JP6879221B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP6879221B2
JP6879221B2 JP2018003579A JP2018003579A JP6879221B2 JP 6879221 B2 JP6879221 B2 JP 6879221B2 JP 2018003579 A JP2018003579 A JP 2018003579A JP 2018003579 A JP2018003579 A JP 2018003579A JP 6879221 B2 JP6879221 B2 JP 6879221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
balance shaft
internal combustion
combustion engine
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018003579A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019124137A (ja
Inventor
誠 大河
誠 大河
直也 池田
直也 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018003579A priority Critical patent/JP6879221B2/ja
Priority to US16/186,737 priority patent/US10520060B2/en
Priority to CN201910014661.2A priority patent/CN110030109B/zh
Publication of JP2019124137A publication Critical patent/JP2019124137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6879221B2 publication Critical patent/JP6879221B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/22Compensation of inertia forces
    • F16F15/26Compensation of inertia forces of crankshaft systems using solid masses, other than the ordinary pistons, moving with the system, i.e. masses connected through a kinematic mechanism or gear system
    • F16F15/264Rotating balancer shafts
    • F16F15/268Hollow shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/20Multi-cylinder engines with cylinders all in one line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0002Cylinder arrangements
    • F02F7/0007Crankcases of engines with cylinders in line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0065Shape of casings for other machine parts and purposes, e.g. utilisation purposes, safety
    • F02F7/0068Adaptations for other accessories
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1812Number of cylinders three

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Description

この発明は、内燃機関に関し、より詳細には、エンジン振動を低減させるためのバランサ装置を備える内燃機関に関する。
例えば、特許文献1には、多気筒内燃機関が開示されている。この内燃機関は、シリンダブロックとこれに締結されたクランクケースとを備えている。内燃機関の内部には、シリンダブロック及びクランクケースによって、クランクシャフトを支持する複数の隔壁が複数のクランク室を区画するように形成されている。複数のクランク室は、複数の気筒に対応している。
上記の内燃機関は、ポンピングロスをより確実に低減するために、第1連通孔及び第2連通孔を備えている。第1連通孔は、隣接クランク室を連通させるために、当該隣接クランク室を区画する隔壁に形成されている。また、第2連通孔は、非隣接クランク室を直接的に連通させるために、シリンダブロック及びクランクケースのうちの少なくとも一方に設けられている。
特開2010−180747号公報
上記特許文献1に記載の内燃機関における第2連通孔は、非隣接クランク室を直接的に連通させるために、この非隣接クランク室の間に存在する複数の隔壁を貫通するパイプによって形成されている。このようなパイプをシリンダブロック及びクランクケースの少なくとも一方に設けるためには、クランクシャフトのカウンターウエイト及びコンロッドと干渉しないようにパイプを設置することが必要とされる。その結果、内燃機関の体格が大きくなり、車両への内燃機関の搭載性が低下してしまう。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、バランサ装置を備える内燃機関において、車両への内燃機関の搭載性の低下を回避しつつ、ポンピングロスを低減させることを目的とする。
本発明に係る内燃機関は、気筒列方向に一列に並んで配置された3つ以上の気筒と、エンジン振動を低減させるためのバランサ装置とを備える。
前記3つ以上の気筒は、前記気筒列方向の一端に配置されたA気筒と、前記A気筒に隣り合うB気筒と、前記A気筒のピストンと前記B気筒のピストンとが同一方向に移動するクランク角期間中に前記A気筒の前記ピストンと逆方向に移動するピストンを有するC気筒とを含む。
前記バランサ装置は、クランク室内において前記気筒列方向に沿って前記A気筒から前記C気筒に及ぶように配置されたバランスシャフトを含む。
前記バランスシャフトは、
前記気筒列方向における前記A気筒に対応する第1位置において前記バランスシャフトの外表面に設けられた第1開口と、
前記気筒列方向における前記C気筒に対応する第2位置において前記バランスシャフトの外表面に設けられた第2開口と、
前記第1開口と前記第2開口とを繋ぐように前記バランスシャフトの内部に形成された連通路と、を含む。
前記バランスシャフトは、前記第1位置において前記バランスシャフトに設けられた第1アンバランスマスと、前記第2位置において前記バランスシャフトに設けられた第2アンバランスマスと、を含む。前記第1開口は、前記第1アンバランスマスに設けられている。前記第2開口は、前記第2アンバランスマスに設けられている。
前記第1アンバランスマス及び前記第2アンバランスマスのそれぞれは、前記バランスシャフトの周方向の一部において前記バランスシャフトの径方向外側に突出した錘部と、前記周方向における前記錘部以外の部位である凹部と、を含む。前記第1開口は、前記第1アンバランスマスの前記凹部に形成されている。前記第2開口は、前記第2アンバランスマスの前記凹部に形成されている。
前記バランスシャフトは、クランクシャフトの軸方向から見て、前記バランスシャフトの中心が、前記クランクシャフトの中心を通りかつ気筒中心線と直交する基準直線の上に又は前記基準直線よりも燃焼室側に位置するように設けられていてもよい。
前記第1開口は、前記周方向における前記第1アンバランスマスの前記錘部の各端面に隣接又は近接するように前記凹部に設けられてもよい。そして、前記第2開口は、前記周方向における前記第2アンバランスマスの前記錘部の各端面に隣接又は近接するように前記凹部に設けられてもよい。
本発明によれば、バランスシャフトに形成された連通路を利用することによって内燃機関の体格の増加を招くことなく、上述のA気筒と、当該A気筒に対する非隣接気筒に相当するC気筒との間で、ピストンの上下動に起因して生じる気筒間の圧力差(圧力変動)を抑制することができる。このため、車両への内燃機関の搭載性の低下を回避しつつ、ポンピングロスを低減させることができる。
本発明の実施の形態1に係る内燃機関の構成例を説明するための模式図である。 直列3気筒型エンジンである図1に示す内燃機関との対比のために参照する直列4気筒型エンジンの動作を説明するための図である。 直列4気筒エンジンの各気筒のピストン位置とクランク角との関係を表した図である。 ポンピングロスの低減に関する直列3気筒型エンジンの課題を説明するための図である。 直列3気筒エンジンの各気筒のピストン位置とクランク角との関係を表した図である。 図1に示すバランスシャフト周りの具体的な構成を説明するための図である。 第3気筒のピストンが下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)における連通路のガス流れを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る特徴的な構成の効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の内燃機関の特徴的な構成を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態3のバランサ装置の特徴的な構成を説明するための模式図である。 第3気筒のピストンが下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)における連通路のガス流れを示す図である。
以下に説明される各実施の形態において、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略又は簡略する。また、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
まず、図1〜図8を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
1−1.内燃機関の構成例
図1は、本発明の実施の形態1に係る内燃機関10の構成例を説明するための模式図である。図1に示す内燃機関10は、直列3気筒型エンジンである。すなわち、内燃機関10は、気筒列方向に一列に並んで配置された3つの気筒12を備えている。これらの気筒12は、シリンダブロック14の内部に形成されている。以下、各気筒を区別して説明する場合には、3つの気筒12を、内燃機関10の一方の端部(フライホイール48と反対側の端部)に近い位置から順に、第1気筒12#1、第2気筒12#2及び第3気筒12#3とも称する。
各気筒12の内部には、ピストン16が配置されている。ピストン16のそれぞれは、コンロッド18を介して、クランクシャフト20に設けられたクランクピン22と連結されている。ピストン16は、クランクシャフト20の回転に伴って気筒12内を往復移動する。
シリンダブロック14の上方には、シリンダヘッド24が取り付けられている。また、各気筒12におけるピストン16の上方には、シリンダヘッド24とシリンダブロック14とピストン16とによって囲まれた空間である燃焼室26が形成されている。
一方、シリンダブロック14の下方には、クランクケース28が取り付けられている。さらに、クランクケース28の下方には、内燃機関10の各部を潤滑するためのオイルを溜めておくためのオイルパン30が取り付けられている。ピストン16を介して燃焼室26の反対側には、シリンダブロック14、クランクケース28及びオイルパン30とで囲まれた空間であるクランク室32が形成されている。
また、シリンダブロック14は、その内部に各気筒12を仕切るように形成された複数(図1の例では2つ)の隔壁34を有する。より詳細には、隔壁34は、ピストン16の下死点よりも下方側に位置するシリンダブロック14の壁部に相当する。クランクシャフト20は、軸受36を介して、隔壁34(シリンダブロック14)、クランクケース28及びクランクキャップ38によって回転自在に支持されている。
さらに、内燃機関10は、エンジン振動を低減させるためのバランサ装置40を備えている。バランサ装置40は、バランサギヤ42とバランスシャフト44とを含む。クランクシャフト20には、バランサギヤ42と噛み合うクランクギヤ46が取り付けられている。バランサギヤ42はバランスシャフト44の一端に取り付けられている。このため、バランスシャフト44は、バランサギヤ42及びクランクギヤ46を介してクランクシャフト20のトルクを利用して回転駆動される。なお、クランクギヤ46の反対側のクランクシャフト20の端部には、フライホイール48が取り付けられている。
図1に示す例では、バランサ装置40は、気筒中心線に沿った方向におけるクランクシャフト20の軸中心よりも下方側(燃焼室26の反対側)の位置において、クランク室32内に配置されている。なお、バランサ装置40に関する構成は、本実施形態の特徴部であるため、図6を参照して後述する。
クランク室32は、オイルパン30に近い側の部位においては、3つの気筒12間で連通している。一方、クランク室32は、ピストン16に近い側の部位においては、隔壁34及びクランクキャップ38によって気筒12毎に区画されている。隔壁34(34#12、34#23)のそれぞれには、隣接気筒間でクランク室32を連通させるための連通孔50(50#12、50#23)が形成されている。
より詳細には、第1気筒12#1と第2気筒12#2とを区画する隔壁34#12には、第1気筒12#1のクランク室32#1と第2気筒12#2のクランク室32#2とを連通させるための連通孔50#12が形成されている。また、第2気筒12#2と第3気筒12#3とを区画する隔壁34#23には、クランク室32#2と第3気筒12#3のクランク室32#3とを連通させるための連通孔50#23が形成されている。
1−2.ポンピングロスの低減に関する課題
1−2−1.直列4気筒エンジン(比較例)
図2は、直列3気筒型エンジンである内燃機関10との対比のために参照する直列4気筒型エンジンの動作を説明するための図である。図3は、直列4気筒エンジンの各気筒のピストン位置とクランク角との関係を表した図である。
図2に示す直列4気筒型の内燃機関100は、気筒列方向に一列に並んで配置された4つの気筒#1〜#4を備えている。この内燃機関100には、図1に示す内燃機関10の連通孔50と同様に、隣接気筒のクランク室を連通させるための連通孔102が各気筒間の隔壁104に形成されている。内燃機関100では、気筒列方向の一端に配置された気筒(#1又は#4)内のピストン106とその隣接気筒(#2又は#3)のピストン106との位相差は、図3に示すように180°である。換言すると、内燃機関100では、気筒#1内のピストン106とその隣接気筒#2内のピストン106とが同一方向に移動するクランク角期間は存在しない。このことは、気筒#3とその隣接気筒#4との関係についても同様である。
気筒数及び気筒配置にかかわらず、ピストンが上昇するとき(下死点側から上死点側に向かうとき)のクランク室内圧力は、ピストンの直下の位置では負圧となり、逆に、ピストンが下降するときのクランク室内圧力は、ピストンの直下の位置では正圧となる。より詳細には、このように生じる負圧及び正圧は、ピストンに近いほど高くなる。
内燃機関100では、上述のようにピストンの上下動に起因して生じる負圧及び正圧の圧力差が図2に示すように隣接気筒間で生じる。内燃機関100では、上述のように、隣接気筒の各対(#1と#2、#3と#4)におけるピストン位置の位相差は180°である。このため、図2中に矢印で示すように、隣接気筒の各対において生じる圧力差を、連通孔102を利用して吸収し合えるようになる。
付け加えると、図3中の各矢印は、正圧側の気筒(吸気行程及び膨張行程)から負圧側の気筒(圧縮行程及び排気行程)へのガス流れを表している。このように、直列4気筒型の内燃機関100では、隔壁104に形成された連通孔102を利用して、ピストン106の上下動に起因する圧力差(圧力変動)が隣接気筒のクランク室間で交互に逃がされるようにガスを交互に移動させることができる。このため、ポンピングロスを常時低減させることができる。
1−2−2.直列3気筒エンジンの課題
図4は、ポンピングロスの低減に関する直列3気筒型エンジンの課題を説明するための図である。図5は、直列3気筒エンジンの各気筒のピストン位置とクランク角との関係を表した図である。図4に示す直列3気筒型の内燃機関110は、図6及び図7を参照して後述する構成を備えていない点を除き、図1に示す本実施形態の内燃機関10と同様である。
直列3気筒型の内燃機関110では、図5に示すように、気筒列方向の一端に配置された気筒(12#1又は12#3)内のピストン16とその隣接気筒(12#2)のピストン16との位相差は240°である。換言すると、内燃機関110では、気筒列方向の各端部に配置された気筒(第1気筒12#1又は第3気筒12#3)内のピストン16とその隣接気筒である第2気筒12#2内のピストン16とが同一方向に移動するクランク角期間が存在する。図5中のハッチングは、そのようなクランク角期間であって、かつ、ピストン16が下降するときのクランク角期間を網羅的に表している。
図5中にハッチングが付されたクランク角期間では、気筒列方向の一端に配置された気筒(第1気筒12#1又は第3気筒12#3)の正のクランク室内圧力を、同様にクランク室内圧力が正となる隣接気筒(第2気筒12#2)に向けて連通孔50(50#12又は50#23)を介して逃がすことができない。このことはポンピングロスの要因となる。
なお、このような課題自体は、仮に連通孔50を備えていなくても生じ得る。その理由は、クランク室32#1又は32#3における連通孔50よりも下方側の部位において、クランク室32#2に向けて正圧が逃がされることが阻害されるために生じる。また、第2気筒12#2の正のクランク室内圧力自体は、連通孔50を利用することにより、気筒列方向の他端に配置された気筒(第3気筒12#3又は第1気筒12#1)を利用して効果的に逃がすことができる。
1−3.実施の形態1の特徴的な構成
図1に示す直列3気筒型の内燃機関10では、3つの気筒12が本発明に係る「3つ以上の気筒」の一例に相当する。そして、第1気筒12#1を本発明に係る「A気筒」として見た場合、第2気筒12#2が本発明に係る「A気筒に隣り合うB気筒」に相当し、第3気筒12#3が本発明に係る「A気筒のピストンとB気筒のピストンとが同一方向に移動するクランク角期間中にA気筒のピストンと逆方向に移動するピストンを有するC気筒」に相当する。また、第3気筒12#3を本発明に係る「A気筒」として見た場合、第2気筒12#2及び第1気筒12#1が本発明に係る「B気筒」及び「C気筒」にそれぞれ相当する。
図1に示すように、バランスシャフト44は、クランク室32内において気筒列方向に沿って第1気筒12#1から第3気筒12#3に及ぶように配置されている。バランスシャフト44には、エンジン振動を低減させるための一対のアンバランスマス52が設けられている。換言すると、バランスシャフト44の一部が一対のアンバランスマス52として構成されている。アンバランスマス52のそれぞれは、バランスシャフト44の軸中心に対して質量的に偏心するように形成されている。
便宜上、一対のアンバランスマス52の一方を「第1アンバランスマス」52#1と称し、その他方を「第2アンバランスマス」52#3と称する。図1に示す一例では、第1アンバランスマス52#1は、気筒列方向において第1気筒12#1に対応する位置(本発明に係る「第1位置」の一例に相当)においてバランスシャフト44に設けられている。また、第2アンバランスマス52#3は、気筒列方向において第3気筒12#3に対応する位置(本発明に係る「第2位置」の一例に相当)においてバランスシャフト44に設けられている。
付け加えると、図1に示す一例では、アンバランスマス52#1、52#3のそれぞれは、気筒列方向において気筒12#1、12#3の中央に位置するように(より詳細には、アンバランスマス52#1、52#3のそれぞれの幅方向の中心位置が気筒中心線と一致するように)設けられている。
図6は、図1に示すバランスシャフト44周りの具体的な構成を説明するための図である。なお、図6の上段側に示す図は、下段側に示す図中のA−A線断面図及びB−B線断面図である。
アンバランスマス52#1、52#3は、一例として、バランスシャフト44に一体的に形成されている。具体的には、図6に示す一例では、アンバランスマス52#1、52#3のそれぞれは、錘部52aと凹部52bとを備えている。
錘部52aは、バランスシャフト44の周方向の一部において当該バランスシャフト44の径方向外側に突出するように形成されている。この例における周方向の上記一部は、周方向の半分(180°)である。すなわち、錘部52aは半円筒形状を有している。凹部52bは、周方向における錘部52a以外の部位に相当する。また、アンバランスマス52#1、52#3の錘部52aは、互いに180°の位相差を有するように形成されている。なお、錘部52aの形成範囲は、周方向の半分よりも短くてもよいし、逆に、周方向の半分よりも長くてもよい。
バランスシャフト44は、その内部に空洞部44aを有している。すなわち、バランスシャフト44は、中空構造を有しており、また、図6に示すようにその両端は閉塞されている。
一対のアンバランスマス52の凹部52bには、一対の孔54が形成されている。より詳細には、一対の孔54の一方である孔54#1は、上記の「第1位置」(すなわち、気筒列方向(バランスシャフト44の軸方向)において第1気筒12#1に対応する位置)において凹部52bの外表面に形成されている。同様に、その他方である孔54#3は、上記の「第2位置」(すなわち、気筒列方向(バランスシャフト44の軸方向)において第3気筒12#3に対応する位置)において凹部52bの外表面に形成されている。付け加えると、図6に示す一例では、一対の孔54は、バランスシャフト44の周方向に関しては、凹部52bの中央に位置するように形成されている。
そして、一対の孔54#1、54#3は、凹部52bの外表面と内表面との間を貫通するように形成されている。したがって、バランスシャフト44の内部には、一対の孔54#1、54#3、及びこれらと連通する空洞部44aによって、第1気筒12#1のクランク室32#1と第3気筒12#3のクランク室32#3とを連通させるための連通路56が形成されている。
図6に示す構成においては、第1アンバランスマス52#1の凹部52bの外表面における孔54#1の開口が、本発明に係る「第1位置においてバランスシャフトの外表面に設けられた第1開口」の一例に相当する。同様に、第アンバランスマス52#3の凹部52bの外表面における孔54#3の開口が、本発明に係る「第2位置においてバランスシャフトの外表面に設けられた第2開口」の一例に相当する。したがって、連通路56は、「第1開口」と「第2開口」とを繋ぐようにバランスシャフト44の内部に形成されている。
1−4.実施の形態1の特徴的な構成の効果
図7は、第3気筒12#3のピストン16が下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)における連通路56のガス流れを示す図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る特徴的な構成の効果を説明するための図である。
1−4−1.第1気筒(#1)が吸気行程又は膨張行程の場合
上述の図6は、第1気筒12#1のピストン16が下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)における連通路56のガス流れを示している。このクランク角期間においては、第1気筒12#1のクランク室内圧力は正となる。そして、このクランク角期間には、図8に示すように第3気筒12#3が圧縮行程又は排気行程にある(第3気筒12#3のピストン16が上昇している)ために第3気筒12#3のクランク室内圧力が負となる期間(以下、「#3負圧期間」と称する)が含まれている。
そして、上記の#3負圧期間には、第1気筒12#1のクランク室内圧力と第2気筒12#2のクランク室内圧力とが同時に正となるクランク角期間(以下、「#1−#2正圧期間」と称する)が含まれている。上述の連通路56を有するバランスシャフト44によれば、ハッチングが付された#1−#2正圧期間では、図6に示すように、クランク室32#1と開口する孔54#1から連通路56内に正圧のガスが流入する。そして、流入したガスは空洞部44aを通過した後に、孔54#3から負圧下にあるクランク室32#3内に流出する。
このため、本実施形態の連通路56によれば、第1気筒12#1の正のクランク室内圧力を隣接気筒(第2気筒12#2)に逃がすことができない#1−#2正圧期間において、第1気筒12#1の正のクランク室内圧力を第3気筒12#3に逃がすことが可能となる。
1−4−2.第3気筒(#3)が吸気行程又は膨張行程の場合
一方、第3気筒12#3のピストン16が下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)においては、第3気筒12#3のクランク室内圧力は正となる。上述の第1気筒12#1に関する説明と同様に、このクランク角期間には、図8に示すように第1気筒12#1が圧縮行程又は排気行程にある(第1気筒12#1のピストン16が上昇している)ために第1気筒12#1のクランク室内圧力が負となる期間(#1負圧期間)が含まれている。そして、この#1負圧期間には、第3気筒12#3のクランク室内圧力と第2気筒12#2のクランク室内圧力とが同時に正となるクランク角期間(以下、「#2−#3正圧期間」と称する)が含まれている。
上述の連通路56を有するバランスシャフト44によれば、ハッチングが付された#2−#3正圧期間では、図8に示すように、クランク室32#3と開口する孔54#3から連通路56内に正圧のガスが流入する。そして、流入したガスは空洞部44aを通過した後に、孔54#1から負圧下にあるクランク室32#1内に流出する。このため、本実施形態の連通路56によれば、第3気筒12#3の正のクランク室内圧力を隣接気筒(第2気筒12#2)に逃がすことができない#2−#3正圧期間においても、#1−#2正圧期間と同様に、第3気筒12#3の正のクランク室内圧力を第1気筒12#1に逃がすことが可能となる。
1−4−3.まとめ
以上説明したように、本実施形態の内燃機関10によれば、内燃機関10に既存のバランスシャフト44の内部に、第1気筒12#1のクランク室32#1とその非隣接気筒に相当する第3気筒12#3のクランク室32#3とを連通させるための連通路56が形成されている。このため、内燃機関10の体格の増加を招くことなく、ピストン16の上下動に起因して生じる気筒間の圧力差(圧力変動)を非隣接気筒間(第1気筒12#1と第3気筒12#3との間)で抑制できるようになる。したがって、車両への内燃機関10の搭載性の低下を回避しつつ、ポンピングロスを低減させることができる。
また、本実施形態の内燃機関10は、図1に示すように、隣接気筒間でクランク室32を連通させるための連通孔50(50#12、50#23)も備えている。このため、ピストン16の上下動に起因して生じる気筒間の圧力差(圧力変動)を隣接気筒間においても抑制できるようになる。したがって、このような連通孔50とともに連通路56を備える内燃機関10によれば、車両への内燃機関10の搭載性の低下を回避しつつ、ポンピングロスをより効果的に低減させることができる。
実施の形態2.
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
2−1.実施の形態2の特徴的な構成
図9は、本発明の実施の形態2の内燃機関60の特徴的な構成を説明するための模式図である。本実施形態の内燃機関60は、以下に説明する点を除き、上述した実施の形態1の内燃機関10と同様に構成されている。図9は、ある気筒(例えば、第1気筒12#1)の気筒中心線を含み、かつクランクシャフト20の中心軸線と直交する平面で切断された内燃機関60の断面図に相当する。なお、図9中に符号Cを付して示された円は、クランクピン22の中心点の軌跡に相当する。
図9中に破線で示すように、実施の形態1のバランスシャフト44は、気筒中心線に沿った方向におけるクランクシャフト20の中心よりも下方側(燃焼室26の反対側)の位置において、クランク室32内に配置されている。
これに対し、本実施形態のバランスシャフト62は、クランクシャフト20の軸方向から見て、バランスシャフト62の中心が、クランクシャフト20の中心を通りかつ気筒中心線と直交する基準直線Lよりも燃焼室26側に位置している。
なお、本実施形態のバランスシャフト62は、その中心が基準直線Lよりも燃焼室26側又は基準直線Lの上に位置するように搭載されればよい。したがって、バランスシャフト62は、図9中に実線で示す円の位置に代え、例えば、同図中に破線で示す複数の円の何れかの位置に搭載されてもよい。また、バランスシャフト62には、バランスシャフト44と同様に、一対のアンバランスマス52、一対の孔54及び連通路56を備えているものとする。
2−2.実施の形態2の特徴的な構成の効果
図1に示すバランスシャフト44のように、基準直線Lよりも下方側にバランスシャフトが設けられていると、次のような課題がある。すなわち、バランスシャフトがオイルパン30の油面に近いために、車両の旋回時又は急制動時に遠心力によるオイルの偏りが発生したときに、クランク室32内を飛散するオイルによって連通路56が閉塞する可能性がある。また、高エンジン回転速度時には、オイルパン30に向けて落下するオイルの量が増加する。このため、高エンジン回転速度時にも、クランク室32内を飛散するオイルによって連通路56が閉塞する可能性がある。
上述のような理由によって連通路56がオイルによって閉塞すると、連通路56を利用してポンピングロスの低減を図ることができなくなる。これに対し、本実施形態のバランスシャフト62は、基準直線Lよりも燃焼室26側の位置に設けられている。これにより、上述のようなオイルによる閉塞が生じにくくなるように、連通路56を設けることが可能となる。したがって、本実施形態の内燃機関60によれば、車両の旋回時若しくは急制動時、又は高エンジン回転速度時に連通路56の利用によるポンピングロスの低減をより確実に行えるようになる。
また、上述のように、ピストン16の上下動に起因してクランク室32内に生じる正圧及び負圧は、ピストン16に近いほど高くなる。本実施形態のバランスシャフト62によれば、実施の形態1のバランスシャフト44と比べて、クランク室内圧力がより高くなる部位とそれがより低くなる部位とを連通路56によって連通させることができる。このため、ポンピングロスをより効果的に低減させることが可能となる。
実施の形態3.
次に、図10及び図11を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
3−1.実施の形態3の特徴的な構成
図10は、本発明の実施の形態3のバランサ装置70の特徴的な構成を説明するための模式図である。本実施形態の内燃機関は、上述したバランサ装置40に代えて、以下に説明するバランサ装置70を備えている点を除き、上述した実施の形態1の内燃機関10と同様に構成されている。
バランサ装置70は、バランスシャフト72を備えている。バランスシャフト72には、バランスシャフト44と同様に、上記の「第1位置」(すなわち、気筒列方向において第1気筒12#1に対応する位置)及び「第2位置(すなわち、気筒列方向において第3気筒12#3に対応する位置)に、一対のアンバランスマス74(74#1、74#3)が設けられている。より詳細には、アンバランスマス74#1、74#3のそれぞれは、アンバランスマス52と同様に、錘部74aと凹部74bとを備えている。
また、バランスシャフト72の内部には、連通路56と同様に、連通路76が形成されている。バランスシャフト72は、連通路76の第1開口及び第2開口を有する孔78が形成される位置において、バランスシャフト44と相違している。
すなわち、図10に示す例では、孔78は、孔54と同様に、アンバランスマス74の凹部74bに形成されている。そのうえで、孔78は、第1気筒12#1側における連通路76の開口(第1開口)を有する2か所の孔78a#1、78b#1と、第3気筒12#3側における連通路76の開口(第2開口)を有する2か所の孔78a#3、78b#3とからなる。
より詳細には、第1気筒12#1側の2か所の孔78a#1、78b#1の開口(第1開口)は、バランスシャフト72の周方向における第1アンバランスマス74#1の錘部74aの各端面74a1#1、74a2#1に隣接するように凹部74bに設けられている。同様に、第3気筒12#3側の2か所の孔78a#3、78b#3の開口(第2開口)は、バランスシャフト72の周方向における第2アンバランスマス74#3の錘部74aの各端面74a1#3、74a2#3に隣接するように凹部74bに設けられている。付け加えると、各端面74a1#1、74a2#1、74a1#3、74a2#3は、一例として、バランスシャフト72の軸方向から見て、バランスシャフト72の径方向に平行な面として形成されている。
3−2.実施の形態3の特徴的な構成の効果
図10に示す回転方向にバランスシャフト72が回転すると、孔78の周辺には、次のような圧力差が生じる。すなわち、第1アンバランスマス74#1の端面74a1#1に隣接する孔78a#1の周りには、錘部74aの形状の作用により正圧が生じる。一方、第1アンバランスマス74#1の他の端面74a2#1に隣接する孔78b#1の周りには、錘部74aの形状の作用により負圧が生じる。同様に、第3アンバランスマス74#3側の孔78a#3、78b#3の周りにも、図10に示すように、正圧及び負圧が同様に生じる。
3−2−1.第1気筒(#1)が吸気行程又は膨張行程の場合
図10は、図6と同様に、第1気筒12#1のピストン16が下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)における連通路76のガス流れを示している。本実施形態のバランスシャフト72によれば、孔78の周辺に生じる上述の正圧及び負圧を利用して、実施の形態1のバランスシャフト44の連通路56と比べて、連通路76内へのガスの流入及び連通路76からのガスの流出を促進させることができる。
すなわち、図10に示すように、第1気筒12#1側においては、正圧側の孔78a#1が連通路76の入口として機能し、第3気筒12#3側においては、負圧側の孔78b#3が連通路76の出口として機能する。これにより、#1−#2正圧期間において連通路76内にガス流れをより効果的に生じさせることができる。
3−2−2.第3気筒(#3)が吸気行程又は膨張行程の場合
図11は、第3気筒12#3のピストン16が下降しているクランク角期間(すなわち、吸気行程又は膨張行程)における連通路76のガス流れを示す図である。このクランク角期間においては、図10に示す例とは逆に、第3気筒12#3側においては、正圧側の孔78a#3が連通路76の入口として機能し、第1気筒12#1側においては、負圧側の孔78b#1が連通路76の出口として機能する。したがって、#2−#3正圧期間においても、#1−#2正圧期間と同様に、連通路76内にガス流れをより効果的に生じさせることができる。
3−2−3.まとめ
以上説明したように、バランスシャフト72を有する本実施形態の内燃機関によれば、上述のように凹部74bに形成された孔78を利用して、連通路76内にガス流れをより効果的に生じさせることができる。このため、ポンピングロスをより効果的に低減させられるようになる。
3−3.実施の形態3に関する変形例
上述した実施の形態3においては、図10に示すように、連通路76の第1開口又は第2開口を有する孔78a#1、78b#1、78a#3、78b#3は、アンバランスマス74の錘部74aの各端面74a1#1、74a2#1、74a1#3、74a2#3に近接して設けられている。しかしながら、これらの孔78は、必ずしも各端面74a1#1等に隣接していなくてもよく、各端面74a1#1等に近接して設けられていてもよい。
4.他の実施の形態.
4−1.内燃機関の気筒数の他の例
上述した実施の形態1〜3においては、直列3気筒型の内燃機関10、60を例に挙げた。しかしながら、本発明の対象となる内燃機関は、気筒列方向に一列に並んで配置された3つ以上の気筒と、エンジン振動を低減させるためのバランサ装置とを備え、かつ、当該3つ以上の気筒が、気筒列方向の一端に配置されたA気筒と、A気筒に隣り合うB気筒と、A気筒のピストンとB気筒のピストンとが同一方向に移動するクランク角期間中にA気筒のピストンと逆方向に移動するピストンを有するC気筒とを含むという条件を満たす限り、上記の例に限られない。
すなわち、本発明の対象となる内燃機関は、上記条件を満たす限り、5つ以上の気筒を有する内燃機関であってもよい。付け加えると、本発明が適用される内燃機関の気筒数によっては、上記のB気筒とC気筒とは、必ずしも、直列3気筒型の第2気筒12#2、12#3のように隣り合うとは限られない。
また、本発明の対象となる内燃機関は、上記条件を満たす限り、直列型に限られず、例えば、V型6気筒などのV型エンジンであってもよい。すなわち、上記の「3つ以上の気筒」は、内燃機関の全気筒に限られず、例えば、V型6気筒の場合には、各バンクの3つの気筒が「3つ以上の気筒」に相当する。なお、上述した実施の形態1〜3においては、一本のバランスシャフト44又は72が用いられる例を挙げたが、本発明に係るバランスシャフトの本数は、上記の例に限られず、複数であってもよい。
4−2.本発明に係る「第1開口」及び「第2開口」の設置部位の他の例
上述した実施の形態1〜3においては、本発明に係る「第1開口」及び「第2開口」に相当する開口を有する孔54又は78がアンバランスマス52又は74の凹部52b又は74bに設けられた例を挙げた。しかしながら、本発明に係る「第1開口」及び「第2開口」は、必ずしも第1及び第2アンバランスマスに設けられていなくてもよい。したがって、「第1開口」及び「第2開口」は、第1及び第2アンバランスマスが設けられた部位以外のバランスシャフトの外表面に設けられていてもよい。また、「第1開口」及び「第2開口」は、例えば、第1及び第2アンバランスマスの凹部に代え、錘部に設けられていてもよい。
また、以上説明した各実施の形態に記載の例及び他の各変形例は、明示した組み合わせ以外にも可能な範囲内で適宜組み合わせてもよいし、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形してもよい。
10、60、100、110 内燃機関
12 気筒
14 シリンダブロック
16、106 ピストン
20 クランクシャフト
26 燃焼室
28 クランクケース
30 オイルパン
32 クランク室
34、104 隔壁
36 軸受
38 クランクキャップ
40、70 バランサ装置
42 バランサギヤ
44、62、72 バランスシャフト
44a バランスシャフトの空洞部
46 クランクギヤ
50、102 連通孔
52、74 アンバランスマス(第1及び第2アンバランスマス)
52a、74a アンバランスマスの錘部
52b、74b アンバランスマスの凹部
54、78(78a、78b) 孔
56、76 連通路
74a1、74a2 アンバランスマスの錘部の端面

Claims (3)

  1. 気筒列方向に一列に並んで配置された3つ以上の気筒と、エンジン振動を低減させるためのバランサ装置とを備える内燃機関であって、
    前記3つ以上の気筒は、前記気筒列方向の一端に配置されたA気筒と、前記A気筒に隣り合うB気筒と、前記A気筒のピストンと前記B気筒のピストンとが同一方向に移動するクランク角期間中に前記A気筒の前記ピストンと逆方向に移動するピストンを有するC気筒とを含み、
    前記バランサ装置は、クランク室内において前記気筒列方向に沿って前記A気筒から前記C気筒に及ぶように配置されたバランスシャフトを含み、
    前記バランスシャフトは、
    前記気筒列方向における前記A気筒に対応する第1位置において前記バランスシャフトの外表面に設けられた第1開口と、
    前記気筒列方向における前記C気筒に対応する第2位置において前記バランスシャフトの外表面に設けられた第2開口と、
    前記第1開口と前記第2開口とを繋ぐように前記バランスシャフトの内部に形成された連通路と、を含み、
    前記バランスシャフトは、
    前記第1位置において前記バランスシャフトに設けられた第1アンバランスマスと、
    前記第2位置において前記バランスシャフトに設けられた第2アンバランスマスと、を含み、
    前記第1開口は、前記第1アンバランスマスに設けられ、
    前記第2開口は、前記第2アンバランスマスに設けられており、
    前記第1アンバランスマス及び前記第2アンバランスマスのそれぞれは、
    前記バランスシャフトの周方向の一部において前記バランスシャフトの径方向外側に突出した錘部と、
    前記周方向における前記錘部以外の部位である凹部と、を含み、
    前記第1開口は、前記第1アンバランスマスの前記凹部に形成され、
    前記第2開口は、前記第2アンバランスマスの前記凹部に形成されている
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記バランスシャフトは、クランクシャフトの軸方向から見て、前記バランスシャフトの中心が、前記クランクシャフトの中心を通りかつ気筒中心線と直交する基準直線の上に又は前記基準直線よりも燃焼室側に位置するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記第1開口は、前記周方向における前記第1アンバランスマスの前記錘部の各端面に隣接又は近接するように前記凹部に設けられ、
    前記第2開口は、前記周方向における前記第2アンバランスマスの前記錘部の各端面に隣接又は近接するように前記凹部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関。
JP2018003579A 2018-01-12 2018-01-12 内燃機関 Active JP6879221B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003579A JP6879221B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 内燃機関
US16/186,737 US10520060B2 (en) 2018-01-12 2018-11-12 International combustion engine with balancer device
CN201910014661.2A CN110030109B (zh) 2018-01-12 2019-01-08 内燃机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018003579A JP6879221B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019124137A JP2019124137A (ja) 2019-07-25
JP6879221B2 true JP6879221B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=67213280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018003579A Active JP6879221B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 内燃機関

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10520060B2 (ja)
JP (1) JP6879221B2 (ja)
CN (1) CN110030109B (ja)

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57193708A (en) * 1981-05-25 1982-11-29 Yamaha Motor Co Ltd Breather for crankcase of four-cycle internal combustion engine
US4440123A (en) * 1982-01-28 1984-04-03 General Motors Corporation Half speed balancer
JPS60209620A (ja) * 1984-04-03 1985-10-22 Fuji Heavy Ind Ltd 内燃機関のブロ−バイガス還元装置
DE3806897A1 (de) * 1988-03-03 1989-09-14 Wacker Werke Kg Schwingungserreger
JPH0672527B2 (ja) * 1989-02-13 1994-09-14 本田技研工業株式会社 シリンダブロックの潤滑油通路構造
JP2556374B2 (ja) * 1989-03-17 1996-11-20 本田技研工業株式会社 エンジンのシリンダブロック
JP2870654B2 (ja) * 1989-12-15 1999-03-17 ヤマハ発動機株式会社 並列2気筒4サイクルエンジン
JP3554429B2 (ja) * 1996-02-06 2004-08-18 本田技研工業株式会社 回転軸の潤滑構造
JP3619324B2 (ja) * 1996-06-11 2005-02-09 本田技研工業株式会社 エンジンのバランサー装置
DE19706383C2 (de) * 1997-02-19 2000-05-18 Daimler Chrysler Ag Entlüftungsvorrichtung für ein Kurbelgehäuse einer Brennkraftmaschine
JP3942693B2 (ja) * 1997-07-07 2007-07-11 ヤマハ発動機株式会社 内燃機関のオイルセパレータ構造
JP3712865B2 (ja) * 1998-08-12 2005-11-02 本田技研工業株式会社 往復ピストンエンジンのつり合い装置
JP4072251B2 (ja) * 1998-08-12 2008-04-09 本田技研工業株式会社 エンジンのバランサシャフト支持構造
DE19837091C2 (de) * 1998-08-17 2001-10-31 Daimler Chrysler Ag Vorrichtung zum Ausgleich von freien Massenkräften einer Brennkraftmaschine
JP3845321B2 (ja) * 2002-03-11 2006-11-15 本田技研工業株式会社 エンジンのバランサー装置
JP4439972B2 (ja) * 2004-03-31 2010-03-24 川崎重工業株式会社 エンジンのブリーザ装置
DE102005013803A1 (de) * 2005-03-26 2006-09-28 Audi Ag Ausgleichswellenmodul
CN101153641B (zh) * 2006-09-30 2011-05-11 奇瑞汽车股份有限公司 发动机平衡轴***
US8166958B2 (en) * 2007-08-15 2012-05-01 GM Global Technology Operations LLC Positive crankcase ventilation system for an internal combustion engine
JP2009222039A (ja) * 2008-03-19 2009-10-01 Nissan Motor Co Ltd V型内燃機関
CN201382122Y (zh) * 2009-01-20 2010-01-13 重庆宗申发动机制造有限公司 一种平衡轴及具有平衡轴的动力机械
JP5267178B2 (ja) * 2009-02-04 2013-08-21 トヨタ自動車株式会社 多気筒内燃機関のクランク室間連通構造
KR101421014B1 (ko) * 2011-01-11 2014-07-18 대동공업주식회사 엔진 밸런스 샤프트
KR101500409B1 (ko) * 2013-12-17 2015-03-10 현대자동차 주식회사 엔진의 밸런스 샤프트 모듈

Also Published As

Publication number Publication date
CN110030109A (zh) 2019-07-19
CN110030109B (zh) 2021-05-07
JP2019124137A (ja) 2019-07-25
US10520060B2 (en) 2019-12-31
US20190219131A1 (en) 2019-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2008010490A1 (ja) サイクロイド往復動機関並びにこのクランク機構を用いたポンプ装置
JPWO2013080674A1 (ja) 可変圧縮比内燃機関
BR102014003323A2 (pt) Motor de combustão interna com pelo menos um cilindro e com um acionador de manivela e método para produção do virabrequim
US6082314A (en) Multiple circular slider crank reciprocating piston internal combustion engine
US5044333A (en) Balancing arrangement for internal combustion engine
US20130276762A1 (en) Symmetric Opposed-Piston, Opposed-Cylinder Engine
US4690111A (en) Bearing arrangements for balancing shafts of internal combustion engines
GB2470808A (en) Positive Displacement Machines with balanced hypocycloidal drive
JP6879221B2 (ja) 内燃機関
JP5267178B2 (ja) 多気筒内燃機関のクランク室間連通構造
US9341230B2 (en) Tunnel-style crankshaft with counterweights of increased radial profile
JP7359722B2 (ja) 2気筒内燃機関
WO2005075801A1 (en) Highly efficient two-stroke piston combustion engine working without vibrations
WO2014082031A1 (en) Non-reciprocating piston engine
EP1296037A1 (en) Opposed internal combustion engine
CN110159448B (zh) 内燃机
JP6136139B2 (ja) エンジン
JP4635962B2 (ja) クランクシャフト
JP4397263B2 (ja) クランク軸を備える機械
JPH08178010A (ja) 運動変換装置およびレシプロエンジン
JP7283433B2 (ja) シール構造
JP6989318B2 (ja) エンジン
JP2024037069A (ja) エンジン
JP2006070795A (ja) 内燃機関
JP2017020434A (ja) 内燃機関のオイルポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210412

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6879221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151