JP6876980B2 - 干渉計測装置および干渉計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、干渉計測装置および干渉計測方法に関する。
従来から知られる干渉計測装置の1つとして、低コヒーレンス光源を測定光に用いて被測定物体の内層形状を計測する、リニク型の干渉計測装置がある(例えば、特許文献1参照)。図6は、特許文献1に記載された干渉計測装置200を示す概略図である。干渉計測装置200は、低コヒーレンス光源である光源105と、光源105から出射された出射光を参照光と物体光とに分割するビームスプリッタ107と、物体光を計測対象物104に照射する第1のアーム101と、参照光を参照ミラー103に照射する第2のアーム102と、参照ミラー103で反射した参照光と計測対象物104で反射した物体光との干渉光を検出するカメラ108と、参照光と物体光の相対的な光路長を変化させることによって、干渉光の位相を変調するピエゾステージ111とを備える。
図6に示されるように、第1のアーム101には、計測対象物104が設置されており、第1のアーム101は、物体側光路を構成する。また、第2のアーム102には、参照ミラー103が設置されており、第2のアーム102は、参照側光路を構成する。第1のアーム101と第2のアーム102との光学的差異を極小化するために、双方の光路には同じ光学的仕様のレンズ109、レンズ110が設けられている。
光源105から出射した出射光106は、ビームスプリッタ107で分割される。分割された後の、第1のアーム101側および第2のアーム102側のそれぞれの光路長が等しくなる状態において、それぞれの光路での反射光同士による光の干渉が発生し、カメラ108により干渉縞の画像が得られる。光源105には低コヒーレンス光源を用いているので、第1のアーム101と第2のアーム102の光路長が等しくなる位置を中心とした近傍においてのみ干渉縞の画像が得られる。
干渉計測装置200においては、ピエゾステージ111が参照ミラー103を光軸方向に周波数fで正弦波振動させることにより、物体側光路と参照側光路との光路長の差を微小に変化させると、干渉光の位相が変調する。ピエゾステージ111が干渉光の位相を変調させるとともに、カメラ108が周波数f’=nf(nは2以上の整数)で干渉光の画像を取得する。ここで得られたn枚の干渉光の画像をデジタル処理することにより、参照側光路と光路長が一致する物体側光路の光路長に対応する深さの計測対象物104の断層画像を得ることができる。
この断層画像は、計測対象物104の特定の深さに反射または散乱する物体や界面があれば明るく表示され、反射または散乱する物体や界面がなく均一な部分は暗く表示される。さらに、計測対象物104を光軸方向に移動させて上述のとおり各断面の断層画像を得ることを繰り返すことによって、干渉計測装置200は、計測対象物104の三次元の内層形状を計測することができる。
特表2004−528586号公報
しかしながら、カメラ108には、計測対象物104の三次元の内層形状を計測するのに必要である観察対象断面からの反射光とともに、ノイズとして作用するそれ以外の光が入射する。図7は、生体組織の計測時に生じる観察対象断面からの反射光とそれ以外の光とを示す図である。図7に示されるように、計測対象物104が生体組織である場合、カメラ108には、計測対象物104の観察対象断面からの反射光の他に、計測対象物104の観察対象断面以外からの反射光や散乱光が入射する。観察対象断面からの反射光の光量は、観察対象断面以外からの反射光や散乱光の光量と比較して1%以下であり、非常に小さい。したがって、観察対象断面からの反射光の検出感度を高めるのが困難であり、計測対象物104の深い部分の計測が困難になるという課題がある。
本発明の目的は、計測対象物のより深い部分の内層形状を正確に計測するための、改善された干渉計測装置および干渉計測方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本開示に係る干渉計測装置は、低コヒーレンス光源と、前記低コヒーレンス光源から出射された出射光を参照光と物体光とに分割する光束分割素子と、前記物体光を計測対象物に照射する物体光学系と、前記参照光を参照面に照射する参照光学系と、前記参照面で反射した参照光と前記計測対象物で反射した物体光との干渉光を検出する二次元センサと、前記参照光と前記物体光との光路長の差を変化させることによって、前記干渉光の位相を変調する位相変調機構と、を備える干渉計測装置であって、前記計測対象物の撮影範囲において照射パターンを結像するように、前記出射光を変換するパターン生成部と、前記二次元センサが検出した前記干渉光に基づいて、前記撮影範囲のうち前記照射パターンを結像する部分領域に対応する前記計測対象物の断層画像を抽出する信号処理部と、前記照射パターンを前記パターン生成部に設定する制御部と、を備え、前記制御部は、複数の前記照射パターンから逐次に前記照射パターンを設定し、前記複数の前記照射パターンのそれぞれを結像する複数の前記部分領域は、前記撮影範囲の全体を覆い、前記信号処理部は、逐次に設定される前記照射パターンに対応して抽出された前記断層画像を合成して、前記撮影範囲の全体に対応する前記計測対象物の断層画像を生成する、構成を採る。
上記目的を達成するために、本開示に係る干渉計測方法は、低コヒーレンス光源から出射された出射光を参照光と物体光とに分割する工程と、前記物体光を計測対象物に照射する工程と、前記参照光を参照面に照射する工程と、前記参照面で反射した参照光と前記計測対象物で反射した物体光との干渉光を検出する工程と、前記参照光と前記物体光との光路長の差を変化させることによって、前記干渉光の位相を変調する工程と、を備える位相変調方式の干渉計測方法であって、計測対象物の撮影範囲において照射パターンを結像するように、光源から出射された出射光を変換する工程と、前記干渉光に基づいて、前記撮影範囲のうち前記照射パターンを結像する部分領域に対応する前記計測対象物の断層画像を抽出する工程と、前記照射パターンを設定する工程と、をさらに備え、前記設定する工程において、複数の前記照射パターンから逐次に前記照射パターンが設定され、前記複数の前記照射パターンのそれぞれを結像する複数の前記部分領域は、前記撮影範囲の全体を覆い、逐次に設定される前記照射パターンに対応して抽出された前記断層画像を合成して、前記撮影範囲の全体に対応する前記計測対象物の断層画像を生成する工程をさらに備える、構成を採る。
本開示の干渉計測方法および干渉計測装置によれば、計測対象物のより深い部分の内層形状を正確に計測することができる。
本開示の第1の実施の形態における干渉計測装置の概略図である。 本開示の第1の実施の形態における空間変調素子に設定される照射パターンを示す図である。 本開示の第1の実施の形態における干渉計測方法の処理フロー図である。 本開示の第1の実施の形態における干渉計測方法で設定される照射パターンと抽出される断層画像を示す図である。 パターン生成部の他の一例を示す図である。 図5Aに示されるスリットの一例を示す図である。 特許文献1に記載された干渉計測装置を示す概略図である。 生体組織の計測時に生じる観察対象断面からの反射光とそれ以外の光とを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の第1の実施の形態における干渉計測装置100の概略図である。図1に示される、第1のアーム101(物体光学系)、第2のアーム102(参照光学系)、参照ミラー103、計測対象物104、ビームスプリッタ107(光束分割素子)、カメラ108(二次元センサ)、レンズ109、レンズ110、およびピエゾステージ111(位相変調機構)については、図6を参照して上述したものと略同様であり、説明を省略する。
干渉計測装置100は、光源105(低コヒーレンス光源)、集光レンズ112、空間変調素子113(パターン生成部)、コリメートレンズ114、結像レンズ115、光量調整機構116(光量調整部)、Zステージ117、信号処理部118、および制御部119を備える。
光源105は、低コヒーレンス光を出射する低コヒーレンス光源である。ここで、低コヒーレンス光とは、コヒーレント光よりもコヒーレンス性が低く、インコヒーレント光よりもコヒーレンス性が高い光であって、出射光として用いられた場合に、参照光と物体光との干渉縞が生成される光である。低コヒーレンス光源は、例えば、ハロゲン光源、LED光源、SLD(スーパールミネッセントダイオード)光源、スーパーコンティニューム光源である。一例において、光源105の波長スペクトルの半値幅が20nm以上であることが、光軸方向の分解能を確保する上で好ましい。
集光レンズ112は、図1に示されるように、光源105から出射された出射光を適切な径の略平行光にする。略平行光は、空間変調素子113へ照射される。
空間変調素子113は、計測対象物104の撮影範囲において照射パターンを結像するように、出射光を変換する。照射パターンについては、図2を参照して後述する。一例において、空間変調素子113は、照射パターンを結像する位置を移動させることができる。空間変調素子113は、例えば、DMD(デジタルミラーデバイス)、液晶の空間変調素子である。本開示においては、空間変調素子113は、広帯域の光源を均一に反射することができ、偏光方向の影響を受けないDMDであるのが好ましい。
コリメートレンズ114は、空間変調素子113で反射された光を略平行光にする。略平行光は、ビームスプリッタ107へ入射する。
結像レンズ115は、入射した光をカメラ108に結像する。
空間変調素子113、参照ミラー103、計測対象物104の観察対象断面、およびカメラ108とは、共役の関係になっている。具体的には、コリメートレンズ114およびレンズ110は、空間変調素子113に設定された照射パターンを、特定の倍率で参照ミラー103に結像する。レンズ110および結像レンズ115は、参照ミラー103で反射された光を、カメラ108に結像する。同様に、コリメートレンズ114とレンズ109は、空間変調素子113に設定された照射パターンを、計測対象物104の観察対象断面に結像する。レンズ109および結像レンズ115は、計測対象物104の観察対象断面で反射した光を、カメラ108に結像する。即ち、これらの光学系は、空間変調素子113に設定された照射パターンを、カメラ108に結像する。
光量調整機構116は、第2のアーム102側に設けられ、参照光の光量を調整する。一例において、光量調整機構116は、カメラ108が検出する物体光と参照光との光量の差を低減するように、参照光の光量を調整する。光量調整機構116は、例えば、参照光の減衰率を変更するための複数のNDフィルタを備える。一例において、光量調整機構116は、複数のNDフィルタを自動的に切り替える機構を備える。他の一例において、光量調整機構116は、複数のNDフィルタを手動で切り替えるための機構を備える。
Zステージ117は、計測対象物104を設置する台である。Zステージ117は、計測対象物104を光軸方向に移動させることができる。
信号処理部118は、カメラ108が検出した干渉光の画像に基づいて、計測対象物104の撮影範囲のうち照射パターンを結像する部分領域に対応する計測対象物104の断層画像を抽出する。
制御部119は、複数の照射パターンから逐次に照射パターンを空間変調素子113に設定する制御を行う。ここで、複数の照射パターンのそれぞれが結像する計測対象物104の複数の部分領域によって、撮影範囲の全体が覆われるように、複数の照射パターンが形成されている。次いで、信号処理部118は、逐次に設定される照射パターンに対応して抽出された計測対象物104の断層画像を合成して、撮影範囲の全体に対応する計測対象物104の断層画像を生成する。
その他、制御部119は、上述した光量調整機構116の減衰率の設定値を調整する制御を行う。また、制御部119は、光源105の出力を調整する制御を行う。さらに、制御部119は、Zステージ117を移動させる制御を行う。いずれの制御の内容についても、図3を参照して詳細を後述する。
<空間変調素子に設定される照射パターン>
図2は、本開示の第1の実施の形態における空間変調素子113に設定される照射パターンP1〜P5を示す図である。
空間変調素子113に設定される照射パターンは、例えば、照射パターンP1〜P4のようなスリット形状である。図2において、白い部分は、光をコリメートレンズ114方向へ反射する部分を表す。反射された光は、参照ミラー103および計測対象物104へ照射される。一方、黒い部分は光をコリメートレンズ114以外の方向へ反射する部分を表す。反射された光は、計測対象物104の計測には寄与しない。
空間変調素子113に設定される照射パターンにおいて、スリットの位置を、例えば、照射パターンP1から始めて、照射パターンP2、照射パターンP3で示されるように移動させることができる。さらに、計測対象物104や計測したい条件に応じて、照射パターンP4のようにスリットの幅を変化させる、或いは照射パターンP5のように全面で反射させることができる。ここで、スリット形状の開口率が小さいほど、計測できる計測対象物104の深さは増大するが、計測時間も増大する。スリット形状の開口率は、例えば、5%以上50%以下である。
<内層形状を計測する手順>
図3は、本開示の第1の実施の形態における干渉計測方法の処理フロー図である。図4は、本開示の第1の実施の形態における干渉計測方法で設定される照射パターンX(1)〜X(N)と抽出される断層画像Y(1)〜Y(N)を示す図である。以下において、空間変調素子113に設定される照射パターンを変化させつつ照射することにより計測対象物104の内層形状を計測する手順を、図3および図4を参照しながら説明する。
ステップS1において、干渉計測装置100のZステージ117上に計測対象物104が設置されていない状態で、制御部119は、参照ミラー103から反射してカメラ108で検出される光量の平均検出値A1(x)を、光量調整機構116の減衰率の設定値x毎に記録する。
ステップS2において、制御部119は、干渉計測装置100のZステージ117上に計測対象物104が設置されるまで待機する。
ステップS3において、制御部119は、Zステージ117を初期位置へ移動させる。
ステップS4において、制御部119は、空間変調素子113に照射パターンを設定する。例えば、スリットの位置は、照射パターンP2(図2参照)で示されるように、計測範囲の中心付近とする。
ステップS5において、制御部119は、光量調整機構116の減衰率の設定値を調整する。例えば、光量調整機構116の減衰率の設定値は、信号処理部118から取得したカメラ108で検出される光量の平均検出値A2(x)が平均検出値A1(x)の2倍に最も近づくように調整される。
ここで、平均検出値A1(x)で特徴づけられる参照光の光量と、平均検出値A2(x)で特徴づけられる物体光の光量との最適な比について考察する。反射した参照光の光量をI、観察対象断面から反射した物体光の光量をIo1、観察対象断面以外から反射した物体光の光量をIo2とすると、干渉光の光量Iは、次の(式1)のように表される。
Figure 0006876980
ここで、φは参照光と物体光の位相差である。このとき、I(φ)は、φ=0のときに最大、φ=πのときに最小となるため、干渉縞のコントラストCは、次の(式2)のように表される。
Figure 0006876980
ここで、Io1とIo2との比は、計測対象物104に入射する光量に関わらず一定であることから、Io1=α・I、Io2=(1−α)・I、0≦α≦1と表される。ここで、Iは観察対象断面とそれ以外との双方を含む、計測対象物104から反射した光量の総量である。これにより、(式2)は次のように変形される。
Figure 0006876980
(式3)から、I=I、つまり、参照光と物体光とが等しくなるときに、干渉縞のコントラストCが最大となることが判る。一方、Iの値は空間変調素子113で設定される照射パターンにより変化するため、それに応じて光量調整機構116が参照光と物体光との光量の比または差を調整することで、干渉縞のコントラストCを最大化し、干渉計測装置100の感度を向上することができる。
ステップS6において、制御部119は、光源105の出力を調整する。例えば、光源105の出力は、カメラ108の飽和光量に対し、平均検出値A2(x)が50%以上かつ80%以内になるように調整される。
ステップS7において、変数iを1に設定する。ここで、変数iは、空間変調素子113で生成される照射パターンの個数Nに対して、1からNまでの整数値をとるカウンタ変数である。
ステップS8において、制御部119は、空間変調素子113に照射パターンX(i)を設定する。図4から判るように、各照射パターンX(1)〜X(N)に含まれる白い部分が覆う領域は、撮影範囲の全体に対応する。言い換えると、照射パターンX(1)〜X(N)のそれぞれを結像する計測対象物104における複数の部分領域は、カメラ108の撮影範囲の全体を覆う。
ステップS9において、制御部119は、ピエゾステージ111が光路長を変調させながら、カメラ108が検出した複数の干渉光の画像に基づいて、照射パターンX(i)に対応した部分領域の断層画像Y(i)(図4参照)を信号処理部118に抽出させる。
ステップS10において、制御部119は、変数iに1を加える。
ステップS11において、制御部119は、変数iの値と個数Nの値とを比較する。変数iの値がN以下であれば、再度ステップS7へ戻る。変数iがNより大きければステップS12へ進む。
ステップS12において、制御部119は、信号処理部118に断層画像Y(1)〜Y(N)を合成させる。これにより、計測対象物104の撮影範囲の全体の断層画像Ysynが得られる。
ここで、制御部119は、Zステージ117の位置を順次変え、ステップS7〜ステップS12を繰り返すことで、計測対象物104の撮影範囲の全体について、三次元の内層形状を計測することができる。
次に、本開示の第1の実施の形態に係る干渉計測装置100が有する利点について説明する。
発明が解決しようとする課題の欄において、図7を参照して上述したように、生体組織においては、観察対象断面以外からの反射光の光量が、観察対象断面からの反射光の光量と比較して大きい。それ故、観察対象断面からの反射光の検出感度を高めるのが困難である。これに対して、第1の実施の形態に係る干渉計測装置100によれば、照射パターンを計測対象物104に結像し、カメラ108での撮像時に照射パターンに対応する領域の断層画像を抽出する。これにより、計測対象物104の観察対象断面からの反射光の光量を確保しつつ、照射パターンに対応するカメラ108の結像位置へ反射する散乱光の光量を大幅に削減することができる。したがって、計測対象物104の観察対象断面からの反射光の検出感度を向上することができる。
第1の実施の形態に係る干渉計測装置100によれば、照射パターンに応じて干渉縞のコントラストが最大となるように光量調整機構116が参照光と物体光との光量の比を最適化する。これにより、計測対象物104の観察対象断面からの反射光の検出感度が向上し、干渉計測装置100は、計測対象物104のより深い部分まで正確に計測することができる。
また、第1の実施の形態に係る干渉計測装置100によれば、例えば、従来の干渉計測装置と比較して、計測対象物の内層形状を正確に計測できる深さを30%以上拡大することができ、計測対象物104の三次元の内層形状を正確に計測することができる。
なお、厚みを有する試料を測定する顕微鏡の1つとして、共焦点顕微鏡が知られている。しかしながら、共焦点顕微鏡においては、光の照射領域の大きさが光軸方向の分解能に影響する。したがって、光軸方向の分解能を確保するためには、試料における光の照射領域の大きさを非常に小さくする必要があるので、本開示で用いる照射パターンは、共焦点顕微鏡には適さない。これに対して、干渉計測装置においては、光軸方向の分解能は、光源105の波長幅に依存する。したがって、試料における光の照射領域の大きさを小さくしなくても、光軸方向の分解能を確保することができる。また、照射パターンが規定する試料における光の照射領域の大きさを小さくすると、より多くの計測時間を必要とする。したがって、観察対象断面以外からの反射光による影響を除去することができる程度において、照射パターンが規定する試料における光の照射領域の大きさは、大きい方が好ましい。
(他の実施の形態)
第1の実施の形態においては、照射パターンを生成する機構としてDMD等の空間変調素子113が用いられている。これに代えて、図5Aおよび図5Bに示されるように、ライン状の照明を照射パターンとして用いる実施の形態も考えられる。
図5Aは、パターン生成部の他の一例を示す図である。図5Bは、図5Aに示されるスリット121の一例を示す図である。レンズ120とスリット121により形成されたライン状の照明を、コリメートレンズ114により略平行光にした後、角度可変ミラー122により反射する。これにより、計測対象物104の観察対象断面にライン状の照明を結像することができる。さらに、角度可変ミラー122の角度を変化させることにより、ライン状の照明を結像する位置を任意に変化させることができる。さらに、カメラ108の露光時間中に角度可変ミラー122の角度を変化させると、スリット121のスリット幅を広げるのと同様の結果を得ることができる。したがって、計測対象物104や計測条件に応じて、ライン状の照明の位置およびライン幅を変化させることができる。
レンズ120は、例えば、シリンドリカルレンズと通常のレンズを組み合わせたレンズである。光源105から出射した光は、可能な限りスリット121の開口部において結像するのが好ましい。角度可変ミラー122は、例えば、ガルバノミラー、MEMSスキャナである。
本開示に係る干渉計測装置および干渉計測方法は、皮膚や細胞などの内層構造を非侵襲で測定する生体計測等の用途に適している。
101 第1のアーム
102 第2のアーム
103 参照ミラー
104 計測対象物
105 光源
106 出射光
107 ビームスプリッタ
108 カメラ
109 レンズ
110 レンズ
111 ピエゾステージ
112 集光レンズ
113 空間変調素子
114 コリメートレンズ
115 結像レンズ
116 光量調整機構
117 Zステージ
118 信号処理部
119 制御部
120 レンズ
121 スリット
122 角度可変ミラー

Claims (9)

  1. 低コヒーレンス光源と、
    前記低コヒーレンス光源から出射された出射光を参照光と物体光とに分割する光束分割素子と、
    前記物体光を計測対象物に照射する物体光学系と、
    前記参照光を参照面に照射する参照光学系と、
    前記参照面で反射した参照光と前記計測対象物で反射した物体光との干渉光を検出する二次元センサと、
    前記参照光と前記物体光との光路長の差を変化させることによって、前記干渉光の位相を変調する位相変調機構と、
    を備える干渉計測装置であって、
    前記計測対象物の撮影範囲において照射パターンを結像するように、前記出射光を変換するパターン生成部と、
    前記二次元センサが検出した前記干渉光に基づいて、前記撮影範囲のうち前記照射パターンを結像する部分領域に対応する前記計測対象物の断層画像を抽出する信号処理部と、
    前記照射パターンを前記パターン生成部に設定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、複数の前記照射パターンから逐次に前記照射パターンを設定し、
    前記複数の前記照射パターンのそれぞれを結像する複数の前記部分領域は、前記撮影範囲の全体を覆い、
    前記信号処理部は、逐次に設定される前記照射パターンに対応して抽出された前記断層画像を合成して、前記撮影範囲の全体に対応する前記計測対象物の断層画像を生成する、干渉計測装置。
  2. 前記パターン生成部が、DMDである、請求項1記載の干渉計測装置。
  3. 前記パターン生成部が、ライン状の照明を生成する照明光学系と、前記ライン状の照明を反射する角度を変化可能な可動ミラーと、を備える、請求項1記載の干渉計測装置。
  4. 前記参照光の光量を調整する光量調整部を備える、請求項1〜3の何れか一項に記載の干渉計測装置。
  5. 前記二次元センサが検出する前記物体光と前記参照光との光量の差を低減するように、前記光量調整部が前記参照光の光量を調整する、請求項4記載の干渉計測装置。
  6. 前記部分領域の面積の大きさは、前記撮影範囲の面積の大きさの5%以上50%以下である、請求項1〜5の何れか一項に記載の干渉計測装置。
  7. 低コヒーレンス光源から出射された出射光を参照光と物体光とに分割する工程と、
    前記物体光を計測対象物に照射する工程と、
    前記参照光を参照面に照射する工程と、
    前記参照面で反射した参照光と前記計測対象物で反射した物体光との干渉光を検出する工程と、
    前記参照光と前記物体光との光路長の差を変化させることによって、前記干渉光の位相を変調する工程と、
    を備える位相変調方式の干渉計測方法であって、
    計測対象物の撮影範囲において照射パターンを結像するように、光源から出射された出射光を変換する工程と、
    前記干渉光に基づいて、前記撮影範囲のうち前記照射パターンを結像する部分領域に対応する前記計測対象物の断層画像を抽出する工程と、
    前記照射パターンを設定する工程と、
    をさらに備え、
    前記設定する工程において、複数の前記照射パターンから逐次に前記照射パターンが設定され、
    前記複数の前記照射パターンのそれぞれを結像する複数の前記部分領域は、前記撮影範囲の全体を覆い、
    逐次に設定される前記照射パターンに対応して抽出された前記断層画像を合成して、前記撮影範囲の全体に対応する前記計測対象物の断層画像を生成する工程をさらに備える、干渉計測方法。
  8. 参照光の光量を調整する工程を備える、請求項7記載の干渉計測方法。
  9. 前記調整する工程において、前記参照光と前記物体光との光量の差を低減するように、前記参照光の光量が調整される、請求項8記載の干渉計測方法。
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