JP6862027B2 - ウェハ加工用保護コーティング剤組成物、及びそれを含む保護コーティング剤 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体を作るためのウェハの加工用保護コーティング剤組成物に関し、さらに詳細には、ウェハなどの表面にコーティングされ、製造工程中に、前記ウェハの表面を保護することができるウェハ加工用保護コーティング剤組成物、及びそれを含むウェハ加工用保護コーティング剤に関する。
半導体ウェハ加工工程において、ダイシング(dicing)工程は、ソーイング(sawing)とも言い、半導体生産工程のうち、ウェハ製造工程とパッケージング工程との間に位置し、ウェハを個々のチップ単位に分離する工程である。
このとき、半導体ウェハの個々のチップを、ブレードを利用して分離する工程を進行させる間に、チップ表面に破片が飛び散り、不良を誘発してしまう。このような問題点を解決するために、ノズルをブレードの両側と、ウェハの水平方向とに設け、大量の水を高圧で噴射させ、チップの表面に落下する破片を即座に除去する方法を使用した。このような方法は、半導体チップが大きいときは、加工時間が短く、破片量が少ないときは、有用であったが、次第にチップの大きさが小さくなり、加工時間が長くなり、発生する破片の量も、多くなり、破片を適切に除去することが不可能になった。
そこで、前述の問題点を克服するために、大韓民国特許出願第10−2009−0066314号には、非イオン界面活性剤であるポリエチレンオキサイド/ポリプロピレンオキサイド(PEO−PPO:polyethyleneoxide/polypropyleneoxide)、ポリエチレングリコール(PEG:polyethyleneglycol)、及びその他の添加剤を利用し、洗浄液組成物を製造することが開示されている。
しかし、前述の組成物は、ソーイング時、一定サイズの破片は、除去が可能であるが、微細な破片の場合は、完全除去が不可能である。結局、このように残っている微細な破片により、スクラッチ、圧痕のような不良は依然として解消されていない。
したがって、このようなウェハ表面にコーティング層を形成し、切削工程をはじめとした加工工程中に発生するスクラッチ、圧痕、染み、白化または腐食のような不良を根本的に遮断することができるウェハ加工用保護コーティング剤が必要になった。
一方、このような半導体ウェハ加工用保護コーティング剤は、ダイシング工程後、個々のチップを再整列させた後、個々のチップの表面にあるコーティング剤を除去しなければならない。ウェハ保護コーティング剤を形成する物質は、フォトレジストを形成する物質のような高分子樹脂であるために、フォトレジストを剥離させるのに使用する剥離剤を適用することができる。
このような剥離剤としては、アメリカ特許公報第4,617,251号に開示されているものが知られている。すなわち、前記アメリカ公開特許文献においては、特定アミン化合物[例えば、2−(2−アミノ−エトキシ)エタノール]及び特定極性溶媒(例えば、テトラヒドロフルフリルアルコール、イソホロン、ガンマ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、及びそれらの混合物)を含むポジ型フォトレジストストリッピング組成物が開示されている。
韓国特許公開公報第2001−0018377号には、アミン化合物、グリコール系溶剤、パーフルオロアルキルエチレンオキサイドを含むレジスト剥離剤が提案されている。
韓国特許公開公報第2000−0016878号には、アルコキシN−ヒドロキシアルキルアルカンアミド、双極子モーメントが3以上である極性物質、損傷防止剤、及びアルカノールアミンからなるストリッピング溶液が提案されている。
しかし、このような先行技術で提案された剥離剤は、工程条件が高温であるので、環境的側面及び処理コスト面において有利ではなく、残留物洗浄に限界がある。また、工程条件が高温であるので、腐食の危険性を内包することになり、腐食防止剤を使用することになる。アゾール系添加剤を、腐食防止の目的で使用する場合、生分解性が低下し、別途の廃液処理が必要となる問題点がある。
したがって、ウェハ表面に残存する保護コーティング剤を、常温条件で容易に除去することはもとより、腐食のような損傷を誘発させない剥離剤が必要である。
本発明は、前記のような点を勘案して案出されたものであり、半導体製造工程中、ウェハなどの加工時、表面を保護して異物の流入などによる表面損傷を防ぐことができるウェハ加工用保護コーティング剤を提供することに目的がある。
また、ウェハ加工用保護コーティング剤を、ウェハ表面の損傷や腐食なしに容易に除去することができるウェハ加工用剥離剤を提供することに目的がある。
前述の課題を解決するために、ポリウレタン樹脂15〜45重量%、極性有機溶媒45〜80重量%、表面調節用添加剤0.0001〜1重量%、流動性調整剤0.0001〜1重量%、接着促進剤0.0001〜1重量%及び水1.0〜10重量%を含むウェハ加工用コーティング剤の組成物を提供する。
本発明の好ましい一実施例において、前記ポリウレタン樹脂は、重量平均分子量(Mw)100〜10,000よる化学式1で表示される化合物を含むウェハ加工用コーティング剤組成物であり、

Figure 0006862027
前記化学式1で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、独立して、前記化学式1で表示される化合物の重量平均分子量を満足する整数である。
また、前記化学式1で表示される化合物の ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数4個以下のアルキル基、あるいは置換もしくは非置換のアリール基であり、前記アリール基は、フェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、アントラセン(anthracene)基、フェナントレン(phenanthrene)基、ピレン(pyrene)基、ペリレン(perylene)基、クリセン(chrysene)基、クレゾール(cresol)基及びフルオレン(fluorene)基からなる群のうちから選択される1種を含み、前述のR 、R 及びR は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数4個以下のアルキレン基、あるいは置換もしくは非置換のアリーレン基であり、前記アリーレン基は、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、アントラセニレン基、フェナントレニレン基、ピレニレン基、ペリレニレン基及びクリセニレン基からなる群のうちから選択される1種を含んでもよい。
ここで、前記化学式1で表現される化合物は、下記の化学式8で表示される共重合体にアルコール類を重合させて製造するウェハ加工用コーティング剤組成物であってもよい。

Figure 0006862027
前記化学式8で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、化学式8で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である。
本発明の好ましい一実施例において、前記アルコール類は、メタノール、エタノール、プロパノール及びブタノールからなる群のうちから選択することができ、さらに好ましくは、エタノールであってもよい。
本発明の好ましい一実施例において、このようなウェハ加工用コーティング剤組成物を含むウェハ加工用コーティング剤、及び前記ウェハ加工用コーティング剤を製造する方法を提供する。
具体的には、前記ウェハ加工用コーティング剤を製造する方法として、下記の化学式3、化学式4及び化学式5で表示される単量体を、下記化学式2に対し、1:0.1〜10:1:0.1〜5.0:1:1.0〜10.0のモル比で反応槽に導入し、第1重合体を生成させる1段階と、前記第1重合体と、下記化学式6で表示される単量体とを反応させ、第2共重合体を製造する2段階と、前記第2共重合体に、下記化学式7で表示される単量体を反応させ、第3共重合体を製造する3段階と、前記第3共重合体に、アルコール類及び蒸溜水を反応させ、下記化学式1で表示される化合物を製造する4段階と、前記化学式1で表示される化合物に、表面調節用添加剤、流動性調整剤、接着促進剤、極性有機溶媒及び水を混合する第5段階と、を含むウェハ加工用コーティング剤組成物製造方法であってもよい。

Figure 0006862027
前記化学式1で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である;

Figure 0006862027
前記化学式2で、 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、化学式2で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である;

Figure 0006862027
前記化学式3で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基または炭素数4個以下のアルキル基である;

Figure 0006862027
前記化学式4で、Rは、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である;

Figure 0006862027
前記化学式5で、Rは、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である;

Figure 0006862027
前記化学式6で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基である;

Figure 0006862027
前記化学式7で、RないしRは、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である。
本発明の好ましい一実施例において、前記第1重合体と、前記化学式6で表示される単量体は、1:0.1〜5.0の重量比、第2重合体と、前記化学式7で表示される単量体は、1:0.1〜5.0の重量比、及び第3共重合体と前記アルコール類は、1:1.0〜10.0の重量比でそれぞれ混合して重合させるウェハ加工用コーティング剤組成物製造方法であってもよい。
一方、本発明の好ましい一実施例において、前記ウェハ表面を、前記化学式1で表示される化合物にコーティングする第1工程と、前記ウェハを引き上げ装置に配置する第2工程と、前記ウェハをダイシングする第3工程と、前記ダイシング工程で切削された部品のうち良品のみを選別して配列する第4工程と、選別された良品から、前記コーティング剤組成物を剥離させる第5工程と、前記コーティング剤組成物が剥離された良品を検査する第6工程と、を含むウェハ加工工程を提供する。
ここで、前記第1工程において、ウェハ表面を、前記化学式1で表示される化合物にコーティングする工程は、0〜50℃で1〜60秒間行うことができる。
さらに、本発明のウェハ加工用剥離剤組成物は、ウェハ表面に形成されたコーティング剤を剥離させるウェハ加工用剥離剤組成物であり、下記化学式9で表示される化合物、化学式10で表示される化合物、化学式11で表示される化合物、及び界面活性剤を含み、前記コーティング剤は、下記化学式1で表示される化合物を含んでもよい。
Figure 0006862027
前記化学式9で、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である;
Figure 0006862027
前記化学式10で、Rは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数10個以下のアルキル基である;
Figure 0006862027
前記化学式11で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24
犬のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である;
Figure 0006862027
前記化学式1で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である。
本発明の好ましい一実施例において、前記界面活性剤は、平均HLB(hydrophile−lipophile balance)値が10〜15であり、前記界面活性剤は、非イオン界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、またはそれらの混合物を含んでもよい。
本発明の好ましい一実施例において、非イオン界面活性剤は、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルオクチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルによって構成される群から選択される1種以上を含み、前記陰イオン界面活性剤は、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルホスフェート、アルキルベンゼンホスフェート、及びそれらの塩によって構成される群から選択される1種以上を含んでもよい。
本発明の好ましい一実施例において、前記剥離剤組成物は、化学式9で表示される化合物30〜90重量%、化学式10で表示される化合物5〜60重量%、化学式11で表示される化合物1〜30重量%、及び界面活性剤0.1〜1重量%を含んでもよい。
一方、本発明のウェハ加工用剥離剤は、前述のウェハ加工用剥離剤組成物を含む。また、本発明のウェハ加工用剥離剤は、絶対粘度が80〜120cpsであり、有効アルカリ度は、20〜35であり、pHは、8〜14でもある。
本発明のウェハ加工用保護コーティング剤組成物、及びそれを含むウェハ加工用保護コーティング剤によれば、ウェハの表面にポリウレタンを含む保護コーティング層を形成させることにより、半導体製造工程中、ウェハの切削工程を含む加工工程において、ウェハ表面上に発生する損傷または異物による汚染を根本的に防止することができる効果がある。
また、本発明による保護コーティング剤は、熱や紫外線(UV)などによって硬化する物性を有し、硬化後は、熱や紫外線に影響されず、耐水性及び硬度を備え、製造過程中においては、水による影響を受けず、破片による表面の損傷を防止することができることはもとより、製造工程が完了した後には、アルカリ溶液によって容易に除去される特徴を有している。
また、本発明による保護コーティング剤を剥離させるウェハ加工用剥離剤によれば、ウェハの表面に形成された保護コーティング剤に対して、アルコールのような有機溶媒を含まない剥離剤組成物を含むことにより、半導体製造工程中、ウェハの加工工程において、ウェハ表面上に形成されている保護コーティング剤を、前記ウェハの表面損傷なしに、容易に除去することができる効果がある。
また、本発明による保護コーティング剤に対し、ウェハ加工用剥離剤は、親水性を有し、水と容易に混合することができるので、剥離過程中、材料を腐食させるというような問題が生じないだけではなく、アルコールのような有機溶媒を使用することなく、水だけで洗浄が可能である効果がある。
本発明の一実施例(化学式1で表示される化合物)によるFT−IRパターンを示したグラフである。 本発明の一実施例によるSEM写真である。 本発明の一実施例によるEDSグラフである。 本発明の一実施例によるSEM写真である。 本発明の一実施例によるEDSグラフである。
以下、本発明についてさらに具体的に説明するために、本発明による好ましい実施例について、添付された図面を参照し、さらに詳細に説明する。しかし、本発明は、様々に異なる形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されるものではない。図面において、本発明について明確に説明するために、説明と関係ない部分は、省略し、明細書全体を通じて、同一または類似した構成要素については、同一の参照符号を付する。
前述のように、従来は、半導体チップの大きさが小さくなり、加工時間が長くなり、発生する破片の量も多くなり、破片を適切に除去し難く、前記破片に対するウェハ表面保護に困難さがあった。
そこで、本発明においては、前記ポリウレタン樹脂を含む下記化学式1で表示される化合物を含むウェハ加工用コーティング剤組成物、及びそれを含むウェハ加工用保護コーティング剤を提供することにより、前述の問題点の解決を模索した。

Figure 0006862027
前記化学式1で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基である。好ましくは、前記アリール基は、フェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、アントラセン(anthracene)基、フェナントレン(phenanthrene)基、ピレン(pyrene)基、ペリレン(perylene)基、クリセン(chrysene)基、クレゾール(cresol)基及びフルオレン(fluorene)基からなる群のうちから選択される1種を含み、前述のR 、R 及びR は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数4個以下のアルキレン基、あるいは置換もしくは非置換のアリーレン基であり、前記アリーレン基は、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、アントラセニレン基、フェナントレニレン基、ピレニレン基、ペリレニレン基及びクリセニレン基からなる群のうちから選択される1種を含んでもよい。さらに好ましくは、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
また、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、独立して、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である。好ましくは、n及びkは、それぞれ独立して、3〜8である整数であり、mは、独立して、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)500〜8,000を満足する整数であり、さらに好ましくは、n及びkは、それぞれ独立して、5〜6である整数であり、mは、独立して、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)900〜6,000を満足する整数である。
ここで、前記化学式1で表現される化合物は、下記の化学式8で表示される共重合体、及びアルコール類を重合させて製造することができる;

Figure 0006862027
前記化学式8で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、R 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基である。好ましくは、前記アリール基は、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセン基、フェナントレン基、ピレン基、ペリレン基、クリセン基、クレゾール基及びフルオレン基からなる群のうちから選択される1種を含んでもよい。さらに好ましくは、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
また、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、化学式8で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である。
好ましくは、n及びkは、それぞれ独立して、3〜8である整数であり、mは、独立して、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)500〜8,000を満足する整数であり、さらに好ましくは、n及びkは、それぞれ独立して、5〜6である整数であり、mは、独立して、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)900〜6,000を満足する整数である。
本発明は、前記ウェハ加工用コーティング剤組成物を含むウェハ加工用コーティング剤を製造することができ、下記表5に示すように、耐摩耗度が75%ないし90%であってもよい。好ましくは、耐摩耗度が77%ないし90%であってもよく、さらに好ましくは、79%ないし90%であってもよい。
本発明によれば、前記コーティング剤は、ポリウレタン樹脂、極性有機溶媒、表面調節用添加剤、流動性調整剤、接着促進剤及び水を含む組成物によって製造することができ、好ましくは、前記ポリウレタン樹脂15.0〜45.0重量%、極性有機溶媒45.0〜80.0重量%、表面調節用添加剤0.0001〜1重量%、流動性調整剤0.0001〜1重量%、接着促進剤0.0001〜1重量%及び水1.0〜10重量%を含んで製造することができる。
具体的には、前記ポリウレタン樹脂は、前記化学式1で表示される化合物であり、コーティング剤組成物全体重量において、15〜45重量%を含んでもよい。好ましくは、20〜40重量%を含んでもよく、さらに好ましくは、25〜35重量%を含んでもよい。このとき、ポリウレタン樹脂含量が15重量%未満であれば、コーティングが適切になされないという問題があり、45重量%を超えると、コーティングが不均一になるという問題があるので、前記範囲内で使用することが好ましい。
本発明のコーティング剤組成物の一つである極性有機溶媒は、ポリウレタン樹脂を溶解する役割を果たすものであり、コーティング剤組成物全体重量において、45〜80重量%を含んでもよい。好ましくは、50〜70重量%を含んでもよく、さらに好ましくは、55〜65重量%であってもよい。このとき、極性有機溶媒含量が45重量%未満であれば、ポリウレタン樹脂が析出する問題があり、80重量%を超えると、コーティングが適切になされない問題があるので、前記範囲内で使用することが好ましい。
そして、前記極性有機溶媒は、アルコール類、ケトン類及びグリコールエーテルのうちから選択される1種単独または2種以上を混合して使用することができ、好ましくは、アルコール類及びケトン類のうちから選択される1種単独または2種以上を混合して使用することができ、さらに好ましくは、アルコール類を使用することが好ましい。
本発明コーティング剤組成物の一つである表面調節用添加剤は、コーティング後、表面のスリップ性を付与する役割を果たすものであり、コーティング剤組成物全体重量において、0.0001〜1重量%を含んでもよく、好ましくは、0.01〜1重量%を含んでもよい。
このとき、表面調節用添加剤含量が0.0001重量%未満であれば、スリップ性が不足し、異物が付着する問題があり、1重量%を超えると、コーティングの密着力が低下してしまう問題があるので、前記範囲内で使用することが好ましい。好ましくは、前記表面調節用添加剤は、シリコン系を使用することができ、具体的には、Protex International社のMODAREZ K−SE 305(シリコン系)、MODAREZ K−SL 106(シリコン系)、MODAREZ K−SL 107(シリコン系)、またはBYK社のBYK−331、BYK−333(シリコン系)、BYK−348(シリコン系)、BYK−3455(シリコン系)を使用することができる。
本発明のコーティング剤組成物の一つである流動性調整剤は、コーティング溶液の粘度を調節する役割を果たすものであり、コーティング剤組成物全体重量において、0.0001〜1重量%を含んでもよく、好ましくは、0.01〜1重量%を含んでもよい。このとき、流動性調整剤含量が0.0001重量%未満であれば、粘度が低く、コーティング厚が薄くなる問題があり、1重量%を超えると、粘度が高く、不均一にコーティングされる問題があるので、前記範囲内で使用することが好ましい。そして、前記流動性調整剤は、Protex International社のPROX A 300、PROX AM 162 S、SYNTHRO THIX 608、またはBYK社のBYK−405、BYK−420、BYK−7420 ESを使用することができる。
本発明のコーティング剤組成物の一つである接着促進剤は、コーティングの密着力を向上させる役割を果たすものであり、コーティング剤組成物全体重量において、0.0001〜1重量%を含んでもよく、好ましくは、0.01〜1重量%を含んでもよい。このとき、接着促進剤含量が0.0001重量%未満であれば、コーティングの密着力が低下する問題があり、1重量%を超えると、コーティングスリップ性が低下する問題があるので、前記範囲内で使用することが好ましい。そして、前記接着促進剤は、BYK社のBYK−4509、BYK−4500を使用することができる。
好ましくは、前記ウェハ加工用コーティング剤組成物を含むウェハ加工用コーティング剤、及び前記ポリウレタンを含むウェハ加工用コーティング剤を製造する方法を含んでもよい。
具体的には、前記ウェハ加工用コーティング剤を製造する方法として、ジイソシアネート基を含む化合物、下記化学式4及び化学式5で表示される単量体を、下記化学式2と反応槽に導入し、第1重合体を生成させる1段階と、前記第1重合体と、下記化学式6で表示される単量体とを反応させ、第2共重合体を製造する2段階と、前記第2共重合体に、下記化学式7で表示される単量体を反応させ、第3共重合体を製造する3段階と、前記第3共重合体に、アルコール類及び蒸溜水を反応させ、下記化学式1で表示される化合物を製造する4段階と、前記化学式1で表示される化合物に、表面調節用添加剤、流動性調整剤、接着促進剤、極性有機溶媒及び水を混合する5段階と、を含んでもよい。
このとき、ジイソシアネート基を含む化合物は、下記化学式3で表示される単量体であってもよい。
ここで、前記第1段階は、下記の化学式3、化学式4及び化学式5で表示される単量体を、下記化学式2に対して、1:0.1〜10:1:0.1〜5.0:1:1.0〜10.0のモル比で反応槽に導入し、第1重合体を生成させることができる。好ましくは、下記の化学式3、化学式4及び化学式5で表示される単量体を、下記化学式2に対して、1:0.1〜5:1:0.1〜2.5:1:1.5〜5のモル比で重合させることができる。
また、前記第4段階のアルコール類は、メタノール、エタノール、プロパノール及びブタノールからなる群のうちから選択することができ、好ましくは、エタノールであってもよい。

Figure 0006862027
前記化学式2で、 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、独立して、化学式2の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である。好ましくは、前記化学式2で、 及びR は、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、 及びR は、炭素数1個ないし2個のアルキレン基、またはフェニレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、3〜8である整数であり、mは、独立して、化学式2の重量平均分子量(Mw)500〜7,000を満足する整数である。さらに好ましくは、前記n及びkは、それぞれ独立して、5〜6である整数であり、mは、独立して、化学式2の重量平均分子量(Mw)900〜5,000を満足する整数である。
前記化学式2で表示される化合物は、前記化学式1で表示される化合物を製造するために混合する前駆体であり、末端に−OHを2個含む構造であり、物理的特性を左右する役割をする。

Figure 0006862027
前記化学式3で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である。好ましくは、RないしRは、炭素数1個ないし2個のアルキル基、または炭素数5個ないし6個のフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
前記化学式3で表示される化合物は、脂肪族ジイソシアネートとして、イソホロンジイソシアネート(isophorone diisocyanate)、4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(CHDI)、または芳香族ジイソシアネートとして、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−または2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)のうちから、単独または2種以上併用して使用することができ、その使用量は、NCO/OHモル比が0.5〜5.0になるように使用するが、その範囲を外れる場合、ポリウレタンが十分に合成されないか、あるいは水分散安定性が低下してしまう恐れがある。

Figure 0006862027
前記化学式4で、Rは、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基であるが、好ましくは、Rは、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
前記化学式4で表示される化合物は、イオン性を有する官能基であり、−OHはウレタン結合を行い、鎖延長剤の役割を果たし、−COOHは、反対電荷を有する下記の化学式7で表示される化合物とのイオン結合を介して、ポリウレタンに親水性を付与し、前記化学式3で表示される化合物の末端イソシアネートを有するイオン性プレポリマーを反応させて、中和後、水分散される。

Figure 0006862027
前記化学式5で、Rは、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である。好ましくは、Rは、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
前記化学式5で表示される化合物は、前記化学式4で表示される化合物を溶解させる溶媒として、蒸溜水、エタノール、ヘキサン、1−メチル−2−ピロリジノン(NMR)からなる群のうちから選択されるいずれか1以上を含んでもよい。好ましくは、前記溶媒は、蒸溜水、エタノール、ヘキサン、1−メチル−2−ピロリジノン(NMR)の混合溶液であってもよい。ただし、該溶媒は、前述の記載に限定されるものではなく、化学式4で表示される化合物を溶解させることができる溶媒であれば、いずれも使用される。さらに好ましくは、前記溶媒は、蒸溜水及び95%エタノールが12:1ないし10:1体積比で混合することができる。

Figure 0006862027
前記化学式6で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基である。好ましくは、RないしRは、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。

Figure 0006862027
前記化学式7で、RないしRは、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である。好ましくは、RないしRは、炭素数1個ないし2個のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
好ましくは、前記ウェハ加工用コーティング剤を製造する方法において、前記第1重合体と、前記化学式6で表示される単量体は、1:0.1〜5.0の重量比、第2重合体と、前記化学式7で表示される単量体は、1:0.1〜5.0の重量比、及び第3共重合体と前記アルコール類は、1:1.0〜10.0の重量比でそれぞれ混合して製造することができる。さらに好ましくは、前記第1重合体と、前記化学式6で表示される単量体は、1:0.3〜3.0の重量比、第2重合体と、前記化学式7で表示される単量体は、1:0.3〜3.0の重量比、及び第3共重合体と前記アルコール類は、1:3.0〜7.0の重量比でそれぞれ混合して製造することができる。
一方、前記ウェハ加工用コーティング剤組成物を含むコーティング剤を製造するための製造工程として、前記ウェハ表面をコーティング剤にコーティングする第1工程と、前記ウェハを引き上げ装置に配置する第2工程と、前記ウェハをダイシングする第3工程と、前記ダイシング工程で切削された部品のうち良品のみを選別して配列する第4工程と、選別された良品から、前記コーティング剤組成物を剥離させる第5工程と、前記コーティング剤組成物が剥離された良品を検査する第6工程と、を含んでもよい。
このようなポリウレタンを含むウェハ加工用コーティング剤組成物を使用して製造したコーティング剤は、半導体工程にだけ適用されるものではなく、製造工程において、表面のスクラッチなどによる損傷または異物の汚染発生が可能なガラス製造工程においても、好適に適用される。
ここで、前記第1工程において、ウェハ表面を、前記化学式1で表示される化合物にコーティングする工程は、0〜50℃で1〜60秒間行われ、好ましくは、15〜35℃で20〜50秒間行うことができる。
一方、本発明は、前述のウェハ加工用コーティング剤を剥離させるためのウェハ加工用剥離剤組成物またはウェハ加工用剥離剤を提供し、本発明のウェハ加工用剥離剤組成物は、下記化学式9で表示される化合物、下記化学式10で表示される化合物、下記化学式11で表示される化合物、及び界面活性剤を含んでもよい。

Figure 0006862027
前記化学式9で、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である。好ましくは、前述のR及びRは、炭素数1ないし2のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である;

Figure 0006862027
前記化学式10で、Rは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数10個以下のアルキル基であるが、好ましくは、前記Rは、炭素数1ないし2のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である;

Figure 0006862027
前記化学式11で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である。好ましくは、前述のRないしRは、炭素数1ないし2のアルキル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、メチル基である。
具体的には、前記剥離剤組成物は、前記化学式9で表示される化合物30〜90重量%、化学式10で表示される化合物5〜60重量%、化学式11で表示される化合物1〜30重量%、及び界面活性剤0.1〜10重量%を含んでもよい。好ましくは、前記剥離剤組成物は、前記化学式9で表示される化合物30〜70重量%、化学式10で表示される化合物15〜50重量%、化学式11で表示される化合物10〜20重量%、及び界面活性剤0.1〜1重量%を含んでもよく、さらに好ましくは、前記剥離剤組成物は、前記化学式9で表示される化合物40〜55重量%、化学式10で表示される化合物25〜43重量%、化学式11で表示される化合物15〜20重量%、及び界面活性剤0.1〜1重量%を含んでもよい。このとき、前記化学式9で表示される化合物が30重量%未満である場合、水溶性が低下し、剥離剤が水によって除去されない問題が起こり、90重量%を超える場合は、剥離されたコーティング剤が析出する問題が起こってしまう。前記化学式10で表示される化合物が5重量%未満であれば、剥離されたコーティング剤が溶解されずに析出する問題が起こり、60重量%を超える場合は、水溶性が低下し、剥離剤が水によって除去されない問題が起こってしまう。前記化学式11で、化合物が1重量%未満であれば、剥離性能が低下してしまう問題が起こり、30重量%を超える場合は、アルカリ性が過度に強く、腐食問題が起こってしまう。界面活性剤が0.1重量%未満であれば、洗浄性と浸透力が低下してしまう問題が起こり、1重量%を超える場合は、泡が多く発生する問題が起こってしまう。
また、前記界面活性剤は、平均HLB(hydrophile-lipophile balance)値が10ないし15であり、前記界面活性剤は、非イオン界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、またはそれらの混合物を含んでもよい。このとき、前記HLB値が10未満であれば、洗浄性が低下してしまう問題が起こり、15を超える場合、水溶性が低下し、界面活性剤が乳化されない問題が生じ得る。
ここで、前記非イオン界面活性剤は、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルオクチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルで構成される群から選択される1種以上を含み、前記陰イオン界面活性剤は、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルホスフェート、アルキルベンゼンホスフェート、及びそれらの塩によって構成される群から選択される1種以上を含んでもよい。好ましくは、前記非イオン界面活性剤は、アルキルポリグルコシド及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体であってもよく、前記陰イオン界面活性剤は、アルキルエーテルホスフェート及びアルキルホスフェートであってもよく、さらに好ましくは、前記非イオン界面活性剤は、アルキルポリグルコシドであり、前記陰イオン界面活性剤は、アルキルエーテルホスフェートであってもよい。
また、本発明は、前記コーティング剤を除去する前記ウェハ加工用剥離剤組成物を含むウェハ加工用剥離剤を含む。
ここで、前記剥離剤は、前記化学式1で表示される化合物を含む前記コーティング剤を除去するのに効果的に適用することができ、剥離剤の絶対粘度は、80〜120cpsであり、有効アルカリ度は、20〜35であり、pHは、8〜14であってもよい。好ましくは、前記剥離剤の絶対粘度は、90〜110cpsであり、有効アルカリ度は、25〜30であり、pHは、9〜13であってもよく、さらに好ましくは、前記剥離剤の絶対粘度は、95〜105cpsであり、有効アルカリ度は、27であり、pHは、10〜12であってもよい。このとき、もし前記絶対粘度が80未満または120を超える場合には、剥離が適切になされない問題が発生し、前記有効アルカリ度が20未満であれば、剥離性能が低下してしまう問題が発生し、35を超える場合には、腐食を発生させる問題が生じ得る。前記pHが8未満であれば、剥離時間が長くなる問題が発生し、14を超える場合には、強アルカリ性溶液になり、廃水処理に問題が生じ得る。
本発明は、前述の化学式1で表示される化合物を含むコーティング剤を使用し、前記ウェハ表面をコーティングし、コーティング層を形成する第1段階と、前記ウェハを引き上げ装置に配置する第2工程と、前記ウェハをダイシングする第3工程と、前記ダイシング工程で切削された部品のうち良品のみを選別して配列する第4工程と、選別された良品から、前記コーティング層を前記ウェハ加工用剥離剤を使用して剥離する第5工程と、前記コーティング層が剥離された良品を検査する第6工程と、を含むウェハ加工工程を提供する。
ここで、前記第5工程は、10℃〜50℃の温度で1〜10分間行われ、好ましくは、20℃〜40℃の温度で1〜5分間行うことができる。
前記第5工程は、前記コーティング層が形成されているウェハを前記剥離剤が注入されている容器に浸漬して除去する方法を含んでもよい。
以下、本発明について、下記の実施例を参照してさらに具体的に説明する。下記実施例は、本発明の理解の一助とするために提示するものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではない。
<実施例>
<実施例1.ウェハ加工用保護コーティング剤の製造>
常温で、下記化学式4−1で表示される化合物1g、下記化学式5−1で表示される化合物8g、下記化学式2−1で表示される化合物25g、下記化学式3−1で表示される10g、及び触媒として、ジラウリン酸ジブチルスズ(DBTL)0.03gを混合した後、昇温し、温度75℃、500rpmで2時間撹拌し、透明な溶液状態の第1共重合体を作った。その後、前記第1共重合体を温度50℃に冷却し、粘度を有する生地の状態に固化させた後、順に、下記化学式6−1で表示される化合物1.53gを500rpmで2時間撹拌し、第2共重合体を製造し、前記第2共重合体に、下記化学式7−1で表示される化合物3.52gを500rpmで1時間撹拌し、第3共重合体を製造した。
その後、前記第3共重合体を、温度50℃で蒸溜水100mlを使用して蒸溜させた後、1,000rpmで30分間撹拌した後、さらに温度50℃でエタノール2.76gを混合し、500rpmで1時間撹拌させた後、常温に冷却した。
最終的に、常温に冷却した最終重合物は、泡状態になった後、12時間放置させ、泡と液体層とを分離させた後、スプーンで最終重合物の泡を除去し、最終重合物である下記化学式1−1で表示されるポリウレタン樹脂を得た。
このように合成したポリウレタン樹脂35gをジメチルスルホキシド(DMSO)54gに加え、撹拌しながら、表面調節用添加剤0.3g、流動性調整剤0.2g、接着促進剤0.5g、水10gを加えて混合し、約1時間撹拌させた後、生成物を濾過し、下記の表2のような組成比を有する最終コーティング剤を製造した。

Figure 0006862027
前記化学式1−1で、RないしR、R、R及びRは、−CHであり、R及びRは、−CH−であり、n及びkは、それぞれ独立して、5である整数であり、mは、独立して、化学式1−1の重量平均分子量(Mw)3,100〜3,200を満足する整数である;

Figure 0006862027
前記化学式2−1で、R及びRは、−CH−、R及びRは、−CHである。

Figure 0006862027
前記化学式3−1で、RないしRは、−CHである;

Figure 0006862027
前記化学式4−1で、Rは、−CHである;

Figure 0006862027
前記化学式5−1で、Rは、−CHである;

Figure 0006862027
前記化学式6−1で、RないしRは、−CHである;

Figure 0006862027
前記化学式7−1で、RないしRは、−CHである。
<実施例2>
実施例1と同様に製造したが、前記化学式2−1ないし化学式5−1で表示される単量体を、下記表1のように、それぞれ30g、10g、1g、8gを投入し、重量平均分子量(Mw)が3,750のポリウレタン樹脂を製造した後、下記表2のような組成比を有するコーティング剤を製造した。
<実施例3>
実施例1と同様に製造したが、前記化学式2−1ないし化学式5−1で表示される単量体を、下記表1のように、それぞれ35g、10g、1g、8gを投入し、重量平均分子量(Mw)が4,370のポリウレタン樹脂を製造した後、下記表2のような組成比を有するコーティング剤を製造した。

Figure 0006862027

Figure 0006862027
<比較例1>
実施例1と同様に製造したが、ポリカプロラクトン(PCL)ないし1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、及び前記化学式4−1ないし化学式5−1で表示される単量体を、下記表3のように、それぞれ30g、10g、1g、8gを投入し、重量平均分子量(Mw)が3,750のポリウレタン樹脂を製造した後、下記表4のような組成比を有するコーティング剤を製造した。
<比較例2>
実施例1と同様に製造したが、ポリカプロラクトン(PCL)、前記化学式3−1、化学式4−1及び化学式5−1で表示される単量体を、下記表3のように、それぞれ30g、10g、1g、8gを投入し、重量平均分子量(Mw)が3,750のポリウレタン樹脂を製造した後、下記表4のような組成比を有するコーティング剤を製造した。
<比較例3>
実施例1と同様に製造したが、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、並びに前記化学式4−1及び化学式5−1で表示される単量体を、下記表3のように、それぞれ30g、10g、1g、8gを投入し、重量平均分子量(Mw)が3,750のポリウレタン樹脂を製造した後、下記表4のような組成比を有するコーティング剤を製造した。
<比較例4>
実施例1と同様に製造したが、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、前記化学式3−1、化学式4−1及び化学式5−1で表示される単量体をそれぞれ30g、10g、1g、8gを投入し、重量平均分子量(Mw)が3,750のポリウレタン樹脂を製造した後、下記表4のような組成比を有するコーティング剤を製造した。
<比較例5>
実施例1と同様に製造したが、実施例1と同様に製造したが、下記表4のような組成比を有するコーティング剤を製造した。
<比較例6>
実施例1と同様に製造したが、実施例1と同様に製造したが、下記表4のような組成比を有するコーティング剤を製造した

Figure 0006862027

Figure 0006862027
[実験例]
<実験例1>
実施例1ないし実施例3、及び比較例1ないし比較例6で製造されたコーティング剤を使用し、ウェハにスピンコーティングを実施した後、120℃で1分間熱硬化させた。これに対し、下記のような物性を測定し、その結果を表5に示した。
<実験例2>
比較例1ないし比較例6で製造されたコーティング剤を使用し、ウェハにスピンコーティングを実施した後、120℃で1分間熱硬化させた。これに対し、下記のような物性を測定し、その結果を表5に示した。
*物性評価
1.鉛筆硬度
硬度測定器(CORE TECH)に、鉛筆硬度測定用鉛筆を45゜の角度で入れ、一定荷重(1kg)を加えながら、それを押しながら測定した。鉛筆は、Mitsubishi鉛筆を使用し、H−9H、F、HB、B−6Bのような硬度を示す鉛筆を使用した。
2.接着力
ASTM D 3359に基づいて硬化したコーティング層に、カッターで碁盤状の傷を付けた後、その上に3Mテープを十分に密着させ、一定の力で数回引き離し、コーティング層と基材との密着程度を観察した。コーティングされた支持体表面に、1mm間隔で11X11で十字型で刻みを付け、100個の升目を作り、その上に、テープ(3M tape)を付着させた後、急激に引っ張って表面を評価した。このときに残った目盛数の個数が100個であれば、5B、95個以上は、4B、85個以上は、3B、65個以上は、2B、35個以上は、1B、それ以下は、0Bと示した。
3.耐磨耗性
コーティングされた膜の耐磨耗性を測定するために、Taber abraser(QM600T、Qmesys)を使用し、それぞれ500gの荷重を与え、70rpmの速度で50回から300回まで摩耗させた後、UV−visible spectrometer(UV−2450、Shimadzu)を使用し、600nm領域で透過率を測定して決定した。コーティング膜の耐摩耗度程度は、次のように、透過率損失%(transmittance loss%)を定義して決定し、透過率損失%が大きいほど、試料の耐摩耗度が良好ではないことを意味する。
Transmittance loss%=100(B−A)/B
A=試料の耐摩耗度測定後の600nm波長での透過率(%)
B=試料の耐摩耗度測定前の600nm波長での透過率(%)

Figure 0006862027
前記表5に示すように、実施例1ないし実施例3によって製造されたコーティング剤の場合、比較例1ないし比較例6によって製造されたコーティング剤より外部鉛筆硬度及び接着力において、大きく向上することを確認することができる。
また、図1に示すように、FT−IRによるパターンでは、本発明による前記化学式1で表示される化合物が、反応終了後、最終的にNCO基を含んでいないので、ウェハ加工用コーティング剤の外部表面に接着成分が除去され、異物の流入による汚染を防止することができる。
以上、本発明について、好ましい実施例及び実験例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前述の実施例及び実験例によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想及び範囲内において、当業者によって様々な変形及び変更が可能である。
[実施例4〜6]
ウェハ加工用剥離剤の製造
直径0.25μmのビアホールを形成した未洗浄のパターン付着ウェハAと、配線幅0.25μmのアルミニウム(Al)配線を有する未洗浄のパターン付着ウェハBとを、1cm角に分断し、ウェハを準備した後、下記の化学式9−1,10−1及び11−1で表示される化合物を、下記表6に記載された組成になるようにし、実施例4〜6による剥離剤を製造した。

Figure 0006862027
前記化学式9−1で、R及びRは、−CHである;

Figure 0006862027
前記化学式10−1で、Rは、−CHである;

Figure 0006862027
前記化学式11−1で、RないしRは、−CHである。
[比較例]
<比較例7>
実施例4ないし実施例6と同様に剥離剤を製造したが、テトラヒドロフルフリルアルコール(THFA)55g、ブチルセロソルブ(BC)40g、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)5gを、下記表6のような組成比で投入し、ウェハ加工用剥離剤を製造した。
<比較例8>
実施例4ないし実施例6と同様に剥離剤を製造したが、テトラヒドロフルフリルアルコール(THFA)25g、ブチルセロソルブ(BC)60g、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)15gを、前記表6のような組成比で投入し、ウェハ加工用剥離剤を製造した。
<比較例9,10>
実施例4ないし実施例6と同様に剥離剤を製造したが、前述の化学式8−1,9−1及び10−1で表示される化合物を、それぞれ下記表6に記載された組成になるようにし、剥離剤を製造した。

Figure 0006862027
[実験例]
<実験例3>
前述の実施例4〜6、及び比較例7〜10の剥離剤組成物のコーティング剤に対する剥離性能を確認するために、ウェハ上に、前述の実施例1で準備されたコーティング剤を、ウェハ表面に1μm厚に塗布した後、熱硬化させた。熱硬化したコーティング剤を剥離させるために、常温で1分間、実施例4〜6及び比較例7〜10で製造された剥離剤に、20〜40℃で1〜5分間浸漬して剥離力を評価した。その後、試片上に残留する剥離剤除去のために、超純水で、それぞれ20秒間洗浄した後、窒素で乾燥した。乾燥された試片を肉眼で観察し、顕微鏡でコーティング剤の除去及び残留を確認した。その結果を下記表7に示した。

Figure 0006862027
前記表7、並びに図4及び図5に示すように、実施例4ないし6の剥離剤を使用した場合、ウェハ表面上にコーティング剤残留物が全く残っていない一方、比較例7ないし10を使用した場合、コーティング剤残留物がかなり残っていることが分かった。
<実験例4>
ドーナツ状のSUSリングに、アクリル系高分子を利用するマウントテープ(mount tape)を接着させた。35ないし40の間のホットプレート上で、マウントテープが露出した接着部に、実施例4ないし6、及び比較例7ないし8の剥離液3mlを滴下し、40分後、マウントテープの損傷程度を観察し、その結果を下記表8に示した。

Figure 0006862027
前記表8に示すように、実施例4ないし6を使用する場合、接着剤を介して、リングフレームの中央に保持されたマウントテープ上に、不要な剥離応力が加わらないので、マウントテープが膨潤するなどの変形が起こらず、マウントテープ、さらにはウェハの破損を防止することができるということが分かる。
以上、本発明について、好ましい実施例及び実験例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前述の実施例及び実験例によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想内及び範囲内において、当業者により様々な変形及び変更が可能である。

Claims (8)

  1. 重量平均分子量(Mw)100〜10,000である化学式1で表示される化合物を含むポリウレタン樹脂15〜45重量%、極性有機溶媒45〜80重量%、表面調節用添加剤0.0001〜1重量%、流動性調整剤0.0001〜1重量%、接着促進剤0.0001〜1重量%及び水1〜10重量%を含むことを特徴とするウェハ加工用コーティング剤成物。
    Figure 0006862027
    前記化学式1で、R ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、R 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、独立して、前記化学式1で表示される化合物の重量平均分子量を満足する整数である。
  2. 前述の ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数4個以下のアルキル基、あるいは置換もしくは非置換のアリール基であり、前記アリール基は、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセン基、フェナントレン基、ピレン基、ペリレン基、クリセン基、クレゾール基及びフルオレン基からなる群のうちから選択される1種を含み、
    前述のR 、R 及びR は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数4個以下のアルキレン基、あるいは置換もしくは非置換のアリーレン基であり、前記アリーレン基は、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、アントラセニレン基、フェナントレニレン基、ピレニレン基、ペリレニレン基及びクリセニレン基からなる群のうちから選択される1種を含むことを特徴とする請求項に記載のウェハ加工用コーティング剤組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のウェハ加工用コーティング剤組成物を含むウェハ加工用コーティング剤。
  4. ウェハ表面に形成されたコーティング剤を剥離させるウェハ加工用剥離剤組成物であって、
    下記化学式9で表示される化合物30〜90重量%、化学式10で表示される化合物5〜60重量%、化学式11で表示される化合物1〜30重量%、及び界面活性剤0.1〜1重量%を含み、
    前記コーティング剤は、下記化学式1で表示される化合物を含むことを特徴とするウェハ加工用剥離剤組成物;
    Figure 0006862027
    前記化学式9で、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である;
    Figure 0006862027
    前記化学式10で、Rは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24個のアリール基、または炭素数10個以下のアルキル基である;
    Figure 0006862027
    前記化学式11で、RないしRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数5〜24のアリール基、または炭素数4個以下のアルキル基である;
    Figure 0006862027
    前記化学式1で、 ないしR 、R 及びR は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数4個以下のアルキル基、または炭素数5〜24個のアリール基であり、R 、R 及びR は、それぞれ独立して、炭素数4個以下のアルキレン基、または炭素数5〜24個のアリーレン基であり、n及びkは、それぞれ独立して、0〜10である整数であり、mは、化学式1で表示される化合物の重量平均分子量(Mw)100〜10,000を満足する整数である。
  5. 前記界面活性剤は、平均HLB値が10〜15であり、前記界面活性剤は、非イオン界面活性剤、陰イオン面活性剤、またはそれらの混合物を含むことを特徴とする請求項に記載のウェハ加工用剥離剤組成物。
  6. 前記非イオン界面活性剤は、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルオクチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルによって構成される群から選択される1種以上を含み、
    前記陰イオン界面活性剤は、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルホスフェート、アルキルベンゼンホスフェート、及びそれらの塩によって構成される群から選択される1種以上を含むことを特徴とする請求項に記載のウェハ加工用剥離剤組成物。
  7. 請求項ないしのうちいずれか1項に記載のウェハ加工用剥離剤組成物を含むウェハ加工用剥離剤。
  8. 前記剥離剤は、絶対粘度が80〜120cpsであり、有効アルカリ度は、20〜35であり、pHは、8〜14であることを特徴とする請求項に記載のウェハ加工用剥離剤。
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