JP6869606B2 - 整備用窓口開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、整備用窓口開閉機構に関し、さらに詳しくは、建設機械のカウンターウエイトに設けられた整備用窓口を開閉カバーで開閉する整備用窓口開閉機構に関する。
油圧ショベル等の建設機械では、エンジンルームの内部に設けられたエンジンや油圧機器等を定期的、又は必要なときに整備することが行われている。建設機械には、エンジンや油圧機器を整備するための整備用窓口が、エンジンルームの外壁面やカウンターウエイトに形成されていている。作業者は、整備用窓口からエンジンルームにマウントされたエンジンや油圧ポンプ等に手を伸ばして整備作業を行っている。このような整備用窓口開閉機構は、種々の形態の機構が提案されている。その中には、カウンターウエイトに形成された整備用窓口を開閉カバーで開閉する開閉機構が提案されている。
例えば、特許文献1で提案されている整備用窓口開閉機構は、エンジンを整備するための整備用窓口がカウンターウエイトに形成されたものであって、整備用窓口を開閉する開閉カバーをリンク機構で移動させている。リンク機構を構成する各リンクは、長手方向の一端がカウンターウエイト側で支持され、他端が開閉カバー側で支持されている。開閉カバーは、リンク機構により上下に移動されることにより整備用窓口を開閉している。この整備用窓口開閉機構では、カバーを上側に移動させたときに、オペレータキャビンの後部に開閉カバーが干渉すること防止するために、カウンターウエイト側でリンクを支持する位置や開閉カバーにリンクを取り付ける位置などを工夫し、開閉カバーが開いたときにカバーの上部が下部よりも後方に傾くように構成されている。
特開2009−154755号公報
エンジンや油圧機器を整備する場合に、敷地面積が広い整備工場に機械を搬入して整備を行うことができれば、開閉カバーを開閉する形態はどのような形態でも問題ない。ところが、狭いスペースしか確保できない場所で開閉カバーを開いて整備を行わなければならない場合がある。この場合、カウンターウエイトに整備用窓口を設けた整備用窓口開閉機構では、開閉カバーがカウンターウエイトから外側に向かって開く扉構造よりも、開閉カバーがカウンターウエイトの外面に沿うようにスライドして開く構造が望まれる。この点、特許文献1で提案されている開閉カバーの移動機構は、開閉カバーをカウンターウエイトの外面に沿う形態で上下に移動させている。そのため、カウンターウエイトの後方に広いスペースがない場合でも整備用窓口を開閉することができる点で便利である。
しかしながら、特許文献1で提案されている整備用窓口開閉機構は、カバーを上側に移動させて開く形態である。そのため、この整備用窓口開閉機構は、開閉カバーを上側に移動させて整備用窓口を開くときに、作業者に負担をかけてしまう。また、開閉カバーの自重がリンク機構やスプリングにかかるため、整備用窓口開閉機構自体にも負荷がかる。万が一、開閉機構を構成するスプリングが破損した場合、上側に移動していた開閉カバーが降下してしまうおそれがある。さらに、開閉カバーを上側に移動させたときに開閉カバーの上部がカウンターウエイトの後方に向かって斜めに傾くので、作業者が整備を行う際の体勢によっては、開閉カバーが整備作業の邪魔になることがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、安全に開閉カバーを開閉することができ、作業者の作業スペースを十分に確保することができる整備用窓口開閉機構を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る整備用窓口開閉機構は、建設機械の後部に取り付けられたカウンターウエイトに形成され、当該建設機械の駆動機器が設けられた内部と当該建設機械の外部とを連絡している整備用窓口を開閉するための整備用窓口開閉機構であって、前記整備用窓口を開閉する開閉カバーと、前記開閉カバーと前記カウンターウエイトを複数のリンクで連結し、前記開閉カバーを前記カウンターウエイトに対して水平方向に移動させるリンク機構と、前記リンク機構に設けられたスプリングと、を備え、前記リンク機構は、前記リンクを前記カウンターウエイトに対して回転可能に前記リンクの長手方向における前記カウンターウエイト側の一端をそれぞれ支持し、前記水平方向に並べて配された第1固定支持部及び第2固定支持部を備えると共に、前記リンクを前記開閉カバーに対して回転可能に前記リンクの長手方向における前記開閉カバー側の他端をそれぞれ支持し、前記水平方向に並べて配された第1移動支持部及び第2移動支持部を備え、前記第1固定支持部と前記第1移動支持部とが第1リンクで連結されると共に、前記第2固定支持部と前記第2移動支持部とが第2リンクで連結され、前記第1固定支持部と前記第2固定支持部との間隔が、前記第1移動支持部と前記第2移動支持部との間隔よりも小さく設定され、前記スプリングは、長手方向の一端が前記第2固定支持部と同位置、又は前記第2リンクの長手方向における中央部と該第2固定支持部との間の位置で支持され、他端が前記第1移動支持部と前記第2移動支持部との間であって、前記開閉カバーが前記整備用窓口を閉じた形態で前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部よりも前記建設機械の前記内部側で第2リンクに支持されていることを特徴とする。
この発明によれば、第1固定支持部、第2固定支持部、第1移動支持部及び第2移動支持部が水平に配置され、第1固定支持部と第1移動支持部とが第1リンクにより連結される共に、第2固定支持部と第2移動支持部とが第2リンクにより連結されているので、開閉カバーは水平方向に移動する。そのため、開閉カバーを開いたときに、開閉カバーを整備用窓口の側部に移動させることができる。また、第1固定支持部と第2固定支持部との間隔が、第1移動支持部と第2移動支持部との間隔よりも小さく設定されているので、開閉カバーが開いたときに、開閉カバーが閉じる方向である閉方向側の端部が、開閉カバーが開く方向である開方向側の端部よりもカウンターウエイトから離れた所に位置する。その結果、整備用窓口の後方には広いスペースが形成される。さらに、開閉カバーを水平方向に移動させる構成なので、開閉カバーが開いているときに、リンク機構やスプリングが破損しても、開閉カバーが閉じてしまうことがない。その結果、作業者が開閉カバーとカウンターウエイトの間に挟まれてしまうことがなく、安全に作業を行うことができる。
本発明に係る整備用窓口開閉機構において、前記第1固定支持部と前記第1移動支持部とは、前記第2固定支持部と前記第2移動支持部よりも前記開閉カバーが前記整備用窓口を閉じた形態から開いた形態に移動する方向である開方向側にそれぞれ配置され、前記第1リンクは前記第2リンクよりも短い。
この発明によれば、第1リンクは第2リンクよりも短いので、開閉カバーが完全に開いた形態において、開閉カバーをカウンターウエイトに対して強制的に斜めに傾かせ、整備用窓口側の端部が開方向側の端部よりもカウンターウエイトから離れた場所に位置させる。そのため、整備用窓口の近傍には広い作業スペースが形成される。
本発明に係る整備用窓口開閉機構において、前記開閉カバーが前記整備用窓口を閉じた形態では、前記第1固定支持部、前記第2固定支持部、前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部が前記水平方向に直線状に配置される。
この発明によれば、開閉カバーが整備用窓口を閉じた形態で、第1固定支持部、第2固定支持部、第1移動支持部及び第2移動支持部が水平方向に直線状に配置されるので、開閉カバーが整備用窓口を閉じたときに、リンク機構が整備用窓口の内側に占める領域を小さくすることができる。そのため、機械本体部の内部に設けられた種々の機器に干渉することを防止することができ、バルブ等の種々の機器を機械本体部の内部での配置の自由度を大きくすることができる。
本発明に係る整備用窓口開閉機構において、前記第2リンクには、その長手方向の前記開閉カバー側で該開閉カバーが閉じる閉方向側に張り出すスプリング支持体が形成され、前記スプリングの他端が前記スプリング支持体に取り付けられている。
この発明によれば、開閉カバーが整備用窓口を閉じた形態から所定の距離だけ離れた位置までの範囲では、スプリングを備えたリンク機構が開閉カバーを閉じる方向に向けて力を与え、所定の距離だけ離れた位置よりもさらに離れた範囲では、スプリングを備えたリンク機構が開閉カバーを開く開方向に向けて力を与える。そのため、開閉カバーを容易に開閉させることができる。
本発明に係る整備用窓口開閉機構において、前記リンク機構が上下に1対設けられ、上側に配置された前記第1固定支持部及び前記第2固定支持部が前記整備用窓口の上部に設けられると共に前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部が前記開閉カバーの上側に取り付けられ、下側に配置された前記第1固定支持部及び前記第2固定支持部が前記整備用窓口の下部に設けられると共に前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部が前記開閉カバーの下側に取り付けられている。
この発明によれば、リンク機構が上側と下側に設けられているので、開閉カバーをカウンターウエイトに対して安定的に支持することができる。
本発明によれば、安全カバーを安全に開閉することができ、作業者の作業スペースを十分に確保することができる。
本発明に係る整備用窓口開閉機構が適用された建設機械の一例である油圧ショベルの側面図である。 本発明に係る整備用窓口開閉機構の斜視図である。 本発明に係る整備用窓口開閉機構を上から見た平面図である。 スプリングが設けられたリンク機構をモデル的に示した概要図である。 開閉カバーが整備用窓口を閉じた形態から開いた形態に移動する状態を説明するための説明図である。 開閉カバーが整備用窓口を閉じた形態と開いた形態とを説明するための斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。なお、本発明が適用される建設機械は特に限定されないが、以下では、油圧ショベル1を例に挙げて説明する。
[油圧ショベルの概要]
油圧ショベル1は、図1に示すように、機械本体部2と機械本体部2から前方に延びる作業ユニット15により構成されている。機械本体部2は、その下部をなし、機械本体部2を走行される走行体3と、走行体3に対して水平に旋回可能な旋回体7とで構成されている。走行体3には、走行フレーム4とクローラ5と駆動力をクローラ5に伝えるモータ6とが主に設けられている。旋回体7には、オペレータが着座して油圧ショベル1を操作するためのオペレータキャビン8と、エンジンや油圧機器等を内部に設けているエンジンルーム9と、後部にて機械のバランスをとるためのカウンターウエイト10とが設けられている。一方、作業ユニット15は、旋回体7から前方に延びるブーム16と、ブーム16の先端に支持されたアーム17と、アーム17の先端に支持されたバケット18とにより構成されている。
本発明に係る整備用窓口開閉機構20は、旋回体7の後部に配置されているカウンターウエイト10に設けられている。すなわち、油圧ショベル1の駆動機器等が設けられている内部と油圧ショベル1の外部とを連絡している整備用窓口11がカウンターウエイト10に形成され、この整備用窓口11を開閉する開閉カバー12が、整備用窓口開閉機構20によりカウンターウエイト10に連結されている。
[本発明の基本構成]
本発明に係る整備用窓口開閉機構20は、図2から図4に示すように、整備用窓口11を開閉する開閉カバー12と、開閉カバー12とカウンターウエイト10を複数のリンク21,22で連結し、開閉カバー12をカウンターウエイト10に対して水平方向に移動させるリンク機構20Aと、リンク機構20Aに設けられたスプリング40と、を備えている。リンク機構20Aは、第1固定支持部25、第2固定支持部26、第1移動支持部27及び第2移動支持部28を備えている。第1固定支持部25及び第2固定支持部26は、リンク21,22の長手方向におけるカウンターウエイト10側の一端21a,22aをリンク21,22がカウンターウエイト10に対して回転可能となるようにそれぞれ支持しており、水平方向に並べて配されている。一方、第1移動支持部27及び第2移動支持部28は、リンク21.22の長手方向における開閉カバー12側の他端21b,22bをリンク21,22が開閉カバー12に対して回転可能となるように支持している。第1固定支持部25と第1移動支持部27とは第1リンク21で連結されると共に、第2固定支持部26と第2移動支持部28とは第2リンク22で連結されている。そして、第1固定支持部25と第2固定支持部26との間隔L1が、第1移動支持部27と第2移動支持部28との間隔L2よりも小さく設定されている。
スプリング40は、長手方向の一端40aが第2固定支持部26と同位置、又は第2リンク22の長手方向における中央部と第2固定支持部26との間の位置で支持され、他端40bが第1移動支持部27と第2移動支持部28との間であって、開閉カバー12整備用窓口を閉じた形態で第1移動支持部27及び第2移動支持部28よりも建設機械1の内部側で第2リンク22に取り付けられている。ただし、以下の具体的な実施形態では、長手方向の一端40aが第2リンク22の長手方向における中央部と第2固定支持部26との間の位置で支持された場合を例として説明している。
本発明に係る整備用窓口開閉機構20によれば、開閉カバー12を安全に開閉することができ、作業者Hの作業スペースを十分に確保することができるという特有の効果を奏することができる。以下、本発明の各構成を具体的に説明する。
(開閉カバー)
開閉カバー12は、図2及び図3に示すように、水平方向、具体的には左右方向に横長の板状の部材により構成されている。図2及び図3に示した例の開閉カバー12は、水平方向が湾曲していて円弧状をなしている。開閉カバー12の湾曲の程度は、カウンターウエイト10の湾曲の程度に応じて形成される。開閉カバー12は、凸状に形成された面が機械本体部2の外側に向けられ、凹状に形成された面が機械本体部2の内側に向けられる。ただし、開閉カバー12は、湾曲させずに平坦な板状の部材で形成してもよい。整備用窓口開閉機構20を構成しているリンク機構20Aは、開閉カバー12の内側の面に取り付けられる。リンク機構20Aは、後述するブラケット32を介し、開閉カバー12の左右方向の中央部に取り付けられている。そのため、開閉カバー12は、リンク機構20Aによって左右のバランスのとれた形態が維持される。
(リンク機構及びスプリング)
リンク機構20Aは、2本のリンク21,22を有しており、各リンク21,22がカウンターウエイト10側と開閉カバー12側とを連結している。各リンク21,22の長手方向の一端21a,22aは、カウンターウエイト10に取り付けられた取り付け金具31に支持され、長手方向の他端21b,22bは、開閉カバー12に取り付けられたブラケット32に支持されている。リンク機構20Aは上下に1基ずつ設けられていて、各リンク機構20Aが開閉カバー12の上部と下部とをそれぞれ取り付け金具31を介してカウンターウエイト10に支持されている。上側に設けられたリンク機構20Aと下側に設けられたリンク機構20Aとは、構成が同様なので、以下では、上側に設けられたリンク機構20Aの構成を代表例として説明する。
取り付け金具31は、図2に示すように、上下に1つずつ形成された穴31aが利用され,図示しないボルトによりカウンターウエイト10に固定される。なお、取り付け金具31に形成された4つの穴31bは、例えば、工具箱を固定するために用いられる。取り付け金具31には、水平方向の2ヶ所に各リンク21,22の一端21a,22aを支持するための第1固定支持部25と第2固定支持部26が設けられている。第1固定支持部25と第2固定支持部26とは、左右に並べて配置されている。同様に、ブラケット32には、水平方向の2ヶ所にリンク21,22の他端21b,22bを支持するための第1移動支持部27と第2移動支持部28が設けられている。第1固定支持部25と第1移動支持部27とは、第1リンク21により連結されており、第2固定支持部26と第2移動支持部28とは、第2リンク22により連結されている。
第1固定支持部25、第1移動支持部27及び第1リンク21は、開閉カバー12の移動方向において、開閉カバー12が開く開方向P側に位置し、第2固定支持部26、第2移動支持部28及び第2リンク22は、開閉カバー12の移動方向において、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じる閉方向Q側に位置している。すなわち、第1固定支持部25と第1移動支持部27とは、第2固定支持部26と第2移動支持部28よりも開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態から開いた形態に移動する方向である開方向P側にそれぞれ配置されている。この整備用窓口開閉機構20では、第1固定支持部25と第2固定支持部26との間隔L1が、第1移動支持部27と第2移動支持部28との間隔L2よりも小さく設定されている。すなわち、次の(式1)式が成立する。
L1<L2・・・(式1)
第1リンク21及び第2リンク22は、上記のように、カウンターウエイト10に取り付けられた取り付け金具31と開閉カバー12に取り付けられたブラケット32をそれぞれ連結している。この整備用窓口開閉機構20では、第1リンク21が第2リンク22よりも短く形成されている。すなわち、第1リンク21の長さをL3、第2リンク22の長さをL4とした場合、次の(式2)が成立する。
L3<L4・・・(式2)
この場合、第1リンク21の長さL3は、第1固定支持部25にピン支持するために形成された一端21a側のピン穴の中心と、第1移動支持部27にピン支持するために形成された他端21b側のピン穴の中心との間の距離である。同様に、第2リンク22の長さL4は、第2固定支持部26にピン支持するために形成された一端22a側のピン穴の中心と、第2移動支持部28にピン支持するために形成された他端22b側のピン穴の中心との間の距離である。
第1リンク21は、平坦な細長い棒状の部材で構成されており、長手方向の両端21a,21bが半円状をなしている。第1リンク21の長手方向の両端には上記のピン穴が形成されている。第1リンク21の長手方向の一端21aに形成されたピン穴には支持ピン50が通されてカウンターウエイト10に取り付けられた取り付け金具31に接続されている。一方、第1リンク21の長手方向の他端21bに形成されたピン穴には支持ピン50が通されて開閉カバー12に取り付けられたブラケット32に接続されている。第1リンク21は、支持ピン50を中心に取り付け金具31に対して回転可能に支持されると共に、支持ピン50を中心にブラケット32に対して回転可能に支持されている。
第2リンク22は、平坦な細長い棒状の部材で構成されている。第2リンク22の長手方向の一端22aは半円状に形成されている一方で、長手方向の他端22b側は、閉方向Q側に向けて三角形状に張り出したスプリング支持体23が形成されている。開閉カバー12が整備用窓口を閉じたときに、スプリング支持体23の頂点は、第2リンク22の長手方向において、第1移動支持部27と第2移動支持部28との間に位置している。この頂点には、カウンターウエイト10側に突出した取り付けピン51が設けられている。この取り付けピン51は、後述するスプリング40の他端40bが取り付けられる部位である。
スプリング40は、つる巻きばねが用いられている。スプリング40の長手方向の両端にはフックがそれぞれ設けられている。長手方向の一端40aが第2リンク22の長手方向における中央部と第2固定支持部26との間の位置、言い換えると、第2リンク22の第2固定支持部26よりも長手方向の中心側の位置でフックによって第2リンク22の取り付けピン52に取り付けられている(図4を参照)。ただし、スプリング40の一端40aは、第2固定支持部26と同位置に取り付けてもよい。すなわち、スプリング40の一端40aを取り付ける位置は、開閉カバー12を開閉する際に、スプリング40が周囲の物に干渉しない形態に取り付けることができれば、第2固定支持部26と同位置又は第2リンク22の長手方向における中央部と第2固定支持部26との間の位置のどちらであってもよい。これに対し、スプリング40の他端40bは、第2リンク22の他端22b側に形成されたスプリング支持体23の頂点に設けられた取り付けピン51にフックで取り付けられている。開閉カバー12が整備用窓口を閉じたときに、取り付けピンの51は、第1移動支持部27と第2移動支持部28との間であって、第1移動支持部27及び第2移動支持部28よりも建設機械1の内部側に位置する。そのため、開閉カバー12が整備用窓口を閉じたときに、スプリング40の他端40bは、第1移動支持部27と第2移動支持部28との間であって、第1移動支持部27及び第2移動支持部28よりも建設機械1の内部側で第2リンク22のスプリング支持体23に支持されている。
このスプリング40は、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態から移動して完全に開いた形態に移動するまでの途中で、開閉カバー12に与えられる力の方向を逆転させている。具体的に、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態から一定の距離だけ移動した点までの範囲では、スプリング40は、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じる閉方向Qに力を与えている。これに対し、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態から一定の距離だけ移動した点を超えた範囲では、スプリング40は、開閉カバー12が開く開方向Pに力を与えている。
以上、上下に1対設けられたリンク機構20A及びスプリング40のうち、上側に設けられたリンク機構20A及びスプリング40の構成に基づいて本実施形態の整備用窓口開閉機構20について説明した。ただし、本実施形態の整備用窓口開閉機構20では、リンク機構20A及びスプリング40が上下にそれぞれ設けられている。具体的に、整備用窓口開閉機構20では、上側に配置されたリンク機構20Aの第1固定支持部25及び第2固定支持部26が整備用窓口11の上部に設けられると共に第1移動支持部27及び第2移動支持部28が開閉カバー12の上側にブラケット32を介して取り付けられている。また、下側に配置されたリンク機構20Aの第1固定支持部25及び第2固定支持部26が整備用窓口11の下部に設けられると共に第1移動支持部27及び第2移動支持部28が開閉カバー12の下側にブラケット32を介して取り付けられている。
[整備用窓口開閉機構の具体的な作用]
以上の構成を備えた整備用窓口開閉機構20は、図5(A)から図5(D)に示すように作用する。なお、図5(A)から図5(D)は、各図の上側が油圧ショベル1よりも後方を表し、各図の下側が油圧ショベル1の前方を表している。
図5(A)は、整備用窓口11が開閉カバー12によって閉じられた形態を示している。開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態では、第1リンク21の長手方向と第2リンク22との長手方向とが一致し、両者が重なり合っている。この形態を各支持部25,26,27,28に着目した場合、開閉カバー12が前記整備用窓口11を閉じた形態では、第1固定支持部25、第2固定支持部26、第1移動支持部27及び第2移動支持部28が水平方向に直線状に配置される。具体的に、第1固定支持部25及び第2固定支持部26が、第1移動支持部27及び第2移動支持部28よりも開方向P側(図の右側)にそれぞれ配置されている。第1リンク21及び第2リンク22は、それぞれの一端21a,22aが第1固定支持部25及び第2固定支持部26に支持されて、それぞれの他端21b,22bが閉方向Q(図の左側)に向かって水平に延びている。そして、第1リンク21及び第2リンク22の他端21b,22bが第1移動支持部27及び第2移動支持部28にそれぞれ支持されている。また、第2リンク22の他端22b側に形成されたスプリング支持体23は閉方向Q側(図の下側)に張り出している。
本実施形態の整備用窓口開閉機構20では、開閉カバー12で整備用窓口11を閉じたときに、第1固定支持部25、第2固定支持部26、第1移動支持部27及び第2移動支持部28が水平方向に直線状に配置され、第1リンク21と第2リンク22とが重なり合うので、リンク機構20Aが占める領域を小さくすることができる。
図5(B)は、整備用窓口11が開かれた形態であって、開閉カバー12が移動途中の形態を示している。この図5(B)は、スプリング40を備えたリンク機構20Aが開閉カバー12に与える力の方向が逆転する位置を表している。すなわち、開閉カバー12が図5(B)に示した形態よりも整備用窓口11に近い位置に存在しているときには、スプリング40を備えたリンク機構20Aは、開閉カバー12を整備用窓口11に向かう方向(閉方向Q)に力を与える。一方、開閉カバー12が図5(B)に示した形態よりも開方向P側に位置しているときには、スプリング40を備えたリンク機構20Aは、開閉カバー12を整備用窓口11から遠ざける方向(開方向P)に力を与える。この図5(B)に示した形態において、第1リンク21は第1固定支持部25から斜め後方に延び、油圧ショベル1の左右方向をなす線(図示しない。)に対し傾いた形態をなす。同様に、第2リンク22は第2固定支持部26から斜め後方に延び、油圧ショベル1の左右方向をなす線に対し傾いた形態をなす。この際、第1リンク21の傾きが第2リンク22の傾きよりも大きくなる。また、スプリング40の長さは、この図4(B)に示した形態のときに最も長くなる。
図5(C)は、図5(B)よりも開閉カバー12が開方向P側にさらに移動された形態であって、開閉カバー12が移動される途中の形態を示している。この形態では、第1リンク21及び第2リンク22が第1固定支持部25及び第2固定支持部26から油圧ショベル1の後方に向かって延びた形態をなしている。そのため、第2リンク22に形成されたスプリング支持体23は油圧ショベル1の側方に向かって張り出した形態となる。また、スプリング40を備えたリンク機構20Aは、開閉カバー12を開方向Pに力を与えている。
図5(D)は、開閉カバー12が完全に開いた形態を示している。なお、図5には、特に示していないが、この整備用窓口開閉機構20はリンク機構20Aの動作を停止させるストッパーを備えており、開閉カバー12が図5(D)に示した位置よりも開方向P側に移動することを防止している。この形態において、第1リンク21及び第2リンク22は、第1固定支持部25及び第2固定支持部26から油圧ショベル1の後方側であって、図の右側にやや傾いた方向に延びている。また、第2移動支持部28は、第1移動支持部27よりもカウンターウエイト10から後方側に離れた所に位置している。そのため、開閉カバー12は、整備用窓口11の側部に位置する。また、開閉カバー12は、左右方向に対して傾いており、図の左右方向の左側の端部12aは右側の端部12bよりもカウンターウエイト10から離れた所に位置している。その結果、開閉カバー12と整備用窓口11の間には広いスペースが形成される。
これらの図5(A)から図5(D)に示すように、開閉カバー12は、図5(A)の整備用窓口11を閉じた形態から図5(D)の完全に開いた形態に移動するまでの間、カウンターウエイト10の外面から一定の短い距離だけ離れた範囲内で移動する。そのため、この実施形態の整備用窓口開閉機構20では、カウンターウエイト10の後方に広いスペースを確保することができなくても、開閉カバー12を移動させ、整備用窓口11を閉じたり開いたりすることができる。
図6は、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態と開閉カバー12が完全に開いている形態について、カウンターウエイト10よりも後方からみた図を表している。図6(A)は、開閉カバー12が整備用窓口11を閉じた形態を示しており、図5(A)に対応している。また、図6(B)は、開閉カバー12が完全に開いた形態を示しており、図5(D)に対応している。
図6(A)に示した形態では、カウンターウエイト10における左右方向の中央部分で且つ下部に形成された整備用窓口11が開閉カバー12により閉じられている。この形態は、油圧ショベル1を利用して、例えば、掘削作業を行うとき等の通常作業状態のときである。一方、図6(B)に示した形態では、開閉カバー12は整備用窓口11の開方向P側に寄せられると共に、開閉カバー12の閉方向Q側の端部12aが開方向P側の端部12bよりもカウンターウエイト10から油圧ショベル1の後方に離れた所に位置される。そのため、整備用窓口11の後方には広いスペースが形成される。整備用窓口11の後方には広いスペースが形成される結果、作業者Hは、開閉カバー12に邪魔されることなく整備作業を行うことができる。
1 油圧ショベル
2 機械本体部
3 走行体
4 走行フレーム
5 クローラ
6 モータ
7 旋回体
8 オペレータキャビン
9 エンジンルーム
10 カウンターウエイト
11 整備用窓口
12 開閉カバー
12a,12b 端部
15 作業ユニット
16 ブーム
17 アーム
18 バケット
20 整備用窓口開閉機構
20A リンク機構
21 第1リンク
21a 第1リンクの一端
21b 第1リンクの他端
22 第2リンク
22a 第2リンクの一端
22b 第2リンクの他端
23 スプリング支持体
25 第1固定支持部
26 第2固定支持部
27 第1移動支持部
28 第2移動支持部
31 取り付け金具
32 ブラケット
40 スプリング
40a スプリングの一端
40b スプリングの他端
50 支持ピン
51,52 取り付けピン
H 作業者

Claims (2)

  1. 建設機械の後部に取り付けられたカウンターウエイトに形成され、当該建設機械の駆動機器が設けられた内部と当該建設機械の外部とを連絡している整備用窓口を開閉するための整備用窓口開閉機構であって、
    前記整備用窓口を開閉する開閉カバーと、前記開閉カバーと前記カウンターウエイトを2本の棒状のリンクで連結し、前記開閉カバーを前記カウンターウエイトに対して水平方向に移動させるリンク機構と、前記リンク機構に設けられたスプリングと、を備え、
    前記リンク機構は、
    前記リンクを前記カウンターウエイトに対して回転可能に前記リンクの長手方向における前記カウンターウエイト側の一端をそれぞれ支持し、前記水平方向に並べて配された第1固定支持部及び第2固定支持部を備えると共に、
    前記リンクを前記開閉カバーに対して回転可能に前記リンクの長手方向における前記開閉カバー側の他端をそれぞれ支持し、前記水平方向に並べて配された第1移動支持部及び第2移動支持部を備え、
    前記第1固定支持部と前記第1移動支持部とが第1リンクで連結されると共に、前記第2固定支持部と前記第2移動支持部とが第2リンクで連結され、
    前記第1固定支持部と前記第2固定支持部との間隔が、前記第1移動支持部と前記第2移動支持部との間隔よりも小さく設定され、
    前記第1固定支持部と前記第1移動支持部とは、前記第2固定支持部と前記第2移動支持部よりも前記開閉カバーが前記整備用窓口を閉じた形態から開いた形態に移動する方向である開方向側にそれぞれ配置され、前記第1リンクは前記第2リンクよりも短く、
    前記開閉カバーが前記整備用窓口を閉じた形態では、前記第1固定支持部、前記第2固定支持部、前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部が前記水平方向に直線状に配置され、
    前記開閉カバーが移動して前記整備用窓口を開く形態において、前記開閉カバーが前記整備用窓口に近い位置に存在しているときには、前記スプリングを備えた前記リンク機構は、前記開閉カバーを前記整備用窓口に向かう閉方向に力を与えように作用し、一方、前記開閉カバーが前記開方向側に位置しているときには、前記スプリングを備えた前記リンク機構は、前記開閉カバーを前記整備用窓口から遠ざける前記開方向に力を与えるように作用し、前記開閉カバーは、前記整備用窓口を閉じた形態から開いた形態に移動するまでの間、前記カウンターウエイトの外面から一定の短い距離だけ離れた範囲内で移動する、
    ことを特徴とする整備用窓口開閉機構。
  2. 前記リンク機構が上下に1対設けられ、上側に配置された前記第1固定支持部及び前記第2固定支持部が前記整備用窓口の上部に設けられると共に前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部が前記開閉カバーの上側に取り付けられ、下側に配置された前記第1固定支持部及び前記第2固定支持部が前記整備用窓口の下部に設けられると共に前記第1移動支持部及び前記第2移動支持部が前記開閉カバーの下側に取り付けられている、請求項1に記載の整備用窓口開閉機構。
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