JP6883058B2 - 作業具 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の作業具は、布団たたきの握り部から、撓み率の異なる2本のアームを利用して、布団たたき面に時間差を生じさせ、音を軽減できる布団たたきである。
次に特許文献2に記載の作業具は、肩たたきであり、柄をバネ材で形成しその基端をグリップに埋設して、他端に軟質弾性樹脂で形成され頂部に乳頭群を成形された半球状である、バネ材の柄には開口取付け部が設けてあり、開口取付け部に硬さが異なる2ケの半球を合わせた構造である。
また特許文献3に記載の作業具は、草取り具であり、鉄棒をL字状に曲げ刃部を作るか、刃部を溶接した構造であり、草の根元近くに刃部を打込むかまたは押し込み、草取りを行う方法である。
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、弾性材の主柄と補助柄双方を重ね合わせ移動調整可能な状態で取付け、主柄の弾性率を変えて振動、衝撃伝達の軽減と握り本体の衝撃吸収構造を活かし、健常者から障害者、老人まで広く使用出来る作業具を提供することを目的としている。さらに作業具として草の根切り具または布団たたき具など作用具を取替え、色々な作業に適用できることを可能としている。
前記第1に開示する作業具では、主柄と補助柄を移動調整可能な固定部材で固定し、主柄の弾性率が変えられる構造であり、また握り本体の支持部に主柄を最端から延設してダンパー部材を設けた握り本体である。 これにより作用具からの振動や衝撃を吸収することで、指、手首に大きな振動や衝撃が掛かるという欠点が低減される為、指、手首に振動や衝撃が伝わりにくくなると言う効果を得られる。
この作業具1の構成は、握り本体5に弾性の柄の一端を取付けて延設され揺動可能な主柄2と、主柄2に対し重なって配置された弾性変形可能な補助柄3と、また握り本体5は主柄2と補助柄3を支持部5aに締結ボルトナット5cなどで取付けて固定する。
または主柄2と補助柄3を支持部材5eに締結ボルトナット5cなどで取付け固定した支持部5aと、この支持部5aに延設され主柄2と補助柄3の少なくとも接合位置5fにダンパー部材5bを設ける、この事で打ち振り作業を行った時、主柄2と補助柄3が一体で揺動し、ダンパー部材5bが支持部材5eの飛び出しを防げる。
さらに固定部材12を、重りを兼ねた作用具9側の位置にして固定すると、弾性撓みを押さえて主柄2が硬くなるため、打ち振り時重りを兼ねた作用具9に直接力が伝わりやすくなる為、健常者は握り本体5を握り打ち振り作業すると、重りを兼ねた作用具9に強い打込み力を掛けて作業ができる。
一方、固定部材12を握り本体5側に移動して固定すると、弾性変形しやすくなり弾性撓みが働きやすく握り本体5を握り打ち振りすると作用具にスナップを利かせた打込みができる為、多少弱い打込み力であっても作業が出来る、その事は指、手首に振動や衝撃が伝わるのを抑えられる。
上記の様に作業者の健康状態に合わせて固定部材12の位置を変え連続作業ができる。
これにより主柄2の弾性変形すなわち弾性撓み易しくなり、打ち振りを行なった時重りを兼ねた作用具9にスナップを活かした力が加わり易くなり1倍以上(1.1〜2倍向上するが、打ち振りスピード、重りの重さ、弾性材の弾性撓み量などによっても変わる)の力が働き、打ち振り力以上の力が働く為、握り本体5のダンパー部材5bと、主柄2のスペース部材11との両部材の相乗効果が働き指、手首に振動や衝撃が緩和されることで、障害者や老人にも使える作業具1にできる。
主柄2と補助柄3共に同一材料とする時、補助柄3の弾性力を減らす為、長穴加工をすると良い、同一材料を使う事はコスト面からもメリットがある。
また弾性材はSUS304CSP―H、SUS301CSP―3/4HかH、板厚0.5〜1.2ミリ、板巾15〜30ミリからなるステンレス鋼材である、こうする事で錆び難く水洗いでき使いやすい作業具となるが、ステンレス鋼材に替えて他の弾性を有する材料であればよい。
また、図1〜図2に示す支持部5aとダンパー部材5bを個別部材として接着などをしても良い。
図3〜図4に示す様に支持部5aとダンパー部材5bを同一部材で連続体にすると尚良く、同一部材で連続体にする場合、ゴム系素材を使用しダンパー部材5bの中心部に主柄2、補助柄3の通し穴5dを、また支持部5a内部に芯材の支持部材5eを入れる長穴部分を残し外周部を同時成形する、その支持部5aの外周部肉厚は1.5〜3ミリとして、高さ1〜3ミリで、条数1〜5条巾2〜5ミリの滑り止めの凹凸を設けると良い。
また握り本体5は剛性が必要であり、一実施例として支持部5aには剛性のある芯材として支持部材5eを入れ、この支持部材5eと主柄2及び補助柄3を締結ボルトナット5cなどで組み付け固定する、この支持部5aに延設され主柄2と補助柄3の少なくとも接合位置5fにダンパー部材5bを設ける。
上記構造から、握り本体5は揺動させても安定性があり、握り易く、硬すぎない、打ち振り時握り部で滑らない、コスト的にも有利な握り部にできると共に、打ち振り時ダンパー部材5bが支持部材5eの飛び出しを防ぐ構造となる。
このゴム系素材のゴム硬度は40〜60°が良いがこれに限定されない。
またダンパー部材5bは指、手首に掛かる振動や衝撃が伝わるのを緩和する必要からゴム系ではゴム硬度40〜60°の物を、プラスチック材ではスポンジ系(例えばウレタンゴム)を使用するとよいが現在色々な商品があり、コスト、耐久性などを考慮して最良の物にしなければならない。
図5〜図6の草の根切り具9aには主柄2に合わせた溝と取付け穴7bが加工してあり、また主柄2には作用具取付け部7があり取付け穴7bが加工してある。
草の根切り具9aは、主柄2に重りを兼ねた締結部材9bと、袋ナットなどの締結部材9c、ボルト9dで取付ける、この時重りを兼ねた締結部材9bのネジ穴にボルト9dをねじ込み、その後、締結部材9cで締める事でダブルナット効果があり緩み止めになると共に、主柄2を溝に合わせて取付ける為簡単に位置合わせができる、使用時にズレが生じない構造であり重りを兼ねた締結部材9bが草の根切り具9aの溝に支持部5a巾を合わせてあり、主柄2に密着しカバーをする目的も担っている。
草の根切り具9aは板厚、板巾、材質、重りの重さ、部品形状などから、ばね鋼材などの生材を使い機械加工を行なうと加工しやすくコスト面からもメリットがある、その後熱処理を施して硬度HRC35〜55とする、しかし錆対策が必要でありメッキ、塗装などを行うがこれに限定されない。
またこの重りを兼ねた作用具9の重さは、使用時の打ち振り作業を行う時、スナップをきかせる為に必要な重さにすることが良いが作業者によって異なるので予備の重りを準備するとよい、また主柄2のスペース部材11の固定位置を調整して使用者の打ち振りに合わせる事が尚よい、しかしこれに限定されない。
また主柄2に作用具取付け部7の取付け穴7bを設け上下重りを取付ける、また上下重りで曲げR部をカバーし使用時に曲げ戻されるのを防ぐ。 また下部重り20dに溝が加工してあり、上部重り20eは溝に殆ど隙間なく入り込み主柄2に密着して締結部材9c、ボルト9dなどで締結する事で取付けが安定し、刃部20bの変形を防ぐ効果があるが、これに限定されない溝なしでも使用できる。
この構造は安価な草の根切り付き作業具20を提供する目的で考案した一例である。
すなわち、主柄2及び補助柄3はSUS304CSP―H、板厚0.8と1.0ミリ、板巾15、20ミリ、全長330ミリ、刃部20刃長を45ミリ、曲げ角度20cを95°〜120°、曲げR3〜4R、上下重り20d、20e合計90〜140グラムでテストした。
本発明の草の根切り具付き作業具20で弾性が働かない状態(剛性のある鉄棒をテープで固定する)にして使った時結果は健常者と障害者では評価が異なるが、障害者は約5分で手首が痛くなった、しかし弾性撓みする状態で草の根切り具付き作業具20を使った時には60分以上痛みが少なく連続作業が出来た。
弾性材の主柄2、補助柄3のスナップを活かした打ち振りと、握り本体5に主柄2と補助柄3の接合する位置にダンパー部材5bを設ける事によりの衝撃吸収の相乗効果があった。
2 主柄
3 補助柄
5 握り本体
5a 支持部
5b ダンパー部材
5c 締結ボルトナット
5d 通し穴
5e 支持部材(支持部材が入る長穴部分)
5f 接合する位置
7 作用具取付け部
7b 取付け穴
9 重りを兼ねた作用具
9a 草の根切り具
9b 重りを兼ねた上部重り(締結部材)
9c 締結部材(袋ナット)
9d ボルト
9e 布団たたき具
9f 溝付き上部重り(締結部材)
9g 下部重り
11 スペース部材
12 固定部材
20 草の根切り具付き作業具
20b 刃部
20c 曲げ角度
20d 下部重り
20e 上部重りを兼ねた締結部材
Claims (5)
- 使用者の打ち振り動作によって対象物を叩くあるいは打込みを行なう弾性の柄を有する作業具であって、
握り本体と、
前記握り本体に前記弾性の柄の一端を取付けて延設され打ち振り動作により揺動可能な主柄と、
前記主柄の他端側に設けられ打ち振り動作によって対象物を叩く、あるいは打込みを行う重りを兼ねた作用具と、から構成され、
前記主柄の他端側に前記作用具を取付け可能な取付け部を有し、前記主柄に対し重なって配置される弾性変形可能な補助柄と、
前記主柄と前記補助柄双方を固定する位置を変える移動調整可能な固定部材と、を備え、
前記握り本体は、前記主柄と前記補助柄の一端を取付け固定する支持部と、
この支持部に延設され、前記主柄と前記補助柄の少なくとも接合位置にダンパー部材を設けたことを特徴とする作業具。 - 前記主柄と前記補助柄を重ね合わせて位置を変更して固定する際に、前記主柄と補助柄の間にクッション材からなるスペース部材を設けることを特徴とする請求項1に記載の作業具。
- 前記作用具は重りを兼ねて脱着ができる溝と取付け穴を有し、前記主柄他端側の前記取付け部に取付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業具。
- 前記主柄他端側の前記取付け部には作用具として前記主柄に対して脱着可能な草の根切り具または布団たたき具などに取替え可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業具。
- 前記作用具を草の根切り具とする場合、先端に草の根切り刃とし、この根切り刃は主柄の延長仮想線と前記刃の延長仮想線のなす曲げ角度が95°〜135°であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業具。
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JP2019075167A JP6883058B2 (ja) | 2019-03-25 | 2019-03-25 | 作業具 |
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JP2019075167A Active JP6883058B2 (ja) | 2019-03-25 | 2019-03-25 | 作業具 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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2019
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