JP6857110B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、土木、林業、解体、地下工事等の現場で用いられる油圧ショベル等の建設機械に関する。
例えば、特許文献1には、上部旋回体に外装カバーを保護するためのガード構造を備えた油圧ショベルが記載されている。特許文献1の技術によれば、ガード構造によって外装カバーを周囲の障害物から保護することができる。また、ガード構造が扉のように開閉するため、メンテナンス性を向上できる。
特開2015−158056号公報
ところで、土木、林業、解体、地下工事等の現場で用いられる油圧ショベルのうち、例えば、林道の造成作業、伐採作業、集材作業等、林業の現場で用いられる油圧ショベル(林業機)は、山奥で作業が行われることが多い。このため、燃料または作動油の給油作業を、携行タンク(例えば、ポリタンク)を用いて人の手で行わなければならない場合がある。一方、油圧ショベルの貯油タンク(燃料タンク、作動油タンク)の給油口は、上部旋回体の上面にある。このため、油圧ショベルの大きさによっては、下部走行体の履帯(シュー)の上に人が立って貯油タンクへの給油が行われることがある。
しかし、履帯の上に立っても、例えば、給油口まで手が十分に届かない場合もあり、貯油タンクへの給油作業が面倒になる可能性がある。また、履帯の上面の高さ位置が、例えば、給油作業を行う人の膝の位置よりも高いと、履帯の上に立つ動作が面倒になる可能性がある。このため、この面からも、給油作業が面倒になる可能性がある。
本発明の目的は、上部旋回体を周囲の障害物から保護でき、かつ、貯油タンクへの給油作業を容易に行うことができる建設機械を提供することにある。
本発明の建設機械は、履帯によって自走可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、前記上部旋回体は、前側にフロント装置が取付けられる旋回フレームと、前記フロント装置を挟んで左,右方向の一側に位置して旋回フレーム上に設けられ、作動油または燃料を貯える貯油タンクとを備えており、前記旋回フレームは、左,右方向の中間部に位置して底板を有するセンタフレームと、前記センタフレームの左,右方向の両側にそれぞれ配置され前,後方向に延びた左,右のサイドフレームとを含んで構成してなる建設機械において、前記左,右のサイドフレームのうち一方のサイドフレームの外側位置には、前記貯油タンクと対応する位置にガード部材が取付けられており、前記ガード部材は、一対の支柱と前記一対の支柱間を連結すると共に前記一対の支柱間に所定の間隔をもって設けられた複数の連結部材とにより構成される枠体を備えており、前記ガード部材は回転されることにより、全体が前記下部走行体よりも上側で、かつ、前記枠体の長さ方向が前記サイドフレームの前,後方向に沿って配置されて、前記貯油タンクを保護するガード位置と、前記上部旋回体と前記下部走行体との間にわたって、かつ、前記枠体の長さ方向が前記上部旋回体の上,下方向に沿って配置されて、前記上部旋回体上への昇降用ステップとなるステップ位置とに切換えが可能であり、前記ガード部材が前記ステップ位置に切換えられている状態では、前記ガード部材の前記複数の連結部材のうち下から一段目の連結部材は、前記下部走行体の前記履帯の上面よりも低い位置に配置される。
本発明によれば、上部旋回体を周囲の障害物から保護でき、かつ、貯油タンクへの給油作業を容易に行うことができる。即ち、ガード部材をガード位置に固定した場合は、ガード部材によって上部旋回体を周囲の障害物(例えば、樹木)から保護することができる。一方、ガード部材をステップ位置に固定した場合は、ガード部材を昇降用ステップにして貯油タンクの給油口に近付くことができる。これにより、貯油タンクへの給油作業を容易に行うことができる。
実施の形態による油圧ショベルをガード部材がガード位置の状態で示す正面図である。 図1中の(II)部を拡大した斜視図である。 実施の形態による油圧ショベルをガード部材がステップ位置の状態で示す正面図である。 図3中の(IV)部を拡大した斜視図である。 ガード部材をステップとして使用している状態を説明するため、ガード部材をステップ位置にした状態で油圧ショベルを後方からみた説明図である。 図1中の油圧ショベルを示す平面図である。 旋回フレームおよびガード部材を示す平面図である。 旋回フレーム、ガード支持軸部、ガード固定軸部、回転規制部材、ガード部材等を示す分解斜視図である。 ガード支持軸部、ガード固定軸部、回転規制部材、回転嵌合筒部、ガード位置固定用筒部等の位置関係を説明するための斜視図である。 第1の変形例によるガード部材等を図4と同じ位置からみた斜視図である。 第2の変形例によるガード部材等を図4と同じ位置からみた斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、建設機械の代表例としての油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図9は、実施の形態を示している。図1において、建設機械としての油圧ショベル1は、土木、林業、解体、地下工事等に広く用いられている。このうち、実施の形態の油圧ショベル1は、例えば、林道の造成作業、集材作業等、林業の現場で用いられる中型(例えば、機械重量が7〜15トン程度)の油圧ショベル(中型林業機)として構成されている。この場合、油圧ショベル1は、後方に取付けられたカウンタウエイト8が円弧状に形成されると共に、上部旋回体4の後側が下部走行体2の車幅の120%ないし130%以内で旋回可能な後方超小旋回機または後方小旋回機として構成されている。
油圧ショベル1は、キャブ仕様の油圧ショベルとして構成されている。油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2に上,下方向の揺動を可能に設けられた排土装置(図示せず)と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4に俯仰の動作を可能に設けられたフロント装置5とを含んで構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体4は、油圧ショベル1の車体を構成している。
下部走行体2は、例えば、無端状に形成されたトラックリンクに複数個のシューを取付けてなる履帯2Aと、履帯2Aを周回駆動させることにより油圧ショベル1を走行させる左,右の走行用油圧モータ(図示せず)とを含んで構成されている。旋回装置3は、下部走行体2と上部旋回体4(後述の旋回フレーム6)との間に設けられ上部旋回体4を回転可能に支持する旋回輪3Aと、旋回輪3Aの中心O(図6参照)を旋回中心として上部旋回体4を旋回駆動する旋回用油圧モータ3B(図6参照)とを含んで構成されている。
図6に示すように、旋回中心Oの位置には、下部走行体2と上部旋回体4との間で圧油を流通させるためのセンタジョイント3Cが設けられている。また、図6に示すように、上部旋回体4は、下部走行体2の左,右方向の幅寸法(車幅)とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有している。そして、上部旋回体4は、下部走行体2上で旋回中心Oを中心として旋回したときに、後述するカウンタウエイト8の後面8Aが下部走行体2の車幅の120%ないし130%内に収まるようになっている。これにより、油圧ショベル1は、後方超小旋回型または後方小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
作業装置とも呼ばれるフロント装置5は、上部旋回体4の前部側に設けられている。フロント装置5は、例えば、ブーム5A、アーム5B、作業具(アタッチメント)としてのロググラップル(ログフォーク)5Cと、これらを駆動するブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、作業具シリンダ5Fとを含んで構成されている。ロググラップル5Cは、図示しない油圧アクチュエータにより開閉可能な一対のフォーク5C1を有している。ロググラップル5Cは、フォーク5C1を開閉操作することにより、木材等を把持または開放することができる。
上部旋回体4は、上部旋回体4の支持構造体(ベースフレーム)となる旋回フレーム6と、旋回フレーム6上に搭載されたキャブ7、カウンタウエイト8、作動油タンク9、燃料タンク10等とを備えている。旋回フレーム6上には、カウンタウエイト8の前側に位置して図示しないエンジン、油圧ポンプ、熱交換器、コントロールバルブ装置等の各種機器が搭載されている。これらの各種機器は、上部旋回体4の外殻を形成する外装カバー11により覆われている。また、旋回フレーム6の前側には、フロント装置5が取付けられている。
図7に示すように、旋回フレーム6は、前,後方向に延び厚肉な鋼板等からなる底板6Aと、底板6A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板6B,右縦板6Cと、各縦板6B,6Cから左,右方向の外向きに延び前,後方向に間隔をもって配置された複数本の張出しビーム6Dと、左,右方向の外側に位置して各張出しビーム6Dの先端に取付けられ、前,後方向に延びた左サイドフレーム6E,右サイドフレーム6Fとにより構成されている。
ここで、底板6Aと左縦板6B,右縦板6Cとは、旋回フレーム6のセンタフレームを構成している。このセンタフレーム(底板6A、左縦板6B、右縦板6C)は、旋回フレーム6の左,右方向の内側、即ち、旋回フレーム6の左,右方向の中間部(中央)に位置している。一方、左サイドフレーム6E,右サイドフレーム6Fは、旋回フレーム6の左,右方向の外側、即ち、センタフレーム(底板6A、左縦板6B、右縦板6C)の左,右方向の両側にそれぞれ配置されている。
旋回フレーム6の後側には、左縦板6Bと右縦板6Cとの間に位置して、複数個、例えば4個のエンジンブラケット6Gが設けられている。エンジンブラケット6Gは、防振マウントを介してエンジン(いずれも図示せず)を支持するものである。また、左縦板6B,右縦板6Cの前側には、フロント装置5のブーム5Aおよびブームシリンダ5Dが取付けられ、後部にはカウンタウエイト8が取付けられる。
さらに、左サイドフレーム6E,右サイドフレーム6Fのうちの一方のサイドフレームとなる右サイドフレーム6Fの外側位置には、後述のガード部材21が設けられている。ここで、「一方のサイドフレーム」は、後述の作動油タンク9および燃料タンク10が設けられる側となる右側のサイドフレーム、即ち、右サイドフレーム6Fに対応する。「外側位置」は、上部旋回体4の外側位置、即ち、上部旋回体4の中央側に向かう方向に対して反対方向となる外側の位置に対応する。そして、右サイドフレーム6Fの外側位置には、後述のガード支持軸部12とガード固定軸部17とが設けられている。
キャブ7内には、オペレータが着席する運転席(図示せず)が設けられている。運転席の周囲には、油圧ショベル1を操作するための走行用レバー・ペダル操作装置、作業用レバー操作装置が設けられている。オペレータは、走行用レバー・ペダル操作装置、作業用レバー操作装置を操作することにより、下部走行体2による走行動作、上部旋回体4の旋回動作、フロント装置5による木材の把持動作等を行うことができる。
カウンタウエイト8は、旋回フレーム6の後側に設けられている。カウンタウエイト8は、フロント装置5との重量バランスをとる重量物として形成されている。図6に示すように、上部旋回体4が旋回動作を行うときの旋回半径Rは、旋回中心Oからカウンタウエイト8の後面8Aまでの距離によって規定される。このため、カウンタウエイト8の後面8Aは、旋回中心Oを中心とした半径Rの円弧状に形成されている。そして、カウンタウエイト8を旋回中心Oに近い前側寄りに配置することにより、カウンタウエイト8が下部走行体2の車幅の120%ないし130%内で旋回できるように構成している。
貯油タンクとしての作動油タンク9は、カウンタウエイト8の前側(より具体的には、油圧ポンプの前側)に位置して旋回フレーム6上に設けられている。即ち、作動油タンク9は、フロント装置5を挟んで左,右方向の一側となる右側に位置して旋回フレーム6上に設けられている。作動油タンク9は、下部走行体2、旋回装置3、フロント装置5に設けられた油圧アクチュエータ(走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、旋回用油圧モータ3B、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、作業具シリンダ5F等)を駆動するための作動油を貯えるものである。
貯油タンクとしての燃料タンク10は、作動油タンク9よりも上部旋回体4の左,右方向の外側に並ぶように旋回フレーム6上に設けられている。即ち、燃料タンク10も、作動油タンク9と同様に、フロント装置5を挟んで左,右方向の一側となる右側に位置して旋回フレーム6上に設けられている。この場合、燃料タンク10は、作動油タンク9よりも上部旋回体4の外周側に設けられている。燃料タンク10は、エンジンに供給する燃料を貯えるものである。
次に、上部旋回体4に取付けられたガード部材21について説明する。
旋回フレーム6の右サイドフレーム6Fの外側位置には、燃料タンク10と対応する位置にガード部材21が回転可能に取付けられている。即ち、左,右のサイドフレーム6E,6Fのうち燃料タンク10側のサイドフレームとなる右サイドフレーム6Fには、ガード部材21が回転可能に取付けられている。この場合、ガード部材21は、図1、図2、図6および図7に示すガード位置と、図3ないし図5に示すステップ位置とに切換えが可能、即ち、ガード位置とステップ位置との2つの位置に選択的に固定が可能となっている。この場合、ガード部材21は、ガード位置からステップ位置に回転させることにより、または、ステップ位置からガード位置に回転させることにより、ガード位置とステップ位置とのうちの必要とされる位置に配置することができる。
ここで、ガード部材21がガード位置のときは、ガード部材21の全体が下部走行体2よりも上側に配置される。即ち、ガード位置は、ガード部材21が前,後方向に延びることにより、ガード部材21によって燃料タンク10を保護する位置に対応する。図6に示すように、ガード部材21がガード位置のときに、ガード部材21は、上部旋回体4が旋回動作したときの旋回半径Rの仮想円Sに収まる。一方、ガード部材21がステップ位置のときは、ガード部材21は、上部旋回体4と下部走行体2との間にわたって配置される。即ち、ステップ位置は、ガード部材21が上,下方向に延びることにより、ガード部材21を利用して上部旋回体4上に昇降することが可能になる位置(上部旋回体4上への昇降用ステップとなる位置)に対応する。この場合、即ち、ガード部材21がステップ位置のときも、ガード位置のときと同様に、ガード部材21は、上部旋回体4が旋回動作したときの旋回半径Rの仮想円Sに収まる。なお、ガード部材21がステップ位置のときには、上部旋回体4を旋回動作させない。
上述のように、ガード部材21をガード位置とステップ位置とに選択的に固定することができるように、右サイドフレーム6Fには、図8に示すように、ガード支持軸部12、および、ガード固定軸部17が設けられている。ここで、ガード支持軸部12は、ガード部材21を回転可能に支持するものである。ガード支持軸部12は、フレーム取付部13と、支持筒部14と、蓋体15とを備えている。
フレーム取付部13は、支持筒部14を右サイドフレーム6Fに固定するための基礎部(ブラケット)となるものであり、全体として下駄状(コ字状)に形成されている。即ち、フレーム取付部13は、支持筒部14が挿通される挿通孔13A1を有する支持板13Aと、支持板13Aから右サイドフレーム6Fに向けて延びる一対の脚部13B,13Bとを備えている。支持筒部14は、支持板13Aの挿通孔13A1に挿通された状態で、例えば溶接手段を用いて支持板13Aに固定されている。脚部13B,13Bは、右サイドフレーム6Fの外側位置で、かつ、燃料タンク10の前部側と対応する位置に、例えば溶接手段を用いて固定されている。これにより、フレーム取付部13は、支持筒部14と共に、右サイドフレーム6Fに強固に固定されている。
支持筒部14は、円筒体として形成されている。支持筒部14の外周側には、ガード部材21の回転嵌合筒部24が回転可能に嵌合される。これにより、ガード部材21は、ガード支持軸部12の支持筒部14を中心に回転可能になっている。支持筒部14には、周方向に180°離間した位置に、互いに水平方向に対面する一対のピン孔14Aが設けられている。ピン孔14Aには、ガード部材21をガード位置またはステップ位置で固定するときに、後述の固定ピン27が挿通される。
蓋体15は、支持筒部14の開口を塞ぐように支持筒部14内に設けられている。蓋体15には、一対の雌ねじ孔15A,15Aが形成されている。雌ねじ孔15A,15Aには、ガード支持軸部12に回転規制部材20を固定するためのボルト16,16が螺合される。即ち、ガード部材21の回転嵌合筒部24を支持筒部14に嵌合させた状態で、支持筒部14(蓋体15)には、回転規制部材20がボルト16,16を用いて固定される。
ガード固定軸部17は、ガード部材21をガード位置とステップ位置とに固定する。図8に示すように、ガード固定軸部17は、取付板18と、固定軸19とを備えている。取付板18は、固定軸19を右サイドフレーム6Fに固定するための基礎部(ブラケット)となるものである。取付板18の表面側は、固定軸19が例えば溶接手段を用いて固定されている。取付板18の裏面側は、右サイドフレーム6Fに外側位置で、かつ、燃料タンク10の後部側と対応する位置に、例えば溶接手段を用いて固定されている。これにより、取付板18は、固定軸19と共に、右サイドフレーム6Fに強固に固定されている。
ここで、取付板18は、ガード固定軸部17の固定軸19(の中心)とガード支持軸部12の支持筒部14(の中心)との離間寸法H1が、ガード部材21の回転嵌合筒部24(の中心)とガード位置固定用筒部25(の中心)との離間寸法H2、および、ガード部材21の回転嵌合筒部24(の中心)とステップ位置固定用筒部26(の中心)との離間寸法H3と同じになるように固定されている。即ち、離間寸法H1,H2,H3は、H1=H2=H3の関係となっている。
固定軸19は、円柱体として形成されている。固定軸19の外周側には、ガード部材21のガード位置固定用筒部25またはステップ位置固定用筒部26が嵌合される。即ち、ガード部材21がガード位置のときは、ガード固定軸部17の固定軸19の外周側にガード部材21のガード位置固定用筒部25が嵌合される。一方、ガード部材21がステップ位置のときは、ガード固定軸部17の固定軸12Bの外周側にガード部材21のステップ位置固定用筒部26が嵌合される。
回転規制部材20は、ガード支持軸部12に設けられている。即ち、回転規制部材20は、ガード支持軸部12に一対のボルト16,16を用いて固定されている。このために、回転規制部材20には、ボルト挿通孔20B,20Bが設けられている。ボルト16,16は、回転規制部材20のボルト挿通孔20B,20Bに挿通され、かつ、ガード支持軸部12の内側の蓋体15に設けられた雌ねじ孔15A,15Aに螺合される。これにより、ガード支持軸部12に回転規制部材20が取付けられる。
回転規制部材20は、ガード部材21の回転嵌合筒部24がガード支持軸部12の支持筒部14から抜け出るのを阻止する。これと共に、回転規制部材20は、ガード部材21を回転させるときに、ガード部材21の回転を規制する、具体的には、ガード位置とステップ位置との間の90°の範囲に規制する。このために、回転規制部材20は、ガード部材21の回転嵌合筒部24の外径よりも大きい外径寸法を有する円板状に形成されると共に、その外周縁のうちの一部、即ち、上部旋回体4の外側からみて時計方向の9時から12時の範囲が、径方向内側に切欠かれている。換言すれば、回転規制部材20の外周縁には、時計方向の9時から12時の範囲にわたって切り欠き20Aが設けられている。
切り欠き20Aは、ガード部材21を回転させるときに、ガード部材21の中央連結板23Aの角部23A3の変位を、ガード位置とステップ位置との90°の範囲に規制する。ガード部材21の角部23A3が、切り欠き20Aのうちの12時の位置に対応する段差部20A1に当接することにより、ガード部材21がガード位置に位置決めされる。一方、ガード部材21の角部23A3が、切り欠き20Aのうちの9時の位置に対応する段差部20A2に当接することにより、ガード部材21がステップ位置に位置決めされる。
ガード部材21は、枠体22と、複数の連結板23A,23B,23Cと、回転嵌合筒部24と、ガード位置固定用筒部25と、ステップ位置固定用筒部26とを備えている。枠体22は、パイプ材を用いて全体として矩形に形成されている。即ち、枠体22は、一対の支柱部22A,22Bと一対の連結部22C,22Dとにより全体として矩形に形成されている。一対の支柱部22A,22Bは、それぞれガード部材21の支柱となるもので、一方(例えば、ガード位置で下側となりステップ位置で前側となる方)の支柱部22Aと他方(例えば、ガード位置で上側となりステップ位置で後側となる方)の支柱部22Bは、互いに平行に延びている。
支柱部22A,22Bには、それぞれ支柱部22A,22Bと平行に延びる細枠棒22E,22Eが設けられている。細枠棒22E,22Eには、例えば、連結板23A,23B,23Cに物品を載置したときにその物品を固定するための固定ロープ(図示せず)を縛ること、または、物品を覆うための抑え網(ネット)のフックを引っ掛けること等ができる。さらに、ステップで使用するときの手摺としての役割も持ち、回転時のつかみ部となっている。
一対の連結部22C,22Dは、ガード部材21の連結部材となるものである。一方の連結部22Cは、一方の支柱部22Aの一端側(例えば、ガード位置で後端側となりステップ位置で下端側となる側)と他方の支柱部22Bの一端側との間を連結している。他方の連結部22Dは、一方の支柱部22Aの他端側(例えば、ガード位置で前端側となりステップ位置で上端側となる側)と他方の支柱部22Bの他端側との間を連結している。連結部22C,22Dには、ガード部材21がステップとして用いられるときに足乗せ部となる踏み板22Fが、例えば溶接手段を用いて固定されている。
連結板23A,23B,23Cは、枠体22内に連結部22C,22Dと平行に設けられている。連結板23A,23B,23Cは、枠体22の連結部22C,22Dと共に連結部材に相当する。即ち、3個の連結板23A,23B,23Cは、枠体22の2個の連結部22C,22Dと共に、枠体22の支柱部22A,22Bの長さ方向に所定(例えば、一定)の間隔をもって配設されている。そして、連結板23A,23B,23Cは、枠体22の連結部22C,22Dと共に、枠体22の支柱部22A,22B間を連結している。
3個の連結板23A,23B,23Cのうち中央に位置する中央連結板23Aは、回転嵌合筒部24とステップ位置固定用筒部26との間に設けられている。即ち、中央連結板23Aは、一側が回転嵌合筒部24の外周側に例えば溶接手段を用いて固定され、他側がステップ位置固定用筒部26の外周側に例えば溶接手段を用いて固定されている。中央連結板23Aの一側、即ち、回転嵌合筒部24側には、半円状に切欠かれた逃げ部23A1が設けられている。この逃げ部23A1には、ガード部材21がステップ位置のときに固定ピン27の先端が入り込む。これにより、固定ピン27の先端と中央連結板23Aとが干渉しないようにしている。
また、中央連結板23Aの外側(例えば、図9のX方向側)の端縁23A2は、回転嵌合筒部24の外側の端部よりも外側に突出している。即ち、中央連結板23Aの一側でかつ外側の角部23A3は、回転嵌合筒部24の外側の開口縁よりも外側に突出している。角部23A3は、ガード部材21を回転させるときに、回転規制部材20の切り欠き20A内に入り込む。そして、例えば、ガード部材21をガード位置からステップ位置に向けてガード支持軸部12を中心に反時計方向に回転させる。このとき、角部23A3が切り欠き20Aのうちの9時の位置に対応する段差部20A2に当接することにより、ガード部材21がステップ位置に位置決めされる。一方、ガード部材21をステップ位置からガード位置に向けてガード支持軸部12を中心に時計方向に回転させる。このとき、角部23A3が切り欠き20Aのうちの12時の位置に対応する段差部20A1に当接することにより、ガード部材21がガード位置に位置決めされる。
中央連結板23Aを含む3個の連結板23A,23B,23Cには、当該連結板23A,23B,23Cに物品を取付けるための雌ねじ孔23A4,23B1,23C1が設けられている。また、枠体22の連結部22C,22Dに設けられた踏み板22F,22Fにも、当該踏み板22F,22Fに物品を取り付けるための雌ねじ孔22F1,22F1が設けられている。このため、図10に示す第1の変形例のように、ガード部材21をステップ位置にしたときに上側となる第1の連結板23Bに、工具箱等の収納箱31を、ボルト(図示せず)を用いて取り付けることができる。この場合、収納箱31の底板にはボルトを螺合させる雌ねじ孔を設けておく。
また、例えば、チェーンソー、携行タンク等の各種の物品を載置するための載置台32を、一方の連結部22Cの踏み板22Fに、ボルト33を用いて取り付けることもできる。さらに、図11に示す第2の変形例のように、一方の連結部22Cの踏み板22Fと他方の連結部22Dの踏み板22Fとの両方に、ボルト33を用いて載置台32を取り付けることもできる。このように載置台32を設けることにより、足を乗せる部分または物品を載置する部分を踏み板22Fよりも広く(延長)することができる。
回転嵌合筒部24は、ガード支持軸部12(の支持筒部14)に回転可能に嵌合している。回転嵌合筒部24は、一対の支柱部22A,22Bのうちの一方の支柱部22Aに設けられている。この場合、回転嵌合筒部24は、一方の支柱部22Aの長さ方向の中間部に位置している。回転嵌合筒部24は、円筒体として形成されている。回転嵌合筒部24の内周側には、ガード支持軸部12(の支持筒部14)が回転可能に挿通される。これにより、ガード部材21は、ガード支持軸部12の支持筒部14を中心に回転可能になっている。
また、回転嵌合筒部24は、ガード支持軸部12の支持筒部14よりも軸方向寸法が短い。これにより、回転嵌合筒部24は、ガード支持軸部12(の支持筒部14)の軸方向に移動が可能となっている。具体的には、図9に示すように、回転嵌合筒部24は、ガード支持軸部12のフレーム取付部13と回転規制部材20との間で軸方向寸法A分、軸方向に移動が可能になっている。即ち、ガード部材21は、図9中の破線で示す位置と実線で示す位置との間で軸方向寸法A分、移動が可能になっている。この場合、軸方向寸法Aは、ガード固定軸部17の固定軸19の軸方向寸法(高さ寸法、突出寸法)Bよりも大きくなっている。
即ち、回転嵌合筒部24の内側の端部がフレーム取付部13の支持板13Aに当接しており、かつ、ガード位置固定用筒部25がガード固定軸部17の固定軸19に嵌合している状態から、X方向に軸方向寸法A分移動させると、図9中の実線で示す状態となる。この状態では、ガード位置固定用筒部25が、ガード固定軸部17の固定軸19から隙間寸法C分離れ、かつ、中央連結板23Aの角部23A3が回転規制部材20の切り欠き20A内に入り込む。即ち、軸方向寸法A,Bと隙間寸法Cは、A−B=Cの関係になっている。ガード部材21は、図9中の破線で示す位置から実線で示す位置に移動させると、回転規制部材20の切り欠き20Aに沿って回転が可能となる。
回転嵌合筒部24には、周方向に90°離間した位置にそれぞれピン孔24A,24Bが設けられている。即ち、回転嵌合筒部24には、支柱部22Aが延びる方向に対応する位置に、互いに対面して一対のガード位置用ピン孔24A,24Aが設けられている。また、回転嵌合筒部24には、中央連結板23Aが延びる方向に対応する位置に、互いに対面して一対のステップ位置用ピン孔24B,24Bが設けられている。ガード位置用ピン孔24A,24Aには、ガード部材21をガード位置に固定するときに、固定ピン27が挿通される。ステップ位置用ピン孔24B,24Bには、ガード部材21をステップ位置に固定するときに、固定ピン27が挿通される。図8に示すように、ガード位置用ピン孔24A,24Aおよびステップ位置用ピン孔24B,24Bの中心と回転嵌合筒部24の内側の端縁との離間寸法Kは、ガード支持軸部12の支持筒部14のピン孔14Aの中心とガード支持軸部12の支持板13Aとの離間寸法Lと同じになっている。即ち、離間寸法K,Lは、K=Lとなっている。
ガード位置固定用筒部25は、ガード部材21がガード位置のときに、ガード固定軸部17(の固定軸19)に嵌合する。ガード位置固定用筒部25は、一対の支柱部22A,22Bのうちの一方の支柱部22Aに設けられている。この場合、ガード位置固定用筒部25は、一方の支柱部22Aの長さ方向の一端側(ガード位置で後端側となりステップ位置で下端側となる側)に位置している。ガード位置固定用筒部25は、円筒体として形成されている。ガード部材21がガード位置のときは、ガード位置固定用筒部25の内側にガード固定軸部17の固定軸19が挿通される。
ステップ位置固定用筒部26は、ガード部材21がステップ位置のときに、ガード固定軸部17(の固定軸19)に嵌合する。ステップ位置固定用筒部26は、一対の支柱部22A,22Bのうちの他方の支柱部22Bに設けられている。この場合、ステップ位置固定用筒部26は、他方の支柱部22Bの長さ方向の中間部に位置している。ステップ位置固定用筒部26は、円筒体として形成されている。ガード部材21がステップ位置のときは、ステップ位置固定用筒部26の内側にガード固定軸部17の固定軸19が挿通される。
固定ピン27は、ガード部材21の回転嵌合筒部24がガード支持軸部12(の支持筒部14)を中心に回転するのを阻止する回転阻止ピンである。固定ピン27は、ガード部材21がガード位置であり、かつ、回転嵌合筒部24の内側の端部がフレーム取付部13の支持板13Aに当接しているときに、回転嵌合筒部24のガード位置用ピン孔24A,24Aとガード支持軸部12(支持筒部14)のピン孔14Aとに挿通することができる。また、固定ピン27は、ガード部材21がステップ位置であり、かつ、回転嵌合筒部24の内側の端部がフレーム取付部13の支持板13Aに当接しているときに、回転嵌合筒部24のステップ位置用ピン孔24B,24Bとガード支持軸部12(支持筒部14)のピン孔14Aとに挿通することができる。
固定ピン27の基端側は、固定ピン27を抜き差しするときに把持される把持部27Aとなっている。固定ピン27の先端側には、ストッパとなる抜け止め具28が取り付けられる係合孔27B(図8)が設けられている。固定ピン27は、係合孔27Bに抜け止め具28を取り付けることにより、ピン孔24A,24B,14Aから抜け出ることが阻止される。これに対して、固定ピン27の係合孔27Bから抜け止め具28を取外すと、固定ピン27をピン孔24A,24B,14Aから抜き出すことができる。
そして、固定ピン27をピン孔24A,24B,14Aから抜き出すと共に、ガード部材を図9のX方向に移動させると、ガード部材21の角部23A3が回転規制部材20の切り欠き20A内に入り込み、かつ、ガード部材21のガード位置固定用筒部25またはステップ位置固定用筒部26が、ガード固定軸部17の固定軸19から外れる。この状態で、ガード部材21は、回転規制部材20の切り欠き20Aの範囲、即ち、ガード位置とステップ位置との90°の範囲で回転が可能となる。
このように、実施の形態では、上部旋回体4にガード支持軸部12とガード固定軸部17とが取付けられており、これらガード支持軸部12とガード固定軸部17とを用いてガード部材21が上部旋回体4に取付けられている。一方、ガード部材21は、パイプ材により枠状に形成された枠体22と、プレート材(板材)により形成され枠体22内に互いに平行に配置された連結板23A,23B,23Cとを含んで構成されている。この場合、ガード部材21は、ガード支持軸部12の支持筒部14に回転を可能に支持される回転嵌合筒部24と、支持筒部14を中心に水平方向(ガード位置)と垂直方向(ステップ位置)とにガード部材21の姿勢を保つガード位置固定用筒部25およびステップ位置固定用筒部26とを備えている。
ここで、ガード位置固定用筒部25およびステップ位置固定用筒部26は、それぞれ回転嵌合筒部24から同じ距離H2,H3で配置されている。このため、ガード部材21が90°回転しても、ガード位置固定用筒部25またはステップ位置固定用筒部26をガード固定軸部17の固定軸19に支持することが可能となっている。そして、ガード部材21をステップ位置に配置したときには、枠体22の連結部22C,22Dおよび連結板23A,23B,23Cをステップとして用いることができる。
ガード部材21をガード位置(図1,2)からステップ位置(図3,4)に回転させるには、先ず、固定ピン27をピン孔24A,14Aから抜き出し、ガード部材21を手前に引く(図9のX方向に移動する)。ガード部材21を手前に引くと、ガード部材21の中央連結板23Aの角部23A3が切り欠き20A内に入り込みつつ、ガード位置固定用筒部25がガード固定軸部17の固定軸19から外れる方向に動く。このとき、切り欠き20Aの段差部20A1と角部23A3との当接に基づいて、ガード部材21が時計方向に回転することが防止される。
そして、ガード部材21を完全に手前まで移動させると、即ち、回転嵌合筒部24の外側の端部が回転規制部材20に当接するまで図9のX方向に変位させると、ガード位置固定用筒部25がガード固定軸部17の固定軸19から外れ、ガード部材21を切り欠き20Aに沿って反時計方向に90°回転させることができる。この反時計方向の回転に伴って、ガード部材21の中央連結板23Aの角部23A3が切り欠き20Aの段差部20A2に当接すると、ガード部材21がそれ以上反時計方向に回転することが阻止される。
この状態で、ガード部材21を図9のX方向とは反対側に押し込むと、ステップ位置固定用筒部26がガード固定軸部17の固定軸19に嵌り込む。最後に、固定ピン27をピン孔24B,14Aに差し込み、固定ピン27の先端(係合孔27B)に抜け止め具28を取り付ける。この場合、図5に示すように、ガード部材21をステップ(梯子)として用いることができ、燃料タンク10の給油口(必要に応じて作動油タンク9の給油口)へのアクセスが容易になる。
実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
キャブ7に搭乗したオペレータがエンジンを起動させると、エンジンによって油圧ポンプが駆動される。油圧ポンプから吐出した圧油は、キャブ7内に設けられた走行用レバー・ペダル操作装置、作業用レバー操作装置のレバー操作、ペダル操作に応じて、走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、作業具シリンダ5F等に向けて吐出する。これにより、油圧ショベル1は、下部走行体2による走行動作、上部旋回体4の旋回動作、フロント装置5による木材の把持動作等を行うことができる。
油圧ショベル1により作業を行うときは、ガード部材21をガード位置に固定しておく。この場合は、上部旋回体4を、ガード部材21によって周囲の障害物(例えば、樹木)から保護することができる。作業が終了すると、オペレータは、エンジンを停止させる。そして、例えば、燃料タンク10(必要に応じて作動油タンク9)に給油を行うときは、ガード部材21をガード位置からステップ位置に回転させ、ガード部材21をステップ位置に固定する。この場合、図5に示すように、ガード部材21をステップにして燃料タンク10(必要に応じて作動油タンク9)の給油口に近付くことができる。これにより、燃料タンク10(必要に応じて作動油タンク9)への給油作業を容易に行うことができる。
以上のように、実施の形態によれば、左,右のサイドフレーム6E,6Fのうち一方のサイドフレーム(即ち、貯油タンクとしての燃料タンク10側のサイドフレーム)となる右サイドフレーム6Fの外側位置には、燃料タンク10と対応する位置にガード部材21が回転可能に取付けられている。そして、ガード部材21は、全体が下部走行体2よりも上側に配置され前,後方向に延びることにより燃料タンク10を保護(ガード)するガード位置と、上部旋回体4と下部走行体2との間にわたって配置され上,下方向に延びることにより上部旋回体4上への昇降用ステップとなるステップ位置とに切換えが可能になっている。
このため、ガード部材21をガード位置に固定した場合は、ガード部材21によって上部旋回体4を周囲の障害物(例えば、樹木)から保護することができる。一方、ガード部材21をステップ位置に固定した場合は、ガード部材21を昇降用ステップにして燃料タンク10の給油口に近付くことができる。これにより、燃料タンク10への給油作業を容易に行うことができる。しかも、ガード部材21をステップ位置に固定したときに、ガード部材21の下から一段目のステップ(一方の連結部22C)の位置は、下部走行体2の履帯2Aの上面よりも低い位置にすることができる。換言すれば、ガード部材21の下から一段目のステップ(一方の連結部22C)の位置を、例えば、人の膝の位置よりも低くすることにより、昇降動作を容易に行うことができる。これにより、上部旋回体4への昇降を容易に行うことができ、この面からも、燃料タンク10への給油作業を容易に行うことができる。
実施の形態によれば、一方のサイドフレームとなる右サイドフレーム6Fには、ガード部材21を回転可能に支持するガード支持軸部12、および、ガード部材21をガード位置とステップ位置とに固定するガード固定軸部17が設けられている。一方、ガード部材21は、ガード支持軸部12に回転可能に嵌合する回転嵌合筒部24と、ガード部材21がガード位置のときにガード固定軸部17に嵌合するガード位置固定用筒部25と、ガード部材21がステップ位置のときにガード固定軸部17に嵌合するステップ位置固定用筒部26とを備えている。
このため、ガード部材21は、右サイドフレーム6Fのガード支持軸部12を中心に回転させることにより、ガード位置またはステップ位置に動かすことができる。このとき、右サイドフレーム6Fのガード固定軸部17にガード部材21のガード位置固定用筒部25を嵌合することにより、ガード部材21をガード位置に安定して固定することができる。一方、右サイドフレーム6Fのガード固定軸部17にステップ位置固定用筒部26を嵌合することにより、ガード部材21をステップ位置に安定して固定することができる。
実施の形態によれば、ガード支持軸部12には、ガード部材21を回転させるときにガード部材の回転を規制する回転規制部材20が設けられている。このため、ガード部材21の位置決め、即ち、ガード部材21を「ガード位置に位置決めすること」および「ステップ位置に位置決めすること」を、回転規制部材20によって容易に行うことができる。
実施の形態によれば、ガード部材21は、互いに平行に延びる一対の支柱となる支柱部22A,22Bと、これら一対の支柱部22A,22Bの長さ方向に所定の間隔をもって配設されこれら一対の支柱部22A,22B間を連結する複数の連結部材となる連結部22C,22Dおよび連結板23A,23B,23Cとを備えている。そして、一対の支柱部22A,22Bのうちの一方の支柱部22Aには、この一方の支柱部22Aの長さ方向の中間部に位置して回転嵌合筒部24が設けられると共に、長さ方向の一端側に位置してガード位置固定用筒部25が設けられている。さらに、一対の支柱部22A,22Bのうちの他方の支柱部22Bには、この他方の支柱部22Bの長さ方向の中間部に位置してステップ位置固定用筒部26が設けられている。
このため、ガード部材21がガード位置のときは、連結部22C,22Dおよび連結板23A,23B,23Cをガードとして用いることができる、一方、ガード部材21がステップ位置のときは、連結部22C,22Dおよび連結板23A,23B,23Cをステップとして用いることができる。
実施の形態によれば、複数の連結部材の全て、即ち、連結部22C,22Dの踏み板22F,22Fおよび連結板23A,23B,23Cには、当該連結部22C,22Dの踏み板22F,22Fおよび連結板23A,23B,23Cに物品を取付けるための雌ねじ孔22F1,23A4,23B1,23C1が設けられている。
このため、例えば、図10に示す第1の変形例のように、ボルト(図示せず)を用いて第1の連結板23Bに工具箱等の収納箱31を取り付けることができる。また、例えば、チェーンソー、携行タンク等の各種の物品を載置するための載置台32を、ボルト33を用いて一方の連結部22Cの踏み板22Fに取り付けることもできる。また、図11に示す第2の変形例のように、連結部22C,22Dの踏み板22F,22Fにボルト33を用いて載置台32を取り付けることもできる。これにより、山の中で油圧ショベル1しか入れないような現場(即ち、トラック等の運搬車両が入れないような現場)でも、油圧ショベル1と共に工具箱等の収納箱31、チェーンソー、携行タンク等の各種の物品を持ち込むことができる。
なお、実施の形態では、複数の連結部材の全て、即ち、連結部22C,22Dの踏み板22F,22Fおよび連結板23A,23B,23Cのそれぞれに物品を取り付けるための雌ねじ孔22F1,23A4,23B1,23C1を設けた構成を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、複数の連結部材の何れかに雌ねじ孔を設けてもよい。即ち、雌ねじ孔は、複数の連結部材のうちの少なくとも何れかに設けることができる。また、雌ねじ孔を省略してもよい。
実施の形態では、ガード支持軸部12およびガード固定軸部17を右サイドフレーム6Fに溶接手段を用いて取り付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、ボルト等の締結具を用いてガード支持軸部およびガード固定軸部をサイドフレームに取り付けてもよい。
実施の形態では、ガード部材21を矩形状の枠体22と3個の連結板23A,23B,23Cとにより構成した場合、即ち、枠体22が「支柱となる支柱部22A,22B」と「ステップ位置のときにステップとなる連結部22C,22D」とを備えた構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、図示は省略するが、枠体の連結部を連結板とすることにより、ガード部材を、1対の棒状体からなる支柱とこれら支柱を連結する5個の連結板とにより構成してもよい。また、連結部材(連結部、連結板)の数も、5個に限らず、必要に応じて増減してもよい。
実施の形態では、作動油タンク9の外側に燃料タンク10を設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、燃料タンクの外側に作動油タンクを設ける構成としてもよい。
実施の形態では、油圧ショベル1は、左,右方向の一側となる右側に燃料タンク10と作動油タンク9との2つの貯油タンクを備える構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、左,右方向の一側に1つの貯油タンク(燃料タンクまたは作動油タンク)を備える構成としてもよい。
実施の形態では、油圧ショベル1は、左,右方向の右側に貯油タンク(燃料タンク10)を備える構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、左,右方向の左側に貯油タンク(燃料タンクおよび/または作動油タンク)を備える構成としてもよい。
実施の形態では、後方超小旋回型(または後方小旋回型)の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、前,後方向に長尺の上部旋回体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。
実施の形態では、油圧ショベル1のフロント装置5のアタッチメントとしてロググラップル5Cを用いる構成を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、アタッチメントは、例えば、土砂等を掘削することができるバケット等を含む各種の作業具を用いることができる。即ち、油圧ショベルは、林業の作業現場で使用される林業機に限らず、掘削、解体、地下工事等の作業現場で使用される各種の建設機械(旋回式建設機械)に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
4 上部旋回体
5 フロント装置
6 旋回フレーム
6A 底板(センタフレーム)
6B 左縦板(センタフレーム)
6C 右縦板(センタフレーム)
6E 左サイドフレーム
6F 右サイドフレーム(一方のサイドフレーム)
12 ガード支持軸部
17 ガード固定軸部
20 回転規制部材
21 ガード部材
22A,22B 支柱部(支柱)
22C,22D 連結部(連結部材)
23A,23B,23C 連結板(連結部材)
22F1,23A4,23B1,23C1 雌ねじ孔
24 回転嵌合筒部
25 ガード位置固定用筒部
26 ステップ位置固定用筒部
31 収納箱(物品)
32 載置台(物品)

Claims (5)

  1. 履帯によって自走可能な下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、
    前記上部旋回体は、前側にフロント装置が取付けられる旋回フレームと、前記フロント装置を挟んで左,右方向の一側に位置して旋回フレーム上に設けられ、作動油または燃料を貯える貯油タンクとを備えており、
    前記旋回フレームは、左,右方向の中間部に位置して底板を有するセンタフレームと、前記センタフレームの左,右方向の両側にそれぞれ配置され前,後方向に延びた左,右のサイドフレームとを含んで構成してなる建設機械において、
    前記左,右のサイドフレームのうち一方のサイドフレームの外側位置には、前記貯油タンクと対応する位置にガード部材が取付けられており、
    前記ガード部材は、一対の支柱と前記一対の支柱間を連結すると共に前記一対の支柱間に所定の間隔をもって設けられた複数の連結部材とにより構成される枠体を備えており、
    前記ガード部材は回転されることにより、全体が前記下部走行体よりも上側で、かつ、前記枠体の長さ方向が前記サイドフレームの前,後方向に沿って配置されて、前記貯油タンクを保護するガード位置と、前記上部旋回体と前記下部走行体との間にわたって、かつ、前記枠体の長さ方向が前記上部旋回体の上,下方向に沿って配置されて、前記上部旋回体上への昇降用ステップとなるステップ位置とに切換えが可能であり、
    前記ガード部材が前記ステップ位置に切換えられている状態では、前記ガード部材の前記複数の連結部材のうち下から一段目の連結部材は、前記下部走行体の前記履帯の上面よりも低い位置に配置されることを特徴とする建設機械。
  2. 前記一方のサイドフレームには、前記ガード部材を支持するガード支持軸部、および、前記ガード部材を前記ガード位置と前記ステップ位置とに固定するガード固定軸部が設けられており、
    前記ガード部材は、前記ガード支持軸部に回転可能に嵌合する回転嵌合筒部と、前記ガード部材が前記ガード位置のときに前記ガード固定軸部に嵌合するガード位置固定用筒部と、前記ガード部材が前記ステップ位置のときに前記ガード固定軸部に嵌合するステップ位置固定用筒部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記ガード支持軸部には、前記ガード部材を回転させるときに前記ガード部材の回転を規制する回転規制部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  4. 記一対の支柱のうちの一方の支柱には、この一方の支柱の長さ方向の中間部に位置して前記回転嵌合筒部が設けられると共に、前記長さ方向の一端側に位置して前記ガード位置固定用筒部が設けられており、
    前記一対の支柱のうちの他方の支柱には、この他方の支柱の長さ方向の中間部に位置して前記ステップ位置固定用筒部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建設機械。
  5. 記複数の連結部材のうちの少なくとも何れかの連結部材には、当該連結部材に物品を取付けるための雌ねじ孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
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