JP6874106B2 - 熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法およびこれにより製造された調理器具 - Google Patents

熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法およびこれにより製造された調理器具 Download PDF

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Description

関連出願との相互引用
本出願は、2019年5月22日付けの韓国特許出願第10−2019−0060168号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は、本明細書の一部として含まれる。
技術分野
本発明は、熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法およびこれにより製造された調理器具に関する。
加熱用調理器具であるフライパン(frypan)、焼物板および鍋などは、金属素材からなり、このような加熱用調理器具は、調理される食材料が直接接触する表面に耐熱性および耐食性を有するコーティング層が形成される。
一方、このような加熱用調理器具を利用して調理するとき、調理器具が火気にどの程度加熱されるかをユーザが正確に判断しにくい問題があった。このような問題を解決するために、調理器具の表面にサーモクロミック顔料を含むコーティング剤を塗布および硬化して熱変色性コーティング層を形成して、前記コーティング層の熱変色によって加熱状態を把握できる調理器具が生産されている。
本発明と関連した背景技術としては、特許文献1の韓国特許登録第10−1686414号公報(2016年12月14日公告、発明の名称:加熱状態表示可能なセラミックコーティング層およびセラミック塗料の製造方法とそのコーティング方法およびこのコーティング方法を利用した加熱機構)がある。
韓国特許登録第10−1686414号公報
本発明の目的は、調理器具の加熱状態を容易に識別可能な熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、耐摩耗性、耐久性および複合コーティング層の層間付着力に優れた熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、熱伝導性および防汚性に優れ、調理時に複合コーティング層の表面に食材料が焦げ付かないノンスティック(non−stick)特性に優れた熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、前記調理器具の製造方法により製造された調理器具を提供することにある。
本発明の一態様は、熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法に関する。一具体例において、前記熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法は、金属基材の表面にフッ素系樹脂を含むプライマー層を形成する段階と;前記プライマー層の表面の少なくとも一部にマトリックス樹脂および調色顔料を含む調色コーティング剤を塗布して調色層を形成する段階と;前記プライマー層の表面の少なくとも一部に熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤を塗布して熱変色層を形成する段階と;前記熱変色層が形成されたプライマー層の表面にトップコーティング剤を塗布し、熱処理して、トップコーティング層を形成する段階と;を含み、前記トップコーティング剤は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;およびリン酸エステル系化合物1〜15重量部;を含み、前記調色顔料は、酸化チタンを含み、前記変色顔料は、酸化鉄レッドを含む。
一具体例において、前記熱処理は、380〜450℃で行われ得る。
一具体例において、前記トップコーティング剤は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部をさらに含み、前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1〜1:5の重量比で含まれ得る。
一具体例において、前記調色層および熱変色層は、それぞれパッド印刷を利用して形成されることができる。
一具体例において、前記プライマー層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;第2顔料1〜40重量部;リン酸エステル系化合物1〜15重量部;および酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部;を含むプライマー剤から形成されたものであり得る。
一具体例において、前記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、テトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオルエチレン−パーフルオルアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)のうち一つ以上を含むことができる。
一具体例において、前記調色コーティング剤は、マトリックス樹脂100重量部および調色顔料0.5〜50重量部を含み、前記熱変色性コーティング剤は、熱変色化合物100重量部および変色顔料0.5〜30重量部を含み、前記熱変色化合物は、ヨウ化水銀錯塩およびバナジウム酸化物のうち一つ以上を含むことができる。
一具体例において、前記第1顔料は、カーボンブラック、ペリレンレッド、マンガンフェライトブラック、銅クロマイトブラック、ビスマスバナデート、水酸化鉄イエロー、酸化クロミウムグリーンおよびコバルトアルミネートブルーのうち一つ以上を含むことができる。
本発明の他の態様は、前記調理器具の製造方法により製造された調理器具に関する。一具体例において、前記調理器具は、金属基材;前記金属基材の一つ以上の表面に形成されるフッ素系樹脂を含むプライマー層;前記プライマー層の表面に少なくとも一部に形成される調色層;前記プライマー層の表面に少なくとも一部に形成される熱変色層;および前記プライマー層および熱変色層の表面に形成されるトップコーティング層;を含み、かつ、前記トップコーティング層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;およびリン酸エステル系化合物1〜15重量部;を含むトップコーティング剤から形成されるものであり、前記調色層は、マトリックス樹脂および調色顔料を含む調色コーティング剤から形成され、前記熱変色層は、熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤から形成され、前記調色顔料は、酸化チタンを含み、前記変色顔料は、酸化鉄レッドを含む。
本発明による熱変色性複合コーティング層を含む調理器具を適用するとき、常温で熱変色層が表面に現れず、所定の温度以上に加熱時に熱変色層が調理器具の表面に現れることになって識別可能になり得るので、調理器具の加熱状態を容易に識別可能であり、熱変色性複合コーティング層の耐摩耗性、耐久性および複合コーティング層の層間付着力に優れ、熱伝導性に優れ、防汚性に優れていて、洗浄および管理が容易であり、調理時に複合コーティング層の表面に食材料が焦げ付かないノンスティック(non−stick)特性に優れていることができる。
本発明の一具体例による調理器具の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の調理器具の製造方法を図式的に示すものである。 実施例1によって製造された調理器具の写真である。 実施例1によって製造された調理器具の加熱後の写真である。
本発明を説明するに際して、関連した公知技術または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすることができると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
そして、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによって変わることができるので、その定義は、本発明を説明する本明細書の全般にわたる内容に基づいて下されなければならない。
熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法
本発明の一態様は、熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法に関する。図1は、本発明の一具体例による調理器具の製造方法を示すフローチャートであり、図2は、本発明の調理器具の製造方法を図式的に示すものである。図1および図2を参照すると、調理器具の製造方法は、(S10)プライマー層の形成段階;(S20)調色層の形成段階;(S30)熱変色層の形成段階;および(S40)トップコーティング層の形成および熱処理段階;を含む。より具体的に、前記熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法は、(S10)金属基材の表面にフッ素系樹脂を含むプライマー層を形成する段階;(S20)前記プライマー層の表面の少なくとも一部にマトリックス樹脂および調色顔料を含む調色コーティング剤を塗布して、調色層を形成する段階;(S30)前記プライマー層の表面の少なくとも一部に熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤を塗布して、熱変色層を形成する段階;および(S40)前記熱変色層が形成されたプライマー層の表面にトップコーティング剤を塗布し、熱処理して、トップコーティング層を形成する段階;を含む。
本明細書において用語「熱変色性複合コーティング層」は、プライマー層、調色層、熱変色層およびトップコーティング層を含むものと定義することとする。
以下、本発明による熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法を段階別に詳細に説明することとする。
(S10)プライマー層の形成段階
前記段階は、金属基材の少なくとも一部にフッ素系樹脂を含むプライマー剤を塗布および乾燥して、プライマー層を形成する段階である。
図2(a)を参照すると、プライマー層20は、金属基材10と調理物が接触する表面に形成され得る。一具体例において、金属基材10は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、マグネシウム、アルミニウムメッキ鋼、鉄およびステンレススチールのうち一つ以上を含むことができる。
一具体例において、前記プライマー剤を塗布する前に、前記プライマー剤が塗布される金属基材の表面をサンドブラスト(sand blasting)処理することができる。前記サンドブラスト時に、前記金属基材の表面積が増加して、前記プライマー層の付着性に優れていることができる。
一具体例において、前記プライマー層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;第2顔料1〜40重量部;リン酸エステル系化合物1〜15重量部;および酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部;を含むプライマー剤から形成され得る。
一具体例において、前記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、テトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオルエチレン−パーフルオルアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)のうち一つ以上を含むことができる。前記フッ素系樹脂を適用するとき、プライマー層の耐薬品性、耐摩耗性、耐久性および耐熱性に優れていることができる。例えば、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)およびテトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)のうち一つ以上を含むことができる。
一具体例において、前記第2顔料は、カーボンブラック、ペリレンレッド、マンガンフェライトブラック、銅クロマイトブラック、ビスマスバナデート、水酸化鉄イエロー、酸化クロミウムグリーンおよびコバルトアルミネートブルーのうち一つ以上を含むことができる。例えばマンガンフェライトブラックおよびペリレンレッドを含むことができる。一具体例において、前記第2顔料は、前記フッ素系樹脂100重量部に対して1〜40重量部含まれ得る。前記範囲で含むとき、プライマー剤の混合性および分散性が低下することなく、前記プライマー層の耐久性と機械的物性の低下を防止することができる。例えば、5〜20重量部含まれ得る。例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39または40重量部含まれ得る。
一具体例において、前記第2顔料の平均粒径は、5〜30μmでありうる。前記範囲で分散性および混合性に優れていることができる。
前記リン酸エステル系化合物は、本発明のプライマー層の耐久性および基材との付着性の向上を目的として含まれ得る。前記リン酸エステル系化合物は、ヒドロキシ基およびカルボキシル基のうち一つ以上を含むリン酸エステル系化合物でありうる。
一具体例において、前記リン酸エステル系化合物は、前記フッ素系樹脂100重量部に対して1〜15重量部含まれる。前記範囲で含むとき、プライマー層の耐久性および付着力に優れ、かつ、プライマー剤の粘度が過度に増加するのを防止することができる。例えば1〜8重量部含まれ得る。例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15重量部含まれ得る。
前記酸化ゲルマニウムは、本発明の金属基材、プライマー層およびトップコーティング層間の層間付着力の向上を目的として含まれ得る。一具体例において、前記酸化ゲルマニウムは、前記フッ素系樹脂100重量部に対して0.5〜5重量部含まれる。前記条件で本発明のプライマー剤の混合性および分散性に優れ、プライマー層の層間付着力に優れていることができる。例えば1〜3重量部含まれ得る。例えば0.5、1、2、3、4または5重量部含まれ得る。
一具体例において、前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1〜1:5の重量比で含まれ得る。前記重量比の範囲で含むとき、プライマー剤の混合性および作業性に優れ、プライマー層の層間付着力および耐久性に優れていることができる。例えば酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:2〜1:4の重量比で含まれ得る。例えば前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1、1:2、1:3、1:4または1:5の重量比で含まれ得る。
一具体例において、前記プライマー剤は、溶媒をさらに含むことができる。前記溶媒は、水、炭素数1〜10のアルコール、トルエン、キシレン、ジイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、エタノール、ブチルセロソルブ、シクロヘシサン、n−ブチルアセテート、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、エチルアセテート、アセトン、メチルアセテート、イソブチルアセテート、イソプロピルアセテートおよびジメチルカーボネートのうち一つ以上含むことができる。一具体例において、前記炭素数1〜10のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびイソブタノールのうち一つ以上含むことができる。
前記溶媒は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して10〜500重量部含まれ得る。前記範囲で含むとき、前記プライマー剤の構成成分の粘度調節が容易であり、分散性および作業性に優れていることができる。
一具体例において、前記プライマー剤は、界面活性剤、レベリング剤、消泡剤などの添加剤をさらに含むことができる。前記添加剤は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部含まれ得る。
前記プライマー剤は、通常の方法で製造することができる。
一具体例において、前記プライマー剤を塗布し、80〜160℃で乾燥して、プライマー層を形成することができる。前記条件で乾燥時、プライマー層の平滑性および耐久性に優れていることができる。例えば80、90、100、110、120、130、140、150または160℃で乾燥することができる。
前記プライマー剤は、通常の方法で塗布され得る。例えば、エアースプレーガンを利用して塗布され得る。
一具体例において、前記プライマー剤は、前記第2顔料の色をそれぞれ変更して、1回以上塗布することができる。例えば、金属基材の一面にフッ素系ベース樹脂100重量部;ペリレンレッドを含む第2顔料5〜50重量部;リン酸エステル系化合物1〜15重量部;および酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部;を含む第1プライマー剤を塗布して、第1プライマー層を形成した後、前記第1プライマー層の表面のうち少なくとも一部にフッ素系ベース樹脂100重量部;マンガンフェライトブラックまたはカーボンブラックを含む第2顔料5〜50重量部;リン酸エステル系化合物1〜15重量部;および酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部;を含む第2プライマー剤を塗布し、80〜160℃で乾燥して第2プライマー層を形成することができる。前記条件で乾燥時、プライマー層の平滑性および耐久性に優れていることができる。前記プライマー剤は、通常の方法で塗布され得る。例えば、エアースプレーガンを利用して塗布され得る。
一具体例において、前記プライマー層の厚さは、5〜30μmでありうる。前記厚さ条件でプライマー層の耐久性に優れていることができる。
(S20)調色層の形成段階
前記段階は、前記プライマー層の表面の少なくとも一部にマトリックス樹脂および調色顔料を含む調色層を形成する段階である。前記段階は、図2(b)のように、プライマー層20の表面の少なくとも一部に調色コーティング剤をパッド印刷して、調色層30を形成することができる。
一具体例において、前記調色コーティング剤は、マトリックス樹脂および調色顔料を含むことができる。前記範囲で含むとき、作業性と調色層の耐久性に優れていることができる。
例えば、前記マトリックス樹脂は、ポリエーテルエーテルケトン、ポリウレタン、ポリエチレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィド、エチルセルロース、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンのうち一つ以上含むことができるが、これに制限されない。
一具体例において、前記調色顔料は、酸化チタンを含む。前記酸化チタン(TiO)は、白色を示すために使用され、後述する調理器具の加熱時に現れる熱変色層の色(パターン)をより明確に識別されるようにすることができる。
一具体例において、前記調色顔料の平均粒径は、5〜30μmでありうる。前記範囲で分散性および熱変色効果に優れていることができる。
一具体例において、前記調色コーティング剤は、前記マトリックス樹脂100重量部および調色顔料0.5〜50重量部を含むことができる。前記範囲で含むとき、調色コーティング剤の構成成分の分散性および混合性に優れ、コーティング層の付着力に優れていることができる。例えば前記調色顔料は、前記マトリックス樹脂100重量部に対して0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50重量部含まれ得る。
一具体例において、調色コーティング剤は、溶媒をさらに含むことができる。前記溶媒は、水、炭素数1〜10のアルコール、トルエン、キシレン、ジイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、エタノール、ブチルセロソルブ、シクロヘシサン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、n−ブチルアセテート、エチルアセテート、アセトン、メチルアセテート、イソブチルアセテート、イソプロピルアセテートおよびジメチルカーボネートのうち一つ以上含むことができる。一具体例において、前記炭素数1〜10のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびイソブタノールのうち一つ以上含むことができる。
一具体例において、前記溶媒は、前記マトリックス樹脂100重量部に対して10〜300重量部含まれ得る。前記範囲で含むとき、前記調色コーティング剤の構成成分の粘度調節が容易であり、混合性、分散性および作業性に優れていることができる。
一具体例において、前記調色コーティング剤をパッド印刷または塗布後に乾燥することができる。前記乾燥は、80〜150℃の条件で実施することができる。前記条件で調色層の耐久性に優れていることができる。例えば80、90、100、110、120、130、140または150℃で乾燥することができる。
一具体例において、前記調色層の厚さは、1〜30μmでありうる。前記厚さ条件で調色層の耐久性に優れていることができる。
(S30)熱変色層の形成段階
前記段階は、図2(c)のように、プライマー層20の表面の少なくとも一部に熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤をパッド印刷して、熱変色層40を形成する段階である。
一具体例において、前記熱変色性コーティング剤は、熱変色化合物100重量部および変色顔料0.5〜30重量部を含むことができる。前記範囲で含むとき、作業性および熱変色効率性と信頼性に優れていることができる。
従来加熱機構の場合、所定の温度以上に加熱時に熱変色が起こる現象を利用したが、加熱時に熱変色を確認することが容易でないため、加熱状態を識別しにくいという問題があった。反面、本発明は、常温では熱変色層の変色が発生しないため、熱変色層(パターン)が見えなかったが、所定の温度以上に加熱時に熱変色層の変色(パターン)が現れることになって、調理器具の加熱状態を容易に識別可能であることが分かった。特に、一具体例において、前記プライマー層またはトップコーティング層の第1顔料または第2顔料にペリレンレッドなどの赤色顔料を適用して、前記熱変色層と色が組合わせられて常温で肉眼で識別されないように形成することもできる。
一具体例において、前記変色顔料は、酸化鉄レッドを含む。前記条件の変色顔料を利用して熱変色層を形成するとき、識別性に優れ、かつ、ユーザにあたえる審美性にも優れていることができる。特に、常温では熱変色層の色(またはパターン)が調理器具の表面に現れず、所定の温度に加熱時に変色して色(またはパターン)が現れることになって、識別性に優れていることができる。
一具体例において、前記変色顔料の平均粒径は、5〜30μmでありうる。前記範囲で分散性および熱変色効果に優れていることができる。
一具体例において、前記変色顔料は、前記熱変色化合物100重量部に対して0.5〜30重量部含まれ得る。前記範囲で含むとき、前記熱変色性コーティング剤の構成成分の分散性および作業性に優れていることができる。前記範囲で含むとき、作業性および熱変色効率性と信頼性に優れていることができる。例えば0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30重量部含まれ得る。
前記熱変色化合物は、ヨウ化水銀錯塩およびバナジウム酸化物のうち一つ以上を含むことができる。
一具体例において、前記ヨウ化水銀錯塩は、ジシルバーテトラヨードメルクラート(disilver tetraiodomercurate、AgHgI)およびジカッパーテトラヨードメルクラート(dicopper tetraiodomercurate、CuHgI)のうち一つ以上を含むことができる。
一具体例において、熱変色性コーティング剤は、溶媒をさらに含むことができる。前記溶媒は、水、炭素数1〜10のアルコール、トルエン、キシレン、ジイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、エタノール、ブチルセロソルブ、シクロヘシサン、n−ブチルアセテート、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、エチルアセテート、アセトン、メチルアセテート、イソブチルアセテート、イソプロピルアセテートおよびジメチルカーボネートのうち一つ以上含むことができる。一具体例において、前記炭素数1〜10のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびイソブタノールのうち一つ以上含むことができる。
一具体例において、前記溶媒は、前記熱変色化合物100重量部に対して10〜300重量部含まれ得る。前記範囲で含むとき、前記熱変色性コーティング剤の構成成分の分散性および作業性に優れていることができる。
一具体例において、前記熱変色層は、パッド印刷を利用して形成され得る。
一具体例において、前記熱変色性コーティング剤をパッド印刷または塗布後に乾燥することができる。一具体例において、前記乾燥は、80〜150℃の条件で実施することができる。前記条件で熱変色層の耐久性に優れていることができる。例えば80、90、100、110、120、130、140または150℃で乾燥することができる。
一具体例において、前記熱変色層の厚さは、1〜30μmでありうる。前記厚さ条件で熱変色層の耐久性に優れていることができる。
(S40)トップコーティング層の形成および熱処理段階
前記段階は、図2(d)のように、熱変色層40が形成されたプライマー層の表面にフッ素系樹脂を含むトップコーティング剤を塗布し、熱処理して、トップコーティング層50を形成する段階である。一具体例において、前記トップコーティング層は、図2(d)のように、調色層30の表面、熱変色層40の表面およびプライマー層20の表面に形成されるものでありうる。前記熱処理を未適用時、コーティング層の付着力が低下し、コーティング層の表面平滑性が低下するなど欠陥が発生し得る。
前記トップコーティング層は、前記調色層および熱変色層の損傷を防止しつつ、調理される食材料のノンスティック性に優れ、耐摩耗性、熱伝導性、耐薬品性、平滑性および耐久性に優れていることができる。
また、本発明のトップコーティング層の形成時、前記熱変色層は、常温で表面に現れず、所定の温度以上に加熱時に熱変色層が現れることになって、識別可能になり得る。
一具体例において、前記トップコーティング剤は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;およびリン酸エステル系化合物1〜15重量部;を含む。
一具体例において、前記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、テトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオルエチレン−パーフルオルアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)のうち一つ以上を含むことができる。前記フッ素系樹脂を適用時、トップコーティング層の平滑性、耐薬品性、耐久性および耐熱性に優れていることができる。
前記アルコキシシラン化合物は、前記トップコーティング層、調色層、熱変色層およびプライマー層間の付着力と、耐久性を向上させるために含まれ得る。
一具体例において、前記アルコキシシランは、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メタクリロイルプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メタクリロイルプロピルトリエトキシシランおよびグリシドキシプロピルトリエトキシシランのうち一つ以上含むことができる。
前記アルコキシシラン化合物は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して10〜50重量部含まれる。前記アルコキシシラン化合物を10重量部未満で含むとき、前記トップコーティング層の耐久性および付着力が低下し、50重量部を超過して含むとき、トップコーティング剤の混合性および作業性と、トップコーティング層の平滑性と外観性が不良になり得る。例えば、15〜35重量部含まれ得る。例えば10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50重量部含まれ得る。
一具体例において、前記第1顔料は、カーボンブラック、ペリレンレッド(perylene red)、マンガンフェライトブラック、銅クロマイトブラック、ビスマスバナデート、水酸化鉄イエロー、酸化クロミウムグリーンおよびコバルトアルミネートブルーのうち一つ以上を含むことができる。例えばマンガンフェライトブラックおよびペリレンレッドを含むことができる。
一具体例において、前記第1顔料は、前記フッ素系樹脂100重量部に対して5〜50重量部含まれる。前記範囲で含むとき、分散性に優れ、前記トップコーティング層の耐久性と機械的物性の低下を防止することができる。前記第1顔料を5重量部未満で含むとき、その添加効果が微小であり、50重量部を超過して含むとき、前記トップコーティング剤に十分な分散が難しく、トップコーティング層の外観および耐久性が低下することができる。例えば、10〜40重量部含まれ得る。例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50重量部含まれ得る。
一具体例において、前記第1顔料の平均粒径は、5〜30μmでありうる。前記範囲で分散性および混合性に優れていることができる。
前記二硫化モリブデン(MoS)は、前記トップコーティング層の潤滑性の向上を目的として含まれ得る。一具体例において、前記二硫化モリブデンは、フッ素系ベース樹脂100重量部に対して0.5〜15重量部含まれる。前記範囲で含むとき、分散性に優れ、トップコーティング層の潤滑性およびトップコーティング層の表面に食材料が焦げ付かないノンスティック特性に優れていることができる。例えば、3〜15重量部含まれ得る。例えば0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15重量部含まれ得る。
前記リン酸エステル系化合物は、本発明のトップコーティング層の耐久性および基材との付着性の向上を目的として含まれ得る。前記リン酸エステル系化合物は、ヒドロキシ基およびカルボキシル基のうち一つ以上を含むリン酸エステル系化合物でありうる。
一具体例において、前記リン酸エステル系化合物は、前記フッ素系樹脂100重量部に対して1〜15重量部含まれる。前記範囲で含むとき、トップコーティング層の耐久性および付着力に優れ、トップコーティング剤の粘度が過度に増加するのを防止することができる。前記リン酸エステル系化合物を1重量部未満で含むとき、トップコーティング層の付着性が低下し、15重量部を超過して含むとき、トップコーティング層の耐久性が低下することができる。例えば1〜8重量部含まれ得る。例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15重量部含まれ得る。
一具体例において、前記トップコーティング剤は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部をさらに含むことができる。前記酸化ゲルマニウムは、本発明のトップコーティング層の層間付着力の向上を目的として含まれ得る。前記酸化ゲルマニウムを0.5重量部未満で含むとき、本発明のトップコーティング層の付着力が低下し、5重量部を超過して含むとき、トップコーティング剤の混合性が低下し、平滑性および外観性が不良になり得る。例えば1〜3重量部含まれ得る。例えば0.5、1、2、3、4または5重量部含まれ得る。
一具体例において、前記酸化ゲルマニウムの平均粒径は、0.1〜20μmでありうる。前記範囲で分散性および混合性に優れ、前記トップコーティング層の層間付着力に優れていることができる。
一具体例において、前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1〜1:5の重量比で含まれ得る。前記重量比の範囲で含むとき、トップコーティング剤の混合性および作業性に優れ、トップコーティング層の層間付着力および耐久性に優れ、トップコーティング層の平滑性および外観が同時に優れていることができる。例えば酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:2〜1:4重量比で含まれ得る。例えば前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1、1:2、1:3、1:4または1:5重量比で含まれ得る。
一具体例において、前記二硫化モリブデンの平均粒径は、1〜80μmでありうる。前記範囲で分散性および混合性に優れていることができる。
一具体例において、前記トップコーティング剤は、溶媒をさらに含むことができる。前記溶媒は、水、炭素数1〜10のアルコール、トルエン、キシレン、ジイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、エタノール、ブチルセロソルブ、シクロヘシサン、n−ブチルアセテート、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、エチルアセテート、アセトン、メチルアセテート、イソブチルアセテート、イソプロピルアセテートおよびジメチルカーボネートのうち一つ以上含むことができる。一具体例において、前記炭素数1〜10のアルコールは、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールおよびイソブタノールのうち一つ以上含むことができる。
前記溶媒は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して10〜500重量部含まれ得る。前記範囲で含むとき、前記トップコーティング剤の構成成分の分散性および作業性に優れていることができる。
一具体例において、前記トップコーティング剤は、界面活性剤、レベリング剤および消泡剤などの添加剤をさらに含むことができる。前記添加剤は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部含まれ得る。
一具体例において、前記熱処理は、380〜450℃で行われ得る。前記条件で前記プライマー層、調色層、熱変色層およびトップコーティング層が硬化して、層間付着性および耐久性に優れていることができる。例えば、前記熱処理は、380、390、400、410、420、430、440または450℃で行われ得る。
一具体例において、前記トップコーティング層の厚さは、5〜30μmでありうる。一具体例において、前記トップコーティング層の厚さは、前記熱変色層の表面から測定されたものであり得る。前記厚さ条件でトップコーティング層の耐久性に優れていることができる。例えば5〜20μmでありうる。
熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法により製造された調理器具
本発明の他の態様は、前記調理器具の製造方法により製造された調理器具に関する。
一具体例において、前記調理器具は、金属基材;前記金属基材の一つ以上の表面に形成されるフッ素系樹脂を含むプライマー層;前記プライマー層の表面の少なくとも一部に形成される調色層;前記プライマー層の表面の少なくとも一部に形成される熱変色層;および前記熱変色層の表面に形成されるトップコーティング層;を含み、かつ、前記トップコーティング層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;リン酸エステル系化合物1〜15重量部;および酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部;を含むトップコーティング剤から形成されるものであり、前記トップコーティング層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;およびリン酸エステル系化合物1〜15重量部;を含むトップコーティング剤から形成されるものであり、前記調色層は、マトリックス樹脂および調色顔料を含む調色コーティング剤から形成され、前記熱変色層は、熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤から形成され、前記調色顔料は、酸化チタンを含み、前記変色顔料は、酸化鉄レッドを含む。
前記トップコーティング剤は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部をさらに含み、前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1〜1:5の重量比で含まれ得る。
前記プライマー層を構成するプライマー剤、トップコーティング剤と、前記調色層を形成する調色コーティング剤および熱変色層コーティング剤は、前述したものと同じ成分および含量を適用することができるので、これに関する説明は省略することとする。
以下、本発明の好ましい実施例を通じて本発明の構成および作用をより詳細に説明することとする。ただし、これは、本発明の好ましい例示として提示されたものであり、いかなる意味にもこれにより本発明が制限されるものと解すべきものではない。ここに記載されない内容は、この技術分野において熟練した者なら、十分に技術的に類推できるものであるので、その説明を省略することとする。
実施例および比較例
実施例および比較例に使用された成分は、下記の通りである。
第1プライマー剤および第2プライマー剤
(A)フッ素系ベース樹脂:ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)およびテトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)を使用した。
(B)第2顔料:ペリレンレッド(第1プライマー剤)およびマンガンフェライトブラック(第2プライマー剤)を使用した。
(C)カルボキシル基含有リン酸エステル系化合物を使用した。
(D)平均粒径が10μmの酸化ゲルマニウムを使用した。
(E)添加剤:界面活性剤および消泡剤を使用した。
(F)溶剤として蒸留水を使用した。
トップコーティング剤
(A)フッ素系ベース樹脂:ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)およびテトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)を使用した。
(B)アルコキシシラン化合物:グリシドキシプロピルトリエトキシシランを使用した。
(C)第1顔料:マンガンフェライトブラックを使用した。
(D)二硫化モリブデンを使用した。
(E)カルボキシル基含有リン酸エステル系化合物を使用した。
(F)平均粒径が10μmの酸化ゲルマニウムを使用した。
(G)添加剤:界面活性剤および消泡剤を使用した。
(H)溶剤として蒸留水を使用した。
実施例1〜2および比較例1〜6
(1)プライマー層の形成:金属基材(ステンレス鉄)の一表面を脱脂した後、60meshのアルミニウムオキシドを利用してサンドブラストを実施して前処理を実施した。次に、下記表1に記載された成分および含量を適用し、かつ第2顔料の種類だけを変更して、第1プライマー剤および第2プライマー剤を準備した。前記金属基材の前処理された表面に第1プライマー剤をスプレーを利用して塗布して第1プライマー層を形成した後、前記第1プライマー層の表面の端部にスプレーを利用して第2プライマー剤を塗布し、90〜100℃で乾燥して、第2プライマー層を形成した。第1および第2プライマー層の厚さの合計は、12〜15μmで形成した。
(2)調色層および熱変色層の形成:前記第2プライマー層が形成された表面の一部にマトリックス樹脂(ポリフェニレンスルフィド)100重量部および調色顔料(二酸化チタニウム)30重量部を含む調色コーティング剤を塗布して、厚さ5〜10μmの調色層(特定のパターン形態)を形成した。次に、前記第2プライマー層の表面の中心部位に熱変色化合物(AgHgI)100重量部および変色顔料(酸化鉄レッド)15重量部を含む熱変色性コーティング剤を塗布して、厚さ5〜10μmの熱変色層を形成した。
(3)トップコーティング層の形成および熱処理:前記調色層、熱変色層および第2プライマー層の表面に下記表2の成分および含量を含むトップコーティング剤を通常の方法を使用して製造して塗布した後、430〜440℃で熱処理して、厚さ12〜15μmのトップコーティング層を形成して、調理器具(フライパン)を製造した。
Figure 0006874106
Figure 0006874106
物性の評価方法
前記実施例1〜2および比較例1〜6に対して、下記項目によって複合コーティング層の物性を評価して、その結果を下記表3に示した。
(1)外観:実施例および比較例の複合コーティング層の外観の亀裂発生の有無を肉眼で観察して、下記三つの基準によって評価した(◎:亀裂発生なし、△:一部亀裂発生、X:激しい亀裂発生)。
(2)耐食性の評価:前記実施例および比較例の調理器具を、JIS K 5400 9.1基準に基づいて、35℃の5%NaCl溶液に100時間の間浸漬した後に取り出して、前記実施例および比較例の熱変色性複合コーティング層の塗膜腐食状態を観察して、下記三つの基準によって評価した(◎:塗膜腐食なし、△:一部腐食発生、X:激しい腐食発生)。
(3)鉛筆硬度:JIS K5600−5−4に基づいて測定した。
(4)付着性の評価:前記実施例および比較例の複合コーティング層に対して、JIS K 5400に基づいてクロスカットテープ剥離試験で付着性を評価した。クロスカット全体数(100個)に対して、剥離されないクロスカットの数を示した。
(5)防汚性の評価:前記実施例および比較例の調理器具の複合コーティング層が形成された表面に醤油20mlを滴下し、200℃で加熱して、醤油を焦げ付くようにした。次に、前記複合コーティング層の表面を水に濡らした布を利用して除去時、作業の容易性にて防汚性を評価した(◎:汚染物の除去が容易である、△:汚染物が除去されるが、長時間がかかる、X:長時間除去しても汚染物がほとんど除去されない)。
(6)耐摩耗性の評価:前記実施例および比較例調理器具の複合コーティング層が形成された表面にtaber摩耗試験機を利用してGS−17、3kgの荷重および60rpmの速度で15,000回回転させた後、塗膜の損傷の有無を確認して評価した((◎:損傷が発生しない、△:塗膜の一部が損傷される、X:塗膜の大部分が損傷される)。
Figure 0006874106
図3は、実施例1によって製造された調理器具の写真であり、図4は、実施例1によって製造された調理器具の加熱後の写真である。図3および図4を参照すると、本発明の実施例の場合、常温では変色が発生せず、熱変色層が見えないが、所定の温度以上に加熱時に熱変色層の変色(パターン)が現れることになって、調理器具の加熱状態を容易に識別可能であることが分かった。
また、前記表3の結果を参照すると、本発明による複合コーティング層を適用した実施例1〜3は、熱変色性複合コーティング層の耐摩耗性とコーティング層間の付着力に優れ、防汚性に優れていて、洗浄および管理が容易であり、調理時に複合コーティング層の表面に食材料が焦げ付かないノンスティック(non−stick)特性に優れていることが分かった。反面、本発明を逸脱した比較例1〜6の場合、前記実施例1〜3より外観性、耐摩耗性、付着性または防汚性が低下することが分かった。
本発明の単純な変形ないし変更は、この分野における通常の知識を有する者により容易に実施され得、このような変形や変更は、すべて本発明の領域に含まれるものと見なすことができる。
10 … … 金属基材
20 … … プライマー層
30 … … 調色層
40 … … 熱変色層
50 … … トップコーティング層

Claims (9)

  1. 金属基材の表面の少なくとも一部にフッ素系樹脂を含むプライマー層を形成する段階と;
    前記プライマー層の表面の少なくとも一部にマトリックス樹脂および調色顔料を含む調色コーティング剤を塗布して、調色層を形成する段階と;
    前記プライマー層の表面の少なくとも一部に熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤を塗布して、熱変色層を形成する段階と;
    前記プライマー層、調色層および熱変色層の表面にトップコーティング剤を塗布し、熱処理して、トップコーティング層を形成する段階と;を含み、
    前記トップコーティング剤は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;およびリン酸エステル系化合物1〜15重量部;を含み、
    前記調色顔料は、酸化チタンを含み、前記変色顔料は、酸化鉄レッドを含むことを特徴とする調理器具の製造方法。
  2. 前記熱処理は、380〜450℃で行われることを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  3. 前記トップコーティング剤は、前記フッ素系ベース樹脂100重量部に対して酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部をさらに含み、
    前記酸化ゲルマニウムおよびリン酸エステル系化合物は、1:1〜1:5の重量比で含まれることを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  4. 前記調色層および熱変色成層は、それぞれパッド印刷を利用して形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  5. 前記プライマー層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;
    第2顔料1〜40重量部;
    リン酸エステル系化合物1〜15重量部;および
    酸化ゲルマニウム0.5〜5重量部;を含むプライマー剤から形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  6. 前記フッ素系樹脂は、ポリテトラフルオルエチレン(PTFE)、テトラフルオルエチレン−ヘキサフルオルプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオルエチレン−パーフルオルアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)およびポリフッ化ビニリデン(PVDF)のうち一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  7. 前記調色コーティング剤は、マトリックス樹脂100重量部および調色顔料0.5〜50重量部を含み、
    前記熱変色性コーティング剤は、熱変色化合物100重量部および変色顔料0.5〜30重量部を含み、
    前記熱変色化合物は、ヨウ化水銀錯塩およびバナジウム酸化物のうち一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  8. 前記第1顔料は、カーボンブラック、ペリレンレッド、マンガンフェライトブラック、銅クロマイトブラック、ビスマスバナデート、水酸化鉄イエロー、酸化クロミウムグリーンおよびコバルトアルミネートブルーのうち一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱変色性複合コーティング層を含む調理器具の製造方法。
  9. 金属基材と;
    前記金属基材の表面の少なくとも一部に形成されるフッ素系樹脂を含むプライマー層と;
    前記プライマー層の表面に少なくとも一部に形成される調色層と;
    前記プライマー層の表面に少なくとも一部に形成される熱変色層と;
    前記プライマー層、調色層および熱変色層の表面に形成されるトップコーティング層と;を含み、かつ、
    前記トップコーティング層は、フッ素系ベース樹脂100重量部;アルコキシシラン化合物10〜50重量部;第1顔料5〜50重量部;二硫化モリブデン0.5〜15重量部;およびリン酸エステル系化合物1〜15重量部;を含むトップコーティング剤から形成されるものであり、
    前記調色層は、マトリックス樹脂および調色顔料を含む調色コーティング剤から形成され、
    前記熱変色層は、熱変色化合物および変色顔料を含む熱変色性コーティング剤から形成され、
    前記調色顔料は、酸化チタンを含み、前記変色顔料は、酸化鉄レッドを含むことを特徴とする調理器具。
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