JP6866965B2 - 位置決め用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、構造体が備える平面に対して打ち込む柱状体の打ち込み位置を、位置決めする際に用いられる位置決め用治具に関する。
建築物の高耐久化が求められるに伴って、多くの建築物の屋上やベランダ等の躯体(構造体)において、防水シート(樹脂シート)を敷設施工したシート防水構造が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
このシート防水構造では、例えば、床部の少なくとも一部を防水シートで覆う構成をなしているが、防水シートの床部(躯体)への固定は、複数の円盤状をなす固定ディスク(鋼板)を、所定の間隔で床部に固定ビス等を用いて固定し、さらに、これら固定ディスクにおいて、固定ディスクの上面と防水シートとの下面とを接合することで、固定ディスクを介して床部と防水シートとが接合されることにより実施される。
このようなシート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットを設置することが、近年、提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この場合、防水シートが敷設された床部(平面)に対して固定用金具(アンカー)が備える柱状体を打ち込むことで床部に固定用金具を固定し、その後、この固定用金具に、ソーラーパネルユニットが備える脚部を固定することで、シート防水構造が施された躯体に対してソーラーパネルユニットの設置がなされることがある。
かかる方法によりソーラーパネルユニットを設置する場合、ソーラーパネルユニットを、床部(平面)に対して、さらには、隣接するソーラーパネルユニットに対して、位置精度よく配置させることが求められ、これを実現するためには、柱状体ひいては固定用金具を床部に対して、優れた位置精度で固定することが求められる。
したがって、この固定用金具(柱状体)を床部(平面)に固定する位置を優れた精度で位置決めする必要があるが、この位置の位置決めを容易かつ優れた精度で実施することができる位置決め用治具の開発が求められている。
特開2013−53517号公報 特開2011−43018号公報
本発明の目的は、平面に対して柱状体を打ち込む位置の位置決めを、容易かつ優れた精度で実施することができる位置決め用治具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(12)に記載の本発明により達成される。
(1) 平面視形状が長方形状をなす平板で構成される本体部と、該本体部の各隅部近傍から突出して設けられた4つの脚部と、該脚部を平面に固定するための固定用金具とを有するパネルユニットを、複数の該パネルユニットが行列に整列した状態で、前記平面に対して固定する際に、
前記平面の厚さ方向に対して打ち込む柱状体の打ち込み位置を決定するのに用いられる位置決め用治具であって、
当該位置決め用治具は、全体形状が平板状をなし、平面視において、直線状をなす第1ラインと、該第1ラインに直交する直線状をなす第2ラインとを有するラインを包含する平板体を備え、
前記平板体は、前記ラインと重なる位置に、前記柱状体の位置決めを行う、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔を備えており、
当該位置決め用治具は、1つの前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、列方向に並ぶ2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離aに設定されている2つの前記貫通孔と、
列方向に並ぶ前記パネルユニットにおいて、異なる前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、列方向で隣接する2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離bに設定されている2つの前記貫通孔と、
1つの前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、行方向に並ぶ2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離cに設定されている2つの前記貫通孔と、
行方向に並ぶ前記パネルユニットにおいて、異なる前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、行方向で隣接する2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離dに設定されている2つの前記貫通孔とを有することを特徴とする位置決め用治具。
(2) 前記貫通孔は、位置決めを行う前記柱状体の中心軸が、前記ラインの延長線上に重なるように前記平板体に形成されている上記(1)に記載の位置決め用治具。
(3) 前記貫通孔は、その平面視において、前記柱状体の中心軸に直交する方向の前記柱状体の断面形状に対応した形状をなしている上記(1)または(2)に記載の位置決め用治具。
(4) 前記貫通孔は、前記平板体の側面で開放する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の位置決め用治具。
(5) 前記平板体は、その側面側の端部に、前記貫通孔に連通する切り欠きを、前記柱状体を前記貫通孔に誘導するための誘導部として備えている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の位置決め用治具。
(6) 前記第1ラインと前記第2ラインとは、それぞれの基端において直交し、前記ラインは、さらに、前記第1ラインの先端と前記第2ラインの先端とを結ぶ第3ラインを有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の位置決め用治具。
(7) 前記平板体は、その縁部に沿って、前記第1ライン、前記第2ラインおよび前記第3ラインが形成された平面視形状を有する三角形である上記(6)に記載の位置決め用治具。
(8) 前記平板体は、透明性を有している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の位置決め用治具。
(9) 前記平面に予め形成された墨出しラインに前記ラインを一致させた状態で用いられる上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の位置決め用治具。
(10) 前記貫通孔は、前記ラインの基端および先端に対応して形成されている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の位置決め用治具。
(11) 前記貫通孔は、前記ラインの途中に対応して形成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の位置決め用治具。
12) 一方の前記貫通孔に対する、他方の前記貫通孔の離間距離の大きさが、他方の前記貫通孔の近傍に刻字されている上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の位置決め用治具。
本発明によれば、構造体が備える平面に対して打ち込む柱状体の打ち込み位置を、容易かつ優れた精度で位置決めすることができる。そのため、位置決めされた位置に柱状体を打ち込むことで、平面に対して柱状体を優れた位置精度で固定することができる。
シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットが固定された状態を部分的に取り出した部分斜視図である。 図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットのA−A線縦断面図である。 図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットのB部における縦断面図である。 図3に示すB部において、シート防水構造が施された躯体に、ソーラーパネルユニットを固定するために用いられる固定用金具の分解図である。 シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットを固定する際に、ダブルアンカー(柱状体)を打ち込む打ち込み位置を示す平面図である。 本発明の位置決め用治具の実施形態を示す平面図である。 図6に示す位置決め用治具のC部における平面図である。 図6に示す位置決め用治具のD部における平面図である。 本発明の位置決め用治具を用いて、シート防水構造が施された躯体に対して、ダブルアンカー(柱状体)を打ち込む打ち込み位置を位置決めする方法を示す平面図である。 本発明の位置決め用治具を用いて、シート防水構造が施された躯体に対して、ダブルアンカー(柱状体)を打ち込む打ち込み位置を位置決めする方法を示す平面図である。 本発明の位置決め用治具を用いて、シート防水構造が施された躯体に対して、ダブルアンカー(柱状体)を打ち込む打ち込み位置を位置決めする方法を示す平面図である。
以下、本発明の位置決め用治具を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の位置決め用治具を説明するのに先立って、シート防水構造が施された躯体に対して、本発明の位置決め用治具を用いて位置決めがなされた柱状体を備える固定用金具を介して躯体に固定されているソラーパネルユニット(太陽光発電ユニット)について説明する。
<ソーラーパネルユニット>
図1は、シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットが固定された状態を部分的に取り出した部分斜視図、図2は、図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットのA−A線縦断面図、図3は、図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットのB部における縦断面図、図4は、図3に示すB部において、シート防水構造が施された躯体に、ソーラーパネルユニットを固定するために用いられる固定用金具の分解図である。なお、以下の説明では、図1〜図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図1では、説明の便宜上、シート防水構造が施された躯体の全体を示すことなく、躯体が備える床部と壁部とを部分的に図示している。
ソーラーパネルユニット70は、シート防水構造1が施工された、屋上やベランダのような躯体10(構造体)に対して固定される。
躯体10は、本実施形態では、図1に示すように、床部11と、この床部11の外縁を取り囲むように沿って立設して設けられた壁部12(立ち上がり部)とを有している。
シート防水構造1は、かかる構成の躯体10、すなわち枠体をなす壁部12と、底部を構成する床部11とに対して施工されるものであり、壁部12と床部11に敷設された防水シート30と、配置部材(図示せず)と、固定ディスク(図示せず)とを有している。
配置部材は、床部11と壁部12との境界部に配置され、さらに、複数の固定ディスクは、所定(一定)の間隔を開けて床部11に固定ビスにより固定されており、この状態で、塩化ビニル系樹脂等の樹脂材料を主材料として構成される防水シート30は、配置部材、固定ディスクおよび固定ビスとともに床部11と壁部12とを覆った状態で、固定部材および固定ディスクに固定されており、これにより、躯体10の防水性が確保される。
すなわち、日光や雨水には防水シート30が晒されることとなり、躯体10が直接的に日光や雨水に晒されることが防止されるため、躯体10の防水性が確保される。また、固定ディスクの上面と防水シート30との下面とが接合されており、これにより、固定ディスクを介して床部11と防水シート30とが接合され、その結果、風等に対して防水シート30が引き剥がされることなく躯体10に固定されている。
ソーラーパネルユニット70は、前述の通り、シート防水構造1が施された躯体10に対して固定され、平板状をなす本体部71(ソーラーパネル)と、本体部71の各隅部近傍から突出する4つの脚部72と、脚部72の先端において脚部72を床部11(躯体10)に固定するための固定用金具50とを有しており、複数(図1中では6つ)のソーラーパネルユニット70が、行列に整列した状態で、固定用金具50を介して、シート防水構造1が施された躯体10に対して固定されている(図1、図2参照)。
本体部71は、例えば多結晶シリコンからなるセルを行列に配列された状態で複数備え、これらセルを強化ガラスで覆ったものであり、本実施形態では、平面視形状が長方形状をなす平板であり、その下面の4つの隅部近傍から突出して脚部72が設けられている。
脚部72は、1つの本体部71に対して4つ設けられ、それぞれ、基端が本体部71の隅部近傍、先端が固定用金具50を介してシート防水構造1が施された躯体10の床部11に対して固定されている。このような脚部72は、2つの脚部72が他方の2つの脚部72に対して長さが長く形成され、長さの長い2つの脚部72が一方の長辺に対応した隅部近傍に配置され、長さの短い2つの脚部72が他方の長辺に対応した隅部近傍に配置されている。これにより、ソーラーパネルユニット70の躯体10に対する固定時に、本体部71を床部11に対して傾斜させることができることから、傾斜された本体部71を南向きに向けた状態で躯体10に固定することで、本体部71に効率よく太陽光を受光させることができる。
固定用金具50(アンカー)は、各脚部72の先端に固定して設けられ、この固定用金具50の床部11に対する固定により、脚部72が固定用金具50を介して床部11に固定される。すなわち、ソーラーパネルユニット70が床部11に対して固定される。
この固定用金具50は、図3、4に示すように、円盤状をなすフランジ部61を備えるボルト60と、ダブルアンカー64(柱状体)と、防水シート片35と、パッキン36、37と、座板51と、固定具本体52と、ワッシャー53と、ナット54、55と、固定体56と、ワッシャー57と、ナット58とを有している。
ダブルアンカー64(柱状体)は、その全体形状が円筒状をなし、その内周面に雌ネジが形成されており、固定用金具50を固定すべき床部11(平面)に形成された穴部111に打ち込まれることで床部11に固定されている。
ボルト60は、円盤状をなすフランジ部61と、フランジ部61における双方の面の中心部からそれぞれ突出して設けられ、その外周面に雄ネジが形成されたボルト本体62、63とを有している。このボルト60が備えるボルト本体63を、ダブルアンカー64に螺合することにより、ボルト60は、床部11に敷設された防水シート30にフランジ部61が接触した状態で、床部11に固定される。
防水シート片35は、その半径がフランジ部61よりも大きい円盤状をなし、中央部に厚さ方向に貫通する貫通孔を備えており、この貫通孔にボルト本体62を挿通した状態で、防水シート30さらにはフランジ部61に対して固定されており、これにより、固定用金具50の防水シート片35よりも下側に位置する部材、すなわち、フランジ部61、ボルト本体63およびダブルアンカー64の防水性が確保されている。
固定具本体52は、平板状をなし、その中心部に厚さ方向に貫通する貫通孔を備える底部と、この底部が備える1辺の縁部から立設する立ち上がり部とを有している。この固定具本体52が備える底部の下側に、フランジ部61とほぼ同様の形状に形成され、その中心部に貫通孔を備えるパッキン36、37および座板51を配置し、各部材が備える貫通孔にボルト本体62を挿通し、さらに、ワッシャー53を介在させた状態で、ナット54、55を螺合することにより、固定具本体52は、ボルト60を介して、床部11に固定されている。
固定体56は、平板状をなす一対の底部と、各底部が備える1辺の縁部から立設する一対の立ち上がり部と、これら立ち上がり部の先端同士を連結し、その中心部に厚さ方向に貫通する貫通孔を備える頂部とを有している。この固定体56が備える底部を、固定具本体52が備える底部に接触させ、固定体56(頂部)が備える貫通孔にボルト本体62を挿通し、さらに、ワッシャー57を介在させた状態で、ナット58を螺合することにより、固定体56が固定具本体52に対して固定され、これにより、固定具本体52のボルト60に対する固定強度がより強固なものとなっている。
固定用金具50を、かかる構成を有するものとすることで、防水シート30が敷設された床部11に対して固定用金具50が強固に固定されることから、図3に示すように、固定具本体52の立ち上がり部に形成された貫通孔にボルト74を挿通し、さらに、このボルト74を脚部72が備える貫通孔に挿通した状態で、ナット73を螺合することにより、脚部72は、固定用金具50を介して防水シート30が敷設された床部11に対して強固に固定される。すなわち、ソーラーパネルユニット70が、防水シート30が敷設された床部11に対して強固に固定されることとなる。
<位置決め用治具>
さて、前述のような構成のソーラーパネルユニット70を、躯体10(床部11)に対して、さらには、隣接するソーラーパネルユニット70に対して、位置精度よく配置させるには、床部11(平面)に対して、優れた位置精度で位置決めがなされたダブルアンカー64(柱状体)を打ち込み、これにより、優れた位置精度で固定用金具50を固定することが求められる。すなわち、ダブルアンカー64を優れた位置精度で位置決めがなされた打ち込み位置に打ち込むことが求められる。
本発明の位置決め用治具は、この床部11(平面)の厚さ方向に対して打ち込むダブルアンカー64(柱状体)の位置決め、すなわち、ダブルアンカー64を打ち込む打ち込み位置の位置決めに用いるものであり、全体形状が平板状をなし、平面視において、直線状をなす第1ラインと、この第1ラインに直交する直線状をなす第2ラインとを有するラインを包含する平板体を備え、平板体は、ラインと重なる位置に、ダブルアンカー64の位置決めを行う、厚さ方向に貫通する貫通孔を備える。
かかる構成の位置決め用治具を用いることにより、躯体10が備える床部11に対して打ち込むダブルアンカー64の打ち込み位置を、容易かつ優れた精度で位置決めすることができる。そして、位置決めされた位置に穴部111を形成し、この穴部111に対してダブルアンカー64を打ち込み、このダブルアンカー64を介して固定用金具50を固定することにより、床部11に対して固定用金具50を優れた位置精度で固定することができる。そのため、ソーラーパネルユニット70を、躯体10(床部11)に対して、さらには、隣接するソーラーパネルユニット70に対して、位置精度よく配置させることができる。
以下、本発明の位置決め用治具について詳述する。
図5は、シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットを固定する際に、ダブルアンカー(柱状体)を打ち込む打ち込み位置を示す平面図、図6は、本発明の位置決め用治具の実施形態を示す平面図、図7は、図6に示す位置決め用治具のC部における平面図、図8は、図6に示す位置決め用治具のD部における平面図である。なお、以下の説明では、図5〜図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図5では、説明の便宜上、シート防水構造が施された躯体の全体を示すことなく、躯体が備える床部を部分的に図示している。
前述の通り、シート防水構造1が施された躯体10に対するソーラーパネルユニット70の固定では、固定すべきソーラーパネルユニット70を行列方向(図5中XY方向)に位置精度よく複数配列するために、ソーラーパネルユニット70を固定する固定用金具50が備えるダブルアンカー64を打ち込む打ち込み位置を、行列方向に優れた位置精度で決定することが求められる。
図1に示したような行列方向にソーラーパネルユニット70を躯体10に配置する場合、本実施形態では、固定すべきソーラーパネルユニット70に対応して、ダブルアンカー64を打ち込む打ち込み位置41は、図5に示すように、位置A1〜位置A4、位置B1〜位置B4、位置C1〜位置C4および位置D1〜位置D4のようにX方向およびY方向に対して行列をなして配列される必要がある。そして、隣接する打ち込み位置41の離間距離は、X方向では、距離a、距離bの繰り返し、および、Y方向では、距離c、距離dの繰り返しの大きさに設定されている。
このような位置関係でXY方向に位置決めすべき打ち込み位置41の位置決めに本発明の位置決め用治具が用いられる。
位置決め用治具80は、透明性を有し、全体形状が平板状をなすものであり、本実施形態では、外形形状が第1辺81と、第2辺82と、第3辺83とにより取り囲まれた直角三角形をなす平板体であり、第1辺81と第2辺82とが直交する隣辺を構成し、第3辺83が直角の対辺である斜辺を構成している。
この位置決め用治具80は、平面視において、第1辺81の縁部に沿って設けられた第1ライン91と、第2辺82の縁部に沿って設けられた第2ライン92と、第3辺83の縁部に沿って設けられた第3ライン93とを有するライン(ライン群)を包含し、ラインと重なる位置に、ダブルアンカー64(柱状体)の位置決め、すなわち、打ち込み位置41の位置決めを行う、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔85、86を備える。
ライン(ライン群)は、第1ライン91と、第2ライン92と第3ライン93とを有し、第1ライン91と第2ライン92とは、それぞれの基端において直交し、第3ライン93は、第1ライン91の先端と第2ライン92の先端とを結んでおり、これにより、直角三角形を形成している。そのため、第1ライン91と第2ライン92とが直交する隣辺を構成し、第3ライン93が直角の対辺である斜辺を構成し、第1ライン91および第2ライン92に対して長くなっている。
このラインは、位置決め用治具80(平板体)が透明性を備え、その厚さ方向に透過して視認し得るため、後述する、床部11を覆う防水シート30に形成された墨出しラインに一致させた状態で用いることができ、これにより、貫通孔85、86を用いた、打ち込み位置41の位置決めを実施することができるが、その詳細については後述することとする。
なお、ラインは、凹部または凸部の形成さらには印字により、平板体に形成されたもののいずれであってもよい。
貫通孔85、86は、ダブルアンカー64を固定して、ダブルアンカー64(柱状体)の位置決め、すなわち、打ち込み位置41の位置決めを行うための固定部として機能するものであり、本実施形態では、平板体の厚さ方向に貫通して、位置決めを行うダブルアンカー64の中心軸が、ラインの延長線上に重なるように形成されている。これにより、打ち込み位置41の位置決めを、より優れた位置精度で実施することができる。
この貫通孔85、86は、その平面視において円形状をなしており、ダブルアンカー64の中心軸に直交する方向のダブルアンカー64の断面形状に対応した形状をなしている。これにより、貫通孔85、86を、ダブルアンカー64を固定してダブルアンカー64(柱状体)の位置決めを行うための固定部として機能を確実に発揮させることができる。この際、貫通孔85、86とダブルアンカー64とは、いわゆる、すきばまめの関係となって、貫通孔85、86は、ダブルアンカー64を固定することが好ましく、より具体的には、ダブルアンカー64の公差をg6程度、貫通孔85、86の公差をH7程度とすることが好ましい。これにより、貫通孔85、86に優れた位置精度で固定することができるとともに、この固定の後に比較的容易に貫通孔85、86からダブルアンカー64を離脱させることができる。
また、貫通孔85、86のうち、貫通孔85は、ラインの基端および先端に対応して複数形成され、貫通孔86は、ラインの途中に対応して複数形成されている。
より具体的には、本実施形態では、第1ライン91には、その基端および先端に対応してそれぞれ貫通孔85が形成され、その途中に5つの貫通孔86が形成されており、第2ライン92には、その基端および先端に対応してそれぞれ貫通孔85が形成され、その途中に3つの貫通孔86が形成されており、第3ライン93には、その基端および先端に対応してそれぞれ貫通孔85が形成され、その途中に4つの貫通孔86が形成されている。
このような複数の貫通孔85、86のうち、1つのライン上に形成されている異なる2つの貫通孔85、86の離間距離は、床部11に対してダブルアンカー64を打ち込むべき一方の打ち込み位置41に対する他方の打ち込み位置41の離間距離の大きさに設定されている。そして、1つのライン上に形成されている異なる2つの貫通孔85、86は、異なる2つの貫通孔85、86の離間距離と比較して、異なる大きさのものとなるように、それぞれ、配置されている。これにより、打ち込み位置41の位置決めを、隣接するもの同士の離間距離が異なるものであったとしても、これら貫通孔85、86を用いて実施することができる。すなわち、本実施形態では、この離間距離が、距離a〜距離dの大きさとなるように、1つのライン上に形成されている異なる2つの貫通孔85、86が配置されている。したがって、例えば、位置A1の打ち込み位置41に対して、位置B1の打ち込み位置41の位置決めを行う場合には、距離aの離間距離に設定されている2つの貫通孔85、86を選択し、一方の貫通孔85、86を、位置A1の打ち込み位置41に対応して位置決め用治具80を配置させた状態とすることで、他方の貫通孔85、86により、位置B1の打ち込み位置41を位置決めすることができる。また、位置B1の打ち込み位置41に対して、位置C1の打ち込み位置41の位置決めを行う場合には、距離bの離間距離に設定されている2つの貫通孔85、86を選択し、一方の貫通孔85、86を、位置B1の打ち込み位置41に対応して位置決め用治具80を配置させた状態とすることで、他方の貫通孔85、86により、位置C1の打ち込み位置41を位置決めすることができる。さらに、位置A1の打ち込み位置41に対して、位置A2の打ち込み位置41の位置決めを行う場合には、距離cの離間距離に設定されている2つの貫通孔85、86を選択し、一方の貫通孔85、86を、位置A1の打ち込み位置41に対応して位置決め用治具80を配置させた状態とすることで、他方の貫通孔85、86により、位置A2の打ち込み位置41を位置決めすることができる。また、位置A2の打ち込み位置41に対して、位置A3の打ち込み位置41の位置決めを行う場合には、距離dの離間距離に設定されている2つの貫通孔85、86を選択し、一方の貫通孔85、86を、位置A2の打ち込み位置41に対応して位置決め用治具80を配置させた状態とすることで、他方の貫通孔85、86により、位置A3の打ち込み位置41を位置決めすることができる。
また、このような離間距離が異なる2つの貫通孔85、86の選択に際し、本実施形態では、一方の貫通孔85、86に対する、他方の貫通孔85、86の離間距離の大きさが、他方の貫通孔85、86の近傍に刻字されている。具体的には、第1ライン91上に配置されている貫通孔85、86に対応して、第2ライン92と交差する基端に位置する貫通孔85からの離間距離が貫通孔85、86の近傍に刻字され、第2ライン92上に配置されている貫通孔85、86に対応して、第1ライン91と交差する基端に位置する貫通孔85からの離間距離が貫通孔85、86の近傍に刻字され、第3ライン93上に配置されている貫通孔85、86に対応して、第2ライン92と交差する基端に位置する貫通孔85からの離間距離が貫通孔85、86の近傍に刻字されている。これにより、位置決めすべき打ち込み位置41に対応する離間距離に応じて、選択すべき貫通孔85、86の決定を容易に実施することができる。
なお、貫通孔85、86は、図7、図8に示すように、その側面において開放するもの、側面において解放しないもののいずれであってもよい。貫通孔85、86を側面において解放することにより、位置決め用治具80を用いて位置決めされた打ち込み位置41に対して、ダブルアンカー64を容易に導入することができる。また、貫通孔85、86を側面において解放しないものとした際には、位置決めされた打ち込み位置41に対して、貫通孔85、86によりダブルアンカー64を、より優れた位置精度で固定することができる。
また、側面において解放している貫通孔85、86は、本実施形態では、この解放する側面に連通する切り欠き95、96を、各辺の端部に、ダブルアンカー64(柱状体)を貫通孔85、86に誘導するための誘導部として備えている。このように切り欠き95、96を、誘導部として備えていることで、ダブルアンカー64の貫通孔85、86への導入をより容易に行うことができる。
なお、貫通孔85、86のうち、貫通孔85に連通する切り欠き95は、図7に示すように、第2辺82および第3辺83のうちの一方の辺である第2辺82の側面において解放するように形成されている。これにより、切り欠き95にダブルアンカー64を貫通孔85に誘導する誘導部としての機能を確実に発揮させるとともに、貫通孔85にダブルアンカー64を固定する固定部としての機能を確実に発揮させることができる。また、貫通孔86に連通する切り欠き96は、図8に示すように、第1辺81の側面において解放するように形成され、その開放長さが第1辺81から貫通孔86に向かって漸減している。これにより、切り欠き96にダブルアンカー64を貫通孔86に誘導する誘導部としての機能をより確実に発揮させることができる。
また、本実施形態では、図8に示すように、側面において解放していない貫通孔86の近傍には括弧付きで離間距離の大きさが刻字され、その大きさは隣接する、側面において解放する貫通孔86との離間距離が刻字されている。ここで、側面において解放する貫通孔86に対応する床部11の位置が床部11に埋め込まれている梁等と重なり、これに起因してこの位置にダブルアンカー64の打ち込みが行い得ないことがある。この場合、図2に示すように、脚部72の基端が連結されている本体部71の位置を連結位置711から連結位置712に変更し、連結位置711と連結位置712との離間距離の大きさで離間して形成されている側面において解放していない貫通孔86を用いることで、梁等と重なることなく、優れた位置精度でソーラーパネルユニット70の固定を行い得る、打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
さらに、位置決め用治具80は、本実施形態では、第1ライン91、第2ライン92および第3ライン93で取り囲まれる領域よりも中心部側に、三角形状をなす厚さ方向に貫通する2つのくり抜き部88を備えている。これにより、位置決め用治具80の軽量化が図れるとともに、位置決め用治具80の持ち運び時に、くり抜き部88に施工者の腕等を通すことが可能となるため、持ち運び性の向上も図ることができる。
また、位置決め用治具80は、その中央部に丸印の中にSBの文字が記された印が刻字されている。ここで、防水シート30が敷設された床部11に固定するソーラーパネルユニット70のサイズの違いに応じて、当然、異なる2つの貫通孔85、86を離間すべき離間距離の大きさが異なってくる。そのため、床部11に固定するソーラーパネルユニット70のサイズに応じた位置決め用治具80をそれぞれ用意しておき、それぞれのソーラーパネルユニット70と位置決め用治具80との組み合わせに応じた印を位置決め用治具80に刻字しておくことで、ソーラーパネルユニット70に対する位置決め用治具80の取り違いを確実に防止することができる。また、位置決め用治具80の表裏の認識を容易に行うことができる。
このような位置決め用治具80は、透明性を付与するために、通常、透明性を備える樹脂材料で構成され、この樹脂材料としては、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール樹脂等が挙げられ、これらのうち1種または2種以上を組み合わせて用いることができ、中でも、特にポリカーボネート系樹脂であるのが好ましい。ポリカーボネート系樹脂の硬化物は、透明性、さらには剛性等の機械的強度に富むため、位置決め用治具80にポリカーボネート系樹脂を用いることで、位置決め用治具80の透明性、さらには機械的強度を向上させることができる。
また、第1ライン91〜第3ライン93の長さは、特に限定されないが、例えば、500mm以上1700mm以下程度であることが好ましく、800mm以上1500mm以下程度であることがより好ましい。さらに、第1ライン91の長さと第2ライン92の長さとの比は、1:1〜1:4程度であることが好ましく、1:1〜1:2程度であることがより好ましい。位置決め用治具80におけるラインのサイズの関係をかかる範囲内に設定することにより、位置決め用治具80の持ち運びが容易に行え得る範囲内において、異なる2つの貫通孔85、86の間の離間距離が異なるものを複数備えるものとして位置決め用治具80を用意することができる。
また、位置決め用治具80の厚さは、特に限定されないが、0.2mm以上0.7mm以下程度であることが好ましく、0.3mm以上0.5mm以下程度であることがより好ましい。これにより、位置決め用治具80に優れた機械的強度を付与することができる。
なお、本実施形態では、位置決め用治具80は、外形形状が第1辺81と、第2辺82と、第3辺83とにより取り囲まれた直角三角形をなす平板体である場合について説明したが、第1ライン91と第2ライン92とがそれぞれの基端において直交するラインを備える平板体であれば、これに限定されず、位置決め用治具80の外形形状は、円形状、L字状、T字状、U字状、四角形状、五角形のような多角形状等をなすものであってもよい。
以上のような位置決め用治具80を用いて、床部11の厚さ方向に対して打ち込むダブルアンカー64の位置決め、すなわち、ダブルアンカー64を打ち込む打ち込み位置41の位置決めが行われるが、以下、図5に示す、位置A1、位置A2、位置A3、位置B1、位置B2および位置C1に位置する打ち込み位置41の位置決めを行う位置決め方法を一例に説明する。
<打ち込み位置の位置決め方法>
図9〜図10は、本発明の位置決め用治具を用いて、シート防水構造が施された躯体に対して、ダブルアンカー(柱状体)を打ち込む打ち込み位置を位置決めする方法を示す平面図である。
以下、打ち込み位置の位置決め方法の各工程を詳述する。
なお、以下では、位置決めがなされていない打ち込み位置41を○印で示し、位置決めがなされた打ち込み位置41を●印で示すこととする。
[1]まず、図9(a)に示すように、防水シート30が敷設された床部11の位置A1に位置する打ち込み位置41を、基準位置として位置決めする。
なお、この位置A1の打ち込み位置41の位置決めは、例えば、壁部12の入隅部からのX方向およびY方向の離間距離を測定することにより決定することができる。
[2]次に、図9(b)に示すように、X方向に沿って位置A1を通過する墨出しライン15(チョークライン)を墨出しする。
[3]次に、図9(c)に示すように、Y方向に沿って位置A1を通過する墨出しライン16を墨出しする。
[4]次に、異なる2つの貫通孔85、86の離間距離が距離aの大きさとなっている2つの貫通孔85、86(図10(a)中では、第2ライン92の基端および先端に位置する貫通孔85)を選択し、一方の貫通孔85、86(図10(a)中では、第2ライン92の基端に位置する貫通孔85)を位置A1の打ち込み位置41に対応させつつ、第2ライン92を墨出しライン16に一致させた状態で、防水シート30が敷設された床部11上に位置決め用治具80を配置する。
このとき、他方の貫通孔85、86(図10(a)中では、第2ライン92の先端に位置する貫通孔85)が配置される位置が、位置決めすべき位置B1に位置する打ち込み位置41に対応することから、この位置決め用治具80の配置により、位置B1に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
[5]次に、図10(b)に示すように、X方向に沿って位置B1を通過する墨出しライン17を墨出しする。
[6]次に、異なる2つの貫通孔85、86の離間距離が距離cの大きさとなっている2つの貫通孔85、86(図10(c)中では、第3ライン93の基端および先端に位置する貫通孔85)を選択し、一方の貫通孔85、86(図10(c)中では、第2ライン92の基端に位置する貫通孔85)を位置B1の打ち込み位置41に対応させつつ、第3ライン93を墨出しライン17に一致させた状態で、防水シート30が敷設された床部11上に位置決め用治具80を配置する。
このとき、他方の貫通孔85、86(図10(c)中では、第3ライン93の先端に位置する貫通孔85)が配置される位置が、位置決めすべき位置B2に位置する打ち込み位置41に対応することから、この位置決め用治具80の配置により、位置B2に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
[7]次に、異なる2つの貫通孔85、86の離間距離が距離cの大きさとなっている2つの貫通孔85、86(図11(a)中では、第3ライン93の基端および先端に位置する貫通孔85)を選択し、一方の貫通孔85、86(図11(a)中では、第2ライン92の基端に位置する貫通孔85)を位置A1の打ち込み位置41に対応させつつ、第3ライン93を墨出しライン15に一致させた状態で、防水シート30が敷設された床部11上に位置決め用治具80を配置する。
このとき、他方の貫通孔85、86(図11(a)中では、第3ライン93の先端に位置する貫通孔85)が配置される位置が、位置決めすべき位置A2に位置する打ち込み位置41に対応することから、この位置決め用治具80の配置により、位置A2に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
[8]次に、異なる2つの貫通孔85、86の離間距離が距離bの大きさとなっている2つの貫通孔85、86(図11(b)中では、第3ライン93の基端に位置する貫通孔85および第3ライン93の途中に位置する貫通孔86)を選択し、一方の貫通孔85、86(図11(b)中では、第3ライン93の途中に位置する貫通孔86)を位置B1の打ち込み位置41に対応させつつ、第3ライン93を墨出しライン16に一致させた状態で、防水シート30が敷設された床部11上に位置決め用治具80を配置する。
このとき、他方の貫通孔85、86(図11(b)中では、第3ライン93の基端に位置する貫通孔85)が配置される位置が、位置決めすべき位置C1に位置する打ち込み位置41に対応することから、この位置決め用治具80の配置により、位置C1に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
[9]次に、異なる2つの貫通孔85、86の離間距離が距離dの大きさとなっている2つの貫通孔85、86(図11(c)中では、第2ライン92の先端に位置する貫通孔85および第2ライン92の途中に位置する貫通孔86)を選択し、一方の貫通孔85、86(図11(c)中では、第2ライン92の先端に位置する貫通孔85)を位置A2の打ち込み位置41に対応させつつ、第2ライン92を墨出しライン15に一致させた状態で、防水シート30が敷設された床部11上に位置決め用治具80を配置する。
このとき、他方の貫通孔85、86(図11(c)中では、第2ライン92の途中に位置する貫通孔86)が配置される位置が、位置決めすべき位置A3に位置する打ち込み位置41に対応することから、この位置決め用治具80の配置により、位置A3に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
以上のような工程を経ることで、XY方向の行列に配列された位置A1、位置A2、位置A3、位置B1、位置B2および位置C1に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができる。
また、このようなXY方向に対する打ち込み位置41の位置決めを繰り返して実施することで、位置A1、位置A2、位置A3、位置B1、位置B2および位置C1以外の位置A4、位置B3、位置B4、位置C2〜位置C4、位置D1〜位置D4、位置E1〜位置E4および位置F1〜位置F4に位置する打ち込み位置41の位置決めを行うことができ、複数のソーラーパネルユニット70を固定すべき位置の位置決めを優れた位置精度で実施することができる。
なお、本実施形態では、1度の防水シート30が敷設された床部11上に対する位置決め用治具80の配置により、1つの打ち込み位置41の位置決めを実施する場合について説明したが、このような位置決めに限定されず、例えば、前記工程[4](図10(a))における、第2ライン92を墨出しライン16に一致させた状態での防水シート30が敷設された床部11上への位置決め用治具80の配置の際に、第1ライン91の先端の貫通孔85が位置A2の打ち込み位置41に一致する位置決め用治具80を用いた場合には、位置B1および位置A2の打ち込み位置41の位置決めを同時に実施するようにしてもよい。
以上、本発明の位置決め用治具について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
例えば、本発明の位置決め用治具において、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することができる。
また、前記実施形態では、ダブルアンカー(柱状体)として、その中心軸に直交する方向の断面形状が円形状をなし、これに対応して位置決め用治具80が備える貫通孔85、86の平面視形状も円形状をなす場合について説明したが、かかる場合に限定されず、例えば、ダブルアンカーの中心軸に直交する方向の断面形状が三角形、四角形、六角形のような多角形状をなす場合には、これに対応して位置決め用治具80が備える貫通孔85、86の平面視形状も三角形、四角形、六角形のような多角形状をなしていてもよい。
さらに、前記実施形態では、位置決め用治具が、第1辺と、第2辺と、第3辺とにより取り囲まれた直角三角形をなす平板体で構成される場合について説明したが、これに限定されず、位置決め用治具は、この平板体に、さらに把持部等が形成されているものであってもよい。
1 シート防水構造
10 躯体
11 床部
12 壁部
15 墨出しライン
16 墨出しライン
17 墨出しライン
30 防水シート
35 防水シート片
36 パッキン
37 パッキン
41 打ち込み位置
50 固定用金具
51 座板
52 固定具本体
53 ワッシャー
54 ナット
55 ナット
56 固定体
57 ワッシャー
58 ナット
60 ボルト
61 フランジ部
62 ボルト本体
63 ボルト本体
64 ダブルアンカー
70 ソーラーパネルユニット
71 本体部
72 脚部
73 ナット
74 ボルト
80 位置決め用治具
81 第1辺
82 第2辺
83 第3辺
85 貫通孔
86 貫通孔
88 くり抜き部
91 第1ライン
92 第2ライン
93 第3ライン
95 切り欠き
96 切り欠き
111 穴部
711 連結位置
712 連結位置
a 距離
b 距離
c 距離
d 距離

Claims (12)

  1. 平面視形状が長方形状をなす平板で構成される本体部と、該本体部の各隅部近傍から突出して設けられた4つの脚部と、該脚部を平面に固定するための固定用金具とを有するパネルユニットを、複数の該パネルユニットが行列に整列した状態で、前記平面に対して固定する際に、
    前記平面の厚さ方向に対して打ち込む柱状体の打ち込み位置を決定するのに用いられる位置決め用治具であって、
    当該位置決め用治具は、全体形状が平板状をなし、平面視において、直線状をなす第1ラインと、該第1ラインに直交する直線状をなす第2ラインとを有するラインを包含する平板体を備え、
    前記平板体は、前記ラインと重なる位置に、前記柱状体の位置決めを行う、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔を備えており、
    当該位置決め用治具は、1つの前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、列方向に並ぶ2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離aに設定されている2つの前記貫通孔と、
    列方向に並ぶ前記パネルユニットにおいて、異なる前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、列方向で隣接する2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離bに設定されている2つの前記貫通孔と、
    1つの前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、行方向に並ぶ2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離cに設定されている2つの前記貫通孔と、
    行方向に並ぶ前記パネルユニットにおいて、異なる前記パネルユニットが備える前記脚部のうち、行方向で隣接する2つの前記脚部を固定する前記固定用金具に対応する前記柱状体の離間距離に一致して、前記貫通孔同士の離間距離が距離dに設定されている2つの前記貫通孔とを有することを特徴とする位置決め用治具。
  2. 前記貫通孔は、位置決めを行う前記柱状体の中心軸が、前記ラインの延長線上に重なるように前記平板体に形成されている請求項1に記載の位置決め用治具。
  3. 前記貫通孔は、その平面視において、前記柱状体の中心軸に直交する方向の前記柱状体の断面形状に対応した形状をなしている請求項1または2に記載の位置決め用治具。
  4. 前記貫通孔は、前記平板体の側面で開放する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  5. 前記平板体は、その側面側の端部に、前記貫通孔に連通する切り欠きを、前記柱状体を前記貫通孔に誘導するための誘導部として備えている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  6. 前記第1ラインと前記第2ラインとは、それぞれの基端において直交し、前記ラインは、さらに、前記第1ラインの先端と前記第2ラインの先端とを結ぶ第3ラインを有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  7. 前記平板体は、その縁部に沿って、前記第1ライン、前記第2ラインおよび前記第3ラインが形成された平面視形状を有する三角形である請求項6に記載の位置決め用治具。
  8. 前記平板体は、透明性を有している請求項1ないし7のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  9. 前記平面に予め形成された墨出しラインに前記ラインを一致させた状態で用いられる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  10. 前記貫通孔は、前記ラインの基端および先端に対応して形成されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  11. 前記貫通孔は、前記ラインの途中に対応して形成されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
  12. 一方の前記貫通孔に対する、他方の前記貫通孔の離間距離の大きさが、他方の前記貫通孔の近傍に刻字されている請求項1ないし11のいずれか1項に記載の位置決め用治具。
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