JP6872314B2 - 建具と建具の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅やビル等の各種建物の開口部に取り付けた建具と建具の施工方法に関する。
近年、住宅やビル等の建物の耐久性が向上してより長期間に亘って居住できる傾向になりつつある。建物の長寿命化に従って、開閉操作を行うドアや窓サッシ等は比較的寿命が短いためにリフォームする必要がある。ドアは比較的リフォームが行われるが、窓サッシは1邸当たりの数が多く半外納まりが主流の日本では、窓サッシの交換に外壁工事も必要なため、リフォームが十分進んでいない。
一般的に窓サッシ等の設置や交換の工事は屋外側から行うため、特に2階以上の高さの開口部に枠体等の窓サッシを設置したりリフォームで交換したりするには足場を組む必要があり、コスト高になっていた。
従来の窓サッシの一例として例えば特許文献1や2に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された窓サッシでは、躯体に設けた開口部の屋内側に寄せて先付枠を設置し、その内側に本窓枠と障子とが設置されている。この種の窓サッシでは、本窓枠は屋外側から設置する構造になっている。
また、特許文献2に記載された窓サッシでは、建物の開口部に先付枠としてのセットバック下横枠を固定しておき、その上部に下枠としての障子側下横枠を嵌合させるようにしている。上枠や左右の縦枠についても同様な部材を設置していた。この種の窓サッシでも、セットバック枠体に対して障子側枠体を屋外側から設置する構造になっている。
特開2007−92409号公報 特開2010−144410号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載された窓サッシでは、建物開口部への窓サッシの取り付けや、リフォームのために古い窓サッシを取り外して新しい窓サッシを取り付ける場合、屋外側から設置しなければならなかった。そのため、建物へ窓サッシを設置する際やリフォームのために窓サッシを交換する際に屋外側から工事を行わなければならず、2階以上の高さの窓では足場を組む必要があり、工事が煩雑でコスト高になる欠点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、建物開口部に設置した先付枠に対して枠体ユニットを、足場等を組むことなく簡単且つ低コストに取り付けできるようにした建具と建具の施工方法を提供することを目的とする。
本発明による建具は、建物開口部に固定した先付枠と、前記先付枠に取り付けられていて屋内側から固定具で固定した枠体ユニットと、を備え、前記先付枠は、中空のホロー部を有しており、前記枠体ユニットは、枠体の周縁部に略板状のアンカー部材を有し、前記先付枠における前記建物開口部の内方を向く内面は平板状に形成され、前記アンカー部材は、前記内面と対向配置され、前記先付枠に対して、前記枠体ユニットを正対させた状態で屋内側から挿入配置可能に構成され、前記先付枠の屋内側を向く側面と、該側面の屋内側に位置し前記アンカー部材の屋内側端部に連設され屋内外方向を向く板状の当接片と、が固定部材により屋内側から固定されて、前記先付枠に前記枠体ユニットが固定されていることを特徴とする。
本発明による建具によれば、建物開口部に固定した先付枠に対して屋内側から枠体ユニットを設置して固定具によって枠体ユニットを固定し、枠体ユニット内に障子を納めることで建具を建物開口部に取り付けることができる。建具の取り外しに際しては、屋内側から固定具を取り外すことで枠体ユニットを屋内側に取り外すことができる。
また、固定具を屋内側から被覆する被覆部材を備えていることが好ましい。
枠体ユニットを先付枠に固定した固定具を、屋内側から被覆部材で被覆することで屋内から目視できないように隠すことができる。
本発明による建具の施工方法は、建物開口部に固定される先付枠と、前記先付枠に固定される枠体ユニットと、を備えた建具の施工方法であって、前記先付枠は、中空のホロー部を有しており、前記枠体ユニットは、枠体の周縁部に略板状のアンカー部材を有し、前記先付枠における前記建物開口部の内方を向く内面は平板状に形成され、前記アンカー部材は、前記内面と対向配置され、前記建物開口部に前記先付枠を固定する工程と、前記先付け枠に対して、前記枠体ユニットを正対させた状態で該枠体ユニットを屋内側から挿入する工程と、前記先付枠の屋内側を向く側面と、該側面の屋内側に位置し前記アンカー部材の屋内側端部に連設され屋内外方向を向く板状の当接片と、を固定部材により屋内側から固定する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明による建具の施工方法によれば、建物開口部に固定した先付枠に対して屋内側から枠体ユニットを嵌合させて設置した後で固定具によって固定し、障子を納めることで建具を取り付けることができる。
なお、建具の取り外しに際しては、屋内側から固定具を取り外すことで枠体ユニットを屋内側に取り外すことができる。
本発明による建具と建具の施工方法によれば、屋内側から先付枠に対して枠体ユニットの取り付けと固定具による固定を行うことができ、建具の交換に際しても屋内側から固定具を外して枠体ユニットを取り外すことで建具の交換等のリフォームを行える。そのため、建具の設置位置が高くても足場等が必要なく、簡単且つ低コストに建具の設置や交換等を行える。
本発明の第一実施形態によるドレーキップ窓の縦断面図である。 図1に示すドレーキップ窓の水平断面図である。 図1に示すドレーキップ窓の下枠部分の拡大断面図である。 図2に示すドレーキップ窓の縦枠部分の拡大断面図である。 本発明の第二実施形態によるドレーキップ窓の縦断面図である。 図5に示すドレーキップ窓の水平部分断面図である。 本発明の第三実施形態によるドレーキップ窓の縦断面図である。 図7に示すドレーキップ窓の水平断面図である。
以下、本発明の実施形態による建具としてのドレーキップ窓について添付図面によって説明する。
図1乃至図4は本発明の第一実施形態によるドレーキップ窓1を示すものである。本実施形態によるドレーキップ窓1は内開きまたは/及び内倒し窓であり、建物の開口部2の躯体厚さの内面に設置した内付け納まり窓である。図1及び図2に示すように、ドレーキップ窓1は、建物の四角形状の開口部2に略四角形枠状の先付枠3を固定し、先付枠3内に枠体4と障子5を納めた建具である。
先付枠3は下先付枠7と上先付枠8と左右の縦先付枠9とで略四角形枠状に形成されている。図1及び図2に示す例では、開口部2の例えば上部と左右の縦部の内面に屋内側で拡幅する凹段部2aを形成し、これらの凹段部2a内に上先付枠8、左右の縦先付枠9をそれぞれ設置している。これら下先付枠7と上先付枠8と左右の縦先付枠9はそれぞれ中空のホロー部を有しており、屋内外方向に延びる下基板7a、上基板8a、左右の縦基板9aがねじ10によって開口部2の各内面の躯体に固定されている。下先付枠7と上先付枠8と左右の縦先付枠9の下基板7a、上基板8a、左右の縦基板9aに対向して形成した内面7b,8b、9bはそれぞれ平面状に形成されていて、屋内側から枠体4を挿脱可能とされている。
枠体4は下枠11、上枠12、左右の縦枠13とで略四角形枠状に形成され、下枠11、上枠12、左右の縦枠13はそれぞれ単一のホロー部で形成されている。
図1及び図3において、下先付枠7の内面7b上には略板状の下アンカー部材15が下枠11に固定されて設置されている。下アンカー部材15は屋外側と屋内側に断面略L字状の鉤部15aがそれぞれ形成され、屋内側端部15bは下先付枠7より屋内側に突出すると共に、その途中に下先付枠7の側面7dに当接する当接片15cを突出形成している。この当接片15cと下先付枠7の側面7dとを止水材を介して固定ねじ16で固定している。なお、止水材の形状は板状でもよく任意である。
しかも下先付枠7の内面7bには屋外側端部に段付き部7cが形成され、段付き部7cには屋内側横シール部材17が形成され、下枠11の後述するレッグ11aと気密・水密にシールしている。
図1において、上述した下先付枠7と下アンカー部材15及び下枠11に対して、障子5を挟んで対向する上部には、上先付枠8と上アンカー部材19及び上枠12が同様な構成で配設されている。上枠12と上アンカー部材19は、下枠11及び下アンカー部材15とほぼ対称な構成を有しているため一部を除いて説明を省略する。
図2に示す左右の縦先付枠9には、縦アンカー部材20と縦枠13が連結されて配設されている。
図2及び図4に基づいて、左右の縦先付枠9と縦アンカー部材20と縦枠13は略対称な構成を有しているため、左側の縦先付枠9と縦アンカー部材20と縦枠13の構成について代表して説明する。縦先付枠9の縦基板9aに連結された内面9b側には略板状の縦アンカー部材20が間隔を開けて設置され、縦アンカー部材20は縦枠13に連結されている。この縦アンカー部材20の屋外側と屋内側に鉤部20aがそれぞれ形成され、屋内側端部20bは縦先付枠9より屋内側に突出すると共に、その途中に縦先付枠9の側面9dに当接する当接片20cを形成している。この当接片20cと縦先付枠9の側面9dとを固定ねじ16で固定している。
しかも縦先付枠9の内面9bに設置した屋内側縦シール部材21は、縦枠13に当接することで気密・水密にシールしている。
そして、図1乃至図4において、下枠11と上枠12、左右の縦枠13は略四角形枠状に形成されており、その内部に障子5が納められている。障子5はガラスパネル22の四辺の端部に下框23、上框24、左右の縦框25がビード26を介して取り付けられている。下框23、上框24、左右の縦框25はそれぞれ単一のホロー部によって形成されている。
また、障子5を納めた枠体4において、下框23は下枠11によって支持されている。図1及び図3において、下枠11は単一のホロー部によって断面略L字状に形成されており、その上部には屋内側を向くパッキン28とガラスパネル22側を向くパッキン30とを介して下框23の下部を当接させている。また、下枠11内のホロー部内には例えば略コの字形状の鋼製の芯材が設置されている。
図1及び図3において、下枠11の下面に所定間隔で複数(例えば5本)のレッグ部11a、11b、11cが形成され、例えば2本のレッグ部11aと係合用のレッグ部11bが下アンカー部材15に着座している。屋内外方向の中間に設けた3本のレッグ部11aは断面略T字状であり、その屋内側と屋外側の両端には2本のレッグ部11b、11cが断面略L字状に形成されている。係合用のレッグ部11bと屋外側のレッグ部11aは下アンカー部材15の上面に形成した断面略L字状の2本の鉤部15aにそれぞれ係合して連結されている。更に最も屋外側には断面略L字状の当接用のレッグ部11cが形成されている。
そして、下先付枠7の下基板7aの最も屋外側端部には水切りカバー部7eが形成され、その上部には屋外側横シール部材32が上向きに形成されている。この屋外側横シール部材32に下枠11の当接用のレッグ部11cが当接して気密・水密にシールしている。
なお、図1に示すように上框24と上枠12においても下框23と下枠11の構成と略同一の構成を有しており、略対称形状を有している。
図2及び図4に示す障子5を納めた枠体4において、左右の縦框25は左右の縦枠13によって保持されていてそれぞれ対称な構成を有している。そのため、縦框25と縦枠13の構成について左側の縦框25と縦枠13によって代表して説明する。
縦枠13は単一のホロー部によって略L字状に形成されており、その右側には屋内側を向くパッキン34とガラスパネル22に向けて設けたパッキン36とを介して縦框25の側部を当接させている。縦枠13内のホロー部内には例えば略コの字形状の鋼製の芯材が設置されている。
図2及び図4において、縦枠13の縦アンカー部材20側に所定間隔で複数(例えば5本)のレッグ部13a、13b、13cが形成されていて、例えば屋外側の2本のレッグ部13a、13cを除いて縦アンカー部材20に着座している。屋内外方向中央の3本のレッグ部13aは断面略T字状であり、その両側には2本のレッグ部13b、13cが断面略L字状に形成されている。係合用のレッグ部13bと屋外側のレッグ部13aは縦アンカー部材20の表面に形成した断面略L字状の2本の鉤部20aにそれぞれ係合して連結されている。更に最も屋外側には断面略L字状の当接用のレッグ部13cが形成されている。
縦枠13の最も屋外側に形成された水切りカバー部13dは先端側が階段状に屈曲して当接用のレッグ部13cと係合している。縦先付枠9の縦基板9aと内面9bの最も屋外側端部にはカバー部9eが形成され、カバー部9eの先端部には屋外側縦シール部材38が形成されている。この屋外側縦シール部材38に縦枠13の水切りカバー部13dの屈曲部が当接して気密・水密にシールしている。
また、図1乃至図4において、建物の開口部2を仕切る屋内側の壁面には内壁39として例えば石膏ボードが張り付けられている。図1及び図3において、下枠11の屋内側のレッグ部11bと内壁39とに断面略L字状の木額縁40が設置され、木額縁40の一方の支持部40aは下アンカー部材15の屋内側端部15bに当接し、支持部40aと屋内側端部15bを締結ねじ41によって連結して固定している。これによって、下先付枠7と下アンカー部材15を連結する固定ねじ16を被覆し、屋内側に露出しない。
また、同様に、上先付枠8の側面8dと上アンカー部材19の当接片19cを固定する固定ねじ16、左右の縦先付枠9の側面9dと縦アンカー部材20の当接片20cを固定する固定ねじ16をそれぞれ隠すように、木額縁40が上アンカー部材19の屋内側端部19b、縦アンカー部材20の屋内側端部20bと締結ねじ41によってそれぞれ固定されている。
また、下枠11及び下アンカー部材15、上枠12及び上アンカー部材19、左右の縦枠13及び左右の縦アンカー部材20とを組み合わせた構成を、枠体ユニット45というものとする。この枠体ユニット45は略四角形枠状の先付枠3内に屋内側から嵌合可能である。また、木額縁40と固定ねじ16を外した状態で、枠体ユニット45を先付枠3内から屋内側に引き抜き可能となっている。
枠体4に対して障子5は内開きまたは/及び内倒し可能であり、枠体4に対して障子5を取り外し取り付け可能である。
また、枠体ユニット45を略四角形枠状の先付枠3内に嵌合した場合には、下アンカー部材15、上アンカー部材19、縦アンカー部材20に設けた当接片15c、19c、20cが下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9の側面7d、8d、9dに当接することで所定位置に保持できる。
また、下先付枠7の下部には躯体の屋外側を覆うように水切り部材46が取り付けられており、水切りカバー部7eと水平方向で重なることで雨仕舞処理を行うことができ、ドレーキップ窓1に吹き付ける雨水を下先付枠7の水切りカバー部7eと水切り部材46とを介して屋外に排水できる。
また、下先付枠7及び下枠11の接合部には屋外側横シール部材32と屋内側横シール部材17がそれぞれ水密・気密に設置されていて、雨水の浸入を二段階で防止している。上先付枠8及び上枠12の接合部には屋外側横シール部材32が水密・気密に設置されている。同様に、左右の縦先付枠9と縦枠13の接合部にも屋外側縦シール部材38と屋内側縦シール部材21がそれぞれ水密・気密に設置されている。
また、図3に示す下先付枠7において、屋外側横シール部材32と屋内側横シール部材17の間の部分に下枠11内に浸入して落下する雨水を集めて排水する排水流路47を形成することができる。排水流路47を封止する水切りカバー部7eに図示しない排水口を形成して排水流路47から屋外に雨水を排水することができる。
本実施形態では、屋外側横シール部材32と屋外側縦シール部材38、屋内側横シール部材17と屋内側縦シール部材21は互いに非接触に構成されているが、接触状態に構成していてもよい。
本実施形態によるドレーキップ窓1は上述した構成を有しており、次にドレーキップ窓1の施工方法について説明する。
ドレーキップ窓1の組み立て施工時には、建物の開口部2の内面に先付枠3の下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9をそれぞれ取り付けてねじ10によって開口部2の躯体に固定する。これにより、先付枠3の下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9の各内面は略四角形枠状の空間を形成する。なお、下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9は屋内側から開口部2に取り付け固定することができる。
一方、下枠11、上枠12、左右の縦枠13と下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20をそれぞれ取り付けた枠体ユニット45を組み立てる。
枠体ユニット45を先付枠3の空間内に屋内側から押し込むと、下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20の当接片15c、19c、20cが下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9の側面7d、8d、9dに当接することで位置決めされる。この状態で、固定ねじ16で下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9の側面7d、8d、9dと当接片15c、19c、20cとをそれぞれ屋内側から締め込み固定する。
次に、下枠11、上枠12、左右の縦枠13と内壁39とにそれぞれ木額縁40を当接させて、締結ねじ41で木額縁40の支持部40aと下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20の屋内側端部15b、19b、20bとを締め込み固定する。これによって、枠体ユニット45を下先付枠7、上先付枠8、左右の縦先付枠9の側面7d、8d、9dに固定した固定ねじ16が屋内に露出せず、木額縁40で隠れる。その後、枠体4内に障子5を納めてドレーキップ窓1が得られる。
また、ドレーキップ窓1の設置後、相当期間が経過してリフォームする場合には、上述の取り付け施工作業と逆の作業工程によって枠体ユニット45を屋内側に取り外し、新たな枠体ユニット45を取り付けて固定ねじ16で固定し、木額縁40で覆い隠せばよい。
上述したように本実施形態によるドレーキップ窓1とその施工方法によれば、先付枠3に対して枠体ユニット45を屋内側から取り付け施工できると共に、リフォーム等のために枠体ユニット45を交換する場合にも屋内側から取り外しと取り付けを行える。そのため、開口部2の先付枠3への枠体ユニット45の取り付けや取り外し施工に際して足場等を組む必要がなく、屋内側から簡単に施工できる。その際、内壁39に設けた石膏ボードや壁紙等を損傷しないから交換する必要もない。
しかも、先付枠3に枠体ユニット45を取り付けて固定ねじ16によって屋内側から固定した状態で、木額縁40によって各固定ねじ16や先付枠3を被覆できるので、安全で外観の見栄えが良い。
また、本実施形態によるドレーキップ窓1では、下先付枠7に水切りカバー部7eと水切り部材46を形成したため、枠体ユニット45を取り付け取り外し可能に設置した構造であっても雨仕舞処理の変更を必要としない。
更に、先付枠3と枠体4との接合部に、屋外側横シール部材32と屋内側横シール部材17、屋外側縦シール部材38と屋内側縦シール部材21をそれぞれ横方向と縦方向に2段階に設置したため、それぞれ水密・気密性と断熱・防露性が高い。しかも、これらの各シール部材は枠体ユニット45を取り外した状態で交換可能である。
なお、本発明によるドレーキップ窓1とその施工方法は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に本発明の他の実施形態や変形例について説明するが、上述した実施形態における部材や部品と同一または同様なものには同一の符号をつけて説明を省略する。
次に本発明の第二実施形態によるドレーキップ窓50を図5及び図6により説明する。本実施形態によるドレーキップ窓50は、建物の開口部2の躯体厚さの面内に設置した内付け納まり窓である。
本第二実施形態によるドレーキップ窓50は、基本構成を第一実施形態によるドレーキップ窓1と同じくしており、下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20を取り付けていない点で相違する。図5において、障子5を納めた枠体4の下枠51は複数のホロー部で形成されていて、下先付枠7に載置される下面51aから下方に向けてフィン52が突出して形成されている。このフィン52は下先付枠7の屋内側の側面7dに当接した状態で固定ねじ16で締め込み固定されている。
下枠51の下面51aにおけるフィン52の屋内側には、下面51aと開口部2の内面との間に断面略四角形状の木額縁53が設置され、下面51aの屋内側端部はねじ10によって木額縁53に固定されている。更に木額縁53の屋内側の面には石膏ボード等の内壁39が固定されている。
また、下枠51の下面51aと下先付枠7との間には屋外側とその屋内側とで間隔を開けて屋外側横シール部材32と屋内側横シール部材17が設置されて気密・水密を確保している。
また、開口部2の上部の内面に設けた上先付枠8と障子5の上框24との間にも上枠55が設置されている。上先付枠8に当接する上枠55の上面55aには、上先付枠8の屋内側の側面8dに当接するフィン56が突出して設けられ、フィン56と上先付枠8の側面8dとが固定ねじ16で固定されている。フィン56の屋内側には、上枠55の上面55aと開口部2の内面との間に木額縁53が挟持され、ねじ10で上面55aが木額縁53に固定されている。
また、図6において、開口部2の左右の内面に設けた縦先付枠9と障子5の縦框25との間にも縦枠58がそれぞれ設置されている。縦先付枠9に当接する縦枠58の側面58aには、縦先付枠9の屋内側の側面9dに当接するフィン59が突出して設けられ、フィン59と縦先付枠9の側面9dとが固定ねじ16で固定されている。フィン59の屋内側には木額縁53が設置され、縦枠58の側面58aと開口部2の内面との間に挟持されて、ねじ10で側面58aが木額縁53に固定されている。
そして、枠体4の下枠51、上枠55、左右の縦枠58の屋外側の面には網戸61が設置されている。
本第二実施形態によるドレーキップ窓50は上述した構成を備えており、開口部2内に固定した先付枠3内に、枠体4だけで構成された枠体ユニット45を屋内側から取り付けまたは取り外しすることができる。先付枠3内に嵌合された枠体ユニット45はフィン52、56、59で位置決めできる。
本第二実施形態によるドレーキップ窓50では、第一実施形態と比較して下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20を取り付けていないため、部品点数と組み立て工数をより削減できて低コストになる。
次に本発明の第三実施形態によるドレーキップ窓70を図7及び図8により説明する。本実施形態によるドレーキップ窓70は、建物の開口部2の躯体厚さの面内で屋外側に一部突出させて設置した半外納まり窓である。
本第三実施形態によるドレーキップ窓70は、基本構成を第一実施形態によるドレーキップ窓1と同じくしており、下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20を取り付けている点でも共通する。また、開口部2の各内面に凹段部2aは形成されていない。
図7において、下先付枠7と上先付枠8は開口部2の内面から一部が屋外側に突出した位置に保持され、その下基板7aと上基板8aはねじ10によって開口部2を仕切る躯体に固定されている。同様に図8において、左右の縦先付枠9も開口部2の内面から一部が屋外側に突出した位置に保持され、その縦基板9aはねじ10によって開口部2の躯体に固定されている。
そのため、枠体4の下先付枠7と上先付枠8と左右の縦先付枠9に下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20をそれぞれ取り付けた枠体ユニット45も先付枠3の開口内に屋内側から嵌合されている。枠体ユニット45の下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20の当接片15c、19c、20cが下先付枠7と上先付枠8と左右の縦先付枠9の屋内側の側面7d、8d、9dに当接した状態で固定ねじ16で固定されている。
各当接片15c、19c、20cの屋内側には断面略L字状の木額縁40が配設され、これらの木額縁40の支持部40aと下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20の屋内側端部15b、19b、20bとが締結ねじ41で連結固定されている。
本第三実施形態によるドレーキップ窓70は上述した構成を備えているから、開口部2内に固定した先付枠3内に屋内側から枠体ユニット45を取り付け及び取り外しすることができる。しかも、建物の開口部2の躯体厚さの面内から屋外側に一部突出させた半外納まり窓を当接片15c、19c、20cで正確に位置決めして、取り付け施工やリフォームを行うことができる。
なお、上述した各実施形態において、当接片15c、20c、19c、フィン52、56、59は本発明の突出片に含まれる。
また、屋内側で固定ねじ16を隠す部材として木額縁40、53を用いたが、木額縁40,53に代えて樹脂製や金属製等の部材を用いてもよく、これらは本発明の被覆部材に含まれる。固定ねじ16は固定具に含まれる。
また、木額縁40,53は必ずしも設けなくてもよい。
上述した実施形態では、枠体ユニット45は、枠体4と下アンカー部材15、上アンカー部材19、左右の縦アンカー部材20の連結構成、または枠体4によって構成したが、枠体4内に障子5を納めた構成を用いてもよい。
また、本発明による建具としてドレーキップ窓1,50、70について説明したが、本発明はドレーキップ窓1,50,70に限定されることなく、引き違い窓やFIX窓、縦横の辷り出し窓、上げ下げ窓等、各種の窓を含む建具に採用できる。
1,50、70 ドレーキップ窓
3 先付枠
4 枠体
5 障子
7 下先付枠
7d、8d、9d 側面
8 上先付枠
9 縦先付枠
15 下アンカー部材
15c、19c、20c 当接片
16 固定ねじ
17 屋内側横シール部材
19 上アンカー部材
20 縦アンカー部材
21 屋内側縦シール部材
32 屋外側横シール部材
38 屋外側縦シール部材
40、53 木額縁
45 枠体ユニット
52、56、59 フィン

Claims (3)

  1. 建物開口部に固定した先付枠と、
    前記先付枠に取り付けられていて屋内側から固定具で固定した枠体ユニットと、
    を備え、
    前記先付枠は、中空のホロー部を有しており、
    前記枠体ユニットは、枠体の周縁部に略板状のアンカー部材を有し、
    前記先付枠における前記建物開口部の内方を向く内面は平板状に形成され、
    前記アンカー部材は、前記内面と対向配置され、
    前記先付枠に対して、前記枠体ユニットを正対させた状態で屋内側から挿入配置可能に構成され、
    前記先付枠の屋内側を向く側面と、該側面の屋内側に位置し前記アンカー部材の屋内側端部に連設され屋内外方向を向く板状の当接片と、が固定部材により屋内側から固定されて、前記先付枠に前記枠体ユニットが固定されていることを特徴とする建具。
  2. 前記固定具を屋内側から被覆する被覆部材を備えている請求項1に記載された建具。
  3. 建物開口部に固定される先付枠と、
    前記先付枠に固定される枠体ユニットと、を備えた建具の施工方法であって、
    前記先付枠は、中空のホロー部を有しており、
    前記枠体ユニットは、枠体の周縁部に略板状のアンカー部材を有し、
    前記先付枠における前記建物開口部の内方を向く内面は平板状に形成され、
    前記アンカー部材は、前記内面と対向配置され、
    前記建物開口部に前記先付枠を固定する工程と、
    前記先付け枠に対して、前記枠体ユニットを正対させた状態で該枠体ユニットを屋内側から挿入する工程と、
    前記先付枠の屋内側を向く側面と、該側面の屋内側に位置し前記アンカー部材の屋内側端部に連設され屋内外方向を向く板状の当接片と、を固定部材により屋内側から固定する工程と、を備えたことを特徴とする建具の施工方法。
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