JP6862236B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、画像形成方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像形成装置、画像形成方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、感光体に帯電、露光、現像を繰り返して画像を形成する電子写真方式の画像形成技術に関する。
従来、感光体に帯電、露光、現像を繰り返して画像を形成する電子写真方式の画像形成装置において、PWM(Pulse Width Modulation)信号のパルス幅を制御することにより、出力濃度調整を行う手法が広く知られている。このような画像形成装置は、PWM信号のパルス幅の狭広に応じて、レーザー光源から照射されるレーザー光の光量を制御することにより、感光体の表面に形成される潜像の深さ(電荷量)を異ならせる。電荷量が小さければ記録媒体上に付与されるトナー量が少なくなり、電荷量が大きければ記録媒体上に付与されるトナー量が多くなる。
PWM信号のパルス幅に基づく出力濃度調整において、良好な出力濃度を得るためには、PWM信号のパルス幅とレーザー光量との対応関係が線形を示すことが理想である。しかしながら、PWM信号のパルス幅が所定値よりも狭くなると、レーザー光源をオンに切り替えることができない場合や、逆に、PWM信号のパルス幅が所定値よりも広くなると、レーザー光源をオフに切り替える間隔が短くなってしまう場合があった。この結果、あるパルス幅のPWM信号を出力しても、期待される理想的なレーザー光量を得ることができない場合があった。さらに、PWM信号のパルス幅が所定の範囲内となったとしても、当該PWM信号に基づいて実際に出力されるレーザー光量と、期待される理想的なレーザー光量との間に誤差(以下、この誤差を「PWM誤差」と記す)が発生する場合もあった。
特許文献1の画像形成装置は、このようなレーザー光の特性を考慮して入力画像データの濃度値を補正する機能を備える。具体的には、レーザー光源のオンオフの切り替えを制御できない低濃度領域および高濃度領域については、入力画像データの濃度値を減算または加算する補正を行い、その減算または加算した差分の濃度値を周辺画素に誤差値として拡散する(誤差拡散処理)。
特開2000−270218号公報
しかしながら、上記PWM誤差から換算される誤差値の誤差拡散処理を実行した場合、出力画像においてモアレや擬似輪郭などが発生してしまう場合があった。
例えば、入力画像にディザスクリーン処理を行うことにより、スクリーンドット群が周期的に点在するスクリーン画像を得られることが知られている。このようなスクリーン画像に誤差値の誤差拡散処理を行った場合、あるスクリーンドット群で算出された誤差値が、他のスクリーンドット群に伝搬してしまう場合があった。この結果、スクリーンドット群が表す出力濃度の周期性が損なわれ、出力画像においてモアレが発生してしまう場合があった。あるいはまた、グラデーション画像では、複数のスクリーンドット群が表す出力濃度の階調性が損なわれ、出力画像において擬似輪郭が発生してしまう場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、出力画像におけるモアレや擬似輪郭などの発生を抑制し、高画質の出力画像を得ることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、入力画像データに所定のスクリーン角度が生じるように量子化を行い、スクリーン画像を生成するディザスクリーン処理手段と、前記スクリーン画像における注目画素の周辺に位置する周辺画素から前記注目画素へと拡散された誤差値を前記注目画素における濃度値に加算する加算手段と、前記注目画素における前記誤差値の加算後の濃度値の整数部に応じたパルス幅のPWM値を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段で算出されたPWM値に基づいて実際に照射されるレーザー光の光量と当該PWM値に対応する理想のレーザー光の光量とに基づいて、誤差値を算出する第2の算出手段と前記加算後の濃度値から前記整数部を引いた値と、前記第2の算出手段で算出された誤差値の合計値からなる誤差値を周辺画素に拡散する拡散手段と、を備え、前記拡散手段は、前記注目画素における濃度値であって、前記注目画素へと拡散された前記誤差値が加算される前の濃度値が0であることに基づいて、周辺画素へ拡散する誤差値を0に設定することを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、出力画像におけるモアレや擬似輪郭などの発生を抑制し、高画質の出力画像を得ることができる、という効果を奏する。
電子写真方式の画像形成装置において、レーザー光量の特性を示すグラフの一例である。 PWM誤差から換算される誤差値の誤差拡散処理の具体例を示す図である。 画像形成装置の構成の一例を示す図である。 実施形態1における画像処理部の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施形態1における画像処理部の処理手順を示すフローチャートの一例である。 実施形態1において、周辺画素から注目画素への誤差値の受け渡し方を示す模式図である。 実施形態1におけるスクリーンドット群の拡大図である。 実施形態1におけるPWM変換テーブルの一例を示す図である。 実施形態1におけるPWM信号の出力パターンの一例を示す図である。 実施形態2におけるスクリーン画像の一例を示す図である。
本発明の実施形態の説明に先立ち、理想の出力濃度と実際の出力濃度との誤差から換算される誤差値を周辺画素に拡散することにより、画像全体の濃度調整を行う処理の具体例について説明する。
(PWM誤差)
図1(a)は、電子写真方式の画像形成装置において、X軸をPWM信号のパルス幅とし、Y軸をレーザー光量としたグラフである。図1(a)のグラフにおいて、測定光量(黒四角)は、同じパルス幅のPWM信号が連続出力されている状態で照射されたレーザー光の光量を測定した値を示している。パルス幅が0/40〜4/40の低パルス幅領域11では、測定光量が0またはわずかな値であることが分かる。これは、PWM信号のパルス幅が所定値よりも狭い場合、当該PWM信号によって発光源がオンに切り替わらず、レーザー光の発光自体が行われないからである。また、パルス幅が5/40〜32/40の中パルス幅領域12では、プロットされた測定光量(黒四角)が略線形を示している。そして、パルス幅が33/40〜40/40の高パルス幅領域13では、測定光量が1であることを示している。これは、PWM信号のパルス幅が所定値よりも広い場合、次のパルスがオンになるまでの時間間隔が短いため、発光源がオフに切り替わらず、レーザー光の発光が中断されないからである。
このようなレーザー光の特性により、電子写真方式の画像形成装置の多くは、入力画像データの濃度値を、発光源のオンオフを切り替え可能なパルス幅に変換し、変換されたパルス幅のPWM信号に基づいて画像形成を行っている。図1(a)のグラフを例に説明すると、入力画像データの濃度値(△)が0〜15の16階調で表される場合、濃度値3にはパルス幅10、濃度値6にはパルス幅16、濃度値9にはパルス幅22というように、濃度値とパルス幅とがそれぞれ対応している。つまり、画像形成装置は、中パルス幅領域12における各パルス幅(5/40〜32/40)と、濃度値(0〜15、16階調)とを予め対応付けたテーブルを保持し、入力画像データの濃度値から、PWM信号のパルス幅を導出するのである。
しかしながら、プロットされた測定光量(黒四角)が完全な線形となることはなく、出力可能なPWM信号の分解能にも限界がある。そのため、PWM信号のパルス幅とレーザー光量との対応関係が完全な線形を示す場合の理想値と、実際の測定光量(黒四角)との間にPWM誤差が発生する場合がある。図1(b)は、図1(a)のグラフにおける領域14を拡大した図である。図1(b)のグラフにおいて、濃度値7(PWM信号のパルス幅=17)に対応する測定光量は、理想値との差分であるPWM誤差15が発生している。このようなPWM誤差15により、例えば、濃度値7のベタ画像を出力した場合、理想値よりも高い濃度のベタ画像が出力されてしまう。また、濃度値が段階的に変化するグラデーションを含む領域では、擬似輪郭が発生してしまう可能性もある。
(誤差拡散による濃度調整)
出力濃度を理想値に近づけるため、PWM誤差から換算される誤差値を、注目画素の周辺に位置する周辺画素に拡散し、出力画像の全体にわたって濃度を調整する手法が提案されている。
図2は、上記誤差拡散処理の具体例を示す図である。本例では、ディザスクリーン処理が施されたスクリーン画像に、PWM誤差から換算される誤差値の誤差拡散処理が行われる例について説明する。ここで、ディザスクリーン処理とは、色空間変換処理、γ補正処理、フィルタ処理などの前処理が施された画像データに、所定のスクリーン角度が生じるように量子化を行う処理をいう。なお、スクリーン角度を生じさせるためには、ディザマトリクスの2次元的配置において、副走査方向において相互に異なるように配置させたディザマトリクス群を用いて量子化処理を行えばよい。一般に、カラー画像の色成分ごとに異なるスクリーン角度が生じるようにディザスクリーン処理が行われることにより、出力画像におけるモアレの発生などを抑制することができる。
図2は、一例として、スクリーン角度が45度、解像度が1200dpiのスクリーン画像20の一部を示している。スクリーンドット群は、スクリーン画像20における画像全体の濃淡を表現するために生成され、図2のスクリーン画像20の例では、12個の画素から構成される。スクリーン画像20において、実線はスクリーンドット群が存在する領域同士の境界21を模式的に表している。なお、図2のスクリーンドット群において、黒色画素は濃度値が7(PWM信号のパルス幅=17/40)であることを、灰色画素は濃度値が6(PWM信号のパルス幅=16/40)であることをそれぞれ示している。注目画素が画素22である場合、パルス幅17/40に対応するPWM誤差15から換算される誤差値が取得され、この取得した誤差値を、所定の割合で画素22の周辺画素に受け渡し、受け渡された誤差値が周辺画素の濃度値にそれぞれ加算される。画像形成装置は、注目画素を順次走査しつつ、注目画素ごとに誤差値の受け渡しを繰り返して誤差拡散処理を行う。図2の例では、スクリーンドット群23を構成する12画素のうち、黒色画素×8と灰色画素×4との組み合わせにより、(17×8+16×4)/(40×12)=0.4167に相当するPWM信号のパルス幅分の出力濃度を表現することができる。このような誤差拡散処理により、画像形成装置は、出力画像の全体にわたって濃度を調整することができる。
(誤差拡散処理の問題点)
しかしながら、図2に示される通り、スクリーン画像に対して誤差値の誤差拡散処理を行う場合、スクリーンドット群ごとに異なる出力濃度が算出されてしまい、出力画像にモアレなどが発生してしまうことがある。
図2のスクリーン画像20において、白色画素は濃度値が0(PWM信号のパルス幅が0/0)であることを示している。そのため、あるスクリーンドット群で算出された誤差値が、隣接するスクリーンドット群に伝搬してしまい、出力濃度の算出に影響を及ぼしてしまう場合があった。スクリーン画像20における破線矢印は、誤差値が、スクリーンドット群23の各画素から隣接するスクリーンドット群に伝搬する様子を模式的に示したものである。
図2を参照して説明すると、例えば、注目画素が画素24であった場合、画素24について算出された誤差値のうち所定の割合の値が、隣接するスクリーンドット群25の画素26伝搬する。そして、スクリーンドット群25についても、同様に誤差拡散処理が行われることにより、例えば、画素27に誤差値が加算され、画素27は灰色画素から黒色画素に補正される。この結果、スクリーンドット群25は、(17×9+16×3)/(40×12)=0.4187に相当するPWM信号のパルス幅分の出力濃度を表現することになる。図2に示される通り、出力濃度=0.4167を表現するスクリーンドット群と、出力濃度=0.4187を表現するスクリーンドット群とが周期的に混在することにより、出力画像にモアレなどが発生してしまうことがある。
以下、上記誤差拡散処理の問題点を改善する手法について、図面を参照して説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置の構成>
図3は、本実施形態における画像形成装置の構成の一例を示す図である。本実施形態において、画像形成装置はデジタル複写機1であり、図では、デジタル複写機1の本体構成の一例が示されている。本実施形態のデジタル複写機1は、原稿搬送部130と、原稿読取部120と、画像形成部100と、搬送ユニット190と、給紙段(本体給紙段140、150、160、170およびデッキ給紙段180)と、後処理装置200とから構成される。以下、ユニットそれぞれの構成を説明する。
(原稿搬送部)
原稿搬送部130は以下のように構成されている。原稿置き台131にセットされた原稿は、給紙ローラ132によって1枚ずつ原稿読取位置まで搬送される。原稿読取位置にはモータ136によって駆動される原稿搬送ベルト137で所定の位置に原稿が配置され、原稿読取部120は配置された原稿の読取を実行する。原稿の読取が終了すると、フラッパ135にて搬送経路が変更され、モータ136を逆転することで原稿が排出トレイ138に排出される。
(原稿読取部)
原稿読取部120は、以下のように構成されている。露光ランプ122は、蛍光灯、ハロゲンランプ等からなり、その長手方向に対して垂直方向に移動しながら、原稿台126上の原稿を照射する。露光ランプ122が原稿を照射することによって発生する散乱光は、第1ミラー台121と、第2ミラー台123とに反射し、レンズ124に到達する。このとき、第1ミラー台121の移動速度に対して、第2のミラー台123の移動速度は、1/2であり、露光ランプ122が照射する対象となる原稿面から、レンズ124までの距離は常に一定に保たれる。第1ミラー台121および第2ミラー台123はモータ125によって移動される。原稿上の像は、第1ミラー台121と、第2ミラー台123と、レンズ124とを介して、数千個の受光素子がライン配列されたCCDラインセンサ127の受光部上に結像し、CCDラインセンサ127により逐次、ライン単位で光電変換される。光電変換された信号は、信号処理部128によって処理された後に出力される。
(画像形成部)
画像形成部100は、以下のように構成されている。露光制御部(不図示)は、信号処理部の出力画像信号に基づいて画像処理部114で電子写真の特性に応じた処理を行う。露光制御部は、半導体レーザー101を駆動し、光ビームを定速回転している感光ドラム(感光体)107の表面に照射する。このとき、露光制御部は、モータ103で回転しているポリゴンミラー102を用いて、感光ドラム107の軸方向と平行に光ビームを偏光走査する。なお、感光ドラム107は、光ビームが照射される前に、不図示の前露光ランプによって感光ドラム107上の残留電荷が徐電され、さらに1次帯電器109によってその表面が均一に帯電されている。これらの結果、感光ドラム107は回転しながら光ビームが照射されることにより、感光ドラム107の表面に静電潜像が形成される。そして、現像器104は、感光ドラム107の表面に形成された静電潜像を、所定色の現像剤(トナー)を用いて現像することにより可視化する。
後述する転写紙給紙段140、150、160、170、180から搬送された転写紙は、レジストローラ106まで搬送される。レジストローラ106は、センサ105からの検知信号を受信することに応じて転写紙の到達を検知し、感光ドラム107に形成されたトナー像における先端と、転写紙の先端とが到達するタイミングを合わせて転写位置に転写紙を給紙する。転写帯電器108は、感光ドラム107上に現像されたトナー像を、給送された転写紙に転写する。感光ドラム107は、不図示のクリーナーによって、残留したトナーが除去される。トナー像が転写された転写紙は、感光ドラム107の曲率が大きいため、感光ドラム107から分離しやすいが、さらに、不図示の徐電針に電圧をかけることによって、感光ドラム107と転写紙との間の吸着力を弱め、分離しやすくしている。感光ドラム107から分離された転写紙は、定着部110に送られトナーが定着される。定着部110は、セラミックヒータ111と、フィルム112と、2つのローラとで構成され、セラミックヒータ111の熱は、薄いフィルム112を介して転写紙上に効率よく伝達される。方向フラッパ113は、トナー定着後の転写紙の排出先を、デジタル複写機1の動作モードに応じてトレイ115と搬送ユニット190とに切り替える。
(搬送ユニット)
搬送ユニット190は、以下のように構成されている。搬送ユニット190は、画像形成部100でトナーが定着された転写紙を、後述の後処理装置200に搬送するためのユニットであり、転写紙は搬送ローラ191によって搬送される。
(給紙段)
給紙段140、150、160、170は、デジタル複写機1の本体が備える給紙段であり、すべてほぼ同等の構成である。給紙段180は、給紙段140、150、160、170よりも大量の転写紙を蓄積可能なデッキ給紙段である。本体給紙段140、150、160、170はほぼ同等の構成であるので、給紙段140の構成のみを説明する。転写紙を収納するカセット141の底面には、リフトアップモータ143によって上下する底板142が配置されている。この底板142が上昇することで、カセット141に収納された転写紙は、所定の高さで転写紙を待機することができる。所定の高さで待機している転写紙は、ピックアップローラ144によって給紙ローラ対145まで搬送される。給紙ローラ対145は、転写紙と逆回転方向にトルクがかけられており、これにより転写紙の重送を防止しつつ転写紙を1枚ずつ搬送路へと送り出している。また、搬送ローラ146は、給紙段140より下方にある給紙段150、160、170のいずれかから搬送されてきた転写紙を、さらに上方に搬送するためのローラ対である。給紙段150、160、170は、それぞれ、カセット151、161、171、底板152、162、172、リフトアップモータ153、163、173、ピックアップローラ154、164、174、給送ローラ対155、165、175を備えている。
給紙段180は、以下のように構成されている。給紙段180は、転写紙を収納する紙庫181を有し、紙庫181の底面にも転写紙を待機位置まで上昇させる底板182が配置されている。底板182はモータ183によって回転するベルトに接続されており、ベルトが移動することにより底板182の上昇および下降が制御される。待機位置にある転写紙は、ピックアップローラ185によって給紙ローラ対184まで搬送され、給紙ローラ対184は、給紙ローラ対145,155、165、175と同様に転写紙の重送を防止しつつ転写紙を1枚ずつ搬送路へと送り出している。
(後処理装置)
後処理装置200は、以下のように構成されている。ローラ201は、画像形成部100から搬送されてきた転写紙を後処理装置200内部に取り込む。取り込まれた転写紙の出力先としてトレイ204が選択されている場合には、フラッパ205によって搬送方向が切り替えられ、ローラ202によって転写紙がトレイ204に排出される。トレイ204は、割り込んで印刷された転写紙の出力に用いられるなど、一時的に使用されるトレイである。通常印刷された転写紙の排出に用いられるトレイは、トレイ210およびトレイ211である。フラッパ205によって転写紙の搬送方向が下方に切り替えられた後、さらにフラッパ203によってローラ208の方向に転写紙の搬送方向が切り替えられることにより、転写紙がトレイ210、211に出力される。フラッパ206によって反転ローラ207の方向に転写紙の搬送方向が切り替えられた場合、反転ローラ207の位置まで搬送された転写紙は、この反転ローラ207によって転写紙の搬送方向が逆方向に変えられる。この場合、転写紙は反転してトレイ210、211に排出される。本実施形態のデジタル複写機1は、転写紙をトレイ210、211に排出する際、ステイプラ216を用いてステイプル処理を行うことができる。また、デジタル複写機1は、シフトモータ212を用いてトレイ210、211を上下動させることにより、転写紙の出力先を選択的に切り替えることができる。トレイ219は、複数の転写紙を製本して出力する際に使用される排出トレイである。転写紙がトレイ219に排出される場合、転写紙は、ローラ213からローラ214へと搬送され、その後一次蓄積部215に搬送される。一次蓄積部215に所定の枚数の転写紙が蓄積された後、複数の転写紙はステイプラ216によって製本処理が施される。製本処理が終了すると、フラッパ217が誘導する転写紙の搬送方向が切り替えられ、次いで転写紙を蓄積する場合とは逆方向にローラ214が回転される。その後、転写紙は、ローラ218を経由してトレイ219へと排出される。
[実施形態1]
図4は、本実施形態における画像処理部114の機能構成を示すブロック図である。図5は、本実施形態において、PWM信号を生成する処理手順を示すフローチャートである。図5に示されるフローチャートの処理は、画像処理部114を実現するASICなどにより実行される。なお、以下の各記号Sは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。以下、図4の機能ブロック図および図5のフローチャートを参照して、本実施形態におけるPWM信号の生成処理について説明する。
S501において、前処理部401は、画像処理部114に入力された入力画像データに、色空間変換処理、γ補正処理、フィルタ処理などの前処理を行う。本実施形態の入力画像データは、例えば、8ビットのRGB画像データである。
S502において、ディザスクリーン処理部402は、S501で前処理が施された画像データに、ディザスクリーン処理を行う。ディザスクリーン処理は、上述の通り、所定のスクリーン角度が生じるように量子化する処理をいう。ディザスクリーン処理の結果、画像処理部114は、量子化された画像データを取得することができる。本実施形態では、S502において量子化された画像データが表す画像は、図2に示されるスクリーン画像20であるものとして説明する。
S503において、画像処理部114は、PWM信号を生成する対象となる注目画素を選択する。
S504において、濃度値計算部403は、注目画素における誤差値を算出する。図6は、本実施形態において、周辺画素e0〜e3から注目画素601への誤差値の受け渡し方を示す模式図である。濃度値計算部403は、周辺画素e0〜e3における誤差値を所定の割合で注目画素601の入力濃度値αに加算する。さらに、濃度値計算部403は、注目画素601で算出した算出誤差値を周辺画素e4〜e7に加算する。
図6の模式図において、周辺画素e0〜e3の誤差値が加算された後の、注目画素601の濃度値Bは以下の式(1)で算出される。
B=α+e0×κ0+e1×κ1+e2×κ2+e3×κ3 ・・・ 式(1)
式(1)において、κ0〜3は係数であり、例えばκ0=0.2、κ1=0.3、κ2=0.2、κ3=0.3がそれぞれ係数に設定される。
そして、注目画素601における算出誤差値PixelError(以後「PE」と記す)は、濃度値Bの整数部をβとしたとき、
PE=B−β ・・・ 式(2)
で表される。ここで、図7を参照して、上記式(1)(2)を用いた誤差値計算の具体例について説明する。図7は、本実施形態におけるスクリーンドット群の拡大図である。説明の便宜のため、図7のスクリーンドット群における各画素の濃度値は、図2のスクリーンドット群のものとは異なっている。具体的には、黒色画素の濃度値は12(PWM信号のパルス幅=27/40)、灰色画素の濃度値は9(PWM信号のパルス幅=22/40)であるものとして、誤差値計算の具体例を説明する。
画素701を注目画素とした場合、画素701の濃度値は9であるため、式(1)に入力される各値はそれぞれα=9、e0=0、e1=0、e2=0、e3=0となる。この結果、濃度値計算部403は、画素701について、B701=9、β701=9、PE701=0を算出することができる。
S505において、PWM変換部404は、PWM変換テーブル405を参照して、濃度値βに対応するPWM値を求める。
図8は、本実施形態におけるPWM変換テーブル405の一例を示す図である。図8のPWM変換テーブル405において、濃度値カラム801には、β、すなわち0〜15の16階調の濃度値が記憶されている。PWM値カラム802には、0/40〜40/40のPWM値が記憶されている。本実施形態において、PWM値は、PWM信号のパルス幅を定める値であり、後述のPWM信号生成部406は、これらPWM値に基づいてPWM信号のパルス幅を決定する。測定光量カラム803には、PWM値に対応する測定光量が記憶されている。測定光量カラム803の各セルには、PWM信号のパルス幅0/40〜40/40に基づいてレーザー101を発光駆動した場合にそれぞれ測定される光量が記憶されている。測定光量カラム803に記憶される測定光量の値は、実際にレーザー101を発行駆動した場合の測定光量を予めサンプリングした値が記憶される。本実施形態では、これら測定光量の最小値が0、最大値が1となるように正規化されている。PWM誤差カラム804には、PWM信号のパルス幅とレーザー光量との対応関係が完全な線形を示す場合の理想値(図1(a))と、測定光量との誤差から換算される誤差値(以下「PWM誤差値」と記す)が記憶されている。
図9は、本実施形態において、PWM信号の出力パターンの一例を示すグラフである。図9のグラフにおいて、縦軸(Y軸)はPWM信号のパルス幅を、横軸(X軸)は40分割された1画素分の幅をそれぞれ表している。Y軸について、PWM信号のパルス幅は、発光源のオンオフを切り替え可能な5/40〜32/40の範囲が示されている。X軸について、白色領域はPWM信号がオフであることを、黒色領域はPWM信号がオンであることを表している。なお、図9のグラフは一例であり、1画素の分割数が多くなるほどX軸も長くなり、PWM信号の分解能も高くなる。例えば、濃度値βが「9」を示す場合、PWM変換テーブル405(図8)が参照され、濃度値βからPWM値「22/40」が取得される。そして、取得されたPWM値「22/40」は、PWM信号生成部406に送信される。PWM信号生成部406は、PWM値「22/40」に基づいて、パターン901に示されるPWM信号を出力する。具体的には“0000000001111111111111111111111000000000”の40ビットの信号が出力される。
S506において、PWM信号生成部406は、上記のPWM信号をレーザー101に出力する。本実施形態において、PWM信号生成部406は、PWMパターン901を示す40ビットの信号を、感光ドラム107の走査方向に順次1ビットずつ出力することにより、レーザー101の照射を制御することができる。注目画素についてPWM信号の生成が行われ、レーザー101からの照射が制御されると、S507に移行する。
S507において、誤差値算出部407は、S503で選択された注目画素の濃度値を判定する。本実施形態において、誤差値算出部407は、注目画素における入力濃度値αが0であるか否かを判定する。注目画素の濃度値が0の場合(S507:YES)、S509に移行する。注目画素の濃度値が0以外の場合、S508に移行する。図7の例では、注目画素601における入力濃度値αは「9」であるため、S508に移行する。
別実施形態では、周辺画素で算出された誤差値が加算された後の、注目画素の濃度値Bが1未満であるか否かを判定してもよい。また、判定基準となる濃度値は、必ずしも「濃度値B=1未満」とは限られず、注目画素の濃度値が所定値未満であった場合、S509に移行するように制御してもよい。濃度値を判定する基準を上記の通りに設定することにより、例えば、低濃度値のベタ画像に、スクリーンドット群が周期的に点在するスクリーン画像においても、誤差値の拡散を所定範囲に限定し、出力画像におけるモアレなどの発生を抑制することができる。
S508において、誤差値算出部407は、S504で算出した算出誤差値PEと、S505で選択したPWM値に対応するPWM誤差値とを加算する。PWM誤差値は、上述したPWM変換テーブル405を参照することにより取得される。図7、図8の例では、誤差値算出部407は、PWM変換テーブル405を参照することにより、PWM値「22/40」に対応するPWM誤差値「0.048961792」を取得することができる。そして、PWM誤差値をPWMEとした場合、注目画素における算出誤差値PEと、PWM誤差値PWMEとを合計した誤差値γは、
γ701=PE701+PWME701=0.048961792 ・・・ 式(3)
となる。
S510において、誤差記憶部408は、注目画素における誤差値γを、画像形成部100における所定の記憶領域(不図示)に記憶する。
一方、注目画素の濃度値が0の場合(S507:YES)、S509において、誤差値γのクリア処理が行われる。例えば、図7の例において、画素703が注目画素であった場合、α=0、e0=0、e1=0、e2=0、e3=γ702の各値を、上記式(1)を用いて計算する。式(1)を用いた計算の結果、B703=0.019095099、β703=0、PE703=0.019095099、PWME703=0の各値を得ることができる。次いで、S505においてβ=0に対応するPWM値=0/0が出力された後、S507において、注目画素における入力濃度値α=0であると判定される。そして、S509において、誤差値算出部407は、誤差値γの値「0」を出力する。例えば、図7の例において、画素703が注目画素であった場合、γ703として、PE703=0.019095099と、PWME703=0とを加算した「0.019095099」が本来算出される。ところが、S509において加算後の値「0.019095099」が0にクリアされる結果、誤差γとして「0」が出力される。この場合、続くS510において、誤差記憶部408は、注目画素における誤差値γ=0を、画像形成部100における所定の記憶領域(不図示)に記憶する。
S511において、画像処理部114は、入力画像データを構成するすべての画素についてPWM信号生成処理が終了したか否かを判定する。すべての画素についてPWM信号生成処理が終了した場合(S511:YES)、本フローチャートの処理を終了する。
一方、すべての画素についてPWM信号生成処理が終了していない場合(S511:NO)、再びS503に戻り、次の注目画素が選択され(S503)、S504以降の処理が繰り返される。図7の例では、画素702が注目画素として選択され(S503)、画素702についての算出誤差値PEが求められる(S504)。この場合、数式(1)に入力される値はそれぞれ、α=9、e0=0、e1=0、e2=0、e3=γ701=0.048961792となる。この結果、濃度値計算部403は、画素702について、数式(2)からB702=9.014688538、β702=9、PE702=0.014688538を取得することができる。以下、画素702についても、画素701が注目画素として選択されていた場合と同様に、誤差値γが算出される。図7の例では、最終的にPME702=0.048961792、γ702=PE702+PWME702=0.06365033が算出される。
以下同様に、画素704以降についても、S503〜S511を繰り返すことにより、それぞれの画素に対応する誤差値γを算出することができる。図7の例において、画素701〜718それぞれに対応するα、e0〜e3、B、β、PE、PWME、γの具体例を以下の表1に示す。
Figure 0006862236
表1において、下線が付与されている0については、S509においてクリアされたγ値を意味する。
従来技術のように、仮にS509における誤差値γのクリア処理が行われなかった場合、図7の例において、画素703、708、713、716、717、718の濃度値βは0であっても、誤差値γは0とはならない。そのため、画素703、708、713、716、717、718で算出された誤差値γは、スクリーン画像において右方向、右下方向、左下方向、下方向に伝搬される。例えば、図7のスクリーンドット群700は、濃度値=9の画素が8個、濃度値=12の画素が4個で構成されている。このスクリーンドット群700で発生するPWM誤差値の合計は、PWM変換テーブル405を参照すると、0.048961792×8+0.030159278×4=0.512331・・・となる。このように、スクリーンドット群700で発生するPWM誤差値の合計は0.512331・・・であるため、画素701〜718に対応するPWM信号のパルス幅は、誤差拡散処理の前後では変化しない。
しかしながら、スクリーンドット群700で発生した0.512331・・・のPWM誤差値が、隣接するスクリーンドット群に伝搬していくとともに、隣接するスクリーンドット群においても同様に所定の誤差値が発生する。図7の例では、隣接するスクリーンドット群の画素構成がスクリーンドット群700と同じとした場合、計算上、2つのスクリーンドット群におけるPWM誤差値の合計が1.0を超えることになる。そのため、2つのスクリーンドット群のうち、いずれかのスクリーンドット群を構成するいずれかの画素の濃度値を補正する必要が生じることになる。このようなPWM誤差値の拡散に起因する濃度値の補正により、濃度値の合計が異なるスクリーンドット群が1つずつ交互に発生することになる。この結果、出力された画像にモアレなどの好ましくない視覚効果が発生してしまう可能性があった。また、入力画像データがグラデーション画像を表す画像データであった場合、複数のスクリーンドット群が表す出力濃度の階調性が損なわれ、出力画像において擬似輪郭が発生してしまう可能性もあった。
本実施形態におけるPWM誤差値の誤差拡散処理では、注目画素における濃度値に応じて当該注目画素の誤差値の出力をクリアするか否かを判定する。このため、あるスクリーンドット群で発生したPWM誤差値が、他のスクリーンドット群に伝搬することを抑制する。この結果、出力画像におけるモアレや擬似輪郭などの発生を抑制し、高画質の出力画像を得ることができる。
[実施形態2]
実施形態1の誤差算出処理において、注目画素における入力濃度値αが0であるか否かに基づいて、誤差値γをクリアするか否かを判定していた(S507、S509)。これに対して、本実施形態の誤差算出処理では、注目画素が、スクリーンドット群を含む領域(以下「スクリーン領域」と記す)の境界に位置しているか否かに基づいて、誤差値γをクリアするか否かが決定される。以下、注目画素が、スクリーン領域の境界に位置しているか否かの判定処理の詳細を、図10を参照して説明する。なお、実施形態1と共通する部分については説明を簡略化ないし省略し、以下では本実施形態に特有な点を中心に説明する。
図10は、一例として、スクリーン角度が30度、解像度が1200dpiのスクリーン画像1000を模式的に示す図である。図10において、xは主走査方向を、yは副走査方向をそれぞれ表している。図10のスクリーン画像1000において、スクリーン領域同士の境界1001に着目すると、境界1001は以下の数式で表すことができる。
y=tan(30°)*x+24*n ・・・ 式(4)
式(4)において、x、yは注目画素の座標値(x、y)を表し、tan(30°)はスクリーン角度から、数値「24」はスクリーン領域の幅C(すなわち、スクリーン線数)から特定される。また、同一形状のスクリーン領域が繰り返されることから、変数「n」には、0、1、2・・・の整数が入力される。
一方、図10のスクリーン画像1000において、スクリーン領域同士の境界1002に着目すると、境界1002は以下の数式で表すことができる。
y=tan(60°)*x+42*m ・・・ 式(5)
式(5)において、x、y、はそれぞれ注目画素の座標値(x、y)を表し、tan(60°)はスクリーン角度から、数値「42」はスクリーン領域の幅Dから特定される。また、式(4)と同様に、変数「m」には、0、1、2・・・の整数が入力される。
本実施形態における注目画素の判定処理(S507)では、以下の式(6)(7)のいずれかが成立するか否かが判定される。
0<y=tan(30°)*x+24*n≦1 ・・・ 式(6)
0<y=tan(60°)*x+42*m≦1 ・・・ 式(7)
すなわち、本実施形態において、誤差値算出部407は、注目画素がスクリーン画像1000におけるスクリーン領域の境界に位置しているか否かを判定する。式(6)(7)のいずれかが成立した場合、注目画素がスクリーン領域の境界に位置していると判定される(S507:YES)。この場合、S509に移行して誤差値γが0にクリアされる。式(6)(7)のいずれも成立していない場合、注目画素はスクリーン領域の境界に位置していないと判定される(S507:NO)。この場合、S508に移行して、算出誤差値PEとPWM誤差値とが加算されて誤差値γが出力される。以降の処理は実施形態1と同様のため、説明を省略する。
このように、本実施形態における誤差算出処理では、注目画素がスクリーン領域の境界に位置している場合、当該注目画素に対応する誤差値を0にクリアする。そのため、例えば、スクリーン画像の濃度が高く、スクリーンドット群が隣接する領域のドット群と繋がっている場合であっても、スクリーン領域の境界で自動的に誤差値γがクリアされるので、スクリーン単位の濃度は一定に保たれることになる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (8)

  1. 入力画像データに所定のスクリーン角度が生じるように量子化を行い、スクリーン画像を生成するディザスクリーン処理手段と、
    前記スクリーン画像における注目画素の周辺に位置する周辺画素から前記注目画素へと拡散された誤差値を前記注目画素における濃度値に加算する加算手段と、
    前記注目画素における前記誤差値の加算後の濃度値の整数部に応じたパルス幅のPWM値を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段で算出されたPWM値に基づいて実際に照射されるレーザー光の光量と当該PWM値に対応する理想のレーザー光の光量とに基づいて、誤差値を算出する第2の算出手段と
    前記加算後の濃度値から前記整数部を引いた値と、前記第2の算出手段で算出された誤差値の合計値からなる誤差値を周辺画素に拡散する拡散手段と、を備え、
    前記拡散手段は、前記注目画素における濃度値であって、前記注目画素へと拡散された前記誤差値が加算される前の濃度値が0であることに基づいて、周辺画素へ拡散する誤差値を0に設定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記拡散手段は、前記注目画素における入力濃度値が0の場合、前記注目画素における誤差値を0とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記拡散手段は、前記注目画素において前記誤差値が所定の割合で加算された後の濃度値が1未満の場合、前記注目画素における誤差値を0とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記注目画素における前記誤差値の加の濃度値に応じたパルス幅のPWMを生成する成手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記濃度値に応じたパルス幅と、当該パルス幅に対応する前記理想のレーザー光の光量との対応関係は線形を示す
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 入力画像データに所定のスクリーン角度が生じるように量子化を行い、スクリーン画像を生成するディザスクリーン処理ステップと、
    前記スクリーン画像における注目画素の周辺に位置する周辺画素から前記注目画素へと拡散された誤差値を前記注目画素における濃度値に加算する加算ステップと、
    前記注目画素における前記誤差値の加算後の濃度値の整数部に応じたパルス幅のPWM値を算出する第1の算出ステップと、
    前記第1の算出ステップで算出されたPWM値に基づいて実際に照射されるレーザー光の光量と当該PWM値に対応する理想のレーザー光の光量とに基づいて、誤差値を算出する第2の算出ステップと
    前記加算後の濃度値から前記整数部を引いた値と、前記第2の算出ステップで算出された誤差値の合計値からなる誤差値を周辺画素に拡散する拡散ステップと、を備え、
    前記拡散ステップにおいて、前記注目画素における濃度値であって、前記注目画素へと拡散された前記誤差値が加算される前の濃度値が0であることに基づいて、周辺画素へ拡散する誤差値を0に設定する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. PWMのパルス幅に基づいて感光体に照射するレーザー光の光量を制御する電子写真方式の画像形成装置であって、
    入力画像データに所定のスクリーン角度が生じるように量子化を行い、スクリーン画像を生成するディザスクリーン処理手段と、
    前記スクリーン画像における注目画素の周辺に位置する周辺画素から前記注目画素へと拡散された誤差値を前記注目画素における濃度値に加算する加算手段と、
    前記注目画素における前記誤差値の加算後の濃度値の整数部に応じたパルス幅のPWM値を算出する第1の算出手段と、
    前記第1の算出手段で算出されたPWM値に基づいて実際に照射されるレーザー光の光量と当該PWM値に対応する理想のレーザー光の光量とに基づいて、誤差値を算出する第2の算出手段と
    前記加算後の濃度値から前記整数部を引いた値と、前記第2の算出手段で算出された誤差値の合計値からなる誤差値を周辺画素に拡散する拡散手段と、
    前記注目画素における前記の濃度値に応じたパルス幅のPWMを生成する成手段と、を備え、
    前記拡散手段は、前記注目画素における濃度値であって、前記注目画素へと拡散された前記誤差値が加算される前の濃度値が0であることに基づいて、周辺画素へ拡散する誤差値を0に設定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. PWMのパルス幅に基づいて感光体に照射するレーザー光の光量を制御する電子写真方式の画像形成方法であって、
    入力画像データに所定のスクリーン角度が生じるように量子化を行い、スクリーン画像を生成するディザスクリーン処理ステップと、
    前記スクリーン画像における注目画素の周辺に位置する周辺画素から前記注目画素へと拡散された誤差値を前記注目画素における濃度値に加算する加算ステップと、
    前記注目画素における前記誤差値の加算後の濃度値の整数部に応じたパルス幅のPWM値を算出する第1の算出ステップと、
    前記第1の算出ステップで算出されたPWM値に基づいて実際に照射されるレーザー光の光量と当該PWM値に対応する理想のレーザー光の光量とに基づいて、誤差値を算出する第2の算出ステップと
    前記加算後の濃度値から前記整数部を引いた値と、前記第2の算出ステップで算出された誤差値の合計値からなる誤差値を周辺画素に拡散する拡散ステップと、
    前記注目画素における前記の濃度値に応じたパルス幅のPWMを生成する成ステップと、を備え、
    前記拡散ステップにおいて、前記注目画素における濃度値であって、前記注目画素へと拡散された前記誤差値が加算される前の濃度値が0であることに基づいて、周辺画素へ拡散する誤差値を0に設定する
    ことを特徴とする画像形成方法。
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