JP6866759B2 - 液面検出装置 - Google Patents

液面検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6866759B2
JP6866759B2 JP2017097598A JP2017097598A JP6866759B2 JP 6866759 B2 JP6866759 B2 JP 6866759B2 JP 2017097598 A JP2017097598 A JP 2017097598A JP 2017097598 A JP2017097598 A JP 2017097598A JP 6866759 B2 JP6866759 B2 JP 6866759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intensity ratio
circuit unit
liquid level
ultrasonic sensor
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017097598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018194406A (ja
Inventor
篤史 本田
篤史 本田
宮川 功
功 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017097598A priority Critical patent/JP6866759B2/ja
Publication of JP2018194406A publication Critical patent/JP2018194406A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866759B2 publication Critical patent/JP6866759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Description

本発明は、超音波センサを用いてタンク内の液体の液面の位置を検出する液面検出装置に関するものである。
従来の液面検出装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の液面検出装置は、液体を貯蔵するタンクと、タンク内の底部に配置される超音波センサ(超音波発振素子)と、超音波センサが発射した超音波を超音波センサに向けて反射させる第1反射壁と、超音波センサが発射した超音波を液体の液面に反射させる第2反射壁と、液面位置を算出する制御回路と、を備えている。
制御回路は、超音波センサから第1反射壁までの距離および第1反射壁によって反射した第1反射波の受信時間と、第2反射壁を介して液面で反射した第2反射波の受信時間とに基づいて、液面の位置(液面高さ)を算出するようになっている。
特開2005−127919号公報
しかしながら、特許文献1の液面検出装置においては、例えば、第1反射壁、あるいは第2反射壁の汚損等があると反射波が減衰する、あるいは超音波センサ自身に不具合があると反射波の適切な受信ができなくなるため、総じて正確な液面位置の算出ができなくなる。特許文献1の液面検出装置では、上記のような場合における故障を判定する機能を有していないので、ユーザにとっては、算出された液面位置が本当に正しいものかどうか、判断できない。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、液面位置の算出において、故障判定を可能とする液面検出装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、液体(11)を貯蔵するタンク(10)内の底部(13)に配置されて、超音波を発射すると共に、反射波を受信する超音波センサ(110)と、
超音波センサに対して、超音波を発射させるための駆動信号(V)を与える駆動回路部(141)と、
超音波センサから所定距離(L0)離れた位置に設けられて、発射された超音波を超音波センサに反射させる第1反射壁(131a)と、
超音波センサから発射された超音波を液体の液面(12)に反射させる第2反射壁(131b)と、
超音波センサで受信された反射波信号のうち、第1反射壁で反射された第1反射波信号と、第2反射壁を介して前記液面で反射された第2反射波信号とを検出する受信回路部(142)と、
所定距離、受信回路部の第1反射波信号、および第2反射波信号を用いて、液面の位置を演算する演算回路部(143)と、を備える液面検出装置において、
駆動信号に対する第1反射波信号の強度比である第1強度比(Ar)、および駆動信号に対する第2反射波信号の強度比である第2強度比(Br)を算出すると共に、予め定めた第1所定値(A0)と第1強度比との比較、および予め定めた第2所定値(B0)と第2強度比との比較を行うことで、第1反射壁、第2反射壁、および超音波センサの少なくとも1つの故障の有無を判定する故障判定回路部(144)を備えることを特徴としている。
この発明によれば、第1強度比(Ar)と第1所定値(A0)との比較において、第1強度比(Ar)が第1所定値(A0)よりも小さいと、第1反射波信号は減衰していると判定することができる。また、同様に、第2強度比(Br)と第2所定値(B0)との比較において、第2強度比(Br)が第2所定値(B0)よりも小さいと、第2反射波信号は減衰していると判定することができる。第1反射波信号の減衰においては、第1反射壁(131a)の不具合、あるいは超音波センサ(110)の発振受信機能の不具合が考えられる。また、第2反射波信号の減衰においては、第2反射壁(131b)の不具合、あるいは超音波センサ(110)の発振受信機能の不具合が考えられる。
よって、故障判定回路部(144)は、第1所定値(A0)と第1強度比(Ar)との比較、および第2所定値(B0)と第2強度比(Br)との比較を行うことで、第1反射壁(131a)、第2反射壁(131b)、および超音波センサ(110)の少なくとも1つの故障の有無を判定することが可能となる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における液面検出装置の全体構成を示す説明図である。 駆動信号、および反射波信号を示す説明図である。 第1実施形態における制御内容を示すフローチャートである。 第2実施形態における液面検出装置の全体構成を示す説明図である。 第2実施形態における制御内容を示すフローチャートである。 第3実施形態における液面検出装置の全体構成を示す説明図である。 第3実施形態における制御内容を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の液面検出装置100Aについて、図1〜図3を用いて説明する。液面検出装置100Aは、例えば車両用の燃料タンク10内に貯蔵されたガソリン等の燃料11の液面12の位置を検出する装置である。燃料タンク10は本発明のタンクに対応し、また、燃料11は本発明の液体に対応する。図1に示すように、液面検出装置100Aは、超音波センサ110、ケース120、伝送管130、および制御回路140等を備えている。超音波センサ110、ケース120、伝送管130等は、燃料タンク10内の底面13に設けられている。底面13は、本発明の底部に対応する。
超音波センサ110は、水平経路131の第1反射壁131a、および燃料タンク10内の燃料11の液面12に対して超音波を発射すると共に、反射波を受信する超音波振動子である。超音波センサ110は、ピエゾ効果(電圧が印加されると体積が変化する一方、外部から力を受けると電圧を発生する特性)を有する物質、たとえばPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等により円盤状に形成されている。そして、超音波センサ110は、ケース120および蓋部121によって形成される空間内に収容されている。
ケース120は、樹脂製で有底筒状を成す容器体であり、筒軸が水平方向を向くように配置されている。蓋部121は、樹脂製の板状の部材であり、ケース120の開口側を閉塞するように設けられている。蓋部121には、貫通孔121aが2つ設けられている。超音波センサ110は、一方の端面がケース120の底部120aに当接するように配置されている。
超音波センサ110の表面および裏面(図1中の左右両端面)には、それぞれ外部と電気的に接続される電極111が印刷成形によって形成されている。各電極111は、それぞれ超音波センサ110の表面のほぼ全面、および裏面のほぼ全面にわたって形成されている。
各電極111には、リード線112の一端側がそれぞれ半田付けあるいは圧接等により接続されている。各リード線112の他端側は、蓋部121の貫通孔121aを貫通するように延設されている。リード線112の他端側は、後述する制御回路140の駆動回路部141、および受信回路部142に接続されている。
超音波センサ110は、両電極111間に電圧が印加されると、上記したピエゾ効果により板厚方向である軸方向(図1中の左右方向)に振動して超音波を発射するようになっている。超音波センサ110から発射される超音波は、主に、後述する伝送管130の水平経路131内の燃料11へ向けて進行するようになっている。
伝送管130は、超音波センサ110から発射される超音波を燃料11の液面12に向けて伝播させると共に、第1反射壁131a、および液面12で反射した超音波を再び超音波センサ110に伝播させる経路(伝播経路)を形成するものである。伝送管130は、水平経路131、および垂直経路132を有しており、両経路131、132が組付けされて、全体形状がL字状に形成されている。
水平経路131は、断面形状が円形状を成す筒状部材であり、金属材、例えば、鋼材(鋼板の絞り加工)等により形成されている。尚、水平経路131は、樹脂材によって形成されたものとしてよい。
水平経路131は、燃料タンク10の底面13に沿って水平に延びる水平部分と、一端側において90度曲げられて液面12に向けて開口する開口部分とを有している。水平部分は、燃料タンク10の底面に固定されている。そして、水平部分の他端側には、ケース120(超音波センサ110)が固定されている。ケース120の底部120aは、水平部分の他端側において、軸方向の内側に入り込むように配置されている。水平経路131内には、下側(底面13側)に設けられた開口部から燃料11が浸入するようになっている。
水平経路131の内径は、超音波センサ110側が内径d1、開口部分側が内径d1よりも小さく設定された内径d2となっており、段状に形成されている。内径d1と内径d2との段部は、リング状を成して超音波センサ110側に対向する第1反射壁131aとなっている。超音波センサ110から第1反射壁131aまでの距離は、予め定めた所定の基準距離L0となっている。基準距離L0は、本発明の所定距離に対応する。
第1反射壁131aは、超音波センサ110から発射された超音波を、再び超音波センサ110に向けて反射させる壁となっている。第1反射壁131aで反射した超音波は、超音波センサ110に入射するようになっている。第1反射壁131aで反射して超音波センサ110で受信された反射波を以下、基準波(基準波信号)と呼ぶ。基準波信号は、本発明の第1反射波信号に対応する。
また、水平経路131の一端側において、90度曲げられて液面12と対向する面は、底面13に対して45度程度の傾斜を持つ第2反射壁131bとなっている。超音波センサ110から第2反射壁131b(中心点)までの距離は、基準距離L0よりも長いL1(以下、距離L1)となっている。
第2反射壁131bは、超音波センサ110から発射された超音波を、後述する垂直経路132を介して液面12に向けて反射させる壁となっている。液面12に向かう超音波は、液面12で反射され、第2反射壁131bで再び反射され、更に、水平経路131を介して超音波センサ110に入射するようになっている。液面12で反射して超音波センサ110で受信された反射波を以下、液面波(液面波信号)と呼ぶ。液面波信号は、本発明の第2反射波信号に対応する。
垂直経路132は、断面形状が円形状で、一端側が水平経路131の開口部分に接続された筒状部材となっており、水平経路131と同様に金属材、例えば、鋼材(鋼管)等により形成されている。尚、垂直経路132は、樹脂材によって形成されたものとしてよい。
垂直経路132は、水平経路131に対してほぼ直交している。つまり、垂直経路132は、燃料タンク10の底面13に対して垂直に立上っている。垂直経路132の他端側は、燃料11の満タン時の液面12よりも所定長さだけ上方に突き出すように設定されている。垂直経路132の内径寸法は、水平経路131の内径d2と同等に設定されている。
垂直経路132内には、水平経路131から連続して、燃料11が浸入するようになっている。垂直経路132における燃料11の上側位置は、燃料タンク10内の液面12と同じ位置となる。
燃料タンク10の底面13から第2反射壁131b(中心点)までの距離は、L2(以下、距離L2)となっている。また、伝送管130において、超音波センサ110から液面12までの距離は、液面反射距離Lxとなっており、底面13から液面12まで距離は、液面高さLとなる。よって、
液面反射距離Lx=L1+(L−L2)、
液面高さL=Lx−L1+L2、と表すことができる。
制御回路140は、液面高さLを演算すると共に、液面検出装置100A内におけるいずれかの部位に故障があるか否かを判定する回路となっており、駆動回路部141、受信回路部142、演算回路部143、および故障判定回路部144等を有している。
駆動回路部141は、送信回路を形成し、超音波センサ110に対して、超音波を発射させるための駆動電圧V(図2)を与える回路部となっている。駆動電圧は、本発明の駆動信号に対応する。駆動回路部141は、例えば、所定の周波数で発振する高周波発信器およびその発振信号を増幅する増幅回路から構成され、駆動電圧Vを超音波センサ110に対して出力して、超音波センサ110を駆動し、超音波を発射させるようになっている。
受信回路部142は、超音波センサ110で受信される反射波信号のうち、水平経路131の第1反射壁131aから反射される基準波信号、および液面12から反射される液面波信号を検出する回路部となっている。受信回路部142は、検出した基準波信号、および液面反射波信号を演算回路部143、および故障判定回路部144に出力するようになっている。
演算回路部143は、基準距離L0、受信回路部142からの基準波信号、および液面波信号を用いて、液面高さL(液面12の位置)を演算する回路部となっている(詳細後述)。
故障判定回路部144は、駆動電圧Vに対する基準波信号の強度比である基準波強度比Ar(第1強度比)、および駆動電圧Vに対する液面波信号の強度比である液面波強度比Br(第2強度比)を算出する回路部となっている。加えて、故障判定回路部144は、予め定めた要求基準波強度比A0(第1所定値)と基準波強度比Arとの比較、および予め定めた要求液面波強度比B0(第2所定値)と液面波強度比Brとの比較を行う。そして、故障判定回路部144は、第1反射壁131a、第2反射壁131b、および超音波センサ110の少なくとも1つの故障の有無を判定する回路部となっている(詳細後述)。
液面検出装置100Aは、以上のように構成されており、以下、図2、図3を加えて、その作動および作用効果について説明する。
1.液面高さLの算出
まず、制御回路140において、駆動回路部141は、所定の周期毎(例えば、100ms毎)に超音波センサ110に対して駆動信号Vを出力する。尚、所定の周期は、基準波信号と、液面波信号との受信が可能となる時間としており、100msに限定されるものではない。また、駆動信号Vは、例えば、所定の正電位(例えば+5V程度)の矩形波を基本としたものとしている。
超音波センサ110は、駆動回路部141からの駆動電圧Vに基づき、超音波を発射する。駆動信号Vが大きくなる程、発射される超音波は強くなる。発射された超音波は、伝送管130内を伝播する。
伝送管130内で伝播される超音波のうち、一部の超音波は、水平経路131における第1反射壁131aで反射され、超音波センサ110は、基準波として受信する。超音波の発射から基準波の受信までの時間が、基準時間T0として把握される。
また、伝送管130内で伝播される超音波のうち、他の超音波は、水平経路131、第2反射壁131b、垂直経路132を伝播し、液面12で反射され、更に上記とは逆方向に伝播して、超音波センサ110は、液面波として受信する。超音波の発射から液面波の受信までの時間が、液面反射時間Txとして把握される。
受信回路部142は、超音波センサ110からの基準波、液面波、基準時間T0、および液面反射時間Txを検出し、演算回路部143に出力する。
演算回路部143は、基準距離L0と、基準時間T0とから、そのときの温度に基づく超音波の基準速度v(=2L0/T0)を算出(把握)する。更に、演算回路部143は、算出した超音波の基準速度v(=2L0/T0)と、液面反射時間Txとから、超音波センサ110から液面12までの距離(液面反射距離Lx)を算出する。
液面反射距離Lxは、基準速度vと、液面反射時間Txとから算出される。即ち、
Lx=v・(Tx/2)=(2L0/T0)・(Tx/2)=(L0/T0)・Tx
となる。
一方、液面反射距離Lxは、上記のように(図1)、Lx=L1+(L−L2)である。
よって、演算回路部143は、液面高さLを
L=Lx−L1+L2=(L0/T0)・Tx−L1+L2
として算出する。
そして、演算回路部143は、算出した液面高さLのデータを、例えば車両の液面位置表示装置(例えば、コンビネーションメータの燃料残量表示部)に送信する。車両の液面位置表示装置は、繰り返し制御の中で、液面の位置データを所定回数分(例えば32回分)取込むと、その平均値を算出して、平均値を液面位置として表示する。
2.故障有無の判定
上記液面高さLが算出される中で、故障判定回路部144によって、図3に示すフローチャートに基づいて故障有無の判定が実行される。
まず、故障判定回路部144は、ステップS100で、基準波強度比Arと、液面波強度比Brとを算出する。図2に示すように、基準波信号の大きさ(正側の最大振幅)を波高A、液面波信号の大きさ(正側の最大振幅)を波高Bで表わしたとき、基準波強度比Arは、A/Vとして算出され、液面波強度比Brは、B/Vとして算出される。
次に、故障判定回路部144は、ステップS110で、要求基準波強度比A0と基準波強度比Arとの比較、および要求液面波強度比B0と液面波強度比Brとの比較を行う。要求基準波強度比A0は、基準波が減衰なく正常に超音波センサ110で受信されたときの基準波強度比Arに相当する値として予め設定されたものである。同様に、要求液面波強度比B0は、液面波が減衰なく正常に超音波センサ110で受信されたときの液面波強度比Brに相当する値として予め設定されたものである。
そして、故障判定回路部144は、ステップS121で、基準波強度比Ar<要求基準波強度比A0であり、且つ、液面波強度比Br≧要求液面波強度比B0であると判定すると、ステップS131に進む。上記の条件を満たす場合は、反射に伴う基準波が減衰しており、一方、反射に伴う液面波およびそれを受信する超音波センサ110は正常であることを意味する。尚、故障判定回路部144は、ステップS121で否と判定すると、本制御を終了する。
よって、故障判定回路部144は、ステップS131において、基準波の減衰に影響する第1反射壁131aに汚損等の不具合があると判定する。このような不具合の判定をすると、故障判定回路部144は、例えば、液面検出装置100Aの不具合を示すウォーニングランプ等を点灯させる指示を出力して、ユーザにいち早く知らせるようにする。
以上のように、本実施形態では、基準波強度比Arと要求基準波強度比A0との比較において、基準波強度比Arが要求基準波強度比A0よりも小さいと、基準波は減衰していると判定することができる。また、同様に、液面波強度比Brと要求液面波強度比B0との比較において、液面波強度比Brが要求液面波強度比B0よりも小さいと、液面波は減衰していると判定することができる。基準波の減衰においては、第1反射壁131aの不具合、あるいは超音波センサ110の発振受信機能の不具合が考えられる。また、液面波の減衰においては、第2反射壁131bの不具合、あるいは超音波センサ110の発振受信機能の不具合が考えられる。
よって、故障判定回路部144は、要求基準波強度比A0と基準波強度比Arとの比較、および要求液面波強度比B0と液面波強度比Brとの比較を行うことで、第1反射壁131a、第2反射壁131b、および超音波センサ110の少なくとも1つの故障の有無を判定することが可能となるのである。
本実施形態の具体的な制御内容では、上記のステップS121、S131のように、基準波強度比Arが要求基準波強度比A0よりも小さいことから、第1反射壁131aの不具合有りと判定することができるのである。尚、液面波強度比Brが要求液面波強度比B0以上であることから、第2反射壁131b、および超音波センサ110には不具合は無いと判定することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の液面検出装置100Bを図4、図5に示す。第2実施形態の液面検出装置100Bは、上記第1実施形態の液面検出装置100Aに対して、燃料温度センサ150を追加すると共に、燃料11の温度を加味して故障有無の判定を行うようにしたものである。
燃料温度センサ150は、燃料11の温度を検知するセンサ(温度検知部)である。燃料温度センサ150は、本発明の温度センサに対応する。燃料温度センサ150は、例えば、燃料タンク10の底面13の近傍で、ケース120に隣接するように設けられており、燃料11に直接的に接触して、燃料11の温度を検知するようになっている。図4に示すように、燃料温度センサ150は、故障判定回路部144に接続されている。燃料温度センサ150は、検知した温度信号を故障判定回路部144に出力するようになっている。
以下、本実施形態における故障有無判定の制御内容について、図5に示すフローチャート基づいて説明する。
まず、故障判定回路部144は、上記第1実施形態(図3)と同様に、ステップS100で、基準波強度比Arと、液面波強度比Brとを算出すると共に、ステップS110で、要求基準波強度比A0と基準波強度比Arとの比較、および要求液面波強度比B0と液面波強度比Brとの比較を行う。
そして、故障判定回路部144は、ステップS122で、基準波強度比Ar<要求基準波強度比A0であり、且つ、液面波強度比Br<要求液面波強度比B0であると判定すると、ステップS1221に進む。上記の条件を満たす場合は、基準波、および液面波が共に減衰していることを意味する。尚、故障判定回路部144は、ステップS122で否と判定すると、本制御を終了する。
ステップS1221では、故障判定回路部144は、燃料温度センサ150による温度信号を参照する。
そして、故障判定回路部144は、ステップS1222で、燃料温度が予め定めた所定温度以下であるか否かを判定する。所定温度とは、燃料温度の低下に伴って燃料11の粘度が大きくなって、超音波の伝播に影響が発生する場合の境界温度として、予め定めたものである。燃料11の場合、所定温度は、例えば、0℃程度の値である。
故障判定回路部144は、ステップS1222で、肯定判定すると本制御を終了し、一方、否定判定すると、ステップS132へ進む。ステップS132では、故障判定回路部144は、第1反射壁131a、第2反射壁131b、および超音波センサ110の少なくとも1つに故障有りと判定する。
即ち、一般的に、燃料11の温度が低下すると燃料11の粘度が大きくなって、燃料11中を伝播する超音波は減衰する。よって、燃料温度センサ150によって検知された燃料11の温度が、所定温度より高いときであると、液体粘度の増大はなく、温度に伴う超音波の減衰は発生しにくい。
このような条件下においては、故障判定回路部144は、基準波強度比Arが要求基準波強度比A0より小さく、且つ、液面波強度比Brが要求液面波強度比B0より小さいと、温度による減衰の要因がないのにもかかわらず、超音波は減衰していると見ることができる。そして、故障判定回路部144は、第1反射壁131a、第2反射壁131b、および超音波センサ110の少なくとも1つに故障が有ると判定することが可能となる。
よって、故障判定回路部144は、ステップS132において、故障有りの判定をすると、上記第1実施形態と同様に、例えば、液面検出装置100Bの不具合を示すウォーニングランプ等を点灯させる指示を出力して、ユーザにいち早く知らせるようにする。
逆に、燃料11の温度が所定温度以下であると(ステップS1222でYes)、燃料11中を伝播する超音波は燃料11の粘度増大に伴う減衰を受けるので、正常な減衰と捉えて、第1反射壁131a、第2反射壁131b、および超音波センサ110には特に故障は無いと判定することができる。
本実施形態では、温度検知部としての燃料温度センサ150を燃料タンク10の内部に設けるものとして説明したが、これに限定されることなく、燃料タンク10の外部、例えば、燃料配管表面等に設けて、燃料11の温度を間接的に検知するものとしてもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態の液面検出装置100Cを図6、図7に示す。第3実施形態の液面検出装置100Cは、上記第1実施形態の液面検出装置100Aに対して、傾斜センサ160を追加すると共に、液面12の傾斜を加味して故障有無の判定を行うようにしたものである。
傾斜センサ160は、液面12に向けて超音波センサ110から発射された超音波の方向に直交する仮想面に対する相対的な液面12の傾斜を検知するセンサである。傾斜センサ160は、本発明の傾斜検知部に対応する。傾斜センサ160は、例えば、燃料タンク10の底面13の近傍で、ケース120に隣接するように設けられている。図6に示すように、傾斜センサ160は、故障判定回路部144に接続されている。
例えば、坂道等で車両が水平面に対して傾斜した場合、燃料タンク10の底面13もそれに応じて傾斜し、これに伴って、垂直経路132も垂直方向に対して傾斜する形となる。よって、液面12に向けて発射される超音波の方向(垂直経路132の方向)に直交する仮想面に対して、実際の液面12は、相対的に傾斜する形となる。傾斜センサ160は、このときの液面12の傾斜に相当する傾斜信号を、故障判定回路部144に出力するようになっている。
以下、本実施形態における故障有無判定の制御内容について、図7に示すフローチャート基づいて説明する。
まず、故障判定回路部144は、上記第1実施形態(図3)と同様に、ステップS100で、基準波強度比Arと、液面波強度比Brとを算出すると共に、ステップS110で、要求基準波強度比A0と基準波強度比Arとの比較、および要求液面波強度比B0と液面波強度比Brとの比較を行う。
そして、故障判定回路部144は、ステップS123で、基準波強度比Ar≧要求基準波強度比A0であり、且つ、液面波強度比Br<要求液面波強度比B0であると判定すると、ステップS1231に進む。上記の条件を満たす場合は、基準波は減衰しておらず、液面波は減衰していることを意味する。尚、故障判定回路部144は、ステップS123で否と判定すると、本制御を終了する。
ステップS1231では、故障判定回路部144は、傾斜センサ160による液面12の傾斜信号を参照する。
そして、故障判定回路部144は、ステップS1232で、液面12の傾斜が予め定めた所定傾斜以上であるか否かを判定する。所定傾斜とは、液面12の傾斜に伴って、液面12で反射して、垂直経路132(第2反射壁131b)に帰るべき超音波が、垂直経路132の内壁に当たって減衰してしまい、超音波の伝播に影響が発生する場合の境界傾斜として、予め定めたものである。
故障判定回路部144は、ステップS1232で、肯定判定すると、本制御を終了し、一方、否定判定すると、ステップS133へ進む。ステップS133では、故障判定回路部144は、第2反射壁131b、および垂直経路132の少なくとも1つに故障有りと判定する。
即ち、燃料11の液面12が仮想面に対して傾斜すると、超音波は、傾斜に伴う入射角と同等の反射角をもって、液面12で反射してしまうため、超音波センサ110へ帰る超音波は減衰する。よって、傾斜センサ160によって検出された液面12の傾斜が、所定傾斜より小さいときであると、液面12の傾斜に伴う超音波の減衰は発生しにくい。
このような条件下においては、故障判定回路部144は、第1強度比Arが第1所定値A0より大きく、且つ、第2強度比Brが第2所定値B0より小さいと、液面12の傾斜による減衰の要因がないのにもかかわらず、液面波は減衰していると見ることができる。そして、故障判定回路部144は、第2反射壁131b、および垂直経路132の少なくとも1つに故障が有ると判定することが可能となる。
よって、故障判定回路部144は、ステップS133において、故障有りの判定をすると、上記第1実施形態と同様に、例えば、液面検出装置100Cの不具合を示すウォーニングランプ等を点灯させる指示を出力して、ユーザにいち早く知らせるようにする。
逆に、液面12の傾斜が所定傾斜よりも大きいときであると(ステップS1232でYes)、超音波は液面12での反射に伴う減衰を受けるので、正常な減衰と捉えて、第2反射壁131b、あるいは垂直経路132には特に故障は無いと判定することができる。
本実施形態では、傾斜検知部としての傾斜センサ160を燃料タンク10の内部に設けるものとして説明したが、これに限定されることなく、燃料タンク10の外部、あるいは車両の所定部位等の他の部位に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、傾斜検知部として、傾斜センサ160を用いるものとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、傾斜検知部として振動センサ(Gセンサ)を用いて、車両走行時の振動の方向、大きさに対して、予め燃料タンク10内の液面12の変化の様子を把握しておくことで、液面12の傾斜を検知することが可能となる。
また、傾斜検知部として、車速センサ、および操舵角センサを用いて、予め車両走行時の急発進、急停車、および右左折時の燃料タンク10内の液面12の変化の様子を把握しておくことで、液面12の傾斜を検知することが可能となる。
更に、ナビゲーションシステムを搭載している車両であれば、地図データにおける走行路の勾配データをもとに、車両の傾斜を把握することで、液面12の傾斜を検知することが可能となる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、液面検出装置100A、100B、100Cとして、燃料タンク10内の燃料11の液面12の位置を検出するものとして説明したが、燃料11に限らず、その他、ウォシャ液、冷却液、ブレーキオイル、あるいはATフルード等の液面位置を検出するものとしても広く使用することができる。
10 燃料タンク(タンク)
11 燃料(液体)
12 液面
13 底面(底部)
100A、100B、100C 液面検出装置
110 超音波センサ
131a 第1反射壁
131b 第2反射壁
141 駆動回路部
142 受信回路部
143 演算回路部
144 故障判定回路部
150 燃料温度センサ(温度センサ)
160 傾斜センサ(傾斜検知部)
V 駆動電圧(駆動信号)
Ar 基準波強度比(第1強度比)
Br 液面波強度比(第2強度比)
A0 要求基準波強度比(第1所定値)
B0 要求液面波強度比(第2所定値)
L0 基準距離(所定距離)

Claims (3)

  1. 液体(11)を貯蔵するタンク(10)内の底部(13)に配置されて、超音波を発射すると共に、反射波を受信する超音波センサ(110)と、
    前記超音波センサに対して、前記超音波を発射させるための駆動信号(V)を与える駆動回路部(141)と、
    前記超音波センサから所定距離(L0)離れた位置に設けられて、発射された前記超音波を前記超音波センサに反射させる第1反射壁(131a)と、
    前記超音波センサから発射された前記超音波を前記液体の液面(12)に反射させる第2反射壁(131b)と、
    前記超音波センサで受信された反射波信号のうち、前記第1反射壁で反射された第1反射波信号と、前記第2反射壁を介して前記液面で反射された第2反射波信号とを検出する受信回路部(142)と、
    前記所定距離、前記受信回路部の前記第1反射波信号、および前記第2反射波信号を用いて、前記液面の位置を演算する演算回路部(143)と、を備える液面検出装置において、
    前記駆動信号に対する前記第1反射波信号の強度比である第1強度比(Ar)、および前記駆動信号に対する前記第2反射波信号の強度比である第2強度比(Br)を算出すると共に、予め定めた第1所定値(A0)と前記第1強度比との比較、および予め定めた第2所定値(B0)と前記第2強度比との比較を行うことで、前記第1反射壁、前記第2反射壁、および前記超音波センサの少なくとも1つの故障の有無を判定する故障判定回路部(144)を備える液面検出装置。
  2. 前記液体の温度を検知する温度センサ(150)を備え、
    前記故障判定回路部は、前記第1強度比が前記第1所定値より小さく、且つ、前記第2強度比が前記第2所定値より小さく、更に前記温度センサによって検知された前記液体の温度が予め定めた所定温度より高いときに、前記第1反射壁、前記第2反射壁、および前記超音波センサの少なくとも1つに故障有りと判定する請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記液面に向けて前記超音波センサから発射された前記超音波の方向に直交する仮想面に対する相対的な前記液面の傾斜を検知する傾斜検知部(160)を備え、
    前記故障判定回路部は、前記第1強度比が前記第1所定値より大きく、且つ、前記第2強度比が前記第2所定値より小さく、更に前記傾斜検知部によって検出された前記液面の傾斜が予め定めた所定傾斜より小さいときに、前記第2反射壁に故障有りと判定する請求項1に記載の液面検出装置。
JP2017097598A 2017-05-16 2017-05-16 液面検出装置 Active JP6866759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017097598A JP6866759B2 (ja) 2017-05-16 2017-05-16 液面検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017097598A JP6866759B2 (ja) 2017-05-16 2017-05-16 液面検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018194406A JP2018194406A (ja) 2018-12-06
JP6866759B2 true JP6866759B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=64571312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017097598A Active JP6866759B2 (ja) 2017-05-16 2017-05-16 液面検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6866759B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7272187B2 (ja) * 2019-08-30 2023-05-12 株式会社デンソー 液面検出装置、およびそのパラメータ設定方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9218425D0 (en) * 1992-08-29 1992-10-14 Smiths Industries Plc Liquid-level gauging
JP2005233640A (ja) * 2004-02-17 2005-09-02 Kurita Water Ind Ltd 超音波式空中センサによる測距方法
JP2006145403A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Denso Corp 超音波計測回路およびそれを用いた液面検出装置
DE102010064394A1 (de) * 2010-12-30 2012-07-05 Endress + Hauser Gmbh + Co. Kg Verfahren und Vorrichtung zum Ausrichten eines Messgerätes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018194406A (ja) 2018-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10215613B2 (en) System and method for non-intrusive and continuous level measurement of a liquid
US10228275B2 (en) System and method for non-intrusive and continuous level measurement in a cylindrical vessel
CN106338332B (zh) 用于测量液体或气态介质中的声音速度的***和方法
US9291491B2 (en) Wading detection system for a vehicle
US7542870B2 (en) Immersed fuel level sensor
JP6562037B2 (ja) 液面検出装置
JP6562036B2 (ja) 液面検出装置
JP6866759B2 (ja) 液面検出装置
JP2006145403A (ja) 超音波計測回路およびそれを用いた液面検出装置
JP6911662B2 (ja) 液面検出装置
WO2006134358A1 (en) Acoustic wave sensor for sensing fluid level
JP4277761B2 (ja) 液面検出装置
US11150123B2 (en) System for measuring a filling level
JPH06249697A (ja) 超音波液面計
JP4254457B2 (ja) 車両用液面検出装置
JPH09229748A (ja) 超音波液面レベルセンサ
JP4120554B2 (ja) 車両用液面検出装置
JP7333516B2 (ja) 液面位置検出装置
JP7230301B2 (ja) 超音波式漏れ検査装置
JPH07318647A (ja) 超音波式対地車速センサ及び超音波発信器
JP6627831B2 (ja) 液面検出装置
JP4306582B2 (ja) 液面検出装置
WO2019172334A1 (ja) 液面検出装置
JP2020098129A (ja) 超音波レベル計用の導波管
JP2019132642A (ja) 液面検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250