イソフタル酸ブチルベンジル(C4,C7:MW312)などが例示される。テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)の可塑剤は、テレフタル酸と2−エチルヘキサノールとのエステル化反応によって合成される例えば、ジ−2−エチルヘキシルテレフタレート(ジオクチルテレフタレート)(C8:MW390)、テレフタル酸ジノニル(C9:MW418)、テレフタル酸ジイソノニル(C9:MW418)、テレフタル酸ジイソデシル(C10:MW447)、テレフタル酸ジデシル(C10:MW447)、テレフタル酸ブチルベンジル(C4,C7:MW312)などが例示される。
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)の可塑剤は、フタル酸アルキルエステルのベンゼン環を水素化して得られる例えば、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル(別名1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジオクチル)(C8:MW393)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジノニル(C9:MW421)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(C9:MW421)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソデシル(C10:MW450)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジデシル(C10:MW450)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ブチルベンジル(C4,C7:MW315)などが例示される。1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)の可塑剤は、(〔化1〕の群)のベンゼン環を水素化して得られる例えば、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル(別名1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジオクチル)(C8:MW393)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジノニル(C9:MW421)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(C9:MW421)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソデシル(C10:MW450)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジデシル(C10:MW450)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ブチルベンジル(C4,C7:MW315)などが例示される。1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)の可塑剤は(〔化2〕の群)のベンゼン環を水素化して得られる例えば、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル(別名1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジオクチル)(C8:MW393)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジノニル(C9:MW421)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(C9:MW421)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソデシル(C10:MW450)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジデシル(C10:MW450)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ブチルベンジル(C4,C7:MW315)などが例示される。
4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化6〕の群)の可塑剤は、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、もしくはその無水物と脂肪族飽和アルコールとをエステル化反応して得られる例えば、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジ−2−エチルヘキシル(C8:MW391)、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジノニル(C9:MW419)、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソノニル(C9:MW419)、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジイソデシル(C10:MW448)、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジデシル(C10:MW448)、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ブチルベンジル(C4,C7:MW313)などが例示される。
上記段落〔0020〕〜〔0023〕に述べた(〔化1〕の群)〜(〔化6〕の群)の可塑剤に示すジアルキルエステルの群において式中、Rは個々に同一又は異なって、炭素数4〜10の脂肪族一価の基、例えば直鎖状アルキル基、分岐鎖状のアルキル基である。炭素数11以上となると、炭素数の増加に伴って立体障害が大きくなり、塩化ビニル系樹脂の双極子へのエステル極性部の配位秩序が粗密化することで可塑化効率が低下する傾向がある。〔化1〕〜(〔化6〕の可塑剤群には用途目的に応じて、DOP(DEHP)、DINP、DIDP、DBPなどのフタル酸エステル系可塑剤、DOA(DEHA)、DINAなどのアジピン酸エステル系可塑剤、セバシン酸エステル系可塑剤、TOTMなどのトリメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、TCPなどのリン酸エステル系可塑剤、クエン酸系可塑剤、エチレンCO酢酸ビニルエステル系高分子可塑剤、及びエチレンCOアクリル酸エステル系高分子可塑剤などの公知可塑剤が併用されても本発明のシートシャッター用膜材の機械的性能に及ぼす因子は存在しない。
本発明のシートシャッター用膜材において、暗色系メッシュシート基体の表面全面に設けられる表面透明樹脂層、及び暗色系メッシュシート基体の裏面全面に設けられる裏面透明樹脂層の両層に用いられる熱可塑性樹脂は、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合体樹脂、が例示できる。表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層は、これらの熱可塑性樹脂をカレンダー成型、またはTダイス押出成型などによって加工された厚さ0.1mm〜0.5mmの透明フィルム(JIS K7136:2000年のヘイズ値5以下)、または厚さ0.51mm〜2.5mmの透明シート(JIS K7136:2000年のヘイズ値5以下)などが使用できる。段落〔0018〕〜〔0024〕に記載の暗色系メッシュシートを基体として、この基体の両面の全面にこれらの透明フィルム(シート)を積層することで、メッシュシートの個々の貫通孔が平坦に充填されてなる面積25mm〜225mm、ヘイズ値(JIS K7136:2000年)が10以下の透明樹脂鏡面部を成し、かつ可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率が35〜75%である。この可撓性複合積層体において、糸条が占める充実部は、熱表面透明樹脂層/粗目織物/裏面透明樹脂層の構成となり、糸条間に形成される空隙部は、表面透明樹脂層/裏面透明樹脂層の一体化物となる。この可撓性複合積層体の全光線透過率(JIS K7105)は50%以上であることが好ましい。透明樹脂鏡面部のヘイズ値10を超えると透明性が損なわれ、シート越しの人相識別、物品識別を困難とし、また透明樹脂鏡面部の総和占有率が35%未満だと、シート越しの人相識別、物品識別を困難とし、透明樹脂鏡面部の総和占有率が75%を超えると、シートシャッター用膜材としての経緯機械的物性を軟弱とし、また寸法安定性を欠くことで弛みや変形を生じる直接原因となる。
表面透明樹脂層用及び裏面透明樹脂層用に使用する軟質塩化ビニル樹脂組成物に配合する可塑剤は、DOP(DEHP)、DINP、DIDP、DBPなどのフタル酸エステル系可塑剤、DOA(DEHA)、DINAなどのアジピン酸エステル系可塑剤、セバシン酸エステル系可塑剤、TOTMなどのトリメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、TCPなどのリン酸エステル系可塑剤、クエン酸系可塑剤、エチレンCO酢酸ビニルエステル系高分子可塑剤、及びエチレンCOアクリル酸エステル系高分子可塑剤などの公知可塑剤が配合されても本発明のシートシャッター用膜材の機械的性能に及ぼす因子は存在しない。しかし表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層には、段落〔0020〕〜〔0023〕に記載のイソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群),テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)、及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジエステル(〔化6〕の群)の非フタル酸エステル系可塑剤が配合されることが環境・衛生的に好ましく、粗目織物の全表面上を被覆する熱可塑性樹脂組成物に用いた非フタル酸エステル系可塑剤(〔化1〕の群〜〔化6〕の群)と同一種とする仕様が好ましい。理由は定かではないが、〔化3〕〜〔化6〕の群の可塑剤をベンゾトリアゾール系化合物、ナフタルイミド系化合物、ペリレン系化合物などと共に用いることで、DOPなどのフタル酸系可塑剤に比較して、蚊類、蝿類、蛾類、羽蟻類などの飛翔性小型昆虫を誘引し難くなるという実証傾向が見られたので、工場内、倉庫内への害虫飛来抑止により有効となる。
本発明のシートシャッター用膜材において、透明樹脂鏡面部が、A)ベンゾトリアゾール系化合物、B)ナフタルイミド系化合物、及びC)ペリレン系化合物を含有することが好ましく、この態様は、表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層が各々、A)ベンゾトリアゾール系化合物、B)ナフタルイミド系化合物、及びC)ペリレン系化合物、から選ばれた1種以上の化合物を含有し、かつ表面透明樹脂層と裏面透明樹脂層との積層部分が総合して、A)、B)及びC)の化合物を全て含有することにより、走光性害虫の光感知範囲、200〜600nmの波長範囲、特に360〜380nmの波長の光透過を抑制することで、シートシャッターの開閉時、走光性害虫の誘引及び飛来、侵入を効果的に抑制することができる。具体的に「表面透明樹脂層/裏面透明樹脂層」の構成において、「ABC/ABC」、「A/ABC」、「B/ABC」、「C/ABC」、「ABC/A」、「ABC/B」、「ABC/C」、「A/BC」、「B/AC」、「C/AB」、「BC/A」、「AC/B」、「AB/C」、「AB/AC」、「AB/BC」、「AC/AB」、「AC/BC」、「BC/AB」、「BC/AC」、「ABC/BC」、「ABC/AC」、「ABC/AB」、「BC/ABC」、「AC/ABC」、「AB/ABC」の組み合わせ態様が例示できるが、耐光性維持の観点で、耐光性に劣るB,Cを裏面透明樹脂層に配合し紫外線によるダメージを保護した、「A/ABC」もしくは「A/BC」の態様が特に好ましい。ベンゾトリアゾール系化合物(A)は、波長220〜430nmの光エネルギーを主として吸収し、熱変換放出することが好ましく、ナフタルイミド系化合物(B)は、波長370〜420nmの光を主として吸収し、長波長領域に波長変換することが好ましく、またペリレン系化合物(C)は、波長470〜580nmの光を主として吸収し、長波長領域に波長変換することが好ましい。また、表面透明樹脂層、裏面透明樹脂層には、ペルメトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、d−フェノトリン、レスメトリン、フラメトリンなどのピレスロイド系化合物を走光性害虫の殺虫成分、ノックダウン成分として含有することが防虫対策により有効である。
ベンゾトリアゾール系化合物(A)は具体的に、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2'−ヒドロキシ−3',5'−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベンゾトリアゾール、2,2'−メチレン−ビス〔4−メチル−6−(ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール〕など、及びアクリル樹脂の分子側鎖にベンゾトリアゾール系化合物(A)を付帯する数平均分子量20000〜200000のグラフトポリマーも使用することができ、その含有量は表面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)、または裏面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)の単位面積当たり0.1〜3.0質量%、好ましくは0.3〜2.0質量%、特に好ましくは0.5〜1.0質量%である。これらのベンゾトリアゾール骨格化合物(A)を含有することで波長220〜430nmの光に対して良好な吸収能を持つ表面透明樹脂層、及び/または裏面透明樹脂層が得られる。
ナフタルイミド系化合物(B)は具体的に、4,5−ジメチルオキシ−N−(2−エチルヘキシル)ナフタルイミド(吸光波長378nm/発光波長413nm:BASF社製商品名LumogenF/Violet570)、4,5−ジエチルオキシ−N−(2−エチルヘキシル)ナフタルイミド、4,5−ジメチルオキシ−N−(2−メチルヘキシル)ナフタルイミド、4,5−ジエチルオキシ−N−(2−メチルヘキシル)ナフタルイミド、1,8-ナフタレンジカルボキシイミドなどナフタルイミド誘導体が挙げられ、その含有量は表面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)、または裏面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)の単位面積当たり0.001〜0.05質量%、好ましくは0.03〜0.3質量%、特に好ましくは0.05〜0.1質量%である。これらのナフタルイミド系化合物(B)を含有することで波長385〜420nmの光に対して良好な吸収能を持つ表面透明樹脂層、及び/または裏面透明樹脂層が得られる。
ペリレン系化合物(C)は具体的に、4,10−ジシアノ-3,9-ペリレンジカルボン酸ジイソブチル(吸光波長476nm/発光波長490nm:BASF社製商品名LumogenF/Yellow083)、N,N'-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)ペリレン-3,4:9,10 -ビスジカルボイミド、別命名:ペリレン−3,4,9,11−テトラカルボン酸ビス−(2',6'−ジイソプロピルアニリド)(吸光波長524nm/発光波長539nm:BASF社製商品名LumogenF/Oreange240)、N,N'-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)-1,6,7,12 -テトラフェノキシペリレン-3,4:9,10 -ビスジカルボイミド、別命名:ペリレン−1,6,7,12−テトラフェノキシ−3,4,9,10−テトラカルボン酸−ビス(2',6−ジイソプロピルアニリド)(吸光波長578nm/発光波長613nm:BASF社製商品名LumogenF/Red300)などのペリレン誘導体が挙げられ、その含有量は表面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)、または裏面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)の単位面積当たり0.001〜0.05質量%、好ましくは0.03〜0.3質量%、特に好ましくは0.05〜0.1質量%である。これらのペリレン系化合物(C)を含有することで波長420〜495nmの光に対して良好な吸収能を持つ表面透明樹脂層、及び/または裏面透明樹脂層が得られる。
A)ベンゾトリアゾール系化合物、B)ナフタルイミド系化合物、及びC)ペリレン系化合物の総和含有量は、段落〔0027〕記載の個々の態様において、表面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)と裏面透明樹脂層(厚さ0.1mm〜2.5mm)の積層部分の総和で、単位面積当たり0.1〜3.0質量%、好ましくは0.3〜2.0質量%、特に好ましくは0.5〜1.0質量%である。これによる表面透明樹脂層と裏面透明樹脂層の積層部分の光吸収能は波長220〜495nmを網羅することができる。
また、本発明のシートシャッター用膜材の、少なくとも表面透明樹脂層上には、1)帯電防止剤を含む熱可塑性樹脂組成物による帯電防止薄膜層がネットワーク形成され、そのネットワークが基体の正面外観と同調するメッシュ状であることが好ましく、1)の帯電防止薄膜層は、具体的に、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系共重合体樹脂、塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂の溶液(溶剤可溶、またはエマルジョン)に、1次粒子径3〜150nmのシリカ(酸化ケイ素)ゾル、アルミナ(酸化アルミニウム)ゾル、ジルコニア(酸化ジルコニウム)ゾル、セリア(酸化セリウム)ゾル、及び複合酸化物(酸化亜鉛−五酸化アンチモン複合または酸化スズ−五酸化アンチモン複合)ゾルなどの無機コロイド物質を1〜25質量%含む液状組成物を表面透明樹脂層上、あるいは表面透明樹脂層上と裏面透明樹脂層上に塗工し、乾燥固化させて得られ、これによって透明樹脂層の表面抵抗値(測定方法:JIS K6911:1995年:測定条件:湿度30%RH−温度23℃)が、1.0E+12Ω未満の帯電防止性とすることができる。上述の液状組成物には、コロイダルシリカ、公知のシランカップリング剤を耐摩耗性向上のための塗膜強化剤として任意量含むことができる。また、上述の熱可塑性樹脂の溶液(溶剤可溶、またはエマルジョン)、または上述の液状組成物には界面活性剤を含むものであってもよく、これによって透明樹脂層の表面抵抗値が、1.0E+12Ω未満の帯電防止性とすることができる。界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(カルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アミン塩型、第4級アンモニウム型)、両性界面活性剤(アミノ酸型、ベタイン型)、非イオン界面活性剤(ポリエチレングリコール型、多価アルコール型)などが使用でき、上記帯電防止薄膜層の質量に対して0.1〜3質量%の含有量である。また高分子型帯電防止剤として、四級アンモニウム塩を側鎖に1個以上有するモノマーAを共重合成分に含む共重合体で、例えば、ポリビニルベンジル型、ポリ(メタ)アクリレート型、スチレン−(メタ)アクリレート共重合体型、スチレン−マレイミド共重合体型、メタクリレート−メタクリルイミド共重合体型などの四級アンモニウム塩型ポリマーの使用が特に好ましく、これらは上述の無機コロイド物質と、質量比3:1〜1:3の併用物が特に好ましい。1)の帯電防止薄膜層は、グラビア印刷、ロータリースクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの塗工方法で0.05μm〜15μmの厚さである。1)の帯電防止薄膜層は、メッシュシート基体の正面外観と同調するメッシュ状に形成されたネットワーク状が視認性維持の観点で特に好ましいが、格子線状、3軸格子線状、4軸格子線状、ダイヤ(斜め)格子線状、ハニカム線状、あみだくじ線状などを部分的に有していてもよい。ネットワーク状に形成された帯電防止薄膜層領域と露出する透明樹脂層領域(帯電防止薄膜層が形成されなかった領域)の面積比は1:19〜1:1、特に1:10〜1:5である。
また、本発明のシートシャッター用膜材の、少なくとも表面透明樹脂層上には、2)カーボンナノチューブ、π電子共役系導電性ポリマーから選ばれた1種以上による帯電防止薄膜層がネットワーク形成されていることが視認性維持の観点で特に好ましい。2)の帯電防止薄膜層は、具体的に、水、アルコール、有機溶剤などの分散媒に、カーボンナノチューブを0.05〜5質量%含む分散溶液、またはπ電子共役系ポリマーを構成するモノマーを化学酸化重合して得たπ電子共役系ポリマーを溶媒中に可溶化、あるいは微分散させてなるπ電子共役系ポリマー溶液を塗料として、グラビア印刷、ロータリースクリーン印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの塗工方法で、カーボンナノチューブの場合は0.001μm〜0.5μmの厚さ、π電子共役系導電性ポリマーの場合は0.05μm〜15μmの厚さである。2)の帯電防止薄膜層は、メッシュシート基体の正面外観と同調するメッシュ状に形成されたネットワーク状が視認性維持の観点で特に好ましいが、格子線状、3軸格子線状、4軸格子線状、ダイヤ(斜め)格子線状、ハニカム線状、あみだくじ線状などを部分的に有していてもよい。ネットワーク状に形成された帯電防止薄膜層領域と露出する透明樹脂層領域(帯電防止薄膜層が形成されなかった領域)の面積比は1:19〜1:1、特に1:10〜1:5である。
カーボンナノチューブは、直径1.4nm〜15nm、長さ1.5μm〜300μm、酸化レベル3〜15質量%である、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、短縮カーボンナノチューブ、酸化カーボンナノチューブ、官能化カーボンナノチューブ(末端修飾及び/または側壁修飾)などから選ばれた1種以上で、これらのカーボンナノチューブは、電気活性材料と併用することができる。電気活性材料は、Ru、Ir、W、Mo,Mn、Ni,およびCoなどの遷移金属の酸化物が例示でき、またπ電子共役系導電性ポリマー(段落〔0035〕記載)などが例示できる。
π電子共役系導電性ポリマーは具体的に、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニレンビニレン類、ポリアニリン類、ポリアセン類、ポリチオフェンビニレン類、及びこれらの共重合体、誘導体ポリマーなどの主鎖がπ共役系で構成され、その側鎖、置換基の有無、側鎖、置換基の種類の限定は特にないが、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ(N−メチルピロール)、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ(3−メトキシチオフェン)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)などで、ポリピロール及び、ポリチオフェンが特に好ましい。また導電性をより高度にするためにπ電子共役系導電性ポリマーに、高分子状カルボン酸塩(ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸など)、高分子状スルホン酸(ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸など)などのポリアニオンを質量比2:1〜1:2で併用することが好ましい。また、本発明に付帯する帯電防止薄膜層において、π電子共役系導電性ポリマー中にカーボンナノチューブを0.1〜10質量%含むことができ、またπ電子共役系導電性ポリマー、及びカーボンナノチューブには、フラーレン、水素化フラーレン、水酸化フラーレン、カルボン酸化フラーレン、スルホン酸化フラーレンなどを併用することができる。
本発明のシートシャッター用膜材は、工場、倉庫などの出入口に設置される自動昇降式シートシャッター装置に用いられ、特に、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品識別が可能な視認性に優れている。シートシャッター装置のサイズに特段の制限はないが、人の出入専用には幅2〜3m、高さ2〜3mの膜材サイズが適している。また、フォークリフトなどの搬送車による入出庫作業用には幅3〜5m、高さ3〜4mの膜材サイズが適している。シートシャッター装置の構成は一般的に、シートシャッター用膜材、上部フレーム、サイドフレーム、巻取ドラム芯、モーター室(モーター、ブレーキ)、開閉スイッチなどで構成され、サイドフレームには膜材の昇降を支持して安定させるガイド溝、かつフォークリフト衝突時に膜材をサイドフレームから開放する安全装置が設けられ、巻取部には巻取ドラム芯とモーターを有し、十分な巻取収納スペースを有している。また、自動開閉を行うためのセンサー、開閉の警告灯、音声装置、監視カメラ、飛翔性害虫の侵入を防止するエアブロー装置、またはエア吸引装置などを附帯させることもできる。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明の実施例及び比較例に使用した評価方法を下記に示す。
(1) 視認効果1−1
平成29年2月午後1時、埼玉県草加市の平岡織染株式会社のテント倉庫(シートシャッター装置設置、倉庫内照度:JIS Z9110:1979年40−60lx)において、平岡織染株式会社のユニフォーム(ネイビーブルー)着用、着帽(ネイビーブルー)、容姿・年齢が近似する男性被験者A,B,C,Dがテント倉庫屋内に存在し、ランダムにシートシャッター用膜材から後方1mの位置に立ち、これを屋外正面1mの位置から観察者E,F,G,Hが同時にシートシャッター用膜材越しに、被験者A,B,C,Dを個々に判定した。被験者の顔の識別成績が100%なものを「1」、識別成績が75%を「2」、識別成績が50%を「3」、識別成績が25%を「4」、識別成績が0%を「5」、の5段階評価し、「1」を良好、「5」を不良とした。
視認効果1−2 平成29年2月午後1時、埼玉県草加市の平岡織染株式会社のテント倉庫(シートシャッ ター装置設置、倉庫内照度:JIS Z9110:1979年40−60lx)において、各々10cm×10cmサイズの「織」、「繊」、「職」、「戯」のゴシック体文字印刷物を厚紙に着貼した紙パネルをテント倉庫屋内、ランダムにシートシャッター用膜材から後方30cmの位置に置き、これを屋外正面1mの位置から観察者E,F,G,Hが同時にシートシャッター用膜材越しに、「織」、「繊」、「職」、「戯」の紙パネルを個々に判定した。紙パネルの識別成績が100%なものを「1」、識別成績が75%を「2」、識別成績が50%を「3」、識別成績が25%を「4」、識別成績が0%を「5」、の5段階評価し、「1」を良好、「5」を不良とした。
(2) 防虫効果(誘引阻止率)
平成28年9月、午後7〜9時、栃木県那須郡那須町のロッジ庭先にて、40Wの昼光色直管式蛍光灯(1198mm長:37W:2700ルーメン)2本を10cm間隔で並設した照明器具を、正面が開放された長方形筐体(光不透過)に納め、筐体正面に幅200mm×長さ1500mmの試験体シート、及び標準試験体シートで各々蓋を閉じた筐体2個を1m間隔で設置し、各々の点灯筐体の表面を30分毎に4回デジタル撮影し、パソコン画面上の拡大画像より個々の筐体表面に群がる(表面に止まる、及び表面を飛び廻る)小型飛翔性昆虫(蚊類、ハエ類、蛾類など)をカウントし、標準試験体シートでのカウントに対する、試験体シートでのカウントの比率を求め、これを誘引阻止率とした。
(3) 帯電防止性
JIS K6911(1995年)5.13抵抗率に準じて4点式電導度計を用い、試験体シートの表面抵抗の測定環境は、温度20±2℃ 湿度30±5%の条件で評価した。
(4) マンセル表色系
JIS Z8721「色の表示方法-三属性による表示」に準拠した「修正マンセル表色系」を使用した。
(5) 巻き上げ/解き降し試験
25℃で50万回(巻き上げ/解き降しを1回)の作動試験を機械的に行い、破壊や変形の異常の無いものを「1」、寸法変化が5%未満を「2」、寸法変化が5%以上を「3」、寸法変化が10%以上を「4」、部分的破壊を伴うものを「5」と評価した。
参考例1]
(1)粗目織物(基布1)
下記組織のポリエステル(PET)マルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする、空隙率68%の粗目状平織物(質量73g/m)を用いた。
(経)1111dtex/2本合撚 × (緯)2222dtex/1本
打込6(経)×4(緯) 本/25.4mm
(2)メッシュシート基体
下記〔配合1〕の軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を適度な粘度に調製し、この〔配合1〕のペーストゾル組成物を充填した液浴中に、基布1を浸漬し、基布1に完全に〔配合1〕のペーストゾル組成物を含浸し、基布1を引き上げると同時にゴムロールで圧搾して180℃の熱風炉で3分間、〔配合1〕のペーストゾル組成物のゲル化を進行させ、〔配合1〕のペーストゾル組成物で含浸し、かつ被覆されてなる質量125g/m、マンセル明度2,及びマンセル彩度9の黒色系メッシュシート基体1を得た。
〔配合1〕軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 60質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
※シクロヘキサンカルボン酸アルキルエステル〔化3〕のRが2個とも炭素数9の分岐
鎖状のアルキル基
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
炭酸カルシウム(充填剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
カーボンブラック(黒色顔料) 1質量部
(3)可撓性複合積層体
暗色系メッシュシート基体1の両面に〔配合2〕の軟質塩化ビニル樹脂組成物から165℃〜180℃の熱条件でカレンダー成型された厚さが0.25mmのフィルムを表面透明樹脂層、及び裏面透明樹脂層とし、この表裏フィルムで暗色系メッシュシート基体1を中間層として含む構成で、170℃の熱ロール条件のラミネーターを通過させてフィルムを熱軟化させた状態で積層圧着、冷却し、厚さが0.77mm、質量が815g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。この膜材において透明樹脂鏡面部1個の面積は36〜40mm、透明樹脂鏡面部のヘイズ値は3.5、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率は65%であった。
〔配合2〕軟質塩化ビニル樹脂組成物(表面/裏面透明樹脂層)
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 60質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
※シクロヘキサンカルボン酸アルキルエステル〔化3〕のRが2個とも炭素数9の分岐
鎖状のアルキル基
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール
(紫外線吸収剤:波長220〜430nmの光吸収) 0.3質量部
参考例2]
参考例1の〔配合1〕を下記〔配合3〕に変更し、マンセル明度4、及びマンセル彩度8の暗青色系メッシュシート基体2とし、さらに参考例1の〔配合2〕を下記〔配合4〕に変更した以外は参考例1と同様として、厚さが0.77mm、質量が815g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。この膜材において透明樹脂鏡面部1個の面積は36〜40mm、透明樹脂鏡面部のヘイズ値は3.5、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率は65%であった。
〔配合3〕軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)60質量部
(※シクロヘキセンジカルボン酸アルキルエステル〔化6〕のRが2個とも炭素数8の
分岐鎖状のアルキル基)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
炭酸カルシウム(充填剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
シアニンブルー(青顔料) 1質量部
カーボンブラック(黒色顔料) 0.3質量部
〔配合4〕軟質塩化ビニル樹脂組成物(表面/裏面透明樹脂層)
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ビス(2−エチルヘキシル)60質量部
(※シクロヘキセンジカルボン酸アルキルエステル〔化6〕のRが2個とも炭素数8の分
岐鎖状のアルキル基)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール
(紫外線吸収剤:波長220〜430nmの光吸収) 0.3質量部
参考例3]
参考例1で用いた基布1を下記基布2に変更し、マンセル明度2,及びマンセル彩度9の黒色のメッシュシート基体3とした以外は参考例1と同様として、厚さが0.77mm、質量が795g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。この膜材において透明樹脂鏡面部1個の面積は100〜120mm、透明樹脂鏡面部のヘイズ値は3.5、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率は69%であった。
粗目織物(基布2) 下記組織のポリエステル(PET)マルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする、空隙率72%の粗目状平織物(質量56g/m)を用いた。
(経)1111dtex/3本引揃 × (緯)1111dtex/3本引揃
打込3(経)×3(緯) 本/25.4mm
参考例4]
参考例2で用いた基布1を基布2に変更し、マンセル明度4、及びマンセル彩度8の暗青色系メッシュシート基体4とした以外は参考例2と同様として、厚さが0.77mm、質量が795g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。この膜材において透明樹脂鏡面部1個の面積は100〜120mm、透明樹脂鏡面部のヘイズ値は3.5、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率は69%であった。
参考例5〜8]
参考例1〜4の可撓性複合積層体において、裏面透明樹脂層を下記〔配合5〕による厚さが0.25mmのフィルムに変更した以外は各々参考例1〜4と同様として、各々実施例1〜4と同じ厚さ及び質量、同じ透明樹脂鏡面部面積及び総和占有率で、透明樹脂鏡面部のヘイズ値が6.5である参考例5〜8の可撓性複合積層体を得た。
〔配合5〕軟質塩化ビニル樹脂組成物(裏面透明樹脂層)
懸濁重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 60質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
※シクロヘキサンカルボン酸アルキルエステル〔化3〕のRが2個とも炭素数9の分岐
鎖状のアルキル基
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール
(紫外線吸収剤:波長220〜430nmの光吸収) 0.3質量部
4,5−ジメチルオキシ−N−(2−エチルヘキシル)ナフタルイミド0.03質量部
(BASF社製商品名LumogenF/Violet570:吸光波長378nm/発光波長413nm)
4,10−ジシアノ-3,9-ペリレンジカルボン酸ジイソブチル 0.03質量部
(BASF社製商品名LumogenF/Yellow083:吸光波長476nm/発光波長490nm)
[実施例9〜12]
参考例1,3,5,7の可撓性複合積層体の表面透明樹脂層上に、下記〔配合6〕の塗工液を用い、基布1を用いたメッシュシート基体と同じメッシュ外観と同調する格子柄が凹刻印された120メッシュのグラビアロール塗工により質量0.0035g/mのメッシュ状帯電防止薄膜層を形成した(参考例1→実施例9,参考例5→実施例11)。また基布2を用いたメッシュシート基体と同じメッシュ外観と同調する格子柄が凹刻印された120メッシュのグラビアロール塗工により質量0.0031g/mのメッシュ状帯電防止薄膜層を形成した(参考例3→実施例10,参考例7→実施例12)。
〔配合6〕カーボンナノチューブ組成物(帯電防止薄膜層)
単層カーボンナノチューブ(直径1.5〜2.5nm) 0.1質量部
水 100質量部
[実施例13〜16]
参考例2,4,6,8の可撓性複合積層体の表面透明樹脂層上に、下記〔配合7〕の塗工液を用い、基布1を用いたメッシュシート基体と同じメッシュ外観と同調する格子柄が凹刻印された120メッシュのグラビアロール塗工により質量0.035g/mのメッシュ状帯電防止薄膜層を形成した(参考例2→実施例13,参考例6→実施例15)。また基布2を用いたメッシュシート基体と同じメッシュ外観と同調する格子柄が凹刻印された120メッシュのグラビアロール塗工により質量0.031g/mのメッシュ状帯電防止薄膜層を形成した(参考例4→実施例14,参考例8→実施例16)。
〔配合7〕ポリピロール組成物(帯電防止薄膜層)
ポリピロール(化学酸化重合し、溶媒析出させた粒子径約1μmの粒子) 1質量部
水 100質量部
Figure 0006883319
Figure 0006883319
Figure 0006883319
Figure 0006883319
参考例1,参考例3(基体が黒メッシュ)及び参考例2,参考例4(基体が暗青メッシュ)の色相違い、可塑剤違いによるシートシャッター用膜材で、何れも50万回の昇降試験をクリアし、マンセル明度が4以下、メッシュ基体の貫通孔部に充填される透明樹脂鏡面部が、面積25mm〜225mm及びヘイズ値10以下を満たし、かつ総和占有率35〜75%を満たすことで、屋外からシートシャッター用膜材越しに屋内を目視した時に、屋内環境や人物が視認可能となる視覚効果を得ることができた。参考例1と参考例3の差異は透明樹脂鏡面部の面積の大小の違いであるが、両者に視認効果の大きな差異は無く良好であり、参考例2と参考例4についても同様であった。また本発明のシートシャッター用膜材において、透明樹脂鏡面部を構成する透明樹脂層の配合に、A)ベンゾトリアゾール系化合物、B)ナフタルイミド系化合物、C)ペリレン系化合物を全て添加した参考例5〜8では、光走性の飛翔性昆虫の屋内誘引を著しく抑止する防虫性の附帯を可能とした。また、また本発明のシートシャッター用膜材において、表面透明樹脂層上に、メッシュシートの織組織に同調するネットワーク状のカーボンナノチューブ帯電防止薄膜層が形成された実施例9〜12、及び表面透明樹脂層上に、メッシュシートの織組織に同調するネットワーク状のπ電子共役系導電性ポリマー帯電防止薄膜層が形成された実施例13〜16では、自動昇降式シートシャッターの巻き上げ/解き降しの繰り返し時に発生する静電気を効果的に除去・緩和する防爆性レベルの帯電防止機能の附帯を可能とした。
参考比較例1]
参考例1の〔配合1〕を下記〔配合8〕に変更し、マンセル明度8、及びマンセル彩度8の白色のメッシュシート基体5とした以外は参考例1と同様として、厚さが0.77mm、質量が815g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。この膜材において透明樹脂鏡面部1個の面積は36〜40mm、透明樹脂鏡面部のヘイズ値は3.5、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率は65%であった。
得られた膜材はメッシュ基体の貫通孔部に充填される透明樹脂鏡面部が、面積25mm〜225mm及びヘイズ値10以下を満たし、かつ総和占有率35〜75%を満たすものであったが、マンセル明度が9であるため、屋外からシートシャッター用膜材越しに屋内を目視した時に屋内環境や人物の視認が困難であった。
〔配合8〕軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニルエステル 60質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
※シクロヘキサンカルボン酸アルキルエステル〔化3〕のRが2個とも炭素数9の分岐
鎖状のアルキル基
エポキシ化大豆油(可塑剤) 10質量部
ステアリン酸亜鉛(安定剤) 2質量部
ステアリン酸バリウム(安定剤) 2質量部
炭酸カルシウム(充填剤) 10質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
酸化チタン(白色顔料) 1質量部
参考比較例2]
参考例1の粗目織物(基布1)を粗目織物(基布3)に変更し、メッシュシート基体6とした以外は参考例1と同様として、厚さが0.77mm、質量が888g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。得られた膜材は、メッシュ基体のマンセル明度が4以下、メッシュ基体の貫通孔部に充填される透明樹脂鏡面部のヘイズ値10以下を満たすものであったが、透明樹脂鏡面部1個の面積が9〜10mm、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率が31%であるため、屋外からシートシャッター用膜材越しに屋内を目視した時に屋内環境や人物の視認が困難であった。
粗目織物(基布3)
下記組織のポリエステル(PET)マルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする、空隙率33%の粗目状平織物(質量146g/m)を用いた。
(経)1111dtex/2本合撚 × (緯)2222dtex/1本
打込12(経)×8(緯) 本/25.4mm
参考比較例3]
参考例1の粗目織物(基布1)を粗目織物(基布4)に変更し、メッシュシート基体7とした以外は参考例1と同様として、厚さが0.77mm、質量が764g/mの可撓性複合積層体からなる膜材を得た。得られた膜材は、メッシュ基体のマンセル明度が4以下、メッシュ基体の貫通孔部に充填される透明樹脂鏡面部のヘイズ値10以下を満たすものであったが、透明樹脂鏡面部1個の面積が300〜325mm、可撓性複合積層体における透明樹脂鏡面部の総和占有率が82%であるため、屋外から膜材越しに屋内を目視した時に屋内環境や人物の視認が容易であったが、5万回の昇降試験後の寸法変化が10%を超え、またフォークリフトの衝突で膜材に穴が開きやすいなど機械的強度に劣るものであるためシートシャッター用膜材として不適切なものであった。
粗目織物(基布4)
下記組織のポリエステル(PET)マルチフィラメント糸条を経糸及び緯糸とする、空隙率80%の粗目状平織物(質量22g/m)を用いた。
(経)1111dtex/2本合撚 × (緯)2222dtex/1本
打込2(経)×1(緯) 本/25.4mm
Figure 0006883319
本発明によるシートシャッター用膜材は、50万回の繰り返し昇降試験をクリアし、特に、明るい屋外からシート越しに薄暗い屋内を覗き込んだ時に屋内環境、及びシート越しの人相識別、物品識別が可能な視認性に優れた膜材が得られるので、工場、倉庫などの出入口に設置される自動昇降式シートシャッター装置に用いれば、シート越しの安全確認が容易となる。また本発明によるシートシャッター用膜材はさらに走光性害虫の誘引、及び飛来、侵入を抑制する効果の付帯、またさらにシートシャッターの巻き上げ/解き降しの繰り返し時に発生する静電気を除去・緩和する効果の付帯が可能なので、本発明によるシートシャッター用膜材は、特に生鮮食品集配所、食品工場、工業原料工場、塗装工場、印刷工場、精密機器工場などの自動昇降式シャッター装置に最適である。
(1):シートシャッター用膜
(2):粗目織物基材
(3):熱可塑性樹脂による着色被覆
(4):貫通孔
(5):メッシュシート基体
(6−1):表面透明樹脂層
(6−2):裏面透明樹脂層
(7):可撓性複合積層体
(7−1):透明樹脂鏡面部

Claims (4)

  1. 粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で着色被覆され、多数の貫通孔を有してなるマンセル明度(JIS Z8721:1993年)4以下のメッシュシートを基体として、この基体の表面全面に設けられた表面透明樹脂層、及び前記基体の裏面全面に設けられた裏面透明樹脂層を有する可撓性複合積層体であって、個々の貫通孔が前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層の積層によって充填されてなる面積25mm〜225mmの透明樹脂鏡面部を成し、この透明樹脂鏡面部のヘイズ値(JIS K7136:2000年)が10以下、かつ前記可撓性複合積層体における前記透明樹脂鏡面部の総和占有率が35〜75%であり、前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層において、少なくとも前記表面透明樹脂層上に、カーボンナノチューブ、及びπ電子共役系導電性ポリマーから選ばれた1種以上による帯電防止薄膜層がネットワーク形成され、そのネットワークが前記基体の正面外観と同調し、透明樹脂鏡面部に侵入しないメッシュ状であることを特徴とするシートシャッター用膜材。
  2. 前記表面透明樹脂層及び裏面透明樹脂層が、少なくとも塩化ビニル系樹脂及び可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成され、前記可塑剤が、イソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群),テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)、及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化6〕の群)から選ばれた1種以上の化合物である請求項1に記載のシートシャッター用膜材。
    Figure 0006883319
    Figure 0006883319
  3. 前記メッシュシートを形成する前記熱可塑性樹脂が、少なくとも塩化ビニル系樹脂及び可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成され、前記可塑剤が、イソフタル酸ジアルキルエステル(〔化1〕の群),テレフタル酸ジアルキルエステル(〔化2〕の群)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化3〕の群)、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化4〕の群)、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化5〕の群)、及び4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸ジアルキルエステル(〔化6〕の群)から選ばれた1種以上の化合物である請求項1または2に記載のシートシャッター用膜材。
    Figure 0006883319
    Figure 0006883319
  4. 前記透明樹脂鏡面部が、A)ベンゾトリアゾール系化合物、B)ナフタルイミド系化合物、及びC)ペリレン系化合物を含有する請求項1〜3の何れか1項に記載のシートシャッター用膜材。
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