JP6880731B2 - 貯水タンクおよび貯水タンクの製造方法 - Google Patents

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開示の実施形態は、貯水タンクおよび貯水タンクの製造方法に関する。
従来、便器本体に供給する洗浄水を貯留する樹脂製の貯水タンクには、キャビティ型とコア型とを組み合わせて形成されたキャビティ内に樹脂を流し込んで、水(洗浄水)を貯留する貯水部と、水を排出する排水口部とが一体形成されるものがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、かかる樹脂製の貯水タンクには、排水口部における上端部の流入口から下端部の流出口まで水を導く流路が、上方へ向かうにつれて外方へ広がるような曲面で形成されるものがある(たとえば、特許文献2参照)。
特開平11−21971号公報 特開2016−37794号公報
近年、節水化により貯水タンクに貯留される水量が減少し、高いヘッド圧を得ることが困難になってきている。このため、貯水タンクに貯留される水をロスなく利用する必要があり、排水口部を開閉する排水弁と、排水弁がその閉弁時に当接する弁座部との間で漏水しないよう高いシール性能が要求されている。
しかしながら、上記したような従来の貯水タンクでは、その成形時、弁座部における樹脂流動性が低く、樹脂が行き渡らないガス溜りや、樹脂の合流部分に段差が残るいわゆるウェルド段差などの成形不良が成形面に発生することがある。かかる成形不良が弁座部の成形面に発生すると、シール性能が低下することがあった。
実施形態の一態様は、シール性能の低下を抑制することができる貯水タンクおよび貯水タンクの製造方法を提供することを目的とする。
施形態の一態様に係る貯水タンクは、水を貯留する貯水部と、前記貯水部に貯留される水を排出する排水口部とが一体に形成された樹脂製の貯水タンクにおいて、前記排水口部は、前記貯水部の内部底面から上方へ向けて突出し、当該排水口部を開閉する排水弁が当接する弁座部を有し、前記排水口部の内周面は、下端部から前記弁座部の頂部にかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面であり、前記貯水部は、外部底面における前記排水口部の外周部に補強リブを有し、前記補強リブは、成形時にキャビティ内で樹脂が合流する部分を避けて設けられることを特徴とする。
かかる構成によれば、排水口部の内周面が下端部から弁座部の頂部にかけて外方へ広がるような曲面で形成されるため、貯水タンクの成形時、弁座部へ向かう樹脂流動性が向上し、スムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部において高いシール性能を実現することができる。また、補強リブによって貯水タンクの底面の強度を高めることができる。また、補強リブが、貯水タンクの成形時にキャビティ内で樹脂が合流する部分を避けて設けられることで、樹脂の流動を妨げるのを防止することができる。
実施形態の一態様に係る貯水タンクの製造方法は、貯水タンクの製造方法であって、前記貯水タンクは、水を貯留する貯水部と、前記貯水部に貯留される水を排出する排水口部とが一体に形成された樹脂製であり、前記排水口部は、前記貯水部の内部底面から上方へ向けて突出し、当該排水口部を開閉する排水弁が当接する弁座部を有し、前記排水口部の内周面は、下端部から前記弁座部の頂部にかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面であり、前記貯水タンクの外周面を形成するキャビティ型と、前記貯水タンクの内周面を形成するコア型とを組み合わせた後、前記排水口部の前記下端部側に配置したゲート孔からキャビティ内に樹脂を流し込むことを特徴とする。
かかる製法によれば、キャビティ内に樹脂を流し込むゲート孔を排水口部の下端部側に配置することで、貯水タンクの成形時、下端部から弁座部にかけてスムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部において高いシール性能を実現することができる。
また、上記した貯水タンクの製造方法では、前記コア型が複数の型部材を組み合わせて形成され、前記型部材同士の境界部分が前記弁座部を避けるように前記コア型を配置することを特徴とする。
かかる製法によれば、コア型が複数の型部材を組み合わせて形成される場合、成形面において型部材同士の境界部分には突起(バリ)が発生することがあるが、型部材同士の境界部分が弁座部を避けるように配置されることで、弁座部にバリが発生するのを防止することができる。これにより、シール性能の低下を抑制することができる。
実施形態の一態様によれば、シール性能の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る貯水タンクを備える洗浄水タンク装置の概要説明図である。 図2Aは、排水口部の平面図である。 図2Bは、図2AにおけるA−A線断面図である。 図3Aは、貯水タンクの製造工程の説明図(その1)である。 図3Bは、貯水タンクの製造工程の説明図(その2)である。 図3Cは、貯水タンクの製造工程の説明図(その3)である。 図4は、貯水タンクの製造工程の他の例の説明図である。 図5Aは、排水口部における樹脂流動の説明図(その1)である。 図5Bは、排水口部における樹脂流動の説明図(その2)である。 図5Cは、排水口部における樹脂流動の説明図(その3)である。 図6Aは、排水口部の変形例1における樹脂流動の説明図(その1)である。 図6Bは、排水口部の変形例1における樹脂流動の説明図(その2)である。 図7Aは、排水口部の変形例2における樹脂流動の説明図(その1)である。 図7Bは、排水口部の変形例2における樹脂流動の説明図(その2)である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する貯水タンクおよび貯水タンクの製造方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.洗浄水タンク装置>
まず、図1を参照して、実施形態に係る貯水タンク13を内部に収容する洗浄水タンク装置10の概要について説明する。図1は、実施形態に係る貯水タンク13を備える洗浄水タンク装置10の概要説明図である。なお、図1には、洗浄水タンク装置10(および貯水タンク13)の正面断面図を示している。また、図1に示す洗浄水タンク装置10や貯水タンク13は一例であり、洗浄水タンク装置10の構成や貯水タンク13の外観などは図示の例に限定されない。
また、図1においては、説明の便宜上、鉛直上向きを正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、他の図においても図示している場合がある。また、かかる直交座標系では、X軸の正方向視を「左側面」、X軸の負方向視を「右側面」と規定し、Y軸の正方向視を「正面」と規定している。このため、X軸方向を左右方向(水平方向ともいう)、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向(鉛直方向ともいう)という場合がある。
図1に示すように、洗浄水タンク装置10は、外装タンク11と、蓋12とを備える。また、洗浄水タンク装置10は、貯水タンク13を備える。貯水タンク13は、外装タンク11内に設けられ、便器(便器本体)Tに供給する水(洗浄水)が貯留される。なお、貯水タンク13については、図2A以降を用いて後述する。
蓋12は、外装タンク11の上部を覆うように取り付けられる。蓋12は、外装タンク11と共に洗浄水タンク装置10の外観を形成する。なお、外装タンク11および蓋12は、たとえば陶器製である。
また、洗浄水タンク装置10は、給水装置14と、排水弁装置15と、操作装置16とを備える。給水装置14は、水道管などの外部の給水源(図示せず)から供給される水を貯水タンク13内に供給する。排水弁装置15は、貯水タンク13の排水口部132を開閉する。なお、排水弁装置15については後述する。操作装置16は、排水弁装置15を操作する。
給水装置14は、排水弁装置15による排水開始後、給水を開始する。給水装置14は、貯水タンク13の満水時の水位、すなわち止水水位WL0が一定位置となるように給水する。また、給水装置14は、給水管17と、フロート(給水装置用フロートともいう)18と、吐水管19と、給水バルブ21とを備える。
給水管17は、上記した給水源に接続される。フロート18は、給水装置14に用いるフロートである。吐水管19は、給水管17と連通して貯水タンク13に洗浄水を吐出する。給水バルブ21は、たとえばレバー20を介してフロート18に連結される。また、給水装置14は、たとえば、蓋12の上面などに設けられた手洗いカラン23に給水する手洗い給水管22をさらに備える。
手洗いカラン23は、たとえば、便器本体Tへの洗浄水の供給開始時に、蓋12の上面に設けられた手洗い鉢12aに手洗い用の水を吐出する。また、手洗いカラン23から吐出された水は、手洗い鉢12aに設けられた吐水口12bから貯水タンク13に入流する。
また、蓋12の下方には、吐水口12bから流入する水を、排水弁装置15の後述する制御筒24の外方へ導く導水部材25が設けられる。操作装置16は、操作レバー26と、モータ27と、操作ボタン28とを備える。操作レバー26は、一方(たとえば、図1における手前側)に所定角度(たとえば90度)回転させると、大洗浄が開始される。操作ボタン28は、たとえば、大洗浄、小洗浄およびエコ小洗浄の3つのボタンを有する。
また、操作レバー26は、他方(たとえば、図1における奥側)に所定角度(たとえば90度)回転させると、小洗浄が開始される。このように、操作レバー26は、排水弁装置15を作動させる手動式のレバーである。
モータ27は、大洗浄用のボタンが押されると、操作レバー26を、上記した一方(たとえば、手前)に回転させる。モータ27は、小洗浄用ボタンが押されると、操作レバー26を、上記した他方(たとえば、奥)に回転させる。すなわち、モータ27は、大洗浄または小洗浄が開始されるように、排水弁装置15を作動させる。
なお、大洗浄および小洗浄については、操作レバー26による手動操作としてもよいし、操作ボタン28による操作としてもよい。また、エコ小洗浄については、モータ27によって、すなわち、使用者が操作ボタン28を押すことで排水弁装置15が作動される。
また、操作レバー26およびモータ27には、ワイヤ部材やユニバーサルジョイントなどによって構成される回転伝達部材29が連結される。回転伝達部材29の他端側には、回転伝達部材29の回転に伴って、回転伝達部材29を中心に揺動する第1引き上げ部材30および第2引き上げ部材31が取り付けられる。第1引き上げ部材30の先端部には第1玉鎖32の上端部が取り付けられ、第2引き上げ部材31の先端部には第2玉鎖33の上端部が取り付けられる。
第1引き上げ部材30および第2引き上げ部材31は、回転伝達部材29を一方(手前)側に回転させると、第1引き上げ部材30が一方側へ揺動して第1玉鎖32を引き上げる。一方、回転伝達部材29を他方(奥)側に回転させると、第1引き上げ部材30および第2引き上げ部材31が他方側へ揺動して第1玉鎖32および第2玉鎖33を引き上げる。
排水弁装置15は、排水弁34と、オーバーフロー管35とを備える。排水弁34は、閉弁時に、貯水タンク13に設けられた弁座部137の頂部137a(図2Aおよび図2B参照)に上方から当接することにより、排水口部132の開口を閉止する。一方、排水弁34は、開弁時に引き上げられて、弁座部137の頂部137aから上方に離れることで、排水口部132の開口を開放する。
オーバーフロー管35は、上下方向に延びて設けられる。オーバーフロー管35の下端部には、排水弁34が取り付けられる。オーバーフロー管35は、排水弁34を保持する保持部35aから上方に延びるとともに、制御筒24に対して上下方向に摺動可能な摺動部材である。オーバーフロー管35は、排水弁34の閉弁時において貯水タンク13内の洗浄水の水位がオーバーフロー管35の上端を超えた場合に、管内に超えた洗浄水を通過させて排水口部132に流出させる。
また、排水弁装置15は、制御筒24と、小タンク36と、フロート37とを備える。制御筒24は、排水口部132の上方に配置される。小タンク36は、排水口部132の上方に配置される。小タンク36の内方には制御筒24が配置される。フロート37は、制御筒24内に配置され、制御筒24内の水位に応じて上下動する。
また、排水弁装置15は、切替弁38を備える。切替弁38は、小タンク36の側面に設けられた開口部39を開閉する。排水弁装置15では、小タンク36や切替弁38などによって排水量が調節される。
<2.貯水タンク>
次に、図1、図2Aおよび図2Bを参照して、実施形態に係る貯水タンク13(おもに排水口部132)の構成について説明する。図2Aは、排水口部132の平面図である。図2Bは、図2AにおけるA−A線断面図である。なお、図2Bは、排水口部132の正面断面図である。
図1に示すように、貯水タンク13は、貯水部131と、排水口部132と、排水流路部133とを有する。貯水部131は、上記した給水源から供給される水を貯留する。排水口部132は、貯水部131に貯留された水の排出口である。排水口部132から排出された水は、洗浄水として便器本体Tに供給される。貯水タンク13は、樹脂製であり、貯水部131、排水口部132および排水流路部133を含めて全体として一体形成される。
排水口部132は、貯水部131の底面における平面視で略中央に設けられる。図2Aおよび図2Bに示すように、排水口部132は、円筒状に形成され、開口135と、内周面136とを有する。開口135は、貯水部131の底面のうち内周面側に位置する内部底面134aに形成される。内周面136は、開口135から下方に連続し、貯水部131の外部底面134b側へ突出している。また、排水口部132は、弁座部137を有する。
弁座部137は、開口135の周縁部に設けられ、貯水部131の内部底面134aから上方へ向けて突出している。弁座部137の円環状の上端面、すなわち、頂部137aには、排水口部132の開口135を開閉する排水弁34(図1参照)が閉弁時において当接する。
排水口部132の内周面136は、下端部136aから上端部である弁座部137の頂部137aにかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面136bを有する。言い換えると、排水口部132の内周面136は、上方へ向かうにつれて外方へ広がるような曲面を有する。なお、外方とは、平面視における排水口部132の開口135の中心Oから離れる向きのことである。
また、排水口部132の内周面136が有する曲面136bは、外方へ向けて曲率が増加していくため、断面視で直線部分や内方への曲線部分を有しない。すなわち、曲面136bは、たとえば階段状になるような急激に形状が変化する部分を有しない。なお、排水口部132の内周面136の下端部136aとは、曲面136bが始まる位置である。
排水流路部133は、円筒状に形成され、排水口部132の下端部136aから下方に連続している。排水流路部133は、排水口部132から排出された水を便器本体T側に排出するための流路である。また、図1に示すように、排水流路部133は、貯水タンク13を洗浄水タンク装置10の外装タンク11に取り付ける場合の取付部となる。
また、図2Bに示すように、弁座部137と貯水タンク13の内部底面134aとの接続部分138は、曲面で形成される。また、貯水部131は、外部底面134b側に補強リブ139を有する。なお、補強リブ139については、図5Cを用いて後述する。
<3.貯水タンクの製造方法>
次に、図3A〜図3Cを参照して、実施形態に係る貯水タンク13の製造方法について説明する。図3A〜図3Cは、貯水タンク13の製造工程の説明図である。なお、図3A〜図3Cには、金型40を含めて貯水タンク13の正面断面を示している。図3A〜図3Cに示すように、金型40は、樹脂の射出成形に用いられ、キャビティ型41と、コア型42とを備える。
キャビティ型41は、たとえば、固定側の金型であり、貯水タンク13の外周面を形成する。コア型42は、たとえば、固定側の金型に対して接離移動する可動側の金型であり、貯水タンク13の内周面を形成する。かかる金型40では、キャビティ型41とコア型42による型閉時に、キャビティ型41とコア型42との間に形成されるキャビティ(空洞部)43に溶融樹脂を流し込んで成形品を形成する。
図3Aに示すように、キャビティ型41とコア型42とは対向配置されている。まず、可動側の金型であるコア型42を固定側の金型であるキャビティ型41に近接する向きへ移動し、キャビティ型41とコア型42とを組み合わせる。キャビティ型41とコア型42とを組み合わせることで、キャビティ43(図3B参照)が形成される。
次いで、図3Bに示すように、キャビティ型41とコア型42とを組み合わせて形成されたキャビティ43内に、キャビティ型41に連結された成形機(図示せず)のノズル45から射出される溶融樹脂を、ゲート孔44から流し込む。ゲート孔44は、貯水タンク13の排水口部132の内周面136の下端部136a側に配置されている。
次いで、図3Cに示すように、キャビティ43内の樹脂が冷却されて固化すると、可動型の金型であるコア型42を、固定側の金型であるキャビティ型41から離れる向きへ移動し、キャビティ型41に残った成形品(貯水タンク13)を、たとえば、押し出しピンなどで押し出して、キャビティ型41から取り出す。これにより、貯水タンク13の製造工程が完了する。
このように、実施形態に係る貯水タンク13の製造方法によれば、キャビティ43内に樹脂を流し込むゲート孔44を排水口部132の内周面136の下端部136a側に配置することで、貯水タンク13の成形時、下端部136aから弁座部137にかけてスムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部137にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部137において高いシール性能を実現することができる。
ここで、コア型42は、複数の型部材(型板ともいう)42a,42bを組み合わせて形成されてもよい。図4は、貯水タンク13の製造工程の他の例の説明図である。図4に示すように、コア型42が複数の型部材42a,42bを組み合わせて形成される場合、キャビティ型41と組み合わせたときに型部材42a,42b同士の境界部分(境界線PL)が弁座部137を避けるように、コア型42を配置する。
このように、実施形態に係る貯水タンク13の製造方法の他の例によれば、コア型42が複数の型部材42a,42bを組み合わせて形成される場合、型部材42a,42b同士の境界部分(境界線PL)が弁座部137を避けるように配置されることで、弁座部137にバリが発生するのを防止することができる。これにより、弁座部137を良好な成形面とすることができ、弁座部137において高いシール性能を実現することができる。
<4.排水口部>
次に、図5A〜図5Cを参照して、実施形態に係る貯水タンク13の製造時において、排水口部132における樹脂流動について説明する。図5A〜図5Cは、排水口部132における樹脂流動の説明図である。なお、図5Aには、排水口部132の正面(一部断面)を示している。また、図5Bには、図5AにおけるB部を拡大して示し、図5Cには、図5AにおけるC−C線断面を示している。
図5Aおよび図5Bに示すように、貯水タンク13の製造時においては、成形機のノズル45から送られてきた溶融樹脂が、ゲート孔44を介して、排水口部132の内周面136の下端部136a側からキャビティ43(図3B参照)内に流れ込む。上記したように、排水口部132の内周面136は、下端部136aから弁座部137の頂部137aにかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面136bである。
このため、図5Bに示すように、ゲート孔44を介して流れ込んだ溶融樹脂50は、排水口部132の内周面136の曲面136bを形成するキャビティ形状に沿って弁座部137の頂部137aへ向けてスムーズに流動する。弁座部137の頂部137aへ向かう溶融樹脂50aは、弁座部137の頂部137aに到達すると向きを変えて、貯水部131の内部底面134a側へ向けて流動する。この場合、溶融樹脂50bは、弁座部137と貯水タンク13の内部底面134aとの接続部分138が曲面であるため、内部底面134a側へ向けてスムーズに流動する。
このように、実施形態に係る貯水タンク13によれば、排水口部132の内周面136が下端部136aから弁座部137の頂部137aにかけて外方へ広がるような曲面で形成されるため、貯水タンク13の成形時、弁座部137へ向かう樹脂流動性が向上し、スムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部137にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部137において高いシール性能を実現することができる。
また、実施形態に係る貯水タンク13によれば、弁座部137と貯水部131の内部底面134aとの接続部分138が曲面であるため、貯水タンク13の成形時、弁座部137から貯水部131の底面側へ向かう樹脂流動性が向上し、スムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部137にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部137において高いシール性能を実現することができる。
図5Cに示すように、貯水部131は、外部底面134bにおける排水口部132の外周部に複数の補強リブ139を有する。補強リブ139は、貯水部131の外部底面134bから下方へ向けて突出する凸条形状であり、外部底面134b上において面方向に延在している。また、補強リブ139は、貯水タンク13(図3B参照)の成形時に、キャビティ43(図3B参照)内で溶融樹脂50cが合流する部分Pを避けるように設けられる。言い換えると、補強リブ139は、溶融樹脂50cが合流する部分Pには設けられない。
このように、実施形態に係る貯水タンク13によれば、補強リブ139によって貯水タンク13の底面の強度を高めることができる。また、補強リブ139が成形時にキャビティ43内で溶融樹脂50cが合流する部分Pを避けるように設けられることで、溶融樹脂50cの流動を妨げるのを防止することができる。
なお、上記した実施形態では、複数の補強リブ139は、底面視で平行配置された直線形状であるが、これに限定されず、たとえば、底面視で排水口部132の中心から放射方向に沿って延在していてもよい。また、補強リブ139は、直線形状に限定されず、たとえば、底面視で曲線形状であってもよい。
<5.排水口部の変形例1>
次に、図6Aおよび図6Bを参照して、排水口部の変形例1(排水口部232)について説明する。図6Aおよび図6Bは、排水口部の変形例1(排水口部232)における樹脂流動の説明図である。なお、図6Aには、排水口部232の正面(一部断面)を示している。また、図6Bには、図6AにおけるD部を拡大して示している。また、変形例1において上記した実施形態に係る貯水タンク13と同一または同等箇所には同一符号を付し、説明を省略している。
図6Aおよび図6Bに示すように、変形例1では、排水口部232は、上端面が平坦な弁座部237を有する。排水口部232では、弁座部237の平坦面によって排水弁34(図1参照)の閉弁時における弁座部237との当接面積が増えるため、シール性能が向上するようになる。
また、変形例1(排水口部232)においても、貯水タンク13の製造時に成形機のノズル45から送られてきた溶融樹脂が、ゲート孔44を介して、内周面236の下端部236a側からキャビティ43(図3B参照)内に流れ込む。排水口部232の内周面236は、上記した排水口部132同様、下端部236aから弁座部237の頂部237aにかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面236bを有する。
このため、図6Bに示すように、ゲート孔44を介して流れ込んだ溶融樹脂50は、排水口部232の内周面236の曲面236bを形成するキャビティ形状に沿って弁座部237の頂部237aへ向けてスムーズに流動する。弁座部237の頂部237aへ向かう溶融樹脂50dは、弁座部237の頂部237aに到達すると向きを変えて、貯水部131の内部底面134a側へ向けて流動する。
このように、変形例1(排水口部232)によれば、排水口部232の内周面236が下端部236aから弁座部237の頂部237aにかけて外方へ広がるような曲面で形成されるため、貯水タンク13の成形時、弁座部237へ向かう樹脂流動性が向上し、スムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部237にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部237において高いシール性能を実現することができる。
<6.排水口部の変形例2>
次に、図7Aおよび図7Bを参照して、排水口部の変形例2(排水口部332)について説明する。図7Aおよび図7Bは、排水口部の変形例2(排水口部332)における樹脂流動の説明図である。なお、図7Aには、排水口部332の正面(一部断面)を示している。また、図7Bには、図7AにおけるE部を拡大して示している。また、変形例2においても、上記した実施形態に係る貯水タンク13と同一または同等箇所には同一符号を付し、説明を省略している。
図7Aおよび図7Bに示すように、変形例2では、排水口部332は、上端面が上方へ突出して湾曲した弁座部337を有する。変形例2(排水口部332)においても、貯水タンク13の製造時に成形機のノズル45から送られてきた溶融樹脂が、ゲート孔44を介して、内周面336の下端部336a側からキャビティ43(図3B参照)内に流れ込む。排水口部332の内周面336は、上記した排水口部132同様、下端部336aから弁座部337の頂部337aにかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面336bを有する。
このため、図7Bに示すように、ゲート孔44を介して流れ込んだ溶融樹脂50は、排水口部332の内周面336の曲面336bを形成するキャビティ形状に沿って弁座部337の頂部337aへ向けてスムーズに流動する。弁座部337の頂部337aへ向かう溶融樹脂50eは、弁座部337の頂部337aに到達すると向きを変えて、貯水部131の内部底面134a側へ向けて流動する。この場合、溶融樹脂50eは、弁座部337、および弁座部337と貯水タンク13の内部底面134aとの接続部分338が曲面であるため、内部底面134a側へ向けてスムーズに流動する。
このように、変形例2(排水口部332)によれば、排水口部332の内周面336が下端部336aから弁座部337の頂部337aにかけて外方へ広がるような曲面で形成されるため、貯水タンク13の成形時、弁座部337へ向かう樹脂流動性が向上し、スムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部337にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部337において高いシール性能を実現することができる。
また、変形例2(排水口部332)によれば、弁座部337、および弁座部337と貯水部131の内部底面134aとの接続部分338が曲面であるため、貯水タンク13の成形時、弁座部337から貯水部131の底面側へ向かう樹脂流動性が向上し、スムーズに樹脂を流し込むことができる。これにより、弁座部337にガス溜りやウェルド段差が発生することを抑制し、シール性能の低下を抑制することができ、弁座部337において高いシール性能を実現することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 洗浄水タンク装置
11 外装タンク
12 蓋
12a 手洗い鉢
12b 吐水口
13 貯水タンク
14 給水装置
15 排水弁装置
16 操作装置
17 給水管
18 給水装置用フロート
19 吐水管
20 レバー
21 給水バルブ
22 手洗い給水管
23 手洗いカラン
24 制御筒
25 導水部材
26 操作レバー
27 モータ
28 操作ボタン
29 回転伝達部材
30 第1引き上げ部材
31 第2引き上げ部材
32 第1玉鎖
33 第2玉鎖
34 排水弁
35 オーバーフロー管
35a 保持部
36 小タンク
37 フロート
38 切替弁
39 開口部
40 金型
41 キャビティ型
42 コア型
43 キャビティ
44 ゲート孔
45 ノズル
131 貯水部
132 排水口部
133 排水流路部
134a 内部底面
134b 外部底面
135 開口
136 内周面
137 弁座部
137a 頂部
138 接続部分
139 補強リブ
O 中心
P 樹脂の合流部分
PL 境界線
T 便器(便器本体)
WL0 止水水位

Claims (3)

  1. 水を貯留する貯水部と、前記貯水部に貯留される水を排出する排水口部とが一体に形成された樹脂製の貯水タンクにおいて、
    前記排水口部は、
    前記貯水部の内部底面から上方へ向けて突出し、当該排水口部を開閉する排水弁が当接する弁座部を有し、
    前記排水口部の内周面は、
    下端部から前記弁座部の頂部にかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面であり、
    前記貯水部は、
    外部底面における前記排水口部の外周部に補強リブ
    を有し、
    前記補強リブは、
    成形時にキャビティ内で樹脂が合流する部分を避けて設けられること
    を特徴とする貯水タンク。
  2. 貯水タンクの製造方法であって、
    前記貯水タンクは、
    水を貯留する貯水部と、前記貯水部に貯留される水を排出する排水口部とが一体に形成された樹脂製であり、
    前記排水口部は、
    前記貯水部の内部底面から上方へ向けて突出し、当該排水口部を開閉する排水弁が当接する弁座部を有し、
    前記排水口部の内周面は、
    下端部から前記弁座部の頂部にかけて外方へ向けて曲率が増加していく曲面であり、
    前記貯水タンクの外周面を形成するキャビティ型と、前記貯水タンクの内周面を形成するコア型とを組み合わせた後、前記排水口部の前記下端部側に配置したゲート孔からキャビティ内に樹脂を流し込むこと
    を特徴とする貯水タンクの製造方法。
  3. 前記コア型が複数の型部材を組み合わせて形成され、前記型部材同士の境界部分が前記弁座部を避けるように前記コア型を配置すること
    を特徴とする請求項に記載の貯水タンクの製造方法。
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