JP6881584B2 - アンテナコイルおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナコイルおよびその製造方法に関する。
従来より、所定の周波数の電磁波を利用して近距離において情報または電力を伝達するためのアンテナコイルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のアンテナコイルは、磁性体コア(第1磁性体コア)と、磁性体コアの周囲に巻回されたコイルとを備える。磁性体コアの近傍には、平面視で縦横の寸法が異なる磁性片(第2磁性体コア)が回転自在な状態で配置されている。磁性片を回転させることにより、磁性片と磁性体コアの相対的な位置関係が変わり、コイルのインダクタンス値が変わる。コイルのインダクタンス値は、アンテナコイルの共振周波数に対応する値に近付くように調整される。
このような構成において、磁性片を回転させてコイルのインダクタンス値を調整した後、接着剤などを用いて磁性片の位置が固定される。
特開2005−191820号公報
しかしながら、磁性片の回転位置を調整してから接着剤などで磁性片を固定する場合、接着過程において磁性片の回転位置が変動してしまい、調整されたコイルのインダクタンス値が所望の値からずれる場合がある。このように、コイルのインダクタンス値を精度良く調整することに関して、未だ改善の余地があるといえる。
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、コイルのインダクタンス値を精度良く調整することができるアンテナコイルおよびその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のアンテナコイルの製造方法は、第1磁性体コアと、前記第1磁性体コアの周囲に巻回されたコイルと、前記第1磁性体コアに対する相対的な位置を調整可能な第2磁性体コアと、を備えるアンテナコイルを準備する準備ステップと、前記コイルのインダクタンス値を共振周波数に対応するインダクタンス値に近付けるように、前記第1磁性体コアに対する前記第2磁性体コアの相対的な位置を調整する位置調整ステップと、前記位置調整ステップの後、前記第2磁性体コアの周囲に配置された光硬化性樹脂を含む樹脂に対して光線を照射することにより、前記光硬化性樹脂の少なくとも露出面を硬化させる第1硬化ステップと、前記第1硬化ステップの後、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂の未硬化部分を光硬化以外の硬化法により硬化させる第2硬化ステップと、を含む。
また本発明のアンテナコイルは、第1磁性体コアと、前記第1磁性体コアの周囲に巻回されたコイルと、第2磁性体コアと、を備え、前記第2磁性体コアは、その周囲に配置された光硬化性樹脂を含む樹脂が硬化したもので固定されている。
本発明のアンテナコイルおよびその製造方法によれば、コイルのインダクタンス値を精度良く調整することができる。
実施の形態1のアンテナコイルの平面図 実施の形態1のアンテナコイルの側面図 実施の形態1のアンテナコイルの斜視図 実施の形態1の第1磁性体コアと第2磁性体コアを示す斜視図 実施の形態1の第2磁性体コアを示す平面図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 実施の形態1のアンテナコイルの製造方法を説明するための図 変形例1によるボビンの収容部を示す平面図 変形例2、3、4によるボビンの収容部を示す平面図 実施の形態2のアンテナコイルの斜視図
本発明の第1態様によれば、第1磁性体コアと、前記第1磁性体コアの周囲に巻回されたコイルと、前記第1磁性体コアに対する相対的な位置を調整可能な第2磁性体コアと、を備えるアンテナコイルを準備する準備ステップと、前記コイルのインダクタンス値を共振周波数に対応するインダクタンス値に近付けるように、前記第1磁性体コアに対する前記第2磁性体コアの相対的な位置を調整する位置調整ステップと、前記位置調整ステップの後、前記第2磁性体コアの周囲に配置された光硬化性樹脂を含む樹脂に対して光線を照射することにより、前記光硬化性樹脂の少なくとも露出面を硬化させる第1硬化ステップと、前記第1硬化ステップの後、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂の未硬化部分を光硬化以外の硬化法により硬化させる第2硬化ステップと、を含む、アンテナコイルの製造方法を提供する。
このような方法によれば、光硬化性樹脂を含む樹脂を光硬化法により硬化させてから、光硬化法以外の方法により未硬化部分を硬化させて第2磁性体コアを固定している。これにより、熱硬化性のみを有する接着剤などを用いて第2磁性体コアを固定する場合に比べて、第2磁性体コアの位置ずれを抑制しながら第2磁性体コアを精度良く位置決めすることができ、コイルのインダクタンス値を精度良く調整することができる。
本発明の第2態様によれば、前記光硬化性樹脂は熱硬化性樹脂である、あるいは、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂は熱硬化性樹脂をさらに含み、前記第2硬化ステップは、前記樹脂の未硬化部分を熱硬化法により硬化させる、第1態様に記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、第2硬化ステップを熱硬化により行うことで、熱などを加えずに放置する場合に比べて樹脂の未硬化部分をより早く硬化させることができる。また第1硬化ステップで樹脂の露出面を硬化させているため、第2硬化ステップで熱を用いた場合でも、熱膨張などの影響による第2磁性体コアの位置ずれは抑制される。これにより、第2磁性体コアを精度良く位置決めしながら、第2硬化ステップを早く行うことができる。
本発明の第3態様によれば、前記第1硬化ステップと前記第2硬化ステップの間に、前記アンテナコイルを加熱室に移動させる移動ステップをさらに含む、第2態様に記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、第2硬化ステップを加熱室で行うとともに、第1硬化ステップを加熱室とは異なる場所で行うことで、それぞれの硬化ステップに適した場所で樹脂の硬化を実施することができる。また第1硬化ステップで樹脂の露出面を硬化させているため、第1硬化ステップと第2硬化ステップの間でアンテナコイルを移動させる場合でも、移動による第2磁性体コアの位置ずれを抑制することができる。
本発明の第4態様によれば、前記光硬化性樹脂は紫外線硬化性樹脂であり、前記第1硬化ステップで用いる光線は紫外線である、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、光硬化性樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いることで、汎用的な樹脂を用いることができ、アンテナコイルの製造コストを低減することができる。
本発明の第5態様によれば、前記第1磁性体コアおよび前記第2磁性体コアを収容するボビンをさらに備え、前記ボビンの胴部に前記コイルが巻回されており、前記ボビンには、前記第2磁性体コアを収容する凹状の収容部が設けられている、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、第1磁性体コアおよび前記第2磁性体コアという2つのコアを収容するボビンを設けることで、アンテナコイルを取扱う際の作業性を向上させることができる。
本発明の第6態様によれば、前記ボビンとして、前記収容部の端縁部に光線経路を設けた前記ボビンを用いる、第5態様に記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、収容部の端縁部に光線経路を設けることで、収容部内の樹脂に対して光線を照射しやすくなり、第1硬化ステップでより広範囲に樹脂を硬化させることができる。これにより、第1硬化ステップによる第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる。
本発明の第7態様によれば、前記収容部の内壁面に、前記内壁面を構成する材料よりも光反射性の高い材料を付着させた、第5態様又は第6態様に記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、収容部内で光線が反射しやすくなるため、光硬化性樹脂をより広範囲で硬化させることができ、第1硬化ステップによる第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる。
本発明の第8態様によれば、前記収容部の内壁面の表面粗さRaを100以下に設定した、第5態様から第7態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、収容部内で光線が反射しやすくなるため、光硬化性樹脂をより広範囲で硬化させることができ、第1硬化ステップによる第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる。
本発明の第9態様によれば、前記収容部の内壁面の色を白色にした、第5態様から第8態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法を提供する。このような方法によれば、収容部内で光線が反射しやすくなるため、光硬化性樹脂をより広範囲で硬化させることができ、第1硬化ステップによる第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる。
本発明の第10態様によれば、第1磁性体コアと、前記第1磁性体コアの周囲に巻回されたコイルと、第2磁性体コアと、を備え、前記第2磁性体コアは、その周囲に配置された光硬化性樹脂を含む樹脂が硬化したもので固定されている、アンテナコイルを提供する。
このような構成によれば、第2磁性体コアを光硬化法により樹脂で固定してアンテナコイルを製造することができる。これにより、熱硬化性のみを有する接着剤などを用いて第2磁性体コアを固定する場合と比較して、第2磁性体コアの位置ずれが生じにくく、コイルのインダクタンス値を精度良く調整可能な製造方法によりアンテナコイルを製造することができる。
本発明の第11態様によれば、前記光硬化性樹脂は熱硬化性樹脂である、あるいは、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂は熱硬化性樹脂をさらに含む、第10態様に記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、光硬化法を行った後に熱硬化法で樹脂を硬化させて第2磁性体コアを固定する方法でアンテナコイルを製造することができる。このような方法によれば、光硬化を行った後に熱などを加えずに放置する場合に比べて、樹脂の未硬化部分をより早く硬化させることができる。
本発明の第12態様によれば、前記光硬化性樹脂は紫外線硬化性樹脂である、第10態様又は第11態様に記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、光硬化性樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いることで、汎用的な樹脂を用いることができ、アンテナコイルの製造コストを低減することができる。
本発明の第13態様によれば、前記第1磁性体コアおよび前記第2磁性体コアを収容するボビンをさらに備え、前記ボビンの胴部には前記コイルが巻回されており、前記ボビンには、前記第2磁性体コアを収容する凹状の収容部が設けられている、第10態様から第12態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、第1磁性体コアおよび前記第2磁性体コアという2つのコアを収容するボビンを設けることで、アンテナコイルを取扱う際の作業性を向上させることができる。
本発明の第14態様によれば、前記ボビンには、前記収容部の端縁部に光線経路を設けている、第13態様に記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、収容部の端縁部に光線経路を設けることで、収容部内の樹脂に対して光線を照射しやすくなり、第2磁性体コアの位置決めを精度良く行える製造方法によりアンテナコイルを製造することができる。
本発明の第15態様によれば、前記収容部の内壁面に、前記内壁面を構成する材料よりも光反射性の高い材料を付着させた、第13態様又は第14態様に記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、収容部内で光線が反射しやすくなるため、光硬化性樹脂をより広範囲で硬化させることができ、第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる製造方法によりアンテナコイルを製造することができる。
本発明の第16態様によれば、前記収容部の内壁面の表面粗さRaを100以下に設定した、第13態様から第15態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、収容部内で光線が反射しやすくなるため、光硬化性樹脂をより広範囲で硬化させることができ、第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる製造方法によりアンテナコイルを製造することができる。
本発明の第17態様によれば、前記収容部の内壁面の色を白色にした、第13態様から第16態様のいずれか1つに記載のアンテナコイルを提供する。このような構成によれば、収容部内で光線が反射しやすくなるため、光硬化性樹脂をより広範囲で硬化させることができ、第2磁性体コアの位置決め精度を向上させることができる製造方法によりアンテナコイルを製造することができる。
以下、本発明に係るアンテナコイルおよびその製造方法の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本発明に含まれる。
(実施の形態1)
実施の形態1におけるアンテナコイルの概略構成について、図1−図3を用いて説明する。図1は、実施の形態1のアンテナコイル2の平面図であり、図2は、アンテナコイル2の側面図であり、図3は、アンテナコイル2の斜視図である。
実施の形態1におけるアンテナコイル2は、所定の周波数(例えば、約125.0kHz)の電磁波を利用して近距離で情報を伝達するためのシステムに用いられる通信部品である。アンテナコイル2は例えば、自動車のキーレスエントリー用の通信部品として自動車に搭載されて使用される。
図1−図3に示すアンテナコイル2は、第1磁性体コア4と、第2磁性体コア6と、コイル8と、ボビン10とを備える。
第1磁性体コア4および第2磁性体コア6は、フェライトなどの磁性体により構成された部材である(フェライトコア)。第1磁性体コア4および第2磁性体コア6は、ボビン10に収容されている。
ボビン10に収容された状態において、第1磁性体コア4はボビン10によって位置決めされて固定されている。図1に示すように、第2磁性体コア6の周囲には位置決め用の樹脂14(図6F)が硬化した状態で配置されている。硬化した樹脂14によって第2磁性体コア6が位置決めされている。
第1磁性体コア4および第2磁性体コア6のみを図示した状態を図4に示す。図4に示すように、本実施の形態1における第1磁性体コア4は棒状に構成される。第2磁性体コア6は、第1磁性体コア4と比較して寸法が大幅に小さい大略柱状に構成されている。
第2磁性体コア6の平面図を図5に示す。図5に示すように、本実施の形態1における第2磁性体コア6は、平面視における縦方向の寸法Aと横方向の寸法Bが異なるものが用いられる。第2磁性体コア6は、図4、図5に示すR方向に回転することで、第1磁性体コア4に対する相対的な位置が変更される。
図1−図3に示すコイル8は、第1磁性体コア4の周囲に巻回された導体コイル(巻線)である。図1、図3に示すように、実施の形態1のコイル8はボビン10の胴部に巻回されており、第1磁性体コア4には直接接触していない。
第1磁性体コア4はコイル8の内側に配置されている。一方で、第2磁性体コア6は第1磁性体コア4およびコイル8の近傍に配置されている。
コイル8は、コイル8の内側および近傍に配置された第1磁性体コア4と第2磁性体コア6の位置に応じたインダクタンス値を有する。コイル8のインダクタンス値は、アンテナコイル2における所定の共振周波数(例えば125.0kHz)に対応する値に近付くように調整されている。具体的には、図5などに示した第2磁性体コア6の回転位置を調整し、第1磁性体コア4に対する第2磁性体コア6の相対的な位置を変更することで、コイル8のインダクタンス値が調整されている。第2磁性体コア6は、コイル8のインダクタンス値が調整可能となる範囲で第1磁性体コア4およびコイル8の近傍に配置されている。具体的な調整方法については後述する。
ボビン10は、第1磁性体コア4および第2磁性体コア6を収容するケース部材である。ボビン10は、第1磁性体コア4および第2磁性体コア6を収容可能な空間を形成する大略筒状の部材である。ボビン10は、プラスチックなどの絶縁性材料で形成されている(実施の形態1では黒色のプラスチック)。
ボビン10には、第2磁性体コア6を収容するための収容部12が設けられている。本実施の形態1における収容部12は、ボビン10の上面を下方に凹ませた凹部である。収容部12には、第2磁性体コア6と、第2磁性体コア6の周囲で硬化した樹脂14(図1)が配置されており、収容部12内で第2磁性体コア6が位置決め・保持されている。
上述した構成のアンテナコイル2を製造する過程において、第2磁性体コア6の回転位置を調整することで、コイル8のインダクタンス値を所定の共振周波数に対応するインダクタンス値に近付ける操作が行われる。位置が調整された第2磁性体コア6は、その位置が変化しないように、周囲に配置された樹脂14を硬化させたもので位置決めおよび固定される。このようなプロセスを含むアンテナコイル2の製造方法について、図6A−図6Gを用いて説明する。
図6Aに示すように、まず、アンテナコイル2を準備する(ステップS1:準備ステップ)。具体的には、図1−図3に示した構成で樹脂14を配置する前のアンテナコイル2を準備する。図6Aに示すアンテナコイル2は、第1磁性体コア4と、第2磁性体コア6と、コイル8と、ボビン10とを備える。第2磁性体コア6は収容部12に収容されており、収容部12には樹脂14は充填されていない。
次に、樹脂14を配置する(ステップS2:樹脂配置ステップ)。具体的には、図6Bに示すように、第2磁性体コア6を収容している収容部12の中に樹脂14を充填する。樹脂14を充填することで、第2磁性体コア6の周囲に樹脂14が配置される。樹脂14としては、硬化する前の液状の樹脂が用いられる。図6Bでは、便宜的に第2磁性体コア6を上方に移動させた状態を示している。
樹脂14の配置後において、第2磁性体コア6は、硬化前の液状の樹脂14に接触しながら移動可能な状態にある。
本実施の形態1では、樹脂14として「紫外線硬化性」と「熱硬化性」の両方の特性を持つ樹脂を用いている。このような樹脂14を用いることにより、樹脂14を硬化させる際には、後述する紫外線硬化による第1硬化ステップS4と、熱硬化による第2硬化ステップS6という2段階の硬化ステップを経て硬化させることが可能となる。
このような樹脂14は例えば、紫外線硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を混合した複数種類の樹脂で構成されてもよい。あるいは、紫外線硬化性と熱硬化性の両方の機能を兼ね備えた1種類の樹脂であってもよい。
次に、第2磁性体コア6の位置調整を行う(ステップS3:位置調整ステップ)。具体的には、図6Cに示すように、収容部12において第2磁性体コア6の周囲に樹脂14が配置された状態において、第1の回転位置にある第2磁性体コア6をR方向に回転させる。これにより、図6Dに示すように、第2磁性体コア6は、第1の回転位置とは異なる第2の回転位置に配置される。
第2磁性体コア6の回転位置を変更することにより、第1磁性体コア4に対する第2磁性体コア6の相対的な位置が変わる。これにより、第1磁性体コア4の周囲で、第2磁性体コア6の近傍に巻回されたコイル8のインダクタンス値が変わる。コイル8のインダクタンス値が所定の共振周波数に対応するインダクタンス値となるように、第2磁性体コア6の回転位置が調整される。
次に、樹脂14の仮硬化を行う(ステップS4:第1硬化ステップ)。具体的には、紫外線を用いた紫外線硬化法によって樹脂14を硬化させる。より具体的には、図6Eに示すように、収容部12の上方に配置された紫外線照射部16から、収容部12に向けて紫外線18を照射する。
紫外線18を照射することにより、収容部12内の樹脂14が部分的に硬化される。具体的には、図6Fの縦断面図に示すように、樹脂14のうち、露出面20を含む上側部分が硬化されて硬化部分22となる。樹脂14の下側部分は、紫外線18が硬化部分22によって遮られることにより硬化せず、未硬化部分24となる。
このように第1硬化ステップS4により樹脂14を部分的に硬化させることで、第2磁性体コア6を位置決めすることができる。なお、第1硬化ステップS4では、第2磁性体コア6の位置ずれを抑制するのに必要な程度に樹脂14を硬化させている。
第1硬化ステップS4における紫外線18の照射時間は、樹脂14の種類、紫外線18の強度などに応じて、適宜設定すればよい。
また第1硬化ステップS4は紫外線18を用いた紫外線硬化法であるため、常温下で実施される。このようにアンテナコイル2を加熱するものではないため、収容部12を構成するボビン10などが熱膨張によって変形することで、第2磁性体コア6の回転位置がずれてしまうことを防止することができる。これにより、第2磁性体コア6の位置決めを精度良く行うことができる。
さらに樹脂14は、光硬化性樹脂の中でも特に紫外線硬化性樹脂を用いているため、汎用的な樹脂を用いることができ、アンテナコイル2の製造コストを低減することができる。
上述した第1硬化ステップS4は、位置調整ステップS3からアンテナコイル2を動かさずにアンテナコイル2の位置および向きを維持した状態で行われる。すなわち、第2磁性体コア6の第2回転位置が維持された状態で第1硬化ステップS4が行われる。このようにして、位置調整ステップS3から第1硬化ステップS4の移行時に第2磁性体コア6の位置ずれを抑制することができる。
また、位置調整ステップS3を終えてから第1硬化ステップS4を実行するまでの時間間隔は短時間に設定される。このような時間設定により、位置調整ステップS3から第1硬化ステップの移行時における第2磁性体コア6の位置ずれをより確実に防止することができる。
次に、アンテナコイル2を移動させる(ステップS5:移動ステップ)。具体的には、図6Gに示すように、紫外線照射部16が設けられていた紫外線照射室28から、紫外線照射室28とは異なる場所にある加熱室26へアンテナコイル2を移動させる(矢印C)。アンテナコイル2の移動には、アンテナコイル2を搬送する搬送部32(例えばロボットアーム)が用いられる。加熱室26には、アンテナコイル2の樹脂14を加熱可能な加熱手段30(例えばヒータ)が設けられている。
図示を省略しているが、紫外線照射室28では、アンテナコイル2を水平配置(横置き)していたのに対し、加熱室26では、樹脂14の加熱を促進するためにアンテナコイル2を鉛直配置(縦置き)する。このように、実施の形態1の移動ステップS5によれば、アンテナコイル2の位置だけでなく向きも変更される。
このようなアンテナコイル2の位置および向きの変更に対して、前述した第1硬化ステップS4によって樹脂14は部分的に硬化されており、第2磁性体コア6は位置決めされている。よって、アンテナコイル2の位置および向きの変更に伴う第2磁性体コア6の位置ずれを抑制することができる。これにより、コイル8のインダクタンス値を精度良く調整することが可能となる。
次に、樹脂14の本硬化を行う(ステップS6:第2硬化ステップ)。具体的には、第1硬化ステップS4の紫外線硬化法とは異なる硬化法により、樹脂14を硬化させる。
実施の形態1では特に、加熱手段30を用いた熱硬化法により、樹脂14を硬化させる。具体的には、図6Gに示す加熱室26において、加熱手段30を用いてアンテナコイル2の樹脂14を加熱する(例えば100℃で1時間)。これにより、図6Fに示した樹脂14の未硬化部分24を硬化させる。
第2硬化ステップS6は、第1硬化ステップS4では利用しなかった熱を利用しているため、第1硬化ステップS4で紫外線18が到達しなかった樹脂14の下方側の未硬化部分24まで硬化させることができる。
第2硬化ステップS6の実施により、樹脂14の全体が硬化される。これにより、第2磁性体コア6の回転位置が強固に位置決めされて固定される。第2磁性体コア6を強固に位置決めすることで、第2磁性体コア6に対する信頼性の高い保持強度を実現することができる。
第2硬化ステップS6は、紫外線硬化法とは異なる硬化法の中でも特に「熱硬化法」とすることで、熱を加えずに放置して未硬化部分24を硬化させる場合に比べて、未硬化部分24をより早く硬化させることができる。また第1硬化ステップS4で樹脂14の露出面20を硬化させているため、第2硬化ステップS6で熱を用いた場合でも、熱膨張などの影響による第2磁性体コア6の位置ずれは抑制される。このように、第2磁性体コア6を精度良く位置決めしながら第2硬化ステップを早く完了することができる。
また図6Gに示すように紫外線照射室28と加熱室26を別に設けることで、第1硬化ステップと第2硬化ステップのそれぞれのステップに適した装置構成とすることができ、それぞれのステップを精度良く実施することができる。
上述したように、本実施の形態1によるアンテナコイル2の製造方法は、紫外線硬化性と熱硬化性の両方の特性を持つ樹脂14を用いて、紫外線硬化法により硬化させた後に熱硬化法でさらに硬化させることで第2磁性体コア6を固定している。このような方法によれば、熱硬化性のみの特性を有するシリコン系の接着剤などを用いて第2磁性体コア6を固定する場合に比べて、第2磁性体コア6の位置調整後における位置ずれを抑制することができ、コイル8のインダクタンス値を精度良く調整できる。これにより、共振周波数からの公差が少ない所望の周波数を有したアンテナコイル2を製造することができる。
本発明者らの実験では、上述した実施の形態1によるアンテナコイル2の製造方法によれば、熱硬化性のみの特性を有する接着剤を用いて第2磁性体コア6を固定した場合に比べて、アンテナコイル2の周波数の公差を半分以下に抑えることができた。
以上、実施の形態1のアンテナコイル2の構成および製造方法について説明したが、様々な変形例が可能である。例えば、第2磁性体コア6を収容する収容部12の構成について、様々な変形例が可能である。その具体的な変形例について、図7、図8を用いて説明する。
以下の変形例では、実施の形態1と異なる点について主に説明し、重複する内容については説明を省略する。また、同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。
(変形例1)
図7に、変形例1による収容部40を示す。図7では、第2磁性体コア6および樹脂14の図示を省略し、収容部40のみを図示している。
図7に示すように、変形例1による収容部40は、収容部40の上端に位置する端縁部42を内側に凹ませて凹部44を設けている。凹部44は、前述した紫外線18を収容部40に案内する付加的な光線経路として機能する。
このような凹部44を設けることで、前述した紫外線18を樹脂14のより広範囲に照射することができる。これにより、第1硬化ステップS4で樹脂14をより広範囲で硬化させることができ、第1硬化ステップS4による第2磁性体コア6の位置決め精度を向上させることができる。
図7に示す例では凹部44を3箇所に分けて設けているが、凹部44の数、場所、大きさはこれらに限らない。また図7に示す例では、収容部40の端縁部42を凹ませて光線経路を設けているが、このような場合に限らない。収容部40に切欠きを設ける、貫通孔を設けるなど、任意の方法により光線経路を設けてもよい。
(変形例2)
図8に、変形例2による収容部50を示す。図8でも同様に、第2磁性体コア6および樹脂14の図示を省略している。
図8に示すように、収容部50は内壁面52を有しており、内壁面52は収容部50の底面および側面を構成する。変形例2による収容部50では、内壁面52の表面粗さRaを100以下に設定している。
このような構成によれば、収容部50内において紫外線18が反射しやすくなるため、樹脂14をより広範囲で硬化させることができる。これにより、第1硬化ステップS4による第2磁性体コア6の位置決め精度を向上させることができる。
収容部50の内壁面52の表面粗さの設定は例えば、内壁面52を構成する材料を表面粗さの低いものを選択する、あるいは、内壁面52の表面を滑らかにする加工を行うことで実現してもよい。
(変形例3)
図8に示す変形例2では、内壁面52の表面粗さを設定する場合について説明したが、このような場合に限らず、内壁面52を構成する材料(例えばプラスチック)よりも光反射性の高い材料を内壁面52に付着・溶着させてもよい。このような場合であっても、収容部50内において紫外線18が反射しやすくなるため、樹脂14をより広範囲で硬化させることができ、第1硬化ステップS4による第2磁性体コア6の位置決め精度を向上させることができる。
(変形例4)
さらに、実施の形態1ではボビン10全体を黒色のプラスチックで構成したが、このような場合に限らず、内壁面52の色を白色としてもよい。また、内壁面52の色は光反射性の高い色、例えば銀色であってもよい。このような場合であっても、収容部50内において紫外線18が反射しやすくなるため、樹脂14をより広範囲で硬化させることができ、第1硬化ステップS4による第2磁性体コア6の位置決め精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
本発明に係る実施の形態2のアンテナコイルについて、図9を用いて説明する。なお、実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。
実施の形態1では、第2磁性体コア6を回転させて位置調整していたのに対して、実施の形態2では、第2磁性体コア64を第1磁性体コア62に対して摺動させて位置調整を行う点が、実施の形態1と異なる。また実施の形態1では、第1磁性体コア4および第2磁性体コア6をボビン10に収容し、ボビン10にコイル8を巻回していたのに対して、実施の形態2ではボビンを設けず、第1磁性体コア62の周囲にコイル66を直接巻回している。
図9に示すように、実施の形態2のアンテナコイル60は、第1磁性体コア62と、第2磁性体コア64と、コイル66とを備える。
第1磁性体コア62および第2磁性体コア64は、フェライトなどの磁性体材料によって棒状に構成されている。第1磁性体コア62には、軸方向Dに延びる溝68が設けられている。溝68の中には第2磁性体コア64が摺動可能に配置される。
第1磁性体コア62の周囲にはコイル66が巻回されている。コイル66は、溝68に配置された第2磁性体コア64の摺動には干渉しない。
このような構成において、第1磁性体コア62に対して第2磁性体コア64をD方向に摺動させることにより、第1磁性体コア62に対する第2磁性体コア64の相対的な位置が変わる。実施の形態1と同様に、コイル66のインダクタンス値を所定の共振周波数に対応するインダクタンス値となるように、第2磁性体コア64の摺動位置が調整される。
第2磁性体コア64の位置を調整した後、前述した実施の形態1と同様の樹脂14(図9では図示を省略)を硬化させることにより、第2磁性体コア64を固定する。樹脂14は例えば、第1磁性体コア62と第2磁性体コア64の間の隙間に充填してもよい。
上述した実施の形態2のアンテナコイル60の製造方法は、実施の形態1のアンテナコイル2の製造方法と同様である。具体的には、図9に示す構成において、樹脂14を配置する前のアンテナコイル60を準備する準備ステップS11を行う。次に、第2磁性体コア64の周囲に樹脂14を配置する樹脂配置ステップS12を行う。次に、第1磁性体コア62に対する第2磁性体コア64の相対的な位置を調整する位置調整ステップS13を行う。次に、樹脂14の少なくとも露出面20を硬化させる第1硬化ステップS14を行う。次に、アンテナコイル60を加熱室26に移動させる移動ステップS15を行う。次に、樹脂14の未硬化部分24を硬化させる第2硬化ステップS16を行う。
これらのステップS11−S16を行うことにより、第2磁性体コア64を精度良く位置決めし、コイル66のインダクタンス値を精度良く調整することができる。これにより、共振周波数からの公差が小さい所望の周波数を有するアンテナコイル60を製造することができ、実施の形態1のアンテナコイル2と同様の効果を奏することができる。
上述したアンテナコイル60の製造方法については実施の形態1と同様であるため、図示を省略する。
以上、上述の実施の形態1、2を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態1、2に限定されない。例えば、実施の形態1では、第1硬化ステップS4において、紫外線硬化性樹脂を含む樹脂14に紫外線18を照射して紫外線硬化を行う場合について説明したが、このような場合に限らない。紫外線とは異なる波長の光線を照射することにより、樹脂14を硬化させるようにしてもよい。この場合、樹脂14は紫外線硬化性樹脂に限らず「光硬化性樹脂」を含むものであればよい。すなわち、第1硬化ステップS4は、任意の波長の光線を用いた光硬化法により樹脂14の少なくとも露出面20を硬化させるものであればよい。ただし、実施の形態1のように、光硬化性樹脂の中でも特に紫外線硬化性樹脂を含む樹脂14を用いた場合には、汎用的な樹脂を用いることができ、アンテナコイル2の製造コストを低減することができる。
また実施の形態1では、第2硬化ステップS6において、熱硬化性の特性を有する樹脂14を加熱することにより熱硬化を行う場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、樹脂14は熱硬化性を有さず、樹脂14を常温下で放置することで樹脂14の未硬化部分24を硬化させてもよい。すなわち、第2硬化ステップS6は、第1硬化ステップS4の光硬化法とは異なる任意の硬化法により、樹脂14の未硬化部分24を硬化させるものであればよい。ただし、実施の形態1のように、樹脂14が熱硬化性の特性を有して第2硬化ステップS6を熱硬化法により実行した場合には、放置して硬化させる場合に比べて第2硬化ステップS6を早く完了することができる。また第1硬化ステップS4で樹脂14の露出面20を硬化させているため、第2硬化ステップS6で熱を用いた場合でも、熱膨張などの影響による第2磁性体コア6の位置ずれは抑制されており、第2磁性体コア6の位置決めを精度良く行うことができる。
また実施の形態1では、第1硬化ステップS4と第2硬化ステップS6の間に移動ステップS5を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、移動ステップS5を設けない場合であってもよい。すなわち、第1硬化ステップS4と第2硬化ステップS6でアンテナコイル2を移動させずに、同じ場所で連続的に実行してもよい。ただし、第1硬化ステップS4と第2硬化ステップS6の間に移動ステップS5を設けた場合には、それぞれのステップに適した装置構成とすることができ、それぞれのステップを精度良く実施することができる。
また実施の形態1では、第2磁性体コア6を収容部12に配置してから、樹脂14を収容部12に配置する場合について説明したが、このような場合に限らず、逆の順序であってもよい。すなわち、樹脂14を収容部12に配置してから、第2磁性体コア6を収容部12に配置してもよい。言い換えれば、遅くとも第1硬化ステップS4の開始時に、第2磁性体コア6の周囲に樹脂14を配置した状態とすればよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
なお、前記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態あるいは変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、アンテナコイルおよびその製造方法であれば適用可能である。
2 アンテナコイル
4 第1磁性体コア
6 第2磁性体コア
8 コイル
10 ボビン
12 収容部
14 樹脂
16 紫外線照射部
18 紫外線
20 露出面
22 硬化部分
24 未硬化部分
26 加熱室
28 紫外線照射室
30 加熱手段
32 搬送部
40 収容部
42 端縁部
44 凹部(光線経路)
50 収容部
52 内壁面
60 アンテナコイル
62 第1磁性体コア
64 第2磁性体コア
66 コイル
68 溝

Claims (16)

  1. 第1磁性体コアと、前記第1磁性体コアの周囲に巻回されたコイルと、前記第1磁性体コアに対する相対的な位置を調整可能な第2磁性体コアと、を備えるアンテナコイルを準備する準備ステップと、
    前記コイルのインダクタンス値を共振周波数に対応するインダクタンス値に近付けるように、前記第1磁性体コアに対する前記第2磁性体コアの相対的な位置を調整する位置調整ステップと、
    前記位置調整ステップの後、前記第2磁性体コアの周囲に配置された光硬化性樹脂を含む樹脂に対して光線を照射することにより、前記光硬化性樹脂の少なくとも露出面を硬化させる第1硬化ステップと、
    前記第1硬化ステップの後、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂の未硬化部分を硬化法により硬化させる第2硬化ステップと、
    を含み、
    前記光硬化性樹脂は熱硬化性樹脂である、あるいは、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂は、前記光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を混合した樹脂である、アンテナコイルの製造方法。
  2. 前記光硬化性樹脂は熱硬化性樹脂である、あるいは、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂は熱硬化性樹脂をさらに含み、
    前記第2硬化ステップは、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂の未硬化部分を熱硬化法により硬化させる、請求項1に記載のアンテナコイルの製造方法。
  3. 前記第1硬化ステップと前記第2硬化ステップの間に、前記アンテナコイルを加熱室に移動させる移動ステップをさらに含む、請求項2に記載のアンテナコイルの製造方法。
  4. 前記光硬化性樹脂は紫外線硬化性樹脂であり、
    前記第1硬化ステップで用いる光線は紫外線である、請求項1から3のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法。
  5. 前記第1磁性体コアおよび前記第2磁性体コアを収容するボビンをさらに備え、前記ボビンの胴部に前記コイルが巻回されており、前記ボビンには、前記第2磁性体コアを収容する凹状の収容部が設けられている、請求項1から4のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法。
  6. 前記ボビンとして、前記収容部の端縁部に光線経路を設けた前記ボビンを用いる、請求項5に記載のアンテナコイルの製造方法。
  7. 前記収容部の内壁面に、前記内壁面を構成する材料よりも光反射性の高い材料を付着させた、請求項5又は6に記載のアンテナコイルの製造方法。
  8. 前記収容部の内壁面の表面粗さRaを100以下に設定した、請求項5から7のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法。
  9. 前記収容部の内壁面の色を白色にした、請求項5から8のいずれか1つに記載のアンテナコイルの製造方法。
  10. 第1磁性体コアと、
    前記第1磁性体コアの周囲に巻回されたコイルと、
    第2磁性体コアと、を備え、
    前記第2磁性体コアは、その周囲に配置された光硬化性樹脂を含む樹脂が硬化したもので固定されており、
    前記光硬化性樹脂は熱硬化性樹脂である、あるいは、前記光硬化性樹脂を含む前記樹脂は、前記光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を混合した樹脂である、アンテナコイル。
  11. 前記光硬化性樹脂は紫外線硬化性樹脂である、請求項10に記載のアンテナコイル。
  12. 前記第1磁性体コアおよび前記第2磁性体コアを収容するボビンをさらに備え、前記ボビンの胴部には前記コイルが巻回されており、前記ボビンには、前記第2磁性体コアを収容する凹状の収容部が設けられている、請求項10又は11に記載のアンテナコイル。
  13. 前記ボビンには、前記収容部の端縁部に光線経路を設けている、請求項12に記載のアンテナコイル。
  14. 前記収容部の内壁面に、前記内壁面を構成する材料よりも光反射性の高い材料を付着させた、請求項12又は13に記載のアンテナコイル。
  15. 前記収容部の内壁面の表面粗さRaを100以下に設定した、請求項12から14のいずれか1つに記載のアンテナコイル。
  16. 前記収容部の内壁面の色を白色にした、請求項12から15のいずれか1つに記載のアンテナコイル。
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