JP6881832B2 - 扉用の施解錠装置 - Google Patents
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Description
この施解錠装置は、デッドボルト10の上下にストッパ11a、11bがコイルばね12a、12bのバネ勢力でデッドボルト10の後側に移動し、デッドボルト10の進出位置からの後退を防止している。
デッドボルト10がストッパ11a、11b位置を通り過ぎると、ストッパ11a、11bがバネ勢力で摺動体16の斜面16a、16bを下り降り、デッドボルト10の後側に移動する
なお、シリンダ錠やサムターンを手動操作でギア14を回転させても上記同様にデッドボルト10を進退させることができる。
なお、手動操作するときは、クラッチ板18が離れクラッチが非連結となる。
したがって、リンク機構がその遅れ時間の間にストッパ部材の係止を解除させる
すなわち、解錠動作時には、デッドボルトが摺動体の摺動初期でこの第2スプリングのバネ勢力を受けて施錠位置に留まっている。
そして、摺動体の動作に連動してリンク機構が動作してストッパ部材による係止を解除させる。
すなわち、揺動部材はデッドボルトに軸支した支軸部を中心に揺動する。
そして、揺動体のピン孔とデッドボルトの長孔に連通させた摺動体の駆動ピンが、摺動体の摺動でデットボルトの長孔内を移動している間に揺動部材が旋回して係止解除部材を動作し、ストッパ部材の係止を解除させる。
例えば、デッドボルトを後退(解錠方向移動)させる方向に力を加えながら、デッドボルトを細かく振動させるような不正解錠行為がおこなわれても、ストッパ部材の凹部がデッドボルトの凸部に嵌合するので、ストッパ部材の係止が外れることがなく、不正解錠行為が確実に防止される。
図1〜図5に示すように、この施解錠装置40は、扉(図示省略)に装備される錠箱41と、扉の外側で錠箱41に取り付けた操作錠部42と、扉の内側で錠箱41に取り付けられたサムターン43とより構成してある。
なお、ハブ45の内周面には筒軸方向に沿って形成した凸形部(被駆動部)45aが設けてある。
上記したデッドボルト47は、扉の旋回端面から進出し、扉枠に設けられたストライク(係止孔)に突入し、扉の開放を阻止して施錠する。
そして、特に、この施解錠装置には、デッドボルト47を係止するストッパ部材53とこのストッパ部材53の係止を解除させるリンク機構54とが備えてある。
上記の操作錠部42は、図3に示すように、ハブ45内にシリンダ錠55を部分的に挿入させるようにして錠箱41に取り付けてある。
なお、操作錠部42は、図1に示す取付ネジ57を使用してサムターン43と共に錠箱41に取り付ける。
第1ギア61はハブ基体60に回転可能に嵌着してあり、また、第2ギア62はハブ基体60にインサート成形した固定のギアとなっている。
なお、 第1ギア61に設けたギア側突起61aとハブ基体60に設けた基体側突起60aとでクラッチ機構を構成している。
そして、このハブ45の凸形部45aには、既に述べたように、シリンダ錠55のインナーシリンダ58に設けた係合板59が係合可能となっており、インナーシリンダ58の回転にしたがって凸形部45aが係合板59によって駆動されることでハブ45が回転する。
なお、サムターン43を回転操作した場合にも上記同様にハブ45が回転する。
すなわち、第1ギア61が空転してギア側突起61aが基体側突起60aに当接しクラッチ連結した後にハブ45がバブ基体60を伴って回転する。
したがって、アクチュエータ48が検出スイッチ49のONによって停止制御される。
なお、アクチュエータ48は、携帯機(図示省略)からの無線信号を受信して動作モードとなり、操作錠部42の押しボタン65を押下することで始動する。
このストッパ部材53は、図4、図5、図7、図8に示すように、その基部をハウジング44に支軸66によって旋回可能に軸着し、また、スプリング67を設け、このスプリング67によって右旋回方向の回転勢力が与えてある。
したがって、デッドボルト47が施錠位置に移動すると、図3、図7から分かる通り、ストッパ部材53の先端部53aがデッドボルト47の係止部47aに接近して係止可能となる。
このリンク機構54は、図4、図5や拡大図として示した図7、図8より分かるように、揺動部材68と係止解除部材69とより構成してある。
揺動部材68は3腕形の板材であり、第1腕に当たる板部は軸部68aによって揺動可能にデッドボルト47に軸着し、第2腕に当たる板部にはピン孔68bが設けてあり、第3腕に当たる板部が軸部68cにより係止解除部材69の基部に軸着させてある。
なお、摺動部材68は、デッドボルト47の側面と摺動体46の側面との間に挟まれるように配置されている。
デッドボルト47には、このボルト47の進退方向に長くし上記のピン孔68bに対応する位置に長孔47bが設けてある。
さらに、このデッドボルト47と摺動体46との間にはスプリング71を設けている。
スプリング71は図7に示すように、一端(図7の左側)がデッドボルトに当接し、他端(図7の右側)は摺動体46に当接した状態で、デッドボルト47に形成した凹所内に配置してある。
このスプリング71の伸張する力によってデッドボルト47に施錠方向(図7の左方向)のバネ勢力を与えてある。
そして、摺動体46には揺動部材68のピン孔68bとデットボルト47の長孔47bとに連通させた駆動ピン70が設けてある。すなわち、デッドボルト47に対して摺動体46が摺動すると、摺動体46に軸着されている駆動ピン70がデッドボルト47の長孔47b内を摺動する。
すなわち、摺動体46が摺動してもデッドボルト47がスプリング71のバネ勢力を受けているため移動せず、施錠位置を保持している。
なお、係止解錠部材69は、デッドボルト47に形成した摺動溝内を摺動して移動するようになっている。
図5、図8は、デッドボルト47が解錠位置に移動した状態を示しており、ストッパ部材53の先端側がデッドボルト47の山形凸部47cに乗り上がり係止解除を保っている。
具体的には、摺動体46の摺動初期に連動するリンク機構54の動作によって係止解除されるので、ストッパ部材53の先端部53aがデッドボルト47の係止部47aに引っかかるようなことがなく、スムースな係止解除となり、操作性に優れる施解錠装置となる。
このように構成することによって、例えば、デッドボルト47を後退(解錠方向移動)させる方向に力を加えながら、デッドボルト47を細かく振動させるような不正解錠行為が行われても、ストッパ部材53の先端部53aがデッドボルト47の凸部47dに嵌合するので、ストッパ部材53の係止が外れることがなく、不正解錠行為を確実に防止することができる。
41 錠箱
42 操作錠部
45 ハブ
45a 凸形部
46 摺動体
46a ラックギア
47 デッドボルト
47a 係止部
47b 長孔
47d 凸部
48 アクチュエータ
53 ストッパ部材
53a 先端部
54 リンク機構
55 シリンダ錠
58 インナーシリンダ
59 係合板
63 連動ギア
66 支軸
67 スプリング
68 揺動部材
68a 軸部
68b ピン孔
68c 軸部
69 係止解除部材
70 駆動ピン
71 スプリング
Claims (4)
- 錠箱に備えたギア付きのハブを手動操作または電動駆動で回転させ、ハブのギアに噛合させたラックを有する摺動体に連動させてデッドボルトを進退させる構成の施解錠装置において、
前記デッドボルトが施錠位置に移ったときその一部を係止可能とし、解錠方向への移動を阻止するストッパ部材と、
前記摺動体に対して僅かな遅れ時間をおいてデッドボルトを追随させる摺動体の連動機構と、
前記摺動体に連動し、前記の遅れ時間の間に前記ストッパ部材の係止を解除させるリンク機構とを設け、
前記リンク機構は、揺動部材とこの揺動部材に連結した係止解除部材とを備え、
前記揺動部材には、前記デッドボルトに揺動可能に軸支する軸部と、この軸部から離れた位置にピン孔とを設け、
さらに、前記デッドボルトには前記ピン孔に対応する位置に長孔を設けると共に、前記摺動体には前記ピン孔と前記長孔とに連通させた駆動ピンを設けて構成したことを特徴とする扉用の施解錠装置。 - 請求項1に記載した扉用の施解錠装置において、
前記ハブを施錠方向または解錠方向に回転付勢する第1スプリングと、前記摺動体と前記デッドボルトとの間に設け、デッドボルトに施錠方向の移動勢力を与える第2スプリングとを設けたことを特徴とする扉用の施解錠装置。 - 請求項1または2に記載した扉用の施解錠装置において、
前記ストッパ部材は、基部を前記錠箱のハウジングに旋回可能に軸着した長形レバーで、その先端部をデッドボルトに接近させる方向にバネ勢力を有するスプリングを備えていることを特徴とする扉用の施解錠装置。 - 請求項3に記載した扉用の施解錠装置において、
前記ストッパ部材の先端部によって係止する前記デッドボルトの係止部には凸部を設けたことを特徴とする扉用の施解錠装置。
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