JP6848612B2 - シート搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例が開示されている。このシート搬送装置では、排紙出口に除電ブラシが設けられている。そして、シートが排紙トレイに向けて排出されて積載面に積載される際、そのシートに除電ブラシのブラシ部分が接触することで、シートが搬送される過程で蓄積した静電気が除去される。
特許第3754548号公報
ところで、上記のようなシート搬送装置では、シートを支持する支持面を有する供給トレイが排紙トレイの積載面の上方に位置し、供給トレイにおける支持面とは反対の面に、除電ブラシ等の除電部材が設けられる場合がある。この場合において、除電部材のアースをとることが望ましいが、そのアースをとるための部品としては、例えば、シートを搬送するための駆動部が取り付けられる金属製のフレーム部材が考えられる。しかしながら、フレーム部材には、駆動部を構成するモータやギヤ等の複数の部品が取り付けられており、除電部材とフレーム部材とを電気的に接続するためのスペースの確保が難しいという問題がある。また、フレーム部材に取り付けられた駆動部の周辺に集中して複数の部品が配置される状態になり易いため、アースをとる作業を行い難いという問題もある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、除電部材のアースをとるためのスペースを容易に確保できるとともに、除電部材のアースを取る作業を容易に行うことができるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する供給トレイと、
前記支持面に支持されるシートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて搬送する搬送部と、
前記搬送部を駆動する駆動部と、
前記搬送部の一部を構成し、搬送されるシートを前記搬送経路から排出する排出部と、
前記供給トレイの下方に位置し、前記排出部によって排出されたシートが積載される積載面と、
前記供給トレイにおける前記支持面とは反対の面に設けられ、前記排出部によって排出されるシートに接触する除電部材と、を備え、
前記供給トレイにおける前記搬送方向に直交する幅方向の一方の第1端部には、前記支持面から前記積載面に向かって延設され、かつ前記搬送方向に沿って延びる壁部が形成され、
前記駆動部は、前記壁部における前記搬送方向の下流側端部に隣接し、前記供給トレイから離間するように前記搬送方向の下流側に向かって延設される金属製のフレーム部材に取り付けられており、
前記除電部材は、前記供給トレイにおける前記幅方向の他方の第2端部から前記第1端部にわたって配設される除電部と、前記供給トレイの前記第1端部において前記除電部から屈曲し、前記フレーム部材から離間するように前記壁部に沿って前記搬送方向の上流側に向って延設される延設部と、を含み、
前記延設部と接触しつつ、前記延設部を前記壁部に固定する導電性の固定部材と、
前記固定部材と前記フレーム部材とを接続する導電性の接続部材とをさらに備えていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、除電部材が延設部を含み、その延設部がフレーム部材から離間するように壁部に沿って搬送方向の上流側に向って延設されている。そして、固定部材が延設部と接触しつつ、延設部を壁部に固定し、接続部材が固定部材とフレーム部材とを接続する。つまり、固定部材及び接続部材は、フレーム部材から離間する位置に配置された延設部と、フレーム部材とを接続する。このような固定部材及び接続部材により、除電部材のアースをとる位置の自由度を高くすることができ、複数の部品が集中して配置され易いフレーム部材及び駆動部の周辺から離間した位置で、アースをとる作業を行うことができる。
したがって、本発明のシート搬送装置は、除電部材のアースをとるためのスペースを容易に確保できるとともに、除電部材のアースを取る作業を容易に行うことができる。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置の模式正面図である。 実施例の画像読取装置の部分断面図である。 実施例の画像読取装置に係り、第2位置に変位した供給トレイを主に示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、駆動部、フレーム部材、除電部材、固定部材、接続部材等を示す部分斜視図である。 供給トレイ、除電部材、固定部材及び接続部材を示す分解斜視図である。 供給トレイ、除電部材及び固定部材を示す部分斜視図である。 サイドガイドの斜視図である。 サイドガイドの組み付け手順を説明する部分斜視図である。 図7のA−A断面を示す部分断面図であって、サイドガイドの組み付け手順の説明図である。 図7のA−A断面を示す部分断面図であって、サイドガイドの組み付け手順の説明図である。
以下、本発明を具体化した実施例について図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル8Pが配置される側を装置の前方と規定し、操作パネル8Pに向かった場合に左に来る側を左方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1及び図2に示すように、画像読取装置1は、本体部8、開閉部9、画像形成ユニット5、読取ユニット3及び搬送部4を備えている。本体部8は、扁平な略箱状体である。図1に示すように、本体部8の前面には、タッチパネル等である操作パネル8Pが設けられている。
図2に示すように、画像形成ユニット5は、本体部8内の下部分に収容されている。画像形成ユニット5は、インクジェット方式又はレーザ方式等によりシートに画像を形成する。図2及び図3に示すように、読取ユニット3は、本体部8内の上部分に位置している。読取ユニット3は、原稿の画像を読み取る際に使用される。搬送部4は、開閉部9に設けられている。搬送部4は、供給トレイ100の支持面100Aに支持されたシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送しながら、シートSHの画像を読取ユニット3に読み取らせる際に使用される。
図3に示すように、本体部8の上面には、第1プラテンガラス81及び第2プラテンガラス82が配設されている。第1プラテンガラス81の上面によって、原稿支持面81Aが形成されている。原稿支持面81Aは、静止した状態の原稿の画像を読取ユニット3が読み取る際に、その原稿を下から支持する。読取対象の原稿には、用紙、OHPシート等であるシートの他、書籍等が含まれる。
第2プラテンガラス82は、第1プラテンガラス81の左に位置して前後方向に細長く延びている。第2プラテンガラス82の上面によって、読取面82Aが形成されている。読取面82Aは、搬送部4によって1枚ずつ搬送されるシートSHの画像を読取ユニット3が読み取る際に、その搬送されるシートSHを下から案内する。
なお、本実施例においては、原稿支持面81Aを使用して画像が読み取られる対象を原稿と記載し、搬送部4により搬送しながら画像が読み取られる対象をシートSHと記載する。原稿とシートSHとは、実質的に同じものであってもよい。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後端部に配設された図示しないヒンジによって、左右方向に延びる開閉軸心X9周りで揺動可能に支持されている。開閉部9は、図1〜図3に示す閉じた状態では、原稿支持面81Aを上方から覆っている。図示は省略するが、開閉部9は、その前端部が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りで揺動することにより、原稿支持面81Aを露出させる開放位置に変位する。これにより、ユーザは、読取対象の原稿を原稿支持面81Aに支持させることができる。
図3に示すように、読取ユニット3は、本体部8内の上部分に収容された読取センサ3S及び図示しない走査機構を有している。読取センサ3Sは、本発明の「読取部」の一例である。読取センサ3Sとしては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが使用される。
読取センサ3Sは、原稿支持面81A及び読取面82Aの下方に位置している。図示しない走査機構は、原稿支持面81Aに支持される原稿の画像を読み取る際に、読取センサ3Sを本体部8内における原稿支持面81Aの下方で左右方向に往復動させる。また、図示しない走査機構は、搬送部4によって搬送されるシートSHの画像を読取センサ3Sが読み取る際に、読取センサ3Sを本体部8内における読取面82Aの下で停止させる。読取センサ3Sが読取面82Aの下で停止する位置は、予め定められた静止読取位置である。
搬送部4は、第1シュート部材91、第2シュート部材92、ベース部材93、カバー部材94及び供給トレイ100を含んでいる。
ベース部材93は、開閉部9の底面を形成している。第2シュート部材92は、ベース部材93の左部分に上から対向している。第1シュート部材91は、第2シュート部材92に上から対向している。供給トレイ100は、第1シュート部材91の右端部に隣接し、かつ、ベース部材93の右部分に上から対向している。
図4〜図7に示すように、供給トレイ100は、略平板形状の供給トレイ本体105を含んでいる。供給トレイ100の詳細については後述する。図3に示すように、供給トレイ本体105は、ベース部材93の右部分に対して上方に離間する状態で、左向きに下り傾斜している。
供給トレイ100の供給トレイ本体105の上を向く面には、支持面100Aが形成されている。ベース部材93の右部分の上を向く面には、積載面93Aが形成されている。図2及び図3に示すように、支持面100Aは、搬送部4によって搬送される読取対象のシートSHを下から支持する。積載面93Aには、読取センサ3Sによって画像が読み取られ、搬送経路P1から排出されるシートSHが積載される。
図1及び図6に示すように、供給トレイ100の支持面100Aには、2つの幅規制ガイド151、152がそれぞれ前後方向にスライド可能に設けられている。後方の幅規制ガイド151と、前方の幅規制ガイド152とは、前後方向において対向し、図3及び図7に示すラック&ピニオン機構159によって連結されている。後方の幅規制ガイド151と前方の幅規制ガイド152とが互いに接近又は離間することにより、支持面100Aに支持されるサイズの異なる複数種類のシートSHを前後から挟む。これにより、様々なサイズのシートSHを支持面100Aにおける幅方向の中央部を基準として位置決めできる。
図3に示すように、第1シュート部材91の上面は、上搬送面91Aとされている。上搬送面91Aの右端は、供給トレイ100の支持面100Aの左端に隣接している。上搬送面91Aは、左向きに下り傾斜した後、左向きに上り傾斜し、さらに下向きに湾曲している。カバー部材94の内面には、複数のリブ94Rが形成され、それらのリブ94Rの下端縁によって、上搬送面91Aに沿って延びる案内面が形成されている。
第2シュート部材92の下面は、下搬送面92Aとされている。下搬送面92Aの左端は、上搬送面91Aの左端に接続している。下搬送面92Aは、開閉部9内の左端部近傍から読取面82Aに向かって右向きに下り傾斜した後、読取面82Aに沿って右方に短く延び、さらに右向きに上り傾斜している。ベース部材93の左部分の上面には、下搬送面92Aに沿って延びる案内面が形成されている。
搬送部4は、開閉部9内に、第1シュート部材91の上搬送面91A、第2シュート部材92の下搬送面92A、カバー部材94における上搬送面91Aに沿う案内面、及びベース部材93における下搬送面92Aに沿う案内面や、搬送ローラ等に囲まれた空間として規定される搬送経路P1を有している。
搬送経路P1は、まず、供給トレイ100の支持面100Aから第1シュート部材91の上搬送面91Aに沿って左向きに延びる部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、下向きに湾曲する部分を含んでいる。次に、搬送経路P1は、下搬送面92Aに沿って右向きに延び、積載面93Aの上方に至る部分を含んでいる。
搬送部4によって搬送されるシートSHの搬送方向D1は、搬送経路P1の上部分では左向きであり、搬送経路P1の下向きに湾曲する部分では、左向きから変化して右向きになり、搬送経路P1の下部分では右向きである。なお、この搬送経路P1の延出する方向や形状は、一例である。本実施例では、搬送方向D1に直交する幅方向は前後方向である。幅方向の一方は後方であり、幅方向の他方は前方である。
図5に示すように、搬送部4は、駆動部30を有している。駆動部30は、開閉部9の後端部の左部分に沿う位置に配置されている。駆動部30は、モータ30Mと、複数のギヤや回転軸等からなる伝達ギヤ群30Gとを含んでいる。
ベース部材93の後端部には、モータ収容部93Cが形成されている。モータ収容部93Cは、積載面93Aよりも左方かつ後方にずれた位置に設けられている。モータ収容部93Cは、ベース部材93における積載面93Aより後方に位置する底部93Bと、ベース部材93の底部93Bから上方向に延びる2枚の壁とに囲まれる空間である。モータ30Mは、モータ収容部93C内に収容されている。
ベース部材93の後端部には、フレーム部材96が固定されている。フレーム部材96は、金属製の板材が断面略L字形状に折り曲げ可能されてなり、左右方向に延在している。フレーム部材96の右端部96Rは、モータ収容部93Cよりも前方にずれた位置に配置されている。フレーム部材96の左端部96Lは、ベース部材93における左方かつ後方の角部の近傍に位置している。
フレーム部材96は、基部96A及び支持部96Bを有している。基部96Aは、ベース部材93の底部93Bに沿って延在する平板状部分である。支持部96Bは、基部96Aの前端縁から上向きに屈曲し、かつ左右方向に延びる平板状部分である。伝達ギヤ群30Gは、フレーム部材96の支持部96Bに取り付けられている。
基部96Aの右端部は、ベース部材93の底部93Bに凸設された締結部93Qにネジによって締結されている。基部96Aの右端部は、モータ30Mの図示しないアース配線の末端にかしめられた端子30Eと共締めされている。図示は省略するが、フレーム部材96は、開閉部9に収容されるモータ30M等の電気部品と、本体部8に設けられた接地部とを接続するアース経路の一部を構成している。
支持部96Bの右端部は、ベース部材93の底部93Bに凸設された締結部93Rにネジによって締結されている。図示は省略するが、基部96A及び支持部96Bの他の箇所も同様に、ベース部材93に締結されている。
図3に示すように、搬送部4は、搬送経路P1の上部分における支持面100Aに近い位置において、供給ローラ41、分離ローラ42及び分離パッド43を有している。
供給ローラ41と分離ローラ42とは、第1シュート部材91の上搬送面91Aに対して上から対向する位置に設けられている。分離パッド43は、第1シュート部材91において、分離ローラ42に下から対向する位置に設けられている。分離パッド43は、ゴムやエラストマー等の軟質材料からなる板状体である。分離パッド43は、分離ローラ42に向けて押圧されている。
供給ローラ41及び分離ローラ42は、駆動部30に駆動されて回転する。供給ローラ41は、支持面100Aに支持されるシートSHに搬送力を付与して、そのシートSHを分離ローラ42に向けて送り出す。分離ローラ42は、支持面100Aから搬送経路P1に送り出されるシートSHに接触しつつ回転し、シートSHを搬送方向D1の下流側に搬送する。分離パッド43は、分離ローラ42によって搬送されるシートSHが重なっていれば、分離ローラ42と協働して1枚ずつに分離する。
搬送部4は、搬送経路P1の上部分において、分離ローラ42よりも左方、すなわち、搬送方向D1の下流側に、第1搬送ローラ44及び第1ピンチローラ44Pを有している。第1搬送ローラ44は、駆動部30に駆動されて回転する。第1搬送ローラ44及び第1ピンチローラ44Pは、分離ローラ42及び分離パッド43によって1枚ずつに分離されたシートSHをニップし、搬送方向D1の下流側に搬送する。
搬送部4は、搬送経路P1の下向きに湾曲する部分において、第2搬送ローラ45及び第2ピンチローラ45Pを有している。第2搬送ローラ45は、駆動部30に駆動されて回転する。第2搬送ローラ45及び第2ピンチローラ45Pは、第1搬送ローラ44及び第1ピンチローラ44Pによって搬送されるシートSHをニップし、読取面82Aに向けて搬送する。
搬送部4は、読取面82Aに対して上から対向する位置に、押圧部材49を有している。第2シュート部材92と押圧部材49との間には、圧縮コイルバネ49Sが配設されている。押圧部材49は、圧縮コイルバネ49Sによって、読取面82Aに向けて付勢されている。押圧部材49は、第2搬送ローラ45及び第2ピンチローラ45Pによって搬送されるシートSHを上から押圧して、読取面82Aに接触させる。
搬送部4は、搬送経路P1における搬送方向D1の最下流端において、排出部47を有している。排出部47は、排出ローラ48、排出ピンチローラ48P、押さえ部材47P及びフィルム47Fを有している。
排出ローラ48は、第2シュート部材92の下搬送面92Aの右端に設けられている。排出ピンチローラ48Pは、ベース部材93における積載面93Aの左端よりも上方も位置に設けられ、排出ピンチローラ48Pに向けて押圧されている。排出ローラ48は、駆動部30に駆動されて回転する。排出ローラ48及び排出ピンチローラ48Pは、読取面82A上を通過し、下搬送面92Aの右向きに上り傾斜する部分に沿って搬送されるシートSHをニップして、積載面93Aに向けて排出する。
図3及び図4に示すように、押さえ部材47Pは、排出ローラ48よりも右方の位置、かつ積載面93Aから上方に離間する位置で、第2シュート部材92に揺動可能に支持されている。押さえ部材47Pは、図示しない付勢バネに付勢され、右向きに下り傾斜している。フィルム47Fは、排出ローラ48よりも搬送方向の下流側となる位置、かつ積載面93Aから上方に離間する位置で、第2シュート部材92に保持されている。
図4に示すように、押さえ部材47Pは、前方及び後方の2箇所に設けられている。フィルム47Fは、前方の押さえ部材47Pと後方の押さえ部材47Pとの間で、右向きに下り傾斜している。
図3に示すように、押さえ部材47P及びフィルム47Fは、排出ローラ48及び排出ピンチローラ48Pによって積載面93Aに向けて排出されるシートSHを積載面93Aに向けて押さえる。
<画像読取動作>
この画像読取装置1では、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る場合、読取ユニット3において、図示しない走査機構が作動して読取センサ3Sを原稿支持面81Aの左端縁の下方である読取開始位置から右端縁の下方である読取終了位置までの間で左右方向に移動させる。これにより、読取センサ3Sは、原稿支持面81Aに支持された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取センサ3Sを読取ユニット3内における右端から左端に移動させ、待機位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、供給トレイ100の支持面100A上のシートSHを搬送部4によって搬送し、そのシートSHの画像を読み取る場合、読取ユニット3において、図示しない走査機構が作動して読取センサ3Sを読取面82Aの下方である静止読取位置に停止させる。
そして、搬送部4は、駆動部30のモータ30Mを作動させ、駆動部30の伝達ギヤ群30Gによって、供給ローラ41、分離ローラ42、第1搬送ローラ44、第2搬送ローラ45及び排出ローラ48を駆動することにより、支持面100A上のシートSHを搬送経路P1に沿って順次搬送する。搬送されるシートSHが読取面82上を通過する際、静止読取位置に停止した読取センサ3Sは、そのシートSHの画像を読み取る。そして、画像が読み取られたシートSHは、排出部47に向って搬送され、排出ローラ48及び排出ピンチローラ48によって積載面93Aに向かって排出される。この際、排出されるシートSHは、押さえ部材47P及びフィルム47Fに摺接し、押さえ部材47P及びフィルム47Fによって、積載面93Aに向けて案内される。その後、図示しない走査機構は、読取センサ3Sを待機位置に復帰させる。
<供給トレイ、除電部材、固定部材及びワイヤの詳細>
積載面93Aに向って排出されるシートSHは、上搬送面91A、下搬送面92A、案内面、搬送ローラ、押さえ部材47P、フィルム47F等との摩擦により帯電し易い。このため、実施例1の画像読取装置1では、排出部47によって積載面93Aに向けて排出されるシートSHに接触して静電気を除去するための除電部材50が設けられている。除電部材50は、押さえ部材47P及びフィルム47Fの次にシートSHに接触する位置に設けられ、供給トレイ100における支持面100Aとは反対の裏面100Bに設けられている。また、除電部材50とフレーム部材96との間には、フレーム部材96を含むアース経路に除電部材50を接続するための固定部材60及びワイヤ70が設けられている。ワイヤ70は、本発明の「接続部材」の一例である。
まず、供給トレイ100について詳しく説明する。図4〜図7に示すように、供給トレイ100には、第1壁部110、第2壁部120、ヒンジ部171、172及びガイド溝141、142が形成されている。第1壁部110は、本発明の「壁部」の一例である。
供給トレイ100の供給トレイ本体105における幅方向の一方、すなわち後方で左右方向に延びる端部は、第1端部101である。また、供給トレイ本体105における幅方向の他方、すなわち前方で左右方向に延びる端部は、第2端部102である。第2端部102は、左端から右端に向う途中で後方に向けてクランク状に折れ曲がっている。つまり、第2端部102の右部分は、第2端部102の左部分よりも後方にずれている。これにより、供給トレイ本体105は、前方の右角が切り欠かれた形状となっている。
第1壁部110は、第1端部101の左部分に形成されている。第1壁部110は、第1端部101から下向きに突出し、かつ左右方向に延在する壁状部分である。換言すると、第1壁部110は、支持面100Aの後端から積載面93Aの後端に向かって延設され、かつ搬送方向D1に沿って延びている。
図4〜図7に示すように、第1壁部110は、後面111と前面112とを含んでいる。第1壁部110の後面111は、本発明の「第1面」の一例である。第1壁部110の前面112は、本発明の「第2面」の一例である。
第1壁部110の左端部110Eは、支持面100Aから上搬送面91Aに向う搬送方向D1の下流側端部である。図5に示すように、第1壁部110の左端部110Eは、フレーム部材96の右端部96Rに隣接している。
図4、図6及び図7に示すように、第2壁部120は、第2端部102の左部分に形成されている。第2壁部120は、第2端部102から下向きに突出し、かつ左右方向に延在する壁状部分である。換言すると、第2壁部120は、支持面100Aの前端から積載面93Aの前端に向かって延設され、かつ搬送方向D1に沿って延びている。
図6及び図7に示すように、ヒンジ部171は、供給トレイ本体105の後方かつ左方の角部から上向きに突出している。ヒンジ部171の上端には、円柱状の軸部171Sが後方に向けて凸設されている。ヒンジ部172は、供給トレイ本体105の前方かつ左方の角部から上向きに突出している。ヒンジ部172の上端には、円柱状の軸部172Sが前方に向けて凸設されている。ヒンジ部171、172の軸部171S、172Sは、前後方向に延びる揺動軸心X100を規定している。
図3〜図5に示すように、供給トレイ100は、ヒンジ部171、172の軸部171S、172Sが開閉部9に揺動可能に支持されることにより、図1〜図3に示す第1位置と、図4及び図5に示す第2位置との間で変位可能となっている。
ベース部材93における積載面93Aの後端に隣接する位置には、段部92Dが形成されている。図示は省略するが、ベース部材93における積載面93Aの前端に隣接する位置にも、段部92Dが形成されている。
図3に示すように、供給トレイ100が第1位置にある状態では、第1壁部110の下端面が後方の段部92Dの上面に当て止っている。図示は省略するが、この状態では、第2壁部120の下端面も前方の段部92Dの上面に当て止っている。これにより、供給トレイ100は、供給トレイ本体105の支持面100AによってシートSHを支持可能な状態に保持される。
供給トレイ100が第1位置から図4及び図5に示す第2位置に揺動すると、供給トレイ100の供給トレイ本体105は、第1位置よりも積載面93A及びベース部材93から上方に離間し、第1壁部110の下端面が後方の段部92Dから上方に離間する。図示は省略するが、この状態では、第2壁部120の下端面も前方の段部92Dから上方に離間する。これにより、供給トレイ本体105と積載面93Aとの間の空間が拡大するので、ユーザが排出部47に詰まったシートSHを除去する作業を行い易くなる。
図6及び図7に示すように、ガイド溝141、142はそれぞれ、供給トレイ本体105における第1端部101の左部分と第2端部102の左部分との間で前後方向に延びる溝である。後方のガイド溝141と前方のガイド溝142とは、一直線状に配置されている。図7に示すように、供給トレイ本体105の裏面100Bにおける後方のガイド溝141と前方のガイド溝142との間には、ピニオン歯車159Pが回転可能に支持され、ネジ159A及び抜け止めワッシャ159Wにより抜け止めされている。
図7及び図8に示すように、後方の幅規制ガイド151の裏面には、被ガイド部151Aとラック部151Bとが形成されている。後方の幅規制ガイド151の裏面が支持面100Aに当接する状態で、被ガイド部151Aが後方のガイド溝141に案内されることにより、後方の幅規制ガイド151が前後方向にスライド可能となっている。図7に示すように、被ガイド部151Aの下部分は、供給トレイ本体105の裏面100Bよりも下方に突出している。ラック部151Bは、被ガイド部151Aの下部分の前端からクランク状に屈曲した後、前方に延びている。ラック部151Bは、ピニオン歯車159Pの右部分に噛み合う状態で、抜け止めワッシャ159Wにより抜け止めされている。
前方の幅規制ガイド152の裏面には、被ガイド部152Aとラック部152Bとが形成されている。前方の幅規制ガイド152の裏面が支持面100Aに当接する状態で、被ガイド部152Aが前方のガイド溝142に案内されることにより、前方の幅規制ガイド152が前後方向にスライド可能となっている。被ガイド部152Aの下部分は、供給トレイ本体105の裏面100Bよりも下方に突出している。ラック部152Bは、被ガイド部152Aの下部分の後端からクランク状に屈曲した後、後方に延びている。ラック部152Bは、ピニオン歯車159Pの左部分に噛み合う状態で、抜け止めワッシャ159Wにより抜け止めされている。
ラック部151B、152B、ピニオン歯車159P、抜け止めワッシャ159W及びネジ159Aを含んで、ラック&ピニオン機構159が構成されている。
図3、図4及び図7に示すように、供給トレイ本体105の裏面100Bには、第3壁部130が形成されている。第3壁部130は、供給トレイ本体105の左端105Eと、ラック&ピニオン機構159との間で裏面100Bから下向きに突出し、かつ前後方向に延在する壁状部分である。
図7に示すように、第3壁部130の後端は、第1壁部110に接続している。第3壁部130の前端は、第2壁部120に接続している。
第1壁部110には、下端面から上向きに凹む凹部119が形成されている。第3壁部130の左を向く側面は第1貼付面130Zとされている。第1貼付面130Zの後端は、凹部119の右の内面119Aの上部分に対して面一な状態で接続している。
図6に示すように、第1壁部110の後面111には、リブ111R、111Sが後向きに突出するように形成されている。リブ111Rは、凹部119の内面119Aの上端に接続し、右向きに延びている。リブ111Sは、リブ111Rから下に離間した位置で、リブ111Rと同じ長さでリブ111Rと平行に延びている。
また、第1壁部110の後面111には、複数の111Tがリブ111Rとリブ111Sとの間で後向きに突出するように形成されている。各111Tは、リブ111Rとリブ111Sとの間でそれぞれ上下方向に延び、かつ左右方向において互いに離間している。リブ111R、111S、111Tの先端縁は、実質的に平坦な第2貼付面111Zとされている。
さらに、第1壁部110に第1壁部110の後面111には、固定部材保持面118が形成されている。固定部材保持面118は、上下方向に延びる2本のリブ111U、111Vに挟まれた状態で、後面111の下端から上向きに延びて、第2貼付面111Zと交差している。固定部材保持面118は、第2貼付面111Zに面一な状態で接続している。
固定部材保持面118には、規制部111Kが形成されている。規制部111Kは、固定部材保持面118における第2貼付面111Zよりも下方の位置から後向きに突出する突起である。
除電部材50は、除電部55及び延設部56を含んでいる。除電部55は、粘着層が形成された導電性を有するテープ部分55Tと、そのテープ部分から下向きに突出する複数のブラシ部55Bとをからなる。延設部56は、除電部55のテープ部分55Tに連続し、テープ部分55Tと同様に、粘着層が形成された導電性を有するテープ部分からなる。
図7に示すように、除電部55のテープ部分55Tは、第3壁部130の第1貼付面130Zの後端から前端までにわたって貼り付けられている。これにより、除電部55のブラシ部55Bは、供給トレイ100の第2端部102から第1端部101にわたって配設されている。
除電部55のテープ部分55Tの後端は、凹部119の内面119Aの上部分に達している。延設部56は、凹部119の内面119Aの上部分において除電部55から屈曲し、第2貼付面111Zに貼り付けられて右向きに延びている。延設部56の先端部56Aは、第2貼付面111Zの先端部に貼り付けられた状態で、固定部材保持面118を越えた位置にある。つまり、リブ111R、111S、111Tの先端縁によって形成される第2貼付面111Zは、延設部56が延設される位置を規定している。
図5に示すように、このように配置された延設部56は、フレーム部材96の右端部96Rから離間するように第1壁部110の後面111に沿って搬送方向D1の上流側に向って延設されている。
図6に示すように、固定部材60は、金属製の略矩形板状片が略U字形状に折り曲げ加工されてなる。固定部材60は、下端部が互いに連結された状態でそれぞれ上向きに延びる第1板部61及び第2板部62を有している。第1板部61の中間部には、被規制穴60Kが貫設されている。第2板部62は、第1板部61に対して所定の間隔を有して前方に離間している。
図5及び図7に示すように、固定部材60の第1板部61は、第1壁部110の後面111の固定部材保持面118に当接する。この状態で、第1板部61の被規制穴60Kに嵌入する規制部111Kによって、固定部材60が外れる方向への移動が規制される。また、図3及び図4に示すように、固定部材60の第2板部62は、第1板部61との間隔が広げられた状態で、第1壁部110の前面112に当接する。
これにより、固定部材60は、弾性変形して復元力を蓄えた状態で第1壁部110に固定されている。この状態で、第1板部61の上部分は、延設部56における第2貼付面111Zと固定部材保持面118との交差部分に貼り付けられた部分に接触し、復元力によって延設部56を前向きに押圧する。つまり、固定部材60は、第1壁部110の後面111と前面112とを跨ぐ状態で延設部56を第1壁部110に固定している。
図6に示すように、ワイヤ70は、金属線材が複数回折り曲げ加工されてなる。ワイヤ70の一端部71は、ループ状に巻かれている。ワイヤ70の他端部72には、当接部76が形成されている。当接部76は、屈曲する部分が上向きに突出してなる。
図5に示すように、ワイヤ70の一端部71は、基部96Aの右端部、及びモータ30Mのアース配線の端子30Eをベース部材93の締結部93Qに締結するためのネジによって、基部96Aの右端部に固定されている。換言すると、ワイヤ70の一端部71は、フレーム部材96に接触する状態でベース部材93の底部93Bに固定されている。
ベース部材93の底部93Bには、保持部93M、93Nが一体に形成されている。保持部93Mは、モータ収容部93Cよりも右方の位置で底部93Bから上向きに突出した後、後向きに屈曲している。ワイヤ70の中間部は、保持部93Mに引掛けられた状態で保持されている。保持部93Nは、ベース部材93の後方の段部92Dに形成された溝である。ワイヤ70の他端部72は、保持部93Nに挿入された状態で保持されている。
供給トレイ100が図4及び図5に示す第2位置にある状態では、ワイヤ70の当接部76は、保持部93Nから離脱し、ベース部材93の後方の段部92Dから上向きに突出している。ワイヤ70の当接部76の突出方向は、供給トレイ100とともに上方に変位した固定部材60に向かう上向きの方向である。図4及び図5に示す当接部76の位置は、第3位置である。この状態では、ワイヤ70は、供給トレイ100の変位を阻害しないので、供給トレイ100の上方への変位量を大きく確保することができる。
供給トレイ100が第2位置から図3に示す第1位置に変位すると、ワイヤ70の当接部76は、供給トレイ100とともに下方に変位した固定部材60によって下向きに押圧されて、第3位置から突出方向とは逆向きに弾性変形する。図3に示す当接部76の位置は、第4位置である。この状態では、除電部材50は、固定部材60とワイヤ70とによって、フレーム部材96を含むアース経路に接続される。これにより、排出部47によって積載面93Aに向けて排出されるシートSHに除電部材50のブラシ部55Bが摺接して除電すると、その静電気を延設部56から固定部材60、ワイヤ70及びフレーム部材96を経由して、本体部8に設けられた接地部へと好適に流すことができる。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図5及び図7に示すように、除電部材50が延設部56を含み、その延設部56がフレーム部材96から離間するように第1壁部110に沿って搬送方向D1の上流側に向って延設されている。そして、固定部材60の第1板部61が延設部56と接触しつつ、復元力によって延設部56における第2貼付面111Zと固定部材保持面118との交差部分を前向きに押圧する。これにより、延設部56が第1壁部110に確実に固定される。さらに、図5に示すように、ワイヤ70の一端部71がフレーム部材96の右端部96Rに共締めされ、かつ、図3に示すように、供給トレイ100が第1位置にある状態でワイヤ70の当接部76が固定部材60と接触することにより、固定部材60とフレーム部材96とが接続される。つまり、固定部材60及びワイヤ70は、フレーム部材96の右端部96Rから右方に離間する位置に配置された延設部56と、フレーム部材96の右端部96Rとを接続する。このような固定部材60及びワイヤ70により、除電部材50のアースをとる位置の自由度を高くすることができ、複数の部品が集中して配置され易いフレーム部材96及び駆動部30の周辺から離間した位置で、アースをとる作業を行うことができる。
したがって、実施例の画像読取装置1は、除電部材50のアースをとるためのスペースを容易に確保できるとともに、除電部材50のアースを取る作業を容易に行うことができる。
また、この画像読取装置1では、図5〜図7に示すように、簡素な略U字形状部材である固定部材60によって、除電部材50の延設部56を第1壁部110に確実に固定できる。
さらに、この画像読取装置1では、図5〜図7に示すように、固定部材60の第1板部61の被規制穴60Kに規制部111Kが嵌入して固定部材60が外れる方向への移動を規制する。これにより、固定部材60が第1壁部110から外れ難いので、固定部材60に固定された除電部材50の延設部56の位置ずれを抑制できる。
また、この画像読取装置1では、図5及び図6に示すように、設置場所に応じて折り曲げ可能なワイヤ70によって、フレーム部材96と固定部材60とを接続する際の自由度を高くすることができる。
さらに、この画像読取装置1では、図5に示すように、ワイヤ70を保持する保持部93M、93Nによりワイヤ70の位置ずれを抑制できるので、ワイヤ70の他端部72に形成された当接部76が固定部材60に接触する状態を確実に維持できる。また、ワイヤ70をベース部材93に固定するための固定部品を削減できるので、アースをとる作業を一層容易に行うことができる。
また、この画像読取装置1では、供給トレイ100が図4及び図5に示す第2位置から図3に示す第1位置に変位した場合に、下降する固定部材60にワイヤ70の当接部76が接触して突出方向とは逆向きに押圧され、第3位置から第4位置に弾性変形して復元力を蓄えた状態で固定部材60に接触する。このため、供給トレイ100が第1位置にある状態で、除電部材50のアースを確実にとることができる。また、供給トレイ100が図3に示す第1位置から図4及び図5に示す第2位置に変位した場合に、上昇する固定部材60からワイヤ70の当接部76が離間し、復元力によって第4位置から第3位置に変位する。これにより、次に供給トレイ100が第2位置から第1位置に変位する際に、固定部材60に好適に接触することができる。つまり、簡素な構成によって、供給トレイ100の変位に連動して除電部材50のアースの接続及び遮断を行うことができる。
さらに、この画像読取装置1では、図6に示すように、第1壁部110の後面111に設けられたリブ111R、111S、111Tの先端縁によって形成される第2貼付面111Zによって、延設部56の位置が安定し、固定部材60と延設部56とが接触した状態を確実に維持することができる。
また、この画像読取装置1では、除電部材50が除電した静電気を本体部8に設けられた接地部へと好適に流すことができるので、図3に示す読取センサ3Sの画像読取動作に静電気が影響を及ぼすことを抑制できる。
<供給トレイに対する幅規制ガイドの組付構成>
図8〜図11に示すように、後方の幅規制ガイド151は、以下のようにして、供給トレイ100に組み付けられる。なお、前方の幅規制ガイド152が供給トレイ100に組み付けられる構成も後方の幅規制ガイド151と同様であるので、説明は省略する。
図8に示すように、後方の幅規制ガイド151において、被ガイド部151Aの下部分の後端には、位置決め凸部151Tが右向きに凸設されている。ラック部151Bの前端部には、矩形穴151Hが上下方向に貫設され、矩形穴151Hよりも前方に位置する壁部が位置決め部151Kとされている。図10及び図11に、矩形穴151H及び位置決め部151Kの断面を示す。
図8に示すラック部151Bの上下方向の厚みT1は、図9に示す後方のガイド溝141の左右方向の幅W1よりも小さく設定されている。このため、後方の幅規制ガイド151について、ラック部151Bを下向きに突出させた状態で、ラック部151Bの厚みT1の方向を幅W1の方向と平行になる姿勢にし、その状態で、図9に矢印Y1で示すように、ラック部151Bを後方のガイド溝141に挿通させた後、図9に矢印Y2で示すように、略90°回転させる。これにより、後方の幅規制ガイド151は、図9に示す状態となる。そして、図9に矢印Y3で示すように、位置決め凸部151Tを後方のガイド溝141の後端部に挿入して、図10に示すように、供給トレイ100の裏面100Bに変位させる。
この状態で、図9に矢印Y4で示すように、後方の幅規制ガイド151を前方にスライドさせると、位置決め凸部151Tが供給トレイ100の裏面100Bに当接して、後方の幅規制ガイド151が上方に抜けることを規制する。また、供給トレイ100の裏面100Bに下向きに凸設された位置決めリブ100Rに対して、位置決め部151Kが乗り上げる。この際、ラック部151が下向きに撓む。
そして、図11に矢印Y5で示すように、後方の幅規制ガイド151をさらに前方にスライドさせると、位置決め部151Kが位置決めリブ100Rを乗り越えて、ラック部151の撓みが解消される。この状態では、後方の幅規制ガイド151が矢印Y4とは逆向きにスライドしようとしても、位置決め部151Kが位置決めリブ100Rに当て止まるので、後方の幅規制ガイド151が後方に抜けることが規制される。
前方の幅規制ガイド152も同様に供給トレイ100に組み付けた後、ピニオン歯車159P及び抜け止めワッシャ159Wをネジ159Aによって取り付ける。このような幅規制ガイド151、152の組み付け構成により、幅規制ガイド151、152の抜け止め用の別部材を削減でき、そのような別部材を供給トレイ100に取り付ける作業を削減できる。その結果、この画像読取装置1では、製造コストの低廉化を実現できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、接続部材は、ワイヤには限定されず、例えば、導電性の板材が折り曲げ加工されていてもよい。同様に、固定部材も略U字形状部材には限定されない。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート
100A…支持面、100…供給トレイ、P1…搬送経路
D1…搬送方向、4…搬送部、30…駆動部、47…排出部
93A…積載面、100B…供給トレイにおける支持面とは反対の面(裏面)
50…除電部材、101…第1端部、102…第2端部、110…壁部(第1壁部)
110E…壁部における搬送方向の下流側端部(第1壁部の左端部)
96…フレーム部材、55…除電部、56…延設部、60…固定部材
70…接続部材(ワイヤ)、111…壁部の第1面(第1壁部の後面)
112…壁部の第2面(第1壁部の前面)、111K…規制部
93…ベース部材、71…ワイヤの一端部、72…ワイヤの他端部
93M、93N…保持部、76…当接部
111R、111S、111T…リブ、3S…読取部(読取センサ)

Claims (8)

  1. シートを支持する支持面を有する供給トレイと、
    前記支持面に支持されるシートを搬送経路に沿って搬送方向の下流側に向けて搬送する搬送部と、
    前記搬送部を駆動する駆動部と、
    前記搬送部の一部を構成し、搬送されるシートを前記搬送経路から排出する排出部と、
    前記供給トレイの下方に位置し、前記排出部によって排出されたシートが積載される積載面と、
    前記供給トレイにおける前記支持面とは反対の面に設けられ、前記排出部によって排出されるシートに接触する除電部材と、を備え、
    前記供給トレイにおける前記搬送方向に直交する幅方向の一方の第1端部には、前記支持面から前記積載面に向かって延設され、かつ前記搬送方向に沿って延びる壁部が形成され、
    前記駆動部は、前記壁部における前記搬送方向の下流側端部に隣接し、前記供給トレイから離間するように前記搬送方向の下流側に向かって延設される金属製のフレーム部材に取り付けられており、
    前記除電部材は、前記供給トレイにおける前記幅方向の他方の第2端部から前記第1端部にわたって配設される除電部と、前記供給トレイの前記第1端部において前記除電部から屈曲し、前記フレーム部材から離間するように前記壁部に沿って前記搬送方向の上流側に向って延設される延設部と、を含み、
    前記延設部と接触しつつ、前記延設部を前記壁部に固定する導電性の固定部材と、
    前記固定部材と前記フレーム部材とを接続する導電性の接続部材とをさらに備えていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記固定部材は、金属製の略U字形状部材であり、前記壁部における前記延設部が延設される第1面と、前記壁部における前記第1面と反対の第2面とを跨ぐ状態で前記延設部を前記壁部に固定する請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記壁部には、前記固定部材が外れる方向への移動を規制する規制部が形成されている請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記フレーム部材は、前記積載面が形成されたベース部材に固定され、
    前記接続部材は、一端部が前記フレーム部材に接触する状態で前記ベース部材に固定され、他端部が前記固定部材に接触する金属製のワイヤである請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  5. 前記ベース部材には、前記ワイヤを保持する保持部が一体に形成されている請求項4記載のシート搬送装置。
  6. 前記供給トレイは、前記支持面によってシートを支持可能な第1位置と、前記第1位置よりも前記積載面及び前記ベース部材から上方に離間する第2位置との間で変位可能であり、
    前記ワイヤの前記他端部には、前記ベース部材から前記固定部材に向かう突出方向に突出する第3位置と、前記第3位置から前記突出方向とは逆向きに弾性変形する第4位置との間で変位可能な当接部が形成されている請求項4又は5記載のシート搬送装置。
  7. 前記壁部における前記延設部が延設される第1面には、前記延設部が延設される位置を規定するリブが設けられている請求項1乃至6のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  8. 前記搬送経路の途中に設けられ、前記搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取る読取部を備えている請求項1乃至7のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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