JP6860642B1 - 操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左舵板と右舵板の抵抗を抑制して船を効率良く走行することができる操舵装置を提供する。【解決手段】左舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する左前舵板と、左前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する左後舵板で形成し、右舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する右前舵板と、右前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する右後舵板で形成し、左後舵板を、左前舵板の後部と、左後舵板に固定された上下方向に延在する左舵軸で回転自在に支持し、右後舵板を、右前舵板の後部と、右後舵板に固定された上下方向に延在する右舵軸で回転自在に支持し、背面視において、左舷側舵板と右舷側舵板の下端部を、プロペラの旋回外周部の下端部に位置させた。【選択図】図1

Description

本発明は、船の操舵装置に関するものである。
船の推進性能を高めるために、プロペラの両側に左舷側舵と右舷側舵を設ける技術が知られている。また、左舷側舵と右舷側舵を独立して回転させて、船の旋回性能と、停止性能を高めた技術が知られている。(特許文献1)
特開2014−73815号公報
しかし、特許文献1の手段では、左舷側舵の左舵板と右舷側舵の右舵板が大型になった場合には、左舵板と右舵板が抵抗となり船を効率良く走行できない恐れがあり、また、左舵板を吊下げる左舵軸と右舵板を吊下げる右舵軸の軸径が過度に太くなる恐れがあった。
そこで、本発明の課題は、左舵板と右舵板の抵抗を抑制して船を効率良く走行することができる操舵装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、船のプロペラの左舷側に配置された左舷側舵板と、該プロペラの右舷側に配置された右舷側舵板を備える操舵装置において、
前記左舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する左前舵板と、該左前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する左後舵板で形成し、前記右舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する右前舵板と、該右前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する右後舵板で形成し、前記左後舵板を、前記左前舵板の後部と、前記左後舵板に固定された上下方向に延在する左舵軸で回転自在に支持し、前記右後舵板を、前記右前舵板の後部と、前記右後舵板に固定された上下方向に延在する右舵軸で回転自在に支持し、背面視において、前記左舷側舵板と右舷側舵板の下端部を、前記プロペラの旋回外周部の下端部に位置させ、前記左後舵板を、前記左前舵板の後側に設けられた左垂直部と、該左垂直部の下部から右下がりに延在する左傾斜部で形成し、前記右後舵板を、前記右前舵板の後側に設けられた右垂直部と、該右垂直部の下部から左下がりに延在する右傾斜部で形成し、側面視において、前記左傾斜部を左前舵板の前部から左垂直部の後部まで延在させ、前記右傾斜部を右前舵板の前部から右垂直部の後部まで延在させ、背面視において、前記左傾斜部と右傾斜部の下端部を、前記プロペラの旋回外周部の下端部に位置させたことを特徴とする操舵装置である。
請求項に係る発明は、平面視において、前記左舵軸と右舵軸を、前記プロペラの前後方向の中心線の後側に近接して設けた請求項1記載の操舵装置である。
請求項に係る発明は、平面視において、前記左舷側舵板の前部を後部よりも左側に設け、前記右舷側舵板の前部を後部よりも右側に設けた請求項1又は2記載の操舵装置である。
請求項に係る発明は、船橋の操舵ハンドルを直進状態から取舵一杯状態に操作した場合には、平面視において、前記左舵軸と右舵軸が時計方向に30〜60度回転し、船橋の操舵ハンドルを直進状態から面舵一杯状態に操作した場合には、平面視において、前記左舵軸と右舵軸が反時計方向に30〜60度回転する構成とした請求項1〜のいずれか1項に記載の操舵装置である。
請求項1記載の発明によれば、左舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する左前舵板と、左前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する左後舵板で形成し、右舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する右前舵板と、右前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する右後舵板で形成し、左後舵板を、左前舵板の後部と、左後舵板に固定された上下方向に延在する左舵軸で回転自在に支持し、右後舵板を、右前舵板の後部と、右後舵板に固定された上下方向に延在する右舵軸で回転自在に支持し、背面視において、左舷側舵板と右舷側舵板の下端部を、プロペラの旋回外周部の下端部に位置させたので、船の航行時における左舷側舵板と右舷側舵板の抵抗を抑制して船を効率良く航行させることができる。また、船の旋回性能を高めて、船の縦距、旋回圏を短くすることができる。
後舵板を、左前舵板の後側に設けられた左垂直部と、左垂直部の下部から右下がりに延在する左傾斜部で形成し、右後舵板を、右前舵板の後側に設けられた右垂直部と、右垂直部の下部から左下がりに延在する右傾斜部で形成し、側面視において、左傾斜部を左前舵板の前部から左垂直部の後部まで延在させ、右傾斜部を右前舵板の前部から右垂直部の後部まで延在させ、背面視において、左傾斜部と右傾斜部の下端部を、プロペラの旋回外周部の下端部に位置させたので、プロペラの前方からプロペラに流入する水流の流速を増速して、プロペラの効率を高めることができる。また、プロペラから流出する高速の回転流のエネルギを効率良く回収して回転流のエネルギロスを抑制することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、平面視において、左舵軸と右舵軸を、プロペラの前後方向の中心線の後側に近接して設けたので、左舵軸と右舵軸を介して回動させられる左後舵板と右後舵板がプロペラの干渉するのを防止することができる。また、プロペラに流入する高速の水流とプロペラから流出する高速の回転流を、左舷側舵板と右舷側舵板に沿って流すことができ、左舷側舵板と右舷側舵板に揚力を発生させることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、平面視において、左舷側舵板の前部を後部よりも左側に設け、右舷側舵板の前部を後部よりも右側に設けたので、左舷側舵板と右舷側舵板に発生する揚力を船の推進力として効率的に使用することができる。また、左舵軸を介して回動させられる左後舵板の前部と右舵軸を介して回動させられる右後舵板の前部に発生するキャビテーションによる腐食を抑制することができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、船橋の操舵ハンドルを直進状態から取舵一杯状態に操作した場合には、平面視において、左舵軸と右舵軸が時計方向に30〜60度回転し、船橋の操舵ハンドルを直進状態から面舵一杯状態に操作した場合には、平面視において、左舵軸と右舵軸が反時計方向に30〜60度回転する構成としたので、船の旋回性能を高めて、船の縦距、旋回圏をより短くすることができる。
第1実施形態の操舵装置を後方右側から視た斜視図である。 同操舵装置の背面図である。 同操舵装置の前後方向の縦断面図である。 図3のA−A断面図である。 直進時における同操舵装置の平面図である。 左旋回時における同操舵装置の平面図である。 第1実施形態の操舵装置を後方右側から視た斜視図である 同操舵装置の背面図である。 同操舵装置の前後方向の縦断面図である。
<第1実施形態の操舵装置>
図1〜3に示すように、第1実施形態の操舵装置は、プロペラ1の左側に配置される左舷側舵板2と、プロペラ1の右側に配置される右舷側舵板3を備えている。
左舷側舵板2は、前部に位置する左前舵板10と、左前舵板10の後側に設けられた左後舵板11から形成されている。また、右舷側舵板3は、前部に位置する右前舵板20と、右前舵板20の後側に設けられた右後舵板21から形成されている。
左前舵板10は、上下方向に延在して形成され、上部は、船尾の下部に固定されている。また、左前舵板10における後側下部には、後側上部よりも左後舵板11に向かって突出する矩形状の左凸部10Aが形成され、左凸部10Aの下部には、上下方向に延在する左支軸12が設けられている。
左後舵板11は、上下方向に延在する左垂直部13と、背面視において、左垂直部13の下端部から右下がり傾斜に形成された左傾斜部14から形成されている。また、側面視において、略矩形状に形成された左傾斜部14の前部は、左前舵板10の前部に位置し、後部は、左垂直部13の後部に位置している。
左垂直部13の上部には、上下方向に延在する左舵軸15が設けられ、左垂直部13における前側下部には、左凸部10Aが挿嵌される矩形状の左凹部13Aが形成されている。
左舵軸15の上部は、操舵機室内まで延在し、左舵軸15の上部には、左舵軸15を回動させる操舵機(図示省略)が連結されている。また、左舵軸15の下部は、左凸部10Aの上部に回転自在に回転自在に固定されている。なお、操舵機としては、ロータリーベーン式操舵機、ラプソンスライド操舵機の何れも使用することができる。
左垂直部13は、左支軸12と左舵軸15を介して、左凸部10Aに回転自在に支持され、左舵軸15の軸心視において、左支軸12と左舵軸15の軸心は一致して設けられている。これにより、左後舵板11の荷重を、左前舵板10と左舵軸15で分散して支持するので、左舵軸15の軸径が過度に太くなるのを防止することができる。
右前舵板20は、上下方向に延在して形成され、上部は、船尾の下部に固定されている。また、右前舵板20における後側下部には、後側上部よりも右後舵板21に向かって突出する矩形状の右凸部20Aが形成され、右凸部20Aの下部には、上下方向に延在する右支軸22が設けられている。
右後舵板21は、上下方向に延在する右垂直部23と、背面視において、右垂直部23の下端部から左下がり傾斜に形成された右傾斜部24から形成されている。また、側面視において、略矩形状に形成された右傾斜部24の前部は、右前舵板20の前部に位置し、後部は、右垂直部23の後部に位置している。
右垂直部23の上部には、上下方向に延在する右舵軸25が設けられ、右垂直部23における前側下部には、右凸部20Aが挿嵌される矩形状の右凹部23Aが形成されている。
右舵軸25の上部は、操舵機室内まで延在し、右舵軸25の上部には、右舵軸25を回動させる操舵機(図示省略)が連結されている。また、右舵軸25の下部は、右凸部20Aの上部に回転自在に回転自在に固定されている。なお、操舵機としては、ロータリーベーン式操舵機、ラプソンスライド操舵機の何れも使用することができる。
右垂直部23は、右支軸22と右舵軸25を介して、右凸部20Aに回転自在に支持され、右舵軸25の軸心視において、右支軸22と右舵軸25の軸心は一致して設けられている。これにより、右後舵板21の荷重を、右前舵板20と右舵軸25で分散して支持するので、右舵軸25の軸径が過度に太くなるのを防止することができる。
背面視において、左前舵板10と左後舵板11の左垂直部13は、プロペラ1の旋回外周部の左端部よりも左側に所定の間隔を隔てて設けられ、右前舵板20と右後舵板21の右垂直部23は、プロペラ1の旋回外周部の右端部よりも右側に所定の間隔を隔てて設けられている。これにより、左前舵板10と左後舵板11の左垂直部13の右面と、右前舵板20と右後舵板21の右垂直部23の左面のキャビテーションによる腐食を抑制することができる。
背面視において、左後舵板11の左垂直部13の下端部と、右後舵板21の右垂直部23の下端部を、プロペラ1の中心とプロペラ1の旋回外周部の下端部の上下方向の略中心に位置させ、左後舵板11の左傾斜部14の下端部と、右後舵板21の右傾斜部24の下端部を、プロペタ1の旋回外周部の下端部に位置させるのが好ましい。
内航船の場合には、図2に示すように、左後舵板11の左傾斜部14の下端部と、右後舵板21の右傾斜部24の下端部を、プロペタ1の旋回外周部の下端部よりも下側に位置させるのが好ましい。これにより、船の旋回性能を高めて、船の縦距、旋回圏を短くすることができる。一方、外航船の場合には、左後舵板11の左傾斜部14の下端部と、右後舵板21の右傾斜部24の下端部を、プロペタ1の旋回外周部の下端部よりも上側に位置させるのが好まし。これにより、左後舵板11と右後舵板21の抵抗を抑制して船を効率良く航行させることができる。
背面視において、左前舵板10に、左前舵板10の上部と船尾の下部を連結する左連結部材16を設け、右前舵板20に、右前舵板20の上部と船尾の下部を連結する右連結部材26を設けるのが好ましい。左連結部材16は、右傾斜部24と平行に形成して、プロペラ1の中心として右傾斜部24と対称な位置に設け、右連結部材26は、左傾斜部14と平行に形成して、プロペラ1の中心として左傾斜部14と対称な位置に設けられている。これにより、プロペラ1の前方からプロペラ1に流入する水流の流速を増速して、プロペラ1の効率を高めることができる。
図4に示すように、船の直進時において、左舷側舵板2の左右面、すなわち、左前舵板10と、左前舵板10に実質的に連続する左後舵板11の左垂直部13で形成される左右面は、流線型に形成し、右舷側舵板3の左右面、すなわち、右前舵板20と、右前舵板20に実質的に連続する右後舵板21の右垂直部23で形成される左右面は、流線型に形成するのが好ましい。これにより、船の直進時において、左舷側舵板2と右舷側舵板3の抵抗をより抑制して船を効率良く航行させることができる。
また、図5に示すように、左舷側舵板2の左面を略直線状に、右面をプロペラ1に向かって膨出状に形成して、右舷側舵板3の右面を略直線状に、左面をプロペラ1に向かって膨出状に形成することもできる。これにより、左舷側舵板2と右舷側舵板3の後部で発生する水流の剥離を防止して、左舷側舵板2と右舷側舵板3に揚力を発生させることができる。
図4に示すように、左舷側舵板2は、左舷側舵板2の前部を後部よりも左側に位置させて、前後方向の仮想線に対して反時計方向に所定の迎え角θが設けられ、右舷側舵板3は、右舷側舵板3の前部を後部よりも右側に位置させて、前後方向の仮想線に対して時計方向に所定の迎え角θが設けられている。これにより、プロペラ1から流出する回転流によって、左舷側舵板2には左側前方に向かって揚力が発生し、右舷側舵2には右側前方に向かって揚力が発生し、これらの揚力の前後方向成分によって、船を前方に航行させる推進力を発生させて、左舷側舵板2と右舷側舵板3によって回転流のエネルギを回収して運動エネルギに効率良く変換することができる。
また、図5に示すように、左舷側舵板2の左前舵板10と左後舵板11の左傾斜部14における左前舵板10の下側に位置する部位は、前後方向の仮想線に対して反時計方向に所定の迎え角θが設け、左後舵板11の左垂直部13と左傾斜部14における左前舵板10の下側に位置する部位は、前後方向の仮想線に沿って設け、右舷側舵板3の右前舵板20と右後舵板21の右傾斜部24における右前舵板20の下側に位置する部位は、前後方向の仮想線に対して時計方向に所定の迎え角θが設け、右後舵板21の右垂直部23と右傾斜部24における右前舵板20の下側に位置する部位は、前後方向の仮想線に沿って設けることもできる。これにより、平面視において、左舵軸15を時計方向に回転させて左傾斜部14の前部をプロペラ1に近づけた場合に、キャビテーションによって発生する左傾斜部14の前部の腐食を防止し、右舵軸25を反時計方向に回転させて右傾斜部24の前部をプロペラ1に近づけた場合に、キャビテーションによって発生する右傾斜部24の前部の腐食を防止することができる。なお、図5は、迎え角θを15度に設定した形態を図示している。
図5に示すように、左舵軸15は、左舷側舵板2の前端部から左舷側舵板2の前後方向の長さの30〜35%の位置に設けられている。また、右舵軸25は、右舷側舵板3の前端部から右舷側舵板3の前後方向の長さの30〜35%の位置に設けられている。これにより、左舵軸15と左舷側舵板2に加わる荷重の中心が近接するので、左舵軸15の回動する操舵機を小型にすることができ、右舵軸25と右舷側舵板3に加わる荷重の中心が近接するので、右舵軸25の回動する操舵機を小型にすることができる。
前後方向において、左舵軸15は、プロペラ1の前後方向の中心線Lの後側に隣接して設けられ、左舵軸15の前部は、プロペラ1の前後方向の中心線Lを越えて前側に延出して設けられている。また、右舵軸25は、プロペラ1の前後方向の中心線Lの後側に隣接して設けられ、右舵軸25の前部は、プロペラ1の前後方向の中心線Lを越えて前側に延出して設けられている。これにより、左舵軸15によって回動される左後舵板11とプロペラ1の干渉を防止することができ、右舵軸25によって回動される右後舵板21とプロペラ1の干渉を防止することができる。また、プロペラ1に流入する高速の水流とプロペラ1から流出する高速の回転流を、左舷側舵板2と右舷側舵板3に沿って流すことができ、左舷側舵板2と右舷側舵板3に大きな揚力を発生させることができる。
図6に示すように、船橋の操舵ハンドル(図示省略)を直進から取舵に操作すると、左舵軸15と右舵軸25が時計方向に所定の角度、例えば45度回転して、左後舵板11が左舵軸15を中心として時計方向に45度回転し、右後舵板21が右舵軸25を中心として時計方向に45度回転する。一方、操舵ハンドルを直進から面舵に操作すると、左舵軸15と右舵軸25が反時計方向に所定の角度、例えば45度回転して、左後舵板11が左舵軸15を中心として反時計方向に45度回転し、右後舵板21が右舵軸25を中心として反時計方向に45度回転する。なお、取舵時における左舵軸15と右舵軸25の回転角度と、面舵時における左舵軸15と右舵軸25の回転角度は、コントローラを介して30〜60度の範囲で任意に設定することができる。なお、図6は、内航船に使用された操舵装置で、左舵軸15と右舵軸25の回転角度を45度に設定した形態を図示している。
<第2実施形態の操舵装置>
次に、第2実施形態の操舵装置について説明する。なお、第1実施形態の操舵装置と同一部材・部品については、同一符号を付して説明を省略する。
図7〜9に示すように、左前舵板10は、上下方向に延在して形成され、上部は、船尾の下部に固定されている。また、左前舵板10における後側中間部には、後側上部と後側下部よりも左後舵板11に向かって突出する矩形状の左凸部10Aが形成されている。
左後舵板11は、上下方向に延在して形成され、左後舵板11における前側中間部には、左凸部10Aが挿嵌される矩形状の左凹部11Aが形成されている。
左後舵板11は、左支軸12と左舵軸15を介して、左凸部10Aに回転自在に支持され、左舵軸15の軸心視において、左支軸12と左舵軸15の軸心は一致して設けられている。これにより、左後舵板11の荷重を、左前舵板10と左舵軸15で分散して支持するので、左舵軸15の軸径が過度に太くなるのを防止することができる。
右前舵板20は、上下方向に延在して形成され、上部は、船尾の下部に固定されている。また、右前舵板20における後側中間部には、後側上部と後側下部よりも右後舵板21に向かって突出する矩形状の左凸部20Aが形成されている。
右後舵板21は、上下方向に延在して形成され、右後舵板21における前側中間部には、右凸部20Aが挿嵌される矩形状の右凹部21Aが形成されている。
右後舵板21は、右支軸22と右舵軸25を介して、右凸部20Aに回転自在に支持され、右舵軸25の軸心視において、右支軸22と右舵軸25の軸心は一致して設けられている。これにより、右後舵板21の荷重を、右前舵板20と右舵軸25で分散して支持するので、右舵軸25の軸径が過度に太くなるのを防止することができる。
背面視において、左前舵板10と左後舵板11は、プロペラ1の旋回外周部の左端部よりも左側に所定の間隔を隔てて設けられ、右前舵板20と右後舵板21は、プロペラ1の旋回外周部の右端部よりも右側に所定の間隔を隔てて設けられている。これにより、左前舵板10と左後舵板11の右面と、右前舵板20と右後舵板21の左面のキャビテーションによる腐食を抑制することができる。
背面視において、左前舵板10と左後舵板11の下端部と、右前舵板20と右後舵板21の下端部を、プロペタ1の旋回外周部の下端部に位置させるのが好ましい。
内航船の場合には、図8に示すように、左前舵板10と左後舵板11の下端部と、右前舵板20と右後舵板21の下端部を、プロペタ1の旋回外周部の下端部よりも下側に位置させるのが好ましい。これにより、船の旋回性能を高めて、船の縦距、旋回圏を短くすることができる。一方、外航船の場合には、左前舵板10と左後舵板11の下端部と、右前舵板20と右後舵板21の下端部を、プロペタ1の旋回外周部の下端部よりも上側に位置させるのが好まし。これにより、左後舵板11と右後舵板21の抵抗を抑制して船を効率良く航行させることができる。
本発明は、船の操舵装置に適用することができる。
1 プロペラ
2 左舷側舵板
3 右舷側舵板
10 左前舵板
11 左後舵板
13 左垂直部
14 左傾斜部
15 左舵軸
16 左連結部材
20 右前舵板
21 右後舵板
23 右垂直部
24 右傾斜部
25 右舵軸
26 右連結部材
L 中心線

Claims (4)

  1. 船のプロペラの左舷側に配置された左舷側舵板と、該プロペラの右舷側に配置された右舷側舵板を備える操舵装置において、
    前記左舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する左前舵板と、該左前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する左後舵板で形成し、
    前記右舷側舵板を、船尾の下部に固定された上下方向に延在する右前舵板と、該右前舵板の後側に設けられた上下方向に延在する右後舵板で形成し、
    前記左後舵板を、前記左前舵板の後部と、前記左後舵板に固定された上下方向に延在する左舵軸で回転自在に支持し、
    前記右後舵板を、前記右前舵板の後部と、前記右後舵板に固定された上下方向に延在する右舵軸で回転自在に支持し、
    背面視において、前記左舷側舵板と右舷側舵板の下端部を、前記プロペラの旋回外周部の下端部に位置させ
    前記左後舵板を、前記左前舵板の後側に設けられた左垂直部と、該左垂直部の下部から右下がりに延在する左傾斜部で形成し、
    前記右後舵板を、前記右前舵板の後側に設けられた右垂直部と、該右垂直部の下部から左下がりに延在する右傾斜部で形成し、
    側面視において、前記左傾斜部を左前舵板の前部から左垂直部の後部まで延在させ、前記右傾斜部を右前舵板の前部から右垂直部の後部まで延在させ、
    背面視において、前記左傾斜部と右傾斜部の下端部を、前記プロペラの旋回外周部の下端部に位置させたことを特徴とする操舵装置。
  2. 平面視において、前記左舵軸と右舵軸を、前記プロペラの前後方向の中心線の後側に近接して設けた請求項1記載の操舵装置。
  3. 平面視において、前記左舷側舵板の前部を後部よりも左側に設け、前記右舷側舵板の前部を後部よりも右側に設けた請求項1又は2記載の操舵装置。
  4. 船橋の操舵ハンドルを直進状態から取舵一杯状態に操作した場合には、平面視において、前記左舵軸と右舵軸が時計方向に30〜60度回転し、
    船橋の操舵ハンドルを直進状態から面舵一杯状態に操作した場合には、平面視において、前記左舵軸と右舵軸が反時計方向に30〜60度回転する構成とした請求項1〜のいずれか1項に記載の操舵装置。
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