JP6852491B2 - 設計支援プログラム、情報処理装置、および設計支援方法 - Google Patents

設計支援プログラム、情報処理装置、および設計支援方法 Download PDF

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Description

本件は、設計支援プログラム、情報処理装置、および設計支援方法に関する。
各種端末装置などの新機種製品の開発に際し、過去に発生した不具合に関する情報や過去に設計者等によって指摘された箇所に関する情報(チェックリスト等)を参照し、不具合箇所や指摘箇所などの着目箇所(着目部品)の状況を確認検証することが望まれる。
このとき、製品毎に過去の製品開発過程や市場で発生した不具合や指摘事項を蓄積した情報(着目部品の過去状態に関する情報)を活用すべく、開発中の製品の最新状態を表示する表示装置において、当該情報を画面上の着目部品に対し再現表示することが考えられる。
特開2003−330972号公報 特開平11−272719号公報 国際公開第2013/058117号
しかしながら、上記特許文献1〜3においては、不具合箇所の表示状態(着目部品の過去状態)を再現する技術が開示されているが、現在の状態は当該不具合箇所を記録した時点での状態から変化していることが考慮されていない。
つまり、当該不具合箇所の記録後に製品の設計が進行することに伴い、新規に追加した部品や配置を変更した部品などによって、当該不具合箇所の記録時点では見えていた部分が隠されて見えなくなる場合があることが考慮されていない。
したがって、当該不具合箇所について記録した視点位置や表示状態では、本来表示したい箇所つまり着目部品を表示することができず、設計者等が着目部品を確認できない場合がある。
1つの側面では、本件は、設計変更を行なっても着目部品を隠すことなく再現表示できるようにすることを目的とする。
本件の設計支援プログラムは、以下の処理(1)〜(4)を、コンピュータに実行させる。
(1)設計中の第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出する処理。
(2)前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出する処理。
(3)前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択する処理。
(4)選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する処理。
設計変更を行なっても着目部品の過去状態を隠すことなく再現表示することができる。
設計変更前のアセンブリモデル構成と設計変更後のアセンブリモデル構成との対応関係の一例を示す図である。 (A)〜(C)は、表示画面上において、設計変更前に見えていた着目部品が設計変更後に見えなくなる例を説明する図である。 本実施形態の情報処理装置の基本的な構成例を示すブロック図である。 図3に示す記憶部が記憶する情報を示す図である。 図3に示す処理部の機能的構成を示す図である。 図3に示す出力部の機能的構成を示す図である。 図4に示す部品情報の記録内容例を示す図である。 図4に示す不具合情報の記録内容例を示す図である。 図4に示す視点再現情報の記録内容例を示す図である。 図9に示す視点再現情報に対応付けられた視野情報の記録内容例を示す図である。 図9に示す視点再現情報に対応付けられた計測情報の記録内容例を示す図である。 本実施形態における不具合箇所の記録と再現の手順を説明するフローチャートである。 図12に示すステップS1の処理を説明するフローチャートである。 不具合発生時の三次元アセンブリモデルの例を示す図である。 視野情報を説明する図である。 モデル部品の表示/非表示を説明する図である。 視点と各部品との間の最短距離を説明する図である。 視野エリア内での可視/不可視を説明する図である。 画面中心と各部品との間の投影距離を説明する図である。 図12に示すステップS2の処理を説明するフローチャートである。 図12に示すステップS3の処理を説明するフローチャートである。 図21に示すステップS34の処理を説明するフローチャートである。 図12に示すステップS5およびS6の処理を説明するフローチャートである。 再現元モデル部品の第1優先判定値および第1優先順位の例を示す図である。 再現先モデル部品の第2優先判定値および第2優先順位の例を示す図である。 再現元モデル部品と再現先モデル部品とのオフセット値の例を示す図である。 新視点の候補の位置の例を示す図である。 視点/視線/着目点を示す図である。 図28に示す視点/視線/着目点に対応する再現マークの表示例を示す図である。 全表示状態の例と再現マークの表示例とを示す図である。 プレビュー中の表示状態の例と再現マークの表示例とを示す図である。 本実施形態における着目箇所自動設定の手順を説明するフローチャートである。 図32に示すステップS61の処理を説明するフローチャートである。 本実施形態における視線方向に応じた再現マークの表示制御の例を説明する図である。 本実施形態における包含球上に投影した視点間の距離に応じた視点移動の例を示す図である。
以下に、図面を参照し、本願の開示する設計支援プログラム、情報処理装置、および設計支援方法の実施形態について、詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能を含むことができる。そして、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔1〕関連技術
上述したように、関連技術では、不具合箇所の表示状態を再現する際、現在の状態は当該不具合箇所を記録した時点での状態から変化していることが考慮されていない。つまり、当該不具合箇所の記録後における製品設計の進行に伴い、新規に追加した部品や配置を変更した部品などによって、当該不具合箇所の記録時点では見えていた部分が隠されて見えなくなる場合がある。したがって、当該不具合箇所について記録した視点位置や表示状態では、本来表示したい箇所つまり着目部品を表示することができず、設計者等が着目部品を確認できない場合がある。
例えば図1に示すように、上記関連技術では、設計変更前と設計変更後のアセンブリモデル構成情報(部品ID)に基づき、同じ部品が特定されたり、新たに追加された部品が特定されたりする。図1は、設計変更前のアセンブリモデル構成と設計変更後のアセンブリモデル構成との対応関係の一例を示す図である。
図1に示す例では、設計変更前後で同じ部品ID“A”を有する部品は同じ部品であると判断される。このように設計変更前後で同じ部品を特定してから、特定した部品の表示/非表示状態が再現される。以下では、部品ID“A”の部品を部品Aと記す。
また、設計変更前には存在せず設計変更後に存在する部品Eは新たに追加された部品であると判断される。しかし、新たな追加部品については表示/非表示に関する状態が設定されていないため、追加部品は視線を遮ることになる。例えば図2(A)の状態(設計変更前)から図2(B)の状態つまり部品Eを追加した状態に変更されると、部品Eによって設計変更前の視点からの視線が遮られ、着目部品Bは設計変更前の視点から見えなくなる。
また、図2(A)の状態(設計変更前)から図2(C)の状態つまり部品Dを移動した状態に変更されても、部品Dによって設計変更前の視点からの視線が遮られ、着目部品Bは設計変更前の視点から見えなくなる。なお、図2(A)〜図2(C)は、表示画面上において、設計変更前に見えていた着目部品が設計変更後に見えなくなる例を説明する図である。
上述のように、設計変更前後で同じ部品を特定するだけでは、各部品の表示/非表示の状態を上手く再現することができない。
また、多くの箇所(不具合箇所等)の確認作業中に不具合箇所の表示状態を再現して再利用すべく、「何を見ているか、どこを確認しているか」に関する情報を含めて視点位置を区別して保存(視点名などを入力)する作業を行なうことは、極めて煩雑である。そのため、視点位置を保存する機能を備える技術は多々提案されているが活用されていないものと考えられる。
〔2〕本実施形態の概要
次に、本実施形態の概要について説明する。上述のごとき関連技術の状況に鑑み、本実施形態では、以下のように各種機能を実現することで各種課題が解決され各種効果が得られる。
本実施形態の情報処理装置(コンピュータ)では、利用頻度の高い視点位置と表示状態とに基づき着目部品(着目箇所)を推定し、当該着目部品の移動や形状変更、あるいは当該着目部品近傍への部品追加などの変化に合わせた視点位置と表示状態とを自動で再現することが可能になる(図32,図33参照)。
ここで、着目箇所を推定すべく、視点(最短距離)と視線(投影距離)とに基づき着目箇所周辺の表示状態を組み合わせることで、視点位置と表示状態とが決定されてもよい。設計対象モデルの設計が進行する際に生じる、部品の移動や、部品の形状変更や、部品の追加などについては、後述する最短距離と投影距離とに基づき表示する部品の優先順位を決定することで対応してもよい。そして、記録した各部品の測定点(計測点)に基づき視点位置を変更することで、記録時の表示状態(記録状態)に近い視点で当該表示状態が再現されてもよい(図32,図33参照)。なお、各部品の測定点(計測点)は、視点と各部品との間の最短距離が算出される際の、各部品上の点(頂点)に相当する。
このとき、当該表示状態を特別な手段によって記録することなく、設計者等による普段の画面操作の状況に基づき、高い頻度で参照される箇所の表示状態を着目箇所の表示状態として自動で再現表示することができる(図32,図33参照)。これにより、着目箇所への視点移動と表示状態の再現とを容易に行なうことができ、設計対象モデルの設計進度に追従した再現表示を行なうことができる。
また、本実施形態の情報処理装置は、過去の指摘箇所構造の設計事例、例えば不具合の発生した箇所の表示(不具合箇所の表示状態)を再現する際に用いて好適な装置である。このため、本実施形態の情報処理装置では、仮想的な三次元アセンブリモデルとして取り扱われる、製品を成す部品が、設計進度に伴って変化した場合でも、当該変化に追従して不具合箇所の再現表示を行なうための、以下のような機能(11)〜(14)が備えられる(図12〜図27参照)。
(11)再現情報記録機能(図5,図8〜図11,図13〜図19参照)
当該機能(11)は、不具合の発生時、あるいは、ある視点からの表示が所定条件(例えば所定時間以上継続)を満たした時、後述する不具合情報22や視点再現情報23を自動で記録する。当該情報には、後述するように、視点と各部品との間の最短距離と、視点画像の画面中心と各部品との間の投影距離と、当該視点画像と、不具合箇所等に係る注記/寸法の表示箇所と、などが含まれる。視点画像は、視点から所定視線方向に見た時に見える画像(表示状態)であり、視野画像とも称される。
(12)表示状態再現機能(図5,図21〜図27参照)
当該機能(12)は、前記機能(11)による記録時の部品と一致する部品の表示を再現する。また、当該機能(12)は、前記機能(11)による記録時の部品と一致しない部品、あるいは、前記機能(11)による記録時の部品と一致しても移動に伴い記録時に表示されていた他部品を隠す部品については、記録時の最短距離や投影距離に基づき、表示の優先順位を決定する。さらに、前記機能(11)は、注記や寸法の作成時に、当該注記や寸法を、当該作成時の視点と表示状態に基づき記録し、当該機能(12)は、記録した注記や寸法を、現在の状態に合わせて再現表示する。
一方、当該機能(12)は、前記機能(11)による記録時の各部品の測定点と現在の各部品の測定点との差(後述するオフセット)に基づき、視点位置を変更する。このとき、当該機能(12)は、前記差に基づき一以上のオフセット視点を視点候補として取得し、後述する優先判定値(優先順位)あるいは後述する特徴量の類似度などに基づき、記録時の着目箇所への視点と一以上の視点候補とのうちの一つを、新視点として選択する。つまり、当該機能(12)は、各視点について、優先判定値や視点画像を比較し、優先判定値の小さい(つまり優先順位の高い)視点あるいは類似度の高い視点を、着目箇所に対する新視点として利用する。視点画像の比較に際しては、視点画像を比較してもよいし、機械学習によって得られる視点画像の特徴量の類似度を比較してもよい。
(13)視点の自動記録機能(図5,図32,図33参照)
当該機能(13)は、視点移動後に数秒(所定時間)に亘って視点移動や表示状態の変更が行なわれない時に、当該視点での再現情報とその時の視点画像とを自動で記録する。そして、当該機能(13)は、記録された複数の視点について、物理的に着目点の近い視点をグループ化する。当該機能(13)は、前記機能(12)と同様にして、同一グループに属する複数の視点から一の視点(前記機能(12)における新視点に相当)を、視点の代表点として選択する。ここで、着目点は、視点からの視線と部品面(着目箇所である着目部品の面)との交点である。前記同一グループとしては、最も多くの視点の属するグループが選択されてもよい。
(14)視点の確認機能(図5,図6,図28〜図31,図34,図35参照)
当該機能(14)は、着目箇所に、当該着目箇所とその視点位置とを関連付けた再現マークを、後述する出力部(表示部)で表示し、後述する入力部(マウス等)からの再現マークでのホバー操作等によって部品の表示/非表示を再現し、視点画像を表示する。当該機能(14)は、再現マークをクリック操作等によって選択することで、表示部上での表示状態を、当該再現マークに対応付けられる着目箇所に対する視点からの表示状態に切り替える。また、当該機能(14)は、再現マークを包含球上に投影し、矢印キーなどを操作することで、距離的に近い再現マーク(投影視点)を選択する。そして、当該機能(14)は、表示対象の視点画像の視点を、選択した再現マークに対応付けられる視点に移動させ、移動した視点からの表示状態を表示部上で再現する。これにより、視点移動を容易に行なうことができる。
設計途中では、形状変更やレイアウト変更によって着目箇所の状態は変化するほか、他機種製品での類似箇所確認に際しても着目箇所の状態は変化する。このような変化に伴って着目箇所が部品によって覆われてしまう場合がある。このとき、本実施形態の情報処理装置によれば、記録時の最短距離と投影距離とに基づき、表示する部品の優先順位を決めることで、上記変化に追従して着目箇所を表示部上で見えるように再現表示することができる。このように、設計変更を行なっても着目部品を隠すことなく再現表示することができる。
また、本実施形態の情報処理装置によれば、着目箇所が移動した場合、移動先の測定点と移動元の測定点とを比較し、より記録時の視点に近い箇所に視点を移動して着目箇所に係る部分を再現表示することができる。
さらに、本実施形態の情報処理装置によれば、普段の利用状況から、見る箇所や表示状態を自動で記録し、利用頻度の高い視点と表示状態とを、表示部上での表示推薦候補として表示することもできる。また、入力部から再現マークに対するホバー操作等を行なうことによって、当該再現マークに対応付けられる視点画像を簡易表示/縮小表示することができる。これにより、画面(視点)の切り替え前に、視点画像と表示状態とを確認することができる(図31参照)。
このように、本実施形態の情報処理装置によれば、上述した各種機能(11)〜(14)を用いることで、着目箇所に対する視点や表示状態を容易に切り替えることができ、設計対象の製品について行なわれる各種確認処理を短縮することができる。
〔3〕本実施形態の情報処理装置の構成
次に、図3を参照しながら、本実施形態の情報処理装置(本実施形態の設計支援プログラムを実行するコンピュータ)1の基本的な構成例について説明する。図3は、当該情報処理装置1の基本的な構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の情報処理装置1は、不具合箇所等の着目箇所に応じた視点と表示状態とを再現するもので、例えば、パーソナルコンピュータやサーバコンピュータ等のコンピュータであり、入力部10、記憶部20、処理部30、および出力部40を含む。入力部10、記憶部20、処理部30、および出力部40は、バスを介して相互に通信可能に接続される。
入力部10は、各種の情報を入力する入力デバイスである。入力部10としては、マウス,キーボード,タッチパネル,操作ボタン等の操作の入力を受け付ける入力デバイスが挙げられる。入力部10は、各種の入力を受け付ける。例えば、入力部10は、設計者等のユーザからの操作入力を受け付け、受け付けた操作内容を示す操作情報を処理部30に入力する。
記憶部20は、OS(Operating System)やファームウェア、アプリケーション等のプログラム、および各種データを格納する。記憶部20としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)等の半導体ドライブ装置、不揮発性メモリ等の各種記憶装置を用いることができる。また、不揮発性メモリとしては、例えば、フラッシュメモリ、SCM(Storage Class Memory)、ROM(Read Only Memory)等を用いることができる。さらに、記憶部20としては、揮発性メモリ、例えば、DRAM(Dynamic RAM)等のRAMを用いることもできる。RAMはRandom Access Memoryの略称である。記憶部20には、コンピュータ1の各種機能の全部もしくは一部を実現するプログラムが格納されてもよい。
記憶部20には、処理部30が実行することで図5に示す各種機能(符号31〜37参照)を実現する設計支援プログラムが格納されるほか、図4に示す各種情報21〜23が格納される。図4は、図3に示す記憶部20が記憶する情報を示す図である。図4に示すように、記憶部20は、部品情報21、不具合情報22、および視点再現情報23を記憶する。部品情報21については、図7を参照しながら後述する。不具合情報22については、図8を参照しながら後述する。視点再現情報23は、視野情報231および計測情報232を含む。視点再現情報23については、図9〜図11を参照しながら後述する。
処理部30は、記憶部20におけるプログラム等を実行することで、記憶部20における各種データを用いて種々の制御や演算を行なう。処理部30としては、CPU、GPU、MPU、DSP、ASIC、PLD(例えばFPGA)等の集積回路(IC)を用いることができる。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、GPUはGraphics Processing Unitの略称であり、MPUはMicro Processing Unitの略称である。DSPはDigital Signal Processorの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称である。PLDはProgrammable Logic Deviceの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称であり、ICはIntegrated Circuitの略称である。
処理部30は、記憶部20における本実施形態の設計支援プログラムを実行することにより、図5に示すように、再現情報記録部31、表示状態再現部32、新視点再現部33、着目箇所視点推定部34、マーク表示制御部35、着目箇所視点グループ化部36、および視点移動部37としての機能を果たす。図5は、図3に示す処理部30の機能的構成を示す図である。処理部30の当該機能の詳細については後述する。
出力部40は、処理部30が本実施形態の設計支援プログラムを実行して実現する各種機能によって表示状態を制御される表示部を含む。出力部40としては、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ等の各種出力装置を用いることができる。出力部(表示部)40は、処理部30が実現する各種機能により、図6に示すように、再現表示部41および再現マーク表示部42としての機能を果たす。図6は、図3に示す出力部(表示部)40の機能的構成を示す図である。出力部(表示部)40の当該機能の詳細については後述する。
なお、本実施形態において、処理部30は、記憶部20に記憶されている、後述の形状データ等の情報を用いて、本実施形態に係る処理を実行する機能的なユニットである。また、出力部40は、記憶部20および処理部30によって作成されたデータを可視化するユニットである。
図3では図示しないが、本実施形態の情報処理装置1には、通信インタフェースや媒体読取部が備えられてもよい。通信インタフェースは、図示しないネットワークを介して、他の装置との間の接続や通信の制御等を行なう。通信インタフェースとしては、例えば、イーサネット(登録商標)や光通信(例えばFibre Channel)等に準拠したアダプタ、あるいは、LAN(Local Area Network)カードなどのネットワークインタフェースカードが挙げられる。当該通信インタフェースを用いて、図示しないネットワーク経由でプログラム等をダウンロードしてもよい。
また、媒体読取部は、図示しない記録媒体に記録されたデータやプログラムを読み出して記憶部20に書き込んだり処理部30に入力したりするリーダである。媒体読取部としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)等に準拠したアダプタ、記録ディスクへのアクセスを行なうドライブ装置、SDカード等のフラッシュメモリへのアクセスを行なうカードリーダ等が挙げられる。なお、記録媒体にはプログラム等が格納されてもよい。
記録媒体としては、例示的に、磁気/光ディスクやフラッシュメモリ等の非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体が挙げられる。磁気/光ディスクとしては、例示的に、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、HVD(Holographic Versatile Disc)等が挙げられる。フラッシュメモリとしては、例示的に、USBメモリやSDカード等の半導体メモリが挙げられる。なお、CDとしては、例示的に、CD−ROM、CD−R、CD−RW等が挙げられる。また、DVDとしては、例示的に、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等が挙げられる。
〔3−1〕本実施形態の記憶部が記憶する情報
次に、図7〜図11を参照しながら、本実施形態の記憶部20が記憶する各種情報について説明する。
まず、記憶部20には、設計対象の製品の三次元アセンブリモデルの構造データと、設計対象の製品を成す複数の部品それぞれに関する情報(各部品の形状データ;図7参照)とを含む、部品情報21が記憶される。部品情報21は、例えば、入力部10や、上述した通信インタフェース(図示略)や媒体読取部(図示略)などから入力され、記憶部20に格納される。
図7に、図4に示す部品情報21の記録内容例、特に各部品の形状データの例を示す。図7に示す例では、部品ID“A”の部品つまり部品Aの形状データが記録されている。部品Aの形状データとしては、部品Aの各頂点を特定する頂点ID(point1, point2, …)に対応付けられて各頂点の三次元座標(頂点座標)が記録され、部品Aの各面を特定する面ID(face1, face2, …)に対応付けられて各面の頂点IDが記録される。
また、記憶部20には、図8〜図11に示すような不具合情報22および視点再現情報23が記憶される。不具合情報22および視点再現情報23は、不具合箇所の発生時に当該不具合箇所について、後述する再現情報記録部31等によって取得され記憶部20に記録される。
図8に、図4に示す不具合情報22の記録内容例を示す。図8に示す例では、発生した不具合を特定する不具合ID(例えば1d3x)に対応付けられて、当該不具合の内容(例えば「上部カバーのボタン穴周辺の強度不足」)と、当該不具合についての視点再現情報23を特定する視点再現情報ID(例えばViewinfo001)とが、不具合情報22として記録されている。視点再現情報23は、着目箇所(ここでは不具合発生時における不具合箇所)に応じた視点と表示状態とを再現するための情報であり、視野情報231および計測情報232を含む。
図9に、図4に示す視点再現情報23の記録内容例を示す。図9に示す例では、視点再現情報23を特定する視点再現情報ID(例えばViewinfo001)に対応付けられて、視野情報ID、表示ID、非表示部品ID、半透明部品ID、および画像IDが記録される。ここで、視野情報ID(例えばView001)は、不具合発生時に表示部上で当該不具合箇所を見る視点からの視野に関する視野情報231(図10参照)を特定する。表示ID(例えばVisible001)は、例えばID“View001”の視野情報231によって規定される視野内に存在する各部品についての計測結果に関する計測情報232(図11参照)を特定する。非表示部品ID(例えば部品ID“C”)は、表示状態が非表示である非表示部品を特定する。半透明部品IDは、表示状態が半透明である半透明部品を特定する。図9では半透明部品は無いものとして「−(ハイフン)」が設定されている。画像ID(例えばImage001)は、不具合発生時に表示部上で当該不具合箇所を着目箇所として表示した画像を特定する。当該画像の表示データは、当該画像IDに対応付けられて、記憶部20の所定領域に保存される。当該画像は、ID“View001”の視野情報231によって規定される視点や視野を有する。
図10に、図9に示す視点再現情報23に対応付けられた視野情報231(視野情報ID“View001”)の記録内容例を示す。図10に示す例では、視野情報231を特定する視野情報ID(例えばView001)に対応付けられて、当該視野を規定する各種情報が記録される。当該視野を規定する各種情報としては、視点位置の三次元座標(Xc, Yc, Zc)と、回転角度(Xθ, Yθ, Zθ)と、視野角度(水平/垂直)と、視線方向と、交点位置の三次元座標と、交点部品の部品ID(例えばA)とが記録される。ここで、交点位置は、視点からの視線方向と部品とが交わる点の三次元座標であり、着目点位置に相当する。また、交点部品IDは、上記交点位置が存在する部品、つまり上記視線と交わる部品を特定する部品IDであり、着目部品IDに相当する。
図11に、図9に示す視点再現情報23に対応付けられた計測情報232(表示ID“Visible001”)の記録内容例を示す図である。図11に示す例では、表示ID(例えばVisible001)に対応付けられて、当該視野内に存在する各部品を特定する部品ID(例えばA,B,D)が記録される。また、図11に示す例では、各部品IDに対応付けられて、各部品の可視/不可視と、最短距離と、投影距離と、測定点の三次元座標,面ID,頂点IDとが記録される。可視/不可視としては、当該視野において各部品を確認(視認)可能である場合に「可視」が記録され、当該視野において各部品を確認(視認)できない場合に「不可視」が記録される。最短距離は、図17を参照しながら後述するように、視点と各部品との間の最短距離(第1最短距離に相当)である。投影距離は、図19を参照しながら後述するように、視点から各部品を見た状態を表示する表示画面(第1表示画面に相当)の画面中心(第1画面中心に相当)と各部品との間の投影距離(第1投影距離に相当)である。さらに、各部品の測定点(計測点)は、前述したように、視点と各部品との間の最短距離が算出される際の、各部品上の点(頂点)に相当する。そして、測定点の面IDは、当該測定点が存在する部品上の面を特定する。測定点の頂点IDは、当該測定点に対応する部品上の頂点を特定する。
〔3−2〕本実施形態の処理部および出力部が果たす機能
次に、本実施形態の処理部30および出力部40が果たす各種機能、つまり、再現情報記録部31、表示状態再現部32、新視点再現部33、着目箇所視点推定部34、マーク表示制御部35、着目箇所視点グループ化部36、視点移動部37、再現表示部41、および再現マーク表示部42としての機能について説明する。
再現情報記録部31は、設計中の不具合発生時に、三次元アセンブリモデルに含まれる複数の部品のうちの一つを着目箇所(着目部品;不具合箇所)として捉え、当該着目箇所に係る不具合情報22および視点再現情報23(図8〜図11参照)を取得して記憶部20に記録してもよい。不具合発生時における、再現情報記録部31による不具合箇所に係る各種情報22,23の取得・記録動作については、図13〜図19を参照しながら後述する。
また、再現情報記録部31は、設計者等の操作によって、ある視点からの表示が所定条件(例えば所定時間以上継続)を満たした時、視点再現情報23を自動で記録してもよい。所定条件を満たした時の、再現情報記録部31による視点再現情報23の取得・記録動作については、図32および図33を参照しながら後述する。
表示状態再現部32は、記憶部20に記録された不具合情報22や視点再現情報23に基づき、設計が進行した三次元アセンブリモデルにおいて不具合発生時の不具合箇所に着目した表示状態、または、設計者等が高い頻度で利用する視点での着目箇所の表示状態を、出力部40で再現表示する。このとき、再現表示部41は、表示状態再現部32によって出力部40の表示状態を制御することで実現される機能であり、出力部(表示部)40において着目箇所の表示状態を可視化し再現表示する。
新視点再現部33は、情報22,23の記録時の各部品の測定点と現在の各部品(設計が進行した状態での部品)の測定点との差(オフセット)が生じている場合、当該差に基づき、視点位置を変更する。このとき、新視点再現部33は、当該差に基づき、一以上のオフセット視点を視点候補(新視点の候補)として取得する。
着目箇所視点推定部34は、後述する優先判定値(優先順位)あるいは後述する特徴量の類似度などに基づき、記録時の着目箇所への視点と一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択する。つまり、着目箇所視点推定部34は、各視点について、優先判定値や視点画像(機械学習による視点画像の特徴量の類似度)を比較し、優先判定値の小さい(つまり優先順位の高い)視点あるいは類似度の高い視点を、着目箇所に対する新視点として採用する。上述した新視点再現部33および着目箇所視点推定部34の具体的な動作については、図23〜図27を参照しながら後述する。
なお、上述した新視点再現部33および着目箇所視点推定部34としての機能は、本実施形態の設計支援プログラムがコンピュータ1(処理部30)に以下の処理(21)〜(24)を実行させることで実現される(図23参照)。
処理(21)は、設計中の不具合発生時(第1時点)の部品(再現元モデル部品)それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、第1投影距離とに基づき、不具合発生時に各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出する(図24参照)。ここで、第1投影距離は、前記一視点から前記不具合発生時の着目部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の投影距離である。
処理(22)は、不具合発生後の現時点(第2時点)での部品(再現先モデル部品)それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、第2投影距離とに基づき、現時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出する(図25参照)。ここで、第2投影距離は、前記一視点から現時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の投影距離である。
処理(23)は、第1優先順位と第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して(図26,図27参照)、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択する。ここで、第1優先順位および第2優先順位は、それぞれ、第1優先判定値および第2優先判定値によって決定される。
処理(24)は、処理(23)で選択した前記新視点から不具合発生時の部品(着目部品)を見た状態を出力部(表示部)40で再現表示する。
このとき、処理部30は、不具合発生時の部品のうち第1画面中心に近い部品ほど第1優先判定値を小さく算出し、第1優先判定値の小さい部品ほど第1優先順位を高く決定する。また、処理部30は、現時点での部品のうち第2画面中心に近い部品ほど第2優先判定値を小さく算出し、第2優先判定値の小さい部品ほど第2優先順位を高く決定する。より具体的に、第1優先判定値としては、第1最短距離の値に第1投影距離の二乗値を乗算した値が用いられ、第2優先判定値としては、第2最短距離の値に第2投影距離の二乗値を乗算した値が用いられる。
また、処理部30は、前記一視点について算出された各部品の第2優先判定値の合計値と、前記一以上の視点候補それぞれについて算出された各部品の第3優先判定値の合計値とのうち、最小の合計値をもつ視点を、新視点として選択する。
なお、ここでは、第1時点が不具合発生時であり、第2時点が現時点である場合について説明する。そして、前記一視点は、不具合発生時の視点であり、前記一以上の視点候補は、第1優先順位と第2優先順位とが異なる各部品の位置を基準として前記一視点を移動させて得られる、一以上のオフセット視点であるとする。
着目箇所視点グループ化部36は、図32を参照しながら後述する、本実施形態における着目箇所自動設定時、つまり上述した視点の自動記録機能(13)を実現する際に用いられる。機能(13)では、上述したように視点移動後に数秒(所定時間)に亘って視点移動や表示状態の変更が行なわれない時に、当該視点での再現情報とその時の視点画像とが自動記録される。
着目箇所視点グループ化部36は、着目箇所自動設定時に、記録された複数の視点について、物理的に着目点の近い視点をグループ化する。そして、本実施形態では、新視点再現部33および着目箇所視点推定部34としての機能、つまり上記機能(12)を用いて、同一グループに属する複数の視点から一の視点(新視点に相当)が、視点の代表点として選択される。
マーク表示制御部35は、図28〜図31および図34を参照しながら後述する再現マークを、出力部(表示部)40の再現マーク表示部42に表示させるよう、出力部40の表示状態を制御する。つまり、再現マーク表示部42は、マーク表示制御部35が出力部40の表示状態を制御することで実現される機能である。
マーク表示制御部35は、再現マーク表示部42において、視点と着目点とを結んだ再現マークを表示するほか(図29参照)、再現マークをカーソルでホバーすることで、不具合発生時等の表示状態をプレビューしてもよい(図31参照)。また、マーク表示制御部35は、プレビューに際し、再現マーク近傍で視点画像や着目箇所のモデル名などを表示させてもよい。
マーク表示制御部35は、マウス等により再現マークの選択操作を行なうことで、表示状態を、再現マークが規定する視点から見た状態に切り替えて再現表示するようにしてもよい。
マーク表示制御部35は、現在の視点と着目点とを結ぶ現在の視線と、再現マークの視点と着目点とを結ぶ視線との角度差に基づき、現在の視点から近い再現マークを他の再現マークと区別して再現マーク表示部42において表示するように制御してもよい(図34参照)。このとき、マーク表示制御部35は、例えば、再現マーク表示部42において表示される複数の再現マークのうち、現在の視点位置から、視線方向の近い再現マークのみを表示するように制御してもよい。
視点移動部37は、再現マークの視線方向(視点)を三次元アセンブリモデルの包含球上に投影して正規化し、キーボードの矢印キー操作やマウスのスクロール操作などの入力部10からの指示に応じ、現在の視点から包含球上での距離が近い次の投影視点を選択する。つまり、視点移動部37は、入力部10からの指示に応じて、包含球上に投影された複数の再現マークの中から、距離的に近い再現マークを順に選択する。これにより、視点移動部37は、表示対象の視点画像の視点を、選択した再現マークに対応付けられる視点に移動させ(図35参照)、移動した視点からの表示状態を表示部40上で再現する。
〔4〕本実施形態の情報処理装置の動作
次に、上述のごとく構成された本実施形態の情報処理装置1の動作について、図12〜図35を参照しながら説明する。
〔4−1〕不具合箇所の記録と再現の手順
まず、図12に示すフローチャート(ステップS1〜S7)に従って、本実施形態における不具合箇所の記録と再現の手順(処理部30の動作)について説明する。図12に示す例では、不具合が発生した不具合箇所(指摘箇所)に係る不具合情報22および視点再現情報23が記録されるとともに、設計進度に応じて三次元アセンブリモデルを更新した状態が出力部40の表示状態に反映されてもよい。
図12に示すように、本実施形態において、設計対象の製品の設計中に不具合が発生すると、当該不具合が発生した箇所(不具合箇所)が、着目箇所(着目部品)として捉えられ、出力部40で表示される。このように不具合箇所を表示する際の視点や表示状態を含む、不具合情報22および視点再現情報23(図8〜図11参照)が、再現情報記録部31や入力部10によって取得され、記憶部20に記録される(ステップS1)。当該ステップS1の処理については、図13〜図19を参照しながら後述する。
ステップS1で不具合箇所に係る情報22,23等を記憶部20に記録保存した後、設計者等が記憶部20に記録された不具合箇所を参照確認する際、設計進行モデルつまり再現先モデルが読み込まれる。そして、不具合情報22から再現すべき不具合つまり再現元モデルが選択され、再現先モデルと再現元モデルとの部品のマッチングが行なわれる(ステップS2)。当該ステップS2の処理については、図20を参照しながら後述する。
この後、マッチングによる判断結果に従って、設計が進行したモデルを表示した状態つまり再現先モデルにおいて、選択された不具合箇所の表示状態が、視点再現情報23に基づいて再現表示される(ステップS3)。当該ステップS3の処理については、図21および図22を参照しながら後述する。
そして、ステップS3で不具合箇所の表示状態が再現された状態で、視点と各部品との間の最短距離L1(図17参照)と、当該視点から各部品を見た状態を表示する表示画面の画面中心との間の投影距離L2(図19参照)とに差が有るか否かが判断される(ステップS4)。
最短距離L1と投影距離L2とに差が無い場合つまり最短距離L1と投影距離L2とが一致する場合(ステップS4のNOルート)は、再現元モデルと再現先モデルとの間で各部品の形状や配置位置などに変化が無い場合に相当し、ステップS3での再現表示がそのまま維持される(ステップS7)。
一方、最短距離L1と投影距離L2とに差が有る場合つまり最短距離L1と投影距離L2とが一致しない場合は(ステップS4のYESルート)、各部品の形状や配置位置に変化が有る場合に相当し、ステップS5〜S7の処理が実行される。
ステップS5では、不具合箇所記録時の各部品の測定点と設計が進行した状態での部品の測定点とにオフセットが生じている場合、新視点再現部33としての機能により、当該オフセットに基づき、一以上のオフセット視点が新視点の候補として取得される。
ステップS6では、着目箇所視点推定部34としての機能により、後述する優先判定値(優先順位)あるいは後述する特徴量の類似度などに基づき、記録時の着目箇所への視点と一以上の視点候補とのうちの一つが、新視点として選択される。つまり、各視点について、優先判定値や視点画像(機械学習による視点画像の特徴量の類似度)が比較され、優先判定値の小さい視点つまり優先順位の高い視点、あるいは類似度の高い視点が、着目箇所に対する新視点として採用される。
ステップS7では、表示状態再現部32としての機能により、設計が進行した三次元アセンブリモデルにおいて不具合発生時の不具合箇所に着目した表示状態が、視点を採用された新視点に変更した状態で、出力部(表示部)40において再現表示される。
なお、ステップS5およびS6の処理、つまり新視点再現部33および着目箇所視点推定部34の具体的な動作については、図23〜図27を参照しながら後述する。
〔4−2〕不具合箇所の記録の手順
次に、図13に示すフローチャート(ステップS11〜S19)に従って、図14〜図19を参照しながら、図12に示すステップS1の処理、つまり不具合箇所の記録の手順について説明する。ここでは、例えば、不具合情報等を含む指摘事項の作成中の三次元アセブンリモデルの表示状態について、対象三次元アセンブリモデルの原点に対する視点位置、視線方向、拡大率、部品の表示状態に加え、視点から表示エリア(視野エリア)内の各可視部品面までの視距離と、表示エリア内の部品位置(画像上の二次元座標)とが記録されてもよい。
図13に示すように、まず、設計対象の製品の設計中に不具合が発生すると、設計者等による入力部10の操作に伴い、例えば図14に示すような不具合発生時の三次元アセンブリモデルとその表示状態とが入力される(ステップS11)。図14は、不具合発生時の三次元アセンブリモデルの例を示す図である。
このとき、図8に示すように、不具合情報22としての当該不具合の内容が、設計者等による入力部10の操作に伴って入力される。そして、当該不具合の内容は、当該不具合を特定する不具合IDと、当該不具合についての視点再現情報23を特定する視点再現情報IDとに対応付けて記憶部20に記録される(ステップS12)。
また、不具合発生時には、再現情報記録部31により、視点再現情報23に含まれる視野情報231(図10参照)が取得され記憶部20に記録される(ステップS13)。視野情報231は、不具合発生時の表示状態から取得される、視点の姿勢情報を含む。視点の姿勢情報としては、視点の初期位置(グローバル座標系の原点(0, 0, 0))を基準とする、視点位置(図15参照)、回転角度、視野角度、視線方向(図15の矢印参照)などが含まれる。図15は、視野情報231を説明する図である。
さらに、再現情報記録部31により、図16に示すような各部品の表示/非表示状態が取得され記憶部20に記録される(ステップS14)。表示/非表示状態に関する情報は視点再現情報23に含まれる。非表示状態の部品を特定する部品IDを非表示部品IDとして記録することで(図9の部品ID“C”参照)、非表示部品IDの部品は、図16に示すように、画面上で表示されない。一方、非表示部品ID以外の部品IDの部品は、図16に示すように、画面上で表示される。図16は、モデル部品の表示/非表示を説明する図である。
そして、図17に示すように、不具合発生時の視点位置を示す視点座標(xc, yc, zc)から各部品までの最短距離(第1最短距離に相当)L1が算出される。当該最短距離L1が算出される際の、各部品上の点(頂点;座標(xp, yp, zp))が、各部品の測定点として取得される。つまり、最短距離L1は、視点座標(xc, yc, zc)と測定点座標(xp, yp, zp)との距離に相当する。上述のように取得された、不具合発生時の最短距離L1は、図11に示すように、計測情報232として記憶部20に記録される(ステップS15)。なお、最短距離L1は、処理部30によって取得され、再現情報記録部31によって記録されてよい。図17は、視点と各部品との間の最短距離(第1最短距離に相当)L1を説明する図である。
ついで、不具合発生時の視点による視野エリアに存在しうる各部品が可視か不可視かを示す情報、つまり視野エリア内で各部品を確認可能であるか否かを示す情報が、再現情報記録部31によって取得され、可視/不可視情報(図11参照)として記録される(ステップS16)。図18に示す例では、視野エリア内で表示状態の部品Bは可視として計測情報232に記録され、視野エリア内で非表示状態の部品Cは不可視として計測情報232に記録される。図18は、視野エリア内での可視/不可視を説明する図である。
この後、視野エリア内で各部品が可視であるか否かが判断される(ステップS17)。対象部品が不可視である場合(ステップS17のNOルート)、処理部30(再現情報記録部31)は、ステップS19の処理へ移行する。
対象部品が可視である場合(ステップS17のYESルート)、不具合発生時の視点から見た状態を表示する表示画面の画面中心(第1表示画面の第1画面中心に相当)と対象部品との間の投影距離(第1投影距離に相当)L2が算出される。つまり、図19に示すように、視点イメージ(上記表示画面)の画面中心(uc, vc)と、前記最短距離L1を取得した時の対象部品上の頂点座標(即ち前記測定点座標(xp, yp, zp))を視点イメージ上に投影した点の座標(up, vp)とを結ぶ線分の長さが、投影距離L2として算出される。算出された投影距離L2は、図11に示すように、測定点座標(xp, yp, zp)と、測定点が属するモデル部品上の面IDおよび頂点IDと共に、対象部品の部品IDに対応付けられて記録される(ステップS18)。なお、投影距離L2、測定点座標(xp, yp, zp)、面ID、および頂点IDは、処理部30によって取得され、再現情報記録部31によって記録されてよい。図19は、画面中心と各部品との間の投影距離(第1投影距離に相当)L2を説明する図である。
そして、ステップS19において、再現情報記録部31により、視野エリア内の全ての部品についての情報が取得されたか否かが判断される。視野エリア内の全ての部品についての情報が取得された場合(ステップS19のYESルート)、処理部30(再現情報記録部31)は、不具合箇所の記録を終了する。一方、視野エリア内の全ての部品についての情報が取得されていない場合(ステップS19のNOルート)、処理部30(再現情報記録部31)は、ステップS14の処理に戻り、視野エリア内の、情報未取得の部品について、情報取得処理を継続して行なう。
〔4−3〕設計進行モデルの読み込み、再現する不具合の選択、およびマッチングの手順
次に、図20に示すフローチャート(ステップS21〜S23)に従って、図12に示すステップS2の処理、つまり、設計進行モデルの読み込み、再現する不具合の選択、およびマッチングの手順について説明する。
設計者等が記憶部20に記録された不具合箇所を参照確認する際、図12に示すステップS2の処理において、まず、設計者等または他システムによって入力部10から入力される、設計進行モデルつまり再現先モデルが読み込まれる(ステップS21)。再現先モデルは、図14に示すような三次元アセンブリモデルである。このように読み込まれた再現先の三次元アセンブリモデルは、出力部40で表示される。
そして、設計者等による入力部10の操作に伴い、図8に示す不具合情報22から再現すべき不具合IDつまり再現元モデルが選択される(ステップS22)。
この後、選択された不具合情報のモデル情報と再現先である三次元アセンブリモデルの情報との部品のマッチングが行なわれる(ステップS23)。つまり、再現元モデルと再現先モデルとの部品のマッチングが行なわれる。これにより、再現元モデルと再現先モデルとに対応する部品が有るか否か(マッチングデータの有無)の判断が行なわれる。
なお、マッチングは、一意の部品IDを用いて部品IDが一致する部品の有無を自動判定もしくは手動判定することによって行なうことができる。また、マッチングによる判断結果は、図21におけるステップS32およびS33の処理において用いられる。
〔4−4〕表示状態の再現の手順
次に、図21に示すフローチャート(ステップS31〜S34)に従って、図12に示すステップS3の処理、つまり表示状態の再現の手順について説明する。ここで、図12に示すステップS3の処理においては、処理部30(表示状態再現部32)により、記録された視線再現情報23に基づき、不具合発生後に設計が進行したモデル(再現先モデル)で、不具合発生時の表示状態が以下のように再現される。
まず、初期再現が行なわれる(ステップS31)。当該初期再現において、選択された不具合IDを用い、視点再現情報23(図9参照)から、当該不具合IDに対応する視野情報231(図10参照)が抽出される。そして、抽出された視野情報231に基づき、視点の位置や姿勢などを不具合発生時の状態にする。つまり、グローバル座標を原点として、視点の位置を、抽出された視野情報231の視点位置(Xc, Yc, Zc)に配置する。また、視点の姿勢(視線の方向)を、X,Y,Zの三軸に対しそれぞれ、抽出された視野情報231の回転角度(Xθ, Yθ, Zθ)だけ回転させた位置に配置する。
また、初期再現においては、抽出された視野情報231の視点等によって規定される視野エリア内に存在する部品が特定される。このとき、視野エリア(表示エリア)内において一部分だけでも表示される全ての部品が特定され、特定された部品の部品IDが、再現先モデルIDとして取得される。
ついで、ステップS31で特定された全ての再現先モデル部品について、図20のステップS23でのマッチングによる判断結果に基づき、再現先モデル部品IDに対応する再現元モデル部品IDを取得できるか否かが判断される。再現先モデル部品IDに対応する再現元モデル部品IDを取得できる場合、つまりマッチングデータが有る場合、マッチングデータの有る再現先モデル部品は、対応する再現元モデル部品の表示/非表示状態に従って表示状態を設定反映される(ステップS32)。
一方、再現先モデル部品IDに対応する再現元モデル部品IDを取得できない場合、つまりマッチングデータが無く部品が追加された場合、マッチングデータの無い再現先モデル部品が、表示エリア内において、最短距離の算出に用いられた測定点が存在する面に覆い被さっているか否かが判断される。マッチングデータの無い再現先モデル部品が測定点に覆い被さっていない場合、現状の表示状態が維持される。マッチングデータの無い再現先モデル部品が測定点に覆い被さっている場合、マッチングデータの無い再現先モデル部品は、非表示状態に変更される(ステップS33)。
この後、再現元モデル部品の表示の優先順位に従って、以下のような覆い被さり部品処理が実行される(ステップS34)。当該覆い被さり部品処理によって、現在再現中の表示状態において優先順位の低い部品が優先順位の高い部品に覆い被さっている場合、当該優先順位の低い部品は、非表示状態に変更される。
ついで、図22に示すフローチャート(ステップS41〜S46)に従って、図21に示すステップS34の処理、つまり覆い被さり部品処理について、より詳細に説明する。
まず、再現元モデル部品の表示の優先順位が決定される(ステップS41)。ここで、各再現元モデル部品の最短距離L1および投影距離L2に基づき、各再現元モデル部品を表示する優先順位(第1優先順位に相当)を決定する優先判定値(第1優先判定値に相当)が算出される。本実施形態では、当該優先判定値は、最短距離の値に投影距離の二乗値を乗算した値L1×L2×L2とする。当該優先判定値は、画面中心に近い部品ほど、換言すると投影距離の小さい部品ほど小さい値となる。本実施形態では、画面中心に近い部品つまり優先判定値の小さい部品ほど、表示の優先順位が高く決定される。
例えば、図24に示すように、部品Aの優先判定値として1000が算出され、部品Bの優先判定値として2250が算出された場合、部品Aの優先順位が部品Bの優先順位よりも高く決定される。図24に示す例では、部品Aおよび部品Bの優先順位は、それぞれ“1”および“2”として決定される。なお、図24は、再現元モデル部品の第1優先判定値および第1優先順位の例を示す図である。
ステップS41の処理は、全ての再現元モデル部品について優先順位が決定されるまで繰り返し実行される(ステップS42のNOルートからステップS41)。全ての再現元モデル部品について優先順位が決定されると(ステップS42のYESルート)、優先順位の低い順に覆い被さりチェックが行なわれる(ステップS43)。
当該覆い被さりチェックでは、優先順位の低い順つまり優先判定値の大きい順に、対象の再現元モデル部品が、表示エリア内において優先順位の高い部品に覆い被さっているか否かが判断される。このとき、覆い被さりチェックは、再現元モデル部品の測定点(図11参照)と同じ、再現先モデル部品の測定点が、可視であるか否かの判断によって、もしくは当該測定点が属している面が可視であるか否かの判断によって行なわれる。当該判断は、優先順位が上位の部品についてのみ行なわれてもよく、本実施形態では、例えば上位2位の部品について行なうものとする。
覆い被さりチェックの結果、優先順位の低い部品が優先順位の高い部品に覆い被さっている場合、つまり当該測定点が不可視である場合(ステップS44のYESルート)、対象の再現元モデル部品は、非表示状態に変更される(ステップS45)。この後、ステップS43〜S45の処理は、全ての再現元モデル部品について覆い被さりチェックが終了するまで繰り返し実行される(ステップS46のNOルートからステップS43)。全ての再現元モデル部品について覆い被さりチェックを完了すると(ステップS46のYESルート)、覆い被さりチェックが終了する。なお、覆い被さりチェックの結果、優先順位の低い部品が優先順位の高い部品に覆い被さっていない場合、つまり当該測定点が可視である場合(ステップS44のNOルート)、処理は、ステップS46へ移行する。
〔4−5〕新視点候補取得および新視点選択
次に、図23に示すフローチャート(ステップS51〜S56)に従って、図24〜図26を参照しながら、図12に示すステップS5およびS6の処理、つまり新視点候補取得および新視点選択の手順について説明する。ここで説明する処理は、図12に示すステップS4の処理において最短距離L1と投影距離L2とに差が有ると判断された場合(ステップS4のYESルート)、つまり各部品の形状や配置位置に変化が有る場合に実行される。当該処理は、処理部30(表示状態再現部32、新視点再現部33、および着目箇所視点推定部34)により実行される。
まず、再現元モデル部品についての優先判定値(第1優先判定値に相当)と優先順位(第1優先判定値に相当)とが取得される(ステップS51)。また、再現元モデル部品に対する視点と同一の視点について、再現先モデル部品についての優先判定値(第2優先判定値に相当)と優先順位(第2優先判定値に相当)とが取得される(ステップS52)。なお、ステップS51の処理は、前述したステップS41と同様の処理であるため、ステップS51はステップS41で置き換えてもよい。
ステップS51では、前述した通り、各再現元モデル部品の第1最短距離L1および第1投影距離L2に基づき、各再現元モデル部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値が算出される。本実施形態では、当該第1優先判定値は、第1最短距離の値に第1投影距離の二乗値を乗算した値L1×L2×L2とする。当該第1優先判定値は、第1画面中心に近い部品ほど、換言すると第1投影距離の小さい部品ほど小さい値となる。本実施形態では、第1画面中心に近い部品つまり優先判定値の小さい部品ほど、表示の優先順位が高く決定される。図24を参照しながら前述したように、図24に示す例では、部品Aおよび部品Bの第1優先順位は、それぞれ“1”および“2”として決定される。
ステップS52では、各再現先モデル部品の第2最短距離L1および第2投影距離L2に基づき、各再現先モデル部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値が算出される。本実施形態では、前述した第1優先判定値と同様、当該第2優先判定値は、第2最短距離の値に第2投影距離の二乗値を乗算した値L1×L2×L2とする。当該第2優先判定値は、第2画面中心に近い部品ほど、換言すると第2投影距離の小さい部品ほど小さい値となる。本実施形態では、第2画面中心に近い部品つまり優先判定値の小さい部品ほど、表示の優先順位が高く決定される。
例えば、図25に示すように、部品Aの優先判定値として1573が算出され、部品Bの優先判定値として175が算出された場合、部品Bの優先順位が部品Aの優先順位よりも高く決定される。図25に示す例では、部品Aおよび部品Bの第2優先順位は、それぞれ“2”および“1”として決定され、図24に示す再現元モデル部品A,Bについての優先順位と逆転している。なお、図25は、再現先モデル部品の第2優先判定値および第2優先順位の例を示す図である。
上述のごとく、同一の視点について、再現元モデル部品の第1優先順位と再現先モデル部品の第2優先順位とが決定されると、これらの第1優先順位と第2優先順位とが異なるか否かが判断される(ステップS53)。第1優先順位と第2優先順位とが一致する場合(ステップS53のNOルート)、再現元モデル部品と再現先モデル部品との間で、優先順位が上位の部品A,Bについて大きな変化が無かったものと判断し、処理は、図12のステップS7へ移行する。
一方、第1優先順位と第2優先順位とが異なる場合(ステップS53のYESルート)、再現元モデル部品と再現先モデル部品との間で、優先順位が上位の部品A,Bについて大きな変化が有ったものと判断する。この場合、部品A,Bに係る状態が、元の状態(再現元モデル部品の表示状態)が変化し、着目部品(着目箇所)が見え難くなっているものと考えられる。そこで、視点の位置を変更して着目部品を見え易くすべく、新視点が、複数(本実施形態では4)の視点候補の中から選択される(ステップS54〜S56)。
このとき、各再現元モデル部品A,Bの測定点(再現元測定点位置)と各再現先モデル部品A,Bの設計進行後の測定点(再現先測定点位置)との間に、図26に示すようなオフセット(ずれ)が生じているものとする。図26は、再現元モデル部品と再現先モデル部品とのオフセット値の例を示す図である。図26に示す例では、再現元の測定点を基準にして、部品Aについて(2, 0, 0)のオフセットが生じ、部品Bについて(-1, 0, 0)のオフセットが生じている。また、再現元と再現先とにおいて上位2位の部品A,Bについて優先順位が変化している。そこで、図27に示すように、再現先の視点(元の視点)と、部品A基準のオフセット視点と、部品B基準のオフセット視点と、オフセットの中点視点(部品A基準のオフセット視点と部品B基準のオフセット視点との中点)との4つが、視点候補として取得される(ステップS54)。図27は、新視点の候補の位置の例を示す図である。
そして、各視点候補を採用した場合の優先判定値(第3優先判定値に相当)と優先順位とが、図25と同様に算出され決定される(ステップS55)。この後、各視点候補について、上位2位の部品A,Bに対し算出された2つの優先判定値の合計値(図25に示す例では1573+175=1748)が算出され、4つの視点候補のうち、当該合計値が最小の視点候補が新視点として選択される(ステップS56)。
なお、上述した実施形態では、優先判定値の合計値に基づいて、複数の視点候補から一の新視点が選択されている。しかし、これに限定されるものではなく、優先判定値の合計値に、再現元画像と各視点候補から見た視点候補画像とを比較して得られる、これらの画像の特徴量の類似度を加味して、視点候補が、新視点として選択されてもよい。
このようにして、本実施形態では、優先順位の高い視点、あるいは画像特徴量の類似度の高い視点が、着目箇所に対する新視点として採用される。そして、設計が進行した三次元アセンブリモデルにおいて不具合発生時の不具合箇所に着目した表示状態が、視点を採用された新視点に変更した状態で、出力部(表示部)40において再現表示される(図12のステップS7)。
〔4−6〕再現マークを含む各種表示
次に、図28〜図31を参照しながら、本実施形態のマーク表示制御部35および再現マーク表示部42によって表示される再現マークを含む各種表示について説明する。
一般に、三次元アセンブリモデルの表示状態は、図28に示すように、当該三次元アセンブリモデルが存在する空間内における視点位置,視線方向,着目点などによって規定される。視点位置,視線方向,着目点などは視野情報231(図10参照)に含まれる。着目点は、視線と部品との交点であり、不具合点,不具合箇所,着目箇所,着目点などに相当する。図28は視点/視線/着目点を示す図である。
このとき、本実施形態の出力部40の再現マーク表示部42は、視点の位置、視線の方向、着目点の位置を含む視野情報231を、図29に示すように、視点と視線と着目点とを模した、三次元アセンブリモデル上の再現マークとして表示することができる。図29は、図28に示す視点/視線/着目点に対応する再現マークの表示例を示す図である。
また、図30に示すように、三次元アセンブリモデルの全ての部品が表示状態(全表示状態)である場合、再現マークの視点から着目点(着目部品)が見えない。このような場合であっても、本実施形態では、図30に示すごとく、再現マークが、表示状態の部品を貫き視点から着目点までの視線を指し示すように、出力部40で表示されてもよい。図30は、全表示状態の例と再現マークの表示例とを示す図である。
さらに、本実施形態では、図31に示すように、三次元アセンブリモデルや再現マークが表示された状態で、設計者等による入力部10の操作で再現マークをカーソルでホバーすると、当該再現マークに応じた視点/視線での表示状態(不具合発生時の表示状態)がプレビューされる。このとき、プレビュー画面(視点切り替え後の表示画像)が当該再現マークの近傍に表示されてもよいし、表示画像や着目箇所のモデル名などが表示されてもよい。このような表示状態で、マウス操作等により再現マークの選択操作を行なうことで、出力部40での表示状態が、再現マークが規定する視点から見た状態(図31の視点切り替え後の表示画像)に切り替えられてもよい。図31は、プレビュー中の表示状態の例と再現マークの表示例とを示す図である。
〔4−7〕着目箇所自動設定
次に、図32に示すフローチャート(ステップS61〜S65)に従って、本実施形態における着目箇所自動設定の手順について説明する。
前述したように、本実施形態の再現情報記録部31は、設計者等の操作によって、ある視点からの表示が所定条件(例えば所定時間以上継続)を満たした時、視点再現情報23を自動で記録してもよい。以下では、所定条件を満たした時の、再現情報記録部31による視点再現情報23の取得・記録動作について説明する。このとき、表示状態再現部32は、記憶部20に記録された視点再現情報23に基づいて、設計者等が高い頻度で利用する視点での着目箇所の表示状態を、出力部40で再現表示する。
図32に示すように、本実施形態では、例えば視点移動後に数秒(所定時間)に亘って視点移動や表示状態の変更が行なわれない時に、当該視点での視点再現情報23(図8〜図11参照)とその時の視点画像とが、再現情報記録部31によって取得され自動で記録される(ステップS61)。当該ステップS61の処理については、図33を参照しながら後述する。
そして、本実施形態では、着目箇所自動設定時に、着目箇所視点グループ化部36により、記録された複数の視点について、物理的に着目点の近い視点がグループ化される(ステップS62)。
さらに、本実施形態では、前記機能(12)と同様の機能つまり新視点再現部33および着目箇所視点推定部34としての機能を用いて、同一グループに属する複数の視点から一の視点(新視点に相当)が、視点の代表点として選択される(ステップS63,S64)。
ステップS63では、同一グループに属する複数の視点が、視点候補として捕らえられる。
ステップS64では、各視点候補を採用した場合の優先判定値と優先順位とが、図25と同様に算出され決定される。この後、各視点候補について、例えば上位2位の部品A,Bに対し算出された2つの優先判定値の合計値が算出され、複数の視点候補のうち、当該合計値が最小の視点候補が新視点(代表点)として選択される。
そして、選択された新視点についての再現マークが、作成され、出力部40で表示される(ステップS65)。当該ステップS65で複数の再現マークが表示される際には、図34を参照しながら後述する表示手法が用いられてもよい。
このようにして、本実施形態の視点の自動記録機能(13)によれば、所定条件を満たす視点とその表示状態との変化が記録され、高頻度で利用される視点の代表点が、出力部40で再現マークによって表示される。設計者等は、出力部40上の再現マークに対する操作を行なうことで、設計者等が高い頻度で利用する視点での着目箇所の表示状態を、出力部40で再現表示することができる。
ここで、図33に示すフローチャート(ステップS71〜S79)に従って、図32に示すステップS61の処理、つまり視点の記録の手順について説明する。
図33に示すように、まず、設計者等が視点移動または表示状態変更を行なった後(ステップS71)に数秒(所定時間)内に視点または表示状態が変化したか否かが判断される(ステップS72)。視点または表示状態が所定時間内に変化した場合(ステップS72のYESルート)、ステップS71に戻り、次の視点移動または表示状態変更が行なわれる。
一方、視点または表示状態が所定時間内に変化しない場合(ステップS72のNOルート)、移動後の視点に基づき、ステップS73〜S79の処理(視点の記録)が行なわれる。ここで、図33に示すステップS73〜S79の処理は、それぞれ、図13に示すステップS13〜S19の処理と同様であるため、その説明は省略する。
〔4−8〕視線方向に応じた再現マークの表示制御
次に、図34を参照しながら、本実施形態における視線方向に応じた再現マークの表示制御の例について説明する。当該表示制御は、マーク表示制御部35により、図32に示すステップS65で複数の再現マークが表示される際に適用されてもよい。
このとき、当該表示制御では、再現マーク表示部42(出力部40)において表示される複数の再現マークのうち、現在の視点位置から、視線方向の近い再現マークのみが、図34に示すごとく表示される。
〔4−9〕包含球上に投影した視点間の距離に応じた視点移動
次に、図35を参照しながら、視点移動部37による、本実施形態における包含球上に投影した視点間の距離に応じた視点移動の例について説明する。
図35に示すように、複数(図中、3個)の再現マークが様々な位置にばらついて表示される場合、視点移動部37は、再現マークの視線方向(視点)を三次元アセンブリモデルの包含球上に投影して正規化する。そして、視点移動部37は、キーボードの矢印キー操作やマウスのスクロール操作などの入力部10からの指示に応じて、視点を、現在の視点から包含球上での距離が近い次の視点へ(投影視点)移動させる。
つまり、入力部10からの指示に応じて、包含球上に投影された複数の投影視点の中から、距離的に近い投影視点(つまり当該投影視点に対応する再現マーク)が順に選択される。これにより、表示対象の視点画像の視点が、選択された再現マークによって規定される視点に移動され、移動された視点からの表示状態が表示部40上で再現される。これにより、視点移動を容易に行なうことができる。
上述した包含球を用いた視点移動は、設計者等が登録済みの視点を選択しやすくするために用いられる。包含球上に視点を投影して用いることで、近くの部品を見る視点も、遠くの部品を見る視点も、同一の包含球上に投影された投影視点によって選択することができる。つまり、視点位置よりも視線方向の選択を重視することで、近くの部品をズームイン表示する視点位置を、遠くの部品を含む広域な範囲をズームアウト表示する視点位置に、またはその逆に、直ちに正確に移動させることができる。
〔5〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
〔6〕付記
以上の本実施形態を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
設計中の第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出し、
前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出し、
前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択し、
選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する、
処理を、コンピュータに実行させる、設計支援プログラム。
(付記2)
前記第1時点での部品のうち前記第1画面中心に近い部品ほど前記第1優先判定値を小さく算出し、前記第1優先判定値の小さい部品ほど前記第1優先順位を高く決定し、
前記第2時点での部品のうち前記第2画面中心に近い部品ほど前記第2優先判定値を小さく算出し、前記第2優先判定値の小さい部品ほど前記第2優先順位を高く決定する、
処理を、前記コンピュータに実行させる、付記1に記載の設計支援プログラム。
(付記3)
前記一視点について算出された各部品の前記第2優先判定値の合計値と、前記一以上の視点候補それぞれについて算出された各部品の前記第3優先判定値の合計値とのうち、最小の合計値をもつ視点を、前記新視点として選択する、
処理を、前記コンピュータに実行させる、付記2に記載の設計支援プログラム。
(付記4)
前記第1優先判定値は、前記第1最短距離の値に前記第1投影距離の二乗値を乗算した値であり、
前記第2優先判定値は、前記第2最短距離の値に前記第2投影距離の二乗値を乗算した値である、付記1〜付記3のいずれか一項に記載の設計支援プログラム。
(付記5)
前記一視点は、前記第1時点での部品における不具合発生時の視点であり、
前記一以上の視点候補は、前記第1優先順位と前記第2優先順位とが異なる各部品の位置を基準として前記一視点を移動させて得られる、一以上のオフセット視点である、付記1〜付記4のいずれか一項に記載の設計支援プログラム。
(付記6)
処理部を有し、
前記処理部は、
設計中の第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出し、
前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出し、
前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択し、
選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する、情報処理装置。
(付記7)
前記処理部は、
前記第1時点での部品のうち前記第1画面中心に近い部品ほど前記第1優先判定値を小さく算出し、前記第1優先判定値の小さい部品ほど前記第1優先順位を高く決定し、
前記第2時点での部品のうち前記第2画面中心に近い部品ほど前記第2優先判定値を小さく算出し、前記第2優先判定値の小さい部品ほど前記第2優先順位を高く決定する、付記6に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記処理部は、
前記一視点について算出された各部品の前記第2優先判定値の合計値と、前記一以上の視点候補それぞれについて算出された各部品の前記第3優先判定値の合計値とのうち、最小の合計値をもつ視点を、前記新視点として選択する、付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記第1優先判定値は、前記第1最短距離の値に前記第1投影距離の二乗値を乗算した値であり、
前記第2優先判定値は、前記第2最短距離の値に前記第2投影距離の二乗値を乗算した値である、付記6〜付記8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記一視点は、前記第1時点での部品における不具合発生時の視点であり、
前記一以上の視点候補は、前記第1優先順位と前記第2優先順位とが異なる各部品の位置を基準として前記一視点を移動させて得られる、一以上のオフセット視点である、付記6〜付記9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記11)
処理部が、
設計中の第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出し、
前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出し、
前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択し、
選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する、設計支援方法。
(付記12)
前記処理部が、
前記第1時点での部品のうち前記第1画面中心に近い部品ほど前記第1優先判定値を小さく算出し、前記第1優先判定値の小さい部品ほど前記第1優先順位を高く決定し、
前記第2時点での部品のうち前記第2画面中心に近い部品ほど前記第2優先判定値を小さく算出し、前記第2優先判定値の小さい部品ほど前記第2優先順位を高く決定する、付記11に記載の設計支援方法。
(付記13)
前記処理部が、
前記一視点について算出された各部品の前記第2優先判定値の合計値と、前記一以上の視点候補それぞれについて算出された各部品の前記第3優先判定値の合計値とのうち、最小の合計値をもつ視点を、前記新視点として選択する、付記12に記載の設計支援方法。
(付記14)
前記第1優先判定値は、前記第1最短距離の値に前記第1投影距離の二乗値を乗算した値であり、
前記第2優先判定値は、前記第2最短距離の値に前記第2投影距離の二乗値を乗算した値である、付記11〜付記13のいずれか一項に記載の設計支援方法。
(付記15)
前記一視点は、前記第1時点での部品における不具合発生時の視点であり、
前記一以上の視点候補は、前記第1優先順位と前記第2優先順位とが異なる各部品の位置を基準として前記一視点を移動させて得られる、一以上のオフセット視点である、付記11〜付記14のいずれか一項に記載の設計支援方法。
1 情報処理装置(コンピュータ)
10 入力部
20 記憶部
21 部品情報
22 不具合情報
23 視点再現情報
231 視野情報
232 計測情報
30 処理部
31 再現情報記録部
32 表示状態再現部
33 新視点再現部
34 着目箇所視点推定部
35 マーク表示制御部
36 着目箇所視点グループ化部
37 視点移動部
40 出力部(表示部)
41 再現表示部
42 再現マーク表示部

Claims (7)

  1. 第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出し、
    前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出し、
    前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択し、
    選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する、
    処理を、コンピュータに実行させる、設計支援プログラム。
  2. 前記第1時点での部品のうち前記第1画面中心に近い部品ほど前記第1優先判定値を小さく算出し、前記第1優先判定値の小さい部品ほど前記第1優先順位を高く決定し、
    前記第2時点での部品のうち前記第2画面中心に近い部品ほど前記第2優先判定値を小さく算出し、前記第2優先判定値の小さい部品ほど前記第2優先順位を高く決定する、
    処理を、前記コンピュータに実行させる、請求項1に記載の設計支援プログラム。
  3. 前記一視点について算出された各部品の前記第2優先判定値の合計値と、前記一以上の視点候補それぞれについて算出された各部品の前記第3優先判定値の合計値とのうち、最小の合計値をもつ視点を、前記新視点として選択する、
    処理を、前記コンピュータに実行させる、請求項2に記載の設計支援プログラム。
  4. 前記第1優先判定値は、前記第1最短距離の値に前記第1投影距離の二乗値を乗算した値であり、
    前記第2優先判定値は、前記第2最短距離の値に前記第2投影距離の二乗値を乗算した値である、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の設計支援プログラム。
  5. 前記一視点は、前記第1時点での部品における不具合発生時の視点であり、
    前記一以上の視点候補は、前記第1優先順位と前記第2優先順位とが異なる各部品の位置を基準として前記一視点を移動させて得られる、一以上のオフセット視点である、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の設計支援プログラム。
  6. 処理部を有し、
    前記処理部は、
    設計中の第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出し、
    前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出し、
    前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択し、
    選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する、情報処理装置。
  7. 処理部が、
    設計中の第1時点での部品それぞれに関して、一視点と各部品との間の第1最短距離と、前記一視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示する第1表示画面の第1画面中心と各部品との間の第1投影距離とに基づき、前記第1時点で各部品を表示する第1優先順位を決定する第1優先判定値を算出し、
    前記第1時点後の第2時点での部品それぞれに関して、前記一視点と各部品との間の第2最短距離と、前記一視点から前記第2時点での部品を見た状態を表示する第2表示画面の第2画面中心と各部品との間の第2投影距離とに基づき、前記第2時点での各部品を表示する第2優先順位を決定する第2優先判定値を算出し、
    前記第1優先判定値によって決定される前記第1優先順位と前記第2優先判定値によって決定される前記第2優先順位とが異なる場合、前記一視点とは異なる一以上の視点候補それぞれに関して、前記一視点を各視点候補に置き換えることで算出される前記第2優先判定値に相当する第3優先判定値に基づき、前記一視点と前記一以上の視点候補とのうちの一つを新視点として選択し、
    選択した前記新視点から前記第1時点での部品を見た状態を表示部で再現表示する、設計支援方法。
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