JP6882219B2 - 自動取引装置、入金処理方法 - Google Patents

自動取引装置、入金処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6882219B2
JP6882219B2 JP2018053254A JP2018053254A JP6882219B2 JP 6882219 B2 JP6882219 B2 JP 6882219B2 JP 2018053254 A JP2018053254 A JP 2018053254A JP 2018053254 A JP2018053254 A JP 2018053254A JP 6882219 B2 JP6882219 B2 JP 6882219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
banknote
bill
unit
banknotes
denomination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018053254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019164711A (ja
Inventor
圭亮 久保田
圭亮 久保田
和宜 横田
和宜 横田
栗原 誠
誠 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Frontech Ltd
Original Assignee
Fujitsu Frontech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Frontech Ltd filed Critical Fujitsu Frontech Ltd
Priority to JP2018053254A priority Critical patent/JP6882219B2/ja
Publication of JP2019164711A publication Critical patent/JP2019164711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6882219B2 publication Critical patent/JP6882219B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、金融機関向け自動取引装置等に関する。
ATM(automated/automatic teller machine)等の金融機関向け自動取引装置は、紙幣の入金や出金を行う紙幣処理ユニットを備える。
図11に、既存の紙幣処理ユニットの概略構成を示す。
図示の例では、紙幣処理ユニット250は、投入口251、鑑別部252、一時保留部253、収納検知センサ254、カセット255、搬送路256、制御部257等を有する。
投入口251には、入金する紙幣が投入されるか、または出金する紙幣が集積される。
鑑別部252は、例えば入金される紙幣の金種等を鑑別する(紙幣鑑別する)。金種は、例えば、一万円札、五千円札、千円札等である。鑑別部252は、不図示のプロセッサ等を有しており、このプロセッサが紙幣鑑別処理を実行する。
一時保留部253は、入金された紙幣を一時的に保留するスペースである。但し、入金の際に一時保留部253を利用しない場合もある。一時保留部253は、後述する復旧処理の際に紙幣を一時的に保留する際にも利用される。
カセット255は、紙幣を金種毎に収納する収納部である。図示の例では、カセット255は2個あり、例えば一方が千円札用、他方が一万円札用である。収納検知センサ254は、各カセット255各々の入口付近に備えられ、紙幣がカセット255に入ったことを検知する。
入金する場合、ユーザは任意の1枚以上の(通常は複数枚の)紙幣を、投入口251に投入する。この紙幣は、一枚ずつ、投入口251から繰出されて、搬送路256上をまず鑑別部252まで搬送されて、鑑別部252でその金種等が鑑別される。そして、一時保留部253へ搬送されて、投入口251に投入された全ての紙幣が鑑別されるまで、一旦、保留されてから、該当するカセット255へと搬送されるケースと、鑑別された後、一時保留部253に保留せず、該当するカセット255へと搬送されるケースとがある。該当するカセット255とは、例えば、鑑別部252で千円札と鑑別された紙幣の場合には千円札用のカセット255となる。紙幣が、該当するカセット255に入る際に、その収納検知センサ254によって検知される。
制御部257は、紙幣処理ユニット250全体を管理制御するものであり、例えばCPU等を有する。制御部257は、特に図示しない通信線/バス等により、不図示の上位制御部や図示の鑑別部252の不図示のプロセッサ、収納検知センサ254、搬送路256を動かす為の不図示のモーター等と接続しており、これらの構成との通信や制御やデータ取得等が可能となっている。これより制御部257は、例えば、鑑別部252から紙幣鑑別結果を取得する。また、制御部257は、例えば、収納検知センサ254の検知結果を取得することで、紙幣がカセット255に入ったか否かを認識できる。
尚、不図示の上位制御部は、例えば紙幣処理ユニット250が搭載されているATM全体を制御する制御装置である。
また、特許文献1、2の従来技術が知られている。
特許文献1の従来技術は、紙幣搬送の障害が発生した場合、繰出分離前の残留紙幣を含む金種や枚数が確定していない紙幣を顧客に返却し、装置内の取扱紙幣の有高情報を確定させる。
特許文献2の従来技術は、入金取引時には、取引に使用される貨幣から除外された除外物をリジェクトカセットに収納し、入金計数結果からリサイクルカセットに収納された貨幣量を減算して得られた値をリジェクトカセットに収納された貨幣量とする。
また、特許文献1,2には、ジャム発生後の自動復旧処理が開示されている。
特開2015−92308号公報 特開2015−122080号公報
制御部257は、不図示のモーター等を駆動制御することで、紙幣を搬送路256上を搬送させる。
図12(a)(b)に、紙幣搬送方法の具体例(その1)を示す。
図13に、紙幣搬送方法の具体例(その2)を示す。
まず、図12(a)(b)に示す具体例(その1)について説明する。
具体例(その1)は、上述した入金紙幣を一旦、一時保留部253に保留してから該当するカセット255へと搬送するケースである。
図12(a)(b)には、具体例(その1)の場合における紙幣の搬送の流れを図示の太線矢印で示す。
図12(a)に太線矢印で示すように、紙幣が一枚ずつ投入口251から繰出されて、搬送路256上をまず鑑別部252まで搬送されて、鑑別部252でその金種等が鑑別される。そして、紙幣は、一時保留部253まで搬送されて蓄積される。
投入口251に投入された全ての紙幣が、上記のように、鑑別部252で金種等を鑑別後に一時保留部253に、一旦、保留されてから、図12(b)に太線矢印で示すように、一時保留部253から紙幣を一枚ずつ繰出して、各紙幣を搬送路256上を上記“該当するカセット255”へと搬送して収納させる。
次に、図13に示す具体例(その2)について説明する。
具体例(その2)は、上述した入金紙幣を鑑別後に、一時保留部253に保留せず、“該当するカセット255”へと搬送するケースである(ダイレクト入金のケース)。
上記図12(a)(b)のような入金モードの場合、入金された紙幣を一時保留部253に一時的に蓄積し、その間に、顧客に投入金額を表示して顧客に確認させる。そして、顧客がOKを操作したら、紙幣を一時保留部253から該当するカセット255へ搬送して収納する。
入金のモードには、他にも、図13に示すような、入金紙幣を一時保留部253で蓄積せず、鑑別後の紙幣をダイレクトにカセット255へと搬送・収納するダイレクト入金モードがある。
ダイレクト入金モードは、金融機関のバックオフィス等において使用される、処理速度を優先する入金モードである。
図13では、ダイレクト入金処理の紙幣の搬送の流れを太線図示の矢印で示す。
図13に太線矢印で示すように、紙幣が一枚ずつ投入口251から繰出されて、搬送路256上をまず鑑別部252まで搬送されて、鑑別部252でその金種等が鑑別される。その後、紙幣を、そのまま、搬送路256上を上記“該当するカセット255”へと搬送して収納させる。そして、収納された紙幣は鑑別部252での鑑別結果に基づき、金種毎に枚数がデータ管理される。
ここで、図14には、復旧処理時の紙幣の搬送の流れを図示の太線矢印で示す。
ダイレクト入金モードにおいて、入金途中でジャム(搬送路上の紙幣の詰まり)等の障害が発生した場合、自動復旧が行われる場合がある。この自動復旧では、復旧動作として、搬送路256上に残留している紙幣を、例えば図14に矢印で示すように、一時保留部253に搬送して集積する。
その後、作業員が一時保留部253から残留紙幣を直接取り除くか、または、一時保留部253から投入口251へ搬送・排出する処理を行うか、または再度鑑別後にカセット255への取り込み処理を行う。
上記復旧動作中に、カセット255の入口付近にあった紙幣が、カセット255に入ってしまう(落下する)ことがあり、この紙幣についてはデータ管理がされていないため金種不明の不明券となってしまい、カセット内金額を確定する事ができないと言う問題が発生していた。
本発明の課題は、復旧動作中にカセットに入ってしまう紙幣があった場合でも、入金確定させることができる自動取引装置などを提供することである。
本発明は、自動取引装置において、下記の各構成を有する。
・入金処理中に搬送路を通って紙幣収納部まで順次搬送される各紙幣の金種を鑑別する紙幣鑑別部;
前記順次搬送される各紙幣毎に、前記金種鑑別の結果と、前記紙幣収納部に紙幣が収納されたことによる入金確定か否かを示す情報と、を含む入金確定情報を記憶する記憶部;
・前記金種鑑別後の紙幣が前記紙幣収納部に収納されると、該収納された紙幣に対応する前記入金確定情報を、入金確定を示すように更新する入金確定部;
・前記入金処理中に紙幣搬送に係わる障害が発生した場合に、前記搬送路上の残留紙幣を所定箇所まで搬送する復旧動作を行う復旧部;
・該復旧動作中に、前記紙幣収納部の入口付近にあった残留紙幣が前記紙幣収納部に入った場合、該残留紙幣に対応する前記入金確定情報を、入金確定を示すように修正する修正部。
本発明の自動取引装置などによれば、復旧動作中にカセットに入ってしまう紙幣があった場合でも、入金確定させることができる。
ATMの外観図である。 ATMのハードウェア構成図である。 ATMの機能ブロック図である。 紙幣処理ユニットの概略構成図である。 ジャム発生時の紙幣残留例である。 入金処理のメイン処理のフローチャート図(1/2)である。 入金処理のメイン処理のフローチャート図(2/2)である。 (a)は紙幣繰出処理スレッド、(b)は紙幣鑑別処理スレッドの処理フローチャート図である。 紙幣収納処理スレッドの処理フローチャート図である。 紙幣情報テーブルの一例を示す図である。 既存の紙幣処理ユニットの概略構成図である。 (a)(b)は、紙幣搬送方法の具体例(その1)を示す図である。 紙幣搬送方法の具体例(その2)を示す図である。 復旧処理時の紙幣の搬送の流れを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、自動取引装置の一種であるATM10の外観図である。
図示の例では、ATM10は、顧客操作画面11、現金入出金部12、通帳受付部13、カード受付口14、レシート発行口15等を備える。
顧客操作画面11は、例えば、タッチパネルを備えるディスプレイであり、暗証番号の入力を含む各種データ入力および各種指示などをユーザが行う際に用いられる。
現金入出金部12は、入金する紙幣や硬貨の投入や、出金する紙幣や硬貨の排出に用いられる。
通帳受付部13は、通帳の挿入や挿入された通帳の返却に用いられる。
カード受付口14は、キャッシュカード、クレジットカードなどの各種のカード(媒体)の挿入や、挿入されたカードの返却に用いられる。
レシート発行口15は、発行したレシートの排出に用いられる。
尚、図1に示すATM10の外観構成は一例であり、この例に限らない。
図2は、ATM10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示す一例では、ATM10は、主制御部21、記憶部22、入力部23、表示部24、入出金処理部25、通帳記入処理部26、カード読取部27、レシート発行部28、通信処理部29等を有し、これらがバス30に接続されている。
主制御部21は、ATM10全体を統括的に制御するものであって、記憶部22などに記憶されているATM10の各種処理を行うためのプログラムを読み込み、読み込んだプログラムを内部メモリ(不図示)に一時的に格納し、このプログラムにしたがって各種処理を行うものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)等を有する。
入力部23と表示部24は、上記顧客操作画面11に係わる構成であり、入力部23は上記タッチパネルを有し、表示部24は上記ディスプレイを有する。ユーザは、表示部24に表示される各種画面を見ながら、入力部23により所望の取引の選択入力等の操作を行う。
通信処理部29は、ユーザが選択した取引のサービスを提供する上で必要な通信を、ネットワークを介してホストコンピュータ1と行う際に用いられるものであり、例えば通信インタフェースである。
主制御部21は、ユーザが顧客操作画面11上の操作で指示した取引を実現するための制御を行う。具体的には、主制御部21は、表示部24に表示される取引メニューからユーザが任意の取引を入力部23により選択入力し、カードまたは通帳の挿入、および所定の取引操作が行われると、通信処理部29を介して、ユーザの口座情報、暗証番号、預金額などの各種情報を管理するホストコンピュータ1との間で取引を実現する制御を行う。
記憶部22には、ATM10の各種処理を行うためのアプリケーションプログラムや、ATM10の処理に必要なデータなどが記憶される、例えばHDD(Hard Disk Drive)等である。
入出金処理部25は、現金入出金部12に投入された紙幣を受け入れ、紙幣を鑑別・計数・収納したり、あるいはユーザによって選択された出金取引に応じて所定数の紙幣を現金入出金部12から排出する、紙幣処理ユニット(不図示)を有する。尚、入出金処理部25は、更に、現金入出金部12に投入された硬貨を受け入れ、硬貨を鑑別・計数・収納したり、あるいはユーザによって選択された出金取引に応じて所定数の硬貨を現金入出金部12から排出する、硬貨処理ユニット(不図示)を有するものであってもよい。
通帳記入処理部26は、ユーザが通帳受付部13から挿入した通帳を受け付けて所定の位置まで搬送し、取引処理の内容を記帳し、記帳が完了した通帳を通帳受付部13から返却する。
カード読取部27は、ユーザがカード受付口14から挿入したカードを受け付けて、カードの磁気ストライプ部やICチップ部から口座情報等のデータの読み取りを行い、カードをカード受付口14から返却する。
レシート発行部28は、レシートを発行する。
図3は、ATM10の機能ブロック図である。
ATM10は、下記の各種処理機能部を有する。これら各種処理機能部は、例えば、ATM10が有するCPU等(例えば上記主制御部21あるいは後述する制御部57等)が、記憶装置に予め記憶されている所定のプログラムを、実行することにより実現される。また、本例のATM10では、入金処理が上記ダイレクト入金モードで動作するものとする。
ATM10は、紙幣鑑別部41、入金確定部42、復旧部43、修正部44等の各種処理機能部を有する。この例に限らず、ATM10は、紙幣繰出部45を更に有する構成であってもよい。
紙幣鑑別部41は、入金処理中に順次搬送される各紙幣の金種を鑑別する。紙幣鑑別部41の一例が後述する鑑別部52である。
入金確定部42は、上記金種鑑別後の紙幣が紙幣収納部に収納されると、各紙幣の上記金種鑑別結果を含む入金確定情報を更新する。紙幣収納部の一例が後述するカセット55である。入金確定情報の一例が後述する紙幣情報テーブル110等である。入金確定部42による上記更新は、例えば、入金確定情報において上記紙幣収納部に収納された紙幣について入金確定とするものである。
復旧部43は、上記入金処理中に紙幣搬送に係わる障害が発生した場合に復旧動作を行う。
修正部44は、該復旧動作中に紙幣が紙幣収納部に入った場合、上記金種の鑑別結果に基づいてこの紙幣に関して上記入金確定情報を修正する。
尚、紙幣鑑別部41による各紙幣の金種鑑別結果は、例えば鑑別した順番通りに記憶される。また、例えば、特に図示しないが、紙幣収納部に紙幣が入ったことを検知する不図示の検知部(一例が後述する収納検知センサ54等)が設けられていてもよい。
また、一例としては、上記入金確定情報は、例えば、各紙幣の金種鑑別結果と入金確定か否かを示す情報を含み、上記修正部44は、入金確定情報において復旧動作中に紙幣収納部に入った紙幣について入金確定とする修正を行う。
また、特に図示しないが、更に、上記入金確定情報に基づいて、入金確定となった紙幣の金種別の枚数を計数する入金確定紙幣計数部(不図示)を有するものであってもよい。
また、一例としては、上記復旧動作は、搬送路上の残留紙幣を所定箇所(一例が後述する一時保留部53)まで搬送する処理であり、該復旧動作によって上記紙幣収納部の入口付近にあった残留紙幣が該紙幣収納部に入った場合、上記修正部44による上記入金確定情報の修正が行われる。
また、一例としては、例えば、入金処理の際に任意の1枚以上の紙幣が投入される紙幣投入口(一例が後述する投入口51)から、該紙幣投入口の紙幣を1枚ずつ繰出すと共に、該繰出し時間を記憶する紙幣繰出部45を更に有してよい。
一例としては、例えば、上記紙幣繰出部45によって繰出された各紙幣は、搬送路上を、上記紙幣鑑別部41を経由して上記紙幣収納部へと搬送される。
一例としては、例えば、上記復旧部43は、上記各紙幣が上記繰出し時間から上記紙幣収納部に到達するまでに掛かる時間(到達しない場合も含む)が、予め設定される所定時間ではない場合あるいは予め設定される所定の時間範囲内ではない場合、上記紙幣搬送に係わる障害(ジャム)が発生したと見做す。
図4は、上記入出金処理部25の紙幣処理ユニットの概略構成図である。
図示の例では、紙幣処理ユニット50は、投入口51、鑑別部52、一時保留部53、収納検知センサ54、カセット55、搬送路56、制御部57等を有する。これら各構成のうち、制御部57の処理以外は、上記図11に示す構成と同じであってよい。すなわち、投入口51、鑑別部52、一時保留部53、収納検知センサ54、カセット55、搬送路56は、上記投入口251、鑑別部252、一時保留部253、収納検知センサ254、カセット255、搬送路256と同じであってよいので、その説明は省略または簡略化するものとする。制御部57の処理については詳しくは後述する。
図4の紙幣処理ユニット50が上記ダイレクト入金動作を行う場合、ダイレクト入金動作中の紙幣搬送の流れは、図示しないが、上記図13に太線矢印で示したものと同様である。すなわち。簡単に説明するならば、紙幣が一枚ずつ投入口51から繰出されて、搬送路56上をまず鑑別部52まで搬送されて、鑑別部52でその金種等が鑑別される。その後、紙幣を、そのまま、搬送路56上を該当するカセット55へと搬送して収納させる。例えば千円札であると判定された紙幣であれば、千円札用のカセット55に収納させることになる。
上記ダイレクト入金動作中に紙幣搬送に係わる障害(ジャム等)が生じた場合、紙幣が例えば図5に示すように残留する。
図示のa,b,cは、今回入金された紙幣の中でジャム時に搬送路上に残留した紙幣を示す。図示のdは、今回入金された紙幣の中でジャム発生時に既にカセット55に収納済みの紙幣を示す。紙幣aは、鑑別部52の手前の位置に残留しており、従って金種判定前の状態であるので、紙幣aの金種は不明である。紙幣b、cは、鑑別部52より後の位置に残留しており、従って金種判定済みの状態である。
例えばこの様な状態で、上述した復旧動作が実行される。復旧動作については、特に図示しないが、まず上述した図14と略同様の動作により、搬送路上に残留している上記紙幣a、b、cを、一時保留部53まで搬送することを試みる。
ここで、紙幣cは、カセット55の入口近辺に残留している。この為、上記復旧動作によって、紙幣cがカセット55に入ってしまう(落ちる)可能性がある。これは、データ管理上は、カセット55内に金種不明の紙幣(不明券)が入ったことになる。入金処理では、例えば、後述する紙幣情報テーブル110の生成や更に紙幣情報テーブル110に基づく金種毎の入金紙幣枚数の計数等を行って入金確定情報とするが、復旧処理は単に残留紙幣を一時保留部53まで搬送する処理である。この為、従来では、復旧処理中にカセット55に入った紙幣に関して入金確定情報(紙幣情報テーブル110等)に反映させることは行われず、入金確定していない不明券となっていた。
しかしながら、実際に紙幣がカセット55に入っているのであるから、この紙幣については入金確定したものとして扱うべきであり、更に、その金種を認識して入金金額(入金された紙幣の金種毎の枚数)の管理に反映させるべきものである。
これに対して、本手法では、この様なジャム後の復旧動作の際にカセット55内に入った不明券の入金確定でき、カセット内の紙幣の金種・枚数情報が、より正確に管理できるようになる。
尚、収納検知センサ54が何等かの物体を検知した場合、紙幣を検知したものと見做す。また、収納検知センサ54は各カセット55毎に設けられているので、収納検知センサ54が紙幣が入ったことを検知することで、どの金種用のカセット55に紙幣が入ったのかを認識できることになる。これより、この認識と、本手法によって判定した不明券の金種とが、一致するか否かを確認する処理を、更に実行するようにしてもよい。
また、本手法では、不明券は、発生しても1枚のみとなるようにしている。これは、例えば搬送時の紙幣同士の間隔を調整することで実現できる。搬送時の紙幣同士の間隔は、投入口51から搬送路56上への紙幣繰出しの時間間隔によって決まる。例えば、0.5秒毎に紙幣を繰出す場合と0.6秒毎に紙幣を繰出す場合とでは、後者(0.6秒間隔)の方が搬送時の紙幣同士の間隔が大きくなる。 以下、図6〜図10を参照して、具体例について説明する。
図6、図7は、入金処理のメイン処理のフローチャート図(1/2)(2/2)である。尚、図6、図7は、1つのフローチャートを2つに分けて示しており、以下、特に区別しないで図6等と記すものとする。
図8(a)(b)、図9には、図6等に示す入金処理に係わる各スレッドの処理フローチャート図を示す。図8(a)は紙幣繰出処理スレッド、図8(b)は紙幣鑑別処理スレッド、図9は紙幣収納処理スレッドの処理フローチャート図である。
また、図10には、入金処理中に生成/参照されるテーブルである紙幣情報テーブル110の一例を示す。
また、本例の場合、図6等に示す入金処理中に復旧処理が含まれる(ステップS79等)。
図6〜図9に示す入金処理は、自動取引装置(ATM)の「入金取引」において、投入口51に顧客が1枚以上の紙幣を投入したことで、実行開始される。図6〜図9に示す入金処理は、例えば上記制御部57または/及び主制御部21によって実行されるが、この例に限らない。
図6〜図9に示す入金処理は、上記投入された紙幣の鑑別と鑑別された紙幣をカセットに収納する処理であり、当該入金処理のレスポンス(処理結果の通知)は、“終了情報”(正常or異常)、“カセット収納情報”等である。“カセット収納情報”は、例えば入金確定した紙幣の金種毎の枚数(入金された千円札の枚数、一万円札の枚数など)である。尚、本例では、金種は千円と一万円の二種類としたが、この例に限らず、更に五千円などがあってもよい。
図6等に示す入金処理のメイン処理は、まず、紙幣情報テーブル110を初期化する(ステップS71)。
ここで、図10に示す紙幣情報テーブル110の一例について説明する。
図示の例の紙幣情報テーブル110は、番号111、繰出時刻112、金種113、カセット収納114から成る。
番号111は、各レコードに付与される通し番号(1,2,3・・・)であり、また、そのレコードに対応する紙幣の繰出し順番を意味する。例えば、投入口51から2番目に繰出された紙幣に関する情報は、紙幣情報テーブル110の上から2番目のレコード(番号111=‘2’のレコード)に格納されることになる。つまり、2番目に繰出された紙幣に対応するのは2番目のレコードとなる。
繰出された各紙幣に対応する各レコードには、その紙幣が投入口51から繰出された時刻が繰出時刻112に格納され、その紙幣の鑑別部52による鑑別結果が金種113に格納され、カセット収納114にはその紙幣がカセット55に収納されたときに(収納検知センサ54で検知されたときに)‘1’が格納される(フラグONとなる)。
また、図10には、紙幣情報テーブル110の格納データの具体例も示している。
図示の例では、4枚の紙幣が投入口51から繰出されており、各紙幣が繰出された時刻が繰出時刻112に記録されている。また、この4枚の紙幣のうち、1番目〜3番目までの3枚の紙幣について、既に鑑別部52で鑑別済みであり、図示の例では1枚目と3枚目が千円札、2枚目が一万円札である。更に、鑑別済みの3枚の紙幣のうち、1枚目と2枚目が、既にカセット55に収納済みである。3枚目と4枚目は、未だ、搬送路56上であるが、3枚目は鑑別済みであるのに対して4枚目は未だ鑑別されていない状況である。5枚目の紙幣は、未だ繰出されていないか、あるいは存在しない(投入された紙幣が4枚の場合)。
以上、図10の紙幣情報テーブル110について説明した。
図6等に示す入金処理のメイン処理の説明に戻る。
上記ステップS71の初期化処理では、例えば紙幣情報テーブル110の全格納データを消去する。
続いて、紙幣の投入口51に紙幣があるか否かを、投入口51に設置されている不図示のセンサの検知により判別する(ステップS72)。投入口51に紙幣が無い場合には(ステップS72,NO)「終了情報」に‘0’をセットして(ステップS83)、ステップS84へ移行する。尚、「終了情報」は、‘0’が正常終了、‘1’が異常終了(ジャム発生)を意味する。
一方、紙幣の投入口51に紙幣があることが上記センサによって検知されたら(ステップS72,YES)、各変数を初期化する(ステップS73)。本処理で使用する変数は、変数C1,C2,C3と、変数S1,S2である。上記変数の初期化では、変数C1,C2,C3は全て‘1’とし、変数S1,S2は全て‘0’にする。
ここで、これら変数について説明する。尚、ここでは上記図10に示す例の紙幣情報テーブル110を用いて説明する。
変数C1は、紙幣情報テーブル110における繰出時刻112に係わる配列番号である。
変数C2は、紙幣情報テーブル110における金種113に係わる配列番号である。
変数C3は、紙幣情報テーブル110におけるカセット収納114に係わる配列番号である。
変数S1は、スレッドのステータス情報(0;初期値、1;紙幣投入口の全紙幣を繰出済、2;全スレッドの処理終了)である。
変数S2は、ジャム情報(0;ジャム無し、1;ジャム発生)である。
尚、上記配列番号は、番号111に対応する。つまり、例えばC2=‘3’は、番号111=‘3’のレコードにおける金種113を示し、C3=‘2’は、番号111=‘2’のレコードにおけるカセット収納114を示すことになる。
上記ステップS73の変数初期化処理を実行したら、続いて、3つのスレッド(タスク)を起動する。すなわち、紙幣繰出処理スレッドを起動し(ステップS74)、紙幣鑑別処理スレッドを起動し(ステップS75)、紙幣収納処理スレッドを起動する(ステップS76)。
上記の起動によって、紙幣繰出処理スレッドは図8(a)の処理を実行開始し、紙幣鑑別処理スレッドは図8(b)の処理を実行開始し、紙幣収納処理スレッドは図9の処理を実行開始する。
以下、これらの図8(a)(b)、図9の処理について説明する。
図8(a)の処理は、全体的には、投入口51内の紙幣を、1枚ずつ、搬送路56上に繰出す処理である。
図8(a)の処理では、投入口51内に未だ紙幣が残っているか否か(上記センサにより検知されるか否か)を確認し(ステップS101)、紙幣が残っている限りはステップS101〜S104の処理を繰り返す。投入口51の紙幣が無くなったら(ステップS101,NO)ループを抜けて、変数S1に‘1’(紙幣投入口の全紙幣を繰出済)をセットして(ステップS105)、本処理を終了する。
投入口51内に未だ紙幣が残っている場合(ステップS101,YES)、投入口51の紙幣を1枚、搬送路56上に繰出し(ステップS102)、繰出時刻(C1)に現在時刻を格納する(ステップS103)。ここで、繰出時刻(C1)とは、紙幣情報テーブル110におけるC1番目のレコード(その番号111が現在のC1の値であるレコード)の繰出時刻112の欄である。そして、変数C1の値を+1インクリメントして(C1=C1+1)(ステップS104)、ステップS101に戻る。尚、上記初期化処理により最初はC1=1となっている。
以上のステップS101〜S104の処理を、上記の通り投入口51の紙幣が無くなるまで繰り返し実行する。尚、ステップS101の判定がNOとなった時点から一定時間経過してから、ステップS105の処理を実行するようにしてもよい。この“一定時間”は、例えば、後述するステップS123における“所定時間”と同一であってよいが、この例に限らない。
次に、図8(b)の紙幣鑑別処理について説明する。
図8(b)の処理は、全体的には、鑑別部52に搬送された各紙幣の鑑別処理(真贋・金種等を判定する処理)である。
図8(b)の例では、鑑別部52の入口付近のセンサにより鑑別部52に入る紙幣が検知されると(ステップS111,YES)、鑑別部52によってこの紙幣を鑑別する(ステップS112)。そして、金種(C2)に鑑別結果(金種)を格納する(ステップS113)。ここで、金種(C2)とは、紙幣情報テーブル110におけるC2番目のレコード(その番号111が現在のC2の値であるレコード)の金種113の欄である。そして、変数S1が‘1’であるか否かをチェックし(ステップS114)、変数S1が未だ‘0’のままであれば(ステップS114,NO)変数C2の値を+1インクリメントして(C2=C2+1)(ステップS115)、ステップS111に戻る。一方、変数S1が‘1’であれば(ステップS114,YES)紙幣投入口の全紙幣を繰出済であるため、本処理を終了する。
尚、上記初期化処理により最初はC2=1となっている。また、上記ステップS114の判定処理は、最後に繰出された紙幣が鑑別済みとなったか否かをチェックする為の処理である。図8(a)で説明したように、投入口51から最後の紙幣が繰出されたら(更にその時点から一定時間経過したら)、変数S1=‘1’となっており、変数S1=‘1’となっていれば最後に繰出された紙幣が鑑別済みと見做せるようになっている。
次に、図9の紙幣収納処理について説明する。
図9の処理は、全体的には、カセット55の入口まで搬送されてきた紙幣をカセット55内に収納する処理であり、また、紙幣のジャム発生の有無を判定する処理も行う。
図9の処理では、まず、カセット55の入口に紙幣が搬送されてきたことを上記収納検知センサ54で検知したか否かを判定し(ステップS121)、紙幣を検知する毎に(ステップS121,YES)ステップS122の処理へ移行する。基本的には(途中でジャム等が発生しなければ)、上記投入口51から繰出された紙幣が、鑑別部52で金種などが鑑別された後、該当するカセット55の入口まで搬送されてきて、収納検知センサ54で検知されることになる。
紙幣が検知されると(ステップS121,YES)、まず、紙幣情報テーブル110から当該紙幣に対応する繰出時刻(C1)を得て、以下の式により経過時間を算出する(ステップS122)。経過時間は、各紙幣が、繰出されてから該当するカセット55の入口に来るまでに掛かった時間である。
経過時間 = 現在時刻 − 繰出時刻(C1
ここで、上記繰出時刻(C1)は、紙幣情報テーブル110におけるC1番目のレコード(その番号111が現在のC1の値であるレコード)の繰出時刻112の欄の格納データである。上記の通りC1は初期値が‘1’であるので、最初は紙幣情報テーブル110の先頭レコードの繰出時刻112すなわち最初に繰出された紙幣の繰出時刻112が、取得されることになる。
そして、ステップS123,S124の判定・分岐処理によって、経過時間=所定時間である場合には正常と見做してステップS125へ移行するが、それ以外の場合には異常(ジャム発生等)と見做してステップS135へ移行する。すなわち、経過時間が所定時間より小さい場合(速い場合)(ステップS123,YES)、若しくは、経過時間が所定時間より大きい場合(遅い場合)(ステップS124,YES)、ステップS135へ移行する。経過時間=所定時間の場合には、上記ステップS123、S124の判定は両方ともNOとなり、ステップS125へ移行する。
尚、上記“所定時間”は予め設定されている上記経過時間の正常値であり、異常が無ければ紙幣は繰出されてから丁度“所定時間”後にカセット入口に到達するように構成されている。これより、本例では上記のように、経過時間=所定時間であれば正常、経過時間≠所定時間であれば異常(ジャム発生等)と判定するが、この例に限らず、例えば経過時間が「所定時間±α」(α;任意に設定されるマージン)の範囲内であれば正常と判定するようにしてもよい。
上記のようにジャム発生と見做した場合(ステップS123またはS124がYESの場合)、入金処理は中断して復旧処理を実行する為、紙幣繰出処理スレッド、紙幣鑑別処理スレッドを強制終了したうえで(ステップS135)、変数S2に‘1’を代入すると共に(ステップS136)、変数S1に‘2’を代入して(ステップS137)、本処理を終了する。これより、メイン処理では、これらの変数の値の変化に応じて後述する処理を実行することになる。
一方、経過時間=所定時間でありステップS125へ移行した場合には、まず、上記ステップS121で検知された紙幣をカセット55内に収納する処理を行う(ステップS125)。続いて、カセット収納(C3)に‘1’を格納する(フラグONとする)(ステップS126)。これより、管理上、この紙幣の入金が確定することになる。ここで、カセット収納(C3)とは、紙幣情報テーブル110におけるC3番目のレコード(その番号111が現在のC3の値であるレコード)のカセット収納114の欄である。
そして、変数S1が‘1’であるか否かをチェックする(ステップS127)。上記のように、投入口51に投入された紙幣の中で最後の紙幣が繰出されたときから一定時間経過したら変数S1に‘1’がセットされるので、変数S1が‘1’であるならばステップS121で検知された紙幣は最後に繰出された紙幣と見做してよく、以って最後の紙幣をカセット55に収納したことになる。従って、変数S1が‘1’である場合には(ステップS127,YES)本処理を終了するものとして、上記ステップS137の処理に移行して変数S1に‘2’をセットしてから本処理を終了する。
一方、未だ変数S1が‘1’になっていないならば(ステップS127,NO)、変数C3を+1インクリメントして(C3=C3+1)(ステップS128)、ステップS121に戻る。そして、次の紙幣が収納検知センサ54で検知されるのを待つが、ジャムが発生した場合、次の紙幣が検知されないまま時間が経過することになる。これより、紙幣が検知されない状態でジャム発生か否かを判定する為に、ステップS121の判定は定期的に行うものとし、紙幣が検知されない場合(ステップS121,NO)、まず、変数pに現在の変数C3の値を代入する(ステップS129)。続いて、繰出時刻(p)が空白(未だ繰出時刻が記録されていない)であるか否かを確認し(ステップS130)、繰出時刻(p)が空白の場合には(ステップS130、YES)ステップS121に戻る。
尚、繰出時刻(p)とは、紙幣情報テーブル110におけるp番目のレコード(その番号111が現在のpの値であるレコード)の繰出時刻112の欄の格納データである。
一方、繰出時刻(p)に任意の繰出時刻が記録されている場合には(ステップS130,NO)、このデータ(繰出時刻(p))を取得して、以下の式により経過時間を算出する(ステップS131)。
経過時間 = 現在時刻 − 繰出時刻(p)
そして、算出した経過時間が上記所定時間よりも大きい場合(ステップS133,YES)、次の紙幣は、所定時間を経過してもカセット55に到達していないことになるので、ジャム発生と見做して上記ステップS135,S136の処理を実行し、更に上記ステップS137の処理を実行して本処理を終了する。
一方、算出した経過時間が所定時間以下の場合(ステップS133,NO)、本例ではpを+1インクリメントして(p=p+1)(ステップS134)、ステップS130に戻るが、この例に限らず、ステップS134に移行することなくステップS121に戻るようにしてもよい。
図6等に示すメイン処理の説明に戻る。
メイン処理では、上記ステップS74,S75,S76によって3つのスレッドを起動後、変数S1が‘2’(全スレッドの処理終了)となるまで待機する(ステップS77)。上記図9に示す通り、紙幣収納処理スレッドが終了する際に変数S1に‘2’がセットされる。上述したことから、紙幣収納処理スレッドの終了時には他の2つのスレッドも終了していることになるので、これより、変数S1が‘2’となったら全スレッドの処理が終了したものと見做せる。
図9で説明したように、紙幣収納処理スレッドは、繰出された全ての紙幣をカセット55に収納することで終了する場合(正常終了)もあれば、ジャム発生と判定することで処理中断して終了する場合(異常終了)もある。この異常終了の場合、他の2つのスレッドも終了させると共に、上記ステップS136の処理により変数S2に‘1’がセットされている。
これより、変数S2が‘1’であるか否かをチェックし(ステップS78)、変数S2が‘1’である場合には(ステップS78,YES)、まず、既存の復旧動作すなわち搬送路56上の紙幣を一時保留部53に回収する処理を行う(ステップS79)。上述した通り、この復旧動作中に不明券がカセット55に入る可能性があり、入った場合には収納検知センサ54により検知される。これより、復旧動作中に紙幣がカセット55に入った場合には(ステップS80,YES)、カセット収納(C3)に‘1’を格納して(ステップS81)、「終了情報」に‘1’をセットする(ステップS82)。
ここで、カセット収納(C3)とは、紙幣情報テーブル110におけるC3番目のレコード(その番号111が現在のC3の値であるレコード)のカセット収納114の欄である。また、このときのC3の値は、上記図9の処理より、最後にカセット55に収納された紙幣の次に繰出された紙幣の繰出し順番となっているはずである。例えば、図10の紙幣情報テーブル110において、2枚目の紙幣までがカセット55に収納済みの状態でジャムが発生したならば、C3は‘3’となっているはずであり、3番目のレコード(3枚目の紙幣に関するレコード)のカセット収納114に‘1’がセット(フラグON)されることになる。そして、この例では3番目の紙幣が、復旧動作中にカセット55に入った不明券となる。つまり、ステップS81におけるカセット収納(C3)は、紙幣情報テーブル110における不明券に係わるレコードにおけるカセット収納114の欄を意味することになる。尚、カセット収納114は入金確定か否かを示すものであり‘1’が格納されていれば入金確定を意味する。
上記のことからステップS81の処理は、紙幣情報テーブル110における不明券に係わるレコードにおけるカセット収納114の欄に‘1’を格納することで、不明券の入金確定する処理(あるいは不明券が入金確定情報に反映されるように入金確定情報を修正する処理)と見做すことができる。尚、これは、データ管理上、不明券がなくなるものと見做すこともできる。
また、上記カセット収納(C3)のレコードの金種113は、不明券の金種となるはずである。
上記のことから、ステップS81の処理を、不明券の金種を特定して、この不明券の金種特定結果が入金確定情報に反映されるようにデータ修正する処理とすることもできる。入金確定情報は、例えば上記紙幣情報テーブル110においてカセット収納114に‘1’が格納されているレコード全てに相当するものと見做してよい。
復旧動作中に紙幣がカセット55に入っていない場合には(ステップS80,NO)、そのまま上記ステップS82の処理を実行する。また、変数S2が‘1’ではない場合(ステップS78,NO)、「終了情報」に‘0’をセットする(ステップS83)。
上記ステップS82またはS83を実行したら、ステップS84へ移行する。
ステップS84では、「金種(千)」「金種(万)」に‘0’をセットすると共に変数pに1を代入する(初期化する)。そして、カセット収納(p)が‘1’であるか否かを判定する(ステップS85)。ここで、カセット収納(p)とは、紙幣情報テーブル110におけるp番目のレコード(その番号111が現在のpの値であるレコード)のカセット収納114の欄の格納データである。
カセット収納(p)が‘1’であるならば(ステップS85,YES)、上記p番目のレコードの金種113を参照し、金種113が千円であれば(ステップS86,YES)、上記「金種(千)」を+1インクリメントする(金種(千)=金種(千)+1)(ステップS87)。一方、p番目のレコードの金種113が一万円であれば(ステップS86,NO)、上記「金種(万)」を+1インクリメントする(金種(万)=金種(万)+1)(ステップS88)。
ステップS87またはS88を実行後、変数pを+1インクリメントし(p=p+1)(ステップS89)、ステップS85に戻る。そして、次のレコード(新たなp番目のレコード)のカセット収納114が‘1’ではない(空白)場合(ステップS85,NO)、本処理を終了するものとし、最後に処理結果(「終了情報」「「金種(千)」「金種(万)」)を通知して(ステップS90)、本処理を終了する。尚、通知先は、予め決められた所定の通知先であり、一例としては例えば所定のアプリケーション等であるが、この例に限らない。
上記ステップS84〜S88の処理は、紙幣情報テーブル110を参照して、カセット収納114が‘1’である紙幣の枚数、すなわち入金確定済みの紙幣の枚数を、金種別にカウントする処理である。この処理自体は既存の処理と見做しても構わないが、本手法では上記ステップS80、S81の処理によって、紙幣情報テーブル110の内容を修正している。これより、たとえ復旧処理中にカセット55に落ちた不明券があったとしても、この不明券の金種もカウントされて入金情報が管理されることになる。
本手法によれば、ジャム後の復旧動作中にカセット内に入った金種不明の紙幣の入金確定でき、従来では曖昧であったカセット内の紙幣金種情報が、より正確に管理できるようになる。
10 ATM
11 顧客操作画面
12 現金入出金部
13 通帳受付部
14 カード受付口
15 レシート発行口
21 主制御部
22 記憶部
23 入力部
24 表示部
25 入出金処理部
26 通帳記入処理部
27 カード読取部
28 レシート発行部
29 通信処理部
30 バス
41 紙幣鑑別部
42 入金確定部
43 復旧部
44 修正部
45 紙幣繰出部
50 紙幣処理ユニット
51 投入口
52 鑑別部
53 一時保留部
54 収納検知センサ
55 カセット
56 搬送路
57 制御部
110 紙幣情報テーブル
111 番号
112 繰出時刻
113 金種
114 カセット収納

Claims (4)

  1. 自動取引装置におけるコンピュータが実行する入金処理方法であって、
    入金処理中に搬送路を通って紙幣収納部まで順次搬送される各紙幣の金種を鑑別し、
    前記順次搬送される各紙幣毎に、前記金種鑑別の結果と、前記紙幣収納部に紙幣が収納されたことによる入金確定か否かを示す情報と、を含む入金確定情報を記憶し、
    前記金種鑑別後の紙幣が前記紙幣収納部に収納されると、該収納された紙幣に対応する前記入金確定情報を、入金確定を示すように更新し、
    前記入金処理中に紙幣搬送に係わる障害が発生した場合に、前記搬送路上の残留紙幣を所定箇所まで搬送する復旧動作を行い、
    該復旧動作中に、前記紙幣収納部の入口付近にあった残留紙幣が前記紙幣収納部に入った場合、該残留紙幣に対応する前記入金確定情報を、入金確定を示すように修正する
    ことを特徴とする入金処理方法。
  2. 自動取引装置において、
    入金処理中に搬送路を通って紙幣収納部まで順次搬送される各紙幣の金種を鑑別する紙幣鑑別部と、
    前記順次搬送される各紙幣毎に、前記金種鑑別の結果と、前記紙幣収納部に紙幣が収納されたことによる入金確定か否かを示す情報と、を含む入金確定情報を記憶する記憶部と、
    前記金種鑑別後の紙幣が前記紙幣収納部に収納されると、該収納された紙幣に対応する前記入金確定情報を、入金確定を示すように更新する入金確定部と、
    前記入金処理中に紙幣搬送に係わる障害が発生した場合に、前記搬送路上の残留紙幣を所定箇所まで搬送する復旧動作を行う復旧部と、
    該復旧動作中に、前記紙幣収納部の入口付近にあった残留紙幣が前記紙幣収納部に入った場合、該残留紙幣に対応する前記入金確定情報を、入金確定を示すように修正する修正部と、
    を有することを特徴とする自動取引装置。
  3. 前記入金確定情報に基づいて、前記入金確定となった紙幣の金種別の枚数を計数する入金確定紙幣計数部を更に有することを特徴とする請求項記載の自動取引装置。
  4. 入金処理の際に任意の1枚以上の紙幣が投入される紙幣投入口から、該紙幣投入口の紙幣を1枚ずつ繰出すと共に、該繰出し時間を記憶する紙幣繰出部を更に有し、
    前記紙幣繰出部によって繰出された各紙幣は、前記搬送路上を、前記紙幣鑑別部を経由して前記紙幣収納部へと搬送され、
    前記復旧部は、前記各紙幣が前記繰出し時間から前記紙幣収納部に到達するまでに掛かる時間が、予め設定される所定時間ではない場合あるいは予め設定される所定の時間範囲内ではない場合、前記紙幣搬送に係わる障害が発生したと見做すことを特徴とする請求項2または3記載の自動取引装置。
JP2018053254A 2018-03-20 2018-03-20 自動取引装置、入金処理方法 Active JP6882219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053254A JP6882219B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 自動取引装置、入金処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053254A JP6882219B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 自動取引装置、入金処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019164711A JP2019164711A (ja) 2019-09-26
JP6882219B2 true JP6882219B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=68066226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018053254A Active JP6882219B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 自動取引装置、入金処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6882219B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7465130B2 (ja) * 2020-03-26 2024-04-10 グローリー株式会社 紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4936827B2 (ja) * 2006-09-06 2012-05-23 沖電気工業株式会社 自動取引装置
JP5332515B2 (ja) * 2008-10-29 2013-11-06 沖電気工業株式会社 自動取引装置
JP5786680B2 (ja) * 2011-11-28 2015-09-30 沖電気工業株式会社 紙幣入出金装置および管理情報補正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019164711A (ja) 2019-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5271158B2 (ja) 紙葉類処理装置
KR101467273B1 (ko) 지엽류 처리 장치, 지엽류 구분 장치 및 지엽류 구분 시스템
JP5365344B2 (ja) 自動取引装置
JP2009023822A (ja) 紙葉類処理装置
JP2008217465A (ja) 自動取引装置
JP5844885B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP2008027023A (ja) 現金処理装置
EP2690606B1 (en) Bill processing device
JP5543424B2 (ja) 貨幣出金処理装置およびプログラム
JP2008234461A (ja) 現金処理装置
JP6527671B2 (ja) 紙葉類管理装置、紙葉類処理システム及び紙葉類管理方法
JP6882219B2 (ja) 自動取引装置、入金処理方法
JP2014232446A (ja) 現金処理装置
JP6024100B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP5230502B2 (ja) 紙幣取引装置、紙幣取引方法及び紙幣取引プログラム
JP4498758B2 (ja) 自動釣銭機
JP5012125B2 (ja) 現金処理装置
JP7471925B2 (ja) 紙幣処理装置、紙幣処理システムおよび紙幣処理方法
JP5868792B2 (ja) 紙幣取扱装置
JP5453213B2 (ja) 硬貨処理装置および自動取引装置
JP2011170417A (ja) 貨幣類取扱装置および現金自動取引装置
JP7172227B2 (ja) 現金処理装置
JP2017134509A (ja) 取引装置
JP2021174050A (ja) 紙葉類処理装置及び紙葉類処理方法
JP5371617B2 (ja) 貨幣類取扱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200311

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6882219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250