JP7465130B2 - 紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば紙幣や商品券等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法に関する。
従来より、紙幣や商品券等の処理を行う紙葉類処理装置として様々な種類のものが知られている。例えば、特許文献1には、出金処理のために入金処理で既に収納した紙幣を再利用する循環式紙幣収納庫を用いた循環式の紙幣処理機が開示されている。
特許第3918406号
特許文献1に開示される紙幣処理機では、混合収納庫から紙幣を出金したときに出金不適格であると判断された紙幣を補充回収庫に一旦退避させ、出金処理が終了した後にこの補充収納庫に退避されていた紙幣を混合収納庫に戻すようになっている。しかしながら、このような紙幣処理機では、紙幣の入金処理が行われる際に連続して搬送される2枚の紙幣の間隔が短い等の場合には収納庫で紙幣が詰まってしまうおそれがある。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、収納部において紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを抑制することができる紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を筐体の内部に取り込むための取込部と、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別する識別部と、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を種類別に収納する複数の収納部と、を備え、複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができる。
このような紙葉類処理装置によれば、搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが識別部により識別された場合に、最初に識別部により識別された紙葉類が収納される収納部とは別の収納部に、次に識別部により識別された紙葉類を搬送部により送ることができるため、同じ種類の2枚の紙葉類が連続して収納部に送られることによってこの収納部で紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを抑制することができる。
本発明の紙葉類処理装置は、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類を同じ前記収納部に送ると前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する判断手段を更に備え、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類が前記搬送部により送られてもよい。
この場合、前記収納部の構成によって、前記判断手段が前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なってもよい。
また、前記搬送部による前記識別部から前記収納部までの紙葉類の搬送距離によって、前記判断手段が前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なってもよい。
また、複数の前記収納部の各々には、前記収納部に収納される紙葉類の収納状況を検知する検知部が設けられており、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部における紙葉類の収納動作が完了していないことが前記検知部により検知された場合に、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断されてもよい。
この場合、前記収納部は、前記収納部に積層状態で収納された紙葉類を押さえる押さえ部材を有しており、前記検知部は、前記収納部において紙葉類の収納動作が行われる際に前記押さえ部材が所定の位置に戻っていない場合に前記収納部に収納される紙葉類の収納動作が完了していないことを検知してもよい。
また、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の間隔の大きさを検知する間隔検知手段が設けられており、前記間隔検知手段により検知された、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の間隔の大きさが所定の大きさよりも小さい場合に、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断されてもよい。
また、紙葉類は紙幣であり、前記識別部は、前記搬送部により搬送される紙幣の少なくとも金種を識別し、複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙幣の金種とが対応付けられており、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた全ての紙幣がいずれかの前記収納部に収納された場合に、前記識別部による紙幣の識別結果に基づいて紙幣の入金額が確定されてもよい。
この場合、紙幣の入金額が確定された後、釣銭としての紙幣を前記収納部から繰り出して前記筐体の外部に投出することができるようになっていてもよい。
また、紙幣の入金額が確定された後、その金種に対応する前記収納部とは別の前記収納部に収納された紙幣が前記収納部から繰り出され、繰り出された紙幣が当該紙幣の金種に対応する前記収納部に前記搬送部により送られてもよい。
また、紙幣の入金額が確定された後、釣銭としての紙幣を前記収納部から繰り出して前記筐体の外部に投出することができるようになっており、釣銭としての紙幣が前記筐体の外部に投出された後、その金種に対応する前記収納部とは別の前記収納部に収納された紙幣が前記収納部から繰り出され、繰り出された紙幣が当該紙幣の金種に対応する前記収納部に前記搬送部により送られてもよい。
本発明の紙葉類処理システムは、紙葉類を筐体の内部に取り込むための取込部と、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別する識別部と、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を種類別に収納する複数の収納部とを有する紙葉類処理装置と、前記紙葉類処理装置とは別に設けられ、当該紙葉類処理装置の管理を行う管理装置と、を備え、前記紙葉類処理装置において、複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができることを特徴とする。
このような紙葉類処理システムによれば、紙葉類処理装置において搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが識別部により識別された場合に、最初に識別部により識別された紙葉類が収納される収納部とは別の収納部に、次に識別部により識別された紙葉類を搬送部により送ることができるため、同じ種類の2枚の紙葉類が連続して収納部に送られることによってこの収納部で紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを抑制することができる。
本発明の紙葉類処理システムにおいては、紙葉類は紙幣であり、前記識別部は、前記搬送部により搬送される紙幣の少なくとも金種を識別し、複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙幣の金種とが対応付けられており、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた全ての紙幣が何れかの前記収納部に収納された場合に、前記識別部による紙幣の識別結果に基づいて紙幣の入金額が確定され、確定された紙幣の入金額に係る情報が前記紙葉類処理装置から前記管理装置に送られてもよい。
本発明の紙葉類処理方法は、紙葉類処理装置により行われる紙葉類処理方法であって、取込部により筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送部により搬送する工程と、前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別部により識別する工程と、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を複数の収納部に種類別に収納する工程と、を備え、複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができることを特徴とする。
本発明の紙葉類処理方法によれば、搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが識別部により識別された場合に、最初に識別部により識別された紙葉類が収納される収納部とは別の収納部に、次に識別部により識別された紙葉類を搬送部により送ることができるため、同じ種類の2枚の紙葉類が連続して収納部に送られることによってこの収納部で紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを抑制することができる。
本発明の紙葉類処理装置、紙葉類処理システムおよび紙葉類処理方法によれば、収納部において紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを抑制することができる。
本発明の実施の形態による紙幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す紙幣処理装置の内部を側方から見たときの構成を概略的に示す概略構成図である。 図1等に示す紙幣処理装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1等に示す紙幣処理装置の各収納部の内部を側方から見たときの構成を示す構成図である。 図4に示す各収納部を右側から左方向に向かって見たときの一対の押さえ部材の動作を示す図である。 各押さえ部材が(a)待機位置、(b)退避位置、(c)繰出位置、(d)重送防止位置にある状態をそれぞれ示す図である。 図1等に示す紙幣処理装置において顧客から店員に手渡された紙幣の入金処理および釣銭としての紙幣の出金処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。 図1等に示す紙幣処理装置において紙幣の入金処理が行われる際の紙幣の流れを示す図である。 図1等に示す紙幣処理装置において紙幣の入金処理が行われる際の紙幣の流れを示す図である。 図1等に示す紙幣処理装置において紙幣の出金処理が行われた後に異なる金種の収納部に収納された紙幣を金種に対応する収納部に戻すときの紙幣の流れを示す図である。 図1等に示す紙幣処理装置において紙幣の出金処理が行われた後に異なる金種の収納部に収納された紙幣を金種に対応する収納部に戻すときの紙幣の流れを示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図11は、本実施の形態に係る紙幣処理装置を示す図である。本実施の形態に係る紙幣処理装置は、紙幣の入金処理および出金処理等を行うものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る紙幣処理装置10および図示しない硬貨処理装置を組み合わせることにより貨幣釣銭機が構成されており、この貨幣釣銭機の近傍には商品の情報を登録する商品情報登録装置100(POSレジスタ)が設置されている。これらの貨幣釣銭機や商品情報登録装置100は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の商業施設の店舗において商品棚が設置されるフロント領域の精算所に設置されている。貨幣釣銭機は、顧客から店員に手渡された紙幣や硬貨の入金処理を行うとともに釣銭としての紙幣や硬貨の出金処理を行うようになっている。本実施の形態では、紙幣処理装置10および商品情報登録装置100を組み合わせることにより紙幣処理システムが構成されている。
図1は、本実施の形態による紙幣処理装置10の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す紙幣処理装置10の内部を側方から見たときの構成を概略的に示す概略構成図である。図1および図2に示すように、本実施の形態による紙幣処理装置10は、略直方体形状の筐体12と、筐体12の前面側にそれぞれ設けられた取込部30、払出部32、および装着部36と、筐体12の内部に設けられた複数の収納部40を備えている。なお、図2において筐体12の右側の側面が紙幣処理装置10を正面側から見た時の筐体12の前面であり、図2における左方向が紙幣処理装置10の奥行き方向である。また、図2に示すように、筐体12の内部には、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部20が設けられている。搬送部20は、第1搬送部分21および第2搬送部分22を有している。このような紙幣処理装置10の各構成要素の詳細について以下に説明する。
図1および図2に示すように、筐体12の前面側の上部位置には取込部30が設けられている。取込部30は筐体12の前面側に露出しており、操作者が1枚または複数枚の紙幣を重ねた状態で筐体12の前面側から取込部30に投入できるようになっている。この際に、1枚または複数枚の紙幣はその長辺方向に沿って取込部30に投入される。また、取込部30には、操作者によって投入された1枚または重ねた状態の複数枚の紙幣を1枚ずつ筐体12の内部に紙幣の長辺方向に沿って繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。また、取込部30には搬送部20の第1搬送部分21が接続されており、繰出機構により繰り出された紙幣は1枚ずつ第1搬送部分21により紙幣の長辺方向に沿って搬送されるようになっている。
筐体12の前面側における取込部30の下方には払出部32が設けられている。払出部32には搬送部20の第2搬送部分22が接続されており、また、払出部32は筐体12の前面側に露出している。そして、第2搬送部分22から払出部32に送られた紙幣はこの払出部32の内部に集積されるようになっている。また、出金されるべき紙幣が全て払出部32に集積されると、払出部32に集積された紙幣が重なった状態で紙幣の長辺方向に沿って筐体12の前面側に押し出されるようになっており、このことにより操作者は払出部32から紙幣を取り出すことができるようになる。
筐体12の前面側における払出部32の下方には出金リジェクト部34が設けられている。出金リジェクト部34には搬送部20の第2搬送部分22が接続されている。なお、出金リジェクト部34は筐体12の前面側に露出しておらず、筐体12に設けられた扉(図示せず)が閉じた状態では筐体12の外部から出金リジェクト部34にアクセスすることができないようになっている。また、後述する紙幣の出金処理においてリジェクト紙幣であると識別された紙幣が第2搬送部分22から出金リジェクト部34に送られ、この出金リジェクト部34に集積されるようになっている。
筐体12の前面側における出金リジェクト部34の下方には装着部36が設けられている。装着部36には持ち運び可能な紙幣収納カセット(図示せず)が着脱自在に装着されるようになっている。紙幣収納カセットは、紙幣を収納するとともに収納されている紙幣を1枚ずつ紙幣収納カセットの外部に繰り出すことができるような構成となっている。また、装着部36には搬送部20の第2搬送部分22が接続されている。そして、装着部36に紙幣収納カセットが装着されたときに、紙幣収納カセットから繰り出された紙幣を第2搬送部分22に送ることができるとともに、第2搬送部分22から装着部36に送られた紙幣を紙幣収納カセットに収納できるようになっている。
筐体12の内部における後方側には3つの収納部40が鉛直方向に並ぶよう設置されている。また、各収納部40にはそれぞれ搬送部20の第2搬送部分22が接続されている。そして、第2搬送部分22から各収納部40に送られた紙幣は各収納部40の内部に積層状態で収納されるようになっている。また、図4に示すように、各収納部40は、それぞれ、各収納部40に収納されている紙幣を1枚ずつ繰り出す繰出機構として搬送ベルト42を有しており、各収納部40において搬送ベルト42により繰り出された紙幣は第2搬送部分22に送られるようになっている。また、各収納部40には紙幣が金種別に収納されるようになっている。例えば、3つの収納部40のうち一番上の収納部40には千円札が収納され、上から2番目の収納部40には五千円札が収納され、一番下の収納部40には一万円札が収納されるようになっている。なお、二千円札は、出金リジェクト部34や紙幣収納カセットに収納されるようになっている。このような各収納部40の構成の詳細については後述する。
図2に示すように、搬送部20の第1搬送部分21は取込部30に接続されており、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣は第1搬送部分21により1枚ずつ紙幣の長辺方向に沿って搬送されるようになっている。また、搬送部20の第2搬送部分22は、払出部32、出金リジェクト部34、装着部36および各収納部40に接続されており、これらの構成要素の間で紙幣を1枚ずつ紙幣の長辺方向に沿って搬送するようになっている。また、第1搬送部分21は接続箇所24において第2搬送部分22に接続されており、この接続箇所24において第1搬送部分21および第2搬送部分22の間で紙幣の受け渡しが行われるようになっている。より詳細には、第1搬送部分21から第2搬送部分22に受け渡される紙幣はこの第2搬送部分22における収納部40側に送られるようになる。また、接続箇所24には図示しない分岐部材が設けられている。そして、第2搬送部分22により収納部40側から払出部32側に搬送される紙幣が接続箇所24を通過するときに、分岐部材によってこの紙幣は第2搬送部分22により払出部32側に送られるようになる。このように、第1搬送部分21の端部は、第2搬送部分22の途中部分(具体的には、接続箇所24)に接続されている。
また、図2に示すように、搬送部20の第2搬送部分22には識別部50が設けられている。識別部50は、第2搬送部分22における接続箇所24よりも各収納部40側に配置されている。識別部50は、紙幣処理装置10において紙幣の入金処理や出金処理が行われる際に取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣や各収納部40から第2搬送部分22に繰り出された紙幣の金種、真偽、正損、搬送状態等を識別するようになっている。また、紙幣の入金処理が行われる際に、識別部50による紙幣の識別結果に基づいてこの紙幣の搬送先が複数の収納部40の中から決められるようになっている。
また、図3に示すように、本実施の形態の紙幣処理装置10には、当該紙幣処理装置10の各構成要素を制御する制御部60が設けられている。このような制御部60は、筐体12の内部に設置されたCPU(プロセッサ)等から構成されている。図3に示すように、制御部60には取込部30、払出部32、装着部36、搬送部20、各収納部40、識別部50等がそれぞれ接続されている。そして、識別部50による紙幣の識別結果に係る情報が制御部60に送られるようになっている。また、制御部60は、取込部30、払出部32、装着部36、搬送部20、各収納部40等の各構成要素に指令信号を送ることによりこれらの構成要素を制御するようになっている。
また、図3に示すように、制御部60には操作表示部62、記憶部64および通信インターフェース部66がそれぞれ接続されている。操作表示部62は例えば紙幣処理装置10の筐体12の上面に設けられたタッチパネル等からなり、紙幣処理装置10における紙幣の入金処理や出金処理等の処理状況や、各収納部40に収納されている紙幣の在高等に関する情報が操作表示部62に表示されるようになっている。また、操作者は操作表示部62を操作することにより制御部60に対して様々な指令を与えることができるようになっている。また、記憶部64は例えばROMやRAM等から構成されている。記憶部64には、紙幣処理装置10における紙幣の入金処理や出金処理等の処理履歴や、各収納部40に収納されている紙幣の在高等に関する情報が記憶されるようになっている。また、制御部60は通信インターフェース部66を介して本実施の形態による紙幣処理装置10とは別に設けられた外部装置(具体的には、例えば商品情報登録装置100)に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
また、図3に示すように、制御部60は、判断手段60aと、間隔検知手段60bとを有している。判断手段60aは、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣を同じ収納部40に送ると収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断するようになっている。また、間隔検知手段60bは、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさを検知するようになっている。これらの判断手段60aおよび間隔検知手段60bの機能の詳細については後述する。
次に、各収納部40の構成の詳細について図4乃至図6を用いて説明する。図4は、各収納部40の内部を側方から見たときの構成を示す構成図であり、図5は、図4に示す各収納部40を右側から左方向に向かって見たときの一対の押さえ部材46の動作を示す図であり、図6は、各押さえ部材46が(a)待機位置、(b)退避位置、(c)繰出位置、(d)重送防止位置にある状態をそれぞれ示す図である。
図4および図5に示すように、収納部40は、間隔を置いて配置された一対の搬送ベルト42を有している。各搬送ベルト42は、収納部40内の紙幣の長手方向(図4では左右方向)に対応して延びている。各搬送ベルト42は、それぞれ一組のプーリ42a、42b間に掛け渡されている。また、一組のプーリ42a、42b間に、ベルト側ローラ42cおよび補助ローラ42dが配置されている。そして、プーリ42aおよびベルト側ローラ42cに対向して、それぞれ対向ローラ43aおよびゲートローラ43cが配置されている。また、一対のプーリ42a、42bのうち一方のプーリ42aにはモータ41が設けられている。このモータ41は正逆両方向に回転することができるようになっている。そして、モータ41がプーリ42aを回転させることによって各搬送ベルト42が図4における時計回りの方向および逆時計回りの方向の両方向に循環移動することができるようになっている。
また、図4に示すように、収納部40における紙幣の出入口の近傍には、遮光等によって紙幣の通過を検出する通過センサSが設けられている。
搬送ベルト42は、図6(c)に示すように、収納部40内に収納されている紙幣のうち最前位の紙幣M3の表面に当接して、当該紙幣M3を重積方向と略直交する繰出方向(図6の右方向)に繰り出すための搬送手段を構成している。また、この搬送ベルト42のうちプーリ42aおよびベルト側ローラ42cに対応する部分と、対向ローラ43aおよびゲートローラ43cとで送出入手段が構成されている。この送出入手段は、図6(a)に示すように収納部40内へ受入紙幣M2を送り込むと共に、搬送ベルト42によって繰り出された繰出紙幣M3をさらに送り出すためのものである。ただし、ゲートローラ43cは、図6(c)および図6(d)に示すように、繰出紙幣M3に対しては、その繰出方向に逆らう方向に回転して他の紙幣からの分離を促すための分離手段として作用する。
図4に示すように、収納部40内には、略平板状の紙幣の受け部材44が、紙幣重積方向の他側(図4では下側)と搬送ベルト42との間で紙幣重積方向に並進移動可能に設けられている。この受け部材44は、パンタグラフ45を介して搬送ベルト42側へ付勢されている。
また、図4および図5に示すように、紙幣重積方向から見て搬送ベルト42を間に挟むような位置において、一対の押さえ部材46が紙幣繰出方向と略平行に延びている。各押さえ部材46は、略矩形断面の棒状をなし、図4に示すように、先端側が受け部材44の一端縁付近まで延びると共に、基端側が受け部材44の他端縁を越えて延びている。各押さえ部材46の基端側は、紙幣重積方向の他側(図4では下側)へ延びる連結部47に繋がっている。各押さえ部材46の基端寄りの部分には、受け部材44側へ僅かに突出した摩擦部46aが設けられている。摩擦部46aは、押さえ部材46の他の部分の表面(例
えば滑らかな金属面ないし樹脂面)よりも摩擦係数の大きい表面(例えばゴム面)を有している。
また、一対の押さえ部材46を紙幣重積方向に移動させる移動機構48が備えられている。このような移動機構48によって、一対の押さえ部材46は、以下のような(a)待機位置、(b)退避位置、(c)繰出位置および(d)重送防止位置に移動可能となっている。
(a)待機位置とは、図6(a)に示すように、収納部40内に既に収納紙幣M1がある場合、この収納紙幣M1を受け部材44と当該押さえ部材46との間で挟むと共に、送出入手段によって送り込まれる受入紙幣M2を、当該押さえ部材46と搬送ベルト42との間に受け入れ可能な位置をさす。
(b)退避位置とは、待機位置から、図5に示すように受入紙幣M2の両側縁部を一時的に撓ませてこれを通過し、図6(b)に示すように搬送ベルト42側へ退避した位置をさす。
(c)繰出位置とは、図6(c)に示すように、収納部40内に収納された紙幣のうち最前位の紙幣M3を搬送ベルト42で繰り出そうとする際に、その繰出紙幣M3に摩擦部46aが当接しないよう搬送ベルト42側へ退避した位置をさす。
(d)重送防止位置とは、図6(d)に示すように、繰出紙幣M3の次位の紙幣M4に摩擦部46aが当接するよう、繰出位置よりも受け部材44側へ進出した位置をさす。
なお、複数の紙幣を収納部40から繰り出す際、押さえ部材46を(c)繰出位置と(d)重送防止位置との間で往復移動させることを考慮して、(c)繰出位置は(b)退避位置よりも受け部材44側に近い位置に設定されている。
収納部40への紙幣の収納時には、押さえ部材46が図6(a)の待機位置にある状態で、搬送ベルト42によって、搬送ベルト42と押さえ部材46との間に受入紙幣M2を送り込む。その後、押さえ部材46を図6(b)の退避位置(図5における矢印Uで示される位置)へ移動させることで、当該紙幣M2を収納部40内に収納紙幣M1として収納する。その後、押さえ部材46は図6(a)の待機位置に戻る。また、押さえ部材46を図6(a)の待機位置に戻した後、前記の動作を繰り返すことで、複数の紙幣を収納部40内(受け部材44と押さえ部材46との間)に重積収納して行くことができる。
また、紙幣の繰出し時には、まず、押さえ部材46が図6(c)の繰出し位置にある状態で搬送ベルト42で収納部40内の最前位の紙幣M3を繰り出して行く。この繰出紙幣M3は、搬送ベルト42によって収納部40から第2搬送部分22へ送り出されて行く。そして、繰出紙幣M3の後端が摩擦部46aの領域を通過したことが通過センサSによって検知されてから、押さえ部材46を図6(d)の重送防止位置へ移動させる。これにより、押さえ部材46の摩擦部46aによって次位の紙幣M4の重送(連れ出し)が防止される。また、押さえ部材46を図6(c)の繰出位置に戻した後、前記の動作を繰り返すことで、複数の収納紙幣を1枚ずつ確実に繰り出して行くことができる。
このようにして、本実施の形態の収納部40によれば、従来の紙幣収納繰出装置における紙幣収納用の部材、重送防止用の部材およびそれらの駆動源の機能を、押さえ部材46およびその移動機構48だけで代替することができる。このため、紙幣の収納および重送防止のための構成との関係でコストの削減およびスペース効率の向上を図ることができる。
また、図3に示すように、複数の収納部40の各々には、収納部40に収納される紙幣の収納状況を検知する検知部49が設けられている。検知部49は、収納部40において紙幣の収納動作が行われる際に各押さえ部材46が図6(a)の待機位置から図6(b)の退避位置に移動した後、この図6(b)の退避位置から少なくとも搬送ベルト42の下面と同じ高さレベルの位置に戻っていない場合に、収納部40に収納される紙幣の収納動作が完了していないことを検知する。なお、別の例として、検知部49は、収納部40において紙幣の収納動作が行われる際に各押さえ部材46が図6(a)の待機位置から図6(b)の退避位置に移動した後、この図6(b)の退避位置から図6(a)の待機位置に完全に戻っていない場合に、収納部40に収納される紙幣の収納動作が完了していないことを検知するようになっていてもよい。
次に、このような構成からなる紙幣処理装置10による紙幣の処理方法(具体的には、入金処理および出金処理)について図7乃至図11を用いて説明する。図7は、紙幣処理装置10において顧客から店員に手渡された紙幣の入金処理および釣銭としての紙幣の出金処理が行われるときの動作を示すフローチャートである。また、図8乃至図11は、紙幣の処理が行われる際の紙幣の流れを太線で示す構成図である。また、以下で示す紙幣の各処理は、制御部60が紙幣処理装置10の各構成要素を制御することにより行われる。
まず、紙幣処理装置10により顧客から店員に手渡された紙幣の入金処理が行われる際の動作について説明する。筐体12の前面側に設けられた取込部30に操作者が1枚または複数枚の紙幣を重ねた状態で投入すると、投入された1枚または重なった状態の複数枚の紙幣は1枚ずつ繰出機構(図示せず)により筐体12の内部に繰り出される。そして、筐体12の内部に繰り出された紙幣は、図6に示すように、この紙幣の長辺方向に沿って搬送部20の第1搬送部分21および第2搬送部分22により搬送される。この際に、筐体12の内部に繰り出された紙幣は識別部50によりその金種、真偽、正損、搬送状態等が識別される。そして、識別部50により正常な紙幣であると識別された場合には、識別部50により識別された紙幣の金種に基づいてこの紙幣の金種に対応する収納部40が搬送先として制御部60により決定される。そして、識別部50により識別された紙幣は各収納部40に金種毎に送られる。このことにより、各収納部40に紙幣が金種毎に収納される。
また、本実施の形態では、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別された場合に、最初に識別部50により紙幣が収納部40とは別の収納部40に、次に識別部50により識別された紙幣を搬送部20により送ることができる。このような動作について図7に示すフローチャートおよび図8乃至図11に示す図を用いて説明する。
同一金種の紙幣が連続で識別部50により識別された場合には(STEP1の「YES」)、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣を同じ収納部40に送ると収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かが判断手段60aにより判断される。具体的には、上述したように、複数の収納部40の各々には、収納部40に収納される紙幣の収納状況を検知する検知部49が設けられている。そして、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別され、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40(図8に示す例では一番上の収納部40)における紙幣の収納動作が完了していないことが検知部49により検知された場合に、判断手段60aにより収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断される。より詳細には、検知部49は、収納部40において紙幣の収納動作が行われる際に各押さえ部材46が図6(a)の待機位置から図6(b)の退避位置に移動した後、この図6(b)の退避位置から少なくとも搬送ベルト42の下面と同じ高さレベルの位置に戻っていない場合に、収納部40に収納される紙幣の収納動作が完了していないことを検知する。
そして、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別され、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40(図8に示す例では一番上の収納部40)における紙幣の収納動作が完了していないことが検知部49により検知された場合に、判断手段60aにより収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断されると(STEP3の「YES」)、次に識別部50により識別された紙幣は、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40とは別の収納部40(図9に示す例では一番下の収納部40)に送られる。このように、次に識別部50により識別された紙幣は、この紙幣の金種とは異なる金種に対応する収納部40に一時的に収納される(STEP5)。例えば、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種がそれぞれ千円札であることが識別部50により識別されると、これらの紙幣は本来であれば両方とも一番上の収納部40に収納されるが、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40における紙幣の収納動作が完了していないことが検知部49により検知された場合には、次に識別部50により識別された紙幣は例えば一番下の収納部40(一万円札が収納されるべき収納部40)に送られ、この収納部40に一時的に収納される。
また、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別された場合でも(STEP1の「YES」)、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣を同じ収納部40に送ると収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性がないと判断手段60aにより判断されると(STEP3の「NO」)、最初に識別部50により識別された紙幣と、次に識別部50により識別された紙幣とが同じ収納部40に送られる(STEP4)。すなわち、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40における紙幣の収納動作が完了していることが検知部49により検知された場合には、後続の紙幣をこの収納部40に送っても収納部40において紙幣の詰まりが生じる可能性は低いと考えられるため、同じ収納部40に紙幣を連続して送っても問題ない。
また、本実施の形態では、収納部40の構成によって、判断手段60aが収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なっていてもよい。例えば、複数の収納部40の大きさが異なる場合には、大きい収納部40の方が、小さい収納部40よりも紙幣の詰まりが生じる可能性が低いと考えれるため、小さい収納部40については大きい収納部40よりも判断手段60aが収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準を厳しくしてもよい。
また、本実施の形態では、搬送部20による識別部50から収納部40までの紙幣の搬送距離によって、判断手段60aが収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なっていてもよい。例えば、搬送部20による識別部50から収納部40までの紙幣の搬送距離が小さい収納部40(図2における一番上の収納部40)については、他の収納部40と比較して識別部50により紙幣が識別されてから当該紙幣が収納部40に到達するまでの時間が短くなるため、判断手段60aが収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準を他の収納部40よりも厳しくしてもよい。
また、同一金種の紙幣が連続で識別部50により識別されなかった場合には(STEP1の「NO」)、すなわち、ある金種の紙幣が識別部50により識別された後に、別の金種の紙幣が識別部50により識別された場合には、この別の金種の紙幣は当該金種に対応する収納部40に送られてこの収納部40に収納される。すなわち、これらの紙幣は金種別に各収納部40に収納される(STEP2)。
なお、同一金種の紙幣が連続で識別部50により識別された場合に(STEP1の「YES」)、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣を同じ収納部40に送ると収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断手段60aが判断する際に、検知部49により検知される、収納部40に収納される紙幣の収納状況を参照して判断するのではなく、他の基準を参照して判断するようになっていてもよい。例えば、上述したように、間隔検知手段60bは、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔を検知するようになっている。そして、この間隔検知手段60bにより検知された、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさが所定の大きさよりも小さい場合に、判断手段60aにより収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断される。このような場合でも、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさが所定の大きさよりも小さいと、最初に識別部50により識別された紙幣が収納部40に送られてこの収納部40に収納される動作が完了する前に、次に識別部50により識別された紙幣が収納部40に到達してしまいこれらの2枚の紙幣によって収納部40で詰まりが生じるおそれがある。このような場合において、2枚の紙幣のうち後続の紙幣(2枚目の紙幣)を他の収納部40に入れる。これに対し、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさが所定の大きさよりも大きい場合には、最初に識別部50により識別された紙幣が収納部40に送られてこの収納部40に収納される動作が完了した後に、次に識別部50により識別された紙幣が収納部40に到達する可能性が高くなるため、これらの2枚の紙幣によって収納部40で詰まりが生じる可能性を抑制することができる。
上述したSTEP1~STEP5に示すような処理は、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣が全て各収納部40に送られて各収納部40に収納されるまで行われる(STEP6の「NO」)。そして、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣が全て各収納部40に送られて各収納部40に収納されると(STEP6の「YES」)、操作表示部62には識別部50による紙幣の識別結果に基づいて算出された紙幣の入金額および入金処理の確定を求める旨のボタンが表示される。そして、操作者(具体的には、例えば店員)が入金処理の確定を求める旨のボタンを押下すると、顧客から店員に手渡された紙幣の入金処理が確定され、操作表示部62に表示される入金額も確定する(STEP7の「YES」)。入金額が確定されると、この入金額に係る情報は紙幣処理装置10から商品情報登録装置100(POSレジスタ)に送信される。
商品情報登録装置100では、紙幣処理装置10から送信された入金額から、顧客が購入しようとする商品の合計金額を差し引くことにより釣銭の金額を算出する。そして、この釣銭の金額に相当する紙幣や硬貨を紙幣処理装置10や硬貨処理装置から出金するよう商品情報登録装置100から紙幣処理装置10や硬貨処理装置に出金指示が送信される。ここで、紙幣処理装置10において釣銭としての紙幣の出金処理を行う必要がある場合には、以下に示すような紙幣の出金処理が紙幣処理装置10において行われる。
紙幣処理装置10において、出金されるべき紙幣が各収納部40から第2搬送部分22に1枚ずつ繰り出される。そして、第2搬送部分に繰り出された紙幣は、この第2搬送部分により搬送される。この際に、第2搬送部分により搬送される紙幣は識別部50によりその金種や搬送状態等が識別される。そして、識別部50により正常な紙幣であると識別された場合には、第2搬送部分22により払出部32に送られる。出金されるべき紙幣が全て第2搬送部分22から払出部32に送られてこの払出部32に集積されると、払出部32に集積された紙幣が重なった状態で筐体12の前面側に押し出される。このことにより操作者は払出部32から紙幣を取り出すことができるようになる。これにより、操作者である店員は顧客に対して釣銭を手渡し、顧客との間で行われる精算処理が終了するため、顧客は退店することが出来る。
また、第2搬送部分22により搬送される紙幣が識別部50により識別されたときに、重送、連鎖、斜行等の搬送異常であると判別された紙幣は、第2搬送部分22により払出部32ではなく出金リジェクト部34に送られ、この出金リジェクト部34に集積される。出金リジェクト部34に集積された紙幣は、紙幣処理装置10のメンテナンス作業を行う際にメンテナンス員が筐体12の扉を開いて当該筐体12の内部にアクセスすることにより出金リジェクト部34から筐体12の外部に手で取り出されるようになる。
次に釣銭としての紙幣の出金処理が行われたり(STEP8の「YES」)、あるいは釣銭としての紙幣の出金処理を行う必要がなかったりする場合には、他の金種の収納部40に一時的に収納されている紙幣を、当該紙幣の金種に対応する収納部40に戻す処理が行われる。具体的には、まず、図10に示すように、他の金種の収納部40に一時的に収納されている紙幣を当該収納部40から第2搬送部分22に繰り出して、この繰り出された紙幣を第2搬送部分22により装着部36に装着されている紙幣収納カセットに送る(STEP9)。次に、図11に示すように、紙幣収納カセットから紙幣を第2搬送部分22に繰り出して、この繰り出された紙幣を第2搬送部分22により搬送する。この際に、第2搬送部分22により搬送される紙幣の金種、真偽、正損、搬送状態等を識別部50により識別する。その後、識別部50による識別結果に基づいて、識別部50により識別された紙幣を、その金種に対応する収納部40に送る(STEP10)。このことにより、紙幣処理装置10の筐体12の内部に投入された紙幣は全て金種が対応する収納部40に収納される。なお、この処理は、顧客が退店した後に行われる処理であるため、この処理のために顧客を待たせる必要はなく、顧客に迷惑をかけることはない。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣処理装置10は、紙幣を筐体12の内部に取り込むための取込部30と、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた紙幣を搬送する搬送部20と、搬送部20により搬送される紙幣の少なくとも金種を識別する識別部50と、識別部50による識別結果に基づいて搬送部20から送られた紙幣を金種別に収納する複数の収納部40とを備えている。また、複数の収納部40の各々と、収納されるべき紙幣の金種とが対応付けられている。そして、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別された場合に、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40とは別の収納部40に、次に識別部50により識別された紙幣を搬送部20により送ることができる。このような紙幣処理装置10によれば、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別された場合に、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40とは別の収納部40に、次に識別部50により識別された紙幣を搬送部20により送ることができるため、同じ金種の紙幣が同じ収納部40に送られることにより収納部40において紙幣の詰まりが発生してしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10は、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣を同じ収納部40に送ると収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する判断手段60aを更に備えている。そして、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別され、判断手段60aにより収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断された場合に、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40とは別の収納部40に、次に識別部50により識別された紙幣が搬送部20により送られる。この場合には、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣を同じ収納部40に送ると収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断手段60aにより判断された場合には、これらの連続して搬送される2枚の紙幣を別の収納部40に送ることによって、これらの紙幣が同じ収納部40に送られることにより収納部40において紙幣の詰まりが発生してしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、収納部40の構成によって、判断手段60aが収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なるようになっていてもよい。また、搬送部20による識別部50から収納部40までの紙葉類の搬送距離によって、判断手段60aが収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なるようになっていてもよい。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、複数の収納部40の各々には、収納部40に収納される紙幣の収納状況を検知する検知部49が設けられており、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の金種が同じであることが識別部50により識別され、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40における紙幣の収納動作が完了していないことが検知部49により検知された場合に、判断手段60aにより収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断されるようになっている。この場合には、最初に識別部50により識別された紙幣が収納される収納部40における紙幣の収納動作が完了していないことが検知部49により検知された場合には、これらの連続して搬送される2枚の紙幣を別の収納部40に送ることによって、これらの紙幣が同じ収納部40に送られることにより収納部40において紙幣の詰まりが発生してしまうことを抑制することができる。
この場合、収納部40は、収納部40に積層状態で収納された紙幣を押さえる押さえ部材46を有しており、検知部49は、収納部40において紙幣の収納動作が行われる際に押さえ部材46が所定の位置に戻っていない場合に収納部40に収納される紙幣の収納動作が完了していないことを検知する。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさを検知する間隔検知手段60bが設けられており、間隔検知手段60bにより検知された、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさが所定の大きさよりも小さい場合に、判断手段60aにより収納部40で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断される。この場合には、搬送部20により連続して搬送される2枚の紙幣の間隔の大きさが所定の大きさよりも小さい場合に、これらの連続して搬送される2枚の紙幣を別の収納部40に送ることによって、これらの紙幣が同じ収納部40に送られることにより収納部40において紙幣の詰まりが発生してしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10においては、上述したように、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた全ての紙幣がいずれかの収納部40に収納された場合に、識別部50による紙幣の識別結果に基づいて紙幣の入金額が確定される。また、この場合、紙幣の入金額が確定された後、釣銭としての紙幣を収納部40から繰り出して筐体12の外部に投出することができるようになっている。また、紙幣の入金額が確定された後、その金種に対応する収納部40とは別の収納部40に収納された紙幣が収納部40から繰り出され、繰り出された紙幣が当該紙幣の金種に対応する収納部40に搬送部20により送られる。より詳細には、釣銭としての紙幣が筐体12の外部に投出された後、その金種に対応する収納部40とは別の収納部40に収納された紙幣が収納部40から繰り出され、繰り出された紙幣が当該紙幣の金種に対応する収納部40に搬送部20により送られる。このような紙幣処理装置10によれば、全ての収納部40に、当該収納部40の金種に対応する紙幣を収納させることができる。
また、本発明に係る貨幣処理システムは、上述した紙幣処理装置10と、紙幣処理装置10とは別に設けられ、当該紙幣処理装置10の管理を行う商品情報登録装置100(管理装置)とを備えている。このような貨幣処理システムでは、取込部30により筐体12の内部に取り込まれた全ての紙幣が何れかの収納部40に収納された場合に、識別部50による紙幣の識別結果に基づいて紙幣の入金額が確定され、確定された紙幣の入金額に係る情報が紙幣処理装置10から管理装置としての商品情報登録装置100に送られる。
なお、本実施の形態に係る紙幣処理装置や紙幣処理システム、紙幣処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、紙幣を金種別に収納する複数の収納部は、図4乃至図6に示す構成のものに限定されることはない。紙幣を金種別に収納する複数の収納部として、紙幣が積層状態で集積されるとともに、放射状に延びるゴム部材が外周面に設けられ一方向に回転する回転体が入口部分に設けられたものが用いられてもよい。この場合、搬送部から収納部に送られる紙幣は、回転体の外周面に設けられたゴム部材によって叩かれることにより収納部の内部で整列される。この場合、回転体の回転速度が所定の閾値を下回った場合に、判断手段は収納部で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断してもよい。
また、判断手段により収納部で紙幣の詰まりが生じる可能性があると判断された場合に、その前に識別部により識別された紙幣が収納される収納部とは別の収納部に紙幣を送る際に、釣銭としての紙幣の出金処理において釣銭として用いられない金種(例えば、一万円札)に対応する収納部に紙幣を送ってもよい。また、判断手段を更に設けず、識別部により連続して搬送される2枚の紙幣の種類が同じであることが識別された場合には、2枚目の紙幣は一旦他の金種の収納部に収納するようにしてもよい。
また、本実施の形態による紙幣処理装置は、店舗のフロント領域の精算所に設置されるものに限定されることはない。本実施の形態による紙幣処理装置が、店舗のバックオフィス領域に設置される紙幣入金機や紙幣入出金機として用いられてもよい。また、商品登録や紙幣の授受を店員が行うのではなく、そのすべて、もしくは一部を顧客自身が行うようにしてもよい。
また、本発明に係る紙葉類処理装置や紙葉類処理システム、紙葉類処理方法は、紙幣以外の紙葉類(例えば、小切手や商品券)を処理するものであってもよい。この場合には、紙葉類処理装置は、紙葉類を筐体の内部に取り込むための取込部と、取込部により筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別する識別部と、識別部による識別結果に基づいて搬送部から送られた紙葉類を種類別に収納する複数の収納部とを備えている。また、複数の収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられている。そして、このような紙葉類処理装置では、搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが識別部により識別された場合に、最初に識別部により識別された紙葉類が収納される収納部とは別の収納部に、次に識別部により識別された紙葉類を搬送部により送ることができるようになっている。このような紙葉類処理装置でも、搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが識別部により識別された場合に、最初に識別部によりその種類が識別された紙葉類が収納される収納部とは別の収納部に、次に識別部によりその種類が識別された紙葉類を搬送部により送ることができるため、同じ種類の紙葉類が同じ収納部に送られることにより収納部において紙葉類の詰まりが発生してしまうことを抑制することができる。また、本発明に係る紙葉類処理システムは、上述した紙葉類処理装置と、紙葉類処理装置の管理を行う管理装置とを備えたものである。また、本発明に係る紙葉類処理方法は、上述した紙葉類処理装置により行われるものである。また、上述した図1乃至図11に示す紙幣処理装置10の様々な技術的事項を、本発明に係る紙葉類処理装置や紙葉類処理システム、紙葉類処理方法に適用することができる。
10 紙幣処理装置
12 筐体
20 搬送部
21 第1搬送部分
22 第2搬送部分
24 接続箇所
30 取込部
32 払出部
34 出金リジェクト部
36 装着部
40 収納部
41 モータ
42 搬送ベルト
42a プーリ
42b プーリ
42c ベルト側ローラ
42d 補助ローラ
43a 対向ローラ
43c ゲートローラ
44 受け部材
45 パンタグラフ
46 押さえ部材
46a 摩擦部
47 連結部
48 移動機構
49 検知部
50 識別部
60 制御部
60a 判断手段
60b 間隔検知手段
62 操作表示部
64 記憶部
66 通信インターフェース部
100 商品情報登録装置

Claims (14)

  1. 紙葉類を筐体の内部に取り込むための取込部と、
    前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別する識別部と、
    前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を種類別に収納する複数の収納部と、
    を備え、
    複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができ、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類を同じ前記収納部に送ると前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する判断手段を更に備え、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類が前記搬送部により送られる、紙葉類処理装置。
  2. 前記収納部の構成によって、前記判断手段が前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なる、請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記搬送部による前記識別部から前記収納部までの紙葉類の搬送距離によって、前記判断手段が前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する際の基準が異なる、請求項1または2記載の紙葉類処理装置。
  4. 複数の前記収納部の各々には、前記収納部に収納される紙葉類の収納状況を検知する検知部が設けられており、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部における紙葉類の収納動作が完了していないことが前記検知部により検知された場合に、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記収納部は、前記収納部に積層状態で収納された紙葉類を押さえる押さえ部材を有しており、
    前記検知部は、前記収納部において紙葉類の収納動作が行われる際に前記押さえ部材が所定の位置に戻っていない場合に前記収納部に収納される紙葉類の収納動作が完了していないことを検知する、請求項4記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の間隔の大きさを検知する間隔検知手段が設けられており、
    前記間隔検知手段により検知された、前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の間隔の大きさが所定の大きさよりも小さい場合に、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  7. 紙葉類は紙幣であり、
    前記識別部は、前記搬送部により搬送される紙幣の少なくとも金種を識別し、
    複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙幣の金種とが対応付けられており、
    前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた全ての紙幣がいずれかの前記収納部に収納され、入金処理の確定を求める旨のボタンが押下された場合に、前記識別部による紙幣の識別結果に基づいて紙幣の入金額が確定される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  8. 紙幣の入金額が確定された後、釣銭としての紙幣を前記収納部から繰り出して前記筐体の外部に投出することができるようになっている、請求項7記載の紙葉類処理装置。
  9. 紙幣の入金額が確定された後、その金種に対応する前記収納部とは別の前記収納部に収納された紙幣が前記収納部から繰り出され、繰り出された紙幣が当該紙幣の金種に対応する前記収納部に前記搬送部により送られる、請求項7記載の紙葉類処理装置。
  10. 紙幣の入金額が確定された後、釣銭としての紙幣を前記収納部から繰り出して前記筐体の外部に投出することができるようになっており、
    釣銭としての紙幣が前記筐体の外部に投出された後、その金種に対応する前記収納部とは別の前記収納部に収納された紙幣が前記収納部から繰り出され、繰り出された紙幣が当該紙幣の金種に対応する前記収納部に前記搬送部により送られる、請求項9記載の紙葉類処理装置。
  11. 紙葉類を筐体の内部に取り込むための取込部と、前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別する識別部と、前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を種類別に収納する複数の収納部とを有する紙葉類処理装置と、
    前記紙葉類処理装置とは別に設けられ、当該紙葉類処理装置の管理を行う管理装置と、
    を備え、
    前記紙葉類処理装置において、複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができ、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類を同じ前記収納部に送ると前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断する判断手段を更に備え、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類が前記搬送部により送られる、紙葉類処理システム。
  12. 紙葉類は紙幣であり、
    前記識別部は、前記搬送部により搬送される紙幣の少なくとも金種を識別し、
    複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙幣の金種とが対応付けられており、
    前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた全ての紙幣が何れかの前記収納部に収納され、入金処理の確定を求める旨のボタンが押下された場合に、前記識別部による紙幣の識別結果に基づいて紙幣の入金額が確定され、確定された紙幣の入金額に係る情報が前記紙葉類処理装置から前記管理装置に送られる、請求項11記載の紙葉類処理システム。
  13. 紙葉類処理装置により行われる紙葉類処理方法であって、
    取込部により筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別部により識別する工程と、
    前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を複数の収納部に種類別に収納する工程と、
    を備え、
    複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができ、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類を同じ前記収納部に送ると前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があるか否かを判断手段が判断し、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、前記判断手段により前記収納部で紙葉類の詰まりが生じる可能性があると判断された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類が前記搬送部により送られる、紙葉類処理方法。
  14. 紙葉類を筐体の内部に取り込むための取込部と、
    前記取込部により前記筐体の内部に取り込まれた紙葉類を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される紙葉類の少なくとも種類を識別する識別部と、
    前記識別部による識別結果に基づいて前記搬送部から送られた紙葉類を種類別に収納する複数の収納部と、
    を備え、
    複数の前記収納部の各々と、収納されるべき紙葉類の種類とが対応付けられており、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別された場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類を前記搬送部により送ることができ、
    前記搬送部により連続して搬送される2枚の紙葉類の種類が同じであることが前記識別部により識別され、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部における紙葉類の収納動作が完了していない場合に、最初に前記識別部により識別された紙葉類が収納される前記収納部とは別の前記収納部に、次に前記識別部により識別された紙葉類が前記搬送部により送られる、紙葉類処理装置。
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