JP6851277B2 - シートパッドの製造方法および成形型 - Google Patents

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Description

本発明はシートパッドの製造方法および成形型に関し、特に溝の周囲に充填不良を生じ難くできるシートパッドの製造方法および成形型に関するものである。
自動車等に配置される乗物用シートは、一般に、軟質ポリウレタンフォーム等の軟質フォームで作られたシートパッドが表皮材で覆われている。特許文献1に開示された乗物用シートは、シートパッドの表面から側面に亘って形成された溝の中に表皮材の一部が引き込まれた状態で、シートパッドに表皮材が固定されている。シートパッドは、成形型の下型の底面に注入した軟質フォームの原料を発泡させて成形される。成形型の底面から側面にかけて突条部を突出させることにより、成形型の底面に注入された原料は、膨張して、突条部の両側を側面に沿って上昇しながら成形型に充満する。これにより、シートパッドの表面から側面に亘る溝が作られる。
特開2016−87196号公報
しかしながら上記従来の技術では、側面に沿って突条部の両側を上昇する原料の膨張量に差が生じて、一方の原料が突条部を乗り越えると、突条部の影になった部分(側面と突条部との隅)、即ちシートパッドの溝の周囲に充填不良が生じ易くなるという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、シートパッドの側面の溝の周囲に充填不良を生じ難くできるシートパッドの製造方法および成形型を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明のシートパッドの製造方法は、成形型のうち下型の底面に軟質フォームの原料を注入する注入工程と、成形型の上型を下型に被せてシートパッドを発泡成形する発泡工程と、を備える。成形型は、下型の底面に連接される側面から突出し、底面から上型に向かって連なる突条部と、突条部の高さ方向へ突条部から突出する凸部と、を備えている。
また、本発明の成形型は、下型および上型に囲まれた空間に軟質フォーム製のシートパッドが成形されるものである。下型の底面に連接される成形型の側面から突出し、底面から上型に向かって連なる突条部と、突条部の高さ方向へ突条部から突出する凸部と、を備えている。
請求項1記載のシートパッドの製造方法によれば、軟質フォームの原料が注入される下型の底面から上型に向かって突条部が連なり、突条部の高さ方向へ突条部から凸部が突出する。膨張する原料が突条部を乗り越えようとするのを凸部が遮るので、成形型の側面と突条部との隅に充填不良を生じ難くすることができる。従って、シートパッドの溝の周囲の充填不良を生じ易くできる。
請求項2記載のシートパッドの製造方法によれば、突条部のうち下型の底面から上型側の端部までの沿面距離の1/2よりも上型側の部分に設けられた凸部によって、上型に近づくにつれて硬くなり流動性が低下する原料が、突条部を乗り越えないようにできる。その結果、請求項1の効果に加え、突条部によって形成される溝の周囲の充填不良を抑制しつつ、溝の長さに対する、凸部によって形成される凹部の長さを短くできる。
請求項3記載のシートパッドの製造方法によれば、側面は、隅または角によって区画される複数の面からなり、突条部は、複数の面のうち隅や角を含む一つの面の中に複数が形成されている。一つの面の中に突条部が複数形成されるので、突条部に沿って充填不良が形成され易くなるが、一つの面の中に形成された複数の突条部のうちの少なくとも1つに凸部が形成されるので、請求項1又は2の効果に加え、シートパッドのうち溝が複数形成された側面に充填不良を生じ難くできる。
請求項4記載の成形型によれば、下型および上型に囲まれた空間に軟質フォーム製のシートパッドが成形される。下型の底面に連接される成形型の側面から突出し、底面から上型に向かって連なる突条部と、突条部の高さ方向へ突条部から突出する凸部と、を備えている。よって、請求項1と同様の効果がある。
本発明の一実施の形態におけるシートパッドの正面図である。 シートパッドの正面側の斜視図である。 シートパッドの背面側の斜視図である。 第1実施の形態における成形型の断面図である。 下型の平面図である。 下型の側面の斜視図である。 (a)は突条部に沿って膨張する原料の模式図であり、(b)は凸部に移動が遮られた原料の模式図である。(c)は比較例における成形型の突条部に沿って膨張する原料の模式図であり、(d)は突条部を乗り越えた原料の模式図であり、(e)は図7(d)のVIIe−VIIe線における成形型および原料の断面図である。 第2実施の形態における成形型の一部の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態におけるシートパッド10の正面図であり、図2はシートパッド10の正面側の斜視図であり、図3はシートパッド10の背面側の斜視図である。
図1及び図2に示すようにシートパッド10は、自動車の乗員の背中を支えるバックパッドであり、左右の幅方向の中央に位置するメイン部11と、メイン部11の幅方向の左右に位置するサイド部12と、メイン部11の上端に設けられたヘッドレスト13と、を備え、それらが軟質フォーム(例えば軟質ポリウレタンフォーム)で一体に成形されている。サイド部12は、乗員の胴の左右の動きに制約を与えるため、メイン部11に対して厚さ方向の前側(図1紙面手前側)に大きく***している。
シートパッド10は、メイン部11とサイド部12との境界に第1溝14が形成され、メイン部11とヘッドレスト13との境界に第2溝15が形成されている。メイン部11に、第1溝14同士を繋ぐ第3溝16が形成されている。シートパッド10は、第1溝14、第2溝15及び第3溝16の奥に、ワイヤやクリップ等の係止部材(図示せず)が埋め込まれている。
一方、シートパッド10を覆う表皮材(図示せず)には、シートパッド10に埋め込まれた係止部材に係合する部品が取り付けられている。シートパッド10に埋め込まれた係止部材に表皮材の部品を係合させることにより、第1溝14、第2溝15及び第3溝16に表皮材の一部が引き込まれた状態で、メイン部11、サイド部12及びヘッドレスト13が表皮材で覆われる。なお、第1溝14のヘッドレスト13側の部分には、第1溝14よりもさらに凹んだ凹部17(図2参照)が形成されている。
なお、表皮材(図示せず)をシートパッド10に取り付ける手段は、シートパッド10に埋め込んだ係止部材(図示せず)に、表皮材に取り付けた部品(図示せず)を係合するものに限らない。シートパッド10の係止部材および表皮材の部品を省略して、シートパッド10に表皮材(図示せず)を接着することは当然可能である。その場合には、シートパッド10の第1溝14、第2溝15及び第3溝16に、表皮材を構成する部材をつぎ合わせた接ぎの部分が収容される。その結果、接ぎによる表皮材の出っ張りをなくすことができる。
図3に示すようにシートパッド10は、ヘッドレスト13及びメイン部11の上縁からヘッドレスト13及びメイン部11の裏面(背面)側に張り出す第1張出部18と、サイド部12の左右両側縁部からメイン部11の裏面(背面)側に張り出す第2張出部19とを備えている。第1張出部18は、ヘッドレスト13の裏面側の全体を覆うと共にメイン部11の上部側の一部を覆うように設けられている。第2張出部19は、メイン部11の裏面側の左右両側の一部を覆うように設けられ、第1張出部18の下端に第2張出部19の上端が連接されている。なお、第1張出部18及び第2張出部19のうちメイン部11側の面やメイン部11の裏面には、不織布などの補強布が一体化した状態で接着されているが、便宜上、補強布の図示は省略する。
次に図4を参照してシートパッド10の製造方法について説明する。図4は第1実施の形態における成形型20の断面図である。成形型20はシートパッド10の成形に使われる。なお、図4では、理解を容易にするため、下型21に形成された第1突条部24、第2突条部25及び第3突条部26(いずれも後述する)の図示が省略されている。
図4に示すように成形型20は、シートパッド10(図2参照)の表面を成形する底面22及びシートパッド10の側面を形成する側面23が連接された下型21と、下型21の一辺に配置されたヒンジ40によって下型21に対して開閉可能に取り付けられた上型41と、を備えている。上型41は、シートパッド10の裏面側を成形する成形面42が形成されている。下型21に対して上型41が閉じると、下型21の側面23に連接されたパーティング面36に、上型41の成形面42に連接されたパーティング面43が密着し、下型21及び上型41に囲まれた空間46が形成される。下型21と上型41との間に中型44が配置されている。
中型44は、シートパッド10(図3参照)の第1張出部18、第2張出部19及びメイン部11の裏面側を成形する部材である。中型44は、上型41に設けられた駆動装置45により上型41に対して相対移動可能に設けられており、駆動装置45を駆動させることにより上型41から着脱される。
図5は下型21の平面図である。図5では、下型21のうち、シートパッド10のヘッドレスト13側を成形する部分が図示され、メイン部11の下側を成形する部分の図示が省略されている。図5に示すように下型21は、底面22、側面23及びパーティング面36が連接されている。
下型21は、シートパッド10(図2参照)の第1溝14、第2溝15及び第3溝16をそれぞれ形成するための第1突条部24,24、第2突条部25及び第3突条部26が、底面22から突出している。一対の第1突条部24,24は、互いに間隔をあけて形成されている。第2突条部25は、第1突条部24と距離をあけて配置されており、第3突条部26は第1突条部24に接続されている。底面22は、第1突条部24,24、第2突条部25及び第3突条部26によって、第1領域27、第2領域28及び第3領域29に区画される。第1領域27はヘッドレスト13(図2参照)を成形する領域であり、第2領域28はメイン部11のヘッドレスト13側の部分を成形する領域であり、第3領域29はサイド部12を成形する領域である。
側面23は、隅30,32や角31によって区画される複数の面からなる。側面23は、隅30及び角31によって区画されると共に隅30及び角31を含む第1面33と、隅30によって区画されると共に隅30を含む第2面34と、角31及び隅32によって区画されると共に角31及び隅32を含む第3面35と、を含んでいる。第1面33は、底面22のうち第2領域28の一部および第3領域29に連なる面である。第2面34は、底面22のうち第3領域29に連なる面である。第3面35は、底面22のうち第1領域27に連なる面である。
図6は下型21の側面23(主に第1面33)の斜視図である。第1突条部24は、底面22から第1面33に亘って連なり、底面22及び第1面33から突出する。第1突条部24のうち第1面33に設けられた部分には、第1突条部24の高さ方向へ第1突条部24から突出する凸部38が連接されている。凸部38は、第1突条部24のうち下型21の底面22から上型41(図4参照)側の端部37までの沿面距離Dの1/2よりもパーティング面36側に設けられている。
凸部38の幅は、第1突条部24の幅と略同一であり、凸部38の第1突条部24からの高さは、第1突条部24の第1面33からの高さと略同一である。凸部38の長さ(第1突条部24の長さ方向の寸法)は、沿面距離Dの1/2以下に設定されている。本実施の形態では、凸部38は高さが15mm以下、長さが15mm以上に設定されている。凸部38は、シートパッド10の下型21からの脱型を容易にするため、第1面33からの高さ方向にテーパが付けられている。
第1面33の角31には、底面22から第1面33に亘って連なる第2突条部25が設けられている。第1面33における第1突条部24から第2突条部25までの距離(第1突条部24及び第2突条部25の幅を除く寸法)は50mm以下であり、隅30から第1突条部24までの距離(第1突条部24の幅を除く寸法)よりも短い。
この成形型20(図4参照)を用いてシートパッド10を製造するには、まず、成形型20を型開きし、駆動装置45を駆動して中型44を上型41から離脱させる。補強布(図示せず)を中型44に被せ、ピン等で固定する。次いで、駆動装置45を駆動して上型41に中型44を密着させる。注入工程において、下型21の底面22(第1領域27、第2領域28及び第3領域29等)に、ポリオール、イソシアネート、発泡剤などが混合された液状の原料(図示せず)を注入する。下型21に上型41を被せてパーティング面36,43同士を密着させた後、発泡工程において、原料を成形型20内で発泡させ、所定の時間キュアしてシートパッド10が成形される。成形後、下型21に対して上型41を開き、駆動装置45を駆動して中型44を上型41から離脱させた後、シートパッド10を中型44から脱型する。
次に図7を参照して、成形型20及び比較例における成形型50の中で発泡する原料47,48について説明する。なお、比較例における成形型50は、凸部38が省略されている以外は上記の成形型20と同一なので、成形型20と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明は省略する。
図7(a)は第1面33の第1突条部24に沿って膨張する原料47,48の模式図であり、図7(b)は凸部38に移動が遮られた原料47の模式図である。図7(c)は従来の成形型50の第1面33の第1突条部24に沿って膨張する原料47,48の模式図であり、図7(d)は第1突条部24を乗り越えた原料47の模式図であり、図7(e)は図7(d)のVIIe−VIIe線における成形型50及び原料47の断面図である。
原料47,48は、例えばポリオール、イソシアネート、発泡剤などが混合された原料が膨張したものである。原料47,48は第3領域29及び第2領域28にそれぞれ注入されるが、発泡して膨張する過程で一体化する。図7(a)から図7(d)では、図を簡略化して理解を容易にするため、原料47,48のうち一体化している部分(紙面手前側の部分)の図示が省略され、第1面33に沿って膨張する部分が図示されている。
図7(c)に示すように成形型50では、第3領域29に注入された原料47が膨張する速度が、第2領域28に注入された原料48が膨張する速度より速い。これは、第3領域29に注入される原料47はシートパッド10(図2参照)の大きく***したサイド部12を主に形成するので、メイン部11の上部を主に形成する原料48が第2領域28に注入される量に比べて、第3領域29に注入される原料47の量が多いからである。膨張する速度に差があっても、図7(c)に示すように、原料47,48の膨張量が比較的小さいときは、原料47,48は第1突条部24に沿って第1面33を上昇する。
しかし、図7(d)に示すように原料47,48の膨張量が大きくなると、原料47は原料48の制約を受け難くなるので、第1突条部24を乗り越えることがある。膨張した原料47が第1突条部24を乗り越えると、図7(e)に示すように、第1面33と第1突条部24との隅49、即ちシートパッド10(図2参照)の第1溝14の周囲に充填不良が生じ易くなる。膨張する原料47は上型41に近づくにつれて硬くなり流動性が低下するので、第1面33と第1突条部24との隅49にできる空洞51は、原料47によって埋まり難い。
これに対し、図7(a)に示すように、成形型20は第1突条部24に凸部38が設けられているので、図7(b)に示すように原料47,48の膨張量が大きくなって、原料48の制約を原料47が受け難くなっても、原料47は凸部38に遮られて第1突条部24を乗り越えられない。その結果、原料47,48は第1突条部24の両側を第1面33に沿って膨張するので、第1面33と第1突条部24との隅49(図7(e)参照)、即ちシートパッド10(図2参照)の第1溝14の周囲に充填不良を生じ難くできる。
また、第1突条部24のうち下型21の底面22から上型41側の端部37(図6参照)までの沿面距離Dの1/2よりも上型41側の部分に凸部38が設けられているので、上型41に近づくにつれて硬くなり流動性が低下する原料47が、第1突条部24を乗り越えないようにできる。その結果、充填不良が生じ易くなる上型41付近の不具合の抑制効果を向上できる。さらに、第1溝14(図2参照)のうちヘッドレスト13とサイド部12との間の部分の長さに対する、凸部38によって形成される凹部17の長さを短くできる。凸部38によって形成される凹部17は、表皮材(図示せず)の一部を引き込む第1溝14の機能に関与しないので、凹部17の長さは短い方が望ましい。
特に、凸部38は高さが15mm以下、長さが15mm以上に設定されているので、凸部38によって形成される凹部17の深さを浅くしつつ、凸部38による原料47の移動を規制する効果を確保できる。
隅30及び角31を含む第1面33には、第1突条部24及び第2突条部25が互いに間隔をあけて設けられている。第1面33において、第1突条部24から第2突条部25までの距離は、隅30から第1突条部24までの距離よりも短いので、膨張する原料は、第1面33のうち、隅30から第1突条部24までの部位よりも第1突条部24から第2突条部25までの部位に進入し難い。従って、膨張した原料47が第1突条部24を乗り越えてしまうと、第1突条部24と第2突条部25との間に充填不良が生じ易い。
これに対し、成形型20は第1突条部24に凸部38が設けられているので、原料47の乗り越えを防ぎ、不具合が生じ易い第1突条部24と第2突条部25との間の充填不良を生じ難くできる。特に、第1突条部24から第2突条部25までの距離は50mm以下と短いので、この効果を顕著にできる。
次に図8を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、下型21の突条部(第1突条部24)に凸部38が形成される成形型20について説明した。これに対し第2実施の形態では、上型66の突条部(上突条部68)に凸部69が形成される成形型60について説明する。なお、第1実施の形態で説明した部分と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図8は第2実施の形態における成形型60の一部の断面図である。図8では、成形型60の下型61と上型66との間に配置される中型44の図示が省略されている。
図8に示すように成形型60は、シートパッド10(図2参照)の表面を成形する底面62に、シートパッド10の側面を形成する側面63が連接されている。下型61の一辺に配置されたヒンジ(図示せず)によって、上型66が、下型61に対して開閉可能に取り付けられている。下型61に対して上型66が閉じると、下型61のパーティング面64に上型66のパーティング面67が密着する。
成形型60は、下型61の底面62及び側面63に連なり底面62及び側面63から突出する下突条部65と、上型66の側面63から突出する上突条部68と、を備えている。パーティング面64,67同士が密着した状態で、下突条部65及び上突条部68は、下型61から上型66まで連なる。凸部69は、上突条部68の高さ方向へ上突条部68から突出する。
凸部69は、下突条部65及び上突条部68のうち下型61の底面62から上型66側の端部70までの沿面距離Dの1/2よりも上型66側の部分に設けられている。沿面距離Dは、底面62を延長した線と側面63を延長した線との交点71から上突条部68の端部70までの距離である。これにより、第2実施の形態における成形型60によれば、第1実施の形態における成形型20と同様の作用効果を実現できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えばシートパッド10の形状、第1溝14、第2溝15及び第3溝16の形状や大きさ等は一例であり、適宜設定できる。第3溝16を省略することは当然可能である。
実施の形態では、自動車に搭載されるシートパッド10について説明した。しかし、これに限られるものではなく、各種の乗物、例えば船舶、飛行機、鉄道などに搭載されるシートパッド10であっても構わない。また、各実施の形態では、シートパッド10が、乗員の背中を支えるバックパッドの場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。シートパッド10をクッションパッドとすることは当然可能である。
実施の形態では、第1面33に形成された第1突条部24及び第2突条部25のうち第1突条部24に凸部38が形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1突条部24に加え、第2突条部25に凸部38を設けることは当然可能である。
実施の形態では、隅30及び角31によって区画された第1面33に第1突条部24及び第2突条部25が形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1突条部24及び第2突条部25が形成される面は、シートパッド10の形状や種類に応じて、隅と隅との間の面、角と角との間の面など適宜設定される。
実施の形態では、成形型20,60に中型44が設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。シートパッド10の形状や種類に応じて、中型44を省略することは当然可能である。
10 シートパッド
20,60 成形型
21,61 下型
22,62 底面
23,63 側面
24 第1突条部(突条部)
25 第2突条部(突条部)
30 隅
31 角
33 第1面
37 端部
38,69 凸部
41,66 上型
46 空間
65 下突条部(突条部)
68 上突条部(突条部)
D 沿面距離

Claims (4)

  1. 成形型のうち下型の底面に軟質フォームの原料を注入する注入工程と、前記成形型の上型を前記下型に被せてシートパッドを発泡成形する発泡工程と、を備えるシートパッドの製造方法であって、
    前記成形型は、前記下型の前記底面に連接される側面から突出し、前記底面から前記上型に向かって連なる突条部と、
    前記突条部の高さ方向へ前記突条部から突出する凸部と、を備えるシートパッドの製造方法。
  2. 前記凸部は、前記突条部のうち前記下型の前記底面から前記上型側の端部までの沿面距離の1/2よりも前記上型側の部分に設けられている請求項1記載のシートパッドの製造方法。
  3. 前記側面は、隅または角によって区画される複数の面からなり、
    前記突条部は、前記複数の面のうち前記隅や前記角を含む一つの面の中に複数が形成され、
    前記凸部は、前記一つの面の中に形成された複数の前記突条部のうちの少なくとも1つに形成されている請求項1又は2に記載のシートパッドの製造方法。
  4. 下型および上型に囲まれた空間に軟質フォーム製のシートパッドが成形される成形型であって、
    前記下型の底面に連接される前記成形型の側面から突出し、前記底面から前記上型に向かって連なる突条部と、
    前記突条部の高さ方向へ前記突条部から突出する凸部と、を備える成形型。
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