JP6878002B2 - トリガー式液体噴出器 - Google Patents
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Description
このため例えば、トリガー部が後方に向けて勢いよく牽引され、シリンダ内、射出筒部内、およびノズル部内等の圧力が急激に上昇すると、シリンダ内の液体が、前記弱圧部を通して、ピストンガイドの外周面と摺動筒部の内周面との間を通り抜け、ピストン本体部内に流入する。そしてこの液体は、ピストンガイドの連通開口部内を通してピストンガイド内に流入し、回収通路を通して容器体内に戻される。これにより、急激に上昇したシリンダ内の圧力を低下させることができる。
この場合には、ピストンガイドの外周面と摺動筒部の内周面との間に、前記弱圧部を複数形成することが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
この場合には、遮断手段により噴出孔を通した外部とノズル部内との連通が遮断されている場合に、例えばトリガー部が後方に向けて勢いよく牽引されると、特にシリンダ内の圧力が高まりやすくなっているにもかかわらず、このように上昇したシリンダ内の圧力を低下させることができる。
以下、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態に係るトリガー式液体噴出器1について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配設され、かつ大径部12aよりも縮径した小径部12bと、大径部12aの上端部と小径部12bの下端部とを連結する環状連結部12cと、小径部12bの上端部を閉塞する天壁部12dと、を備えている。
天壁部12dは、後述する逆止弁36の上方を覆っている。小径部12bの下端部は、環状連結部12cよりも下方に突出している。
内筒13のフランジ部13cは、外筒12の環状連結部12cとの間に隙間S1を確保した状態で、外筒12の環状連結部12cよりも下方に位置している。
なお、外筒12および内筒13で構成される縦供給筒部10の中心軸線O1は、容器体Aの容器軸に対して後側に偏心している。
テーパ筒部35は、下方に向かうに従って漸次縮径している。テーパ筒部35の内側には、テーパ筒部35の内周面に離反可能に着座する球状の逆止弁36が配設されている。
逆止弁36は、テーパ筒部35の内周面から離反することで、縦供給筒部10内を通して、容器体A内から射出筒部11内および後述するシリンダ53内へ液体が流通するのを許容する。また、逆止弁36は、テーパ筒部35の内周面に着座することで、縦供給筒部10内を通して、射出筒部11内およびシリンダ53内から容器体A内へ液体が流通するのを遮断する。図示の例では、逆止弁36は供給通路L1内のうち、テーパ筒部35よりも上方に位置する下流側の空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する上流側の空間と、を連通および遮断する。
シリンダ用筒部40は、前方に向けて開口しているとともに、外筒12における環状連結部12cと一体に形成されている。
トリガー機構50は、トリガー部51の前後動に伴って前後動させられるピストン52と、ピストン52の前後動に伴って内部が加圧および減圧させられるとともに、前方に向けて開口するシリンダ53と、を有している。
トリガー機構50はさらに、トリガー部51を前方に付勢する弾性板部54と、縦供給筒部10および射出筒部11の全体を、少なくとも上方および左右方向から覆うカバー体55と、を備えている。
シリンダ53は、前方に向けて開口する外筒部60と、外筒部60の後方開口部を塞ぐ後壁部61と、シリンダ53の内側に配置され、前後方向に延びる筒状のピストンガイド62と、を備えている。
ピストンガイド62の外周面における後端部には、環状の窪み部62bが形成されている。
なお、回収通路43としては、このような態様に限られず、例えばシリンダ53に形成される等、縦供給筒部10とは異なる部分に形成されてもよい。
摺動筒部73は、ピストンガイド62に前後方向に摺動自在に嵌合されている。これにより、シリンダ53内において、摺動筒部73よりも後側に位置する部分に、縦供給筒部10における連絡通路L2から連通孔66を通して液体が流入される貯留室53aが形成されている。
摺動筒部73のうち、前後方向の両端部に位置するリップ部73aが、シリンダ53の外筒部60の内周面に当接している。
これにより、貯留室53a内が、ピストン本体部72の内周面と、ピストンガイド62の外周面と、の間、ピストン本体部72内、連通開口部62a、ピストンガイド62内、および回収通路43を通して容器体A内に連通する。以上により、トリガー部51を最初に操作する場合に、貯留室53a内の空気を容器体A内に効率よく排出することができる。
連結筒85の内周面のうち後方側に位置する部分には、連結筒85の内側に向けて左右方向に沿って突出した一対の連結軸86が形成されている。これら連結軸86は、ピストン52の連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51とピストン52とは、互いに連結されている。
これら主板ばね54aおよび副板ばね54bの下端部は、円弧状の折返し部54cを介して一体的に接続されている。折返し部54cには、下方に向けて係止片54dが突設されており、この係止片54dがトリガー部51における側板部材81に形成されたポケット部81aに上方から差し込まれて係合している。
これにより、弾性板部54は、係止片54dおよびポケット部81aを介してトリガー部51を前方に向けて付勢している。
なお、最前方揺動位置からトリガー部51が後方に引かれると、弾性板部54が係止片54dを介して折返し部54cを後方に移動させるように弾性変形する。このとき、弾性板部54は、主板ばね54aよりも副板ばね54bが大きく弾性変形する。
第2筒部23は、射出筒部11の中心軸線に対して下方に偏心した位置に配置されている。対向板部21のうち、第2筒部23の内側に位置する部分には、射出孔25が形成されている。射出孔25は、対向板部21を前後方向に貫通している。また、第2筒部23の内側には、射出孔25と噴出孔4とを連通する連通路237が形成されている。これにより、第2筒部23の内部は、連通路237および射出孔25を通して射出筒部11の内部に連通している。
第1凹部91のうち、最もシリンダ径方向の内側に位置する部分から、シリンダ軸O2までのシリンダ径方向の距離は、ピストンガイド62に嵌合されていない状態での摺動筒部73の内周面におけるシリンダ径方向の内端部Mから、シリンダ軸O2までのシリンダ径方向の距離よりも大きくなっている。
なお、遮断手段としては、蓋部226に限られず、例えば連結部材20およびノズル部3の周方向の相対位置を切り替えることで、噴出孔4を通した外部とノズル部3内との連通を遮断するような構成等であってもよい。
トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部51の後方移動に伴ってピストン52が後退するので、シリンダ53の貯留室53a内の液体が、連通孔66内、および連絡通路L2、を通して射出筒部11内に導入される。このとき、逆止弁36が閉弁され、射出筒部11内と容器体A内との供給通路L1を通した連通が遮断されるとともに、射出筒部11内が加圧され、射出孔25を通して蓄圧弁124における小径ピストン部124aおよび大径ピストン部124bの各内部も加圧される。
そして、弾性板部54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰するので、これに伴ってピストン52が前進する。そのため、貯留室53a内に負圧が生じ、この負圧によってパイプ15を通じて容器体A内の液体を縦供給筒部10の供給通路L1に吸い上げることができる。
すると、新たに吸い上げられた液体は、逆止弁36を押し上げて開弁させ、連絡通路L2を通して貯留室53a内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。
このため例えば、トリガー部51が後方に向けて勢いよく牽引され、逆止弁36よりも下流側に位置するシリンダ53内、射出筒部11内、およびノズル部3内等の圧力が急激に上昇すると、この圧力が弱圧部Wに加わることで弱圧部Wが開放され、シリンダ53内の液体が、前記弱圧部Wを通して、ピストンガイド62の外周面と摺動筒部73の内周面との間を通り抜け、ピストン本体部72内に流入する。そしてこの液体は、ピストンガイド62の連通開口部62aを通してピストンガイド62内に流入し、回収通路43を通して容器体A内に戻される。これにより、急激に上昇したシリンダ53内の圧力を低下させることができる。
なお、ピストンガイド62の外周面と、摺動筒部73の内周面と、は、シリンダ53内で急激な圧力の上昇がない場合には、弱圧部Wも含めて全周にわたって互いに密に当接している。
次に、図2(b)を参照して、本発明の第2実施形態に係るトリガー式液体噴出器について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
次に、図2(c)を参照して、本発明の第3実施形態に係るトリガー式液体噴出器について説明する。なお、この第3実施形態においては、第1実施形態および第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
2 噴出器本体
4 噴出孔
3 ノズル部
10 縦供給筒部
11 射出筒部
36 逆止弁
43 回収通路
50 トリガー機構
51 トリガー部
52 ピストン
53 シリンダ
62 ピストンガイド
62a 連通開口部
72 ピストン本体部
73 摺動筒部
91 第1凹部
92 第2凹部
93 凸部
A 容器体
L 仮想線
Claims (3)
- 液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体の前方側に配設され、液体を噴射する噴出孔が形成されたノズル部と、を備え、
前記噴出器本体は、上下方向に延在し、前記容器体内の液体を吸上げる縦供給筒部と、
前記縦供給筒部の前方に配設され、前記縦供給筒部内の液体を前記噴出孔に導く射出筒部と、
前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動自在に配設されたトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記射出筒部内を通じて前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備えたトリガー式液体噴出器であって、
前記トリガー機構は、前記トリガー部の前後動に伴って前後動させられるピストンと、前記ピストンの前後動に伴って内部が加圧および減圧させられるとともに、前方に向けて開口し、かつ内部が前記縦供給筒部内と連通するシリンダと、を有し、
前記シリンダは、その内側に配置され、前後方向に延びる筒状のピストンガイドを備え、
前記ピストンは、後方に向けて開口し、その内部に前記ピストンガイドが挿入されるとともに、前記トリガー部が連結された筒状のピストン本体部と、
外周面が前記シリンダの内周面に全周にわたって当接し、かつ内周面が前記ピストンガイドの外周面に全周にわたって当接する摺動筒部と、を備え、
前記噴出器本体は、前記縦供給筒部内を通して、前記容器体内から前記射出筒部内および前記シリンダ内へ液体が流通するのを許容し、かつ前記縦供給筒部内を通して、前記射出筒部内および前記シリンダ内から前記容器体内へ液体が流通するのを遮断する逆止弁と、
前記ピストンガイド内と前記容器体内とを連通する回収通路と、を備え、
前記ピストンガイドには、前記ピストン本体部内と前記ピストンガイド内とを連通する連通開口部が形成され、
前記ピストンガイドの外周面には、前後方向から見て前記シリンダの中心軸線と直交するシリンダ径方向に窪む凹部が形成され、
前記凹部のうち、最もシリンダ径方向の内側に位置する部分から、前記中心軸線までのシリンダ径方向の距離は、
前記ピストンガイドに嵌合されていない状態での前記摺動筒部の内周面におけるシリンダ径方向の内端部から、前記中心軸線までのシリンダ径方向の距離よりも大きくなっており、
前記ピストンガイドの外周面と、前記摺動筒部の内周面と、は、前記ピストンガイドの外周面のうち、前記凹部が位置する部分と、前記摺動筒部の内周面と、の間の弱圧部を含めて全周にわたって互いに密に当接し、
前記シリンダ内の圧力が急激に上昇したときに、前記弱圧部が開放され、前記シリンダ内が、前記弱圧部を通して、前記ピストン本体部内に連通することを特徴とするトリガー式液体噴出器。 - 前記凹部は、前記ピストンガイドの外周面に、周方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
- 前記噴出孔を通した外部と前記ノズル部内との連通を遮断する遮断手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器。
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