JP6858582B2 - X線撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線撮像装置に関する。
一般に、X線診断装置およびX線コンピュータ断層撮影装置(以降、X線CT(Computed Tomography)装置と呼称する。)等のX線を用いて被検体の撮像を行うX線撮像装置に用いられるX線管は、陰極および陽極の他に、グリッドを有する。
グリッドは、陰極および陽極の間に設置され、陽極の表面における熱電子の衝突面(実焦点)のサイズを電気的または磁気的に調節する。グリッドは、グリッドに対して印加するグリッド電圧を制御することで、実焦点のサイズを電気的または磁気的に調節することができる。グリッドに対して印加するグリッド電圧の制御は、例えば、グリッド制御回路と呼ばれる回路により行われる。すなわち、グリッドに対して印加されるグリッド電圧をグリッド制御回路により制御することで、陽極に衝突する熱電子の焦点(実焦点)のサイズ、ひいてはX線の照射方向から見た焦点(実効焦点)のサイズを変更することができる。
一方、X線を長期間照射し続ける等の負荷の大きい使用を繰り返し行う、あるいは経年変化等の要因により、X線管が劣化する。例えば、上記陽極の劣化により、陽極の表面の形状が変化する。陽極の表面の形状が変化することで、焦点のサイズが変化する。すなわち、上記グリッドに印加されるグリッド電圧をグリッド制御回路により制御しても、焦点のサイズが想定するものと異なる場合がある。例えば、焦点のサイズが想定する焦点のサイズより大きい場合、X線の強度が想定より大きくなるという問題がある。また、焦点のサイズが想定する焦点のサイズより小さい場合、X線の強度が足りなくなるという問題がある。このため、X線撮像装置は、X線管の状態に応じて、グリッド制御回路によりグリッドに印加するグリッド電圧の校正を行う必要がある。
特開2016−073725号公報
本実施形態の目的は、グリッド電圧の印加に使用するグリッド制御回路が正常に動作しているか否かを検出することができるX線撮像装置を提供することにある。
実施形態によれば、X線撮像装置は、熱電子を放出する陰極と、放出された前記熱電子が衝突することでX線を発生する陽極と、前記陰極と前記陽極との間に配置され、前記熱電子の流れを示す管電流を制御するためのグリッドとを有するX線管と、前記X線管から発生するX線を検出するX線検出器と、前記グリッドに所定のグリッド電圧を印加するグリッド制御部と、前記グリッドに印加された所定のグリッド電圧と、前記グリッドに前記所定のグリッド電圧が印加された状態において前記X線検出器により検出されたX線に由来する検出結果とに基づいて、前記グリッドの性能を判定する判定部と、を具備する。
図1は、本実施形態に係るX線撮像装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示すX線管およびX線高電圧装置の構成を示す図である。 図3は、図2に示すグリッドに対して印加されるグリッド電圧と、焦点サイズとの関係を示す図である。 図4は、図2に示すグリッドに対して印加されるグリッド電圧と、X線管から照射されるX線の強度との関係を示す図である。 図5は、実施例1に係るX線CT装置において、X線管からX線が発生しないグリッド電圧をグリッドに対して印加する場合のグリッドおよびグリッド制御回路の性能評価手順を示すフローチャートである。 図6は、実施例1に係るX線CT装置において、図1に示す記憶回路に予め記憶される、グリッドに対して印加するグリッド電圧と、グリッドに対してグリッド電圧を印加した場合のX線および管電流の検出の有無とを関連付けたテーブルを示す図である。 図7は、実施例2に係るX線CT装置において、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧をグリッドに対して印加する場合のグリッドおよびグリッド制御回路の性能評価手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例2に係るX線CT装置において、図1に示す記憶回路に予め記憶される、グリッドに対して印加する所定のグリッド電圧と、所定のグリッド電圧をグリッドに対して印加した場合の焦点サイズと、所定のグリッド電圧をグリッドに対して印加した場合にX線検出器において検出されたX線強度の許容範囲とを関連付けたテーブルを示す図である。 図9は、実施例3に係るX線CT装置において、グリッドに対して、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧を印加する場合のグリッドおよびグリッド制御回路の性能評価手順を示すフローチャートである。 図10は、実施例3に係るX線CT装置において、図1に示す記憶回路に予め記憶される、グリッドに対して印加する所定のグリッド電圧と、グリッドに対して所定のグリッド電圧を印加した場合の焦点サイズと、グリッドに対して所定のグリッド電圧を印加した場合に生成されるX線画像から算出されたX線CT装置の解像力とを関連付けたテーブルを示す図である。
以下、本実施形態に係るX線撮像装置について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係るX線撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示すX線撮像装置は、X線管から被検体に対してX線を照射し、当該X線管から照射されたX線をX線検出器で検出する。X線撮像装置は、当該X線検出器からの出力に基づいて、被検体に関するX線画像を生成する。本実施形態に係るX線撮像装置は、例えば、X線診断装置やX線CT装置である。以降、実施形態では、X線撮像装置がX線CT装置であると想定して説明する。
図1に示すX線CT装置は、架台装置10と、コンソール100とを有する。例えば、架台装置10はCT検査室に設置され、コンソール100はCT検査室に隣接する制御室に設置される。架台装置10とコンソール100とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。架台装置10は、被検体SをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。コンソール100は、架台装置10を制御するコンピュータである。
(架台装置の説明)
ここで、X線CT装置の各構成について、図1を参照して説明する。まず、本実施形態に係る架台装置10について説明する。
図1に示すように、架台装置10は、回転フレーム11、天板21、X線管13、X線検出器15、X線高電圧装置17、寝台駆動装置19、回転駆動装置23、データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)27、および架台制御回路25を有する。
回転フレーム11は、撮影空間をなす開口が形成された略円筒形状の筐体である。開口は、FOVと略一致する。図1に示すように回転フレーム11には、開口を挟んで対向するように配置されたX線管13とX線検出器15とが取付けられている。回転フレーム11は、アルミ等の金属により円環形状に形成された金属枠である。より詳細には、架台装置10は、アルミ等の金属により形成されたメインフレーム(図示せず)を有する。回転フレーム11は、当該メインフレームにより中心軸Z回りに軸受等を介して回転可能に支持されている。
回転フレーム11は、回転駆動装置23からの動力を受けて開口の中心軸Z回りに一定の角速度で回転する。回転駆動装置23は、架台制御回路25からの制御に従って回転フレーム11を回転させるための動力を発生する。回転駆動装置23は、架台制御回路25からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。回転駆動装置23は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。回転駆動装置23は、例えば、架台装置10に収容されている。
回転フレーム11の開口内には天板21が挿入される。天板21には被検体Sが載置される。天板21に載置された被検体Sの撮像部位がFOV内に含まれるように天板21が位置決めされる。天板21は、回転フレーム11の中心軸Zに沿って移動可能に支持される。天板21に載置された被検体Sの体軸が回転フレーム11の中心軸Zに一致するように、天板21が位置決めされる。
寝台駆動装置19は、架台制御回路25を介したコンソール100による制御、または架台制御回路25による制御に従い、天板21を移動させるための動力を発生する。例えば、寝台駆動装置19は、天板21に載置された被検体Sの体軸が回転フレーム11の開口の中心軸Zに一致するように、天板21を被検体Sに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置19は、架台装置10を用いて実行されるスキャンに応じて、天板21を被検体Sの体軸方向に沿って移動する。寝台駆動装置19は、架台制御回路25からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。回転駆動装置23は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
X線高電圧装置17は、架台制御回路25を介したコンソール100による制御に従い、X線管13に印加する管電圧と、X線管13に供給するフィラメント電流(Filament current)とを発生する。X線高電圧装置17としては、変圧式X線高電圧装置、定電圧形X線高電圧装置、コンデンサ式X線高電圧装置、インバータ式X線高電圧装置等の如何なる形式にも適用可能である。例えば、インバータ式の場合、高電圧発生回路33は、インバータと高電圧変換器とを有する。インバータは、電源回路31からの直流を、管電圧制御回路41による制御に従うタイミングでスイッチングをし、交流の出力パルスに変換する。高電圧変換器は、インバータからの交流の出力パルスを直流の高電圧に変換する。
X線管13は、高電圧ケーブル(図示せず)を介してX線高電圧装置17に接続されている。X線管13は、X線高電圧装置17からの管電圧の印加およびフィラメント電流の供給を受け、X線の実焦点から天板21に載置された被検体Sへ照射するX線を発生する。
X線検出器15は、X線管13から発生され被検体Sを透過したX線を検出する。X線検出器15は、二次元湾曲面に配列された複数のX線検出素子(図示せず)を搭載する。各X線検出素子は、X線管13からのX線を検出し、検出されたX線の強度に応じた波高値を有する電気信号に変換する。各X線検出素子は、例えば、シンチレータと光電変換器とを有する。シンチレータはX線を受けて蛍光を発生する。光電変換器は、シンチレータにて発生した蛍光を電荷パルスに変換する。電荷パルスはX線の強度に応じた波高値を有する。光電変換素子としては、光電子増倍管やフォトダイオード(Photo Diode)等の光子を電気信号に変換する回路素子が用いられる。なお、本実施形態に係るX線検出器15としてはX線を一旦蛍光に変換してから電気信号に変換する間接変換型の検出器に限定されず、X線を直接的に電気信号に変換する直接変換型の検出器(半導体検出器)であってもよい。
データ収集回路27は、被検体Sにより減弱されたX線の強度を示すディジタルデータを1ビューごとに収集する。データ収集回路27は、例えば、複数のX線検出素子の各々について設けられた積分器とアンプとA/D変換器とが並列して実装された半導体集積回路により実現される。データ収集回路27は、架台装置10内においてX線検出器15に接続されている。積分器は、X線検出素子からの電気信号を所定のビュー期間に亘り積分し、積分信号を生成する。アンプは、積分器から出力された積分信号を増幅する。A/D変換器は、増幅された積分信号をA/D変換し、当該積分信号の波高値に対応するデータ値を有するディジタルデータを生成する。変換後のディジタルデータは、生データと呼ばれている。生データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、および収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のディジタル値のセットである。データ収集回路27は、例えば、生データを架台装置10に収容された非接触データ伝送回路(図示せず)を介してコンソール100に供給する。
架台制御回路25は、ハードウェア資源として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、架台制御回路25は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。架台制御回路25は、コンソール100からの指令に従い、X線高電圧装置17、回転駆動装置23、寝台駆動装置19およびデータ収集回路27を制御する。当該プロセッサは、当該メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記機能を実現する。なお、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、当該プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記機能を実現する。
(コンソールの説明)
次に、本実施形態に係るコンソール100について説明する。図1に示すコンソール100は、演算回路101、ディスプレイ103、入力回路105および記憶回路107を有する。演算回路101、ディスプレイ103、入力回路105および記憶回路107間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。
演算回路101は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。演算回路101は、各種プログラムの実行により、前処理機能111、再構成機能113、画像処理機能115、判定機能117およびシステム制御機能119を実現する。
前処理機能111において演算回路101は、架台装置10から伝送された生データに対数変換等の前処理を施す。前処理後の生データは投影データと呼ばれる。再構成機能113において演算回路101は、前処理機能111により生成された投影データに基づいて、被検体Sに関するCT値の空間分布を表現するCT画像を発生する。画像再構成アルゴリズムとしては、FBP(filtered back projection)法や逐次近似再構成法等の既存の画像再構成アルゴリズムが用いられればよい。
画像処理機能115において演算回路101は、再構成機能113により再構成されたCT画像に種々の画像処理を施す。例えば、演算回路101は、当該CT画像にボリュームレンダリングや、サーフェスレンダリング、画像値投影処理、MPR(Multi-Planer Reconstruction)処理、CPR(Curved MPR)処理等の3次元画像処理を施して表示画像を生成する。
判定機能117において演算回路101は、後述するX線管13のグリッドに印加された所定のグリッド電圧と、X線検出器15により検出されたX線に由来する検出結果とに基づいて、グリッドの性能を判定する。ここで、本実施形態におけるグリッド電圧とは、グリッド制御回路45によりグリッドに印加されたグリッド電圧の設定値のことである。本実施形態における検出結果とは、設定されたグリッド電圧がグリッドに印加された状態において、収集される生データや生成されるX線画像である。演算回路101は、判定の結果に基づいて、グリッドに印加するグリッド電圧の調整の要否について判定する。ひいては、演算回路101は、判定の結果に基づいて、X線管13が正常に動作しているか否かを判定する。
システム制御機能119において演算回路101は、本実施形態に係るX線CT装置の統括的に制御する。具体的には、演算回路101は、記憶回路107に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置の各部を制御する。例えば、演算回路101は、グリッドに印加するグリッド電圧の調整の要否についての判定結果に基づいて、グリッドに印加するグリッド電圧を調整する。また、演算回路101は、架台装置10が正常に動作しているか否かの判定結果に基づいて、操作者に架台装置10の状態を通知する。例えば、演算回路101は、ディスプレイ103等を用いて、操作者に架台装置10の状態を通知する。
なお、前処理機能111、再構成機能113、画像処理機能115、判定機能117およびシステム制御機能119は、一つの基板の演算回路101により実装されてもよいし、複数の基板の演算回路101により分散して実装されてもよい。
ディスプレイ103は、種々のデータおよび上記医用画像等を表示する。具体的には、ディスプレイ103は、表示インターフェース回路と表示機器とを有する。表示インターフェース回路は、表示対象を表すデータをビデオ信号に変換する。ビデオ信号は、表示機器に供給される。表示機器は、表示対象を表すビデオ信号を表示する。表示機器としては、例えば、CRTディスプレイ(Cathode Ray Tube Display)、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイまたは当技術分野で知られている他の任意のディスプレイが適宜利用可能である。
入力回路105は、操作者からの各種指令を入力する。具体的には、入力回路105は、入力機器と入力インターフェース回路とを有する。入力機器は、ユーザからの各種指令を受け付ける。入力機器としては、トラックボール、スクロールホイール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、および表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等が利用可能である。入力インターフェース回路は、入力機器からの出力信号をバスBUSを介して演算回路101に供給する。なお、本実施形態において、入力回路105は、トラックボール、スクロールホイール、スイッチボタン、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を演算回路101へ出力する電気信号の処理回路も入力回路105の例に含まれる。
記憶回路107は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路107は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、記憶回路107の保存領域は、X線CT装置内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。例えば、記憶回路107は、CT画像や表示画像のデータを記憶する。また、記憶回路107は、本実施形態に係る制御プログラム等を記憶する。
(X線管および高電圧検出器の説明)
ここで、上記X線管13およびX線高電圧装置17の構成について、図2乃至図4を用いてさらに説明する。図2は、図1に示すX線管13およびX線高電圧装置17の構成を示す図である。図2に示すように、X線管13は、陰極131、陽極133、回転子135およびグリッド137を収容している。陰極131、陽極133、回転子135およびグリッド137を収容するX線管13の内部は、真空に保たれている。
陰極(フィラメント)131は、細線形状または板形状を有する金属により形成される。以降、陰極131は、細線形状を有するタングステンやニッケル等の金属により実現される。陰極131は、高電圧ケーブル等を介してX線高電圧装置17に接続されている。陰極131は、X線高電圧装置17からのフィラメント加熱電流の供給を受けて発熱し、熱電子を放出する。
陽極(ターゲット)133は、円盤形状を有する電極である。陽極133は、タングステンやモリブデン等の重金属により形成される。回転子135は、陽極133に取り付けられている。回転子135の軸回りの回転に伴い陽極133が回転する。陽極133と回転子135とは回転陽極を構成する。陰極131と陽極133との間にはX線高電圧装置17により管電圧が印加される。陰極131から発生された熱電子は、陰極131と陽極133との間に印加された管電圧により、ビーム状に集束しながら加速され、回転中の陽極133に衝突する。陽極133は、陰極131からの熱電子を受けてX線を発生する。
グリッド137は、陰極131と陽極133との間に配置されている。グリッド137は、陽極133の表面における熱電子の焦点サイズを電気的または磁気的に調節する。グリッド137としては、電気的または磁気的に熱電子の軌道を偏向する如何なるハードウェアであってもよい。例えば、グリッド137としては、電極や磁石、コイル等により実現される。以降、実施形態において、グリッド137は、電極であるとする。グリッド137は、X線高電圧装置17からの電圧(グリッド電圧)の印加を受けて、陰極131から陽極133へ飛翔する熱電子の軌道を偏向し、焦点サイズを調節する。
X線高電圧装置17は、架台制御回路25による制御に従い、X線管13に管電圧を印加し、フィラメント加熱電流を供給する。本実施形態に係るX線高電圧装置17は、X線管13に含まれる陰極131からの熱電子の陽極133での焦点サイズを変更する。具体的には、X線高電圧装置17は、電源回路31、高電圧発生回路33、フィラメント加熱回路35、管電圧検出器37、管電流検出器39、管電圧制御回路41、管電流制御回路43およびグリッド制御回路45を有する。
電源回路31は、架台装置10が設置されているCT検査室等に設けられた電源設備からの交流に基づいて直流を発生する。具体的には、電源回路31は、整流回路と平滑コンデンサとを有している。整流回路は、電源設備からの交流を直流に整流する。平滑コンデンサは、整流回路により整流された交流を平滑する。この整流および平滑により交流が直流に変換される。なお、電源回路31に電力を供給する電源は、電源設備のみに限定されず、コンデンサや蓄電池でもよい。
高電圧発生回路33は、管電圧制御回路41による制御に従い、X線管13に印加される管電圧を発生する。高電圧発生回路33と陽極133とは、陽極側の高電圧ケーブルにより接続され、高電圧発生回路33と陰極131とは、陰極側の高電圧ケーブルにより接続されている。
フィラメント加熱回路35は、管電流制御回路43による制御に従い、陰極131を加熱するための電力を発生する。フィラメント加熱回路35としては、可変抵抗方式と高周波加熱方式とのいずれもが適用可能である。例えば、高周波加熱方式の場合、フィラメント加熱回路35は、インバータとフィラメント加熱変圧器とを有する。インバータは、電源回路31からの直流を、管電圧制御回路による制御に従うタイミングでスイッチングをし、交流の出力パルスに変換する。フィラメント加熱変圧器は、インバータからの交流の出力パルスを直流のフィラメント加熱電流に変換する。
陽極側の高電圧ケーブルと陰極側の高電圧ケーブルとの間には管電圧検出器37が接続されている。管電圧検出器37は、陰極131と陽極133との間に印加された管電圧を検出する。検出された管電圧値(以降、管電圧検出値と呼称する。)のデータは、管電圧制御回路41に供給される。
陽極側の高電圧ケーブルには管電流検出器39が接続されている。管電流検出器39は、陰極131から陽極133に熱電子が流れることに起因して陽極側の高電圧ケーブルに流れた電流を管電流として検出する。検出された管電流値(以降、管電流検出値と呼称する。)のデータは、管電流制御回路43に供給される。
管電圧制御回路41は、管電圧検出値と設定管電圧値との比較に基づいて高電圧発生回路33を制御する。より詳細には、管電圧制御回路41は、管電圧検出値を設定管電圧値に対して比較し、管電圧検出値が設定管電圧に集束するように高電圧発生回路33をフィードバック制御する。設定管電圧値のデータは、架台制御回路25から供給される。管電圧制御回路41は、管電圧検出器37において検出された管電圧検出値のデータを架台制御回路25へ送信する。
管電流制御回路43は、管電流検出値と設定管電流値との比較に基づいてフィラメント加熱回路35を制御する。より詳細には、管電流制御回路43は、管電流検出値を設定管電流値に対して比較し、管電流検出値が設定管電流値に集束するようにフィラメント加熱回路35をフィードバック制御する。設定管電流値のデータは、架台制御回路25から供給される。管電流制御回路43は、管電流検出器39において検出された管電流検出値のデータを架台制御回路25へ送信する。
グリッド制御回路45は、陰極131からの熱電子の陽極133での焦点サイズを変更するために、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を制御する。具体的には、グリッド制御回路45は、架台制御回路25からスキャン中である旨の信号(以降、スキャン信号と呼称する。)が供給された場合、陰極131からの熱電子がスキャン用の焦点サイズに集束するようにグリッド137を制御する。当該スキャンは、例えば、本スキャンと、スキャノと、設置時、定期点検時およびX線管13のウォームアップ時にX線CT装置用のファントムや解像度チャートを撮影するテストスキャンとのうちの少なくとも一つを含んでいる。ファントムや解像度チャートについては、各実施例において説明する。上記スキャンにおいて架台制御回路25からスキャン信号が供給された場合、グリッド制御回路45は、集束電圧値に対応する電圧をグリッド137に対して印加する。
管電圧制御回路41、管電流制御回路43およびグリッド制御回路45は、単一の基板に実装されてもよいし、複数の基板に実装されてもよい。また、管電圧制御回路41、管電流制御回路43およびグリッド制御回路45は、アナログ回路により実現されてもよいし、ディジタル回路により実現されてもよい。ディジタル回路として実装される場合、管電圧制御回路41、管電流制御回路43およびグリッド制御回路45は、ハードウェア資源として、CPUやMPU等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。また、管電圧制御回路41、管電流制御回路43およびグリッド制御回路45は、ASICやFPGA、CPLD、SPLDにより実現されてもよい。
ここで、図2では、X線管13の一例として、回転陽極X線管の構成を示しているが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、X線管13として、固定陽極X線管を用いてもよい。
ここで、本実施形態における上記グリッド137に対して印加されるグリッド電圧と焦点サイズとX線の強度との関係について、図3および図4を用いて説明する。
図3は、図2に示すグリッド137に対して印加されるグリッド電圧と、焦点サイズとの関係を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係るX線管13は、グリッド制御回路45によりグリッド137に対して印加するグリッド電圧が高いほど、焦点サイズが小さくなるという特性を有している。また、グリッド137に対して閾値以上のグリッド電圧を印加した場合、焦点サイズが限りなくゼロに近い値となる。言い換えれば、グリッド137に対して閾値以上のグリッド電圧を印加した場合、X線管13に管電流が流れず、X線管13からX線が発生しない。すなわち、グリッド制御回路45によりグリッド137に対して印加するグリッド電圧を制御することで、X線発生の制御、および焦点サイズの変更を行うことができる。
図4は、図2に示すグリッド137に対して印加されるグリッド電圧と、X線管13から照射されるX線の強度との関係を示す図である。まず、グリッド制御回路45は、予め決定された焦点サイズに対応する集束電圧値をメモリ等に記憶している。例えば、グリッド制御回路45は、集束電圧値(グリッド電圧)として、「0V、E、E、E、E」をメモリに記憶している。グリッド電圧の大小関係は、「0<E<E<E<E」である。グリッド電圧E、E、E、Eは、操作者により設定される任意の値であっても、スキャンプラン等により予め設定される所定の値であってもよい。
上記グリッド電圧E1、E、Eは、図3に示す閾値未満である。すなわち、グリッド137に対してグリッド電圧E、E、Eを印加した場合、印加するグリッド電圧各々に対応する焦点サイズのX線が発生する。図4に示すように、グリッド137に対してグリッド電圧を印加しない場合(すなわち、グリッド電圧0V)、焦点サイズはFとなる。また、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加する場合、焦点サイズはFとなる。また、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加する場合、焦点サイズはFとなる。また、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加する場合、焦点サイズはFとなる。
また、グリッド電圧Eは、図3に示す閾値以上である。すなわち、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加した場合、X線が発生しない。グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加する場合、X線が発生しないため、当然、X線の強度は算出されない。
なお、本実施形態に係るX線CT装置は、グリッド137に対してグリッド電圧を印加しない、あるいは、グリッド電圧E、E、Eを印加しても、X線の強度が一定(I)となるように、管電圧、管電流、グリッド電圧、フィラメント加熱電流等を制御することとする。
ここで、本実施形態に係るX線CT装置における制御について、具体例を挙げて説明する。
(実施例1)
実施例1では、X線管13からX線が発生しないグリッド電圧をグリッド137に対して印加し、グリッド制御回路45の性能を評価する手順について、図5および図6を参照して説明する。実施例1では、具体例として、X線管13のウォームアップ時において、図4に示すグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加した場合において、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価する。
図5は、実施例1に係るX線CT装置において、X線管13からX線が発生しないグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加する場合のグリッド137およびグリッド制御回路45の性能評価手順を示すフローチャートである。まず、ステップSa1において、グリッド制御回路45は、グリッド137に対して印加する、X線が発生しないグリッド電圧Eを設定する。図6は、実施例1に係るX線CT装置において、図1に示す記憶回路107に予め記憶される、グリッド137に対して印加するグリッド電圧と、グリッド137に対してグリッド電圧を印加した場合のX線および管電流の検出の有無とを関連付けたテーブルを示す図である。図6に示すように、記憶回路107は、図4に示すグリッド電圧各々がグリッド137に対して印加された場合のX線および管電流の検出の有無を予め記憶している。グリッド137に対してグリッド電圧を印加しない、またはグリッド137に対してグリッド電圧E、E、Eを印加する場合、管電流が流れ、X線が発生する。このため、グリッド電圧を印加しない、またはグリッド137に対してグリッド電圧E、E、Eを印加する場合において、X線の検出および管電流の検出がいずれも「○」となっている。また、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加した場合、X線が発生しない。このため、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加する場合において、X線の検出および管電流の検出がいずれも「×」となっている。本実施形態におけるグリッド制御回路45は、例えば、図6に示すテーブルに基づいて、X線が発生しないグリッド電圧Eを設定する。
ステップSa2において、演算回路101は、グリッド制御回路45により設定されたグリッド電圧Eがグリッド137に対して印加された状態でのX線の照射制御を実行する。具体的には、実施例1における演算回路101は、X線を照射して、一定時間経過後にX線の照射を停止するよう架台装置10を制御する。
ステップSa3において、演算回路101は、管電流検出器39において管電流が検出されたか否かを判定する。管電流の検出は、管電流制御回路43から送信される管電流検出器39において検出された管電流検出値のデータにより判定される。ここで、本実施形態における演算回路101は、管電流検出器39において管電流が検出されたか否かを判定しているが、データ収集回路27が送信している生データの受信の有無により、X線が検出されたか否かを判定してもよい。
ステップSa4において、演算回路101は、X線と管電流とのうちの少なくとも一つが検出された場合(ステップSa3のYes)、X線管13が異常状態で動作していると操作者に通知する。すなわち、実施例1において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していないことを表している。演算回路101によりX線の照射制御を実行しているものの、グリッド137に対してグリッド電圧Eを印加しているため、X線または管電圧は検出されないはずである。このため、演算回路101は、X線と管電流とのうちの少なくとも一つが検出された場合、X線管13が異常状態で動作していると操作者に通知している。
ステップSa5において、演算回路101は、X線と管電流とのうちの少なくとも一つが検出されない場合(ステップSa3のNo)、X線管13が正常に動作していると操作者に通知する。すなわち、実施例1において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していることを表している。
上記構成によれば、実施形態に係るX線撮像装置において、グリッド制御回路45は、X線が発生しないグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加する。演算回路101は、グリッド電圧Eをグリッド137に対して印加された状態で、X線と管電流とのうちの少なくとも一つが検出されたか否かを判定する。演算回路101は、X線と管電流とのうちの少なくとも一つが検出されたか否かに基づいて、X線管13の状態を操作者に通知する。すなわち、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能しているか否かを判定する。
これにより、実施例1に係るX線撮像装置は、グリッド137およびグリッド電圧をグリッド137に対して印加するためのグリッド制御回路45の性能を評価することができる。
(実施例2)
実施例2では、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧をグリッド137に対して印加する場合において、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価する手順について、図7および図8を参照して説明する。実施例2では、具体例として、X線管13のウォームアップ時において、図4に示すグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加した場合において、ファントムをスキャンし、当該ファントムを撮影することで取得されるX線強度により、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価する。
ここで、上記ファントムについて説明する。ファントムは、X線CT装置の性能を評価するために用いられる試験塊である。例えば、ファントムは、水袋や内部の密度が均一な樹脂であり、被検体Sの頭部や胴体部等の撮影領域ごとに特有の大きさのものが使用される。
図7は、実施例2に係るX線CT装置において、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加する場合のグリッド137およびグリッド制御回路45の性能評価手順を示すフローチャートである。まず、ステップSb1において、グリッド制御回路45は、グリッド137に対して印加する、所定の焦点サイズFに対応するグリッド電圧Eを設定する。ステップSb2において、演算回路101は、グリッド制御回路45により設定されたグリッド電圧Eがグリッド137に対して印加された状態での上記ファントムに対するテストスキャンを実行する。すなわち、架台装置10は、コンソール100による制御によりX線管13からファントムへX線を照射する。架台装置10は、X線検出器により検出された生データをコンソール100へ送信する。コンソール100の演算回路101は、架台装置10から送信された生データに基づいて、検出されたX線の強度を算出する。一定時間経過後、演算回路101は、X線の照射を停止し、上記ファントムに対するテストスキャンを終了する。
ステップSb3において、演算回路101は、算出されたX線強度が許容範囲内であるか否かを判定する。図8は、実施例2に係るX線CT装置において、図1に示す記憶回路107に予め記憶される、グリッド137に対して印加する所定のグリッド電圧と、所定のグリッド電圧をグリッド137に対して印加した場合の焦点サイズと、所定のグリッド電圧をグリッド137に対して印加した場合にX線検出器15において検出されたX線強度の許容範囲とを関連付けたテーブルを示す図である。図8に示すように、記憶回路107は、図4に示すグリッド電圧各々がグリッド137に対して印加された場合の焦点サイズおよびX線強度の許容範囲を予め記憶している。図8に示すIULは、許容されるX線強度の上限値である。また、ILLは、許容されるX線強度の下限値である。ここで、X線強度の許容範囲は、例えば、X線管13の設置時に実行するテストスキャンにおいて算出されたX線強度を基準として予め記憶してもよい。また、X線強度の許容範囲は、操作者により任意の値を予め記憶してもよい。例えば、上記に示すように、X線強度が一定であれば、X線強度Iを基準として、X線強度の許容範囲を設定してもよい。実施例2における演算回路101は、算出されたX線強度がX線強度の許容範囲「−ILL2〜IUL2」の範囲内であるか否かを判定する。
ステップSb4において、演算回路101は、算出されたX線強度が記憶されたX線強度の許容範囲内である場合(ステップSb3のYes)、X線管13が正常に動作していると操作者に通知する。すなわち、実施例2において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していることを表している。
ステップSb5において、演算回路101は、算出されたX線強度が記憶されたX線強度の許容範囲外である場合(ステップSb3のNo)、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整する。すなわち、実施例2において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していないことを表している。例えば、入力回路105を介した操作者からの入力操作に応じて、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整してもよい。
また、算出されたX線強度に応じて、自動でグリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整してもよい。例えば、X線強度が上記許容範囲より小さい場合、焦点サイズが想定より小さい可能性がある。演算回路101は、陽極に衝突させる熱電子数を増加するため、グリッド電圧Eより低いグリッド電圧をグリッド137に対して印加するようグリッド制御回路45に指示する。グリッド制御回路45は、当該演算回路101からの指示に応じて、グリッド電圧Eより低いグリッド電圧をグリッド137に対して印加する。
また、X線強度が上記許容範囲より大きい場合、焦点サイズが想定より大きい可能性がある。演算回路101は、陽極に衝突させる熱電子数を減少するため、グリッド電圧Eより高いグリッド電圧をグリッド137に対して印加するようグリッド制御回路45に指示する。グリッド制御回路45は、当該演算回路101からの指示に応じて、グリッド電圧Eより高いグリッド電圧をグリッド137に対して印加する。グリッド電圧の調整後、ステップSb2へ戻る。
上記構成によれば、実施形態に係るX線撮像装置において、グリッド制御回路45は、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加する。演算回路101は、グリッド電圧Eをグリッド137に対して印加された状態で算出されたX線強度が許容範囲内であるか否かを判定する。演算回路101は、算出されたX線強度が許容範囲内である場合、X線管13が正常に動作していると操作者に通知する。すなわち、実施例2において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していると判定する。演算回路101は、算出されたX線強度が許容範囲外である場合、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整する。すなわち、実施例2において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していないと判定する。
これにより、実施例2に係るX線撮像装置は、グリッド137およびグリッド電圧をグリッド137に対して印加するためのグリッド制御回路45の性能を評価することができる。また、実施例2に係るX線撮像装置は、焦点サイズを測定せず、算出されたX線強度に基づいてグリッド電圧を調整することができる。
なお、実施例2におけるグリッド制御回路45は、グリッド電圧Eをグリッド137に対して印加している。しかしながら、実施例2に係るX線CT装置は、これに限定されない。例えば、実施例2におけるグリッド制御回路45は、グリッド電圧EとEとEとのうちの少なくとも一つをグリッド137に対して印加してもよい。加えて、図8に示すように、グリッド電圧EおよびEに対応するX線強度の許容範囲を予め記憶しておいてもよい。
また、上記グリッド電圧の調整を繰り返し実施しても、算出されたX線強度が許容範囲に集束されない場合、演算回路101は、X線管13が異常状態で動作していると判定してもよい。また、管電流の変化幅を前日と比較することで、グリッド電圧の調整を行ってもよい。
(実施例3)
実施例2に係るX線CT装置では、ファントムを撮影することで算出されたX線強度に基づいて、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価している。実施例3に係るX線CT装置では、X線検出器15からの出力信号に基づいて生成されるX線画像から算出されるX線CT装置の解像力に基づいて、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価する。例えば、X線CT装置は、解像度チャートをスキャンし、撮影した画像に基づいて、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価する。ここで、実施例3における解像力とは、どこまで細かいものが識別できるかを表す指標である。実施例3では、実施例2と同様に、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧をグリッド137に対して印加する場合において、グリッド制御回路45の性能を評価する手順について、図9および図10を参照して説明する。実施例3では、具体例として、X線管13のウォームアップ時において、図4に示すグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加した場合において、グリッド137およびグリッド制御回路45の性能を評価する。
ここで、上記解像度チャートについて説明する。解像度チャートは、X線CT装置の解像力を評価するための、複数種の明暗のパターンを有する試験片である。当該パターンは、等間隔で配列された線幅の等しい複数の線により構成される。線幅および間隔は、パターンごとに異なる。例えば、生成されたX線画像上で当該パターンを構成する複数の線がどの線幅および間隔まで識別可能かにより、X線CT装置の解像力を評価する。解像度チャートは、X線管13の近傍、またはX線検出器15近傍の所定の位置に設置する。例えば、解像度チャートは、天板21の所定の位置に設置する。なお、天板21には、解像度チャートを設置する所定の位置を表すマークが付されてもよい。
図9は、実施例3に係るX線CT装置において、グリッド137に対して、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧Eを印加する場合のグリッド137およびグリッド制御回路45の性能評価手順を示すフローチャートである。まず、ステップSc1において、グリッド制御回路45は、所定の焦点サイズに対応するグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加する。ステップSc2において、演算回路101は、設定されたグリッド電圧Eがグリッド137に対して印加された状態での上記解像度チャートに対するテストスキャンを実行する。すなわち、架台装置10は、コンソール100による制御によりX線管13からX線を照射する。架台装置10は、X線検出器により検出された生データをコンソール100へ送信する。コンソール100の演算回路101は、架台装置10から送信された生データに基づいて、解像度チャートに関するX線画像を生成する。一定時間経過後、演算回路101は、X線の照射を停止し、上記解像度チャートに対するテストスキャンを終了する。
ステップSc3において、演算回路101は、生成されたX線画像から解像力を算出する。具体的には、演算回路101は、生成されたX線画像上の複数種のパターンを識別し、複数種のパターンの中から当該識別の限界点であるパターンを特定する。演算回路101は、特定されたパターンからX線CT装置の解像力を算出する。
ステップSc4において、演算回路101は、算出されたX線CT装置の解像力が所定の閾値以上であるか否かを判定する。図10は、実施例3に係るX線CT装置において、図1に示す記憶回路107に予め記憶される、グリッド137に対して印加する所定のグリッド電圧と、グリッド137に対して所定のグリッド電圧を印加した場合の焦点サイズと、グリッド137に対して所定のグリッド電圧を印加した場合に生成されるX線画像から算出されたX線CT装置の解像力とを関連付けたテーブルを示す図である。図10に示すように、記憶回路107は、図4に示すグリッド電圧各々がグリッド137に対して印加された場合の焦点サイズおよびX線画像から算出されたX線CT装置の解像力を予め記憶している。当該X線画像は、例えば、X線管13の設置時等において、天板21に設置された解像度チャートを撮影した画像である。実施例3における演算回路101は、生成された解像度チャートに関するX線画像から算出されたX線CT装置の解像力がグリッド電圧Eに対応するX線CT装置の解像力「R」以上であるか否かを判定する。
ステップSc5において、演算回路101は、算出されたX線CT装置の解像力が閾値以上である場合(ステップSc4のYes)、X線管13が正常に動作していると操作者に通知する。すなわち、実施例3において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していることを表している。
ステップSc5において、演算回路101は、算出されたX線CT装置の解像力が閾値未満である場合(ステップSc4のNo)、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整する。例えば、入力回路105を介した操作者からの入力操作に応じて、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整してもよい。
また、算出されたX線CT装置の解像力に応じて、自動でグリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整してもよい。例えば、算出された解像力が閾値未満である場合、焦点サイズが想定より大きい可能性がある。演算回路101は、焦点サイズを小さくするため、グリッド電圧Eより高いグリッド電圧をグリッド137に対して印加するようグリッド制御回路45に指示する。グリッド制御回路45は、当該演算回路101からの指示に応じて、グリッド電圧Eより高いグリッド電圧をグリッド137に印加する。グリッド電圧の調整後、ステップSb2へ戻る。
上記構成によれば、実施例3に係るX線撮像装置において、グリッド制御回路45は、所定の焦点サイズEに対応するグリッド電圧Eをグリッド137に対して印加する。演算回路101は、生成されたX線画像から算出された解像力が所定の閾値以上であるか否かを判定する。演算回路101は、算出された解像力が所定の閾値以上である場合、架台装置10が正常に動作していると操作者に通知する。すなわち、実施例3において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していると判定する。演算回路101は、算出された解像力が所定の閾値未満である場合、グリッド137に対して印加するグリッド電圧を調整する。すなわち、実施例3において、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能していないと判定する。
これにより、実施例3に係るX線撮像装置は、グリッド137およびグリッド電圧をグリッド137に対して印加するためのグリッド制御回路45の性能を評価することができる。また、実施例3に係るX線撮像装置は、解像力を算出することで焦点サイズを測定し、測定された焦点サイズに基づいてグリッド電圧を調整することができる。
なお、実施例3におけるグリッド制御回路45は、グリッド電圧Eをグリッド137に対して印加している。しかしながら、実施例3に係るX線CT装置は、これに限定されない。例えば、実施例3におけるグリッド制御回路45は、グリッド電圧EとEとEとのうちの少なくとも一つをグリッド137に対して印加してもよい。加えて、図10に示すように、グリッド電圧EおよびEに対応するX線CT装置の解像力を予め記憶しておいてもよい。
また、上記グリッド電圧の調整を繰り返し実施しても、算出された解像力が所定の閾値以上にならない場合、演算回路101は、X線管13が異常状態で動作していると判定してもよい。また、上記解像度チャートは、X線CT装置に関する解像力の測定やグリッド電圧の調整時に自動で使用できるよう設置されてもよい。
また、実施例3に係るX線撮像装置は、演算回路101によりX線画像から当該解像力を算出しているが、実施例3はこれに限定されない。例えば、生成されたX線画像を操作者が確認する。操作者は、入力回路105を介した入力操作を行い、確認したX線画像から読み取ったX線CT装置の解像力をX線撮像装置に直接入力してもよい。
上記の説明の通り、本実施形態に係るX線撮像装置は、熱電子を放出する陰極と、放出された熱電子が衝突する陽極と、陰極と陽極との間に配置され、陰極から陽極へ放出される熱電子の流れを示す管電流を制御するためのグリッドとを有するX線管と、X線管から発生するX線を検出するX線検出器と、グリッドに所定のグリッド電圧を印加するグリッド制御部と、グリッドに印加された所定のグリッド電圧と、グリッドに所定のグリッド電圧が印加された状態においてX線検出器により検出されたX線に由来する検出結果とに基づいて、グリッドの性能を判定する判定部と、を有する。
上記の構成により、本実施形態に係るX線撮像装置は、グリッドに印加するグリッド電圧を制御することで、グリッド制御回路45によるグリッド電圧の制御が正常に機能しているか否かを判定することができる。
かくして、本実施形態に係るX線撮像装置は、グリッド電圧の印加に使用するグリッド制御回路が正常に動作しているか否かを検出することができる。
また、上記説明において用いた「所定のプロセッサ」という文言は、例えば、専用または汎用のprocessor、circuit(circuitry)、processing circuit(circuitry)、operation circuit(circuitry)、arithmetic circuit(circuitry)、あるいは、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)等を意味する。また、本実施形態の各構成要素(各処理部)は、単一のプロセッサに限らず、複数のプロセッサによって実現するようにしてもよい。さらに、複数の構成要素(複数の処理部)を、単一のプロセッサによって実現するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…架台装置、11…回転フレーム、13…X線管、15…X線検出器、17…X線高電圧装置、19…寝台駆動装置、21…天板、23…回転駆動装置、25…架台制御回路、27…データ収集回路、31…電源回路、33…高電圧発生回路、35…フィラメント加熱回路、37…管電圧検出器、39…管電流検出器、41…管電圧制御回路、43…管電流制御回路、45…グリッド制御回路、100…コンソール、101…演算回路、103…ディスプレイ、105…入力回路、107…記憶回路、111…前処理機能、113…再構成機能、115…画像処理機能、117…判定機能、119…システム制御機能、131…陰極(フィラメント)、133…陽極(ターゲット)、135…回転子、137…グリッド、BUS…バス。

Claims (8)

  1. 熱電子を放出する陰極と、放出された前記熱電子が衝突することでX線を発生する陽極と、前記陰極と前記陽極との間に配置され、前記熱電子の流れを示す管電流を制御するためのグリッドとを有するX線管と、
    前記X線管から発生するX線を検出するX線検出器と、
    前記グリッドに所定のグリッド電圧を印加するグリッド制御部と、
    前記グリッドに印加された所定のグリッド電圧と、前記グリッドに前記所定のグリッド電圧が印加された状態において前記X線検出器により検出されたX線に由来する検出結果とに基づいて、前記グリッドの性能を判定する判定部と、
    を具備し、
    グリッド制御部は、前記所定のグリッド電圧として、前記X線と前記管電流とのうちの少なくとも一つが検出されない所定の数値に設定された第1グリッド電圧を前記グリッドに印加し、
    前記判定部は、前記第1グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で前記X線と前記管電流とのうちの少なくとも一つの検出の有無に基づいて、前記グリッドの性能を判定するX線撮像装置。
  2. 熱電子を放出する陰極と、放出された前記熱電子が衝突することでX線を発生する陽極と、前記陰極と前記陽極との間に配置され、前記熱電子の流れを示す管電流を制御するためのグリッドとを有するX線管と、
    前記X線管から発生するX線を検出するX線検出器と、
    前記グリッドに所定のグリッド電圧を印加するグリッド制御部と、
    前記グリッドに印加された所定のグリッド電圧と、前記グリッドに前記所定のグリッド電圧が印加された状態において前記X線検出器により検出されたX線に由来する検出結果とに基づいて、前記グリッドの性能を判定する判定部と、
    を具備し、
    前記グリッド制御部は、前記所定のグリッド電圧として所定の焦点サイズに対応する第2グリッド電圧を前記グリッドに印加し、
    前記判定部は、
    前記第2グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で検出されたX線強度が許容範囲内であるか否かに基づいて、前記グリッドの性能を判定するX線撮像装置。
  3. 前記グリッドに印加する第2グリッド電圧と、前記第2グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で前記X線検出器により検出されるX線強度の許容範囲とを関連付けて予め記憶する記憶部をさらに具備する請求項2記載のX線撮像装置。
  4. 操作者からの入力を受け付ける入力部をさらに具備し、
    前記グリッド制御部は、前記第2グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で検出されたX線強度が許容範囲外であると判定された場合に、前記入力部を介した前記操作者からの入力操作に応じて前記グリッドに印加する前記第2グリッド電圧を調整する請求項2または請求項3記載のX線撮像装置。
  5. 前記X線検出からの出力信号に基づいて解像度チャートに関するX線画像を生成する画像生成部と、
    前記生成されたX線画像に基づいて、前記X線画像の解像力を算出する画像処理部と、
    をさらに具備し、
    前記判定部は、前記X線画像から算出された解像力に基づいて、前記グリッドの性能を判定する、
    請求項1記載のX線撮像装置。
  6. 前記グリッド制御部は、前記所定のグリッド電圧として所定の焦点サイズに対応する第2グリッド電圧を前記グリッドに印加し、
    前記判定部は、前記第2グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で前記算出された解像力が閾値以上であるか否かに基づいて、前記グリッドの性能を判定する、
    請求項5記載のX線撮像装置。
  7. 前記第2グリッド電圧と、前記第2グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で前記算出された解像力とを関連付けて予め記憶する記憶部をさらに具備する請求項6記載のX線撮像装置。
  8. 操作者からの入力を受け付ける入力部をさらに具備し、
    前記グリッド制御部は、前記第2グリッド電圧が前記グリッドに印加された状態で前記算出された解像力が閾値未満であると判定された場合、前記入力部を介した前記操作者からの入力操作に応じて前記グリッドに印加する前記第2グリッド電圧を調整する請求項6または請求項7記載のX線撮像装置。
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