JP6851227B2 - 対基板作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板(以下、「基板」と略称する場合がある)の貫通穴にリード線を挿入した状態の電子部品(以下、「部品」と省略する場合がある)に対し、挿入したリード線の切断及び折り曲げを実行する対基板作業機に関するものである。
基板に装着される部品の中には、リード線を有する部品(以下、「リード部品」という場合がある)がある。このリード部品は、例えば、抵抗素子などのアキシャル部品や、コンデンサなどのラジアル部品である。基板に対してリード部品を装着する対基板作業機では、例えば、装着ヘッドに保持したリード部品のリード線を、作業位置に固定した基板の貫通穴に挿入する。対基板作業機の中には、基板の貫通孔に挿入したリード線を処理するカットアンドクリンチ装置を備えるものがある。このカットアンドクリンチ装置は、基板の裏面から突出したリード線を、適切な長さに切断し、基板の裏面に沿って折り曲げる(例えば、特許文献1など)。
国際公開WO2015/063827号
ところで、基板に形成される貫通穴の穴径は、例えば、リード線の線径を基準に所定の大きさや比率となるように形成される。しかしながら、様々な基板の中には、穴径の大きなものも製造される。穴径の大きな基板に対し、穴径の小さい基板と同様の曲げ動作を実行すると、リード線は、貫通穴と接する位置がずれる、あるいは接しない可能性がある。リード線と貫通穴との接する位置、即ち、曲げ動作の支点が適切な位置に定まらない場合、カットアンドクリンチ装置は、基板の裏面に沿ってリード線をうまく曲げることができなくなる。その結果、部品のぐらつきなどが発生することが問題となる。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、基板に形成された貫通穴の穴径が変動した場合であっても、貫通穴に挿入されたリード線を折り曲げ、リード部品を基板により確実に装着できる対基板作業機を提供することである。
本明細書は、基板を保持する基板保持部と、1対のリード線を有するリード部品を保持し、前記基板保持部に保持された前記基板に対し、前記基板に形成された1対の貫通穴の各々に前記1対のリード線を挿入する作業ヘッドと、前記基板に挿入された前記1対のリード線の先端を挿入する挿入穴をそれぞれ有する1対の移動刃部と、前記1対の移動刃部を移動可能に保持する保持部と、前記1対の移動刃部を互いに近接又は離間させ、前記1対の移動刃部の間の距離である移動刃部間距離を変更する駆動部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記1対のリード線の各々における中心、前記1対の貫通孔の各々における中心、及び前記1対の移動刃部の各々の前記挿入穴における中心を一致させた挿入作業位置に前記1対の移動刃部の各々を配置し、前記作業ヘッドを制御し、前記1対のリード線の各々を、前記1対の貫通孔の各々を通じて、前記挿入作業位置に配置した前記1対の移動刃部の各々の前記挿入穴に挿入する処理と、前記駆動部を制御し、前記基板に形成された貫通穴の穴径と前記リード線の線径の差の半分の距離だけ、前記1対の移動刃部の各々を互いに近接又は離間する方向へ前記挿入作業位置から移動させ前記移動刃部間距離を変更する処理と、前記移動刃部間距離を変更した後に、前記1対の移動刃部により前記1対のリード線の各々を切断するとともに折り曲げ、且つ前記移動刃部間距離を変更する処理において近接する方向へ移動させた場合には前記1対のリード線の先端を互いに近づける内曲げを実行し、前記移動刃部間距離を変更する処理において離間する方向へ移動させた場合には前記1対のリード線の先端を互いに遠ざける外曲げを実行する処理と、を実行する対基板作業機を、開示する。
本開示によれば、制御装置は、移動刃部間距離を変更した上で、1対の移動刃部によりリード線を切断するとともに折り曲げる。これにより、当該対基板作業機では、貫通穴にリード線をより確実に接触させ、接触させた位置を曲げ動作の支点としリード線を適切に折り曲げることができ、リード部品を基板により確実に装着できる。
対基板作業機を示す斜視図である。 部品装着装置を示す斜視図である。 部品保持具を示す側面図である。 部品保持具を示す正面図である。 部品保持具の先端部を示す拡大図である。 リード部品を保持した状態の部品保持具を示す側面図である。 カットアンドクリンチ装置を示す斜視図である。 カットアンドクリンチユニットを示す斜視図である。 スライド体を示す断面図である。 スライド体を示す拡大図である。 スライド体の上端部を示す拡大図である。 制御装置を示すブロック図である。 基板の貫通穴とカットアンドクリンチ装置の挿入穴との関係を示す概略図である。 リード部品のリードが切断される直前のカットアンドクリンチユニットを示す断面図である。 リード部品のリードが切断された後のカットアンドクリンチユニットを示す断面図である。 貫通穴の穴径が大きい場合であって、リード部品のリード線が切断される直前のカットアンドクリンチユニットを示す断面図である。 貫通穴の穴径が大きい場合であって、リード部品のリード線が切断された後のカットアンドクリンチユニットを示す断面図である。 穴径の大きい貫通穴に対しスライド体をより近接させリード線を内曲げした場合であって、リード線を切断する直前の状態を示す断面図である。 穴径の大きい貫通穴に対しスライド体をより近接させリード線を内曲げした場合であって、リードを切断した後の状態を示す断面図である。 穴径の大きい貫通穴に対しスライド体をより離間させリード線を外曲げした場合であって、リード線を切断する直前の状態を示す断面図である。 穴径の大きい貫通穴に対しスライド体をより離間させリード線を外曲げした場合であって、リードを切断した後の状態を示す断面図である。 別例の穴径の大きい貫通穴に対し可動刃のスライド距離を変えてリードを切断した後の状態を示す断面図である。
以下、本願の一実施形態を、図を参照しつつ詳しく説明する。
(対基板作業機の構成)
図1に、本実施形態の対基板作業機10の斜視図を示す。対基板作業機10は、回路基材12に対する部品の実装作業を実行するための装置である。対基板作業機10は、装置本体20、基材搬送保持装置22、部品装着装置24、マークカメラ26、パーツカメラ28、部品供給装置30、ばら部品供給装置32、カットアンドクリンチ装置34(図7参照)、制御装置36(図12参照)を備えている。なお、回路基材12として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。
装置本体20は、フレーム部40と、そのフレーム部40に上架されたビーム部42とによって構成されている。基材搬送保持装置22は、フレーム部40の前後方向の中央に配設されており、搬送装置50とクランプ装置52とを有している。搬送装置50は、回路基材12を搬送する装置であり、クランプ装置52は、回路基材12を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置22は、回路基材12を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材12を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材12の搬送方向をX方向と称し、その方向に直角な水平の方向をY方向と称し、鉛直方向をZ方向と称する。つまり、対基板作業機10の幅方向は、X方向であり、前後方向は、Y方向である。
部品装着装置24は、ビーム部42に配設されており、2台の作業ヘッド60,62と作業ヘッド移動装置64とを有している。作業ヘッド移動装置64は、X方向移動装置68とY方向移動装置70とZ方向移動装置72とを有している。そして、X方向移動装置68とY方向移動装置70とによって、2台の作業ヘッド60,62は、一体的にフレーム部40上の任意の位置に移動させられる。また、各作業ヘッド60,62は、スライダ74,76(図2参照)に着脱可能に装着されており、Z方向移動装置72は、スライダ74,76を個別に上下方向に移動させる。つまり、作業ヘッド60,62は、Z方向移動装置72によって、個別に上下方向に移動させられる。
また、各作業ヘッド60,62の下端面には、図2に示すように、部品保持具78が取り付けられている。部品保持具78は、リード部品のリード線を保持するものであり、図3乃至図5に示すように、本体部80と、1対の爪部82と、補助プレート84と、開閉装置86(図12参照)と、プッシャ88と、昇降装置90(図12参照)とを含む。因みに、図3は、部品保持具78の側面図であり、図4は、部品保持具78の正面図であり、図5は、1対の爪部82及び、補助プレート84を上方からの視点において示す拡大図である。
1対の爪部82は、本体部80によって搖動可能に保持されており、開閉装置86の作動により、1対の爪部82を搖動させながら、互いの先端部を近接・離間させる。1対の爪部82の内側には、保持対象であるリード部品92のリード線94の線径に応じた大きさの凹部95が形成されている。また、補助プレート84は、1対の爪部82の間に位置しており、1対の爪部82と共に搖動する。この際、補助プレート84は、リード部品92の1対のリード線94の間に侵入する。そして、1対の爪部82が補助プレート84に近接することで、リード部品92の1対のリード線94の各々が、爪部82の凹部95と補助プレート84とによって、両側面から挟持される。これにより、リード部品92は、図6に示すように、リード線94の基端部、つまり、リード部品92の部品本体96に近い側の端部において、1対の爪部82により保持される。この際、リード線94は、爪部82の凹部95と補助プレート84とによって挟持されることで、ある程度の曲がり、撓み等が矯正される。また、プッシャ88は、本体部80により上下方向に移動可能に保持されており、昇降装置90の作動により、昇降する。なお、プッシャ88は、下降した際に、1対の爪部82により保持されたリード部品92の部品本体96に接触し、リード部品92を下方に向かって押しつける。
また、マークカメラ26は、図2に示すように、下方を向いた状態でスライダ74に取り付けられており、作業ヘッド60とともに、X方向,Y方向及びZ方向に移動する。これにより、マークカメラ26は、フレーム部40上の任意の位置を撮像する。パーツカメラ28は、図1に示すように、フレーム部40上の基材搬送保持装置22と部品供給装置30との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ28は、作業ヘッド60,62の部品保持具78に保持された部品を撮像する。
部品供給装置30は、フレーム部40の前後方向での一方側の端部に配設されている。部品供給装置30は、トレイ型部品供給装置97とフィーダ型部品供給装置98(図12参照)とを有している。トレイ型部品供給装置97は、トレイ上に載置された状態の部品を供給する装置である。フィーダ型部品供給装置98は、テープフィーダ、スティックフィーダ(図示省略)によって部品を供給する装置である。
ばら部品供給装置32は、フレーム部40の前後方向での他方側の端部に配設されている。ばら部品供給装置32は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。
なお、部品供給装置30及び、ばら部品供給装置32によって供給される部品として、電子回路部品,太陽電池の構成部品,パワーモジュールの構成部品等が挙げられる。また、電子回路部品には、リードを有する部品,リードを有さない部品等が有る。
カットアンドクリンチ装置34は、搬送装置50の下方に配設されており、図7に示すように、カットアンドクリンチユニット100とユニット移動装置102とを有している。図8に示すように、カットアンドクリンチユニット100は、ユニット本体110と、1対のスライド体112と、ピッチ変更機構114とを含む。ユニット本体110の上端には、スライドレール116が、X方向に延びるように配設されている。そして、そのスライドレール116によって、1対のスライド体112が、スライド可能に支持されている。これにより、1対のスライド体112は、X方向において近接又は離間可能となっている。また、ピッチ変更機構114は、電磁モータ118を有しており、電磁モータ118の作動により、1対のスライド体112の間の距離を変更する。
また、図9に示すように、1対のスライド体112の各々は、固定部120と、可動部122と、スライド装置124とを含み、固定部120において、スライドレール116にスライド可能に保持されている。その固定部120の背面側には、X方向に延びるように、2本のスライドレール126が固定されている。可動部122は、それら2本のスライドレール126によって、スライド可能に保持されている。これにより、可動部122は、固定部120に対してX方向にスライドする。また、スライド装置124は、電磁モータ128(図12参照)を有しており、電磁モータ128を作動させ、可動部122を固定部120に対してスライド移動させる。
また、固定部120の上端部は、先細形状とされており、その上端部を上下方向に貫通するように、第1挿入穴130が形成されている。第1挿入穴130は、上端において、固定部120の上端面に形成した開口と連通している。第1挿入穴130の上端の開口縁には、固定刃131(図14参照)が形成されている。また、第1挿入穴130は、下端において、固定部120の側面に開口している。その側面の開口の下方には、廃棄ボックス132が配設されている。
また、図10に示すように、可動部122の上端部も、先細形状とされている。可動部122の上端部には、L字型に屈曲された屈曲部133が形成されている。屈曲部133は、固定部120の上端面の上方に延び出しており、屈曲部133と固定部120の上端面とは、僅かなクリアランスを介して対向している(図11参照)。また、固定部120の上端面に開口する第1挿入穴130は、上方に配置された屈曲部133によって覆われている。屈曲部133には、第1挿入穴130と上下方向で対向するように、第2挿入穴136が形成されている。
なお、図11に示すように、第2挿入穴136は、屈曲部133を上下方向に貫通する貫通穴であり、第2挿入穴136の内周面は、上方から下方に向かうに従って内径を小さくするテーパ面となっている。一方、第1挿入穴130における開口(固定部120の上端面の開口)付近の内周面は、テーパ面とはなっていない。第1挿入穴130の開口付近の内径は、概ね均一である。因みに、第1挿入穴130の内径をL1とした場合、第2挿入穴136の下端部側の開口の内径L2は、L2(>L1)とされ、上端部側の開口の内径L3は、L3(>L2)とされている。
また、第2挿入穴136における屈曲部133の下端面への開口縁は、可動刃138(図14参照)とされている。また、屈曲部133の上端面には、X方向、つまり、可動部122のスライド方向に延びるように、ガイド溝140(図10参照)が形成されている。ガイド溝140は、第2挿入穴136の開口をX方向で跨ぐように形成されており、ガイド溝140と第2挿入穴136とは繋がっている。そして、ガイド溝140は、屈曲部133の両側面に開口している。
また、スライド体112には、リード線センサ146(図12参照)が設けられている。このリード線センサ146は、リード部品92のリード線94を、第2挿入穴136を介して第1挿入穴130に挿入した際に、リード線94と第1挿入穴130の内壁面との接触によって、リード線94の第1挿入穴130への挿入を検出する。このため、第1挿入穴130の内径L1(図11参照)は、リード線94の線径に比べて僅かに大きい程度(約0.1mm)の寸法が好ましい。リード線94の線径は、例えば、0.5mm〜0.8mm程度である。この場合、内径L1は、0.6mm〜0.9mm程度である。
また、図7に示すように、ユニット移動装置102は、X方向移動装置150と、Y方向移動装置152と、Z方向移動装置154と、自転装置156とを有している。X方向移動装置150は、スライドレール160と、Xスライダ162とを含む。スライドレール160は、X方向に延びるように配設されている。Xスライダ162は、スライドレール160にスライド可能に保持されている。そして、Xスライダ162は、電磁モータ164(図12参照)の駆動により、X方向に移動する。Y方向移動装置152は、スライドレール166と、Yスライダ168とを含む。スライドレール166は、Y方向に延びるようにXスライダ162に配設されている。Yスライダ168は、スライドレール166にスライド可能に保持されている。そして、Yスライダ168は、電磁モータ170(図12参照)の駆動により、Y方向に移動する。Z方向移動装置154は、スライドレール172と、Zスライダ174とを含む。スライドレール172は、Z方向に延びるようにYスライダ168に配設されている。Zスライダ174は、スライドレール172にスライド可能に保持されている。そして、Zスライダ174は、電磁モータ176(図12参照)の駆動により、Z方向に移動する。
また、自転装置156は、概して円盤状の回転テーブル178を有している。回転テーブル178は、それの軸心を中心に回転可能にZスライダ174に支持されており、電磁モータ180(図12参照)の駆動により、回転する。そして、回転テーブル178の上に、カットアンドクリンチユニット100が配設されている。このような構造により、カットアンドクリンチユニット100は、X方向移動装置150、Y方向移動装置152、Z方向移動装置154によって、任意の位置に移動するとともに、自転装置156によって、任意の角度に自転する。これにより、カットアンドクリンチユニット100を、クランプ装置52によって保持された回路基材12の下方において、任意の位置に位置決めすることが可能となる。
図12に示すように、制御装置36は、コントローラ190、複数の駆動回路192、画像処理装置196を備えている。複数の駆動回路192は、上記した搬送装置50、クランプ装置52、作業ヘッド移動装置64、開閉装置86、昇降装置90、トレイ型部品供給装置97、フィーダ型部品供給装置98、ばら部品供給装置32、電磁モータ118,128,164,170,176,180に接続されている。コントローラ190は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路192に接続されている。これにより、基材搬送保持装置22、部品装着装置24等の作動が、コントローラ190によって制御される。また、コントローラ190は、画像処理装置196にも接続されている。画像処理装置196は、マークカメラ26及びパーツカメラ28によって得られた画像データを処理するものである。コントローラ190は、画像処理装置196で処理された画像データから各種情報を取得する。さらに、コントローラ190は、リード線センサ146にも接続されており、リード線センサ146による検出値を取得する。
(対基板作業機の作動)
対基板作業機10は、上述した構成によって、基材搬送保持装置22に保持された回路基材12に対して部品の装着作業を行う。本実施形態の対基板作業機10は、種々の部品を回路基材12に装着することが可能であるが、以下の説明では、リード部品92を回路基材12に装着する場合について説明する。
本実施形態の対基板作業機10のコントローラ190は、制御データD1に基づいて装着作業を実行する。制御データD1(所謂レシピ)は、例えば、回路基材12のどの座標位置に、どの供給装置から供給されるリード部品92を装着するのか、といった作業内容を指示するデータである。制御データD1は、例えば、対基板作業機10の生産ラインを管理する管理コンピュータ(図示略)においてユーザによって生成される。制御データD1は、管理コンピュータから対基板作業機10へ送信され、コントローラ190のメモリ210に記憶される。コントローラ190は、メモリ210に記憶した制御データD1に基づいて装着作業を行う。本実施形態の制御データD1には、回路基材12に形成された貫通穴208(図14参照)について、後述する移動刃部間距離L6を変更する変更距離が設定されている。そして、コントローラ190は、この移動刃部間距離L6の変更距離に基づいて、可動刃138及び固定刃131(スライド体112)を互いに近接又は離間させる。
装着作業において、まず、回路基材12が、作業位置まで搬送され、その位置において、クランプ装置52によって固定的に保持される。次に、マークカメラ26が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12を撮像する。そして、コントローラ190は、その撮像データに基づいて、回路基材12の保持位置等に関する情報を演算する。また、部品供給装置30若しくは、ばら部品供給装置32が、所定の供給位置において、リード部品92を供給する。そして、作業ヘッド60,62の何れかが、リード部品92の供給位置の上方に移動し、部品保持具78によってリード部品92を保持する。
続いて、リード部品92を保持した作業ヘッド60,62が、パーツカメラ28の上方に移動し、パーツカメラ28によって、部品保持具78に保持されたリード部品92が撮像される。そして、コントローラ190は、その撮像データに基づいて、部品の保持位置等に関する情報を演算する。この際、コントローラ190は、撮像データに基づいて、リード部品92の1対のリード線94の間の距離(以下、「リード間距離」と記載する場合がある)も演算する。なお、リード間距離L5(図13参照)は、例えば、1対のリード線94の一方の先端面の中心と他方の先端面の中心との間の距離である。また、本明細書での「演算」は、コントローラ190等のコンピュータによる処理を含む概念であり、各種データに対して処理を施すことで所定の値を取得するための行為である。
パーツカメラ28によるリード部品92の撮像が完了すると、リード部品92を保持した作業ヘッド60,62が、回路基材12の上方に移動し、回路基材12の保持位置の誤差、部品の保持位置の誤差等を補正する。そして、部品保持具78により保持されたリード部品92の1対のリード線94が、回路基材12に形成された2つの貫通穴208(図14参照)に挿入される。この際、回路基材12の下方には、カットアンドクリンチユニット100が移動されている。
具体的には、まず、リード部品92のリード線94を、貫通穴208を介して、カットアンドクリンチユニット100の第1挿入穴130及び第2挿入穴136に適切に挿入するべく、1対のスライド体112の間の距離(以下、「移動刃部間距離」と記載する場合がある)が調整される。移動刃部間距離L6(図14参照)は、固定刃131及び可動刃138の間の距離である。本実施形態のカットアンドクリンチ装置34では、固定刃131及び可動刃138を一体的に移動させ、即ち、一対のスライド体112を互いに近接又は離間させて移動刃部間距離L6を変更する。この場合、移動刃部間距離L6は、例えば、図14に示すように、一方の第1挿入穴130及び第2挿入穴136の中心軸と、他方の第1挿入穴130及び第2挿入穴136の中心軸との距離である。なお、別例の可動刃138のスライド距離を変える場合の移動刃部間距離の定義については後述する(図22の移動刃部間距離L8を参照)。
コントローラ190は、第1挿入穴130及び第2挿入穴136の中心、回路基材12の貫通穴208の中心、リード線94の中心を、XY方向における座標で一致させるように制御を行う。コントローラ190は、演算したリード間距離L5と、移動刃部間距離L6とが一致するように、ピッチ変更機構114によってスライド体112の位置を調整する。
また、コントローラ190は、例えば、回路基材12を固定した位置と、制御データD1に設定された貫通穴208の座標に基づいてユニット移動装置102を制御し、カットアンドクリンチユニット100の位置を変更して、スライド体112(第1挿入穴130及び第2挿入穴136)の位置を調整する。具体的には、例えば、1対の貫通穴208を結ぶ直線と、1対の第1挿入穴130を結ぶ直線とが平行となるように、カットアンドクリンチユニット100が、自転装置156の作動により自転される。また、1対の貫通穴208を結ぶ直線の中点と、1対の第1挿入穴130を結ぶ直線の中点とが一致するように、カットアンドクリンチユニット100が、X方向移動装置150及びY方向移動装置152の作動により、XY方向に移動される。さらに、スライド体112の上端部が、回路基材12の下面より僅か下方に位置するように、カットアンドクリンチユニット100が、Z方向移動装置154の作動により、昇降される。このように、移動刃部間距離L6やカットアンドクリンチユニット100の位置を調整することで、リード線94の曲がりや貫通穴208の歪み等がなければ、図13に示すように、第1挿入穴130、第2挿入穴136、及び回路基材12の貫通穴208が上下方向において重なる状態となる。
なお、第2挿入穴136の下端部側の開口の内寸(図11の内径L2)は、例えば、第1挿入穴130の内寸(図11の内径L1)に比べて大きい。また、第2挿入穴136の上端部側の内寸(図11の内径L3)は、貫通穴208の内寸に応じて、貫通穴208の内寸に比べて大きい場合や小さい場合がある。図13に示すように、貫通穴208の上方視において、第1挿入穴130の外縁と、貫通穴208の外縁との間は、ほぼ第2挿入穴136のテーパ面となっている。これにより、例えば、リード線94に曲り等が発生しリード線94の先端と、第1挿入穴130の位置がズレている場合であっても、貫通穴208に挿入されたリード線94の先端は、第2挿入穴136のテーパ面に接触し、そのテーパ面に導かれて、第1挿入穴130に挿入される。
コントローラ190は、部品保持具78により保持されたリード部品92を下降させ、リード部品92のリード線94を、回路基材12の貫通穴208に挿入する。図14に示すように、リード線94は、第2挿入穴136を介して第1挿入穴130に挿入される。次に、1対の可動部122が、スライド装置124の作動によって、例えば、固定部120に対して相対的に移動し近接する方向にスライドする。これにより、図15に示すように、リード線94が、第1挿入穴130の固定刃131と第2挿入穴136の可動刃138とによって切断される。そして、リード線94の切断により分離された先端部は、第1挿入穴130の内部において落下し、廃棄ボックス132に廃棄される。なお、図15は、1対の可動部122を互いに近接させる場合、即ち、リード線94を内曲げする場合を示している。リード線94を外曲げする場合については後述する。因みに、内曲げ又は外曲げは、回路基材12の配線パターンの形状、向き、あるいはリード部品92の種類(ラジアル部品やアキシャル部品)などに応じて決定される。
また、1対の可動部122は、リード線94を切断した後も、さらに近接する方向にスライドされる。このため、切断によるリード線94の新たな先端部は、可動部122のスライドに伴って、第2挿入穴136の内周のテーパ面に沿うように屈曲する。さらに、可動部122がスライドすることで、リード線94の先端部は、ガイド溝140に沿うように屈曲する。これにより、リード線94は、概ね直角に屈曲し、リード線94の貫通穴208からの抜けが防止された状態で、リード部品92が回路基材12に装着される。
ここで、図14に示すように、貫通穴208の穴径をW、リード線94の線径をφとした場合、貫通穴208の穴径Wは、例えば、リード線94の線径φを基準に所定の大きさや比率で形成される。例えば、穴径Wは、線径φに比べて0.4mmだけ長い長さである。線径φが0.7mmであれば、穴径Wは、1.1mm(=0.7mm+0.4mm)となる。リード線94の外周面と、貫通穴208の内周面との距離L7は、(穴径W−線径φ)/2であり、0.2mm(=((1.1mm−0.7mm)/2))となる。リード線94は、距離L7(0.2mm)だけ貫通穴208の内周面と離間している。そして、穴径Wが線径φに対して適切な大きさ(+0.4mm)であれば、図15に示すように、リード線94は、曲げ動作の際に、貫通穴208の一部と接触する。リード線94は、接触した部分を支点212として曲げる力をスライド体112から加えられ、回路基材12の裏面に沿って、概ね直角に屈曲する。
一方、図16は、図14に比べて貫通穴208の穴径Wが大きい場合(例えば、+1.0mm)を示している。この場合、距離L7は、0.5mm(=((1.7mm−0.7mm)/2))であり、図14の場合(例えば、0.1mm)に比べて大きくなる。即ち、リード線94は、貫通穴208との間の距離が長くなり、貫通穴208の内壁と離れた位置となる。
その結果、図17に示すように、穴径Wの大きな回路基材12に対し、穴径Wの小さい回路基材12(図14参照)と同様の曲げ動作を実行すると、リード線94は、貫通穴208の内壁等と接する位置がずれる、あるいは接しない可能性がある。リード線94と貫通穴208との接する位置、即ち、曲げる動作の支点212(図15参照)が適切な位置に定まらなくなり、リード線94は、回路基材12の裏面に沿って屈曲しない状態となる。リード線94の貫通穴208からの抜けが防止されず、リード部品92は、ぐらつきや回路基材12からの脱落が発生する。
そこで、本実施形態のカットアンドクリンチ装置34は、貫通穴208の穴径Wに応じてピッチ変更機構114(電磁モータ118)を制御し、1対のリード線94の各々を挿入穴(第1挿入穴130及び第2挿入穴136)に挿入した状態で1対のスライド体112を移動させ移動刃部間距離L6を変更する。上記したように、本実施形態のコントローラ190は、メモリ210に記憶した制御データD1に基づいて装着作業を行う。制御データD1には、一対のリード線94を挿通する一対の貫通穴208ごとに移動刃部間距離L6を変更する変更距離が設定されている。なお、移動刃部間距離L6の変更距離を、一対の貫通穴208ごとに限らず、例えば、回路基材12に形成された貫通穴208ごとに設定してもよい。この場合、移動刃部間距離L6を変更する距離は、一対の貫通穴208のそれぞれに設定された変更距離を合計した値となる。また、移動刃部間距離L6の変更距離として、回路基材12に対してまとめて一つの値を設定してもよい。
ユーザは、例えば、生産に使用する回路基材12について貫通穴208の穴径Wを実測したり、実装するリード部品92についてリード線94の線径φを実測したりする。そして、ユーザは、移動刃部間距離L6の変更距離を決定し、制御データD1に設定する。これにより、コントローラ190は、制御データD1に設定された移動刃部間距離L6の変更距離に基づいて、可動刃138及び固定刃131(スライド体112)を互いに近接又は離間させる。また、ユーザは、穴径Wの実測や生産されたリード部品92の実装状況などを確認した上で制御データD1に変更距離を設定することで、対基板作業機10(カットアンドクリンチ装置34)の曲げ動作を所望の態様に変更できる。
ユーザは、変更距離として例えば(穴径W−線径φ)である距離を設定することができる。この距離(穴径W−線径φ)は、リード線94と貫通穴208の距離L7(=(穴径W−線径φ)/2)の2倍である。内曲げの場合、移動刃部間距離L6を(穴径W−線径φ)の距離だけ短くすることで、1対のリード線94の各々は、距離L7だけ内側に移動する。これにより、リード線94の各々は、内側の貫通穴208の内壁に近接又は接触する。また、外曲げの場合、移動刃部間距離L6を(穴径W−線径φ)の距離だけ長くすることで、1対のリード線94の各々は、距離L7だけ外側に移動する。これにより、リード線94の各々は、外側の貫通穴208の内壁に近接又は接触する。従って、ユーザは、例えば、内曲げの場合には、移動刃部間距離L6−(穴径W−線径φ)を設定し、外曲げの場合には、移動刃部間距離L6+(穴径W−線径φ)を設定することで適切な変更距離を設定しリード線94を貫通穴208に近づけることができる。なお、移動刃部間距離L6の変更距離は、ユーザによって制御データD1に設定する方法に限らず、例えば、マークカメラ26によって貫通穴208を撮像し、その撮像データに基づいて、演算された穴径Wを用いて決定してもよい。この場合、コントローラ190は、演算した穴径Wと、予め設定されたリード線94の線径φに基づいて、例えば、内曲げの場合には、変更距離として、移動刃部間距離L6−(穴径W−線径φ)の値を自動で設定できる。
図18は、図16の場合に比べて一対のスライド体112(各組の固定刃131及び可動刃138)を互いに近接させた状態を示している。コントローラ190は、第1挿入穴130及び第2挿入穴136の中心、回路基材12の貫通穴208の中心、リード線94の中心を一致させるように、ピッチ変更機構114やユニット移動装置102を制御する。さらに、コントローラ190は、中心を一致させた後、リード線94の切断に先立って、制御データD1に設定された移動刃部間距離L6の変更距離に基づいて、例えば、ピッチ変更機構114を制御し、スライド体112を互いに近接させる。カットアンドクリンチ装置34は、一対のスライド体112を互いに近接させ、固定刃131及び可動刃138を一体的に移動させて移動刃部間距離L6を短くする。
図18に示すように、一対のスライド体112は、図16の状態に比べて互いに近接している。移動刃部間距離L6は、図16の場合に比べて短くなっている。一対のリード線94は、第1挿入穴130及び第2挿入穴136に挿入された状態でスライド体112を近接させたことで、互いに近接する方向へと内側に曲がった状態となる。その結果、リード線94の一部は、貫通穴208の内側の内壁に近接する。
そして、固定部120(固定刃131)の位置を固定させた状態で、1対の可動部122がスライド装置124の作動によって、近接する方向にスライド移動する。これにより、図19に示すように、リード線94は、固定刃131及び可動刃138によって切断されるとともに、曲げ動作の際に貫通穴208の一部と接触する。リード線94は、接触した部分を支点212として曲げる力をスライド体112から加えられ、回路基材12の裏面に沿って、概ね直角に屈曲する。即ち、リード線94は、貫通穴208の一部と接触することとなり、適切に屈曲させられる。リード線94の貫通穴208からの抜けが防止された状態で、リード部品92が回路基材12に装着される。
(外曲げの場合)
上記した図18及び図19では、リード線94を内曲げする(1対の可動部122を近接させる)場合について説明したが、リード線94を外曲げする場合についても、同様に移動刃部間距離L6を調整することができる。図20は、図16の場合に比べて一対のスライド体112を互いに離間させた状態を示している。例えば、コントローラ190は、第1挿入穴130及び第2挿入穴136の中心、回路基材12の貫通穴208の中心、リード線94の中心を一致させるように、ピッチ変更機構114やユニット移動装置102を制御する。さらに、コントローラ190は、中心を一致させた後、制御データD1に設定された移動刃部間距離L6の変更距離に基づいて、例えば、ピッチ変更機構114を制御し、スライド体112を互いに離間させる。カットアンドクリンチ装置34は、一対のスライド体112を互いに離間させ、固定刃131及び可動刃138を一体的に移動させて移動刃部間距離L6を長くする。
図20に示すように、一対のスライド体112は、図16の状態に比べて互いに離間している。移動刃部間距離L6は、図16の場合に比べて長くなっている。一対のリード線94は、第1挿入穴130及び第2挿入穴136に挿入された状態でスライド体112を離間させたことで、互いに離間する方向へと外側に曲がった状態となる。その結果、リード線94の一部は、貫通穴208の外側の内壁に近接する。
そして、固定部120(固定刃131)の位置を固定させた状態で、1対の可動部122がスライド装置124の作動によって、離間する方向にスライド移動する。これにより、図21に示すように、リード線94は、固定刃131及び可動刃138によって切断されるとともに、曲げ動作の際に貫通穴208の一部と接触する。リード線94は、接触した部分を支点212として曲げる力をスライド体112から加えられ、回路基材12の裏面に沿って、概ね直角に外側へと屈曲する。即ち、図18及び図19に示した内曲げの場合と同様に、リード線94を適切に曲げることができる。
(別例の可動刃138のスライド距離を変える場合)
上記した例では、カットアンドクリンチ装置34は、一対のスライド体112を互いに近接させ、固定刃131及び可動刃138を一体的に移動させて移動刃部間距離L6を短くした。しかしながら、本願における移動刃部間距離の変更方法は、これに限らない。例えば、移動刃部間距離L6を変更せずに、可動部122(可動刃138)のスライド量を変更してもよい。図22は、図17に対応しており、図17の場合よりも可動部122をさらに内側にスライド移動させた状態を示している。即ち、コントローラ190は、切断動作における固定刃131に対して可動刃138をスライド移動させる距離を、貫通穴208の穴径Wに応じて増大又は減少させることで移動刃部間距離L8を変更する。
ここでいう移動刃部間距離L8は、上記した一体的に移動する固定刃131及び可動刃138の移動刃部間距離L6とは異なり、固定刃131に対してスライド移動する1対の可動刃138の間の距離を示している。移動刃部間距離L8は、例えば、一対の第2挿入穴136の中心軸の距離である。コントローラ190は、例えば、穴径Wが大きい内曲げの場合、可動刃138を内側へスライド移動させる距離をより長くする。図22に示す移動刃部間距離L8は、図17の場合に比べて短くなっている。これにより、図22に示すように、一対のリード線94は、切断動作の際により内側へと曲げられ、曲げ動作の際に貫通穴208と接触した部分を支点212として曲げる力をスライド体112から加えられる。従って、リード線94を適切に曲げることが可能となる。また、制御装置36は、切断及び曲げの一連の動作中に移動刃部間距離L8の変更を実施する。これにより、切断等を実行する前に、事前に移動刃部間距離L6を変更する必要がなくなる。なお、可動刃138のスライド量を変更して外曲げを実行する方法は、内曲げの場合と同様に実施可能であるため、その説明を省略する。また、スライド量を変更する場合も、上記した移動刃部間距離L6の変更量を設定するのと同様に、制御データD1にスライド量を設定することができる。また、上記した移動刃部間距離L6を変更する処理と、移動刃部間距離L8を変更する処理との両方を用いて移動刃部間距離を変更してもよい。
因みに、上記実施形態において、回路基材12は、基板の一例である。ユニット本体110は、保持部の一例である。基材搬送保持装置22は、基板保持部の一例である。スライド体112は、移動刃部の一例である。電磁モータ118及び電磁モータ128は、駆動部の一例である。第1挿入穴130及び第2挿入穴136は、挿入穴の一例である。
以上、詳細に説明した上記実施形態によれば以下の効果を奏する。
制御装置36は、回路基材12に形成された貫通穴208の穴径Wに応じて電磁モータ118等を制御し、1対のリード線94の各々を第1挿入穴130や第2挿入穴136に挿入した状態で1対のスライド体112(固定刃131及び可動刃138)等を移動させることで、切断前に移動刃部間距離L6を変更する。例えば、制御装置36は、リード線94の線径φに対して貫通穴208の穴径Wがより大きく、リード線94の内曲げを実施する場合、移動刃部間距離L6をより小さくする。これにより、1対のリード線94は、スライド体112の第1挿入穴130等に挿入された状態のまま、リード線94の互いの間の距離をより小さくする方向(近接する方向)へと移動する。1対のリード線94の各々は、この移動により、貫通穴208内において一方(内側)へ偏った位置となり、貫通穴208の内壁に近づく。リード線94は、貫通穴208の内壁と近接又は接した状態となる。1対のリード線94の各々をこのような状態とし、制御装置36は、1対のリード線94の各々を切断するとともに折り曲げる。従って、本実施形態の対基板作業機10では、貫通穴208にリード線94をより確実に接触させ、接触させた位置を曲げ動作の支点212としリード線94を適切に折り曲げることができ、リード部品92を回路基材12により確実に装着できる。
なお、本願は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、制御データD1に設定された値に基づいて、移動刃部間距離L6や移動刃部間距離L8の変更量を決定したがこれに限らない。例えば、コントローラ190は、ピッチ変更機構114の駆動源である電磁モータ118を駆動する駆動回路192から電磁モータ118に供給するモータ電流を検出してもよい。例えば、ピッチ変更機構114を駆動しスライド体112を近接させリード線94を貫通穴208に接触させた場合、電磁モータ118に発生するトルクが増大し、モータ電流も増大する。このため、コントローラ190は、モータ電流(トルク)の増大からリード線94と貫通穴208との接触を検出することが可能となる。この場合、コントローラ190は、リード線94と貫通穴208とが接触するまでスライド体112を移動させた後、曲げ動作を実行することで、リード線94を貫通穴208に接触させ適切に曲げることが可能となる。また、制御データD1に対して移動刃部間距離L6の変更距離等を設定することが不要となる。
また、上記実施形態では、一対のスライド体112の両方を動かして移動刃部間距離L6,L8を変更したが、どちらか一方のみを動かして移動刃部間距離L6,L8を変更してもよい。
また、上記実施形態では、リード線94の曲り等を矯正可能な部品保持具78が採用されているが、リード線94の曲り等を矯正不能な部品保持具、例えば、吸着ノズル等を採用することが可能である。
10 対基板作業機、12 回路基材(基板)、22 基材搬送保持装置(基板保持部)、36 制御装置、60,62 作業ヘッド、92 リード部品、94 リード線、110 ユニット本体(保持部)、112 スライド体(移動刃部)、118 電磁モータ(駆動部)、128 電磁モータ(駆動部)、130 第1挿入穴(挿入穴)、131 固定刃(移動刃部)、138 可動刃(移動刃部)、136 第2挿入穴(挿入穴)、208 貫通穴、D1 制御データ、L6,L8 移動刃部間距離、W 穴径、φ 線径。

Claims (4)

  1. 基板を保持する基板保持部と、
    1対のリード線を有するリード部品を保持し、前記基板保持部に保持された前記基板に対し、前記基板に形成された1対の貫通穴の各々に前記1対のリード線を挿入する作業ヘッドと、
    前記基板に挿入された前記1対のリード線の先端を挿入する挿入穴をそれぞれ有する1対の移動刃部と、
    前記1対の移動刃部を移動可能に保持する保持部と、
    前記1対の移動刃部を互いに近接又は離間させ、前記1対の移動刃部の間の距離である移動刃部間距離を変更する駆動部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記1対のリード線の各々における中心、前記1対の貫通孔の各々における中心、及び前記1対の移動刃部の各々の前記挿入穴における中心を一致させた挿入作業位置に前記1対の移動刃部の各々を配置し、前記作業ヘッドを制御し、前記1対のリード線の各々を、前記1対の貫通孔の各々を通じて、前記挿入作業位置に配置した前記1対の移動刃部の各々の前記挿入穴に挿入する処理と、
    前記駆動部を制御し、前記基板に形成された貫通穴の穴径と前記リード線の線径の差の半分の距離だけ、前記1対の移動刃部の各々を互いに近接又は離間する方向へ前記挿入作業位置から移動させ前記移動刃部間距離を変更する処理と、
    前記移動刃部間距離を変更した後に、前記1対の移動刃部により前記1対のリード線の各々を切断するとともに折り曲げ、且つ前記移動刃部間距離を変更する処理において近接する方向へ移動させた場合には前記1対のリード線の先端を互いに近づける内曲げを実行し、前記移動刃部間距離を変更する処理において離間する方向へ移動させた場合には前記1対のリード線の先端を互いに遠ざける外曲げを実行する処理と、
    を実行する対基板作業機。
  2. 前記制御装置は、制御データに基づいて前記駆動部を制御するものであり、
    前記制御データには、前記基板に形成された前記1対の貫通穴について前記移動刃部間距離を変更する変更距離が設定される、請求項1に記載の対基板作業機。
  3. 前記1対の貫通穴の各々の穴径をW、前記1対のリード線の各々の線径をφとした場合に、
    前記変更距離として(穴径W−線径φ)である距離を設定する、請求項2に記載の対基板作業機。
  4. 前記1対の移動刃部の各々は、
    固定刃と、
    前記固定刃と前記基板との間に配置され、前記固定刃に対して相対的にスライド移動し、前記1対のリード線のうち1のリード線を前記固定刃との間に挟んで切断する可動刃と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記1対のリード線の各々を切断するのに先立って前記駆動部を制御し、前記固定刃及び前記可動刃を1組とする2組の各々を互いに近接又は離間させることで前記移動刃部間距離を変更する処理と、
    前記移動刃部間距離を変更した後に、前記固定刃の位置を固定し、前記固定刃に対して前記可動刃を相対的にスライド移動させて前記1対のリード線の各々を切断するとともに折り曲げる処理と、
    を実行する請求項1乃至3の何れかに記載の対基板作業機。
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