JP6872244B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本技術は、例えば、有機EL(Electroluminescence)素子等の発光素子を用いた表示装置に関する。
各画素に発光領域と非発光領域とを設けた表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。非発光領域は、発光領域に比べて可視光透過性が高くなっている。発光領域からは、発光素子で発生した光が取り出され、非発光領域からは、例えば、外光が取り出される。
このような表示装置に用いられる有機EL素子等の発光素子は、例えば、第1電極と第2電極との間に発光層を有している。
特開2015−79758号公報
有機EL素子等の発光素子を用いる表示装置では、各画素の発光領域から十分な光を取り出すことが望まれている。
したがって、各画素の発光領域から十分な光を取り出すことが可能な表示装置を提供することが望ましい。
本技術の一実施の形態に係る表示装置は、各々が、第1方向に沿って発光領域および非発光領域を有し、第1方向および第1方向に交差する第2方向に並んで配置された複数の画素と、複数の画素各々の発光領域に設けられた第1電極と、第1方向に交差する第2方向に隣り合う画素の間に設けられた隔壁と、基板と、画素内および、隣り合う画素の間の少なくとも一方の、発光領域および非発光領域の境界近傍に配置された短絡抑制層とを備えている。各画素は、非発光領域を除く領域であって、かつ前記発光領域に設けられた第1電極と、第1電極を覆うとともに発光領域および非発光領域に連続して設けられた発光層と、発光層を間にして第1電極に対向する第2電極と、基板上に設けられた薄膜トランジスタと、薄膜トランジスタを覆うとともに、薄膜トランジスタと第1電極との接続孔を有する絶縁層とを有している。各画素において、非発光領域は当該非発光領域を透過した外光を取り出すことの可能な構成となっており、発光領域は発光層から発せられた光を取り出すことの可能な構成となっている。基板上に、薄膜トランジスタ、絶縁層、第1電極、発光層および第2電極がこの順に設けられている。短絡抑制層は、第1電極の表面および端部を覆っており、さらに、発光領域および非発光領域の境界近傍から非発光領域に延在しており、非発光領域を覆っている。
本技術の一実施の形態に係る表示装置では、発光層が、発光領域および非発光領域に連続して設けられているので、各発光領域での発光層の厚みのばらつきが抑えられる。
本技術の一実施の形態に係る表示装置によれば、発光領域および非発光領域に連続して発光層を設けるようにしたので、発光層の厚みのばらつきに起因した有効発光領域の減少を抑えることができる。よって、各画素の発光領域から十分な光を取り出すことが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る表示装置の全体構成を表すブロック図である。 図1に示した画素の配置を表す模式図である。 図2に示した画素のより具体的な構成を表す平面模式図である。 図3に示したA−A’線に沿った断面構成を表す模式図である。 図3に示したB−B’線に沿った断面構成を表す模式図である。 図3に示した画素の構成の他の例(1)を表す平面模式図である。 図3に示した画素の構成の他の例(2)を表す平面模式図である。 図4A,4Bに示した有機層の構成の一例を表す断面模式図である。 図1等に示した表示装置の製造方法の一例を工程順に表す流れ図である。 比較例に係る表示装置の構成を表す平面模式図である。 図9に示したA−A’線に沿った断面構成を表す模式図である。 変形例に係る表示装置の要部の構成を表す断面模式図である。 図11に示した短絡抑制層の構成の他の例を表す断面模式図である。 電子機器の構成を表すブロック図である。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(発光領域および非発光領域に連続して発光層が設けられた表示装置)
2.変形例(発光領域および非発光領域の境界近傍に短絡抑制層を有する例)
2.適用例(電子機器の例)
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る表示装置(表示装置1)の全体構成を模式的に表したものである。表示装置1は、例えば、有機電界発光素子(有機EL素子10)を用いた有機ELディスプレイ等であり、例えばR(赤),G(緑),B(青)のいずれかの色の光が上面側から出射される、上面発光型(トップエミッション型)の表示装置である。この表示装置1は、中央の表示領域10Aと、この表示領域10Aの外側の周辺領域10Bとを有している。
表示領域10Aには、2次元配置された複数の画素pr,pg,pbが設けられている。この表示領域10Aには、例えばアクティブマトリクス方式により、外部から入力される映像信号に基づいて画像が表示される。周辺領域10Bには、例えば、表示領域10Aを駆動するための回路部(走査線駆動部3、信号線駆動部4および電源線駆動部5)が設けられている。表示領域10Aから周辺領域10Bにわたって、例えば、画素配列の行方向に沿って延在する複数の走査線WSLと、列方向に沿って延在する複数の信号線DTLと、行方向に沿って延在する複数の電源線DSLとが設けられている。各画素pr,pg,pbは、走査線WSLを介して走査線駆動部3に、信号線DTLを介して信号線駆動部4に、電源線DSLを介して電源線駆動部5に各々電気的に接続されている。画素pr,pg,pbは、例えばそれぞれがサブピクセルに相当し、これらの画素pr,pg,pbの組が1つのピクセル(画素Pix)を構成する。
図2は、図1に示した画素Pix(画素pr,pg,pb)の平面構成の一例を表したものである。画素pr、pg、pbの各面形状は、例えば矩形状を有し、全体としてストライプ状を成して配置されている。画素pr、pg、pbの矩形状の長辺に沿った方向(列方向,図2のY方向)では、同じ発光色の画素が並んで配置されている。画素prは、赤色(R)の表示を行うものであり、画素pgは、例えば緑色(G)の表示を行うものであり、画素pbは、例えば青色(B)の表示を行うものである。これらの画素pr,pg,pbはそれぞれ、有機EL素子10を含む画素回路PXLCを有している(図1)。
以下では、画素pr,pg,pbのそれぞれを特に区別する必要のない場合には、「画素P」と称して説明を行う。
画素回路PXLCは、各画素pr,pg,pbにおける発光および消光を制御するものであり、例えば有機EL素子10と、保持容量Csと、書き込みトランジスタWsTrと、駆動トランジスタDsTrとを含んで構成されている。尚、ここでは、画素回路PXLCとして、2Tr1Cの回路構成を例示するが、画素回路PXLCの構成はこれに限定されるものではない。画素回路PXLCは、この2Tr1Cの回路に対して、更に各種容量やトランジスタ等を付加した回路構成を有していてもよい。
書き込みトランジスタWsTrは、駆動トランジスタDsTrのゲート電極に対する、映像信号(信号電圧)の印加を制御するものである。具体的には、書き込みトランジスタWsTrは、走査線WSLへの印加電圧に応じて信号線DTLの電圧(信号電圧)をサンプリングすると共に、その信号電圧を駆動トランジスタDsTrのゲート電極に書き込むものである。駆動トランジスタDsTrは、有機EL素子10に直列に接続されており、書き込みトランジスタWsTrによってサンプリングされた信号電圧の大きさに応じて有機EL素子10に流れる電流を制御するものである。これらの駆動トランジスタDsTrおよび書き込みトランジスタWsTrは、例えば、nチャネルMOS型またはpチャネルMOS型の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)により形成される。これらの駆動トランジスタDsTrおよび書き込みトランジスタWsTrは、また、シングルゲート型であってもよいし、デュアルゲート型であってもよい。保持容量Csは、駆動トランジスタDsTrのゲート電極およびソース電極間に所定の電圧を保持するものである。
書き込みトランジスタWsTrのゲート電極は、走査線WSLに接続されている。書き込みトランジスタWsTrのソース電極およびドレイン電極のうちの一方の電極が信号線DTLに接続され、他方の電極が駆動トランジスタDsTrのゲート電極に接続されている。駆動トランジスタDsTrのソース電極およびドレイン電極のうちの一方の電極が電源線DSLに接続され、他方の電極が有機EL素子10のアノード(後述の第1電極14)に接続されている。保持容量Csは、駆動トランジスタDsTrのゲート電極と有機EL素子10側の電極との間に挿入されている。
走査線WSLは、表示領域10Aに配置された複数の画素Pを行毎に選択するための選択パルスを、各画素Pに供給するためのものである。この走査線WSLは、走査線駆動部3の出力端(図示せず)と、後述の書き込みトランジスタWsTrのゲート電極とに接続されている。信号線DTLは、映像信号に応じた信号パルス(信号電位Vsigおよび基準電位Vofs)を、各画素Pへ供給するためのものである。この信号線DTLは、信号線駆動部4の出力端(図示せず)と、後述の書き込みトランジスタWsTrのソース電極またはドレイン電極とに接続されている。電源線DSLは、各画素Pに、電力として固定電位(Vcc)を供給するためのものである。この電源線DSLは、電源線駆動部5の出力端(図示せず)と、後述の駆動トランジスタDsTrのソース電極またはドレイン電極とに接続されている。尚、有機EL素子10のカソード(後述の第2電極17)は、共通電位線(カソード線)に接続されている。
走査線駆動部3は、各走査線WSLに所定の選択パルスを線順次で出力することにより、例えばアノードリセット、Vth補正、信号電位Vsigの書き込み、移動度補正および発光動作等の各動作を、各画素Pに所定のタイミングで実行させるものである。信号線駆動部4は、外部から入力されたデジタルの映像信号に対応するアナログの映像信号を生成し、各信号線DTLに出力するものである。電源線駆動部5は、各電源線DSLに対して、定電位を出力するものである。これらの走査線駆動部3、信号線駆動部4および電源線駆動部5は、図示しないタイミング制御部により出力されるタイミング制御信号により、それぞれが連動して動作するように制御される。また、外部から入力されるデジタルの映像信号は、図示しない映像信号受信部により補正された後、信号線駆動部4に入力される。
以下に、表示装置1の具体的な構成を説明する。
図3は、図2に示した表示装置1の画素P(画素pr,pg,pb)の構成を、より具体的に表したものである。図4Aは図3のA−A’線、図4Bは図3のB−B’線に沿った断面構成を各々表している。図4A,図4Bには、画素prの断面構成を示すが、画素pg,pbも、これと同様の断面構成を有している。
画素pr,pg,pbは各々、長辺方向(列方向,図3のY方向,第1方向)に沿って、発光領域R1および非発光領域R2を有している。換言すれば、発光領域R1および非発光領域R2により画素pr,pg,pbが構成されている。長辺方向に交差する短辺方向(行方向,図3のX方向,第2方向)に隣り合う画素pr,pg,pbの間(画素prと画素pgとの間、画素pgと画素pbとの間、画素pbと画素prとの間)には、隔壁15が設けられている。発光領域R1には、有機EL素子10が設けられており、有機EL素子10で発生した光が発光領域R1から取り出されるようになっている。非発光領域R2は、発光領域R1の光透過率よりも高い光透過率を有する領域であり、例えば外光が非発光領域R2から取り出されるようになっている。この非発光領域R2は、外光等を取り出すために、意図的に設けられた領域であり、例えば、発光領域R1と略同じ大きさの面積を有している。非発光領域R2の面積は、発光領域R1の面積よりも小さくなっていてもよいが、この非発光領域R2は、意図せずに生じた非発光の領域を含むものではない。
表示装置1は、各画素pr,pg,pbの発光領域R1に、対向する第1基板11および第2基板21の間に封止された有機EL素子10を有している。表示装置1は、第1基板11上に、TFT(Thin Film Transistor)12と、このTFT12を覆う絶縁層13を有している。有機EL素子10は、絶縁層13上に設けられ、絶縁層13に近い位置から、第1電極14、有機発光材料(後述の発光層163)を含む有機層16および第2電極17を有している。隔壁15は、第1電極14と第2電極17との間に設けられている(図4B)。有機EL素子10上には、例えば、保護層18が設けられ、この保護層18上に封止層23を介して第2基板21が貼り合わされている。第2基板21の、第1基板11との対向面には、例えばカラーフィルタ層22が設けられている。
各画素pr,pg,pbの非発光領域R2には、第1基板11、絶縁層13、有機層16、第2電極17、保護層18、封止層23および第2基板21がこの順に設けられている。
第1基板11は、例えばガラス,石英,シリコン,樹脂材料または金属板等により構成されている。樹脂材料としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート),PI(ポリイミド),PC(ポリカーボネート)またはPEN(ポリエチレンナフタレート)などが挙げられる。
TFT12は、例えば図1に示した駆動トランジスタDsTrに相当するものであり、例えば、各画素pr,pg,pbの発光領域R1に設けられている。このTFT12は、例えば、第1基板11上の選択的な領域に、半導体層、ゲート絶縁膜およびゲート電極をこの順に有している。半導体層には、例えば酸化物半導体材料を用いることができる。ゲート電極、ゲート絶縁膜およびゲート電極を覆う層間絶縁膜が設けられ、TFT12は、この層間絶縁膜上に一対のソース・ドレイン電極を有している。このソース・ドレイン電極は、層間絶縁膜に設けられた接続孔(図示せず)を通じて、半導体層に電気的に接続されている。一対のソース・ドレイン電極のうちの一方は、絶縁層13に設けられた接続孔H1を通じて、第1電極14に電気的に接続されている。ここでは、TFT12として、いわゆるトップゲート構造のものを説明したが、これに限定されるものではなく、TFT12はいわゆるボトムゲート構造であってもよい。また、半導体層を非晶質シリコン(アモルファスシリコン)、多結晶シリコン(ポリシリコン)および微結晶シリコン等のシリコン系半導体により構成するようにしてもよい。
第1基板11とTFT12(半導体層)との間に、UC(Under Coat)膜を設けるようにしてもよい。UC膜は、第1基板11から、上層に例えばナトリウムイオン等の物質が移動するのを防ぐためのものであり、窒化シリコン(SiN)膜および酸化シリコン(SiO2)膜等の絶縁材料により構成されている。
絶縁層13は、TFT12を覆うように、発光領域R1および非発光領域R2に設けられている。絶縁層13は、例えば、第1基板11側から無機絶縁層と有機絶縁層とをこの順に積層して構成するようにしてもよい。無機絶縁層には、例えば、厚み200nmの酸化シリコン(SiO2)膜を用いることができる。無機絶縁層には、窒化シリコン(SiN)膜または酸窒化シリコン(SiON)膜等を用いるようにしてもよく、これらを積層して用いるようにしてもよい。有機絶縁層には、可視領域の波長の光に対して、高い光透過性を有する材料を用いることが好ましい。例えば、有機絶縁層には、可視光透過性を有するポリイミド樹脂(透明ポリイミド樹脂)膜を用いることができる。このポリイミド樹脂膜の厚みは、例えば3000nmである。有機絶縁層には、可視光透過性を有するエポキシ樹脂、可視光透過性を有するノボラック樹脂、または可視光透過性を有するアクリル樹脂等を用いるようにしてもよい。
有機EL素子10は、絶縁層13上に、画素pr,pg,pb毎に配置されている。有機EL素子10の第1電極14は、画素pr,pg,pb毎に分離して設けられている。
第1電極14は、各画素pr,pg,pbの発光領域R1および非発光領域R2のうち、発光領域R1に選択的に設けられている。換言すれば、各画素pr,pg,pbのうち、第1電極14が設けられた領域が、発光領域R1である。この第1電極14は、例えばアノードとして機能する反射電極であり、各画素pr,pg,pb毎に、矩形の平面形状を有する第1電極14が配置されている。第1電極14の長辺(図3,図4BのY方向に沿った辺)の両端部は、隔壁15に覆われている。
図5および図6は、画素pr,pg,pbの平面形状の一例を表している。このように、色(赤色,緑色,青色)毎に、画素pr,pg,pbの形状および大きさを異ならせるようにしてもよい。換言すれば、画素pr,pg,pbに配置された第1電極14の形状および大きさが異なっていてもよい。表示装置1は、短辺方向(行方向,図5のX方向)の大きさが異なる第1電極14を有していてもよく、あるいは、長辺方向(列方向,図6のY方向)の大きさが異なる第1電極14を有していてもよい。
第1電極14の構成材料としては、例えばアルミニウム(Al),クロム,金(Au),白金(Pt),ニッケル(Ni),銅(Cu),タングステンあるいは銀(Ag)などの金属元素の単体または合金が挙げられる。また、第1電極14は、これらの金属元素の単体または合金よりなる金属膜と、可視光透過性を有する導電性材料(透明導電膜)との積層膜を含んでいてもよい。透明導電膜としては、例えばITO(酸化インジウム錫)、IZO(酸化インジウム亜鉛)および酸化亜鉛(ZnO)系材料等が挙げられる。酸化亜鉛系材料としては、例えばアルミニウム(Al)を添加した酸化亜鉛(AZO)、およびガリウム(Ga)を添加した酸化亜鉛(GZO)などが挙げられる。
行方向(図3のX方向)に隣り合う第1電極14の間に設けられた隔壁15は、列方向(図3のY方向)に沿って、延在している。表示装置1では、行方向に隣り合う画素pr,pg,pb(第1電極14)の間に設けられた隔壁15がストライプ状に配置されている。隔壁15の平面形状は、直線状でなくてもよい。平面(XY平面)視で、隔壁15の太さにばらつきがあってもよく、あるいは、曲部等があってもよい。この隔壁15は、隣り合う画素Pの列(画素prの列、画素pgの列または画素pbの列)を分離するためのものである。隔壁15の表面は撥液性を有しており、隔壁15により区画された、画素prの列、画素pgの列および画素pbの列に、有機層16が形成される。隔壁15は、第1電極14と第2電極17との間の絶縁性を確保する役割も担っている。
隔壁15は、可視領域の波長の光に対して高い光透過性を有する材料により構成することが好ましい。この隔壁15の材料には、例えば、可視光透過性を有する樹脂材料を用いることができる。具体的には、隔壁15に可視光透過性を有するアクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂(透明ポリイミド)、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系ポリマー、シリコン系ポリマー、ノボラック系樹脂、エポキシ系樹脂またはノルボルネン系樹脂等の感光性樹脂を用いることができる。あるいは、これらの樹脂材料に顔料を分散させたものが用いられてもよい。撥液性は、上記のような隔壁15を構成する樹脂材料が有していてもよく、あるいは、フッ素プラズマ処理等の表面処理により、隔壁15に撥液性を付与するようにしてもよい。隔壁15の高さ(図4BのZ方向の大きさ)は、例えば1.5μm〜2μmである。
本実施の形態では、ストライプ状の隔壁15により画素Pの列毎に仕切られた有機層16が、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1および非発光領域R2に連続して設けられている(図4A)。換言すれば、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1と非発光領域R2との間には仕切り(例えば、隔壁)が存在しない。有機層16は、列方向に隣り合う画素prの間、画素pgの間および画素pbの間にも、連続して設けられている。詳細は後述するが、これにより、各画素pr,pg,pbの発光領域R1での、有機層16の厚みのばらつきが抑えられる。有機層16のうち、少なくとも発光層(後述の発光層163)が、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1および非発光領域R2に連続して設けられていればよい。有機層16は、発光領域R1では第1電極14と第2電極17との間に、非発光領域R2では絶縁層13と第2電極17との間に各々、設けられている(図4A)。
図7は、有機層16の具体的な構成の一例を表している。第1電極14を覆う有機層16は、例えば第1電極14に近い位置から、正孔注入層161、正孔輸送層162、発光層163、電子輸送層164および電子注入層165をこの順に有している。有機層16は、後述するように、例えば塗布法を用いて形成され、画素prの列、画素pgの列または画素pbの列毎に、第1電極14と第2電極17との間に設けられている。この有機層16の厚み(例えば、図4A,図4BのZ方向の大きさ)は、100nm〜200nmである。発光層163は、例えば、画素pr,pg,pb毎に、互いに異なる色の発光層163を有している。例えば、画素prの発光層163は赤色を、画素pgの発光層163は緑色を、画素pbの発光層163は青色を、それぞれ発生させる。
正孔注入層161は、リークを防止するための層であり、例えばヘキサアザトリフェニレン(HAT)等により構成されている。正孔注入層161の厚みは、例えば1nm〜20nmである。正孔輸送層162は、例えばα−NPD〔N,N'-di(1-naphthyl)-N,N'-diphenyl-〔1,1'-biphenyl 〕-4,4'-diamine 〕により構成されている。正孔輸送層162の厚みは、例えば15nm〜100nmである。
発光層163は、正孔と電子との結合により、所定の色の光を発するように構成されており、例えば、5nm〜50nmの厚みを有している。赤色波長域の光を発する発光層163は、例えば、ピロメテンホウ素錯体がドーピングされたルブレンにより構成されている。このとき、ルブレンはホスト材料として用いられている。緑色波長域の光を発する発光層163は、例えばAlq3(トリスキノリノールアルミニウム錯体)により構成されている。青色波長域の光を発する発光層163は、例えば、ジアミノクリセン誘導体がドーピングされたADN(9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン)により構成されている。このとき、ADNは、ホスト材料として、正孔輸送層162上に例えば厚み20nmで蒸着され、ジアミノクリセン誘導体は、ドーパント材料として、相対膜厚比で5%ドーピングされる。
電子輸送層164は、BCP(2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)により構成されている。電子輸送層164の厚みは、例えば15nm〜200nmである。電子注入層165は、例えばフッ化リチウム(LiF)により構成されている。電子注入層165の厚みは、例えば15nm〜270nmである。
有機層16(発光層163)を間にして第1電極14に対向する第2電極17は、例えばカソードとして機能するものであり、表示領域10Aの全面にわたって(全画素Pに共通の電極として)形成されている。この第2電極17は、画素pr,pg,pbの発光領域R1および非発光領域R2に設けられている。第2電極17は、例えば透明導電膜から構成されている。透明導電膜としては、例えばITO(酸化インジウム錫)、IZO(酸化インジウム亜鉛)および酸化亜鉛(ZnO)系材料等が挙げられる。酸化亜鉛系材料としては、例えばアルミニウム(Al)を添加した酸化亜鉛(AZO)、およびガリウム(Ga)を添加した酸化亜鉛(GZO)などが挙げられる。第2電極17の厚みは、特に限定されないが、導電性と可視光透過性とを考慮して設定されるとよい。第2電極17には、この他にも、マグネシウムと銀との合金(MgAg合金)が用いられてもよい。
保護層18は、第2電極17を覆うように設けられ、例えば、窒化シリコンなどにより構成されている。この保護層18は、有機EL素子10への水分の侵入を防ぎ、発光効率などの特性が変化するのを防止する保護膜としての機能を有している。
封止層23は、保護層18と第2基板21とを貼り合わせると共に、有機EL素子10を封止するものである。封止層23の材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系ポリマー、シリコン系ポリマー、ノボラック系樹脂、エポキシ系樹脂およびノルボルネン系樹脂等が挙げられる。あるいは、これらの樹脂材料に顔料を分散させたものが用いられてもよい。
カラーフィルタ層22は、例えば、赤色フィルタ,緑色フィルタおよび青色フィルタを含んでいる。このカラーフィルタ層22は、例えば、第2基板21の一面(例えば封止層23側の面)に設けられている。画素prの有機EL素子10に対向する領域に赤色フィルタが、画素pgの有機EL素子10に対向する領域に緑色フィルタが、画素pbの有機EL素子10に対向する領域に青色フィルタが、それぞれ設けられている。これらの赤色フィルタ,緑色フィルタおよび青色フィルタは、顔料を混入した樹脂によりそれぞれ構成されている。
上記の赤色フィルタ,緑色フィルタおよび青色フィルタ間の領域(画素間の領域)にブラックマトリクス層を設けるようにしてもよい。このブラックマトリクス層は、例えば黒色の着色剤を混入した樹脂膜、または薄膜の干渉を利用した薄膜フィルタにより構成されている。薄膜フィルタは、例えば、金属,金属窒化物あるいは金属酸化物よりなる薄膜を1層以上積層し、薄膜の干渉を利用して光を減衰させるものである。薄膜フィルタとしては、具体的には、Crと酸化クロム(III)(Cr23)とを交互に積層したものが挙げられる。
第2基板21は、封止層23と共に有機EL素子10を封止するものである。この第2基板21は、例えば、有機EL素子10で発生した光に対して透明なガラスまたはプラスチックなどの材料により構成されている。
[製造方法]
図8は、表示装置1の製造方法の一例を工程順に表したものである。表示装置1は、例えば、以下のようにして製造する。
まず、第1基板11上にTFT12を形成する(ステップS101)。次いで、このTFT12を覆うように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて酸化シリコン膜を成膜した後、感光性を有する材料からなる有機絶縁層を、例えばスピンコート法やスリットコート法により成膜する。これにより、絶縁層13が形成される(ステップS102)。この後、絶縁層13に、TFT12のソース・ドレイン電極に達する接続孔H1を形成する(ステップS103)。
続いて、絶縁層13上に、第1電極14を形成する(ステップS104)。第1電極14は、絶縁層13に形成した接続孔H1を埋め込むように、導電材料を例えばスパッタリング法により成膜した後、フォトリソグラフィおよびエッチングによりパターニングして形成する。
第1電極14を形成した後、第1電極14の長辺方向(列方向)に沿って、ストライプ状の隔壁15を形成する(ステップS105)。続いて、この隔壁15により区画された領域(画素prの列、画素pgの列および画素pbの列)に、各画素pr,pg,pbの発光領域R1および非発光領域R2に連続して、有機層16を形成する(ステップS106)。有機層16は、例えば、有機層16の構成材料を、インクジェット法などの塗布法を用いて形成する。有機層16は、例えばディスペンサーを使用した塗布法を用いて形成するようにしてもよい。有機層16のうち、少なくとも発光層163(図7)を、塗布法を用いて形成することが好ましい。即ち、発光層163は塗布層であることが好ましい。
有機層16を形成した後、有機層16上に、上述した材料よりなる第2電極17を例えばスパッタリング法により形成する(ステップS107)。次いで、この第2電極17上に保護層18を例えばCVD法により成膜した後、この保護層18上に、封止層23を間にして第2基板21を貼り合わせる。例えば、この第2基板21にはカラーフィルタ層22を予め形成しておく。このようにして、表示装置1を完成させる。
[作用、効果]
本実施の形態の表示装置1では、走査線駆動部3から各画素Pの書き込みトランジスタWsTrへ選択パルスが供給されることで、画素Pが選択される。この選択された画素Pに、信号線駆動部4から映像信号に応じた信号電圧が供給され、保持容量Csに保持される。保持容量Csに保持された信号に応じて駆動トランジスタDsTrがオンオフ制御され、有機EL素子10に駆動電流が注入される。これにより、有機EL素子10(発光層163)では、正孔と電子とが再結合して発光を生じる。この光は、各画素pr,pg,pbの発光領域R1から、例えば第2電極17、保護層18、封止層23、カラーフィルタ層22および第2基板21を透過して取り出される。これにより、各画素P(画素pr,pg,pb)から赤色光、緑色光および青色光が射出され、これらの色光の加法混色により、カラーの映像表示がなされる。各画素pr,pg,pbの非発光領域R2からは、第1基板11、絶縁層13、有機層16、第2電極17、保護層18、封止層23および第2基板21を透過した外光が取り出される。表示装置1は、いわゆる、シースルー型の表示装置である。
ここで、本実施の形態では、発光層163が、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1および非発光領域R2に連続して設けられているので、各発光領域R1での発光層163の厚みのばらつきが抑えられる。以下、これについて説明する。
図9は、比較例に係る表示装置(表示装置100)の画素pr,pg,pbの模式的な平面構成を表している。図10は、図9に示したA−A’線に沿った断面構成を表している。この表示装置100では、各画素pr,pg,pbの発光領域R1を囲むように隔壁(隔壁115)が設けられている。具体的には、隔壁115は、行方向に隣り合う画素pr,pg,pbの間に設けられるとともに、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1と非発光領域R2との間にも設けられている。有機層16は、各画素pr,pg,pbの発光領域R1のみに設けられ、非発光領域R2には有機層16が設けられていない。即ち、列方向に隣り合う画素prの間、画素pgの間および画素pbの間で、非発光領域R2により有機層16は分断されている。
このように、各画素pr,pg,pbの発光領域R1のみに配置された有機層16(発光層)では、その厚みがばらつきやすい。この発光領域R1での発光層の厚みのばらつきにより、発光領域R1のうち発光層が機能する領域、即ち、有効発光領域が狭まる。
また、表示装置100では、塗布法を用いて各画素pr,pg,pb毎にドット状の発光層を形成するので、画素pr,pg,pb毎に発光層の厚みがばらつきやすい。
更に、表示装置100が、画素pr,pg,pbに応じて、形状または大きさの異なる第1電極14を有する場合(図5,図6参照)には、画素pr,pg,pb毎に、印刷条件の最適化が必要となる。このような、複雑な製造工程は実現困難である。
これに対し、本実施の形態では、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1と非発光領域R2との間に隔壁(隔壁115)が設けられていないので、発光層163は、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1および非発光領域R2に連続して設けられる。これにより、各画素pr,pg,pbの発光領域R1では、発光層163の厚みが安定し、発光層163の厚みのばらつきが抑えられる。
また、列方向に隣り合う画素pr,pg,pbの間にも、発光層163が連続して設けられているので、各画素pr,pg,pbの列毎にストライプ状の発光層163を形成することが可能となる。したがって、各画素pr,pg,pb毎にドット状の発光層を設ける場合(図9および図10の表示装置100)に比べて、高い印刷精度を要せず、簡便に均一な厚みの発光層163を形成することができる。
更に、表示装置1が、画素pr,pg,pbに応じて形状および大きさの異なる第1電極14を有するときも(図5,図6参照)、各画素pr,pg,pbの列毎にストライプ状の発光層163を形成することが可能である。したがって、表示装置100に比べて、表示装置1では、印刷条件の最適化が容易であり、製造を実現しやすい。
以上のように、表示装置1では、発光領域R1および非発光領域R2に連続して発光層163を設けるようにしたので、発光層163の厚みのばらつきに起因した有効発光領域の減少を抑えることができる。よって、各画素pr,pg,pbの発光領域R1から十分な光を取り出すことが可能となる。特に、表示装置1が高精細である場合には、本技術は好適に用いられる。配線等による遮光領域が大きくなるため、光取り出し効率の向上が重要となるためである。
以下、上記実施の形態の変形例について説明するが、以降の説明において上記実施の形態と同一構成部分については同一符号を付してその説明は適宜省略する。
<2.変形例>
図11は、上記実施の形態の変形例に係る表示装置(表示装置1A)の断面(YZ断面)構成を模式的に表したものである。この表示装置1Aは、第1電極14の短辺の両端部を覆う短絡抑制層(短絡抑制層19)を有している。この点を除き、表示装置1Aは上記実施の形態の表示装置1と同様の構成を有し、その作用および効果も同様である。
短絡抑制層19は、各画素pr,pg,pb内の発光領域R1と非発光領域R2との境界近傍(図11の紙面右側)と、列方向に隣り合う画素pr,pg,pbの発光領域R1と非発光領域R2との境界近傍(図11の紙面左側)とに設けられている。短絡抑制層19は、各画素pr,pg,pb内または列方向に隣り合う画素pr,pg,pb間のどちらか一方のみに設けられていてもよい。この短絡抑制層19は、第1電極14と有機層16(発光層163)との間に設けられ、第1電極14の表面から、短辺の端部を覆うように絶縁層13上に設けられている。短絡抑制層19の少なくとも一部は、絶縁層13に設けられた接続孔H1に対向する部分に設けられていることが好ましい。
短絡抑制層19は、例えば可視光透過性を有するポリイミド系樹脂、可視光透過性を有するシリコン系樹脂、可視光透過性を有するシリコン系ポリマー、可視光透過性を有するノボラック系樹脂、可視光透過性を有するエポキシ系樹脂および、可視光透過性を有するノルボルネン系樹脂等の絶縁材料により構成されている。短絡抑制層19の高さ(図11のZ方向の大きさ)は、例えば500nm〜1μmである。この短絡抑制層19は、第1電極14の端部近傍での、第1電極14と第2電極17との短絡の発生を抑えるためのものである。第1電極14の端部および接続孔H1の直上付近では、段差により有機層16の薄膜化または段切れが生じやすい。短絡抑制層19を設けることにより、この有機層16の薄膜化または段切れに起因した第1電極14と第2電極17との間の短絡の発生を抑えることができる。第1電極14の長辺の両端部近傍では、隔壁15により、第1電極14と第2電極17との間の短絡の発生が抑えられる。
図12に示したように、短絡抑制層19は、発光領域R1と非発光領域R2との境界近傍から非発光領域R2に延在して設けられていてもよい。
表示装置1Aも、上記表示装置1と同様に、発光領域R1および非発光領域R2に連続して有機層16(発光層163)が設けられているので、有機層16の厚みのばらつきに起因した有効発光領域の減少を抑えることができる。また、短絡抑制層19により、第1電極14の短辺の両端部近傍での、短絡の発生を抑えることができる。
<3.適用例(電子機器)>
上記実施の形態等において説明した表示装置1,1Aは、様々なタイプの電子機器に用いることができる。図13に、電子機器6の機能ブロック構成を示す。電子機器6としては、例えばテレビジョン装置、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット型PC、携帯電話機、デジタルスチルカメラおよびデジタルビデオカメラ等が挙げられる。
電子機器6は、例えば上述の表示装置1,1Aと、インターフェース部60とを有している。インターフェース部60は、外部から各種の信号および電源等が入力される入力部である。このインターフェース部60は、また、例えばタッチパネル、キーボードまたは操作ボタン等のユーザインターフェースを含んでいてもよい。
以上、実施の形態を挙げて説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態等に記載した各層の材料、厚み、または成膜方法および成膜条件等は列挙したものに限定されるものではなく、他の材料、厚みまたは成膜方法および成膜条件としてもよい。
また、有機層16は、少なくとも発光層163を含んでいればよく、例えば、有機層16が発光層163のみにより構成されていてもよい。発光層163は、例えば白色の光を発生するものであってもよく、画素pr,pg,pbが互いに同じ色の光を発生させる発光層173を有していてもよい。
また、上記実施の形態等では、アクティブマトリクス型の表示装置の場合について説明したが、本開示はパッシブマトリクス型の表示装置への適用も可能である。また、アクティブマトリクス駆動のための画素回路PXLCの構成は、上記実施の形態で説明したものに限られず、必要に応じて容量素子やトランジスタを追加してもよい。その場合、画素回路PXLCの変更に応じて、走査線駆動部3、信号線駆動部4および電源線駆動部5の他に、必要な駆動回路を追加してもよい。
また、上記実施の形態等では、表示装置1,1Aがカラーフィルタ層22(図4A等)を有する場合について説明したが、カラーフィルタ層22を省略するようにしてもよい。
また、第1電極14を可視光透過性の導電材料により構成し、第2電極17を光反射性の導電材料により構成するようにしてもよい。このとき、発光層163で発生した光は、第1基板11側から取り出される。
また、図3には、画素Pr,Pg,Pb内の列方向にそって、発光領域R1および非発光領域R2を順に配置する例を示したが、発光領域R1および非発光領域R2は自由に配置することが可能である。例えば、画素Pr,Pg,Pb内の列方向にそって、非発光領域R2、発光領域R1および非発光領域R2の順に配置するようにしてもよい。
上記実施の形態において説明した効果は一例であり、本開示の効果は、他の効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
尚、本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
各々が、第1方向に沿って発光領域および非発光領域を有する、複数の画素と、
前記複数の画素各々の前記発光領域に設けられた第1電極と、
前記第1方向に交差する第2方向に隣り合う前記画素の間に設けられた隔壁と、
前記第1電極を覆うとともに、前記発光領域および前記非発光領域に連続して設けられた発光層と、
前記発光層を間にして前記第1電極に対向する第2電極と
を備えた表示装置。
(2)
更に、基板と、
前記基板上に設けられた、薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタを覆うとともに、前記薄膜トランジスタと前記第1電極との接続孔を有する絶縁層とを有し、
前記基板上に、前記薄膜トランジスタ、前記絶縁層、前記第1電極、前記発光層および前記第2電極がこの順に設けられた
前記(1)に記載の表示装置。
(3)
前記隔壁は、前記第1方向に延在している
前記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)
前記隔壁は、ストライプ状に設けられている
前記(1)ないし(3)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(5)
前記発光層は有機発光材料を含む
前記(1)ないし(4)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(6)
前記発光層は塗布層である
前記(1)ないし(5)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(7)
前記第1方向の大きさが異なる前記第1電極を含む
前記(1)ないし(6)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(8)
前記第2方向の大きさが異なる前記第1電極を含む
前記(1)ないし(7)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(9)
更に、前記画素内および、隣り合う前記画素の間の少なくとも一方の、前記発光領域および前記非発光領域の境界近傍に配置され、前記第1電極の表面および端部を覆う短絡抑制層を有する
前記(2)に記載の表示装置。
(10)
前記短絡抑制層の少なくとも一部は、前記絶縁層の前記接続孔に対向して設けられている
前記(9)に記載の表示装置。
(11)
前記短絡抑制層は、前記第1電極と前記発光層との間に設けられている
前記(9)または(10)に記載の表示装置。
(12)
前記短絡抑制層は、可視光透過性の絶縁材料を含む
前記(9)ないし(11)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(13)
前記短絡抑制層は、前記発光領域および前記非発光領域の境界近傍から前記非発光領域に延在している
前記(9)ないし(12)のうちいずれか1つに記載の表示装置。
(14)
第1方向に沿って発光領域および非発光領域を有する画素各々の前記発光領域に、第1電極を形成し、
前記第1方向に交差する第2方向に隣り合う前記画素の間に隔壁を形成し、
前記第1電極を覆うように、前記発光領域および前記非発光領域に連続して発光層を形成し、
前記発光層を間にして、前記第1電極に対向する第2電極を形成する
表示装置の製造方法。
(15)
前記発光層を、塗布法を用いて形成する
前記(14)に記載の表示装置の製造方法。
1,1A…表示装置、10A…表示領域、10B…周辺領域、DsTr…駆動トランジスタ、WsTr…書き込みトランジスタ、Cs…保持容量、10…有機EL素子、11…第1基板、12…TFT、13…絶縁層、14…第1電極、15…隔壁、16…有機層、17…第2電極、18…保護層、19…短絡抑制層、21…第2基板、22…カラーフィルタ層、23…封止層、3…走査線駆動部、4…信号線駆動部、5…電源線駆動部、6…電子機器、60…インターフェース部、P,pr,pg,pb…画素、R1…発光領域、R2…非発光領域、H1…接続孔。

Claims (10)

  1. 各々が、第1方向に沿って発光領域および非発光領域を有し、前記第1方向および前記第1方向に交差する第2方向に並んで配置された複数の画素と、
    前記第2方向に隣り合う2つの前記画素の間に設けられた隔壁と
    基板と、
    前記画素内および、隣り合う前記画素の間の少なくとも一方の、前記発光領域および前記非発光領域の境界近傍に配置された短絡抑制層と
    を備え、
    各前記画素は、
    前記非発光領域を除く領域であって、かつ前記発光領域に設けられた第1電極と、
    前記第1電極を覆うとともに、前記発光領域および前記非発光領域に連続して設けられた発光層と、
    前記発光層を間にして前記第1電極に対向する第2電極と
    前記基板上に設けられた薄膜トランジスタと、
    前記薄膜トランジスタを覆うとともに、前記薄膜トランジスタと前記第1電極との接続孔を有する絶縁層と
    を有し、
    各前記画素において、前記非発光領域は当該非発光領域を透過した外光を取り出すことの可能な構成となっており、前記発光領域は前記発光層から発せられた光を取り出すことの可能な構成となっており、
    前記基板上に、前記薄膜トランジスタ、前記絶縁層、前記第1電極、前記発光層および前記第2電極がこの順に設けられており、
    前記短絡抑制層は、前記第1電極の表面および端部を覆っており、さらに、前記発光領域および前記非発光領域の境界近傍から前記非発光領域に延在しており、前記非発光領域を覆っている
    表示装置。
  2. 前記隔壁は、前記第1方向に延在している
    請求項に記載の表示装置。
  3. 前記隔壁は、前記第1方向に並んで配置された複数の前記画素を、前記第2方向において挟み込むようにストライプ状に設けられ、
    前記発光層は、前記第2方向において2つの前記隔壁に挟まれた領域内の各前記画素の前記発光領域および前記非発光領域に連続して設けられている
    請求項に記載の表示装置。
  4. 前記発光層は有機発光材料を含む
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記発光層は塗布層である
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記第1電極の前記第1方向の大きさが、前記画素の発光色ごとに異なる
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記第1電極の前記第2方向の大きさが、前記画素の発光色ごとに異なる
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記短絡抑制層の少なくとも一部は、前記絶縁層の前記接続孔に対向して設けられている
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の表示装置。
  9. 前記短絡抑制層は、前記第1電極と前記発光層との間に設けられている
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の表示装置。
  10. 前記短絡抑制層は、可視光透過性の絶縁材料を含む
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の表示装置。
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